JP3873762B2

JP3873762B2 - Airbag device for steering wheel

Info

Publication number: JP3873762B2
Application number: JP2002032188A
Authority: JP
Inventors: 仁飯田; 直山本; 正山田
Original assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 2002-02-08
Filing date: 2002-02-08
Publication date: 2007-01-24
Anticipated expiration: 2022-02-08
Also published as: JP2003231451A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、膨張用ガスを流入させるためのガス流入口を有するとともに、折り畳まれてステアリングホイール内に収納されるエアバッグを備えた構成のステアリングホイール用エアバッグ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術とその課題】
従来、上記構成のエアバッグ装置としては、実開平６−１００７号公報に示す構成のエアバッグ装置があった。このエアバッグ装置では、エアバッグ内に、膨張完了時のエアバッグの形状を規制するテザーを配設させていた。そして、エアバッグを、膨張完了時に、運転者の腹部側となる後方側へ大きく突出させた形状となるように、展開膨張させる構成であった。
【０００３】
しかし、従来のエアバッグ装置では、エアバッグの膨張完了時の形状として、運転者の腹部側となる後方側へ大きく突出させた形状とされるものの、エアバッグの膨張初期における膨張形状を制御するものではなかった。通常、この種のエアバッグ装置においては、インフレーター作動時に、ステアリングホイールが、運転者に対して近接して位置することから、運転者を的確に保護するために、エアバッグの膨張初期において、ステアリングホイールの後方側（下部側）となる部位と運転者の腹部との間に、エアバッグを素早く厚く膨張させることが必要とされている。
【０００４】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、膨張初期におけるエアバッグのガス流入口周囲の所定部位を、素早く厚く膨張させることができて、的確に運転者を保護することが可能なステアリングホイール用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るステアリングホイール用エアバッグ装置は、膨張用ガスを流入させるためのガス流入口を有するとともに、折り畳まれて収納されるエアバッグを備えて構成され、
エアバッグが、ガス流入口を備えた車体側壁部とガス流入口に対向する運転者側壁部との周縁相互を結合させて形成される構成のステアリングホイール用エアバッグ装置において、
エアバッグが、
エアバッグ本体と、
エアバッグ本体内に配設されて、運転者側壁部とガス流入口の周縁付近とに、それぞれ、結合されて、運転者側壁部とガス流入口周縁付近とを連結させるとともに、エアバッグの膨張途中で連結状態を維持し、かつ、エアバッグの膨張完了前に連結状態を解除可能とされる可撓性を有した連結部材と、
を備えて構成され、
連結部材が、車体側壁部と運転者側壁部とを重ねるように平らに展開させた状態において、運転者側壁部との結合部位の中心を、ガス流入口周縁付近との結合部位の中心から、オフセットさせて、配設されるとともに、エアバッグの運転者側への突出を抑え可能に、エアバッグ本体内への膨張用ガスの流入方向を規制するための整流用部材により、構成され、
連結部材が、ガス流入口に対応させた開口を備えて、開口の周縁を全周にわたってガス流入口の周縁に結合させるとともに、外周縁を全周にわたって運転者側壁部に結合させる構成とされて、
連結部材におけるガス流入口周縁との結合部位と、運転者側壁部との結合部位と、の間の部位に、エアバッグ本体内へ膨張用ガスを流出可能とするガス流出口と、破断時に、連結部材におけるガス流入口周縁との結合部位側の部位と運転者側壁部との結合部位側の部位とを分断可能とされる破断予定部と、が、形成され、
エアバッグの膨張初期において、ガス流入口から流入して運転者側壁部と連結部材との間に一旦充満した膨張用ガスが、ガス流出口から、流入方向を規制されて、エアバッグ本体内に流入し、
エアバッグの膨張完了前に、連結部材が、破断予定部を破断させることにより、ガス流入口周縁との結合部位側の部位と、運転者側壁部との結合部位側の部位と、に、分断されて、運転者側壁部とガス流入口周縁付近との連結状態を解除可能とされていることを特徴とする。
【０００６】
また、連結部材が、運転者側壁部との結合部位の中心を、ガス流入口周縁付近との結合部位の中心から、車両搭載時のエアバッグ本体における前方側に、オフセットさせて配設されている構成とすることが好ましい。
【０００８】
さらにまた、エアバッグ本体内に、運転者側壁部と車体側壁部とを連結して、エアバッグ膨張完了時における車体側壁部からの運転者側壁部の離隔距離を規制する複数のテザーが、配設されている構成とすることが好ましい。
【０００９】
さらにまた、テザーが、連結部材と一体とされて、連結部材における運転者側壁部との結合部位の外周側となる前記連結部材の外周縁から延設されるとともに、端部をガス流入口周縁付近に連結させている構成とすることが好ましい。
【００１０】
【発明の効果】
本発明のステアリングホイール用エアバッグ装置では、エアバッグ本体におけるガス流入口を中心とする縦断面の膜長に関し、連結部材の運転者側壁部との結合部位の中心のオフセット方向側となるエアバッグ本体の部位の膜長が、オフセット方向と逆方向側の膜長に比べて、オフセット分だけ、相対的に短くなる。すなわち、運転者側壁部との結合部位の中心のオフセット方向と逆方向側となるエアバッグ本体の部位の膜長を、オフセット分長くすることができる。
【００１１】
そして、本発明のステアリングホイール用エアバッグ装置では、作動当初、運転者側壁部とガス流入口周縁付近とを、連結部材により連結した状態で、エアバッグ本体が膨張し始めることから、エアバッグの膨張初期に、連結部材における運転者側壁部との結合部位の中心のオフセット方向と逆方向側となる膜長を長くしたエアバッグ本体の部位の厚さ寸法を、厚くするように、膨張させることができる。すなわち、本発明のステアリングホイール用エアバッグ装置では、連結部材における運転者側壁部との結合部位の中心を、エアバッグ本体における迅速に展開させたい部位と逆方向側にオフセットさせれば、この部位を、エアバッグの膨張初期において、厚さ寸法を素早く厚くして、クッション効果を確保できるように、迅速に膨張させることができる。
【００１２】
また、本発明のステアリングホイール用エアバッグ装置では、連結部材が、エアバッグ本体の運転者側壁部とガス流入口周縁付近とを連結させていることから、エアバッグの膨張初期において、エアバッグ本体の運転者側への突出が抑えられる。すなわち、エアバッグの膨張初期において、膨張用ガスが、エアバッグ本体におけるガス流入口の周囲となる部位に向かうように流入することとなり、エアバッグ本体におけるガス流入口の周囲となる部位の膨張が助長されることとなる。そして、エアバッグ本体内に膨張用ガスがさらに流入すると、運転者側壁部とガス流入口近傍との連結状態が解除されて、エアバッグ本体が膨張を完了させることとなる。
さらに、本発明のステアリングホイール用エアバッグ装置では、インフレーターから吐出される膨張用ガスが、整流用部材により、流入方向を規制されて、エアバッグ本体内に流入することから、エアバッグ本体の運転者側への突出を、一層、抑えることができる。なお、このときの膨張用ガスの流れを規制して、膨張用ガスを流す方向は、運転者側壁部を、ガス流入口から離すように押す方向ではなく、ガス流入口と対向する運転者側壁部の部位に沿う方向が望ましい。また、本発明のステアリングホイール用エアバッグ装置では、連結部材が整流用部材により構成されることから、エアバッグ本体内に流入する膨張用ガスの流入方向を規制できると同時に、膨張初期におけるエアバッグの厚さを制御して、運転者側壁部の運転者側への突出を規制できる。すなわち、本発明のステアリングホイール用エアバッグ装置では、エアバッグを、連結部材としての整流用部材を配設させるだけで製造でき、連結部材と整流用部材とを別々に配設させる必要がない。その結果、エアバッグの製造が容易となり、エアバッグの製造工数及びコストを低減させることが可能となる。
【００１３】
したがって、本発明のステアリングホイール用エアバッグ装置では、膨張初期におけるエアバッグのガス流入口周囲の所定部位を、素早く厚く膨張させることができて、的確に運転者を保護することができる。
【００１４】
さらに、請求項３に記載したような構成とすれば、連結部材における運転者側壁部との結合部位の中心のオフセット方向と逆方向側となるエアバッグ本体における車両後方側の部位の膜長を、相対的に長くすることができて、エアバッグの膨張初期に、エアバッグ本体における車両後方側の部位の厚さ寸法を厚くするように、膨張させることができる。そのため、この部位が、運転者側への突出を抑えた状態で、厚さ寸法を素早く厚くするように、迅速に膨張することとなる。その結果、ステアリングホイールのリング部における後部側の部位と運転者の腹部との間に素早く厚く膨張して、クッション性を確保できるように、エアバッグを展開させることができて、エアバッグの膨張初期に、運転者の腹部を的確に保護することが可能となる。
【００１６】
さらにまた、請求項４に記載したような構成とすれば、膨張完了時のエアバッグが、テザーによって、運転者側壁部の車体側壁部からの離隔距離を規制されるため、エアバッグは、膨張完了時においても、運転者側への不要な突出を規制されることとなる。
【００１７】
さらにまた、請求項５に記載したような構成とすれば、テザーを、連結部材と一体化して配置させることができることから、膨張完了時におけるエアバッグの膨張形状を規制できるテザーを別途取り付ける必要がない。すなわち、テザーの運転者側壁部側の端部を、別途、運転者側壁部に結合させることなく、連結部材を運転者側壁部に結合させるだけで、テザーの運転者側壁部側の端部を、運転者側壁部に結合させることができる。その結果、一層、エアバッグの製造工数及びコストを低減させることができる。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【００１９】
本発明の一実施形態であるステアリングホイール用エアバッグ装置Ｍを図１・２に示す。なお、実施形態における前後上下左右方向は、特に断らない限り、車両に搭載させたステアリングホイールＷの直進操舵時を基準とするものであり、ステアリングホイールＷを組み付けるステアリングシャフトＳＳ（図１２参照）の軸方向に沿った上下を上下方向とし、ステアリングシャフトＳＳの軸直交方向である車両の前後方向を前後方向とし、ステアリングシャフトＳＳの軸直交方向である車両の左右方向を左右方向として、前後上下左右方向を示すものである。
