JP3884991B2 - Damping structure using damping damper - Google Patents

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JP3884991B2 JP2002127823A JP2002127823A JP3884991B2 JP 3884991 B2 JP3884991 B2 JP 3884991B2 JP 2002127823 A JP2002127823 A JP 2002127823A JP 2002127823 A JP2002127823 A JP 2002127823A JP 3884991 B2 JP3884991 B2 JP 3884991B2
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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、架構内に制震ダンパーを設けた制震構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
架構内に間柱式の制震ダンパーが組み込まれた制震構造物が従来から知られており、例えば、図5のようなベースプレートタイプや、図6のような埋込柱脚タイプの制震ダンパーが使用されている。
図5では、下側の梁51Bから上方に延びるようにコンクリート部材54が設けられ、このコンクリート部材54の上端面に制震ダンパー53が配置され、さらに制震ダンパー53の上から上側の梁51Aに延びるようにコンクリート部材52が設けられている。ここで、制震ダンパー53は、低降伏点鋼板53cの両側に普通鋼からなるフランジ53dを備えたH形あるいはI形の断面形状に形成され、その上下端に普通鋼からなるベースプレート53a,53eが設けられたものであり、ベースプレート53a,53e上においてコンクリート部材52,54から突出した主筋55にナット53bがネジ結合されている。
【0003】
図5の制震ダンパー53は、コンクリート部材52,54の端面に配置されるものであり、この端面で確実に定着されて滑りが生じないように、ベースプレート53a,53eは広く且つ厚く形成されており、したがって、ベースプレート53a,53eの鋼材量は、主要部である低降伏点鋼板53cやフランジ53dよりも多くなることがあり、この観点から制震ダンパー53は不経済なものであると言える。
また図5の制震構造を施工する際には、下側の梁51Bの上に鉄筋や型枠を組み立てて、この上に制震ダンパー53を載置した後、コンクリートを打設してコンクリート部材54を形成する。したがって、ベースプレート53eの下側にコンクリートが廻り込み難いため、高流動化コンクリートが使用されたり、またベースプレート53eの下側に空隙が生じた場合には、コンクリート打設後にモルタルを充填する必要があり、施工性が悪くなるという問題がある。
【0004】
次に、図6では下側の梁51Bにコンクリート部材64が立設され、上側の梁51Aから下方に延びるようにコンクリート部材62が設けられ、制震ダンパー63の上下端部63a,63dが各コンクリート部材62,64内に埋設されている。以上のような制震ダンパー63において、構造物にせん断力Qが作用した場合、コンクリートの支圧により制震ダンパー63の上下端部63a,63dに力が伝達されるため、制震ダンパー63の埋め込み長さが長くなるという欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、その課題は、コンクリート部材への取付け施工を比較的容易に行なうことができる制震ダンパーを用いた制震構造を提供することにある。
本発明の別の課題は、コンクリート部材に埋め込まれる部分の長さが、従来の制震ダンパーに比べて低減された制震ダンパーを用いた制震構造を提供することにある。
また本発明の別の課題は、従来の制震ダンパーに比べてベースプレートの板厚が低減された制震ダンパーを用いた制震構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、柱梁架構内において上側の梁から下方に延びるようにコンクリート部材が設けられ、下側の梁から上方に延びるようにコンクリート部材が設けられ、両コンクリート部材間に制震ダンパーが設けられた制震構造であって、当該制震ダンパーは、低降伏点鋼板の両側にフランジ部が形成され、上下端部におけるフランジ部外側に縦リブが形成され、当該縦リブから突出するように軸部材が設けられたものであり、前記制震ダンパーの上端部が上側のコンクリート部材内に埋設され、前記制震ダンパーの下端部が下側のコンクリート部材内に埋設され、前記上側及び下側のコンクリート部材内において前記フランジ部外側と前記軸部材と前記縦リブとで囲まれた箇所に主筋が配筋されたものである制震構造が提供される。
上記の制震ダンパーは、上下の梁から柱梁架構内に延びるコンクリート部材の端部間に配置され、制震ダンパーの上下端部がそれぞれコンクリート部材内に埋設されるものである。制震ダンパーには縦リブと軸部材が突設され、これら縦リブと軸部材とフランジ部外側とで囲まれた箇所に主筋が配設され、主筋と制震ダンパーはコンクリートを介して一体になる。したがって、構造物に層間変形が生じた場合には、コンクリートからフランジ部外側への支圧に加えて、主筋からコンクリートを介して制震ダンパーに力が伝達されるため、従来の埋込柱脚タイプのものに比べて、本発明の制震構造では、制震ダンパー埋め込み長さを短くすることができる。
