JP3876231B2 - 紙容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、上下方向に複数の収容室を有する紙カップ等の紙製容器に関し、特に、上下方向に形成された複数の収容室の中、下方に形成された収容室は、容器壁を破壊しなければ取出すことができない収容室である紙カップ、紙製のボトル又は紙製の缶などの紙製容器に関する。また、本発明は、アイスクリーム若しくはカキ氷等の氷菓子、ヨーグルト等の半液状の食品、酒類、牛乳、ジュース、コーヒー、お茶若しくは炭酸飲料等の飲料又は飲物を充填するのに使用される紙カップ等の紙容器に関し、特に、おまけ等の景品又は酒のつまみ等を入れる空間を備えるアイスクリーム若しくはカキ氷等の氷菓子、ヨーグルト等の半液状食品又は酒類、ビール、ジュース若しくは炭酸飲料等の飲物を充填するのに使用される紙カップ等の紙容器に関する。また、本発明は、ポプコーン、チョコレート等の菓子の容器に関し、特に、おまけ等の景品又は広告等を入れる空間を備えるポプコーン、チョコレート等の菓子の容器に関する。また、本発明は、プリン、ゼリー、納豆等の食品の容器に関し、特に、おまけ等の景品又は広告等を入れる空間を備えるプリン、ゼリー、納豆等の食品の容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
顧客の興味を促すために、おまけ等の景品を添えることができる紙容器としては、箱型紙容器の上部に、おまけ等の景品を入れるための付属容器を設けた飲料用容器(例えば、特開2003−11948公報)やペットボトルの上部におまけ等の景品を入れるための付属容器を設けた飲料用容器(例えば、特開2003−11948公報)がある。また、箱型紙容器に広告や景品を入れた紙容器(例えば、実用新案登録第3071975公報)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
飲料用容器は、飲料の充填部が耐水性のビン又は箱等の容器に形成されており、また、飲料を供するために注ぎ口又は飲み口が設けられている。したがつて、従来の飲料容器の場合、おまけ等の景品を入れるための付属容器は、何れも従来の飲料容器の上方に、簡単に目に付くところに、取付けることができるようになっている。しかし、広告やおまけや景品は、商品を入れた紙容器に付属した空間内に入れられるとしても、その中身は、一目見ただけでは分からないのが好ましい。
本発明は、紙カップのように上部が比較的広口に形成されている飲料用の紙容器におまけ等の景品を入れるための付属空間を、外側から容易に見ることができないように設けることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、紙カップのように上部が比較的広口に形成されている飲料用の紙容器を、簡単な構造で、おまけ等の景品を入れるための付属空間を形成した飲料用の紙容器を提供することを目的としている。
【0005】
即ち、本発明は、側壁部及び底壁部を有し、前記側壁部は、紙製の中芯部を備え、該中芯部の内面は、パラフィン層部又はプラスチック層部で覆われ、該中芯部の外面は、断熱性のパラフィン層部又はプラスチック層部で覆われている紙容器において、紙容器の側壁部の内面には、内側から外側に向けて窪み、前記内面を横方向に一巡する溝が形成されており、側壁部上端部の周囲に外側に突き出て前記溝に密に嵌合可能の突縁部が形成されているカップ形状のプラスチック製の中底部材が、前記溝に前記凸縁部を密に、即ち密又は液密に嵌合して宙吊り状に前記紙容器側壁部の内側に保持されており、前記紙容器の内部は、カップ形状の中底部材により、上下に仕切られており、前記中底部材より上方には、第一の物品を収容する第一の物品収容室が形成され、中底部材下方には、前記第一の物品とは異なる材料の第二の物品を収容する第二の物品収容室が形成され、前記第二の物品収容室の側壁部には、該側壁部を横方向に一巡する複数個の切れ目で形成された切れ目の列が上下に一筋づつ形成されており、前記二筋の切れ目の線の間には引き剥がし可能の帯が形成されており、前記引き剥がし可能の帯の少なくとも一部には、上方の切れ目の線の上方及びこれに対応する下方の切れ目の線の下方に切れ目の線が突き出て指入れ部が形成されていることを特徴とする紙容器にある。