JP3882179B2 - 情報処理装置および方法、情報処理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置および方法、情報処理システムに関し、特に、ユーザの在室状況を把握することにより、各ユーザに適切な環境を設定するようにした情報処理装置および方法、情報処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の部屋で複数のユーザが利用するネットワークにおいて、ユーザの在室状況は、その部屋に設置されている端末を操作することにより、把握される。
例えば、部屋に設置されているコンピュータを、ユーザが操作し、自分がどのユーザであるかを明示することにより、その部屋に、どのユーザが存在しているのかが把握される。また、例えば、電話機によるネットワークの場合、着信音が一斉になる。さらに、エアーコンディショニングの温度設定など、各ユーザ毎に異なる場合、各ユーザ自身が自分に合った設定にし直す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したネットワークにおいては、ユーザ自身がコンピュータなどを操作して在室していることを明示したり、ユーザが不在の部屋においても電話の着信音が鳴り、さらにエアーコンディショニングなどでは、各ユーザが設定温度を、使用毎に自分に合った設定にし直す必要があった。
【0004】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、機器を操作するための操作信号を送信する装置が個有のIDを保持し、操作信号を中継する各部屋に設定された装置も個有のIDを保持することにより、ユーザの在室状況の把握と確定ができるようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の情報処理装置は、第1の機器からの指示を、第2の機器を介して受信する第3の機器を含むシステムの、第2の機器に接続されている情報処理装置であって、第2の機器に接続されている第3の機器を識別するための情報を少なくとも登録する第1のテーブルと、第3の機器を制御するためのコマンドセットを少なくとも登録する第2のテーブルと、第1の機器から第1の機器を識別する第1の情報を取得した場合、第1のテーブルと第2のテーブルに第1の情報を登録する第1の登録手段と、第2の機器から第2の機器を識別する第2の情報を取得した場合、第1のテーブルと第2のテーブルに第2の情報を登録する第2の登録手段と、第3の機器から第3の機器を識別する第3の情報を取得した場合、第2のテーブルに登録されているか否かを判断し、登録されていないと判断されたときには、第1のテーブルと第2のテーブルに第3の情報を登録するとともに、第3の機器に対してコマンドセットの送信を要求し、その要求の結果送信されてきたコマンドセットを第3の情報と関連付けて第2のテーブルに登録する第3の登録手段と、第2の機器から、第1の機器を識別する情報、第2の機器を識別する情報、および、第3の機器を操作するための指令に関する情報を取得した場合、指令に対応したコマンドを、第2のテーブルに登録されているコマンドセットを参照して読み出す読み出し手段と、読み出し手段により読み出したコマンドを、第1の情報、第2の情報、および指令に関する情報を基に、第2の機器を介して第3の機器に転送する転送手段とを備えることを特徴とする。
【0006】
前記情報の取得と、前記情報の転送は、 IEEE1394 シリアルバスを介して行われるようにすることができる。
前記第1の情報と前記第2の情報とから、第2の機器が存在する部屋を特定し、前記部屋に設置されている電話のみ着信音を鳴らすように制御するようにすることができる。
【0007】
前記読み出し手段により読み出されたコマンドが、指令の終了を示すコマンドであるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により終了を示すコマンドであると判断されるまで、読み出された前記コマンドに対応して行われた処理の処理結果を記憶する記憶手段とをさらに備え、前記転送手段は、前記判断手段により終了を示すコマンドであると判断された場合、前記記憶手段に記憶されている処理結果を、前記第2の機器を介して前記第3の機器に転送するようにすることができる。
前記コマンドは、録画装置に対する番組予約を設定するためのコマンドであるようにすることができる。
【0008】
本発明の第1の情報処理方法は、第1の機器からの指示を、第2の機器を介して受信する第3の機器を含むシステムの、第2の機器に接続されている情報処理装置の情報処理方法であって、第2の機器に接続されている第3の機器を識別するための情報を少なくとも登録する第1のテーブルと、第3の機器を制御するためのコマンドセットを少なくとも登録する第2のテーブルと、第1の機器から第1の機器を識別する第1の情報を取得した場合、第1のテーブルと第2のテーブルに第1の情報を登録する第1の登録ステップと、第2の機器から第2の機器を識別する第2の情報を取得した場合、第1のテーブルと第2のテーブルに第2の情報を登録する第2の登録ステップと、第3の機器から第3の機器を識別する第3の情報を取得した場合、第2のテーブルに登録されているか否かを判断し、登録されていないと判断されたときには、第1のテーブルと第2のテーブルに第3の情報を登録するとともに、第3の機器に対してコマンドセットの送信を要求し、その要求の結果送信されてきたコマンドセットを第3の情報と関連付けて第2のテーブルに登録する第3の登録ステップと、第2の機器から、第1の機器を識別する情報、第2の機器を識別する情報、および、第3の機器を操作するための指令に関する情報を取得した場合、指令に対応したコマンドを、第2のテーブルに登録されているコマンドセットを参照して読み出す読み出しステップと、読み出しステップの処理で読み出されたコマンドを、第1の情報、第2の情報、および指令に関する情報を基に、第2の機器を介して第3の機器に転送する転送ステップとを含むことを特徴とする。
【0010】
本発明の情報処理システムは、他の機器を制御する操作信号を送信する第1の情報処理装置、第1の情報処理装置から送信された情報を中継し、第3の情報処理装置に送信する第2の情報処理装置、第2の情報処理装置から送信された情報に対応した処理を読み出し、その読み出した情報を、第2の情報処理装置を介し、他の機器に送信する第3の情報処理装置から構成される情報処理システムであって、第1の情報処理装置は、他の機器を操作するための指令に関する情報と、第1の情報処理装置固有の第1の情報のうち少なくとも一方を送信する送信手段とを備え、第2の情報処理装置は、第1の情報処理装置から、指令に関する情報と第1の情報を取得する取得手段と、取得手段により取得された情報と、第2の情報処理装置固有の第2の情報を、第3の情報処理装置に転送し、第3の情報処理装置からの情報を取得した場合、その情報を他の機器に転送する第1の転送手段と、第3の情報処理装置に接続されたとき、第2の情報を、第3の情報処理装置に対して出力する出力手段とを備え、第3の情報処理装置は、第1の情報、第2の情報、または、他の装置を識別するための第3の情報を取得した場合、第1のテーブルと第2のテーブルに、取得された第1の情報、第2の情報、または、第3の情報を登録する第1の登録手段と、第1の登録手段により第3の情報が登録された場合、他の機器に対してコマンドセットの送信を要求し、その要求の結果送信されてきたコマンドセットを第3の情報と関連付けて第2のテーブルにさらに登録する第2の登録手段と、第1の転送手段により転送された第1の情報、第2の情報、および、指令に関する情報を取得した場合、指令に対応したコマンドを第2のテーブルに登録されているコマンドセットから読み出す読み出し手段と、読み出し手段で読み出されたコマンドを、第1の情報、第2の情報、および指令に関する情報を基に、第2の情報処理装置を介して他の機器に転送する第2の転送手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の情報処理システムの情報処理方法は、他の機器を制御する操作信号を送信する第1の情報処理装置、第1の情報処理装置から送信された情報を中継し、第3の情報処理装置に送信する第2の情報処理装置、第2の情報処理装置から送信された情報に対応した処理を読み出し、その読み出した情報を、第2の情報処理装置を介し、他の機器に送信する第3の情報処理装置から構成される情報処理システムの情報処理方法であって、第1の情報処理装置の情報処理方法は、他の機器を操作するための指令に関する情報と、第1の情報処理装置固有の第1の情報のうち少なくとも一方を送信する送信ステップとを含み、第2の情報処理装置の情報処理方法は、第1の情報処理装置から、指令に関する情報と第1の情報の取得を制御する取得制御ステップと、取得制御ステップの処理で取得が制御された情報と、第2の情報処理装置固有の第2の情報を、第3の情報処理装置に転送し、第3の情報処理装置からの情報を取得した場合、その情報を他の機器に転送する第1の転送ステップと、第3の情報処理装置に接続されたとき、第2の情報を、第3の情報処理装置に対して出力するための制御を行う出力制御ステップとを含み、第3の情報処理装置の情報処理方法は、第1の情報、第2の情報、または、他の装置を識別するための第3の情報を取得した場合、第1のテーブルと第2のテーブルに、取得された第1の情報、第2の情報、または、第3の情報を登録する第1の登録ステップと、第1の登録ステップの処理で第3の情報が登録された場合、他の機器に対してコマンドセットの送信を要求し、その要求の結果送信されてきたコマンドセットを第3の情報と関連付けて第2のテーブルにさらに登録する第2の登録ステップと、第1の転送ステップの処理で転送された第1の情報、第2の情報、および、指令に関する情報を取得した場合、指令に対応したコマンドのテーブルに登録されているコマンドセットからの読み出しを制御する読み出し制御ステップと、読み出し制御ステップの処理で読み出しが制御されたコマンドを、第1の情報、第2の情報、および指令に関する情報を基に、第2の情報処理装置を介して他の機器に転送する第2の転送ステップとを含むことを特徴とする。
【0013】
本発明の第2の情報処理装置は、所定の処理を実行する第1の機器と情報を授受し、前記第1の機器に所定の処理をさせるときに操作される第2の機器からの情報を取得し、前記第1の機器と前記第2の機器の情報を少なくとも管理する第3の機器と情報を授受する情報処理装置であって、自己を識別する識別情報を保持する保持手段と、前記第3の機器に接続されたとき、前記保持手段に保持されている識別情報を、前記第3の機器に対して出力する出力手段と、前記出力手段により前記識別情報が出力され、前記第3の機器に前記識別情報が登録された後の時点で、前記第2の機器が操作された結果、前記第1の機器に所定の処理を実行させるための指令に関する情報が前記第2の装置から出力された場合、その出力された前記情報を取得する取得手段と、前記取得手段により前記情報が取得された場合、その情報と前記保持手段により保持されている識別情報を、前記第3の機器に転送し、前記第3の機器からの情報を取得した場合、その情報を前記第1の機器に転送する転送手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
前記転送手段には、 IEEE1394 シリアルバスが用いられるようにすることができる。
前記転送手段には、赤外線が用いられるようにすることができる。
【0015】
本発明の第2の情報処理方法は、所定の処理を実行する第1の機器と情報を授受し、前記第1の機器に所定の処理をさせるときに操作される第2の機器からの情報を取得し、前記第1の機器と前記第2の機器の情報を少なくとも管理する第3の機器と情報を授受する情報処理装置であり、自己を識別する識別情報を保持する保持手段を有する情報処理装置の情報処理方法であって、前記第3の機器に接続されたとき、前記保持手段に保持されている識別情報を、前記第3の機器に対して出力する出力ステップと、前記出力ステップの処理で前記識別情報が出力され、前記第3の機器に前記識別情報が登録された後の時点で、前記第2の機器が操作された結果、前記第1の機器に所定の処理を実行させるための指令に関する情報が前記第2の装置から出力された場合、その出力された前記情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップの処理で前記情報が取得された場合、その情報と前記保持手段により保持されている識別情報を、前記第3の機器に転送し、前記第3の機器からの情報を取得した場合、その情報を前記第1の機器に転送する転送ステップとを含むことを特徴とする。
【0017】
本発明の第1の情報処理装置および方法においては、第2の機器に接続されている第3の機器を識別するための情報を少なくとも登録する第1のテーブルと、第3の機器を制御するためのコマンドセットを少なくとも登録する第2のテーブルに、第1の機器から第1の機器を識別する第1の情報が登録され、第2の機器から第2の機器を識別する第2の情報が登録され、第3の機器から第3の機器を識別する第3の情報が登録される。また、第2のテーブルに第3の情報が登録されるとき、第3の機器に対してコマンドセットの送信が要求され、その要求の結果送信されてきたコマンドセットが第3の情報と関連付けられて第2のテーブルに登録される。さらに、第2の機器から、第1の機器を識別する情報、第2の機器を識別する情報、および、第3の機器を操作するための指令に関する情報が取得された場合、指令に対応したコマンドが、コマンドセットから読み出され、第2の機器を介して第3の機器に転送される。
【0018】
本発明の情報処理システム、情報処理システムの情報処理方法においては、他の機器を制御する操作信号を送信する第1の情報処理装置、第1の情報処理装置から送信された情報を中継し、第3の情報処理装置に送信する第2の情報処理装置、第2の情報処理装置から送信された情報に対応した処理を読み出し、その読み出した情報を、第2の情報処理装置を介し、他の機器に送信する第3の情報処理装置から構成され、第1の情報処理装置は、他の機器を操作するための指令に関する情報と、第1の情報処理装置固有の第1の情報のうち少なくとも一方を送信し、第2の情報処理装置は、第1の情報処理装置から、指令に関する情報と第1の情報を取得し、その取得された情報と、第2の情報処理装置固有の第2の情報を、第3の情報処理装置に転送し、第3の情報処理装置からの情報を取得した場合、その情報を他の機器に転送し、第3の情報処理装置に接続されたとき、第2の情報を、第3の情報処理装置に対して出力し、第3の情報処理装置は、第1の情報、第2の情報、または、他の装置を識別するための第3の情報を取得した場合、第1のテーブルと第2のテーブルに、取得された第1の情報、第2の情報、または、第3の情報を登録し、第3の情報が登録された場合、他の機器に対してコマンドセットの送信を要求し、その要求の結果送信されてきたコマンドセットを第3の情報と関連付けて第2のテーブルにさらに登録し、指令に対応したコマンドをコマンドセットから読み出し、第2の情報処理装置を介して他の機器に転送する。
