JP3880412B2 - コンテンツ提供方法、装置およびプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者端末を介した利用者からの要求に応じてコンテンツを利用者端末に提供すべく配信するコンテンツ提供方法、装置およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ブロードバンドサービスの開発の拡大に伴い、各種の映像番組を利用者に提供するシステムの開発が進められている。主なものとしては、各種の映像コンテンツをファイル化してサーバに蓄積しておき、ユーザからの要求により、所望の映像コンテンツをファイル形式でセンタ装置からダウンロードしてユーザに提供するシステムや、いわゆるビデオ・オン・デマンド(VOD)システムのように、サーバとクライアント間でインタラクティブに映像コンテンツを配信可能にしたシステムがある。更に、映像コンテンツの供給者が撮影した映像コンテンツを利用者に実時間でライブ形式により提供するシステムもある。
【0003】
上述した従来の各システムでは、視聴者メニューへの番組の提示を中止したり、また再開することにより、サービスの提供を中止したり、再開したりしようとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
コンテンツホルダ(コンテンツ供給者)がコンテンツの視聴サービスの提供を中止したいときに、視聴契約者がいる場合、センタ装置から視聴者端末へダウンロードした後はセンタ装置へアクセスすることなく視聴できる提供形態を除いて、従来のシステムはコンテンツの配信を簡単に中止することができないという問題がある。
【0005】
すなわち、コンテンツの配信を中止できるようになるためには、まず販売を中止して新たな視聴契約者の発生を抑制し、すべての視聴契約者の契約期間が終了するのを待たなければならないという問題がある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、販売管理テーブルおよび契約管理テーブルを用いてコンテンツの販売および視聴管理を適確かつ効率的に行い得るコンテンツ提供方法、装置およびプログラムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のコンテンツ提供方法は、利用者端末を介した利用者からの要求に応じてコンテンツ供給装置またはコンテンツの蓄積手段から入力されたコンテンツを利用者端末に提供すべく配信するコンテンツ提供装置で用いられるコンテンツ提供方法であって、前記コンテンツ提供装置は、各コンテンツについて利用者端末に配信し得る配信期間を各コンテンツ毎に配信管理テーブルに登録し、前記コンテンツを供給するコンテンツ供給者別にまとめた単位毎に利用者端末に提供することができるか否かを示すサービス提供可否情報を各コンテンツ単位毎にコンテンツ管理テーブルに登録し、利用者端末から利用者IDおよびコンテンツIDを伴うコンテンツ購入要求を受信したとき、前記配信管理テーブルの配信期間に基づき当該コンテンツIDのコンテンツが配信可能であり、かつ前記コンテンツ管理テーブルに登録されたサービス提供可否情報が提供可であるコンテンツに対してのみ、当該コンテンツを利用者端末に販売または視聴させるべく利用者端末に配信するとともに、利用者ID、コンテンツID、および利用者のコンテンツ視聴可能な視聴契約期間を契約管理テーブルに登録し、利用者端末から利用者IDおよびコンテンツIDを伴うコンテンツ視聴要求を受信したとき、当該利用者IDおよびコンテンツIDに対応して前記契約管理テーブルに登録されている契約期間に基づき当該コンテンツIDのコンテンツを利用者に視聴させるべく利用者端末に配信することを要旨とする。
【0008】
