JP3871916B2 - Display device - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画素毎にTFT(薄膜トランジスタ)とEL素子を配置した、アクティブマトリクス型EL表示装置に関する。特に、EL素子に流れる電流をアナログ的に変化させて階調を表現するアナログ階調方式のアクティブマトリクス型EL表示装置に関する。
【0002】
なお、本明細書において、EL素子とは、一重項状態からの発光(蛍光)をおこなうものと、三重項状態からの発光(燐光)をおこなうものの両方を含むものとする。
【0003】
【従来の技術】
近年、情報通信の活発化により、情報通信機器の需要が高まっている。ここで、これらの情報通信機器には、画像を表示するための表示装置が欠かせない。表示装置としては、自発光素子であるEL素子を用いたEL表示装置が注目されている。
【0004】
ここで、表示部の大型化及び高精細化に伴い、画素毎にTFTを配置したアクティブマトリクス型の表示装置が主流となりつつある。
【0005】
図4にアクティブマトリクス型EL表示装置のブロック図を示す。画素部401の周りに、ソース信号線駆動回路402、ゲート信号線駆動回路403が配置されている。ソース信号線駆動回路402から出力される信号は、ソース信号線S1〜Sxに入力され、各画素に伝達される。また、ゲート信号線駆動回路403から出力される信号は、ゲート信号線G1〜Gyに入力され、各画素に伝達される。ソース信号線に平行に電源供給線(電源線)V1〜Vxが配置され各画素に電流を供給する。
【0006】
ここで、表示装置を小型化し、また作製上のコストも低減するために、画素部及び駆動回路部(ソース信号線駆動回路及びゲート信号線駆動回路)を1つの基板上に作製する試みがなされている。この際、多結晶半導体層を用いて、画素部及び駆動回路部のTFTを作製する。
【0007】
図4のアクティブマトリクス型EL表示装置の画素の構造についての例を図5に示す。
【0008】
スイッチング用TFT504のゲート電極はゲート信号線G1〜Gyのうちの1本Gに接続され、ソース領域もしくはドレイン領域の一方は、ソース信号線S1〜Sxのうちの1本Sに接続され、もう一方はコンデンサ505の一方の電極及びEL駆動用TFT506のゲート電極に接続されている。コンデンサ505の電極でスイッチング用TFT504と接続されていない側は、電源供給線V1〜Vxのうちの1本Vに接続されている。EL駆動用TFT506のソース領域もしくはドレイン領域の一方は、電源供給線Vに接続されており、もう一方はEL素子507に接続されている。
【0009】
ゲート信号線Gが選択された画素において、ソース信号線Sの信号電位は導通状態になったスイッチング用TFT504を介して、コンデンサ505の一方の電極に入力される。このコンデンサ505の電極間の電圧がEL駆動用TFT506のゲート電極に印加される。この印加電圧に応じてEL駆動用TFT506を介して電源供給線VからEL素子507に電流が流れ、EL素子507は発光する。
【0010】
ここで、EL素子507の発光輝度は、EL素子507を流れる電流にほぼ正比例する。そこで、EL素子507に流れる電流を変化させることによって階調を表現することができる。
【0011】
図5に示した表示装置では、EL素子507に流れる電流は、EL駆動用TFT506を介して電源供給線Vより入力される。ここで一般にTFTのドレイン・ソース間電圧VDSと、そのドレイン電流IDとは、図8に示した様な関係を持っている。
【0012】
図8には、異なるゲート電圧VGSに対応する複数のグラフを示している。ゲート電圧VGSとEL駆動用TFT506の閾値電圧Vthの差の絶対値|VGS―Vth|が大きくなるほど、言い換えればゲート電圧VGSの絶対値|VGS|が大きくなるほど、ドレイン電流IDは大きくなる。
【0013】
ゲート電圧VGSとEL駆動用TFT506の閾値電圧Vthの差の絶対値|VGS―Vth|が、ドレイン・ソース間電圧VDSの絶対値|VDS|よりも大きい場合は、TFTは線型領域で動作し、ドレイン・ソース間電圧VDSの絶対値|VDS|以下の場合は、飽和領域で動作する。
【0014】
EL駆動用TFT506は、一般にドレイン・ソース間電圧VDSの絶対値|VDS|が、ゲート電圧VGSとEL駆動用TFT5006の閾値電圧Vthの差の絶対値|VGS―Vth|以上の、飽和領域で動作している。
【0015】
飽和領域では、次の式1で示す様に、TFTのドレイン電流IDは、ゲート電圧VGSの2乗に比例する。
【0016】
【式1】

Figure 0003871916
【0017】
ここで、Vthは閾値電圧である。μ0は実効移動度、C0はゲート絶縁膜の単位面積あたりの静電容量、Wはゲート幅、Lはゲート長である。
【0018】
この式に従って、EL素子507に入力したい電流の平方根に比例したゲート電圧がTFTに印加されるように、ソース信号線Sに入力する電位を変化させることによって、所定の輝度でEL素子507を発光させる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
画像表示する際、式1に従って、階調に応じた電位をソース信号線に入力する必要がある。
【0020】
しかし、外部より、一般に入力されるビデオ信号は、表現する輝度に対して線型に変化するアナログの電位である。このため、外部より入力されるビデオ信号を、そのままソース信号線に入力しても、正確に階調を表現することができない。
【0021】
そこで、ビデオ信号を予め、外部の補正回路によってEL駆動用TFTの特性に合わせて変換し、駆動信号とした後、ソース信号線駆動回路においてサンプリングし、各画素に出力して所定の階調を表現する手法がある。
【0022】
しかし、ソース信号線駆動回路に信号を入力する前に、こうしたビデオ信号の処理が必要なため、動作を複雑化する一因となっている。また、ソース信号線駆動回路とは、別に補正回路を設ける必要があり、表示装置の小型化を妨げる原因となっている。
【0023】
そこで、ビデオ信号を直接ソース信号線駆動回路に入力し、所定の階調を表現することを課題とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明では、外部より入力され、サンプリングされたビデオ信号に対して、画素部のEL素子に流れる電流が線型に対応するソース信号線駆動回路を有する表示装置を提供する。
【0025】
これによって、ビデオ信号を直接入力して、容易に所定の階調を表現することができる。
【0026】
以下に本発明の構成を示す。
【0027】
本発明によって、
画素毎に、EL素子と、ソース信号線と、前記EL素子を駆動する駆動TFTとを有する表示装置において、
入力したアナログ信号電圧を電流に変換する手段と、
前記電流を、前記駆動TFTと同極性のTFTのゲート・ソース間電圧に変換する手段と、
前記ゲート・ソース間電圧を、ソース線信号として、前記ソース信号線に供給する手段と、
前記ソース線信号を、前記駆動TFTのゲート電極に供給し、前記駆動TFTにおいて前記ソース線信号を電流に変換し、前記EL素子を駆動する手段とを有することを特徴とする表示装置が提供される。
【0028】
本発明によって、
画素毎にソース信号線と、EL駆動用TFTと、電源供給線と、EL素子とを有し、
前記ソース信号線の信号電圧が、前記EL駆動用TFTのゲート電極に入力され、
前記電源供給線より、前記EL駆動用TFTのソース・ドレイン間を介してEL素子に電流が流れる表示装置において、
前記EL駆動用TFTと同じ極性の補正用TFTを有し、
サンプリングしたアナログ信号電圧を、線型に対応する信号電流に変換し、
前記信号電流を、前記補正用TFTのソース・ドレイン間に流すことによって、基準電位から前記補正用TFTのゲート・ソース間電圧だけ変化した駆動電圧を、ソース信号線に出力し、
前記電源供給線の電位を、前記基準電位として、前記EL駆動用TFTのゲート・ソース間電圧が、前記補正用TFTのゲート・ソース間電圧とほぼ等しくなることを特徴とする表示装置が提供される。
【0029】
本発明によって、
画素毎にソース信号線と、EL駆動用TFTと、電源供給線と、EL素子とを有し、
前記ソース信号線の信号電圧は、前記EL駆動用TFTのゲート電極に入力され、
前記電源供給線より、前記EL駆動用TFTのソース・ドレイン間を介して前記EL素子に電流が流れる表示装置において、
信号入力線と、スイッチと、抵抗と、補正用TFTと、オペアンプとを有し、
前記補正用TFTは、前記EL駆動用TFTと同じ極性を有し、