【００２０】
エアバッグ装置Ｍは、図１・２に示すように、ステアリングホイールＷの中央のボス部Ｂにおける上部に配置される構成である。ステアリングホイールＷは、操舵時に把持するリング部Ｒと、中央に配置されてステアリングシャフトＳＳ（図１２参照）に連結されるボス部Ｂと、ボス部Ｂとリング部Ｒとを連結する四本のスポーク部Ｓと、を備えて構成されている。また、ステアリングホイールＷは、構成部品上では、エアバッグ装置Ｍとステアリングホイール本体１とを備える構成である。
【００２１】
ステアリングホイール本体１は、リング部Ｒ・ボス部Ｂ・スポーク部Ｓの各部を連結するように配置されるアルミニウム合金等からなる芯金２と、リング部Ｒとリング部Ｒ側の各スポーク部Ｓとの芯金２を被覆する合成樹脂製の被覆層３と、ボス部Ｂの下部に配置される合成樹脂製のロアカバー４と、を備えて構成されている。
【００２２】
エアバッグ装置Ｍは、図２に示すように、折り畳まれたエアバッグ２０と、エアバッグ２０に膨張用ガスを供給するインフレーター８と、折り畳まれたエアバッグ２０を覆ってエアバッグ２０とインフレーター８とを保持するケース１０と、を備えて構成されている。
【００２３】
インフレーター８は、上部に膨張用ガスを吐出するガス吐出口８ｂを備えた略円柱状の本体８ａと、本体８ａの外周面から突出して配置される略四角板状のフランジ部８ｃと、を備えて構成されている。フランジ部８ｃには、後述するリテーナ６から突出するボルト６ａを挿通させるための挿通孔８ｄが形成されている。
【００２４】
リテーナ６は、略四角環状態の板金製として、四隅に、下方へ突出するボルト６ａを備えて構成されている。このリテーナ６は、エアバッグ２０の後述するガス流入口２３の周縁を押えるとともに、ボルト６ａを、ガス流入口２３の周縁や後述するバッグホルダ１１を経て、インフレーター８のフランジ部８ｃから突出させて、ナット７止めすることにより、エアバッグ２０を、ケース１０のバッグホルダ１１に取り付けている。
【００２５】
ケース１０は、板金製のバッグホルダ１１と、エアバッグカバーとしての合成樹脂製のパッド１５と、から構成されている。
【００２６】
バッグホルダ１１は、上方を開口させた略直方体形状のホルダプレート１２と、ホルダプレート１２と協動してパッド１５を挟持するバックアッププレート１３と、から構成されている。各プレート１２・１３には、インフレーター８の本体８ａを下方から挿入させる挿入孔１２ａ・１３ａと、挿入孔１２ａ・１３ａの周囲に配置されてリテーナ６のボルト６ａを挿通させる取付孔１２ｂ・１３ｂと、を備えて構成されている。また、バックアッププレート１３は、ステアリングホイール本体１の芯金２に接続される図示しないブラケットを備えて、構成されている。
【００２７】
パッド１５は、ボス部Ｂの上部を覆う蓋体部１６と、蓋体部１６の周縁の下面から略四角筒形状に下方へ突出する側壁部１７と、を備えて構成されている。蓋体部１６は、側壁部１７に囲まれた部位に、エアバッグ２０の膨張時、ステアリングホイールＷの前後方向へ開く２つの扉部（図符号省略）を備えて構成され、それらの扉部の周囲には、エアバッグ２０に押されて破断して、扉部を円滑に開かせる薄肉の破断予定部（図符号省略）が形成されている。側壁部１７は、バッグホルダ１１を構成するホルダプレート１２とバックアッププレート１３とで、下端付近を挟持されて、バッグホルダ１１に保持されている。
【００２８】
なお、折り畳まれたエアバッグ２０は、実施形態の場合、下面側がバッグホルダ１１のホルダプレート１２とインフレーター８の本体８ａとで規制され、上面側が、パッド１５の蓋体部１６と側壁部１７とで規制されることとなる。
【００２９】
エアバッグ２０は、図３〜６に示すように、膨張用ガスを流入させて膨張する袋状のエアバッグ本体２１と、連結部材３６と、を備えている。エアバッグ本体２１は、ポリアミドやポリエステル等の可撓性を有した織布から構成されて、膨張完了時にステアリングホイールＷ側となる車体側壁部２２と、車体側壁部２２における後述するガス流入口２３と対向して配置されて膨張完了時に運転者側となる運転者側壁部２５と、を備えている。車体側壁部２２には、インフレーター本体８ａを下方から挿入可能として、インフレーター８のガス吐出口８ｂから吐出される膨張用ガスを流入させるガス流入口２３が、中央（中心）に、略円形に開口して、形成されている。また、ガス流入口２３の周縁には、リテーナ６に形成されるボルト６ａを挿通させる取付穴２４が４個形成されている。なお、図５・６・８・１０・１１では、エアバッグ２０のガス流入口２３周縁とインフレーター８のフランジ部８ｃとの間に配置されることとなるバッグホルダ１１は、省略されている。
【００３０】
そして、実施形態では、エアバッグ本体２１は、図３・４に示すように、外形形状を略同一形状とした円形の車体側基布２８と運転者側基布２９との周縁相互を縫合して、袋状に形成されている。車体側基布２８は、車体側壁部２２を構成するもので、ガス流入口２３を構成する円形の開口２８ａと、取付穴２４を構成する４つの取付穴２８ｂと、を備えている。開口２８ａ（ガス流入口２３）は、図４に示すように、開口中心Ｃ１を、車体側基布２８の中心と略一致させるように、形成されている。運転者側基布２９は、運転者側壁部２５を構成している。また、エアバッグ本体２１におけるガス流入口２３周縁には、図７・８に示すように、車体側基布２８に縫着される４枚の補強布３０・３１・３２・３３が、配設されている。この補強布３０・３１・３２・３３は、ガス流入口２３周縁の強度を補強するために配設されるもので、配置数は、インフレーター８の出力に応じて適宜変更可能である。また、車体側基布２８には、図４に示すように、ベントホール２８ｃが、形成されている。
【００３１】
各補強布３０・３２・３３は、図７に示すように、それぞれ、中央付近に、ガス流入口２３に対応した円形の開口３０ａ・３２ａ・３３ａを備えて、略円環状に形成されている。また、各開口３０ａ・３２ａ・３３ａの周縁には、取付穴２４に対応した位置に、取付穴３０ｂ・３２ｂ・３３ｂが、それぞれ、形成されている。
【００３２】
補強布３１は、補強布３０と補強布３２との間に配置されて、各補強布３０・３２・３３と同様に、ガス流入口２３に対応して中央付近に形成される円形の開口３１ａと、開口３１ａに周縁に形成される取付穴２４に対応した取付穴３１ｂと、を備えている。そして、補強布３１には、周縁から、連結部材３６の後述するテザー部４３に結合される帯状の延設部３１ｃが、開口３１ａの中心を中心として、左右対称となるように、左右方向両側へ延設されて形成されている。また、延設部３１ｃは、幅方向の中心線が開口３１ａの中心（ガス流入口２３の中心Ｃ１）を通るように、形成されている。
【００３３】
補強布３０・３１は、３箇所に配置される円環状の縫合部位４７・４８・４９で、縫合糸５３により縫合されて、車体側基布２８に縫着されている。また、補強布３２・３３は、補強布３０・３１とともに、２箇所に配置される縫合部位４７・４８で、車体側基布２８に縫着されることとなる。
【００３４】
連結部材３６は、エアバッグ本体２１と同様に、ポリアミドやポリエステル糸等の可撓性を有した織布から構成されている。連結部材３６は、図３・７に示すように、略円形の連結部本体３７と、連結部本体３７の外周縁から延設される２本の帯状のテザー部（テザー）４３・４３と、を備えている。この連結部本体３７は、運転者側壁部２５（運転者側基布２８）と車体側壁部２２におけるガス流入口２３周縁付近とに、それぞれ、結合されて、運転者側壁部２５とガス流入口２３周縁付近とを連結させるとともに、エアバッグ本体２１の内圧が所定圧力に到達した際に、運転者側壁部２５とガス流入口２３周縁付近との連結状態を解除する構成である。
【００３５】
具体的には、連結部本体３７は、連結部本体３７の外周縁近傍に、全周にわたって配設されることとなる円環状の結合部位３８（縫合部位５０）で、運転者側基布２９と縫着されて、運転者側壁部２５と結合されることとなる。この結合部位３８は、図３に示すように、車体側基布２８と運転者側基布２９とを重ねるように平らに展開させた状態において、結合中心Ｃ２を、運転者側基布２９の中心（車体側基布２８におけるガス流入口２３の中心Ｃ１）から車両前方側にＬ１分オフセットさせて配設されている。そして、連結部本体３７における結合部位３８の内側部位には、ガス流入口２３周縁付近に結合されることとなる結合部位３９が、配設されている。この結合部位３９は、リテーナ６を利用して、車体側壁部２２におけるガス流入口２３周縁に結合されるもので、ガス流入口２３に対応して形成されるとともに、インフレーター本体８ａを挿入可能とする円形の開口３９ａと、開口３９ａ周縁に形成されてリテーナ６のボルト６ａを挿通可能な取付穴３９ｂと、を備えて構成されている。すなわち、実施形態では、結合部位３９の上部側にリテーナ６を配置させて、結合部位３９を、開口３９ａ周縁の全周にわたって、車体側壁部２２におけるガス流入口２３周縁とともにリテーナ６によりバッグホルダ１１に取付固定することで、連結部本体３７を、ガス流入口２３周縁付近に結合させている。
【００３６】
結合部位３９における開口３９ａは、開口中心を、連結部本体３７と運転者側基布２９とを結合する結合部位３８の結合中心Ｃ２と略一致させるように、形成されている。そして、リテーナ６とともに、エアバッグ２０をバッグホルダ１１に取付固定して、結合部位３９をガス流入口２３近傍に結合させた状態では、結合部位３９の結合中心（開口３９ａの開口中心）は、ガス流入口２３の中心Ｃ１と、一致することとなる。すなわち、実施形態のエアバッグ２０では、連結部本体３７と運転者側基布２９との結合部位３８における結合中心Ｃ２を、連結部本体３７とガス流入口２３周縁付近との結合部位３９における結合中心Ｃ１（ガス流入口２３の開口中心）から、前方側にＬ１分オフセットさせることとなり、リテーナ６とともに、エアバッグ２０をバッグホルダ１１に取付固定した状態では、エアバッグ本体２１におけるガス流入口２３を中心とする縦断面の膜長に関し、エアバッグ本体２１における後方側部位５６の膜長が、前方側部位５５の膜長に対して、相対的に、Ｌ１分長くなる（図６参照）。
【００３７】
また、実施形態の連結部本体３７は、結合部位３８・３９の間に、インフレーター８から吐出された膨張用ガスを、流出方向を規制して、エアバッグ本体２１内に流出させるガス流出口４０を、配設させており、整流用部材としても作用する構成である。ガス流出口４０は、開口３９ａ周縁に沿うように配置されて、結合部位３８における結合中心Ｃ１のオフセット方向側と、オフセット方向と逆方向側となる開口３９ａの前後の２箇所に、形成されている。そして、ガス流出口４０・４０の間には、連結部本体３７を構成する基布にミシン目状の切込みを形成して構成される直線状の破断予定部４１・４１が、ガス流出口４０・４０を連結するように配設されている。この破断予定部４１は、エアバッグ本体２１にリテーナ６を取り付けた状態で、リテーナ６周縁近傍となる位置に形成されるもので、エアバッグ本体２１の内圧が所定圧力（１０〜２０ＫＰａ程度）に到達した際に破断される構成である。そして、破断予定部４１の破断時に、連結部本体３７における結合部位３８側と結合部位３９側とが分断されて、運転者側基布２９（運転者側壁部２５）とガス流入口２３周縁付近との連結状態が解除されることとなる。
