JP3877430B2 - パック電池とその出荷方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、保護回路を内蔵するパック電池と、このパック電池を出荷する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
保護回路を内蔵しているパック電池は、保護回路で電池を保護しながら充電し、また放電できる。保護回路は、パック電池に内蔵される二次電池を電源に使用する。したがって、保護回路によって、二次電池が放電される。保護回路はできる限り消費電流を少なく設計される。ちなみに、リチウムイオン二次電池を内蔵するパック電池の保護回路は、消費電流を数μA〜数十μAとしている。保護回路の消費電流を少なくしても、二次電池は放電される。図1の曲線Aは、パック電池に内蔵されるリチウムイオン二次電池が、保護回路で放電されて電圧が次第に低下する状態を示している。この図に示すように、満充電されたリチウムイオン二次電池は、約1年で電池電圧が2.5Vまで低下する。
【0003】
この弊害を少なくするために、保護回路を、消費電力の少ないスリープモードに切り換えられるパック電池が開発されている。図1の曲線Bは、保護回路をスリープモードに切り換えた状態で、リチウムイオン二次電池が放電されて電圧が低下する状態を示している。この図に示すように、保護回路をスリープモードに切り換えられると、消費電力が著しく少なくなって、電池電圧の低下が少なくなる。スリープモードでの消費電流は、0.0002μA〜1μAと極めて少ない。スリープモードは、消費電流は小さいが、電池を保護する機能はなくなる。このため、保護回路は、できる限り正常に動作できる状態として、二次電池の電圧がスリープモード切換電圧よりも低くなったときに限って、スリープモードに切り換えるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のパック電池は、二次電池の電圧がスリープモード切換電圧よりも低くなると保護回路をスリープモードに切り換える。このため、出荷して消費者が使用するまでの期間が長いときに、電池が過放電された状態になって電池性能が低下することがある。それは、電池電圧が低下するまでは、保護回路が正常な状態にあって消費電流が大きいからである。電池電圧が低くなるとスリープモードに切り換えられるが、スリープモードになっても、消費電流は0にはならないので、さらに継続して電池は放電される。したがって、保護回路を正常に動作させる期間で、すでに電池が放電されてしまい、その後のスリープモードでさらに放電されて電池が過放電になりやすい弊害がある。このため、電池の保存性が低下すると共に、消費者が使用するまでの期間が長いと、電池性能が低下する欠点がある。
【0005】
本発明は、このような欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、出荷してから長期間にわたって電池を過放電から有効に防止できると共に、保護回路で電池を充分に安全に保護できるパック電池とその出荷方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のパック電池は、二次電池2と、この二次電池2の保護回路3を内蔵している。保護回路3は、電池の電圧を検出して電池電圧がスリープモード切換電圧よりも低くなると、消費電力を少なくするスリープモードに切り換える。さらに、パック電池は、保護回路3をスリープモードにするテストポイント5をケース1に設けている。パック電池は、テストポイント5にスリープモード切換電圧よりも低い電圧を入力し、あるいは、テストポイント5を短絡して、保護回路3を強制的にスリープモードにできるように構成されている。
【0007】
さらに、本発明の請求項2のパック電池は、保護回路3をスリープモードとした状態で、ケース1に表面シート7を付着してテストポイント5を被覆している。
【0008】
さらに、本発明の請求項3のパック電池は、二次電池2と保護回路3との間に入力抵抗8を接続している。この入力抵抗8を介して、テストポイント5が二次電池2に接続されている。
【0009】
本発明の請求項4のパック電池は、二次電池2と、この二次電池2の保護回路3を内蔵している。保護回路3は、電池の電圧を検出して電池電圧がスリープモード切換電圧よりも低くなると、消費電力を少なくするスリープモードに切り換える。さらに、パック電池は、保護回路3をスリープモードにする強制切換スイッチ9をケース1に設けている。パック電池は、強制切換スイッチ9を操作して、保護回路3を強制的にスリープモードにできるように構成されている。
【0010】
