JP3885395B2 - 電源電力供給制御回路及びそれを備えた電子機器 - Google Patents

電源電力供給制御回路及びそれを備えた電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願の特許請求の範囲に記載された発明は、電源電力供給を行う主電源回路部が備えられ、その主電源回路部に、遠隔制御信号受信部から得られる出力信号に応じて動作状態と非動作状態とを選択的にとらせる電源電力供給制御回路及びそれを備えた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種の家庭用オーディオ機器,ビデオ機器,さらには、空調機器等においては、その動作状態を遠隔制御できるようにされたものが広く普及している。電子機器に対する遠隔制御が行われるにあたっては、通常、被制御装置とされる電子機器本体が、一般にコマンダと称される、例えば、電子機器の使用者により操作されて遠隔制御信号の送信を行う遠隔操作制御装置を伴うものとされる。そして、電子機器本体から離隔した位置において遠隔操作制御装置から遠隔制御信号が送出され、その遠隔制御信号が、電子機器本体に備えられた遠隔制御信号受信部によって受信され、電子機器本体における各種の制御が受信された遠隔制御信号に応じて行われる。
【0003】
このような電子機器に対する遠隔制御には、電子機器本体に備えられてその主要部に電源電力供給を行う主電源回路の動作状態についての制御も含まれる。即ち、被動作状態におかれた主電源回路を動作状態に移行させて、主電源回路から電子機器本体の主要部に対する電源電力供給が行われるようになす制御、あるいは、逆に、動作状態におかれた主電源回路を非動作状態に移行させて、主電源回路から電子機器本体の主要部への電源電力供給が停止されるようになす制御も、遠隔制御の一環として行われるのである。
【0004】
通常、電子機器本体に備えられる主電源回路は、例えば、電源コードを介して商用交流電源に接続され、商用交流電源からの交流電圧が供給されて、動作状態をとるものとされる。そして、動作状態をとるもとでは、商用交流電源から供給される交流電圧の変圧,変圧された交流電圧の整流,その整流により得られる直流電圧の平滑化及び安定化処理等を行って、電子機器本体の主要部に供給されるべき動作電圧を形成し、その動作電圧をもって電子機器本体の主要部に対する電源電力供給を行う。
【0005】
従って、電子機器本体に備えられる主電源回路の動作状態についての遠隔制御は、通常、主電源回路に対する商用交流電源からの交流電圧の供給状態を制御するものとされる。そして、斯かる遠隔制御が行われるためには、電子機器本体に、商用交流電源からの交流電圧が主電源回路に供給されることになる状態と供給されないことになる状態とを選択的にとる電圧供給制御部と、その電圧供給制御部を遠隔制御装置から送出される遠隔制御信号に応じて制御する動作制御部と、を含んだ遠隔制御用制御回路部とが設けられる。
【0006】
このようにして電子機器本体に設けられる遠隔制御用制御回路部は、遠隔制御装置から送出される遠隔制御信号を受信し、動作制御部によって、受信された遠隔制御信号があらわす制御内容に応じた、電圧供給制御部の制御に都合のよい制御信号を形成し、その制御信号によって電圧供給制御部を制御するものとされる。従って、遠隔制御用制御回路部は、それ自体が、このような動作を行うための動作電圧が供給されることを必要とする。
【0007】
そして、遠隔制御装置からの遠隔制御信号の送出は、多くの場合、その時期の予測が不可能とされるので、電子機器本体が遠隔制御のもとで作動し得る状態におかれているもとでは、遠隔制御用制御回路部は、常時、動作電圧が供給されて、遠隔制御装置から送出される遠隔制御信号を受信して電圧供給制御部を制御する動作をいつでも行える状態、即ち、待機状態におかれる。斯かるもとで遠隔制御用制御回路部に供給される動作電圧は、例えば、商用交流電源からの交流電圧に基づいて形成され、そのため、遠隔制御用制御回路部は、電子機器本体が遠隔制御のもとで作動し得る状態におかれているもとでは、商用交流電源からの交流電圧の供給が行われる状態におかれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如くに、電子機器本体が遠隔制御のもとで作動し得る状態におかれているもとでは、商用交流電源からの交流電圧の供給が行われる待機状態におかれる遠隔制御用制御回路部は、待機状態において電力消費を生じる。従って、電子機器本体に備えられる遠隔制御用制御回路部には、待機状態におかれたもとでの消費電力(待機状態消費電力)を極力小とすることが求められており、遠隔制御用制御回路部を備えた電子機器の開発あるいは改良に際しては、遠隔制御用制御回路部の待機状態消費電力を低減するための努力が重ねられ、種々の試みがなされている。
【0009】
しかしながら、現実に実用に供されている遠隔制御用制御回路部にあっては、未だ、待機状態消費電力が充分に低減されているとは言い難く、待機状態において生じる電力消費をさらに抑制し、待機状態消費電力のより一層の削減を図ることが望まれている。
【0010】
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、交流電源からの電圧が供給されて動作状態をとる主電源回路部と、その主電源回路部に、遠隔制御信号受信部から得られる出力信号に応じて、動作状態と非動作状態とを選択的にとらせる遠隔制御用制御回路部とを備えるもとにおいて、遠隔制御用制御回路部の待機状態消費電力を、充分に低減された極めて小なるものとすることができる電源電力供給制御回路及びそれを備えた電子機器を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項までのいずれかに記載された発明に係る電源電力供給制御回路、及び、本願の特許請求の範囲における請求項8から請求項11までのいずれかに記載された発明に係る電子機器は、交流電源からの電圧が供給されるとき電源電力供給を行う主電源回路部と、交流電源からの電圧が選択的に供給される一次側コイルを有したトランスフォーマ,そのトランスフォーマの二次側コイルに接続される直流電圧形成部,その直流電圧形成部に接続される制御ユニット、及び、制御ユニットに接続される遠隔制御信号受信部を含んで成り、遠隔制御信号受信部から得られる出力信号に応じて、制御ユニットにより主電源回路部に交流電源からの電圧が供給される状態と供給されない状態とを選択的にとらせる第1の制御回路部と、交流電源からの電圧が上述のトランスフォーマの一次側コイルに供給されることになる状態と供給されないことになる状態とを選択的にとるトランスフォーマ用電圧供給制御部直流電圧バックアップ部、及び、直流電圧バックアップ部から供給される電圧により動作する補助遠隔制御信号受信部を含んで成り、補助遠隔制御信号受信部から得られる出力信号に応じて、トランスフォーマ用電圧供給制御部に交流電源からの電圧が上述のトランスフォーマの一次側コイルに供給されることになる状態をとらせる第2の制御回路部とを備えて構成される。
【0012】
このように構成される本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項までのいずれかに記載された発明に係る電源電力供給制御回路、及び、本願の特許請求の範囲における請求項8から請求項11までのいずれかに記載された発明に係る電子機器にあっては、第1の制御回路部及び第2の制御回路部の両者が、夫々遠隔制御信号受信部から得られる出力信号及び補助遠隔制御信号受信部から得られる出力信号に応じて、主電源回路部に動作状態と非動作状態とを選択的にとらせる遠隔制御用制御回路部を形成している。そして、第2の制御回路部が、補助遠隔制御信号受信部から得られる出力信号に応じて、第1の制御回路部に含まれるトランスフォーマの一次側コイルに交流電源からの電圧が供給されるようにし、それにより第1の制御回路部を動作状態にする役割を果たし、また、第1の制御回路部が、それに含まれるトランスフォーマの一次側コイルに交流電源からの電圧が供給されて動作状態をとるものとされるとき、遠隔制御信号受信部から得られる出力信号に応じて、主電源回路部に交流電源からの電圧が供給されるようにし、それにより主電源回路部に電源電力供給動作を行わせ、また、主電源回路部に交流電源からの電圧が供給されないようにし、それにより主電源回路部に電源電力供給動作を停止させる役割を果たす。
【0013】
