JP3875353B2 - 口紅等の収納容器 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は口紅、リップクリーム、スチックアイシャドウ、スチックファンデーション等の棒状化粧品を収納する口紅等の収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の口紅収納容器はハカマ部材に内筒部材の下端部を接着剤や強嵌合固定により固定的に取付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の口紅収納容器をリサイクルする場合、ハカマ部材から内筒部材を取り外すことが困難で、リサイクルすることができないという欠点があった。
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、口紅等を最下部に収納した状態からさらに下方へ皿部材を下降させる操作を力を加えて行なうことにより、ハカマ部材と内筒部材の嵌合固定状態を解除して分離でき、容易にリサイクルすることができる口紅等の収納容器を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は上部外周部にキャップ嵌合部が形成され、内底寄りの内壁面に嵌合部が形成されたハカマ部材と、このハカマ部材内に押し込むことにより該ハカマ部材の嵌合部と下端部が嵌合固定される内筒部材と、この内筒部材の外周部を回動可能に覆う下端部が前記ハカマ部材内に位置する外筒部材と、この外筒部材の内壁面に形成された螺旋溝と、この螺旋溝の下部位置を除く部位と対応する部位の前記内筒部材に形成された軸心方向の切欠部と、この切欠部および前記外筒部材の螺旋溝と係合する係合ピンを有する前記内筒部材内を上下移動する口紅等を支持する皿部材と、前記内筒部材の切欠部の下端部と連通するように下方へ突出するように形成された前記皿部材の下端部で前記ハカマ部材を下方へ押し圧するように前記係合ピンを下方へガイドすることができる取り外し用切欠部とで口紅等の収納容器を構成している。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0008】
図1ないし図8に示す本発明の第1の実施の形態において、1は図3に示すように金属材製のハカマ部材で、このハカマ部材1の上部外周部にはキャップ嵌合部2が形成され、内底寄りの内壁面には嵌合部3が形成されている。
【0009】
4は図4に示すように前記ハカマ部材1内に押し込むことにより嵌合固定される合成樹脂材製の内筒部材で、この内筒部材4は内筒部材本体5と、この内筒部材本体5の下端部に一体成形された前記ハカマ部材1の嵌合部3と嵌合固定される筒状の嵌合部材6と、前記内筒部材本体5の上端部と一体成形された外方へ突出するストッパー片7と、前記内筒部材本体5の下部寄りの部位を除く部位に形成された上下部に周方向のストッパー用切欠部8、9を有する軸心方向の切欠部10と、前記上部のストッパー用切欠部8と連通するように前記ストッパー片7部位に形成された挿入用の切欠部11と、前記下部のストッパー用切欠部9の終端部と連通する下方へ突出するように前記内筒部材本体5に形成された取り外し用切欠部12と、この取り外し用切欠部12と前記下部のストッパー用切欠部9との間に形成された係止突片13とで構成されている。
【0010】
14は図5に示すように前記内筒部材4の内筒部材本体5の外周部を回動可能に覆う合成樹脂材製の外筒部材で、この外筒部材4の内壁面には上下部が開口する螺旋溝15が形成されている。
【0011】
16は図6に示すように前記内筒部材4内に上下移動可能に取付けられた皿部材で、この皿部材16は口紅17を支持する皿部材本体18と、この皿部材本体18の外周部に形成された前記内筒部材4の切欠部10および前記外筒部材14の螺旋溝15と係合する係合ピン19と、この係合ピン19が前記取り外し用切欠部12にガイドされた場合に、前記ハカマ部材1の内底部を取り外し方向に押し圧できるように前記皿部材本体18の下部に一体成形された下端部としての押し圧片20とで構成されている。
【0012】
21は前記外筒部材14の外周部を覆う前記ハカマ部材1のキャップ嵌合部2に着脱可能に取付けられるキャップである。
【0013】
上記構成の口紅収納容器22は、内筒部材4内に皿部材16を挿入するとともに、該内筒部材4の内筒部材本体5の外周部に外筒部材14を組み付ける。
しかる後、この組み付けられたものをハカマ部材1内に押し込み、ハカマ部材1の嵌合部3と内筒部材4の嵌合部材6を嵌合固定させ、皿部材16に口紅17を充填する。
