JP3875911B2 - フレームデータ中継装置 - Google Patents

フレームデータ中継装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3875911B2
JP3875911B2 JP2002131792A JP2002131792A JP3875911B2 JP 3875911 B2 JP3875911 B2 JP 3875911B2 JP 2002131792 A JP2002131792 A JP 2002131792A JP 2002131792 A JP2002131792 A JP 2002131792A JP 3875911 B2 JP3875911 B2 JP 3875911B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
frame data
router
information
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002131792A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003324475A (ja
Inventor
武士 宮浦
雄志 村田
勝巳 今村
光州 吉田
英世 福永
繁 小田部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2002131792A priority Critical patent/JP3875911B2/ja
Publication of JP2003324475A publication Critical patent/JP2003324475A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3875911B2 publication Critical patent/JP3875911B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばイーサネット(登録商標)による狭帯域ネットワークを収容するルータ間においてフレームデータ通信を行なう際に用いて好適な、フレームデータ中継装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は一般的なローカルエリアネットワーク(LAN;Local Area Network)100を示すブロック図であり、この図11に示すLAN100は、エッジルータ111,112,コアルータ113,114およびパーソナルコンピュータ等の端末101〜108が接続されている。即ち、この図11に示すLAN100において、端末101〜104は、エッジルータ111に収容され、端末105〜108は、エッジルータ112に収容されている。
【0003】
また、各端末間は、上述のルータ111〜114を介して例えばイーサネットフレームによる通信が行なわれている。この場合において、対向するエッジルータ111,112に収容された端末間においては、フレームデータ中継装置としてのコアルータ113,114を介してフレーム通信を行なうようになっている。このようなLAN100のフレーム通信において適用されるイーサネットは、端末やルータなどのフレームデータ中継装置を含め、インターネットを支える技術としてシームレスに展開されつつある。
【0004】
イーサネットには自中継装置内のバッファ量が足りなくなった場合に、対向中継装置側のフレーム送信を抑制する機能として、データを含んだ中継フレームとは別個のポーズ(PAUSE)フレームを中継フレームの間に挿入し送出する技術がある。このポーズフレームは、対向中継装置の送信を停止する時間が規定できる仕組みをもつため、受信したフレームデータ中継装置では設定された時間だけフレーム送信を停止する。よってポーズフレームを使用することでネットワーク上でのバックプレッシャを伝播させることが可能である。
【0005】
図12は従来のフレームデータ中継装置としてのコアルータ113,114の構成を示すブロック図であり、この図12に示すコアルータ113,114は、MACヘッダ解析部121,フレームデータ抽出部122,宛先検索部123,ポリシー検索情報抽出部124,ポリシー情報検索部125,キュー制御部126,フレーム格納用メモリ127,フレーム送信選択部128およびポーズフレーム生成部129をそなえて構成されている。
【0006】
このような構成のコアルータ113,114においては、以下に示すようにポーズフレームを送信する。
すなわち、キュー制御部126では、フレーム格納用メモリ127のバッファ容量を閾値で管理しており、メモリの空き容量の枯渇を示す閾値を超えてフレームデータをエンキューした場合には、ポーズフレーム生成部129に対してポーズ要求を出す。次いで、ポーズフレーム生成部129では、ポーズフレームを生成し、フレーム送信選択部128に転送する。
【0007】
フレーム送信選択部128では、キュー制御部126にてデキューした中継フレームとポーズフレーム生成部129からのポーズフレームとが転送入力された場合には、ポーズフレームを優先して宛先側(図11の場合にはエッジルータ111又は112)へ中継送信する。
次に上述のごときポーズフレームをコアルータ113,114にて受信した場場合においては、以下に示すようにフレーム送信を停止している。
【0008】
すなわち、フレームを受信すると、MACヘッダ解析部121でMACヘッダを解析する。このMACヘッダの解析の結果、受信フレームがポーズフレームであると判定された場合は、フレーム送信選択部128に送信停止要求とともに停止時間を転送する。
フレーム送信選択部128では、MACヘッダ解析部121からの送信停止要求を受けて送信停止制御を行なうとともに、装置内のフレーム送信、即ちデキュー処理を停止させるために、キュー制御部126に対して送信停止要求を行なう。これにより、キュー制御部126では、停止時間が経過して、上述の送信停止要求が解除されるまで、デキュー処理(フレーム送信処理)を停止する。
【0009】
他方で、インターネットの爆発的な普及により従来専用線等で求められていたQOS(Quality Of Service;クオリティ・オブ・サービス)機能等のポリシー制御もイーサネットの世界に持ち込まれるようになった。実現方法としては、フレーム内のIP(Internet Protocol) アドレスやTCP(Transmission Control Protocol)/UDP(User Datagram Protocol)等の上位プロトコルのポート番号などから当該フレームの重要度などを分類(クラシファイア)して、それぞれの重要度に即した通信を行なうというものである。
【0010】
図13にIPv4(Internet Protocol version 4)とTCPを使用した場合のイーサネットフレームフォーマット200を示す。この図13に示すように、イーサネットフレームとしては、MAC(Media Access Control)ヘッダ部201,データ部202およびFCS (Frame Check Sequence)203により構成されている。
【0011】
ここで、MACヘッダ部201は宛先MACアドレス部201a,送り元MACアドレス部201bおよびフレーム・タイプ部201cをそなえ、データ部202はIPv4ヘッダ部202a,TCPヘッダ部202bおよびTCPデータ部202cをそなえて構成される。
このとき、例えばTCPまでの情報を上述のクラシファイアに使用する場合には、フレームデータ中継装置では、TCPヘッダ部202bに書き込まれたTCPヘッダまでの情報を解析する必要がある。
【0012】
上述のコアルータ113,114において、中継受信されたフレームについてTCPヘッダを用いて分類を行なう際には、以下のように動作する。ここではポーズフレームなどの制御フレームではなく、データフレームを受信した場合について想定する。
すなわち、中継フレームを受信すると、MACヘッダ解析部121ではMACヘッダを解析する。ついで、フレームデータ抽出部122では、宛先を求めるために必要なIPアドレスなどの情報をIPv4ヘッダ部202から抽出し、宛先検索部123に情報を転送する。次いで、宛先検索部123では、受信した検索情報を元に宛先を検索し決定する。
【0013】
さらに、ポリシー検索情報抽出部124では、フレームデータ抽出部122から転送されてきたフレームデータおよび宛先検索部123にて得られた宛先検索結果から、クラシファイアに必要な上位プロトコルに関する情報(IPよりも上位のプロトコルに関する情報、例えばTCPのポート番号など)を抽出し、ネットワークポリシー情報(以下、単にポリシー情報という)の検索用のデータを作成する。
【0014】
ポリシー情報検索部125では、ポリシー検索情報抽出部124からの検索データから、予約帯域、キュー制御情報(優先制御、WFQ[Weighted Fair Queuing]など)、フレーム重要度などのポリシー情報をテーブル検索することにより取得しキュー制御部126に転送する。キュー制御部126では、当該フレームデータを、ポリシー情報に従ってエンキュー処理を行ない、フレームデータをフレーム格納用メモリ127にストアする。
