JP3882795B2 - 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法および電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法および電子機器に係り、特に、時分割駆動における縦クロストーク対策に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電気光学装置においては、画素の階調を規定するデータ電圧が供給されるデータ線と、このデータ線に接続された画素列との間に寄生容量が存在し、これを介して、両者は容量結合している。走査線の線順次走査によって、あるデータ線に供給される電圧が経時的に変化する場合、この容量結合等に起因して、縦クロストーク(データ線に沿った方向の表示ムラ)が発生することがある。また、画素トランジスタがオフしている時のリーク電流(オフリーク)の影響により画素に保持されている電圧が次第に変化する。この変化量はデータ線の電圧と画素に印加された保持電圧の差によって決まり、データ線に供給される電圧の経時的変化の影響で画素の保持電圧が変化し、縦のクロストークが発生することがある。このクロストークが生じるケースの典型的な一例として、ノーマリホワイトモードで1フレーム毎に極性反転駆動する液晶を用いた電気光学装置において、背景色をグレーとし、画面中央に矩形状の黒ウインドを表示するケースが挙げられる。黒ウインドの範囲外にある左右領域に位置するデータ線群に関しては、その電圧レベルが変動することなく一定に維持されるので、対応する画素列の表示階調も本来のグレーになる。これに対して、黒ウインドの範囲に相当する中央領域を含むデータ線群に関しては、ウインド上縁に相当する走査線の選択タイミングで、グレーレベルから黒レベルに電圧が立ち下がり(或いは、立ち上がり)、ウインド下縁に相当する走査線の選択タイミングで、黒レベルからグレーレベルに電圧が立ち上がる(或いは、立ち下がる)。また、黒ウインドの範囲外にある左右領域に位置するデータ線群に印加される電圧と黒ウインドの範囲に相当する中央領域を含むデータ線群に印加される電圧レベルに差があり、この影響により各画素の保持電圧がリーク電流の影響によって変化する割合に差が生じる。これにより、対応する画素列に書き込まれたデータの変動、換言すれば、液晶層に作用する印加電圧の変動が生じる。これにより、黒ウインドの上側領域では、本来のグレーよりも黒化して表示され、その下側領域では、本来のグレーよりも白化して表示される。
【0003】
このような縦クロストークの対策として、例えば、特許文献1には、1水平走査期間において、データ電圧の供給に先立ち、データ電圧とは逆極性の電圧をデータ線に供給する電気光学装置の駆動方法が開示されている。
【0004】
一方、特許文献2および特許文献3には、ドライバICの出力ピン数の削減を図り、出力ピン間のピッチを確保すべく、時分割駆動を用いたアクティブマトリクス型の電気光学装置が開示されている。時分割駆動は、ドライバIC等の上位回路より出力された複数の画素分の時系列的なデータを時分割し、個々のデータを対応するデータ線に振り分ける技術である。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−34941号公報
【特許文献2】
特開平11−327518号公報
【特許文献3】
特開2001−134245号公報。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、時分割駆動を適用した電気光学装置において、縦クロストークを低減し、表示品質の向上を図ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために、第1の発明は、複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素と、複数のデータ線に対応して設けられた出力線と、時分割回路とを有する電気光学装置を提供する。この出力線には、所定の期間において、所定の電圧レベルを有する補正電圧と、時系列的なデータ電圧とが出力される。時分割回路は、出力線に出力された補正電圧を複数のデータ線に順次供給する。それとともに、時分割回路は、出力線に出力された時系列的なデータ電圧を時分割し、時分割することにより得られた画素の階調を規定する個々のデータ電圧を複数のデータ線のいずれかに振り分ける。
【0008】
第2の発明は、電気光学装置の駆動方法を提供する。この駆動方法では、第1のステップとして、1本の走査線が選択される選択期間の一部において、所定の電圧レベルを有する補正電圧を出力線に出力する。第2のステップとして、出力線に出力された補正電圧を出力線に対応して設けられた複数のデータ線に順次供給する。第3のステップとして、選択期間の一部であって、補正電圧が出力線に出力された後に、時系列的なデータ電圧を出力線に出力する。そして、第4のステップとして、出力線に出力された時系列的なデータ電圧を時分割し、時分割することにより得られた画素の階調を規定する個々のデータ電圧を複数のデータ線のいずれかに振り分ける。
