JP3880321B2 - 情報処理装置、データ通信システム、情報処理方法、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データにカバーシートを付加する機能を有する情報処理装置、データ通信システム、情報処理方法、プログラムおよび記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータにインストールされたファクシミリドライバやファクシミリ機能を有するプリンタドライバでは、コンピュータで作成したデータを送信する際に、送信データの先頭ページにカバーシートを付加する機能を有するものがある。このカバーシートの生成には、テンプレートが用いられる。このテンプレートには、テキストフィールドが設けられ、このテキストフィールドには、アドレス情報およびそれを表す固定文字列が書き込まれる。このテンプレートを作成する際には、このテンプレートに対して、そのテキストフィールドに複数のアドレス情報を書き込むための複数アドレスフィールドを定義し、また、各アドレス情報に対する固定文字列をテキストデータにより設定しなければならない。
【0003】
例えば、複数のアドレス情報(受信先の氏名、住所、電話番号を含む情報)が書き込まれたカーバーシートを作成する場合には、カバーシートのテンプレートにおけるテキストフィールドに複数のアドアレス情報を書き込むための複数アドレスフィールドを定義し、各アドレス情報フィールドに対応させて固定文字列として「氏名」、「住所」、「電話番号」等の文字を事前に定義しなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような方法でカバーシートを作成する際には、アドレス情報の件数分固定文字列を設定する必要があるので、操作性がよくない。また、誤入力により、アドレス情報と固定文字列の数が一致しないときには、不適切なレイアウトを有するデータが形成される恐れがある。
【0005】
本発明の目的は、複数の情報が書き込まれるカバーシートを作成する際の操作性の向上を図ることができるとともに、情報と固定文字列の数の不一致に起因する不適切なレイアウトを有するカバーシートの生成を未然に防止することができる情報処理装置、データ通信システム、情報処理方法、プログラムおよび記憶媒体を提供することにある。
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、データにカバーシートを付加する機能を有する情報処理装置において、データの送信先を特定するための複数のアドレス情報を記憶する記憶手段と、前記カバーシートを生成するためのテンプレートであって、前記複数のアドレス情報を展開するためのアドレスフィールドが定義されたテンプレートを登録する登録手段と、前記テンプレートに定義された前記アドレスフィールド内に、前記アドレス情報に対応付けて展開すべき固定文字列を設定する設定手段と、前記登録手段により登録された複数のテンプレートからいずれかのテンプレートを選択する選択手段と、前記記憶手段に記憶された前記複数のアドレス情報の中から、前記カバーシートに展開すべきアドレス情報を指定する指定手段と、前記選択手段が選択したテンプレートの前記アドレスフィールドに、前記指定手段が指定したアドレス情報を展開してカバーシートを生成する生成手段と、前記生成手段が生成したカバーシートを前記データに付加する付加手段とを有し、前記生成手段は、前記選択手段が選択したテンプレートに前記固定文字列が設定されている場合は前記指定手段により指定されたアドレス情報及び該指定されたアドレス情報の数に応じた前記固定文字列を展開してカバーシートを生成し、前記選択手段が選択したテンプレートに前記固定文字列が設定されていない場合は前記指定手段により指定されたアドレス情報を展開してカバーシートを生成することを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、データにカバーシートを付加する機能を有する情報処理装置と、前記カバーシートが付加されたデータを、通信回線を介して送信する通信装置とを有するデータ通信システムにおいて、前記情報処理装置は、データの送信先を特定するための複数のアドレス情報を記憶する記憶手段と、前記カバーシートを生成するためのテンプレートであって、前記複数のアドレス情報を展開するためのアドレスフィールドが定義されたテンプレートを登録する登録手段と、前記テンプレートに定義された前記アドレスフィールド内に、前記アドレス情報に対応付けて展開すべき固定文字列を設定する設定手段と、前記登録手段により登録された複数のテンプレートからいずれかのテンプレートを選択する選択手段と、前記記憶手段に記憶された前記複数のアドレス情報の中から、前記カバーシートに展開すべきアドレス情報を指定する指定手段と、前記選択手段が選択したテンプレートの前記アドレスフィールドに、前記指定手段が指定したアドレス情報を展開してカバーシートを生成する生成手段と、前記生成手段が生成したカバーシートを前記データに付加する付加手段とを有し、前記通信装置は、前記付加手段により前記カバーシートが付加されたデータを受信して通信回線を介して他の通信装置へ送信する通信手段を有し、前記生成手段は、前記選択手段が選択したテンプレートに前記固定文字列が設定されている場合は前記指定手段により指定されたアドレス情報及び該指定されたアドレス情報の数に応じた前記固定文字列を展開してカバーシートを生成し、前記選択手段が選択したテンプレートに前記固定文字列が設定されていない場合は前記指定手段により指定されたアドレス情報を展開してカバーシートを生成することを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、データにカバーシートを付加する機能を有する情報処理装置における情報処理方法であって、前記カバーシートを生成するためのテンプレートであって、複数のアドレス情報を展開するためのアドレスフィールドが定義されたテンプレートを登録する登録工程と、前記テンプレートに定義された前記アドレスフィールド内に、前記アドレス情報に対応付けて展開すべき固定文字列を設定する設定工程と、前記登録工程で登録された複数のテンプレートからいずれかのテンプレートを選択する選択工程と、記憶手段に記憶された複数のアドレス情報の中から、前記カバーシートに展開すべきアドレス情報を指定する指定工程と、前記選択工程で選択されたテンプレートの前記アドレスフィールドに、前記指定工程で指定されたアドレス情報を展開してカバーシートを生成する生成工程と、前記生成工程で生成されたカバーシートを前記データに付加する付加工程とを有し、前記生成工程は、前記選択工程で選択されたテンプレートに前記固定文字列が設定されている場合は前記指定工程で指定されたアドレス情報及び該指定されたアドレス情報の数に応じた前記固定文字列を展開してカバーシートを生成し、前記選択工程で選択されたテンプレートに前記固定文字列が設定されていない場合は前記指定工程で指定されたアドレス情報を展開してカバーシートを生成することを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、データにカバーシートを付加するためにコンピュータに、前記カバーシートを生成するためのテンプレートであって、複数のアドレス情報を展開するためのアドレスフィールドが定義されたテンプレートを登録する登録ステップと、前記テンプレートに定義された前記アドレスフィールド内に、前記アドレス情報に対応付けて展開すべき固定文字列を設定する設定ステップと、前記登録ステップで登録された複数のテンプレートからいずれかのテンプレートを選択する選択ステップと、記憶手段に記憶された複数のアドレス情報の中から、前記カバーシートに展開すべきアドレス情報を指定する指定ステップと、前記選択ステップで選択されたテンプレートの前記アドレスフィールドに、前記指定ステップで指定されたアドレス情報を展開してカバーシートを生成する生成ステップと、前記生成ステップで生成されたカバーシートを前記データに付加する付加ステップとを実行させるためのプログラムであって、前記生成ステップは、前記選択ステップで選択されたテンプレートに前記固定文字列が設定されている場合は前記指定ステップで指定されたアドレス情報及び該指定されたアドレス情報の数に応じた前記固定文字列を展開してカバーシートを生成し、前記選択ステップで選択されたテンプレートに前記固定文字列が設定されていない場合は前記指定ステップで指定されたアドレス情報を展開してカバーシートを生成することを特徴とする。
また、本発明は、上記プログラムをコンピュータ読み取り可能に格納したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0011】
図1は本発明の実施の一形態に係る印刷制御装置を搭載するクライアントと印刷装置とから構成される印刷システムを示すブロック図、図2は図1のクライントの情報管理DBにおける2つのカーバーシートテンプレート用登録ファイルの格納状態を示す図である。