【００３８】
テザー部（テザー）４３・４３は、帯状とされて、連結部本体３７の周縁から左右方向に突出するように延設されている。このテザー部４３は、エアバッグ２０膨張時におけるガス流入口２３からの運転者側壁部２５の離隔距離を規制して、エアバッグ本体２１の膨張形状を規制するものである。また、テザー部４３は、エアバッグ２０を平らに展開した際に、幅方向の中心線がガス流入口２３の中心Ｃ１を通るように、連結部本体３７の中心から後方側にオフセットされて、形成されている。そして、各テザー部４３は、端部４３ａを、それぞれ、補強布３１における各延設部３１ｃの端部３１ｄと、縫合糸５３により縫合させて、ガス流入口２３近傍に連結される構成である。
【００３９】
次に、エアバッグ２０の製造について述べる。連結部材３６には、予め、開口３９ａ、取付穴３９ｂ、及び、破断予定部４１、を形成しておく。そして、まず、運転者側基布２９に、縫合糸５３を利用して、連結部本体３７を縫合させ、連結部本体３７を、結合部位３８（縫合部位５０）により、運転者側基布２９に結合させる。次いで、車体側基布２８に、縫合糸５３を利用して、補強布３０・３１・３２・３３を縫合する。なお、開口３０ａ・３１ａ・３２ａ・３３ａは、予め形成しておく。この縫合時、縫合部位４７・４８・４９は、ガス流入口２３周縁において、３本の円環状として構成される。内側に配置される縫合部位４７は、ガス流入口２３と取付穴２４との間に形成されることとなり、外側に配置される縫合部位４８・４９は、取付穴２４の外側に形成されることとなる。そして、縫合部位４７・４８は、補強布３０・３１・３２・３３を車体側基布２８に縫着させており、縫合部位４９は、補強布３０・３１のみを車体側基布２８に縫着させる構成である。
【００４０】
次いで、縫合作業の後、取付穴２４の孔明け加工を、車体側基布２８と、補強布３０・３１・３２・３３と、に施す。なお、この孔明け加工時に、同時に、ガス流入口２３を設けるようにして、縫合作業前には、開口２８ａ・３０ａ・３１ａ・３２ａ・３３ａが形成されていないようにしてもよい。なお、ベントホール２８ｃは、予め形成しておいてもよく、孔明け加工時に、同時に形成する構成としてもよい。
【００４１】
その後、車体側基布２８と運転者側基布２９とを、それぞれ、外表面側が対向するように重ねて、外周縁相互を、縫合糸５３により縫合する。外周縁の縫合作業後、外周縁の縫合代がエアバッグ２０の外表面に表れないように、エアバッグ本体２１を、ガス流入口２３を利用して反転させる。反転作業後に、補強布３１に形成される延設部３１ｃ・３１ｃの端部３１ｄ・３１ｄと、連結部材３６に形成されるテザー部４３・４３の端部４３ａ・４３ａと、を、それぞれ、ガス流入口２３から引き出し、縫合糸５３により、端部３１ｄ・４３ａ相互を重ねて、縫合して、テザー部４３・４３の端部４３ａ・４３ａを、ガス流入口２３周縁に連結させる。
【００４２】
そして、上記のようにして製造したエアバッグ２０を使用して、エアバッグ装置Ｍを組み立てる。まず、エアバッグ２０を折り畳む。エアバッグ２０は、運転者側基布２９と連結部本体３７との間にリテーナ６を配置させ、ボルト６ａを、取付穴３９ｂ・２４から突出させた状態で、折り畳む。具体的には、図９Ａに示すように、まず、エアバッグ２０を、内部にリテーナ６を配置させた状態で、運転者側基布２９を車体側基布２８に重ねて平らに展開させる。このとき、連結部本体３７と運転者側基布２９との結合部位３８が、結合中心Ｃ２を、エアバッグ本体２１における前方側にオフセットさせていることから、運転者側基布２９と車体側基布２８とが前後方向にずれて配置されることとなり、エアバッグ本体２１が、後方側部位５６の膜長を前方側部位５５の膜長より長くした状態で、平らに展開されることとなる（図６・図９Ａ参照）。その後、図９Ｂ・Ｃに示すように、エアバッグ本体２１の右方側部位５８を、前後方向に沿うように折目をつけて、運転者側基布２９側に載せるようにロール折りし、エアバッグ本体２１の左方側部位５９を、前後方向に沿うように折目を付けて右方側部位５８に載せるようにロール折りして、縦折りを完了する。そして、縦折りされたエアバッグ６１の前方側部位６２と後方側部位６３とを、図９Ｃ・Ｄに示すように、左右方向に沿うように折目をつけて端部６２ａ・６３ａが上端側に位置しないように蛇腹折りして、横折りを完了させ、エアバッグ２０の折り畳みを完了する。
【００４３】
次いで、折り畳んだエアバッグ２０のケース１０内への収納について説明すると、まず、折り畳んだエアバッグ２０から突出しているリテーナ６の各ボルト６ａを、バッグホルダ１１のホルダプレート１２に形成される各取付孔１２ｂに貫通させて、エアバッグ２０をホルダプレート１２上に載置する。
【００４４】
その後、パッド１５を、エアバッグ２０の上方から被せて、ホルダプレート１２に係止させ、さらに、バックアッププレート１３をホルダプレート１２の下方に配置させて、パッド１５の側壁部１７を、ホルダプレート１２とバックアッププレート１３とで挟持して、パッド１５をバッグホルダ１１に保持させる。このとき、リテーナ６の各ボルト６ａは、バックアッププレート１３に形成される取付孔１３ｂを貫通させておく。
【００４５】
その後、インフレーター８の本体８ａを、下方から、バッグホルダ１１の挿入孔１２ａ・１３ａ・ガス流入口２３・開口３９ａに挿入させるとともに、リテーナ６の各ボルト６ａを、インフレーター８のフランジ部８ｃに形成される挿通孔８ｄから下方へ突出させ、ナット７を螺合させれば、エアバッグ２０・バッグホルダ１１・インフレーター８を一体的に組み付けることができて、エアバッグ装置Ｍの組み立てが完了することとなる。
【００４６】
そして、ステアリングホイール本体１のボス部Ｂの芯金２を、車両のステアリングシャフトＳＳに締結させた状態で、バッグホルダ１１の図示しないブラケットを利用すれば、エアバッグ装置Ｍを、ステアリングホイールＷに取り付けることができる。ステアリングホイールＷが車両に装着されて、インフレーター本体８ａのガス吐出口８ｂから膨張用ガスが吐出されれば、折り畳まれていたエアバッグ２０が、パッド１５の所定位置を破断させて、大きく膨張することとなる。
【００４７】
そして、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、エアバッグ本体２１が外形形状を略同一とした車体側基布２８と運転者側基布２９との２枚の基布の周縁相互を縫合して形成されるとともに、車体側基布２８と運転者側基布２９とを重ねるように平らに展開した状態において、連結部材３６と運転者側壁部２５（運転者側基布２９）との結合部位３８が、結合中心Ｃ２を、連結部材３６とガス流入口２３周縁付近との結合部位３９の結合中心Ｃ１から、Ｌ１分オフセットさせている構成である（図３・４参照）。
【００４８】
そのため、エアバッグ本体２１におけるガス流入口２３を中心とする縦断面の膜長に関し、連結部材３６と運転者側基布２９との結合部位３８における結合中心Ｃ２のオフセット方向側となるエアバッグ本体２１の前方側部位５５の膜長が、オフセット方向と逆方向側である後方側部位５６の膜長に比べて、オフセット分であるＬ１分だけ、相対的に短くなる。すなわち、連結部材３６と運転者側基布２９との結合部位３８における結合中心Ｃ２のオフセット方向と逆方向側となるエアバッグ本体２１の後方側部位５６の膜長を、オフセット分であるＬ１分長くすることができる（図６参照）。
【００４９】
そして、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、作動当初、運転者側基布２９とガス流入口２３近傍とを、連結部材３６により連結した状態で、エアバッグ本体２１が膨張し始めることから、エアバッグ２０の膨張初期に、図６・１２の二点鎖線に示すように、連結部材３６と運転者側基布２９との結合部位３８における結合中心Ｃ２のオフセット方向と逆方向側となる膜長を長くしたエアバッグ本体２１の後方側部位５６の厚さ寸法を厚くするように、膨張させることができる。すなわち、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、連結部材３６と運転者側基布２９との結合部位３８における結合中心Ｃ２を、エアバッグ本体２１における迅速に展開させたい部位（後方側部位５６）と逆方向側にオフセットさせていることから、後方側部位５６を、エアバッグ２０の膨張初期において、厚さ寸法を素早く厚くして、クッション効果を確保できるように、迅速に膨張させることができる。
【００５０】
また、実施形態のエアバッグ装置では、連結部材３６が、エアバッグ本体２１の運転者側基布２９とガス流入口２３周縁付近とを連結させていることから、エアバッグ２０の膨張初期において、エアバッグ本体２１の運転者側への突出が抑えられる。すなわち、エアバッグ２０の膨張初期において、膨張用ガスが、エアバッグ本体２１におけるガス流入口２３の周囲となる部位に向かうように流入することとなり、エアバッグ本体２１におけるガス流入口２３の周囲となる部位の膨張が助長されることとなる。そして、エアバッグ本体２１内にさらに膨張用ガスが流入して、エアバッグ本体２１の内圧が所定圧力に到達すると、連結部本体３７における破断予定部４１・４１が破断されることとなり、運転者側基布２９とガス流入口２３近傍との連結状態が解除されて、図１１に示すように、エアバッグ本体２１が膨張を完了させることとなる。
【００５１】
したがって、実施形態のステアリングホイール用エアバッグ装置Ｍでは、膨張初期におけるエアバッグ２０のガス流入口２３周囲の所定部位を、素早く厚く膨張させることができて、的確に運転者を保護することができる。
【００５２】
さらに、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、連結部材３６と運転者側基布２９との結合部位３８における結合中心Ｃ２のオフセット方向を前方側とし、エアバッグ本体２１における後方側部位５６の膜長を、相対的に長くしている構成である。そのため、エアバッグ２０の膨張初期に、図６の二点鎖線に示すごとく、エアバッグ本体２１における後方側部位５６の厚さ寸法を厚くするように、膨張させることができることから、後方側部位５６が、運転者側への突出を抑えた状態で、厚さ寸法を素早く厚くするように、迅速に膨張することとなる。その結果、ステアリングホイールＷのリング部Ｒにおける後方側部位Ｒｂと運転者Ｄの腹部ＤＢとの間に素早く厚く膨張するように、エアバッグ２０を展開させることができて、エアバッグ２０の膨張初期に、運転者の腹部を的確に保護することが可能となる（図１２参照）。
【００５３】