斯かる際、第1の制御回路部が動作状態をとるのは、第2の制御回路部によって、第1の制御回路部に含まれるトランスフォーマの一次側コイルに交流電源からの電圧が供給されるようになされたときであり、また、第2の制御回路部は、補助遠隔制御信号受信部から得られる出力信号に応じて第1の制御回路部を動作状態にし、遠隔制御信号受信部から得られる出力信号に応じて第1の制御回路部を動作状態にするための動作を、直流電圧バックアップ部から補助遠隔制御信号受信部に電圧が供給されることによって行う。それゆえ、第1の制御回路部及び第2の制御回路部が、夫々遠隔制御信号受信部から得られる出力信号及び補助遠隔制御信号受信部から得られる出力信号に応じて主電源回路部に電源電力供給動作を行わせる制御動作をいつでも行える態勢におかれる待機状態にあるときには、第1の制御回路部に含まれるトランスフォーマの一次側コイルへの交流電源からの電圧の供給はなされていず、また、第2の制御回路部には直流電圧バックアップ部からの電圧が供給されていることになる。
【0014】
従って、第1の制御回路部及び第2の制御回路部が待機状態にあるもとでは、第1の制御回路部における電力消費は発生せず、第2の制御回路部において直流電圧バックアップ部からの電圧が供給されることによる極めて僅かな電力消費が生じるだけである。その結果、第1の制御回路部及び第2の制御回路部により形成される遠隔制御用制御回路部の待機状態消費電力は、充分に低減された極めて小なるものとされることになる。
【0015】
なお、特に、本願の特許請求の範囲における請求項2に記載された発明に係る電源電力供給制御回路、及び、本願の特許請求の範囲における請求項9に記載された発明に係る電子機器にあっては、第1の制御回路部が、交流電源からの電圧が主電源回路部に供給されることになる状態と供給されないことになる状態とを選択的にとる主電源回路部用電圧供給制御部を備え、その主電源回路部用電圧供給制御部が制御ユニットにより制御されるものとされて構成される。このような主電源回路部用電圧供給制御部が設けられることにより、第1の制御回路部による、遠隔制御信号受信部から得られる出力信号に応じて、主電源回路部に電源電力供給動作を行わせ、また、主電源回路部に電源電力供給動作を停止させる動作が、確実に実行されることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本願の特許請求の範囲における請求項8から請求項11までのいずれかに記載された発明に係る電子機器の一例に備えられる、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項までのいずれかに記載された発明に係る電源電力供給制御回路の一例を示す。
【0018】
図1に示される例は、本願の特許請求の範囲における請求項8から請求項11までのいずれかに記載された発明に係る電子機器の一例とされる家庭用オーディオ機器,ビデオ機器等の電子機器の本体(電子機器本体)に備えられ、その電子機器本体が伴う、例えば、図2に示されるコマンダ(遠隔操作制御装置)10と共に使用される状態、あるいは、コマンダ10とは無関係に使用される状態におかれる。図2に示されるコマンダ10は、操作部11に対する操作が行われるとき、制御ユニット12が、その操作に応じて、電波信号送出部13から電波信号とされる遠隔制御信号Scが送出されるとともに、赤外線信号送出部14から赤外線信号とされる遠隔制御信号Icが送出されることになる状態、もしくは、赤外線信号送出部14から遠隔制御信号Icが送出されることになる状態をとる。
【0019】
図1に示される例にあっては、商用交流電源部20に接続される交流電源接続部21を備えている。この交流電源接続部21には、主電源スイッチ22を介して、第1の制御回路部25が接続されているとともに、主電源スイッチ22及びキックオフ回路部23を介して、第2の制御回路部26が接続されており、さらに、主電源スイッチ22及び第1の制御回路部25に含まれる電圧供給制御部28を介して、主電源回路部30が接続されている。
【0020】
主電源回路部30は、商用交流電源部20からの交流電圧が供給されるとき、図1に示される例を備えた電子機器本体の主要部に供給されるべき、例えば、複数の動作電圧Vvを形成し、それらの動作電圧Vvをもって、電子機器本体の主要部に対する電源電力供給を行う。第1の制御回路部25に含まれる電圧供給制御部28は、主電源スイッチ22がオン状態とされたもとで、商用交流電源部20からの交流電圧が主電源回路部30に供給されることになる状態と供給されないことになる状態とを選択的にとる主電源回路部用電圧供給制御部を形成している。
【0021】
第1の制御回路部25にあっては、商用交流電源部20に、主電源スイッチ22及び第2の制御回路部26に含まれる電圧供給制御部31を介して、接続されることになる一次側コイル32Pを有したトランスフォーマ32が備えられている。トランスフォーマ32の二次側コイル32Sには、ダイオードとコンデンサとを含んで形成される整流平滑部33及び安定化回路部34が接続されている。トランスフォーマ32にあっては、その一次側コイル32Pに商用交流電源部20からの交流電圧が供給されるとき、その二次側コイル32Sに、商用交流電源部20からの交流電圧が変圧されて得られる交流電圧が導出される。そして、安定化回路部34から、トランスフォーマ32の二次側コイル32Sに導出される交流電圧に基づく直流電圧Vxが得られる。即ち、整流平滑部33と安定化回路部34とは、直流電圧形成部を構成している。
【0022】
安定化回路部34の出力端には、電圧供給制御部28,遠隔制御信号受信部35及び制御ユニット36が接続されている。電圧供給制御部28は、リレーによって形成されており、そのリレーにあっては、駆動コイル28aの一端が安定化回路部34の出力端に接続されるとともに、駆動コイル28aの他端にトランジスタ37のコレクタ−エミッタ通路が接続されている。トランジスタ37は、電圧供給制御部28を形成するリレーに対する駆動手段とされている。そして、電圧供給制御部28を形成するリレーの駆動コイル28aとそれに接続されたトランジスタ37,遠隔制御信号受信部35 及び制御ユニット36の夫々は、安定化回路部34から得られる直流電圧Vxを動作電圧として作動する。
【0023】
遠隔制御信号受信部35は、赤外線検出素子を含んで形成されており、図2に示されるコマンダ10から送出される赤外線信号とされる遠隔制御信号Icを受信して、遠隔制御信号Icに基づく受信出力信号SIOを送出する。また、制御ユニット36は、遠隔制御信号受信部35からの受信出力信号SIOが供給されるとき、その受信出力信号SIOに応じた制御信号Cmあるいは制御信号Ccを送出して、制御信号Cmを抵抗素子37Aを通じてトランジスタ37のベースに供給し、また、制御信号Ccを第2の制御回路部26に供給する。トランジスタ37は、制御ユニット36からの制御信号Cmに応じて、コレクタ−エミッタ通路をオン状態として、電圧供給制御部28を形成するリレーの駆動コイル28aに電流が流れるようにする状態と、コレクタ−エミッタ通路をオフ状態として、駆動コイル28aに電流が流れないようにする状態とを、選択的にとる。
【0024】
第2の制御回路部26にあっては、第1の制御回路部25に含まれるトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに接続された電圧供給制御部31が、主電源スイッチ22がオン状態とされたもとで、商用交流電源部20からの交流電圧がトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されることになる状態と供給されないことになる状態とを選択的にとるトランスフォーマ用電圧供給制御部を形成している。
【0025】
そして、電圧供給制御部31は、ラッチリレーによって形成されている。そのラッチリレーにあっては、ラッチ用駆動コイル31aの一端が、直流電圧バックアップ部を形成するコンデンサ43に接続されるとともに、ラッチ用駆動コイル31aの他端に、トランジスタ41のコレクタ−エミッタ通路が接続されており、また、ラッチ解除用駆動コイル31bの一端が、第1の制御回路部25に含まれた安定化回路部34の出力端に接続されるとともに、ラッチ解除用駆動コイル31bの他端に、トランジスタ42のコレクタ−エミッタ通路が接続されている。トランジスタ41は、ラッチ用駆動コイル31aに対する駆動手段とされており、また、トランジスタ42は、ラッチ解除用駆動コイル31bに対する駆動手段とされている。直流電圧バックアップ部を形成するコンデンサ43は、抵抗素子44とダイオード45とを介して、第1の制御回路部25に含まれた安定化回路部34の出力端に接続されており、安定化回路部34から得られる直流電圧Vxを保持して、直流電圧Vx’を供給する。
【0026】
