JP3887761B2 - 座席用カバー体 - Google Patents
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Description
【０００１】
本発明は、座席の背もたれに用いられるカバー体に係り、特に、カバー体を抗菌力を有するシートとするとともに複数回使用できるようにした構成に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、車両等の座席の背もたれには、頭髪等の汚れを防ぐために背もたれとは別布のカバー体を装着していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来のものは、普通の繊維布の一面を表面側としてその裏面の一辺に横並びに装着したマジックテープ（登録商標、以下省略）を背もたれの上側に装着したマジックテープに密着させて、暖簾上に垂れ下げておくのが普通であった。この装着方法は、カバー体がごく一般の繊維布であり、かつ装着用マジックテープがその裏面にしかないことから表面（片面）のみの一回限りの使用となっていた。このため、使用一回ごとの洗濯、さらには車両清掃員による背もたれへの装着と交換が必要であり、この繰り返しに伴う費用と労力面の問題があった。
【０００４】
本発明の目的は、前記カバー体の清潔性を保ちつつ、複数回繰り返し使用できて、費用、労力面ともに優位な座席用カバー体を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、座席の背もたれに用いられるカバー体を、抗菌加工を施したカバーと、このカバー表面の一辺に装着した特定色の表面側マジックテープと、その裏面の一辺には、前記特定色と異なる色調の裏面側マジックテープを装着して、このカバーの表面側と裏面側を使用する構成とした。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図１、図２を用いて説明する。図１は車両用座席を例にその背もたれ１に本発明のカバー体２を装着した状態を示したものである。このカバー体２は、図２に示すように抗菌加工を施した四角のカバー２ａ（素材は、例えば東洋紡の商品名サブリナ）の表面側２Ａの一辺の左右に表面側マジックテープ２ｂと、同じく裏面側２Ｂの一辺の左右に裏面側マジックテープ２ｃ（図示は右側のみ）を表裏左右側に４ヶ所装着したもので構成されており、図１の状態では裏面側マジックテープ２ｃが背もたれ１の上側のマジックテープ（図示省略）に密着して垂れ下がり、カバーの役目を果たしている。この場合、カバー２ａは、例えばポリエステル布に銀含有無機化合物を練り込み加工した、所謂抗菌布が使用され、半永久的に抗菌、防臭および防黴効果を発揮して洗濯を繰り返しても清潔性を復し、何度も使用できるものである。。そして、図１の状態で使用した表面側２Ａが一回の使用あるいは数回の使用で汚れた場合は、これを裏返して表面側マジックテープ２ｂを背もたれ１のマジックテープ（図示省略）に装着して裏面側２Ｂを使用する、というように複数回使用できる構成としたものである。
【０００７】
一方、本発明の表面側マジックテープ２ｂと裏面側マジックテープ２ｃは互いに異色で使用面の識別が容易な色彩となっている。例えば、表面側マジックテープ２ｂを赤色、裏面側マジックテープ２ｃを青色としておき、列車の上り運転では赤面を表側、下り運転では青面を表側というように目視により色彩管理し、車両内全て統一的同色彩であることを目視確認すれば、車両清掃員が、一度使用して不潔な汚損面を再使用してしまうという不潔な不具合を防止できる上に詳細な確認作業も不要となるなど、着席客、清掃員の双方にメリットがある。なお、異色とするための着色はマジックテープ自身でも、それを植立する基板のどちらでもよい。
【０００８】
さらに、本発明は、図２に示した二点鎖線ＸとＹのような使用方法も可能である。この方法は、カバー２ａを二点鎖線Ｘのように複数枚重ねた状態で裏面側マジックテープ２ｃを付け、使用のたびに二点鎖線Ｙのミシン目の所で切離して次々と新品のカバー２ａを使用できるようにしたものである。この方法においても抗菌効果と繰り返し使用の効果を発揮できる。なお、各カバー２ａを各枚数とも異色としておけば、上記マジックテープの色調による識別と同様の効果を奏する。
【０００９】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、カバー体の清潔性を保ちつつ、複数回繰り返し使用できて費用、労力面ともに優位な座席用カバーを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の座席用カバー体の一実施の形態を示す要部斜視図。
【図２】図１の要部の単品と他の実施形態を示す斜視図。
【符号の説明】
１…背もたれ、２…カバー体、２ａ…カバー、２ｂ…表面側マジックテープ
２ｃ…裏面側マジックテープ、２Ａ…表面側、２Ｂ…裏面側
本発明は、座席の背もたれに用いられるカバー体に係り、特に、カバー体を抗菌力を有するシートとするとともに複数回使用できるようにした構成に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、車両等の座席の背もたれには、頭髪等の汚れを防ぐために背もたれとは別布のカバー体を装着していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来のものは、普通の繊維布の一面を表面側としてその裏面の一辺に横並びに装着したマジックテープ（登録商標、以下省略）を背もたれの上側に装着したマジックテープに密着させて、暖簾上に垂れ下げておくのが普通であった。この装着方法は、カバー体がごく一般の繊維布であり、かつ装着用マジックテープがその裏面にしかないことから表面（片面）のみの一回限りの使用となっていた。このため、使用一回ごとの洗濯、さらには車両清掃員による背もたれへの装着と交換が必要であり、この繰り返しに伴う費用と労力面の問題があった。
【０００４】