【0015】
その後、キュー制御部126では、スケジューリングにより出力すべきフレームを決定し、フレーム格納用メモリ127から読み出して、フレーム送信選択部128に転送する。フレーム送信選択部128では、ポーズフレームの送信要求がなければ、キュー制御部126からのフレームを宛先側回線へ出力(中継送信)する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のフレームデータ中継装置では、バックプレッシャの伝播を実現するためにポーズフレームを挿入しているので、ポーズフレームを伝送する分回線トラヒックを増やすことになる。
また、上述の図11に示すようなLAN100において端末101〜108間相互でポリシー情報を共有して、QOSを考慮したより細やかな制御を行なう際には、イーサネットやIPの情報に止まらず、TCP等のより上位のプロトコルの情報まで解析して、ポリシー情報を検索する必要がある。このため、装置内でのフレームデータ解析処理にかかる負荷が重くなり、装置内での処理遅延が増大するという課題がある。
【0017】
すなわち、QOSを考慮したより細やかな制御を行なうという要求のため、クラシファイにより解析すべき情報は増加する一方である反面、中継性能、例えば回線トラフィックの増大抑制等による回線トラフィックの改善という要求もある。
本発明はこのような課題に鑑み創案されたもので、LANにおけるエッジルータおよびコアルータによる伝送路においては、独自フレーム形式で通信することにより、ポーズフレーム挿入によるトラヒック増加を抑制したり、イーサネットフレームのデータ量を増加させることなく装置内遅延を抑制させたりすることにより、回線トラフィックを改善させることができるようにした、フレームデータ中継装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
このため、第1の発明のフレームデータ中継装置は、ネットワークを構成する第1ルータおよび第2ルータ間のフレームを、データリンク層であるレイヤ2よりも高いレイヤのプロトコルで中継するフレームデータ中継装置であって、該第1ルータからの受信フレームデータをストアするメモリと、該第1ルータへ送信フレームデータを転送出力するフレームデータ送信部とをそなえ、該フレームデータ送信部が、該メモリの空き容量に基づいて、該第1ルータへ転送出力する送信フレームデータのうち、レイヤ2スイッチングに用いられるデータ領域内に、送信停止を求める情報を挿入する挿入手段をそなえたことを特徴としている(請求項1)。
【0019】
また、第2の発明のフレームデータ中継装置は、ネットワークを構成する第1ルータおよび第2ルータ間のフレームを、データリンク層であるレイヤ2よりも高いレイヤのプロトコルで中継するフレームデータ中継装置であって、該第1ルータからの受信フレームデータをストアするメモリと、該第1ルータからの受信フレームデータのレイヤ2スイッチングに用いられるデータ領域内に予め書き込まれたポリシー情報を取得するポリシー情報取得部と、該ポリシー情報取得部にて取得したポリシー情報に基づいて、該メモリにおけるフレームデータのデキュー処理またはエンキュー処理を行なうメモリ制御部と、該メモリ制御部にてデキュー処理された送信フレームデータを該第2ルータへ中継送信するフレームデータ送信部とをそなえたことを特徴としている(請求項2)。
【0020】
さらに、第3の発明のフレームデータ中継装置は、ネットワークを構成する第1ルータおよび第2ルータ間のフレームを、データリンク層であるレイヤ2よりも高いレイヤのプロトコルで中継するフレームデータ中継装置であって、該第1ルータからの受信フレームデータをストアするメモリと、該第1ルータからの受信フレームデータのレイヤ2スイッチングに用いられるデータ領域内に予め書き込まれたポリシー情報を取得するポリシー情報取得部と、該ポリシー情報取得部にて取得したポリシー情報に基づいて、該メモリにおけるフレームデータのデキュー処理またはエンキュー処理を行なうメモリ制御部と、該メモリ制御部にてデキュー処理された送信フレームデータを該第2ルータへ中継送信する第1フレームデータ送信部と、該第1ルータへ送信フレームデータを転送出力する第2フレームデータ送信部とをそなえ、該第2フレームデータ送信部が、該メモリの空き容量に基づいて、上記の第2フレームデータ送信部が第1ルータへ転送出力する送信フレームデータのうち、レイヤ2スイッチングに用いられるデータ領域内に、送信停止を求める情報を挿入する挿入手段とをそなえたことを特徴としている(請求項3)。
【0021】
【発明の実施の形態】
[a]第1実施形態の説明
図1は本発明の第1実施形態にかかるフレームデータ中継装置を示すブロック図であるが、この図1に示すフレームデータ中継装置は、例えば図2に示すフレームデータ中継システムとしてのLAN1におけるコアルータ6,7として適用しうるものである。
【0022】
なお、このLAN1において、4,5はそれぞれ端末2−1〜2−n,3−1〜3−m(m,nは4以上の整数)を収容する第1,第2ルータとしてのエッジルータであり、コアルータ6,7は、これらの対向する端末2−1〜2−n,3−1〜3−m同士においてフレーム通信を行なう際に、エッジルータ4,5間の通信を中継するものである。
【0023】
この図2に示すLAN1に示すように、エッジルータ4,5とコアルータ6,7とがハブを介装させずに1対1で接続されるような接続態様においては、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルのデータリンク層であるレイヤ2よりも高いプロトコルで中継動作を行なう場合、イーサネットのプロトコルであるMACアドレスは中継処理に関与はしているものの、MACアドレスが無くても通信は可能である。従って、エッジルータ4,5間の通信においては、以下に示すようにMACアドレスを書き換えることができるようになっている。
【0024】
このとき、コアルータ6,7において中継するフレームのフレームフォーマットとしては、図3に示すように、MACヘッダの部分に、本実施形態における特徴的な情報、つまり回線トラフィックの改善に寄与する情報が書き込まれている。即ち、図3(a)に示すフレームフォーマット200のイーサネットフレームを、図3(b)に示すようなフレームフォーマット17を有するフレームとなるように、送信側のエッジルータにおいてMACヘッダ部201をMACヘッダ部16に書き換えているのである。
【0025】
換言すれば、端末2−1〜2−nとエッジルータ4との間(符号A参照)、および端末3−1とエッジルータ5との間(符号B参照)においては、図3(a)に示すイーサネットのフレームフォーマット200にてフレーム通信が行なわれるが、コアルータ6,7により中継されるエッジルータ4,5間(符号C参照)においては、図3(b)に示すようなフレームフォーマット17にてフレーム通信が行なわれるようになっている。
【0026】
ここで、上述のエッジルータ4,5間において用いられるフレームフォーマット17においては、上述のイーサネットのフレームフォーマット200における宛先MACアドレス部201aおよび送り元MACアドレス部201bの領域を、FMT(Format)識別子領域16aおよび付加情報領域16bとして書き換えられている。
【0027】
具体的には、上述のFMT識別子領域16aおよび付加情報領域16bとして、例えば図4(a)〜図4(c)に示すようなパターンで書き換えて、エッジルータ4,5間でのフレーム通信に用いることができるようになっている。
ここで、図4(a)に示すフレームフォーマット17−1としては、付加情報領域16bにはバックプレッシャ情報が、FMT識別子領域16aには識別情報「0x0」がそれぞれ書き込まれる。尚、識別情報「0x0」は、付加情報領域16bに上述のバックプレッシャ情報が書き込まれている旨を示している。
【0028】
なお、図4(a)における付加情報領域16bにおいて、「B」は送信停止を要求するバックプレッシャ指示のための情報を書き込む領域で、「1」が書き込まれた場合にはバックプレッシャ(送信停止要求)ありを示し、「0」の場合には無しを示す。更に、「Time」は要求する送信停止時間(単位は512bit時間)の情報を書き込む領域である。
【0029】
また、図4(b)に示すフレームフォーマット17−2としては、付加情報領域16bにはポリシー情報が、FMT識別子領域16aには識別情報「0x1」がそれぞれ書き込まれている。この識別情報「0x1」は、付加情報領域16bにネットワークポリシー情報が書き込まれている旨を示している。
なお、図4(b)における付加情報領域16bにおいて、「PRI」はフレームの優先度および重要度を示す情報が書き込まれる領域で、「BAND」には予約帯域を示す情報(Mbps)を書き込む領域で、値が「0」のときは予約帯域無しとする。また、「SCH」はスケジューリング方式に関する情報を書き込む領域である。
【0030】
上述の「PRI」,「BAND」および「SCH」の領域に書き込まれた情報は、ポリシー情報としてのQOS情報を構成するものであって、これらの情報により例えば優先制御あるいはWFQなどのQOSを考慮したスケジューリングが行なわれる。