それにより、電圧供給制御部31を形成するラッチリレーのラッチ用駆動コイル31a及びそれに接続されたトランジスタ41が、直流電圧バックアップ部を形成するコンデンサ43により供給される直流電圧Vx’を動作電圧として動作し、また、ラッチリレーのラッチ解除用駆動コイル31b及びそれに接続されたトランジスタ42が、第1の制御回路部25に含まれた安定化回路部34から得られる直流電圧Vxを動作電圧として動作する。
【0027】
また、第2の制御回路部26にあっては、直流電圧バックアップ部を形成するコンデンサ43に接続された補助遠隔制御信号受信部46が備えられている。この補助遠隔制御信号受信部46は、コンデンサ43により供給される直流電圧Vx’を動作電圧として動作し、図2に示されるコマンダ10から送出される電波信号とされる遠隔制御信号Scを受信して、遠隔制御信号Scに基づく受信出力信号SCOを、抵抗素子41Aを介してトランジスタ41のベースに供給する。一方、トランジスタ42のベースには、第1の制御回路部25に含まれた制御ユニット36から送出される制御信号Ccが抵抗素子42Aを通じて供給される。
【0028】
それにより、トランジスタ41は、補助遠隔制御信号受信部46からの受信出力信号SCOに応じて、コレクタ−エミッタ通路をオン状態として、電圧供給制御部31を形成するラッチリレーのラッチ用駆動コイル31aに電流が流れるようにする状態と、コレクタ−エミッタ通路をオフ状態として、ラッチ用駆動コイル31aに電流が流れないようにする状態とを、選択的にとる。また、トランジスタ42は、第1の制御回路部25に含まれた制御ユニット36からの制御信号Ccに応じて、コレクタ−エミッタ通路をオン状態として、電圧供給制御部31を形成するラッチリレーのラッチ解除用駆動コイル31bに電流が流れるようにする状態と、コレクタ−エミッタ通路をオフ状態として、ラッチ解除用駆動コイル31bに電流が流れないようにする状態とを、選択的にとる。
【0029】
なお、交流電源接続部21と第2の制御回路部26との間に配されたキックオフ回路部23は、その一対の出力端が、電圧供給制御部31を形成するラッチリレーのラッチ用駆動コイル31aの両端に夫々接続されている。
【0030】
また、上述の如くの第1の制御回路部25及び第2の制御回路部26は、両者で、主電源回路部30に、遠隔制御信号Ic及び遠隔制御信号Scに応じて、動作状態と非動作状態とを選択的にとらせる遠隔制御用制御回路部を形成している。
【0031】
このようなもとで、交流電源接続部21が商用交流電源部20に接続されるとともに、主電源スイッチ22がオン状態とされて、図1に示される例を備えた電子機器本体が遠隔制御のもとで作動し得る状態におかれているもとで、図1に示される例が待機状態にあるときには、第2の制御回路部26に含まれた電圧供給制御部31を形成するラッチリレーが、ラッチ解除用駆動コイル31bに電流が流されてとられたラッチ解除状態を維持するものとされ、それにより、第1の制御回路部25に含まれた電圧供給制御部28を形成するリレーが、その駆動コイル28aに電流が流れていないオフ状態におかれる。従って、電圧供給制御部31が、商用交流電源部20からの交流電圧が、第1の制御回路部25に含まれたトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されないことになる状態をとって、第1の制御回路部25が非動作状態におかれ、また、電圧供給制御部28が、商用交流電源部20からの交流電圧が主電源回路部30に供給されないことになる状態をとって、主電源回路部30が非動作状態におかれる。
【0032】
その結果、主電源回路部30においては勿論のこと、第1の制御回路部25においても、商用交流電源部20からの交流電圧がトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されないことにより、電力消費は生じない。また、このとき、第2の制御回路部26においては、直流電圧バックアップ部を形成するコンデンサ43からの直流電圧Vx’が、電圧供給制御部31を形成するラッチリレーのラッチ用駆動コイル31aと補助遠隔制御信号受信部46とに供給される状態にあって、それに伴う電力消費が生じる。しかしながら、斯かる第2の制御回路部26において生じる電力消費は、ラッチ用駆動コイル31aに接続されたトランジスタ41のコレクタ−エミッタ通路がオフ状態にあり、また、補助遠隔制御信号受信部46が遠隔制御信号Icを受信していない状態にあることからして、極めて僅かである。それゆえ、第1の制御回路部25及び第2の制御回路部26の両者によって形成される遠隔制御用制御回路部の待機状態消費電力は、充分に低減された極めて小なるものとされることになる。
【0033】
このようにして、図1に示される例が待機状態にあるもとで、図2に示されるコマンダ10の操作部11に対しての、主電源回路部30を動作状態にするための操作が行われると、それにより、コマンダ10から、その主電源回路部30を動作状態にするための操作に応じた、電波信号である遠隔制御信号Scと赤外線信号である遠隔制御信号Icとが、図3のA及びBに示される如く、時点t0から時点t1までの期間に送信される。そして、先ず、遠隔制御信号Scが、第2の制御回路部26における補助遠隔制御信号受信部46によって受信される。そして、補助遠隔制御信号受信部46から、主電源回路部30を動作状態にするための操作に応じた遠隔制御信号Scに基づく受信出力信号SCOが、図3のCに示される如く、時点t0より僅かに遅れた時点t2から時点t1までの期間に送出されて、トランジスタ41のベースに供給される。
【0034】
それにより、時点t2から時点t1までの期間において、トランジスタ41のコレクタ−エミッタ通路がオン状態とされて、電圧供給制御部31を形成するラッチリレーのラッチ用駆動コイル31aに、直流電圧バックアップ部を形成するコンデンサ43が供給する直流電圧Vx’に基づく電流が流れ、その結果、電圧供給制御部31を形成するラッチリレーが、図3のDに示される如く、時点t2より僅かに遅れた時点t3においてラッチ状態をとるものとされる。このようにしてとられる電圧供給制御部31を形成するラッチリレーのラッチ状態は、図3のDに示される如く、時点t1の後においても維持される。
【0035】
電圧供給制御部31を形成するラッチリレーがラッチ状態をとることにより、電圧供給制御部31は、商用交流電源部20からの交流電圧が、第1の制御回路部25に含まれたトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されることになる状態をとることになる。そして、第1の制御回路部25が、商用交流電源部20からの交流電圧がトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されることにより動作状態に移行する。
【0036】
動作状態に移行した第1の制御回路部25においては、トランスフォーマ32の二次側コイル32Sに一次側コイル32Pに供給される商用交流電源部20からの交流電圧が変圧されて得られる交流電圧が導出され、それがダイオードとコンデンサとを含んで形成される整流平滑部33によって整流されるとともに平滑され、安定化回路部34から、トランスフォーマ32の二次側コイル32Sに導出された交流電圧に基づく直流電圧Vxが、図3のEに示される如くに、時点t3以降継続的に得られる。
【0037】
それにより、遠隔制御信号受信部35及び制御ユニット36が、図3のFに示される如くに、時点t3以降、安定化回路部34からの直流電圧Vxを動作電圧としての動作状態におかれる。そして、図3のBに示される如くに、コマンダ10から時点t0から時点t1までの期間に送信される遠隔制御信号Icが、遠隔制御信号受信部35によって受信され、遠隔制御信号受信部35から、主電源回路部30を動作状態にするための操作に応じた遠隔制御信号Icに基づく受信出力信号SIOが得られて制御ユニット36に供給される。
【0038】
遠隔制御信号受信部35からの受信出力信号SIOが供給される制御ユニット36においては、このときの主電源回路部30を動作状態にするための操作に応じた遠隔制御信号Icに基づく受信出力信号SIOに応じて制御信号Cmが形成され、その制御信号Cmが、図3のGに示される如くに、時点t3と時点t1との間の時点t4において、制御ユニット36からトランジスタ37のベースに供給される。それにより、トランジスタ37のコレクタ−エミッタ通路がオン状態とされて、電圧供給制御部28を形成するリレーの駆動コイル28aに、安定化回路部34からの直流電圧Vxに基づく電流が流れ、その結果、電圧供給制御部28を形成するリレーが、図3のHに示される如く、時点t4においてオン状態をとるものとされる。このようにしてとられる電圧供給制御部28を形成するリレーのオン状態は、図3のHに示される如く、時点t1の後においても維持される。
