JP3893071B2 - Recycled plastic material and molded article using compatibilizer - Google Patents

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  • Silicon Polymers (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、相溶化剤ないしは改質剤として、Si−Si結合を有するケイ素材料が用いられた再生プラスチック材料、及び前記再生プラスチック材料から構成されたプラスチック成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境保護、資源の有効利用すなわち再資源化、廃棄物処理問題などの観点から、廃棄プラスチックの再利用・再使用は重要な課題となっている。
しかし、プラスチック製品の再使用には、極めて大きな技術的問題があり、ペット(PET)ボトルのリサイクル以外では再使用は殆ど行われていないのが現状である。すなわち、従来技術では、ペットボトルの様に添加物もない透明な単一樹脂からなり、且つ使用時の内容物も極めて清浄なものでも、再使用における粘度低下による着色や種々の物性低下が避けられない。その結果、商品として十分な性能を有する再生品が得られず、使用済み品の回収コストや、再生品の外観、品質等を考慮すると、ペットボトルでさえ、未だ十分に実用性あるリサイクルシステムとはなっていない。
【0003】
ましてペットボトル以外のプラスチック製品の再使用に際しては、これらプラスチック製品は添加物を多く含んでいたり多種の樹脂からなっているために、着色や物性低下が避けられない。すなわち、ペットボトル以外のプラスチック製品については、再生品の安全性、生産性、品質が実用的使用には不十分であり、また再生コストもかかり、リサイクルシステムは未だ確立されていない。
【0004】
廃棄プラスチックの完全な分別回収は困難であり、再生過程においては、通常複数種のポリマーが混合される。そのため、再生されたプラスチックのポリマー物性は低下する。プラスチック再生時にオイルなどの可塑剤を多量に配合して物性低下防止を図っているが、元の物性を回復することは困難である。
【0005】
また、再生時に混合される複数種のポリマーが互いに非相溶の異種ポリマーであれば、均一な分散が得られず、再生されたプラスチックのポリマー物性は大きく低下する。このように、再生されたプラスチックのポリマー物性は低いため、低い物性値であっても使用可能な限られた用途にしか、再生プラスチックを利用することができない。
【0006】
このような事情から、廃棄プラスチックのリサイクルは依然として極めて低いレベルに止まっており、環境・資源問題の大きな要因となっている。
【0007】
一方、各種プラスチック製品には、難燃性が要求されることも多い。プラスチック成形体に難燃性を付与するためには、一般的にプラスチック材料に難燃剤を配合することが考えられる。しかしながら、プラスチック材料に難燃剤を配合すると、プラスチックの物性低下を招きやすい。特に、プラスチック材料に互いに非相溶の異種ポリマーが含まれていると、異種ポリマーの均一な分散が得られず、難燃剤の配合により更にプラスチックの物性は大きく低下する。難燃剤の配合による物性低下の問題は、未使用のプラスチック材料の場合よりも、廃棄プラスチックからの再生プラスチック材料の場合に、より大きくなる。
【0008】
また、各種プラスチック製品には、強度向上、耐熱性向上、耐水性向上、耐温水性向上、耐湿性向上など、あるいはその他の種々の性能・機能の向上が要求されることも多い。このような場合には、種々の性能・機能に応じて、各種の無機フィラーをプラスチック材料に配合することが考えられる。しかしながら、プラスチック材料に無機フィラーを配合すると、難燃剤におけるのと同様にプラスチックの物性低下を招きやすい。
【0009】
このような事情から、プラスチック材料に難燃剤を配合しても、プラスチックの物性低下を起こさず且つ難燃性を付与する技術の開発が要望されている。特に、廃棄プラスチックをリサイクルし再資源化するに当たり、異種ポリマーが混合された場合、とりわけ互いに非相溶の異種ポリマーが混合された場合であっても、ポリマー物性低下を起こさず且つ難燃性を付与する技術の開発が要望されている。そして、プラスチック材料に各種の無機フィラーを配合しても、プラスチックの物性低下を起こさず且つ種々の性能・機能を付与する技術の開発が要望されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、相溶化剤ないしは改質剤として、Si−Si結合を有するケイ素材料が用いられた再生プラスチック材料、及び前記再生プラスチック材料から構成されたプラスチック成形体を提供することにある。
【0011】
さらに、本発明の目的は、高い物性を有する難燃性の再生プラスチック材料、及び前記再生プラスチック材料から構成された難燃性のプラスチック成形体を提供することにある。また、本発明の目的は、無機フィラーが配合された再生プラスチック材料、及び前記再生プラスチック材料から構成された無機フィラーが配合されたプスチック成形体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明には、以下の発明が含まれる。
(1) 1種又は複数種のポリマーを含む再生すべきプラスチック成形体の粉砕物に、相溶化剤として一般式(I):
【化3】
(式(I)において、R1 、R2 及びR3 は、同一又は異なっていてもよく、それぞれ水素原子、水酸基、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アリール基又はシリル基を表し、x、y、zは、それぞれ0又は1以上の数を表し、x、y及びzの和は5〜400である)
で表されるポリシランを配合することにより得られた再生プラスチック材料。
【0013】
(2) ポリシランが、下記式(II):
【化4】
で表されるメチルフェニルシランを構造単位とする直鎖状のポリシランである、(1)に記載の再生プラスチック材料。
【0014】
(3) アイオノマー樹脂系相溶化剤、反応性相溶化剤、エラストマー系相溶化剤、オキサゾリン系相溶化剤及び共重合体系相溶化剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の相溶化剤がさらに配合されている、(1)又は(2)に記載の再生プラスチック材料。
【0015】
(4) さらに難燃剤が配合されている、(1)〜(3)のうちのいずれかに記載の再生プラスチック材料。
【0016】
(5) さらに無機フィラーが配合されている、(1)〜(4)のうちのいずれかに記載の再生プラスチック材料。
【0020】
(6) (1)〜(5)のうちのいずれかに記載の再生プラスチック材料から構成されたプラスチック成形体。難燃剤が含まれる場合は、難燃性のプラスチック成形体となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明において、相溶化剤としてSi−Si結合を有するケイ素材料が用いられる。このケイ素材料としては、Si−Si結合を有する直鎖状、環状、分岐状又は網目状のポリシラン化合物であれば特に限定されないが、前記一般式(I)で表されるポリシランが用いられる。
【0022】
一般式(I)において、R1 、R2 及びR3 は、同一又は異なっていてもよく、それぞれ水素原子、水酸基、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アリール基又はシリル基を表す。
【0023】
アルキル基としては、直鎖状、環状又は分岐状の炭素数1〜10程度、好ましくは炭素数1〜6のアルキル基が挙げられ、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基等が例示される。アルケニル基としては、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する1価の直鎖状、環状又は分岐状の炭素数2〜10程度、好ましくは炭素数2〜6のアルケニル基が挙げられ、例えば、ビニル、アリル基等が例示される。アルコキシ基としては、直鎖状、環状又は分岐状の炭素数1〜10程度、好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基が挙げられ、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、iso−プロピルオキシ等が例示される。アリール基としては、フェニル基、ナフチル基等が挙げられる。シリル基としては、ケイ素数1〜10程度、好ましくはケイ素数1〜6のシリル基が挙げられる。上記のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アリール基又はシリル基は、少なくとも1つの置換基を有していても良く、そのような置換基としては、上記と同様なアルキル基、アリール基、アルコキシ基などの官能基が挙げられる。
【0024】
1 、R2 及びR3 は、同一又は異なっていてもよい。また、構造単位−R1 2 Si−においてR1 同士及び/又はR2 同士が異なっていてもよく、構造単位−R3 Si−においてR3 同士が異なっていてもよい。このようなポリシランは、対応する異なる原料(例えばハロシラン類)を用いることにより得ることができる。
【0025】
ポリシランの分子末端はポリシランの構造が環状以外(直鎖状、分岐状又は網目状)の場合に存在するが、末端置換基は通常、水素原子、水酸基、アルキル基、アルコキシ基、シリル基である。
【0026】
1 、R2 及びR3 が前記のものであるポリシランは、相溶化剤として有効であるが、R1 、R2 及びR3 のうちの少なくとも1つがアリール基であるものが好ましく、フェニル基であるものが特に好ましい。
【0027】
より具体的なポリシランとしては、環状ポリジフェニルシラン(5〜8員環)、直鎖状ポリメチルフェニルシラン(末端トリメチルシリル基)、直鎖状ポリメチルフェニルシラン(末端水酸基)、ポリフェニルシラン(末端水酸基)、ポリジフェニルシラン/ポリフェニルシラン共重合体(末端水酸基)等が挙げられる。その中でも、前記式(II)で表されるメチルフェニルシランを構造単位とするポリシランである直鎖状ポリメチルフェニルシランが好ましく、直鎖状ポリメチルフェニルシラン(末端水酸基、又は末端アルキル基)がより好ましい。
【0028】
一般式(I)において、x、y、zはそれぞれ0又は1以上の数を示し、x、y及びzの和は5〜400である。
ポリシランの分子量は数平均分子量で300〜100000程度であり、相溶化剤としての機能の観点から、好ましくは500〜20000程度であり、より好ましくは500〜3000程度である。
