JP3873846B2 - 電子装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板の一面上に形成された配線層の表面を絶縁性の保護膜にて覆い、保護膜に形成された開口部を介して配線層とはんだバンプとを接合してなる電子装置に関し、ウェハレベルCSP(チップサイズパッケージ)やBGA(ボールグリッドアレイ)などのパッケージ、さらには各種の配線基板などに適用できる。
【0002】
【従来の技術】
この種の電子装置として、例えば半導体基板と外部回路基板とを接続するため、半導体基板にはんだバンプを設けたものがある。このような電子装置の一般的な構成を図6に示す。
【0003】
半導体基板10の一面上に金属を含む材料からなる配線層20が形成されている。この配線層20上には、配線層20の表面を覆う絶縁性の保護膜30が形成されており、この保護膜30には下側の配線層20を露出させるための開口部31が形成されている。
【0004】
この開口部31から露出する配線層20の上には、はんだバンプ40が形成されており、はんだバンプ40と配線層20とは電気的・機械的に接合されている。そして、この電子装置は、図示しない外部回路基板にはんだバンプ40を介して搭載され、はんだリフローを行うことで実装されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなはんだバンプ40においては、その根元部分には、半導体基板10と上記外部回路基板との熱膨張係数の差に基づく応力が集中しやすく、そのため、はんだバンプ40の根元部分の強度を向上させることが望まれている。
【0006】
また、はんだバンプ40はあるピッチをもって複数個配列されるものであるが、ここにおいて、はんだバンプ40における狭ピッチ化すなわち微細化が要望されている。このようなはんだバンプ40の微細化が進むと、はんだバンプ40とその下地の配線層20との間の接合面積が小さくなり、それに伴うはんだバンプの根元部分の強度不足が懸念される。
【0007】
従来より、はんだバンプの根元部分の強度を向上させようとするものとしては、特開平8−264928号公報に記載のものが提案されている。このものは、はんだバンプの根元部分に補助部を付加することで強度向上を図ったものである。
【0008】
しかし、このものでは、はんだバンプの根元部分に補助部を付加した構成であるため、当該根元部分から外方へ補助部が拡がった形状となる。そのため、上記のような微細化が進む場合には、隣接するはんだバンプ間で補助部同士が近接し、電気的な短絡が生じやすくなる恐れがある。
【0009】
そこで、本発明は上記問題に鑑み、基板の一面上に形成された配線層の表面を絶縁性の保護膜にて覆い、保護膜に形成された開口部を介して配線層とはんだバンプとを接合してなる電子装置において、はんだバンプの微細化に適した形で、はんだバンプの根元部分の強度を向上させることができるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、鋭意検討を行った。その結果、はんだバンプを構成する金属成分とはんだバンプの下地となる配線層を構成する金属成分とが互いに拡散して合金層を形成するようにすれば、この合金層は、基板の一面の面方向に沿ってはんだバンプの根元部から拡がって形成されることを見出した。
【0011】
このような合金層は、はんだバンプおよび配線層の互いの金属成分が、はんだバンプをリフローさせるときの熱などにより拡散することで形成できる。例えば、この種の電子装置は、各種のパッケージや配線基板などに適用されるが、いずれにせよ、電子装置の実装時など、はんだバンプは少なくとも1回はリフローされる。
【0012】
本発明は上記検討結果に基づいてなされたもので、請求項1に記載の発明では、基板(10)と、基板の一面に形成された金属を含む材料からなる配線層(20)と、配線層の表面を覆う絶縁性の保護膜(30)と、保護膜に形成され配線層を露出させるための開口部(31)と、保護膜の開口部から露出する配線層の上に形成され配線層に接合されたはんだバンプ(40)と、を備える電子装置において、はんだバンプを構成する金属成分と配線層を構成する金属成分とが互いに拡散して合金層(51、52)を形成しており、合金層は、基板の一面の面方向に沿ってはんだバンプの根元部からその周囲へ拡がっており、合金層の拡がり径をx、保護膜の開口部の開口径をyとしたとき、x>yの関係を満足していることを特徴とする。