前記抵抗は、第1の端子と第2の端子とを有し、
前記オペアンプは、非反転入力端子と反転入力端子と出力端子とを有し、
前記信号入力線は、前記スイッチを介して前記抵抗の第1の端子に接続され、
前記抵抗の第2の端子は、前記オペアンプの反転入力端子及び前記補正用TFTのソース領域もしくはドレイン領域に接続され、
前記補正用TFTのソース領域もしくはドレイン領域で、前記オペアンプの反転入力端子に接続されていない側は、前記オペアンプの出力端子及び前記ソース信号線に接続され、
前記補正用TFTのゲート電極は、前記補正用TFTのドレイン領域もしくはソース領域と接続されていることを特徴とする表示装置が提供される。
【0030】
前記オペアンプの非反転入力端子の電位と、前記電源供給線の電位とを等しくすることを特徴とする表示装置であってもよい。
【0031】
スイッチング用TFTを有し、
前記ソース信号線は、前記スイッチング用TFTのソース・ドレイン間を介して、前記EL駆動用TFTのゲート電極に接続されることを特徴とする表示装置であってもよい。
【0032】
リセット用TFTを有し、
前記リセット用TFTのソース領域もしくはドレイン領域は、一方は、前記オペアンプの出力端子に接続され、もう一方は一定の電位が与えられていることを特徴とする表示装置であってもよい。
【0033】
前記表示装置を用いることを特徴とするパーソナルコンピュータ、ビデオカメラ、ヘッドマウントディスプレイ、画像再生装置、携帯情報端末であってもよい。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明の構成について、図1を用いて説明する。
【0035】
図1において、本発明のEL表示装置の画素115と、その画素に信号を入力するソース信号線駆動回路の一部118を示す。
【0036】
ソース信号線駆動回路の一部118は、ダイオード101、抵抗103、オペアンプ104、アナログ信号入力線(信号入力線)107、信号線108、スイッチ(スイッチング素子)109、リセット用TFT117によって構成されている。また、ダイオード101は、ゲート電極とドレイン電極を電気的に接続した補正用TFT114によって構成されている。
【0037】
なお、補正用TFT114は、pチャネル型TFTとする。また、リセット用TFT117は、pチャネル型TFTでもnチャネル型TFTでもどちらでも良い。
【0038】
画素は、EL駆動用TFT102、電源供給線(電源線)105、ソース信号線106、ゲート信号線113、スイッチング用TFT111、EL素子112及びコンデンサ119によって構成されている。なお、EL駆動用TFT102は、pチャネル型TFTである。また、スイッチング用TFT111は、pチャネル型TFTでもnチャネル型TFTでもどちらでも良い。
【0039】
ここでは、EL駆動用TFT及び補正用TFTをpチャネル型TFTとしているが、EL駆動用TFT及び補正用TFTとしてnチャネル型TFTを用いても良い。ただし、EL駆動用TFT及び補正用TFTの、極性を同一とし、閾値電圧をほぼ等しくする必要がある。
【0040】
アナログ信号入力線107に、信号線108が接続され、信号線108は、スイッチ109を介して抵抗103に接続されている。抵抗103は、オペアンプ104の反転入力端子116bに接続されている。オペアンプ104の反転入力端子116bは、補正用TFT114のソース領域に接続されている。また、オペアンプ104の非反転入力端子116aには、基準電位Vrefが入力される。オペアンプ104の出力端子は、補正用TFT114のドレイン領域及びソース信号線106に接続されている。リセット用TFT117のソース領域もしくはドレイン領域は、一方は、ソース信号線106に接続され、もう一方は、接地されている。
【0041】
スイッチング用TFT111のゲート電極は、ゲート信号線113に接続され、スイッチング用TFT111のソース領域もしくはドレイン領域のどちらか一方は、ソース信号線106に接続され、もう一方は、EL駆動用TFT102のゲート電極及びコンデンサ119の一方の電極に接続されている。EL駆動用TFT102のソース領域は、電源供給線105に接続され、ドレイン領域はEL素子112の陽極に接続されている。コンデンサのもう一方の電極は電源供給線105に接続されている。EL素子112の陰極は、基準電源線に接続されているが、ここでは基準電源線は図示していない。
【0042】
図1に示した表示装置の駆動方法について説明する。
【0043】
アナログ信号入力線107に入力されたビデオ信号の信号電圧Vinは、スイッチ109を開閉することによってサンプリングされ、信号線108に入力される。
【0044】
ここで、信号電位Vinは基準電位Vref以上の値をとり、その値が大きい程、高い輝度を表す信号であるとする。
【0045】
ここで、オペアンプ104の反転入力端子116bと出力端子がダイオード101を介して接続されているため、反転入力端子116bの電位は、非反転入力端子116aと等しくなる。つまり、反転入力端子116bの電位は、基準電位Vrefと等しくなる。そのため、抵抗103間の電圧は、Vin−Vrefとなり、式2に示す電流I1が抵抗を流れる。
【0046】
【式2】
Figure 0003871916
【0047】
なお、電流I1は、抵抗のアナログ信号入力線107に接続された側から反転入力端子116bに接続された側に向かって流れる。
【0048】
ここで、Rは抵抗103の抵抗値である。この電流I1は、ダイオード101に入力される。ダイオード101を構成する補正用TFT114のドレイン電流が電流I1に相当する。ここで、補正用TFT114は、ドレイン領域とゲート電極が接続されているため、ゲート電圧とドレイン・ソース間電圧が等しい。そのため補正用TFT114は、飽和領域で動作する。
【0049】
またこのとき、補正用TFT114は、pチャネル型TFTであるから、オペアンプ104の反転入力端子116bに接続されている側の電位が、オペアンプ104の出力端子に接続されている側の電位よりも高くなければ、導通状態にならない。
【0050】
そのため、オペアンプ104の反転入力端子116bに接続された側が、ソース領域となり、オペアンプ104の出力端子に接続された側が、ドレイン領域になり、一方向のみに電流を流すダイオードとして用いられる。
【0051】
飽和領域で動作するTFTにおいては、先に示した式1が成立する。式1を変形し、ゲート電圧について解く。これにより、ドレイン電流がI1の時のゲート電圧VGS1を求めたものが、式3である。
【0052】
【式3】
Figure 0003871916
【0053】
なお、W1は、補正用TFT114のゲート幅、L1は補正用TFT114のゲート長である。また、Vth1は、補正用TFT114の閾値電圧である。
【0054】
ただしここでは、補正用TFT114は、pチャネル型TFTであるのでゲート電圧VGS1及び閾値電圧Vth1は、通常0以下の値となる。
【0055】
ここで、最初、リセット用TFT117が導通状態にあり、ソース信号線106の電位は、0Vであるとする。
【0056】
その後リセット用TFT117を非導通状態にすると、補正用TFT114のゲート電圧とドレイン・ソース間電圧は等しいため、ソース信号線には、基準電位Vrefから電圧VGS1だけ変化した電位Vref+VGS1が入力される。
【0057】
ソース信号線106に電位Vref+VGS1を入力する前に、リセット用TFT117を導通状態にすることによって、ソース信号線106の電位を0Vにしているのは、もし仮に、ある状態でのソース信号線106の電位が、その次にアナログ信号入力線107に入力された信号電位による、オペアンプ104の反転入力端子116bの電位よりも高くなってしまった場合に、補正用TFT114のソース領域とドレイン領域が入れ替わり、補正用TFT114は、非導通状態となってオペアンプ104の入出力間の帰還が効かなくなってしまうのを防ぐためである。
【0058】
なお、リセット用TFT117を導通状態にすることによって、オペアンプ104の出力端子に与えられる電位は、0Vに限らない。一般に、アナログ信号入力線に入力された信号の最も高い電位に対応する、ソース信号線に出力された最も低い電位(以下、最低電位VSLOWと呼ぶ)以下に設定すればよい。つまり、リセット用TFT117を導通状態にすることによって、オペアンプ104の出力端子の電位を、最低電位VSLOW以下に設定する。
【0059】
