JP3891161B2 - 電界吸収型光変調器 - Google Patents

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Description

この発明は、電界吸収型光変調器に関する。
光通信では、しばしば、半導体レーザ素子から発したレーザ光を光変調器を用いて変調することにより光信号を生成する。光変調器としては、マッハツェンダ型変調器(例えば、特許文献1参照)や電界吸収型変調器(例えば、特許文献2参照)を使用することがある。特に、電界吸収型光変調器(以下では、「EA変調器」と呼ぶ)は、DFBレーザ素子と同一基板上に集積できるため、有用性が高い。
EA変調器は、p型半導体層とn型半導体層の間に光吸収層が挟まれた構造を有している。光吸収層は、多重量子井戸構造を有する。光吸収層では、単一の組成および厚さを有する複数の井戸層が複数の障壁層と交互に積層されている。光吸収層を含むpn接合構造に対して逆方向電界を印可すると、QCSE効果(量子閉じ込めシュタルク効果)によって吸収スペクトルが長波長側へシフトする。印可電界が大きいほど、シフト量も大きい。このため、低電界印可時に光吸収層を透過する波長の光が、高電界印可時には光吸収層で吸収されるという現象が起こりうる。このような波長の光の強度は、印可電界の大きさを切り替えることで変調することができる。
特許第3337980号公報 特開平9−54290号公報
EA変調器の吸収スペクトルは、EA変調器の温度変化に応じてシフトする。温度変化があまりに大きいと、EA変調器は被変調光の波長に対して十分な消光比を示さなくなる。EA変調器とDFBレーザ素子が同一基板上に集積されている場合、レーザ光の波長も温度変化に応じて変化する。しかし、レーザ光の波長シフトはEA変調器の吸収スペクトルの波長シフトに比べて小さい。このため、温度変化が大きくなるにつれてEA変調器の吸収スペクトルがレーザ光の波長に対して相対的に移動していき、レーザ光を変調することが難しくなる。したがって、温度変化の大きな環境下では、EA変調器の温度を調節する必要がある。通常、ある一つの波長を有する被変調光に対して許容できる温度変化は約40℃であり、これを超える温度変化が生じる環境下では温度調節が必要となる。
本発明は、温度を調節しなくても広い温度範囲にわたって光を変調できる電界吸収型光変調器を提供することを課題とする。
この発明の一つの側面は、光吸収層ならびに光吸収層の両側に設けられたp型半導体層およびn型半導体層を備える電界吸収型光変調器に関する。この光変調器は、光吸収層、p型半導体層およびn型半導体層を有するpn接合構造に印可される逆方向電界の変化に応じて、光吸収層中の被変調光の強度を変調する。光吸収層は、交互に積層された複数の井戸層および複数の障壁層を含んでいる。複数の井戸層は、互いに異なるバンドギャップエネルギーを有する第1および第2の井戸層を含んでいる。第1井戸層と第2井戸層の間に障壁層が配置されている。複数の井戸層のすべてを第1井戸層で置き換えたときに逆方向電界の第1の値からより高い第2の値への切り替えに応じて被変調光を変調できる温度の範囲を第1温度範囲とし、複数の井戸層のすべてを第2井戸層で置き換えたときに逆方向電界の第1の値から第2の値への切り替えに応じて被変調光を変調できる温度の範囲を第2温度範囲とすると、この光変調器は、第1および第2温度範囲より広い温度範囲にわたって被変調光を変調できる。
この光変調器では、第1または第2井戸層を単独で含む光変調器に比べて被変調光を変調できる温度範囲が拡大されている。したがって、この光変調器は、温度を調節しなくても広い温度範囲にわたって被変調光を変調できる。
この発明の別の側面は、光吸収層ならびに光吸収層の両側に設けられたp型半導体層およびn型半導体層を備える電界吸収型光変調器に関する。この光変調器は、光吸収層、p型半導体層およびn型半導体層を有するpn接合構造に印可される逆方向電界の変化に応じて、光吸収層中の被変調光の強度を変調する。光吸収層は、交互に積層された複数の井戸層および複数の障壁層を含んでいる。複数の井戸層は、互いに異なるバンドギャップエネルギーを有する第1および第2の井戸層を含んでいる。第1井戸層と第2井戸層の間に障壁層が配置されている。複数の井戸層のすべてを第1井戸層で置き換えたときに逆方向電界の第1の値からより高い第2の値への切り替えに応じて所定のしきい値以上の吸収係数変化が得られる波長範囲を第1波長範囲とし、複数の井戸層のすべてを第2井戸層で置き換えたときに逆方向電界の第1の値から第2の値への切り替えに応じて上記しきい値以上の吸収係数変化が得られる波長範囲を第2波長範囲とすると、この光変調器では、第1および第2波長範囲より広い波長範囲にわたって上記しきい値以上の吸収係数変化が得られる。