なお、皿部材16は内筒部材4とハカマ部材1とを嵌合固定させた後に、内筒部材4内に組み付けてもよい。
【0014】
上記のように組み付けられた口紅収納容器22は、ハカマ部材1と外筒部材14とを持って回動させることにより、従来の口紅収納容器と同様に皿部材16の係合ピン19が切欠部10によってガイドされ上下方向に移動し、内筒部材4の上端部より皿部材16に支持され口紅17が出没される。
【0015】
口紅収納容器22をリサイクルする場合、ハカマ部材1と外筒部材14を回動し、皿部材16を図7に示すように最下部に位置させた後、さらに下方へ皿部材16を移動させるように回動させることにより、図8に示すように皿部材16の係合ピン19が係止突片13を通過し、取り外し用切欠部12内に入り込み、下降する。この下降により、皿部材16の下端部の押し圧片20がハカマ部材1の内底面を押し付け、ハカマ部材1と内筒部材4の嵌合固定状態を解除して取り外すことができる。
【0016】
【発明の異なる実施の形態】
次に、図9ないし図19に示す本発明の異なる実施の形態につき説明する。なお、これらの本発明の異なる実施の形態の説明に当って、前記本発明の第1の実施の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0017】
図9ないし図11に示す本発明の第2の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、内筒部材4の外周部を螺旋溝15が形成された螺旋部材23と、この螺旋部材23の外周部を覆う外筒部材14Aとで覆った点で、このように形成された口紅収納容器22Aにしても、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0018】
図12ないし図16に示す本発明の第3の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、内底ほぼ中央部に突出するリベット形状の係合部24を形成したハカマ部材1Aと、下端部に前記係合部24と係合するリング状に配置された複数個の係合片25が形成された内筒部材4Aと、下端部に係合状態の前記複数個の係合片25を係合解除できるように回動させることができる係合解除片26が形成された皿部材16Aを用いた点で、このように形成された口紅収納容器22Bにしても、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0019】
図17ないし図19に示す本発明の第4の実施の形態において、前記本発明の第3の実施の形態と主に異なる点は、内筒部材4Aの内筒部材本体5の外周部に螺旋溝15が形成された螺旋部材23と外筒部材14Aとで覆った点で、このように構成された口紅収納容器22Cにしても、前記本発明の第3の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0020】
なお、前記本発明の各実施の形態では皿部材16、16Aに口紅17を支持させた口紅収納容器について説明したが、本発明はこれに限らず、皿部材にリップクリーム、スチッアイシャドウ、スチックファンデーション等の棒状化粧品を支持させても同様に使用することができる。
また、前記本発明の各実施の形態では金属材製のハカマ部材や合成樹脂材製の内筒部材を用いるものに付いて説明したが、本発明はこれに限らず、金属材製や合成樹脂材製の部品が混在しているものや、成分の異なる合成樹脂材製の部品が混在している場合にでも同様に実施することができる。
【0021】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0022】
(1)上部外周部にキャップ嵌合部が形成され、内底寄りの内壁面に嵌合部が形成されたハカマ部材と、このハカマ部材内に押し込むことにより該ハカマ部材の嵌合部と下端部が嵌合固定される内筒部材と、この内筒部材の外周部を回動可能に覆う下端部が前記ハカマ部材内に位置する外筒部材と、この外筒部材の内壁面に形成された螺旋溝と、この螺旋溝の下部位置を除く部位と対応する部位の前記内筒部材に形成された軸心方向の切欠部と、この切欠部および前記外筒部材の螺旋溝と係合する係合ピンを有する前記内筒部材内を上下移動する口紅等を支持する皿部材と、前記内筒部材の切欠部の下端部と連通するように下方へ突出するように形成された前記皿部材の下端部で前記ハカマ部材を下方へ押し圧するように前記係合ピンを下方へガイドすることができる取り外し用切欠部とで構成されているので、従来と同様に口紅等を出没させて使用することができるとともに、リサイクルする場合には皿部材を最下部に位置させた後、通常操作の時よりも大きな力で皿部材を降下させる操作を行なうことにより、皿部材が下降し皿部材の下端部でハカマ部材を下方へ押し圧して外すことができる。
