JP3877540B2 - 食器洗い機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は食器洗い機に関し、更に詳しくは、洗浄庫を前方に引出し自在の食器洗い機の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
家庭用の食器洗い機は、一般に、洗浄庫内に水道水を導入してその底部に貯留し、そのあとポンプを作動させて貯留した水を吸引してノズルへ送給し、ノズルから勢いよく水を噴射させて洗浄庫内に収容した食器類を洗浄するという構成を有している。従来のこの種の食器洗い機は、筐体の内部に洗浄庫が配設され、筐体の前面には手前下方に回動するドアが設けられ、ドアを開いた状態で洗浄庫内から食器籠を水平前方に引き出す構造となっている。
【0003】
近年、システムキッチンの普及に伴い、システムキッチンに組み込むためのビルトインタイプの食器洗い機が市販されている。ビルトインタイプに適した食器洗い機として、特開2000−139799号公報等に記載のものが知られている。すなわち、この種の食器洗い機はいわゆる引出し方式の食器洗い機であって、食器を収納するための食器籠を内装する洗浄庫が前面板を兼ねるドアとともに前方に引出し可能に構成されている。洗浄庫を引き出した状態では洗浄庫の上面が広く開口していて上から食器類を出し入れできるようになっており、洗浄庫を筐体に押し入れると筐体内の上部空間に待機していた上蓋が降下して洗浄庫の上面開口を閉塞する構造を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような引出し式食器洗い機では、洗浄庫の引出し又は押入れ動作に伴って、洗浄庫内に給水を行うための給水ホースや洗浄庫内からの排水を行うための排水ホースが洗浄庫の後方空間にあって引張られたり又は大きく弛んだりする。この給水ホース及び排水ホースの動きがスムーズに行われないと、洗浄庫の移動が重くなる。また、押入れ動作時に給水・排水ホースが適切に収納されないと、ホースを挟み込みホースに損傷を与える原因になる。
【0005】
本発明はこのような点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、引出し式の食器洗い機において、洗浄庫の引出し動作に際しては給水ホース及び排水ホースが洗浄庫と共にスムーズに伸びて引き出し動作の妨げとなることなく、洗浄庫の押し入れ動作に際して適切に収納されて挟まれなどが生じない食器洗い機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】
上記課題を解決するために成された第1発明は、前面が開口した筐体と、該筐体から前方に引き出し自在であり、食器を出し入れするために上面開口を有する洗浄庫と、該洗浄庫が前記筐体内に収納された状態で前記上面開口を閉塞する上蓋と、前記洗浄庫の後壁に一端が固定され、前記洗浄庫内に給水を行うための給水ホースと、前記洗浄庫に固定された排水ポンプに一端が固定され、前記洗浄庫内に溜まった水を機外へ排出するための排水ホースと、を具備する食器洗い機において、前記給水ホース又は排水ホースのいずれか一方を、剛性を有する硬質部と該硬質部の両側にあって可撓性を有する軟質部とから構成し、該硬質部と、前記給水ホース又は排水ホースの他方を保持する保持部と、前記筐体の後壁内側に回動自在に固定するためのヒンジ部とを一体に回転体として形成し、前記回転体を前記筐体の後壁と前記洗浄庫の後壁との間に配置し、前記筐体から前記洗浄庫が前方に引き出され、前記排水ホース及び給水ホースが引っ張られると、前記硬質部を含む前記回動体が前記ヒンジ部の回動軸を中心にして前記筐体の後壁から離間するように回転して、前記排水ホース及び給水ホースの引き出しを可能とし、また、前記洗浄庫が前記筐体内に収納されると、硬質部を含む前記回動体が前記ヒンジ部の回動軸を中心にして前記筐体の後壁に近づくように回転し、前記排水ホース及び給水ホースを適切に弛ませて前記洗浄庫の後壁と前記筐体の後壁との間の空間に前記排水ホース及び給水ホースを収納することを特徴としている。
【0007】
