JP3197182B2 - 携帯端末機の電源回路 - Google Patents

携帯端末機の電源回路

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JP3197182B2
JP3197182B2 JP04327595A JP4327595A JP3197182B2 JP 3197182 B2 JP3197182 B2 JP 3197182B2 JP 04327595 A JP04327595 A JP 04327595A JP 4327595 A JP4327595 A JP 4327595A JP 3197182 B2 JP3197182 B2 JP 3197182B2
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俊隆 福嶋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電池で動作する低消費
電力の携帯用端末機(以下ハンディターミナルと言う)
の電源回路と電源制御シーケンスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は既存のハンディターミナルのブロ
ック図である。CPU2、ROM3、RAM5、LCD
コントローラ4、システムコントローラ7、RTC(リ
アルタイムクロック=時計機能)9、I/Oコントロー
ラ8はデーターバス、アドレスバスによって制御線で接
続されており、液晶パネル等の表示装置15はLCDコ
ントローラ4に接続されている。本例においてはシステ
ムコントローラ7、RTC9と、I/Oコントローラ8
の一部がゲートアレー6に組み込まれている。
【0003】前記システムコントローラ7は、常時CP
U2の状態を監視しており、前記CPU2の処理が終了
した後、データバスを解放してCPUクロックX1を停
止する。またタイマーや外部信号により割り込み要因が
発生した場合、前記CPU2に対して割り込みをかけ、
再び前記CPUクロックX1の発振を開始する。I/O
コントローラ8はキースイッチ10、ブザー11、EL
(エレクトロルミネッセンス)14などと共に、通信機
能部を構成する通信コイル13と無線ブロック12を制
御している。
【0004】電源回路1はシステムコントローラ7に接
続され、各回路に電源を供給するだけでなく、常時電池
の状態を監視してハンディターミナルとして最適な動作
を行うための制御信号をシステムコントローラ7に送っ
ている。ゲートアレー6はゲートアレークロックX2に
より常時に動作している。
【0005】図8は、従来の電源回路を詳細に示した回
路図である。本例における電源は、主電池16とメモリ
バックアップ用の二次電池17の2つを用いている。主
電池としてはNiCd蓄電池3本を直列に接続して3.
6Vの電圧を得ている。24、25はシリーズレギュレ
ータであり、シリーズレギュレータはスイッチングレギ
ュレータに較べ部品点数が少なくリプルが無いの理由
から、特に無線を搭載したハンディターミナルに適して
いる。
【0006】回路電源はVCC1、VCC2、VCC3
およびVINの4種類が設けられており、VCC1から
VCC3には3Vの電圧が加わっており、VINには主
電池16の電圧3.6Vがそのまま加わっている。VC
C1は主電池16が正常の電圧値であれば、前記主電池
によって上限3Vに制限された電圧が常時加わってい
る。VCC3は通常のデジタル回路の電源であり、主電
池16の電圧が低下した場合でも二次電池17よってバ
ックアップされている。また、図9に示される無線ブロ
ック12は、電圧変動とデジタルノイズを少なくするた
めにシリーズレギュレータ24と分離してVCC2から
電源を得ている。
【0007】電圧判定回路は判定電圧3.0VのBLD
Mと、判定電圧3.4VのBLDHの2つの回路を設け
ており、主電池16の電圧が3.4V以下であればBL
DH出力S6は「L」となって電池交換のための警告を
表示装置に出力し、さらに主電池16の電圧が3.0V
以下に下がった時にはBLDM出力S7が「L」とな
り、システムコントローラ7の制御によりハンディター
ミナルの動作が停止すると同時にトランジスタTR2が
OFFする。この状態になった時、二次電池17からは
ダイオードDを介してVCC3に電流が流れ、前記V
CC3に接続されている回路がバックアップされること
になる。一方、トランジスタTR2がOFFしているた
め、前記二次電池17から回路電源VCC1、主電池1
6、回路電源VINへの電流の廻り込みは防止されてい
る。
【0008】二次電池17が充電されていない場合、抵
抗R9を通して二次電池17は主電池16から充電され
