JP3886601B2 - 積層型熱交換器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスタービンエンジンの廃熱回収用として用いられる積層型熱交換器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の積層型熱交換器としては、例えば特開平6−331296号公報に開示されたものが知られている。これは図7及び図8に示すように、流体Aが流れる第一流路を画成する複数のチューブエレメント2と、互いに積層されたチューブエレメント2を収容し、流体Bが流れる第二流路を画成するハウジング7と、各チューブエレメント2の内部に介装されたインナーフィン3と、各チューブエレメント2の間に介装されたアウターフィン1とを備えた積層型熱交換器であって、チューブエレメント2内のインナーフィン3より下流側の出口空間に、インナーフィン3から排出される流体Aを2方向に分流する補強プレート8を介装したものである。
【0003】
この積層型熱交換器では、流体Aとしては圧縮機により圧力を高められた低温の空気を流し、流体Bとしては高温の燃焼ガスを流して熱交換を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の従来の積層型熱交換器では、各部材に熱応力が発生するが、熱応力の大きさは部材ごとに異なっている。これはタービンから熱交換器に流入する燃焼ガスの温度に温度分布があることのほか、積層型熱交換器の構造にも原因がある。例えばチューブエレメント2においてはインナーフィン3の無い領域における剛性が低く、この部分の熱応力は大きくなる。特に補強プレートの三角形の突起8aがある領域H(図9参照)は、インナーフィン3と補強プレート8の間の距離が小さく、熱応力が他の領域と比較して大きくなる。そして、このような熱応力の大きな領域Hにおいて、仕切プレート2aに亀裂が発生することがあるという問題点があった。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、熱応力の大きな領域を選択的に強く冷却して、装置全体の耐久性を向上させることができる積層型熱交換器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明の積層型熱交換器は、流体Aが流れる第一流路を画成する複数のチューブエレメントと、互いに積層された前記チューブエレメントを収容し、流体Bが流れる第二流路を画成するハウジングと、各チューブエレメントの内部に介装されたインナーフィンと、各チューブエレメントの内部の空気出口端に介装された略三角形状の補強プレートと、各チューブエレメントの間に介装されたアウターフィンとを備えた積層型熱交換器において、前記アウターフィンの中央部分に、前記補強プレートの突起部分の幅とほぼ等しい幅の開口穴を有することを特徴とする。
【0007】
この請求項1記載の積層型熱交換器では、熱応力の大きな領域を選択的に強く冷却するようにした。すなわちアウターフィンの中央部分には開口穴が設けられているため、この領域でのガス側流路の伝熱面積は小さくなり、伝熱量が減少する。そして伝熱量が減少しただけチューブエレメント内を流れる空気の温度は低くなる。このため比較的低温の空気が補強プレートの突起部分の近傍を流れるようになる。つまり補強プレートの突起部分近傍の熱応力の高い部分を他の部分よりも強く冷却して材料温度を低下させることになる。
【0008】
またアウターフィンに開口穴を設けることは、部分的にアウターフィンの長さを短くしているのと等価であり、アウターフィンを流れるガスの摩擦損失が低減され、ガス側の圧力損失が全体として小さくなる作用も得られる。
【0009】
請求項1記載の積層型熱交換器において、アウターフィンの開口穴はアウターフィンの中央部分において、補強プレートの突起部分の幅とほぼ等しい幅に設けられていれば、前記作用を有することができ、開口穴の形状は特に限定されることはない。なかでも請求項2記載の積層型熱交換器では、前記アウターフィンの開口穴は、その長軸を空気の流れの方向に一致させた略長円形状になっていることを特徴とする。
【0010】
この請求項2記載の積層型熱交換器では、アウターフィンの開口穴が略長円形状であるため、最も熱応力の大きくなる補強プレートの中央部分において、最も伝熱量が小さくなり、外側に向うに従って伝熱量を大きくしていくため、アウターフィンに開口穴を設けたことによる熱交換器全体としての熱交換量の減少を最小限にすることができる。
