JP3892380B2 - 誘導加熱炉 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビレット等の被加熱物を加熱コイルを用いて誘導加熱する誘導加熱炉に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、加熱炉本体の内側に備えられた被加熱物を、この加熱炉本体に設けられた加熱コイルにより加熱する誘導加熱炉がある(たとえば、特許文献1参照)。
この誘導加熱炉は、断面円形状の炉芯管を有し、この炉芯管内壁面に備えられた2本の溝には被加熱物を支持するセラミックレールが埋め込まれている。
被加熱物を効率良く加熱するには、加熱コイルの軸心と被加熱物の中心または軸心とをあわせる必要がある。
【0003】
【特許文献1】
特開昭63−103024号公報(第2〜第3頁、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、誘導加熱炉を用いて大きさの異なる被加熱物の加熱を行えることが望まれるが、特許文献1ではセラミックレールが炉内壁面に固定されているので、大きさの異なる被加熱物の加熱を行うと、加熱コイルの軸心と被加熱物の中心または軸心とがずれてしまうために均一に加熱されないことがあった。
そこで、この課題を解決するために大きさの異なるセラミックレールに交換することが考えられるが、セラミックレールを交換する場合、セラミックはそれ自体が破損しやすいので取り扱いを慎重にせざるを得ず作業が煩雑であった。
また、炉芯管の内面に溝が形成されているので、この炉芯管を成形するための特別な型を用意する必要があり製造コストの上昇につながっていた。
【0005】
本発明の目的は、様々な大きさの被加熱物の均一加熱を可能とし、レール交換作業を効率的に行え、製造コストの低下を図ることができる誘導加熱炉を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の誘導加熱炉は、略円筒状に形成された加熱炉本体と、前記加熱炉本体に設けられた加熱コイルと、前記加熱炉本体の内側に設けられ、かつ、被加熱物を支持するレール部材と、このレール部材を支持するレール部材支持部とを備え、前記加熱コイルにより前記被加熱物を加熱する誘導加熱炉であって、前記レール部材は、前記被加熱物を受けるセラミック製のレール本体と、前記レール本体を支持する金属製のレール受け部材とを備え、前記レール受け部材は、前記レール本体を支持するレール支持部と、前記レール支持部を冷却する冷却部と、この冷却部を挟んで前記レール支持部と対向する位置に設けられた放熱部と、を備え、前記放熱部は、前記レール支持部と同形状または異形状の脚部を有する構造であることを特徴とする。
この発明によれば、被加熱物を支持するレール部材はレール部材支持部で支持されているため加熱炉本体に固定されておらず、また、このレール部材はセラミック製のレール本体を金属製のレール受け部材が支持する構成となっている。
したがって、レール部材を交換するときには破損しやすいレール本体ではなく金属製のレール受け部材を持ちながら交換することができるので、レール交換作業を効率的に行うことができる。
加熱炉本体にレール部材を固定するための溝を設ける必要がないので、加熱炉を容易に製造することができる。
したがって、製造コストの低下を図ることができる。
被加熱物の大きさに応じてレール部材を選択することにより、加熱コイルの軸心と被加熱物の中心または軸心とを合わせることができる。
したがって、様々な大きさの被加熱物の均一加熱が可能である。
また、金属製のレール支持部に冷却部を備えることにより、このレール支持部の温度上昇を防ぐことができるので、加熱炉本体内の熱によるレール支持部の変形を抑えることができる。
さらに、冷却部はレール受け部材の中心に備えられているので、レール受け部材の温度分布は冷却部を中心に対称となっている。
したがって、レール受け部材の温度分布が非対称になることにより生じる、レール受け部材の変形を抑えることができる。
【0007】
本発明では、前記加熱コイルと前記レール部材とは、前記加熱コイルの軸心と直交する平面内で相対移動可能とされていることが望ましい。
この発明によれば、被加熱物の大きさに応じて、加熱コイルとレール部材とを加熱コイルの軸心と直交する平面内で相対移動させることができる。