る。この時、主電池16が例え3V以下であってトラン
ジスタTR2がOFFされていても、二次電池17の電
圧が主電池16の電圧よりも低ければ、ダイオードD4
を介して前記主電池16から回路電源VCC3電流が供
給され、かつ二次電池17は主電池16と同じ電位にな
るまで充電される。
【0009】また、電池交換などによって主電池16の
電圧が3.4V以上になったとき、BLDH出力S6は
「L」から「H」に変化し、その立ち上がりでNMI信
号S5には一定の幅を持つ正のパルスが出力され、この
パルスによりシステムコントローラ7はCPU2に対し
てNMI(ノンマスカブルインタラプト=ソフトウェア
では禁止できない割り込み)をかけ、CPUがNMI処
理を行い、主電池16が低下する前の動作を続行するレ
ジューム動作を行うことができる。
【0010】図9は、従来のハンディターミナルにおけ
る各回路電源の供給先を示すブロック図であり、動作時
に駆動回路から多くのリプルノイズが発生することと、
比較的大きな電流が流れる点に鑑み、EL14は回路電
源VINに直接接続されている。
【0011】アナログ回路22は、回路電源VCC1か
ら電源が供給される。このアナログ回路22は図2のア
ナログ部分、すなわちLCDコントローラ4の負電源の
温度補正回路、無線ブロック12と通信コイル13のデ
ーター処理を行うフィルタや波形整形回路などのゲート
アレー6に含まれないI/Oコントローラ8の回路など
を示している。
【0012】また、回路電源VCC2は無線ブロック1
2に供給される。回路電源VCC3は前述のように二次
電池17によりバックアップされており、図2に示すC
PU2、ROM3、RAM3およびLCDコントローラ
4の一部、ゲートアレー6などのデジタル回路23に供
給される。
【0013】以上の説明のように、特に無線を搭載した
ハンディターミナルにおいては、電源にスイッチングレ
ギュレータを使用せず、シリーズレギュレータを使用し
たものが一般的であった。また、主電池16が長時間
互って外されている時には、二次電池17が放電終止電
圧(二次電池の特性の内、充放電を繰り返しても劣化を
起こさない電圧)以下まで放電が進んでしまう。これを
「深放電」または「過放電」と言う。
【0014】さらに電池交換時にレジュームするために
CPU2にNMI信号をかけるが、二次電池17により
CPU2、RAM5などが常時バックアップされている
ため、パワーオンリセットの制御が難しく、自動でリセ
ットをかけることができなかった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】シリーズレギュレータ
を使用している電源回路では、回路構成等は簡単である
が電源電圧が高い時には電源効率が悪くなり、このため
電池の容量を有効活用できず、電池寿命がのびないと言
う課題があった。
【0016】一方スイッチングレギュレータを使用する
回路ではリプルノイズの廻り込みの影響をなくすことが
難しく、消費電流については、動作時はその効果が高い
が、CPU2が動作していない時などの消費電流が少な
い時にはスイッチングレギュレータ自体の消費電流が多
くなる。
【0017】また、メモリバックアップ用に使用してい
る二次電池は深放電を繰り返すと寿命が短くなると言う
課題を有している。また、パワーオンリセットがかから
ないと、最初に一次電池を挿入した時、あるいはメモリ
の内容が保持されていない状態で電池を挿入した時な
ど、ハンディターミナルが暴走してしまったり、データ
が壊れているの課題があった。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、電池寿命を延
ばすためにハンディターミナルにスイッチングレギュレ
ータを使用し、スイッチングレギュレータのリプル電圧
を小さくするため平滑用のチョークコイルを設けると共
に、用途に応じて回路電源を分離するようにしたもので
ある。
【0019】平滑用のチョークコイルを設けたスイッチ
ングレギュレータは一般に知られた回路技術であるが、
動作電流に応じて出力からのリプルの帰還を制御するこ
とで動作電流が少ない時のスイッチングレギュレータ自
体の消費電流を低減するようにしたものである。
【0020】メモリバックアップ用の二次電池について
は、該二次電池からバックアップされている電源電圧を
監視し、バックアップ電圧が一定の電圧以下になった時
に前記二次電池を回路から切り放すことによって二次電
池の放電を途中で止めるようにしたものである。
【0021】また、電池交換後にレジュームするため、
CPUにNMI信号をかけて処理を行うが、この時メモ
リバックアップ用の二次電池の電圧を監視し、この二次
電池の電圧が一定の電圧以下になっていた時には、メモ