pチャネル型TFTである補正用TFTが常に導通状態となるように、オペアンプの出力端子の電位を、最低電位VSLOWに設定する動作を、本明細書中では、リセット動作と呼ぶことにする。
【0060】
リセット動作は、帰線期間(水平帰線期間)中等に行うことができる。
【0061】
ソース信号線106に入力された電位Vref+VGS1は、ゲート信号線113に信号が入力され、導通状態となったスイッチング用TFT111を介して、コンデンサ119及びEL駆動用TFT102のゲート電極に入力される。ここで、電源供給線105の電位(電源電位)は、基準電位Vrefと同じに設定されている。よって、導通状態のEL駆動用TFT102のソース領域はVrefの電位となっている。
【0062】
このとき、EL駆動用TFT102のゲート電圧VGS2は、補正用TFT114のゲート電圧VGS1と等しくなる。
【0063】
EL駆動用TFT102も飽和領域で動作する場合、式1が成立するので、このときのドレイン電流I2を求めたものが式4である。
【0064】
【式4】
Figure 0003871916
【0065】
ここで、Vth2は、EL駆動用TFT102の閾値電圧とする。また、W2及びL2は、EL駆動用TFT102のゲート幅及びゲート長である。
【0066】
補正用TFT114とEL駆動用TFT102の閾値電圧Vth1とVth2はほぼ等しいとすると、次の式5に示すように、EL駆動用TFT102のドレイン電流I2は、これら2つのTFTの閾値電圧に依存しない。
【0067】
【式5】
Figure 0003871916
【0068】
こうして、電流I1に線型に対応する電流I2をEL素子112に入力することができる。
【0069】
なお、電流I1は式2より入力電位Vinに比例する。上記構成のEL表示装置の映像信号の信号電位VinとEL素子の輝度の関係を示したグラフを図2に示す。横軸に映像信号の信号電位Vinをとり、縦軸にEL素子の輝度を示した。この様に、入力電圧Vinに線型に対応する輝度でEL素子112を発光させることができる。
【0070】
図1で示した構成のEL表示装置を動作させる際のタイミングチャートを図3に示す。なお、このEL表示装置は、x本のソース信号線S1〜Sxを有し、x本の電源供給線V1〜Vxを有し、y本のゲート信号線G1〜Gyを有するものとする。
【0071】
また、ここではスイッチング用TFT及びリセット用TFTはnチャネル型TFTとするが、pチャネル型TFTを用いる場合は、ゲート信号線G1〜Gy及びリセット用TFTのゲート電極に入力する信号の位相を逆にすれば良い。
【0072】
はじめゲート信号線G1に信号が入力され、ゲート信号線G1に接続された全てのスイッチング用TFTが導通状態となる。このゲート信号線G1が選択されている期間を第1のライン期間L1と呼ぶことにする。第1のライン期間L1の間に、アナログ信号入力線より入力された信号が、ソース信号線S1〜Sxに順に入力される。この入力された信号電位に応じた輝度でEL素子は発光する。
【0073】
全てのソース信号線S1〜Sxに信号が入力され終わると、再びソース信号線S1から信号を入力するために、帰線期間Lbが設けられている。この帰線期間Lbの間に、リセット用TFTのゲート電極に信号Resが入力されて、リセット用TFTは導通状態となり、全てのソース信号線S1〜Sxの電位を0Vにする。
【0074】
その後、ゲート信号線G2に信号が入力されて、ゲート信号線G2に接続された全てのスイッチング用TFTが導通状態となり、第2のライン期間L2が始まる。第1のライン期間L1の場合と同様に、第2のライン期間L2の間にアナログ信号入力線より入力された信号が、ソース信号線S1〜Sxに順に入力され、この入力された信号電位に応じた輝度でEL素子は発光する。
【0075】
全てのソース信号線S1〜Sxに信号が入力され終わると、再びソース信号線S1から信号を入力するために、帰線期間Lbが設けられている。この帰線期間Lbの間に、リセット用TFTのゲート電極に信号Resが入力されて、リセット用TFTは導通状態となり、全てのソース信号線S1〜Sxの電位を0Vにする。
【0076】
同様の操作を全てのゲート信号線G1〜Gyについて繰り返し、1つの画像を表示する。1つの画像を表示する期間を、1フレーム期間と呼び、上記操作によって第1のフレーム期間F1が終了する。
【0077】
その後、再びゲート信号線G1が選択されて、第2のフレーム期間F2が始まる。
【0078】
図1に示した本発明のEL表示装置では、上記動作を繰り返して画像の表示を行う。
【0079】
なお、図19のように、バッファ回路190を、スイッチ109と抵抗103の間に設けても良い。バッファ回路190は、バッファ191とコンデンサ192によって構成される。
【0080】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について説明する。
【0081】
(実施例1)
本実施例では、図1における補正用TFTとEL駆動用TFTをnチャネル型TFTで構成した例について、図9を用いて説明する。なお、図1と同じ部分は、同じ符号を用いて示す。
【0082】
図9において、本発明のEL表示装置の画素115と、その画素に信号を入力するソース信号線駆動回路の一部118を示す。
【0083】
ソース信号線駆動回路118は、ダイオード101、抵抗103、オペアンプ104、アナログ信号入力線107、信号線108、スイッチ109、リセット用TFT117によって構成されている。また、ダイオード101は、ゲート電極とドレイン領域を電気的に接続した補正用TFT914によって構成されている。
【0084】
なお、補正用TFT914は、nチャネル型TFTとする。また、リセット用TFT117は、pチャネル型TFTでもnチャネル型TFTでもどちらでも良い。
【0085】
画素115は、EL駆動用TFT902、電源供給線105、ソース信号線106、スイッチング用TFT111、EL素子112、ゲート信号線113及びコンデンサ119によって構成されている。なお、EL駆動用TFT902は、nチャネル型TFTである。また、スイッチング用TFT111は、pチャネル型TFTでもnチャネル型TFTでもどちらでも良い。
【0086】
アナログ信号入力線107に、信号線108が接続され、信号線108は、スイッチ109を介して抵抗103に接続されている。抵抗103は、オペアンプ104の反転入力端子116bに接続されている。オペアンプ104の反転入力端子116bは、補正用TFT914のソース領域に接続されている。また、オペアンプ104の非反転入力端子116aには、基準電位Vrefが入力される。オペアンプ104の出力端子は、補正用TFT914のドレイン領域及びソース信号線106に接続されている。リセット用TFT117のソース領域もしくはドレイン領域は、一方は、ソース信号線106に接続され、もう一方は、接地されている。
【0087】
スイッチング用TFT111のゲート電極は、ゲート信号線113に接続され、スイッチング用TFT111のソース領域もしくはドレイン領域のどちらか一方は、ソース信号線106に接続され、もう一方は、EL駆動用TFT902のゲート電極及びコンデンサ119の一方の電極に接続されている。EL駆動用TFT902のソース領域は、電源供給線105に接続され、ドレイン領域はEL素子112の陰極に接続されている。コンデンサのもう一方の電極は電源供給線105に接続されている。EL素子112の陽極は、基準電源線に接続されているが、ここでは基準電源線は図示していない。
【0088】
図9に示した表示装置の駆動方法について説明する。
【0089】
アナログ信号入力線107に入力された映像信号の信号電位Vinは、スイッチ109を開閉することによってサンプリングされ、信号線108に入力される。
【0090】
ここで、本実施例では、信号電位Vinは基準電位Vref以下の値を持ち、その値が小さいほど、大きな輝度を表す信号であるとする。
【0091】
ここで、オペアンプ104の反転入力端子116bと出力端子がダイオード101を介して接続されているため、反転入力端子116bの電位は、非反転入力端子116aと等しくなる。つまり、反転入力端子116bの電位は、基準電位Vrefと等しくなる。そのため、抵抗103間の電圧は、Vref−Vinとなり、式6に示す電流I1が抵抗を流れる。
【0092】
【式6】
Figure 0003871916
【0093】
なお、本実施例では、電流I1は、抵抗のオペアンプ104の反転入力端子116bに接続された側からアナログ信号入力線107に接続された側に向かって流れる。
【0094】
