JP3881101B2 - オプティカルファイバコネクタハウジング - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オプティカルファイバをクロス接続および相互接続するのに使用されるオプティカルファイバコネクタハウジングに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
オプティカルファイバは、銅線と比較して、電気通信信号や他のデータを伝送するのに、益々好まれている。一旦特定の高密度の用途に使用されると、オプティカルファイバのネットワーク網は、大学のキャンパスやビジネス現場のような一群の近くの建物の間で信号伝送を行う、いわゆる“プレミス・マーケット(premises market )”において、或いは電話システム、コンピュータネットワーク、および他のこのようなオフィスシステムの建物内での接続においてさえ、益々利用される。
従来の銅線と比較して、“ケーブル管理”として知られるオプティカルファイバの物理的ルーチングは、主としてオプティカルファイバが過度に鋭く曲げられたときに生ずる信号損失、破砕、又は破損のため、オプティカルファイバ設備を設計する際の重要な関心事である。各ファイバは、信号損失や他のファイバの損傷のおそれなしに限度を超過しない“最小曲げ半径”を有している。さらに、過剰な引張りや外部源からの物理的衝撃を受けた場合には、ファイバが損傷することがある。
【0003】
分配フレーム又は“パッチパネル”としても知られるオプティカルファイバコネクタ装置は、多数のオプティカルファイバの相互接続又はクロス接続が必要とされる箇所、たとえば多数の独立したファイバを有するオプティカルファイバケーブルが建物のコンピュータネットワークに入る箇所で使用される。多くの建物では空間が制限されるため、接続装置は、出来るだけ小さな空間で多数の独立したファイバの相互接続を可能にすることが望ましく、かくして高“密度”の接続が必要とされる。技術者が接続装置および関連したオプティカルファイバを据え付ける作業を出来るだけ簡単にすることも望ましい。多くのパッチパネルは、ファイバオプティックアダプタの開放した平らな列であり、その各々が、特別に作られたコネクタターミナル(単にコネクタとも呼ばれる)をアダプタの両端部に繋ぐことによって、2つのオプティカルファイバの相互接続を可能にする。次いで、ファイバを、パネルの頂部、底部、および側部を通し(通常は、“レース路”に入れ)、かくして、個々のファイバのルーチングとトレーシングが技術者にとって難しすぎることなしに、多数のコネクタを小さなパッチパネルへの嵌合を可能にする。しかしながら、接続装置は、過剰な曲げ、過剰な引張り、又は(梯子をもって設備を横切り、保護されていないファイバやコネクタを押しつぶしたり切ったりするような)外部環境からの物理的損傷による損害を受けないように、ファイバとコネクタを保護することも必要である。保護シュラウドやドアを使用して上述の課題を取り扱おうとした多くのオプティカルファイバのクロス接続ユニットが、知られている。これらの従来技術の例が、米国特許第5,129,030号、同第4,708,430号、および同第4,630,886号に記載されている。これらの装置は、或る程度の保護をコネクタとファイバに提供するが、ファイバは典型的には、ユニットの頂部と底部を介してのみ、或いはユニットの側部のスロットを介してのみ通される。したがって、コネクタとファイバの保護を得るため、密度が犠牲にされている。
【0004】
従来技術が示すように、高接続密度を達成し、据え付けや保守管理活動のために接続パネルの前への接近を可能にし、過剰な曲げ、過剰な引張り、外部源からの機械的損傷からファイバとコネクタを保護し、個々のオプティカルファイバの“トレーシング”とケーブル列からの取り外し又は付加を容易にするように接続パネルの前からのケーブルのルーチングを可能にするような、オプティカルファイバ相互接続装置に関する多くの要請に取り組むのが問題となっている。したがって、高接続密度を提供し、接続パネルの前への接近を可能にし、過剰な曲げ、応力、外部損傷からファイバとコネクタを保護し、接続パネルの前からのケーブルのルーチングを可能にする、オプティカルファイバコネクタハウジングに対する要請がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の或る観点によれば、コネクタの列を保持するための少なくとも1つのコネクタパネル部分を有するハウジングを備えたコネクタハウジングが提供される。コネクタパネル部分は、略矩形である。ドアが、ハウジングに取付けられ、コネクタパネル部分から間隔を隔てられ、コネクタパネル部分と平行である。ドアは、ドアとコネクタパネル部分との間でコネクタパネル部分に接続されているケーブルをコネクタパネル部分の少なくとも3辺から遠去かる方へ通すように、コネクタパネル部分の少なくとも3辺に実質的に沿って、ハウジングから間隔を隔てられている。それ故に、本発明は、ファイバの保護と、ケーブルをコネクタパネルの3辺から通す融通性の両方を提供する。