リの内容が保持されていないとしてリセットをかけるよ
うにしたものである。
【0022】
【作用】本発明によれば、ハンディターミナルの電源と
してリプルノイズの影響を受けずにスイッチングレギュ
レータを使用することができ、その結果、シリーズレギ
ュレータを用いる場合に比較して電池寿命を延ばすこと
ができる。特に回路電圧に対して電池電圧が高い場合に
その効果が大きい。
【0023】また、昇圧型スイッチングレギュレータの
使用が可能であるため、電池電圧を動作電圧より低く設
定でき、電池種類の選択自由度が広がる。また、二次電
池の充放電劣化が無いために電池保守の必要が無く、構
造を簡略化することができる。
【0024】さらに一次電池挿入後、自動的にパワーオ
ンリセットもしくはNMI信号によるレジューム処理の
いずれかを行うため、電池交換時の誤動作の防止を行う
ことができる。
【0025】
【実施例】(実施例1) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。尚、ハンディターミナル全体の回路ブロックは図2
同様である。
【0026】図1は本発明の実施例である電源回路を示
す回路図である。図面中、電界効果トランジスタFET
1、FET3、FET4と並列に接続されているダイオ
ードは寄生ダイオードである。電源は主電池16とメモ
リバックアップ用の二次電池17を設けている。
【0027】本例において、前記主電池はNiCd蓄電
池の3本直列、または乾電池の3本あるいは4本を直列
に接続した場合を想定している。従って、その電圧は
3.6Vから6.0Vの範囲に設定される。また、回路
電源はVCC1、VCC2、VCC3に区別されてお
り、その電圧値は全て3.0Vである。18はスイッチ
ングレギュレータである。該スイッチングレギュレータ
18は自励式の降圧タイプのものであり、他励式に較べ
電流の変化が広い(50mAから10μA)場合に適し
ている。
【0028】最初にスイッチングレギュレータ18の回
路について説明する。基準電源19の電圧は抵抗R3、
R4によって分割している。前記基準電源の出力電圧と
前記R1、R2によって分割した電圧とはコンパレータ
COMPによって比較し、前記コンパレータCOMPか
らの出力によって電界効果トランジスタFET1を制御
している。ここでは平滑用のコイルを使ってリプルの少
ない電源を得ている。
【0029】主なスイッチング部分は電界効果トランジ
スタFET1、コンデンサC1、ダイオードD1、コイ
ルL1、コンデンサC2およびコンパレータCOMPに
よって構成されている。また、電源電圧VCC1はリプ
ル電圧が大きいため、コンデンサC2の後にコイルL2
とコンデンサC3を接続し、リプル電圧を低下させた電
源VCC2を得ている。自励式であることから、発振を
継続するためにコンパレータCOMPの反転端子にコン
デンサC4と抵抗R5を接続して帰還をかけている。出
力電圧の直流分の帰還はこのVCC2から行っているた
め、コイルL2での電圧降下は無い。しかしながら、あ
る程度のリプル電圧が発生しないとスイッチングがうま
く動作しないため、リプル電圧の大きいVCC1からリ
プル成分のみを電界効果トランジスタFET2とコンデ
ンサC5を介して帰還をかけており、これまで説明した
平滑用コイルを使用したスイッチングレギュレータは公
知である。
【0030】しかしながら、上述の公知の回路では、例
えばCPU2の動作が停止し外部からの割り込み待ち状
態など、回路電流が極端に少なくなったとき等、スイッ
チングレギュレータ自身の消費電流が多くなってしまう
等、回路電流が少ない時に支障が発生する。
【0031】そこで、この様な場合には帰還制御信号S
1を「H」にすることにより電界効果トランジスタFE
T2をOFFしてリプルの帰還をかけず、全体としての
消費電流をより小さくするようにしたものである。次に
スイッチングレギュレータ以外の回路を用いた場合につ
いて説明する。
【0032】電圧判定回路は、メモリの最低バックアッ
プ電圧(メモリにより異なるがこの場合2Vである)と
二次電池17の放電終止電圧(ここでは2V)から判定
電圧を2VとしたBLDLと、判定電圧が回路電源VC
C3と同じ3.0VのBLDMと、判定電圧が3.4V
のBLDHの3つを設けている。
【0033】NMI発生回路20はフリップフロップF
F1と抵抗R6、コンデンサC6、インバータQ1とに
より構成され、NMI禁止信号S4は初期状態では
「L」となっている。ここで主電池16の電圧が3.4
V以上に上昇しBLDH出力S6が立ち上がると抵抗
とコンデンサC6の時定数で決まるワンショットパル
スを出力し、このパルスがNMI信号S5となる。NM