【0019】
本発明の第2の情報処理装置および方法、並びに伝送媒体においては、自己を識別するための識別情報が、第3の機器に接続されたとき、第3の機器に対して出力され、識別情報が出力されたことにより、第3の機器に識別情報が登録された後の時点で、第2の機器が操作された結果、第1の機器に所定の処理を実行させるための指令に関する情報が第2の装置から出力された場合、その出力された情報が取得され、情報が取得された場合、その情報と識別情報が、第3の機器に転送され、第3の機器からの情報が取得された場合、その情報が第1の機器に転送される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定することを意味するものではない。
【0022】
本発明の第1の情報処理装置(例えば、図6のコントロールセンタ2)は、第1の機器からの指示を、第2の機器を介して受信する第3の機器を含むシステムの、第2の機器に接続されている情報処理装置であって、第2の機器に接続されている第3の機器を識別するための情報を少なくとも登録する第1のテーブルと、第3の機器を制御するためのコマンドセットを少なくとも登録する第2のテーブルと、第1の機器から第1の機器を識別する第1の情報を取得した場合、第1のテーブルと第2のテーブルに第1の情報を登録する第1の登録手段(例えば、図7のフローチャートの処理を実行する図6のCPU66)と、第2の機器から第2の機器を識別する第2の情報を取得した場合、第1のテーブルと第2のテーブルに第2の情報を登録する第2の登録手段(例えば、図8のフローチャートの処理を実行する図6のCPU66)と、第3の機器から第3の機器を識別する第3の情報を取得した場合、第2のテーブルに登録されているか否かを判断し、登録されていないと判断されたときには、第1のテーブルと第2のテーブルに第3の情報を登録するとともに、第3の機器に対してコマンドセットの送信を要求し、その要求の結果送信されてきたコマンドセットを第3の情報と関連付けて第2のテーブルに登録する第3の登録手段(例えば、図9のフローチャートの処理を実行する図6のCPU66)と、第2の機器から、第1の機器を識別する情報、第2の機器を識別する情報、および、第3の機器を操作するための指令に関する情報を取得した場合、指令に対応したコマンドを、第2のテーブルに登録されているコマンドセットを参照して読み出す読み出し手段(例えば、図12のフローチャートを実行する図6のCPU66)と、読み出し手段により読み出したコマンドを、第1の情報、第2の情報、および指令に関する情報を基に、第2の機器を介して第3の機器に転送する転送手段(例えば、図12のフローチャートを実行する図6のCPU66)とを備えることを特徴とする。
【0023】
前記読み出し手段により読み出されたコマンドが、指令の終了を示すコマンドであるか否かを判断する判断手段(例えば、図13のステップS65の処理を実行する図6のCPU66)と、前記判断手段により終了を示すコマンドであると判断されるまで、読み出された前記コマンドに対応して行われた処理の処理結果を記憶する記憶手段(例えば、図6のハードディスク65)とをさらに備える。
【0024】
本発明の情報処理システムは、他の機器を制御する操作信号を送信する第1の情報処理装置(例えば、図1のリモートコントローラ3)、前記第1の情報処理装置から送信された情報を中継し、第3の情報処理装置に送信する第2の情報処理装置(例えば、図1のステーション1)、前記第2の情報処理装置から送信された情報に対応した処理を読み出し、その読み出した情報を、前記第2の情報処理装置を介し、前記他の機器に送信する第3の情報処理装置(例えば、図1のコントロールセンタ2)から構成される情報処理システムであって、前記第1の情報処理装置は、前記他の機器を操作するための指令に関する情報と、前記第1の情報処理装置固有の第1の情報のうち少なくとも一方を送信する送信手段(例えば、図4の送信部23)とを備え、前記第2の情報処理装置は、前記第1の情報処理装置から、前記指令に関する情報と前記第1の情報を取得する取得手段(例えば、図5の受信部42)と、前記取得手段により取得された情報と、前記第2の情報処理装置固有の第2の情報を、前記第3の情報処理装置に転送し、前記第3の情報処理装置からの情報を取得した場合、その情報を前記他の機器に転送する第1の転送手段(例えば、図5のIEEE1394インターフェース44)と、前記第3の情報処理装置に接続されたとき、前記第2の情報を、前記第3の情報処理装置に対して出力する出力手段(例えば、図5のIEEE1394インターフェース44)とを備え、前記第3の情報処理装置は、前記第1の情報、前記第2の情報、または、前記他の装置を識別するための第3の情報を取得した場合、第1のテーブルと第2のテーブルに、取得された前記第1の情報、前記第2の情報、または、前記第3の情報を登録する第1の登録手段(例えば、図6のハードディスク65)と、前記第1の登録手段により前記第3の情報が登録された場合、前記他の機器に対してコマンドセットの送信を要求し、その要求の結果送信されてきたコマンドセットを前記第3の情報と関連付けて第2のテーブルにさらに登録する第2の登録手段(例えば、図6のハードディスク65)と、前記第1の転送手段により転送された前記第1の情報、前記第2の情報、および、前記指令に関する情報を取得した場合、前記指令に対応したコマンドを前記第2のテーブルに登録されている前記コマンドセットから読み出す読み出し手段(例えば、図6のCPU66)と、前記読み出し手段で読み出されたコマンドを、前記第1の情報、前記第2の情報、および前記指令に関する情報を基に、前記第2の情報処理装置を介して前記他の機器に転送する第2の転送手段(例えば、図6のIEEE1394インターフェース63)とを備えることを特徴とする。
【0025】
本発明の第2の情報処理装置(例えば、図5のステーション1)は、所定の処理を実行する第1の機器と情報を授受し、前記第1の機器に所定の処理をさせるときに操作される第2の機器からの情報を取得し、前記第1の機器と前記第2の機器の情報を少なくとも管理する第3の機器と情報を授受する情報処理装置であって、自己を識別する識別情報を保持する保持手段(例えば、図5のPID格納用ROM46)と、前記第3の機器に接続されたとき、前記保持手段に保持されている識別情報を、前記第3の機器に対して出力する出力手段(例えば、図5の IEEE1394 インターフェース44)と、前記出力手段により前記識別情報が出力され、前記第3の機器に前記識別情報が登録された後の時点で、前記第2の機器が操作された結果、前記第1の機器に所定の処理を実行させるための指令に関する情報が前記第2の装置から出力された場合、その出力された前記情報を取得する取得手段(例えば、図5の受信部42)と、前記取得手段により前記情報が取得された場合、その情報と前記保持手段により保持されている識別情報を、前記第3の機器に転送し、前記第3の機器からの情報を取得した場合、その情報を前記第1の機器に転送する転送手段(例えば、図5の IEEE1394 インターフェース44)とを備えることを特徴とする。