【0006】
本発明の別の観点によれば、コネクタで終り最小曲げ半径を有するオプティカルファイバのクロス接続を容易にするためのオプティカルファイバコネクタハウジングが提供される。ハウジングは、上側プレート部材と、下側プレート部材と、コネクタパネルと、ドアと、閉鎖位置においてドアを解放可能に固定するための手段とを有する。上側プレート部材と下側プレート部材は、略水平であり、互いに間隔を隔てており、下側プレート部材の前縁部が、上側プレート部材の前縁部よりも更に前方に延びている。コネクタパネルは、上側プレート部材の前縁部から略垂直方向下方に垂下し、下側プレート部材の前縁部に対して後方に配置された取付け線に沿って、下側プレート部材に接続されており、これにより下側プレート部材のシェルフ部分を構成している。コネクタパネルは、前面および後面を有し、複数のオプティカルファイバアダプタを取付けるようになっており、各オプティカルファイバアダプタが、前側および後側を有し、一対のオプティカルファイバを光学的に整列した状態で受け入れ取付けるようになっており、オプティカルファイバが、アダプタの両側から通され、コネクタで各々終わっている。ドアは、底縁部のところで下側プレート部材の前縁部にヒンジ止めされ、これにより開放位置と閉鎖位置との間で移動できる。閉鎖位置では、ドアは、略垂直に配向され、コネクタパネルから間隔を隔てコネクタパネルと平行であり、これにより前方ケーブル領域、少なくとも1つの側部孔、および少なくとも1つの頂部孔を構成する。ドアが閉鎖位置にあるとき、コネクタパネルの前側に接続された複数のオプティカルファイバは、複数のファイバの第1の部分を少なくとも1つの側部孔を介して通し、複数のファイバの第2の部分を少なくとも1つの頂部孔を介して通すことによって、前方ケーブル領域から外部に通され、これにより各方向において通されるケーブルの密度を減少させ、ドアが、コネクタと前方ケーブル領域のオプティカルファイバを損傷しないように保護し、オプティカルファイバの最小所要曲げ半径を維持する。
【0007】
本発明の別の観点によれば、ドアは、開放位置にあるとき、下側プレート部材から選択的に取り外し可能であり、これにより前方ケーブル領域への非制限接近を可能にする。
本発明の更に別の観点によれば、ドアは、ドアが閉鎖位置にあるとき、前方ケーブル領域においてオプティカルファイバケーブル、コネクタ、およびアダプタの視覚的な検査を可能にする透明材料を備えている。
本発明の更に別の観点によれば、ドアを固定するための手段は、コネクタパネルから延び、ドアに取付けられたラッチ機構に解放可能に相互嵌合するブラケットを備えている。
本発明の更に別の観点によれば、上側プレート部材と下側プレート部材の後部分との間に連結された側部プレートが提供され、これにより後部ケーブル領域を構成する。後部ケーブル領域は、上側プレート部材、下側プレート部材の後部分、側部プレート部材、およびコネクタプレートの後面によって境界付けられている。後部ケーブル領域を完全に囲むように、ハウジングの後部分に連結される後部プレート部材が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、全体を通じて同じ参照符号が同じ又は対応する部分を表している図面を参照すると、本発明の1つの実施の形態をなすオプティカルファイバコネクタハウジングが示されている。まず図1を参照すると、本発明のオプティカルファイバコネクタハウジングを備えたファイバオプティック分配センタ20の正面図が示されている。典型的な分配センタ20は、「ベイ」とも呼ばれる、1以上の垂直設備スタック22を備えており、垂直設備スタック22は各々、垂直フレーム部材24によって支持されている幾つかの構成要素を有している。フレーム部材24を壁に取付けてもよく、フロアに自立させてもよい。図1に示される分配設備は、2つの設備ベイ22を備えているが、使用されるベイの数が、分配設備に必要とされる接続部の数で決まることは容易に分かるであろう。図1に示されるように、多数の隣接するベイが使用されるとき、ケーブルの管理を更に助けるため、ベイ22間にインターベイ保管ユニット25を配置してもよい。