さらに、本発明の請求項5のパック電池は、保護回路3をスリープモードとした状態で、ケース1に表面シート7を付着して強制切換スイッチ9を被覆している。
【0011】
さらに、本発明の請求項4のパック電池は、二次電池2と保護回路3との間に入力抵抗8を接続している。この入力抵抗8を介して強制切換スイッチ9が二次電池2に接続されると共に、強制切換スイッチ9は保護回路3の電圧検出端子10に接続されている。このパック電池は、強制切換スイッチ9をオンにして保護回路3の電圧検出端子10をショートさせて、保護回路3を強制的にスリープモードにする。
【0012】
本発明の請求項6のパック電池の出荷方法は、パック電池を、消費電力の少ないスリープモードで出荷する。さらに、この出荷方法は、二次電池2を充電するときに解除できるスリープモードとしてパック電池を出荷する。
【0013】
本発明の請求項7のパック電池の出荷方法は、保護回路3を、二次電池2の電圧がスリープモード解除電圧よりも高く、かつ、二次電池2を充電することを検出して解除されるスリープモードとしてパック電池を出荷する。
【0014】
さらに、本発明の請求項8のパック電池の出荷方法は、保護回路3の電圧検出端子10をショートして、保護回路3をスリープモードとしてパック電池を出荷する。さらにまた、本発明の請求項9のパック電池の出荷方法は、保護回路3の電圧検出端子10に低電圧を入力して保護回路3をスリープモードとしてパック電池を出荷する。
【0015】
さらに、本発明の請求項10のパック電池の出荷方法は、保護回路3をスリープモードとした後、ケース1に設けたスリープモードとする部分に表面シート7を付着してパック電池を出荷する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのパック電池とその出荷方法を例示するものであって、本発明はパック電池と出荷方法を以下のものに特定しない。
【0017】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0018】
図2の断面図と、図3の回路図に示すパック電池は、ケース1に、二次電池2と保護回路3を内蔵する。二次電池2は、リチウムイオン二次電池である。ただ、二次電池2は、ニッケル−カドミウム電池やニッケル−水素電池とすることもできる。保護回路3は、ケース1に内蔵されたプリント基板4に装着される。さらに、このパック電池は、保護回路3を強制的にスリープモードとするためのテストポイント5をケース1に設けている。
【0019】
テストポイント5は、ケース1に開口された貫通孔6の内部に配設されている。貫通孔6は、ケース1の外部から、テストポイント5にスリープモード切換電圧よりも低い電圧を印加し、あるいは、ふたつのテストポイント5をショートするために設けている。テストポイント5にスリープモード切換電圧よりも低い電圧を入力し、あるいは、ここをショートして保護回路3を強制的にスリープモードにした後、パック電池は、ケース1の表面に表面シート7を接着して貫通孔6を閉塞して出荷する。
【0020】
図3に示すパック電池は、二次電池2と保護回路3との間に入力抵抗8を接続しており、この入力抵抗8を介して一方のテストポイント5を電池の+極に接続している。他方のテストポイント5は、二次電池2の−極に接続している。
【0021】
さらに、図4の断面図と、図5の回路図に示すパック電池は、保護回路3を強制的にスリープモードにするために、強制切換スイッチ9を設けている。強制切換スイッチ9は、プリント基板4に固定されている。強制切換スイッチ9は、ノーマルオープン接点を有し、プランジャーが押されたときにオン状態となる。プランジャーは、ケース1に設けた貫通孔6に配設される。ケース1の外部から、貫通孔6にロッド等を挿入して、プランジャーが押されると、強制切換スイッチ9がオンになり、保護回路3をスリープモードとする。
【0022】
図5のパック電池は、二次電池2と保護回路3との間に入力抵抗8を接続しており、この入力抵抗8を介して、強制切換スイッチ9の一方の接点を電池の+極に、他方の接点を電池の−極に接続している。さらに、強制切換スイッチ9は、オンのときに、電圧検出端子10の電圧を0Vとするために、保護回路3の電圧検出端子10に接続している。強制切換スイッチ9を一時的にオンにすると、保護回路3の電圧検出端子10はショートされて、電圧検出端子10の入力電圧は、スリープモード切換電圧よりも低い0Vとなり、保護回路3はスリープモードとなる。
【0023】