【0026】
図1は、本発明の情報処理システムの構成例を示す図である。部屋1乃至4には、それぞれステーション1−1乃至1−4(以下、各ステーション1−1乃至1−4を個々に区別する必要がない場合、単にステーション1と記述する)が設置されている。各ステーション1−1乃至1−4は、例えば、1394バス5バスにより、それぞれコントロールセンタ2と相互に接続されている。部屋2には、ステーション1−2に操作信号を送信するリモートコントローラ3がある。
【0027】
図2は、部屋2のステーション1−2に接続されている機器の様子を示している。ステーション1−2には、テレビジョン受像機12が接続され、テレビジョン受像機12には、ビデオテープレコーダ11が接続されている。これらの機器は、相互に1394バス5で相互に接続されている。またステーション1−2は、エアーコンディショニング13に対し、例えば赤外線を用いて操作信号を送信する。ユーザは、リモートコントローラ3により、各機器を制御する操作信号をステーション1−2に対して送信する。
【0028】
なお、テレビジョン受像機12とビデオテープレコーダ11は、それぞれ1394バス5に対応の端子を備えており、予め各機器に与えられた、その機器個有の機器ID、メーカID、機種ID、およびコマンドセット(これらの詳細は後述)が記憶されている。
【0029】
図3は、リモートコントローラ3の内部構成を示す図である。入力部21は、ユーザが機器に対して各主の制御の指令をするために操作されるボタンなどから構成されている。表示部22は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)であり、さまざまな情報を表示する。送信部23は、赤外線を用いて入力部21から入力された指令に対応したデータをステーション1に送信する。CPU(Central Processing Unit)24は、ROM(Read Only Memory)25に記憶されている各種のプログラムに従って、各種の動作を実行するようになされている。RAM(Randam Access Memory)26は、CPU24が各種の処理を実行する上において必要な各種のデータを適宣記憶する。
【0030】
PID格納用ROM27は、各リモートコントロール3のIDを記憶する。なお、本明細書中において、PIDは、Personal_Identificationの略語とし、各リモートコントローラ3固有のIDとする。また、PIDは、このリモートコントローラ3を購入した際に既にPID格納用ROM27に書き込まれている。
【0031】
インターフェース28は、入力部21、表示部22、および送信部23とCPU24との間の動作をインターフェースするようになされている。
【0032】
図4は、リモートコントローラ3の外観の構成を表す図である。入力部21は、図4に示したように、テレビジョン受像機(TV)を制御するために操作されるTVボタン21B、ビデオテープレコーダ(VTR)を制御するために操作されるVTRボタン21C、エアコンディショナ(エアコン)を制御するために操作されるエアコンボタン21D、およびその他の機器を制御するときに操作されるメニューボタン21Aと、メニューボタン21Aが操作されたときに、さらに詳細な制御を選択する際に操作される選択ボタン21Eから構成されている。
【0033】
表示部22は、時刻や温度などのさまざまな情報を表示する。送信部23は、入力部21で入力された指令に対応した操作信号(コード)とPIDを、ステーション1に対して送信する。
【0034】
図5は、ステーション1の内部構成を示す図である。リモートコントローラ3から送信されたコードとPIDは、受信部42により受信される。表示部43は、エラーメッセージなどを表示する。送信部41は、コントロールセンタ2から送信されたコマンドを、機器に対して送信する。また、IEEE1394インターフェース44はコントロールセンタ2または機器からのデータの送受信を行う。IEEE1394インターフェース44は、1394バス5により相互に接続されている機器またはコントロールセンタ2からのデータの復調と、1394バス5バスに合ったデータへの変調を行っている。RAM47には、CPU49が各種の処理を実行する上において必要なデータやプログラムなどが適宣記憶される。またROM48には、CPU49が各種の処理を実行するために必要なプログラムが記憶されている。
【0035】
RID格納用ROM46は、各ステーション1(各部屋)個有のIDを記憶している。なお、本明細書中において、RIDは、Room_Identificationの略語とし、各ステーション1の個有のIDを表すものとする。また、RIDは、このステーション1を購入した際に既にRID格納用ROM46に書き込まれている。
【0036】
図6は、コントロールセンタ2の内部構成を示す図である。入力部61は、例えば、ステーション1に名前(子供部屋など)を付ける際(後述)に操作されるボタンなどから構成されている。表示部62は、例えば、入力部61から入力されたステーション1に付けられた名前などを表示する。ハードディスク65には、各種の情報、例えば、ステーション1に付けられた名前などが記録されている。RAM68には、CPU66が各種の処理を実行する上において必要なデータやプログラムなどが適宣記憶される。またROM67には、CPU66が各種の処理を実行するために必要なプログラムが記憶されている。IEEE1394インターフェース63は、ステーション1からのデータの復調と、ステーション1へのデータの変調を行っている。インターフェース64は、入力部61、表示部62、およびIEEE1394インターフェース63とCPU66との間の動作をインターフェースするようになされている。
【0037】
リモートコントローラ3は、コントロールセンタ2に登録することにより、初めて使用可能となる。その登録の仕方について、図7のフローチャートを参照し、説明する。ステップS1において、コントロールセンタ2が、ステーション1を介して未登録のリモートコントローラ3のPIDを受信すると、ステップS2に進む。この際、受信したPIDは、RAM68に記憶される。ステップS2においてコントロールセンタ2は、表示部62に受信したPIDを表示する。ステップS3において、ユーザは、表示されたPID(リモートコントローラ3)に対し名前を付けるか否かを判断する。名前を付けると判断された場合は、ステップS4に進む。ユーザは、ステップS4において、コントロールセンタ2の入力部61を操作し、名前の登録をする。登録された名前は、RAM68に記憶されているPIDと関連付けられてハードディスク65に記憶される。
【0038】
一方ステップS3において名前の登録をしないと判断された場合、またはステップS4において名前の登録が終了した場合、ステップS5に進む。ステップS5において、ユーザは、パスワードの登録をするか否かを判断する。パスワードの登録をすると、そのパスワードを知っている者しか、そのリモートコントロール3を使用できなくなるので、例えば、保護者が子供に機器を操作させたくない場合などに登録される。また、このパスワードは、このリモートコントローラ3を用いる場合、常に入力しなくてはならないように設定したり、特定の機器を操作する場合のみ、入力を必要とするように設定しても良い。
【0039】