一般に、光変調器の温度が変化すると、吸収スペクトルに波長シフトが生じる。この光変調器では、第1または第2井戸層を単独で含む光変調器に比べて、しきい値以上の吸収係数変化が得られる波長範囲が拡大されている。このため、この光変調器は、ある一つの波長を有する被変調光に対して、より広い温度範囲にわたってしきい値以上の吸収係数変化を保持する。したがって、この光変調器は、温度を調節しなくても広い温度範囲にわたって被変調光を変調できる。
この発明のさらに別の側面は、光吸収層ならびに光吸収層の両側に設けられたp型半導体層およびn型半導体層を備える電界吸収型光変調器に関する。この光変調器は、光吸収層、p型半導体層およびn型半導体層を有するpn接合構造に印可される逆方向電界の変化に応じて、0〜100℃の温度範囲にわたって光吸収層中の被変調光の強度を変調する。被変調光は、1.260〜1.625μmの波長を有している。光吸収層は、交互に積層された複数の井戸層および複数の障壁層を含んでいる。複数の井戸層は、互いに異なるバンドギャップエネルギーを有する第1および第2の井戸層を含んでいる。第1井戸層と第2井戸層の間に障壁層が配置されている。第1および第2井戸層は、InGaAsPまたはInPから構成されている。第1および第2井戸層のバンドギャップエネルギーの差は35mev以下である。
本発明者の知見によれば、35meV以下のバンドギャップエネルギー差を有する二つの井戸層を含む光吸収層は、1.260〜1.625μmの波長を有する被変調光に対して0〜100℃の温度範囲にわたって十分な吸収係数変化を示す。したがって、この光変調器は、温度を調節しなくても、被変調光を0〜100℃の温度範囲にわたって変調することができる。
上記の光変調器では、光吸収層の厚みを実質的に2等分する中央面に最も近い井戸層が、複数の井戸層のなかで最大の屈折率を有していてもよい。この場合、被変調光が光吸収層へ効率よく閉じ込められる。
上記の光変調器では、複数の井戸層は、光吸収層の厚みを実質的に2等分する中央面に近いほど高い屈折率を有していてもよい。この場合、被変調光が光吸収層へ効率よく閉じ込められる。また、被変調光ビームの断面形状が円形に近づく。これにより、光変調器と光ファイバとの結合効率が向上する。
上記の光変調器では、複数の井戸層は、偶数個の第1井戸層および偶数個の第2井戸層を含んでいてもよい。偶数個の第1井戸層が上記の中央面に対して対称に配置され、かつ、偶数個の第2井戸層がその中央面に対して対称に配置されていてもよい。この場合、被変調光が光吸収層へ効率よく閉じ込められる。また、被変調光ビームの断面形状が円形に近づく。これにより、光変調器と光ファイバとの結合効率が向上する。
上記の光変調器は、半導体レーザ素子と同一の基板上に集積されていてもよい。被変調光は、半導体レーザ素子の出力光であってもよい。光吸収層は、半導体レーザ素子の出力光を受け取るように配置されていてもよい。
本発明の電界吸収型光変調器は、温度を調節しなくても広い温度範囲にわたって被変調光を変調することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態の電界吸収型光変調器(以下、「EA変調器」と呼ぶ)120を含む光半導体素子50を示す斜視図である。図2は、図1のII−II線断面図である。光半導体素子50は、分布帰還型半導体レーザ素子(以下、「DFBレーザ素子」と呼ぶ)110、EA変調器120および分離部130から構成されている。分離部130は、DFBレーザ素子110とEA変調器120との間に設けられている。DFBレーザ素子110とEA変調器120とは、同一の基板2上に集積されている。基板2は、n型InPからなる。光半導体素子1には、トレンチ19aおよび19bが設けられている。トレンチ19aおよび19bは、一つの方向に延びるメサ構造60を画定する。