強制切換スイッチ9を一時的にオンにして、保護回路3を強制的にスリープモードにした後、パック電池は、ケース1の表面に表面シート7を接着して貫通孔6を閉塞して出荷する。強制切換スイッチ9で保護回路3をスリープモードとするパック電池は、必ずしもケース1に貫通孔6を開口する必要はない。それは、ケースの一部に、ゴム状弾性シートを設け、このゴム状弾性シートを変形させてその内側に配設される強制切換スイッチのプランジャーを操作してオンに切り換えできるからである。さらに、強制切換スイッチに、マグネットでオンに切り換えできるリードスイッチ等を使用すると、ケースの外部に磁石を接近させて、強制切換スイッチをオンにできる。
【0024】
図5に示すパック電池は、テストポイント5と強制切換スイッチ9の両方を備える。このパック電池は、テストポイント5にスリープモード切換電圧よりも低い電圧を入力し、あるいは、ここをショートし、あるいはまた、強制切換スイッチ9をオンにして保護回路3をスリープモードにできる。ただ、本発明のパック電池は、テストポイント5と強制切換スイッチ9のいずれか一方を設けることもできる。テストポイント5と強制切換スイッチ9の一方で、保護回路3をスリープモードに切り換えできるからである。
【0025】
図3と図5の回路図に示すパック電池は、二次電池2に保護回路3を接続している。保護回路3は、二次電池2と直列に接続されたスイッチング素子11と、このスイッチング素子11を制御する保護IC12とを有する。
【0026】
保護IC12は、図6に示すように、電池電圧を検出してスリープモードに切り換えるスリープ回路13を内蔵している。スリープ回路13は、電池が放電されて、あらかじめ設定しているスリープモード切換電圧よりも電池電圧が低くなると、内部回路に供給する電源をオフにしてスリープモードとする。さらに、スリープ回路13は、スリープモードになっている状態で、電池電圧がスリープモード解除電圧よりも高くなり、かつ、パック電池を充電していることを検出すると、スリープモードを解除して、内部回路に電源を供給する、いわゆる正常な動作状態とする。
【0027】
スリープ回路13は、電池電圧を検出する電圧検出器14と、パック電池を充電していることを検出する電圧検出器15と、ふたつの電圧検出器15でスイッチングされる電源切換器16とを備える。
【0028】
電池の電圧を検出する電圧検出器14は差動アンプで、一方の入力端子を電圧検出端子10に、他方の入力端子を二次電池の−側に接続している。この電圧検出器14は、電圧検出端子10から入力される電池電圧がスリープモード切換電圧よりも低くなると、スリープモードとする信号を電源切換器16に出力し、この信号で電源切換器16をオフに切り換えて、保護回路3をスリープモードとする。さらに、この電圧検出器14は、電池電圧がスリープモード解除電圧よりも高くなったときには、スリープモードを解除する信号を電源切換器16に出力する。
【0029】
パック電池の充電状態を検出する電圧検出器15も差動アンプで、この回路は、一方の入力端子を電圧検出端子10に、他方の端子をパック電池の−側出力端子17に接続している。この電圧検出端子10は、パック電池を充電するときに、+−の出力端子17に加えられる電圧を検出して、電源切換器16に、スリープモードを解除させる信号を出力する。充電されるパック電池は、電池電圧にスイッチング素子11の電圧降下を含む高い充電電圧が、+−の出力端子17に加えられる。この電圧検出器15は、この充電電圧を検出して、スリープモードを解除する信号を出力する。
【0030】
電源切換器16は、電圧検出器14から、スリープモードにする信号が入力されると、スリープモードに切り換えられて、内部回路に供給する電源をオフにする。また、電源切換器16は、ふたつの電圧検出器14、15から、スリープモードを解除する信号が入力されると、スリープモードを解除して、内部回路に電源を供給して正常に動作させる。
【0031】
図のスリープ回路13は、二次電池の電圧と、パック電池を充電していることの両方を検出して、二次電池の電圧がスリープモード解除電圧よりも高く、かつ、パック電池を充電しているときに限って、スリープモードを解除する。したがって、このパック電池は、より安全に二次電池を保護できる特長がある。ただ、スリープ回路13は、電池電圧がスリープモード解除電圧よりも高くなり、あるいは、パック電池を充電していることのいずれか一方を検出して、スリープモードを解除することもできる。
【0032】
さらに、図に示す保護IC12は、二次電池を過充電と、過放電と、過電流から保護するために、3個の電圧検出器と、短絡検出回路18と、基準電圧源20と、遅延回路19と、論理回路を内蔵している。過充電検出用(VD1)と、過電流検出用(VD3)の電圧検出器は、電圧立ち上がりを検出し、過放電検出用(VD2)の電圧検出器は電圧立ち下がりを検出する。
【0033】
この保護IC12は、過充電を検出すると、外付けコンデンサー21で設定された遅延時間の後、COUT出力を”L”レベルとする。過放電または過電流を検出すると、IC内部で固定された遅延時間の後、DOUT出力を”L”レべルとする。