【0039】
電圧供給制御部28を形成するリレーがオン状態をとることにより、電圧供給制御部28は、商用交流電源部20からの交流電圧が、主電源回路部30に供給されることになる状態をとることになる。そして、主電源回路部30は、商用交流電源部20からの交流電圧が供給されることにより動作状態に移行し、図1に示される例を備えた電子機器本体の主要部に供給されるべき、例えば、複数の動作電圧Vvを形成して、それらの動作電圧Vvをもって、電子機器本体の主要部に対する電源電力供給を行う。
【0040】
また、斯かる際、直流電圧バックアップ部を形成するコンデンサ43は、図3のIに示される如く、時点t3において、ダイオード45がオフ状態からオン状態に転じることにより、直流電圧Vv’を供給する状態から、安定化回路部34からの直流電圧Vxが供給されるとともに、直流電圧Vxを直流電圧Vv’として供給する状態に移行する。斯かる直流電圧バックアップ部を形成するコンデンサ43に安定化回路部34からの直流電圧Vxが供給される状態も、図3のIに示される如く、時点t1の後においても維持される。
【0041】
その後、コマンダ10の操作部11に対しての、主電源回路部30を非動作状態にするための操作が行われると、それにより、コマンダ10から、その主電源回路部30を非動作状態にするための操作に応じた、電波信号である遠隔制御信号Scと赤外線信号である遠隔制御信号Icとが、図3のA及びBに示される如く、時点t5から時点t6までの期間に送信される。そして、遠隔制御信号Scが、第2の制御回路部26における補助遠隔制御信号受信部46によって受信されるとともに、遠隔制御信号Icが、遠隔制御信号受信部35によって受信される。
【0042】
それにより、補助遠隔制御信号受信部46から、主電源回路部30を非動作状態にするための操作に応じた遠隔制御信号Scに基づく受信出力信号SCOが、図3のCに示される如く、時点t5より僅かに遅れた時点t7から時点t6までの期間に送出されて、トランジスタ41のベースに供給される。それにより、時点t7から時点t6までの期間において、トランジスタ41のコレクタ−エミッタ通路がオン状態とされて、電圧供給制御部31を形成するラッチリレーのラッチ用駆動コイル31aに、直流電圧バックアップ部を形成するコンデンサ43が供給する直流電圧Vx’に基づく電流が流れるが、このとき、電圧供給制御部31を形成するラッチリレーはラッチ状態にあるので、電圧供給制御部31における状況の変化は生じない。
【0043】
また、同時に、遠隔制御信号受信部35から、主電源回路部30を非動作状態にするための操作に応じた遠隔制御信号Icに基づく受信出力信号SIOが得られて制御ユニット36に供給される。そして、遠隔制御信号受信部35からの受信出力信号SIOが供給される制御ユニット36においては、このときの主電源回路部30を非動作状態にするための操作に応じた遠隔制御信号Icに基づく受信出力信号SIOに応じて制御信号Cmの形成が停止され、図3のGに示される如くに、時点t7と時点t6との間の時点t8において、制御ユニット36からトランジスタ37のベースへの制御信号Cmの供給が停止される。
【0044】
それにより、トランジスタ37のコレクタ−エミッタ通路がオフ状態とされて、電圧供給制御部28を形成するリレーの駆動コイル28aに電流が流れなくなり、その結果、電圧供給制御部28を形成するリレーが、図3のHに示される如く、時点t8においてオン状態からオフ状態に移行せしめられる。このようにしてとられる電圧供給制御部28を形成するリレーのオフ状態は、図3のHに示される如く、時点t8の後においても維持される。
【0045】
電圧供給制御部28を形成するリレーがオフ状態をとることにより、電圧供給制御部28は、商用交流電源部20からの交流電圧が、主電源回路部30に供給されないことになる状態をとることになる。そして、主電源回路部30は、動作状態から非動作状態に移行し、図1に示される例を備えた電子機器本体の主要部に供給されるべき複数の動作電圧Vvの形成を停止して、電子機器本体の主要部に対する電源電力供給を停止する。
【0046】
また、遠隔制御信号受信部35からの、主電源回路部30を非動作状態にするための操作に応じた遠隔制御信号Icに基づく受信出力信号SIOが供給される制御ユニット36においては、その受信出力信号SIOに応じて制御信号Ccが形成され、その制御信号Ccが、図3のJに示される如くに、時点t6において制御ユニット36から送出されてトランジスタ42のベースに供給される。
【0047】
それにより、時点t6において、トランジスタ42のコレクタ−エミッタ通路がオン状態とされて、電圧供給制御部31を形成するラッチリレーのラッチ解除用駆動コイル31bに、安定化回路部34からの直流電圧Vxに基づく電流が流れ、その結果、電圧供給制御部31を形成するラッチリレーが、図3のDに示される如く、時点t6後の時点t9においてラッチ解除状態をとるものとされる。
【0048】
電圧供給制御部31を形成するラッチリレーがラッチ解除状態をとることにより、電圧供給制御部31は、商用交流電源部20からの交流電圧が、第1の制御回路部25に含まれたトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されないことになる状態をとることになる。そして、第1の制御回路部25が、商用交流電源部20からの交流電圧がトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されないことにより動作状態から非動作状態に移行する。
【0049】
非動作状態に移行した第1の制御回路部25においては、安定化回路部34から得られる直流電圧Vxが、図3のEに示される如くに、時点t9以降において急速に低下していき零となる。それに伴い、遠隔制御信号受信部35及び制御ユニット36が、図3のFに示される如くに、時点t9以降においては非動作状態におかれ、制御ユニット36から送出される制御信号Ccも、図3のJに示される如くに、時点t9以降において急速に低下していき零とされる。
【0050】
また、斯かる際、直流電圧バックアップ部を形成するコンデンサ43は、図3のIに示される如く、時点t9において、ダイオード45がオン状態からオフ状態に転じることにより、安定化回路34からの直流電圧Vxが供給される状態から、時点t9前における安定化回路部34からの直流電圧Vxを保持し、それに基づく直流電圧Vv’を供給する状態に移行する。そして、図1に示される例は、待機状態に戻る。
【0051】
なお、上述の図1に示される例にあって、主電源スイッチ22がオフ状態からオン状態にされるときには、主電源スイッチ22のオフ状態からオン状態への移行に伴って、キックオフ回路部23に商用交流電源部20からの交流電圧が供給され、キックオフ回路部23が、それに応じて、第2の制御回路部26に含まれる電圧供給制御部31を形成するラッチリレーのラッチ用駆動コイル31aに電流を流す。それにより、電圧供給制御部31を形成するラッチリレーがラッチ状態をとるものとされ、電圧供給制御部31が、商用交流電源部20からの交流電圧が、第1の制御回路部25に含まれたトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されることになる状態をとることになる。そして、第1の制御回路部25が非動作状態から動作状態に移行せしめられる。
【0052】
図4は、本願の特許請求の範囲における請求項8から請求項11までのいずれかに記載された発明に係る電子機器の一例に備えられる、本願の特許請求の範囲における請求項から請求項までのいずれかに記載された発明に係る電源電力供給制御回路の他の例を示す。図4においては、図1に示される各部に対応する部分が、図1と共通の符号が付されて示されており、それらについての重複説明は省略される。
【0053】
図4に示される例も、本願の特許請求の範囲における請求項8から請求項11までのいずれかに記載された発明に係る電子機器の一例とされる家庭用オーディオ機器,ビデオ機器等の電子機器の本体(電子機器本体)に備えられ、その電子機器本体が伴う、例えば、図2に示されるコマンダ(遠隔操作制御装置)10と共に使用される状態、あるいは、コマンダ10とは無関係に使用される状態におかれる。
【0054】
そして、図4に示される例は、図1に示される例において、ラッチリレーによって形成される電圧供給制御部31に代えて、通常のリレーにより形成される電圧供給制御部51が用いられ、また、トランジスタ41及び42に代えて、トランジスタ52及び53が用いられたものに相当し、その他の部分は図1に示される例と実質的に同様に構成される。
【0055】