したがって、加熱コイルの軸心と被加熱物の中心または軸心とを合わせることができるので、様々な大きさの被加熱物の均一加熱が可能である。
【0010】
本発明では、前記レール支持部は、前記レール本体と対向する面が開口された断面コ字状に成形されていることが望ましい。
この発明によれば、レール支持部がレール本体と対向する面が開口された断面コ字状に成形されているので、レール本体を3つの面もしくは線で支持することができる。
したがって、レール本体の位置ずれ、および、レール支持部からの落下を防止することができる。
また、開口部が備えられているので、レール本体を容易に交換することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本実施形態の誘導加熱炉4を含んで構成されたビレット高周波加熱装置1の全体図が示されている。
このビレット高周波加熱装置1は、被加熱物であるビレットW(図2,3参照)を搭載する搭載部2と、搭載部2から供給されるビレットWを受け入れる受入部3と、受入部3から供給されるビレットWを加熱するための加熱部41を有する誘導加熱炉4と、この誘導加熱炉4により加熱されたビレットWの温度分布を更に均一に近づけるための電気炉80を有する均熱炉8と、誘導加熱炉4および均熱炉8により加熱されたビレットWを次のラインに搬送する払出部9とを備えている。
加熱部41は5つの加熱部41A〜41Eを有し、これら加熱部41A〜41Eは受入部3に近い位置から均熱炉8に向かって加熱部41A,41B,41C,41D,41Eの順番に直列に配置されている。
【0013】
図2には、誘導加熱炉4が示されている。
誘導加熱炉4は、ビレットWを加熱する加熱部41を有するビレットヒータ40と、このビレットヒータ40の加熱部41を昇降させる昇降装置50と、この昇降装置50を介してビレットヒータ40を支持する架台60と、誘導加熱炉4内でビレットWを搬送するための搬送駆動装置70とを備えている。
加熱部41は、断熱材で形成された箱形のケーシング48内に固定されている。
【0014】
加熱部41A〜41Eには、耐火セメントで形成された略円筒状を有する加熱炉本体42と、この加熱炉本体42の周囲に設けられた加熱コイル43と、ビレットWを加熱炉本体42内で支持するレール部材としての一対のスキッドレール44と、ビレットWを搬送するときにビレットWを支持する一対の可動レール45とが備えられている。
各加熱部41A〜41Eに備えられたそれぞれの加熱炉本体42は、それぞれの軸心が一直線となるように、ケーシング48に固定されている。
【0015】
スキッドレール44は、ビレットWを受けるレール本体としてのセラミックレール441と、このセラミックレール441を支持するレール受け部材としてのトレイ型レール受け442と、このトレイ型レール受け442を支持するレール部材支持部としてのスキッドレール支持部443とを備えている。
セラミックレール441およびトレイ型レール受け442は、図3に示すように、それらの両端が加熱炉本体42の端面から突出されており、この突出された両端がスキッドレール支持部443により支持されている。
セラミックレール441は、図4に示すように、断面略正方形を有する略直方体に形成された複数の短尺セラミック体444を有し、この短尺セラミック体444は、ビレットWと接触する同形状の4つの接触面444Aを備えている。
【0016】
トレイ型レール受け442は、セラミックレール441を支持するレール支持部としてのトレイ部442Aと、このトレイ部442Aを冷却する冷却部としての水冷パイプ442Bと、この水冷パイプ442Bを挟んでトレイ部442Aと対向する位置に設けられた放熱部としての脚部442Cと、加熱部41内の熱によるトレイ部442Aの開口部の口開きを抑える口開き防止部材としての開き止め板442Dとを備えている。
トレイ部442A、水冷パイプ442B、脚部442Cはステンレスから一体成形されている。
トレイ部442Aは、セラミックレール441と対向する面が開口された断面コ字状に形成されており、その内側には、セラミックレール441を構成する複数の短尺セラミック体444が嵌合されている。
水冷パイプ442Bの内部には冷却水が供給されている。
脚部442Cは、トレイ部442Aと同形状の断面コ字状を有しており、その開口部は図4における下側に備えられている。
【0017】