【0009】
ここで、第1または第2の発明において、補正電圧は、表示すべき画素の階調に依存しない電圧、或いは、データ電圧振幅の中心に対してデータ電圧と対称であることが好ましい。また、時系列的なデータ電圧を複数のデータ線に振り分ける順序で、補正電圧を複数のデータ線に順次供給することが好ましい。この場合、時分割回路は、所定の期間毎に、データ電圧を複数のデータ線に振り分ける順序を入れ替えてもよい。換言すれば、補正電圧の供給順序と、データ電圧の振分順序とを、所定の期間毎に入れ替えてもよい。また、時系列的なデータ電圧を複数のデータ線に振り分ける期間よりも短い期間で、補正電圧を複数のデータ線に供給してもよい。
【0010】
また、本発明の他の態様として、電気光学装置において、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記複数の走査線と前記複数のデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素と、前記複数のデータ線のうち所定本数の隣接するデータ線に対して共通に設けられた出力線であって、所定の期間において、所定の電圧レベルを有する補正電圧と、時系列的なデータ電圧との両方が出力される出力線と、前記出力線に出力された前記補正電圧を前記所定本数のデータ線に順次供給するとともに、前記出力線に出力された前記時系列的なデータ電圧を時分割し、当該時分割することにより得られた前記画素の階調を規定する前記データ電圧を前記所定本数のデータ線のいずれかに振り分ける時分割回路とを有し、前記時分割回路は、前記補正電圧の前記データ線への供給と、前記データ電圧の前記データ線への供給とを、前記データ線毎に設けられたスイッチで共通して行うことを特徴とする。
なお、同主旨の電気光学装置の駆動方法も本発明に含まれる。
また、第3の発明は、上述した第1の発明にかかわる電気光学装置を備えた電子機器を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態にかかる電気光学装置のブロック構成図である。表示部1は、例えば、TFT(薄膜トランジスタ)等のスイッチング素子によって液晶素子を駆動するアクティブマトリクス型の表示パネルである。この表示部1には、mドット×nライン分の画素2がマトリクス状(二次元平面的)に並んでいる。また、表示部1には、それぞれが行方向(X方向)に延在しているn本の走査線Y1〜Ynと、それぞれが列方向(Y方向)に延在しているm本のデータ線X1〜Xmとが設けられており、これらの交差に対応して画素2が配置されている。なお、以下の説明において、表示部1中のある画素2を特定する場合、データ線Xの添字1〜mと走査線Yの添字1〜nとを用い、これらの交差(1〜m,1〜n)として表現するものとする。例えば、最も左上の画素2は(1,1)であり、最も右下の画素2は(m,n)となる。
【0012】
図2は、液晶を用いた画素2の等価回路図である。1つの画素2は、スイッチング素子であるTFT21、液晶容量22および蓄積容量23によって構成されている。TFT21のソースは1本のデータ線Xに接続され、そのゲートは1本の走査線Yに接続されている。同一列に並んだ画素2に関しては、それぞれのTFT21のソースが同じデータ線Xに接続されている。また、同一行に並んだ画素2に関しては、それぞれのTFT21のゲートが同じ走査線Yに接続されている。TFT21のドレインは、並列に設けられた液晶容量22と蓄積容量23とに共通接続されている。液晶容量22は、画素電極22aと、対向電極22bと、これらの電極22a,22b間に挟持された液晶層とによって構成されている。蓄積容量23は、画素電極22aと、図示しない共通容量電極との間に形成されており、電圧Vcsが供給される。この蓄積容量23によって、液晶に蓄積される電荷のリークの影響が抑制される。一方、画素電極22a側には、TFT21を介して、データ電圧等が印加され、この印加される電圧レベルに応じて、液晶容量22と蓄積容量23とが充放電される。これにより、画素電極22aと対向電極22bとの間の電位差(液晶の印加電圧)に応じて、液晶層の透過率が設定され、画素2の階調が設定される。
【0013】
ここで、画素2の駆動は、液晶の長寿命化を図るべく、所定の期間毎に電圧極性を反転させる交流化駆動によって行われる。電圧極性は、液晶層に作用する電界の向き、換言すれば、液晶層の印加電圧の正逆に基づいて定義される。本実施形態では、交流化駆動の一方式であるコモンDC駆動、すなわち、対向電極22bに印加される電圧Vlcomと共通容量電極に印加される電圧Vcsとを一定に維持し、画素電極22a側の極性を反転させる駆動方式を採用している。