【0007】
また本発明によれば、柱梁架構内において上側の梁から下方に延びるようにコンクリート部材が設けられ、下側の梁から上方に延びるようにコンクリート部材が設けられ、両コンクリート部材間に制震ダンパーが設けられた制震構造であって、当該制震ダンパーは、上側部材と下側部材との先端部同士により粘弾性体、ゴム状弾塑性体、粘性体のいずれか1種の材料(以下、粘弾性体等ということもある)を挟持し、前記上側部材には前記粘弾性体等を挟持する先端部を除く鋼板の両側にそれぞれフランジ部が形成され、上端部におけるフランジ部外側に縦リブが形成され、該縦リブから突出するように軸部材が設けられ、前記下側部材には前記粘弾性体等を挟持するための先端部を除く鋼板の両側にそれぞれフランジ部が形成され、下端部におけるフランジ部外側に縦リブが形成され、該縦リブから突出するように軸部材が設けられたものであり、前記制震ダンパーの上端部が上側のコンクリート部材内に埋設され、前記制震ダンパーの下端部が下側のコンクリート部材内に埋設され、前記上側及び下側のコンクリート部材内において前記フランジ部外側と前記軸部材と前記縦リブとで囲まれた箇所に主筋が配筋されたものである制震構造が提供される。
【0008】
なお、請求項1の発明では低降伏点鋼板を使用し、その塑性変形により構造物の層間変形のエネルギーを吸収し、一方、請求項2の発明では、上下の鋼板の先端部同士により粘弾性体、ゴム状弾塑性体、粘性体のいずれか1種の材料を挟持し、その変形によりエネルギーを吸収するものである。
【0009】
【実施例】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
図1は本発明の第一の実施態様であり、(a)は制震ダンパー12を設けた制震構造10の正面図、(b)はIb−Ib線に沿った断面図、(c)はIc−Ic線に沿った断面図、(d)はId−Id線に沿った断面図である。
図1において、制震ダンパー12は、低降伏点鋼板12aの両側にフランジ部12bが形成され、コンクリートに埋設される上下端部12fにおけるフランジ部外側に縦リブ12gが形成され、縦リブ12gからフランジ部外側に延びるようにスタッド16aあるいはL字形の鋼棒16bが突設されている。図1では説明のため、上側縦リブ12gと上側フランジ部外側とにスタッド16aを突設させる一方で、下側縦リブ12gと下側フランジ部外側にL字形の鋼棒16bを固定したが、いずれも同様な作用や効果があるものであり、いずれを適用するかは適宜選択可能である。
また低降伏点鋼板12aの表と裏にはその剛性を補って面外方向への座屈を防止するための座屈補剛縦リブ12dと座屈補剛横リブ12cとが設けられている。また上下端部12fはそれぞれ普通鋼から形成されたものであり、低降伏点鋼板12aとの境界部分における表と裏には横リブ12eが設けられている。さらに、縦リブ12gはそれぞれ上下端部12fとほぼ同じ長さで、全長にわたり同じ幅で形成されている。
【0010】
上記制震ダンパー12は、柱梁架構内に設けられたコンクリート部材11,13の間に配置される。ここで、上下のコンクリート部材11,13は、主筋が上下の梁51A,51Bから柱梁架構内に向けて配設され、制震ダンパー12の上端部12fと下端部12fがせん断補強筋の内側に配置され、フランジ部外側とスタッド16aまたはL字形の鋼棒16bと縦リブ12gとで囲まれた箇所に主筋14が挿設され、これらの鉄筋、制震ダンパー12の上端部12f及び下端部12fがそれぞれコンクリート内に埋設されており、横リブ12eはコンクリートの端面に位置し、主筋の端部14aには座金が環装されると共にナット15がネジ結合されてコンクリートの端面に固定されている。なお、図1において、せん断補強筋が捲回された主筋と主筋14との端部は、コンクリート部材11,13内に留まるように図示されているが、これらの下端部はそれぞれ梁51A,51Bの内部まで延長するように配筋されている。
【0011】
上記制震構造10において、制震ダンパー12の縦リブ12gとスタッド16a、とフランジ部12bの外側とで囲まれた箇所には主筋14が配設されてコンクリート部材11,13が形成されているので、主筋14と制震ダンパー12とはコンクリートを介して力の伝達が為されるように一体化している。
したがって、以上の制震構造が設けられた構造物において層間変形が生じた場合、コンクリート部材11,13のコンクリートからフランジ部12bの外側へ支圧が作用すると共に、主筋14からコンクリートを介して制震ダンパー12に力が伝達されるため、上下端部のコンクリートへの埋め込み長さを短くすることができる。
【0012】
次に、図2(a)は制震ダンパー22を設けた制震構造20の正面図、図2(b)はIIb−IIb線に沿った断面図、図2(c)はIIc−IIc線に沿った断面図である。図2において、制震ダンパー22は、低降伏点鋼板22aの両側にフランジ部22bが形成され、コンクリートに埋設される上下端部22fにおけるフランジ部22bの外側に縦リブ22gが形成され、フランジ部22bの外側においてコンクリート面付近に配置される箇所に横リブ22hが形成され、横リブ22hには主筋24を挿通するための貫通孔が設けられている。ここで、低降伏点鋼板22aの表と裏にはその剛性を補って面外方向への座屈を防止するための座屈補剛縦リブ22dと座屈補剛横リブ22cが設けられている。また上下端部22fはそれぞれ普通鋼から形成されたものであり、低降伏点鋼板22aとの境界部分における表と裏には横リブ22eが設けられている。縦リブ22gは鋼板からなり、その2辺が横リブ22eとフランジ部22bに固定されている。