【0011】
請求項1又は2記載の積層型熱交換器においては、アウターフィンに開口穴を設けることで、この領域でのガス側流路の伝熱面積を小さくし、伝熱量を減少させている。伝熱量の減少がこれでは不十分な場合には、請求項3に記載したように、仕切プレートに前記開口穴と相似形状の突出部を形成し、同突出部を隣接するチューブエレメントに前記開口穴を通して接合するようにしてもよい。
【0012】
この請求項3記載の積層型熱交換器では、仕切プレートに突出部を設けることで、この部分に燃焼ガスが流入するのを阻止する。このため突出部における空気側への伝熱量は大幅に減少し、空気の温度を一層低下させることができる。そしてこの低温の空気で補強プレートの突起部分近傍の熱応力の高い部分を強く冷却する。
【0013】
また突出部の外形を開口穴と相似形状にすることで、突出部周辺を流れる高温ガスの流れを乱さず、圧力損失を低く抑えることができる。
【0014】
請求項1乃至3の積層型熱交換器においては、アウターフィンに開口穴を設けることでガス側流路の伝熱面積を小さくし伝熱量を減少させているが、請求項4記載の積層型熱交換器ではインナーフィンに開口穴を設けるようにしている。すなわち請求項4記載の積層型熱交換器は、流体Aが流れる第一流路を画成する複数のチューブエレメントと、互いに積層された前記チューブエレメントを収容し、流体Bが流れる第二流路を画成するハウジングと、各チューブエレメントの内部に介装されたインナーフィンと、各チューブエレメントの内部の空気出口端に介装された略三角形状の補強プレートと、各チューブエレメントの間に介装されたアウターフィンとを備えた積層型熱交換器において、前記インナーフィンの中央部分に、前記補強プレートの突起部分の幅とほぼ等しい幅の開口穴を有することを特徴とする。
【0015】
この請求項4記載の積層型熱交換器では、インナーフィンの中央部分に開口穴を設けることで、この領域での空気側流路の伝熱面積を小さくして、空気の受熱量を減少させるようにした。そして受熱量が減少しただけチューブエレメント内を流れる空気の温度は低くなるため、比較的低温の空気が補強プレートの突起部分の近傍を流れるようになる。つまり補強プレートの突起部分近傍の熱応力の高い部分を他の部分よりも強く冷却して材料温度を低下させることになる。
【0016】
またインナーフィンに開口穴を設けることは、部分的にインナーフィンの長さを短くしているのと等価であり、インナーフィンを流れる空気の摩擦損失が低減され、空気側の圧力損失が全体として小さくなる作用も得られる。そして摩擦損失の小さくなっただけ、インナーフィンの開口穴の部分に流れる圧縮空気の流量が多くなり、補強プレートの突起部分近傍の冷却能力をさらに向上させることができる。
【0017】
請求項4記載の積層型熱交換器において、インナーフィンの開口穴はインナーフィンの中央部分において、補強プレートの突起部分の幅とほぼ等しい幅に設けられていれば、前記作用を有することができ、開口穴の形状は特に限定されることはない。なかでも請求項5記載の積層型熱交換器では、前記インナーフィンの開口穴は、その長軸を空気の流れの方向に一致させた略長円形状になっていることを特徴とする。
【0018】
この請求項5記載の積層型熱交換器では、インナーフィンの開口穴が略長円形状であるため、最も熱応力の大きくなる補強プレートの中央部分において、最も受熱量が小さくなり、外側に向うに従って受熱量を大きくしていくため、インナーフィンに開口穴を設けたことによる熱交換器全体としての熱交換量の減少を最小限にすることができる。
【0019】
【発明の効果】
請求項1記載の積層型熱交換器によれば、アウターフィンの中央部分に開口穴を設けることで、この領域でのガス側流路の伝熱面積を小さくし、伝熱量を減少させることができる。そして伝熱量が減少しただけチューブエレメント内を流れる空気の温度を低くして、比較的低温の空気を補強プレートの突起部分の近傍に流すことができる。これにより補強プレートの突起部分近傍の熱応力の高い部分を他の部分よりも強く冷却して材料温度を低下させることができる。すなわち熱応力の大きな領域を選択的に強く冷却することができる。このため積層型熱交換器の耐久性を向上させることができる。
【0020】
またアウターフィンに開口穴を設けることは、部分的にアウターフィンの長さを短くしているのと等価であり、アウターフィンを流れるガスの摩擦損失を低減させることができる。つまりガス側の圧力損失を全体として小さくすることができる。