パスワードが登録される場合は、ステップS6に進み、ユーザは、コントロールセンタ2の入力部61を操作し、パスワードの登録を行う。登録されたパスワードは、RAM68に記憶されたPIDと関連付けられてハードディスク65に記憶される。パスワードの登録が終了された場合、またはステップS5において、パスワードの登録が行われないと判断された場合、リモートコントローラ3のコントロールセンタ2への登録は終了される。
【0040】
なお、ステップS3において名前の登録をしないと判断された場合、さらにステップS5においてパスワードの登録もしないと判断された場合は、RAM68に記憶されたPIDのみがハードディスク65に記憶される。また勿論、後日、名前やパスワードの登録をすることも可能であるし、上述した処理により登録された名前またはパスワードの変更も可能である。
【0041】
ステーション1もコントロールセンタ2に登録されることにより、初めて使用可能となる。その登録の仕方を図8のフローチャートを参照し、説明する。ユーザは、ステップS11において、ステーション1を1394バス5により、コントロールセンタ2と接続する。ステップS12において、コントロールセンタ2と新たに接続されたステーション1は、RID格納用ROM46に格納されているRIDを出力する。コントロールセンタ2は、出力されたRIDを入力すると、その検出したRIDを表示部62に表示する。ユーザは、ステップS13において、その表示されたRID(ステーション1)に対し名前を付ける。例えば、そのステーション1が子供部屋に設置されている場合は、”子供部屋”と名前を付け、入力部61で登録する。登録された名前は、RIDと関連付けられハードディスク65に記憶される。
【0042】
次に図9のフローチャートを参照し、機器の登録の仕方について説明する。ユーザはステップS31において、IEEE1394端子付きの機器の場合は、1394バス5を用いてステーション1と接続し、その他の機器の場合は、所定の方法により設置する。ステップS32において、コントロールセンタ2は、新たな機器が接続されたことを認識する。その認識の仕方としては、例えば、新たに接続(設置)された機器に初めて電力が供給されたときに、そのことを知らせる信号が、送出されるようにしておく。その際、コントロールセンタ2は、新しく接続された機器が送出した信号と、その機器が存在するステーション1のRIDを受信する。受信したRIDは、RAM68に記憶される。そして、ステップS33において、コントロールセンタ2は、新たに接続された機器に対して、その機器固有のIDを送信するように要求する。その機器固有のIDとは、機器ID、メーカID、機種IDである。機器IDは、例えば、VTR(ビデオテープレコーダ)、TV(テレビジョン)受像機などを表すIDである。メーカIDは、その機器を製造した会社名を表すIDである。また、機種IDは、その機器の型番を表すIDである。これらのIDは、機器に内蔵されているROMなどに予め書き込まれている。
【0043】
ステップS34において、コントロールセンタ2は、ステップS33において要求したIDを受信したか否かを判断する。全てのIDが受信されるまでステップS33に戻り、繰り返しIDの送出要求がされる。受信したIDは、RAM68に記憶される。
【0044】
ステップS34において、IDが受信されたと判断されると、ステップS35に進み、コントロールセンタ2のCPU66は、ハードディスク65に記憶されているテーブル2を参照し、その中に受信したIDが存在するか否かを判断する。テーブル2は、図10に示すたように、機器ID、メーカID、機種ID、ボタン(コード)、およびコマンドから構成されている。ボタン(コード)とコマンドは、リモートコントローラ3の入力部21に備えられているボタンが操作された場合に、その操作に対応したコードが送信され、その送信されたコードに対応するコマンドとの対応関係を示している。
【0045】
ステップS35において、テーブル2に受信したIDが存在すると判断された場合、換言すれば、同一な機器が既にステーション1に接続されていると判断された場合、ステップS37に進む。ステップS37において、ハードディスク65に記憶されているテーブル1を更新する。テーブル1は、図11に示したように、RID、機器ID、メーカID、機種IDがそれぞれ相互に関連付けられて書き込まれたテーブルである。例えば、RIDが1であるステーション1(部屋)には、VTR(ビデオテープレコーダ)、TV(テレビジョン受像機)、エアコン(エアコンディショナ)が設置されており、それぞれ順にメーカIDがA,B,Cであり、さらにそれぞれ順に機種IDが1101,1001,1111であることを示している。このテーブル1に、新たに接続された機器に関するデータが書き込まれる。RID、機器ID、メーカID、機種IDは、それぞれ受信したときにRAM68に記憶されたIDである。
【0046】
一方、ステップS35において、受信したIDがテーブル2に存在しないと判断された場合、ステップS36に進む。ステップS36において、コントロールセンタ2は、新たに接続された機器に対して、コマンドセットの送信を要求する。コマンドセットは、上述したボタンとコマンドの対応関係を示しており、機器IDなどと同様にその機器に内蔵されているROMなどに、予め書き込まれている。ステップS38において、コマンドセットが全て受信されたか否かが判断される。コマンドセットが全て受信されるまで、ステップS36に戻り、コマンドセットの送信の要求が繰り返される。そして、ステップS38において、コマンドセットが全て受信されたと判断された場合、ステップS39に進みテーブル1とテーブル2が更新される。換言すると、新たに接続された機器に関するデータが書き加えられる。
【0047】
次に登録されたリモートコントローラ3、ステーション1、および機器を用いる場合を説明する。まず図12のフロチャートを参照し、1394バス5バスにより接続された機器に対して、簡単な操作を行う場合を説明する。リモートコントローラ3にパスワードが設定されている場合は、そのパスワードがリモートコントローラ3に入力された後に、以下の操作が行われる。ステップS51において、ユーザは、所望の操作を行わせるために、リモートコントローラ3の入力部21を操作する。なお、ここでの操作は、テレビジョン受像機12のチャンネルの変更、音量の変更、ビデオテープレコーダ11におけるテープの再生、早送りなどであり、単に入力部21を1回(数回)操作するだけで良い場合とする。
【0048】
ステップS52において、リモートコントローラ3のCPU24は、操作されたボタンに対応するコードをROM25から、PIDをPID格納用ROM27から、それぞれ読み出し、送信部23からステーション1に対し、送信させる。ステップS53において、ステーション1のCPU49は、まずRID格納用ROM46に格納されているRIDを読み出す。そして読み出されたRIDは、受信部42で受信されたコードとPIDに加えられ、IEEE1394インタフェース44に転送され、1394バス5バスに応じた変調が施され、コントロールセンタ2に転送される。
【0049】
ステップS54において、コントロールセンタ2のCPU66は、IEEE1394インタフェース63に入力された情報を復調させる。そしてCPU66は、復調されたコード、PID、およびRIDを基に、テーブル1とテーブル2を参照し、対応したコマンドをIEEE1394インターフェース63から、ステーション1を介して、対応する機器に送信させる。
【0050】
