JP3888234B2 - ヒレ付電線のヒレ切除工具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒレ付電線のヒレ切除を容易かつ適切に行えるように改良したヒレ切除工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、寒冷地で使用するための電線として、電線の外周に雪が付着しづらくするために絶縁体の表面にヒレを設けた難着雪ヒレ付電線が知られている。
【0003】
このヒレ付電線は、図8(a)に示すように、導体50と、その導体50を覆う円状の絶縁体51と、絶縁体51の表面から径方向外側に突出して形成され、絶縁体51の長手方向(紙面前後方向)に延びるヒレ52とを有している。図8(a)に示したヒレ付電線53は、絶縁体51の上下2ヶ所にヒレ52を有している。
【0004】
ところで、このヒレ付電線53を使用する際には、その端部から所定距離間のヒレ52を切除する必要がある。
【0005】
そこで従来は、図9に示すような形状のナイフ54を用いてヒレ52を切除していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ナイフ54によるヒレ切除作業は熟練性が必要とされ、ヒレ52を均一に切除することが困難であった。例えば、図8(b)に示すように、ヒレ52のみならず、その下の絶縁体51まで切除してしまったり、逆に、ヒレ52の根本部が残ってしまうなど、いわゆる切除ムラが生じる場合があったのである。
【0007】
また通常、ヒレ付電線53は、図10に示すように、ドラム55に巻かれた状態で保管されているが、このヒレ付電線53の下側に位置するヒレ52bを切除しようとした場合、作業者からヒレ52bが見えづらく手探りでの作業となるため、より困難な作業となる。特に、難着雪ヒレ付電線は剛性が大きく捻ることが困難であるため、視界の悪い状態で作業せざるを得ない。
【0008】
また、ナイフ54は刃がむき出しになっているため、ヒレ52からナイフ54が外れた場合などに作業者の手を傷つける虞もある。
【0009】
更に、ナイフ54によりヒレ52を切除する場合、上下のヒレ52を一本ずつ切除する必要があるため作業効率が悪く、切除作業に時間がかかるといった問題もあった。
【0010】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、容易かつ適切にヒレを切除でき、安全性が高く、また上下のヒレを同時に切除できるヒレ切除工具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、導体を覆う絶縁体の表面から突出したヒレを有するヒレ付電線のヒレを切除するためのヒレ切除工具において、上記ヒレ付電線の外形と略同形状に形成された内面を有し、その内面で上記ヒレ付電線を挟み込むべく2分割構造に形成された分割ブロック体からなる工具本体と、上記分割ブロック体同士を互いの間隔を変更可能に連結する連結部材と、上記分割ブロック体前面部に内面のヒレ溝と対応した位置に回動自在に取り付けられ、それが回動することによってその刃先が上記分割ブロック体の内側に対して進出又は後退する切断刃と、上記切断刃を、その刃先が上記分割ブロック体の内側に進出する方向に付勢する付勢手段と、上記分割ブロック本体に形成されたねじ穴と、そのねじ穴に螺合され、先端部が上記分割ブロック本体の前面部から突出すると共に、その突出量が調節可能な押さえねじからなり、上記切断刃が所定角度回動すると、上記押さえねじの先端部と上記切断刃とが係合する食い込み量調整手段とを備えたものである。
【0012】
ここで、上記食い込み量調整手段は、上記切断刃の刃先が上記ヒレ付電線のヒレの根本部まで食い込むように調整されることが好ましい。
【0013】
また、上記連結部材は、上記分割ブロック体それぞれに形成されたブラケット部と、一方の分割ブロック体のブラケット部に形成されたねじ穴と、他方の分割ブロック体のブラケット部に形成されたボルト挿通穴と、上記ボルト挿通穴に分割ブロック体の外側から挿通され、かつ先端部が上記ねじ穴に螺合されるボルトと、そのボルトのボルトヘッドと上記ボルト挿通穴が形成されたブラケット部との間に介設された弾性部材とで構成されるようにしても良い。