第1発明に係る食器洗い機では、給水ホース又は排水ホースの一部である硬質部自体が、略垂直な軸を中心に回動自在に筐体内の後部、つまり筐体の後壁内側又は後壁に近い側壁内側に固定される。使用者により洗浄庫が筐体内から前方に引き出されると、洗浄庫の背面側に一端が固定された排水ホース及び給水ホースが牽引され、硬質部を含む回動体は軸を中心にして筐体の後壁面から離間するように回転し、それによって排水ホース及び給水ホースの引き出しを可能とする。逆に使用者により洗浄庫が筐体内に押し込まれると、硬質部を含む回動体は軸を中心にして筐体の後壁面に近づくように回転し、それによって排水ホースと給水ホースとを適切に弛緩させて、筐体の後壁と洗浄庫の後壁との間の間隙に収納する。
【0008】
このようにして第1発明に係る食器洗い機では、洗浄庫の引き出し及び押し入れ動作に伴う排水ホース及び給水ホースの牽引や収納をスムーズに行うことができ、これによって洗浄庫の動作を妨げることがない。
【0009】
また、洗浄庫と筐体後壁との間には、給水ホース及び排水ホース以外にも洗浄庫に配設した各種電気部品、例えばポンプ、ファン等を駆動するための電気的な配線類を架け渡す必要がある。そこで、上記第1発明に係る食器洗い機では、上記保持部は、給排水ホースのみならずこうした電気配線類も保持する構成とすることが好ましい。この構成によれば、電気配線類も洗浄庫の出し入れ動作に伴ってスムーズに牽引及び収納されるので、長期間の使用に亘っても断線や接触不良などが発生しにくく、高い信頼性を維持することができる。
【0010】
また、上記回動体は洗浄庫の後面側に突出する突部を備え、洗浄庫が筐体内に収納された状態で該突部の先端が洗浄庫の後壁に当接して、該洗浄庫の後壁と前記筐体の後壁との間に所定距離を確保する構成とすることが好ましい。この構成によれば、洗浄庫を筐体内に完全に収納した状態でも、洗浄庫の後壁と筐体の後壁との間に給水ホース及び排水ホースが押し潰されることなく適宜に収まる間隙が形成される。したがって、これらホースの挟み込みによる損傷を防止することができる。また、給水ホースや排水ホースが適切に収納されないと洗浄庫を筐体内に押し込む際にホースによる反発力を受けて洗浄庫を押し入れにくくなるが、そのような不具合も解消することができる。
【0011】
更にまた、洗浄庫が上面開口を有し、洗浄庫が筐体内に収納されたときに上記上面開口を閉塞するべく筐体内の上部空間に上下動自在に上蓋を備えた構成においては、洗浄庫の上縁部よりも上に突出して回動体を設けた場合でも、押し入れられる洗浄庫の後面で上記突部を押すことにより回動体を筐体後壁面に近づくように先行して回転させ、回動体が上蓋に接触するのを回避することができる。
【0012】
なお、本発明に係る食器洗い機では、硬質部と軟質部とから構成されるホースは給水ホース又は排水ホースのいずれでもよいが、好ましくは排水ホースとするとよい。すなわち、回動体が回動する際には、硬質部と軟質部との境界部位に外力が集中する傾向にある。万が一、この境界部位でホースに亀裂が生じたり連結の外れや緩みが生じたりした場合に、給水ホースでは外部の給水栓から送給されて来る水が連続的に漏出してしまうおそれがあるが、排水ホースでは最大でも洗浄庫内に貯留されている水が外部に漏出だけですむ。したがって、水漏れの被害を最小限に食い止めることができるという点では、硬質部は排水ホースの一部とするほうがよい。
【0013】
また、この軟質部と硬質部とから構成されるホースは両者を一体化した(一体成型又は溶着等による接合も含む)ものでもよいが、製造の容易性などの観点からは、硬質部と軟質部とが別部材であって、硬質部の両端に該軟質部を嵌合などの方法により装着する構成とするとよい。
【0014】
更にまた、洗浄庫内に食器を収納する又は取り出すための開口を上面に設け、筐体内には該洗浄庫の上面開口を閉塞する上下動自在の上蓋を備えた構成では、上蓋が上下動する際に洗浄庫の上縁部との間に、給水ホースや排水ホースを挟み込んでしまうおそれがある。そこで、本発明に係る食器洗い機では、上記回動体は、筐体の後壁内側にあって洗浄庫が筐体内に収納された状態での上縁部よりも低い位置に取り付けられる構成とすることが好ましい。この構成によれば、洗浄庫の上縁部と上蓋との間でのホースの挟み込みを回避することができ、ホースの損傷が防止できるとともに、洗浄庫が上蓋により密閉されて洗浄運転やすすぎ運転時に水漏れが生じない。
