JP3873734B2 - 液面計装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は石油燃焼器などに用いられるカートリッジタンクに適する油量計に利用できる液面計装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
石油燃焼器のカートリッジタンクでは注入口に開閉弁を取り付けたキャップを設けており、キャップが外された注入口から燃料である油を注入し、キャップを締めてから注入口部分を下に向けて石油燃焼器に装着して使用するものであり、石油燃焼器では開閉弁を介してタンク内に流入した空気に代わってタンク内の油が石油燃焼器に供給される給油システムが用いられている。
【0003】
このような給油システムではタンクのキャップが下に向いた使用中は、常にタンク内部が負圧となっているので、一般的なフロート機構を使った液面計は使用できず、使用中に下方となる注入口付近の側壁に開口をあけ、この開口に液体が直視できる窓を有する液面計を取り付けて、液面計が開口を密閉してタンクの負圧に耐える構造となっている。
【0004】
このような液面を直視する液面計では、液体が透明に近い程液体の視認が困難であるから、多くの液面計では窓の内方のタンク内に色付きの視認板を設けており、液体のない時には窓から入った光が視認板に届くまでの間に散乱して、視認板の色が見えにくく、液体のある時には光が散乱せずに視認板に届いて明るくなり、視認板の色が明瞭にわかる構造が知られている。
【0005】
また、窓の構造として液面に接する部分に傾斜面を設け、外から入った光は液体がない時には傾斜面で反射し、液体がある時には傾斜面で反射せずにそのままタンク内に直進する。このようにタンク内で光の当たる方向を変化させ、少なくとも一方の光の当たる方向に視認板を配置することも行なわれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、視認板を設けることによって透明の灯油などの液体であっても液体の存否がわかり易くなるが、この視認板はタンクの外側から窓を通して入ってくる光によって見えるものであるから、液面計の位置が枠体の奥まったところにある時や、枠体の下方に位置している時には見にくく、確認し易さにおいて課題がある。
【0007】
この為、液面計付近の石油燃焼器の枠体にランプを取り付けたものがあるが、この構造は石油燃焼器の使用中における液体の存否の確認には有効であっても、液体を注入する時の満量表示の確認は改善されておらず、改善の余地はある。また、視認板に色を付ける時に、わかりやすくするために蛍光塗料や蓄光塗料によって色つけしたものがあるが、このような塗料は例えば石油燃焼器のように油の中では色褪せなどによる耐久性が悪く、長期間の使用によってだんだん見えにくくなってしまうものであり、上記の課題を完全に解決するものではなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の課題を解決するもので、タンク1の側壁1aに設けた開口2に液面計3を密着して取り付け、該液面計3の枠体3aには液体を直視できる透明体で形成した窓3bを設け、該窓3bのタンク1内部側には窓3bからタンク1内に向かう光が当たる視認板4を設けた液面計において、該視認板4の表面には微細な透光性粒体5を多数配置したことを特徴としている。
【0009】
また、前記透明体で形成した窓3bのタンク1内部側には傾斜面3cが形成され、かつ、窓3bからタンク1内に向かう光は前記傾斜面3cで反射して窓3bのタンク1内部側の他面に届くと共に、該タンク1内部側の他面には前記視認板4の微細な透光性粒体5を多数配置した面が接近して位置しているから、窓3bに接近して取り付けた視認板4は明るく見えるようになった。
【0010】
また、任意の色調を持った視認板4の表面に透明な接着層4aが形成されており、前記微細な透光性粒体5は、接着層4aの中を一部が視認板4の表面に届くと共に、一部は接着層4aから露出した構成であるから、明るくなった視認板4からの色調を持った光の多くが窓3bからタンク1の外へ向かうようになる。
【0011】
また、表面に微細な透光性粒体5を多数配置した前記視認板4の表面は白の色調を有するようにしたから、液体の存否の確認に際して明暗がはっきりして見易くなる。
【0012】