したがって、ハカマ部材と内筒部材を特殊な工具を用いることなく取り外すことができる。
【0023】
(2)前記(1)によって、内筒部材に切欠部と連通する取り外し用切欠部を形成するとともに、皿部材の下端部でハカマ部材の内底部を押し圧できるように構成するだけでよいので、加工が容易で、組み付けも従来と同様に実施することができる。
したがって、従来と同様な製造コストで製造することができる。
【0024】
(3)前記(1)によって、ハカマ部材と内筒部材とを容易に取り外すことができるので、製造時の不良品は分解して再使用することが容易にできるとともに、材質ごとに分別して再利用することができ、リサイクルを容易に実施することができる。
【0025】
(4)請求項2、3も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の分解断面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態のハカマ部材の説明図。
【図4】本発明の第1の実施の形態の内筒部材の説明図。
【図5】本発明の第1の実施の形態の外筒部材の説明図。
【図6】本発明の第1の実施の形態の皿部材の説明図。
【図7】皿部材が最下部に位置した状態の係合ピンの説明図。
【図8】係合ピンが取り外し用切欠部内に位置した状態の説明図。
【図9】本発明の第2の実施の形態の断面図。
【図10】本発明の第2の実施の形態の分解断面図。
【図11】係合ピンが取り外し用切欠部内に位置した状態の説明図。
【図12】本発明の第3の実施の形態の断面図。
【図13】本発明の第3の実施の形態のハカマ部材の説明図。
【図14】本発明の第3の実施の形態の内筒部材の説明図。
【図15】本発明の第3の実施の形態の皿部材の説明図。
【図16】係合ピンが取り外し用切欠部内に位置した状態の説明図。
【図17】本発明の第4の実施の形態の断面図。
【図18】本発明の第4の実施の形態の分解断面図。
【図19】係合ピンが取り外し用切欠部内に位置した状態の説明図。
【符号の説明】
1、1A:ハカマ部材、
2:キャップ嵌合部、
3:嵌合部、
4、4A:内筒部材、
5:内筒部材本体、
6:嵌合部材、
7:ストッパー片、
8:上部のストッパー用切欠部、
9:下部のストッパー用切欠部、
10:切欠部、
11:挿入用の切欠部、
12:取り外し用切欠部、
13:係止突片、
14、14A:外筒部材、
15:螺旋溝、
16、16A:皿部材、
17:口紅、
18:皿部材本体、
19:係合ピン、
20:押し圧片、
21:キャップ、
22、22A、22B、22C:口紅収納容器、
23:螺旋部材、
24:係合部、
25:係合片、
26:係合解除片。
【発明の属する技術分野】
本発明は口紅、リップクリーム、スチックアイシャドウ、スチックファンデーション等の棒状化粧品を収納する口紅等の収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の口紅収納容器はハカマ部材に内筒部材の下端部を接着剤や強嵌合固定により固定的に取付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の口紅収納容器をリサイクルする場合、ハカマ部材から内筒部材を取り外すことが困難で、リサイクルすることができないという欠点があった。
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、口紅等を最下部に収納した状態からさらに下方へ皿部材を下降させる操作を力を加えて行なうことにより、ハカマ部材と内筒部材の嵌合固定状態を解除して分離でき、容易にリサイクルすることができる口紅等の収納容器を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は上部外周部にキャップ嵌合部が形成され、内底寄りの内壁面に嵌合部が形成されたハカマ部材と、このハカマ部材内に押し込むことにより該ハカマ部材の嵌合部と下端部が嵌合固定される内筒部材と、この内筒部材の外周部を回動可能に覆う下端部が前記ハカマ部材内に位置する外筒部材と、この外筒部材の内壁面に形成された螺旋溝と、この螺旋溝の下部位置を除く部位と対応する部位の前記内筒部材に形成された軸心方向の切欠部と、この切欠部および前記外筒部材の螺旋溝と係合する係合ピンを有する前記内筒部材内を上下移動する口紅等を支持する皿部材と、前記内筒部材の切欠部の下端部と連通するように下方へ突出するように形成された前記皿部材の下端部で前記ハカマ部材を下方へ押し圧するように前記係合ピンを下方へガイドすることができる取り外し用切欠部とで口紅等の収納容器を構成している。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0008】