ここで、Rは抵抗103の抵抗値である。この電流I1は、ダイオード101を流れる。ダイオード101を構成する補正用TFT914のドレイン電流が電流I1に相当する。ここで、補正用TFT914は、ドレイン領域とゲート電極が接続されているため、ゲート電圧とドレイン・ソース間電圧が等しい。そのため補正用TFT914は、飽和領域で動作する。
【0095】
またこのとき、補正用TFT914は、nチャネル型TFTであるから、オペアンプ104の反転入力端子116bに接続されている側の電位が、オペアンプ104の出力端子に接続されている側の電位よりも低くなければ、導通状態にならない。
【0096】
そのため、補正用TFT914は、オペアンプ104の反転入力端子116bに接続された側が、ソース領域となり、オペアンプ104の出力端子に接続された側が、ドレイン領域になり、一方向のみに電流を流すダイオードとして用いられる。
【0097】
飽和領域で動作するTFTにおいては、先に示した式1が成立する。式1を変形し、ゲート電圧について解く。これにより、ドレイン電流がI1の時のゲート電圧VGS1を求めたものが、式7である。
【0098】
【式7】
Figure 0003871916
【0099】
なお、W1は、補正用TFT914のゲート幅、L1は補正用TFT914のゲート長である。また、Vth1は、補正用TFT914の閾値電圧である。
【0100】
ここで、最初、リセット用TFT117が導通状態にあり、ソース信号線106の電位は、0Vであるとする。
【0101】
その後リセット用TFT117を非導通状態にすると、補正用TFT914のゲート電圧とドレイン・ソース間電圧は等しいため、ソース信号線106には、基準電位Vrefより電圧VGS1だけ変化した電位Vref+VGS1が入力される。
【0102】
ソース信号線106に電位Vref+VGS1を入力する前に、リセット用TFT117によって、ソース信号線106の電位を0Vにしているのは、もし仮に、ある状態でのソース信号線106の電位が、その次に入力された信号電位によって変化した、オペアンプ104の反転入力端子116bの電位よりも低くなってしまった場合に、補正用TFT914のソース領域とドレイン領域が入れ替わり、補正用TFT914は、非導通状態となってオペアンプ104の入出力間の帰還が効かなくなってしまうのを防ぐためである。この操作は、帰線期間(水平帰線期間)中におこなえばよい。
【0103】
なお、リセット用TFT117を導通状態にすることによって、オペアンプ104の出力端子に与えられる電位は、0Vに限らない。一般に、アナログ信号入力線に入力された信号の最も低い電位に対応する、ソース信号線に出力された最も高い電位(以下、最高電位VSHiと呼ぶ)以上に設定すればよい。つまり、リセット用TFT117を導通状態にすることによって、オペアンプ104の出力端子の電位を、最高電位VSHi以上に設定する。
【0104】
nチャネル型TFTである補正用TFTが常に導通状態となるように、オペアンプの出力端子の電位を、高い電位に設定する動作を、リセット動作と呼ぶことにする。
【0105】
ソース信号線106に入力された電位Vref+VGS1は、ゲート信号線113に信号が入力され、導通状態となったスイッチング用TFT111を介して、コンデンサ119及びEL駆動用TFT902のゲート電極に入力される。ここで、電源供給線105の電位(電源電位)は、基準電位Vrefと同じに設定されている。よって、導通状態のEL駆動用TFT902のソース領域はVrefの電位となっている。
【0106】
このとき、EL駆動用TFT902のゲート電圧VGS2は、補正用TFT914のゲート電圧VGS1と等しくなる。EL駆動用TFT902も飽和領域で動作する場合、式1が成立するので、このときのドレイン電流I2を求めたものが式8である。
【0107】
【式8】
Figure 0003871916
【0108】
ここで、Vth2は、EL駆動用TFT902の閾値電圧とする。また、W2及びL2は、EL駆動用TFT902のゲート幅及びゲート長である。
【0109】
補正用TFT914とEL駆動用TFT902の閾値電圧Vth1とVth2がほぼ等しいとすると、次の式9に示すように、EL駆動用TFT902のドレイン電流I2は、これら2つのTFTの閾値電圧に依存しない。
【0110】
【式9】
Figure 0003871916
【0111】
こうして、電流I1に線型に対応する電流I2をEL素子112に入力することができる。
【0112】
なお、電流I1は式6より入力電位Vinに比例する。こうして、入力電位Vinに線型に対応する輝度でEL素子112を発光させることができる。
【0113】
図9で示した構成のEL表示装置を動作させる際のタイミングチャートを図10に示す。なお、このEL表示装置は、x本のソース信号線S1〜Sxを有し、x本の電源供給線V1〜Vxを有し、y本のゲート信号線G1〜Gyを有するものとする。
【0114】
また、ここではスイッチング用TFT111及びリセット用TFT117はnチャネル型TFTとするが、pチャネル型TFTを用いる場合は、ゲート信号線G1〜Gy及びリセット用TFT117のゲート電極に入力する信号の位相を逆にすれば良い。
【0115】
はじめゲート信号線G1に信号が入力され、ゲート信号線G1に接続された全てのスイッチング用TFT111が導通状態となる。このゲート信号線G1が選択されている期間を第1のライン期間L1と呼ぶことにする。第1のライン期間L1の間に、アナログ信号入力線107より入力された信号が、ソース信号線S1〜Sxに順に入力される。この入力された信号電位に応じた輝度でEL素子112は発光する。
【0116】
全てのソース信号線S1〜Sxに信号が入力され終わると、再びソース信号線S1から信号を入力するために、帰線期間Lbが設けられている。この帰線期間Lbの間に、リセット用TFT117のゲート電極に信号Resが入力されて、リセット用TFT117は導通状態となり、全てのソース信号線S1〜Sxの電位を0Vにする。
【0117】
その後、ゲート信号線G2に信号が入力されて、ゲート信号線G2に接続された全てのスイッチング用TFT111が導通状態となり、第2のライン期間L2が始まる。第1のライン期間L1の場合と同様に、第2のライン期間L2の間にアナログ信号入力線107より入力された信号が、ソース信号線S1〜Sxに順に入力され、この入力された信号電位に応じた輝度でEL素子112は発光する。
【0118】
全てのソース信号線S1〜Sxに信号が入力され終わると、再びソース信号線S1から信号を入力するために、帰線期間Lbが設けられている。この帰線期間Lbの間に、リセット用TFTのゲート電極に信号Resが入力されて、リセット用TFTは導通状態となり、全てのソース信号線S1〜Sxの電位を0Vにする。
【0119】
同様の操作を全てのゲート信号線G1〜Gy全てについて繰り返し、1つの画像を表示する。1つの画像を表示する期間を、1フレーム期間と呼び、上記操作によって第1のフレーム期間F1が終了する。
【0120】
その後、再びゲート信号線G1が選択されて、第2のフレーム期間F2が始まる。
【0121】
図1に示した本発明のEL表示装置では、上記動作を繰り返して画像の表示を行う。
【0122】
(実施例2)
本実施例では、図1とは異なった構成の駆動回路について説明する。
【0123】
本実施例の構成の駆動回路を図6に示す。なお、図1と同じ部分は同じ符号を用いて示し、説明は省略する。図6においては、図1と異なり、リセット用TFT117が配置されていない。
【0124】
そのため、信号を入力する以前に、ソース信号線106の電位を、次に入力されるビデオ信号によるオペアンプ104の反転入力端子116bの電位より小さくしておく動作を別の手法で行う。この、信号を入力する以前に、ソース信号線106の電位を、次に入力されるビデオ信号によるオペアンプ104の反転入力端子116bの電位より小さくしておく動作を行う期間を、リセット期間と呼ぶことにする。
【0125】
図6において、オペアンプ104の非反転入力端子106aに入力される電位V+は、ビデオ信号をサンプリングする間は、基準電位Vrefに保たれる。一方、リセット期間において、電位VLowに下げられる。ここで、電位VLowは、外部より入力されるビデオ信号によってオペアンプ104の反転入力端子116bがどのような電位となってもその電位より低い値に設定する。
【0126】
そのため、電位VLowは、基準電位Vref以下の電位に設定される。
【0127】
リセット期間において、オペアンプ104の非反転入力端子106aは、電位VLowになる。