また、前記透明体で形成した窓3bのタンク1内部側には傾斜面3cが形成され、かつ、傾斜面3cと間隔を介したタンク1の内部には視認板4とは色調が異なった第2視認板6を設け、前記タンク1内に液体がある時は窓3bからタンク1内に向かう光が傾斜面3cを透過して第2視認板6に当たる構成としたから、液体の存否によって窓3bの色が変わり、視認板4が見やすくなる。
【0013】
また、前記液面計3の枠体3aに設けた窓3bは上下方向が長い長細形状に構成され、かつ、窓3bは左右側部の奥行き寸法よりも中央部の奥行き寸法を短くして二つの上下方向に伸びる傾斜面3cを形成し、前記視認板4と第2視認板6とは上下に長い断面コ形に形成して中央部が第2視認板6・両側部が視認板4を構成し、該視認板4を構成する両側部が窓3bの奥行き寸法が長い部分の側面に接近したから、透光性粒体5を有する視認板4が見易くなると共に、第2視認板6を用いる時でも製作し易くなった。
【0014】
【作用】
この種のタンク1の液面計3において、窓3bからタンク1内に向かう光は窓3bの内面が液体に接している時には、そのままタンク1内に透過するものであり、液体がないときには窓3bから入った光は直接タンク1内に透過せずに窓3bの内壁面で一部は反射し一部は透過するから、タンク1内に向かう光は弱くなる。
【0015】
また、照らされて明るくなった視認板4から出る色調を持った光が窓3bに向かう時にも、液体があるときにはそのまま窓3bに透過するが、液体がないときには窓3bの壁面で一部は反射し一部が透過するから、結局、タンク1内の液体の存否によって窓3bの明るさが変わり、この明暗によって液体の存否が確認できる。
【0016】
また、窓3bの内面に傾斜面3cを有する時には、タンク1に液体がない時には窓3から入った光は傾斜面3cで反射して側方に向かい、また、タンク1に液体がある時には、窓3bから入った光はそのままタンク1内に直進するものであり、少なくとも光が進む方向の一方に視認板4を設けることにより、明るくなった視認板4によって液体の存否が確認できる。
【0017】
この発明はこの視認板4の表面に微細な透光性粒体5を多数配置することで、視認板4の色調が明るく見えるようにするものである。一般に、明るく照らされた視認板4からは人間の目で指定の色調が見ることができる光となって放射(実際には照らされた波長の光の中で一部の波長の光が反射)されているわけで、この光は視認板4の前面180度の角度で放射されている。このため、視認板4の多くの光は前方の窓3bに向かわずに側方のタンク1内に向かうものであり、また、視認板4を窓3bに近づけた時でも浅い角度で窓3bに向かう光は窓3bの壁面で反射してタンク1内に向かうものである。
【0018】
窓3bから視認板4に向かう光は視認板4の表面に微細な透光性粒体5があっても、視認板4に届く光量は変わりない。一方、視認板4から窓3bに向かう光は隣接する微細な透光性粒体5に入り、側方へ向かう光は透光性粒体5の中で反射して前方の窓3bに向けられるから、透光性粒体5を視認板4の表面に配置することによって視認板4から窓3bに向かう光量は格段に多くなり、この光りがそのままタンク1外の人の目に向かい、視認板4の素材の色調や、視認板4に塗布した塗料の色調が明るく確認することができる。
【0019】
【実施例】
実施例を示す図によってこの構成を説明すると、1は石油燃焼器への給油と枠体内で燃料を保管するカートリッジ式のタンク、7はタンク1の注入口、8は注入口7に被せるキャップ、9はキャップ8に取り付けた開閉弁であり、キャップ8を取り外して注入口7を開いてタンク1内に油などの液体燃料を供給する。また、満量になったタンク1はキャップ8を締めてから注入口7部分を下に向けて転倒し、石油燃焼器に装着するものであり、石油燃焼器は燃焼を行なって油が使われると、開閉弁9を介してタンク1内に空気が入り、代わってタンク1内の油が石油燃焼器に供給される。
【0020】
上記のカートリッジ式のタンク1ではキャップ8が下に向いた使用中は、常にタンク1内は負圧になっているから、フロート式の液面計は使用することができない。2はタンク1の注入口7付近の側壁1aに設けた開口、3は開口2に密着取り付けする液面計である。3aは液面計3を構成する枠体、3bは枠体3aに設けた透明体で形成した窓、3dは枠体3aと窓3bと開口2との間に介在させたパッキング、3eはパッキング3dを介してタンク1の開口2に枠体3aを密着取り付けするねじである。