本発明のコンテンツ提供方法にあっては、コンテンツ提供装置は、各コンテンツの配信期間を配信管理テーブルに登録し、またコンテンツを供給するコンテンツ供給者別にまとめた単位毎に利用者端末に提供することができるか否かを示すサービス提供可否情報を各コンテンツ単位毎にコンテンツ管理テーブルに登録し、利用者端末からコンテンツ購入要求を受信すると、配信管理テーブルの配信期間に基づき配信可能であり、かつ前記コンテンツ管理テーブルに登録されたサービス提供可否情報が提供可であるコンテンツに対してのみ、コンテンツを販売または視聴させるべく利用者端末に配信するとともに、利用者ID、コンテンツIDおよび視聴契約期間を契約管理テーブルに登録し、利用者端末からコンテンツ視聴要求を受信すると、契約管理テーブルの契約期間に基づきコンテンツIDのコンテンツを利用者に視聴させるべく利用者端末に配信するため、コンテンツの販売および視聴管理を適確に行うことができ、特に契約管理テーブルの契約期間を管理することによりコンテンツの配信中止や削除を効率的に行うことができる。
【0011】
更に、本発明のコンテンツ提供方法は、上記に加えて、コンテンツを削除する場合、前記契約管理テーブルを参照して、契約管理テーブルに登録されている当該削除対象コンテンツの視聴契約期間が満了したか否かを判定し、視聴契約期間が満了したことを確認した場合に、当該コンテンツを削除することを要旨とする。
【0012】
本発明のコンテンツ提供方法にあっては、上記に加えて、コンテンツを削除する場合、契約管理テーブルに登録されている削除対象コンテンツの視聴契約期間が満了したか否かを判定し、視聴契約期間が満了したことを確認した場合に、当該コンテンツを削除するため、コンテンツの削除や配信中止を従来のようにすべての視聴契約者の契約期間の終了をいちいちチェックすることなく、契約管理テーブルを用いて効率的に行うことができる。
【0013】
本発明のコンテンツ提供装置は、利用者端末を介した利用者からの要求に応じてコンテンツ供給装置またはコンテンツの蓄積手段から入力されたコンテンツを利用者端末に提供すべく配信するコンテンツ提供装置であって、各コンテンツについて利用者端末に配信し得る配信期間を各コンテンツ毎に登録する配信管理テーブルと、前記コンテンツを供給するコンテンツ供給者別にまとめた単位毎に利用者端末に提供することができるか否かを示すサービス提供可否情報を各コンテンツ単位毎に登録するコンテンツ管理テーブルと、利用者端末から利用者IDおよびコンテンツIDを伴うコンテンツ購入要求を受信したとき、前記配信管理テーブルの配信期間に基づき当該コンテンツIDのコンテンツが配信可能であり、かつ前記コンテンツ管理テーブルに登録されたサービス提供可否情報が提供可であるコンテンツに対してのみ、当該コンテンツを利用者端末に販売または視聴させるべく利用者端末に配信する購入要求処理手段と、この購入要求処理手段による配信に伴い、前記コンテンツ購入要求とともに受信した利用者ID、コンテンツID、および利用者のコンテンツ視聴可能な視聴契約期間登録される契約管理テーブルと、利用者端末から利用者IDおよびコンテンツIDを伴うコンテンツ視聴要求を受信したとき、当該利用者IDおよびコンテンツIDに対応して前記契約管理テーブルに登録されている契約期間に基づき当該コンテンツIDのコンテンツを利用者に視聴させるべく利用者端末に配信する視聴要求処理手段とを有することを要旨とする。
【0014】
本発明のコンテンツ提供装置にあっては、各コンテンツの配信期間を配信管理テーブルに登録し、コンテンツを供給するコンテンツ供給者別にまとめた単位毎に利用者端末に提供することができるか否かを示すサービス提供可否情報を各コンテンツ単位毎にコンテンツ管理テーブルに登録し、利用者端末からコンテンツ購入要求を受信すると、配信管理テーブルの配信期間に基づき配信可能であり、かつ前記コンテンツ管理テーブルに登録されたサービス提供可否情報が提供可であるコンテンツに対してのみ、コンテンツを販売または視聴させるべく利用者端末に配信するとともに、利用者ID、コンテンツIDおよび視聴契約期間契約管理テーブルに登録され、利用者端末からコンテンツ視聴要求を受信すると、契約管理テーブルの契約期間に基づきコンテンツIDのコンテンツを利用者に視聴させるべく利用者端末に配信するため、コンテンツの販売および視聴管理を適確に行うことができ、特に契約管理テーブルの契約期間を管理することによりコンテンツの配信中止や削除を効率的に行うことができる。
【0015】