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明において、紙容器は、耐水性、耐油性若しくは耐熱性、又は耐水性及び耐油性若しくは耐熱性、又は耐油性及び耐熱性、又は耐水性、耐油性及び耐熱性に形成され、従来からある紙カップと同様に耐水性又は耐油性のラミネート構造のものとすることができる。例えば、紙容器の側壁部内面は、耐水性、耐油性又は耐熱性とするために、パラフィン被覆又はポリエチレン被覆若しくはポリプロピレン被覆等のプラスチック被覆とすることができ、また、紙容器の側壁部外面は、例えば耐水性及び/又は断熱性とするために、パラフィン被覆又はポリエチレン被覆若しくはポリプロピレン被覆等の熱可塑性樹脂被覆とすることができる。しかし、熱硬化性樹脂被覆としてもよい。本発明において、容器の底部は耐水性でなくてもよいが、零れた飲料等に濡れても形状が保てるように耐水性であるのが好ましい。
【0007】
本発明において、紙カップ、紙製のボトル又は紙製の缶などの紙製の容器、即ち、紙容器は、内部にプラスチック製の耐水性の中底部材を宙吊り状に配置して、紙容器内部を上下に仕切り、該中底部材を境にして、上方に、例えば、飲料や菓子などの第一の物品を入れる収容空間である第一の物品の収容室を形成し、下方に、例えば、おまけ等の景品やつまみなどの第二の物品を入れる収容空間である第二の物品の収容室を形成する。本発明において、中底部材は、紙製若しくはプラスチック製で側壁部及び底部を備えて容器状に形成されるのが好ましく、透明、半透明又は不透明に形成することができる。本発明において、プラスチック製の中底部材は、飲物、水、食用油、菓子類、発酵食品、畜産食品、水産食品その他食品の充填用に適している。
【0008】
本発明において、中底部材は、紙容器内を上下に仕切る仕切部材であり、例えば、弾性を持たせるために中央部が窪んで形成されており、断面形状で浅く窪む皿状の容器乃至比較的深く窪むカップ状の容器に形成される。前記中底部材上端部には、鍔状の外向きフランジを形成するのが好ましい。この場合、前記中底部材の外向きフランジを、側壁部内面に形成される溝に、例えば、液体が漏れないように液密に嵌合させるか又は物がこぼれないように密に嵌合させて、中底部材を、紙容器の側壁部内面に宙吊り状に保持できるので好ましい。本発明において、宙吊りされた中底部材の上方には、第一の物品の収容空間である第一の物品の収容室が形成され、中底部材の下方には、第二の物品の収容空間である第二の物品の収容室が形成される。本発明において、中底部材の下方の第二の物品収容室内に入れられた景品等を容易に取出せるようにするために、第二の物品収容室の側壁部又は底壁部には、横方向に一巡する複数の切れ目により形成される切れ目の列が形成される。このように紙容器内を横方向に一巡する複数の切れ目により形成される切れ目の列を、紙容器の側壁部に形成すると、切れ目の列が形成された紙容器の側壁部は、切れ目の列に沿って押すことにより引裂いて、中底部材の下方に形成される室内の収容物を取出すことができる。
【0009】
本発明において、紙容器内を横方向に一巡する複数の切れ目で形成される切れ目の列は、ミシン目のライン又はジッパーカットラインとすることができる。本発明において、紙容器内を横方向に一巡する複数の切れ目により形成される切れ目の列は、一列以上の列に形成することができる。切れ目の列を二列並行して形成するときは、切れ目の列により挟まれた帯状に形成された部分が、引き剥がし用の帯、即ちジッパーとなり、これを引き剥がすことにより紙容器の下の収容室に入れられているものを取出すことができる。例えば、ミシン目の場合、ミシン目の引裂き又は切離し開始部を、指が入る形にミシン目で形成して、紙容器内を横方向に一巡するミシン目に接続するのが好ましい。本発明において、例えば、ミシン目又はジッパーカットの切れ目は、紙容器の側壁部の切れ目の列を押して、引裂くことができれば足りるので、紙容器の側壁部の外面から内面に通して形成することができるが、紙容器の搬送時に簡単に離脱しないように、外面若しくは内面又は外面及び内面の被覆層を残して切れ目を形成することができる。
【0010】