【0021】
このように、この種の液面計3ではタンク1の開口2に密着しているから、転倒したときのタンク1の負圧に絶えることができ、液面計3の窓3bはタンク1内の油を直接見ることによって液体の存否が確認できる。しかし、このような液面を直視する液面計3は液体が透明に近い程視認が困難になる問題点がある。
【0022】
即ち、窓3bの内側に透明な液体があるときには、窓3bからタンク1内に向かう光はそのままタンク1内の透明な液体内を進んでタンク1内は暗く見え、一方、窓3bの内側に液体がないときにはタンク1内に向かう光は窓3bの内壁面で一部が散乱して少し明るく見え、この明暗差で液体の存否を確認することになるから視認が難しくなる。
【0023】
4はタンク1内に位置して液面計3の窓3bの内方に設けた色付きの視認板であり、タンク1内に向かった光はこの視認板4を照らすから、この視認板4の色はタンク1の外から見ることができ、窓3bと視認板4との間隔寸法を適宜選択することによって、液体が透明でも視認性が向上する。
【0024】
3cは透明体で形成した液面計3の窓3bのタンク1内部側の壁面に形成した傾斜部であり、タンク1に液体がない時には窓3から入った光は傾斜面3cで反射して側方に向かい、また、タンク1に液体がある時には、窓3bから入った光はそのままタンク1内に直進する。このため、液体があるときもしくは液体がないときに進む光の方向が違うから、光の進む前方に前記視認板4を配置すれば、タンク1の外から視認板4の色を確認することで液体の存否が確認できる。
【0025】
具体的には傾斜面3cで反射して側方に向かう光の前方に視認板4を配置するときには窓3bと視認板4との間隔を接近させ、傾斜面3cで反射せずにタンク1内に向かう光の前方に視認板4を配置するときには間隔寸法を広くすることによって、視認板4の色によって液体の存否が確認できる。
【0026】
ところで、液面計3は石油燃焼器の枠体の下方に配置されることが多く、タンク1に給油するときには暗いところで行われる場合がある。視認板4がタンク1の外から見えるということは、視認板4から人の目に向かう光があるということで、この光の量の多さに関係してくる。この光は視認板4が明るければ人に目に向かう光の量が多くなるから、視認板4を明るく照らす工夫として、従来ではタンク1を取り付ける石油燃焼器にランプを設置して窓3bから視認板4に向かう光量を多くしたり、窓3bを大きくして視認板4に光が届きやすい構造が実施されているが、視認板4に取り入れる光の量には限界があった。
【0027】
この発明は視認板4を照らした光の量を増やすことは難しいから、視認板4から人の目に戻ってくる光の量を増やして窓3bの内方に配置する視認板4を明るくし、液体の存否が確認しやすい液面計を得るもので、5は視認板4の表面に配置した微細な透光性粒体であり、該透光性粒体5は多少の角張りはあっても良いが、好ましくは球体になっているほうが良く、粒径も細かいほうが良い。そして、このように微細な透光性粒体5が視認板4にあっても、窓から視認板4に届く光量は変わりない。
【0028】
明るく照らされた視認板4からは、人間の目で指定の色調が見ることができる光となって放射(実際には照らされた波長の光の中で一部の波長の光が反射)されており、微細な透光性粒体5がないときには、この光は視認板4の前面180度の角度で放射され、多くの光は前方の窓3bに向かわずに側方のタンク1内に向かっている。また、窓3bに接近して視認板4を取り付ける構造でも、浅い角度で窓3bに向かう光は窓3bの壁面で反射してタンク1内に向かい、窓3bからタンク1の外に向かう光量を少なくしている。
【0029】
これに対して、この発明の微細な透光性粒体5で視認板5の表面を覆って多数配置したときには、図6に示すように視認板4から側方に向かおうとする光Xは隣接する微細な透光性粒体5に入り、この光は透光性粒体5の中で反射して透光性粒体5を出たときの光の進む方向は前方の窓3bに向けられ、また、視認板4から上方に向かおうとする光Yも直接微細な透光性粒体5に入り、この光は透光性粒体5を出たときには前方の窓3bに向かうようになる。
【0030】
このため、透光性粒体5の働きによって、従来ではタンク1の内方に向かっていた光がこの発明では窓3bに向かうようになり、視認板4全体から窓3bに向かう光量を格段に多くすることができ、視認板4を照らす光の量が少ないときでも、視認板4の素材の色調や、視認板4に塗布した塗料の色調が明るく見えるようになり、タンク1内の液体の存否の確認がしやすくなった。