また、本発明のコンテンツ提供プログラムは、利用者端末を介した利用者からの要求に応じてコンテンツを利用者端末に提供すべく配信するコンテンツ提供装置で用いられるコンテンツ提供プログラムであって、各コンテンツについて利用者端末に配信し得る配信期間を各コンテンツ毎に配信管理テーブルに登録し、前記コンテンツを供給するコンテンツ供給者別にまとめた単位毎に利用者端末に提供することができるか否かを示すサービス提供可否情報を各コンテンツ単位毎にコンテンツ管理テーブルに登録し、利用者端末から利用者IDおよびコンテンツIDを伴うコンテンツ購入要求を受信したとき、前記配信管理テーブルの配信期間に基づき当該コンテンツIDのコンテンツが配信可能であり、かつ前記コンテンツ管理テーブルに登録されたサービス提供可否情報が提供可であるコンテンツに対してのみ、当該コンテンツを利用者端末に販売または視聴させるべく利用者端末に配信するとともに、利用者ID、コンテンツID、および利用者のコンテンツ視聴可能な視聴契約期間を契約管理テーブルに登録し、利用者端末から利用者IDおよびコンテンツIDを伴うコンテンツ視聴要求を受信したとき、当該利用者IDおよびコンテンツIDに対応して前記契約管理テーブルに登録されている契約期間に基づき当該コンテンツIDのコンテンツを利用者に視聴させるべく利用者端末に配信することを要旨とする。
【0016】
本発明のコンテンツ提供装置で用いられるコンテンツ提供プログラムにあっては、各コンテンツの配信期間を配信管理テーブルに登録し、前記コンテンツを供給するコンテンツ供給者別にまとめた単位毎に利用者端末に提供することができるか否かを示すサービス提供可否情報を各コンテンツ単位毎にコンテンツ管理テーブルに登録し、利用者端末からコンテンツ購入要求を受信すると、配信管理テーブルの配信期間に基づき配信可能であり、かつ前記コンテンツ管理テーブルに登録されたサービス提供可否情報が提供可であるコンテンツに対してのみ、コンテンツを販売または視聴させるべく利用者端末に配信するとともに、利用者ID、コンテンツIDおよび視聴契約期間を契約管理テーブルに登録し、利用者端末からコンテンツ視聴要求を受信すると、契約管理テーブルの契約期間に基づきコンテンツIDのコンテンツを利用者に視聴させるべく利用者端末に配信するため、コンテンツの販売および視聴管理を適確に行うことができ、特に契約管理テーブルの契約期間を管理することによりコンテンツの配信中止や削除を効率的に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供方法を実施するコンテンツ提供装置を適用した映像コンテンツの配信用のコンテンツ配信サービス管理装置の構成を示すブロック図である。同図に示すコンテンツ配信サービス管理装置200は、利用者からの要求に応じてコンテンツを利用者端末に提供すべく配信したり、コンテンツに関する各種サービスの管理などを行うものであり、例えば光ネットワーク、インターネット、電話網などのネットワーク400を介して利用者装置100a〜100mに接続され、また直接またはネットワーク400と同様なネットワークを介して映像コンテンツ供給装置300a〜300nに接続されている。
【0018】
利用者装置100は、各利用者によってコンテンツの購入要求などのために使用され、例えばパソコンなどのデータ処理装置などで構成される本発明の利用者端末である。映像コンテンツ供給装置300は、利用者装置100を介して利用者に販売する映像コンテンツを供給するように各コンテンツ供給者によって使用される。
【0019】
また、コンテンツ配信サービス管理装置200は、視聴者である利用者による視聴が開始されると、コンテンツの提供形態がダウンロード形式とビデオ・オン・デマンド(VOD)形式の場合には、コンテンツ配信サービス管理装置200の図1に図示されない蓄積手段に蓄積されている映像コンテンツを利用者装置100に配信し、またライブ形式の場合には、映像コンテンツ供給装置300から入力された映像コンテンツを利用者装置100に配信する。
【0020】
図1に示すように、コンテンツ配信サービス管理装置200は、販売するコンテンツの販売期間を含む販売情報を設定する販売情報設定手段201、利用者装置100から利用者が購入し契約したコンテンツの契約期間を含む契約情報を設定する契約情報設定手段202、コンテンツに対する削除処理の制御を行う削除制御手段203、および利用者装置100に対してコンテンツに対する各種のサービスを提供するサービス提供手段204から構成されている。