【0014】
制御回路5は、図示しない上位装置より入力される垂直同期信号Vs、水平同期信号Hs、ドットクロック信号DCLK等の外部信号に基づいて、走査線駆動回路3、データ線駆動回路4およびフレームメモリ6を同期制御する。この同期制御の下、走査線駆動回路3およびデータ線駆動回路4は、互いに協働して表示部1の表示制御を行う。なお、本実施形態では、高速表示によってフリッカーの発生を抑制すべく、リフレッシュレート(垂直同期周波数)を通常の2倍に相当する120[Hz]に設定した倍速駆動を採用している。この場合、垂直同期信号Vsによって規定される1フレーム(1/60[Sec])は2つのフィールドで構成され、1フレームにおいて2回の線順次走査が行われることになる。
【0015】
走査線駆動回路3は、シフトレジスタ、出力回路等を主体に構成されており、各走査線Y1〜Ynに走査信号SELを出力することで、1本の走査線Yが選択される期間に相当する1水平走査期間(1H)毎に、走査線Y1〜Ynを順次選択していく。走査信号SELは、高電位レベル(以下「Hレベル」という)または低電位レベル(以下「Lレベル」という)の2値的なレベルをとり、データの書込対象となる画素行に対応する走査線YはHレベル、これ以外の走査線YはLレベルにそれぞれ設定される。この走査信号SELにより、データの書込対象となる画素行が順次選択され、画素2に書き込まれたデータは1フィールドに亘って保持される。
【0016】
フレームメモリ6は、表示部1の解像度に相当するm×nビットのメモリ空間を少なくとも有し、上位装置から入力される表示データをフレーム単位で格納・保持する。フレームメモリ6へのデータの書き込み、および、フレームメモリ6からのデータの読み出しは、制御回路5によって制御される。ここで、画素2の階調を規定する表示データDは、一例として、D0〜D5の6ビットで構成される64階調データである。フレームメモリ6より読み出された表示データDは、6ビットのバスを介して、データ線駆動回路4にシリアルに転送される。
【0017】
フレームメモリ6の後段に設けられたデータ線駆動回路4は、走査線駆動回路3と協働して、データの書込対象となる画素行に供給すべきデータをデータ線X1〜Xmに一斉に出力する。図1に示したように、データ線駆動回路4は、ドライバIC41および時分割回路42で構成されている。ドライバIC41は、画素2がマトリクス状に形成された表示パネルとは別体で設けられており、i本の出力ピンPIN1〜PINiには、出力線DO1〜DOiが接続されている。時分割回路42は、製造コストの低減を図るべく、ポリシリコンTFT等によって表示パネルに一体形成されている。
【0018】
ドライバIC41は、今回データを書き込む画素行に対するデータの出力と、次回にデータを書き込む画素行に関するデータの点順次的なラッチとを同時に行う。図3は、ドライバIC41のブロック構成図である。このドライバIC41には、Xシフトレジスタ41a、第1のラッチ回路41b、第2のラッチ回路41c、切替スイッチ群41dおよびD/A変換回路41eといった主要な回路が内蔵されている。Xシフトレジスタ41aは、1Hの最初に供給されるスタート信号STをクロック信号CLXにしたがって転送し、ラッチ信号S1,S2,S3,…,SmのいずれかをHレベル、それ以外をLレベルに設定する。第1のラッチ回路41bは、ラッチ信号S1,S2,S3,…,Smの立ち下がり時において、シリアルデータとして供給されたm個の6ビットデータDを順次ラッチする。第2のラッチ回路41cは、第1のラッチ回路41bにおいてラッチされたデータDをラッチパルスLPの立ち下がり時において同時にラッチする。ラッチされたm個のデータDは、次の1Hにおいて、デジタルデータであるデータ信号d1〜dmとして、第2のラッチ回路41cよりパラレルに出力される。
【0019】
データ信号d1〜dmは、一例として、3本のデータ線単位で設けられたm/3個(=i個)の切替スイッチ群41dによって、3画素分の時系列的なデータとしてグループ化される。ここで、図3において、単一の切替スイッチ群41dは、4つのスイッチのセットとして図示されているが、実際には、6ビット分のスイッチ群を4系統有している。同一系統中の6個のスイッチは常に同様に動作するので、以下、6個のスイッチを1つのスイッチとみなして説明する。
【0020】
それぞれの切替スイッチ群41dには、第2のラッチ回路41cより出力された3画素分のデータ信号(例えば、d1〜d3)が入力される他、補正データdamdも入力される。この補正データdamdは、後述する補正電圧Vamdの電圧レベルを規定するデジタルデータである。切替スイッチ群41dを構成する4つのスイッチは、4つの制御信号CNT1〜CNT4のいずれかによって導通制御され、オフセットしたタイミングで択一的に順次オンしていく。これによって、1Hにおいて、補正データdamdと3画素分のデータ信号d1〜d3とのセットは、この順序(damd,d1,d2,d3の順)で時系列化され、切替スイッチ群41dより時系列的に出力される。