さらにまた、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、連結部材３６における連結部本体３７を整流用部材としており、連結部本体３７には、膨張用ガスの流入方向を規制するガス流出口４０・４０が、配設されている。そのため、インフレーター本体８ａのガス吐出口８ｂから吐出される膨張用ガスＧが、図１０に示すように、運転者側基布２９と連結部本体３７との間に、一旦、充満された後、連結部本体３７に形成されるガス流出口４０・４０から、流入方向を規制されて、結合部位３８における結合中心Ｃ１のオフセット方向側と、オフセット方向と逆方向側となる前後方向に向かうように、エアバッグ本体２１内に流入することとなる。そのため、エアバッグ本体２１の運転者側への突出を、一層、抑えることができる。また、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、連結部本体３７が、整流用部材としての作用も奏することから、連結部材３６により、エアバッグ本体２１内に流入する膨張用ガスＧの流入方向を規制できると同時に、膨張初期におけるエアバッグ２０の厚さを制御して、運転者側基布２９の運転者側への突出を規制できる。すなわち、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、エアバッグ２０を、連結部材３６としての整流用部材を配設させるだけで製造でき、連結部材と整流用部材とを別々に配設させる必要がない。その結果、エアバッグ２０の製造が容易となり、エアバッグ２０の製造工数及びコストを低減させることが可能となる。
【００５４】
さらにまた、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、膨張完了時のエアバッグ２０（エアバッグ本体２１）が、テザー部（テザー）４３・４３によって、運転者側壁部２５のガス流入口２３近傍（車体側壁部２２）からの離隔距離を規制されるため、エアバッグ２０は、膨張完了時においても、運転者側への不要な突出を規制されることとなる。
【００５５】
さらにまた、実施形態のエアバッグ装置Ｍでは、テザー部４３・４３を、連結部材３６と一体化して配置させている構成である。そのため、膨張完了時におけるエアバッグ２０の膨張形状を規制できるテザーを別途取り付ける必要がない。すなわち、テザー部４３・４３の運転者側壁部２５側の端部を、別途、運転者側壁部２５（運転者側基布２９）に結合させることなく、連結部材３６を運転者側基布２９に結合させるだけで、テザー部４３・４３の運転者側壁部２５側の端部を、運転者側基布２９に結合させることができることとなる。そのため、一層、エアバッグ２０の製造工数及びコストを低減させることができる。
【００５６】
なお、実施形態のエアバッグ装置に使用するエアバッグ６６として、図１３に示す構成のものを使用してもよい。このエアバッグ６６は、エアバッグ本体２１と連結部材６７とを備える構成であり、連結部材６７以外は、前述のエアバッグ装置Ｍにおけるエアバッグ２０と同一の構成である。連結部材６７は、略円形の連結部本体３７と、連結部本体３７周縁から延設される２本の帯状のテザー部６９・６９と、を備えている。連結部本体３７は、前述のエアバッグ２０の連結部材３６における連結部本体３７と同様の構成であり、運転者側基布２９との結合部位３８（縫合部位５０）の結合中心Ｃ３を、車体側基布２８と運転者側基布２９とを重ねるように平らに展開させた状態において、運転者側基布２９の中心（車体側基布２８におけるガス流入口２３の中心Ｃ１）から車両前方側にＬ２分オフセットさせて配設されている（図１３参照）。
【００５７】
テザー部６９・６９は、前述のエアバッグ２０におけるテザー部４３と同様に帯状とされて、連結部本体３７の周縁から左右方向に突出するように延設されている。各テザー部６９は、エアバッグ６６を平らに展開した際に、幅方向の中心線が結合部位３８の結合中心Ｃ３を通るように、形成されている。各テザー部６９は、図示しないが、前述のエアバッグ２０におけるテザー部４３と同様に、端部を、それぞれ、補強布３１における各延設部３１ｃの端部３１ｄと、縫合糸５３により縫合させて、ガス流入口２３近傍に連結される構成である。
【００５８】
上記構成のエアバッグ６６をエアバッグ装置に搭載させた場合にも、運転者側基布２９との結合部位３８（縫合部位５０）が、結合中心Ｃ３を、車体側基布２８と運転者側基布２９とを重ねるように平らに展開させた状態において、運転者側基布２９の中心（車体側基布２８におけるガス流入口２３の中心Ｃ１）から車両前方側にＬ２分オフセットさせて配設されていることから、運転者側基布２９とガス流入口２３周縁付近とが連結部材６７により連結された状態で、エアバッグ本体２１の後方側部位５６の膜長を、オフセット分であるＬ２分長くすることができる。そのため、上記構成のエアバッグ６６をエアバッグ装置に搭載させた場合にも、上述のエアバッグ２０と同様の作用を奏することとなる。
【００５９】
また、上記構成のエアバッグ６６では、エアバッグ６６膨張時における運転者側壁部２５の離隔距離を規制する各テザー部６９が、幅方向の中心線が結合部位３８の結合中心Ｃ１を通るように形成されている。すなわち、各テザー部６９を運転者側壁部２９に対して連結させることとなる連結部位５０ａが、ガス流入口２３の中心Ｃ１から車両前方側に、オフセットされて配設されている。そのため、エアバッグ６６における後方側部位が、相対的に、膜長を長くした状態で、大きく膨張するように、膨張を完了させることとなる。
【００６０】
なお、実施形態では、エアバッグ本体２１の内圧が所定圧力に到達した際に、破断予定部４１が破断して、運転者側基布２９とガス流入口２３周縁付近との連結状態を解除する構成の連結部材３６・６７を示したが、例えば、連結部材として、インフレーター８から吐出される高温の膨張用ガスにより、所定箇所が溶融して破断され、運転者側基布２９とガス流入口２３周縁付近との連結状態を解除する構成のものを使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態であるエアバッグ装置が使用されるステアリングホイールの平面図である。
【図２】同実施形態のステアリングホイールの概略断面図である。
【図３】同実施形態で使用されるエアバッグの展開状態の平面図である。
【図４】同実施形態のエアバッグにおける展開状態の底面図である。
【図５】同実施形態のエアバッグにリテーナを挿入させて展開させた状態の概略断面図であり、車両左右方向における概略断面図である。
【図６】同実施形態のエアバッグにリテーナを挿入させて展開させた状態の概略断面図であり、車両前後方向における概略断面図である。
【図７】同実施形態のエアバッグ製造時における構成部材を示す概略分解斜視図である。
【図８】同実施形態のエアバッグの開口付近を示す概略断面図である。
【図９】同実施形態のエアバッグの折り畳み工程を示す概略図である。
【図１０】同実施形態のエアバッグ装置におけるエアバッグの膨張初期状態を示す概略断面図である。
【図１１】同実施形態のエアバッグ装置におけるエアバッグの膨張完了状態を示す概略断面図である。
【図１２】同実施形態のエアバッグ装置におけるエアバッグの膨張過程を示す概略図である。
【図１３】他の実施形態のエアバッグにおける展開状態の平面図である。
【符号の説明】
６…リテーナ、
６ａ…ボルト、
８…インフレーター、
２０…エアバッグ、
２１…エアバッグ本体、
２２…車体側壁部、
２３…ガス流入口、
２４…取付穴、
２５…運転者側壁部、
２８…車体側基布、
２９…運転者側基布、
３６…連結部材、
３７…連結部本体（整流用部材）、
３８・３９…結合部位、
３９ａ…開口、
３９ｂ…取付穴、
４０…ガス流出口、
４１…破断予定部、
４３…テザー部（テザー）、
５５…前方側部位、
５６…後方側部位、
６５…エアバッグ、
６７…連結部材、
６３…テザー部（テザー）、
Ｃ１・Ｃ２・Ｃ３…結合中心、
Ｗ…ステアリングホイール、
Ｍ…ステアリングホイール用エアバッグ装置。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an airbag apparatus for a steering wheel having a gas inlet for allowing an inflating gas to flow in and an airbag that is folded and stored in a steering wheel.
[0002]
[Prior art and its problems]
Conventionally, as an airbag apparatus having the above configuration, there has been an airbag apparatus having a configuration shown in Japanese Utility Model Laid-Open No. 6-1007. In this airbag device, a tether that regulates the shape of the airbag when inflation is completed is disposed in the airbag. And it was the structure which expand | deploys and expands an airbag so that it may become the shape protruded largely in the back side used as a driver | operator's abdominal part side at the time of completion of expansion | swelling.
[0003]
However, in the conventional airbag device, the shape when the airbag is completely inflated is a shape that protrudes greatly toward the rear side that is the abdomen side of the driver, but the inflation shape at the initial stage of inflation of the airbag is controlled. It was not a thing. Normally, in this type of airbag device, the steering wheel is positioned close to the driver when the inflator is operated. Therefore, in order to protect the driver accurately, the steering wheel is in the initial stage of inflation of the airbag. It is necessary to inflate the air bag quickly and thickly between a portion on the rear side (lower side) of the wheel and the abdomen of the driver.