【0128】
反転入力端子106bの電位より非反転入力端子106aの電位が小さくなるため、オペアンプ104は、低電源電位を出力する。こうして、オペアンプの出力端子は、十分に低い電位に保たれる。
【0129】
こうして、ソース信号線106の電位はVLow以下となる。
【0130】
このリセット期間の後、オペアンプ104の非反転入力端子116aの電位を再びVrefに戻して、ビデオ信号を取り込めば、オペアンプ104の反転入力端子116bの電位は、常に電位VLowよりも高いので、ダイオード101は、導通状態のまま動作し、オペアアンプ104は入出力間の帰還がかかって、非反転入力端子116aと反転入力端子116bの電位が等しくなるように動作する。
【0131】
このリセット期間は、帰線期間(水平帰線期間)中に設定すればよい。
【0132】
その他の動作については、発明の実施の形態と同様である。
【0133】
図6の構成のEL表示装置を動作させる際のタイミングチャートを図7に示す。なお、このEL表示装置は、x本のソース信号線S1〜Sxを有し、x本の電源供給線V1〜Vxを有し、y本のゲート信号線G1〜Gyを有するものとする。
【0134】
なお、スイッチング用TFT111は、nチャネル型TFTとするが、pチャネル型TFTを用いる場合は、ゲート信号線に入力される信号の位相を逆にすればよい。
【0135】
はじめゲート信号線G1に信号が入力され、ゲート信号線G1に接続された全てのスイッチング用TFT111が導通状態となる。このゲート信号線G1が選択されている期間を第1のライン期間L1と呼ぶことにする。第1のライン期間L1の間に、アナログ信号入力線107より入力された信号が、ソース信号線S1〜Sxに順に入力される。この入力された信号電位に応じた輝度でEL素子112は発光する。
【0136】
全てのソース信号線S1〜Sxに信号が入力され終わると、再びソース信号線S1から信号を入力するために、帰線期間(水平帰線期間)Lbが設けられている。この帰線期間Lbの間に、オペアンプ104の非反転入力端子116aに電位VLowが入力されて、全てのソース信号線S1〜Sxの電位をVLow以下にする。
【0137】
その後、ゲート信号線G2に信号が入力されて、ゲート信号線G2に接続された全てのスイッチング用TFT111が導通状態となり、第2のライン期間L2が始まる。第1のライン期間L1の場合と同様に、第2のライン期間L2の間にアナログ信号入力線107より入力された信号が、ソース信号線S1〜Sxに順に入力され、この入力された信号電位に応じた輝度でEL素子112は発光する。
【0138】
全てのソース信号線S1〜Sxに信号が入力され終わると、再びソース信号線S1から信号を入力するために、帰線期間Lbが設けられている。この帰線期間Lbの間に、オペアンプ104の非反転入力端子116aに電位VLowが入力されて、全てのソース信号線S1〜Sxの電位をVLow以下にする。
【0139】
同様の操作を全てのゲート信号線G1〜Gyについて繰り返し、1つの画像を表示する。1つの画像を表示する期間を、1フレーム期間と呼び、上記操作によって第1のフレーム期間F1が終了する。
【0140】
その後、再びゲート信号線G1が選択されて、第2のフレーム期間F2が始まる。
【0141】
図6に示した本発明のEL表示装置では、上記動作を繰り返して画像の表示を行う。
【0142】
(実施例3)
本実施例では、図9とは異なった構成の駆動回路について説明する。
【0143】
本実施例の構成の駆動回路を図11に示す。なお、図9と同じ部分は同じ符号を用いて示し、説明は省略する。図11においては、図9と異なり、リセット用TFT117が配置されていない。
【0144】
そのため、信号を入力する以前に、ソース信号線106の電位を、次に入力されるビデオ信号によるオペアンプ104の反転入力端子116bの電位より高くしておく動作を別の手法で行う。この、信号を入力する以前に、ソース信号線106の電位を、次に入力されるビデオ信号によるオペアンプ104の反転入力端子116bの電位より高くしておく動作を行う期間を、リセット期間と呼ぶことにする。
【0145】
図11において、オペアンプ104の非反転入力端子116aに入力される電位V+は、ビデオ信号をサンプリングする間は、基準電位Vrefに保たれる。一方、リセット期間において、電位VHiに上げられる。ここで、電位VHiは、外部より入力されるビデオ信号によってオペアンプ104の反転入力端子116bがどのような電位となってもその電位より高い値に設定する。
【0146】
つまり、電位VHiは、基準電位Vref以上の電位に設定される。
【0147】
反転入力端子116bの電位より非反転入力端子116aの電位が大きくなるため、オペアンプは、高電源電位を出力する。こうして、オペアンプの出力端子は、十分に高い電位に保たれる。
【0148】
リセット期間において、オペアンプ104の出力電位は、電位VHi以上になる。このリセット期間の後、オペアンプ104の非反転入力端子116aの電位を再びVrefに戻して、ビデオ信号を取り込めば、オペアンプ104の反転入力端子116bの電位は、常に電位VHiよりも低いので、ダイオード101は、導通状態のまま動作し、オペアアンプ104は入出力間の帰還がかかって、非反転入力端子116aと反転入力端子116bの電位が等しくなるように動作する。
【0149】
このリセット期間は、帰線期間(水平帰線期間)中に設定すればよい。
【0150】
その他の動作については、実施例1と同様である。
【0151】
図11の構成のEL表示装置を動作させる際のタイミングチャートを図12に示す。なお、このEL表示装置は、x−1本のソース信号線S1〜Sxを有し、x−1本の電源供給線V1〜Vxを有し、y−1本のゲート信号線G1〜Gyを有するものとする。
【0152】
なお、スイッチング用TFT111は、nチャネル型TFTとするが、pチャネル型TFTを用いる場合は、ゲート信号線に入力される信号の位相を逆にすればよい。
【0153】
はじめゲート信号線G1に信号が入力され、ゲート信号線G1に接続された全てのスイッチング用TFT111が導通状態となる。このゲート信号線G1が選択されている期間を第1のライン期間L1と呼ぶことにする。第1のライン期間L1の間に、アナログ信号入力線107より入力された信号が、ソース信号線S1〜Sxに順に入力される。この入力された信号電位に応じた輝度でEL素子112は発光する。
【0154】
全てのソース信号線S1〜Sxに信号が入力され終わると、再びソース信号線S1から信号を入力するために、帰線期間(水平帰線期間)Lbが設けられている。この帰線期間Lbの間に、オペアンプ104の非反転入力端子116aに電位VHiが入力されて、全てのソース信号線S1〜Sxの電位をVHi以上にする。
【0155】
その後、ゲート信号線G2に信号が入力されて、ゲート信号線G2に接続された全てのスイッチング用TFT111が導通状態となり、第2のライン期間L2が始まる。第1のライン期間L1の場合と同様に、第2のライン期間L2の間にアナログ信号入力線107より入力された信号が、ソース信号線S1〜Sxに順に入力され、この入力された信号電位に応じた輝度でEL素子112は発光する。
【0156】
全てのソース信号線S1〜Sxに信号が入力され終わると、再びソース信号線S1から信号を入力するために、帰線期間Lbが設けられている。この帰線期間Lbの間に、オペアンプ104の非反転入力端子116aに電位VHiが入力されて、全てのソース信号線S1〜Sxの電位をVHi以上にする。
【0157】
同様の操作を全てのゲート信号線G1〜Gyについて繰り返し、1つの画像を表示する。1つの画像を表示する期間を、1フレーム期間と呼び、上記操作によって第1のフレーム期間F1が終了する。
【0158】
その後、再びゲート信号線G1が選択されて、第2のフレーム期間F2が始まる。
【0159】
図11に示した本発明のEL表示装置では、上記動作を繰り返して画像の表示を行う。
【0160】
(実施例4)
本実施例では、本発明のEL表示装置において、同一基板上に画素部と、画素部の周辺に設ける駆動回路のTFT(nチャネル型TFT及びpチャネル型TFTを代表的に示す)を同時に作製する方法について、図14〜図17を用いて詳細に説明する。
【0161】
まず、本実施例ではコーニング社の#7059ガラスや#1737ガラスなどに代表されるバリウムホウケイ酸ガラス、またはアルミノホウケイ酸ガラスなどのガラスからなる基板300を用いる。なお、基板300としては、透光性を有する基板であれば限定されず、石英基板を用いても良い。また、本実施例の処理温度に耐えうる耐熱性を有するプラスチック基板を用いてもよい。