【0013】
図2において、コンクリート部材21は上側の梁51Aから下方に延びるように形成される一方で、コンクリート部材23は下側の梁51Bから上方に延びるように形成されたものであり、コンクリート部材21の下端面とコンクリート部材23の上端面との間には大きなスぺースが設けられ、このスぺースに制震ダンパー22が設置されて制震構造20は構成される。各コンクリート部材21,23は、主筋やせん断補強筋が上下の梁51A,51Bから柱梁架構内に向けて配設され、制震ダンパー22の上端部22fと下端部22fがせん断補強筋の内側に配置され、横リブ22hの貫通孔に主筋24が挿通され、これらの鉄筋、制震ダンパー22の上端部22f及び下端部22fがそれぞれコンクリート内に埋設されており、横リブ22hはコンクリートの端面に位置し、主筋の端部24aには座金が環装されると共にナット25がネジ結合されてコンクリートの端面に固定されている。
【0014】
上記制震構造20では、縦リブ22gにより補強された横リブ22hに主筋24が挿通されて制震ダンパー22がコンクリート部材21,23に固定されるため、構造物に層間変形が生じた場合に、圧縮側では横リブ22hとコンクリート内に埋設されたフランジ部22bへの支圧により制震ダンパー22に力が伝達され、引張側では主筋24から横リブ22h及び縦リブ22gを介して制震ダンパー22に力が伝達されるため、制震ダンパー22bの埋め込み長さ、すなわち上端部22fと下端部22fを短くすることができる。
【0015】
図3は本発明の第二の実施態様であり、(a)は制震ダンパー32を設けた制震構造30の正面図、(b)はIIIb−IIIb線に沿った断面図である。図3において、制震ダンパー32は、鋼板32aから上方に連なる上側部材と、鋼板32cから下方に連なる下側部材とを備え、両部材は鋼板32aと鋼板32cとにより粘弾性体32dを挟持して一体に形成されている。前記上側部材と下側部材は、粘弾性体32dを挟持するための先端部を除く鋼板32aの両側にそれぞれフランジ部32bが形成され、コンクリートに埋設される部位ではフランジ部32bの外側に縦リブ12gが形成され、縦リブから突出するようにスタッド16が突設されている。制震ダンパー32は、第一の実施態様と同様にして、コンクリート部材11,13に配置される。なお、第二の実施態様は、上下の鋼板の先端部同士で粘弾性体32d,42dを挟持し、その弾性変形によりエネルギーを吸収するものであり、一方、第一の実施態様は低降伏点鋼板12a,22aを使用し、その塑性変形により構造物の層間変形のエネルギーを吸収するものであり、これ以外の部位は、第二の実施態様が第一の実施態様と同じ構成を採用している。したがって、同じ構成には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部位には新たな符号を付して説明を加えた。また第二の実施態様では、コンクリート部材から制震ダンパーへの力の伝達や効果も、第一の実施態様と同様であるため、これも説明を省略する。
【0016】
図4(a)は制震ダンパー42を設けた制震構造40の正面図、図4(b)はIVb−IVb線に沿った断面図である。図4において、制震ダンパー42は、鋼板42aから上方に連なる上側部材と、鋼板42cから下方に連なる下側部材とを備え、両部材は鋼板42aと鋼板42cとにより粘弾性体42dを挟持して一体に形成されている。前記上側部材と下側部材は、粘弾性体42dを挟持するための先端部を除く鋼板42aの両側にそれぞれフランジ部42bが形成され、コンクリートに埋設される上下端部22fにおけるフランジ部22bの外側には縦リブ22gが形成され、フランジ部22bの外側においてコンクリート面付近に配置される箇所に横リブ22hが形成され、横リブ22hには主筋24を挿通するための貫通孔が設けられている。制震ダンパー42は、制震ダンパー22と同様にして、コンクリート部材21,23に設置される。
【0017】
【発明の効果】
本発明の制震ダンパーは、上下端部におけるフランジ部外側に縦リブを備え、該縦リブから軸部材が突設されているので、これら縦リブと軸部材とフランジ部外側とで囲まれた箇所に主筋を配設してコンクリート部材を形成すれば、主筋からコンクリートを介して制震ダンパーに力が伝達されるため、上下端部の埋め込み長さを短くすることができて、従来の制震ダンパーのようなベースプレートも不要になる。したがって、本発明の制震ダンパーは、従来の埋込柱脚タイプのものに比べて、施工時の取り扱いが容易になると共に、鋼材量が減少し材料コストも低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制震ダンパーを設けた制震構造であって、(a)は正面図、(b)はIb−Ib線に沿った断面図、(c)はIc−Ic線に沿った断面図、(d)はId−Id線に沿った断面図である。
【図2】図1とは異なる態様の制震ダンパーを設けた制震構造であって、(a)は正面図、(b)はIIb−IIb線に沿った断面図、(c)はIIc−IIc線に沿った断面図である。
【図3】図1及び図2とは異なる態様の制震ダンパーを設けた制震構造であって、(a)は正面図、(b)はIIIb−IIIb線に沿った断面図である。
【図4】図1乃至図3とは異なる態様の制震ダンパーを設けた制震構造であって、(a)は正面図、(b)はIVb−IVb線に沿った断面図である。
