JP3875682B2 - 光方向性結合器 - Google Patents
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Description
しかしながら、従来の光方向性結合器では、光導波路のコアサイズと比屈折率差をシングルモードファイバに近づけた場合に光方向性結合器を低損失にしようとすると、光結合部を長くする必要が生じるため、光方向性結合器が大型化してしまうという問題があった。
Δ=(n1−n2)/n2…(1)
光導波路と光ファイバとの結合効率は、図23に示すように、光導波路の比屈折率差Δが光ファイバの比屈折率差と同程度の値となるときに最も高くなり、その値よりも比屈折率差Δが大きくなると結合効率は低下する。また、図示しないが、光導波路のコアサイズについては、光ファイバのコア径と同程度の値のときに結合効率が最も高くなり、光ファイバのコア径よりも光導波路のコアサイズが小さくなると、結合効率は低下する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光方向性結合器の構成を示す上面図である。また、図2は、図1の一点鎖線で示す(a)〜(c)における断面図である。
図において、本光方向性結合器は、例えば、シリコン基板10と、該シリコン基板10上にポリイミド等を用いて形成された光導波路層とから構成される。光導波路層は、クラッド11に囲まれた2つのコア12からなり、各コア12は、図1で左右方向に平行に形成され、互いの間隔が中央部分において狭くなっている。ここでは、図1で左右端に位置する部分(入出射部)を第1領域及び第5領域とし、中央に位置する各コア12の間隔が狭くなった部分(光結合部)を第3領域とし、第1領域及び第5領域と第3領域との間に位置する部分(連結部)を第2領域及び第4領域とする。また、本実施形態では、クラッド11とコア12の比屈折率差Δを大きくするために、少なくとも第3領域(光結合部)に位置する各コア間に低屈折率領域13が設けられている。
低屈折率領域13は、第3領域における各コア12間のギャップ幅以下の幅をもち、クラッド11の屈折率n2より低い屈折率n3を持つ領域である。この低屈折率領域13は、例えばポリイミドを用いた光方向性結合器では、エッチングにより溝を形成し、そこにクラッド11より低屈折率な物質を塗布すれば形成できる。低屈折率領域13の断面形状は、例えば図3(A)〜(D)などに示すような種々の形状とすることが可能である。ここでは、低屈折率領域13の具体的な設定例として、幅W4=4μm×深さD4=4μm×長さL4=6000μmとし、屈折率n3を1.520とする。
図4は、第2の実施形態に係る光方向性結合器の構成を示す上面図である。また、図5は、図4の一点鎖線で示す(a)〜(c)における断面図である。
図において、本光方向性結合器は、第1の実施形態の光方向性結合器について、低屈折率領域13に代えてエアギャップ(空気層)14を設けたものである。上記以外の構成は、第1の実施形態の構成と同様である。
図7は、第3の実施形態に係る光方向性結合器の構成を示す上面図である。また、図8は、図7の一点鎖線で示す(a)〜(c)における断面図である。
図において、本光方向性結合器は、第1の実施形態の光方向性結合器について、コアサイズが全長に亘って均一な2つのコア12に代えて、第3領域に位置する部分のコアサイズを他の領域に位置する部分よりも小さくした2つのコア12’を設けたものである。上記以外の構成は、第1の実施形態の構成と同様である。
図10は、第4の実施形態に係る光方向性結合器の構成を示す上面図である。また、図11は、図10の一点鎖線で示す(a)〜(c)における断面図である。
図において、本光方向性結合器は、第1の実施形態の光方向性結合器について、クラッド11とコア12の比屈折率差Δをより大きくするために、少なくとも第3領域において、各コア12の間だけでなく各コア12の外側にも低屈折率領域13’を設けたものである。その他の構成は、第1の実施形態の構成と同様である。
図13は、第5の実施形態に係る光方向性結合器の構成を示す上面図である。また、図14は、図13の一点鎖線で示す(a)〜(c)における断面図である。
図において、本光方向性結合器は、第4の実施形態の光方向性結合器について、低屈折率領域13’に代えてエアギャップ(空気層)14’を設けたものである。この構成は、第2の実施形態で用いたエアギャップ14をエアギャップ14’に代えたものとも同様である。上記以外の構成は、第4の実施形態の構成と同様である。
図18は、第6の実施形態に係る光方向性結合器の構成を示す上面図である。