【0021】
D/A変換回路41eは、それぞれの切替スイッチ群41dから出力された一連のデジタルデータをD/A変換し、アナログデータとしての電圧を生成する。これにより、補正データdamdは補正電圧Vamdに変換され、3画素単位で時系列化されたデータ信号d1〜dmはデータ電圧に変換された上で、出力ピンPIN1〜PINiより時系列的に出力される。
【0022】
図1に示したように、ドライバIC41の出力ピンPIN1〜PINiには、出力線DO1〜DOiのいずれかが接続されている。1本の出力線DOには、互いに隣接した3本のデータ線Xがグループ化されて対応付けられており、出力線DOとグループ化されたデータ線Xとの間には、時分割回路42が出力線単位で設けられている。それぞれの時分割回路42は、グループ化されたデータ線Xの本数に相当する3個の選択スイッチを有しており、それぞれの選択スイッチは、制御回路5からの選択信号SS1〜SS3のいずれかによって導通制御される。選択信号SS1〜SS3は、同一のグループ内における選択スイッチのオン期間を規定しており、ドライバIC41からの時系列的な信号出力と同期している。i個の時分割回路42は、同様の構成を有しており、かつ、すべてが同時並行的に動作するので、以下の説明では、データ電圧V1〜V3が出力される出力線DO1系のみに着目して説明する。
【0023】
図4は、第1の実施形態にかかる時分割駆動のタイミングチャートである。出力線DO1に接続された最左の時分割回路42は、出力線DO1に出力された補正電圧Vamdを3本のデータ線X1〜X3に順次供給する。それとともに、この時分割回路42は、時系列的な3画素分のデータ電圧V1〜V3を時分割し、これにより得られた個々のデータ電圧Vをデータ線X1〜X3のいずれかに振り分ける。具体的には、1フィールドにおける最初の1Hでは、走査信号SEL1がHレベルになって、最上の走査線Y1が選択される。この1Hにおいて、出力線DO1には、まず補正電圧Vamdが出力され、これに続いて、データ線X1〜X3と走査線Y1との各交差に対応する3画素分のデータ電圧V1〜V3(最初の1HではV(1,1),V(2,1),V(3,1)に相当)が順次出力される。
【0024】
出力線DO1に補正電圧Vamdが出力されている状態において、SS1,SS2,SS3の順序で、選択信号SS1〜SS3が互いにオフセットしたタイミングで排他的に順次Hレベルになって、時分割回路42を構成する3つのスイッチは択一的に順次オンする。これにより、出力線DO1に出力された補正電圧Vamdがデータ線X1〜X3に順次供給される。すなわち、データ電圧V(1,1),V(2,1),V(3,1)の供給に先立ち、補正電圧Vamdによるデータ線X1〜X3の充放電が行われる。補正電圧Vamdは、縦クロストークの影響を低減するための電圧であり、本実施形態では一定値0[V]に設定されている。ここで、補正電圧Vamdをデータ線X1〜X3に供給する順序は、この後に行われる時系列的なデータ電圧V(1,1),V(2,1),V(3,1)をデータ線X1〜X3に振り分ける順序と同一に設定されている。図4に示したように、この振り分け順序はX1,X2,X3の順であるから、補正電圧Vamdの供給もこの順序にしたがって行われる。また、補正電圧Vamdをデータ線X1〜X3に順次供給するのに要する供給期間T1は、時系列的なデータ電圧V(1,1),V(2,1),V(3,1)をデータ線X1〜X3に振り分けるのに要する振分期間T2と同一に設定されている。
【0025】
つぎに、出力線DO1にデータ電圧V(1,1)が出力されている状態では、選択信号SS1のみがHレベルになって、時分割回路42を構成するスイッチのうち、データ線X1に対応するスイッチのみがオンする。これにより、出力線DO1に出力されたデータ電圧V(1,1)がデータ線X1に供給され、このデータ電圧V(1,1)に応じて、画素(1,1)に対するデータの書き込みが行われる。出力線DO1にデータ電圧V(1,1)が出力されている間は、データ線X2,X3に対応するスイッチはオフのままなので、データ線X2,X3上の電圧は、補正電圧Vamdに維持される(正確には、電圧レベルはリークによって経時的に減少していく)。
【0026】
続いて、出力線DO1にデータ電圧V(2,1)が出力されている状態では、選択信号SS2のみがHレベルになって、時分割回路42を構成するスイッチのうち、データ線X2に対応するスイッチのみがオンする。これにより、出力線DO1に出力されたデータ電圧V(2,1)がデータ線X2に供給され、このデータ電圧V(2,1)に応じて、画素(2,1)に対するデータの書き込みが行われる。出力線DO1にデータ電圧V(2,1)が出力されている間は、データ線X1,X3に対応するスイッチはオフのままなので、データ線X1はデータ電圧V(1,1)、データ線X3は補正電圧Vamdにそれぞれ維持される。