[0004]
The present invention solves the above-described problems, and a predetermined portion around the gas inlet of an airbag in the initial stage of inflation can be quickly and thickly inflated, and the steering can accurately protect the driver. An object is to provide a wheel airbag device.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
  The airbag device for a steering wheel according to the present invention has a gas inlet for allowing an inflating gas to flow in, and includes an airbag that is folded and stored.
  In the airbag device for a steering wheel, the airbag is formed by connecting the peripheral edges of the vehicle body side wall provided with the gas inlet and the driver side wall facing the gas inlet.
  Airbag
  An airbag body,
  The airbag is disposed in the airbag body and coupled to the driver side wall and the vicinity of the gas inlet periphery, respectively, to connect the driver side wall and the vicinity of the gas inlet periphery, and to expand the airbag. A flexible connecting member that maintains a connected state in the middle and is capable of releasing the connected state before completion of inflation of the airbag;
  Configured with
  In the state where the connecting member is deployed flat so that the vehicle body side wall and the driver side wall overlap, the center of the coupling site with the driver side wall is from the center of the coupling site with the vicinity of the gas inlet periphery. Offset and arrangedAnd a rectifying member for restricting the inflow direction of the inflation gas into the airbag body so as to suppress the protrusion of the airbag to the driver side.
  The connecting member includes an opening corresponding to the gas inlet, and the periphery of the opening is coupled to the periphery of the gas inlet over the entire circumference, and the outer peripheral edge is coupled to the driver side wall portion over the entire circumference. ,
  A gas outlet that allows the inflation gas to flow into the airbag body at a portion between the coupling portion with the gas inlet peripheral edge of the connecting member and the coupling portion with the driver side wall, A portion to be broken that is capable of dividing the portion on the coupling portion side with the gas inlet peripheral edge of the connecting member and the portion on the coupling portion side with the driver side wall portion is formed,
  In the initial stage of inflation of the airbag, the inflation gas that has flowed in from the gas inlet and once filled between the driver side wall and the connecting member is regulated in the direction of inflow from the gas outlet, into the airbag body. Inflow,
  Prior to the completion of the inflation of the airbag, the connecting member breaks into a portion on the coupling portion side with the gas inlet peripheral edge and a portion on the coupling portion side with the driver side wall portion by breaking the planned breaking portion. The connection state between the driver side wall and the vicinity of the gas inlet periphery can be released.It is characterized by.
[0006]
Further, the connecting member is disposed by offsetting the center of the coupling portion with the driver side wall portion from the center of the coupling portion with the vicinity of the gas inlet periphery to the front side of the airbag body when mounted on the vehicle. It is preferable to have a configuration.
[0008]
Furthermore, a plurality of tethers that connect the driver side wall portion and the vehicle body side wall portion in the airbag main body to regulate the separation distance of the driver side wall portion from the vehicle body side wall portion when the airbag is inflated are arranged. It is preferable that the configuration is provided.
[0009]
  FurthermoreTeThe connecting part is integrated with the connecting member and the driver side wall portion of the connecting member.The outer peripheral edge of the connecting member on the outer peripheral sideIt is preferable that the end portion is connected to the vicinity of the gas inlet periphery.
[0010]
【The invention's effect】
In the airbag apparatus for a steering wheel according to the present invention, the airbag on the offset direction side at the center of the coupling portion with the driver side wall portion of the connecting member relates to the membrane length of the longitudinal section around the gas inlet in the airbag body. The film length of the part of the main body is relatively shortened by the offset amount compared to the film length on the side opposite to the offset direction. That is, the membrane length of the portion of the airbag main body on the side opposite to the offset direction at the center of the coupling portion with the driver side wall portion can be increased by the offset.
[0011]
In the steering wheel airbag device of the present invention, since the airbag main body starts to inflate in the state where the driver side wall and the gas inlet peripheral edge are connected by the connecting member at the beginning of operation, In the initial stage of inflation, inflate the airbag body so that the thickness dimension of the airbag main body with a longer membrane length on the side opposite to the offset direction at the center of the coupling portion with the driver side wall portion of the connecting member is increased. Can do. That is, in the steering wheel airbag device of the present invention, if the center of the coupling portion with the driver side wall portion of the connecting member is offset to the opposite side of the portion of the airbag main body to be rapidly deployed, this portion Can be quickly inflated so that the thickness dimension can be quickly increased and the cushion effect can be ensured in the early stage of inflation of the airbag.
[0012]
  In the steering wheel airbag device of the present invention, since the connecting member connects the driver side wall of the airbag body and the vicinity of the gas inlet periphery, the airbag body at the initial stage of inflation of the airbag. Protrusion to the driver side is suppressed. That is, in the initial stage of inflation of the airbag, the inflation gas flows in toward the portion around the gas inlet in the airbag body, and the portion around the gas inlet in the airbag body expands. Will be encouraged. When the inflation gas further flows into the airbag main body, the connection state between the driver side wall and the vicinity of the gas inlet is released, and the airbag main body completes the inflation.
  Further, in the airbag apparatus for a steering wheel according to the present invention, the inflation gas discharged from the inflator is regulated in the inflow direction by the rectifying member and flows into the airbag body. The protrusion to the person side can be further suppressed. The flow of the expansion gas at this time is restricted, and the direction in which the expansion gas flows is not the direction in which the driver side wall is pushed away from the gas inlet, but the driver side wall facing the gas inlet. The direction along the part is desirable. Further, in the steering wheel airbag device of the present invention, since the connecting member is constituted by the rectifying member, the inflow direction of the inflation gas flowing into the airbag body can be regulated, and at the same time, the airbag in the initial stage of inflation The thickness of the vehicle can be controlled to restrict the protrusion of the driver side wall to the driver side. That is, in the steering wheel airbag device of the present invention, the airbag can be manufactured simply by disposing the rectifying member as the connecting member, and there is no need to dispose the connecting member and the rectifying member separately. As a result, the manufacture of the airbag is facilitated, and the number of manufacturing steps and the cost of the airbag can be reduced.
[0013]
Therefore, in the airbag apparatus for a steering wheel of the present invention, a predetermined portion around the gas inlet of the airbag at the initial stage of inflation can be quickly and thickly inflated, and the driver can be protected accurately.
[0014]
  And claims3If the configuration as described above is used, the membrane length of the portion on the vehicle rear side of the airbag body on the opposite side to the offset direction of the center of the coupling portion with the driver side wall portion of the connecting member is relatively long. In the initial stage of inflation of the airbag, the airbag body can be inflated so as to increase the thickness dimension of the portion on the vehicle rear side. Therefore, this part expand | swells rapidly so that a thickness dimension may be thickened quickly in the state which suppressed the protrusion to a driver | operator side. As a result, the airbag can be deployed so that it can be quickly and thickly inflated between the rear portion of the ring portion of the steering wheel and the abdomen of the driver to ensure cushioning. Initially, the driver's abdomen can be accurately protected.
[0016]
Furthermore, if the structure as described in claim 4 is adopted, since the separation distance of the driver side wall portion from the vehicle body side wall portion is regulated by the tether, the airbag at the time of completion of the inflation is inflated. Even at the completion, unnecessary protrusion to the driver side is restricted.
[0017]
Furthermore, if it is set as the structure as described in Claim 5, since a tether can be arrange | positioned integrally with a connection member, it is necessary to attach the tether which can regulate the inflation shape of the airbag at the time of completion of inflation separately. Absent. That is, the end of the tether on the driver side wall portion is not separately connected to the driver side wall, but the end of the tether on the driver side wall is simply connected to the driver side wall. , Can be coupled to the driver side wall. As a result, the manufacturing steps and cost of the airbag can be further reduced.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0019]
A steering wheel airbag apparatus M according to an embodiment of the present invention is shown in FIGS. Note that the front, rear, up, down, left, and right directions in the embodiment are based on the straight-ahead steering of the steering wheel W mounted on the vehicle unless otherwise specified, and the steering shaft SS (see FIG. 12) to which the steering wheel W is assembled. The vertical direction along the axial direction is defined as the vertical direction, the longitudinal direction of the vehicle that is orthogonal to the steering shaft SS is defined as the longitudinal direction, and the lateral direction of the vehicle that is orthogonal to the steering shaft SS is defined as the lateral direction. Indicates the direction.
[0020]
The airbag apparatus M is a structure arrange | positioned at the upper part in the center boss | hub part B of the steering wheel W, as shown to FIG. The steering wheel W includes a ring portion R that is gripped during steering, a boss portion B that is disposed in the center and connected to the steering shaft SS (see FIG. 12), and four boss portions B and the ring portion R that are connected to each other. And a spoke part S. Moreover, the steering wheel W is a structure provided with the airbag apparatus M and the steering wheel main body 1 on a component.
[0021]
The steering wheel body 1 includes a cored bar 2 made of an aluminum alloy or the like disposed so as to connect the ring part R, the boss part B, and the spoke part S, and the spoke part S on the ring part R and ring part R side. And a synthetic resin coating layer 3 for covering the core metal 2 and a synthetic resin lower cover 4 disposed below the boss B.
[0022]
As shown in FIG. 2, the airbag apparatus M includes a folded airbag 20, an inflator 8 that supplies inflation gas to the airbag 20, and the airbag 20 and the inflator 8 that cover the folded airbag 20. And a case 10 that holds the
[0023]
The inflator 8 includes a substantially columnar main body 8a having a gas discharge port 8b for discharging expansion gas at an upper portion thereof, and a substantially square plate-like flange portion 8c arranged to protrude from the outer peripheral surface of the main body 8a. Configured. The flange portion 8c is formed with an insertion hole 8d through which a bolt 6a protruding from a retainer 6 described later is inserted.
[0024]
The retainer 6 is made of a sheet metal in a substantially square ring state, and includes bolts 6a protruding downward at the four corners. The retainer 6 presses a peripheral edge of a gas inlet 23 (to be described later) of the airbag 20 and causes a bolt 6a to protrude from the flange 8c of the inflator 8 through the peripheral edge of the gas inlet 23 and a bag holder 11 (to be described later). By fixing the nut 7, the airbag 20 is attached to the bag holder 11 of the case 10.
[0025]
The case 10 includes a sheet metal bag holder 11 and a synthetic resin pad 15 as an airbag cover.