可動レール45は、ビレットWを搬送するときに、このビレットWを支持する2本のビレット支持レール451と、これらビレット支持レール451を支持する支持アーム452と、この支持アーム452と搬送駆動装置70とを連結する連結部材453とを備えている。
ビレット支持レール451は、図3に示すように、その両端が加熱炉本体42の端面から突出されている。
支持アーム452は、その開口部がビレットWと対向するように備えられたコ字状に形成されており、その両端においてビレット支持レール451の両端を支持している。
ビレット支持レール451、支持アーム452、連結部材453はステンレスから形成されている。
搬送駆動装置70は、ビレット支持レール451を昇降および前進後退させる機構を有する。
図2において、昇降装置50は、図示しないモータと連結された回転軸511が備えられた昇降駆動部51と、下端が結合部材53を介してケーシング48と連結されている連結棒52とを備えている。
これら昇降駆動部51および連結棒52は、加熱部41を昇降させるボールねじ送り機構を構成している。
【0018】
ビレット高周波加熱装置1を用いて、四角柱状のビレットW1を加熱する手順について説明する。
図2に示すように、ビレットW1を均一に加熱するために、昇降装置50により、加熱部41に備えられた加熱コイル43をスキッドレール44に対して昇降させ、加熱コイル43とビレットW1の軸心を合わせたあと、搭載部2にビレットW1を搭載し加熱を開始する。
その後、搭載部2に搭載されたビレットW1は、図示しない搬送装置により、受入部3を経由されて誘導加熱炉4に搬送される。
誘導加熱炉4に搬送されたビレットW1は、スキッドレール44により支持されている。
このとき、原点位置にある可動レール45は、スキッドレール44よりも低い位置に備えられているので、ビレットW1とは接触していない。
【0019】
ビレットW1を誘導加熱炉4内で搬送するときには、搬送駆動装置70により可動レール45に備えられたビレット支持レール451がスキッドレール44よりも高い位置まで上昇されることにより、ビレット支持レール451がスキッドレール44に載置されているビレットW1をスキッドレール44から持ち上げ支持する。
可動レール45は、加熱部41B方向に移動されることにより、ビレット支持レール451に支持されたビレットW1を加熱部41B方向に搬送する。
可動レール45は、ビレット支持レール451がスキッドレール44よりも低い位置まで下降されることにより、ビレット支持レール451に支持されているビレットW1をスキッドレール44に載置する。
可動レール45は、搭載部2方向に移動されることにより、原点位置に戻る。
以上の工程が繰り返されることにより、誘導加熱炉4内に搬送されたビレットW1は、可動レール45および搬送駆動装置70により搬送されながら加熱部41A〜41Eにおいて加熱される。
【0020】
誘導加熱炉4により加熱されたビレットW1は、均熱炉8に搬送される。
均熱炉8に搬送されたビレットW1は、この均熱炉8に備えられた電気炉80で加熱されることにより、さらに温度分布が均一に近づけられる。
均熱炉8により加熱されたビレットW1は、図示しない搬送装置により払出部9に搬送され、この払出部9により次のラインに搬送される。
【0021】
上述のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
本実施形態の誘導加熱炉4は、ビレットWを加熱炉本体42内で支持するスキッドレール44は加熱炉本体42に固定されておらず、また、このスキッドレール44はセラミック製のセラミックレール441をステンレス製のトレイ型レール受け442が支持する構成となっている。
したがって、スキッドレール44を交換するときには破損しやすいセラミックレール441ではなくステンレス製のトレイ型レール受け442を持ちながら交換することができるので、レール交換作業を効率的に行うことができ、また、スケールの除去を容易に行うことができる。
セラミックレール441は、複数の短尺セラミック体444から構成されているので、劣化が生じた場合には交換が必要な短尺セラミック体444のみを交換すればよい。
したがって、交換部品を最小限に抑えることができるので、コストダウンを図ることができる。
加熱炉本体42にスキッドレール44を固定するための溝を設ける必要がないので、加熱炉本体42を容易に作製することができ、製造コストの低下を図ることができる。
【0022】