【0027】
最後に、出力線DO1にデータ電圧V(3,1)が出力されている状態では、選択信号SS3のみがHレベルになって、時分割回路42を構成するスイッチのうち、データ線X3に対応するスイッチのみがオンする。これにより、出力線DO1に出力されたデータ電圧V(3,1)がデータ線X3に供給され、このデータ電圧V(3,1)に応じて、画素(3,1)に対するデータの書き込みが行われる。出力線DO1にデータ電圧V(3,1)が出力されている間は、データ線X1,X2に対応するスイッチはオフのままなので、データ線X1はデータ電圧V(1,1)、データ線X2はデータ電圧V(2,1)にそれぞれ維持される。
【0028】
次の1Hでは、走査信号SEL2がHレベルになって、上から2番目の走査線Y2が選択される。この1Hにおいて、出力線DO1には、まず補正電圧Vamdが出力され、これに続いて、データ線X1〜X3と走査線Y2との各交差に対応する3画素分のデータ電圧V1〜V3(今回の1HではV(1,2),V(2,2),V(3,2)に相当)が順次出力される。この1Hにおけるプロセスは、出力線DO1に出力される電圧の極性が反転している点を除けば、先の1Hと同様であり、補正電圧Vamdの順供給と、時系列的なデータ電圧V(1,2),V(2,2),V(3,2)の振り分けとが行われる。これ以降についても同様であり、最下の走査線Ynが選択されるまで、1H毎に極性反転を行いながら、それぞれの画素行に対する補正電圧Vamdの順次供給と、これに続くデータ電圧V1〜V3の振り分けとが線順次的に行われていく。なお、図4において、出力線DO1に出力される電圧の極性が1H期間ごとに反転した例で示してあるが、1フィールドごとに極性反転する場合や1フレームごとに極性反転する場合も同様に動作する。
【0029】
なお、出力線DO2系については、振分対象となる電圧がV4〜V6、振分対象となるデータ線がX4〜X6になる点を除けば、上述した出力線DO1系と同一のプロセスが並行して行われる。この点は、出力線DOiに至るまでの各系についても同様である。
【0030】
このように本実施形態では、複数のデータ線(例えばX1〜X3)に対応して設けられたある出力線DO1に対して、所定の期間(本実施形態では1H)において、所定の電圧レベルを有する補正電圧Vamdと、時系列的なデータ電圧V1〜V3とが順次出力される。時分割回路42は、出力線DO1に出力された補正電圧Vamdを複数のデータ線X1〜X3に順次供給する。それとともに、時分割回路42は、出力線DO1に出力された時系列的なデータ電圧V1〜V3を時分割し、これにより得られた個々のデータ電圧Vを複数のデータ線X1〜X3のいずれかに振り分ける。データ線X1〜X3に対して、同様の補正電圧Vamdを供給することにより、補正電圧Vamdを供給しない場合と比較して、データ線X1〜X3の平均電圧のバラツキが減少し、これらの平均電圧が均一化する方向に作用する。
【0031】
一般に、画素2とデータ線Xとの間には容量結合が存在し、かつ、両者間にリーク電流も流れるため、画素2に書き込まれた電圧(液晶の印加電圧)は、データ線Xの電圧変化にともない変動することが知られている。そして、データ線Xに沿った方向に生じる縦クロストークは、このような印加電圧の変動のバラツキが画素列単位で生じることに起因した現象であることも知られている。本実施形態では、個々のデータ電圧Vの供給に先立ち、同様の補正電圧Vamdをデータ線X1〜X3に強制的に供給することで、データ線X1〜X3の平均電圧のバラツキを減少させる。それぞれのデータ線X1〜X3に接続された3つの画素列の印加電圧は、対応するデータ線X1〜X3の電圧変化によって変動するものの、データ線X1〜X3の平均電圧が均一化された分だけ、同じような変動幅で変動することになる。このようにして、印加電圧の変動幅を均一化させることで、縦クロストークが目立たなくなり、表示品質の向上を図ることが可能となる。
【0032】
また、本実施形態では、補正電圧Vamdをデータ線X1〜X3に順次供給するのに要する供給期間T1と、時系列的なデータ電圧(例えばV1〜V3)をデータ線X1〜X3に振り分けるのに要する振分期間T2とが同一に設定されている。したがって、各データ線X1〜X3の電圧が補正電圧Vamdに維持される期間(維持期間)が同じになるので、データ線X1〜X3の平均電圧のバラツキを減少させることができる。これにより、各データ線X1〜X3の維持期間を同一にすることで、データ線X1〜X3のそれぞれに作用するクロストークのキャンセル効果の偏在を抑制することができ、その結果として、表示品質の一層の向上を図ることが可能となる。
【0033】