[0026]
The bag holder 11 includes a substantially rectangular parallelepiped-shaped holder plate 12 that opens upward, and a backup plate 13 that cooperates with the holder plate 12 to sandwich the pad 15. Inserted into the plates 12 and 13 are insertion holes 12a and 13a for inserting the main body 8a of the inflator 8 from below, and mounting holes 12b and 13b arranged around the insertion holes 12a and 13a for inserting the bolts 6a of the retainer 6. , And is configured. Further, the backup plate 13 includes a bracket (not shown) connected to the core metal 2 of the steering wheel body 1.
[0027]
The pad 15 includes a lid portion 16 that covers the upper portion of the boss portion B, and a side wall portion 17 that protrudes downward in a substantially rectangular tube shape from the lower surface of the periphery of the lid portion 16. The lid portion 16 includes two door portions (not shown) that open in the front-rear direction of the steering wheel W when the airbag 20 is inflated at a portion surrounded by the side wall portion 17. A thin-walled portion to be broken (not shown in the figure) that is pushed and broken by the airbag 20 to smoothly open the door portion is formed around the. The side wall 17 is held by the bag holder 11 with the holder plate 12 and the backup plate 13 constituting the bag holder 11 sandwiching the vicinity of the lower end thereof.
[0028]
In the embodiment, the folded airbag 20 is regulated on the lower surface side by the holder plate 12 of the bag holder 11 and the main body 8a of the inflator 8, and on the upper surface side by the lid body portion 16 and the side wall portion 17 of the pad 15. Will be regulated.
[0029]
As shown in FIGS. 3 to 6, the airbag 20 includes a bag-shaped airbag body 21 that inflates by inflating an inflation gas, and a connecting member 36. The airbag main body 21 is made of a flexible woven fabric such as polyamide or polyester, and includes a vehicle body side wall portion 22 that becomes the steering wheel W side when inflation is completed, and a gas inlet port 23 described later in the vehicle body side wall portion 22. And a driver side wall portion 25 which becomes a driver side when the expansion is completed. A gas inflow port 23 for allowing the inflation gas discharged from the gas discharge port 8b of the inflator 8 to flow into the vehicle body side wall portion 22 from the lower side so that the inflator body 8a can be inserted from below. And formed. Further, four mounting holes 24 through which the bolts 6 a formed on the retainer 6 are inserted are formed on the periphery of the gas inlet 23. 5, 6, 8, 10, and 11, the bag holder 11 that is disposed between the periphery of the gas inlet 23 of the airbag 20 and the flange portion 8 c of the inflator 8 is omitted.
[0030]
In the embodiment, as shown in FIGS. 3 and 4, the airbag main body 21 sews the peripheral edges of a circular vehicle body-side base fabric 28 and a driver-side base fabric 29 having substantially the same outer shape. It is formed in a bag shape. The vehicle body side fabric 28 constitutes the vehicle body side wall portion 22, and includes a circular opening 28 a that constitutes the gas inlet 23 and four attachment holes 28 b that constitute the attachment holes 24. As shown in FIG. 4, the opening 28 a (the gas inlet 23) is formed so that the opening center C <b> 1 substantially coincides with the center of the vehicle body side base fabric 28. The driver side fabric 29 constitutes the driver side wall portion 25. Further, as shown in FIGS. 7 and 8, four reinforcing cloths 30, 31, 32, and 33 that are sewn to the vehicle body side base cloth 28 are disposed on the periphery of the gas inlet 23 in the airbag body 21. Has been. The reinforcing cloths 30, 31, 32, and 33 are arranged to reinforce the strength of the periphery of the gas inlet 23, and the number of arrangements can be appropriately changed according to the output of the inflator 8. Further, as shown in FIG. 4, a vent hole 28 c is formed in the vehicle body side base fabric 28.
[0031]
As shown in FIG. 7, the reinforcing cloths 30, 32, and 33 are formed in a substantially annular shape with circular openings 30 a, 32 a, and 33 a corresponding to the gas inlet 23, respectively, near the center. . Further, mounting holes 30b, 32b, and 33b are formed at positions corresponding to the mounting holes 24 on the peripheral edges of the openings 30a, 32a, and 33a, respectively.
[0032]
The reinforcing cloth 31 is arranged between the reinforcing cloth 30 and the reinforcing cloth 32 and, like the reinforcing cloths 30, 32, and 33, a circular opening 31 a formed near the center corresponding to the gas inlet 23. And an attachment hole 31b corresponding to the attachment hole 24 formed at the periphery of the opening 31a. The reinforcing cloth 31 has both sides in the left-right direction so that a belt-like extending portion 31c coupled to a tether portion 43, which will be described later, of the connecting member 36 is symmetric about the center of the opening 31a. It is extended and formed. The extending portion 31c is formed so that the center line in the width direction passes through the center of the opening 31a (the center C1 of the gas inlet 23).
[0033]
The reinforcing cloths 30 and 31 are annular stitched portions 47, 48, and 49 arranged at three places, and are sewn to the vehicle body-side base cloth 28 by sewing with a suture thread 53. In addition, the reinforcing cloths 32 and 33 are sewn to the vehicle body side base cloth 28 at the stitching parts 47 and 48 arranged at two places together with the reinforcing cloths 30 and 31.
[0034]
  Similar to the airbag body 21, the connecting member 36 is composed of a flexible woven fabric such as polyamide or polyester yarn. As shown in FIGS. 3 and 7, the connecting member 36 includes a substantially circular connecting portion main body 37 and a connecting portion main body 37.OutsideTwo belt-like tether portions (tethers) 43 and 43 extending from the periphery. The connecting portion main body 37 is coupled to the driver side wall portion 25 (driver side base fabric 28) and the vicinity of the gas inlet 23 periphery of the vehicle body side wall portion 22, respectively. The configuration is such that the vicinity of the periphery of 23 and the vicinity of the periphery of the gas inlet 23 are released when the internal pressure of the airbag main body 21 reaches a predetermined pressure.
[0035]
  Specifically, the connecting portion main body 37 is near the outer periphery of the connecting portion main body 37.All aroundThe driver side base fabric at the annular coupling portion 38 (the stitching portion 50) to be disposed.29And are combined with the driver side wall 25. As shown in FIG. 3, in the state where the vehicle body side base fabric 28 and the driver side base fabric 29 are flatly deployed, the connection portion 38 is connected to the driver center base fabric C2.29(Center C1 of the gas inlet 23 in the vehicle body-side base fabric 28) is offset from the vehicle front side by L1. And the coupling | bond part 39 which will be couple | bonded by the gas inlet 23 periphery vicinity is arrange | positioned by the inner side part of the coupling | bond part 38 in the connection part main body 37. As shown in FIG. The coupling portion 39 is coupled to the periphery of the gas inlet 23 in the vehicle body side wall 22 using the retainer 6.Formed corresponding to the gas inlet 23,A circular opening 39a through which the inflator body 8a can be inserted, and a mounting hole 39b formed at the periphery of the opening 39a and through which the bolt 6a of the retainer 6 can be inserted are configured. That is, in the embodiment, the retainer 6 is disposed on the upper side of the binding site 39 so that the binding site 39 isOver the entire circumference of the periphery of the opening 39a,By attaching and fixing to the bag holder 11 by the retainer 6 together with the periphery of the gas inlet 23 in the vehicle body side wall portion 22, the connecting portion main body 37 is coupled to the vicinity of the periphery of the gas inlet 23.
[0036]
  The opening 39a in the coupling portion 39 has the opening center at the connection portion main body 37 and the driver side base fabric.29Are formed so as to substantially coincide with the binding center C2 of the binding site 38 that binds to each other. And with the retainer 6, the airbag 20 is attached and fixed to the bag holder 11, and in the state where the coupling part 39 is coupled in the vicinity of the gas inlet 23, the coupling center (opening center of the opening 39 a) is This coincides with the center C1 of the gas inlet 23. That is, in the airbag 20 of the embodiment, the connecting portion main body 37 andDriver side fabric 29The coupling center C2 in the coupling site 38 is connected to the coupling site between the connecting portion main body 37 and the periphery of the gas inlet 23.39In the state where the airbag 20 is attached and fixed to the bag holder 11 together with the retainer 6, the gas flow in the airbag main body 21 is offset from the coupling center C1 (opening center of the gas inlet 23) by L1 forward. Regarding the membrane length of the longitudinal section centering on the inlet 23, the membrane length of the rear side portion 56 in the airbag main body 21 is relatively longer than the membrane length of the front side portion 55 by L1 (see FIG. 6). ).
[0037]
  Further, the connecting portion main body 37 according to the embodiment regulates the outflow direction of the inflating gas discharged from the inflator 8 between the coupling portions 38 and 39 to flow out into the airbag main body 21. Are arranged and act as a rectifying member. The gas outlet 40 is disposed along the periphery of the opening 39a.The offset direction side of the binding center C1 at the binding site 38 is on the opposite side of the offset direction.It is formed in two places before and after the opening 39a. Between the gas outlets 40, 40, linear breakage planned portions 41, 41 configured by forming perforated cuts in the base fabric constituting the connecting portion main body 37 are gas outlets 40. -It is arrange | positioned so that 40 may be connected. The planned fracture portion 41 is formed at a position near the periphery of the retainer 6 in a state where the retainer 6 is attached to the airbag body 21, and the internal pressure of the airbag body 21 is set to a predetermined pressure (about 10 to 20 KPa). It is the structure which is fractured when it reaches. When the planned break portion 41 is broken, the coupling portion 38 side and the coupling portion 39 side of the connecting portion main body 37 are divided, and the driver side base fabric 29 (driver side wall portion 25) and the vicinity of the gas inlet 23 periphery. Will be released.
[0038]
The tether parts (tethers) 43 and 43 are formed in a band shape and extend from the peripheral edge of the connecting part main body 37 so as to protrude in the left-right direction. The tether portion 43 regulates the separation shape of the airbag main body 21 by regulating the separation distance of the driver side wall portion 25 from the gas inlet 23 when the airbag 20 is inflated. Further, the tether portion 43 is offset rearward from the center of the connecting portion main body 37 so that the center line in the width direction passes through the center C1 of the gas inlet 23 when the airbag 20 is flatly deployed. Is formed. Each tether portion 43 is configured to be connected to the vicinity of the gas inlet 23 by sewing the end portion 43a with the end portion 31d of each extending portion 31c of the reinforcing cloth 31 with the suture thread 53. .