【0013】
本発明では、はんだバンプをリフローさせるときの熱などにより、合金層を形成することができる。そして、この合金層がはんだバンプと配線層との接合部として構成され、この合金層は保護膜の開口部よりも拡がって形成される。そのため、特に保護膜の開口部を大きくすることなく、はんだバンプと配線層との接合面積を大きくとることができる。
【0014】
よって、本発明によれば、はんだバンプの微細化に適した形で、はんだバンプの接合強度を向上させることができ、結果、はんだバンプの根元部分の強度を向上させることができる。
【0015】
ここで、配線層が異なる複数の金属層の積層構造からなる場合など、はんだバンプと配線層との間において複数層の合金層が形成されることがあるが、その場合には、少なくとも一つの合金層が上記x>yの関係を満足すればよい。
【0016】
積層構造の配線層としては、具体的には請求項2に記載の発明のように、最表層がAu層であり、その下地がNi層である2層構造をなすものを採用することができる。
【0017】
さらに、このようなAu層、Ni層の2層構造の配線層においては、最表層のAu層(22)の膜厚は0.1μm以上であることが好ましい。
【0018】
それにより、はんだバンプを構成する金属成分とAu層中のAuとの合金層(22)において上記x>yの関係を満足しやすいものにできる。
【0019】
また、はんだバンプ(40)としては、Snを主成分としてPb、Ag、Cu、Biの少なくとも一つを含むものを採用することができる。
【0020】
また、請求項5に記載の発明では、配線層(20)のうちはんだバンプ(40)の周囲に位置する部位には、合金層(51、52)の拡がりを規定するための溝部(23)が形成されていることを特徴とする。
【0021】
それによれば、はんだバンプの根元部分からその周囲へ拡がって成長する合金層は、配線層に形成された溝部のところで、その成長が止まるため、合金層の拡がりを所望の範囲内に規定することができる。
【0022】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。本実施形態では、本発明の電子装置をウェハレベルCSPに適用したものとして説明する。まず、CSPの基本構成について、図1を参照して述べる。
【0024】
基板10は、トランジスタなどの半導体素子が形成された半導体基板である。基板10の一面側には上記半導体素子と導通するアルミなどからなる配線11や取出電極(パッド)12が形成されている。
【0025】
基板10の一面上には、半導体素子や配線11を被覆して保護するシリコン窒化膜などからなるパッシベーション膜13が形成されている。ここで、パッシベーション膜13は取出電極12上で開口している。なお、これら半導体素子、配線11、取出電極12、パッシベーション膜13は周知の半導体プロセスにより形成することができる。
【0026】
このパッシベーション膜13の上には、絶縁性の膜材料からなる層間膜14が形成されている。この層間膜14は上部の配線層20と基板10との応力緩和などの役割をなすもので、例えば、ポリイミドなどを塗布して硬化させることで形成できる。また、取出電極12の上部にて層間膜14はエッチングなどにより除去されて開口部15が形成されている。
【0027】
そして、層間膜14の上には、シード層16を介して金属を含む材料からなる配線層20が所定のパターンにて形成されている。この配線層20は、CSPにおいて所定のピッチで整列配置されるはんだバンプ40と取出電極12とを電気的に接続するために必要なものである。
【0028】
なお、シード層16は、配線層20の下地となるもので、CuやCrなどの膜をスパッタ法などにて成膜できる。このシード層16は配線層20と一致したパターンをなしている。
【0029】
配線層20は、層間膜14の開口部15を介して取出電極12と電気的に導通しており、層間膜14の開口部15からはんだバンプ40の配置部分まで所定の配線パターンを有して延びている。本実施形態では、配線層20は、基板10側からNiからなる第1の層21、Auなどからなる第2の層22が積層されてなる2層構造をなすものである。
【0030】