図4に示される例にあっては、第2の制御回路部26に含まれる電圧供給制御部51を形成するリレーの駆動コイル51aが、その一端が、直流電圧バックアップ部を形成するコンデンサ43に接続されるとともに、その他端に、トランジスタ52のコレクタ−エミッタ通路とトランジスタ53のコレクタ−エミッタ通路とが並列に接続されたものとされている。そして、トランジスタ52のベースには、第2の制御回路部26に含まれる補助遠隔制御信号受信部46から得られる受信出力信号SCOが、抵抗素子52Aを通じて供給され、また、トランジスタ53のベースには、第1の制御回路部25に含まれる制御ユニット36から送出される制御信号Cmが、抵抗素子53Aを通じて供給される。
【0056】
このようなもとで、交流電源接続部21が商用交流電源部20に接続されるとともに、主電源スイッチ22がオン状態とされ、図4に示される例を備えた電子機器本体が遠隔制御のもとで作動し得る状態におかれたもとで、図4に示される例が待機状態にあるときには、第2の制御回路部26に含まれた電圧供給制御部51を形成するリレーが、その駆動コイル51aに電流が流れていないオフ状態におかれ、それにより、第1の制御回路部25に含まれた電圧供給制御部28を形成するリレーが、その駆動コイル28aに電流が流れていないオフ状態におかれる。従って、電圧供給制御部51が、商用交流電源部20からの交流電圧が、第1の制御回路部25に含まれたトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されないことになる状態をとって、第1の制御回路部25が非動作状態におかれ、また、電圧供給制御部28が、商用交流電源部20からの交流電圧が主電源回路部30に供給されないことになる状態をとって、主電源回路部30が非動作状態におかれる。
【0057】
その結果、主電源回路部30においては勿論のこと、第1の制御回路部25においても、商用交流電源部20からの交流電圧がトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されないことにより、電力消費は生じない。また、このとき、第2の制御回路部26においては、直流電圧バックアップ部を形成するコンデンサ43からの直流電圧Vx’が、電圧供給制御部51を形成するリレーの駆動コイル51aと補助遠隔制御信号受信部46とに供給される状態にあって、それに伴う電力消費が生じる。しかしながら、斯かる第2の制御回路部26において生じる電力消費は、駆動コイル51aに接続されたトランジスタ52及び53の夫々のコレクタ−エミッタ通路がオフ状態にあり、また、補助遠隔制御信号受信部46が遠隔制御信号Icを受信していない状態にあることからして、極めて僅かである。それゆえ、第1の制御回路部25及び第2の制御回路部26の両者によって形成される遠隔制御用制御回路部の待機状態消費電力は、充分に低減された極めて小なるものとされることになる。
【0058】
このようにして、図4に示される例が待機状態にあるもとで、図2に示されるコマンダ10の操作部11に対しての、主電源回路部30を動作状態にするための操作が行われ、コマンダ10から、その主電源回路部30を動作状態にするための操作に応じた、電波信号である遠隔制御信号Scと赤外線信号である遠隔制御信号Icとが送出されると、先ず、遠隔制御信号Scが、第2の制御回路部26における補助遠隔制御信号受信部46によって受信される。そして、補助遠隔制御信号受信部46から、主電源回路部30を動作状態にするための操作に応じた遠隔制御信号Scに基づく受信出力信号SCOが、抵抗素子52Aを通じてトランジスタ52のベースに供給される。
【0059】
それにより、トランジスタ52のコレクタ−エミッタ通路がオン状態とされて、電圧供給制御部51を形成するリレーの駆動コイル51aに、直流電圧バックアップ部を形成するコンデンサ43が供給する直流電圧Vx’に基づく電流がトランジスタ52を通じて流れる状態とされる。その結果、電圧供給制御部51を形成するリレーがオン状態をとる。そして、電圧供給制御部51を形成するリレーがオン状態をとることにより、電圧供給制御部51は、商用交流電源部20からの交流電圧が、第1の制御回路部25に含まれたトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されることになる状態をとることになる。そして、第1の制御回路部25が、商用交流電源部20からの交流電圧がトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されることにより動作状態に移行する。
【0060】
動作状態に移行した第1の制御回路部25においては、安定化回路部34から直流電圧Vxが得られ、それにより、遠隔制御信号受信部35及び制御ユニット36が、安定化回路部34からの直流電圧Vxを動作電圧としての動作状態におかれる。そして、コマンダ10から送出される遠隔制御信号Icが、遠隔制御信号受信部35によって受信され、遠隔制御信号受信部35から、主電源回路部30を動作状態にするための操作に応じた遠隔制御信号Icに基づく受信出力信号SIOが得られて制御ユニット36に供給される。
【0061】
遠隔制御信号受信部35からの受信出力信号SIOが供給される制御ユニット36においては、このときの主電源回路部30を動作状態にするための操作に応じた遠隔制御信号Icに基づく受信出力信号SIOに応じて制御信号Cmが形成され、その制御信号Cmが、制御ユニット36から抵抗素子37Aを通じてトランジスタ37のベースに供給されるとともに、抵抗素子53Aを通じてトランジスタ53のベースに供給される。
【0062】
それにより、トランジスタ37のコレクタ−エミッタ通路がオン状態とされて、電圧供給制御部28を形成するリレーの駆動コイル28aに、安定化回路部34からの直流電圧Vxに基づく電流が流れ、その結果、電圧供給制御部28を形成するリレーがオン状態をとるものとされる。電圧供給制御部28を形成するリレーがオン状態をとることにより、電圧供給制御部28は、商用交流電源部20からの交流電圧が、主電源回路部30に供給されることになる状態をとることになる。
【0063】
また、それとともに、トランジスタ53のコレクタ−エミッタ通路がオン状態とされて、電圧供給制御部51を形成するリレーの駆動コイル51aに、直流電圧バックアップ部を形成するコンデンサ43が供給する直流電圧Vx’に基づく電流がトランジスタ53を通じて流れる状態とされる。従って、補助遠隔制御信号受信部46から受信出力信号SCOが得られなくなり、トランジスタ52のコレクタ−エミッタ通路がオフ状態とされた後においても、引き続き、電圧供給制御部51を形成するリレーのオン状態が維持され、電圧供給制御部51が、商用交流電源部20からの交流電圧が、第1の制御回路部25に含まれたトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されることになる状態を継続的にとる。
【0064】
その後、コマンダ10の操作部11に対しての、主電源回路部30を非動作状態にするための操作が行われ、コマンダ10から、その主電源回路部30を非動作状態にするための操作に応じた、電波信号である遠隔制御信号Scと赤外線信号である遠隔制御信号Icとが送出されると、遠隔制御信号Scが、第2の制御回路部26における補助遠隔制御信号受信部46によって受信されるとともに、遠隔制御信号Icが、遠隔制御信号受信部35によって受信される。
【0065】
それにより、補助遠隔制御信号受信部46から、主電源回路部30を非動作状態にするための操作に応じた遠隔制御信号Scに基づく受信出力信号SCOが送出されて、抵抗素子52Aを通じてトランジスタ52のベースに供給される。それにより、トランジスタ52のコレクタ−エミッタ通路がオン状態とされて、電圧供給制御部51を形成するリレーの駆動コイル51aに、直流電圧バックアップ部を形成するコンデンサ43が供給する直流電圧Vx’に基づく電流がトランジスタ52を通じて流れる状態がとられるが、このとき、電圧供給制御部51を形成するリレーはオン状態にあって、電圧供給制御部51における状況の変化は生じない。
【0066】
また、同時に、遠隔制御信号受信部35から、主電源回路部30を非動作状態にするための操作に応じた遠隔制御信号Icに基づく受信出力信号SIOが得られて制御ユニット36に供給される。そして、遠隔制御信号受信部35からの受信出力信号SIOが供給される制御ユニット36においては、このときの主電源回路部30を非動作状態にするための操作に応じた遠隔制御信号Icに基づく受信出力信号SIOに応じて制御信号Cmの形成が停止され、制御信号Cmについての、制御ユニット36から抵抗素子37Aを通じてのトランジスタ37のベースへの供給、及び、制御ユニット36から抵抗素子53Aを通じてのトランジスタ53のベースへの供給が停止される。