図2に示されるように、レーザ素子110は、n型クラッド層3m、光ガイド層4m、活性層5m、光ガイド層6m、およびp型の第1クラッド層7mを有する。これらの半導体層は、基板2上に設けられている。活性層5mは、光ガイド層4mおよび6mの間に設けられている。活性層5mならびに光ガイド層4mおよび6mは、クラッド層3mと第1クラッド層7mとの間に設けられている。光ガイド層6mとp型第1クラッド層7mとの界面には回折格子6aが設けられている。
EA変調器120は、n型クラッド層13m、光ガイド層14m、活性層15m、光ガイド層16m、およびp型の第1クラッド層17mを有する。これらの半導体層は、基板2上に設けられている。活性層15mは、レーザ素子110で生成されたレーザ光を増幅する作用を有するとともに、印可電界の強度に応じて変化する光吸収係数を有する光吸収層としても動作する。以下では、活性層15mを光吸収層と呼ぶことにする。光吸収層15mは、光ガイド層14mおよび16mの間に設けられている。光吸収層15mならびに光ガイド層14mおよび16mは、クラッド層13mと第1クラッド層17mとの間に設けられている。
半導体層3m〜7mから成るpn接合構造W1は、半導体層13m〜17mから成るpn接合構造W2と境界Bにおいて接合されている。これらのpn接合構造は、光導波路として機能する。本実施形態では、分離部130は、EA変調器120と同じ半導体層により構成されている。ただし、これに限定されるものではない。図2では、回折格子6aは、光ガイド層6mと第1クラッド層7mとの間に形成されている。しかし、回折格子6aは、クラッド層3mと光ガイド層4mとの間に設けられてもよい。
上記各層の組成を以下に示す。なお、簡単のため、In1-xGaxAs1-yy半導体(0<x<1、0<y<1)をInGaAsPと記す。
・n型クラッド層3m、13m :SiドープInP
・光ガイド層4m、14m :アンドープGaInAsP
・活性層5mおよび光吸収層15m:アンドープGaInAsP
・光ガイド層6m、16m :アンドープGaInAsP
・p型第1クラッド層7m、17m:ZnドープInP
n型クラッド層3m、13mおよびp型第1クラッド層7m、17mは、活性層5m、光吸収層15mおよび光ガイド層4m、14mよりも低い屈折率を有する。このため、レーザ光は、活性層5m、光吸収層15mおよび光ガイド層4m、14mに閉じ込められる。
活性層5mおよび光吸収層15mは、多重量子井戸(Multi-Quantum Well:MQW)構造を有している。これらのMQW構造および回折格子6aの構造は、所定の波長の光を生成およびレーザ増幅するように決定される。本実施形態では、波長は1.550μmである。
図2に示されるように、光半導体素子50は、p型の第2クラッド層8mを更に有する。第2クラッド層8mは、レーザ素子110、EA変調器120、および分離部130のために共通に設けられている。第2クラッド層8mは、p型第1クラッド層7m、17mと同様にp型InPから構成される。よって、第2クラッド層8mは、第1クラッド層7m、17mと共に、レーザ光を光ガイド層、活性層および光吸収層に閉じ込めるために役立つ。
第2クラッド層8mは、第1の部分80a、第2の部分80b、および第3の部分80cを有する。第1の部分80a上には、コンタクト層9aを介して、レーザ素子110用の電極90aが形成されている。第3の部分80c上には、コンタクト層9bを介して、EA変調器120用の電極90bが形成されている。基板2の裏面には、レーザ素子110およびEA変調器120に共通に使用される電極90cが形成されている。
本実施形態の特徴は、活性層15mのMQW構造にある。以下では、図3を参照しながら、活性層15mのMQW構造を詳しく説明する。図3は、活性層15mのエネルギーバンド図である。図3には、活性層15mの厚みを実質的に2等分する中央面25も示されている。
活性層15mのMQW構造の特徴は、等間隔に配置された3種類の井戸層21〜23を含むことである。これらの井戸層は互いに異なるバンドギャップエネルギーを有する。井戸層同士の間には障壁層20が配置されている。障壁層20と井戸層21〜23は交互に積層されている。したがって、各井戸層の上面および下面には障壁層20が隣接している。最も基板2に近い障壁層20は、光ガイド層14mと隣接している。最も電極90bに近い障壁層20は、光ガイド層16mと隣接している。井戸層21〜23の厚さはいずれも8nmであり、障壁層20の厚さは8nmである。