【図5】従来例を示す正面図である。
【図6】従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
10,20,30,40 制震構造
11,21 上側コンクリート部材
12,22,32,42 制震ダンパー
13,23 下側コンクリート部材
14,24,34,44 主筋
12a,22a 低降伏点鋼板
12b,22b,32b,42b フランジ部
32d,42d 粘弾性体
16 スタッド
12g,22g 縦リブ
22h 横リブ
51A,51B 梁
[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention relates to a vibration control structure in which a vibration control damper is provided in a frame.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a vibration control structure in which a stud type vibration control damper is incorporated in a frame is known. For example, a base plate type as shown in FIG. 5 or an embedded column base type vibration control damper as shown in FIG. Is used.
In FIG. 5, a concrete member 54 is provided so as to extend upward from the lower beam 51 </ b> B, a damping damper 53 is disposed on the upper end surface of the concrete member 54, and the upper beam 51 </ b> A from above the damping damper 53. A concrete member 52 is provided so as to extend. Here, the damping damper 53 is formed in an H-shaped or I-shaped cross-sectional shape having flanges 53d made of ordinary steel on both sides of the low yield point steel plate 53c, and base plates 53a, 53e made of ordinary steel at the upper and lower ends thereof. The nut 53b is screwed to the main bar 55 protruding from the concrete members 52 and 54 on the base plates 53a and 53e.
[0003]
The damping damper 53 of FIG. 5 is disposed on the end faces of the concrete members 52 and 54, and the base plates 53a and 53e are formed wide and thick so that they are firmly fixed on the end faces and do not slip. Therefore, the amount of the steel material of the base plates 53a and 53e may be larger than that of the low yield point steel plate 53c and the flange 53d which are the main parts, and it can be said that the damping damper 53 is uneconomical from this viewpoint.
When constructing the vibration control structure shown in FIG. 5, a reinforcing bar and a formwork are assembled on the lower beam 51B, and a vibration control damper 53 is placed thereon. Member 54 is formed. Therefore, since it is difficult for the concrete to flow around the lower side of the base plate 53e, it is necessary to fill the mortar after placing the concrete when a highly fluidized concrete is used or when a void is generated on the lower side of the base plate 53e. There is a problem that workability deteriorates.