【0014】
また、上記切断刃の上記刃先が、上記ヒレ付電線の上記絶縁体とほぼ同じ曲率で湾曲するようにしても良い。
【0015】
また、上記切断刃を覆うように、上記分割ブロック体に安全カバーを取り付けることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0017】
図1は本実施形態に係るヒレ切除工具の斜視図であり、図2はその正面断面図であり、図3はその部分拡大側面断面図である。なお、図1では、明瞭化のために、安全カバー35を分解した状態で示している。
【0018】
図に示すように、ヒレ切除工具1は、上下2ヶ所にヒレ52が形成されたヒレ付電線53を、上下方向から挟み込むように2分割構造に形成された分割ブロック体2a,2bからなる工具本体3を有している。各分割ブロック体2a,2bはそれぞれ、ヒレ付電線53の上下半分の外形とほぼ同形状の内面を有している。即ち、図2に示すように、分割ブロック体2a,2bの内面は、ヒレ付電線53の絶縁体51とほぼ同じ曲率で湾曲した電線収容部4と、ヒレ付電線53のヒレ52とほぼ同形状に形成されたヒレ収容溝5とを有している。
【0019】
これら分割ブロック体2a,2bは、連結部材6を介して互いの間隔を若干変更可能に連結され、それによって、分割ブロック体2a,2b間にヒレ付電線53の収容スペース7が形成される。
【0020】
ここで、ヒレ付電線53を収容スペース7内に挿入する際に容易に挿入できるようにするために、収容スペース7のサイズがヒレ付電線53のサイズよりも若干大きくなるように、各分割ブロック体2a,2bの内面形状が設定される。本実施形態では、分割ブロック体2a,2bの内面によって形成される収容スペース7の電線収容径Dが、図8(a)に示すヒレ付電線53の絶縁体51の直径dよりも0.5mm大きく、収容スペース7のヒレ収容溝5の高さHが、図8(a)に示すヒレ高さhよりも0.3mm大きく、収容スペース7のヒレ収容溝5の幅Wが、図8(a)に示すヒレ幅wよりも0.3mm大きくなるように設定される。
【0021】
なお、本発明はこれらの寸法について制約を受けるものではないが、収容スペース7のサイズをあまり大きくしすぎると、その内部に収容したヒレ付電線53との間にガタが発生し、ヒレ52を適切に切除することが困難になるため、大きなガタの生じない範囲で設定することが好ましい。
【0022】
分割ブロック体2a,2b同士を連結する連結部材6は、各分割ブロック体2a,2bの両側部に形成されたブラケット部8a,8bと、下側の分割ブロック体2bのブラケット部8bに形成されたねじ穴9と、上側の分割ブロック体2aのブラケット部8aに開口形成されたボルト挿通穴10と、そのボルト挿通穴10内に外側(上側)から挿通され、下側分割ブロック体2bのブラケット部8bのねじ溝9に螺合された連結ボルト11と、この連結ボルト11のボルトヘッド11aと上側分割ブロック体2aのブラケット8aとの間に介設された弾性部材(ここでは、コイルバネ)12とからなる。
【0023】
これによって、下側分割ブロック体2bは連結ボルト11と一体的に連結され、上側分割ブロック体2aは連結ボルト11の軸部11bに沿って上下方向に移動できるようになっている。上側分割ブロック体2aが上下方向に移動することによって、分割ブロック体2a,2b同士の間隔が調節・変更される。
【0024】
また、上側分割ブロック体2aはコイルバネ12によって下側分割ブロック体2bと接近する方向に付勢されている。従って、分割ブロック体2a,2b間の収容スペース7にヒレ付電線53を収容すると、上側分割ブロック体2aの内面がコイルバネ12の付勢力によってヒレ付電線53に対して適切な押付力で当接される。
【0025】
そして、ヒレ付電線53を収容スペース7内に挿入するときに、ヒレ付電線53の外径のばらつきや変形などによってその外径が変化した場合、上側分割ブロック体2aが連結ボルト11の軸部11bに沿って上下に移動する。この結果、分割ブロック体2a,2bの間隔が変化してヒレ付電線53の外径変化を吸収する。なお、ねじ穴9を上側の分割ブロック体2aのブラケット部8aに形成すると共に、ボルト挿通穴10を下側の分割ブロック体2bのブラケット部8bに形成し、下側の分割ブロック体2bが連結ボルト11に対して上下に移動できるようにしても良いことは勿論である。