I処理が開始されると前記NMI禁止信号S4は「H」
となり、主電池16が3V付近で変動した時、多重にN
MI信号S5が発生することを禁止している。NMI禁
止信号S4は主電池16が電圧判定回路BLDMの判定
電圧3V以下になると「L」になる。
【0034】リセット信号発生回路21は、フリップフ
ロップFF2とANDゲートQ2、ORゲートQ3、抵
抗R7、コンデンサC7とから構成され、主電池16の
電圧が電圧判定回路BLDLの判定電圧2V以下の状態
ではフリップフロップFF2がBLDL出力S8によっ
てリセットされ、ANDゲートQ2が開いた状態とな
る。また、主電池16の電圧が3.4V以上に上昇し、
NMI信号S5が発生するとリセット信号S2が出力さ
れる。該リセット信号S2はORゲートQ3、抵抗R
7、コンデンサC7の構成によりNMI信号S5より信
号出力時間が長くなっている。リセット後のCPU2の
動作が完了した時、初期化終了信号S3は「H」となる
ため、次にNMI信号S5が発生してもリセット信号S
2は出力されなくなる。また、主電池16の電圧が下が
って3.0V以下になると初期化終了信号S3が「L」
になる。さらに、回路電源VCC3が2V以下になり電
圧判定回路BLDLの出力S8が「L」になるまでフリ
ップフロップFF2がセットされている状態は保たれ
る。
【0035】次に電池電圧の変動による動作を図3によ
り説明する。図3は図1に示した回路のタイミングチャ
ート図である。最初に二次電池17が充電されていない
時に主電池16が挿入された場合の動作について説明す
る。
【0036】主電池16の電圧が3.0V以下の時はス
イッチングレギュレータ18の動作は停止し、電界効果
トランジスタFET1がONのままとなる。一方、回路
電源VCC1とVCC2にはほぼ同じ電圧が加わってい
るが、電界効果トランジスタFET3がOFFしている
ため回路電源VCC3には電界効果トランジスタFET
3の寄生ダイオードの順方向電圧分だけ低い電圧が加わ
っている。この状態から徐々に電圧が上昇し、回路電源
VCC3が電圧判定回路BLDLの判定電圧(2.0
V)以上になると、フリップフロップFF2のリセット
が解除される。
【0037】更に主電池16の電圧が上昇して3.0V
以上になると、スイッチングレギュレータ18の動作が
開始され、かつ電界効果トランジスタFET3がONと
なり、回路電源VCC3は3.0Vとなる。更に主電池
16の電圧が3.4V以上に上昇し、BLDH出力S6
が立ち上がるとNMI信号S5とリセット信号S2が出
力される。
【0038】この時、初期化動作が完了しない内に一旦
主電池16の電圧が3.0V以下かつ2V以上になり再
度3.4V以上になった時には再びリセット動作が行わ
れるが、この時に初期化動作が完了していればNMI処
理に移行する。次に動作中に主電池16の電圧が3.0
V以下に下がった場合について説明する。
【0039】主電池16の電圧が下がって3.0V以下
になるとスイッチングレギュレータ18の動作は停止
し、電界効果トランジスタFET1がON状態のままと
なる。この状態で電圧判定回路BLDMからのBLDM
出力S7は「L」になり、この結果、システムコントロ
ーラ7はCPU2を停止し、続いてCPUクロックX1
の発振を停止する。この時、電界効果トランジスタFE
T3がOFFとなり、電界効果トランジスタFET4、
ダイオードD2を経由し二次電池17から回路電源VC
C3に電流が供給されて、バックアップ状態に移行す
る。この時、回路電源VCC1、VCC2には電流は流
れない。
【0040】主電池16の容量が無くなり、さらに二次
電池17の放電が進んで回路電源VCC3が2V以下に
なった時は電圧判定回路BLDLの出力が「L」とな
り、電界効果トランジスタFET4はOFFとなる。そ
の後は二次電池17からの電流は流れず、二次電池の過
放電は防止される。
【0041】図4は各回路電源の供給先を示すブロック
図である。回路電源VCC1はリプルを含んでおり、該
回路電源VCC1はリプルの影響を受けない回路、また
はノイズ成分を多く発生するEL11とブザー14に供
給される。
【0042】一方、回路電源VCC2のリプルは回路電
源VCC1に比べて小さく、アナログ回路22と無線ブ
ロック12とに供給される。回路電源VCC3は二次電
池17によりバックアップされており、デジタル回路2
3に供給される。デジタル回路23には図1に示したゲ
ート類を含んでいる。
【0043】図5は無線ブロック12の電源部分を抽出
した回路図である。回路電源VCC2は安定化されて無
線共通電源として供給される。共通部分は無線ブロック
12のうちTCXO(温度補償された水晶発振器)とV
CO(電圧により周波数が変化する発振器)およびPL