[0004]
Next, in FIG. 6, a concrete member 64 is erected on the lower beam 51B, a concrete member 62 is provided so as to extend downward from the upper beam 51A, and upper and lower end portions 63a and 63d of the vibration damper 63 are respectively provided. It is embedded in the concrete members 62 and 64. In the damping damper 63 as described above, when the shearing force Q acts on the structure, the force is transmitted to the upper and lower ends 63a and 63d of the damping damper 63 by the bearing pressure of the concrete. There is a disadvantage that the embedding length becomes long.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made to solve the above problems, its object is a vibration control structure using seismic damping damper that can perform a mounting construction of the concrete member relatively easily It is to provide.
Another object of the present invention, the length of the portion to be embedded in the concrete member, is to provide a vibration control structure using a vibration control damper which is reduced in comparison with the conventional vibration control dampers.
It is another object of the present invention is that the thickness of the base plate as compared with the conventional vibration control damper provide vibration control structure using a vibration control damper with reduced.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, the concrete member is provided to extend downward from the upper beam in the column beam frame, and the concrete member is provided to extend upward from the lower beam. The damper is provided with a flange portion formed on both sides of the low yield point steel plate, a vertical rib formed on the outer side of the flange portion at the upper and lower ends, and protruding from the vertical rib. The upper end of the vibration damper is embedded in the upper concrete member, and the lower end of the vibration damper is embedded in the lower concrete member. In the lower concrete member, there is provided a vibration control structure in which main bars are arranged at locations surrounded by the flange portion outer side, the shaft member, and the vertical ribs.
Said damping damper is arrange | positioned between the edge parts of the concrete member extended in a column beam frame from an upper and lower beam, and the upper and lower ends of a damping damper are each embed | buried in a concrete member . Seismic control the damper longitudinal rib and the shaft member is projected, main reinforcements at a position surrounded by the these longitudinal ribs and the shaft member and the flange portion outer is arranged mainly muscle and Vibration Control damper Concrete Unite through. Therefore, when interlaminar deformation occurs in the structure, in addition to the bearing pressure from the concrete to the outside of the flange, the force is transmitted from the main reinforcement to the seismic damper via the concrete. Compared with the type, in the damping structure of the present invention, the embedding length of the damping damper can be shortened.
[0007]
According to the present invention, the concrete member is provided to extend downward from the upper beam in the column beam frame, and the concrete member is provided to extend upward from the lower beam. A damping structure provided with a damper, wherein the damping damper is made of a material of any one of a viscoelastic body, a rubber-like elastoplastic body, and a viscous body by the tip portions of the upper member and the lower member ( (Hereinafter also referred to as a viscoelastic body, etc.), and the upper member is formed with flange portions on both sides of the steel plate excluding the front end portion that sandwiches the viscoelastic body, etc. Longitudinal ribs are formed, shaft members are provided so as to protrude from the longitudinal ribs, and flange portions are formed on both sides of the steel plate excluding the tip portion for sandwiching the viscoelastic body and the like on the lower member. , Lower end A vertical rib is formed on the outer side of the flange portion, and a shaft member is provided so as to protrude from the vertical rib. An upper end portion of the vibration damper is embedded in an upper concrete member, and the vibration damper In which the lower end portion is embedded in the lower concrete member, and the main bars are arranged in the upper and lower concrete members surrounded by the flange portion outer side, the shaft member and the vertical rib. A damping structure is provided.
[0008]
In the invention of claim 1 , a low yield point steel plate is used, and the energy of interlayer deformation of the structure is absorbed by plastic deformation thereof . On the other hand, in the invention of claim 2, viscoelasticity is caused by the tips of the upper and lower steel plates. A material, a rubber-like elastic-plastic material, or a viscous material is sandwiched and energy is absorbed by deformation .
[0009]
【Example】
DESCRIPTION OF EXEMPLARY EMBODIMENTS Hereinafter, preferred embodiments of the invention will be described with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 shows a first embodiment of the present invention, where (a) is a front view of a vibration control structure 10 provided with a vibration control damper 12, (b) is a cross-sectional view taken along line Ib-Ib, and (c). Is a sectional view taken along line Ic-Ic, and (d) is a sectional view taken along line Id-Id.
In FIG. 1, the damping damper 12 has flange portions 12b formed on both sides of a low yield point steel plate 12a, and vertical ribs 12g are formed outside the flange portions at upper and lower end portions 12f embedded in the concrete. A stud 16a or an L-shaped steel rod 16b is provided so as to extend outward from the flange portion. In FIG. 1, for the sake of explanation, the stud 16a is protruded from the upper vertical rib 12g and the upper flange portion outside, while the L-shaped steel rod 16b is fixed to the lower vertical rib 12g and the lower flange portion outer side. Both have similar actions and effects, and it is possible to appropriately select which one is applied.