障壁層20および井戸層21〜23は、いずれもIn1-xGaxAs1-yyから構成されている。障壁層20ではx=0.20500およびy=0.56180であり、井戸層21ではx=0.28500およびy=0.23475であり、井戸層22ではx=0.27500およびy=0.25613であり、井戸層23ではx=0.27000およびy=0.26680である。
井戸層21〜23の個数はいずれも偶数である。すなわち、活性層15mには、2個の井戸層21、2個の井戸層22および4個の井戸層23が含まれている。偶数個の井戸層21、22および23は、それぞれ活性層15mの中央面25に対して対称に配置されている。井戸層21は中央面25に最も近く、中央面25を挟むように配置されている。井戸層22は、井戸層21の上下に配置され、中央面25および井戸層21を挟んでいる。井戸層23は、井戸層22の上下に配置され、中央面25ならびに井戸層21および22を挟んでいる。
井戸層21〜23は互いに異なる屈折率とバンドギャップエネルギーを有している。井戸層21〜23は、中央面25に近いほど高い屈折率を有し、また、中央面25に近いほど小さいバンドギャップエネルギーを有している。すなわち、中央面25に最も近い井戸層21は、井戸層21〜23のなかで最大の屈折率と最小のバンドギャップエネルギーを有している。井戸層22の屈折率は、井戸層21の屈折率より低く、井戸層23の屈折率より高い。また、井戸層22のバンドギャップエネルギーは、井戸層21のバンドギャップエネルギーより大きく、井戸層23のバンドギャップエネルギーより小さい。中央面25から最も遠い井戸層23は、井戸層21〜23のなかで最小の屈折率と最大のバンドギャップエネルギーを有している。井戸層21〜23のバンドギャップエネルギーは、それぞれ0.793eV、0.804eVおよび0.809eVである。また、障壁層20のバンドギャップエネルギーは1.03eVである。
このように、中央面25に最も近い井戸層21が最も高い屈折率を有するため、光吸収層15mへの光の閉じ込め効率が高まる。また、中央面25から遠い井戸層ほど低い屈折率を有すること、および同じ井戸層が中央面25を基準として対称に配置されていることは、光吸収層15mへの光の閉じ込め効率を高めるほか、被変調光ビームの断面形状を円形に近づけるという効果を奏する。これにより、光変調器120と光ファイバとの結合効率を高めることができる。
以下では、光半導体素子50の動作について説明する。図2に示されるように、レーザ素子110では、p型半導体に電気的に接続された電極90aが直流電源91の陽極に接続され、n型半導体に電気的に接続された電極90cが電源91の陰極に接続される。したがって、レーザ素子110のpn接合構造(光導波路)W1には、順方向のバイアス電圧が印加される。EA変調器120では、p型半導体に電気的に接続された電極90bが電源92の陰極に接続され、n型半導体に電気的に接続された電極90cが電源92の陽極に接続される。したがって、EA変調器120のpn接合構造(光導波路)W2には、逆方向の電界が印加される。電源92は、変調信号Sを受け、変調信号Sに応じた電圧を出力することができる。変調信号Sは例えばパルス信号であってよい。電極90cは、レーザ素子110およびEA変調器120に共用されている。
レーザ素子110に上述の通り電圧が印加されると、レーザ素子110の活性層5mから光が放射される。すると、レーザ発振が起こり、レーザ光が光導波路W1内を伝搬する。このレーザ光は、光導波路W1からEA変調器120の光導波路W2へ入射する。
EA変調器120に比較的低い逆方向電界が印加されているとき、光吸収層15mの実効的なフォトルミネセンス波長は、発振波長λ=1.550μmに比べて短い。このため、レーザ光は吸収されることなく活性層15mを伝搬する。しかし、EA変調器120に十分に高い逆方向電界が印加されると、光吸収層15mにおいて量子閉じ込めシュタルク効果(QCSE:Quantum Confined Stark Effect)が生じ、光が吸収されるようになる。したがって、変調信号Sに応じて変化する逆方向電界が電源92によってEA変調器120に印加されると、レーザ光の強度が変調信号Sに応じて変調される。この変調されたレーザ光が、光半導体素子50から放射される。
上述のように、光吸収層15mでは、バンドギャップエネルギーの異なる井戸層21〜23が混在している。このため、EA変調器120は、井戸層21〜23の吸収スペクトルを合成した吸収スペクトルを有する。この結果、EA変調器120は、逆方向電界の切り替えに応じて広い温度範囲にわたってレーザ光を変調することができる。この温度範囲は、井戸層21〜23のすべてを井戸層21〜23の任意の一つで置き換えたときに同じ逆方向電界の切り替えに応じてレーザ光を変調できる温度の範囲よりも広い。