【0021】
また、コンテンツ配信サービス管理装置200は、図1には図示しないが、図2(a),(b)および(c)にそれぞれ示すコンテンツホルダ管理テーブル、配信管理テーブルを含む販売管理テーブルおよび契約管理テーブルを有する。
【0022】
図2(a)に示すコンテンツホルダ管理テーブルは、コンテンツホルダを識別するコンテンツホルダIDと、コンテンツホルダIDに属するすべてのコンテンツIDに対応するコンテンツについてのコンテンツホルダID単位での販売サービスの提供の可否を示すサービス提供可否情報を各コンテンツホルダIDに対応して登録していて、コンテンツホルダ単位のコンテンツの販売可否である各コンテンツホルダのサービス提供状況を管理している。
【0023】
図2(b)に示す販売管理テーブルは、コンテンツを識別するコンテンツIDと、コンテンツID毎のコンテンツが属するコンテンツホルダIDと、コンテンツの販売期間を示す販売期間情報と、コンテンツの視聴が有料か無料かを識別する有料/無料情報から構成され、これにより各コンテンツの販売状況を管理している。
【0024】
図2(c)に示す契約管理テーブルは、利用者を識別する利用者IDと、利用者ID毎の購入され契約されたコンテンツを識別するコンテンツIDと、購入され契約されたコンテンツの契約期間を示す契約期間情報から構成され、各コンテンツの契約状況を管理している。
【0025】
また、コンテンツ配信サービス管理装置200は、利用者装置100から利用者IDおよびコンテンツIDを伴うコンテンツ購入要求を受信すると、販売管理テーブルに登録されている販売期間および有料/無料情報に基づき当該コンテンツIDのコンテンツが販売可能であって、無料である場合には、当該コンテンツを利用者装置100に視聴させるべく配信し、当該コンテンツが販売可能であって、有料である場合には、当該コンテンツを販売すべく利用者装置100に配信するようにサービス提供手段204からなる購入要求処理手段の制御により制御するとともに、前記利用者ID、コンテンツID、および利用者のコンテンツ視聴可能な視聴契約期間を図2(c)に示す契約管理テーブルに登録する。
【0026】
また、コンテンツ配信サービス管理装置200は、利用者装置100から利用者IDおよびコンテンツIDを伴うコンテンツ視聴要求を受信すると、図2(c)に示す契約管理テーブルを参照して、当該利用者IDおよびコンテンツIDに対応して契約管理テーブルに登録されている契約期間情報に基づき当該コンテンツIDのコンテンツを利用者に視聴させるべく利用者装置100に配信するようにサービス提供手段204からなる視聴要求処理手段により制御している。
【0027】
更に、コンテンツ配信サービス管理装置200は、図2(a)に示したコンテンツホルダ管理テーブルを参照して、サービス提供可否情報が可であるコンテンツに対してのみコンテンツ購入要求に対するコンテンツの販売または視聴を可能としている。また、コンテンツを削除する場合、削除制御手段203が図2(c)に示した契約管理テーブルを参照して、契約管理テーブルに登録されている当該削除対象コンテンツの視聴契約期間が満了したか否かを判定し、視聴契約期間が満了したことを確認した場合に、当該コンテンツを削除するように制御している。
【0028】
更に具体的に説明すると、販売する映像コンテンツは、ソースである映像番組を、利用者に提供する映像コンテンツの提供形態の違いや映像コンテンツの符号化レートの違い等により分類して構成される。従って、1つの映像番組に対し、提供形態や符号化レートの異なる複数の映像コンテンツが存在する。各映像コンテンツは、映像番組を識別する識別情報と、提供形態の違いや映像コンテンツの符号化レートの違いにより識別する識別情報とにより構成されるコンテンツIDにより識別される。
【0029】
提供形態は、映像番組を利用者に提供する形態種別を示すものであり、ダウンロード形式、ビデオ・オン・デマンド形式およびライブ形式に分類される。ダウンロード形式は、利用者装置100に映像コンテンツをファイル形式で提供するものであり、ビデオ・オン・デマンド形式は、いわゆるVODシステムのように、利用者装置100との間でインタラクティブに映像コンテンツの配信制御を行って利用者装置100に提供するものである。また、ライブ形式は、実況中継のように、映像コンテンツ供給装置300が供給する映像コンテンツを実時間で利用者装置100に提供するものである。このような提供形態を販売の単位とすることにより、利用者へ提供する映像コンテンツのサービス種別に応じた適切な販売が可能になる。