図1ないし図8に示す本発明の第1の実施の形態において、1は図3に示すように金属材製のハカマ部材で、このハカマ部材1の上部外周部にはキャップ嵌合部2が形成され、内底寄りの内壁面には嵌合部3が形成されている。
【0009】
4は図4に示すように前記ハカマ部材1内に押し込むことにより嵌合固定される合成樹脂材製の内筒部材で、この内筒部材4は内筒部材本体5と、この内筒部材本体5の下端部に一体成形された前記ハカマ部材1の嵌合部3と嵌合固定される筒状の嵌合部材6と、前記内筒部材本体5の上端部と一体成形された外方へ突出するストッパー片7と、前記内筒部材本体5の下部寄りの部位を除く部位に形成された上下部に周方向のストッパー用切欠部8、9を有する軸心方向の切欠部10と、前記上部のストッパー用切欠部8と連通するように前記ストッパー片7部位に形成された挿入用の切欠部11と、前記下部のストッパー用切欠部9の終端部と連通する下方へ突出するように前記内筒部材本体5に形成された取り外し用切欠部12と、この取り外し用切欠部12と前記下部のストッパー用切欠部9との間に形成された係止突片13とで構成されている。
【0010】
14は図5に示すように前記内筒部材4の内筒部材本体5の外周部を回動可能に覆う合成樹脂材製の外筒部材で、この外筒部材4の内壁面には上下部が開口する螺旋溝15が形成されている。
【0011】
16は図6に示すように前記内筒部材4内に上下移動可能に取付けられた皿部材で、この皿部材16は口紅17を支持する皿部材本体18と、この皿部材本体18の外周部に形成された前記内筒部材4の切欠部10および前記外筒部材14の螺旋溝15と係合する係合ピン19と、この係合ピン19が前記取り外し用切欠部12にガイドされた場合に、前記ハカマ部材1の内底部を取り外し方向に押し圧できるように前記皿部材本体18の下部に一体成形された下端部としての押し圧片20とで構成されている。
【0012】
21は前記外筒部材14の外周部を覆う前記ハカマ部材1のキャップ嵌合部2に着脱可能に取付けられるキャップである。
【0013】
上記構成の口紅収納容器22は、内筒部材4内に皿部材16を挿入するとともに、該内筒部材4の内筒部材本体5の外周部に外筒部材14を組み付ける。
しかる後、この組み付けられたものをハカマ部材1内に押し込み、ハカマ部材1の嵌合部3と内筒部材4の嵌合部材6を嵌合固定させ、皿部材16に口紅17を充填する。
なお、皿部材16は内筒部材4とハカマ部材1とを嵌合固定させた後に、内筒部材4内に組み付けてもよい。
【0014】
上記のように組み付けられた口紅収納容器22は、ハカマ部材1と外筒部材14とを持って回動させることにより、従来の口紅収納容器と同様に皿部材16の係合ピン19が切欠部10によってガイドされ上下方向に移動し、内筒部材4の上端部より皿部材16に支持され口紅17が出没される。
【0015】
口紅収納容器22をリサイクルする場合、ハカマ部材1と外筒部材14を回動し、皿部材16を図7に示すように最下部に位置させた後、さらに下方へ皿部材16を移動させるように回動させることにより、図8に示すように皿部材16の係合ピン19が係止突片13を通過し、取り外し用切欠部12内に入り込み、下降する。この下降により、皿部材16の下端部の押し圧片20がハカマ部材1の内底面を押し付け、ハカマ部材1と内筒部材4の嵌合固定状態を解除して取り外すことができる。
【0016】
【発明の異なる実施の形態】
次に、図9ないし図19に示す本発明の異なる実施の形態につき説明する。なお、これらの本発明の異なる実施の形態の説明に当って、前記本発明の第1の実施の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0017】
図9ないし図11に示す本発明の第2の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、内筒部材4の外周部を螺旋溝15が形成された螺旋部材23と、この螺旋部材23の外周部を覆う外筒部材14Aとで覆った点で、このように形成された口紅収納容器22Aにしても、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0018】