【0029】
これらのポリシランを製造するには、例えば、特定の構造単位を有するケイ素含有モノマーを原料として、マグネシウムを還元剤としてハロシラン類を脱ハロゲン縮重合させる方法(「マグネシウム還元法」国際公開番号WO98/29476)、アルカリ金属の存在下でハロシラン類を脱ハロゲン縮重合させる方法(「キッピング法」 J.Am.Chem.Soc., 110, 124 (1988)、Macromolecules, 23, 3423 (1990) )、電極還元によりハロシラン類を脱ハロゲン縮重合させる方法(J.Chem.Soc., Chem.Commun., 1161 (1990)、J.Chem.Soc., Chem.Commun., 897 (1992) )、金属触媒の存在下にヒドラジン類を脱水素縮重合させる方法(特開平4−334551号公報)、ビフェニルなどで架橋されたジシレンのアニオン重合による方法(Macromolecules, 23, 4494 (1990) )、環状シラン類の開環重合による方法などの方法が採用される。
【0030】
これらのポリシラン製造法のなかでも、製造されるポリシランが純度、分子量分布、樹脂との相溶性に優れること、又、製造コスト、製造の安全性、工業的製造法の観点から、「マグネシウム還元法」が最も好ましい。
【0031】
ポリシランは、例えば200℃以上の加熱によりSi−Si結合の一部が切断され、反応活性種が生成し、相溶化剤としての機能が発現しやすい。従って、ポリマー種との溶融・混練時の加熱により、適切な相溶性が得られる。また、Si−Si結合が切断されない場合でも、異物の取り込みや可塑性を向上させる機能を有する。
【0032】
本発明において、再生プラスチック材料は1種又は複数種のポリマーを含む再生すべきプラスチック成形体の粉砕物に、前記ポリシラン相溶化剤を配合することにより得られるものである。
【0033】
本発明において、1種又は複数種のポリマーには、特に限定されることなく、種々の熱可塑性ポリマー、熱硬化性ポリマー、ゴムなどの高分子材料を含む材料が含まれるが、熱可塑性ポリマーが好ましい。熱可塑性ポリマーとしては、市販のポリマーあるいは新規に合成されたポリマーを用いることができる。
【0034】
高分子材料として具体的には、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−プロピレン共重合体、ポリブタジエン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリスチレン(PS)、ACS樹脂、AS樹脂、ポリブテン樹脂、アルキド樹脂、アミノ樹脂、ASA樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂、塩素化ポリエーテル、塩素化ポリエチレン、アリル樹脂、エポキシ樹脂、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、EVA樹脂、FRP、アイオノマー、メタクリル−スチレン共重合体、ニトリル樹脂、ポリエステル〔ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)など〕、オレフィンビニルアルコール共重合体、石油樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール、ポリアクリレート、ポリアミド(PA)、ポリアリルスルフォン、ポリベンゾイミダゾール、ポリブチレン、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルスルフォン、ポリケトン、メタクリル樹脂、ポリメチルペンテン、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルフォン、SAN樹脂、ブタジエン−スチレン樹脂、ポリウレタン、ポリビニルアセタール、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、シリコーン樹脂、ポリ酢酸ビニル、キシレン樹脂、架橋ポリエチレン等の架橋ポリオレフィン、架橋ポリスチレン、不飽和ポリエステル樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フッ素樹脂、熱可塑性エラストマー、EPDM、CR、BR、ニトリルゴム、天然ゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、ブチルゴム等が挙げられる。これらは、例示であって、他の種々のポリマーも含まれる。
【0035】
上記のうち、ほとんどは熱可塑性タイプであり、ビスマレイミドトリアジン樹脂、エポキシ樹脂、FRP、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂は、熱硬化性タイプである。また、ポリウレタン、シリコーン樹脂、キシレン樹脂は、熱可塑性タイプのものと熱硬化性タイプのものがある。熱硬化性タイプについては、粉砕品を用いる方が好ましい。また、架橋ポリエチレン等の架橋ポリオレフィンや架橋ポリスチレンについても、粉砕品を用いる方が好ましい。
【0036】
本発明において、1種又は複数種のポリマーを含む再生すべきプラスチック成形体の粉砕物に、上記ポリマーのうちの未使用の樹脂( Virgin resin )を配合してもよい。
回収されたプラスチック成形体の粉砕物は、異種の樹脂の混合物形態であることが多く、従来は良好な相溶性が得られなかったが、本発明では前述したポリシラン相溶化剤の含有により良好な相溶性が得られ、物性低下を起こすことなく、再生プラスチック材料が得られる。
【0037】
本発明において、1種又は複数種のポリマーの種類等に応じて、ポリシラン相溶化剤に加えてさらに、アイオノマー樹脂系相溶化剤(A)、反応性相溶化剤(B)、エラストマー系相溶化剤(C)、オキサゾリン系相溶化剤(D)及び共重合体系相溶化剤(E)からなる群から選ばれる少なくとも1種の相溶化剤を配合してもよい。これらの相溶化剤(A)〜(E)を併用することにより、より良好な相溶性が得られ、得られる再生プラスチック材料の物性が向上する場合もある。
【0038】
本発明において、アイオノマー樹脂系相溶化剤(A)としては、種々のタイプのものが含まれる。典型的なアイオノマーは、(a)ホスト高分子の主鎖に部分的に側鎖イオン基が存在するものである(側鎖型)。別のタイプのアイオノマーは、(b)両末端に例えばカルボン酸基が存在するホスト高分子あるいはオリゴマーに金属イオンが中和することより高分子化したものである(テレケリック型)。また別のタイプのアイオノマーは、(c)主鎖に陽イオンを有し、そこに陰イオンが結合したものである(アイオネン)。
【0039】
【化5】
【0040】
ホスト高分子のイオン基に対する対イオンとしては、Li+ 、Na+ 、K+ 等のアルカリ金属イオン、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+等のアルカリ土類金属イオン、Zn2+、Cu2+、Mn2+、Ni2+、Co2+、Co3+、Fe3+、Cr3+等の遷移金属イオンが用いられる。また、陽イオンホスト高分子に対しては、Cl- 、Br- 、I- 等の陰イオンが用いられる。
【0041】
このようなアイオノマー樹脂としては、特に限定されないが、例えば、エチレン−メタクリル酸共重合体アイオノマー、エチレン―アクリル酸共重合体アイオノマー、プロピレン−メタクリル酸共重合体アイオノマー、プロピレン−アクリル酸共重合体アイオノマー、ブチレン−アクリル酸共重合体アイオノマー、エチレン−ビニルスルホン酸共重合体アイオノマー、スチレン−メタクリル酸共重合体アイオノマー、スルホン化ポリスチレンアイオノマー、フッ素系アイオノマー、テレケリックポリブタジエンアクリル酸アイオノマー、スルホン化エチレン−プロピレン−ジエン共重合体アイオノマー、水素化ポリペンタマーアイオノマー、ポリペンタマーアイオノマー、ポリ(ビニルピリジウム塩)アイオノマー、ポリ(ビニルトリメチルアンモニウム塩)アイオノマー、ポリ(ビニルベンジルホスホニウム塩)アイオノマー、スチレン−ブタジエンアクリル酸共重合体アイオノマー、ポリウレタンアイオノマー、スルホン化スチレン−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンサルフェイトアイオノマー、酸−アミンアイオノマー、脂肪族系アイオネン、芳香族系アイオネン等が挙げられる。
【0042】
これらアイオノマー樹脂は、互いに非相溶の異種ポリマーを相溶化させる効果を有する。これらアイオノマー樹脂の1種を相溶化剤ないしはプラスチックリサイクル用改質剤として用いてもよく、必要に応じて2種以上を混合して用いてもよい。
【0043】
これらアイオノマー樹脂のうち、エチレン−メタクリル酸共重合体アイオノマー、エチレン−アクリル酸共重合体アイオノマーが好ましく用いられる。これらは、脂肪族ポリマーと芳香族ポリマーの相溶性、及び極性ポリマーと非極性ポリマーの相溶性を向上させる場合に特に有効である。エチレン−メタクリル酸共重合体アイオノマーとして、より具体的には、ハイミラン1554、ハイミラン1555、ハイミラン1557、ハイミラン1601、ハイミラン1605、ハイミラン1650、ハイミラン1652、ハイミラン1652 SR 、ハイミラン1652 SB 、ハイミラン1702、ハイミラン1705、ハイミラン1706、ハイミラン1707、ハイミラン1855、ハイミラン1856(以上、三井・デュポンポリケミカル株式会社製)が挙げられる。
【0044】
反応性相溶化剤(B)は、二重結合、カルボキシル基、エポキシ基などを有するポリマーであって、成形加工工程で相溶化させようとするポリマーの一方または両方と反応してグラフトまたはブロック構造に基づく界面活性剤的な働きをして相溶化剤として機能するものである(参考文献:「ポリマーアロイ」基礎と応用、高分子学会編、1993年発行)。反応性相溶化剤(B)としては、例えば、次のB1〜B5の各タイプが挙げられる。
【0045】
B1タイプ:
エチレングリシジルメタクリレート共重合体(E−GMA;共重合重量組成、例えばE/GMA=100/6〜12)、エチレングリシジルメタクリレート−ビニルアルコール共重合体(E−GMA−VA;共重合重量組成、例えばE/GMA/VA=100/3〜12/8〜5)、エチレングリシジルメタクリレート−メタクリレート共重合体(E−GMA−MA;共重合重量組成、例えばE/GMA/MA=100/3〜6/30)等が挙げられる。具体的には、住友化学製、ボンドファーストE、ボンドファースト2C;日本ポリオレフィン製、レクスパールRA、レクスパールET、レクスパールRCが挙げられる。
【0046】
B2タイプ:
エチレン無水マレイン酸エチルアクリレート共重合体(E−MAH−EA;住友化学製、ボンダイン)等が挙げられる。
【0047】
B3タイプ:
エチレングリシジルメタクリレート−アクリロニトリルスチレン(EGMA−AS;共重合重量組成、例えばEGMA/AS=70/30)、エチレングリシジルメタクリレート−ポリスチレン(EGMA−PS;共重合重量組成、例えばEGMA/PS=70/30)、エチレングリシジルメタクリレート−ポリメチルメタクリレート(EGMA−PMMA、例えばEGMA/PMMA=70/30)等が挙げられる。具体的には、日本油脂製、モディパーが挙げられる。
【0048】
B4タイプ:
酸変性型ポリエチレンワックス(APEW;三井化学製、ハイワックス)等が挙げられる。
【0049】
B5タイプ:
COOH化ポリエチレングラフトポリマー、COOH化ポリプロピレングラフトポリマー等が挙げられる。
【0050】
エラストマー系相溶化剤(C)としては、例えば、次のC1〜C3の各タイプが挙げられる。
C1タイプとして、スチレンエチレンブタジエン共重合体(SEB;旭化成工業製、タフテック)等が挙げられる。
C2タイプとして、スチレンエチレンブタジエンスチレン共重合体(SEBS;旭化成工業製)等が挙げられる。
C3タイプとして、水添スチレンイソプロピレンスチレン共重合体(H−SIS)等が挙げられる。
【0051】
オキサゾリン系相溶化剤(D)としては、例えば、次のD1〜D3の各タイプが挙げられる。
D1タイプとして、ビスオキサゾリン/スチレン/無水マレイン酸共重合体(OXZ;三国製薬製)等が挙げられる。
D2タイプとして、ビスオキサゾリン/無水マレイン酸変性ポリエチレン〔OXZ(三国製薬製)とPE(三洋化成製、ユーメックス2000)とのブレンド〕等が挙げられる。D3タイプとして、ビスオキサゾリン/無水マレイン酸変性ポリプロピレン〔OXZ(三国製薬製)とPP(三洋化成製、ユーメックス1010)とのブレンド〕等が挙げられる。
【0052】
共重合体系相溶化剤(E)としては、例えば、ポリエチレン−ポリアミドグラフト共重合体(PE−PA GP)、ポリプロピレン−ポリアミドグラフト共重合体(PP−PA GP)等が挙げられる。また、アルコキシ基、アミノ基、メルカプト基、ビニル基、エポキシ基、アセタール基、マレイン酸基、オキサゾリン基及びカルボン酸基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基を含み、メルトフローレートが1以上の低粘度の共重合体ポリマーが挙げられ、具体的には、メチルメタクリレート−ブタジエン−スチレン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、EVA・PVC・グラフト共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体樹脂、エチレン−α−オレフィン共重合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体、水添スチレン−イソプロピレン−ブロック共重合体等が挙げられる。
【0053】
相溶化剤の配合量は、リサイクルすべきプラスチックの種類や、それに混入している他種ポリマーの種類や量、又は配合したい他種ポリマーの種類や量によって、適宜決定するとよい。他種ポリマーが、リサイクルすべき主たるプラスチックと同系統のポリマー(すなわち、比較的相溶性のあるポリマー)であれば、相溶化剤の配合量は比較的少なく使用すると良いであろう。一方、他種ポリマーが、リサイクルすべき主たるプラスチックと非相溶のポリマーであれば、同系統のポリマーの場合に比べると、相溶化剤の配合量は多く使用すると良いであろう。また、主たるプラスチックへの他種ポリマーの混入量が多くなると、一般的に相溶化剤の配合量も多くする必要がある。ポリマーが未使用の場合も同様である。
【0054】
前記ポリシラン相溶化剤の配合量は、上記観点から適宜決定されるが、1種又は複数種のポリマーを含むリサイクルすべきプラスチック成形体の粉砕物100重量部(未使用のポリマーを配合する場合にはそれを含めた量)に対して、通常ポリシラン0.1〜100重量部、好ましくは0.5〜50重量部、更に好ましくは1〜30重量部、より好ましくは1〜15重量部を配合する。ポリシランが0.1重量部未満では、相溶化効果が得られにくく、一方、ポリシランが100重量部を超えると、相溶化効果が飽和するばかりか耐熱性の低下やコストアップとなり好ましくない。特に、用途毎に生産性や目的物の品位や性能を考慮して、ポリシランの使用量を決める必要がある。
【0055】
前記ポリシラン相溶化剤にさらに、前述した他の相溶化剤(A)、(B)、(C)、(D)及び/又は(E)を配合する場合、他の相溶化剤の配合量は、ポリシラン1重量部に対して、0.1〜50重量部、好ましくは1〜20重量部とするとよい。しかしながら、用いる相溶化剤の全体量が、リサイクルすべきプラスチック成形体の粉砕物100重量部(未使用のポリマーを配合する場合にはそれを含めた量)に対して100重量部以下とすることが好ましい。相溶化剤の全体量が100重量部を超えると、相溶化効果が飽和するばかりか耐熱性の低下やコストアップとなり好ましくない。
【0056】
本発明において、ポリシランが好ましく適用されるポリマーの具体例としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンが挙げられ、1種又は複数種のポリオレフィンの再生プラスチック材料、及びそれからの成形品が得られる。
【0057】
本発明において、相溶化剤が好ましく適用される互いに非相溶の異種ポリマーの組合せとしては、例えば、脂肪族ポリマーと芳香族ポリマー、極性ポリマーと非極性ポリマー、ポリオレフィン系樹脂とエンジニアリングプラスチックの組合せが挙げられ、これら樹脂を主体とする再生のプラスチック材料、及びそれからの成形品が得られる。
【0058】
より詳細には、ポリオレフィン系樹脂には、主として、ポリプロピレン、極低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等及びそれらの混合物が含まれる。エンジニアリングプラスチックには、ABS樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンオキサイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、ポリエーテルイミド、ポリアセタールポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリスチレン、ポリイミド等及びそれらの混合物が含まれる。
【0059】
より具体的には、例えば、PEとPET、PPとPET、PEとABS、PPとABS、PSとABS、PCとABS、PETとABS、PSとPE、PSとPP、PSとPET、PCとPE、PCとPP、PCとPET、PAとPETの組合せが挙げられる。もちろん、これらの他にも、多様な組合せが存在し、2種の異種ポリマーのみならず、3種以上の異種ポリマーの組合せにも適用される。
【0060】
従来、これらの再生において、廃棄プラスチック中に異種ポリマーの混入があるため、十分高い物性を有する再生プラスチックからの成形品や材料は得られなかった。本発明によって、異種ポリマーを含む廃棄プラスチックの相溶化が達成でき、十分高い物性を有する再生プラスチック材料やそれから構成される成形品が得られる。
【0061】
本発明において、プラスチック材料には、前記相溶化剤の他に、必要に応じて、プラスチックリサイクル用改質剤ないしは添加剤として、難燃剤及び/又は無機フィラーを含ませてもよい。
【0062】
難燃剤には、特に限定されることなく、種々のタイプの難燃剤、すなわち、ホウ酸系難燃化合物、リン系難燃化合物、前記ホウ酸系難燃化合物及び前記リン系難燃化合物以外の無機系難燃化合物、チッソ系難燃化合物、ハロゲン系難燃化合物、有機系難燃化合物及びコロイド難燃物質からなる群から選ばれる各種の難燃剤が含まれる。
【0063】
無機フィラーは、強度向上、耐熱性向上、耐水性向上、耐温水性向上、耐湿性向上などのために、あるいはその他の種々の性能・機能の向上のために添加される。例えば、酸化物、水酸化物、炭酸塩、硫酸塩、ケイ酸塩、窒化物、炭素類、金属粉、セラミックス粉などから選ばれる各種無機フィラーをプラスチック材料に含ませてもよい。
【0064】
本発明において、難燃剤の添加量は、目的とする難燃性により異なるため特に限定されることはないが、通常、リサイクルすべきプラスチック成形体の粉砕物100重量部(未使用のポリマーを配合する場合にはそれを含めた量)に対して、難燃剤0. 1〜200重量部、好ましくは1〜100重量部を配合することにより、良好な難燃性が得られる場合が多い。
【0065】
本発明において、無機フィラーの添加量は、目的とする物性、性能、機能や、無機フィラーの種類により異なるため特に限定されることはないが、通常、リサイクルすべきプラスチック成形体の粉砕物100重量部(未使用のポリマーを配合する場合にはそれを含めた量)に対して、無機フィラー0. 1〜200重量部、好ましくは1〜100重量部を配合することにより、良好な物性、性能、機能が得られる場合が多い。
【0066】
本発明において、難燃剤と無機フィラーの両者を添加する場合、材料中への分散性の観点から、難燃剤と無機フィラーの合計添加量が、リサイクルすべきプラスチック成形体の粉砕物100重量部(未使用のポリマーを配合する場合にはそれを含めた量)に対して、前記合計添加量200重量部までとすることが好ましく、100重量部までとすることがより好ましい。
【0067】
本発明において、プラスチック材料には、さらに他の添加剤、例えば、老化防止剤、酸化防止剤、オゾン劣化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、粘着付与剤、可塑剤、軟化剤、安定剤、滑剤、離型剤、帯電防止剤、変性剤、着色剤、カップリング剤、防腐剤、防カビ剤等の添加剤を適宜配合してもよい。
【0068】
前記相溶化剤を用いることにより、任意の複数種のポリマーを相溶化させ、さらに必要に応じて、難燃剤及び/又は無機フィラーを配合・分散することができるので、廃棄量が多く再生利用の要望が強いポリオレフィン系樹脂やエンジニアリングプラスチックの再生を行い、その再生の際に難燃性及び/又はその他の性能・機能を付与された各種成形品や各種材料を得る場合に、本発明を適用する利点が大きい。
【0069】
配合方法は、特に限定されることなく、通常の溶融混練方法により行うことができる。例えば、ロールニーダー、バンバリーミキサー、インターミックス、1軸押出機、2軸押出機などの混練機で混練すると良い。混練は、前記混練機のうちから選ばれる1種の混練機を用いて行ってもよく、又は2種以上の混練機を用いて行ってもよい。プラスチック成形体粉砕物と相溶化剤の混合は、予め混合したマスターチップをそのまま使用或いは希釈して使用することもできるし、目的とする成形体を製造する押し出し機或いは成形機にプラスチック成形体粉砕物及び前記相溶化剤を投入して成形することもできる。