【0030】
また、符号化レートは、利用者に提供する映像番組の符号化レートの種別を示すものであり、例えば、MPEG2による6Mbit/sや3Mbit/s,MPEG4による1.5Mbit/sや1Mbit/sや384Kbit/s等のように分類される。符号化レートの種別を販売単位とすることにより、利用者へ提供する映像コンテンツの品質に応じた適切な販売が可能になる。
【0031】
各コンテンツは、上述したように映像番組別に提供形態や符号化レートにより分類することに加え、映像番組を供給する供給者別、供給者の供給単位別、あるいは、システムでの管理単位別のようにコンテンツを何らかのまとまった単位で分類することも可能である。
【0032】
コンテンツホルダ単位での管理を行う場合には、各単位を識別するコンテンツホルダIDを設け、コンテンツをコンテンツホルダIDとコンテンツIDにより識別する。このようなコンテンツホルダIDを設けることにより、コンテンツホルダに属するすべてのコンテンツに対し、一括した各種処理を行うことが可能となる。例えば、コンテンツホルダIDに属するすべてのコンテンツIDに対応するコンテンツについて、販売サービスを停止したり再開したり、視聴契約者のいないコンテンツについての視聴サービスを停止したり、視聴契約者のいるコンテンツについての視聴サービスの停止予約をしたり、視聴サービスを再開したりすることが可能となる。
【0033】
コンテンツ配信サービス管理装置200は、コンテンツの販売を開始するときに、販売情報設定手段201により、図2(a)に示すコンテンツホルダ管理テーブルに、販売するコンテンツが属するコンテンツホルダIDを設定し、サービス提供可否情報をサービスの提供が可能であることを示す「可」に設定する。サービス提供可否情報は、サービスの運用中に何らかの理由により、コンテンツホルダIDに属するコンテンツに対する販売サービスの続行が不可能になった場合に、「否」に設定され、販売サービスの再開が可能になった時点で「可」に設定される。
【0034】
更に、図2(b)に示す販売管理テーブルに、販売するコンテンツのコンテンツIDと、販売するコンテンツが属するコンテンツホルダIDと、コンテンツの販売期間を示す販売期間情報と、販売するコンテンツが有料か無料かを示す有料/無料情報を設定する。このような管理を行うことによって、各コンテンツの販売の可否は、コンテンツホルダ単位でのサービス提供可否情報による管理とコンテンツ単位での販売期間情報のアンド条件によって決定される。
【0035】
コンテンツ配信サービス管理装置200は、各利用者装置100からの販売情報の提供要求があると、サービス提供手段204により、販売管理テーブルの販売期間情報とコンテンツホルダ管理テーブルのサービス提供可否情報をサーチし、販売管理テーブルの販売期間情報により販売期間内のコンテンツ情報を求め、販売管理テーブルの有料/無料情報を含めて表示情報を生成し、利用者装置100に送信する。その際、販売期間内のコンテンツ情報のうち、コンテンツホルダIDに対応するコンテンツホルダ管理テーブルのサービス提供可否情報が「可」であるコンテンツ情報のみを表示情報に含めるようにしてもよいし、サービス提供可否情報の設定内容に関わらず、サービス提供可否情報を含めて表示情報を生成してもよい。
【0036】
利用者が、利用者装置100に表示された販売中のコンテンツ情報をみて、コンテンツの購入要求をすると、コンテンツ配信サービス管理装置200は、契約情報設定手段202により、購入要求した利用者の利用者IDと、購入するコンテンツのコンテンツIDと、利用者との間で設定された契約期間に関する契約期間情報を図2(c)に示す契約管理テーブルに設定する。ここで、契約期間としては、販売期間の終了時期を越えて設定することが可能である。
【0037】