加熱部41に備えられた加熱コイル43とスキッドレール44とを、加熱コイル43の軸心と直交する平面内で相対移動させる構成としたので、ビレットWの大きさに応じて、加熱コイル43の軸心とビレットWの中心または軸心とを合わせることができる。
特に、本実施形態では昇降装置50を備えたので、ビレットWの大きさに応じて、容易に加熱コイル43の軸心とビレットWの中心または軸心とを合わせることができる。
したがって、様々な大きさのビレットWの均一加熱が可能である。
たとえば、図2に示すように実線で示すビレットW1をラインに流したあと、点線で示すこのビレットW1よりも大きいビレットW2をラインに流す場合、点線で示すように昇降装置50を用いて加熱コイル43をスキッドレール44に対して上昇させることにより、加熱コイル43とビレットW2の軸心を容易に合わせることができる。
【0023】
トレイ型レール受け442は、セラミックレール441を支持するトレイ部442Aと、このトレイ部442Aを冷却する水冷パイプ442Bとを備えたので、トレイ部442Aの温度上昇を防ぐことができる。
したがって、加熱部41内の熱によるトレイ部442Aの変形を抑えることができる。
水冷パイプ442Bを挟んで、トレイ部442Aと対向する位置にトレイ部442Aと同形状の脚部442Cを備えたので、水冷パイプ442Bは、トレイ部442Aと脚部442Cの両方を冷却することになる。
したがって、トレイ型レール受け442の温度分布は水冷パイプ442Bを中心に対称となるので、その温度分布が非対称になることにより生じる、トレイ型レール受け442の変形を抑えることができる。
トレイ部442Aが破損もしくは劣化した場合には、このトレイ部442Aと脚部442Cの配置を入れ替えることにより、脚部442Cをトレイ部として代用できるので、トレイ型レール受け442の長寿命化を実現することができる。
【0024】
トレイ部442Aは、セラミックレール441と対向する面が開口された断面コ字状に成形されているので、セラミックレール441を3つの面で支持することができる。
したがって、セラミックレール441の位置ずれ、および、トレイ部442Aからの落下を防止することができる。
また、開口部が備えられているので、セラミックレール441とトレイ型レール受け442との着脱を容易に行うことができる。
トレイ部442Aの開口部における口開きを防止する開き止め板442Dを備えたので、加熱部41内の熱によるトレイ部442Aの口開きを防止することができる。
【0025】
ビレットWと接触するレール本体を、セラミックで形成されたセラミックレール441としたので、ビレットWにおけるビレットWとセラミックレール441の接触部と非接触部との温度差を小さくすることができる。
セラミックレール441は、複数の短尺セラミック体444から構成されているので、この短尺セラミック体444を直列に並べることにより長いラインにも対応することができる。
短尺セラミック体444は、同形状の4つの接触面444Aを備えており、ある接触面444AがビレットWとの間で発生する化学反応や破損などで使用不可能になっても、他の3つの接触面444Aを使用することができるので、セラミックレール441の長寿命化を実現することができ、かつ、コストダウンを図ることができる。
【0026】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は本発明に含まれるものである。
たとえば、前記実施形態では、加熱部41を5分割(加熱部41A〜41E)にしたが、4分割以下にしてもよいし、6分割以上にしてもよい。
セラミックレール441とトレイ型レール受け442をそれぞれの加熱部41A〜41Eに備えたが、加熱部41A〜41Eを貫通する1本のセラミックレール441および/またはトレイ型レール受け442としてもよい。
【0027】
前記実施形態では、断面形状が略正方形に形成されたセラミックレール441と、このセラミックレール441と嵌合するようにその断面形状が形成されたトレイ部442Aとを備えた構成としたが、たとえば、図5(A)〜(C)に示すように、断面形状が円形に形成されたセラミックレール461、三角形に形成されたセラミックレール462,六角形に形成されたセラミックレール463と、それぞれのセラミックレール461,462,463と嵌合するようにその断面形状が形成されたトレイ部471A,472A,473Aとを備えた構成としても良い。