【0070】
本発明において、プラスチック成形体粉砕物に前記相溶化剤が配合された再生プラスチック材料を常法により成形して各種成形品とする。また、前記プラスチック材料にさらに必要に応じて添加剤を加えて、被覆材料、コーティング材料又は接着材料とすることも可能である。
【0071】
前記プラスチック材料からの各種成形品は、常法の成形法により製造することができる。例えば、筒状、矩形状或いはその他の各種断面形状を有する中空状或いは中実状の押出成形品、各種射出成形品、ブロー成形品、Tダイから押出成形されたシート或いはフィルム、或いは溶融紡糸法によるマルチフィラメント、モノフィラメント、フラットヤーン、ステープルファイバー、スパンボンド不織布、フラッシュ紡糸不織布等の繊維状構造物、各種発泡成形品が得られる。
【0072】
前記プラスチック材料からの各種材料としては、有機又は無機線状物、又は撚り紐状物等への被覆材料、金属板、プラスチックフィルムやシート、繊維又はパルプ製不織布等の少なくとも1面へのコーティング材料やラミネート材料、粉体塗料、水分散塗料又は有機系塗料等の塗料が得られる。また、金属、セラミック、有機構造物等同士、あるいはこれら相互を接着するために好適な接着剤が得られる。
【0073】
本発明には、これらに限定されず、前記相溶性が良好なプラスチック材料(樹脂組成物)から得られる各種成形品や各種材料が含まれる。
【0074】
押出し法にて繊維状構造物を得る場合は、繊維状構造物が非常に細い繊維よりなり且つ製造時の線速度が非常に大きいために、混合樹脂組成物としては、相分離の形状が小さく且つ比較的流動性に優れる必要がある。ポリマーの流動性の目安として、通常MFR(メルトフローレート: 単位g/10min)が用いられる。良好な生産性や品質、物性を得るためには、成形温度でMFRが通常0.1〜10、好ましくは0.5〜7である。
【0075】
この場合でも、混合ポリマーにおいて、島成分のMFR1が海成分のMFR2よりも大きいことが好ましい。好ましくはMFR2/MFR1の比は高々0.9、更に好ましくは高々0.8である。MFR2がMFR1よりも大きい場合は、押出し時の押出し状態が不均一になったり、延伸時に不均一延伸、節形成等の品質の低下につながる。MFRの値は、生産方式や生産銘柄等で最適の値を選定する必要がある。
【0076】
又、繊維の形状が非常に小さいために、ポリマー混合物での相分離の形状も、生産性や品質、物性に大きく影響を及ぼす。生産性や品質、物性を低下させない相分離の大きさとしては、少量成分(島成分)ドメインの面積(S1)と繊維断面積(S)との比(S1/S)が、0.3以下、好ましくは0.2以下、更に好ましくは0.15以下である。この比が0.5を超えると糸切れによる生産性の低下や糸斑による品質や物性の低下が著しく好ましくない。
【0077】
そのためには、混合樹脂の組成としては、少量成分の比率が混合樹脂を基準として好ましくは高々30重量%、更に好ましくは高々20重量%である。少量成分が30重量%より大きくなると、樹脂混合物の相分離形態が大きくなり繊維の切断や部分変形が生じ易く、生産性の低下や品位、物性の低下をもたらし、好ましくない。
【0078】
本発明での異種ポリマーの組み合わせによる繊維構造物、特にモノフィラメントやスパンボンドではより硬い繊維部分の他に、より柔らかい成分を筋状に有する構造のために、繊維の曲げ剛性や結節強度が高くなり好ましい物性を有する特徴もある。
【0079】
射出成形では、比較的高い流動性が必要であり、MFRとしては通常0.1以上50以下、好ましくは30以下、更に好ましくは20以下である。
【0080】
シート、フィルムやボトル成形品においては、その厚みにもよるが、一般的に繊維における程には相分離の形状を小さくする必要はなく、樹脂組成物での少量成分の量は好ましくは高々40重量%である。少量成分の量が40重量%を超えると、成形時の破れが生じ易く生産性が低下し、且つフィルムの厚み斑や強度斑が顕著になり好ましくない。
【0081】
混合樹脂の流動性については、シート、フィルム、ボトルにより最適値は各々異なる。ボトル成形では比較的流動性が小さくなるように樹脂組成を調整する必要がある。ボトル成形では樹脂組成物のMFRとしては、通常10以下、好ましくは7以下、更に好ましくは0.5〜5である。
【0082】
又、シートやフィルムではその製造方式によって最適の流動性は異なり、Tダイ方式によるシート、フィルム製造ではポリマーの流動性は比較的小さくし、インフレーション方式でのフィルム製造では比較的流動性は大きくすることが好ましい。インフレーション方式での樹脂組成物のMFRとしては、通常30以下、好ましくは25以下、更に好ましくは5〜20である。Tダイ法での樹脂組成物のMFRとしては、通常15以下、好ましくは10以下、更に好ましくは1〜8である。この場合でも、押し出し成形の時と同様に、混合する異種ポリマーの流動性について、島成分の流動性(MFR1)が海成分の流動性(MFR2)よりも、大きい方が好ましい。更に好ましくはMFR2/MFR1の比が0.9以下である。
【0083】
シート、フィルム中での相分離の大きさも余り大きくなると、不均一延伸による破れや厚み斑、或いは物性の低下が大きくなり好ましくない。シート、フィルム中での島成分の相分離の大きさをD1とし、シートやフィルムの厚みをDとした場合、通常D1/Dの比は高々0.5、好ましくは0.3以下、更に好ましくは0.2以下である。
【0084】
その他の成形体については、各種の混合比が可能であるが、生産性や品位、物性を考えると少量成分の比は、高々45重量%が好ましい。又、異種ポリマーの混合による相分離のサイズは必ずしもなくす必要はないが、大きい場合は、生産性、操業性、品質、物性等に悪影響を及ぼす。又、融着が必要な成形体では多量成分として軟化点が低いもの(例えばPE)が良く、柔軟性があって且つ表面硬度の高い耐熱性が要求される成形体では、多量成分として軟化点が高いもの(例えばPET)が良い。
【0085】
それぞれの成形品や材料について、再生すべきプラスチック成形体に含まれている1種又は複数種のポリマーの種類や配合量に応じて、前記相溶化剤の種類を適宜選択し、前記相溶化剤の量を装置特性や生産性、目標とする品位、物性に応じて最適の範囲とする必要がある。
【0086】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
【0087】
[実施例1]
PE製ガス管(大阪樹脂工業製)の廃材を粉砕し、洗浄した。これをPE製ガス管の廃材粉砕物として用いた。
【0088】
PE製ガス管の廃材粉砕物100重量部、及び相溶化剤として直鎖状ポリメチルフェニルシラン(末端トリメチルシリル基、数平均分子量2700、略称PMPS−R)1重量部を、2軸押出機(株式会社プラスチック工学研究所製、BT−30−L、L/D=30)を用いて溶融混練し、ストランド状に押し出し、チップを得た。
<押出条件>
温度設定:フィード 260℃、混練部 300℃、ヘッド 260℃
回転数:60rpm
【0089】
得られたチップを射出成形(射出成形機:日本製鋼所株式会社製、N100BII、L/D=22)して、JIS K−6760に準拠した試験片 幅1/2インチ×長さ8.5インチ×厚み1/8インチのもの(A) を作成した。
<射出成形条件>
温度設定:フィード 260℃、ノズル 280℃、金型 60℃
射出圧力:35〜40kg/cm2
【0090】
試験片(A) について、JIS K−6760に準拠した機械的強度試験を行った結果、引張り降伏点強度は20.5MPaであった。
【0091】
[実施例2]
相溶化剤として、ポリメチルフェニルシラン(末端トリメチルシリル基、数平均分子量2700、略称PMPS−R)0.5重量部とボンドファーストE(住友化学製)0.5重量部を用いた以外は、実施例1と同様にして試験片を作製した。引張り降伏点強度は21.2MPaであった。
【0092】
[実施例3]
相溶化剤として、ポリメチルフェニルシラン(末端トリメチルシリル基、数平均分子量2700、略称PMPS−R)0.5重量部とビスオキサゾリン/スチレン/無水マレイン酸共重合体(三国製薬製)0.5重量部を用いた以外は、実施例1と同様にして試験片を作製した。引張り降伏点強度は21.2MPaであった。
【0093】
[実施例4]
相溶化剤として、ポリメチルフェニルシラン(末端トリメチルシリル基、数平均分子量2700、略称PMPS−R)0.5重量部とハイミラン1707Na(三井・デュポンポリケミカル株式会社製)0.5重量部を用いた以外は、実施例1と同様にして試験片を作製した。引張り降伏点強度は21.0MPaであった。
【0094】
[比較例1]
相溶化剤を用いなかった以外は、実施例1と同様にして試験片を作製した。引張り降伏点強度は17.4MPaであった。
【0095】
以上のように、実施例1〜4の再生材料では、相溶化剤を用いなかった比較例1に比べ、高い引張り降伏点強度が得られ、実用上十分な強度を有していた。
【0096】
【発明の効果】
本発明によれば、高い物性を有する再生プラスチック材料、及び前記再生プラスチック材料から構成されたプラスチック成形体が提供される。
【0098】
本発明によれば、高い物性を有する再生プラスチック材料が得られるので、この再生プラスチック材料は広い分野・用途に利用可能である。このように、本発明は、廃棄プラスチックの再生利用に大いに貢献する。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  In the present invention, a silicon material having a Si-Si bond is used as a compatibilizer or modifier.ReRaw plastic material and saidRegenerationThe present invention relates to a plastic molded body made of a plastic material.
[0002]
[Prior art]
In recent years, the reuse and reuse of plastic waste has become an important issue from the viewpoints of global environmental protection, effective use of resources, that is, recycling, and waste disposal problems.