Further, on the front and back of the low yield point steel plate 12a, a buckling stiffening vertical rib 12d and a buckling stiffening lateral rib 12c are provided to supplement the rigidity and prevent buckling in the out-of-plane direction. . The upper and lower ends 12f are each formed from plain steel, and lateral ribs 12e are provided on the front and back of the boundary portion with the low yield point steel plate 12a. Further, each of the vertical ribs 12g has substantially the same length as the upper and lower end portions 12f, and is formed with the same width over the entire length.
[0010]
The seismic damper 12 is disposed between the concrete members 11 and 13 provided in the column beam frame. Here, the upper and lower concrete members 11 and 13 have main bars arranged from the upper and lower beams 51A and 51B toward the column beam frame, and the upper end 12f and the lower end 12f of the damping damper 12 are inside the shear reinforcement bars. The main reinforcing bars 14 are inserted at locations surrounded by the outer side of the flange part, the stud 16a or the L-shaped steel rod 16b, and the vertical ribs 12g. These reinforcing bars, the upper end part 12f and the lower end part of the vibration damper 12 12f is embedded in the concrete, the lateral ribs 12e are located on the end surface of the concrete, a washer is wrapped around the end portion 14a of the main bar, and a nut 15 is screwed and fixed to the end surface of the concrete. Yes. In FIG. 1, the end portions of the main bar and the main bar 14 wound with the shear reinforcement bars are shown to remain in the concrete members 11 and 13, but these lower end parts are beams 51 </ b> A and 51 </ b> B, respectively. It is arranged to extend to the inside.
[0011]
In the vibration control structure 10, the main reinforcement 14 is disposed at a portion surrounded by the vertical rib 12 g of the vibration control damper 12, the stud 16 a, and the outside of the flange portion 12 b, thereby forming the concrete members 11 and 13. Therefore, the main reinforcement 14 and the damping damper 12 are integrated so that force can be transmitted through the concrete.
Therefore, when interlaminar deformation occurs in the structure provided with the above-described vibration control structure, a bearing pressure is applied from the concrete of the concrete members 11 and 13 to the outside of the flange portion 12b, and the main bar 14 is controlled via the concrete. Since force is transmitted to the seismic damper 12, the embedding length of the upper and lower ends in the concrete can be shortened.
[0012]
Next, FIG. 2A is a front view of the vibration control structure 20 provided with the vibration control damper 22, FIG. 2B is a sectional view taken along line IIb-IIb, and FIG . 2C is a line IIc-IIc. FIG. In FIG. 2, the damping damper 22 has flange portions 22b formed on both sides of the low yield point steel plate 22a, and vertical ribs 22g formed on the outer sides of the flange portions 22b in the upper and lower end portions 22f embedded in the concrete. A lateral rib 22h is formed at a location arranged near the concrete surface outside 22b, and a through-hole for inserting the main bar 24 is provided in the lateral rib 22h. Here, a buckling stiffening vertical rib 22d and a buckling stiffening horizontal rib 22c are provided on the front and back of the low yield point steel plate 22a to prevent buckling in the out-of-plane direction by compensating its rigidity. Yes. The upper and lower end portions 22f are each formed from plain steel, and lateral ribs 22e are provided on the front and back of the boundary portion with the low yield point steel plate 22a. The vertical rib 22g is made of a steel plate, and its two sides are fixed to the horizontal rib 22e and the flange portion 22b.
[0013]
In FIG. 2, the concrete member 21 is formed to extend downward from the upper beam 51A, while the concrete member 23 is formed to extend upward from the lower beam 51B. A large space is provided between the lower end surface and the upper end surface of the concrete member 23, and the vibration control damper 20 is installed in this space to constitute the vibration control structure 20. Each of the concrete members 21 and 23 has a main reinforcing bar and a shear reinforcing bar arranged from the upper and lower beams 51A and 51B toward the column beam frame, and the upper end 22f and the lower end 22f of the damping damper 22 are inside the shear reinforcing bar. The reinforcing bars 24 are inserted into the through holes of the horizontal ribs 22h, and the reinforcing bars, the upper end 22f and the lower end 22f of the damping damper 22 are respectively embedded in the concrete, and the horizontal ribs 22h are the end faces of the concrete. The end portion 24a of the main bar is provided with a washer, and a nut 25 is screwed to be fixed to the end surface of the concrete.