図12ないし図16に示す本発明の第3の実施の形態において、前記本発明の第1の実施の形態と主に異なる点は、内底ほぼ中央部に突出するリベット形状の係合部24を形成したハカマ部材1Aと、下端部に前記係合部24と係合するリング状に配置された複数個の係合片25が形成された内筒部材4Aと、下端部に係合状態の前記複数個の係合片25を係合解除できるように回動させることができる係合解除片26が形成された皿部材16Aを用いた点で、このように形成された口紅収納容器22Bにしても、前記本発明の第1の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0019】
図17ないし図19に示す本発明の第4の実施の形態において、前記本発明の第3の実施の形態と主に異なる点は、内筒部材4Aの内筒部材本体5の外周部に螺旋溝15が形成された螺旋部材23と外筒部材14Aとで覆った点で、このように構成された口紅収納容器22Cにしても、前記本発明の第3の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0020】
なお、前記本発明の各実施の形態では皿部材16、16Aに口紅17を支持させた口紅収納容器について説明したが、本発明はこれに限らず、皿部材にリップクリーム、スチッアイシャドウ、スチックファンデーション等の棒状化粧品を支持させても同様に使用することができる。
また、前記本発明の各実施の形態では金属材製のハカマ部材や合成樹脂材製の内筒部材を用いるものに付いて説明したが、本発明はこれに限らず、金属材製や合成樹脂材製の部品が混在しているものや、成分の異なる合成樹脂材製の部品が混在している場合にでも同様に実施することができる。
【0021】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0022】
(1)上部外周部にキャップ嵌合部が形成され、内底寄りの内壁面に嵌合部が形成されたハカマ部材と、このハカマ部材内に押し込むことにより該ハカマ部材の嵌合部と下端部が嵌合固定される内筒部材と、この内筒部材の外周部を回動可能に覆う下端部が前記ハカマ部材内に位置する外筒部材と、この外筒部材の内壁面に形成された螺旋溝と、この螺旋溝の下部位置を除く部位と対応する部位の前記内筒部材に形成された軸心方向の切欠部と、この切欠部および前記外筒部材の螺旋溝と係合する係合ピンを有する前記内筒部材内を上下移動する口紅等を支持する皿部材と、前記内筒部材の切欠部の下端部と連通するように下方へ突出するように形成された前記皿部材の下端部で前記ハカマ部材を下方へ押し圧するように前記係合ピンを下方へガイドすることができる取り外し用切欠部とで構成されているので、従来と同様に口紅等を出没させて使用することができるとともに、リサイクルする場合には皿部材を最下部に位置させた後、通常操作の時よりも大きな力で皿部材を降下させる操作を行なうことにより、皿部材が下降し皿部材の下端部でハカマ部材を下方へ押し圧して外すことができる。
したがって、ハカマ部材と内筒部材を特殊な工具を用いることなく取り外すことができる。
【0023】
(2)前記(1)によって、内筒部材に切欠部と連通する取り外し用切欠部を形成するとともに、皿部材の下端部でハカマ部材の内底部を押し圧できるように構成するだけでよいので、加工が容易で、組み付けも従来と同様に実施することができる。
したがって、従来と同様な製造コストで製造することができる。
【0024】
(3)前記(1)によって、ハカマ部材と内筒部材とを容易に取り外すことができるので、製造時の不良品は分解して再使用することが容易にできるとともに、材質ごとに分別して再利用することができ、リサイクルを容易に実施することができる。
【0025】
(4)請求項2、3も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の分解断面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態のハカマ部材の説明図。
【図4】本発明の第1の実施の形態の内筒部材の説明図。
【図5】本発明の第1の実施の形態の外筒部材の説明図。
【図6】本発明の第1の実施の形態の皿部材の説明図。
【図7】皿部材が最下部に位置した状態の係合ピンの説明図。
【図8】係合ピンが取り外し用切欠部内に位置した状態の説明図。