要は、セラミックレールに、ビレットWと接触する部分が備えられており、かつ、このセラミックレールがトレイ部に嵌合されたときに、セラミックレールの位置ずれ、もしくは、落下を防止できる構成ならばそれぞれの形状は問われない。
【0028】
トレイ型レール受け442を、水冷パイプ442Bを挟んでトレイ部442Aと対向する位置にトレイ部442Aと同形状の脚部442Cが備えられた構成としたが、水冷パイプ442Bを挟んでトレイ部442Aと対向する位置にトレイ部442Aとは異なる形状、たとえば図6(A)に示すようにハ字状の脚部474Cが備えられた構成、水冷パイプ442Bを挟んでトレイ部442Aと対向しない位置、たとえば図6(B)に示すように水冷パイプ442Bの底面と同一平面上に脚部475Cが備えられた構成としてもよい。トレイ型レール受け442を、トレイ部442A、水冷パイプ442B、脚部442Cの一体成形としたが、図6(C)に示すように、水冷パイプ442Bにトレイ部442Aおよび脚部442Cを溶接等の接合手段により接合した構成としてもよい。
【0029】
ビレットWの均一加熱を実現するために、加熱部41に備えられた加熱コイル43の軸心とビレットWの中心または軸心とを合わせる手段としての昇降装置50を備えたが、セラミックレール441、トレイ型レール受け442、スキッドレール支持部443のうち、少なくとも1つの形状および/または配置を変えることにより、加熱コイル43の軸心とビレットWの中心または軸心とを合わせてもよい。
昇降装置50をボールねじ送り機構を有する構成としたが、空気圧式もしくは油圧式シリンダ、ラックピニオン式駆動機構、ソレノイド等の電磁的駆動機構等を有する構成としてもよい。
要は、昇降装置50に連結された加熱部41を昇降させることができる機構であれば、その構成は問われない。
【0030】
誘導加熱炉4の後工程に均熱炉8を設けたが、この均熱炉8は設けられていなくてもよい。
ただし、前記実施形態の方が、ビレットWの温度分布を更に均一に近づけることができるという効果がある。
【0031】
【発明の効果】
本発明に係る誘導加熱炉によれば様々な大きさの被加熱物の均一加熱を可能とし、レール交換作業を効率的に行え、製造コストの低下を図ることができる誘導加熱炉を提供することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るビレット高周波加熱装置の平面図。
【図2】前記実施形態における誘導加熱炉の正面図。
【図3】前記実施形態における加熱部の斜視図。
【図4】前記実施形態におけるスキッドレールの斜視図。
【図5】前記実施形態におけるスキッドレールの変形例を示す斜視図。
【図6】前記実施形態におけるトレイ型レール受けの変形例を示す斜視図。
【符号の説明】
4 誘導加熱炉
42 加熱炉本体
43 加熱コイル
44 スキッドレール(レール部材)
441 セラミックレール(レール本体)
442 トレイ型レール受け(レール受け部材)
442A トレイ部(レール支持部)
442B 水冷パイプ(冷却部)
442C 脚部(放熱部)
442D 開き止め板(口開き防止部材)
W ビレット(被加熱物)
Claims (3)
- 略円筒状に形成された加熱炉本体と、前記加熱炉本体に設けられた加熱コイルと、前記加熱炉本体の内側に設けられ、かつ、被加熱物を支持するレール部材と、このレール部材を支持するレール部材支持部とを備え、前記加熱コイルにより前記被加熱物を加熱する誘導加熱炉であって、
前記レール部材は、前記被加熱物を受けるセラミック製のレール本体と、
前記レール本体を支持する金属製のレール受け部材と、
を備え、
前記レール受け部材は、前記レール本体を支持するレール支持部と、
前記レール支持部を冷却する冷却部と、
この冷却部を挟んで前記レール支持部と対向する位置に設けられた放熱部と、を備え、
前記放熱部は、前記レール支持部と同形状または異形状の脚部を有する構造である、
ことを特徴とする誘導加熱炉。 - 請求項1に記載の誘導加熱炉において、
前記加熱コイルと前記レール部材とは、前記加熱コイルの軸心と直交する平面内で相対移動可能とされている、
ことを特徴とする誘導加熱炉。 - 請求項1または2に記載の誘導加熱炉において、
前記レール支持部は、前記レール本体と対向する面が開口された断面コ字状に成形されていること、
を特徴とする誘導加熱炉。
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