このような配線層20は、基板10の上にレジストを用いて配線パターンを区画した状態で電解めっき法などによりめっき膜を形成することにより形成することができる。本例の配線層20では、下地となる第1の層21はNi電解めっきされたNi層21であり、最表層である第2の層22はAu電解めっきされたAu層22である。
【0031】
配線層20の上には、配線層20の表面を覆う絶縁性の保護膜30が形成されており、この保護膜30には下側の配線層20を露出させるための開口部31が形成されている。この保護膜30は、ポリイミドやシリコン窒化膜などの樹脂やセラミックの絶縁膜をスピンコートやスパッタなどにより成膜することで形成される。
【0032】
保護膜30の開口部31から露出する配線層20の上には、はんだバンプ40が形成されており、はんだバンプ40と配線層20とは電気的・機械的に接合されている。本例では、はんだバンプ40はSnを主成分としてPb、Ag、Cu、Biの少なくとも一つを含むはんだ、すなわちSnリッチのはんだからなる。
【0033】
このような電子装置としてのCSPは、例えばウェハレベルCSPとして次のように製造される。ウェハ状態にて半導体基板10に半導体プロセスを用いて半導体素子や配線11、パッシベーション膜13などを形成する。
【0034】
次に、パッシベーション膜13の上にポリイミドなどからなる層間膜14を形成し、続いて、基板10上の取出電極12の上部にて層間膜14をエッチングなどにより除去して開口部15を形成する。
【0035】
次に、この開口部15から露出する取出電極12を含む層間膜14の全面に、CrやCuなどのスパッタなどにより成膜されたシード層16を形成する。次に、シード層16の表面のうち配線層20を形成する予定の部位以外の部位に開口部を有するレジストをパターニング形成する。すなわち、配線層20を形成しない部位にレジストを形成し、当該部位をレジストにて被覆する。
【0036】
次に、レジストの開口部から露出するシード層16の表面に、電解めっき法によりNi層21、Au層22を形成する。その後、剥離液などを用いて上記レジストを除去し、レジストが除去された部分におけるシード層16を酸などのエッチング液を用いてエッチングし除去する。こうして、所望のパターンを有するシード層16および配線層20が形成される。
【0037】
その後、基板10の上に、ポリイミドなどからなる保護膜30を形成する。この保護膜30は、配線層20におけるはんだバンプ40との接続部を開口させた状態で形成する。そして、電解めっき、印刷、はんだボールなどの手法を用いてはんだバンプ40を形成し、保護膜30の開口部31を介して配線層20とはんだバンプ40とを電気的・機械的に接続する。こうして、上記図1に示すCSP構造ができあがる。
【0038】
その後、はんだバンプ40は安定な状態とするためにリフローされ、その後ダイシングカットが行われる。そして、チップとなったCSPはマザーボード(外部回路基板)などの相手側部材に搭載され、はんだバンプ40をリフローさせることで相手側部材に実装される。
【0039】
ここにおいて、本実施形態では配線層20とはんだバンプ40との接合部に以下のような特徴を有する。図2は上記図1中のはんだバンプ接合部近傍の拡大図である。なお、図2および後述する図5では基板10と配線層20との間に位置する配線11やパッシベーション膜13、層間膜14およびシード層16は省略してある。
【0040】
配線層20を構成する金属成分は、はんだバンプ40のリフロー時の熱によりはんだバンプ40を構成する金属成分と互いに拡散して合金層を形成可能なものである。つまり、本例では、互いに熱で拡散する金属成分は、はんだバンプ40ではSnであり、配線層20ではAuとNiである。
【0041】
そして、図2に示すように、はんだリフロー時の熱による拡散によって、配線層20とはんだバンプ40とによる合金層51、52が形成されている。本例では、はんだバンプ40のSnとAu層22中のAuとが拡散して形成されたAu−Sn合金からなるAu−Sn合金層52と、はんだバンプ40のSnとNi層21中のNiとがに拡散して形成されたNi−Sn合金からなるNi−Sn合金層51とが形成されている。
【0042】