【0031】
このとき、透光性粒体5をまばらに配置してあれば、透光性粒体5のある部分とない部分とで光量に明暗ができるから、視認板4の色調がきらきらと輝くように見せることもできる。
【0032】
視認板4を用いる液面計の具体的な構造である図1の実施例では、窓3bに傾斜面3cのない液面計を示している。一般に液面計3の枠体に設けた窓3bは上下方向に長い細長形状に構成してあり、低い位置に液面計3が取り付けられても斜め上方の人の目の位置からよく見えるようになっている。図1の実施例の窓3bの構造はタンク1の内部側は平面となっており、タンク1内に液体がないときにはこの平面で光が散乱して、平面と間隔を置いた視認板4に届く光量が少なくなる。また、タンク1内に液体があるときにはこの平面での光の散乱はほとんどなく、光は視認板4に届いて明るく照らすから、視認板4の色調のある光は微細な透光性粒体5の働きで窓3bへ戻る光量を多くして、視認板4の色調が明るく見えるようになる。
【0033】
また、窓3bのタンク1の内面側に傾斜面3cを有する実施例において、図2及び図3は二つの傾斜面3cをV形に配置しており、3fはこのV形の頂点から窓3bの素材の内面に向けて形成したスリットであり、このスリット3f内には表裏両面に微細な透光性粒体5を多数配置した視認板4が挿入してある。
【0034】
図2の実施例において、液体がタンク1内にあるときには、窓3bからタンク1内に向かう光は傾斜面3cで反射せずにそのままタンク1内に入り窓3bからは光が戻らず暗い状態になる。液体がタンク1内にないときには、窓3bからタンク1内に向かう光は傾斜面3cで反射してスリット3f内の視認板4に向かって視認板4を明るく照らす。この視認板4には微細な透光性粒体5が多数配置してあるから、視認板5から戻る光の量が多くなり、液面計3の窓3bには視認板4の色調が明るく見えるようになる。この構造では視認板4と窓3bとを接近して配置できるから、視認板4から人の目に届く光量は、大きな間隔を持って視認板4を配置するときと比べて格段に多くなり、液体の存否が確認しやすくなる。
【0035】
図3に示す二つの傾斜面3cをV形に配置してスリット3fを設けた実施例において、6は窓3bの傾斜面3cと間隔を介したタンク1の内部に設けた第2視認板であり、第2視認板6は視認板4とは色調が異なっている。図2に示す実施例では液体がタンク1内にあるときには、窓3bからタンク1内に向かう光は傾斜面3cで反射せずにそのままタンク1内に入り窓3bからは光が戻らず暗い状態になるが、図3の実施例ではタンク1内に入った光は第2視認板6を照らすことができる。
【0036】
このため、液面計3の窓3bは液体があるときには視認板4の色調とは異なった第2視認板6の色調に見えるようになり、この実施例ではタンク1内の液体の存否によって液面計3の窓3bの色が異なるので、視認板4と第2視認板6の色調を異ならせることによって、さらに、液体の存否が確認しやすくなる。
【0037】
図4に示す実施例は傾斜面の配置を図2・図3とは異にする実施例であり、窓3bは左右側部の奥行き寸法よりも中央部の奥行き寸法を短くして左右に二つの上下方向に伸びる傾斜面3cを設けてM形に形成している。一方、10は図7に示すように上下に長い断面コ形に形成した視認板枠体であり、側面部が窓3bの奥行き寸法の長い部分の側面に接近して視認板4を構成し、中央部が第2視認板6を構成している。10aは第2視認板6を構成する中央部の上下端を前方に折曲げて第2視認板6の一部を構成する視認片、10bは側面部の先端を外方に折曲げて形成した固定片であり、固定片10bは窓3bをパッキング3dに取り付ける時に一緒に視認板枠体10が取り付けできるようになっている。
【0038】
図4の液面計において、窓3bからタンク1内に向かう光は液体がある時には傾斜面3cで反射せずにそのままタンク1内に入って、第2視認板6を照らしており、窓3bが第2視認板6の色調になることで液体があることがわかる。この時、人の目の位置が高い時には第2視認板6の視認片10aからも光りが戻って来るので、上から覗く時でも窓3b全体が第2視認板6の色調となる。また、液体がない時には傾斜面3cで反射し、側方の窓3bの壁面を透過して接近した視認板4を照らしており、該視認板4に届いた光は表面の透光性粒体5によって窓3bに戻る光量が多くなり、窓3bは視認板4の明るい色調になる。