また、図4(c)に示すフレームフォーマット17−3においては、付加情報領域16bにバックプレッシャ情報およびネットワークポリシー情報が、FMT識別子領域16aに識別情報「0x2」がそれぞれ書き込まれるようになっている。尚、この識別情報「0x2」は、付加情報領域16bにバックプレッシャ情報およびネットワークポリシー情報が書き込まれている旨を示している。
【0031】
なお、図4(c)における付加情報領域16cにおいて、「VPN」は、ポリシー情報としてのVPN(Virtual Private Network;バーチャル・プライベート・ネットワーク)の識別子が書き込まれる領域であり、「B」および「Time」は図4(a)におけるものと同様の領域で、「PRI」,「BAND」および「SCH」は図4(b)におけるものと同様の領域である。
【0032】
このような3種類のフレームフォーマット17−1〜17−3のいずれかを使用することにより、FMT識別子領域16aの値により、どのフィールドに何の情報が入っているのかを示すことができる。なお、上述の3つのフレームフォーマット17−1〜17−3のうち、いずれか一つのフレームフォーマットを用いて通信を行なうように、LAN1の運用開始時においてエッジルータ4,5およびコアルータ6,7を設定しておくことになる。
【0033】
これにより、QOSを考慮した通信が不要の場合やネットワーク内ポリシーの共有が不要の場合には、図4(a)に示すようにバックプレッシャ情報のみをMACヘッダ部16に書き込むように設定したりできる。また、図4(b)に示すようにバックプレッシャ情報を書き込むことが不要である場合は、ポリシー情報のみをMACヘッダ部に書き込むように設定したりすることもできる。あるいは、図4(c)に示すようにこれら2つの情報を1フレーム内に組み合わせて書き込んで使用することで、通信の効率化を図ることもできる。
【0034】
ところで、この図1に示すフレームデータ中継装置としてのコアルータ6,7は、FMT識別付加情報解析部11,フレームデータ解析部12,キュー制御部13,フレーム格納用メモリ14およびフレーム送信部15をそなえて構成されている。
ここで、FMT識別付加情報解析部11は、いずれかのエッジルータ(例えばエッジルータ4)から送信されて中継受信されたフレームデータにおけるMACヘッダ部16を解析して、付加情報領域16bに書き込まれた受信バックプレッシャ情報またはポリシー情報を取得するものである。
【0035】
換言すれば、FMT識別付加情報解析部11は、中継受信されたフレームデータにおけるLAN1による通信(即ちイーサネットフレームによる通信)のためのアドレス領域としてのMACヘッダ部16に予め書き込まれた受信バックプレッシャ情報またはポリシー情報を、MACヘッダ部16におけるFMT識別子領域16aに予め書き込まれた識別情報を用いて取得する情報取得部として機能する。
【0036】
また、フレームデータ解析部12は、前記中継処理用のフレームデータの解析を行なうものであり、中継受信されたフレームデータから中継送信すべき宛先を検索するための情報を抽出する宛先検索用情報抽出部としてのフレームデータ抽出部12aと、フレームデータ抽出部12aにて抽出された情報から宛先を検索する宛先検索部12bとをそなえて構成されている。
【0037】
フレームデータ抽出部12aは、FMT識別付加情報解析部11にてMACヘッダ部16が解析されたフレームデータにおける宛先検索に必要な情報を、例えばデータ部202のIPvヘッダ部202aを解析することにより抽出するものであり、宛先検索部12bは、フレームデータ抽出部12aにて抽出された情報に基づいて、宛先アドレスに対応する装置内の出力ポート番号を検索するものである。
【0038】
さらに、キュー制御部(メモリ制御部)13は、FMT識別付加情報解析部11にて取得したポリシー情報に従ってエンキュー処理を行なう。このとき、フレーム格納用メモリ14にフレームデータをストアする。又、上述のポリシー情報に従ったスケジューリングを行なってデキュー処理を行なう。このとき、フレーム格納用メモリ14からフレームデータを読み出して出力する。
【0039】
したがって、上述のキュー制御部13は、フレームデータ解析部12における解析結果およびFMT識別付加情報解析部11にて識別情報を用いて取得したポリシー情報に基づいて、フレーム格納用メモリ14におけるフレームデータのデキュー処理またはエンキュー処理を行なうとともに、フレーム格納用メモリ14の空き容量に基づいて、送信元の装置に対してフレームデータの送信を停止するためのポーズ要求を出力しうるメモリ制御部として機能する。
【0040】
なお、図4(a)に示すフレームフォーマット17−1でフレーム通信を行なうように設定されている場合には、ポリシー情報はMACヘッダ部16に書き込まれることはないので、ポリシー情報の検索や、上述のキュー制御部13においてもQOSを考慮したWFQなどのスケジューリングについても行なわれない。また、メモリとしてのフレーム格納用メモリ14は、中継受信されたフレームデータを装置内で一時的にストアするためのものであって、キュー制御部13により管理されている。
【0041】
さらに、フレーム送信部15は、キュー制御部13においてデキュー処理されて、フレーム格納用メモリ14から読み出されて出力されたフレームデータを、宛先検索部12bにて番号が検索された出力ポートを通じて宛先側回線へ中継送信するものであって、第1,第2フレームデータ送信部としての機能を有している。
【0042】
すなわち、フレーム送信部15は、キュー制御部13にてデキュー処理された送信フレームデータを宛先となる第1ルータとしてのエッジルータ4または第2ルータとしてのエッジルータ5側の回線へ送信するようになっている。
また、第2フレームデータ送信部としてのフレーム送信部15は、フレーム格納用メモリ14の空き容量に基づいて、フレーム送信部15がエッジルータ4へ転送出力する送信フレームデータのうち、レイヤ2スイッチングに用いられるデータ領域内に、送信停止を求める情報を挿入する挿入手段としてのバックプレッシャ情報挿入部15aをそなえるとともに、停止制御部15bをそなえている。
【0043】
ここで、バックプレッシャ情報挿入部15aは、キュー制御部13からの、送信元の装置からのフレームデータの送信を停止するためのポーズ要求を受けると、少なくとも当該送信元の装置に対して送信すべき上記フレームデータにおける、MACヘッダ部16の付加情報領域16bに送信停止指示のための送信バックプレッシャ情報を挿入するものである。
【0044】
また、停止制御部15bは、FMT識別付加情報解析部11が上記の受信バックプレッシャ情報を識別情報とともに取得すると、当該受信バックプレッシャ情報を含むフレームデータの送信元に対するフレーム送信を停止制御するものである。
なお、図4(b)に示すフレームフォーマット17−2でフレーム通信を行なうように設定されている場合には、バックプレッシャ情報は伝播されない設定のため、上述のフレーム送信部15においては、バックプレッシャ情報挿入部15aおよび停止制御部15bとして動作しない。
【0045】
上述の構成により、本発明の第1実施形態においては、例えば端末2−1から端末3−1に対して送信すべきフレームデータは、以下に示すようにエッジルータ4,5およびコアルータ6,7を介して送信される。
エッジルータ4では端末2−1から通常のイーサネットフレームを受信すると、中継処理を行なうが、コアルータ6向けにフレームを送信する際にMACアドレスの部分(図3(a)の符号201a,201b参照)を削除して、トラフィック改善に寄与する情報を付加する。即ち、エッジルータ4ではコアルータ6に対して図4(a)〜図4(c)のフレームフォーマット17−1〜17−3でフレームを中継送信する。
【0046】
コアルータ6では、エッジルータ4で中継送信されたフレームを、当該フレームフォーマット17−1〜17−3のいずれかを用いるように設定されて、エッジルータ5に対して中継送信を行なう。コアルータ6からのフレームを受信したエッジルータ5では、宛先である例えば端末3−1のMACアドレスを再生して端末3−1に送信する。
【0047】
MACアドレスの再生にあたっては、宛先MACアドレス部201aに端末3−1のMACアドレスを書き込んで再生し、送り元MACアドレス部201bにコアルータ6のMACアドレスを書き込んで再生する。なお、エッジルータ5では、コアルータ6,7が一対一で中継接続されるネットワーク構成のため、送り元または宛先のMACアドレスは、受信フレームの入力ポート位置やIPアドレス等を参照することによって一意に特定し再生することができる。
【0048】
かかるエッジルータ4,5およびフレームデータ中継装置としてのコアルータ6,7では、フレーム通信を行なう際に設定されたフレームフォーマット17−1〜17−3に応じて、以下に示すように動作する。
ここで、図4(a)に示すフレームフォーマット17−1でフレーム通信を行なう場合は、エッジルータ4,5においては、MACアドレス部分にバックプレッシャ情報を挿入して中継送信しているので、ポーズフレームという専用フレームを挿入することなく、通常の中継フレームにバックプレッシャ情報をマッピングするため、トラヒックの抑制が可能となっている。