【0034】
過充電検出後は、電池電圧が過充電検出電圧より低い場合は、充電器をはずすと電圧検出器(VD1)は復婦し、COUT出力を”H”レベルとする。電池電圧が過充電検出電圧以上の場合は、負荷を接続した後、電池電圧が過充電検出電圧より低くなると電圧検出器(VD1)は復帰し、Cout出力を”H”レベルとする。
【0035】
過放電検出後は、充電器を接続した後、電池電圧が過放電検出電圧より高くなると電圧検出器(VD2)は複帰し、Dout出力を”H”レベルとする。
【0036】
過電流検出後は、負荷開放により電圧検出器(VD3)は復帰し、Dout出力を”H”レベルとする。
【0037】
また、短絡検出回路18が働いた場合は、遅延回路19を介さずにDout出力が”L”レベルになり、短絡状態が解除されれば、Dout出力は”H”レベルになる。
【0038】
スイッチング素子11は、二次電池2を過充電から防止するFET1と、過放電と過電流から防止するFET2とを直列に接続して、これを二次電池2と直列に接続している。過充電を保護するスイッチング素子11であるFET1は、ゲートを保護IC12のCoutに接続している。過放電と過電流を保護するFET2は、ゲートをDoutに接続している。FET1とFET2は、CoutやDoutから”H”レベルが入力されるとオン、”L”レベルが入力されるとオフになる。
【0039】
内蔵する二次電池2をリチウムイオン二次電池とするパック電池は、以下のようにして出荷される。
▲1▼ 二次電池2を約50%充電状態とする。
▲2▼ ケース1に表面シート7を付着しない状態で、テストポイント5にスリープモード切換電圧よりも低い電圧を入力し、あるいはテストポイント5をショートし、あるいはまた、強制切換スイッチ9をオンにして、保護回路3を強制的にスリープモードとする。
▲3▼ その後、ケース1の貫通孔6に表面シート7を付着して、出荷する。
▲4▼ パック電池を購入した消費者は、使用するときにパック電池を充電する。充電されるパック電池は、電池電圧がスリープモード切換電圧よりも高くなったこと検出して、スリープモードが解除される。スリープモードに切り換えられた保護回路3は、消費電流が極めて小さく、しかも、二次電池2を50%充電状態で出荷されるパック電池は、ほとんどの場合、消費者が使用するとき、二次電池2の電圧はスリープモード切換電圧よりも高い。したがって、パック電池の充電を開始すると、ただちにスリープモードが解除される。このため、パック電池を満充電しない状態で使用しても、保護回路3がスリープモードを継続することはない。
【0040】
以上のパック電池は、電池電圧がスリープモード切換電圧よりも高く、しかも、充電していることを検出して、スリープモードを解除する。ただ、本発明のパック電池は、電池電圧を検出することなく、充電していることのみを検出して、スリープモードを解除することも可能である。
【0041】
【発明の効果】
本発明のパック電池は、出荷してから長期間にわたって電池を過放電から有効に防止できると共に、保護回路で電池を充分に安全に保護できる特長がある。それは、本発明のパック電池とその出荷方法が、二次電池と、この二次電池の保護回路を内蔵しており、この保護回路を強制的にスリープモードに切り換えて消費電力を少なくできるからである。このように、保護回路を強制的にスリープモードに切り換えできるパック電池は、スリープモードに切り換えることによって、保護回路の消費電力を少なくし、電池電圧の低下を有効に防止できる。したがって、長期間にわたって電池の過放電を防止して、電池の性能の低下を有効に防止できる特長がある。
【0042】
とくに、請求項1のパック電池は、テストポイントをケースに設けており、このテストポイントにスリープモード切換電圧よりも低い電圧を入力し、あるいは、テストポイントを短絡して、保護回路をスリープモードに切り換えできる。また、請求項4のパック電池は、強制切換スイッチをケースに設けており、この強制切換スイッチを操作して、保護回路を強制的にスリープモードに切り換えできる。したがって、これ等のパック電池は、極めて簡単な操作で、しかもパック電池の外部から保護回路を強制的にスリープモードに切換できる特長がある。
【0043】
さらに、本発明の請求項6のパック電池の出荷方法は、二次電池を充電するときに解除できるスリープモードとして、パック電池を出荷するので、パック電池が使用されるまでの間は、電池の過放電を防止して電池の性能の低下を有効に防止できると共に、消費者が使用するときには、確実にスリープモードが解除されて正常に使用できる特長がある。
【0044】