コンテンツ配信サービス管理装置200は、利用者装置100からの契約情報の提供要求があると、サービス提供手段204により、要求した利用者の利用者IDに基づき、契約管理テーブルをサーチし、契約期間内のコンテンツ情報を求め、表示情報を生成し、利用者装置100に送信する。なお、この場合の表示情報は、コンテンツに対応するコンテンツホルダに関するサービス提供可否情報に因らない。
【0038】
また、利用者が、利用者装置100に表示された契約中のコンテンツ情報をみて、コンテンツの視聴要求をすると、サービス提供手段204により、コンテンツIDに対応するコンテンツが利用者装置100へ配信される。
【0039】
以上述べたように、契約期間としては販売期間の終了時期を越えて設定可能なため、本装置で設定する販売期間が終了しても、契約期間が終了するまで、利用者は契約中のコンテンツの視聴が可能となる。
【0040】
利用者は、利用者装置100に表示された販売中のコンテンツ情報をみて、コンテンツの視聴要求をすると、コンテンツ配信サービス管理装置200は、サービス提供手段204により、利用者が視聴要求したコンテンツのコンテンツIDに基づき、販売管理テーブルをサーチし、そのコンテンツIDの有料/無料情報を確認し、無料の場合にはコンテンツIDに対応するコンテンツを利用者装置100に配信する。有料の場合には、視聴要求した利用者の利用者IDと、視聴要求したコンテンツIDとに基づき、契約管理テーブルをサーチし、契約期間内としてのレコードが存在する場合には、視聴要求した利用者はそのコンテンツに対して契約中であるので、コンテンツIDに対応するコンテンツを利用者装置100に配信する。
【0041】
また、契約期間内としてのレコードが存在しない場合には、有料のため視聴できないことや視聴する場合には購入して契約する必要があることを示す表示情報を生成し、利用者装置100に送信する。更に、契約期間外としてのレコードが存在する場合には、契約期間内にないことを示す表示情報を生成し、利用者装置100に送信する。このように、有料サービスの場合には、契約中の利用者はすぐに視聴が可能で、未契約の利用者は契約しないと視聴できないが、それぞれ適切な対応をすることができる。
【0042】
なお、利用者装置100に販売中のコンテンツに含めて販売停止中のコンテンツも含めて情報表示されている場合に、販売停止中のコンテンツへの視聴要求をしようとしたときの対応としては、すべての利用者に対して、販売停止中のため視聴不可であることを示す表示情報を生成し利用者装置100に送信するようにしてもいいし、あるいは、契約中の利用者に対してのみ、コンテンツIDに対応するコンテンツを利用者装置100に配信し、その他の利用者に対しては、販売停止中のため視聴不可であることを示す表示情報を生成し利用者装置100に送信するようにしてもいい。
【0043】
コンテンツホルダIDの利用方法として、コンテンツホルダID毎にサービス提供可否情報をもち、コンテンツホルダ単位でのコンテンツに対する販売サービスの提供を停止または再開したりする場合について述べたが、コンテンツホルダIDの利用方法はこれに限らなくてもよい。例えば、コンテンツホルダ単位で、販売情報や契約情報を提示したり、コンテンツホルダ単位でコンテンツを変更・更新・削除したりする等の各種のサービス処理に利用できる。
【0044】
コンテンツ配信サービス管理装置は、何らかの理由でコンテンツを削除する場合、削除制御手段203により、削除するコンテンツのコンテンツIDに基づき、契約管理テーブルをサーチし、そのコンテンツIDの契約期間情報に契約期間中の利用者があるかをチェックし、該コンテンツIDに対し、契約中の利用者が1人でもいる場合には、そのコンテンツの削除ができないようにし、契約中の利用者がすべていなくなった場合のみコンテンツの削除ができるようにする。このようにすることにより、契約者は一度契約することにより、契約期間の満了まで、契約したコンテンツに対する提示サービスや視聴サービスは保証されることになる。更に、契約中の利用者が1人でもいる場合でも、契約中の利用者がすべていなくなるのを待って自動的にコンテンツが削除されるべく予約できるようにしてもよい。なお、コンテンツを削除する場合には、新しい契約者の発生の抑制と、販売情報の提示要求があったときに販売可として表示されることの回避のために、販売管理テーブル上で販売期間が終了している状態になっている必要がある。
【0045】