【0049】
このとき、第1中継装置としてのコアルータ6のキュー制御部13では、フレーム格納用メモリ14のバッファ容量を閾値で管理しており、メモリ14の枯渇を示す閾値を超えてフレームデータがエンキューされると、フレーム送信部15に対してポーズ要求を出す。
フレーム送信部15のバックプレッシャ情報挿入部15aでは、中継送信すべきフレームにおける付加情報領域16bの「B」に送信停止要求「1」を、「Time」に送信停止時間を、それぞれ書き込む(マッピングする)ことによりバックプレッシャ情報を挿入する。尚、送信側のエッジルータで削除したフィールド全てを利用するわけではないため、図4(a)中、灰色の部分を空領域「Reserved」(リザーブド領域)とする。これによりポーズフレームを生成することなく、バックプレッシャ情報を伝播することが可能である。
【0050】
すなわち、コアルータ6,7に直接接続されて、当該コアルータ6,7に対してフレームが中継されてくる可能性のある第2中継装置(LAN1の場合にはエッジルータ4もしくはエッジルータ5)に対して、バックプレッシャ情報を伝播させることができる。
また、コアルータ6(またはエッジルータ4もしくはエッジルータ5)において、上述のごときバックプレッシャ情報(「B」=「1」)が挿入されたフレームをエッジルータ4もしくはエッジルータ5から受信した場合においては、以下に示すようにフレーム送信を停止する。FMT付加情報解析部11において受信フレームデータにおける付加情報領域16bの「B」を評価し、「B」=「1」であればフレーム送信部15に対して送信停止要求とともに送信停止要求時間TIMEを通知する。
【0051】
送信停止要求を受けたフレーム送信部15では、停止制御部15bにより、フレームの送信停止を実現する。即ち、停止制御部15bにおいて、当該受信バックプレッシャ情報を含むフレームデータの送信元に対するフレーム送信を停止制御する。
ついで、図4(b)に示すフレームフォーマット17−2でフレーム通信を行なう場合は、エッジルータ4もしくはエッジルータ5において、フレーム転送優先度などを表すQOS情報やVPNに関する情報など、本来装置内のフレーム解析や検索によって処理すべき情報をデータフレームに付加し相手装置に伝播しているので、ネットワーク内のポリシーの共有および中継装置の処理軽減を図っている。
【0052】
このとき、コアルータ6では、FMT識別付加情報解析部11で付加情報領域16bにおけるQOS情報としてのPRI,BANDおよびSCHを取得するとともに、VPN情報についても取得し、これらの情報とともにフレームデータ解析部12の解析結果をキュー制御部13に出力することにより、キュー制御部13ではポリシー情報に従ったフレーム中継を行なうことができる。
【0053】
これにより、前述の図12に示すようなポリシー検索情報抽出部124およびポリシー情報検索部125における処理を行なうことなく、スケジューリングを行なうことができ、これらの処理による装置内遅延を減少させることができる。さらに、図4(c)に示すフレームフォーマット17−3でフレーム通信を行なう場合は、エッジルータ4もしくはエッジルータ5において、上述の図4(a)の場合と同様のバックプレッシャ情報と図4(b)の場合と同様のQOS情報やVPNに関する情報等とを挿入して相手装置に伝播することで、バックプレッシャ情報を伝播させ、ネットワーク内のポリシーの共有および中継装置の処理軽減を図っている。
【0054】
このとき、コアルータ6では、FMT識別付加情報解析部11で付加情報領域16bにおけるバックプレッシャ情報とQOS情報としてのPRI,BANDおよびSCHを取得するとともに、VPN情報についても取得し、これらの情報とともにフレームデータ解析部12の解析結果をキュー制御部13に出力することにより、上述の図4(a)および図4(b)の場合と同様に、バックプレッシャ情報を伝播させるとともに、キュー制御部13ではポリシー情報に従ったフレーム中継を行なうことができる。
【0055】
このように、本発明の第1実施形態にかかるフレームデータ中継装置によれば、フレーム送信部15のバックプレッシャ情報挿入部15aにより、レイヤ2スイッチングに用いられるデータ領域であるMACアドレス部201a,201bにバックプレッシャをマッピングすることで、データフレームにバックプレッシャ情報を挿入し、バックプレッシャ情報の伝播のための専用フレームを送出しなくてよいため、回線トラヒックを軽減させることができる利点がある。
【0056】
さらに、FMT識別付加情報解析部11により、ポリシー情報やVPN情報についても、データフレームにのレイヤ2スイッチングに用いられるデータ領域から取得することができるので、ポリシー決定に要する中継装置の処理負荷を軽減させるとともに、本来装置内のフレーム解析や検索によって処理すべき情報を付加し相手装置に伝播することで、ネットワーク内のポリシーの共有および中継装置の処理軽減を図ることができ、装置処理性能を向上させるとともに装置内遅延を縮小させ、ひいては回線トラフィックを改善させることができる利点もある。
【0057】
また、付加情報領域16bにマッピングする付加情報をFMT識別子により区別させることができるので、様々な情報を様々な組み合わせで伝播できるため、個々の用途に合わせた付加情報利用が可能になるという効果がある。
[b]第2実施形態の説明
上述の第1実施形態においては、MACアドレス部201a,201bに、バックプレッシャ情報,QOS情報およびVPN情報を、FMT識別子とともにマッピングした場合について詳述したが、FMT識別子を用いずにバックプレッシャ情報のみをマッピングする場合に本発明のフレームデータ中継装置を構成することも、もちろん可能である。
【0058】
すなわち、前述の図2に示すLAN1において、端末2−1〜2−nとエッジルータ4との間(符号A参照)、および端末3−1とエッジルータ5との間(符号B参照)においては、図6(a),図7(a)示すイーサネットのフレームフォーマット200にてフレーム通信が行なわれ、コアルータ6,7により中継されるエッジルータ4,5間(符号C参照)においては、図6(b)に示すようなフレームフォーマット18にてフレーム通信が行なわれるようになっている。
【0059】
また、上述のエッジルータ4,5間において用いられるフレームフォーマット18においては、上述のイーサネットのフレームフォーマット200における宛先MACアドレス部201aおよび送り元MACアドレス部201bの領域を、例えば図7(b)に示すようなパターンで書き換えて、エッジルータ4,5間でのフレーム通信に用いることができるようになっている。
【0060】
ここで、図7(b)に示すフレームフォーマット18において、領域16c−1は送信停止を要求するバックプレッシャ指示のための情報「B」を書き込む領域で、「1」が書き込まれた場合にはバックプレッシャ(送信停止要求)ありを示し、「0」の場合には無しを示す。更に、領域16c−2は、要求する送信停止時間(単位は512bit時間)の情報を書き込む領域「Time」である。尚、MACアドレス部201a,201bにおいてバックプレッシャ情報に書き換えられていない空の領域16b−1をReserved(リザーブド領域)とする。
【0061】
また、図5は本発明の第2実施形態にかかるフレームデータ中継装置6A,7Aを示すブロック図であり、この図5に示すフレームデータ中継装置6A,7Aについても、前述の図2に示すLAN1のコアルータ6,7として適用することができる。また、フレームデータ中継装置6A,7Aは、前述の第1実施形態の場合に比して、FMT識別付加情報解析部11に替えてバックプレッシャ情報解析部11Aをそなえるとともに、フレームデータ解析部12Aの構成が異なっているが、その他の構成については、第1実施形態におけるものと同様である。
【0062】
ここで、バックプレッシャ情報解析部(バックプレッシャ情報取得部)11Aは、中継受信されたフレームデータにおける、LAN1による通信のためのアドレス領域に予め書き込まれた受信バックプレッシャ情報を取得するものである。また、フレームデータ解析部12Aは、中継処理用のフレームデータの解析を行なうものであるが、前述の第1実施形態の場合と同様のフレームデータ抽出部12aおよび宛先検索部12bをそなえるとともに、前述の図12の場合と同様のポリシー検索情報抽出部12cおよびポリシー情報検索部12dをそなえて構成されている(符号124,125参照)。
【0063】
すなわち、ポリシー検索情報抽出部12cは、中継受信されたフレームデータから、ポリシー決定に必要な上位レイヤ(イーサネットのプロトコルよりも上位のレイヤ)のデータ抽出を行なって、宛先検索部12bにて得られた宛先検索結果としてのポート番号とともにポリシー検索データを作成するものである。
また、ポリシー情報検索部(ポリシー情報決定部)12dは、ポリシー検索情報抽出部12cからのポリシー検索データからポリシーを決定するものである。ポリシーには、フレームの転送優先度、当該フローの予約帯域、スケジューリング方式、VPN識別子などが含まれる。
【0064】