【0015】
また、上記課題を解決するために成された第2発明は、前面が開口した筐体と、該筐体から前方に引き出し自在であり、食器を出し入れするために上面開口を有する洗浄庫と、該洗浄庫が前記筐体内に収納された状態で前記上面開口を閉塞する上蓋と、前記洗浄庫の後壁に一端が固定され、前記洗浄庫内に給水を行うための給水ホースと、前記洗浄庫に固定された排水ポンプに一端が固定され、前記洗浄庫内に溜まった水を機外へ排出するための排水ホースと、を具備する食器洗い機において、前記給水ホース及び排水ホースを、剛性を有する硬質部と該硬質部の両側にあって可撓性を有する軟質部とから構成し、該硬質部と、前記筐体の後壁内側に回動自在に固定するためのヒンジ部とを一体に回転体として形成し、前記回転体を前記筐体の後壁と前記洗浄庫の後壁との間に配置し、前記筐体から前記洗浄庫が前方に引き出され、前記排水ホース及び給水ホースが引っ張られると、前記硬質部を含む前記回動体が前記ヒンジ部の回動軸を中心にして前記筐体の後壁から離間するように回転して、前記排水ホース及び給水ホースの引き出しを可能とし、また、前記洗浄庫が前記筐体内に収納されると、硬質部を含む前記回動体が前記ヒンジ部の回動軸を中心にして前記筐体の後壁に近づくように回転し、前記排水ホース及び給水ホースを適切に弛ませて前記洗浄庫の後壁と前記筐体の後壁との間の空間に前記排水ホース及び給水ホースを収納することを特徴としている。
【0016】
更に、上記課題を解決するために成された第3発明は、前面が開口した筐体と、該筐体から前方に引き出し自在な洗浄庫と、該洗浄庫の後壁に一端が固定され、前記洗浄庫内に給水を行うための給水ホースと、前記洗浄庫又は前記洗浄庫に固定された排水ポンプに一端が固定され、前記洗浄庫内に溜まった水を機外へ排出するための排水ホースと、を具備する食器洗い機において、前記給水ホース又は排水ホースを、剛性を有する硬質部と該硬質部の両側にあって可撓性を有する軟質部とから構成し、前記硬質部と、前記筐体内の後部に回動自在に固定するためのヒンジ部とを一体に回転体として形成し、前記回転体を前記筐体の後壁と前記洗浄庫の後壁との間に配置し、前記筐体から前記洗浄庫が前方に引き出され、前記排水ホース又は給水ホースが引っ張られると、前記硬質部を含む前記回動体が前記ヒンジ部の回動軸を中心にして前記筐体の後壁から離間するように回転して、前記排水ホース又は給水ホースの引き出しを可能とし、また、前記洗浄庫が前記筐体内に収納されると、硬質部を含む前記回動体が前記ヒンジ部の回動軸を中心にして前記筐体の後壁に近づくように回転し、前記排水ホース又は給水ホースを適切に弛ませて前記洗浄庫の後壁と前記筐体の後壁との間の空間に前記排水ホース又は給水ホースを収納することを特徴としている。
すなわち、この第2発明及び第3発明に係る食器洗い機では、給水ホースと排水ホースの少なくともいずれか一方が硬質部と軟質部との2部分から成り、その1つ乃至2つの硬質部が回動体の一部として筐体内の後部に回転自在に設置されている。したがって、この食器洗い機においても、上記第1発明に係る食器洗い機と同様に、使用者による洗浄庫の引き出し及び押し入れ動作に伴って、給水ホースや排水ホースの牽引や収納をスムーズに行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態による食器洗い機について図面を参照して説明する。図1及び図2は本実施形態による食器洗い機の全体構成を示す概略側面断面図であり、図1は洗浄庫を筐体に収納した状態、図2は洗浄庫を筐体から引き出した状態を示している。
【0018】
まず、図1及び図2に基づいて本食器洗い機の全体構成を説明する。前面が開口した筐体1の内部には上面開口3を有する洗浄庫2が配設され、洗浄庫2の内部には食器類を整列するための図示しない食器籠が設置されている。洗浄庫2は筐体1の前面開口を閉塞するドアを兼ねる前面パネル4と一体になっており、筐体1の両側壁内側に略水平に設置されたレール5に沿って前方に引き出し自在となっている。筐体1内上方には、洗浄庫2の上面開口3を閉塞するための上蓋9が、筐体1の側壁内側に一端が軸支され、他端が上蓋9の側面に軸支された左右一対の平行リンク10により揺動自在に支持されている。洗浄庫2が筐体1内に収納された状態では、図1に示すように上蓋9は洗浄庫2の上面に密着して上面開口3を閉塞し、洗浄庫2が筐体1から前方に引き出された状態では、図2に示すように上蓋9は前方にせり出しつつ持ち上がった状態で保持される。