【0067】
それにより、トランジスタ37のコレクタ−エミッタ通路がオフ状態とされて、電圧供給制御部28を形成するリレーの駆動コイル28aに電流が流れなくなり、その結果、電圧供給制御部28を形成するリレーがオン状態からオフ状態に移行せしめられる。電圧供給制御部28を形成するリレーがオフ状態をとることにより、電圧供給制御部28は、商用交流電源部20からの交流電圧が、主電源回路部30に供給されないことになる状態をとることになる。
【0068】
また、このとき、トランジスタ53のコレクタ−エミッタ通路がオフ状態とされて、電圧供給制御部51を形成するリレーの駆動コイル51aに、トランジスタ53を通じての電流が流れなくなり、その結果、遠隔制御信号受信部35からの受信出力信号SIOが得られなくなり、トランジスタ52のコレクタ−エミッタ通路がオフ状態とされるとき、電圧供給制御部51を形成するリレーがオン状態からオフ状態に移行せしめられる。電圧供給制御部51を形成するリレーがオフ状態をとることにより、電圧供給制御部51は、商用交流電源部20からの交流電圧が、第1の制御回路部25に含まれたトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されないことになる状態をとることになり、第1の制御回路部25が、動作状態から非動作状態に移行する。そして、図4に示される例は、待機状態に戻る。
【0069】
なお、図4に示される例にあっては、キックオフ回路部23の一対の出力端がが第2の制御回路部26に含まれる電圧供給制御部51を形成するリレーの駆動コイル51aの両端に夫々接続されている。そして、主電源スイッチ22がオフ状態からオン状態にされるときには、主電源スイッチ22のオフ状態からオン状態への移行に伴って、キックオフ回路部23に商用交流電源部20からの交流電圧が供給され、キックオフ回路部23が、それに応じて、電圧供給制御部51を形成するリレーの駆動コイル51aに電流を流す。それにより、電圧供給制御部51を形成するリレーがオン状態をとるものとされ、電圧供給制御部51が、商用交流電源部20からの交流電圧が、第1の制御回路部25に含まれたトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されることになる状態をとることになる。そして、第1の制御回路部25が非動作状態から動作状態に移行せしめられる。
【0070】
図5は、本願の特許請求の範囲における請求項8から請求項11までのいずれかに記載された発明に係る電子機器の一例に備えられる、本願の特許請求の範囲における請求項から請求項までのいずれかに記載された発明に係る電源電力供給制御回路のさらに他の例を示す。図5においても、図1に示される各部に対応する部分が、図1と共通の符号が付されて示されており、それらについての重複説明は省略される。
【0071】
また、図5に示される例も、本願の特許請求の範囲における請求項8から請求項11までのいずれかに記載された発明に係る電子機器の一例とされる家庭用オーディオ機器,ビデオ機器等の電子機器の本体(電子機器本体)に備えられ、その電子機器本体が伴う、例えば、図2に示されるコマンダ(遠隔操作制御装置)10と共に使用される状態、あるいは、コマンダ10とは無関係に使用される状態におかれる。
【0072】
そして、図5に示される例は、図1に示される例において、ラッチリレーによって形成される電圧供給制御部31及びトランジスタ41及び42に代えて、フォト・トライアック61と発光ダイード62との組、及び、フォト・トライアック63と発光ダイード64との組が用いられたものに相当し、その他部分は図1に示される例と実質的に同様に構成される。
【0073】
図5に示される例にあっては、交流電源接続部21と第1の制御回路部25に含まれたトランスフォーマ32の一次側コイル32Pとの間に配された、フォト・トライアック61とフォト・トライアック63との並列接続,フォト・トライアック61に近接せしめられて設けられた発光ダイード62、及び、フォト・トライアック63に近接せしめられて設けられた発光ダイード64によって、第2の制御回路部26に含まれる、トランスフォーマ用電圧供給制御部を形成する電圧供給制御部65が構成されている。そして、発光ダイード62には、第2の制御回路部26に含まれる補助遠隔制御信号受信部46から得られる受信出力信号SCOが供給され、また、発光ダイード64には、第1の制御回路部25に含まれる制御ユニット36から送出される制御信号Cmが供給される。
【0074】
このようなもとで、交流電源接続部21が商用交流電源部20に接続されるとともに、主電源スイッチ22がオン状態とされ、図5に示される例を備えた電子機器本体が遠隔制御のもとで作動し得る状態におかれたもとで、図5に示される例が待機状態にあるときには、第2の制御回路部26に含まれた電圧供給制御部65を形成するフォト・トライアック61及び63が共にオフ状態におかれ、それにより、電圧供給制御部65が、商用交流電源部20からの交流電圧が、第1の制御回路部25に含まれたトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されないことになる状態をとる。
【0075】
その結果、第1の制御回路部25が非動作状態におかれ、第1の制御回路部25に含まれた電圧供給制御部28を形成するリレーが、その駆動コイル28aに電流が流れていないオフ状態におかれる。従って、電圧供給制御部65が、商用交流電源部20からの交流電圧が、第1の制御回路部25に含まれたトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されないことになる状態をとって、第1の制御回路部25が非動作状態におかれ、また、電圧供給制御部28が、商用交流電源部20からの交流電圧が主電源回路部30に供給されないことになる状態をとって、主電源回路部30が非動作状態におかれる。
【0076】
斯かるもとでは、主電源回路部30においては勿論のこと、第1の制御回路部25においても、商用交流電源部20からの交流電圧がトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されないことにより、電力消費は生じない。また、このとき、第2の制御回路部26においては、直流電圧バックアップ部を形成するコンデンサ43からの直流電圧Vx’が、補助遠隔制御信号受信部46に供給される状態にあって、それに伴う電力消費が生じる。しかしながら、斯かる第2の制御回路部26において生じる電力消費は、補助遠隔制御信号受信部46が遠隔制御信号Icを受信していない状態にあることからして、極めて僅かである。それゆえ、第1の制御回路部25及び第2の制御回路部26の両者によって形成される遠隔制御用制御回路部の待機状態消費電力は、充分に低減された極めて小なるものとされることになる。
【0077】
このようにして、図5に示される例が待機状態にあるもとで、図2に示されるコマンダ10の操作部11に対しての、主電源回路部30を動作状態にするための操作が行われ、コマンダ10から、その主電源回路部30を動作状態にするための操作に応じた、電波信号である遠隔制御信号Scと赤外線信号である遠隔制御信号Icとが送出されると、先ず、遠隔制御信号Scが、第2の制御回路部26における補助遠隔制御信号受信部46によって受信される。そして、補助遠隔制御信号受信部46から、主電源回路部30を動作状態にするための操作に応じた遠隔制御信号Scに基づく受信出力信号SCOが、発光ダイオード62に供給され、発光ダイオード62に電流が流れて、発光ダイオード62が発光状態とされる。
【0078】
それにより、発光ダイオード62からの光を受けるフォト・トライアック61がオン状態とされる。その結果、電圧供給制御部65が、商用交流電源部20からの交流電圧が、第1の制御回路部25に含まれたトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されることになる状態をとることになる。そして、第1の制御回路部25が、商用交流電源部20からの交流電圧がトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されることにより動作状態に移行する。
【0079】
動作状態に移行した第1の制御回路部25においては、安定化回路部34から直流電圧Vxが得られ、それにより、遠隔制御信号受信部35及び制御ユニット36が、安定化回路部34からの直流電圧Vxを動作電圧としての動作状態におかれる。そして、コマンダ10から送出される遠隔制御信号Icが、遠隔制御信号受信部35によって受信され、遠隔制御信号受信部35から、主電源回路部30を動作状態にするための操作に応じた遠隔制御信号Icに基づく受信出力信号SIOが得られて制御ユニット36に供給される。