本発明において、紙容器は、容器の側壁部の内面には、内側から外側に向けて窪み、前記内面を横方向に一巡する溝が形成されており、上端部の全周から外側に突縁部を有するプラスチック製の中底部材が、前記溝に前記凸縁部を嵌合して宙吊り状に前記側壁部に保持されており、プラスチック製の中底部材上方には、例えば、液体又は菓子を入れる第一の物品収容室が形成され、プラスチック製の中底部材の下方には、第一の物品とは異なる材料の第二の物品の収容室が形成される。本発明において、紙容器内部は、中底部材を介して、上部空間及び下部空間に分割されており、上部空間に飲料又は菓子を入れて、下部空間におまけや景品等を入れることができる。本発明において、中底部材を不透明に形成したときは、中底部材より下方に形成される空間は、中底部材により遮られて、容易に内部のおまけや景品等を見ることはできない。この場合、本発明において、紙容器は、透明、半透明又は不透明の蓋を設けてもよく、蓋なしで、上方に飲料や菓子を入れて使用することができる。
【0011】
また、本発明の紙容器は、容器の側壁部の内面には、内側から外側に向けて窪み、前記内面を横方向に一巡する溝が形成されており、これに対して、側部の上部若しくは上端部の全周から外側に突出る突縁部を有するプラスチック製の中底部材が、前記溝に前記凸縁部を嵌合して宙吊り状に前記側壁部の内壁に保持されている。前記プラスチック製の中底部材の底部より下方に位置する空間は、広告、おまけ若しくは景品又はこれらの二以上の組合せ又はサービスのための提供品を入れることができ、側壁部又は底壁部には、横方向に一巡する切れ目が形成されており、プラスチック製の中底部材上方には液体又は菓子などの第一の物品収容室が形成され、プラスチック製の中底部材下方には、上方とは異なる材料の第二の物品の収容室が形成される。このように本発明の紙容器は、中底部材により分割された上方の空間に飲料や菓子等を入れ、下方の空間に例えばおまけや景品等を入れることができ、しかも、下方の空間に入れられた例えばおまけや景品は、側壁部を横方向に一巡する複数の切れ目で形成されている切れ目の列を押して、切れ目の列に沿って側壁部を分断しない限り、簡単に取出すことができず、また、中底部材が不透明に形成されている場合には、上方の空間に入れられた物品を取出しても見ることもできない。
【0012】
【実施例】
以下、添付図面を参照して本発明の実施例について説明するが、本発明は、以下の説明及び例示により何ら限定されるものではない。
図1は、本発明の紙容器の一実施例を示す概略の断面図であり、側壁部を一巡する一筋のミシン目が設けられた例である。図2は、本発明の紙容器の他の一実施例示す概略の断面図であり、側壁部を一巡する二筋のミシン目が設けられた例である。図3は、図1及び図2と異なる本発明の紙容器の一実施例示す概略の断面図であり、側壁部を一巡する二筋のジッパーカットが設けられた例である。図4は、図1乃至図3に示す実施例とは異なる本発明の紙容器の一実施例示す概略の斜視図であり、底壁部を一巡するミシン目が設けられた例である。図1乃至図4において、対応する箇所には同じ符号が付されている。
【0013】
図1において、紙容器1は、側壁部2と底壁部3で形成されている。側壁部2は、中芯部4が紙製であり、側壁部2の内面には、ポリエチレン膜5が被着されており、その側壁部2の外面には、断熱性のポリエチレン膜6が被着されている。本例において、紙容器1には、側壁部2の内面には、溝7が設けられており、その溝7には、プラスチック製の中底部材8が、その上端部に設けられている外向きフランジ9を嵌合して、取り付けられている。本例において、紙容器1の内部は、プラスチック製の中底部材8より上方に、上部物品収容室10が形成され、中底部材8より下方に、下部物品収容室11が形成されている。本例においては、下部物品収容室11の側壁部12には、ミシン目13が設けられている。本例において、ミシン目13の中央部には、指を入れて、下部物品収容室11の側壁部12が分断できるように指入れ部14が設けられている。
【0014】