さらに、本発明の請求項2と請求項5のパック電池と、請求項10の出荷方法は、保護回路をスリープモードとした状態で、ケースに表面シートを付着してスリープモードとする部分を被覆している。したがって、スリープモードとする部分から異物が侵入するのを確実に防止してパック電池の性能低下を防止できると共に、スリープモードの誤作動を有効に防止できる特長がある。
【0045】
さらに、本発明の請求項3と請求項4のパック電池は、二次電池と保護回路との間に入力抵抗を接続しているので、スリープモードに切り換えるときに、パック電池がショートするのを確実に防止して安全に使用できる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】二次電池の放電状態を示すグラフ
【図2】本発明の実施例のパック電池の断面図
【図3】図2に示すパック電池の回路図
【図4】本発明の他の実施例のパック電池の断面図
【図5】図4に示すパック電池の回路図
【図6】図3と図5に示す保護回路の保護ICの回路図
【符号の説明】
1…ケース
2…二次電池
3…保護回路
4…プリント基板
5…テストポイント
6…貫通孔
7…表面シート
8…入力抵抗
9…強制切換スイッチ
10…電圧検出端子
11…スイッチング素子
12…保護IC
13…スリープ回路
14…電圧検出器
15…電圧検出器
16…電源切換器
17…出力端子
18…短絡検出回路
19…遅延回路
20…基準電圧源
21…コンデンサー
Claims (10)
- 二次電池(2)と、この二次電池(2)の保護回路(3)を内蔵しており、保護回路(3)は、電池の電圧を検出して電池電圧がスリープモード切換電圧よりも低くなると、消費電力を少なくするスリープモードに切り換えるように構成されてなるパック電池において、
保護回路(3)をスリープモードにするテストポイント(5)をケース(1)に設けており、テストポイント(5)にスリープモード切換電圧よりも低い電圧を入力し、あるいは、テストポイント(5)を短絡して、保護回路(3)を強制的にスリープモードにできるように構成されてなるパック電池。 - 保護回路(3)をスリープモードとした状態で、ケース(1)に付着した表面シート(7)でテストポイント(5)を被覆している請求項1に記載されるパック電池。
- 二次電池(2)と保護回路(3)との間に入力抵抗(8)を接続しており、この入力抵抗(8)を介してテストポイント(5)が電池に接続されている請求項1に記載されるパック電池。
- 二次電池(2)と、この二次電池(2)の保護回路(3)を内蔵しており、保護回路(3)は、電池の電圧を検出して電池電圧がスリープモード切換電圧よりも低くなると、消費電力を少なくするスリープモードに切り換えるように構成されてなるパック電池において、
保護回路(3)をスリープモードにする強制切換スイッチ(9)をケース(1)に設けており、強制切換スイッチ(9)を操作して、保護回路(3)を強制的にスリープモードにできるように構成され、
二次電池 (2) と保護回路 (3) との間に入力抵抗 (8) を接続しており、この入力抵抗 (8) を介して強制切換スイッチ (9) が二次電池 (2) に接続されると共に、強制切換スイッチ (9) は保護回路 (3) の電圧検出端子 (10) に接続されており、強制切換スイッチ (9) をオンにして保護回路 (3) の電圧検出端子 (10) をショートさせるパック電池。 - 保護回路(3)をスリープモードとした状態で、ケース(1)に付着した表面シート(7)で強制切換スイッチ(9)を被覆している請求項4に記載されるパック電池。
- 内蔵する二次電池(2)の電圧がスリープモード切換電圧よりも低くなると、保護回路(3)が消費電力の少ないスリープモードとなるようにしてパック電池を出荷する方法において、
保護回路(3)を、二次電池(2)を充電するときに解除できるスリープモードとして出荷することを特徴とするパック電池の出荷方法。 - 保護回路(3)を、二次電池(2)の電圧がスリープモード解除電圧よりも高く、かつ、二次電池(2)を充電することを検出して解除されるスリープモードとして出荷する請求項6に記載されるパック電池の出荷方法。
- 保護回路(3)が電圧検出端子(10)を有し、この電圧検出端子(10)をショートして保護回路(3)をスリープモードとして出荷する請求項6に記載されるパック電池の出荷方法。
- 保護回路(3)が電圧検出端子(10)を有し、この電圧検出端子(10)に低電圧を入力して保護回路(3)をスリープモードとして出荷する請求項6に記載されるパック電池の出荷方法。
- 保護回路(3)をスリープモードとした後、ケース(1)に設けたスリープモードとする部分に表面シート(7)を付着して出荷する請求項6に記載されるパック電池の出荷方法。
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