【0162】
次いで、基板300上に酸化珪素膜、窒化珪素膜または酸化窒化珪素膜などの絶縁膜から成る下地膜301を形成する。本実施例では下地膜301として2層構造を用いるが、前記絶縁膜の単層膜または2層以上積層させた構造を用いても良い。下地膜301の一層目としては、プラズマCVD法を用い、SiH4、NH3、及びN2Oを反応ガスとして成膜される酸化窒化珪素膜301aを10〜200nm(好ましくは50〜100nm)形成する。本実施例では、膜厚50nmの酸化窒化珪素膜301a(組成比Si=32%、O=27%、N=24%、H=17%)を形成した。次いで、下地膜301のニ層目としては、プラズマCVD法を用い、SiH4、及びN2Oを反応ガスとして成膜される酸化窒化珪素膜301bを50〜200nm(好ましくは100〜150nm)の厚さに積層形成する。本実施例では、膜厚100nmの酸化窒化珪素膜301b(組成比Si=32%、O=59%、N=7%、H=2%)を形成した。
【0163】
次いで、下地膜上に半導体層302〜305を形成する。半導体層302〜305は、非晶質構造を有する半導体膜を公知の手段(スパッタ法、LPCVD法、またはプラズマCVD法等)により成膜した後、公知の結晶化処理(レーザー結晶化法、熱結晶化法、またはニッケルなどの触媒を用いた熱結晶化法等)を行って得られた結晶質半導体膜を所望の形状にパターニングして形成する。この半導体層302〜305の厚さは25〜80nm(好ましくは30〜60nm)の厚さで形成する。結晶質半導体膜の材料に限定はないが、好ましくは珪素(シリコン)またはシリコンゲルマニウム(SiXGe1-X(X=0.0001〜0.02))合金などで形成すると良い。本実施例では、プラズマCVD法を用い、55nmの非晶質珪素膜を成膜した後、ニッケルを含む溶液を非晶質珪素膜上に保持させた。この非晶質珪素膜に脱水素化(500℃、1時間)を行った後、熱結晶化(550℃、4時間)を行い、さらに結晶化を改善するためのレーザーアニ―ル処理を行って結晶質珪素膜を形成した。そして、この結晶質珪素膜をフォトリソグラフィ法を用いたパターニング処理によって、半導体層302〜305を形成した。
【0164】
また、半導体層302〜305を形成した後、TFTの閾値電圧を制御するために微量な不純物元素(ボロンまたはリン)のドーピングを行ってもよい。
【0165】
また、レーザー結晶化法で結晶質半導体膜を作製する場合には、パルス発振型または連続発光型のエキシマレーザーやYAGレーザー、YVO4レーザーを用いることができる。これらのレーザーを用いる場合には、レーザー発振器から放射されたレーザー光を光学系で線状に集光し半導体膜に照射する方法を用いると良い。結晶化の条件は実施者が適宣選択するものであるが、エキシマレーザーを用いる場合はパルス発振周波数30Hzとし、レーザーエネルギー密度を100〜400mJ/cm2(代表的には200〜300mJ/cm2)とする。また、YAGレーザーを用いる場合にはその第2高調波を用いパルス発振周波数1〜10kHzとし、レーザーエネルギー密度を300〜600mJ/cm2(代表的には350〜500mJ/cm2)とすると良い。そして幅100〜1000μm、例えば400μmで線状に集光したレーザー光を基板全面に渡って照射し、この時の線状レーザー光の重ね合わせ率(オーバーラップ率)を50〜90%として行えばよい。
【0166】
次いで、半導体層302〜305を覆うゲート絶縁膜306を形成する。ゲート絶縁膜306はプラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さを40〜150nmとして珪素を含む絶縁膜で形成する。本実施例では、プラズマCVD法により110nmの厚さで酸化窒化珪素膜(組成比Si=32%、O=59%、N=7%、H=2%)で形成した。勿論、ゲート絶縁膜は酸化窒化珪素膜に限定されるものでなく、他の珪素を含む絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。
【0167】
また、酸化珪素膜を用いる場合には、プラズマCVD法でTEOS(Tetraethyl Orthosilicate)とO2とを混合し、反応圧力40Pa、基板温度300〜400℃とし、高周波(13.56MHz)電力密度0.5〜0.8W/cm2で放電させて形成することができる。このようにして作製される酸化珪素膜は、その後400〜500℃の熱アニールによりゲート絶縁膜として良好な特性を得ることができる。
【0168】
次いで、図14(A)に示すように、ゲート絶縁膜306上に膜厚20〜100nmの第1の導電膜307と、膜厚100〜400nmの第2の導電膜308とを積層形成する。本実施例では、膜厚30nmのTaN膜からなる第1の導電膜307と、膜厚370nmのW膜からなる第2の導電膜308を積層形成した。TaN膜はスパッタ法で形成し、Taのターゲットを用い、窒素を含む雰囲気内でスパッタした。また、W膜は、Wのターゲットを用いたスパッタ法で形成した。その他に6フッ化タングステン(WF6)を用いる熱CVD法で形成することもできる。いずれにしてもゲート電極として使用するためには低抵抗化を図る必要があり、W膜の抵抗率は20μΩcm以下にすることが望ましい。W膜は結晶粒を大きくすることで低抵抗率化を図ることができるが、W膜中に酸素などの不純物元素が多い場合には結晶化が阻害され高抵抗化する。従って、本実施例では、高純度のW(純度99.9999%)のターゲットを用いたスパッタ法で、さらに成膜時に気相中からの不純物の混入がないように十分配慮してW膜を形成することにより、抵抗率9〜20μΩcmを実現することができた。
【0169】
なお、本実施例では、第1の導電膜307をTaN、第2の導電膜308をWとしたが、特に限定されず、いずれもTa、W、Ti、Mo、Al、Cu、Cr、Ndから選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で形成してもよい。また、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶珪素膜に代表される半導体膜を用いてもよい。また、Ag、Pd、Cuからなる合金を用いてもよい。また、第1の導電膜をタンタル(Ta)膜で形成し、第2の導電膜をW膜とする組み合わせ、第1の導電膜を窒化チタン(TiN)膜で形成し、第2の導電膜をW膜とする組み合わせ、第1の導電膜を窒化タンタル(TaN)膜で形成し、第2の導電膜をAl膜とする組み合わせ、第1の導電膜を窒化タンタル(TaN)膜で形成し、第2の導電膜をCu膜とする組み合わせとしてもよい。
【0170】
次に、図14(B)に示すようにフォトリソグラフィ法を用いてレジストからなるマスク309〜313を形成し、電極及び配線を形成するための第1のエッチング処理を行う。第1のエッチング処理では第1及び第2のエッチング条件で行う。本実施例では第1のエッチング条件として、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用い、エッチング用ガスにCF4とCl2とO2とを用い、それぞれのガス流量比を25/25/10(sccm)とし、1Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成してエッチングを行った。ここでは、松下電器産業(株)製のICPを用いたドライエッチング装置(Model E645−□ICP)を用いた。基板側(試料ステージ)にも150WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。この第1のエッチング条件によりW膜をエッチングして第1の導電層の端部をテーパー形状とする。第1のエッチング条件でのWに対するエッチング速度は200.39nm/min、TaNに対するエッチング速度は80.32nm/minであり、TaNに対するWの選択比は約2.5である。また、この第1のエッチング条件によって、Wのテーパー角は、約26°となる。
【0171】
この後、図14(B)に示すようにレジストからなるマスク309〜313を除去せずに第2のエッチング条件に変え、エッチング用ガスにCF4とCl2とを用い、それぞれのガス流量比を30/30(sccm)とし、1Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成して約30秒程度のエッチングを行った。基板側(試料ステージ)にも20WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。CF4とCl2を混合した第2のエッチング条件ではW膜及びTaN膜とも同程度にエッチングされる。第2のエッチング条件でのWに対するエッチング速度は58.97nm/min、TaNに対するエッチング速度は66.43nm/minである。なお、ゲート絶縁膜上に残渣を残すことなくエッチングするためには、10〜20%程度の割合でエッチング時間を増加させると良い。