上述の構成により、本発明の第2実施形態においても、前述の第1実施形態の場合と同様に、例えば端末2−1から端末3−1に対して送信すべきフレームデータは、以下に示すようにエッジルータ4,5およびコアルータ6,7を介して送信される。
エッジルータ4では端末2−1から通常のイーサネットフレームを受信すると、中継処理を行なうが、コアルータ6向けにフレームを送信する際にMACアドレスの部分(図6(a),図7(a)の符号201a,201b参照)を削除して、トラフィック改善に寄与する情報を付加する。即ち、エッジルータ4ではコアルータ6に対して図7(b)のフレームフォーマット18でフレームを中継送信する。
【0065】
このとき、エッジルータ4,5およびコアルータ6においては、MACアドレス部201a,201bにバックプレッシャ情報を挿入して中継送信しているので、ポーズフレームという専用フレームを挿入することなく、通常の中継フレームにバックプレッシャ情報をマッピングするため、トラヒックの抑制が可能となっている。
【0066】
ここで、第1中継装置としてのコアルータ6のキュー制御部13では、フレーム格納用メモリ14のバッファ容量を閾値で管理しており、メモリ14の枯渇を示す閾値を超えてフレームデータがエンキューされると、フレーム送信部15に対してポーズ要求を出す。
フレーム送信部15における挿入手段としてのバックプレッシャ情報挿入部15aでは、中継送信すべきデータフレームにおけるレイヤ2スイッチングに用いられる領域16c−1の「B」に送信停止要求「1」を、領域16c−2に送信停止時間「Time」を、それぞれ書き込む(マッピングする)ことによりバックプレッシャ情報を挿入する。
【0067】
これにより、ポーズフレームを生成することなくバックプレッシャ情報を伝播することが可能である。換言すれば、コアルータ6に直接接続されて、当該コアルータ6に対してフレームが中継されてくる可能性のある第2中継装置(LAN1の場合にはエッジルータ4,5)に対して、データフレームを用いてバックプレッシャ情報を伝播させることができるのである。
【0068】
また、第2中継装置としてのエッジルータ4,5において、上述のごときバックプレッシャ情報(「B」=「1」)が挿入されたフレームをエッジルータ4,5(またはコアルータ6,7)から受信した場合において、バックプレッシャ情報解析部11Aでは、領域16c−1の「B」を評価し、「B」=「1」であればフレーム送信部15に対して送信停止要求とともに領域16c−2にマッピングされた送信停止要求時間「TIME」を通知する。
【0069】
このとき、フレーム送信部15の停止制御部15bでは装置の送信停止を実現する。即ち、バックプレッシャ情報解析部11Aにおいて送信停止要求を受けた場合には、フレーム送信部15の停止制御部15bにおいて、当該受信バックプレッシャ情報を含むフレームデータの送信元に対するフレーム送信を停止制御する。
【0070】
このように、本発明の第2実施形態にかかるフレームデータ中継装置によれば、フレーム送信部15のバックプレッシャ情報挿入部15aにより、レイヤ2スイッチングに用いられるデータ領域であるMACアドレス部201a,201bにバックプレッシャ情報をマッピングすることで、データフレームにバックプレッシャ情報を挿入し、バックプレッシャ情報の伝播のための専用フレームを送出しなくてよいため、回線トラヒックを軽減させることができる利点がある。
【0071】
また、FMT識別子をマッピングしなくとも、バックプレッシャ情報を伝播させることができるため、バックプレッシャ情報解析部11Aにおける処理負荷を第1実施形態におけるFMT識別付加情報解析部11よりも軽減させることが可能である。
なお、上述の中継動作の説明においては、コアルータ6に着目して説明したが、コアルータ7についても、コアルータ6と同様の機能を有していることはいうまでもない。
【0072】
[c]第3実施形態の説明
上述の第2実施形態においては、MACアドレス部201a,201bに、バックプレッシャ情報のみをマッピングした場合について詳述したが、ポリシー情報およびVPN識別子に関する情報のみをFMT識別子を用いずにマッピングしたフレームを用いる場合にも、本発明のフレームデータ中継装置を適用することが可能である。
【0073】
すなわち、前述の図2に示すLAN1において、端末2−1〜2−nとエッジルータ(第1ルータ)4との間(符号A参照)、および端末3−1とエッジルータ(第2ルータ)5との間(符号B参照)においては、図9(a),図10(a)示すイーサネットのフレームフォーマット200にてフレーム通信が行なわれ、コアルータ6,7により中継されるエッジルータ4,5間(符号C参照)においては、図9(b)に示すようなポリシー情報16dを有するフレームフォーマット19にてフレーム通信を行なうことができる。
【0074】
ここで、上述のエッジルータ4,5間において用いられるフレームフォーマット19においては、上述のイーサネットのフレームフォーマット200における宛先MACアドレス部201aおよび送り元MACアドレス部201bの領域を、例えば図10(b)に示すようなパターンで書き換えて、エッジルータ4,5間でのフレーム通信に用いることができるようになっている。
【0075】
ここで、図10(b)に示すフレームフォーマット19において、領域16d−1はPRI情報を書き込む領域で、領域16d−2はBAND情報を書き込む領域で、領域16d−3はSCH情報を書き込む領域である。尚、これら領域16d−1〜16d−3にて書き込まれる情報は、前述の図4(b)における領域16bに書き込まれる領域と同様である。
【0076】
また、図8は本発明の第3実施形態にかかるフレームデータ中継装置6B,7Bを示すブロック図であり、この図8に示すフレームデータ中継装置6B,7Bについても、前述の図2に示すLAN1のコアルータ6,7として適用することができる。また、フレームデータ中継装置6B,7Bは、前述の第1実施形態の場合に比して、ポーズフレーム生成部20をそなえるとともに、FMT識別付加情報解析部11に替えてポリシー情報解析部11Bを、フレーム送信部15に替えてフレームデータ送信部15Bを、それぞれそなえている点が異なっているが、その他の構成については、第1実施形態におけるものと同様である。
【0077】
ここで、ポリシー情報解析部(ポリシー情報取得部)11Bは、エッジルータ4(またはエッジルータ5)からの受信フレームデータのレイヤ2スイッチングに用いられるデータ領域内に予め書き込まれたポリシー情報を取得するものである。
このとき、ポリシー情報解析部11Bでは、中継受信されたフレームがデータフレームの場合には、このフレームデータにおけるLAN1による通信のためのアドレス領域に予め書き込まれた、ポリシー情報としてのPRI情報,BAND情報およびSCH情報とともに、VPN識別情報を取得する。
【0078】
また、このポリシー情報解析部11Bでは、中継受信されたフレームがポーズフレームである場合には、このポーズフレームに含まれる受信バックプレッシャ情報を解析して、フレーム送信部15Bに対して送信停止要求を出力するようになっている。
また、ポーズフレーム生成部20は、前述の図12の場合(符号129参照)と同様に、フレーム格納用メモリ14の空き容量の枯渇を示す閾値を超えてフレームデータをエンキューした場合にキュー制御部13から出されるポーズ要求を受けて、ポーズフレームを生成し、フレームデータ送信部15Bに転送するものである。
【0079】
フレームデータ送信部15Bは、メモリ制御部13にてデキュー処理されたフレームデータを中継送信するものであるが、前述の図12に示すもの(符号128参照)と同様に、ポーズフレーム生成部20からのポーズフレームを受けると、データフレームに優先してポーズフレームを送出するようになっている。
また、フレームデータ送信部15Bは、前述の第1,第2実施形態の場合と同様、ポリシー情報解析部11Bからの送信停止要求を受けると、当該ポーズフレームの送信元に対するデータフレームの送信を停止制御する停止制御部15bをそなえている。
【0080】
上述の構成により、本発明の第3実施形態においても、前述の第1,第2実施形態の場合と同様に、例えば端末2−1から端末3−1に対して送信すべきフレームデータは、以下に示すようにエッジルータ4,5およびコアルータ6,7を介して送信される。
エッジルータ4では端末2−1から通常のイーサネットフレームを受信すると、中継処理を行なうが、コアルータ6向けにフレームを送信する際にMACアドレスの部分(図9(a),図10(a)の符号201a,201b参照)を削除して、トラフィック改善に寄与する情報を付加する。即ち、エッジルータ4ではコアルータ6に対して図10(b)のフレームフォーマット19でフレームを中継送信する。
【0081】
このとき、エッジルータ4,5においては、レイヤ2スイッチングに用いられるデータ領域であるMACアドレス部201a,201bにポリシー情報およびVPN識別情報を挿入して中継送信しているので、図12に示す構成において必要であった、ポリシー検索情報抽出部124およびポリシー情報検索部125によるクラシファイア関係の処理を行なうことを不要とさせている。
【0082】