以下では、図4を参照しながら、井戸層21〜23の吸収スペクトルの合成を説明する。図4における一点鎖線、二点鎖線および点線は、それぞれ井戸層21〜23の吸収スペクトルを示している。図4における実線は、光吸収層15mの吸収スペクトルを示しており、これは井戸層21〜23の吸収スペクトルを合成したものである。図4の横軸は波長を示し、縦軸は光吸収係数を示している。光吸収層15mに逆方向電界が印加されていないときの吸収スペクトルのピーク波長がフォトルミネセンス波長である。図4に示されるように、井戸層21〜23のスペクトルは互いに異なるフォトルミネセンス波長を有する。これは井戸層21〜23のバンドギャップ波長の違いに起因する。
図5は、異なる電界強度に対する光吸収層15mの吸収スペクトルを示している。図5において実線は、光吸収層15mに印加される逆方向電界の強度が50kV/cmのときの光吸収層15mの吸収スペクトルを示し、一点鎖線は逆方向電界の強度が100kV/cmのときの光吸収層15mの吸収スペクトルを示している。図5の横軸は波長を示し、縦軸は光吸収係数を示している。
図5に示されるように、吸収スペクトルのピークおよびフォトルミネセンス波長は、逆方向電界の強度の増加に伴って長くなる。これは、井戸層のバンドギャップエネルギーが逆方向電界の印可によって実効的に減少することに起因する。このような電界強度に応じた吸収スペクトルのピークの移動は、吸収スペクトルの波長シフトと呼ばれる。
図6は、逆方向電界の強度が50kV/cmから100kV/cmに変化したときにおける光吸収層15mの吸収係数の変化を示すグラフである。図6の横軸は波長を示し、縦軸は吸収係数の変化を示している。
本発明者は、本実施形態との比較のため、単一の井戸層を含む光吸収層を有する光変調器を用意した。この光変調器は、光変調器120において光吸収層15mを、図7に示される光吸収層45mで置き換えた構造を有している。図7は、光吸収層45mのエネルギーバンド図である。図7に示されるように、光吸収層45mは、上記の障壁層20および井戸層21が交互に積層された構造を有している。言い換えると、光吸収層45mは、光吸収層15mにおいてすべての井戸層21〜23を井戸層21で置き換えた構造を有している。
図8は、異なる電界強度に対する光吸収層45mの吸収スペクトルを示している。図8において実線は、光吸収層45mに印加される逆方向電界の強度が50kV/cmのときの光吸収層45mの吸収スペクトルを示し、一点鎖線は逆方向電界の強度が100kV/cmのときの光吸収層45mの吸収スペクトルを示している。図8の横軸は波長を示し、縦軸は光吸収係数を示している。図9は、逆方向電界の強度が50kV/cmから100kV/cmに変化したときにおける光吸収層45mの吸収係数の変化を示すグラフである。図9の横軸は波長を示し、縦軸は吸収係数の変化を示している。
図6に示されるように、本実施形態の光吸収層15mでは、5×104-1以上の吸収係数変化が得られる波長範囲の幅は40nmを超えている。一方、図9に示されるように、比較例の光吸収層45mでは、5×104-1以上の吸収係数変化が得られる波長範囲の幅は約32nmである。このように、複数の井戸層21〜23を有する光吸収層15mは、単一の井戸層21を有する光吸収層45mに比べて、5×104-1以上の吸収係数変化が得られる波長範囲が広い。同様に、すべての井戸層21〜23を井戸層22または23で置き換えた構造を有する光吸収層と比べても、光吸収層15mでは、より広い波長範囲にわたって5×104-1以上の吸収係数変化が得られる。
5×104-1という吸収係数の変化は、光の透過と吸収を切り替えるのに十分な量である。このような吸収係数変化が得られる波長範囲の拡大は、光変調器を用いて変調可能な波長範囲の拡大を意味する。温度の変化に応じて吸収スペクトルに波長シフトが生じることを考えると、このような波長範囲の拡大は、ある一つの波長の光をより広い温度範囲にわたって変調可能なことを意味する。このことは、ある温度では井戸層21〜23の一つが主として被変調光を変調し、別の温度では井戸層21〜23の他の一つが主として被変調光を変調すると考えれば理解しやすい。このように、光変調器120は、単一の井戸層を有する光変調器よりも広い温度範囲にわたって、所定の波長を有する被変調光を変調することができる。