【0172】
上記第1のエッチング処理では、レジストからなるマスクの形状を適したものとすることで、基板側に印加するバイアス電圧の効果により第1の導電層及び第2の導電層の端部がテーパー形状となる。このテーパー部の角度は15〜45°とすればよい。こうして、第1のエッチング処理により第1の導電層と第2の導電層から成る第1の形状の導電層314〜318(第1の導電層314a〜318aと第2の導電層314b〜318b)を形成する。319はゲート絶縁膜であり、第1の形状の導電層314〜318で覆われない領域は20〜50nm程度エッチングされ薄くなった領域が形成される。
【0173】
そして、レジストからなるマスクを除去せずに第1のドーピング処理を行い、半導体層にn型を付与する不純物元素を添加する。(図14(B))ドーピング処理はイオンドープ法、若しくはイオン注入法で行えば良い。イオンドープ法の条件はドーズ量を1×1013〜5×1015atoms/cm3とし、加速電圧を60〜100keVとして行う。本実施例ではドーズ量を1.5×1015atoms/cm3とし、加速電圧を80keVとして行った。n型を付与する不純物元素として15族に属する元素、典型的にはリン(P)または砒素(As)を用いるが、ここではリン(P)を用いた。この場合、導電層314〜318がn型を付与する不純物元素に対するマスクとなり、自己整合的に高濃度不純物領域320〜323が形成される。高濃度不純物領域320〜323には1×1020〜1×1021atoms/cm3の濃度範囲でn型を付与する不純物元素を添加する。
【0174】
次いで、図14(C)に示すようにレジストからなるマスクを除去せずに第2のエッチング処理を行う。ここでは、エッチング用ガスにCF4とCl2とO2とを用い、それぞれのガス流量比を20/20/20(sccm)とし、1Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成してエッチングを行った。基板側(試料ステージ)にも20WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。第2のエッチング処理でのWに対するエッチング速度は124.62nm/min、TaNに対するエッチング速度は20.67nm/minであり、TaNに対するWの選択比は6.05である。従って、W膜が選択的にエッチングされる。この第2のエッチングによりWのテーパー角は70°となった。この第2のエッチング処理により第2の導電層324b〜328bを形成する。一方、第1の導電層314a〜318aは、ほとんどエッチングされず、第1の導電層324a〜328aを形成する。
【0175】
次いで図15(A)に示すように、第2のドーピング処理を行う。ドーピングは第2の導電層324b〜328bを不純物元素に対するマスクとして用い、第1の導電層のテーパー部下方の半導体層に不純物元素が添加されるようにドーピングする。本実施例では、不純物元素としてP(リン)を用い、ドーズ量1.5×1014atoms/cm3、電流密度0.5μA、加速電圧90keVにてプラズマドーピングを行った。こうして、第1の導電層と重なる低濃度不純物領域329〜333を自己整合的に形成する。この低濃度不純物領域329〜333へ添加されたリン(P)の濃度は、1×1017〜5×1018atoms/cm3であり、且つ、第1の導電層のテーパー部の膜厚に従って緩やかな濃度勾配を有している。なお、第1の導電層のテーパー部と重なる半導体層において、第1の導電層のテーパー部の端部から内側に向かって若干、不純物濃度が低くなっているものの、ほぼ同程度の濃度である。また、高濃度不純物領域333〜337にも不純物元素が添加され、高濃度不純物領域333〜337を形成する。
【0176】
次いで、図15(B)に示すようにレジストからなるマスクを除去してからフォトリソグラフィー法を用いて、第3のエッチング処理を行う。この第3のエッチング処理では第1の導電層のテーパー部を部分的にエッチングして、第2の導電層と重なる形状にするために行われる。ただし、第3のエッチングを行わない領域には、図15(B)に示すようにレジスト(338、339)からなるマスクを形成する。
【0177】
第3のエッチング処理におけるエッチング条件は、エッチングガスとしてCl2とSF6とを用い、それぞれのガス流量比を10/50(sccm)として第1及び第2のエッチングと同様にICPエッチング法を用いて行う。なお、第3のエッチング処理でのTaNに対するエッチング速度は、111.2nm/minであり、ゲート絶縁膜に対するエッチング速度は、12.8nm/minである。
【0178】
本実施例では、1.3Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成してエッチングを行った。基板側(試料ステージ)にも10WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。以上により、第1の導電層340a〜342aが形成される。
【0179】
上記第3のエッチングによって、第1の導電層340a〜342aと重ならない不純物領域(LDD領域)343〜345が形成される。なお、不純物領域(GOLD領域)346および347は、第1の導電層324aおよび326aと重なったままである。
【0180】
また、第1の導電層324aと第2の導電層324bとで形成された電極は、最終的に駆動回路のnチャネル型TFTのゲート電極となり、また、第1の導電層340aと第2の導電層340bとで形成された電極は、最終的に駆動回路のpチャネル型TFTのゲート電極となる。
【0181】
同様に、第1の導電層341aと第2の導電層341bとで形成された電極は、最終的に画素部のnチャネル型TFTのゲート電極となり、第1の導電層342aと第2の導電層342bとで形成された電極は、最終的に画素部のpチャネル型TFTのゲート電極となる。さらに第1の導電層326aと第2の導電層326bとで形成された電極は、最終的に画素部のコンデンサ(保持容量)の一方の電極となる。
【0182】
このようにして、本実施例は、第1の導電層340a〜342aと重ならない不純物領域(LDD領域)343〜345と、第1の導電層324aおよび326aと重なる不純物領域(GOLD領域)346および347を同時に形成することができ、TFT特性に応じた作り分けが可能となる。
【0183】
次に、レジストからなるマスク338及び339を除去した後、ゲート絶縁膜319をエッチング処理する。ここでのエッチング処理は、エッチングガスにCHF3を用い、反応性イオンエッチング法(RIE法)を用いて行う。本実施例では、チャンバー圧力6.7Pa、RF電力800W、CHF3ガス流量35sccmで第3のエッチング処理を行った。
【0184】
これにより、高濃度不純物領域333〜337の一部は露呈し、絶縁膜356a〜356eが形成される。
【0185】
次いで、新たにレジストからなるマスク348、349を形成して第3のドーピング処理を行う。この第3のドーピング処理により、pチャネル型TFTの活性層となる半導体層に前記導電型(n型)とは逆の導電型(p型)を付与する不純物元素が添加された不純物領域350〜355を形成する。(図15(C))第1の導電層340a、326aおよび342aを不純物元素に対するマスクとして用い、p型を付与する不純物元素を添加して自己整合的に不純物領域を形成する。
【0186】
本実施例では、不純物領域350〜355はジボラン(B26)を用いたイオンドープ法で形成する。なお、この第3のドーピング処理の際には、nチャネル型TFTを形成する半導体層はレジストからなるマスク348、349で覆われている。第1のドーピング処理及び第2のドーピング処理によって、不純物領域350〜355にはそれぞれ異なる濃度でリンが添加されているが、そのいずれの領域においてもp型を付与する不純物元素の濃度が2×1020〜2×1021atoms/cm3となるようにドーピング処理することにより、pチャネル型TFTのソース領域およびドレイン領域として機能するために何ら問題は生じない。
【0187】