このように、本発明の第3実施形態にかかるフレームデータ中継装置によれば、ポリシー情報解析部11Bにより、ポリシー情報やVPN情報についてもデータフレームのレイヤ2スイッチングに用いられるデータ領域から取得することができるので、ポリシー決定に要する中継装置の処理負荷を軽減させるとともに、本来装置内のフレーム解析や検索によって処理すべき情報を付加し相手装置に伝播することで、ネットワーク内のポリシーの共有および中継装置の処理軽減を図ることができ、装置処理性能を向上させるとともに装置内遅延を縮小させ、ひいては回線トラフィックを改善させることができる利点もある。
【0083】
また、FMT識別子をマッピングしなくとも、ポリシー情報およびVPN識別子情報を伝播させることができるため、ポリシー情報解析部11Bにおける処理負荷を第1実施形態におけるFMT識別付加情報解析部11よりも軽減させることが可能である。
[d]その他
上述の各実施形態におけるフレームデータ中継装置においては、受信バックプレッシャ情報を受けてフレーム送信を停止する機能と、送信バックプレッシャ情報を送信するする機能とを併せ持っているが、これらのうちの少なくとも一つを有して構成してもよい。
【0084】
さらに、上述の各実施形態におけるエッジルータ4,5においては、本実施形態にかかるコアルータ6,7に準じて、受信バックプレッシャ情報を受けてフレーム送信を停止する機能と、送信バックプレッシャ情報を送信するする機能とを併せ持つことができる。
また、本発明のフレームデータ中継装置が適用される狭帯域ネットワークの構成としては、上述の図2に示すLAN1に限定されるものではなく、少なくとも中継装置が一対一で接続されるような構成であれば、これ以外のネットワークにおいても、もちろん適用することが可能である。
【0085】
[e]付記
(付記1) ネットワークを構成する第1ルータおよび第2ルータ間のフレームを、データリンク層であるレイヤ2よりも高いレイヤのプロトコルで中継するフレームデータ中継装置であって、
該第1ルータからの受信フレームデータをストアするメモリと、
該第1ルータへ送信フレームデータを転送出力するフレームデータ送信部とをそなえ、
該フレームデータ送信部が、該メモリの空き容量に基づいて、該第1ルータへ転送出力する送信フレームデータのうち、レイヤ2スイッチングに用いられるデータ領域内に、送信停止を求める情報を挿入する挿入手段をそなえたことを特徴とする、フレームデータ中継装置。
【0086】
(付記2) ネットワークを構成する第1ルータおよび第2ルータ間のフレームを、データリンク層であるレイヤ2よりも高いレイヤのプロトコルで中継するフレームデータ中継装置であって、
該第1ルータからの受信フレームデータをストアするメモリと、
該第1ルータからの受信フレームデータのレイヤ2スイッチングに用いられるデータ領域内に予め書き込まれたポリシー情報を取得するポリシー情報取得部と、
該ポリシー情報取得部にて取得したポリシー情報に基づいて、該メモリにおけるフレームデータのデキュー処理またはエンキュー処理を行なうメモリ制御部と、
該メモリ制御部にてデキュー処理された送信フレームデータを該第2ルータへ中継送信するフレームデータ送信部とをそなえたことを特徴とする、フレームデータ中継装置。
【0087】
(付記3) ネットワークを構成する第1ルータおよび第2ルータ間のフレームを、データリンク層であるレイヤ2よりも高いレイヤのプロトコルで中継するフレームデータ中継装置であって、
該第1ルータからの受信フレームデータをストアするメモリと、
該第1ルータからの受信フレームデータのレイヤ2スイッチングに用いられるデータ領域内に予め書き込まれたポリシー情報を取得するポリシー情報取得部と、
該ポリシー情報取得部にて取得したポリシー情報に基づいて、該メモリにおけるフレームデータのデキュー処理またはエンキュー処理を行なうメモリ制御部と、
該メモリ制御部にてデキュー処理された送信フレームデータを該第2ルータへ中継送信する第1フレームデータ送信部と、
該第1ルータへ送信フレームデータを転送出力する第2フレームデータ送信部とをそなえ、
該第2フレームデータ送信部が、該メモリの空き容量に基づいて、上記の第2フレームデータ送信部が第1ルータへ転送出力する送信フレームデータのうち、レイヤ2スイッチングに用いられるデータ領域内に、送信停止を求める情報を挿入する挿入手段とをそなえたことを特徴とする、フレームデータ中継装置。
【0088】
(付記4) ネットワークを構成する第1ルータおよび第2ルータ間のフレームを、データリンク層であるレイヤ2よりも高いレイヤのプロトコルで中継するフレームデータ中継装置であって、
中継受信されたフレームデータを一時的にストアするメモリと、
前記中継受信されたフレームデータにおける前記狭帯域ネットワークによる通信のためのアドレス領域に予め書き込まれた受信バックプレッシャ情報を取得するバックプレッシャ情報取得部と、
前記中継処理用のフレームデータの解析を行なうフレームデータ解析部と、
該フレームデータ解析部における解析結果に基づいて、該メモリにおけるフレームデータのデキュー処理またはエンキュー処理を行なうとともに、該メモリの空き容量に基づいて、送信元の装置に対してフレームデータの送信を停止するためのポーズ要求を出力しうるメモリ制御部と、
該メモリ制御部にてデキュー処理されたフレームデータを中継送信するフレームデータ送信部とをそなえ、
該フレームデータ送信部が、
該バックプレッシャ情報取得部において上記受信バックプレッシャ情報を取得すると、当該受信バックプレッシャ情報を含むフレームデータの送信元に対するフレーム送信を停止制御する停止制御部と、
該メモリ制御部からの、送信元の装置からのフレームデータの送信を停止するためのポーズ要求を受けると、当該送信元の装置に対して送信すべき上記フレームデータにおける前記狭帯域ネットワークによる通信のためのアドレス領域に、送信バックプレッシャ情報を挿入するバックプレッシャ情報挿入部とをそなえて構成されたことを特徴とする、フレームデータ中継装置。
【0089】
(付記5) ネットワークを構成する第1ルータおよび第2ルータ間のフレームを、データリンク層であるレイヤ2よりも高いレイヤのプロトコルで中継するフレームデータ中継装置であって、
中継受信されたフレームデータを一時的にストアするメモリと、
前記中継受信されたフレームデータにおける前記狭帯域ネットワークによる通信のためのアドレス領域に予め書き込まれたポリシー情報を取得するポリシー情報取得部と、
前記中継処理用のフレームデータの解析を行なうフレームデータ解析部と、
該フレームデータ解析部における解析結果および該ポリシー情報取得部にて取得したポリシー情報に基づいて、該メモリにおけるフレームデータのデキュー処理またはエンキュー処理を行なうメモリ制御部と、
該メモリ制御部にてデキュー処理されたフレームデータを中継送信するフレームデータ送信部とをそなえて構成されたことを特徴とする、フレームデータ中継装置。
【0090】
(付記6) ネットワークを構成する第1ルータおよび第2ルータ間のフレームを、データリンク層であるレイヤ2よりも高いレイヤのプロトコルで中継するフレームデータ中継装置であって、
中継受信されたフレームデータを一時的にストアするメモリと、
前記中継受信されたフレームデータにおける前記狭帯域ネットワークによる通信のためのアドレス領域に予め書き込まれた受信バックプレッシャ情報またはポリシー情報を、該アドレス領域に予め書き込まれた識別情報を用いて取得する情報取得部と、
前記中継処理用のフレームデータの解析を行なうフレームデータ解析部と、
該フレームデータ解析部における解析結果および情報取得部にて上記識別情報を用いて取得したポリシー情報に基づいて、該メモリにおけるフレームデータのデキュー処理またはエンキュー処理を行なうとともに、該メモリの空き容量に基づいて、送信元の装置に対してフレームデータの送信を停止するためのポーズ要求を出力しうるメモリ制御部と、
該メモリ制御部にてデキュー処理されたフレームデータを中継送信するフレームデータ送信部とをそなえ、
該フレームデータ送信部が、
該メモリ制御部からの、送信元の装置からのフレームデータの送信を停止するためのポーズ要求を受けると、当該送信元の装置に対して送信すべき上記フレームデータにおける、前記狭帯域ネットワークによる通信のためのアドレス領域に、送信停止指示のための送信バックプレッシャ情報を挿入するバックプレッシャ情報挿入部と、
該情報取得部が上記の受信バックプレッシャ情報を識別情報とともに取得すると、当該受信バックプレッシャ情報を含むフレームデータの送信元に対するフレーム送信を停止制御する停止制御部とをそなえて構成されたことを特徴とする、フレームデータ中継装置。
【0091】
(付記7) 該フレームデータ解析部が、
前記中継受信されたフレームデータから、中継送信すべき宛先を検索するための情報を抽出する宛先検索用情報抽出部と、
該宛先検索用情報抽出部にて抽出された情報から宛先を検索する宛先検索部と、
前記中継受信されたフレームデータから、ポリシー情報を決定するための情報を抽出し、該宛先検索部にて得られた宛先検索結果とともにポリシー検索データとして出力するポリシー検索情報抽出部と、
該ポリシー検索情報抽出部にて得られたポリシー検索データから、ポリシー情報を決定するポリシー情報決定部とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記4記載のフレームデータ中継装置。