上記実施形態においては、コンテンツ単位の販売の管理に加えて、コンテンツホルダなどのシステムでの管理単位での視聴者メニューへの番組の提示や配信の停止/再開等の各種のサービス管理処理が可能となる。有料サービスの場合は、販売の管理に加えて契約の管理を行い、販売契約期間を販売期間の終了時期を越えて設定可能とすることで、本装置で設定する販売期間が終了しても、契約中の利用者に対し、契約期間が終了するまでコンテンツの視聴サービスの提供が可能となる。また、有料サービスの場合には、契約中の利用者はすぐに視聴が可能で、本契約の利用者は契約しないと視聴できないが、それぞれ適切な対応をすることができる。更に、コンテンツの削除の際、契約中の利用者がいる場合には、そのコンテンツの削除ができないようにすることにより、一度契約すれば、契約期間の満了まで、契約したコンテンツに対する提示サービスや視聴サービスを保証することが可能となる。
【0046】
なお、上記実施形態のコンテンツ提供方法の処理手順をプログラムとして例えばCDやFDなどの記録媒体に記録して、この記録媒体をコンピュータシステムに組み込んだり、または記録媒体に記録されたプログラムを通信回線を介してコンピュータシステムにダウンロードしたり、または記録媒体からインストールし、該プログラムでコンピュータシステムを作動させることにより、コンテンツ提供方法を実施するコンテンツ提供装置として機能させることができることは勿論であり、このような記録媒体を用いることにより、その流通性を高めることができるものである。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、各コンテンツの販売期間を販売管理テーブルに登録し、利用者端末からコンテンツ購入要求を受信すると、販売管理テーブルの販売期間に基づき販売可能である場合、コンテンツを販売または視聴させるべく利用者端末に配信するとともに、利用者ID、コンテンツIDおよび視聴契約期間を契約管理テーブルに登録し、利用者端末からコンテンツ視聴要求を受信すると、契約管理テーブルの契約期間に基づきコンテンツIDのコンテンツを利用者に視聴させるべく利用者端末に配信するので、コンテンツの販売および視聴管理を適確に行うことができ、特に契約管理テーブルの契約期間を管理することによりコンテンツの配信中止や削除を効率的に行うことができる。
【0048】
また、本発明によれば、コンテンツを削除する場合、契約管理テーブルに登録されている削除対象コンテンツの視聴契約期間が満了したか否かを判定し、視聴契約期間が満了したことを確認した場合に、当該コンテンツを削除するので、コンテンツの削除や配信中止を従来のようにすべての視聴契約者の契約期間の終了をいちいちチェックすることなく、契約管理テーブルを用いて効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ提供方法を実施するコンテンツ提供装置を適用した映像コンテンツの配信用のコンテンツ配信サービス管理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す実施形態のコンテンツ配信サービス管理装置に設けられているコンテンツホルダ管理テーブル、販売管理テーブルおよび契約管理テーブルの構成を示す図である。
【符号の説明】
100 利用者装置
200 コンテンツ配信サービス管理装置
201 販売情報設定手段
202 契約情報設定手段
203 削除制御手段
204 サービス提供手段
300 映像コンテンツ供給装置

Claims (4)

  1. 利用者端末を介した利用者からの要求に応じてコンテンツ供給装置またはコンテンツの蓄積手段から入力されたコンテンツを利用者端末に提供すべく配信するコンテンツ提供装置で用いられるコンテンツ提供方法であって、
    前記コンテンツ提供装置は、
    各コンテンツについて利用者端末に配信し得る配信期間を各コンテンツ毎に配信管理テーブルに登録し、
    前記コンテンツを供給するコンテンツ供給者別にまとめた単位毎に利用者端末に提供することができるか否かを示すサービス提供可否情報を各コンテンツ単位毎にコンテンツ管理テーブルに登録し、
