JP3880319B2 - エンジンの吸気系異常検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、エンジンの吸気系の異常を検出する検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンにおいて、インテークマニホールドにはスワール制御弁が設けられ、エンジンの低負荷、低回転領域でスワール制御弁を全閉することによって燃焼室内の吸気流速を高め燃焼室内にスワールを形成させて燃焼の改善を行なっている。
このスワール制御弁が全閉状態のまま固着してしまうと、高負荷高回転領域ではスワール制御弁を全開状態にして大量の吸入空気を燃焼室に供給する必要があるにもかかわらず、スワール制御弁が開かないために、吸気抵抗が増大して吸入空気量が不足する。このように、吸入空気量が不足して燃料がリッチな状態で燃焼すると、エンジンの排気ガス温度が上昇するためピストン、エキゾーストマニホールド、ターボチャージャー、触媒等の熱負荷が増えて、これらの部品の信頼性を損なうことになる。したがって、エンジンの吸気系において、スワール制御弁の閉故障等、吸入空気量が不足するような異常を検出することが必要である。
【0003】
例えば、エンジンのスワール制御弁の故障を検出する装置として、特開平11−218028号公報に開示されているように、エンジンの高負荷高回転領域において、吸入空気量が基準値より少ない状態にある場合にスワール制御弁の閉故障と判定するものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平11−218028号公報に開示された技術では、基準値をスロットル弁開度とエンジン回転数から算出しているため、高地補正のためのテーブル補間函数が必要となり、故障検出のためのデータ容量が大きくなる。また、スワール制御弁の故障のみを検出するものであり、広く吸気系の異常を検出できるものではない。
【0005】
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、エンジンの吸気系の異常を精度良く、かつ、高地補正が不要で、異常検出のためのデータ容量を少なく抑えることができるエンジンの吸気系異常検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に記載のエンジンの吸気系異常検出装置は、エンジンの吸気系の吸入空気圧力を検出する圧力センサと、吸気系の吸入空気量を検出するエアフローメータと、吸気系の前記圧力センサの下流側に設けられ、燃焼室内にスワールを形成するスワール制御弁と、圧力センサにより検出された吸入空気圧力に基づいて吸入空気量を算出した算出吸入空気量とエアフローメータにより検出された吸入空気量である実吸入空気量とを比較して、吸気系の異常を判定する異常判定回路とを備える、エンジンの吸気系異常検出装置において、異常判定回路が、スワール制御弁をオフの状態で、かつ算出吸入空気量から実吸入空気量を減算した値が所定値より大きい場合に、スワール制御弁の異常と判定することを特徴とするものである。
この発明の請求項2に記載のエンジンの吸気系異常検出装置は、請求項1に記載のエンジンの吸気系異常検出装置において、エンジンの吸気系の吸入空気温度を検出する温度センサを備え、異常判定回路は、温度センサにより検出された吸入空気温度に基づいて、算出吸入空気量を補正するものである。
この発明の請求項3に記載のエンジンの吸気系異常検出装置は、請求項1または2に記載のエンジンの吸気系異常検出装置において、異常判定回路は、スワール制御弁をオフの状態で、かつ算出吸入空気量から実吸入空気量を減算した値が所定値より大きい場合が所定時間継続したときに、スワール制御弁の異常と判定するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
参考形態1.
図1に、この発明の参考形態1に係るエンジンの吸気系異常検出装置をディーゼルエンジン搭載車両に適用した場合の構成を示す。
図に示されるように、ディーゼルエンジン本体1のシリンダヘッド2には、吸気通路3の一部を構成するインテークマニホールド4及び排気通路5の一部を構成するエギゾーストマニホールド6が接続されている。吸気通路3は、大気から空気を導入するエアクリーナ7に一端で接続され、途中には、ターボチャージャー8のコンプレッサ8a、インタークーラ9及び吸気絞り弁10が設けられている。ここで、吸気通路3、エアクリーナ7、コンプレッサ8a、インタークーラ9及び吸気絞り弁10は、シリンダヘッド2内の燃焼室に空気を供給するエンジンの吸気系を構成している。一方、排気通路5の途中にはターボチャージャー8の排気タービン8bが設けられている。
また、排気通路5は、EGR導入通路11により吸気絞り弁10の下流で吸気通路3と連通し、EGR導入通路11の途中にはEGRバルブ12が設けられ、EGRバルブ12の作動により排気通路5内の排気ガスの一部がEGRガスとして吸気通路3に導入されるように構成されている。
【0008】
インテークマニホールド4には、タンジェンシャルポート4aとヘリカルポート4bが設けられ、これらのポートがシリンダヘッド2に接続されている。タンジェンシャルポート4aにはスワール制御弁13が設けられている。ここで、スワール制御弁13が開いていると、タンジェンシャルポート4a及びヘリカルポート4bの双方から空気が燃焼室に供給されるが、スワール制御弁13が全閉すると、タンジェンシャルポート4aは閉じられヘリカルポート4bからのみ空気が燃焼室に供給されるように構成されている。
【0009】
インテークマニホールド4のスワール制御弁13の上流側で且つターボチャージャー8のコンプレッサ8aよりも下流側には、インテークマニホールド4内の吸入空気の圧力を検出する圧力センサ14及び吸入空気の温度を検出する温度センサ15が設けられ、それぞれECU16に接続されている。
また、エアクリーナー7の下流の吸気通路3には、エンジンの吸気系の吸入空気量を検出するエアフローメータ17が設けられ、ECU16に接続されている。
エアフローメータ17は、吸気通路3を通って燃焼室に供給される吸入空気量を検出するものであり、例えば、カルマン渦式や可動ベーン式のものを用いている。エアフローメータ17は、流量センサと温度センサから構成され、ECU16は流量信号と温度信号に基づいて実吸入空気圧GFを算出する。
ECU16は、圧力センサ14、温度センサ15及びエアフローメータ17に接続され、これらの信号を基に吸気系の異常を判定する異常判定回路を構成している。
【0010】
エンジンの吸気系において、エアクリーナ7から大気中の空気が吸入空気として吸気通路3に導入され、ターボチャージャー8により過給されて圧縮される。ターボチャージャー8の過給により高温になった吸入空気はインタークーラ9によって冷却された後、吸気絞り弁10を通って、インテークマニホールド4のタンジェンシャルポート4a及びヘリカルポート4bを介して燃焼室に導入される。
吸気通路3に吸入される吸入空気量gと、吸入空気圧力p及び吸入空気温度tとの間には、gとp/tには正の相関関係があり、吸入空気圧力pが高いほど吸入空気量gは大きく、吸入空気温度tが低いほど吸入空気量gは大きい。
また、吸入空気圧力pが同じであっても、吸気抵抗が少ないほど吸入空気量gは大きい。例えば、吸気通路3の途中にあるスワール制御弁13が全閉すると、タンジェンシャルポート4aは閉じ、ヘリカルポート4bのみから空気が燃焼室に供給されるので、インテークマニホールド4における吸気抵抗が増え、吸入空気量gは少ない。一方、スワール制御弁13が開くと、タンジェンシャルポート4a及びヘリカルポート4bの双方から空気が燃焼室に供給され、インテークマニホールド4における吸気抵抗は減少し、吸入空気量gは大きい。
【0011】
図2に示されるように、エアフローメータ17により検出した吸気通路3の実際の吸入空気量である実吸入空気量GFと、圧力センサ14により検出した吸気通路3の一部であるインテークマニホールド4内の吸入空気圧力Pimとの間には、正の相関関係があり、吸入空気圧力Pimが増大すると実吸入空気量GFも増大する。また、スワール制御弁13が全閉している場合と全開している場合とでは、吸気通路3の吸気抵抗が相違するため、一点鎖線Aに示されるように、吸入空気圧力Pimが同じでも、実吸入空気量GFに差が生じる。また、一点鎖線Bに示されるように、実吸入空気量GFが同じでも、吸入空気圧力Pimに差が生じる。
したがって、この参考形態に係る吸気系の異常検出装置は、吸気通路3に何らかの異常があって吸気抵抗が増大した場合、エアフローメータ17により検出した吸気通路3の実吸入空気量GFが同じであっても、圧力センサ14により検出した吸入空気圧力Pimが大きくなることに着目し、エンジンの吸気系の異常を検出しようとするものである。
【0012】
以下、図3に示されるフローチャートに基づいて、この参考形態に係るエンジンの吸気系異常検出装置の動作を説明する。
このフローチャートで示される吸気系異常検出のルーチンはECU16により一定周期ごとに実行される。
ステップS1では、ECU16は吸気系の異常検出の判定を行う前提条件が成立しているかどうかを判定する。前提条件とは、異常検出の判定に用いられる圧力センサ14、温度センサ15及びエアフローメータ17が故障していないか等の条件であり、ECU16が適切な異常検出の判定を行うための必要な条件が整っているかどうかを判定することになる。
前提条件が成立している場合は、ステップS2において、圧力センサ14により検出された吸入空気圧力Pimを基にして、吸入空気量を算出し、この値を算出吸入空気量GPとし、ステップS3に進む。一方、前提条件が成立していない場合はステップS10に進む。
ステップS3において、温度センサ15により検出された吸入空気温度Timを基にして、算出吸入空気量GPを補正し、GPの値を補正後のGPの値に置き換える。したがって、算出吸入空気量GPは、吸入空気圧力Pim及び吸入空気温度Timに対する関数として算出されることになる。
次に、ステップS4において、エアフローメータ17により実吸入空気量GFを検出する。
【0013】
さらに、ステップS5において、算出吸入空気量GPから実吸入空気量GFを減算した値GP−GFが所定値αより大きいかどうかを判定する仮異常判定を行う。GP−GFがαより大きい場合、ステップS6において、吸気系に異常がある可能性があるとして、仮異常判定フラグF1をオンする。さらに、当初は0に設定され且つ仮異常判定フラグF1が継続してオンしている時間をカウントする継続時間カウンタC1をインクリメントしてステップS8に進む。一方、GP−GFがαより大きくない場合、ステップ7に進み、仮異常判定フラグF1をオフすると共に、継続時間カウンタC1を0にクリアしてステップS8に進む。
【0014】
次に、ステップS8において、継続時間カウンタC1が所定の継続時間の値になったかどうかを判定する。継続時間カウンタC1が所定の継続時間の値になった場合、ステップS9において、異常がある可能性がさらに高くなったものとみなして、仮異常継続判定フラグF2を新たにオンする。また、当初は0に設定されている回数カウンタC2をインクリメントする。回数カウンタC2は、継続時間カウンタC1が所定の継続時間の値になった場合の回数をカウントするものである。ここで、仮異常判定フラグF1が所定の継続時間だけオンした結果として、仮異常継続判定フラグF2がオンすると、再び、ステップS5における仮異常判定を最初から行わせるために、仮異常判定フラグF1をオフすると共に、継続時間カウンタC1を0にクリアする。
【0015】
一方、継続時間カウンタC1が所定の継続時間の値にならない場合、ステップS9をスキップしてステップS11に進む。また、ステップS1において、前提条件が成立しない場合も、ステップS10を介してステップS11に進む。なお、ステップS10では、仮異常判定フラグF1及び仮異常継続判定フラグF2をオフすると共に、継続時間カウンタC1及び回数カウンタC2を0にクリアする。すなわち、これらのフラグ及びカウンタを初期化した上で、ステップS11に進む。
【0016】
次に、ステップS11において、回数カウンタC2が所定の回数になったかどうかを判定する。回数カウンタC2が所定の回数になった場合、ステップS12において、吸気系に異常が確実にあるとみなして本異常フラグF3をオンにして一連の異常検出処理を終了する。一方、回数カウンタC2が所定の回数にならない場合、ステップS12をスキップして一連の異常検出処理を終了する。
【0017】
なお、本異常フラグF3をオンした場合、上述したルーチンとは別のルーチンが実行されることによりエンジンの吸気系の異常に関するフェイルセーフ処理がなされる。フェイルセーフ処理としては、スワール弁制御やEGR制御を中断する。また、エンジンが高回転高負荷領域で運転されないように、アクセル制限を行い、アクセル開度センサのデータについて燃料噴射量を制限するように擬制したり、燃焼室内に噴射する燃料噴射量を直接的に制限したりする。
また、本異常フラグF3をオンした場合、車両のイグニッションスイッチをオンからオフにしただけでは本異常フラグF3はオフせず、ECU16と車両のバッテリとを電気的に接続するラインが遮断されて初めて本異常フラグF3はオフする。
【0018】
このように、吸気系に何らかの異常があって吸気抵抗が変化すると、圧力センサ14により検出した吸入空気圧力Pim及び温度センサ15により検出した吸入空気温度Timから算出した算出吸入空気量GPから、エアフローメータ17により検出した実吸入空気量GFを減算した値GP−GFが変化するので、この値を所定値αと比較することにより吸気系の異常を精度良く検出することができる。
また、高地補正のためのテーブル補間函数を必要とせず、高地においても同じ吸気系異常検出装置を用いて、大気圧補正に関する特別な処理を行うことなく、エンジンの吸気系の異常検出をすることが可能であると共に、吸気系の異常を検出のためのデータ容量も少なくて済む。
さらに、エアフローメータ17により検出された吸入空気量と基準値とを比較するものではないので、エンジン回転数に応じて吸入空気量が著しく上昇するエンジンの低中速回転領域においても、精度良く異常判定を行うことができる。
継続時間カウンタC1を用いて、ステップS5における仮異常判定の条件が所定時間継続して成立しないうちに、仮異常判定の条件が不成立になると、仮異常判定フラグF1をオフして、吸気系の異常とみなさないので、異常検出の誤判定をなくすことができる。特に、エンジン加速時等エンジン回転数の変化が大きいあるいは負荷変動が大きい過渡状態において、異常検出の誤判定をなくすことができる。
【0019】
実施の形態1.
実施の形態1に係るエンジンの吸気系異常検出装置は、参考形態1に係る吸気系異常検出装置に対して、スワール制御弁13をECU16に接続したものである。この実施の形態に係る吸気系異常検出装置の動作を説明するフローチャートを図4に示す。
このフローチャートは、参考形態1に係る図3のフローチャートに対してステップS1の後にステップS1aを追加し、ステップS12に代えてステップS12aを設けたものである。
ステップS1において吸気系の異常検出の判定を行う前提条件が成立しているかどうかを判定しているが、前提条件が成立している場合、ステップS1aにおいて、異常検出の判定を行うためのさらなる前提条件として、スワール制御弁13がオフしているかどうかを判定する。スワール制御弁13がオフしている場合、ステップS2に進み、スワール制御弁13がオフしていない場合、ステップS10に進み、それぞれ参考形態1と同様な処理が行われる。
その後、ステップS11において回数カウンタC2が所定の回数になった場合、ステップS12aにおいて、吸気系に異常が確実にあるとみなして本異常フラグF3をオンにすると共に、吸気系の異常をスワール制御弁13の異常と判定する。
【0020】
ここで、スワール制御弁13がオフしている場合、スワール制御弁13が開いて、タンジェンシャルポート4a及びヘリカルポート4bの双方から空気が燃焼室に供給されるので吸気通路3の吸気抵抗は増大しないはずである。それにもかかわらず、ステップS5の判定において、GP−GFの値が所定値αより大きいと判定され、一連の処理を経た後、ステップS12aに進む場合は、吸気系の異常をスワール制御弁13の閉故障と特定することができる。
【0021】
参考形態2.
参考形態1において、温度センサ15を用いて吸入空気温度Timを検出したが、エンジンの運転条件の中で、吸入空気温度Timが予測しうるものであれば、ECU16は吸入空気温度Timを一定値に設定して、温度センサ15を省略することができる。
図5に示されるフローチャートに基づいて、この参考形態に係るエンジンの吸気系異常検出装置の動作を説明する。この場合、算出吸入空気量GPを吸入空気圧力Pimのみに対する関数として算出することになるため、参考形態1に係る図3のフローチャートに示されるステップS3に対応するものがなく、ステップS2からステップS4に進む。
【0022】
参考形態3.
参考形態1において、図3のフローチャートのステップS2及びS3では、吸入空気圧力Pim及び吸入空気温度Timを基にして、算出吸入空気量GPを算出しているが、算出吸入空気量GPを求める算出式にエンジン回転数をパラメータとした係数を含むようにしてもよい。これにより、精度の高い算出吸入空気量GPを算出することができ、より正確な異常検出が可能となる。
【0023】
なお、上述した実施の形態1、参考形態1〜3に係るエンジンの吸気系異常検出装置は、広く吸気系の異常検出に適用でき、インタークーラのつまり、エアクリーナのつまりを検出することも可能である。また、ガソリンエンジンの吸気系の異常にも適用でき、例えば、スロットルバルブの固着故障を検出することもできる。さらに、エアフローメータ17が経時劣化すると実吸入空気量GFの値に変化が生じるので、算出吸入空気量GPから実吸入空気量GFを減算した値GP−GFの変化を長期間にわたって比較することによって、エアフローメータ17の異常を検出することもできる。また、エアフローメータとして、流量センサと温度センサから構成されるものに替えて、流量センサのみからなるものを使用しても良い。
【0024】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1に記載の発明によれば、異常判定回路が、スワール制御弁をオフの状態で、かつ算出吸入空気量から実吸入空気量を減算した値が所定値より大きい場合に、スワール制御弁の異常と判定するので、スワール制御弁の異常を精度良く検出でき、かつ、高地補正が不要で、異常検出のためのデータ容量を少なく抑えることができる。また、スワール制御弁の全閉固着故障も容易に検出できる。
請求項2に記載の発明によれば、異常判定回路は、温度センサにより検出された吸入空気温度に基づいて算出吸入空気量を補正するので、より精度の高い算出吸入空気量を求めることができ、吸気系の異常検出精度が向上する。
請求項3に記載の発明によれば、算出吸入空気量から実吸入空気量を減算した値が、所定値より大きいことが所定時間継続した場合に、スワール制御弁の異常と判定するので、誤った異常検出の判定をすることがなく、スワール制御弁の異常検出精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の参考形態1に係るエンジンの吸気系異常検出装置をディーゼルエンジン搭載車両に適用した場合の構成を示す図である。
【図2】 参考形態1に係るエンジンの吸気系異常検出装置におけるインテークマニホールドの吸入空気圧力と、エアフローメータにより検出された吸入空気量との関係を示すグラフである。
【図3】 参考形態1に係るエンジンの吸気系異常検出装置の異常検出動作を説明するフローチャートである。
【図4】 実施の形態1に係るエンジンの吸気系異常検出装置の異常検出動作を説明するフローチャートである。
【図5】 参考形態2に係るエンジンの吸気系異常検出装置の異常検出動作を説明するフローチャートである。
Claims (3)
- エンジンの吸気系の吸入空気圧力を検出する圧力センサと、
吸気系の吸入空気量を検出するエアフローメータと、
吸気系の前記圧力センサの下流側に設けられ、燃焼室内にスワールを形成するスワール制御弁と、
圧力センサにより検出された吸入空気圧力に基づいて吸入空気量を算出した算出吸入空気量とエアフローメータにより検出された吸入空気量である実吸入空気量とを比較して、吸気系の異常を判定する異常判定回路と
を備える、エンジンの吸気系異常検出装置において、
異常判定回路は、スワール制御弁をオフの状態で、かつ算出吸入空気量から実吸入空気量を減算した値が所定値より大きい場合に、スワール制御弁の異常と判定することを特徴とするエンジンの吸気系異常検出装置。 - エンジンの吸気系の吸入空気温度を検出する温度センサを備え、
異常判定回路は、温度センサにより検出された吸入空気温度に基づいて、算出吸入空気量を補正する請求項1に記載のエンジンの吸気系異常検出装置。 - 前記異常判定回路は、スワール制御弁をオフの状態で、かつ算出吸入空気量から実吸入空気量を減算した値が所定値より大きい場合が所定時間継続したときに、スワール制御弁の異常と判定する請求項1または2に記載のエンジンの吸気系異常検出装置。
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