L(VCOの周波数を分周してTCXOの周波数と位相
差を検出する比較器)からなり、特に電源電圧変動が周
波数の変動要素となるため回路電源VCC2をさらに安
定化している。ここではトランジスタTR1の制御をオ
ペアンプOPAMPで制御している。出力電圧は回路電
源VCC2より低い2.8Vとしている。基準電圧を図
1の基準電圧19と共有することにより基準電圧19が
ばらついても必ず回路電源VCC2>無線共通電源が成
立する。この結果、回路電源VCC2と無線共通電源の
電圧差を小さくすることができる。
【0044】無線ブロック12の受信部の電源は回路電
源VCC2を電界効果トランジスタFET5により開閉
している。同様に無線ブロック12の送信部の電源は回
路電源VCC2を電界効果トランジスタFET6により
開閉している。ただし送信開始時の急激な回路電源VC
C2の負荷変動および無線共通部分に対しての負荷変動
により無線共通電源が変動し無線の送信周波数が変動す
るなどの影響が出てくることがある。これを防ぐため、
電界効果トランジスタFET6のゲートを直接制御信号
TXBCと同じタイミングで駆動せず、抵抗R8を介し
出力側からコンデンサC8を通して帰還をかけ、立ち上
がりを緩やかにしている。また、無線送信電源を素早く
OFFさせ不要な電波を出さないためにダイオードD3
が必要である。
【0045】図6は制御信号TXBCと無線送信電源の
関係を示した説明図である。制御信号TXBCの立ち上
がりから無線送信電源がほぼ直線的に上昇を開始してい
る。その時間△Tは抵抗7とコンデンサ7の時定数によ
り決定される。従来は図7に示す様に、コンデンサR8
は抵抗C8とグラウンド間に挿入されていた。このとき
は電界効果トランジスタFET6のスレッショルド電圧
の関係でONするまでに時間Tdを必要とし、立ち上が
りは図6に較べ直線性で劣っていた。本発明はこのよう
にして電源および回路負荷の変動を押さえ、安定した周
波数を保つことができた。
【0046】(実施例2) 図10は本発明のうち、NMI発生回路20の他の実施
例を示した回路図である。本例では、説明のためリセッ
ト発生回路21を追加している。
【0047】NMI発生回路20について説明すれば、
主電池16の電圧が3.4V以上に上昇しBLDH出力
S6が立ち上がると、抵抗R10とコンデンサC9の時
定数で決まるワンショットパルスがANDゲートQ4に
入力される。NMI禁止信号S4が「L」であり、かつ
フリップフロップFF2が初期化終了信号S3によりセ
ットされているときにNMI信号S5が出力される。
【0048】NMI処理が開始されると、NMI禁止信
号S4が「H」となり、ANDゲートQ4がOFFする
ため、多重にNMI信号S5が発生することはない。
【0049】
【発明の効果】上記構成から、本発明は、 (1)回路電源をVCC1からVCC3に分離すること
により、無線を搭載したハンディターミナルでもリプル
の影響を受けずにスイッチングレギュレータを使用し、
結果的に電池の寿命を延ばすことができる。 (2)スイッチングレギュレータの帰還を制御すること
により、出力電流が少ない時にさらに回路全体の電流を
減らすことができる。 (3)メモリバックアップ電源の電圧を常時監視し、二
次電池の放電終止電圧になった時に二次電池の過放電を
防止するようにしたことで、二次電池そのものの寿命を
延ばすことができ、電池交換を不要とした。 (4)メモリバックアップ電源の電圧を常時監視し、メ
モリバックアップ電圧が低いときは、電池挿入後もしく
は電池交換後のNMI動作を禁止し、リセットすること
でパーワーオンリセットがかかり装置の誤動作を防止で
きる。 (5)リセット直後の初期化動作が完了するまでの間に
主電池が外された場合、その後の電圧復帰時にNIM動
作を禁止してリセットをかけることにより誤動作を防止
できる。 (6)無線送信電源を直線的に立ちあげることにより電
源および回路負荷の変動を押さえ、安定した周波数を保
つことができる。 などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である電源回路を示した図であ
る。
【図2】ハンディターミナルのブロック図である。
【図3】図1に示した回路のタイミングチャート図であ
る。
【図4】各回路電源の供給先を示す図である。
【図5】無線ブロック12の電源部分を抽出した図であ
る。
【図6】電界効果トランジスタFET6の制御信号TX
BCと無線送信電源の関係を示した図である。
【図7】従来の無線送信電源のスイッチである。
【図8】従来の電源回路を詳細に示した図である。
【図9】従来のハンディターミナルにおける各回路電源
の供給先を示す図である。