However, the reuse of plastic products has a very large technical problem, and at present, the reuse is hardly performed except for the recycling of PET (PET) bottles. In other words, the conventional technology consists of a transparent single resin with no additives, such as PET bottles, and even if the contents at the time of use are extremely clean, avoid coloring and various physical properties due to reduced viscosity during reuse. I can't. As a result, a recycled product with sufficient performance as a product cannot be obtained. Considering the collection cost of used products and the appearance, quality, etc. of recycled products, even a plastic bottle is still a sufficiently practical recycling system. It is not.
[0003]
Furthermore, when reusing plastic products other than PET bottles, these plastic products contain a large amount of additives and are made of various resins, so coloring and deterioration of physical properties are inevitable. That is, for plastic products other than plastic bottles, the safety, productivity, and quality of recycled products are insufficient for practical use, and the recycling cost is high, and a recycling system has not yet been established.
[0004]
Complete separation and collection of waste plastics is difficult, and usually multiple types of polymers are mixed in the regeneration process. For this reason, the polymer physical properties of the recycled plastic are lowered. A large amount of plasticizer such as oil is blended during plastic regeneration to prevent deterioration of physical properties, but it is difficult to restore the original physical properties.
[0005]
Further, if the plurality of types of polymers mixed at the time of regeneration are incompatible with each other, uniform dispersion cannot be obtained, and the polymer properties of the recycled plastic are greatly reduced. Thus, since the polymer property of the recycled plastic is low, the recycled plastic can be used only for limited applications that can be used even if the property value is low.
[0006]
Under such circumstances, recycling of plastic waste remains at a very low level, which is a major cause of environmental and resource problems.
[0007]
On the other hand, various plastic products often require flame retardancy. In order to impart flame retardancy to a plastic molded body, it is generally considered to add a flame retardant to a plastic material. However, when a flame retardant is blended with a plastic material, physical properties of the plastic are likely to deteriorate. In particular, when different plastic polymers that are incompatible with each other are contained in the plastic material, uniform dispersion of the different polymers cannot be obtained, and the physical properties of the plastic are further greatly reduced by the addition of the flame retardant. The problem of deterioration of physical properties due to the blending of the flame retardant is greater in the case of recycled plastic material from waste plastic than in the case of unused plastic material.
[0008]
Various plastic products are often required to improve strength, heat resistance, water resistance, warm water resistance, moisture resistance, and other various performances and functions. In such a case, it is conceivable to add various inorganic fillers to the plastic material according to various performances and functions. However, when an inorganic filler is blended in a plastic material, the physical properties of the plastic are likely to be lowered as in the case of the flame retardant.
[0009]
Under such circumstances, there is a demand for the development of a technology that imparts flame retardancy without causing deterioration of the physical properties of the plastic even when a flame retardant is blended in the plastic material. In particular, when recycling waste plastics and recycling them, even when different polymers are mixed, especially when different polymers that are incompatible with each other are mixed, the physical properties of the polymer do not deteriorate and flame retardancy is reduced. There is a demand for development of technology to be granted. Further, there is a demand for development of a technology that does not cause deterioration in physical properties of plastics and imparts various performances and functions even when various inorganic fillers are blended into the plastic material.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
  Therefore, an object of the present invention is to use a silicon material having a Si-Si bond as a compatibilizer or modifier.ReRaw plastic material and saidRegenerationAn object of the present invention is to provide a plastic molded body made of a plastic material.
[0011]
  Furthermore, the object of the present inventionThe highA flame retardant recycled plastic material having good physical properties, andRegenerationAn object of the present invention is to provide a flame-retardant plastic molded body made of a plastic material. Also, the object of the present inventionIs nothingRecycled plastic material blended with machine filler, andRegenerationThe object is to provide a plastic molded body in which an inorganic filler composed of a plastic material is blended.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
  The present invention includes the following inventions.
(1)As a compatibilizing agent for pulverized plastic molded products to be recycled containing one or more polymers.Formula (I):
[Chemical Formula 3]
(In the formula (I), R1, R2And RThreeMay be the same or different and each represents a hydrogen atom, a hydroxyl group, an alkyl group, an alkenyl group, an alkoxy group, an aryl group or a silyl group, x, y and z each represents 0 or a number of 1 or more, The sum of x, y and z is 5 to 400)
Polysilane represented byRecycled plastic material obtained by blending.
[0013]
(2)  Polysilane is represented by the following formula (II):
[Formula 4]
A linear polysilane having a structural unit of methylphenylsilane represented byThe recycled plastic material according to (1).
[0014]
(3)  At least one compatibilizer selected from the group consisting of an ionomer resin-based compatibilizer, a reactive compatibilizer, an elastomer-based compatibilizer, an oxazoline-based compatibilizer, and a copolymer-based compatibilizer.Is recycled plastic material according to (1) or (2).
[0015]
(4) The recycled plastic material according to any one of (1) to (3), further including a flame retardant.
[0016]
(5) The recycled plastic material according to any one of (1) to (4), further including an inorganic filler.
[0020]
(6) A plastic molded body composed of the recycled plastic material according to any one of (1) to (5).When a flame retardant is contained, it becomes a flame retardant plastic molding.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, a silicon material having a Si—Si bond is used as a compatibilizing agent. The silicon material is not particularly limited as long as it is a linear, cyclic, branched or network polysilane compound having a Si—Si bond, but polysilane represented by the above general formula (I) is used.
[0022]
In general formula (I), R1, R2And RThreeMay be the same or different and each represents a hydrogen atom, a hydroxyl group, an alkyl group, an alkenyl group, an alkoxy group, an aryl group or a silyl group.
[0023]
Examples of the alkyl group include linear, cyclic or branched alkyl groups having 1 to 10 carbon atoms, preferably 1 to 6 carbon atoms, such as methyl, ethyl, n-propyl, iso-propyl, n -A hexyl group, a cyclohexyl group, etc. are illustrated. Examples of the alkenyl group include monovalent linear, cyclic or branched alkenyl groups having at least one carbon-carbon double bond, and preferably having 2 to 6 carbon atoms, preferably 2 to 6 carbon atoms. , Vinyl, allyl group and the like. Examples of the alkoxy group include linear, cyclic or branched alkoxy groups having 1 to 10 carbon atoms, preferably 1 to 6 carbon atoms, such as methoxy, ethoxy, n-propyloxy, iso-propyloxy. Etc. are exemplified. Examples of the aryl group include a phenyl group and a naphthyl group. Examples of the silyl group include silyl groups having about 1 to 10 silicon atoms, preferably 1 to 6 silicon atoms. The alkyl group, alkenyl group, alkoxy group, aryl group or silyl group may have at least one substituent. Examples of such a substituent include the same alkyl group, aryl group, alkoxy as described above. And functional groups such as groups.
[0024]
R1, R2And RThreeMay be the same or different. The structural unit -R1R2R in Si-1And / or R2May be different from each other, and the structural unit -RThreeR in Si-ThreeThey may be different. Such polysilanes can be obtained by using corresponding different raw materials (for example, halosilanes).
[0025]
The molecular terminal of the polysilane is present when the polysilane has a structure other than cyclic (linear, branched or network), but the terminal substituent is usually a hydrogen atom, a hydroxyl group, an alkyl group, an alkoxy group, or a silyl group. .
[0026]
R1, R2And RThreeAre the above-mentioned polysilanes, which are effective as compatibilizers.1, R2And RThreeThose in which at least one of them is an aryl group are preferable, and those in which a phenyl group is particularly preferable.
[0027]
More specific polysilanes include cyclic polydiphenylsilane (5- to 8-membered ring), linear polymethylphenylsilane (terminal trimethylsilyl group), linear polymethylphenylsilane (terminal hydroxyl group), and polyphenylsilane (terminal). Hydroxyl group), polydiphenylsilane / polyphenylsilane copolymer (terminal hydroxyl group), and the like. Among them, linear polymethylphenylsilane which is a polysilane having methylphenylsilane represented by the formula (II) as a structural unit is preferable, and linear polymethylphenylsilane (terminal hydroxyl group or terminal alkyl group) is preferable. More preferred.
[0028]
In the general formula (I), x, y and z each represent 0 or a number of 1 or more, and the sum of x, y and z is 5 to 400.
The molecular weight of polysilane is about 300 to 100,000 in terms of number average molecular weight, and is preferably about 500 to 20,000, more preferably about 500 to 3000 from the viewpoint of the function as a compatibilizer.
[0029]
In order to produce these polysilanes, for example, a method of dehalogenating polycondensation of halosilanes using a silicon-containing monomer having a specific structural unit as a raw material and magnesium as a reducing agent (“magnesium reduction method”, International Publication No. WO 98/29476). ), Dehalogenation polycondensation of halosilanes in the presence of alkali metals ("Kipping method" J. Am. Chem. Soc., 110, 124 (1988), Macromolecules, 23, 3423 (1990)), electrode reduction Method of dehalogenating polycondensation of halosilanes by using J. Chem. Soc., Chem. Commun., 1161 (1990), J. Chem. Soc., Chem. Commun., 897 (1992)), presence of metal catalyst A method of dehydrogenating polycondensation of hydrazines (JP-A-4-334551), a method of anionic polymerization of disilene crosslinked with biphenyl (Macromolecules, 23, 4494 (1990)), ring opening of cyclic silanes By polymerization A method such as law is adopted.
[0030]
Among these polysilane production methods, the polysilane produced is excellent in purity, molecular weight distribution, and compatibility with the resin, and from the viewpoint of production cost, production safety, and industrial production method, “magnesium reduction method” Is most preferred.
[0031]
In polysilane, for example, a part of the Si—Si bond is cleaved by heating at 200 ° C. or more, and reactive active species are generated, so that the function as a compatibilizing agent is easily exhibited. Accordingly, appropriate compatibility can be obtained by heating at the time of melting and kneading with the polymer species. In addition, even when the Si-Si bond is not broken, it has a function of improving foreign matter uptake and plasticity.
[0032]
  In the present invention,RegenerationPlastic material,One or more polymersIn the pulverized product of the plastic molding to be recycled, includingPolysilane compatibilizerIs obtained by blending.