[0039]
Next, manufacture of the airbag 20 will be described. An opening 39a, a mounting hole 39b, and a planned fracture portion 41 are formed in the connecting member 36 in advance. First, the driver side base fabric 29 is sutured to the connecting portion main body 37 by using the suture thread 53, and the connecting portion main body 37 is connected to the driver side base fabric 29 by the connecting portion 38 (the sewing portion 50). To join. Next, the reinforcing fabrics 30, 31, 32, and 33 are stitched to the vehicle body side base fabric 28 using the suture thread 53. The openings 30a, 31a, 32a, and 33a are formed in advance. At the time of this stitching, the stitched portions 47, 48, and 49 are configured as three circular rings around the periphery of the gas inlet 23. The suture part 47 disposed on the inner side is formed between the gas inlet 23 and the mounting hole 24, and the stitching parts 48 and 49 disposed on the outer side are formed on the outer side of the mounting hole 24. It becomes. The stitched portions 47 and 48 have the reinforcing fabrics 30, 31, 32 and 33 sewn to the vehicle body side base fabric 28, and the stitched portion 49 sewn only the reinforcing fabrics 30 and 31 to the vehicle body side base fabric 28. It is a configuration to be worn.
[0040]
Next, after the sewing operation, the mounting hole 24 is drilled on the vehicle body side base fabric 28 and the reinforcing fabrics 30, 31, 32, and 33. At the time of drilling, the gas inlet 23 may be provided at the same time so that the openings 28a, 30a, 31a, 32a, and 33a are not formed before the suturing operation. The vent hole 28c may be formed in advance or may be formed at the same time as drilling.
[0041]
  Thereafter, the vehicle body-side base fabric 28 and the driver-side base fabric 29 are overlapped so that the outer surface faces each other, and the outer peripheral edges are stitched together with the suture thread 53. After the outer peripheral edge is sewn, the airbag body 21 is reversed using the gas inlet 23 so that the seam allowance of the outer peripheral edge does not appear on the outer surface of the airbag 20. After the reversing operation, the end portions 31d and 31d of the extending portions 31c and 31c formed on the reinforcing cloth 31 and the end portions 43a and 43a of the tether portions 43 and 43 formed on the connecting member 36 are respectively connected to the gas. Pulled out from the inflow port 23, and the end portion 31 d.43aThe ends 43 a and 43 a of the tether portions 43 and 43 are connected to the periphery of the gas inlet 23 by overlapping each other and sewing.
[0042]
And the airbag apparatus M is assembled using the airbag 20 manufactured as mentioned above. First, the airbag 20 is folded. The airbag 20 is folded in a state in which the retainer 6 is disposed between the driver side base fabric 29 and the connecting portion main body 37 and the bolt 6a is protruded from the mounting holes 39b and 24. Specifically, as shown in FIG. 9A, first, in a state in which the retainer 6 is disposed inside the airbag 20, the driver side base fabric 29 is overlapped on the vehicle body side base fabric 28 and flattened. At this time, since the coupling portion 38 between the connecting portion main body 37 and the driver side base cloth 29 offsets the coupling center C2 to the front side in the airbag main body 21, the driver side base cloth 29 and the vehicle body side The base fabric 28 is disposed so as to be displaced in the front-rear direction, and the airbag body 21 is flatly deployed in a state where the membrane length of the rear side portion 56 is longer than the membrane length of the front side portion 55. (See FIG. 6 and FIG. 9A). Thereafter, as shown in FIGS. 9B and 9C, the right side portion 58 of the airbag main body 21 is folded so as to be along the front-rear direction, and roll-folded so as to be placed on the driver side base fabric 29 side, The left side portion 59 of the airbag main body 21 is folded so as to be folded along the front-rear direction and placed on the right side portion 58 to complete the vertical folding. Then, as shown in FIGS. 9C and D, the front portion 62 and the rear portion 63 of the airbag 61 folded vertically are folded along the left-right direction so that the end portions 62a and 63a are on the upper end side. The bellows is folded so as not to be positioned at the position, the lateral folding is completed, and the folding of the airbag 20 is completed.
[0043]
Next, storage of the folded airbag 20 in the case 10 will be described. First, each bolt 6 a of the retainer 6 protruding from the folded airbag 20 is attached to each holder plate 12 of the bag holder 11. The airbag 20 is placed on the holder plate 12 through the hole 12b.
[0044]
Thereafter, the pad 15 is covered from above the airbag 20 and locked to the holder plate 12, and the backup plate 13 is disposed below the holder plate 12, so that the side wall 17 of the pad 15 is attached to the holder plate 12. And the backup plate 13, and the pad 15 is held by the bag holder 11. At this time, each bolt 6 a of the retainer 6 passes through a mounting hole 13 b formed in the backup plate 13.
[0045]
Thereafter, the main body 8a of the inflator 8 is inserted into the insertion holes 12a, 13a, the gas inlet 23, and the opening 39a of the bag holder 11 from below, and the bolts 6a of the retainer 6 are formed on the flange portion 8c of the inflator 8. The airbag 20, the bag holder 11, and the inflator 8 can be integrally assembled by projecting downward from the insertion hole 8 d and screwing the nut 7, and the assembly of the airbag apparatus M is completed. It becomes.
[0046]
And if the metal core 2 of the boss part B of the steering wheel body 1 is fastened to the steering shaft SS of the vehicle and a bracket (not shown) of the bag holder 11 is used, the airbag device M is changed to the steering wheel W. Can be attached. When the steering wheel W is attached to the vehicle and the inflation gas is discharged from the gas discharge port 8b of the inflator body 8a, the folded airbag 20 breaks a predetermined position of the pad 15 and expands greatly. It will be.
[0047]
In the airbag apparatus M of the embodiment, the airbag body 21 is formed by stitching the peripheral edges of the two base fabrics of the vehicle body side base fabric 28 and the driver side base fabric 29 having substantially the same outer shape. In addition, in a state where the vehicle body side base fabric 28 and the driver side base fabric 29 are flattened so as to overlap each other, the connecting portion 38 between the connecting member 36 and the driver side wall portion 25 (driver side base fabric 29). However, the coupling center C2 is offset by L1 from the coupling center C1 of the coupling site 39 between the connecting member 36 and the periphery of the gas inlet 23 (see FIGS. 3 and 4).
[0048]
Therefore, regarding the membrane length of the longitudinal section around the gas inlet 23 in the airbag body 21, the airbag body on the offset direction side of the coupling center C <b> 2 in the coupling portion 38 between the connecting member 36 and the driver side base fabric 29. The film length of the front part 55 of 21 is relatively shorter than the film length of the rear part 56 on the opposite side to the offset direction by the offset L1. That is, the membrane length of the rear portion 56 of the airbag body 21 on the opposite side of the offset direction of the coupling center C2 at the coupling portion 38 between the connecting member 36 and the driver side base fabric 29 is set to the offset portion L1. The length can be increased (see FIG. 6).
[0049]
And in the airbag apparatus M of embodiment, since the airbag main body 21 begins to inflate in the state which connected the driver side base fabric 29 and the gas inflow port 23 vicinity by the connection member 36 at the beginning of operation | movement. As shown by the two-dot chain line in FIGS. 6 and 12, in the initial stage of expansion of the bag 20, the membrane length on the opposite side to the offset direction of the coupling center C2 at the coupling portion 38 between the coupling member 36 and the driver side base fabric 29 The airbag body 21 can be inflated so that the thickness dimension of the rear portion 56 of the airbag body 21 is increased. That is, in the airbag apparatus M of the embodiment, the coupling center C2 in the coupling portion 38 between the connecting member 36 and the driver side base fabric 29 is a portion (rear side portion 56) in which the airbag body 21 is desired to be rapidly deployed. Since it is offset in the reverse direction, the rear side portion 56 can be rapidly inflated so that the thickness dimension can be quickly increased and the cushion effect can be secured in the early stage of inflation of the airbag 20.
[0050]
Further, in the airbag device of the embodiment, since the connecting member 36 connects the driver side base fabric 29 of the airbag body 21 and the vicinity of the gas inlet 23 periphery, in the initial stage of inflation of the airbag 20, Protrusion of the airbag body 21 toward the driver is suppressed. That is, in the initial stage of inflation of the airbag 20, the inflation gas flows in toward the portion around the gas inlet 23 in the airbag body 21, and the surroundings of the gas inlet 23 in the airbag body 21 Expansion of the part which becomes will be promoted. When the inflation gas further flows into the airbag main body 21 and the internal pressure of the airbag main body 21 reaches a predetermined pressure, the planned fracture portions 41 and 41 in the connecting portion main body 37 are broken, and the driver The connection state between the side base fabric 29 and the vicinity of the gas inlet 23 is released, and the airbag main body 21 completes the inflation as shown in FIG.
[0051]
Therefore, in the airbag apparatus M for a steering wheel of the embodiment, a predetermined portion around the gas inlet 23 of the airbag 20 in the initial stage of inflation can be quickly and thickly inflated, and the driver can be protected accurately. .
[0052]
Furthermore, in the airbag apparatus M of the embodiment, the offset direction of the coupling center C2 in the coupling portion 38 between the connecting member 36 and the driver side base fabric 29 is the front side, and the membrane length of the rear side portion 56 in the airbag body 21 is. Is configured to be relatively long. Therefore, since the airbag 20 can be inflated so as to increase the thickness dimension of the rear side portion 56 in the airbag main body 21, as shown by a two-dot chain line in FIG. However, in a state where the protrusion to the driver side is suppressed, the thickness is rapidly expanded so as to quickly increase the thickness dimension. As a result, the airbag 20 can be deployed so as to be quickly and thickly inflated between the rear portion Rb of the ring portion R of the steering wheel W and the abdomen DB of the driver D. In addition, the driver's abdomen can be protected accurately (see FIG. 12).
[0053]
  Furthermore, in the airbag apparatus M of the embodiment, the connecting portion main body 37 in the connecting member 36 is a rectifying member, and the connecting portion main body 37 has gas outlets 40 and 40 that regulate the inflow direction of the inflation gas. Arranged. Therefore, after the inflation gas G discharged from the gas discharge port 8b of the inflator main body 8a is once filled between the driver side base fabric 29 and the connecting portion main body 37, as shown in FIG. The inflow direction is regulated from the gas outlets 40, 40 formed in the connecting portion body 37,It is on the offset direction side of the coupling center C1 in the coupling site 38 and on the opposite side to the offset direction.It will flow into the airbag main body 21 so as to go in the front-rear direction. Therefore, the protrusion of the airbag body 21 toward the driver can be further suppressed. Further, in the airbag device M of the embodiment, since the connecting portion main body 37 also functions as a rectifying member, the inflow direction of the inflation gas G flowing into the airbag main body 21 is regulated by the connecting member 36. At the same time, the thickness of the airbag 20 in the initial stage of inflation can be controlled to restrict the protrusion of the driver side base fabric 29 to the driver side. That is, in the airbag apparatus M of the embodiment, the airbag 20 can be manufactured simply by disposing the rectifying member as the connecting member 36, and it is not necessary to dispose the connecting member and the rectifying member separately. As a result, the airbag 20 can be easily manufactured, and the manufacturing steps and cost of the airbag 20 can be reduced.
