JP3875068B2 - 地下水試料採取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下水の水質を調査するための地下水試料採取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近時、工業廃水による地下水の汚染、特にダイオキシンによる汚染問題が生じている。このような地下水のダイオキシン類濃度の測定の機器は金属又はガラス製が望ましいとされており、採取する地下水は地下20m〜50mと深い場所から清澄した地下水試料採取している。
【0003】
従来の地下水試料採取器具としては、図4で示すように、先端に地下水試料の採取口32を有し、この採取口32を開閉する止水用ボール弁313を内設した円錐筒31を先端部に備えた密閉状の貯水タンク6(ベーラー称している)に長尺のロープ34を結合し、これを例えば深い井戸35の地下水中に下ろして地下水試料を汲み上げている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の器具では1サンプルにつき60回以上のサンプリング操作を繰り返し行っている。このような貯水タンク6を60回以上も上下動することにより井戸水が撹拌されて井戸底部の泥が舞い上がりダイオキシン測定に影響を及ぼしている。また、サンプリングに多くの時間がかかる等の問題があった。
【0005】
本発明の目的とするところは、サンプリング操作を容易にし、短時間でサンプリングを行うことができ、再現性を向上した地下水試料採取装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明は、請求項1に記載した通り、先端に地下水試料の採取口を有し、この採取口を開閉する止水用ボール弁を内設した円錐筒を先端部に備えた密閉状の貯水タンクと、前記貯水タンクに長尺のホースを介して接続した真空タンクと、前記真空タンクに配管を介して接続した真空ポンプと、前記貯水タンクに結合した長尺のロープとからなり、前記円錐筒の下端部に伸縮調整可能な泥除け機能を持ったストッパを装着したことを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に記載した通り、前記採取口を開閉する止水用ボール弁を調整手段によってばね圧力が調整されるばねにより前記採取口に押し付けたことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
図1において、6は地下水試料を採取する密閉状の貯水タンクである。この貯水タンク1は先端部に円錐筒5を備えており、この円錐筒5の先端に採取口4を有し、この採取口4を開閉する止水用ボール弁3が内設されている。7は貯水タンク1の上部に取り付けられている蓋であり、この蓋7に設けられているフック8に長尺のロープ9が結合されている。
【0009】
前記円錐筒5にはフィルタ等の泥除け機能を持った固定ストッパ1と可動ストッパ1aとが装備されている。固定ストッパ1は円錐筒5に装着されており、可動ストッパ1aは固定ストッパ1に対し伸縮可能にはめ込まれていて、ねじ2によって伸縮位置で固定するようにしている。
【0010】
前記貯水タンク1の蓋7には貯水タンク1内に連通しているパイプ10が取り付けられており、このパイプ10に第1バルブ11が設けられている。そして、前記パイプ10と真空タンク15とを長尺のホース13で接続している。このホース13には第2バルブ14が設けられている。さらに、前記真空タンク15には真空ポンプ17が配管16で接続されており、配管16に真空メータ21が設けられている。
【0011】
【実施例2】
前記実施例1の止水用ボール弁3は水圧と自重によって採取口4を開閉するような構成であるが、実施例2は調整手段によってばね圧力が調整されるばねにより前記採取口4に押し付けるようにした構成である。その具体的な実施の形態を図2によって説明する。すなわち、止水用ボール弁3の上面にはばね24が載置され、このばね24の圧力を調整する手段として円錐筒5内に固定したプレート21にねじ23で上下方向に位置が調整される押圧プレート22を支持させ、この押圧プレート22をばね24に接触させた構造である。
【0012】