【0039】
この実施例の構造では視認板4と第2視認板6を視認板枠体10で一体に構成したから、第2視認板6を用いる時でも製作が簡単になったものである。即ち、平板状の視認板枠体10に塗料によって色調を異ならせて、中央に第2視認板6の色調を、また、側部に視認板4の色調を塗布し、更に、視認板4となる部分に微細な透光性粒体5を多数配置しており、その後、透光性粒体5を付着させた部分を避けて折曲げ加工を行なえば、塗膜のひび割れもなく視認板枠体10を製作することができる。
【0040】
このように製作した視認板枠体10は視認板4と第2視認板を別々に取り付けする必要がなくなり、また、実施例のように固定片10bを設けた時には窓3bをパッキング3dに取り付ける時に、一緒に視認板枠体10の固定片10bを固定することができ、液面計の製作も簡単になる。
【0041】
視認板4に多数配置した微細な透光性粒体5はガラス素材で形成されており、粒子径が細かい程明るくなるので、従来品よりも目立って明るくするためには200ミクロン以下の粒子径が好ましい。図6において4bは視認板4の表面に塗布した任意の色調を持った塗膜、4aは塗膜4bの上に形成した接着層であり、微細な透光性粒体5は視認板4側の面が塗膜4bの表面に届き、接着層4aの厚さは透光性粒体5の大きさの半分以下の厚さが好ましく、このようにすることで透光性粒体5が視認板4の表面に付着した状態を作り出すことができ、長期間使用しても透光性粒体5が剥離することなく、耐久性が得られる。
【0042】
また、透光性粒体5の粒子径が細かい時には、印刷で接着層4bを形成した面にシルク印刷法で透光性粒体5を付着させることができ、印刷技術を利用することにより作業工程も簡単となり、多量生産が可能になる。
【0043】
一方、液面計3の窓3bからタンク1内の液体の存否を確認する時には、微細な透光性粒体5は他の状態との差を明確にして視認板4の存在を明るく見せるものであり、このためには視認板4の色調は白色が好ましく、透光性粒体5と組み合わせた時には少しばかり周囲の雰囲気が暗くとも、タンク1の内部の液体の存否が非常に明確な視認ができるようになった。
【0044】
また、白を色調とする視認板4を用いる時などのように、視認板4に明るい色調が実施できた時には、異なる色調の第2視認板6の塗膜の表面にも多数の微細な透光性粒体5を配置してもよく、この場合、明るい色調の色の違いでタンク1内の液体の存否が確認できるようになる。
【0045】
尚、この発明の液面計は石油燃焼器のカートリッジタンクの油量計によって説明しているが、石油燃焼器に使用されるタンクに限定されるものではなく、加湿器などの水タンクの液面計などのように注入口に開閉弁を取り付けて転倒させて使用するタンクや、一般的なタンク上面に取り付けるフロートを用いる方式の液面計の代わりに、タンクの側壁に取り付けて利用することができる。
【0046】
【発明の効果】
上記のようにこの発明では液面計3を構成する窓3bのタンク1内側に視認板4を設け、この視認板4の表面3bに微細な透光性粒体5を多数配置したから、視認板4を照らした光の大部分がタンク1内に向かうことなく窓3bに向かうようになり、タンク1の外から見る液面計3の窓3bは明るい色になって、液体の存否の確認が行ないやすくなったものである。特に、タンク1の周囲が少しばかり暗くとも確実に視認板4の色調が確認できるようになるから、液面計3を使うタンク1の適用範囲が広くなり、使い勝手が非常に良くなったものである。
【0047】
また、透明体の窓3bのタンク1内面側に傾斜面3cを設けた時には、該傾斜面3cに反射した光と傾斜面3cを透過した光とが分離できるから、該傾斜面3cに反射した光が届く窓3bの面に視認板4の透光性粒体5を有する面を接近して配置することにより、光の大部分が透明な窓3b内に戻るようになり、視認板4が窓3bから離れた時よりも色調が明るく、液体の存否が確認し易くなったものである。
【0048】
また、透光性粒体5は視認板4の上に接着層4aを形成して、この接着層4aによって透光性粒体5を付着させ、透光性粒体5の下部が視認板4に届き、他部分は接着層4aに埋まることなく表面に露出させたから、透光性粒体5の明るさは維持しながら、確実に透光性粒体5が付着できて、長期間の使用が可能になった。
【0049】