【0012】
印刷システムは、図1に示すように、クライアント1000と、複数の印刷装置2000,3000と、クライアント1000と印刷装置2000とを接続するための通信回線4000と、印刷装置2000と印刷装置3000とを接続するための通信回線5000とから構成される。
【0013】
クライアント1000は、パーソナルコンピュータから構成され、このパーソナルコンピュータは、表示部1010と、入力部1020と、入出力データ制御部1030と、インタフェース制御部1040と、記憶媒体読み取り装置1050と、記憶部1060と、データ制御部1070と、クライアント全体の動作を制御する中央演算処理装置1080(CPUまたはMPU)と、上記各ブロックを接続するシステムバス1090とを備える。
【0014】
印刷装置2000は、コントローラ部2010と、エンジン部2020とを有するとともに、通信回線5000を介して印刷データを送受信することが可能ないわゆるファクシミリ機能を有する。
【0015】
通信回線4000は、LANから構成される。また、通信回線4000を、IEEE1394やUSBなどの双方向シリアルインタフェースを有する通信回線から構成してもよい。通信回線5000は、PSTN、ISDNなどのファクシミリ機能を実現するための双方向インターフェースを有する通信回線から構成される。
【0016】
クライアント1000において、表示部1010は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイなどの表示デバイスから構成される。入力部1020は、キーボードやマウスなどのポインティングデバイスから構成される。
【0017】
データ制御部1070は、いわゆるファクシミリ機能のように指定した宛先にデータを送信することが可能な機能を有するプリンタドライバから構成される。このプリンタドライバとは、クライアント1000上に常駐しているオペレーティングシステム(OS)と印刷装置2000との間において、アプリケーションなどで生成された印刷データをプリンタで処理可能なように加工するとともに、印刷装置2000を制御するプログラムである。また、データ制御部1070は、カバーシートテンプレートを作成するためのカバーシートテンプレート作成部1071と、カバーシートを生成するためのカバーシート生成部1072と、情報管理データベース(以下、情報管理DB)1073とを有し、これらブロックを含むデータ制御部1070を構成するプリンタドラバすなわちプログラムは、記憶部1060または記憶媒体読み取り装置1050で読み取られる記憶媒体上に格納されている。また、情報管理DB1073には、図2に示すように、後述する登録ファイルA、登録ファイルBが格納される。このデータ制御部1070による処理の詳細については、後述する。
【0018】
記憶媒体読み取り装置1050は、FD(フロッピー・ディスク)、CD-ROM、ROM、DVD、磁気テープなどの記憶媒体に記録されたプリンタドライバ、ソフトキャリブレーションなどのプログラムや画像データなどを読み取ることができる。
【0019】
次に、クライアント1000のデータ制御部1070によるカバーシート付き印刷データを生成する際の手順について図3を参照しながら説明する。図3は図1のクライアントのデータ制御部1070によるカバーシート付き印刷データを生成する際の手順を示すフローチャートである。ここでは、クライアント1000においてカバーシート付き印刷データを生成し、この印刷データを、印刷装置2000にて印刷あるいは印刷装置2000を経由して印刷装置3000に送信する例を説明する。
【0020】
クライアント1000においては、図3に示すように、まずステップS1で、印刷データに添付することができるカバーシートテンプレートおよびその印刷データの作成/登録/選択/生成を指示する入力操作を行う。具体的には、クライアント1000の表示部1010に表示されたメニュー画面上で、入力部1020より、カバーシートテンプレート作成処理、カバーシートテンプレート登録処理およびカバーシートテンプレート選択処理を含む印刷装置2000に対する印刷指示の入力操作が行われる。続いて、ステップS2に進み、カーバーシートテンプレート作成部1071により、上記入力指示内容に従い、カバーシートテンプレートの作成処理を行う。このカーバーシートテンプレート作成部1071によるステップS2の処理の詳細については、後述する。