【図10】本発明のうち、リセット発生回路21とNM
発生回路20の別の実施例を示した図である。
【符号の説明】
1 電源回路 2 CPU 3 ROM 4 LCDコントローラ 5 RAM 6 ゲートアレー 7 システムコントローラ 8 I/Oコントローラ 9 RTC(リアルタイムクロック=時計機能) 10 キースイッチ 11 ブザー 12 無線ブロック 13 転送コイル 14 EL(エレクトロルミネッセンス) 15 表示装置(液晶パネルなど) 16 主電池 17 二次電池 18 スイッチングレギュレータ 19 基準電源 20 NMI発生回 21 リセット発生回路 22 アナログ回路 23 デジタル回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 7/00 - 7/12 H02J 7/34 - 7/36 H02M 3/00 - 3/44 H04B 1/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池で動作するスイッチングレギュレー
    タを電源として搭載し、バックアップ回路を介して前記
    電源によって充電されるメモリバックアップ用の二次電
    池を備えた携帯用端末機において、前記スイッチングレ
    ギュレータのリプルノイズ成分の帰還回路にスイッチ素
    子を設け、前記携帯用端末の消費電流が少ないときには
    前記スイッチ素子をOFFすることによって出力電圧か
    らのリプルノイズ成分の帰還を切り、携帯用端末全体と
    しての消費電力を低減するようにしたことを特徴とする
    携帯用端末機の電源回路。
  2. 【請求項2】 メモリバックアップ用の二次電池を持つ
    携帯用端末機において、電圧判定回路を設け、電源電圧
    を前記電圧判定回路で常時監視し、前記電源電圧が予め
    定められた電圧以下に低下した時、前記二次電池を前記
    バックアップ回路から切り放すことを特徴とした請求項
    1記載の携帯用端末機の電源回路。
  3. 【請求項3】 メモリバックアップ用の電源最低電圧ま
    たは二次電池の放電終止電圧のいずれか高いほうの電圧
    を、予め定められた電圧としたことを特徴とする請求項
    2記載の携帯用端末機の電源回路。
  4. 【請求項4】 電池で動作するスイッチングレギュレー
    タを電源として搭載し、バックアップ回路を介して前記
    電源によって充電されるメモリバックアップ用の二次電
    池を備え、無線送信回路を搭載した携帯用端末機におい
    て、前記無線送信回路の電源開閉を行う為のトランジス
    タもしくは電界効果トランジスタを設け、前記トランジ
    スタもしくは電界効果トランジスタのベースもしくはゲ
    ートとその制御信号との間に抵抗を接続し、前記ベース
    もしくはゲートとコレクタもしくはドレインの出力との
    間にコンデンサを接続して帰還をかけ、開閉された前記
    無線送信回路の電源の立ち上がり制御をしたことを特徴
    とした請求項1記載の携帯用端末機の電源回路。
  5. 【請求項5】 携帯用端末機のメモリバックアップ回路
    において、該メモリバックアップ回路はフリップフロッ
    プなどの記憶回路と、少なくとも2個の電圧判定回路と
    を有し、該電圧判定回路のうち、判定電圧が低い電圧判
    定回路ではメモリバックアップ中の電源電圧が予め定め
    られたメモリのバックアップに必要な電圧以下かどうか
    を監視し、前記電圧判定回路のうち判定電圧が高い電圧
    判定回路では主電池が携帯用端末機の動作に必要な電圧
    以上に達したかどうかを監視し、電池電圧が低い判定電
    圧から高い判定電圧になった時、CPUに対してリセッ
    トをかけるようにしたことを特徴とする請求項3記載の
    携帯用端末機の電源回路。
  6. 【請求項6】 携帯用端末機のメモリバックアップ回路
    において、該メモリバックアップ回路にはフリップフロ
    ップなどの記憶回路と、電圧判定回路と、初期化完了信
    号とを有し、電圧判定回路は主電池が携帯用端末機の動
    作に必要な電圧に達したかどうかを監視し、電池電圧が
    低い状態から前記電圧判定回路の判定電圧以上の高い状
    態に達した時に前記初期化完了信号が出ている状態であ
    ればCPUに対してNMIをかけ、前記初期化完了信号
    が出ていない状態であればリセットをかけることを特徴
    とした請求項3記載の携帯用端末機の電源回路。
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