また、視認板4に多数配置する透光性粒体5の働きは視認板4を明るくするものであるから、視認板4の色調を選択する時には明るい白の色調を選択すれば、更に、液体の存否の確認がし易くなる。
【0050】
一方、傾斜面3cを有する窓3bでは多数の透光性粒体5を付着した視認板4に対して、窓3bと間隔を介して色調が異なった第2視認板6を設けたから、タンク1の内部の液体の存否は色の違いとして認識できるから、明暗によって液体の存否を確認するときよりも、液体の確認がし易くなる。
【0051】
更に、液面計3を製作する時に、視認板4と第2視認板6を別々に取り付けるのではなく、窓3bは中央の奥行き寸法を短くして二つの傾斜面3cを形成し、窓3bの側部には視認板4の透光性粒体5を配置した面とが対向している。前記二つの視認板4・6は断面コ形に形成した部材の中央部を第2視認板6、側部を視認板4として形成すれば、液体がない時には視認板4を照らし、液体がある時には第2視認板6を照らすようになり、液体の存否が色の違いで確認し易くなる。また、この構造であれば、二枚の視認板4・6を一度に取り付けできるようになり、非常に製作し易くなるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す液面計の断面図である。
【図2】この発明の他の実施例を示す液面計の断面図である。
【図3】この発明の他の実施例を示す液面計の断面図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す液面計の断面図である。
【図5】この発明を実施するタンクの断面図である。
【図6】この発明の部品である視認板の要部の拡大断面図である。
【図7】この発明の部品の斜視図である。
【符号の説明】
1 タンク
1a タンクの側壁
2 開口
3 液面計
3a 枠体
3b 窓
3c 傾斜面
4 視認板
4a 接着層
5 透光性粒体
6 第2視認板

Claims (6)

  1. タンク1の側壁1aに設けた開口2に液面計3を密着して取り付け、
    該液面計3の枠体3aには液体を直視できる透明体で形成した窓3bを設け、
    該窓3bのタンク1内部側には窓3bからタンク1内に向かう光が当たる視認板4を設けた液面計において、
    該視認板4の表面には微細な透光性粒体5を多数配置したことを特徴とする液面計装置。
  2. 前記透明体で形成した窓3bのタンク1内部側には傾斜面3cが形成され、
    かつ、窓3bからタンク1内に向かう光は前記傾斜面3cで反射して窓3bのタンク1内部側の他面に届くと共に、
    該タンク1内部側の他面には前記視認板4の微細な透光性粒体5を多数配置した面が接近して位置することを特徴とする請求項1記載の液面計装置。
  3. 任意の色調を持った視認板4の表面に透明な接着層4aが形成されており、
    前記微細な透光性粒体5は、接着層4aの中を一部が視認板4の表面に届くと共に、一部は接着層4aから露出していることを特徴とする請求項1または2に記載した液面計装置。
  4. 表面に微細な透光性粒体5を多数配置した前記視認板4の表面は白の色調を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載した液面計装置。
  5. 前記透明体で形成した窓3bのタンク1内部側には傾斜面3cが形成され、
    かつ、傾斜面3cと間隔を介したタンク1の内部には視認板4とは色調が異なった第2視認板6を設け、
    前記タンク1内に液体がある時は窓3bからタンク1内に向かう光が傾斜面3cを透過して第2視認板6に当たることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載した液面計装置。
  6. 前記液面計3の枠体3aに設けた窓3bは上下方向が長い長細形状に構成され、
    かつ、窓3bは左右側部の奥行き寸法よりも中央部の奥行き寸法を短くして二つの上下方向に伸びる傾斜面3cを形成し、
    前記視認板4と第2視認板6とは上下に長い断面コ形に形成して中央部が第2視認板6・両側部が視認板4を構成し、
    該視認板4を構成する両側部が窓3bの奥行き寸法が長い部分の側面に接近していることを特徴とする請求項5に記載した液面計装置。
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