【0009】
依然として図1を参照すると、各設備ベイ22は典型的には、少なくとも1つのオプティカルファイバコネクタハウジング26と、各コネクタハウジング26の上方に隣接して位置決めされた少なくとも1つの水平なレース路28とを有している。図1に示される分配設備では、各設備ベイ22は、2つのコネクタハウジング26と、2つの水平なレース路28とを有している。しかしながら、コネクタハウジング26に関連して水平なレース路28を使用するのが好ましいが、水平なレース路の使用は任意的なものであり、使用者のニーズによっては、コネクタハウジング26のみを使用してもよく、コネクタハウジング26を他の設備と関連して使用してもよい。さらに、使用者のニーズによっては、設備ベイ22に、スプライスハウジング(図示せず)と他の設備を含んでもよい。
【0010】
コネクタパネル26a(図示の目的のため、ドアが取り外されている)に最も良く示されるように、各コネクタハウジング26は、コネクタパネル30を有しており、コネクタパネル30は、コネクタパネル30の前側のところの個々のオプティカルファイバ32を、コネクタパネル30の後側のところの他のオプティカルファイバ(図示せず)に接続する。コネクタハウジング26は更に、オプティカルファイバ32のコネクタハウジング26の方へのルーチングを容易にするため、コネクタパネルの下方に位置決めされたケーブル管理ブラケット34を有している。
水平なレース路28a(図示の目的のため、前カバーが取り外されている)に最も良く示されるように、各水平なレース路28aは、コネクタハウジング26の頂部を通るコネクタパネル30からのオプティカルファイバ32のルーチングを容易にするため、ケーブル管理ブラケット36を有している。各コネクタハウジング26からのオプティカルファイバ32を、水平なレース路28とインターベイ保管ユニット25を介して、分配設備の他のコネクタハウジング26、又は使用者の設備の他の部分と相互接続するためオプティカルケーブルに接続することができる。
【0011】
オプティカルファイバの据え付け又は維持の後、過剰な曲げ、過剰な引張りによる損傷、或いは外部環境からの物理的損傷から保護するため、ドア36(ハウジング26bに最も良く示されている)が、各コネクタハウジング26の前方ケーブル領域の上で閉められる。同様に、接続されたオプティカルファイバを更に保護するため、保護カバー38が、水平なレース路28(水平なレース路28bに最も良く示されている)に付けられる。
次に図2を参照すると、本発明の1つの実施の形態によるオプティカルファイバコネクタハウジング26の正面斜視図が示されている。オプティカルファイバコネクタハウジング26は、上側プレート部材40と、下側プレート部材42と、コネクタパネル30と、ドア36と、ドア36を閉鎖位置に解放可能に固定するための手段44とを備えている。上側プレート部材40と下側プレート部材42は、略水平であり、互いに間隔を隔てている。プレート部材40、42は、支持フレームに取付けるようになっている。図2に示される実施の形態では、上側プレート部材40と下側プレート部材42は、プレート部材40、42間に連結された側プレート48に形成された取付け孔46によって、或いはプレート部材40、42に連結されたコネクタパネル30に形成された取付け孔50によって、或いは公知の他の取付け手段によって、支持フレーム(図示せず)に取付けられる。上側プレート部材40と下側プレート部材42は各々、前縁部52、54と、後縁部56、58とを有しており、下側プレート部材42の前縁部54は、上側プレート部材40の前縁部52よりも更に前方に延びている。
【0012】
コネクタパネル30は、上側プレート部材40の前縁部52から略垂直方向下方に垂下しており、下側プレート部材42の前縁部54に対して後方に配置された取付け線60に沿って、下側プレート部材42に連結されており、これにより下側プレート部材42のシェルフ部分62と後部分64を構成する。下側プレート部材42のシェルフ部分62は、下側プレート部材42の前縁部54と取付け線60との間にあり、下側プレート部材42の後部分64は、取付け線60と下側プレート部材42の後縁部58との間にある。
コネクタパネル30は、前面66及び後面68を有し、前面72及び後面74を各々有する型式の複数のオプティカルファイバアダプタ70を取付けるようになっており、アダプタ70の両側に接続されコネクタ76で各々終わっている一対のオプティカルファイバ32を光学的に整列状態に受け入れ取付けるようになっている。このようなオプティカルファイバアダプタ及びコネクタは、周知であり、種々の形体のものが入手できる。
