JP3872057B2 - バッテリ装置の過電圧保護回路 - Google Patents

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Description

この発明は、人工衛星を代表とする宇宙機に搭載されたリチウムイオン電池を利用した電力システム用バッテリ装置の過電圧保護回路に関するものである。
従来の一般的な電力システム用バッテリ装置の過電圧保護回路は、複数直列接続されたバッテリセルに並列接続され、バッテリセルの電圧を検出するセル電圧検出回路と、バッテリセルの充電電流をバイパスするシャント素子と、シャント素子の動作を制御するシャント素子駆動回路と、バッテリセルとシャント素子とを遮断するためのP−CHANNEL_FETスイッチ(以下、P−FETと呼ぶ)と、P−FETの動作を制御するP−FET駆動回路とから構成されている。
このような構成においては、バッテリセルの充電時にバッテリセル電圧が規定した過電圧レベルに達すると、バッテリセルと並列接続された過電圧保護回路が動作し、バッテリ電圧を所望の電位に保つようにバッテリセルに流れ込むセル充電電流を過電圧保護回路にバイパスさせる機能を備え、過電圧保護回路を滑らかに動作させるため非動作時においてもスタンバイ電流を常時流す回路構成となっていることが原因で発生する損失を減少させるため、非動作時はバッテリセルと過電圧保護回路とを遮断するようにP−FETが動作する。
バッテリ装置の過電圧保護回路は上述したように動作するが、人工衛星を代表とする宇宙機に搭載された場合に宇宙空間で使用可能なFETスイッチは特殊性があり限定されているため、バッテリセル電圧以下のドライブ電圧で充分に動作可能なFETスイッチがなく、宇宙機に搭載することが困難な回路構成となっていた。
これまで宇宙空間で使用可能なFETスイッチのドライブ電圧が1個のバッテリセル電圧より高いことから、バッテリセルと過電圧保護回路との間をFETスイッチを使用して遮断することが困難であったため、過電圧保護回路をバッテリ充電時における過電圧保護動作状態またはスタンバイ状態の時に動作させたいところを常時スタンバイ電力を消費して動作する構成となっていた。このことから消費した電力を補充するための充電(以下、トリクル充電と呼ぶ)を運用条件に盛り込んで検討する必要があり、複雑で細かい回路構成および運用条件が必要であった。
また、バッテリは過電圧保護回路による電力消費のため放電され、長期放置しているとバッテリ電圧が低下する。このときバッテリの種類(例えばリチウムイオンバッテリ等)によっては、バッテリ電圧が規定電圧の最小値以下となり破損するため、バッテリ電圧を規定電圧範囲内に管理し、維持することが必要であった。
その他、複数直列接続されたリチウムイオンバッテリセルを一括充電する回路構成において、シャント回路部に生じる熱の発生を抑える回路が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2002−186191号公報 特開2002−186192号公報
この発明は上記課題を解決するためになされたもので、これまで宇宙空間における使用が困難であったバッテリセルと過電圧保護回路の間を遮断するFETスイッチを使用可能にし、バッテリ充電時における過電圧保護動作状態またはスタンバイ状態以外はバッテリセルと過電圧保護回路の間を遮断して、過電圧保護回路において消費していたスタンバイ電力を減少させることができる、より簡単な回路構成および運用条件を備えたバッテリ装置の過電圧保護回路を提供することを目的としている。
この発明に係るバッテリ装置の過電圧保護回路は、複数個直列接続された各バッテリセルの電圧を検出するセル電圧検出回路と、前記各バッテリセルの充電電流をバイパスするシャント素子と、前記バッテリセルの充電電圧が所定の過電圧レベルに達したときに前記シャント素子を駆動制御するシャント素子駆動回路と、前記バッテリセルと前記シャント素子とを遮断するためのFETスイッチと、前記セル電圧検出回路による検出電圧が所定のスタンバイ電圧に達したときに前記FETスイッチに前記バッテリセルの電圧を用いて上昇させたドライブ電圧を供給してFETスイッチを動作させて前記シャント素子駆動回路をスタンバイ状態にすると共に、前記バッテリセルの放電時に前記セル電圧検出回路による検出電圧が所定のスタンバイ電圧以下となったときに前記FETスイッチを遮断させて前記シャント素子駆動回路を非作動状態にするFETスイッチ駆動回路とを備えたものである。
この発明によれば、バッテリセルの電圧を用いて上昇させたドライブ電圧をFETスイッチに供給することでバッテリセルと過電圧保護回路の間を遮断するFETスイッチを使用可能にすることができ、バッテリ充電時に所定のスタンバイ電圧に達した時にFETスイッチを動作させて過電圧保護回路をスタンバイ状態にして、放電時に所定のスタンバイ電圧を下回った時にFETスイッチを遮断させて過電圧保護回路を非動作状態にすることで、スタンバイ状態の時に消費する電力を減少させ、バッテリ装置の電力を補充するための充電を削減し、回路構成および運用条件を簡単にすることができる。
実施の形態1.
以下にこの発明の実施の形態1を詳細に説明する。以下に説明する実施の形態1は、この発明を実施するに適した、宇宙機に搭載されたリチウムイオン電池を利用した電力システム用バッテリ装置の過電圧保護回路であるが、これらに限定されるものではない。
図1は、この発明の実施の形態1に係るバッテリ装置の過電圧保護回路を示す回路図であって、FETスイッチ駆動回路の電源として、2個直列に接続されたバッテリセルの電圧を利用した過電圧保護回路を示している。このバッテリ装置の過電圧保護回路は、2個直列接続されたバッテリセル11および12と、バッテリセル11および12を1ブロックとして接続された過電圧保護回路21とから構成されている。過電圧保護回路21は、バッテリセル電圧を監視検出しているセル電圧検出回路3と、バッテリセル充電電流をバイパスするシャント素子4と、シャント素子4の動作を制御するシャント素子駆動回路5と、バッテリセル11および12とシャント素子4とを遮断するためのP−FET61およびN−CHANNEL_FETスイッチ62(以下、N−FET62と呼ぶ)と、P−FET61の動作を制御するP−FET駆動回路71と、N−FET62の動作を制御するN−FET駆動回路72とから構成されている。
この過電圧保護回路21は、セル電圧検出回路3がバッテリセル11の電圧を検出し、検出電圧が規定したスタンバイ電圧に達した時にP−FET駆動回路71に動作信号を送り、動作信号を受けたP−FET駆動回路71がバッテリセル11とバッテリセル12の2直列分の電圧供給によりP−FET61にドライブ電圧を送信してP−FET61を動作させることで、スタンバイ状態となる。
また、この過電圧保護回路21は、同様にして、セル電圧検出回路3がバッテリセル12の電圧を検出し、検出電圧が規定したスタンバイ電圧に達した時にN−FET駆動回路72に動作信号を送り、動作信号を受けたN−FET駆動回路72がバッテリセル11とバッテリセル12の2直列分の電圧供給によりN−FET62にドライブ電圧を送信してN−FET62を動作させることで、スタンバイ状態となる。
ここで、バッテリセル11の過電圧保護回路遮断用として用いるFETスイッチをP−CHANNEL_FET61、バッテリセル12の過電圧保護回路遮断用として用いるFETスイッチをN−CHANNEL_FET62で構成した理由は、FETドライブ電圧をバッテリセル2直列分の電圧から供給するが、バッテリセル11とバッテリセル12の過電圧保護は独立して制御する必要があること、このバッテリセル11とバッテリセル12の1ブロックで閉回路を構成する必要があることによる。なお、リチウムイオン電池の特性上、4.0V程度が通常動作最大値と考えられ、バッテリセル2直列分の電圧がP−FET駆動回路71およびN−FET駆動回路72に供給される場合、回路内部の電圧降下等を考慮すると6〜7V程度のドライブ電圧が確保できることとなる。
過電圧保護回路21のスタンバイ状態からバッテリセルを更に充電して、バッテリセル11またはバッテリセル12の電圧が上昇して規定した過電圧レベルに達した場合には、セル電圧検出回路3がこれを検出してシャント素子駆動回路5に動作信号を送信し、動作信号を受けたシャント素子駆動回路5がシャント素子4に動作信号を送信してシャント素子4を動作させることで、バッテリセル11またはバッテリセル12の充電電流をバイパスする。
過電圧保護回路21のスタンバイ状態でバッテリ充電が終了してバッテリ放電に移行後、バッテリセル11または12の電圧が下降して規定したスタンバイ電圧以下となった場合には、セル電圧検出回路3がこれを検出してP−FET駆動回路71またはN−FET駆動回路72に停止信号を送信し、停止信号を受けたP−FET61またはN−FET62が遮断することで、再び充電動作によりバッテリセル11または12の電圧が規定のスタンバイ電圧となるまで、過電圧保護回路21はバッテリセルと切り離され、過電圧保護回路21で電力が消費されることがなくなる。
従って、実施の形態1によれば、FETスイッチの駆動回路として、2個直列に接続されたバッテリセル11,12の電圧を電源として用い、バッテリセルの2直列分の電圧供給に応じたドライブ電圧をP−FET61またはN−FET62に与えるP−FET駆動回路71またはN−FET駆動回路72を備えたので、これまで宇宙空間における使用が困難であったバッテリセルと過電圧保護回路の間を遮断するFETスイッチが使用可能となり、バッテリ充電時における過電圧保護動作状態またはスタンバイ状態以外はバッテリセルと過電圧保護回路の間を遮断して、過電圧保護回路において消費していたスタンバイ電力を減少できることから、消費した電力を補充するためのトリクル充電を運用条件に盛り込んで検討する必要がなくなり、より簡単な回路構成および運用条件を備えた電力システム用バッテリ装置を提供できる。
また、バッテリはバッテリセルと過電圧保護回路の間を遮断できることから、過電圧保護回路による電力消費のための放電がなくなり、長期放置してもバッテリ電圧が低下せず、常時バッテリ電圧を規定電圧範囲内に保つように管理し、維持する作業を行う必要がなくなり、より簡単な管理を実現できる電力システム用バッテリ装置を提供できる。
実施の形態2.
以下にこの発明の実施の形態2を詳細に説明する。以下に説明する実施の形態2は、この発明を実施するに適した、宇宙機に搭載されたリチウムイオン電池を利用した電力システム用バッテリ装置の過電圧保護回路であるが、これらに限定されるものではない。
図2は、この発明の実施の形態2に係るバッテリ装置の過電圧保護回路を示す回路図であって、FETスイッチ駆動回路の電源として、3個直列に接続されたバッテリセルの電圧を利用した過電圧保護回路を示している。図2に示すバッテリ装置の過電圧保護回路は、バッテリセルの直列接続個数が奇数個の場合に、図1に示すバッテリ装置の過電圧保護回路と併用して使用され、3個直列接続されたバッテリセル11、12および13と、バッテリセル11、12および13を1ブロックとして接続された過電圧保護回路22とから構成されている。過電圧保護回路22は、バッテリセル電圧を監視検出しているセル電圧検出回路3と、バッテリセル充電電流をバイパスするシャント素子4と、シャント素子4の動作を制御するシャント素子駆動回路5と、バッテリセル11、12およびバッテリセル13とシャント素子4とを遮断するためのP−FET61およびN−FET62と、P−FET61の動作を制御するP−FET駆動回路71と、N−FET62の動作を制御するN−FET駆動回路72とから構成されている。
この過電圧保護回路22は、セル電圧検出回路3がバッテリセル11の電圧を検出し、検出電圧が規定したスタンバイ電圧に達した時にP−FET駆動回路71に動作信号を送り、動作信号を受けたP−FET駆動回路71がバッテリセル11と12の2直列分の電圧供給によりP−FET61にドライブ電圧を送信してP−FET61を動作させることで、スタンバイ状態となる。
また、この過電圧保護回路22は、同様にして、セル電圧検出回路3がバッテリセル12の電圧を検出し、検出電圧が規定したスタンバイ電圧に達した時にP−FET駆動回路71に動作信号を送り、動作信号を受けたP−FET駆動回路71がバッテリセル12と13の2直列分の電圧供給によりP−FET61にドライブ電圧を送信してP−FET61を動作させることで、スタンバイ状態となる。
さらに、この過電圧保護回路22は、セル電圧検出回路3がバッテリセル13の電圧を検出し、検出電圧が規定したスタンバイ電圧に達した時にN−FET駆動回路72に動作信号を送り、動作信号を受けたN−FET駆動回路72がバッテリセル12と13の2直列分の電圧供給によりN−FET62ドライブ電圧を送信してN−FET62を動作させることで、スタンバイ状態となる。
ここで、バッテリセル11および12の過電圧保護回路遮断用として用いるFETスイッチをP−CHANNEL_FET61、バッテリセル13の過電圧保護回路遮断用として用いるFETスイッチをN−CHANNEL_FET62で構成した理由は、FETドライブ電圧をバッテリセル2直列分の電圧から供給するが、バッテリセル11、12および13の過電圧保護は独立して制御する必要があること、このバッテリセル11、12および13の1ブロックで閉回路を構成する必要があることによる。なお、リチウムイオン電池の特性上、4.0V程度が通常動作最大値と考えられ、バッテリセル2直列分の電圧がP−FET駆動回路71およびN−FET駆動回路72に供給される場合、回路内部の電圧降下等を考慮すると6〜7V程度のドライブ電圧が確保できることとなる。
過電圧保護回路のスタンバイ状態からバッテリセルを更に充電して、バッテリセル11または12または13の電圧が上昇して規定した過電圧レベルに達した場合には、セル電圧検出回路3がシャント素子駆動回路5に動作信号を送信し、動作信号を受けたシャント素子駆動回路5がシャント素子4に動作信号を送信してシャント素子4を動作させることで、バッテリセル11または12または13の充電電流をバイパスする。
過電圧保護回路のスタンバイ状態でバッテリ充電が終了してバッテリ放電に移行後、バッテリセル11または12または13の電圧が下降して規定したスタンバイ電圧以下となった場合には、セル電圧検出回路3がこれを検出してP−FET駆動回路71またはN−FET駆動回路72に停止信号を送信し、停止信号を受けたP−FET61またはN−FET62が遮断することで、再び充電動作によりバッテリセル11または12または13の電圧が規定のスタンバイ電圧となるまで、過電圧保護回路22は、はバッテリセルと切り離され、過電圧保護回路22で電力が消費されることがなくなる。
従って、実施の形態2によれば、FETスイッチの駆動回路として、3個直列に接続されたバッテリセル11,12,13の電圧を電源として用い、バッテリセルの2直列分の電圧供給に応じたドライブ電圧をP−FET61またはN−FET62に与えるP−FET駆動回路71またはN−FET駆動回路72を備えたので、これまで宇宙空間における使用が困難であったバッテリセルと過電圧保護回路の間を遮断するFETスイッチが使用可能となり、バッテリ充電時における過電圧保護動作状態またはスタンバイ状態以外はバッテリセルと過電圧保護回路の間を遮断して、過電圧保護回路において消費していたスタンバイ電力を減少できることから、消費した電力を補充するためのトリクル充電を運用条件に盛り込んで検討する必要がなくなり、より簡単な回路構成および運用条件を備えた電力システム用バッテリ装置を提供できる。
また、バッテリはバッテリセルと過電圧保護回路の間を遮断できることから、過電圧保護回路による電力消費のための放電がなくなり、長期放置してもバッテリ電圧が低下せず、常時バッテリ電圧を規定電圧範囲内に保つように管理し、維持する作業を行う必要がなくなり、より簡単な管理を実現できる電力システム用バッテリ装置を提供できる。
実施の形態3.
以下にこの発明の実施の形態3を詳細に説明する。以下に説明する実施の形態2は、この発明を実施するに適した、宇宙機に搭載されたリチウムイオン電池を利用した電力システム用バッテリ装置の過電圧保護回路であるが、これらに限定されるものではない。
図3は、この発明の実施の形態3に係るバッテリ装置の過電圧保護回路を示す回路図であって、FETスイッチ駆動回路に倍電圧整流回路を付加した過電圧保護回路を示している。このバッテリ装置の過電圧保護回路は、バッテリセル1と、バッテリセル1に接続された過電圧保護回路21とから構成されている。過電圧保護回路21は、バッテリセル電圧を監視検出しているセル電圧検出回路3と、バッテリセル充電電流をバイパスするシャント素子4と、シャント素子4の動作を制御するシャント素子駆動回路5と、バッテリセル1とシャント素子4とを遮断するためのP−FET6と、P−FET6の動作を制御する倍電圧整流回路8および発振回路9とから構成されている。
倍電圧整流回路8は、ベースが共通接続されたプッシュプルトランジスタ81および82と、1段目整流回路83と、2段目整流回路84と、P−FET駆動信号用トランジスタ85と、P−FET6のゲート−ソース間電圧制限抵抗86とから構成されている。1段目整流回路83は、チャージ用コンデンサ831、832、整流用ダイオード833、834から構成されている。2段目整流回路84は、チャージ用コンデンサ841、842、整流用ダイオード843、844から構成されている。
この過電圧保護回路21は、バッテリセル1の電圧が規定した過電圧保護回路のスタンバイ電圧に達した時にセル電圧検出回路3が発振回路9に動作信号を送り、動作信号を受けた発振回路9が設定された発振周波数の信号を倍電圧整流回路8に送信する。倍電圧整流回路8が受信した信号はプッシュプルトランジスタ81およびプッシュプルトランジスタ82を動作させ、1段目整流回路83および2段目整流回路84を通してP−FET駆動信号用トランジスタ85のエミッタに負電圧を発生させてトランジスタ85を動作させ、制限抵抗86を通してP−FET6に充分なドライブ電圧を供給することにより、P−FET6が動作して過電圧保護回路がスタンバイ状態となる。
ここで、この実施の形態2では、倍電圧整流回路8の整流回路を2段構成としている。これは、倍電圧整流回路8の電源をバッテリセル電圧から供給しているが、リチウムイオン電池の特性上、4.0V程度が通常動作最大値と考えられ、整流回路を2段構成とすることで、回路内部の電圧降下等を考慮すると7.0V程度のP−FET6ドライブ電圧が確保できるためである。なお、倍電圧整流回路8の整流回路は、2段構成に限定されるものではなく、多段構成を採用できる。
過電圧保護回路21のスタンバイ状態から更にバッテリセル1を充電してバッテリセル1の電圧が上昇して規定した過電圧レベルに達した場合には、セル電圧検出回路3がシャント素子駆動回路5に動作信号を送信して、動作信号を受けたシャント素子駆動回路5がシャント素子4に動作信号を送信しシャント素子4を動作させてバッテリセル1の充電電流をバイパスする。
過電圧保護回路21のスタンバイ状態でバッテリ充電が終了してバッテリ放電に移行後、バッテリセル1の電圧が下降して規定したスタンバイ電圧以下となった場合には、セル電圧検出回路3が停止信号を送信して、倍電圧整流回路8を通して停止信号を受けたP−FET6が遮断することで、再び充電動作によりバッテリセル1の電圧が規定のスタンバイ電圧となるまで、過電圧保護回路21はバッテリセルと切り離され、過電圧保護回路21で電力が消費されることがなくなる。
次に、倍電圧整流回路8の動作原理を説明するが、ここで、トランジスタ、ダイオードは電圧降下のない理想素子として説明する。発振回路9により送信された信号がHIGHレベルの時にプッシュプルトランジスタ81が動作し、プッシュプルトランジスタ82が非動作となることで、コンデンサ831とダイオード833を通して電流が流れることによりコンデンサ831に電荷が溜まる。
発振回路9により送信された信号がLOWレベルの時は、プッシュプルトランジスタ81が非動作となり、プッシュプルトランジスタ82が動作することで、溜まっていたコンデンサ831の電荷をトランジスタ82、コンデンサ832、ダイオード834を通して放電することによりコンデンサ832に電荷が溜まる。この場合、電荷はバッテリセル1の負端子側に正電荷が溜まる。
コンデンサ831とコンデンサ832が同じ静電容量であれば、発振回路9の送信信号がHIGHレベル時のコンデンサ831電圧の半分の電圧がコンデンサ832電圧となる。コンデンサ832の電荷はほとんど放電されないため電圧は維持され、これが繰り返されて、最終的にはバッテリセル電圧(以下、V1と呼ぶ)の逆電圧−V1に収束する。
この電圧−V1をP−FET駆動信号用トランジスタ85のエミッタ−ベース間に印加することで、P−FET6のゲート−ソース間ドライブ電圧はバッテリセル電圧+電圧V1となる。この時にドライブ電圧が不足している場合は整流回路の段数を増やして行くが、実施の形態3では2段としている。
2段目整流回路84の動作としては、発振回路9の送信信号がHIGHレベル時にコンデンサ831とコンデンサ841の接続点電位が0Vにあることと、コンデンサ832の電圧とコンデンサ841の電圧がダイオード843を通して等しくなるため、コンデンサ841の電圧は−V1となる。
発振回路9の送信信号がLOWレベル時にコンデンサ831およびコンデンサ841の電荷をトランジスタ82、コンデンサ842、ダイオード844を通して放電するが、コンデンサ831とトランジスタ82の接続点の電位が0Vであるため、コンデンサ841電圧は−2V1となる。
コンデンサ841とコンデンサ842はダイオード844を通して接続されており、同電圧と考えられる。この電圧−2V1をP−FET駆動信号用トランジスタ85のエミッタ−ベース間に印加することで、P−FET6のゲート−ソース間ドライブ電圧はバッテリセル電圧+電圧2V1となる。
ここで、P−FET6のゲート−ソース間ドライブ電圧としては1段整流回路で充分であるように思えるが、トランジスタ、ダイオードを電圧降下0Vの理想素子として考察しており、実際の素子は電圧降下があるため2段整流回路にすることで、ようやく7.0V程度のP−FET6ゲート−ソース間ドライブ電圧を発生することができる。特に、バッテリ充電時に所望の電圧に達した時にFETスイッチを動作させて過電圧保護回路をスタンバイ状態にして、放電時に所望の電圧を下回った時にFETスイッチを遮断させて過電圧保護回路を非動作状態にすることで、過電圧保護回路非動作時における保護回路自身の消費電力を減少させるものである。
従って、実施の形態3によれば、FETスイッチ駆動回路として、単一のバッテリセル1の電圧を電源とし、電源電圧の倍電圧に応じたドライブ電圧をP−FET6のゲート−ソース間に与える倍電圧整流回路8を備えたので、これまで宇宙空間における使用が困難であったバッテリセルと過電圧保護回路の間を遮断するFETスイッチが使用可能となり、バッテリ充電時における過電圧保護動作状態またはスタンバイ状態以外はバッテリセルと過電圧保護回路の間を遮断して、過電圧保護回路において消費していたスタンバイ電力を減少できることから、消費した電力を補充するためのトリクル充電を運用条件に盛り込んで検討する必要がなくなり、より簡単な回路構成および運用条件を備えた電力システム用バッテリ装置を提供できる。
また、バッテリはバッテリセルと過電圧保護回路の間を遮断できることから、過電圧保護回路による電力消費のための放電がなくなり、長期放置してもバッテリ電圧が低下せず、常時バッテリ電圧を規定電圧範囲内に保つように管理し、維持する作業を行う必要がなくなり、より簡単な管理を実現できる電力システム用バッテリ装置を提供できる。
この発明の実施の形態1に係るバッテリ装置の過電圧保護回路を示す回路図であって、2個直列に接続されたバッテリセルの電圧を利用した過電圧保護回路を示す回路図である。 この発明の実施の形態2に係るバッテリ装置の過電圧保護回路を示す回路図であって、3個直列に接続されたバッテリセルの電圧を利用した過電圧保護回路を示す回路図である。 この発明の実施の形態3に係るバッテリ装置の過電圧保護回路を示す回路図である。
符号の説明
1、11、12、13 バッテリセル、21、22 過電圧保護回路、3 セル電圧検出回路、4 シャント素子、5 シャント素子駆動回路、61 P−CHANNEL_FETスイッチ(P−FET)、62 N−CHANNEL_FETスイッチ(N−FET)、71 P−FET駆動回路、72 N−FET駆動回路、8 倍電圧整流回路。

Claims (4)

  1. 複数個直列接続された各バッテリセルの電圧を検出するセル電圧検出回路と、
    前記各バッテリセルの充電電流をバイパスするシャント素子と、
    前記バッテリセルの充電電圧が所定の過電圧レベルに達したときに前記シャント素子を駆動制御するシャント素子駆動回路と、
    前記バッテリセルと前記シャント素子とを遮断するためのFETスイッチと、
    前記セル電圧検出回路による検出電圧が所定のスタンバイ電圧に達したときに前記FETスイッチに前記バッテリセルの電圧を用いて上昇させたドライブ電圧を供給してFETスイッチを動作させて前記シャント素子駆動回路をスタンバイ状態にすると共に、前記バッテリセルの放電時に前記セル電圧検出回路による検出電圧が所定のスタンバイ電圧以下となったときに前記FETスイッチを遮断させて前記シャント素子駆動回路を非作動状態にするFETスイッチ駆動回路と
    を備えたバッテリ装置の過電圧保護回路。
  2. 請求項1記載のバッテリ装置の過電圧保護回路において、
    前記FETスイッチ駆動回路は、2個直列に接続されたバッテリセルの電圧を電源として用い、バッテリセルの2直列分の電圧供給に応じたドライブ電圧を前記FETスイッチに与える
    ことを特徴とするバッテリ装置の過電圧保護回路。
  3. 請求項1記載のバッテリ装置の過電圧保護回路において、
    前記FETスイッチ駆動回路は、3個直列に接続されたバッテリセルの電圧を電源として用い、バッテリセルの2直列分の電圧供給に応じたドライブ電圧を前記FETスイッチに与える
    ことを特徴とするバッテリ装置の過電圧保護回路。
  4. 請求項1記載のバッテリ装置の過電圧保護回路において、
    前記FETスイッチ駆動回路は、単一のバッテリセルの電圧を電源とし、電源電圧の倍電圧に応じたドライブ電圧を前記FETスイッチに与える倍電圧整流回路を有する
    ことを特徴とするバッテリ装置の過電圧保護回路。
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