    利用者端末から利用者IDおよびコンテンツIDを伴うコンテンツ購入要求を受信したとき、前記配信管理テーブルの配信期間に基づき当該コンテンツIDのコンテンツが配信可能であり、かつ前記コンテンツ管理テーブルに登録されたサービス提供可否情報が提供可であるコンテンツに対してのみ、当該コンテンツを利用者端末に販売または視聴させるべく利用者端末に配信するとともに、利用者ID、コンテンツID、および利用者のコンテンツ視聴可能な視聴契約期間を契約管理テーブルに登録し、
    利用者端末から利用者IDおよびコンテンツIDを伴うコンテンツ視聴要求を受信したとき、当該利用者IDおよびコンテンツIDに対応して前記契約管理テーブルに登録されている契約期間に基づき当該コンテンツIDのコンテンツを利用者に視聴させるべく利用者端末に配信することを特徴とするコンテンツ提供方法。
  2. コンテンツを削除する場合、前記契約管理テーブルを参照して、契約管理テーブルに登録されている当該削除対象コンテンツの視聴契約期間が満了したか否かを判定し、視聴契約期間が満了したことを確認した場合に、当該コンテンツを削除することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ提供方法。
  3. 利用者端末を介した利用者からの要求に応じてコンテンツ供給装置またはコンテンツの蓄積手段から入力されたコンテンツを利用者端末に提供すべく配信するコンテンツ提供装置であって、
    各コンテンツについて利用者端末に配信し得る配信期間を各コンテンツ毎に登録する配信管理テーブルと、
    前記コンテンツを供給するコンテンツ供給者別にまとめた単位毎に利用者端末に提供することができるか否かを示すサービス提供可否情報を各コンテンツ単位毎に登録するコンテンツ管理テーブルと、
    利用者端末から利用者IDおよびコンテンツIDを伴うコンテンツ購入要求を受信したとき、前記配信管理テーブルの配信期間に基づき当該コンテンツIDのコンテンツが配信可能であり、かつ前記コンテンツ管理テーブルに登録されたサービス提供可否情報が提供可であるコンテンツに対してのみ、当該コンテンツを利用者端末に販売または視聴させるべく利用者端末に配信する購入要求処理手段と、
    この購入要求処理手段による配信に伴い、前記コンテンツ購入要求とともに受信した利用者ID、コンテンツID、および利用者のコンテンツ視聴可能な視聴契約期間登録される契約管理テーブルと、
    利用者端末から利用者IDおよびコンテンツIDを伴うコンテンツ視聴要求を受信したとき、当該利用者IDおよびコンテンツIDに対応して前記契約管理テーブルに登録されている契約期間に基づき当該コンテンツIDのコンテンツを利用者に視聴させるべく利用者端末に配信する視聴要求処理手段と
    を有することを特徴とするコンテンツ提供装置。
  4. 利用者端末を介した利用者からの要求に応じてコンテンツを利用者端末に提供すべく配信するコンテンツ提供装置で用いられるコンテンツ提供プログラムであって、
    各コンテンツについて利用者端末に配信し得る配信期間を各コンテンツ毎に配信管理テーブルに登録し、
    前記コンテンツを供給するコンテンツ供給者別にまとめた単位毎に利用者端末に提供することができるか否かを示すサービス提供可否情報を各コンテンツ単位毎にコンテンツ管理テーブルに登録し、
    利用者端末から利用者IDおよびコンテンツIDを伴うコンテンツ購入要求を受信したとき、前記配信管理テーブルの配信期間に基づき当該コンテンツIDのコンテンツが配信可能であり、かつ前記コンテンツ管理テーブルに登録されたサービス提供可否情報が提供可であるコンテンツに対してのみ、当該コンテンツを利用者端末に販売または視聴させるべく利用者端末に配信するとともに、利用者ID、コンテンツID、および利用者のコンテンツ視聴可能な視聴契約期間を契約管理テーブルに登録し、
    利用者端末から利用者IDおよびコンテンツIDを伴うコンテンツ視聴要求を受信したとき、当該利用者IDおよびコンテンツIDに対応して前記契約管理テーブルに登録されている契約期間に基づき当該コンテンツIDのコンテンツを利用者に視聴させるべく利用者端末に配信することを特徴とするコンテンツ提供プログラム。
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