【0026】
図3に示すように、分割ブロック体2a,2bの内面(図では上側分割ブロック体2aのみ示す)の前後方向両端部14には面取加工が施されており、ヒレ付電線53の挿入を容易にすると共に、ヒレ付電線53を挿入する際にヒレ付電線53を傷つけることを防止している。
【0027】
さて、図1に示すように、分割ブロック体2a,2bの前面部15において、分割ブロック体2a,2b内面のヒレ溝5と対応した位置には、ヒレ付電線53のヒレ52を切除するための切断刃16が設けられている。切断刃16は、分割ブロック体2a,2bの前面部15に設けられた取付ブラケット17にピン18を介して回動自在に設けられた基部19と、その基部19に固定された刃部20とからなる。刃部20は、図3に示すように、先端部の刃先21と、本体部22と、後述する食い込み量調整手段30と係合する回動規制部23とを有している。
【0028】
切断刃16がピン18を中心に回動すると、刃部20の刃先21が分割ブロック体2a,2bの内側(収容スペース7側)に対して進出又は後退するようになっている。即ち、切断刃16が図3中矢印Aで示す方向に回動すると刃先21が分割ブロック体2a,2bの内側方向に進出し、逆に矢印Bで示す方向に回動すると刃先21が分割ブロック体2a,2bの内側に対して後退、即ち、分割ブロック体2a,2bの外側方向へ移動する。
【0029】
図1に示すように、切断刃16の刃先21はヒレ付電線53の絶縁体51とほぼ同じ曲率で湾曲している。これによって、ヒレ付電線53の絶縁体51を傷つけることなく、ヒレ52のみを正確に切断できる。
【0030】
切断刃16は、ピン18の外周部に設けられた押さえバネ(付勢手段)25によって、その刃先21が分割ブロック体2a,2bの内側に進出する方向(図3中矢印Aで示す方向)に付勢されている。従って、ヒレ付電線53を収容スペース7内に収容したときに、切断刃16の刃先21はヒレ付電線53のヒレ52に食い込む方向に付勢されることになる。
【0031】
図3に示すように、ヒレ切除工具1は更に、切断刃16の回動範囲を規制し、それによって切断刃16の刃先21の、分割ブロック体2a,2bの内側への進出量を調整する食い込み量調整手段30を備えている(図3では上側分割ブロック体2aに設けられた食い込み量調整手段30のみが示されている)。本実施形態の食い込み量調整手段30は、分割ブロック体2a,2bを前後方向に貫通するねじ穴31と、そのねじ穴31に分割ブロック体2a,2bの後面33側から螺合され、先端部が分割ブロック体2a,2bの前面部15から突出した押さえねじ32とからなる。
【0032】
切断刃16が、図中矢印Aで示す方向、即ち、刃先21がヒレ付電線53のヒレ52に食い込む方向に所定角度回動すると、押さえねじ32の先端部と切断刃16の回動規制部23とが係合し、切断刃16はそれ以上回動することができなくなる。これが、切断刃16の回動限界である。そして、このときの刃先21の位置がヒレ付電線53のヒレ52への食い込み限界である。押さえねじ32を回転させて分割ブロック体2a,2bの前面部15からの突出量を変更することによって、切断刃16の回動範囲を調整できる。
【0033】
切断刃16の回動範囲は、刃先21が収容スペース7内に収容されたヒレ付電線53のヒレ52の根本部まで食い込むように調節される。これによって、切断刃16は正確にヒレ52のみを切除することができ、ヒレ付電線53の絶縁体51まで除去してしまったり、ヒレ52の一部を残してしまうといった切除ムラが生じることはない。
【0034】
更に、ヒレ切除工具1は、図1に示すように、切断刃16を覆うように形成された安全カバー35を備えている。安全カバー35は、箱状に形成され、ヒレ付電線53の絶縁体51とほぼ同じ曲率で形成された電線収容部36と、切断刃16によって切断されたヒレ52を逃がすための逃がし溝37とを有している。安全カバー35は止めねじ40により分割ブロック体2a,2bにそれぞれ固定される。