【0021】
次いで、カバーシート生成部1072により、印刷処理を行う。この印刷処理では、まずステップS3において、カバーシートテンプレートを登録し、続ステップS4で、カバーシートテンプレートを選択する。そして、ステップS5に進み、アドレス情報などを設定する通常の印刷処理を行う。次いで、ステップS6に進み、カバーシートを生成し、続くステップS7で、印刷データを形成する通常の印刷処理を行う。このカバーシート生成部1072による印刷処理の詳細については、後述する。
【0022】
次に、データ制御部1070のカバーシートテンプレート作成部1071、カバーシート生成部1072による処理の詳細について図4ないし図10を参照しながら説明する。図4は図3のステップS2(カバーシートテンプレート作成処理)の詳細を示すフローチャート、図5は図3のカバーシート生成部1072による印刷処理の詳細を示すフローチャート、図6は図2の登録ファイルAのファイル格納構造を示す図、図7は図2の登録ファイルBのファイル格納構造を示す図、図8は図4のカバーシートテンプレート作成処理により作成されたカバーシートテンプレートの一例を示す図、図9は図8のカバーシートテンプレート上での固定文字列の展開状態を示す図、図10は図8のカバーシートテンプレートに基づき作成されたカバーシートを示す図である。
【0023】
まず、上記カバーシートテンプレート作成部1071によるステップS2(カバーシートテンプレート作成処理)について説明する。
【0024】
上記ステップS2では、上記ステップS1の入力指示内容に従い、カバーシートテンプレートの作成処理を行う。詳細には、図4に示すように、まず、ステップS300において、入力された指示内容がテキストフィールドの設定処理か否かを判定する。ここで、カバーシートテンプレートは、通常のドローアプリケーションと同様に、文字などのテキストデータ、図形などのグラフィックスデータ、BITMAP、JPEGファイル貼り付けなどのイメージデータから構成される。一方、アドレス情報とは、送信元および受信先の氏名、住所、電話番号、Fax番号、E-Mailなどのテキストデータに変換可能な情報である。よって、アドレス情報は、テキストフィールドを利用して展開されるデータである。もちろん、テキストフィールドが持つ機能として、入れ子機能としてイメージデータやグラフィックスデータを保持することができる場合がある。
【0025】
なお、本実施の形態においては、テキストフィールドとして、例えば図8に示すように、テキスト領域(矩形)と、複数アドレスフィールドにより指定される属性の情報および固定文字列を含むテキストデータとから構成されるものを用いる。
【0026】
従って、入力された指示内容がテキストフィールドの設定処理であるとき、すなわち図8に示すようなテキスト領域(矩形)を設定するときには、ステップS301に進み、複数アドレス情報設定処理を行うか否かを判定する。ここで、複数アドレス情報とは、いわゆるFAXやE-Mailなどの同報送信の如く、複数のアドレス情報を意味する。
【0027】
複数アドレス情報の設定を行うときには、ステップS302に進み、複数アドレスフィールドを設定する。本実施の形態では、図8に示すように、[BEGIN REPEAT]および[END REPEAT]により、複数アドレス情報を展開するための属性フィールドを規定するための複数アドレス情報フィールドを設定するとともに、展開する複数アドレス情報の属性フィールドとして、[Recipient Name]、[Recipient Address]、[Recipient Tel]などといった受信先の氏名、住所、電話番号を定義する。
【0028】
ここで、属性フィールドとは、2つに大別される。その一つは、カバーシートテンプレート上では、ある特定の文字列ないしはコマンドであり、カバーシート作成時に実際の情報に置換されるものである。本実施の形態では、図8に示す[Recipient Name]、[Recipient Address]、[Recipient Tel]が相当し、これらは設定されたアドレス情報である、例えば、図10に示す<AAA>、<aaaaaaaaaaaa>、<1111111111>などに置換されること意味する。この属性に対応するアドレス情報は、この属性に対応付けて情報管理DB1073に保存され、この情報管理DB1073から読み出される。他の一つは、カバーシートテンプレート上では、ある特定の文字列ないしはコマンドであり、カバーシート作成時には実際の情報に置換されるのではなく、ある展開方法を指示するものである。本実施の形態では、図8に示す[BEGIN REPEAT]、[END REPEAT]に相当し、これらは、その中の属性フィールドとリンクするアドレス情報をそのアドレス情報数分、矩形のテキストフィールド内で繰り返し展開していく方法を指示する。