【0021】
請求項2記載の積層型熱交換器によれば、アウターフィンの開口穴が略長円形状であるため、最も熱応力の大きくなる補強プレートの中央部分において、最も伝熱量を小さくして、熱応力の大きな領域を選択的に冷却することができる。また、外側に向かうに従って伝熱量を大きくしていくため、アウターフィンに開口穴を設けたことによる熱交換器全体としての熱交換量の減少を最小限にすることができる。
【0022】
請求項3記載の積層型熱交換器によれば、仕切プレートに突出部を設けることで、この部分に燃焼ガスが流入するのを阻止することができる。このため突出部における空気側への伝熱量を大幅に減少させることができ、空気の温度を一層低下させることができる。そしてこの低温の空気で補強プレートの突起部分近傍の熱応力の高い部分を強く冷却することができる。また突出部の外形を開口穴と相似形状にすることで、突出部周辺を流れる高温ガスの流れを乱さず、圧力損失を低く抑えることができる。
【0023】
請求項4記載の積層型熱交換器によれば、インナーフィンの中央部分に開口穴を設けることで、この領域での空気側流路の伝熱面積を小さくして、空気の受熱量を減少させることができる。そして受熱量が減少しただけチューブエレメント内を流れる空気の温度は低くして、比較的低温の空気を補強プレートの突起部分の近傍を流すことができる。これにより補強プレートの突起部分近傍の熱応力の高い部分を他の部分よりも強く冷却して材料温度を低下させることができる。このため積層型熱交換器の耐久性を向上させることができる。
【0024】
またインナーフィンに開口穴を設けることは、部分的にインナーフィンの長さを短くしているのと等価であり、インナーフィンを流れる空気の摩擦損失を低減させ、空気側の圧力損失を全体として小さくすることができる。そして摩擦損失の小さくなっただけ、インナーフィンの開口穴の部分に流れる圧縮空気の流量が多くなり、補強プレートの突起部分近傍の冷却能力をさらに向上させることができる。
【0025】
請求項5記載の積層型熱交換器によれば、インナーフィンの開口穴が略長円形状であるため、最も熱応力の大きくなる補強プレートの中央部分において、最も受熱量を小さくして、熱応力の大きな領域を選択的に冷却することができる。また、外側に向かうに従って受熱量を大きくしていくため、インナーフィンに開口穴を設けたことによる熱交換器全体としての熱交換量の減少を最小限にすることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明に係る積層型熱交換器の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0027】
(実施形態1)
【0028】
図1は積層型熱交換器を破断して示す平面図、図2はA−A線による断面図である。
【0029】
図において、アウターフィン1は断面波形の板体であって、アルミニウム等の熱伝導の良好な金属板でできており、複数のチューブエレメント2のそれぞれの間に介装されている。
【0030】
チューブエレメント2は、上下一対の平板状の仕切プレート2aとその間に介装された波形のインナーフィン3とからなり、これらはいずれもアルミニウム等の熱伝導の良好な金属板からできている。インナーフィン3の長さは前記アウターフィンの長さよりも若干短くなっており、これによるインナーフィン3の存在しない両端の部分は、流体Aとしての低温の圧縮空気が空気流入口4からインナーフィン3を通って空気排出口5へと排出される際の空気通路となっている。ここでチューブエレメント2内のインナーフィン3より下流側の出口空間には、略三角形状の補強プレート8が介装され、インナーフィン3から排出される圧縮空気を左右2方向に分流するようになっている。
【0031】
一方、流体Bとしての高温の燃焼ガスは、ディフューザ6を通ってハウジング7内に導入され、前記チューブエレメント2の間の空間を前記アウターフィン1に沿って流れる。
【0032】
前記アウターフィン1の中央部分には、補強プレート8の突起部分8aの幅とほぼ等しい幅の開口穴1aが形成されている。開口穴1aは、その長軸を空気の流れの方向に一致させた略長円形状になっている。
【0033】
次に、上記構成からなる本実施形態の積層型熱交換器の作用を説明する。
【0034】
各層の補強プレート8の突起部分8aでは、運転時に発生する熱応力が特に大きくなっている。本実施形態では、この熱応力の大きな領域を選択的に強く冷却するようにした。