なお、上述した実施形態では、補正電圧Vamdをデータ電圧V(駆動電圧)のほぼ中間値である0[V]に設定しているが、液晶のオフ電圧(0V)とオン電圧(5V或いは−5V)の組合せや、オン電圧(5V或いは−5V)や、オンとオフ電圧の中間的な電圧、或いは、オンとオフのデータ電圧の中心電圧に対してデータ電圧とほぼ対称となる補正電圧であってもよく、具体的な値は、表示パネルの特性やTFTの特性に応じて適宜設定すればよい。補正電圧Vamdは、回路構成の複雑さ等を考慮すると、表示すべき画素2の階調に依存しない電圧であることが好ましいが、表示データDの平均値等に応じて、可変に設定することも可能である。また、所定の期間(例えば1H)毎に、0[V]と5[V]とを交互に切り替えてもよい。この点は、後述する各実施形態においても同様である。
【0034】
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態にかかる時分割駆動のタイミングチャートである。本実施形態において、時分割回路42は、時系列的なデータ電圧(例えばV1〜V3)をデータ線X1〜X3に振り分ける振分期間T2よりも短い供給期間T1で、補正電圧Vamdをデータ線X1〜X3に順次供給する。なお、これ以外の点は、上述した第1の実施形態と同様であるから、ここでの説明を省略する。
【0035】
本実施形態によれば、供給期間T1を振分期間T2よりも短く設定することにより、グループ化された各データ線(例えばX1〜X3)における補正電圧Vamdの維持期間にバラツキが生じる。しかしながら、供給期間T1を短くした分だけ、データの書込期間の確保が容易になるので(特に、データ線X3に対応する画素列の時間的制約が緩和される)、高精細化への対応が容易になる。
【0036】
(第3の実施形態)
図6は、第3の実施形態にかかる時分割駆動のタイミングチャートである。本実施形態において、時分割回路42は、所定の期間(例えば1H)毎に、時系列的なデータ電圧を入れ替えることにより、時系列的なデータ電圧(例えばV1〜V3)をデータ線X1〜X3に振り分ける順序を入れ替える。この場合、補正電圧Vamdをデータ線X1〜X3に供給する順序は、この振分順序と同一に設定されているため、振分順序の入れ替えに伴い変化する。
【0037】
具体的には、1フィールドにおける最初の1Hでは、第1の実施形態と同様に、出力線DO1に出力される電圧の順序は、Vamd,V(1,1),V(2,1),V(3,1)となる。この1Hにおいて、時分割回路42は、補正電圧Vamdをデータ線X1,X2,X3の順序で、データ線X1〜X3に順次供給するとともに、これと同じ順序X1,X2,X3で、時分割された各データ電圧V(1,1),V(2,1),V(3,1)をデータ線X1〜X3に振り分ける。次に1Hでは、先の1Hと異なり、出力線DO1に出力される電圧の順序は、Vamd,V(3,2),V(2,2),V(1,2)となる。この1Hにおいて、時分割回路42は、補正電圧Vamdをデータ線X3,X2,X1の順序で、データ線X1〜X3に順次供給するとともに、これと同じ順序X3,X2,X1で、時分割された各データ電圧V(3,2),V(2,2),V(1,2)をデータ線X1〜X3に振り分ける。なお、時分割回路42は、第2の実施形態と同様に、補正電圧Vamdの供給期間T1は、時系列的なデータ電圧の振分期間T2よりも短く設定されている。
【0038】
本実施形態によれば、データ線の電圧が補正電圧Vamdに維持される維持期間が、グループ化された各データ線(例えばX1〜X3)において平均化されるので、第2の実施形態と比較して、表示品質の一層の向上を図ることができる。ここで、図5のタイミングチャートを参照すると、各データ線X1〜X3の維持期間は同一ではなく、データ線X1,X2,X3の順に長くなっていることが分かる。これに対して、本実施形態のように、補正電圧Vamdおよびデータ電圧V1〜V3をデータ線X1〜X3に振り分ける順序を1H毎に入れ替えれば、各データ線X1〜X3の維持期間を平均化することができる。これにより、各データ線X1〜X3における平均電圧の差をより有効に減少でき、これらに接続された画素列に書き込まれるデータの変動を一層均一化させることが可能になる。換言すれば、各データ線X1〜X3の維持期間を平均化することにより、データ線X1〜X3のそれぞれに作用するクロストークのキャンセル効果の偏在を抑制することができる。
【0039】
なお、本実施形態では、データ電圧Vをデータ線Xに振り分ける順序を、1本の走査線Yが選択される期間(1H)毎に入れ替えているが、すべての走査線Y1〜Ynが選択される期間(1フィールド)毎に入れ替えてもよく、また、1H毎かつ1フィールド毎に入れ替えを行うことも可能である。この場合、補正電圧Vamdを複数のデータ線Xに順次供給する順序も、データ電圧Vの振り分け順序に応じて入れ替わることになる。
【0040】
(第4の実施形態)