より具体的に述べると、光変調器120は、波長1.550μmのレーザ光を0〜100℃の温度範囲で変調することができる。以下では、このような温度範囲での光変調を実現するために井戸層21〜23が満たす二つの条件を説明する。
まず、第1の条件について説明する。これは、異なるバンドギャップエネルギーを有する複数の井戸層を用いて所定の温度範囲にわたる光変調を可能にするための条件である。InGaAsPまたはInPを主原料とする井戸層のバンドギャップエネルギーの温度依存性は、
Figure 0003891161
のように表される。ここで、Tは温度(単位はK:ケルビン)を示し、Egは温度Tにおける井戸層のバンドギャップエネルギーを示し、Eg0は温度0Kにおける井戸層のバンドギャップエネルギーを示している。
本発明者の知見によれば、以下の式
Figure 0003891161
が満たされていると、光変調器は、T1〜T2(T2はT1より大きい)の温度範囲において被変調光を変調することができる。(2)式の左辺は、光吸収層に含まれる二つの井戸層の同一温度におけるバンドギャップエネルギーの差である。二つの井戸層のバンドギャップエネルギーをそれぞれEg1およびEg2と表すと、
Figure 0003891161
である。これは、二つの井戸層の吸収スペクトルのピーク波長またはフォトルミネセンス波長の差に対応する。(2)式の右辺は、温度がT1からT2に上昇したときの各井戸層のバンドギャップエネルギー変化の絶対値である。これは(1)式に基づいている。バンドギャップエネルギーの変化は、各井戸層の吸収スペクトルに生じる波長シフトに対応する。したがって(2)式は、二つの井戸層のバンドギャップエネルギーの差ΔEgが、最大の温度変化に応じた各井戸層の吸収スペクトルの波長シフト量以下であることを意味する。
温度が変化すると、各井戸層の吸収スペクトルに波長シフトが生じ、それに応じてピークが移動する。温度変化が大きいほど、ピークの移動量、すなわち吸収スペクトルの波長シフト量も大きい。これらの井戸層のバンドギャップエネルギーの差ΔEgは、それらの吸収スペクトルのピーク位置の差に対応する。
二つの井戸層を用いて所定の温度範囲にわたる光変調を可能にするためには、その温度範囲の下限において一方の井戸層の吸収スペクトルが被変調光を変調可能なピークを有し、動作温度範囲の上限において他方の井戸層の吸収スペクトルが被変調光を変調可能なピークを有していればよい。二つの井戸層の吸収スペクトルのピークが最大の温度変化に応じた波長シフト量を超えて離れていると、温度範囲の下限において一方の井戸層が変調できる波長の光を、温度範囲の上限において他方の井戸層が変調することはできない。したがって、T1〜T2の温度範囲にわたって光を変調するためには(2)式の条件が満たされることが必要となる。
いまT1=0℃、T2=100℃とすると、(2)式の右辺は35.73meV(ミリエレクトロンボルト)となる。したがって、(2)式によれば、二つの井戸層のバンドギャップエネルギーの差が35.73meV以下のときに、光変調器は0℃〜100℃の温度範囲において被変調光を変調することができる。
次に、第2の条件について説明する。これは、複数の井戸層の励起子吸収の波長帯が重なり合う条件であり、十分な光吸収を実現するために要求される。光吸収層での吸収は、量子井戸内の励起子吸収が主である。この励起子吸収の波長帯は、周囲環境の温度エネルギーに相当する半値幅(FWHM)を有している。この半値幅はκTと表される。ここで、κはボルツマン定数1.38054×10-23J/Kであり、Tは温度(K)である。吸収スペクトルの半値幅は、例えば、室温では約26meVである。実際には、井戸層の組成や厚みのばらつきのために、吸収スペクトルのピーク半値幅は30〜35meV程度である。このため、二つの井戸層のバンドギャップエネルギーの差ΔEgが35meV以下であれば、二つの井戸層の励起子吸収の波長帯が重なり合う。
このように、二つの井戸層のバンドギャップエネルギーの差ΔEgが35meV以下であれば、上述した二つの条件が満たされる。したがって、0℃〜100℃の温度範囲において、いずれかの井戸層によって被変調光が変調されることになる。したがって、光変調器は0℃〜100℃の温度範囲にわたって被変調光を変調することができる。