【0035】
アウターフィン1の中央部分には、突起部分8aとほぼ等しい幅の開口穴1aが設けられている。このため高温の燃焼ガスがアウターフィン1に沿って流れるとき、この開口穴1aの領域での伝熱面積は小さくなり、燃焼ガスから仕切プレート2aを介して圧縮空気側に伝達される伝熱量が減少する。そして伝熱量が減少しただけチューブエレメント2内を流れる空気の温度は低くなる。このため比較的低温の空気が補強プレート8の突起部分8aの近傍を流れるようになる。つまり補強プレート8の突起部分8a近傍の熱応力の高い部分を他の部分よりも強く冷却して材料温度を低下させることになる。従って、実質的にこの部分の材料強度が向上し、より大きな熱応力に耐えられるようになる。
【0036】
本実施形態によれば、整流板等の付加部品を取付けることなく、熱交換器の耐久性を向上させることができる。
【0037】
またアウターフィン1に開口穴1aを設けて中央部分におけるアウターフィン1の長さを短くしているので、アウターフィン1に沿って流れる燃焼ガスの摩擦損失が低減され、ガス側の圧力損失を全体として小さくすることができる。これによりエンジンの出力が向上する。
【0038】
特にアウターフィン1の開口穴1aが略長円形状であるため、最も熱応力の大きくなる補強プレート8の中央部分において、最も伝熱量が小さくなり、外側に向かうに従って伝熱量を大きくしていくため、アウターフィン1に開口穴1aを設けたことによる熱交換器全体としての熱交換量の減少を最小限にすることができる。
【0039】
また圧縮空気の圧力のほうが燃焼ガスの圧力よりも大きいため、この圧力差によってチューブエレメント2には膨張しようとする力が働くが、チューブエレメント2のインナーフィン3の存在しない両端の空気通路の部分においても、アウターフィン1は介装されているので、この膨張力を構造的に支持し、仕切プレート2aが膨れたり亀裂が入ったりするのが防止される。
【0040】
(実施形態2)
【0041】
次に、本発明の別例を図3及び図4について説明すると、この実施形態の仕切プレート2aには開口穴1aと相似形状の突出部2bを形成し、突出部2bを隣接するチューブエレメント2に前記開口穴1aを通して接合するようにした点において前記実施形態とは異なっている。
【0042】
アウターフィン1には前記実施形態1と同様に略長円形状の開口穴1aが設けられている。仕切プレート2aにはプレス加工によって前記開口穴1aと相似形状で若干小さい形状の突出部2bが形成されている。突出部2bの高さはアウターフィン1の厚さと同一の寸法になっている。仕切プレート2aの突出部2bは、熱交換器コアのろう付け時に、隣接するチューブエレメント2とろう付けにより接合される。なお最下層のチューブエレメント2の仕切プレート2aには図4に示すように突出部は形成しない。
【0043】
本実施形態でも前記実施形態1と同様に、アウターフィンに開口穴を設けることで、この領域でのガス側流路の伝熱面積を小さくし、伝熱量を減少させている。
【0044】
本実施形態ではさらに、仕切プレート2aに突出部2bを設けることで、この部分に燃焼ガスが流入するのを阻止する。このため突出部2bにおける空気側への伝熱量は大幅に減少し、空気の温度を一層低下させることができる。そしてこの低温の空気で補強プレート8の突起部分8a近傍の熱応力の高い部分を強く冷却する。
【0045】
また突出部2bの外形を略長円形状にすることで、突出部2b周辺を流れる高温ガスの流れを乱さず、圧力損失を低く抑えることができる。
【0046】
また前記実施形態1ではアウターフィン1に開口穴1aが設けられた中央部分において圧力損失が小さくなっており、この部分を流れる燃焼ガスの量が多くなる傾向があるが、本実施形態では中央部分の流れが突出部2bで阻止されるため、中央部分に偏って燃焼ガスが流れることはなくなる。すなわち、燃焼ガス入口のディフューザ6の作用だけでは熱交換器の入口全面に十分均等には燃焼ガスを配分できないことがあるが、本実施形態では中央部分に流入する燃焼ガス量を制限することで、コア全体への分布が改善され、熱交換器の伝熱量を増加させることができる。
【0047】
(実施形態3)
【0048】
次に、本発明の別例を図5及び図6について説明すると、この実施形態ではアウターフィン1に開口穴1aを設けるのに代えて、インナーフィン3に開口穴3aを設けるようにした点が前記実施形態1及び2とは異なっている。