【0019】
洗浄庫2の後壁2bには可撓性を有する給水ホース12の一端が接続されており、筐体1の後壁1bに取り付けられている給水バルブ13の出口に他端が接続されている。給水バルブ13の入口は外部の水道栓に接続されており、給水バルブ13が開放されると給水栓から供給された水が給水ホース12を通して洗浄庫2内に注がれる。洗浄庫2の底部には貯水槽7が連通して配設されており、洗浄庫2内に注がれた水は貯水槽7に流れ込んで貯留される。洗浄庫2の底部中央には、上面に複数のノズルが形成された回転自在のアーム6が設けられ、洗浄庫2の底面下方には洗浄兼排水ポンプ8が配置されている。
【0020】
洗浄兼排水ポンプ8は、内部に洗浄インペラ81と排水インペラ82とを備えるポンプケーシング80と、両インペラ81、82を同軸で回転駆動するポンプモータ83とを含む。ポンプケーシング80はその内部が洗浄ポンプ室と排水ポンプ室とに区画され、洗浄ポンプ室はその内部に洗浄インペラ81を備えるとともに、貯水槽7に連通する洗浄用吸入口とアーム6に連通する洗浄用吐出口とを有する。一方、排水ポンプ室はその内部に排水インペラ82を備えるとともに、貯水槽7に連通する排水用吸入口と排水ホース11に連通する排水用吐出口とを有する。
【0021】
洗浄庫2の底部に所定量の水が貯留された状態でポンプモータ83が所定方向に回転駆動されると、洗浄インペラ81により洗浄兼排水ポンプ8が洗浄ポンプとして作動する。このとき、貯水槽7から吸引された水がアーム6へと送出され、ノズルから洗浄庫2内に噴射される。これにより、洗浄庫2内に収容された食器類に水が吹き掛かって汚れが落とされる。一方、ポンプモータ83が逆方向に回転駆動されると、排水インペラ82により洗浄兼排水ポンプ8が排水ポンプとして作動する。このときには、貯水槽7から吸引された水が排水ホース11へと送出されて機外に排出される。
【0022】
本食器洗い機では、上述したように洗浄庫2が略水平方向に移動するため、洗浄庫2の後壁2bと筐体1の後壁1bとの間の距離が変化し、その間を接続している給水ホース12、排水ホース11及び図示しない各種の電気ケーブルが洗浄庫2の移動に伴って引き出し又は押し入れられる。こうした動作を円滑に行うために、本食器洗い機では排水ホース及び給水ホースの保持機構に特徴的な構成を採用している。
【0023】
次いで、この構成について図3〜図7を参照しつつ説明する。図3は本食器洗い機における保持回動部材(回動体)20の正面図である。図4はこの保持回動部材20の上面図である。図5は図3中のA−A’矢視線断面図である。図6は保持回動部材20を本食器洗い機に取り付けた状態を示す筐体1の背面透視図であって、筐体1の後壁1bを透視して筐体1内部を覗いた状態を示している。また、図7は保持回動部材20周辺の要部の上面図である。
【0024】
図3、図4及び図5に示すように、保持回動部材20は、大別して、排水ホース硬質部21、ヒンジ部22、及び保持部23の3つの部分から成る合成樹脂製の一体成型部材であって、排水ホース硬質部21が中心にあり、ヒンジ部22と保持部23とがそれぞれ排水ホース硬質部21を挟み込むようにして形成されている。
【0025】
排水ホース硬質部21は排水ホース11の一部を成す部分であって、細長い円筒体211の両端に、可撓性を有するホースを嵌め込む際の脱落防止用のフランジ212を有している。
【0026】
ヒンジ部22は、上記排水ホース硬質部21の円筒体211の両側に位置し、回動軸(図3中の線C)を形成するための上軸支部221、下軸支部222をそれぞれ設けた上水平片223及び下水平片224と、上記円筒体211を挟んで上下水平片223、224を繋ぐ架橋部225とを有する。この架橋部225は所定位置に補強用のリブを備えている。