本実施形態では、井戸層21および22間のバンドギャップエネルギーの差が11meVであり、井戸層22および23間のバンドギャップエネルギーの差が5meVであり、井戸層23および21間のバンドギャップエネルギーの差が16meVである。いずれのバンドギャップエネルギー差も35meV以下なので、光変調器120は、0℃〜100℃の温度範囲にわたって被変調光を変調することができる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
上記実施形態では、光吸収層15mに3種類の井戸層21〜23が含まれている。しかし、光吸収層には、バンドギャップエネルギーの異なる2種類または4種類以上の井戸層が含まれていてもよい。
上記実施形態では、EA変調器がDFBレーザ素子と同一基板上に集積されている。しかし、EA変調器は、光源と別個の素子であってもよい。
上記実施形態では、被変調光の波長は1.550μmである。しかし、被変調光の波長はこれに限定されるものではない。本発明者は、本発明のEA変調器によって変調する光の波長として、主に1.260〜1.625μmの範囲内の任意の波長を想定している。
実施形態の光変調器を示す斜視図である。 実施形態の光変調器を示す断面図である。 光吸収層のエネルギーバンド図である。 図3に示される光吸収層および井戸層の吸収スペクトルを示す図である。 図3に示される光吸収層の異なる電界強度に対する光吸収層の吸収スペクトルを示す図である。 図3に示される光吸収層に関して電界強度の変化に応じた吸収係数の変化を示す図である。 単一の井戸層を有する光吸収層のエネルギーバンド図である。 図7に示される光吸収層の異なる電界強度に対する吸収スペクトルを示す図である。 図7に示される光吸収層に関して電界強度の変化に応じた吸収係数の変化を示す図である。
符号の説明
2…基板、3mおよび13m…n型クラッド層、4m、6m、14mおよび16m…光ガイド層4m、5m…活性層、6…回折格子、7mおよび17m…p型第1クラッド層、15m…光吸収層、20…障壁層、21…第1井戸層、22…第2井戸層、23…第3井戸層、50…光半導体素子、110…分布帰還型半導体レーザ素子、120…電界吸収型光変調器、130…分離部。

Claims (5)

  1. 光吸収層ならびに前記光吸収層の両側に設けられたp型半導体層およびn型半導体層を備え、前記光吸収層、p型半導体層およびn型半導体層を有するpn接合構造に印可される逆方向電界の変化に応じて、0〜100℃の温度範囲にわたって前記光吸収層中の被変調光の強度を変調する電界吸収型光変調器であって、
    前記被変調光は、1.260〜1.625μmの波長を有しており、
    前記光吸収層は、交互に積層された複数の井戸層および複数の障壁層を含んでおり、
    前記複数の井戸層は、互いに異なるバンドギャップエネルギーを有する第1および第2の井戸層を含んでおり、
    前記第1井戸層と前記第2井戸層の間に前記障壁層が配置されており、
    前記第1および第2井戸層は、InGaAsPまたはInPから構成されており、
    前記第1および第2井戸層のバンドギャップエネルギーの差が35meV以下である
    電界吸収型光変調器。
  2. 前記光吸収層の厚みを実質的に2等分する中央面に最も近い前記井戸層が前記複数の井戸層のなかで最大の屈折率を有している、請求項1に記載の電界吸収型光変調器。
  3. 前記複数の井戸層は、前記光吸収層の厚みを実質的に2等分する中央面に近いほど高い屈折率を有している、請求項1または2に記載の電界吸収型光変調器。
  4. 前記複数の井戸層は、偶数個の前記第1井戸層および偶数個の前記第2井戸層を含んでおり、
    偶数個の前記第1井戸層は、前記中央面に対して対称に配置されており、
    偶数個の前記第2井戸層は、前記中央面に対して対称に配置されている
    請求項2または3に記載の電界吸収型光変調器。
  5. 半導体レーザ素子と同一の基板上に集積された請求項1〜4のいずれかに記載の電界吸収型光変調器であって、
    前記被変調光は、前記半導体レーザ素子の出力光であり、
    前記光吸収層は、前記半導体レーザ素子の出力光を受け取るように配置されている
    請求項1〜4のいずれかに記載の電界吸収型光変調器。
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