本例の紙容器1は以上のように形成されているので、先ず紙容器1内におまけ又は景品を入れて、プラスチック製の中底部材8を上方から入れて、上端部のフランジ部9を側壁部3の溝7内に嵌着し、プラスチック製の中底部材8を紙容器1の内部側壁部5に宙吊り状に取り付ける。本例の紙容器1は、使用時に、上部物品収容室10内に、例えば、コーヒー等の飲料、アイスクリーム等の氷菓子を入れて販売される。顧客は、コーヒー等の飲料又はアイスクリーム等の氷菓子を入れた紙容器1を受取ると、底におまけや景品などが入っていることは、紙容器を振ったり、又は紙容器が揺れた時の中の物の物音等で分かる。顧客は、興味をもって、ミシン目13、13により形成された指入れ部14、14を押して、下部物品収容室11の側壁部12を分断して、下部物品収容室11に入れてあった、おまけや景品を取出すことができる。本例において、上部物品収容室10内に、例えば、コーヒー等の飲料、アイスクリーム等の氷菓子を入れて、蓋15を被せて販売することができる。
【0015】
図2に示す実施例は、図1に示す実施例とは、上下に二本並行に重ねてミシン目13、13を設けた点で相違している。本例において、夫々のミシン目13,13には、夫々、ミシン目13により形成された指入れ分14,14が設けられている。本例において、ミシン目13で囲われた部分は、ジツパー等の帯状の引き剥がし片16を形成している。
【0016】
図3に示す実施例は、図1及び図2に示す実施例とは、上下にジッパーライン17の形成用の複数の切込み18を連接して、帯状の引き剥がし片のジッパー19を形成した点で相違しており、その他の点は図1及び図2に示す実施例と同様に構成されている。
図4に示す実施例は、図1乃至図3に示す実施例とは、底壁部3の壁面20にミシン目13及びミシン目で輪郭が形成された指入れ部14を設けて、底壁部3の壁面20にミシン目13に沿って縁取られた開口21を形成できるようにした点で相違しており、その他の点は図1乃至図3に示す実施例同様に構成されている。
【0017】
以上の例において、紙容器1は、氷菓子や温かい飲み物の容器として使用できるように、比較的断熱性のプラスチック膜等が使用されているが、蓋をしないでその侭、菓子や食べ物や飲み物を入れて使用されるので、特に断熱性の被膜としなくてもよい。上の収容室に入れられる第一の物品は、比較的外部から見やすくされており、販売等の目的の主たる物品であるが、下の収容室に入れられる第二の物品は、比較的外部から見難くされており、おまけや景品には適しているが、顧客へのサービス物品であり、おまけや景品に限定されるものではない。むしろ、第一及び第二の物品の組合せにより、種々の用途に拡大することができる。
【0018】
コーヒー等の飲料又はアイスクリーム等の氷菓子は上部物品収容室10に入れた後に、蓋を被せないで使用することができるが、蓋を被せて使用することもできる。蓋を被せて使用する場合は、ホットメルトにより蓋を紙カップ等の紙容器の上縁部に密着させて保存可能とすることができる。
この場合、蓋としては、従来の紙カップに使用される金属箔でライニングした紙製又はプラスチック製の蓋15を使用することができ、また、従来の紙カップに使用されるホットメルトにより被着される引き剥がし用の摘みが設けられている紙製の蓋(図示されていない)も使用することができる。ホットメルトにより紙カップ等の紙容器に被着されているプラスチック製の中蓋と、該中蓋の上に被せられるプラスチック製の外蓋とを設けた蓋の構造とすることもできる(図示されていない)。
【0019】
また、本例においては、中底部材は一個使用されているが、二個又はそれ以上の中底部材を多段に設けることができる。本例においては、側壁部内側をポリエチレン膜で被覆しているが、側壁部内側は、ポリエチレン以外のプラスチック製の膜やパラフィン膜で被覆してもよい。また、側壁部外側を断熱性のポリエチレン膜で被覆しているが、側壁部外側は、印刷可能のポリエチレン以外の断熱性のプラスチック製の膜や印刷可能のパラフィン膜で被覆してもよい。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、内面が耐水若しくは耐油性に形成され、外面が耐水性若しくは断熱性に形成されている紙容器において、紙容器の側壁部の内面には、内側から外側に向けて窪み、前記内面を横方向に一巡する溝が形成されており、側壁部上端部の周囲に外側に突出る突縁部が形成されている中底部材が、前記溝に前記凸縁部を嵌合して宙吊り状に前記紙容器側壁部の内側に保持されており、中底部材上方には物品収容室が形成され、中底部材下方に異なる材料の物品収容室が形成されているので、液体若しくは固体又は液体及び個体の性状の異なる複数の物品を一つの紙容器内に納めることを可能にする。