【0029】
次いで、ステップS303に進み、複数アドレスフィールド内に固定文字列を設定するか否かを判定し、複数アドレスフィールド内に固定文字列を設定しないときには、上記ステップS300に戻る。これに対し、複数アドレスフィールド内に固定文字列を設定するときには、ステップS304に進み、固定文字列を設定する。ここで、固定文字列とは、属性フィールドに置換されるアドレス情報とは異なり、その文字列自体が既に意味をなしている文字列である。本実施の形態においては、図8に示すように、<氏名>、<住所>、<電話>が固定文字列に相当し、カバーシートを作成する際には、これらの文字列はカバーシートテンプレート上で置換されることなく、そのまま展開されるものである。
【0030】
上記ステップS300においてテキストフィールド設定処理でないと判定されたときには、ステップS305に進み、そのカバーシートテンプレートに対して終了処理を行うか否かを判定する。ここで、カバーシートテンプレートに対して終了処理を行わないときには、ステップS306に進み、複数アドレス情報設定処理以外の設定処理を行い、そして上記ステップS300に戻る。また、上記ステップS301において複数アドレス情報設定処理を行わないと判定されたときには、同様に、ステップS306に進み、複数アドレス情報設定処理以外の設定処理を行い、そして上記ステップS300に戻る。
【0031】
これらの処理を繰り返すことにより、適切なカバーシートテンプレートが生成されることになる。
【0032】
上記ステップS305において終了処理であると判定されたときには、ステップS307に進み、通常のドローアプリケーションの終了処理と同じように、生成したカバーシートテンプレートの保存、または廃棄処理を行う。本実施の形態では、図8に示すように生成したカバーシートテンプレートを保存する場合、このカバーシートテンプレートを情報管理DB内の登録ファイルAに登録する。この登録ファイルAは、例えば図6に示すような、生成されたカバーシートテンプレートの保存構造を有する。ここで、情報管理DB1073を使用せずに、単にOSが有するディスクファイルシステム、レジストリなどによって管理するようにしてもよい。
【0033】
次に、カバーシート生成部1072による印刷処理の詳細について図5を参照しながら説明する。図5は図3のカバーシート生成部1072による印刷処理の詳細を示すフローチャートである。
【0034】
カバーシート生成部1072による印刷処理では、図5に示すように、まずステップS500においてカバーシートテンプレートの登録処理を行うか否かを判定し、カバーシートテンプレートの登録処理を行うときには、ステップS501に進み、情報管理DB1073内の登録ファイルBに、カバーシートテンプレートを登録する。この登録ファイルBは、図7に示すような格納構造を有する。そして、ステップS502に進む。これに対し、カバーシートテンプレート登録の登録処理を行わないときには、上記ステップS501をスキップしてステップS502に進む。上記ステップS500およびS501は、図3のステップS3(カバーシートテンプレート登録処理)に相当する。
【0035】
ステップS502では、カバーシートテンプレートの選択処理を行うか否かを判定する。ここで、カバーシートテンプレートの選択処理を行うときには、ステップS503に進み、情報管理DB1073の登録ファイルBから、任意のカバーシートテンプレートを選択する。そして、ステップS504に進む。ここでは、便宜上、図8に示すカバーシートテンプレートを選択したものとする。これに対し、カバーシートテンプレートの選択処理を行わないときには、上記ステップS503をスキップしてステップS504に進む。上記ステップS502および503は、図3のステップS4(カバーシートテンプレート選択処理)に相当する。
【0036】
ステップS504では、氏名、住所、電話番号等のアドレス情報およびその繰返し回数の指定、さらにはレイアウトや用紙サイズなどの指定のための通常の印刷処理を行う。ここでは、図9に示すような3件分のアドレス情報を設定するものとするが、本実施の形態では、カバーシートテンプレート上で、図8に示すような設定が行われることになる。この設定は、このステップS504は、図3のステップS5に相当する。