【0035】
次に、本実施形態のヒレ切除工具1を用いたヒレ切除方法を説明する。
【0036】
最初に、切除すべきヒレ付電線53のヒレ高さに合わせて、刃先21の分割ブロック体2a,2bの内側への進出限界(ヒレ52への食い込み限界)がヒレ52の根本部に位置するように、押さえねじ32の突出量、即ち、切断刃16の回動範囲を調節する。
【0037】
そして、図4に示すように、ヒレ付電線53の端部にヒレ切除工具1を位置させ、ヒレ付電線53を分割ブロック体2a,2bの後面部33側から収容スペース7内に挿入する。このとき、ヒレ付電線53のヒレ52の位置と、ヒレ切除工具1の分割ブロック体2a,2b内面のヒレ溝5の位置とを合わせる。切断刃16は押さえバネ25の付勢力によって回動限界まで回動されている。従って、切断刃16の刃先21は分割ブロック体2a,2bの内側(収容スペース7側)の進出限界に位置する。
【0038】
ヒレ付電線53を収容スペース7内に挿入していくと、ヒレ付電線53の外周部が切断刃16の本体22に突き当たり、図5に示すように、切断刃16を押さえバネ25の付勢力に対向して分割ブロック体2a,2bの外側(矢印B方向)へと回動させる。これにより、切断刃16の刃先21が後退し、ヒレ付電線53の挿入が可能となる。
【0039】
そして、切断刃16の刃先21が、ヒレ付電線53の端部からヒレ除去距離Lを隔てた位置に位置するまでヒレ切除工具1を移動させる。
【0040】
次に、図6に示すように、ヒレ切除工具1をヒレ付電線53の端部側に向かってこれまでとは逆方向に移動させる。そうすると、押さえバネ25の付勢力によって切断刃16がピン18を中心に回動(矢印A方向)して刃先21が収容スペース7側へ進出し、ヒレ付電線53のヒレ52に食い込む。切断刃16が所定角度回動すると、回動規制部23が押さえねじ32の先端部と係合し、切断刃16の回動が規制される。このとき、刃先21はヒレ付電線53のヒレ52の根本部に位置する。
【0041】
そして、この状態でヒレ切除工具1をヒレ付電線53の端部方向へと移動すると、上下分割ブロック体2a,2bの各切断刃16が、それぞれヒレ付電線53の上下のヒレ52を同時に切除する。
【0042】
このように、本実施形態のヒレ切除工具によれば、容易かつ正確にヒレの切除作業を実行できる。
【0043】
また、分割ブロック体2a,2b同士の間隔を変更できるため、ヒレ付電線53の挿入を容易に行うことができる。
【0044】
また、図10に示すようにドラム55に巻かれているヒレ付電線53の下側のヒレ52bを切除する場合などのように、視界の悪い状態での作業であっても、ヒレ付電線53を収容スペース7に挿入する際にそのヒレ52とヒレ切除工具1のヒレ溝5とを合わせておけば、切断刃16がヒレ52から外れることはなく、容易かつ確実にヒレ52を切除できる。
【0045】
また、切断刃16の刃先21のヒレ52への食い込み量が食い込み量規制手段30により規制されるため、特に慎重な作業をしなくても確実にヒレ52のみを切除できる。
【0046】
作業に熟練性を必要としないため、作業者が異なっても常に品質の良いヒレ切除作業が行える。
【0047】
2ヶ所のヒレ52を1回の動作で同時に切除できるため効率が良く、作業時間を短縮できる。
【0048】
切断刃16がヒレ52から外れる虞がなく、また安全カバー35によって覆われているため安全性が非常に高い。
【0049】
モータ等動力源を必要としないため、低コストで提供できる。
【0050】
次に、本発明の他の実施形態を説明する。
【0051】
図7に示したヒレ切除工具40は、2分割構造に形成された分割ブロック体41a,41b同士をリンク機構42及びコイルばね43を介して連結したものである。
【0052】
リンク機構42が回動することで分割ブロック体41a,41b同士の間隔を変更・調整できる。また、コイルバネ43によって両分割ブロック体41a,41bは互いに接近する方向に付勢される。この形態においても、図1のヒレ切除工具1と同様の効果を得ることができる。
【0053】