【0080】
遠隔制御信号受信部35からの受信出力信号SIOが供給される制御ユニット36においては、このときの主電源回路部30を動作状態にするための操作に応じた遠隔制御信号Icに基づく受信出力信号SIOに応じて制御信号Cmが形成され、その制御信号Cmが、制御ユニット36から抵抗素子37Aを通じてトランジスタ37のベースに供給されるとともに、発光ダイオード64に供給される。
【0081】
それにより、トランジスタ37のコレクタ−エミッタ通路がオン状態とされて、電圧供給制御部28を形成するリレーの駆動コイル28aに、安定化回路部34からの直流電圧Vxに基づく電流が流れ、その結果、電圧供給制御部28を形成するリレーがオン状態をとるものとされる。電圧供給制御部28を形成するリレーがオン状態をとることにより、電圧供給制御部28は、商用交流電源部20からの交流電圧が、主電源回路部30に供給されることになる状態をとることになる。
【0082】
また、それとともに、発光ダイオード64に電流が流れて、発光ダイオード64が発光状態とされる。それにより、発光ダイオード64からの光を受けるフォト・トライアック63がオン状態とされる。従って、補助遠隔制御信号受信部46から受信出力信号SCOが得られなくなり、発光ダイオード62が非発光状態とされて、フォト・トライアック61がオフ状態とされた後においても、引き続き、電圧供給制御部65が、商用交流電源部20からの交流電圧が、第1の制御回路部25に含まれたトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されることになる状態に維持されることになる。
【0083】
その後、コマンダ10の操作部11に対しての、主電源回路部30を非動作状態にするための操作が行われ、コマンダ10から、その主電源回路部30を非動作状態にするための操作に応じた、電波信号である遠隔制御信号Scと赤外線信号である遠隔制御信号Icとが送出されると、遠隔制御信号Scが、第2の制御回路部26における補助遠隔制御信号受信部46によって受信されるとともに、遠隔制御信号Icが、遠隔制御信号受信部35によって受信される。
【0084】
それにより、補助遠隔制御信号受信部46から、主電源回路部30を非動作状態にするための操作に応じた遠隔制御信号Scに基づく受信出力信号SCOが送出されて、発光ダイオード62に供給される。それにより、発光ダイオード62が発光状態とされて、フォト・トライアック61がオン状態とされるが、このとき、フォト・トライアック63がオン状態にあって、電圧供給制御部65における状況の変化は生じない。
【0085】
また、同時に、遠隔制御信号受信部35から、主電源回路部30を非動作状態にするための操作に応じた遠隔制御信号Icに基づく受信出力信号SIOが得られて制御ユニット36に供給される。そして、遠隔制御信号受信部35からの受信出力信号SIOが供給される制御ユニット36においては、このときの主電源回路部30を非動作状態にするための操作に応じた遠隔制御信号Icに基づく受信出力信号SIOに応じて制御信号Cmの形成が停止され、制御信号Cmについての、制御ユニット36から抵抗素子37Aを通じてのトランジスタ37のベースへの供給、及び、制御ユニット36から発光ダイオード64への供給が停止される。
【0086】
それにより、トランジスタ37のコレクタ−エミッタ通路がオフ状態とされて、電圧供給制御部28を形成するリレーの駆動コイル28aに電流が流れなくなり、その結果、電圧供給制御部28を形成するリレーがオン状態からオフ状態に移行せしめられる。電圧供給制御部28を形成するリレーがオフ状態をとることにより、電圧供給制御部28は、商用交流電源部20からの交流電圧が、主電源回路部30に供給されないことになる状態をとることになる。
【0087】
また、このとき、発光ダイオード64が非発光状態とされる。それにより、補助遠隔制御信号受信部46から、受信出力信号SCOが得られなくなり、発光ダイオード62が非発光状態とされるとき、電圧供給制御部65が、商用交流電源部20からの交流電圧が、第1の制御回路部25に含まれたトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されないことになる状態をとることになり、第1の制御回路部25が、動作状態から非動作状態に移行する。そして、図5に示される例は、待機状態に戻る。
【0088】
なお、図5に示される例にあっては、キックオフ回路部23の一対の出力端がが、第2の制御回路部26に含まれる電圧供給制御部65を形成する発光ダイオード62の両端に夫々接続されている。そして、主電源スイッチ22がオフ状態からオン状態にされるときには、主電源スイッチ22のオフ状態からオン状態への移行に伴って、キックオフ回路部23に商用交流電源部20からの交流電圧が供給され、キックオフ回路部23が、それに応じて、電圧供給制御部65を形成する発光ダイオード62に電流を流す。それにより、発光ダイオード62が発光状態とされ、フォト・トライアック61がオン状態とされて、電圧供給制御部65が、商用交流電源部20からの交流電圧が、第1の制御回路部25に含まれたトランスフォーマ32の一次側コイル32Pに供給されることになる状態をとることになる。そして、第1の制御回路部25が非動作状態から動作状態に移行せしめられる。
【0089】
上述の図1,図4及び図5のいずれにおいても、直流電圧バックアップ部を形成するコンデンサ43が備えられているが、斯かるコンデンサ43に代えて、第1の制御回路部25に含まれる安定化回路部34からの直流電圧Vxによる充電が行われる二次電池を用い、斯かる二次電池によって直流電圧バックアップ部を形成するようにしてもよい。斯かる際には、本願の特許請求の範囲における請求項に記載された発明に係る電源電力供給制御回路が得られる。
【0090】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな如く、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項までのいずれかに記載された発明に係る電源電力供給制御回路、及び、本願の特許請求の範囲における請求項8から請求項11までのいずれかに記載された発明に係る電子機器にあっては、第1の制御回路部及び第2の制御回路部の両者が、夫々遠隔制御信号受信部から得られる出力信号及び補助遠隔制御信号受信部から得られる出力信号に応じて、主電源回路部に動作状態と非動作状態とを選択的にとらせる遠隔制御用制御回路部を形成している。そして、第1の制御回路部が動作状態をとるのは、第2の制御回路部によって、第1の制御回路部に含まれるトランスフォーマの一次側コイルに交流電源からの電圧が供給されるようになされたときであり、また、第2の制御回路部は、補助遠隔制御信号受信部から得られる出力信号に応じて第1の制御回路部を動作状態にし、遠隔制御信号受信部から得られる出力信号に応じて第1の制御回路部を動作状態にするための動作を、直流電圧バックアップ部から供給される電圧によって行う。それにより、第1の制御回路部及び第2の制御回路部が、夫々遠隔制御信号受信部から得られる出力信号及び補助遠隔制御信号受信部から得られる出力信号に応じて主電源回路部に電源電力供給動作を行わせる制御動作いつでも行える態勢におかれる待機状態にあるときには、第1の制御回路部に含まれるトランスフォーマの一次側コイルへの交流電源からの電圧の供給はなされていず、また、第2の制御回路部においては直流電圧バックアップ部からの電圧が供給されていることになる。
【0091】
従って、第1の制御回路部及び第2の制御回路部が待機状態にあるもとでは、第1の制御回路部における電力消費は発生せず、第2の制御回路部において直流電圧バックアップ部からの電圧が供給されることによる極めて僅かな電力消費が生じるだけであるので、第1の制御回路部及び第2の制御回路部により形成される遠隔制御用制御回路部の待機状態消費電力は、充分に低減された極めて小なるものとされることになる。
【0092】
なお、特に、本願の特許請求の範囲における請求項2に記載された発明に係る電源電力供給制御回路、及び、本願の特許請求の範囲における請求項9に記載された発明に係る電子機器によれば、主電源回路部用電圧供給制御部が設けられることにより、第1の制御回路部による、遠隔制御信号受信部から得られる出力信号に応じて、主電源回路部に電源電力供給動作を行わせ、また、主電源回路部に電源電力供給動作を停止させる動作が、確実に実行されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の特許請求の範囲における請求項8から請求項11までのいずれかに記載された発明に係る電子機器の一例に備えられる、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項までのいずれかに記載された発明に係る電源電力供給制御回路の一例を示す回路構成図である。