【0092】
(付記8) フレームデータ解析部が、
前記中継受信されたフレームデータから、中継送信すべき宛先を検索するための情報を抽出する宛先検索用情報抽出部と、
該宛先検索用情報抽出部にて抽出された情報から宛先を検索する宛先検索部とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記5または6記載のフレームデータ中継装置。
【0093】
(付記9) 上記ポリシー情報が、クオリティ・オブ・サービスに関する情報かまたはバーチャル・プライベート・ネットワークに関する情報を有することを特徴とする、付記5,6または8のいずれか一項記載のフレームデータ中継装置。
(付記10) ネットワークを構成する第1ルータおよび第2ルータ間のフレームを、データリンク層であるレイヤ2よりも高いレイヤのプロトコルで中継するフレームデータ中継装置であって、
中継受信されたフレームデータを一時的にストアするメモリと、
前記中継処理用のフレームデータの解析を行なうフレームデータ解析部と、
該フレームデータ解析部における解析結果に基づいて、該メモリにおけるフレームデータのデキュー処理またはエンキュー処理を行なうとともに、該メモリの空き容量に基づいて、送信元の装置に対してフレームデータの送信を停止するためのポーズ要求を出力しうるメモリ制御部と、
該メモリ制御部にてデキュー処理されたフレームデータを中継送信するフレームデータ送信部とをそなえ、
該フレームデータ送信部が、
該メモリ制御部からの、送信元の装置からのフレームデータの送信を停止するためのポーズ要求を受けると、当該送信元の装置に対して送信すべき上記フレームデータにおける前記狭帯域ネットワークによる通信のためのアドレス領域に、送信バックプレッシャ情報を挿入するバックプレッシャ情報挿入部とをそなえて構成されたことを特徴とする、フレームデータ中継装置。
【0094】
(付記11) ネットワークを構成する第1ルータおよび第2ルータ間のフレームを、データリンク層であるレイヤ2よりも高いレイヤのプロトコルで中継するフレームデータ中継装置であって、
中継受信されたフレームデータを一時的にストアするメモリと、
前記中継受信されたフレームデータにおける前記狭帯域ネットワークによる通信のためのアドレス領域に予め書き込まれた受信バックプレッシャ情報を取得するバックプレッシャ情報取得部と、
前記中継処理用のフレームデータの解析を行なうフレームデータ解析部と、
該フレームデータ解析部における解析結果に基づいて、該メモリにおけるフレームデータのデキュー処理またはエンキュー処理を行なうメモリ制御部と、
該メモリ制御部にてデキュー処理されたフレームデータを中継送信するフレームデータ送信部とをそなえ、
該フレームデータ送信部が、
該バックプレッシャ情報取得部において上記受信バックプレッシャ情報を取得すると、当該受信バックプレッシャ情報を含むフレームデータの送信元に対するフレーム送信を停止制御する停止制御部とをそなえて構成されたことを特徴とする、フレームデータ中継装置。
【0095】
(付記12) ネットワークを構成する第1ルータおよび第2ルータ間のフレームを、データリンク層であるレイヤ2よりも高いレイヤのプロトコルで中継するフレームデータ中継システムにおいて、
第1中継装置が、
中継受信されたフレームデータを一時的にストアするメモリと、
前記中継処理用のフレームデータの解析を行なうフレームデータ解析部と、
該フレームデータ解析部における解析結果に基づいて、該メモリにおけるフレームデータのデキュー処理またはエンキュー処理を行なうとともに、該メモリの空き容量に基づいて、送信元の装置に対してフレームデータの送信を停止するためのポーズ要求を出力しうるメモリ制御部と、
該メモリ制御部にてデキュー処理されたフレームデータを中継送信するフレームデータ送信部とをそなえ、
該フレームデータ送信部が、
該メモリ制御部からの、送信元の装置からのフレームデータの送信を停止するためのポーズ要求を受けると、当該送信元である第2中継装置に対して送信すべき上記フレームデータにおける前記狭帯域ネットワークによる通信のためのアドレス領域に、送信バックプレッシャ情報を挿入するバックプレッシャ情報挿入部とをそなえル一方、
該第2中継装置が、
中継受信されたフレームデータを一時的にストアするメモリと、
前記中継受信されたフレームデータにおける前記狭帯域ネットワークによる通信のためのアドレス領域に予め書き込まれた受信バックプレッシャ情報を取得するバックプレッシャ情報取得部と、
前記中継処理用のフレームデータの解析を行なうフレームデータ解析部と、
該フレームデータ解析部における解析結果に基づいて、該メモリにおけるフレームデータのデキュー処理またはエンキュー処理を行なうメモリ制御部と、
該メモリ制御部にてデキュー処理されたフレームデータを中継送信するフレームデータ送信部とをそなえ、
該フレームデータ送信部が、
該バックプレッシャ情報取得部において上記受信バックプレッシャ情報を取得すると、当該受信バックプレッシャ情報を含むフレームデータの送信元である該第1中継装置に対するフレーム送信を停止制御する停止制御部とをそなえて構成されたことを特徴とする、フレームデータ中継システム。
【0096】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1および3記載の本発明のフレームデータ中継装置によれば、フレームデータ送信部の挿入手段により、データフレームにおけるデータフレームのレイヤ2スイッチングに用いられるデータ領域にバックプレッシャ情報をマッピングすることで、バックプレッシャ情報の伝播のための専用フレームを送出しなくてよいため、回線トラヒックを軽減させることができる利点がある。
【0097】
さらに、請求項2記載の本発明によれば、ポリシー情報取得部により、ポリシー情報やVPN情報についても、データフレームのレイヤ2スイッチングに用いられるデータ領域から取得することができるので、ポリシー決定に要する中継装置の処理負荷を軽減させるとともに、本来装置内のフレーム解析や検索によって処理すべき情報を付加し相手装置に伝播することで、ネットワーク内のポリシーの共有および中継装置の処理軽減を図ることができ、装置処理性能を向上させるとともに装置内遅延を縮小させ、ひいては回線トラフィックを改善させることができる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるフレームデータ中継装置を示すブロック図である。
【図2】本実施形態におけるフレームデータ中継装置が適用されるLANの一例を示す図である。
【図3】(a)は一般的なLANにおいて用いられる中継フレームのフレームフォーマットを示す図、(b)は第1実施形態において用いられる中継フレームのフレームフォーマットを示す図である。
【図4】(a)〜(c)はいずれも第1実施形態において用いられる中継フレームのフレームフォーマットを詳細に示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態にかかるフレームデータ中継装置を示すブロック図である。
【図6】(a)は一般的なLANにおいて用いられる中継フレームのフレームフォーマットを示す図、(b)は第2実施形態において用いられる中継フレームのフレームフォーマットを示す図である。
【図7】(a)は一般的なLANにおいて用いられる中継フレームのフレームフォーマットを示す図、(b)は第2実施形態において用いられる中継フレームのフレームフォーマットを詳細に示す図である。
【図8】本発明の第3実施形態にかかるフレームデータ中継装置を示すブロック図である。
【図9】(a)は一般的なLANにおいて用いられる中継フレームのフレームフォーマットを示す図、(b)は第3実施形態において用いられる中継フレームのフレームフォーマットを示す図である。
【図10】(a)は一般的なLANにおいて用いられる中継フレームのフレームフォーマットを示す図、(b)は第3実施形態において用いられる中継フレームのフレームフォーマットを詳細に示す図である。
【図11】一般的なローカルエリアネットワークを示すブロック図である。
【図12】従来のフレームデータ中継装置としてのコアルータの構成を示すブロック図である。
【図13】IPv4(Internet Protocol version 4)とTCPを使用した場合のイーサネットフレームのフレームフォーマットを示す図である。
【符号の説明】
1 LAN
2−1〜2−n 端末
3−1〜3−m 端末
4,5 エッジルータ
6,6A,6B,7,7A,7B コアルータ(フレームデータ中継装置)
11 FMT識別付加情報解析部(情報取得部)
11A バックプレッシャ解析部(バックプレッシャ情報取得部)
11B ポリシー情報解析部(ポリシー情報取得部)
12,12A フレームデータ解析部
12a フレームデータ抽出部
12b 宛先検索部
12c ポリシー検索情報抽出部
12d ポリシー情報検索部
13 キュー制御部(メモリ制御部)
14 フレーム格納用メモリ(メモリ)
15,15B フレーム送信部
15a バックプレッシャ情報挿入部
15b 停止制御部
16 MACヘッダ部