[0054]
Furthermore, in the airbag apparatus M of the embodiment, the airbag 20 (airbag body 21) at the time of completion of inflation is in the vicinity of the gas inlet 23 of the driver side wall portion 25 (the vehicle body) by the tether portions (tethers) 43 and 43. Since the separation distance from the side wall portion 22) is restricted, the airbag 20 is restricted from unnecessary protrusion to the driver side even when inflation is completed.
[0055]
Furthermore, in the airbag apparatus M of the embodiment, the tether portions 43 and 43 are configured to be integrated with the connecting member 36. Therefore, it is not necessary to separately attach a tether that can regulate the inflation shape of the airbag 20 at the completion of inflation. That is, the connecting member 36 is connected to the driver side base fabric 29 without separately connecting the end portions of the tether portions 43 and 43 on the driver side wall portion 25 side to the driver side wall portion 25 (driver side base fabric 29). The end portions of the tether portions 43 and 43 on the driver side wall portion 25 side can be connected to the driver side base fabric 29 simply by being connected to the driver side base fabric 29. Therefore, the manufacturing man-hour and cost of the airbag 20 can be further reduced.
[0056]
  In addition, you may use the thing of the structure shown in FIG. 13 as the airbag 66 used for the airbag apparatus of embodiment. The airbag 66 includes the airbag main body 21 and a connecting member 67. The airbag 66 has the same configuration as that of the airbag 20 in the airbag apparatus M described above except for the connecting member 67. The connecting member 67 includes a substantially circular connecting portion main body 37 and two strip-shaped tether portions 69 and 69 extending from the periphery of the connecting portion main body 37. The connecting portion main body 37 has the same configuration as that of the connecting portion main body 37 in the connecting member 36 of the airbag 20 described above, and the connecting center C3 of the connecting portion 38 (stitched portion 50) with the driver side base fabric 29 is set to the vehicle body. In a state where the side base cloth 28 and the driver side base cloth 29 are flattened so as to overlap, the driver side base cloth29(Center C1 of the gas inlet 23 in the vehicle body-side base fabric 28) is offset from the vehicle front side by L2 (see FIG. 13).
[0057]
  The tether portions 69 and 69 are formed in a band shape like the tether portion 43 in the airbag 20 described above, and extend so as to protrude in the left-right direction from the peripheral edge of the connecting portion main body 37. Each tether portion 69 has a center line in the width direction when the airbag 66 is flatly deployed.C3It is formed to pass through. Although not shown, each tether portion 69 is sewn with an end portion 31d of each extending portion 31c of the reinforcing cloth 31 and a suture thread 53, like the tether portion 43 in the airbag 20 described above. Thus, it is connected to the vicinity of the gas inlet 23.
[0058]
  Even when the airbag 66 having the above-described configuration is mounted on the airbag device, the coupling portion 38 (sewn portion 50) with the driver side base fabric 29 is connected to the coupling center C3, and the vehicle body side base fabric 28 and the driver side. In a state where the base fabric 29 is flattened so as to overlap, the driver side base fabric29From the center of the vehicle (the center C1 of the gas inlet 23 in the vehicle body side fabric 28) is offset by L2 toward the vehicle front side, so that the driver side fabric 29 and the vicinity of the periphery of the gas inlet 23 are In a state of being connected by the connecting member 67, the membrane length of the rear side portion 56 of the airbag body 21 can be increased by L2 that is an offset. Therefore, even when the airbag 66 having the above-described configuration is mounted on an airbag device, the same effect as the airbag 20 described above is exhibited.
[0059]
Further, in the airbag 66 configured as described above, the tether portions 69 that regulate the separation distance of the driver side wall portion 25 when the airbag 66 is inflated are such that the center line in the width direction passes through the coupling center C1 of the coupling portion 38. Is formed. That is, the connecting portion 50 a that connects each tether portion 69 to the driver side wall portion 29 is disposed offset from the center C 1 of the gas inlet 23 toward the vehicle front side. Therefore, the inflation is completed so that the rear side portion of the airbag 66 is relatively inflated with a relatively long membrane length.
[0060]
  In the embodiment, when the internal pressure of the airbag body 21 reaches a predetermined pressure, the planned break portion 41 breaks, and the driver side base fabric29The connection members 36 and 67 configured to release the connection state between the gas inlet 23 and the vicinity of the gas inlet 23 are shown. For example, as a connection member, a predetermined portion is melted by a high-temperature expansion gas discharged from the inflator 8. The driver side fabric29And a configuration in which the connection state between the vicinity of the gas inlet 23 and the vicinity of the gas inlet 23 may be used.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a steering wheel in which an airbag apparatus according to an embodiment of the present invention is used.
FIG. 2 is a schematic sectional view of the steering wheel of the embodiment.
FIG. 3 is a plan view of a deployed state of the airbag used in the embodiment.
FIG. 4 is a bottom view of the airbag according to the embodiment in a deployed state.
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view showing a state where the retainer is inserted into the airbag of the embodiment and deployed, and is a schematic cross-sectional view in the vehicle left-right direction.
FIG. 6 is a schematic cross-sectional view showing a state in which the retainer is inserted into the airbag of the embodiment and deployed, and is a schematic cross-sectional view in the vehicle front-rear direction.
FIG. 7 is a schematic exploded perspective view showing constituent members when manufacturing the airbag of the embodiment.
FIG. 8 is a schematic cross-sectional view showing the vicinity of the opening of the airbag according to the embodiment.
FIG. 9 is a schematic view showing a step of folding the airbag according to the embodiment.
FIG. 10 is a schematic cross-sectional view showing an initial state of inflation of the airbag in the airbag device of the embodiment.
FIG. 11 is a schematic cross-sectional view showing a state where the airbag has been inflated in the airbag device of the embodiment.
FIG. 12 is a schematic view showing an inflation process of the airbag in the airbag device of the embodiment.
FIG. 13 is a plan view of a deployed state of an airbag according to another embodiment.
[Explanation of symbols]
6 ... Retainer,
6a ... bolt,
8 ... Inflator,
20 ... Airbag,
21 ... Airbag body,
22 ... the side wall of the vehicle body,
23. Gas inlet,
24 ... Mounting holes,
25 ... Driver side wall,
28 ... vehicle body side fabric,
29 ... Driver side fabric,
36 ... connecting member,
37 ... connecting part main body (rectifying member),
38, 39 ... binding sites,
39a ... opening,
39b ... mounting holes,
40 ... gas outlet,
41 ... planned fracture part,
43 ... tether part (tether),
55 ... front part,
56 ... rear part,
65 ... airbags,
67. Connecting member,
63 ... tether part (tether),
C1, C2, C3 ... bond center,
W ... Steering wheel,
M: An airbag device for a steering wheel.

Claims

It has a gas inlet for allowing the inflation gas to flow in, and is configured to include an airbag that is folded and stored,
In the airbag apparatus for a steering wheel, the airbag is formed by connecting peripheral edges of a vehicle body side wall provided with the gas inlet and a driver side wall facing the gas inlet.
The airbag is
An airbag body,
It is disposed in the airbag main body, and is coupled to the driver side wall and the vicinity of the gas inlet, respectively, to connect the driver side wall and the vicinity of the gas inlet. A flexible connecting member that maintains a connected state during inflation of the airbag and that can be released before the airbag is completely inflated;
Configured with
In the state where the connecting member is deployed flat so that the vehicle body side wall and the driver side wall overlap, the center of the connecting portion with the driver side wall is coupled to the vicinity of the gas inlet periphery. from the center of the site, is offset, provided by Rutotomoni, the possible suppress protrusion of the driver side air bag, the rectifier for regulating the flow direction of the inflation gas into the air bag body Composed of members,
The connecting member includes an opening corresponding to the gas inlet, and a peripheral edge of the opening is coupled to the peripheral edge of the gas inlet over the entire circumference, and an outer peripheral edge is coupled to the driver side wall portion over the entire circumference. It is supposed to be configured to
A gas outlet that allows the inflation gas to flow out into the airbag body at a portion between the coupling portion of the connecting member with the gas inlet peripheral edge and the coupling portion of the driver side wall portion; In addition, at the time of rupture, a portion to be broken that is capable of dividing a portion on the coupling portion side with the gas inlet peripheral edge of the connecting member and a portion on the coupling portion side with the driver side wall portion is formed,
In the initial stage of inflation of the airbag, the inflating gas that has flowed in from the gas inlet and once filled between the driver side wall and the connecting member is regulated in the inflow direction from the gas outlet. , Flows into the airbag body,
Before the inflation of the airbag is completed, the connecting member breaks the portion to be broken, and thereby a portion on the coupling portion side with the gas inlet periphery and a portion on the coupling portion side with the driver side wall portion. The steering wheel airbag device is capable of releasing the connection state between the driver side wall and the vicinity of the gas inlet periphery .

The gas outlet has an inflow direction of the inflation gas into the airbag body, the offset direction side at the center of the coupling portion of the connecting member with the driver side wall portion, and the opposite side to the offset direction. The steering wheel airbag device according to claim 1, wherein the airbag device is disposed at two locations that can be regulated.

The connecting member is disposed by offsetting the center of the coupling site with the driver side wall portion from the center of the coupling site with the vicinity of the gas inlet periphery to the front side of the airbag body when mounted on a vehicle. The airbag device for a steering wheel according to claim 1 or 2, wherein the airbag device is a steering wheel airbag device.

A plurality of tethers that connect the driver side wall portion and the vehicle body side wall portion in the airbag main body to regulate the separation distance of the driver side wall portion from the vehicle body side wall portion when the airbag is inflated. The steering wheel airbag device according to any one of claims 1 to 3 , wherein the airbag device is disposed.

Before SL tether is between the connecting member and integrally with extending from the outer peripheral edge of said connecting member serving as the outer peripheral side of the bonding site to the driver side wall of the connecting member, wherein the gas end The airbag device for a steering wheel according to claim 4, wherein the airbag device is connected to the vicinity of the periphery of the inlet.