【0027】
保持部23は、排水ホース硬質部21の円筒体211の延伸方向と平行に、給水ホース12を収納するための給水ホース収納部231、電気ケーブルを収納するためのケーブル収納部232を備え、給水ホース収納部231は両側に隔壁を有し、ケーブル収納部232にはケーブルを束ねて固定するためのクランパ233が設けられている。円筒体211、給水ホース収納部231及びケーブル収納部232が連なる基体の側部には、肉薄の折曲げ部235を介して蓋部234が設けられている。折曲げ部235において図3中の線Bに沿って蓋部234を基体の上に被せるように屈曲させると、蓋部234の2箇所の爪237がちょうど角穴236に係合し、これによって給水ホース12及び電気ケーブルを内装し得る収納体が形成される。なお、基体の背面側には大きく突出する突部238が形成されている。
【0028】
図6、図7に示すように、保持回動部材20は、給水ホース12及び電気ケーブルを内装し蓋部234を閉じた状態で、筐体1の後壁1bの内側にネジで固定された軸支持部材30に対して垂直軸Cを中心に回転自在に取り付けられる。こでは、保持回動部材20はその上縁端が洗浄庫2の上縁部よりも低い位置になるように定められている。外部の給水栓等に接続される可撓性を有する一次給水ホース121は給水バルブ13の入口13aに接続される。給水バルブ13の出口13bに接続された二次給水ホース122は上記保持回動部材20の給水ホース収納部231と蓋部234との間に収納されており、更にU字状に屈曲されて洗浄庫2の後壁2b上部の給水ホース接続部31に接続されている。
【0029】
一方、洗浄庫2底部の洗浄兼排水ポンプ8から延伸する一次排水ホース111は、洗浄庫2の後壁2bに固定された継手32により可撓性を有する二次排水ホース112に接続され、二次排水ホース112はU字状に屈曲されて排水ホース硬質部21の円筒体211の一端に嵌挿される。この排水ホース硬質部21の他端には可撓性を有する三次排水ホース113の一端が接続され、三次排水ホース113の他端は機外に引き出されて外部の排水口等に至る。
【0030】
図1、図7に示すように洗浄庫2が筐体1内に収納された状態では、突部238の先端が洗浄庫2の後壁2b後面に当接し、これに押されて保持回動部材20は筐体1の後壁1bに張り付く。保持回動部材20と洗浄庫2の後壁2b後面との間には突部238の高さに相当する空間が必ず存在し、洗浄庫2の後壁2bと筐体1の後壁1bとの間には所定距離が確保されるから、この空間に排水ホース11及び給水ホース12を屈曲させつつ収納することができる。つまり、突部238は排水ホース11と給水ホース12とを収納するための空間を確実に形成する機能を有する。
【0031】
この状態から使用者により洗浄庫2が前方に引き出されると、洗浄庫2に一端が固定された給水ホース12(二次給水ホース122)、及び、洗浄庫2に固定された洗浄兼排水ポンプ8に一端が固定された排水ホース11がともに牽引される。この際、図2、図7に示すように、保持回動部材20は排水ホース11及び給水ホース12に引かれて垂直軸Cを中心に回転するため、排水ホース11及び給水ホース12、更には図示しない電気ケーブルにも無理な力が掛からない。
【0032】
洗浄庫2を完全に引き出した状態から筐体1内に押し入れると、排水ホース11及び給水ホース12に押されて、保持回動部材20は先と反対方向に回転し、排水ホース11及び給水ホース12は洗浄庫2の後壁2bと筐体1の後壁1bとの間の空間に収納される。
【0033】
このようにして、本実施形態による食器洗い機では、洗浄庫2の引き出し・押し入れ動作に伴って円滑に給水ホース、排水ホース及び電気ケーブルを引き出し又は押し入れることができる。そのため、これらホースが洗浄庫2の動作を阻害することがなく、ホースや電気ケーブル自体も挟み込み等による損傷を受けることがない。
【0034】