【0013】
図2に示される実施の形態では、コネクタパネル30は、3つの二重オプティカルファイバアダプタ70を各々有する複数のコネクタモジュール78を取付けるようになっており、かくして各モジュール78は、6つのオプティカルファイバ接合部を収容する。各コネクタモジュール78は、コネクタパネル30の取付け孔82に挿入される迅速解放ファスナ80によって、コネクタパネル30に取付けられている。図2に示される実施の形態では、コネクタパネル30は、12のコネクタモジュール78(従って、全部で72のオプティカルファイバ接合部)を取付けることができるが、図2では、コネクタパネル30の後側の接続部を見ることができるように、3つのコネクタモジュールが取り除かれている。
ドア36は、頂縁部84、底縁部86、及び側縁部88を有している。ドア36は、底縁部86のところで、下側プレート部材42の前縁部54にヒンジ止めされており、これにより閉鎖位置(36a)と開放位置(36b、破線で図示されている)との間で移動可能である。図2に示される実施の形態では、ドア36を下側プレート部材42に連結するのに、2つのヒンジ90が使用されている。次に図3を参照すると、閉鎖位置にあるとき、ドア36は、略垂直に配向されており、コネクタパネル30から間隔を隔てコネクタパネル30と略平行に配置され、これにより前方ケーブル領域92、少なくとも1つの側部孔94、及び少なくとも1つの頂部孔96を構成する。前方ケーブル領域92は、ドア36、コネクタパネル30の前面66、及び下側プレート部材42のシェルフ部分62によって境界付けられている。側部孔94は、ドア36の側縁部88とコネクタパネル30の前面66との間にあるものとして定義される。頂部孔96は、ドア36の頂縁部84とコネクタパネル30の前面66との間にあるものとして定義される。ドアが開放位置(36b)にあるとき、ドア36は、垂直に配向されず、コネクタパネル30と垂直に整合し、これにより前方ケーブル領域92への非制限接近を可能にする。
【0014】
閉鎖位置においてドア36を解放可能に固定するための手段44も、提供される。図2に示される実施の形態では、固定手段は、コネクタパネル30から延び、ドア36に取付けられたラッチ機構100と解放可能に嵌合しているブラケット98を備えているが、閉鎖位置においてドア36を保持するための公知の他の機構を、本発明の範囲から逸脱することなしに、図2に示されるブラケット及びラッチ機構と置換してもよい。これらの他の機構には、他の型式の機械的ラッチ、磁気ラッチ、(ベルクロのような)フック・ループ材料、機械的戻り止めを有するラッチとヒンジが含まれる。さらに、ヒンジ付きドア36が好ましいが、本発明の別の実施の形態では、垂直に配向させることができ、閉鎖位置においてコネクタパネル30と垂直に整列させることができる限り、スライディングドア又は完全に取り外し可能なドア又はパネルを使用することもできる。
【0015】
依然として図2および図3を参照すると、本発明によるオプティカルファイバコネクタハウジング26を使用することによって、コネクタ76で各々終結している複数のオプティカルファイバ32を、コネクタパネル30のアダプタ70の後側74に接続することができる。たとえば、ファイバ32aが側部プレート48を通って接続され、コネクタモジュール78の中間アダプタに接続され、ファイバ32bが上側プレート部材40に形成されたスロット101を通って接続され、同じコネクタモジュール78の下側アダプタに接続される。相互接続を行うため、複数のオプティカルファイバ32は、コネクタパネル30のアダプタ70の前側72に接続され、好ましくは、複数のファイバの第1の部分を少なくとも1つの側部孔94を介して通し、複数のファイバの第2の部分を少なくとも1つの頂部孔96を介して通すことによって、前方ケーブル領域92に通される。たとえば、図2に示される実施の形態では、オプティカルファイバ32cは、中間アダプタの前側72に接続され、かくしてオプティカルファイバ32aと相互接続する。次いで、オプティカルファイバ32cは、頂部孔96によって、前方ケーブル領域92から外部に通される。同じようにして、オプティカルファイバ32bは、下側アダプタの前側72に接続され、かくしてオプティカルファイバ32bと相互接続する。オプティカルファイバ32dは、ケーブル管理ブラケット34および側部孔94によって、前方ケーブル領域92から通される。