【図9】本発明の第2の実施の形態の断面図。
【図10】本発明の第2の実施の形態の分解断面図。
【図11】係合ピンが取り外し用切欠部内に位置した状態の説明図。
【図12】本発明の第3の実施の形態の断面図。
【図13】本発明の第3の実施の形態のハカマ部材の説明図。
【図14】本発明の第3の実施の形態の内筒部材の説明図。
【図15】本発明の第3の実施の形態の皿部材の説明図。
【図16】係合ピンが取り外し用切欠部内に位置した状態の説明図。
【図17】本発明の第4の実施の形態の断面図。
【図18】本発明の第4の実施の形態の分解断面図。
【図19】係合ピンが取り外し用切欠部内に位置した状態の説明図。
【符号の説明】
1、1A:ハカマ部材、
2:キャップ嵌合部、
3:嵌合部、
4、4A:内筒部材、
5:内筒部材本体、
6:嵌合部材、
7:ストッパー片、
8:上部のストッパー用切欠部、
9:下部のストッパー用切欠部、
10:切欠部、
11:挿入用の切欠部、
12:取り外し用切欠部、
13:係止突片、
14、14A:外筒部材、
15:螺旋溝、
16、16A:皿部材、
17:口紅、
18:皿部材本体、
19:係合ピン、
20:押し圧片、
21:キャップ、
22、22A、22B、22C:口紅収納容器、
23:螺旋部材、
24:係合部、
25:係合片、
26:係合解除片。
Claims (3)
- 上部外周部にキャップ嵌合部が形成され、内底寄りの内壁面に嵌合部が形成されたハカマ部材と、このハカマ部材内に押し込むことにより該ハカマ部材の嵌合部と下端部が嵌合固定される内筒部材と、この内筒部材の外周部を回動可能に覆う下端部が前記ハカマ部材内に位置する外筒部材と、この外筒部材の内壁面に形成された螺旋溝と、この螺旋溝の下部位置を除く部位と対応する部位の前記内筒部材に形成された軸心方向の切欠部と、この切欠部および前記外筒部材の螺旋溝と係合する係合ピンを有する前記内筒部材内を上下移動する口紅等を支持する皿部材と、前記内筒部材の切欠部の下端部と連通するように下方へ突出するように形成された前記皿部材の下端部で前記ハカマ部材を下方へ押し圧するように前記係合ピンを下方へガイドすることができる取り外し用切欠部とからなることを特徴とする口紅等の収納容器。
- 上部外周部にキャップ嵌合部が形成され、内底寄りの内壁面に嵌合部が形成されたハカマ部材と、このハカマ部材内に押し込むことにより該ハカマ部材の嵌合部と下端部が嵌合固定される内筒部材と、この内筒部材の外周部を回動可能に覆う螺旋溝が形成された螺旋部材と、この螺旋部材の外周部を覆う下端部が前記ハカマ部材内に位置する外筒部材と、前記螺旋部材の螺旋溝の下部位置を除く部位と対応する部位の前記内筒部材に形成された軸心方向の切欠部と、この切欠部および前記螺旋部材の螺旋溝と係合する係合ピンを有する前記内筒部材内を上下移動する口紅等を支持する皿部材と、前記内筒部材の切欠部の下端部と連通するように下方へ突出するように形成された前記皿部材の下端部で前記ハカマ部材を下方へ押し圧するように前記係合ピンを下方へガイドすることができる取り外し用切欠部とからなることを特徴とする口紅等の収納容器。
- 上部外周部にキャップ嵌合部が、内壁面に嵌合部が形成され、内底中央部に突出する係合部が形成されたハカマ部材と、このハカマ部材内に押し込むことにより下端部に形成された複数個の係合片が該ハカマ部材の係合部と係合固定され、かつ嵌合部と回動不能に嵌合する内筒部材と、この内筒部材の外周部を回動可能に覆う下端部が前記ハカマ部材内に位置する外筒部材と、この外筒部材の内壁面に形成された螺旋溝あるいは螺旋溝が形成された螺旋部材と、この螺旋溝の下部位置を除く部位と対応する部位の前記内筒部材に形成された軸心方向の切欠部と、この切欠部および前記外筒部材の螺旋溝と係合する係合ピンを有する前記内筒部材内を上下移動する口紅等を支持する皿部材と、前記内筒部材の切欠部の下端部と連通するように下方へ突出するように形成された前記皿部材の下部で前記係合部に係合している複数個の係合片を係合解除できるように前記係合ピンを下方へガイドすることができる取り外し用切欠部とからなることを特徴とする口紅等の収納容器。
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- 1997-05-26 JP JP15281497A patent/JP3875353B2/ja not_active Expired - Fee Related
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