次に図13のフローチャートを参照し、IEEE1394端末付きの機器に対して複雑な操作を行う場合を説明する。複雑な操作とは、リモートコントローラ3の入力部21を複数回操作する必要がある場合であり、例えば、ビデオテープレコーダ11に対する番組予約などである。まずユーザは、ステップS61において、リモートコントローラ3のメニューボタン21Aを操作する。その操作に対応しリモートコントローラ3のCPU24は、ステップS62において、コードとPIDをステーション1に対して送信する。ステップS63において、ステーション1は、受信したコードとPIDに、RIDを加えてコントロールセンタ2に転送する。
【0051】
ステップS64において、コントロールセンタ2のCPU66は、受信されたコードに対応したコマンドを、ハードディスク65に記憶されているテーブル1とテーブル2を参照し、読み出す。ステップS65において、読み出されたコマンドが、終了を指令するものか否かが判断される。いま、メニューボタン21Aが操作されて、送信されたコードに対するコマンドなので、ステップS67に進む。ステップS67において、指令に対応した処理として、メニューを表示させる。メニューは、ユーザのいる部屋(受信したRIDに対応する部屋)にあるテレビジョン受像機、またはステーション1の表示部43に表示される。
【0052】
ステップS68において、ユーザは、表示されたメニューの中から、リモートコントロール3の選択ボタン21Eを操作して、選択する。選択が終了されると、ステップS62以下の処理が繰り返される。
【0053】
ここで、ステップS68において、表示されたメニューの中からビデオテープレコーダに対する番組予約が選択された場合を例にあげて説明する。番組予約は、曜日、開始時間、終了時間、チャネルの順に設定されるとする。まずユーザは、ステップS68において、表示された曜日の中から、予約したい曜日を選択する。選択が終了されると(例えば、選択ボタン21E内の決定ボタンが操作されると)、ステップS62以下の処理が行われる。そして、ステップS67において、指令に対応した処理として、選択された曜日をRAM68に記憶し、開始時間を設定させるメニュー画面に表示を切り替えさせるコマンドをユーザのいるテレビジョン受像機またはステーション1に送信する。そして、曜日が設定された場合と同様の処理により、RAM68に、設定された開始時間と終了時間が記憶される。
【0054】
ステップS68において、ユーザがチャンネルの設定が終了後、ステップS62乃至S65の各処理が同様に行われる。チャンネルの設定は、番組予約において最後の設定になるので、ステップS67で指令に対応した処理としては、設定されたチャンネルをRAM68に記憶させることと、これらの設定で処理を終了させるか否かをユーザに選択させる画面を表示させることである。
【0055】
ステップS68において、ユーザが設定の終了を選択した場合、ステップS62とS63を経て、ステップS64において、コードに対応した処理として読み出されるコマンドは、終了を指示するコマンドである。従って、ステップS65において、指令は、終了であると判断され、ステップS69に進む。ステップS69において、全ての設定は終了されているか否かが判断される。いま番組予約における全ての設定は終了しているので、ステップS70に進む。ステップS70において、コントロールセンタ2は、RAM68に記憶された曜日、開始時刻、終了時刻、およびチャンネルに関するデータを、対応するビデオテープレコーダに対し、そのビデオテープレコーダが接続されているステーション1を介して、送信する。
【0056】
一方、ステップS69において、全ての設定が終了されていないと判断された場合、このフローチャートの処理は終了される。なお、ステップS69において、全ての処理が設定されていないと判断される場合は、ステップS68において、ユーザが所望の処理として、終了を選択した場合である。
【0057】
赤外線により操作信号が送信される機器に対しても、図12と図13のフローチャートに示した処理と、同様の処理により行われるので、その説明は省略する。但し、ステーション1と対応する機器との操作信号のやりとりは、赤外線によってなされる。
【0058】
上述した処理を行う際に、パスワードが登録されているリモートコントローラ3を用いたが、パスワードを入力しないで用いた場合、コントロールセンタ2は、ステーション1にエラーメッセージを表示させる。
【0059】
予め各リモートコントローラ3を用いるユーザにより、そのユーザ自身の好みの環境が設定されることにより、例えば、同じ部屋に設置されているエアーコンディショナを用いても、その操作信号を送信したリモートコントローラ3が異なると、異なった温度設定に、コントロールセンタ2により制御させることが可能である。
【0060】
または、リモートコントローラ3が用いられる毎に、その利用状況が記録され、統計が取られるような、学習機能をコントロールセンタ2に付けることにより、ユーザによる環境設定の手間を省くことも可能である。
【0061】
また、上述したように、リモートコントローラ3により送信される操作信号は、制御したい機器に対して直接送信されるのではなく、コントロールセンタ2を介して送信されるので、例えば、ユーザが、制御したい機器が設置されている部屋にいない場合でも、制御が可能となる。従って、居間にいる親が、子供部屋のエアコンディショナの温度設定をする場合などに便利である。
【0062】
さらに、上述したように、ユーザがリモートコントローラ3を用いた場合、コントロールセンタ2は、PIDとRIDを受信することになる。従って、どの部屋(RIDにより)に誰(PIDにより)がいるのかが判断することが可能である。このことを利用し、コントロールセンタ2に、例えば、ユーザが存在する部屋にある電話のみ、着信音を鳴らせる、電子メイルの着信通知は、ユーザが利用している機器(コンピュータ)のみに知らせる、などの機能を付けることが可能である。
【0063】
また、上述したようにコントロールセンタ2は、ユーザの在室状況を把握しているが、各部屋のステーション1にカメラまたはセンサを接続し、これらの機器から得たデータから、ユーザの在室状況、ユーザの特定などをする用にしても良い。このようにすることで、ユーザがリモートコントローラ3を用いない場合においても、在室状況を把握できるようになる。
【0064】
さらに、ユーザの在室状況および特定において、各ユーザが専用のID発信器を所有し、各部屋のステーション1にID信号受信機を接続、または搭載する。ID発信器は、IDを一定間隔で送信するようにしておく。このID発信器を所有するユーザが、ステーション1が設置してある部屋に入室すると、ID発信器から送信されているIDが受信されることになるので、ユーザの在室状況の把握および特定が可能となる。但し、ID発信器が部屋に放置されている(ユーザは不在)場合に、IDを送信することがないように、例えば、オン/オフボタンを取り付けるなどの考慮はなされている。
【0065】
なお、ステーション1は、各部屋に複数個設置しても良い。例えば、大きな部屋に複数個設置することにより、より細かな在室状況の把握、環境設定などができる。
【0066】
上記各処理を行うコンピュータプログラムは、フロッピディスク、CD−ROMなどの記録媒体に記録し、これをユーザに配布することで伝送したり、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送し、ハードディスク、メモリなどに記憶させることで伝送することができる。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、機器を操作しているユーザを特定することができる。