[0033]
In the present invention, the one or more kinds of polymers include, without limitation, materials including various thermoplastic polymers, thermosetting polymers, rubbers, and other polymer materials. preferable. A commercially available polymer or a newly synthesized polymer can be used as the thermoplastic polymer.
[0034]
Specific examples of the polymer material include polyethylene (PE), polypropylene (PP), ethylene-propylene copolymer, polybutadiene, acrylonitrile-butadiene-styrene copolymer (ABS), polystyrene (PS), ACS resin, AS resin. , Polybutene resin, alkyd resin, amino resin, ASA resin, bismaleimide triazine resin, chlorinated polyether, chlorinated polyethylene, allyl resin, epoxy resin, ethylene-α-olefin copolymer, ethylene-vinyl acetate-vinyl chloride co Polymer, ethylene-vinyl chloride copolymer, EVA resin, FRP, ionomer, methacryl-styrene copolymer, nitrile resin, polyester [polyethylene terephthalate (PET), polybutylene terephthalate (PBT), etc.], olefin vinyl Alcohol copolymer, petroleum resin, phenol resin, polyacetal, polyacrylate, polyamide (PA), polyallyl sulfone, polybenzimidazole, polybutylene, polycarbonate (PC), polyether ether ketone, polyether ketone, polyether nitrile, poly Ether sulfone, polyketone, methacrylic resin, polymethylpentene, polyphenylene ether, polyphenylene sulfide, polysulfone, SAN resin, butadiene-styrene resin, polyurethane, polyvinyl acetal, polyvinyl alcohol, polyvinyl chloride, polyvinylidene chloride, silicone resin, polyacetic acid Vinyl, xylene resin, crosslinked polyolefin such as crosslinked polyethylene, crosslinked polystyrene, unsaturated polyester resin, urea resin, Examples include melamine resin, fluororesin, thermoplastic elastomer, EPDM, CR, BR, nitrile rubber, natural rubber, acrylonitrile butadiene rubber, and butyl rubber. These are exemplary and include various other polymers.
[0035]
Among the above, most are thermoplastic types, and bismaleimide triazine resin, epoxy resin, FRP, phenol resin, unsaturated polyester resin, urea resin, and melamine resin are thermosetting types. In addition, polyurethane, silicone resin, and xylene resin include a thermoplastic type and a thermosetting type. For the thermosetting type, it is preferable to use a pulverized product. In addition, it is preferable to use a pulverized product for a crosslinked polyolefin such as a crosslinked polyethylene or a crosslinked polystyrene.
[0036]
  In the present invention,In the pulverized product of a plastic molded body to be recycled containing one or more kinds of polymers, an unused resin ( Virgin resin ) May be blended.
  The recovered plastic molded productIn many cases, it is in the form of a mixture of different types of resins, and in the past, good compatibility could not be obtained. However, in the present invention, good compatibility is obtained by the inclusion of the polysilane compatibilizer described above, and physical properties are deteriorated. A recycled plastic material can be obtained without any problems.
[0037]
  In the present invention, in addition to the polysilane compatibilizer, the ionomer resin compatibilizer (A), the reactive compatibilizer (B), and the elastomer compatibilizer, depending on the type of one or more polymers. You may mix | blend the at least 1 sort (s) of compatibilizer chosen from the group which consists of an agent (C), an oxazoline type compatibilizer (D), and a copolymer type | system | group compatibilizer (E). By using these compatibilizers (A) to (E) in combination, better compatibility is obtained and obtained.RegenerationThe physical properties of the plastic material may be improved.
[0038]
In the present invention, the ionomer resin-based compatibilizer (A) includes various types. A typical ionomer is (a) a side chain ionic group partially present in the main chain of the host polymer (side chain type). Another type of ionomer is (b) a polymer obtained by neutralizing a metal ion with a host polymer or oligomer having carboxylic acid groups at both ends (telechelic type). Another type of ionomer has (c) a cation in the main chain and an anion bound thereto (ionene).
[0039]
[Chemical formula 5]
[0040]
As a counter ion for the ionic group of the host polymer, Li+, Na+, K+Alkali metal ions such as Mg2+, Ca2+, Sr2+, Ba2+Alkaline earth metal ions such as Zn2+, Cu2+, Mn2+, Ni2+, Co2+, Co3+, Fe3+, Cr3+Transition metal ions such as For the cation host polymer, Cl-, Br-, I-Anions such as are used.
[0041]
Such an ionomer resin is not particularly limited. For example, ethylene-methacrylic acid copolymer ionomer, ethylene-acrylic acid copolymer ionomer, propylene-methacrylic acid copolymer ionomer, propylene-acrylic acid copolymer ionomer. , Butylene-acrylic acid copolymer ionomer, ethylene-vinylsulfonic acid copolymer ionomer, styrene-methacrylic acid copolymer ionomer, sulfonated polystyrene ionomer, fluorine ionomer, telechelic polybutadiene acrylic acid ionomer, sulfonated ethylene-propylene -Diene copolymer ionomer, hydrogenated polypentamer ionomer, polypentamer ionomer, poly (vinylpyridium salt) ionomer, poly (vinyltrimethyl) Ammonium salt) ionomer, poly (vinylbenzylphosphonium salt) ionomer, styrene-butadiene acrylic acid copolymer ionomer, polyurethane ionomer, sulfonated styrene-2-acrylamido-2-methylpropane sulfate ionomer, acid-amine ionomer, aliphatic System ionene, aromatic ionene and the like.
[0042]
These ionomer resins have the effect of compatibilizing different polymers that are incompatible with each other. One kind of these ionomer resins may be used as a compatibilizer or a plastic recycling modifier, and two or more kinds may be mixed and used as necessary.
[0043]
Of these ionomer resins, ethylene-methacrylic acid copolymer ionomers and ethylene-acrylic acid copolymer ionomers are preferably used. These are particularly effective in improving the compatibility between the aliphatic polymer and the aromatic polymer and the compatibility between the polar polymer and the nonpolar polymer. More specifically, as an ionomer of ethylene-methacrylic acid copolymer, High Milan 1554, High Milan 1555, High Milan 1557, High Milan 1601, High Milan 1605, High Milan 1650, High Milan 1652, High Milan 1652 SR, High Milan 1652 SB, High Milan 1702, High Milan 1705 HIMILAN 1706, HIMILAN 1707, HIMILAN 1855, and HIMILAN 1856 (Mitsui DuPont Polychemical Co., Ltd.).
[0044]
The reactive compatibilizing agent (B) is a polymer having a double bond, a carboxyl group, an epoxy group, etc., and reacts with one or both of the polymers to be compatibilized in the molding process, thereby causing a graft or block structure. It functions as a compatibilizer by acting as a surfactant based on the above (reference: “Polymer Alloy” Fundamentals and Applications, edited by the Society of Polymer Science, published in 1993). Examples of the reactive compatibilizer (B) include the following types B1 to B5.
[0045]
B1 type:
Ethylene glycidyl methacrylate copolymer (E-GMA; copolymer weight composition such as E / GMA = 100/6 to 12), ethylene glycidyl methacrylate-vinyl alcohol copolymer (E-GMA-VA; copolymer weight composition such as E / GMA / VA = 100/3 to 12/8 to 5), ethylene glycidyl methacrylate-methacrylate copolymer (E-GMA-MA; copolymer weight composition, for example, E / GMA / MA = 100/3 to 6 / 30). Specific examples include Sumitomo Chemical Co., Ltd., Bond First E, Bond First 2C; Nippon Polyolefin Co., Ltd., Lex Pearl RA, Lex Pearl ET, and Lex Pearl RC.
[0046]
B2 type:
And ethylene maleic anhydride ethyl acrylate copolymer (E-MAH-EA; manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd.).
[0047]
B3 type:
Ethylene glycidyl methacrylate-acrylonitrile styrene (EGMA-AS; copolymer weight composition, eg EGMA / AS = 70/30), ethylene glycidyl methacrylate-polystyrene (EGMA-PS; copolymer weight composition, eg EGMA / PS = 70/30) And ethylene glycidyl methacrylate-polymethyl methacrylate (EGMA-PMMA, for example, EGMA / PMMA = 70/30). Specifically, the product made from Japanese fats and oils and a modiper are mentioned.
[0048]
B4 type:
Examples include acid-modified polyethylene wax (APEW; manufactured by Mitsui Chemicals, high wax).
[0049]
B5 type:
COOH-ized polyethylene graft polymer, COOH-ized polypropylene graft polymer and the like can be mentioned.
[0050]
Examples of the elastomer-based compatibilizer (C) include the following types of C1 to C3.
Examples of the C1 type include styrene ethylene butadiene copolymer (SEB; manufactured by Asahi Kasei Kogyo Co., Ltd., Tuftec).
Examples of the C2 type include styrene ethylene butadiene styrene copolymer (SEBS; manufactured by Asahi Kasei Kogyo).
Examples of the C3 type include hydrogenated styrene isopropylene styrene copolymer (H-SIS).
[0051]
  Examples of the oxazoline-based compatibilizer (D) include the following D1D3Each type.
Examples of the D1 type include bisoxazoline / styrene / maleic anhydride copolymer (OXZ; manufactured by Mikuni Pharmaceutical Co., Ltd.).
Examples of the D2 type include bisoxazoline / maleic anhydride-modified polyethylene [a blend of OXZ (manufactured by Mikuni Pharmaceutical Co., Ltd.) and PE (manufactured by Sanyo Chemical Industries, Yumex 2000)]. Examples of the D3 type include bisoxazoline / maleic anhydride-modified polypropylene [a blend of OXZ (manufactured by Mikuni Pharmaceutical Co., Ltd.) and PP (manufactured by Sanyo Chemical Industries, Yumex 1010)].