図7は、第4の実施形態にかかるドライバIC41のブロック構成図である。同図の構成が図3に示した構成と異なる点は、D/A変換回路41eの後段に、切替スイッチ群41dを設けた点である。なお、単一の切替スイッチ群41dは、その入力がアナログ電圧であるから、図3の場合とは異なり、図示したような4つのスイッチのみで構成されている。なお、これ以外の点については、第1の実施形態と同様であるから、同一の符号を付してここでの説明を省略する。
【0041】
ある切替スイッチ群41dには、D/A変換回路41eより出力された3画素分のデータ電圧(例えば、V1〜V3)が入力される他、補正電圧Vamdも入力される。そして、切替スイッチ群41dを構成する4つのスイッチは、4つの制御信号CNT1〜CNT4のいずれかによって導通制御され、オフセットしたタイミングで択一的に順次オンしていく。これによって、1Hにおいて、補正電圧Vamdおよび3画素分のデータ電圧V1〜V3は、この順序(Vamd,V1,V2,V3の順)で時系列化され、対応する出力ピンPINよりシリアルに出力される。ドライバIC41の出力ピンPIN1〜PINiより出力された電圧は、出力線DO1〜DOiを介して、後段の時分割回路42に供給される。時分割回路42は、上述した第1から第3の実施形態のいずれかによって、補正電圧Vamdをデータ線Xに順次供給するとともに、3画素分のデータ電圧V1〜V3を時分割して、対応するデータ線Xに振り分ける。
【0042】
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、縦クロストークの低減による表示品質の向上を図ることが可能となる。
【0043】
(第5の実施形態)
図8は、第5の実施形態にかかる時分割駆動のタイミングチャートである。本実施形態は、液晶の交流化駆動の一方式として、対向電極22bに印加される電圧Vlcomを可変に設定するコモンAC駆動に関する。電圧Vlcomの極性は、極性指示信号FRによって規定され、1フィールド毎に反転する。補正電圧Vamdは、極性が切り替わっても、ほぼ同じ電圧レベル(0[V])に維持される。
【0044】
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、補正電圧Vamdを出力することにより、縦クロストークを低減することができ、表示品質の向上を図ることができる。
【0045】
なお、上述した各実施形態では、時分割回路42で3分割した例について説明しているが、2分割、4分割、5分割、6分割、7分割、8分割、・・・といくつにしてもよく、同様に駆動できる。
【0046】
また、上述した各実施形態では、液晶素子を用いた場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、有機EL素子、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、或いは、FED(Field Emission Display)やSED(Surface-Conduction Electron-Emitter Display)等にも適用可能である。
【0047】
さらに、上述した各実施形態にかかる電気光学装置は、例えば、テレビ、プロジェクタ、携帯電話機、携帯端末、モバイル型コンピュータ、パーソナルコンピュータ等を含む様々な電子機器に実装可能である。これらの電子機器に上述した電気光学装置を実装すれば、電子機器の商品価値を一層高めることができ、市場における電子機器の商品訴求力の向上を図ることができる。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、時分割駆動を適用した電気光学装置において、縦クロストークを低減でき、表示品質の向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気光学装置のブロック構成図。
【図2】液晶を用いた画素の等価回路図。
【図3】ドライバICのブロック構成図。
【図4】第1の実施形態にかかる時分割駆動のタイミングチャート。
【図5】第2の実施形態にかかる時分割駆動のタイミングチャート。
【図6】第3の実施形態にかかる時分割駆動のタイミングチャート。
【図7】第4の実施形態にかかるドライバICのブロック構成図。
【図8】第5の実施形態にかかる時分割駆動のタイミングチャート。
【符号の説明】
1 表示部
2 画素
3 走査線駆動回路
4 データ線駆動回路
5 制御回路
6 フレームメモリ
41 ドライバIC
41a Xシフトレジスタ
41b 第1のラッチ回路
41c 第2のラッチ回路
41d 切替スイッチ群
41e D/A変換回路
42 時分割回路
Claims (9)
- 電気光学装置において、
複数の走査線と、
複数のデータ線と、
前記複数の走査線と前記複数のデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素と、