これら合金層51、52は、基板10の一面の面方向に沿ってはんだバンプ40の根元部からその周囲へ拡がっている。特に、Au−Sn合金層52の方が互いの金属成分が拡散しやすいため成長しやすく、はんだバンプ40の根元部からその周囲の保護膜30の下に大きく侵入した形となっている。
【0043】
ここで、図2に示すように、より大きく拡がっている方のAu−Sn合金層52における基板10の一面の面方向に沿った拡がり径をx、保護膜30の開口部31の開口径をyとしたとき、x>yの関係を満足している。換言すれば、径xにより規定される合金層52の面積Sxと径yにより規定される開口部31の面積Syとの間において、Sx>Syの関係を満足する。
【0044】
具体的には、開口径yは200μm程度である。また、Au−Sn合金層52が基板10の一面の面方向に沿って拡がった部分にて囲まれる領域の面積(図2では拡がり径xの範囲の面積)が、開口部31の面積の1.5倍以上となるように、上記x>yの関係が満足されていることが好ましい。
【0045】
本実施形態では、このAu−Sn合金層52がはんだバンプ40と配線層20との接合部として構成されている。そして、このAu−Sn合金層52は保護膜30の開口部31よりも拡がって形成されているため、特に保護膜30の開口部31を大きくすることなく、はんだバンプ40と配線層20との接合面積を大きくとることができる。
【0046】
よって、本実施形態によれば、はんだバンプ40の微細化が進んでも、はんだバンプ40と配線層20との接合面積を大きくとることができることから、はんだバンプ40の接合強度を向上させることができ、結果、はんだバンプ40の根元部分の強度を向上させることができる。
【0047】
ここで、本例では配線層20として、最表層がAu層22であり、その下地がNi層21である2層構造をなすものを採用しているが、このようなAu層、Ni層の2層構造の配線層20においては、最表層のAu層22の膜厚は0.1μm以上であることが好ましい。
【0048】
それにより、はんだバンプ40を構成する金属成分とAu層22中のAuとの合金層52において上記x>yの関係を満足しやすいものにできる。このことは、次に述べるような本発明者らの行った検討結果に基づくものである。
【0049】
上記図2において、Au−Sn合金層52が保護膜30下へ侵入している部分の長さをAu−Sn合金層の侵入長さzとし、Ni−Sn合金層51が保護膜30下へ侵入している部分の長さをNi−Sn合金層の侵入長さz’として、これら合金層の侵入長さz、z’とAu層22の膜厚との関係を調べた。なお、上記の各寸法x、y、z、z’は断面SEMなどにより確認できる。
【0050】
その結果を図3に示す。図3はAu層22の膜厚と上記合金層の侵入長さz、z’との関係を示す図である。これらの関係ははんだリフローを1回行った後の結果である。
【0051】
図3からわかるように、Au層22の膜厚が0.1μmより小さい場合は、各合金層の侵入長さz、z’の増加度合が非常に小さいのに対し、0.1μm以上となるとAu−Sn合金層の侵入長さzが急激に増大していく。つまり、上記x>yの関係を満足するには、Au層22の膜厚が0.1μm以上が好ましいことが確認された。
【0052】
また、図4はAu層22の膜厚とはんだバンプ40のせん断強度(シェア強度)を調べたものである。図4からわかるように、Au層22が厚くなるにしたがって、Au−Sn合金層52の侵入長さzが大きくなる、すなわちAu−Sn合金層52の拡がり径xが大きくなり、せん断強度も増加する傾向にあることが確認された。
【0053】
また、Au層22が必要以上に厚すぎると、材料コストが高くなることや、Au層22の膜厚の増加に伴ってはんだバンプ40のせん断強度の増加度合が飽和していくこと(図4参照)、さらには、過剰のAuがはんだバンプ40中へ拡散することによるはんだの強度が低下することなどを考慮すると、Au層22の膜厚は0.5μm以下が好ましい。
【0054】
以上のように、本実施形態によれば、はんだバンプ40を構成する金属成分と配線層20を構成する金属成分とが互いに拡散して合金層51、52を形成するようにした場合、合金層51、52は、基板10の一面の面方向に沿ってはんだバンプ40の根元部から拡がった形となる。
【0055】