本発明の目的は、前記カバー体の清潔性を保ちつつ、複数回繰り返し使用できて、費用、労力面ともに優位な座席用カバー体を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、座席の背もたれに用いられるカバー体を、抗菌加工を施したカバーと、このカバー表面の一辺に装着した特定色の表面側マジックテープと、その裏面の一辺には、前記特定色と異なる色調の裏面側マジックテープを装着して、このカバーの表面側と裏面側を使用する構成とした。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図１、図２を用いて説明する。図１は車両用座席を例にその背もたれ１に本発明のカバー体２を装着した状態を示したものである。このカバー体２は、図２に示すように抗菌加工を施した四角のカバー２ａ（素材は、例えば東洋紡の商品名サブリナ）の表面側２Ａの一辺の左右に表面側マジックテープ２ｂと、同じく裏面側２Ｂの一辺の左右に裏面側マジックテープ２ｃ（図示は右側のみ）を表裏左右側に４ヶ所装着したもので構成されており、図１の状態では裏面側マジックテープ２ｃが背もたれ１の上側のマジックテープ（図示省略）に密着して垂れ下がり、カバーの役目を果たしている。この場合、カバー２ａは、例えばポリエステル布に銀含有無機化合物を練り込み加工した、所謂抗菌布が使用され、半永久的に抗菌、防臭および防黴効果を発揮して洗濯を繰り返しても清潔性を復し、何度も使用できるものである。。そして、図１の状態で使用した表面側２Ａが一回の使用あるいは数回の使用で汚れた場合は、これを裏返して表面側マジックテープ２ｂを背もたれ１のマジックテープ（図示省略）に装着して裏面側２Ｂを使用する、というように複数回使用できる構成としたものである。
【０００７】
一方、本発明の表面側マジックテープ２ｂと裏面側マジックテープ２ｃは互いに異色で使用面の識別が容易な色彩となっている。例えば、表面側マジックテープ２ｂを赤色、裏面側マジックテープ２ｃを青色としておき、列車の上り運転では赤面を表側、下り運転では青面を表側というように目視により色彩管理し、車両内全て統一的同色彩であることを目視確認すれば、車両清掃員が、一度使用して不潔な汚損面を再使用してしまうという不潔な不具合を防止できる上に詳細な確認作業も不要となるなど、着席客、清掃員の双方にメリットがある。なお、異色とするための着色はマジックテープ自身でも、それを植立する基板のどちらでもよい。
【０００８】
さらに、本発明は、図２に示した二点鎖線ＸとＹのような使用方法も可能である。この方法は、カバー２ａを二点鎖線Ｘのように複数枚重ねた状態で裏面側マジックテープ２ｃを付け、使用のたびに二点鎖線Ｙのミシン目の所で切離して次々と新品のカバー２ａを使用できるようにしたものである。この方法においても抗菌効果と繰り返し使用の効果を発揮できる。なお、各カバー２ａを各枚数とも異色としておけば、上記マジックテープの色調による識別と同様の効果を奏する。
【０００９】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、カバー体の清潔性を保ちつつ、複数回繰り返し使用できて費用、労力面ともに優位な座席用カバーを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の座席用カバー体の一実施の形態を示す要部斜視図。
【図２】図１の要部の単品と他の実施形態を示す斜視図。
【符号の説明】
１…背もたれ、２…カバー体、２ａ…カバー、２ｂ…表面側マジックテープ
２ｃ…裏面側マジックテープ、２Ａ…表面側、２Ｂ…裏面側
Claims (2)
- 座席の背もたれに用いられるカバー体を、抗菌加工を施したカバーと、このカバー表面の一辺に装着した特定色の表面側マジックテープと、その裏面の一辺には、前記特定色と異なる色調の裏面側マジックテープを装着して、このカバーの表面側と裏面側を使用する構成としたことを特徴とする座席用カバー体。
- 座席の背もたれに用いられるカバー体を、抗菌加工を施した複数枚のカバーと、それらの一辺を重ね合わせ、その一辺にマジックテープを装着した構成としたことを特徴とする請求項１記載の座席用カバー体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23020497A JP3887761B2 (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 座席用カバー体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23020497A JP3887761B2 (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 座席用カバー体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1146937A JPH1146937A (ja) | 1999-02-23 |
| JP3887761B2 true JP3887761B2 (ja) | 2007-02-28 |
Family
ID=16904215
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23020497A Expired - Fee Related JP3887761B2 (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 座席用カバー体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3887761B2 (ja) |
-
1997
- 1997-07-23 JP JP23020497A patent/JP3887761B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1146937A (ja) | 1999-02-23 |
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Legal Events
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