【0068】
本発明によれば、ユーザの在室情報を把握することが可能となる。
【0069】
本発明によれば、ユーザの特定と在室状況の把握が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報処理システムの一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】 図1のステーション1−2に接続されている機器の例を示した図である。
【図3】図1のリモートコントローラの内部構成を示すブロック図である
【図4】 図1のリモートコントローラの外部構成を示す図である。
【図5】図1のステーションの内部構成を示すブロック図である。
【図6】図1のコントロールセンタの内部構成を示すブロック図である。
【図7】 コントロールセンタのリモートコントローラの登録の処理の動作を説明するフローチャートである。
【図8】コントロールセンタのステーションの登録の処理の動作を説明するフローチャートである。
【図9】コントロールセンタの機器の登録の処理の動作を説明するフローチャートである。
【図10】テーブル2に記録されているデータを説明するための図である。
【図11】テーブル1に記録されているデータを説明するための図である。
【図12】機器の制御を行うときの処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】機器の制御を行うときの他の処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 ステーション, 2 コントロールセンタ, 3 リモートコントローラ, 21,61 入力部, 22,43,62 表示部, 23,41 送信部, 24,49,66 CPU, 25,48,67 ROM, 26,47,68 RAM, 27 PID格納用ROM, 28,45,64 インターフェース,42 受信部, 44,63 IEEE1394インターフェース, 46 RID格納用ROM, 65 ハードディスク
Claims (12)
- 第1の機器からの指示を、第2の機器を介して受信する第3の機器を含むシステムの、前記第2の機器に接続されている情報処理装置であって、
前記第2の機器に接続されている前記第3の機器を識別するための情報を少なくとも登録する第1のテーブルと、
前記第3の機器を制御するためのコマンドセットを少なくとも登録する第2のテーブルと、
前記第1の機器から第1の機器を識別する第1の情報を取得した場合、前記第1のテーブルと前記第2のテーブルに第1の情報を登録する第1の登録手段と、
前記第2の機器から第2の機器を識別する第2の情報を取得した場合、前記第1のテーブルと前記第2のテーブルに第2の情報を登録する第2の登録手段と、
前記第3の機器から第3の機器を識別する第3の情報を取得した場合、前記第2のテーブルに登録されているか否かを判断し、登録されていないと判断されたときには、前記第1のテーブルと前記第2のテーブルに第3の情報を登録するとともに、前記第3の機器に対してコマンドセットの送信を要求し、その要求の結果送信されてきたコマンドセットを前記第3の情報と関連付けて前記第2のテーブルに登録する第3の登録手段と、
前記第2の機器から、前記第1の機器を識別する情報、第2の機器を識別する情報、および、第3の機器を操作するための指令に関する情報を取得した場合、前記指令に対応したコマンドを、前記第2のテーブルに登録されている前記コマンドセットを参照して読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段により読み出したコマンドを、前記第1の情報、前記第2の情報、および前記指令に関する情報を基に、前記第2の機器を介して前記第3の機器に転送する転送手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記情報の取得と、前記情報の転送は、IEEE1394シリアルバスを介して行われる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記第1の情報と前記第2の情報とから、第2の機器が存在する部屋を特定し、前記部屋に設置されている電話のみ着信音を鳴らすように制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記読み出し手段により読み出されたコマンドが、指令の終了を示すコマンドであるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により終了を示すコマンドであると判断されるまで、読み出された前記コマンドに対応して行われた処理の処理結果を記憶する記憶手段と
をさらに備え、
前記転送手段は、前記判断手段により終了を示すコマンドであると判断された場合、前記記憶手段に記憶されている処理結果を、前記第2の機器を介して前記第3の機器に転送する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記コマンドは、録画装置に対する番組予約を設定するためのコマンドである
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。 - 第1の機器からの指示を、第2の機器を介して受信する第3の機器を含むシステムの、前記第2の機器に接続されている情報処理装置の情報処理方法であって、
前記第2の機器に接続されている前記第3の機器を識別するための情報を少なくとも登録する第1のテーブルと、
前記第3の機器を制御するためのコマンドセットを少なくとも登録する第2のテーブルと、
前記第1の機器から第1の機器を識別する第1の情報を取得した場合、前記第1のテーブルと前記第2のテーブルに第1の情報を登録する第1の登録ステップと、
前記第2の機器から第2の機器を識別する第2の情報を取得した場合、前記第1のテーブルと前記第2のテーブルに第2の情報を登録する第2の登録ステップと、
前記第3の機器から第3の機器を識別する第3の情報を取得した場合、前記第2のテーブルに登録されているか否かを判断し、登録されていないと判断されたときには、前記第1のテーブルと前記第2のテーブルに第3の情報を登録するとともに、前記第3の機器に対してコマンドセットの送信を要求し、その要求の結果送信されてきたコマンドセットを前記第3の情報と関連付けて前記第2のテーブルに登録する第3の登録ステップと、
前記第2の機器から、前記第1の機器を識別する情報、第2の機器を識別する情報、および、第3の機器を操作するための指令に関する情報を取得した場合、前記指令に対応したコマンドを、前記第2のテーブルに登録されている前記コマンドセットを参照して読み出す読み出しステップと、
前記読み出しステップの処理で読み出されたコマンドを、前記第1の情報、前記第2の情報、および前記指令に関する情報を基に、前記第2の機器を介して前記第3の機器に転送する転送ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - 他の機器を制御する操作信号を送信する第1の情報処理装置、前記第1の情報処理装置から送信された情報を中継し、第3の情報処理装置に送信する第2の情報処理装置、前記第2の情報処理装置から送信された情報に対応した処理を読み出し、その読み出した情報を、前記第2の情報処理装置を介し、前記他の機器に送信する第3の情報処理装置から構成される情報処理システムであって、