16a FMT識別子領域
16b 付加情報領域
16b−1 リザーブド領域
16c,16c−1,16c−2,16d,16d−1〜16d−3 領域
17〜19,17−1〜17−3 フレームフォーマット
100 LAN
101〜108 端末
111,112 エッジルータ
113,114 コアルータ
121 MACヘッダ解析部
122 フレームデータ抽出部
123 宛先検索部
124 ポリシー検索情報抽出部
125 ポリシー情報検索部
126 キュー制御部
127 フレーム格納用メモリ
128 フレーム送信選択部
129 ポーズフレーム生成部
200 フレームフォーマット
201 MACヘッダ部
201a 宛先MACアドレス部
201b 送り元MACアドレス部
201c フレーム・タイプ部
202 データ部
202a IPv4ヘッダ部
202b TCPヘッダ部
202c TCPデータ部
203 FCS部

Claims (3)

  1. ネットワークを構成する第1ルータおよび第2ルータ間のフレームを、データリンク層であるレイヤ2よりも高いレイヤのプロトコルで中継するフレームデータ中継装置であって、
    該第1ルータからの受信フレームデータをストアするメモリと、
    該第1ルータへ送信フレームデータを転送出力するフレームデータ送信部とをそなえ、
    該フレームデータ送信部が、該メモリの空き容量に基づいて、該第1ルータへ転送出力する送信フレームデータのうち、レイヤ2スイッチングに用いられるデータ領域内に、送信停止を求める情報を挿入する挿入手段をそなえたことを特徴とする、フレームデータ中継装置。
  2. ネットワークを構成する第1ルータおよび第2ルータ間のフレームを、データリンク層であるレイヤ2よりも高いレイヤのプロトコルで中継するフレームデータ中継装置であって、
    該第1ルータからの受信フレームデータをストアするメモリと、
    該第1ルータからの受信フレームデータのレイヤ2スイッチングに用いられるデータ領域内に予め書き込まれたポリシー情報を取得するポリシー情報取得部と、
    該ポリシー情報取得部にて取得したポリシー情報に基づいて、該メモリにおけるフレームデータのデキュー処理またはエンキュー処理を行なうメモリ制御部と、
    該メモリ制御部にてデキュー処理された送信フレームデータを該第2ルータへ中継送信するフレームデータ送信部とをそなえたことを特徴とする、フレームデータ中継装置。
  3. ネットワークを構成する第1ルータおよび第2ルータ間のフレームを、データリンク層であるレイヤ2よりも高いレイヤのプロトコルで中継するフレームデータ中継装置であって、
    該第1ルータからの受信フレームデータをストアするメモリと、
    該第1ルータからの受信フレームデータのレイヤ2スイッチングに用いられるデータ領域内に予め書き込まれたポリシー情報を取得するポリシー情報取得部と、
    該ポリシー情報取得部にて取得したポリシー情報に基づいて、該メモリにおけるフレームデータのデキュー処理またはエンキュー処理を行なうメモリ制御部と、
    該メモリ制御部にてデキュー処理された送信フレームデータを該第2ルータへ中継送信する第1フレームデータ送信部と、
    該第1ルータへ送信フレームデータを転送出力する第2フレームデータ送信部とをそなえ、
    該第2フレームデータ送信部が、該メモリの空き容量に基づいて、該第1ルータへ転送出力する送信フレームデータのうち、レイヤ2スイッチングに用いられるデータ領域内に、送信停止を求める情報を挿入する挿入手段をそなえたことを特徴とする、フレームデータ中継装置。
JP2002131792A 2002-05-07 2002-05-07 フレームデータ中継装置 Expired - Fee Related JP3875911B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002131792A JP3875911B2 (ja) 2002-05-07 2002-05-07 フレームデータ中継装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002131792A JP3875911B2 (ja) 2002-05-07 2002-05-07 フレームデータ中継装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003324475A JP2003324475A (ja) 2003-11-14
JP3875911B2 true JP3875911B2 (ja) 2007-01-31

Family

ID=29544267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002131792A Expired - Fee Related JP3875911B2 (ja) 2002-05-07 2002-05-07 フレームデータ中継装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3875911B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100687707B1 (ko) * 2004-02-12 2007-02-27 한국전자통신연구원 통신 방송 융합 액세스 시스템과 그 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003324475A (ja) 2003-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4627669B2 (ja) パケット転送装置およびその転送制御方式
KR100966693B1 (ko) 서비스 품질을 위한 프로토콜 변환 게이트웨이에 대한 시스템 및 방법
KR100454502B1 (ko) 아이피 라우터에서 VoIP 트래픽에 대한 QoS를제공하는 장치 및 포워딩방법
US7130903B2 (en) Multi-layer class identifying communication apparatus with priority control
KR100432475B1 (ko) 패킷 전송 방법 및 시스템, 및 패킷 송신 장치, 수신장치, 및 송수신 장치
US7630368B2 (en) Virtual network interface card loopback fastpath
US6728213B1 (en) Selective admission control in a network device
US10432556B1 (en) Enhanced audio video bridging (AVB) methods and apparatus
US7920569B1 (en) Multi-link transport protocol translation
EP1495591B1 (en) Reducing transmission time for data packets controlled by a link layer protocol comprising a fragmenting/defragmenting capability
US20070183415A1 (en) Method and system for internal data loop back in a high data rate switch
WO2022022229A1 (zh) 一种处理报文的方法及装置
JP2016504810A (ja) コンテンツベースの過負荷保護
JP2000106572A (ja) アドレス変換方法及び装置
KR100311020B1 (ko) 네트웍간 데이터 전송 방법
JP3875911B2 (ja) フレームデータ中継装置
JP2003244223A (ja) 輻輳制御方法、エッジ型パケット転送装置及びネットワーク
JP2004222010A (ja) ルータ装置
WO2007118594A1 (en) Method for aggregating a plurality of data packets into a unified transport data packet and machine for performing said method
JP4597102B2 (ja) パケット交換装置
JP2006050433A (ja) トラヒック監視装置、通信ネットワークトラヒック監視システム、および監視方法
KR100670817B1 (ko) IXDP2851에서의 IPSec 엔진 구현 방법 및 장치
JP2004015504A (ja) パケット伝送装置、パケット伝送方法およびパケット伝送プログラム
JP2005123985A (ja) 通信装置及び通信方法
JP4361524B2 (ja) 通信処理回路、通信処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061027

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees