JP3873238B2 - ワイパーレスガラスクリーナー - Google Patents

Description

本発明は、窓・鏡・レンズなどガラス又はそれに準ずる物を利用して出来た物で、水・ホコリ・ゴミ・泥などが付着すると使用に差し支えがあり、常に透明性や清潔性を必要とする物への清掃の手間を省く事を目的とした静電気を使った装置に関する。

自動車など乗り物の窓ガラスや鏡などの雨や汚れを除去しようとするには、従来ではワイパーを使う方法しかなく、高層ビルの窓ガラス掃除は外から直接人の手でふき取る方法しかない。
撥水性または親水性の皮膜をガラスに貼り付ける方法では皮膜に寿命が有り、水分だけの方法であってホコリなどに付いては対策にならない。

自動車などのフォロント窓ガラスやリヤ窓ガラスはワイパーを使って雨や汚れを拭き取ろうとすると、必ずワイパーの届かない拭き残し部分が発生し、窓ガラス全面の雨や汚れを拭き取ることが出来ない。

また、自動車のサイドガラス越しに見るサイドミラーではそれぞれに雨水や汚れが付くと極端に視界が悪くなり、サイドミラーからの後方確認がしづらい。

自動車ヘッドライトのレンズは点灯中に泥水などがかかると熱のためすぐに乾燥し、泥がレンズを覆ってしまい、前方を明るく照らすことが出来ない。
自動車

高層ビルなどの窓ガラスを清掃するときは、ロープなどにぶら下がって人が直接手でふき取る方法しかないので非常に危険であり非効率的でもある。

カメラについても、ホコリの多いところ、風の強い雨の日、湿気の多いところではレンズにホコリや水が付着してしまい撮影が出来ない。

天体望遠鏡では反射鏡にホコリが貯まりやすく、年に何回かは清掃しなければならなく、その間は観測が出来ない。

本発明は、このような従来の方法が有していた問題を解決する物であり、窓ガラスなどを人手がかからず、危険もなく、効率的でしかも拭き残しがない、ガラス全面を透明で清潔に保ち続ける事を目的とする。

問題を解決するための手段

上記目的を達成するために、本発明は静電気の性質を利用する。
ガラス本体を直流高電圧のプラスの電荷に耐電させ、その近くにマイナスに帯電させた帯電体を置きそれをアースに接続する。

課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、ガラス本体にプラスの直流高電圧をかけることによってプラスの高電圧に帯電した状態になり、表面からたくさんのプラスの電荷が外に飛び出している状態になる。
その状態のことを電界と呼び、その電界に進入してきた雨や泥などの汚れはプラスの電荷と接触するか、又はガラスの表面に接触することで直ちにプラスの電荷に帯電させられることになる。ガラス本体はプラスの高電圧状態であり、同じプラスに帯電した雨や汚れなどは、「同じ電荷同士は反発する」というクーロン力によってガラス本体から反発され、はじかれてしまうのでガラスに雨・ホコリ・泥等が付着することがないのである。

発明の効果

上述したように本発明は、ワイパーの様に拭き残しを作らず、ミラーや窓ガラス全面を雨や汚れが付着するの防止する事によって、常に透明で広い視野を確保することができ、ヘッドライトについては泥でライトが遮られることがないので、常に明るく前方を照らすことが出来、自動車に関しては交通安全につながる。

また、高電圧をかけ続けている限り窓ガラスに雨や汚れが付着する事はないので、高層ビルで危険を冒してロープにぶら下がり、手間をかけて窓掃除をする必要がなくなる。

カメラに付いてはレンズが汚れたり曇ったりすることを気にすることなく撮影することが出来る。

天体望遠鏡では反射鏡の大がかりな清掃の手間がかからないので観測が中断される事がない。

以下、本発明の形態と動作を図に基づいて説明する。

図１においてはガラスにプラスの直流高電圧線を接続し、その近くにマイナス電圧線を接続した帯電体を設置し、さらにそれをアースをした状態において、ガラス表面空間がガラスから飛び出したプラス電荷によって電界状態になっており、プラス電荷の一部は反対電荷の帯電体に引き寄せられる。

図２においては、空中に漂う雨・ホコリ・泥などが図１の電界内に進入した時を示している。雨・ホコリ・泥などが電界内に入った時点でプラスの電荷と衝突しプラスに耐電するか、もしくは強い力で電界を突破してもガラス面に直接接触した時点でさらに強いプラスの電荷を帯電して、「同じ電荷同士は反発する」というクーロン力で電界からはじかれるか、又は「違う電荷同士は引き寄せあう」というクーロン力でマイナス電荷の帯電体の方に引き寄せられる。

１はプラスの電荷が充満している電界であり、この中に進入する物は全てプラスの電荷に帯電させられる。

２は強い力で電界を突破して直接ガラス面に接触した雨水などで、電界を突き抜けたとしてもプラスの高電荷に帯電しているガラス面に接触することで、さらに強くプラスに帯電することになり、いっそう強い力で電界からはじき飛ばされることになる。

３はホコリなど比較的質量のない物で、それらは電界に進入し帯電した時点で軽い分だけ直ちに反発されはじかれる。

４は土や泥などで、上記と同じく電界内に進入するとプラス電荷に帯電させられ反発されるが、一部質量のある物は「反対の電荷同士は引き寄せあう」クーロン力でマイナス電荷の導電体の方に引き寄せられる。

ガラスがプラスの高電荷に帯電し、表面空間がプラスの電界になっている。 図１の電界の中に雨、ホコリ、泥などが進入し、電気的反発力で弾かれる時の動き

符号の説明

１ プラスの電界
２ 強い力で進入してくる雨水
３ 質量の小さいホコリ
４ 質量の大きい泥
Ａ 直流高電圧
Ｂ ガラス
Ｃ アース
Ｄ 帯電体

Claims (1)

1. プラスの電極をガラスに接続し、マイナスの電極をアースと帯電体に接続させた配線を組み、ガラスのプラスの電圧を上げてガラス全体をプラスの高電圧状態にすることで、ガラスの表面に付着しょうとする汚れ・ホコリ・水分などを電気的反発力によって弾き、常にガラス全面の透明性を維持する静電気の性質を利用したガラスクリーナー装置。

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