前記複数のデータ線に対応して設けられた出力線であって、所定の期間において、所定の電圧レベルを有する補正電圧と、時系列的なデータ電圧とが出力される出力線と、
前記出力線に出力された前記補正電圧を前記複数のデータ線に供給するとともに、前記出力線に出力された前記時系列的なデータ電圧を時分割し、当該時分割することにより得られた前記画素の階調を規定する前記データ電圧を前記複数のデータ線のいずれかに振り分ける時分割回路と
を有し、
前記時分割回路は、所定の期間毎に、前記時系列的なデータ電圧を前記複数のデータ線に振り分ける順序を入れ替え、前記時系列的なデータ電圧を前記複数のデータ線に振り分ける順序で、前記補正電圧を前記複数のデータ線に供給することを特徴とする電気光学装置。 - 前記補正電圧は、表示すべき前記画素の階調に依存しない電圧であることを特徴とする請求項1に記載された電気光学装置。
- 電気光学装置において、
複数の走査線と、
複数のデータ線と、
前記複数の走査線と前記複数のデータ線との交差に対応して設けられた複数の
画素と、
前記複数のデータ線のうち所定本数の隣接するデータ線に対して共通に設けられた出力線であって、所定の期間において、所定の電圧レベルを有する補正電圧と、時系列的なデータ電圧との両方が出力される出力線と、
前記出力線に出力された前記補正電圧を前記所定本数のデータ線に順次供給するとともに、前記出力線に出力された前記時系列的なデータ電圧を時分割し、当該時
分割することにより得られた前記画素の階調を規定する前記データ電圧を前記所定本数のデータ線のいずれかに振り分ける時分割回路と
を有し、
前記時分割回路は、前記補正電圧の前記データ線への供給と、前記データ電圧の前記データ線への供給とを、前記データ線毎に設けられたスイッチで共通して行うことを特徴とする電気光学装置。 - 前記時分割回路は、前記時系列的なデータ電圧を前記複数のデータ線に振り分ける期間よりも短い期間で、前記補正電圧を前記複数のデータ線に供給することを特徴とする請求項1に記載された電気光学装置。
- 請求項1から4のいずれかに記載された電気光学装置を実装したことを特徴とする電子機器。
- 電気光学装置の駆動方法において、
1本の走査線が選択される選択期間の一部において、所定の電圧レベルを有する補正電圧を出力線に出力する第1のステップと、
前記出力線に出力された前記補正電圧を、前記出力線に対応して設けられた複数のデータ線に順次供給する第2のステップと、
前記選択期間の一部であって、前記補正電圧が前記出力線に出力された後に、時系列的なデータ電圧を前記出力線に出力する第3のステップと、
前記出力線に出力された前記時系列的なデータ電圧を時分割し、当該時分割することにより得られた画素の階調を規定する前記データ電圧を前記複数のデータ線のいずれかに振り分ける第4のステップと
を有し、
前記第2のステップは、前記第4のステップにおいて前記時系列的なデータ電圧を前記複数のデータ線に振り分ける順序で、前記補正電圧を前記複数のデータ線に順次供給するステップであり、
前記第2のステップにおける前記補正電圧の供給順序と、前記第4のステップにおける前記データ電圧の振分順序とを、所定の期間毎に、入れ替えることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。 - 前記補正電圧は、表示すべき前記画素の階調に依存しない電圧であることを特徴とする請求項6に記載された電気光学装置の駆動方法。
- 電気光学装置の駆動方法において、
1本の走査線が選択される選択期間の一部において、所定の電圧レベルを有する補正電圧を出力線に出力する第1のステップと、
前記出力線に出力された前記補正電圧を、前記出力線に対応して設けられた隣接する複数のデータ線に順次供給する第2のステップと、
前記選択期間の一部であって、前記補正電圧が前記出力線に出力された後に、
時系列的なデータ電圧を前記出力線に出力する第3のステップと、
前記出力線に出力された前記時系列的なデータ電圧を時分割し、当該時分割することにより得られた画素の階調を規定する前記データ電圧を前記複数のデータ線のいずれかに振り分けて、前記複数のデータ線に順次供給する第4のステップと
を有し、
前記補正電圧の前記データ線への供給と、前記データ電圧の前記データ線への供給とを、前記データ線毎に設けられたスイッチで共通して行うことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。 - 前記第2のステップは、前記時系列的なデータ電圧を前記複数のデータ線に振り分ける期間よりも短い期間で、前記補正電圧を前記複数のデータ線に供給するステップであることを特徴とする請求項6に記載された電気光学装置の駆動方法。
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