このように、本発明の連結機構は図1に示したものに限定されず、分割ブロック体同士の間隔を変更・調節できるように連結できるものであれば良い。
【0054】
更に、切断刃の回動範囲を規制する食い込み量調整手段についても図3に示したものに限定はされず、様々な手段を用いることができる。
【0055】
また、本発明は上下2ヶ所にヒレを有するヒレ付電線のヒレを切除するものに限定されず、1ヶ所や3ヶ所以上にヒレを有するタイプのヒレ付電線のヒレを切除するように適用できることは勿論である。
【0056】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、以下に示す如く優れた効果を発揮するものである。
【0057】
1)ヒレを容易かつ適切に切除できる(熟練性を必要としない)。
【0058】
2)2本のヒレを同時に作業できるため、作業効率が向上する。
【0059】
3)安全性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るヒレ切除工具の斜視図である。
【図2】 図1のヒレ切除工具の正面断面図である。
【図3】 図1のヒレ切除工具の部分拡大側面図である。
【図4】 ヒレ切除工具をヒレ付電線の端部に配置した状態を示す側面断面図である。
【図5】 ヒレ付電線をヒレ切除工具内に挿入した状態を示す側面断面図である。
【図6】 ヒレ切除工具によりヒレ付電線のヒレを切除する状態を示す側面断面図である。
【図7】 本発明の他の実施形態に係るヒレ切除工具の斜視図である。
【図8】 (a)はヒレ付電線の断面図である。
(b)はヒレ付電線の絶縁体まで切除してしまった状態を示す断面図である。
【図9】 従来のヒレ切除作業に使用していたナイフの斜視図である。
【図10】 ドラムに巻かれたヒレ付電線を示す図である。
【符号の説明】
1 ヒレ切除工具
2a 上側分割ブロック体
2b 下側分割ブロック体
3 工具本体
6 連結部材
12 コイルバネ(弾性部材)
16 切断刃
21 刃先
25 押さえバネ(付勢手段)
30 食い込み量調整手段
35 安全カバー
51 絶縁体
52 ヒレ
53 ヒレ付電線
Claims (5)
- 導体を覆う絶縁体の表面から突出したヒレを有するヒレ付電線のヒレを切除するためのヒレ切除工具において、
上記ヒレ付電線の外形と略同形状に形成された内面を有し、その内面で上記ヒレ付電線を挟み込むべく2分割構造に形成された分割ブロック体からなる工具本体と、
上記分割ブロック体同士を互いの間隔を変更可能に連結する連結部材と、
上記分割ブロック体前面部に内面のヒレ溝と対応した位置に回動自在に取り付けられ、それが回動することによってその刃先が上記分割ブロック体の内側に対して進出又は後退する切断刃と、
上記切断刃を、その刃先が上記分割ブロック体の内側に進出する方向に付勢する付勢手段と、
上記分割ブロック本体に形成されたねじ穴と、そのねじ穴に螺合され、先端部が上記分割ブロック本体の前面部から突出すると共に、その突出量が調節可能な押さえねじからなり、上記切断刃が所定角度回動すると、上記押さえねじの先端部と上記切断刃とが係合する食い込み量調整手段とを備えたことを特徴とするヒレ切除工具。 - 上記食い込み量調整手段は、上記切断刃の刃先が上記ヒレ付電線のヒレの根本部まで食い込むように調整される請求項1記載のヒレ切除工具。
- 上記連結部材は、上記分割ブロック体それぞれに形成されたブラケット部と、一方の分割ブロック体のブラケット部に形成されたねじ穴と、他方の分割ブロック体のブラケット部に形成されたボルト挿通穴と、上記ボルト挿通穴に分割ブロック体の外側から挿通され、かつ先端部が上記ねじ穴に螺合されるボルトと、そのボルトのボルトヘッドと上記ボルト挿通穴が形成されたブラケット部との間に介設された弾性部材とを備えた請求項1〜2いずれかに記載のヒレ切除工具。
- 上記切断刃の上記刃先が、上記ヒレ付電線の上記絶縁体とほぼ同じ曲率で湾曲している請求項1〜3いずれかに記載のヒレ切除工具。
- 上記切断刃を覆うように、上記分割ブロック体に安全カバーが取り付けられた請求項1〜4いずれかに記載のヒレ切除工具。
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