また、保持回動部材20は洗浄庫2の上縁部よりも低い位置で回転するから、上蓋9と干渉するおそれがなく、上蓋9の上下動を妨げることがない。しかしながら、給水ホースを通した給水能力を高めるには、給水ホース接続部31よりもできるだけ高い位置にその上流側のホースを配設することが望ましく、その場合、保持回動部材20の上縁端が洗浄庫2の上縁部よりも或る程度上に突出するように筐体1の後壁1bに取り付ける必要が生じる。仮にそのような構成であっても、突部238が洗浄庫2の後壁2bに当接するようにしておきさえすれば、上蓋9と保持回動部材20との干渉は生じない。すなわち、突部238が洗浄庫2の後壁2bに当接することにより、洗浄庫2の後壁2bと保持回動部材20の本体(突部238を除く保持部23)との間には必ず所定の間隔が存在するため、上蓋9が上下動する際にその上下動に支障をきたさない範囲(つまり筐体1の最後方の空間)に保持回動部材20を留めておくことができる。
【0035】
なお、上記実施形態では排水ホース11の一部を保持回動部材20に一体に形成していたが、給水ホース12の一部を保持回動部材20に一体に形成し、排水ホース11を保持部23で着脱自在に保持するようにしてもよい。また、排水ホース11と給水ホース12の両方を共に硬質部と軟質部とから成るものとし、その2つの硬質部を保持回動部材20に一体に形成してもよい。更にまた、給水又は排水のいずれか一方のホースのみを保持回動部材20を介して牽引又は弛緩させ、他方のホースは保持回動部材20を経ることなく洗浄庫2又は洗浄兼排水ポンプ8と接続する構成としてもよい。
【0036】
また、排水ホースの硬質部の円筒体の両端部に可撓性を有する別部材のホースを接続するのではなく、硬質部と可撓性を有する軟質部とを一体に形成するようにしてもよい。一例としては、同一の合成樹脂材料を用い、硬質部は直管の円筒形状に加工し、軟質部は蛇腹形状に加工することによって可撓性を持たせるようにすることができる。
【0037】
また、上記実施形態は単に一例であって、本発明の趣旨の範囲で適宜変更や修正を行えることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による食器洗い機において洗浄庫を筐体に収納した状態での側面略断面図。
【図2】 本実施形態による食器洗い機において洗浄庫を筐体から引き出した状態での側面略断面図。
【図3】 本実施形態による食器洗い機における回動保持部材の正面図。
【図4】 本実施形態による食器洗い機における回動保持部材の上面図。
【図5】 図3中のA−A’矢視線断面図。
【図6】 図3に示す回動保持部材を本食器洗い機に取り付けた状態を示す筐体の背面透視図。
【図7】 回動保持部材周辺の要部の上面図。
【符号の説明】
1…筐体
1b…後壁
2…洗浄庫
2b…後壁
3…上面開口
4…前面パネル
5…レール
6…アーム
7…貯水槽
8…洗浄兼排水ポンプ
9…上蓋
11、111、112、113…排水ホース(軟質部)
12、121、122…給水ホース
13…給水バルブ
20…保持回動部材(回動体)
21…排水ホース硬質部(硬質部)
211…円筒体
212…フランジ
22…ヒンジ部
221、222…軸支部
223、224…水平片
225…架橋部
23…保持部
231…給水ホース収納部
232…ケーブル収納部
233…クランパ
234…蓋部
235…折曲げ部
236…角穴
237…爪
238…突部

Claims (7)

  1. 前面が開口した筐体と、該筐体から前方に引き出し自在であり、食器を出し入れするために上面開口を有する洗浄庫と、該洗浄庫が前記筐体内に収納された状態で前記上面開口を閉塞する上蓋と、前記洗浄庫の後壁に一端が固定され、前記洗浄庫内に給水を行うための給水ホースと、前記洗浄庫に固定された排水ポンプに一端が固定され、前記洗浄庫内に溜まった水を機外へ排出するための排水ホースと、を具備する食器洗い機において、
    前記給水ホース又は排水ホースのいずれか一方を、剛性を有する硬質部と該硬質部の両側にあって可撓性を有する軟質部とから構成し、
    該硬質部と、前記給水ホース又は排水ホースの他方を保持する保持部と、前記筐体の後壁内側に回動自在に固定するためのヒンジ部とを一体に回転体として形成し、
    前記回転体を前記筐体の後壁と前記洗浄庫の後壁との間に配置し、
    前記筐体から前記洗浄庫が前方に引き出され、前記排水ホース及び給水ホースが引っ張られると、前記硬質部を含む前記回動体が前記ヒンジ部の回動軸を中心にして前記筐体の後壁から離間するように回転して、前記排水ホース及び給水ホースの引き出しを可能とし、