前記第1の情報処理装置は、
前記他の機器を操作するための指令に関する情報と、前記第1の情報処理装置固有の第1の情報のうち少なくとも一方を送信する送信手段と
を備え、
前記第2の情報処理装置は、
前記第1の情報処理装置から、前記指令に関する情報と前記第1の情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された情報と、前記第2の情報処理装置固有の第2の情報を、前記第3の情報処理装置に転送し、前記第3の情報処理装置からの情報を取得した場合、その情報を前記他の機器に転送する第1の転送手段と、
前記第3の情報処理装置に接続されたとき、前記第2の情報を、前記第3の情報処理装置に対して出力する出力手段と
を備え、
前記第3の情報処理装置は、
前記第1の情報、前記第2の情報、または、前記他の装置を識別するための第3の情報を取得した場合、第1のテーブルと第2のテーブルに、取得された前記第1の情報、前記第2の情報、または、前記第3の情報を登録する第1の登録手段と、
前記第1の登録手段により前記第3の情報が登録された場合、前記他の機器に対してコマンドセットの送信を要求し、その要求の結果送信されてきたコマンドセットを前記第3の情報と関連付けて前記第2のテーブルにさらに登録する第2の登録手段と、
前記第1の転送手段により転送された前記第1の情報、前記第2の情報、および、前記指令に関する情報を取得した場合、前記指令に対応したコマンドを前記第2のテーブルに登録されている前記コマンドセットから読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段で読み出されたコマンドを、前記第1の情報、前記第2の情報、および前記指令に関する情報を基に、前記第2の情報処理装置を介して前記他の機器に転送する第2の転送手段と
を備える
ことを特徴とする情報処理システム。 - 他の機器を制御する操作信号を送信する第1の情報処理装置、前記第1の情報処理装置から送信された情報を中継し、第3の情報処理装置に送信する第2の情報処理装置、前記第2の情報処理装置から送信された情報に対応した処理を読み出し、その読み出した情報を、前記第2の情報処理装置を介し、前記他の機器に送信する第3の情報処理装置から構成される情報処理システムの情報処理方法であって、
前記第1の情報処理装置の情報処理方法は、
前記他の機器を操作するための指令に関する情報と、前記第1の情報処理装置固有の第1の情報のうち少なくとも一方を送信する送信ステップと
を含み、
前記第2の情報処理装置の情報処理方法は、
前記第1の情報処理装置から、前記指令に関する情報と前記第1の情報の取得を制御する取得制御ステップと、
前記取得制御ステップの処理で取得が制御された情報と、前記第2の情報処理装置固有の第2の情報を、前記第3の情報処理装置に転送し、前記第3の情報処理装置からの情報を取得した場合、その情報を前記他の機器に転送する第1の転送ステップと、
前記第3の情報処理装置に接続されたとき、前記第2の情報を、前記第3の情報処理装置に対して出力するための制御を行う出力制御ステップと
を含み、
前記第3の情報処理装置の情報処理方法は、
前記第1の情報、前記第2の情報、または、前記他の装置を識別するための第3の情報を取得した場合、第1のテーブルと第2のテーブルに、取得された前記第1の情報、前記第2の情報、または、前記第3の情報を登録する第1の登録ステップと、
前記第1の登録ステップの処理で前記第3の情報が登録された場合、前記他の機器に対してコマンドセットの送信を要求し、その要求の結果送信されてきたコマンドセットを前記第3の情報と関連付けて前記第2のテーブルにさらに登録する第2の登録ステップと、
前記第1の転送ステップの処理で転送された前記第1の情報、前記第2の情報、および、前記指令に関する情報を取得した場合、前記指令に対応したコマンドの前記テーブルに登録されている前記コマンドセットからの読み出しを制御する読み出し制御ステップと、
前記読み出し制御ステップの処理で読み出しが制御されたコマンドを、前記第1の情報、前記第2の情報、および前記指令に関する情報を基に、前記第2の情報処理装置を介して前記他の機器に転送する第2の転送ステップと
を含む
ことを特徴とする情報処理方法。 - 所定の処理を実行する第1の機器と情報を授受し、前記第1の機器に所定の処理をさせるときに操作される第2の機器からの情報を取得し、前記第1の機器と前記第2の機器の情報を少なくとも管理する第3の機器と情報を授受する情報処理装置であって、
自己を識別する識別情報を保持する保持手段と、
前記第3の機器に接続されたとき、前記保持手段に保持されている識別情報を、前記第3の機器に対して出力する出力手段と、
前記出力手段により前記識別情報が出力され、前記第3の機器に前記識別情報が登録された後の時点で、前記第2の機器が操作された結果、前記第1の機器に所定の処理を実行させるための指令に関する情報が前記第2の装置から出力された場合、その出力された前記情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により前記情報が取得された場合、その情報と前記保持手段により保持されている識別情報を、前記第3の機器に転送し、前記第3の機器からの情報を取得した場合、その情報を前記第1の機器に転送する転送手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記転送手段には、IEEE1394シリアルバスが用いられる
ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。 - 前記転送手段には、赤外線が用いられる
ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。 - 所定の処理を実行する第1の機器と情報を授受し、前記第1の機器に所定の処理をさせるときに操作される第2の機器からの情報を取得し、前記第1の機器と前記第2の機器の情報を少なくとも管理する第3の機器と情報を授受する情報処理装置であり、自己を識別する識別情報を保持する保持手段を有する情報処理装置の情報処理方法であって、
前記第3の機器に接続されたとき、前記保持手段に保持されている識別情報を、前記第3の機器に対して出力する出力ステップと、
前記出力ステップの処理で前記識別情報が出力され、前記第3の機器に前記識別情報が登録された後の時点で、前記第2の機器が操作された結果、前記第1の機器に所定の処理を実行させるための指令に関する情報が前記第2の装置から出力された場合、その出力された前記情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップの処理で前記情報が取得された場合、その情報と前記保持手段により保持されている識別情報を、前記第3の機器に転送し、前記第3の機器からの情報を取得した場合、その情報を前記第1の機器に転送する転送ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。
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