本発明は上記の通りの構造であるから、例えば、深い井戸の水を採取する場合は、パイプ10上の第1バルブ11と真空タンク15の第2バルブ14とを開けた状態で貯水タンク6をロープ9を介して地下水中に静かに下ろし、固定ストッパ1及び可動ストッパ1aが井戸底に到達する。この固定ストッパ1及び可動ストッパ1aによって泥除け作用と共に採取口4と井戸底との距離を一定に保つものである。従って、固定ストッパ1に対し可動ストッパ1aを伸縮させることにより採取口4と井戸底との距離を必要に応じて適正に調整することができるのである。
【0013】
ストッパ1、1aまでロープ9を介して地下水中に下ろし、パイプ10上の第1バルブ11と真空ポンプ17によって真空圧が貯蔵されている真空タンク15の第2バルブ14とを開いて真空タンク15の真空圧を貯水タンク6内に付与する。
【0014】
前記地下水中に下ろした貯水タンク6は水圧により止水用ボール弁3が押し上げられて採取口4を開口し、井戸内地下水と同等レベルの地下水を貯水タンク6に貯水する。さらに、真空ポンプ17を作動させることで、真空圧によって地下水を吸引し貯水タンク6内に地下水を充満させる。この時、真空メータ21により貯水タンク6内の水レベルを推察することができる。
【0015】
上記のようにして目的のサンプリング量に達したことを真空メータ21で確認し、地上で操作可能な第2バルブ14を閉め、ロープ9により貯水タンク6を井戸外に引き上げ、真空ポンプ17が作動している状態でパイプ10上の第1バルブ11を閉め、第2バルブ14を開けてホース13をパイプ10から取り外し
貯水タンク6を逆さにしてパイプ10上の第1バルブ11を操作し任意のサンプリング容器に地下水試料として収容する。この作業を連続することで従来のように60回以上も貯水タンク6を上下動することなく予定量の地下水試料を短時間に得ることができる。
【0016】
上記実施例2の止水用ボール弁3構造は、水深によって異なる水圧に応じたばね圧力に調整しておくことにより、目的の水深位置に到達するまで止水用ボール弁3はばね24によって採取口4に押し付けられて貯水タンク6へ地下水の流入を阻止する。そして、目的の任意の水深位置で真空ポンプ17で貯水タンク6内を減圧することにより止水用ボール弁3はばね24の力に逆らって採取口4を開口し採水するものである。
【0017】
図3は本発明により取水量を増加する場合の貯水タンク6の変形例を示すものであり、図3(A)は径の大きな異口貯水タンク19、図3(B)は貯水タンク6に延長貯水タンク20を接続した構成を示す。
【0018】
尚、本発明における地下水中に触れる固定ストッパ1及び可動ストッパ1a、止水用ボール弁3、円錐筒5、貯水タンク6、パイプ10はステンレス材等の測定精度に影響を及ぼさない金属材質を採用する。
【0019】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、作業者の技術レベルに左右されず、容易に深々度の予定量の地下水試料を任意のサンプリング深度で短時間に採水することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の実施例2を示す要部面図
【図3】貯水タンクの変形例を示す斜視図
【図4】従来の地下水試料採取器具を示す斜視図
【符号の説明】
1 固定ストッパ
1a 可動ストッパ
2 ねじ
3 止水用ボール弁
4 採取口
5 円錐筒
6 貯水タンクト
9 ロープ
10 パイプ
11 第1バルブ
13 ホース
14 第2バルブ
15 真空タンク
17 真空ポンプ
22 押圧プレート
23 ねじ
24 ばね
Claims (2)
- 先端に地下水試料の採取口を有し、この採取口を開閉する止水用ボール弁を内設した円錐筒を先端部に備えた密閉状の貯水タンクと、前記貯水タンクに長尺のホースを介して接続した真空タンクと、前記真空タンクに配管を介して接続した真空ポンプと、前記貯水タンクに結合した長尺のロープとからなり、前記円錐筒の下端部に伸縮調整可能な泥除け機能を持ったストッパを装着したことを特徴とする地下水試料採取装置。
- 採取口を開閉する止水用ボール弁を調整手段によってばね圧力が調整されるばねにより前記採取口に押し付けたことを特徴とする請求項1に記載の地下水試料採取装置。
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