図18において、本光方向性結合器は、従来の光方向性結合器について、光結合部の中央部分に、2つのコア15間のギャップ幅をさらに狭くした強光結合領域を設けたものである。図では、従来の光方向性結合器の入出射部を第1、9領域とし、連結部を第2、8領域とし、光結合部を第3〜7領域としている。光結合部となる第3〜7領域は、従来と同様のギャップ幅G3を有する第3、7領域と、さらに狭いギャップ幅G4を有する強光結合領域としての第5領域と、第3、7領域と第5領域とをつなぐ第4、6領域とから構成されている。具体的な設定例としては、各コア15の幅を7μm、高さを7μmとし、第5領域におけるギャップ幅G4を4μmとする。なお、光結合部に強光結合領域を設けたこと以外の構成は、従来の光方向性結合器の構成と同様である。
図19は、第7の実施形態に係る光方向性結合器の構成を示す上面図である。
図19において、本光方向性結合器は、上記第6の実施形態について、均一なコアサイズを有する各コア15に代えて、少なくとも強光結合領域(第5領域)に位置する部分のコアサイズを小さくしたコア15’を設けた構成とする。具体的には、強光結合領域における各コア15’の幅を、例えば4μmとしたものである。上記以外の構成は、第6の実施形態の構成と同様である。
次に、本発明の第8の実施形態について説明する。
図において、本光方向性結合器は、第6の実施形態の光方向性結合器について、第1の実施形態の場合と同様にして、少なくとも第3〜7領域(光結合部)に位置する各コア間に低屈折率領域16を設けた構成とする。低屈折率領域16は、ここでは、第2領域の途中から第8領域の途中にかけて設けられ、その幅は強光結合領域におけるコア間のギャップ幅以下にしてある。なお、低屈折率領域16の断面形状は、図21(c)に示した形状に限らず、上述の図3(A)〜(D)などに示すような種々の形状とすることが可能である。また、ここで用いた低屈折率領域16に代えて、第2の実施形態の場合と同様なエアギャップを設けるようにしてもよい。
11…クラッド
12,12’,15,15’…コア
13,13’,16…低屈折率領域
14,14’…エアギャップ
Claims (4)
- 光の伝搬方向に沿って連続する第1〜5領域に亘って設けられた2本の光導波路を有し、光が入出射される第1領域及び第5領域では、前記各光導波路内を光が独立して伝搬するように各光導波路間の間隔が相対的に広くされ、第3領域では、前記各光導波路内を伝搬する光が相互作用するように各光導波路間の間隔が相対的に狭くされ、第2領域及び第4領域では、隣接する領域の各光導波路がそれぞれ連結される構成の光方向性結合器において、
少なくとも第3領域に位置する前記各光導波路のコアの間に設けられ、クラッドの屈折率よりも低い屈折率を持つ低屈折率領域を備えると共に、
前記各光導波路は、少なくとも第3領域におけるコアとクラッドとの比屈折率差が、第1領域及び第5領域におけるコアとクラッドとの比屈折率差よりも大きく、少なくとも第3領域におけるコアの屈折率が互いに略等しく、かつ、少なくとも第3領域に位置するコアの幅が他の領域に位置するコアの幅よりも狭いことを特徴とする光方向性結合器。 - 前記低屈折率領域が、空気層により形成されたことを特徴とする請求項1記載の光方向性結合器。
- 前記低屈折率領域は、少なくとも第3領域に位置する前記各光導波路のコアの間及び各コアの外側に設けられたことを特徴とする請求項1または2記載の光方向性結合器。
- 光の伝搬方向に沿って連続する第1〜9領域に亘って設けられた2本の光導波路を有し、光が入出射される第1領域及び第9領域では、前記各光導波路内を光が独立して伝搬するように各光導波路間の間隔が相対的に広くされ、第3〜7領域では、前記各光導波路内を伝搬する光が相互作用するように各光導波路間の間隔が相対的に狭くされ、第2領域及び第8領域では、隣接する領域の各光導波路がそれぞれ連結される構成の光方向性結合器において、
第5領域に位置する前記各光導波路間の間隔が、第3領域及び第7領域に位置する前記各光導波路間の間隔よりも狭くされ、第5領域の各光導波路が、第4領域及び第6領域を介して第3領域及び第7領域の各光導波路に連結されており、
少なくとも第3〜7領域に位置する前記各光導波路のコアの間に設けられ、クラッドの屈折率よりも低い屈折率を持つ低屈折率領域を備えると共に、
前記各光導波路は、少なくとも第3〜7領域におけるコアの屈折率が互いに略等しく、かつ、少なくとも第5領域に位置するコアの幅が他の領域に位置するコアの幅よりも狭いことを特徴とする光方向性結合器。
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