    また、前記洗浄庫が前記筐体内に収納されると、硬質部を含む前記回動体が前記ヒンジ部の回動軸を中心にして前記筐体の後壁に近づくように回転し、前記排水ホース及び給水ホースを適切に弛ませて前記洗浄庫の後壁と前記筐体の後壁との間の空間に前記排水ホース及び給水ホースを収納することを特徴とする食器洗い機。
  2. 前記保持部は前記給水ホース又は排水ホースの他方とともに電気配線も保持することを特徴とする請求項1に記載の食器洗い機。
  3. 前記回動体は前記洗浄庫の後面側に突出する突部を備え、前記洗浄庫が前記筐体内に収納された状態で前記突部の先端が前記洗浄庫の後壁に当接して、前記洗浄庫の後壁と前記筐体の後壁との間に所定距離を確保することを特徴とする請求項1又は2に記載の食器洗い機。
  4. 前記硬質部と軟質部とは別部材であって、該硬質部の両端に該軟質部を装着することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の食器洗い機。
  5. 前記回動体は、前記洗浄庫の上縁部よりも低い位置で回転することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の食器洗い機。
  6. 前面が開口した筐体と、該筐体から前方に引き出し自在であり、食器を出し入れするために上面開口を有する洗浄庫と、該洗浄庫が前記筐体内に収納された状態で前記上面開口を閉塞する上蓋と、前記洗浄庫の後壁に一端が固定され、前記洗浄庫内に給水を行うための給水ホースと、前記洗浄庫に固定された排水ポンプに一端が固定され、前記洗浄庫内に溜まった水を機外へ排出するための排水ホースと、を具備する食器洗い機において、
    前記給水ホース及び排水ホースを、剛性を有する硬質部と該硬質部の両側にあって可撓性を有する軟質部とから構成し、
    該硬質部と、前記筐体の後壁内側に回動自在に固定するためのヒンジ部とを一体に回転体として形成し、
    前記回転体を前記筐体の後壁と前記洗浄庫の後壁との間に配置し、
    前記筐体から前記洗浄庫が前方に引き出され、前記排水ホース及び給水ホースが引っ張られると、前記硬質部を含む前記回動体が前記ヒンジ部の回動軸を中心にして前記筐体の後壁から離間するように回転して、前記排水ホース及び給水ホースの引き出しを可能とし、
    また、前記洗浄庫が前記筐体内に収納されると、硬質部を含む前記回動体が前記ヒンジ部の回動軸を中心にして前記筐体の後壁に近づくように回転し、前記排水ホース及び給水ホースを適切に弛ませて前記洗浄庫の後壁と前記筐体の後壁との間の空間に前記排水ホース及び給水ホースを収納することを特徴とする食器洗い機。
  7. 前面が開口した筐体と、該筐体から前方に引き出し自在な洗浄庫と、該洗浄庫の後壁に一端が固定され、前記洗浄庫内に給水を行うための給水ホースと、前記洗浄庫又は前記洗浄庫に固定された排水ポンプに一端が固定され、前記洗浄庫内に溜まった水を機外へ排出するための排水ホースと、を具備する食器洗い機において、
    前記給水ホース又は排水ホースを、剛性を有する硬質部と該硬質部の両側にあって可撓性を有する軟質部とから構成し、
    前記硬質部と、前記筐体内の後部に回動自在に固定するためのヒンジ部とを一体に回転体として形成し、
    前記回転体を前記筐体の後壁と前記洗浄庫の後壁との間に配置し、
    前記筐体から前記洗浄庫が前方に引き出され、前記排水ホース又は給水ホースが引っ張られると、前記硬質部を含む前記回動体が前記ヒンジ部の回動軸を中心にして前記筐体の後壁から離間するように回転して、前記排水ホース又は給水ホースの引き出しを可能とし、
    また、前記洗浄庫が前記筐体内に収納されると、硬質部を含む前記回動体が前記ヒンジ部の回動軸を中心にして前記筐体の後壁に近づくように回転し、前記排水ホース又は給水ホースを適切に弛ませて前記洗浄庫の後壁と前記筐体の後壁との間の空間に前記排水ホース又は給水ホースを収納することを特徴とする食器洗い機。
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