[0014]
In the above-described vibration control structure 20, the main reinforcement 24 is inserted into the horizontal ribs 22h reinforced by the vertical ribs 22g and the vibration control damper 22 is fixed to the concrete members 21 and 23. Therefore, when an interlayer deformation occurs in the structure. On the compression side, force is transmitted to the damping damper 22 by the support pressure to the lateral rib 22h and the flange portion 22b embedded in the concrete, and on the tension side, the damping is performed from the main bar 24 via the lateral rib 22h and the longitudinal rib 22g. Since force is transmitted to the damper 22, the embedding length of the damping damper 22b, that is, the upper end 22f and the lower end 22f can be shortened.
[0015]
3A and 3B show a second embodiment of the present invention, in which FIG. 3A is a front view of a vibration control structure 30 provided with a vibration control damper 32, and FIG. 3B is a cross-sectional view taken along line IIIb-IIIb. In FIG. 3, the damping damper 32 includes an upper member that extends upward from the steel plate 32a and a lower member that continues downward from the steel plate 32c. Both members sandwich the viscoelastic body 32d between the steel plate 32a and the steel plate 32c. Are integrally formed. The upper member and the lower member are respectively formed with flange portions 32b on both sides of the steel plate 32a excluding the tip portion for sandwiching the viscoelastic body 32d, and vertical ribs on the outside of the flange portion 32b in the portion embedded in the concrete. 12g is formed, and the stud 16 protrudes from the vertical rib. The damping damper 32 is disposed on the concrete members 11 and 13 in the same manner as in the first embodiment. In the second embodiment , the viscoelastic bodies 32d and 42d are sandwiched between the tip portions of the upper and lower steel plates and energy is absorbed by the elastic deformation, while the first embodiment has a low yield point. Steel plates 12a and 22a are used to absorb the energy of interlayer deformation of the structure by its plastic deformation, and other parts adopt the same configuration as the first embodiment in the second embodiment. Yes. Therefore, the same reference numerals are given to the same components and the description thereof is omitted, and different parts are given a new reference symbol and added. Further, in the second embodiment, the transmission and effect of the force from the concrete member to the seismic damper are the same as in the first embodiment, so the description thereof is also omitted.
[0016]
FIG. 4A is a front view of the damping structure 40 provided with the damping damper 42, and FIG. 4B is a cross-sectional view taken along line IVb-IVb. In FIG. 4, the damping damper 42 includes an upper member continuous upward from the steel plate 42a and a lower member continuous downward from the steel plate 42c, and both members sandwich the viscoelastic body 42d between the steel plate 42a and the steel plate 42c. Are integrally formed. The upper member and the lower member are respectively formed with flange portions 42b on both sides of the steel plate 42a excluding the tip portion for sandwiching the viscoelastic body 42d, and outside the flange portion 22b in the upper and lower end portions 22f embedded in the concrete. Is formed with a vertical rib 22g, a horizontal rib 22h is formed at a location near the concrete surface outside the flange portion 22b, and the horizontal rib 22h is provided with a through-hole for inserting the main bar 24. . The damping damper 42 is installed on the concrete members 21 and 23 in the same manner as the damping damper 22.
[0017]
【The invention's effect】
The seismic damper of the present invention includes a vertical rib on the outer side of the flange portion at the upper and lower end portions, and a shaft member protrudes from the vertical rib, and thus is surrounded by the vertical rib, the shaft member, and the outer flange portion. If the main reinforcement is arranged at the location to form the concrete member, the force is transmitted from the main reinforcement to the damping damper via the concrete, so the embedding length of the upper and lower ends can be shortened, and the conventional control A base plate like a seismic damper is also unnecessary. Therefore, the seismic damper of the present invention is easier to handle at the time of construction than the conventional embedded column base type, and the amount of steel material is reduced and the material cost is also reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a vibration control structure provided with a vibration damper according to the present invention, wherein (a) is a front view, (b) is a cross-sectional view taken along line Ib-Ib, and (c) is a line along Ic-Ic. (D) is a cross-sectional view along the Id-Id line.
2 is a vibration control structure provided with a vibration control damper different from that of FIG. 1, wherein (a) is a front view, (b) is a cross-sectional view taken along line IIb-IIb, and (c) is IIc. It is sectional drawing along the -IIc line.
FIGS. 3A and 3B show a vibration control structure provided with a vibration control damper in a mode different from FIGS. 1 and 2, wherein FIG. 3A is a front view and FIG. 3B is a cross-sectional view taken along line IIIb-IIIb.