【0049】
すなわち、アウターフィン1には開口穴はなく、チューブエレメント2の全長にわたって波形のフィンが配設されたものとなっている。一方、インナーフィン3の中央部分には、補強プレート8の突起部分8aの幅とほぼ等しい幅の開口穴3aが形成されている。開口穴3aは、その長軸を空気の流れの方向に一致させた略長円形状になっている。
【0050】
本実施形態では、インナーフィン3の中央部分に開口穴3aを設けることで、この領域での空気側流路の伝熱面積を小さくして、空気の受熱量を減少させるようにした。そして受熱量が減少しただけチューブエレメント2内を流れる空気の温度は低くなるため、比較的低温の空気が補強プレート8の突起部分8aの近傍を流れるようになる。つまり補強プレート8の突起部分8a近傍の熱応力の高い部分を他の部分よりも強く冷却して材料温度を低下させることになる。
【0051】
またインナーフィン3に開口穴3aを設けることは、部分的にインナーフィン3の長さを短くしているのと等価であり、インナーフィン3を流れる空気の摩擦損失が低減され、空気側の圧力損失が全体として小さくなる作用も得られる。そして摩擦損失の小さくなっただけ、インナーフィン3の開口穴3aの部分に流れる圧縮空気の流量が多くなり、補強プレート8の突起部分8a近傍の冷却能力をさらに向上させることができる。すなわち、チューブエレメント2の中央部分に流れる空気量が増える分だけ中央部分での冷却能力を高めることができる。
【0052】
なお、以上説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施の形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1による積層型熱交換器を破断して示す平面図である。
【図2】図1のA−A線による断面図である。
【図3】本発明の実施形態2による積層型熱交換器を破断して示す平面図である。
【図4】図3のA−A線による断面図である。
【図5】本発明の実施形態3による積層型熱交換器を破断して示す平面図である。
【図6】図5のA−A線による断面図である。
【図7】従来技術による積層型熱交換器を破断して示す平面図である。
【図8】図7のD−D線による断面図である。
【図9】図7の積層型熱交換器の熱応力について説明する図である。
【符号の説明】
1…アウターフィン
1a…開口穴
2…チューブエレメント
2a…仕切プレート
2b…突出部
3…インナーフィン
3a…開口穴
4…空気流入口
5…空気排出口
6…ディフューザ
7…ハウジング
8…補強プレート
8a…突起部分

Claims (5)

  1. 流体Aが流れる第一流路を画成する複数のチューブエレメントと、互いに積層された前記チューブエレメントを収容し、流体Bが流れる第二流路を画成するハウジングと、各チューブエレメントの内部に介装されたインナーフィンと、各チューブエレメントの内部の空気出口端に介装された略三角形状の補強プレートと、各チューブエレメントの間に介装されたアウターフィンとを備えた積層型熱交換器において、前記アウターフィンの中央部分に、前記補強プレートの突起部分の幅とほぼ等しい幅の開口穴を有することを特徴とする積層型熱交換器。
  2. 前記アウターフィンの開口穴は、その長軸を空気の流れの方向に一致させた略長円形状になっていることを特徴とする請求項1記載の積層型熱交換器。
  3. 仕切プレートに前記開口穴と相似形状の突出部が形成され、同突出部は隣接するチューブエレメントに前記開口穴を通して接合されていることを特徴とする請求項1又は2記載の積層型熱交換器。
  4. 流体Aが流れる第一流路を画成する複数のチューブエレメントと、互いに積層された前記チューブエレメントを収容し、流体Bが流れる第二流路を画成するハウジングと、各チューブエレメントの内部に介装されたインナーフィンと、各チューブエレメントの内部の空気出口端に介装された略三角形状の補強プレートと、各チューブエレメントの間に介装されたアウターフィンとを備えた積層型熱交換器において、前記インナーフィンの中央部分に、前記補強プレートの突起部分の幅とほぼ等しい幅の開口穴を有することを特徴とする積層型熱交換器。
  5. 前記インナーフィンの開口穴は、その長軸を空気の流れの方向に一致させた略長円形状になっていることを特徴とする請求項4記載の積層型熱交換器。
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