明瞭にする目的のため、図2は、2つのオプティカルファイバのみが接続され、前方ケーブル領域92から外部に通されることを示しているが、コネクタパネル30からのアダプタの列全体を、オプティカルファイバによって送り込むことができ、次いで必要に応じて、据え付け者によって決定されるように側部孔94と頂部孔96から外部に前方ケーブル領域92から通すことができることは明白である。たとえば、再び図1を参照すると、頂部孔96を通されるオプティカルファイバは、上方に隣接する水平なレース路28に直接供給され、側部孔94を通して出るオプティカルファイバは、インターベイ保管ユニット25に直接通される。本発明によるコネクタハウジング26は、各方向(即ち、垂直方向と側方)に通されるファイバの密度を減少させるようにオプティカルファイバのルーチングを可能にし、閉鎖されたドア36は、コネクタ76、アダプタ70、及びオプティカルファイバ32を損傷しないように保護し、オプティカルファイバの最小所要曲げ半径を維持する。
【0016】
本発明の別の実施の形態では、ドア36は、開放位置にあるとき、下側プレート部材42から選択的に取り外し可能である。これは、技術者にとってオプティカルファイバの最初の据え付けを容易にする。何故ならば、ドアが邪魔にならないからである。最初の据え付けが完了すると、コネクタ76とオプティカルファイバ32が損傷しないように保護されるように、ドア36を元に戻すことができる。この実施の形態では、ドア36を下側プレート42から選択的に取り外しできるように、公知の取り外し可能なヒンジ機構を使用することができる。
本発明の好ましい実施の形態では、ドア36は、ドア36が閉鎖位置にあるとき前方ケーブル領域92の視覚的な検査を可能にする透明な材料を含んでいる。好ましくは、透明材料は、破壊抵抗を提供し且つ前方ケーブル領域の内容物の検査を可能にする耐衝撃プラスチックであるが、ガラスを使用してもよい。審美的な外観の観点から望ましいとき、或いはオプティカルファイバに使用される光放射から人を保護するため、ドア36の透明材料は、光の透過に影響を及ぼすように、ボカシを入れたり他の材料で被覆したりしてもよい。
【0017】
本発明の別の実施の形態では、オプティカルファイバコネクタハウジング26は更に、後部ケーブル領域104を囲むように、ハウジングの後部分に連結された後側プレート部材102を備えている。後部ケーブル領域104は、上側プレート40、下側プレート42の後部分64、側部部材48、コネクタパネル30の後面、及び使用している場合には後側プレート部材102によって、境界付けられる。後部ケーブル領域104を囲む後側プレート部材102の使用は、任意的なものであるが、コネクタパネルの後側のオプティカルファイバを保護するのを助ける。
上述の実施の形態が好ましいが、他の実施の形態が本発明の範囲内に存在することが明白である。次に図4および図5を参照すると、コネクタハウジングの延長シェルフ部分108が下側プレート部材の上ではなく上側プレート部材の上にあり、ドア110が底部に向かってではなく頂部に向かって開放するように、図2に示される形体を垂直に“逆転”させた図4に示されるような別のコネクタハウジング106によって実質的に同じ利益を得ることができる。同様に、図5に示される第2の別のコネクタハウジング112は、垂直に配向された延長シェルフ部材114を有し、ドア116は、図5に示されるように、側部に開放する。図4および図5に示されるようなこれらの別の実施の形体の使用が、本発明から得られるオプティカルファイバのルーチングによる最大の利益を得るため、レース路又は他の設備の再位置決め又は再配向を必要としていることは明白である。
【0018】
添付図面を参照して本発明の幾つかの実施の形態を説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態には限定されず、本発明の範囲と精神から逸脱することなしに、多くの再構成、変形、及び部品や要素の交換をすることができるが、理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態によるオプティカルファイバコネクタハウジングを有するオプティカルファイバ分配設備の概略正面図である。
【図2】本発明の1つの観点によるオプティカルファイバコネクタハウジングの一部切り取り斜視図である。
【図3】図2と同様な簡略化した斜視図であって、本発明の1つの実施の形態によるコネクタハウジングの側部孔と頂部孔を示したものである。