【0037】
次いで、ステップS505に進み、印刷データを生成する上で、カバーシートテンプレートを使用するか否かを判定し、カバーシートテンプレートを使用するときには、ステップS506に進み、選択されているカバーシートテンプレート上に複数アドレスフィールドが定義されているか否かを判定する。ここで、複数アドレスフィールドが定義されているときには、ステップS507に進み、固定文字列が複数アドレスフィールド内に設定されているか否かを判定する。
【0038】
固定文字列が複数アドレスフィールド内に設定されているときには、ステップS508に進み、複数アドレス情報数分だけ、固定文字列をテキストフィールド上に繰り返し展開する。図8に示す例では、<氏名>、<住所>、<電話>が固定文字列に相当し、また、複数アドレス情報が3件分あるので、<氏名>、<住所>、<電話>の各固定文字列が、図9に示すように、3件分、繰り返し展開されることになる。そして、ステップS509に進む。これに対し、固定文字列が複数アドレスフィールド内に設定されていないときには、上記ステップS508をスキップしてステップS509に進む。
【0039】
ステップS509では、複数アドレスフィールドが定義されているテキストフィールドに上記ステップS504で設定されたアドレス情報数分を属性フィールドに従い展開する。本実施の形態では、図10に示すように3件分のアドレス情報が展開されることになる。このようにしてカバーシートテンプレートを用いたカバーシートが生成される。そして、ステップS511に進む。
【0040】
上記ステップS506において、複数アドレスフィールドが定義されていないときには、ステップS510に進み、テキストフィールド内に指定されているアドレス情報を対応するデータを展開し、そしてステップS511に進む。
【0041】
上記ステップS505においてカバーシートテンプレートを使用しないときには、ステップS511に進む。上記ステップS505〜S510は、図3のステップS6(カバーシート生成処理)に相当する。
【0042】
ステップS511では、カバーシートが付加される本文データの展開を行い、カバーシート付き印刷データを生成する。このステップS511は、図3のステップS7に相当する。そして、本処理を終了する。
【0043】
このようにして生成されたシートカバー付き印刷データは、一旦通信回線4000を介して印刷装置2000に送出された後に、印刷装置2000から通信回線5000を介して印刷装置3000へFax送信される。
【0044】
以上より、本実施の形態では、複数のアドレス情報が書き込まれるカバーシートを作成する際の操作性の向上を図ることができるとともに、情報と固定文字列の数の不一致に起因する不適切なレイアウトを有するカバーシートの生成を未然に防止することができる。
【0045】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードにより実現されるが、このプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成され得る。
【0046】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0047】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0048】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置に適用してもよい。さらに、本発明はシステムあるいは装置にプログラムを供給することによって実施される場合にも適用される。
【0049】
この場合、本発明に係わるプログラムを格納した記憶媒体が、本発明を構成することになる。 そして、該記憶媒体からそのプログラムをシステム或いは装置に読み込ませることによって、そのシステム或いは装置が予め定められた方法で動作する。
【0050】
さらに、接続形態として、図1においては、クライアントの他に、クライアント/サーバシステム、すなわち、クライアント1000のカバーシートテンプレート作成部10711、カバーシート生成部1072、情報管理DB1073を分散して機能することも可能である。
【0051】
さらに、情報管理DB1073を印刷装置2000内に設け、情報管理DB1073とのアクセスを、通信回線4000を介してクライアント1000と印刷装置2000間で行うようにしてもよい。
【0052】
さらに、本実施の形態では、印刷データを一旦印刷装置2000に送付してから、印刷装置3000へFax送信している例を示したが、クライアント1000から直接印刷装置3000へ送出するように構成することも可能である。
【0053】
さらに、図5に示すステップS500およびS501を省略し、図4の終了処理ステップS305で保存したカバーシートテンプレートを全て、図5のステップS503における、使用するカバーシートテンプレートの選択対象とすることも可能である。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の情報が書き込まれるカバーシートを作成する際の操作性の向上を図ることができるとともに、情報と固定文字列の数の不一致に起因する不適切なレイアウトを有するカバーシートの生成を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る印刷制御装置を搭載するクライアントと印刷装置とから構成される印刷システムを示すブロック図である。
【図2】図1のクライントの情報管理DBにおける2つのカーバーシートテンプレート用登録ファイルの格納状態を示す図である。
【図3】図1のクライアントのデータ制御部によるカバーシート付き印刷データを生成する際の手順を示すフローチャートである。
【図4】図3のステップS2(カバーシートテンプレート作成処理)の詳細を示すフローチャートである。
【図5】図3のカバーシート生成部1072による印刷処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】図2の登録ファイルAのファイル格納構造を示す図である。
【図7】図2の登録ファイルBのファイル格納構造を示す図である。
【図8】図4のカバーシートテンプレート作成処理により作成されたカバーシートテンプレートの一例を示す図である。
【図9】図8のカバーテンプレート上での固定文字列の展開状態を示す図である。
【図10】図8のカバーテンプレートに基づき作成されたカバーシートを示す図である。
【符号の説明】
1000 クライアント
1050 記憶媒体読み取り装置
1060 記憶部
1070 データ制御部
1071 カバーシートテンプレート作成部
1072 カバーシート生成部
1073 情報管理DB
2000,3000 印刷装置
4000,5000 通信回線
Claims (6)
- データにカバーシートを付加する機能を有する情報処理装置において、
データの送信先を特定するための複数のアドレス情報を記憶する記憶手段と、
前記カバーシートを生成するためのテンプレートであって、前記複数のアドレス情報を展開するためのアドレスフィールドが定義されたテンプレートを登録する登録手段と、
前記テンプレートに定義された前記アドレスフィールド内に、前記アドレス情報に対応付けて展開すべき固定文字列を設定する設定手段と、
前記登録手段により登録された複数のテンプレートからいずれかのテンプレートを選択する選択手段と、
前記記憶手段に記憶された前記複数のアドレス情報の中から、前記カバーシートに展開すべきアドレス情報を指定する指定手段と、
前記選択手段が選択したテンプレートの前記アドレスフィールドに、前記指定手段が指定したアドレス情報を展開してカバーシートを生成する生成手段と、
前記生成手段が生成したカバーシートを前記データに付加する付加手段とを有し、
前記生成手段は、前記選択手段が選択したテンプレートに前記固定文字列が設定されている場合は前記指定手段により指定されたアドレス情報及び該指定されたアドレス情報の数に応じた前記固定文字列を展開してカバーシートを生成し、前記選択手段が選択したテンプレートに前記固定文字列が設定されていない場合は前記指定手段により指定されたアドレス情報を展開してカバーシートを生成することを特徴とする情報処理装置。 - 前記アドレス情報は複数の属性情報を含み、
前記設定手段は、前記複数の属性情報の各々に対して前記固定文字列を設定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - データにカバーシートを付加する機能を有する情報処理装置と、前記カバーシートが付加されたデータを、通信回線を介して送信する通信装置とを有するデータ通信システムにおいて、
前記情報処理装置は、
データの送信先を特定するための複数のアドレス情報を記憶する記憶手段と、