4A and 4B show a vibration control structure provided with a vibration damper in a mode different from that shown in FIGS. 1 to 3, wherein FIG. 4A is a front view, and FIG. 4B is a cross-sectional view taken along line IVb-IVb.
FIG. 5 is a front view showing a conventional example.
FIG. 6 is a front view showing a conventional example.
[Explanation of symbols]
10, 20, 30, 40 Damping structure 11, 21, Upper concrete member 12, 22, 32, 42 Damping damper 13, 23 Lower concrete member 14, 24, 34, 44 Main reinforcement 12a, 22a Low yield point steel plate 12b, 22b, 32b, 42b Flange 32d, 42d Viscoelastic body 16 Stud 12g, 22g Vertical rib 22h Horizontal rib 51A, 51B Beam

Claims (2)

柱梁架構内において上側の梁から下方に延びるようにコンクリート部材が設けられ、下側の梁から上方に延びるようにコンクリート部材が設けられ、両コンクリート部材間に制震ダンパーが設けられた制震構造であって、In the column beam structure, a concrete member is provided to extend downward from the upper beam, a concrete member is provided to extend upward from the lower beam, and a vibration control damper is provided between the two concrete members. Structure,
当該制震ダンパーは、低降伏点鋼板の両側にフランジ部が形成され、上下端部におけるフランジ部外側に縦リブが形成され、当該縦リブから突出するように軸部材が設けられたものであり、  The damping damper has a flange portion formed on both sides of the low yield point steel plate, a vertical rib is formed on the outer side of the flange portion at the upper and lower end portions, and a shaft member is provided so as to protrude from the vertical rib. ,
前記制震ダンパーの上端部が上側のコンクリート部材内に埋設され、前記制震ダンパーの下端部が下側のコンクリート部材内に埋設され、前記上側及び下側のコンクリート部材内において前記フランジ部外側と前記軸部材と前記縦リブとで囲まれた箇所に主筋が配筋されたものである制震構造。  An upper end portion of the damping damper is embedded in the upper concrete member, a lower end portion of the damping damper is embedded in the lower concrete member, and the flange portion outside the upper and lower concrete members A seismic control structure in which a main reinforcement is arranged at a location surrounded by the shaft member and the vertical rib.
柱梁架構内において上側の梁から下方に延びるようにコンクリート部材が設けられ、下側の梁から上方に延びるようにコンクリート部材が設けられ、両コンクリート部材間に制震ダンパーが設けられた制震構造であって、In the column beam structure, a concrete member is provided to extend downward from the upper beam, a concrete member is provided to extend upward from the lower beam, and a vibration control damper is provided between the two concrete members. Structure,
当該制震ダンパーは、上側部材と下側部材との先端部同士により粘弾性体、ゴム状弾塑性体、粘性体のいずれか1種の材料(以下、粘弾性体等ということもある)を挟持し、前記上側部材には前記粘弾性体等を挟持する先端部を除く鋼板の両側にそれぞれフランジ部が形成され、上端部におけるフランジ部外側に縦リブが形成され、該縦リブから突出するように軸部材が設けられ、前記下側部材には前記粘弾性体等を挟持するための先端部を除く鋼板の両側にそれぞれフランジ部が形成され、下端部におけるフランジ部外側に縦リブが形成され、該縦リブから突出するように軸部材が設けられたものであり、  The seismic damper includes a viscoelastic material, a rubber-like elastic-plastic material, or a viscous material (hereinafter also referred to as a viscoelastic material, etc.) depending on the tip portions of the upper member and the lower member. The upper member is formed with flange portions on both sides of the steel plate excluding the tip portion for sandwiching the viscoelastic body and the like, and a vertical rib is formed on the outer side of the flange portion at the upper end portion, and protrudes from the vertical rib. The lower member is formed with flange portions on both sides of the steel plate excluding the tip portion for sandwiching the viscoelastic body and the like, and the vertical rib is formed on the outer side of the flange portion at the lower end portion. And a shaft member is provided so as to protrude from the vertical rib,
前記制震ダンパーの上端部が上側のコンクリート部材内に埋設され、前記制震ダンパーの下端部が下側のコンクリート部材内に埋設され、前記上側及び下側のコンクリート部材内において前記フランジ部外側と前記軸部材と前記縦リブとで囲まれた箇所に主筋が配筋されたものである制震構造。  An upper end portion of the damping damper is embedded in the upper concrete member, a lower end portion of the damping damper is embedded in the lower concrete member, and the flange portion outside the upper and lower concrete members A seismic control structure in which a main reinforcement is arranged at a location surrounded by the shaft member and the vertical rib.
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