【図4】本発明によるコネクタハウジングの別の実施の形態を示した、簡略化した斜視図である。
【図5】本発明によるコネクタハウジングの更に別の実施の形態を示した、簡略化した斜視図である。
【符号の説明】
20 分配センタ
22 設備スタック又はベイ
26 オプティカルファイバコネクタハウジング
28 レース路
30 コネクタパネル
34 ケーブル管理ブラケット
36 ドア
40 上側プレート部材
42 下側プレート部材
60 取付け線
70 オプティカルファイバアダプタ
78 コネクタモジュール
Claims (5)
- コネクタで終わり最小曲げ半径を有するオプティカルファイバのためクロス接続機能を提供するためのオプティカルファイバコネクタハウジングであって、
(a)略水平に且つ互いに間隔を隔てた上側プレート部材および下側プレート部材を備え、該プレート部材が、前縁部および後縁部を各々有し、支持フレームに取付けるようになっており、下側プレート部材の前縁部が、上側プレート部材の前縁部よりも更に前方に延びており、
(b)上側プレート部材の前縁部から略垂直方向下方に垂下し、下側プレート部材の前縁部に対して後方に配置された取付け線に沿って、下側プレート部材に連結されたコネクタパネルを備え、これにより下側プレート部材のシェルフ部分と後部分を構成し、下側プレート部材の前記シェルフ部分が、下側プレート部材の前縁部と取付け線との間にあり、下側プレート部分の前記後部分が、取付け線と下側プレート部材の後縁部との間にあり、コネクタパネルが、前面および後面を有し、複数のオプティカルファイバアダプタを取付けるようになっており、各オプティカルファイバアダプタが、前側および後側を有し、一対のオプティカルファイバを光学的に整列した状態で受け入れ取付けるようになっており、オプティカルファイバが、アダプタの両側から通され、コネクタで各々終わっており、
(c)頂縁部、底縁部、および側縁部を有するドアを備え、該ドアが、底縁部のところで下側プレート部材の前縁部にヒンジ止めされ、これにより開放位置と閉鎖位置との間で移動でき、閉鎖位置では、ドアが、略垂直に配向され、コネクタパネルから間隔を隔てコネクタパネルと平行であり、これにより前部領域、少なくとも1つの側部孔、および少なくとも1つの頂部孔を構成し、前部領域が、ドア、コネクタパネルの前面、および下側プレート部材のシェルフ部分によって境界付けられ、前記側部孔が、ドアの側縁部とコネクタパネルの前面との間にあり、前記頂部孔が、ドアの頂縁部とコネクタパネルの前面との間にあり、開放位置では、ドアが、垂直に配向されておらず、コネクタパネルと垂直方向に整合し、これにより前部領域への非制限接近を可能にし、
(d)閉鎖位置においてドアを解放可能に固定するための手段を備え、これにより、ドアが閉鎖位置にあるとき、コネクタで各々終結している複数のオプティカルファイバが、コネクタパネルのアダプタの前側に接続され、複数のファイバの第1の部分を少なくとも1つの側部孔を介して通し、複数のファイバの第2の部分を少なくとも1つの頂部孔を介して通すことによって、前部領域から外部に通され、これにより各方向において通されるオプティカルファイバの密度を減少させ、ドアが、コネクタと前部領域のオプティカルファイバを損傷しないように保護し、オプティカルファイバの最小所要曲げ半径を維持することを特徴とするオプティカルファイバコネクタハウジング。 - ドアを固定するための前記手段が、コネクタパネルから延び、ドアに取付けられたラッチ機構と解放可能に嵌合するブラケットを備えていることを特徴とする請求項1に記載のオプティカルファイバコネクタハウジング。
- 下側プレート部材のシェルフ部分に取付けられ、側部孔を介して前記アダプタから通されたオプティカルファイバを解放可能に固定するための管理ブラケットを更に備えていることを特徴とする請求項1に記載のオプティカルファイバコネクタハウジング。
- 上側プレート部材、下側プレート部材の前記後部分、側部プレート部材、およびコネクタパネルの前記後面によって境界付けられた後部領域を構成するため、上側プレート部材と下側プレート部材の前記後部分との間に連結された側部プレート部材を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載のオプティカルファイバコネクタハウジング。
- 後部領域を囲むため、ハウジングの後部分に連結された後部プレート部材を更に備えていることを特徴とする請求項4に記載のオプティカルファイバコネクタハウジング。
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