【0021】
また、本発明は、内面が耐水若しくは耐油性に形成され、外面がプラスチックで被覆されている紙容器において、容器の側壁部の内面には、内側から外側に向けて窪み、前記内面を横方向に一巡する溝が形成されており、側部上端部の全周から外側に突縁部を有するプラスチック製の中底部材が、前記溝に前記凸縁部を嵌合して宙吊り状に前記側壁部に保持されており、前記紙容器の内部は、プラスチック製の中底部材により、上下に仕切られており、前記プラスチック製の中底部材より上方には、第一の物品収容室が形成され、プラスチック製の中底部材下方には、前記上方の物品とは異なる材料の第二の物品収容室が形成され、前記第二の物品収容室の側壁部又は底壁部には、横方向に一巡する切れ目が形成されているので、第二の物品収容室に入れたおまけや景品又は広告等は、断続的な複数の切れ目を引き裂いて第二の物品収容室を開けない限り、どのようなものか知ることができない。このような第二の物品収容室を形成することにより、例えば、おまけや景品又は広告等を入れて、顧客に興味を抱かせることができるなど、用途の広い紙容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙容器の一実施例示す概略の断面図であり、側壁部を一巡する一筋のミシン目が設けられた例である。
【図2】図1に示す実施例と異なる本発明の他の一実施例示す概略の断面図であり、側壁部を一巡する二筋のミシン目が設けられた例である。
【図3】図1及び図2に示す実施例と異なる本発明の一実施例示す概略の断面図であり、側壁部を一巡する二筋のジッパーカットが設けられた例である。
【図4】図4は、図1乃至図3に示す実施例とは異なる本発明の他の一実施例を示す概略の斜視図であり、底壁部の底面に、一巡するミシン目が設けられた例である。
【符号の説明】
1 紙容器
2 紙容器1の側壁部
3 紙容器1の底壁部
4 紙容器1の側壁部2の中芯部
5 ポリエチレン膜
6 断熱性のポリエチレン膜
7 溝
8 中底部材
9 中底部材8の外向きフランジ
10 上部物品収容室
11 下部物品収容室
12 下部物品収容室11の側壁部
13 ミシン目
14 ミシン目により形成された指入れ部
15 蓋
16 帯状の引き剥がし片
17 ジッパーライン
18 ジッパーライン17を形成する複数の切込み
19 ジッパー
20 底壁部3の壁面
21 底壁部3の壁面20にミシン目13により縁取られた開口
Claims (2)
- 側壁部及び底壁部を有し、前記側壁部は、紙製の中芯部を備え、該中芯部の内面は、パラフィン層部又はプラスチック層部で覆われ、該中芯部の外面は、断熱性のパラフィン層部又はプラスチック層部で覆われている紙容器において、紙容器の側壁部の内面には、内側から外側に向けて窪み、前記内面を横方向に一巡する溝が形成されており、側壁部上端部の周囲に外側に突き出て前記溝に密に嵌合可能の突縁部が形成されているカップ形状のプラスチック製の中底部材が、前記溝に前記凸縁部を密に嵌合して宙吊り状に前記紙容器側壁部の内側に保持されており、前記紙容器の内部は、カップ形状の中底部材により、上下に仕切られており、前記中底部材より上方には、第一の物品を収容する第一の物品収容室が形成され、中底部材下方には、前記第一の物品とは異なる材料の第二の物品を収容する第二の物品収容室が形成され、前記第二の物品収容室の側壁部には、該側壁部を横方向に一巡する複数個の切れ目で形成された切れ目の列が上下に一筋づつ形成されており、前記二筋の切れ目の線の間には引き剥がし可能の帯が形成されており、前記引き剥がし可能の帯の少なくとも一部には、上方の切れ目の線の上方及びこれに対応する下方の切れ目の線の下方に切れ目の線が突き出て指入れ部が形成されていることを特徴とする紙容器。
- 紙容器の側壁部の内面若しくは外面又は内面及び外面を覆うプラスチック層部は、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体を入れる紙容器。
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