【図2】本願の特許請求の範囲における請求項8から請求項11までのいずれかに記載された発明に係る電子機器の一例に備えられる、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項までのいずれかに記載された発明に係る電源電力供給制御回路と共に使用することができるコマンダの一例を示す構成図である。
【図3】図1に示される例についての動作説明に供されるタイムチャートである。
【図4】本願の特許請求の範囲における請求項8から請求項11までのいずれかに記載された発明に係る電子機器の一例に備えられる、本願の特許請求の範囲における請求項から請求項までのいずれかに記載された発明に係る電源電力供給制御回路の他の例を示す回路構成図である。
【図5】本願の特許請求の範囲における請求項8から請求項11までのいずれかに記載された発明に係る電子機器の一例に備えられる、本願の特許請求の範囲における請求項から請求項までのいずれかに記載された発明に係る電源電力供給制御回路のさらに他の例を示す回路構成図である。
【符号の説明】
10・・・コマンダ, 11・・・操作部, 12,36・・・制御ユニット, 13・・・電波信号送出部, 14・・・赤外線信号送出部, 20・・・商用交流電源部, 21・・・交流電源接続部, 22・・・主電源スイッチ, 25・・・第1の制御回路部, 26・・・第2の制御回路部, 28,31, 51,65・・・電圧供給制御部, 28a,51a・・・駆動コイル, 30・・・主電源回路部, 31a・・・ラッチ用駆動コイル, 31b・・・ラッチ解除用駆動コイル, 32・・・トランスフォーマ, 32P・・・一次側コイル, 32S・・・二次側コイル, 33・・・整流平滑部, 34・・・安定化回路部, 35・・・遠隔制御信号受信部, 43・・・コンデンサ, 46・・・補助遠隔制御信号受信部, 61,63・・・フォオ・トライアック, 62,64・・・発光ダイオード

Claims (11)

  1. 交流電源からの電圧が供給されるとき電源電力供給を行う主電源回路部と、
    上記交流電源からの電圧が選択的に供給される一次側コイルを有したトランスフォーマ,該トランスフォーマの二次側コイルに接続される直流電圧形成部,該直流電圧形成部に接続される制御ユニット、及び、該制御ユニットに接続される遠隔制御信号受信部を含んで成り、遠隔制御信号受信部から得られる出力信号に応じて、上記制御ユニットにより上記主電源回路部に上記交流電源からの電圧が供給される状態と供給されない状態とを選択的にとらせる第1の制御回路部と、
    上記交流電源からの電圧が上記トランスフォーマの一次側コイルに供給されることになる状態と供給されないことになる状態とを選択的にとるトランスフォーマ用電圧供給制御部直流電圧バックアップ部、及び、該直流電圧バックアップ部から供給される電圧により動作する補助遠隔制御信号受信部を含んで成り、該補助遠隔制御信号受信部から得られる出力信号に応じて、上記トランスフォーマ用電圧供給制御部に上記交流電源からの電圧が上記トランスフォーマの一次側コイルに供給されることになる状態をとらせる第2の制御回路部と、
    を備えて構成される電源電力供給制御回路。
  2. 上記第1の制御回路部が、上記交流電源からの電圧が上記主電源回路部に供給されることになる状態と供給されないことになる状態とを選択的にとる主電源回路部用電圧供給制御部を備え、上記交流電源からの電圧が上記トランスフォーマの一次側コイルに供給されると、上記制御ユニットと上記遠隔制御信号受信部とが動作状態におかれて、該遠隔制御信号受信部が遠隔制御信号を受信する状態をとるものとされ、上記遠隔制御信号受信部により受信された遠隔制御信号が、上記主電源回路部を動作状態となすためのものであるとき、該遠隔制御信号に基づく出力信号が上記遠隔制御信号受信部から供給される上記制御ユニットにより、上記主電源回路部用電圧供給制御部が、上記交流電源からの電圧が上記主電源回路部に供給されることになる状態をとるものとされることを特徴とする請求項1記載の電源電力供給制御回路。
  3. 上記制御ユニットが、上記遠隔制御信号受信部から上記主電源回路部を非動作状態となすための遠隔制御信号に基づく出力信号が供給されると、上記主電源回路部用電圧供給制御部に、上記交流電源からの電圧が上記主電源回路部に供給されないことになる状態をとらせるとともに、上記トランスフォーマ用電圧供給制御部に、上記交流電源からの電圧が上記トランスフォーマの一次側コイルに供給されないことになる状態をとらせる制御を行うことを特徴とする請求項記載の電源電力供給制御回路。
  4. 上記遠隔制御信号受信部が受信する遠隔制御信号が赤外線信号とされ、上記補助遠隔制御信号受信部が受信する遠隔制御信号が電波信号とされることを特徴とする請求項1記載の電源電力供給制御回路。
  5. 上記直流電圧バックアップ部が、上記直流電圧形成部から得られる直流電圧を保持することを特徴とする請求項記載の電源電力供給制御回路。
  6. 上記直流電圧バックアップ部が、コンデンサを含み、ダイオードを介して上記直流電圧形成部から得られる直流電圧を上記コンデンサにより保持することを特徴とする請求項5記載の電源電力供給制御回路。
  7. 上記直流電圧バックアップ部が、電池によって構成されることを特徴とする請求項記載の電源電力供給制御回路。
  8. 交流電源からの電圧が供給されるとき電源電力供給を負荷に対して行う主電源回路部を制御する電源電力供給制御回路を備える電子機器であって、
    上記電源電力供給制御回路が、
    上記交流電源からの電圧が選択的に供給される一次側コイルを有したトランスフォーマ,該トランスフォーマの二次側コイルに接続される直流電圧形成部,該直流電圧形成部に接続される制御ユニット、及び、該制御ユニットに接続される遠隔制御信号受信部を含んで成り、該遠隔制御信号受信部から得られる出力信号に応じて、上記制御ユニットにより 上記主電源回路部に上記交流電源からの電圧が供給される状態と供給されない状態とを選択的にとらせる第1の制御回路部と、
    上記交流電源からの電圧が上記トランスフォーマの一次側コイルに供給されることになる状態と供給されないことになる状態とを選択的にとるトランスフォーマ用電圧供給制御部,直流電圧バックアップ部、及び、該直流電圧バックアップ部から供給される電圧により動作する補助遠隔制御信号受信部を含んで成り、該補助遠隔制御信号受信部から得られる出力信号に応じて、上記トランスフォーマ用電圧供給制御部に上記交流電源からの電圧が上記トランスフォーマの一次側コイルに供給されることになる状態をとらせる第2の制御回路部と、
    を備えて構成されることを特徴とする電子機器。
  9. 上記第1の制御回路部が、上記交流電源からの電圧が上記主電源回路部に供給されることになる状態と供給されないことになる状態とを選択的にとる主電源回路部用電圧供給制御部を備え、上記交流電源からの電圧が上記トランスフォーマの一次側コイルに供給されると、上記制御ユニットと上記遠隔制御信号受信部とが動作状態におかれて、該遠隔制御信号受信部が遠隔制御信号を受信する状態をとるものとされ、上記遠隔制御信号受信部により受信された遠隔制御信号が、上記主電源回路部を動作状態となすためのものであるとき、該遠隔制御信号に基づく出力信号が上記遠隔制御信号受信部から供給される上記制御ユニットにより、上記主電源回路部用電圧供給制御部が、上記交流電源からの電圧が上記主電源回路部に供給されることになる状態をとるものとされることを特徴とする請求項8記載の電子機器
  10. 上記制御ユニットが、上記遠隔制御信号受信部から上記主電源回路部を非動作状態となすための遠隔制御信号に基づく出力信号が供給されると、上記主電源回路部用電圧供給制御部に、上記交流電源からの電圧が上記主電源回路部に供給されないことになる状態をとらせるとともに、上記トランスフォーマ用電圧供給制御部に、上記交流電源からの電圧が上記トランスフォーマの一次側コイルに供給されないことになる状態をとらせる制御を行うことを特徴とする請求項9記載の電子機器
  11. 上記遠隔制御信号受信部が受信する遠隔制御信号が赤外線信号とされ、上記補助遠隔制御信号受信部が受信する遠隔制御信号が電波信号とされることを特徴とする請求項8記載の電子機器
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