前記カバーシートを生成するためのテンプレートであって、前記複数のアドレス情報を展開するためのアドレスフィールドが定義されたテンプレートを登録する登録手段と、
前記テンプレートに定義された前記アドレスフィールド内に、前記アドレス情報に対応付けて展開すべき固定文字列を設定する設定手段と、
前記登録手段により登録された複数のテンプレートからいずれかのテンプレートを選択する選択手段と、
前記記憶手段に記憶された前記複数のアドレス情報の中から、前記カバーシートに展開すべきアドレス情報を指定する指定手段と、
前記選択手段が選択したテンプレートの前記アドレスフィールドに、前記指定手段が指定したアドレス情報を展開してカバーシートを生成する生成手段と、
前記生成手段が生成したカバーシートを前記データに付加する付加手段とを有し、
前記通信装置は、
前記付加手段により前記カバーシートが付加されたデータを受信して通信回線を介して他の通信装置へ送信する通信手段を有し、
前記生成手段は、前記選択手段が選択したテンプレートに前記固定文字列が設定されている場合は前記指定手段により指定されたアドレス情報及び該指定されたアドレス情報の数に応じた前記固定文字列を展開してカバーシートを生成し、前記選択手段が選択したテンプレートに前記固定文字列が設定されていない場合は前記指定手段により指定されたアドレス情報を展開してカバーシートを生成することを特徴とするデータ通信システム。 - データにカバーシートを付加する機能を有する情報処理装置における情報処理方法であって、
前記カバーシートを生成するためのテンプレートであって、複数のアドレス情報を展開 するためのアドレスフィールドが定義されたテンプレートを登録する登録工程と、
前記テンプレートに定義された前記アドレスフィールド内に、前記アドレス情報に対応付けて展開すべき固定文字列を設定する設定工程と、
前記登録工程で登録された複数のテンプレートからいずれかのテンプレートを選択する選択工程と、
記憶手段に記憶された複数のアドレス情報の中から、前記カバーシートに展開すべきアドレス情報を指定する指定工程と、
前記選択工程で選択されたテンプレートの前記アドレスフィールドに、前記指定工程で指定されたアドレス情報を展開してカバーシートを生成する生成工程と、
前記生成工程で生成されたカバーシートを前記データに付加する付加工程とを有し、
前記生成工程は、前記選択工程で選択されたテンプレートに前記固定文字列が設定されている場合は前記指定工程で指定されたアドレス情報及び該指定されたアドレス情報の数に応じた前記固定文字列を展開してカバーシートを生成し、前記選択工程で選択されたテンプレートに前記固定文字列が設定されていない場合は前記指定工程で指定されたアドレス情報を展開してカバーシートを生成することを特徴とする情報処理方法。 - データにカバーシートを付加するためにコンピュータに、
前記カバーシートを生成するためのテンプレートであって、複数のアドレス情報を展開するためのアドレスフィールドが定義されたテンプレートを登録する登録ステップと、
前記テンプレートに定義された前記アドレスフィールド内に、前記アドレス情報に対応付けて展開すべき固定文字列を設定する設定ステップと、
前記登録ステップで登録された複数のテンプレートからいずれかのテンプレートを選択する選択ステップと、
記憶手段に記憶された複数のアドレス情報の中から、前記カバーシートに展開すべきアドレス情報を指定する指定ステップと、
前記選択ステップで選択されたテンプレートの前記アドレスフィールドに、前記指定ステップで指定されたアドレス情報を展開してカバーシートを生成する生成ステップと、
前記生成ステップで生成されたカバーシートを前記データに付加する付加ステップとを実行させるためのプログラムであって、
前記生成ステップは、前記選択ステップで選択されたテンプレートに前記固定文字列が設定されている場合は前記指定ステップで指定されたアドレス情報及び該指定されたアドレス情報の数に応じた前記固定文字列を展開してカバーシートを生成し、前記選択ステップで選択されたテンプレートに前記固定文字列が設定されていない場合は前記指定ステップで指定されたアドレス情報を展開してカバーシートを生成することを特徴とするプログラム。 - 請求項5記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に格納したことを特徴とする記憶媒体。
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