[0052]
Examples of the copolymer-based compatibilizer (E) include polyethylene-polyamide graft copolymer (PE-PA GP) and polypropylene-polyamide graft copolymer (PP-PA GP). Further, it contains at least one group selected from the group consisting of alkoxy groups, amino groups, mercapto groups, vinyl groups, epoxy groups, acetal groups, maleic acid groups, oxazoline groups and carboxylic acid groups, and has a melt flow rate of 1 or more Specifically, a low-viscosity copolymer polymer such as methyl methacrylate-butadiene-styrene resin, acrylonitrile-butadiene rubber, EVA / PVC / graft copolymer, vinyl acetate-ethylene copolymer resin, ethylene- Examples include α-olefin copolymers, propylene-α-olefin copolymers, hydrogenated styrene-isopropylene-block copolymers, and the like.
[0053]
The blending amount of the compatibilizing agent may be appropriately determined depending on the type of plastic to be recycled, the type and amount of the other type polymer mixed therein, or the type and amount of the other type polymer desired to be blended. If the other kind of polymer is a polymer of the same type as the main plastic to be recycled (that is, a polymer that is relatively compatible), the blending amount of the compatibilizing agent may be relatively small. On the other hand, if the other type of polymer is a polymer that is incompatible with the main plastic to be recycled, it is better to use a larger amount of the compatibilizing agent than in the case of the same type of polymer. Moreover, when the amount of other polymers mixed in the main plastic increases, it is generally necessary to increase the amount of the compatibilizer. The same applies when the polymer is not used.
[0054]
  The blending amount of the polysilane compatibilizer is appropriately determined from the above viewpoint, but one or more kinds100 parts by weight of a pulverized plastic molded product containing a polymer (in the case of using an unused polymer, the amount including that)The amount of polysilane is usually 0.1 to 100 parts by weight, preferably 0.5 to 50 parts by weight, more preferably 1 to 30 parts by weight, and more preferably 1 to 15 parts by weight. If the polysilane is less than 0.1 parts by weight, it is difficult to obtain a compatibilizing effect. On the other hand, if the polysilane exceeds 100 parts by weight, the compatibilizing effect is not only saturated but also the heat resistance is reduced and the cost is increased. In particular, it is necessary to determine the amount of polysilane used in consideration of the productivity and the quality and performance of the object for each application.
[0055]
  When the above-mentioned other compatibilizers (A), (B), (C), (D) and / or (E) are further blended with the polysilane compatibilizer, the blending amount of the other compatibilizer is The amount is 0.1 to 50 parts by weight, preferably 1 to 20 parts by weight, based on 1 part by weight of polysilane. However, the total amount of compatibilizer used is100 parts by weight of a pulverized plastic molded product to be recycled (including the amount of unused polymer)The amount is preferably 100 parts by weight or less. If the total amount of the compatibilizer exceeds 100 parts by weight, the compatibilizing effect is saturated, and the heat resistance is lowered and the cost is increased, which is not preferable.
[0056]
In the present invention, specific examples of the polymer to which polysilane is preferably applied include polyolefins such as polyethylene and polypropylene, and one or a plurality of polyolefin recycled plastic materials and molded articles thereof are obtained.
[0057]
  In the present invention, examples of the combination of incompatible different polymers to which the compatibilizer is preferably applied include, for example, a combination of an aliphatic polymer and an aromatic polymer, a polar polymer and a nonpolar polymer, and a polyolefin resin and an engineering plastic. These resins are mainly usedReA raw plastic material and a molded product therefrom are obtained.
[0058]
More specifically, the polyolefin-based resin mainly includes polypropylene, very low density polyethylene, low density polyethylene, linear low density polyethylene, medium density polyethylene, high density polyethylene, and the like, and mixtures thereof. Engineering plastics include ABS resin, polyamide, polycarbonate, modified polyphenylene oxide, polyethylene terephthalate, polybutylene terephthalate, polyetherimide, polysulfone, polyetherimide, polyacetal polyarylate, polyetheretherketone, polystyrene, polyimide, and mixtures thereof. Is included.
[0059]
  More specifically, for example, PE and PET, PP and PET, PE and ABS, PP and ABS, PS and ABS, PC and ABS, PET and ABS, PS and PE, PS and PP, PS and PET, and PC PE, PC and PP, PC and PET, PA and PET combinationsThe AlsoOf course, in addition to these, there are various combinations, which are applicable not only to two kinds of different polymers but also to a combination of three or more kinds of different polymers.
[0060]
Conventionally, in these recyclings, since different types of polymers are mixed in waste plastics, molded products and materials from recycled plastics having sufficiently high physical properties cannot be obtained. According to the present invention, it is possible to achieve the compatibilization of waste plastics containing different polymers, and to obtain recycled plastic materials having sufficiently high physical properties and molded articles composed thereof.
[0061]
In the present invention, in addition to the compatibilizing agent, the plastic material may contain a flame retardant and / or an inorganic filler as a plastic recycling modifier or additive, if necessary.
[0062]
The flame retardant is not particularly limited, and various types of flame retardants, that is, other than boric acid flame retardant compounds, phosphorus flame retardant compounds, boric acid flame retardant compounds and phosphorus flame retardant compounds. Various flame retardants selected from the group consisting of inorganic flame retardant compounds, nitrogen flame retardant compounds, halogen flame retardant compounds, organic flame retardant compounds and colloid flame retardant materials are included.
[0063]
The inorganic filler is added to improve strength, heat resistance, water resistance, warm water resistance, moisture resistance, etc., or to improve various other performances and functions. For example, various inorganic fillers selected from oxides, hydroxides, carbonates, sulfates, silicates, nitrides, carbons, metal powders, ceramic powders, and the like may be included in the plastic material.
[0064]
  In the present inventionDifficultThe amount of flame retardant added is not particularly limited because it varies depending on the target flame retardancy,100 parts by weight of a pulverized plastic molded product to be recycled (including the amount of unused polymer)On the other hand, good flame retardancy is often obtained by blending 0.1 to 200 parts by weight, preferably 1 to 100 parts by weight of the flame retardant.
[0065]
  In the present inventionNoThe amount of machine filler added is not particularly limited because it varies depending on the intended physical properties, performance, function, and type of inorganic filler,100 parts by weight of a pulverized plastic molded product to be recycled (including the amount of unused polymer)On the other hand, good physical properties, performance and function are often obtained by blending 0.1 to 200 parts by weight, preferably 1 to 100 parts by weight of the inorganic filler.
[0066]
  In the present invention, when both a flame retardant and an inorganic filler are added,MaterialFrom the viewpoint of dispersibilityDifficultThe total amount of added flame retardant and inorganic filler100 parts by weight of a pulverized plastic molded product to be recycled (including the amount of unused polymer)On the other hand, the total addition amount is preferably up to 200 parts by weight, and more preferably up to 100 parts by weight.
[0067]
In the present invention, the plastic material further includes other additives such as anti-aging agents, antioxidants, ozone degradation inhibitors, ultraviolet absorbers, light stabilizers, tackifiers, plasticizers, softeners, stabilizers. Additives such as lubricants, mold release agents, antistatic agents, modifiers, colorants, coupling agents, preservatives, and antifungal agents may be added as appropriate.
[0068]
By using the compatibilizing agent, it is possible to compatibilize any plural kinds of polymers and, if necessary, blend and disperse the flame retardant and / or inorganic filler. The present invention is applied to the case where a highly demanded polyolefin-based resin or engineering plastic is regenerated, and various molded products or materials to which flame retardancy and / or other performance / functions are imparted are obtained. The advantage is great.
[0069]
  The blending method is not particularly limited and can be carried out by an ordinary melt kneading method. For example, it may be kneaded by a kneader such as a roll kneader, a Banbury mixer, an intermix, a single screw extruder, or a twin screw extruder. Kneading may be performed using one kind of kneader selected from the kneaders, or may be performed using two or more kinds of kneaders.Plastic molded product pulverized product and compatibilizerThe mixing of the master chip can be used as it is, or can be used after diluting the master chip as it is.Plastic molded product pulverized productIn addition, the compatibilizing agent may be added and molded.
[0070]
  In the present invention,Recycled plastic molding pulverized product containing the compatibilizerPlastic materials are molded by conventional methods to form various molded products. Moreover, it is also possible to add an additive to the plastic material as necessary to form a coating material, a coating material, or an adhesive material.
[0071]
Various molded products from the plastic material can be produced by a conventional molding method. For example, hollow or solid extruded products with various cross-sectional shapes such as cylinders, rectangles, other injection molded products, blow molded products, sheets or films extruded from T-die, or melt spinning Fibrous structures such as multifilaments, monofilaments, flat yarns, staple fibers, spunbond nonwoven fabrics, flash spun nonwoven fabrics, and various foam molded products can be obtained.
[0072]
As various materials from the plastic material, a coating material on an organic or inorganic linear material or a twisted string material, a metal plate, a plastic film or sheet, a coating material on at least one surface such as a fiber or pulp nonwoven fabric, etc. Or a coating material such as a laminate material, a powder paint, a water-dispersed paint or an organic paint can be obtained. In addition, an adhesive suitable for adhering metals, ceramics, organic structures, and the like to each other can be obtained.
[0073]
  The present invention is not limited to these.The aboveVarious molded articles and various materials obtained from a plastic material (resin composition) having good compatibility are included.
[0074]
When a fibrous structure is obtained by the extrusion method, the fibrous structure is composed of very thin fibers and the linear velocity during production is very large. And it needs to be relatively excellent in fluidity. As a measure of polymer fluidity, MFR (melt flow rate: unit g / 10 min) is usually used. In order to obtain good productivity, quality, and physical properties, the MFR is usually 0.1 to 10, preferably 0.5 to 7, at the molding temperature.
[0075]
Even in this case, in the mixed polymer, it is preferable that the island component MFR1 is larger than the sea component MFR2. Preferably the ratio of MFR2 / MFR1 is at most 0.9, more preferably at most 0.8. When MFR2 is larger than MFR1, the extrusion state at the time of extrusion becomes non-uniform or leads to deterioration in quality such as non-uniform stretching and node formation at the time of stretching. It is necessary to select an optimum value for the MFR value depending on the production method, production brand, and the like.