そして、合金層の拡がり径xが保護膜30の開口部31の開口径yよりも大きいものにすれば、特に保護膜30の開口部31を大きくすることなく、はんだバンプ40と配線層20との接合面積を大きくとることができる。そして、はんだバンプ40の微細化に適した形で、はんだバンプ40の接合強度を向上させることができ、結果、はんだバンプ40の根元部分の強度を向上させることができる。
【0056】
ここで、本実施形態の変形例を図5に概略断面図として示す。この変形例では、配線層20のうちはんだバンプ40の周囲に位置する部位に、合金層51、52の拡がりを規定するための溝部23を形成したものである。
【0057】
上述したように、合金層51、52は、はんだバンプ40の根元部分からその周囲へ基板10の一面の面方向に沿って拡がって成長するため、配線層20に溝部23を設けることにより、この溝部23のところで、合金層51、52の成長が止まる。そのため、合金層51、52の拡がり径を所望の範囲内に規定することができる。
【0058】
この構成は、例えば保護膜30にエッチング用の孔を形成し、この孔を介してヨウ素系のエッチング液などでAu層22やNi層21の一部をエッチング除去することにより実現可能である。
【0059】
(他の実施形態)
なお、配線層20としては、上記した最表層としてAu層、その下地にNi層を有するAu/Ni積層構造以外にも、Au/Ni/Cuの3層積層構造、Au/Cuの積層構造などを用いても良い。つまり、配線層20を構成する金属成分は、はんだバンプ40を構成する金属成分と加熱により拡散して合金層を形成可能なものであればよい。
【0060】
また、上記実施形態では、基板10としてウェハレベルCSPなどの半導体装置に用いる半導体基板を使用したが、その他基板としては、プリント基板などの樹脂製の配線基板、セラミック製の配線基板、あるいは金属基板などを採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子装置の概略断面図である。
【図2】図1中の電子装置のはんだバンプ接合部の拡大概略断面図である。
【図3】上記実施形態におけるAu層の膜厚と合金層の侵入長さとの関係を示す図である。
【図4】上記実施形態におけるAu層の膜厚とはんだバンプのせん断強度との関係を示す図である。
【図5】上記実施形態の変形例を示す概略断面図である。
【図6】従来の一般的な電子装置の概略断面図である。
【符号の説明】
10…半導体基板、13…パッシベーション膜、14…層間膜、
20…配線層、21…Ni層、22…Au層、23…溝部、30…保護膜、
31…保護膜の開口部、40…はんだバンプ、51…Ni−Sn合金層、
52…Au−Sn合金層。
Claims (5)
- 基板(10)と、
前記基板の一面に形成された金属を含む材料からなる配線層(20)と、
前記配線層の表面を覆う絶縁性の保護膜(30)と、
前記保護膜に形成され前記配線層を露出させるための開口部(31)と、
前記保護膜の前記開口部から露出する前記配線層の上に形成され前記配線層に接合されたはんだバンプ(40)と、を備える電子装置において、
前記はんだバンプを構成する金属成分と前記配線層を構成する金属成分とが互いに拡散して合金層(51、52)を形成しており、
前記合金層は、前記基板の一面の面方向に沿って前記はんだバンプの根元部からその周囲へ拡がっており、
前記合金層の拡がり径をx、前記保護膜の前記開口部の開口径をyとしたとき、x>yの関係を満足していることを特徴とする電子装置。 - 前記配線層(20)は、最表層がAu層(22)であり、その下地がNi層(21)である2層構造をなすものであることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
- 前記Au層(22)の膜厚が0.1μm以上であることを特徴とする請求項2に記載の電子装置。
- 前記はんだバンプ(40)はSnを主成分としてPb、Ag、Cu、Biの少なくとも一つを含むものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の電子装置。
- 前記配線層(20)のうち前記はんだバンプ(40)の周囲に位置する部位には、前記合金層(51、52)の拡がりを規定するための溝部(23)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の電子装置。
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