[0076]
In addition, since the shape of the fiber is very small, the shape of the phase separation in the polymer mixture greatly affects the productivity, quality, and physical properties. The size of phase separation that does not reduce productivity, quality, and physical properties is such that the ratio (S1 / S) of the area (S1) of the minor component (island component) domain to the fiber cross-sectional area (S) is 0.3 or less , Preferably 0.2 or less, more preferably 0.15 or less. When this ratio is more than 0.5, a decrease in productivity due to yarn breakage and a decrease in quality and physical properties due to yarn unevenness are extremely undesirable.
[0077]
For this purpose, the composition of the mixed resin is such that the ratio of the minor components is preferably at most 30% by weight, more preferably at most 20% by weight, based on the mixed resin. If the minor component exceeds 30% by weight, the phase separation form of the resin mixture becomes large, and the fiber is likely to be cut or partially deformed, resulting in lower productivity, lower quality, and lower physical properties.
[0078]
In the fiber structure of the combination of different polymers in the present invention, especially in the case of monofilament and spunbond, the structure having a softer component in the form of streaks in addition to the harder fiber portion increases the bending rigidity and knot strength of the fiber. There are also features having favorable physical properties.
[0079]
In injection molding, relatively high fluidity is required, and the MFR is usually 0.1 or more and 50 or less, preferably 30 or less, and more preferably 20 or less.
[0080]
In a sheet, film or bottle molded product, although depending on the thickness thereof, it is generally not necessary to make the phase separation shape as small as in the fiber, and the amount of minor components in the resin composition is preferably at most 40. % By weight. When the amount of the minor component exceeds 40% by weight, it is not preferred because tearing during molding tends to occur and the productivity decreases, and the thickness unevenness and strength unevenness of the film become remarkable.
[0081]
About the fluidity | liquidity of mixed resin, an optimum value changes with sheets, films, and bottles, respectively. In the bottle molding, it is necessary to adjust the resin composition so that the fluidity becomes relatively small. In bottle molding, the MFR of the resin composition is usually 10 or less, preferably 7 or less, and more preferably 0.5 to 5.
[0082]
In addition, the optimum fluidity differs depending on the production method of the sheet or film. The fluidity of the polymer is relatively small in the production of the sheet and film by the T-die method, and the fluidity is relatively large in the production of the film by the inflation method. It is preferable. The MFR of the resin composition in the inflation method is usually 30 or less, preferably 25 or less, more preferably 5 to 20. The MFR of the resin composition by the T-die method is usually 15 or less, preferably 10 or less, more preferably 1 to 8. Even in this case, it is preferable that the fluidity of the dissimilar polymer to be mixed is larger than the fluidity of the sea component (MFR2) with respect to the fluidity of the heterogeneous polymer to be mixed. More preferably, the ratio of MFR2 / MFR1 is 0.9 or less.
[0083]
If the size of the phase separation in the sheet or film is too large, tearing due to non-uniform stretching, thickness unevenness, or a decrease in physical properties is increased, which is not preferable. When the size of the phase separation of island components in the sheet and film is D1, and the thickness of the sheet or film is D, the ratio of D1 / D is usually at most 0.5, preferably 0.3 or less, more preferably Is 0.2 or less.
[0084]
For other molded products, various mixing ratios are possible, but considering the productivity, quality, and physical properties, the ratio of the minor components is preferably at most 45% by weight. Further, the size of the phase separation due to the mixing of different polymers is not necessarily eliminated, but if it is large, it adversely affects productivity, operability, quality, physical properties and the like. In addition, a molded product that requires fusion has a low softening point as a large component (eg, PE), and a molded product that is flexible and requires heat resistance with a high surface hardness, may have a softening point as a large component. Higher ones (for example, PET) are preferable.
[0085]
  For each molded product and material,Included in plastic moldings to be recycledDepending on the type and amount of one or more polymers, the compatibilizationMedicinalSelect the type as appropriate and make the compatibilizationMedicinalThe amount needs to be in the optimum range according to the device characteristics, productivity, target quality and physical properties.
[0086]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples.
[0087]
[Example 1]
Waste material of PE gas pipe (manufactured by Osaka Resin Industry) was crushed and washed. This was used as a waste material pulverized product of a PE gas pipe.
[0088]
100 parts by weight of PE gas pipe waste material and 1 part by weight of linear polymethylphenylsilane (terminal trimethylsilyl group, number average molecular weight 2700, abbreviated PMPS-R) as a compatibilizing agent Using a plastic engineering laboratory, BT-30-L, L / D = 30), the mixture was melt-kneaded and extruded into a strand shape to obtain a chip.
<Extrusion conditions>
Temperature setting: Feed 260 ° C, Kneading part 300 ° C, Head 260 ° C
Rotation speed: 60rpm
[0089]
The obtained chip was injection-molded (injection molding machine: N100BII, L / D = 22, manufactured by Nippon Steel Works Co., Ltd.), and a test piece according to JIS K-6760 width 1/2 inch × length 8.5 Inch x 1/8 inch thick (A) was prepared.
<Injection molding conditions>
Temperature setting: Feed 260 ° C, Nozzle 280 ° C, Mold 60 ° C
Injection pressure: 35-40 kg / cm2
[0090]
The specimen (A) was subjected to a mechanical strength test in accordance with JIS K-6760. As a result, the tensile yield point strength was 20.5 MPa.
[0091]
[Example 2]
Implementation was carried out except that 0.5 parts by weight of polymethylphenylsilane (terminal trimethylsilyl group, number average molecular weight 2700, abbreviated PMPS-R) and 0.5 parts by weight of Bond First E (Sumitomo Chemical) were used as compatibilizers. A test piece was prepared in the same manner as in Example 1. The tensile yield point strength was 21.2 MPa.
[0092]
[Example 3]
As a compatibilizer, polymethylphenylsilane (terminal trimethylsilyl group, number average molecular weight 2700, abbreviated PMPS-R) 0.5 part by weight and bisoxazoline / styrene / maleic anhydride copolymer (manufactured by Mikuni Pharmaceutical Co., Ltd.) 0.5 weight A test piece was prepared in the same manner as in Example 1 except that the part was used. The tensile yield point strength was 21.2 MPa.
[0093]
[Example 4]
As compatibilizers, 0.5 parts by weight of polymethylphenylsilane (terminal trimethylsilyl group, number average molecular weight 2700, abbreviation PMPS-R) and 0.5 parts by weight of Himiran 1707Na (Mitsui / DuPont Polychemical Co., Ltd.) were used. Except that, a test piece was prepared in the same manner as in Example 1. The tensile yield point strength was 21.0 MPa.
[0094]
[Comparative Example 1]
A test piece was prepared in the same manner as in Example 1 except that no compatibilizer was used. The tensile yield point strength was 17.4 MPa.
[0095]
As described above, in the recycled materials of Examples 1 to 4, a higher tensile yield point strength was obtained compared to Comparative Example 1 in which no compatibilizing agent was used, and the strength was practically sufficient.
[0096]
【The invention's effect】
  According to the present inventionHighRecycled plastic material having physical properties, andRegenerationA plastic molded body made of a plastic material is provided.
[0098]
  The present inventionAccording to highSince a recycled plastic material having excellent physical properties can be obtained, the recycled plastic material can be used in a wide range of fields and applications. Thus, the present invention greatly contributes to the recycling of waste plastic.

Claims (6)

1種又は複数種のポリマーを含む再生すべきプラスチック成形体の粉砕物に、相溶化剤として一般式(I):A general formula (I) as a compatibilizer is used as a compatibilizing agent for a pulverized product of a plastic molded article to be recycled, which contains one or more kinds of polymers.
(式(I)において、R(In the formula (I), R 1 1 、R, R 2 2 及びRAnd R 3 Three は、同一又は異なっていてもよく、それぞれ水素原子、水酸基、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アリール基又はシリル基を表し、x、y、zは、それぞれ0又は1以上の数を表し、x、y及びzの和は5〜400である)May be the same or different and each represents a hydrogen atom, a hydroxyl group, an alkyl group, an alkenyl group, an alkoxy group, an aryl group or a silyl group, x, y and z each represents 0 or a number of 1 or more, The sum of x, y and z is 5 to 400)
で表されるポリシランを配合することにより得られた再生プラスチック材料。The recycled plastic material obtained by mix | blending the polysilane represented by these.
ポリシランが、下記式(Polysilane is represented by the following formula ( IIII ):):
で表されるメチルフェニルシランを構造単位とする直鎖状のポリシランである、請求項1に記載の再生プラスチック材料。The recycled plastic material according to claim 1, which is a linear polysilane having a structural unit of methylphenylsilane represented by the formula:
アイオノマー樹脂系相溶化剤、反応性相溶化剤、エラストマー系相溶化剤、オキサゾリン系相溶化剤及び共重合体系相溶化剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の相溶化剤がさらに配合されている、請求項1又は2に記載の再生プラスチック材料。At least one compatibilizer selected from the group consisting of an ionomer resin-based compatibilizer, a reactive compatibilizer, an elastomer-based compatibilizer, an oxazoline-based compatibilizer, and a copolymer-based compatibilizer is further blended. The recycled plastic material according to claim 1 or 2. さらに難燃剤が配合されている、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の再生プラスチック材料。Furthermore, the recycled plastic material of any one of Claims 1-3 with which the flame retardant is mix | blended. さらに無機フィラーが配合されている、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の再生プラスチック材料。Furthermore, the recycled plastic material of any one of Claims 1-4 with which the inorganic filler is mix | blended. 請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の再生プラスチック材料から構成されたプラスチック成形体。The plastic molded object comprised from the recycled plastic material of any one of Claims 1-5.
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