以上までの工程でそれぞれの半導体層に不純物領域が形成される。
【0188】
なお、本実施例では、ゲート絶縁膜をエッチングした後で不純物(ボロン)のドーピングを行う方法を示したが、ゲート絶縁膜をエッチングしないで不純物のドーピングを行っても良い。
【0189】
次いで、レジストからなるマスク348、349を除去して図16(A)に示すように第1の層間絶縁膜357を形成する。この第1の層間絶縁膜357としては、プラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さを100〜200nmとして珪素を含む絶縁膜で形成する。本実施例では、プラズマCVD法により膜厚150nmの酸化窒化珪素膜を形成した。勿論、第1の層間絶縁膜357は酸化窒化珪素膜に限定されるものでなく、他の珪素を含む絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。
【0190】
次いで、それぞれの半導体層に添加された不純物元素を活性化処理する工程を行う。この活性化工程はファーネスアニール炉を用いる熱アニール法で行う。熱アニール法としては、酸素濃度が1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下の窒素雰囲気中で400〜700℃、代表的には500〜550℃で行えばよく、本実施例では550℃、4時間の熱処理で活性化処理を行った。なお、熱アニール法の他に、レーザーアニール法、またはラピッドサーマルアニール法(RTA法)を適用することができる。
【0191】
なお、本実施例では、上記活性化処理と同時に、結晶化の際に触媒として使用したニッケルが高濃度のリンを含む不純物領域にゲッタリングされ、主にチャネル形成領域となる半導体層中のニッケル濃度が低減される。このようにして作製したチャネル形成領域を有するTFTはオフ電流値が下がり、結晶性が良いことから高い電界効果移動度が得られ、良好な特性を達成することができる。
【0192】
また、第1の層間絶縁膜を形成する前に活性化処理を行っても良い。ただし、用いた配線材料が熱に弱い場合には、本実施例のように配線等を保護するため層間絶縁膜(シリコンを主成分とする絶縁膜、例えば窒化珪素膜)を形成した後で活性化処理を行うことが好ましい。
【0193】
その他、活性化処理を行った後でドーピング処理を行い、第1の層間絶縁膜を形成させても良い。
【0194】
さらに、3〜100%の水素を含む雰囲気中で、300〜550℃で1〜12時間の熱処理を行い、半導体層を水素化する工程を行う。本実施例では水素を約3%の含む窒素雰囲気中で410℃、1時間の熱処理を行った。この工程は層間絶縁膜に含まれる水素により半導体層のダングリングボンドを終端する工程である。水素化の他の手段として、プラズマ水素化(プラズマにより励起された水素を用いる)を行っても良い。
【0195】
また、活性化処理としてレーザーアニール法を用いる場合には、上記水素化を行った後、エキシマレーザーやYAGレーザー等のレーザー光を照射することが望ましい。
【0196】
次いで、図16(B)に示すように第1の層間絶縁膜357上に有機絶縁物材料から成る第2の層間絶縁膜358を形成する。本実施例では膜厚1.6μmのアクリル樹脂膜を形成した。次いで、各不純物領域333、336、350、352に達するコンタクトホールを形成するためのパターニングを行う。
【0197】
第2の層間絶縁膜358としては、珪素を含む絶縁材料や有機樹脂からなる膜を用いる。珪素を含む絶縁材料としては、酸化珪素、窒化珪素、酸化窒化珪素を用いることができ、また有機樹脂としては、ポリイミド、ポリアミド、アクリル、BCB(ベンゾシクロブテン)などを用いることができる。
【0198】
本実施例では、プラズマCVD法により形成された酸化窒化珪素膜を形成した。なお、酸化窒化珪素膜の膜厚として好ましくは1〜5μm(さらに好ましくは2〜4μm)とすればよい。酸化窒化珪素膜は、膜自身に含まれる水分が少ないためにEL素子の劣化を抑える上で有効である。
【0199】
また、コンタクトホールの形成には、ドライエッチングまたはウエットエッチングを用いることができるが、エッチング時における静電破壊の問題を考えると、ウエットエッチング法を用いるのが望ましい。
【0200】
さらに、ここでのコンタクトホールの形成において、第1層間絶縁膜及び第2層間絶縁膜を同時にエッチングするため、コンタクトホールの形状を考えると第2層間絶縁膜を形成する材料は、第1層間絶縁膜を形成する材料よりもエッチング速度の速いものを用いるのが好ましい。
【0201】
そして、各不純物領域333、336、350、352とそれぞれ電気的に接続する配線359〜366を形成する。そして、膜厚50nmのTi膜と、膜厚500nmの合金膜(AlとTiとの合金膜)との積層膜をパターニングして形成するが、他の導電膜を用いても良い。
【0202】
次いで、その上に透明導電膜を80〜120nmの厚さで形成し、パターニングすることによって透明電極367を形成する。(図16(B))
【0203】
なお、本実施例では、透明電極として酸化インジウム・スズ(ITO)膜や酸化インジウムに2〜20[%]の酸化亜鉛(ZnO)を混合した透明導電膜を用いる。
【0204】
また、透明電極367は、ドレイン配線365と接して重ねて形成することによってEL駆動用TFTのドレイン領域と電気的な接続が形成される。
【0205】
次に、図17(A)に示すように、珪素を含む絶縁膜(本実施例では酸化珪素膜)を500nmの厚さに形成し、透明電極367に対応する位置に開口部を形成して、バンクとして機能する第3の層間絶縁膜368を形成する。開口部を形成する際、ウエットエッチング法を用いることで容易にテーパー形状の側壁とすることが出来る。開口部の側壁が十分になだらかでないと段差に起因するEL層の劣化が顕著な問題となってしまうため、注意が必要である。
【0206】
なお、本実施例においては、第3の層間絶縁膜として酸化珪素でなる膜を用いているが、場合によっては、ポリイミド、ポリアミド、アクリル、BCB(ベンゾシクロブテン)といった有機樹脂膜を用いることもできる。
【0207】
次に、図17(A)で示すようにEL層369を蒸着法により形成し、更に蒸着法により陰極(MgAg電極)370および保護電極371を形成する。このときEL層369及び陰極370を形成するに先立って透明電極367に対して熱処理を施し、水分を完全に除去しておくことが望ましい。なお、本実施例ではEL素子の陰極としてMgAg電極を用いるが、公知の他の材料であっても良い。
【0208】
なお、EL層369としては、公知の材料を用いることができる。本実施例では正孔輸送層(Hole transporting layer)及び発光層(Emitting layer)でなる2層構造をEL層とするが、正孔輸送層、正孔注入層、電子注入層若しくは電子輸送層のいずれかを設ける場合もある。このように組み合わせは既に様々な例が報告されており、そのいずれの構成を用いても構わない。
【0209】
本実施例では正孔輸送層としてポリフェニレンビニレンを蒸着法により形成する。また、発光層としては、ポリビニルカルバゾールに1,3,4−オキサジアゾール誘導体のPBDを30〜40%分子分散させたものを蒸着法により形成し、緑色の発光中心としてクマリン6を約1%添加している。
【0210】
また、保護電極371でもEL層369を水分や酸素から保護することは可能であるが、さらに好ましくはパッシベーション膜372を設けると良い。本実施例ではパッシベーション膜372として300nm厚の窒化珪素膜を設ける。このパッシベーション膜も保護電極371の後に大気解放しないで連続的に形成しても構わない。
【0211】
また、保護電極371は陰極370の劣化を防ぐために設けられ、アルミニウムを主成分とする金属膜が代表的である。勿論、他の材料でも良い。また、EL層369、陰極370は非常に水分に弱いので、保護電極371までを大気解放しないで連続的に形成し、外気からEL層を保護することが望ましい。
【0212】
なお、EL層369の膜厚は10〜400nm(典型的には60〜150nm)、陰極370の厚さは80〜200nm(典型的には100〜150nm)とすれば良い。
【0213】
こうして図17(A)に示すような構造のELモジュールが完成する。なお、本実施例におけるELモジュールの作製工程においては、回路の構成および工程の関係上、ゲート電極を形成している材料であるTa、Wによってソース信号線を形成し、ソース、ドレイン電極を形成している配線材料であるAlによってゲート信号線を形成しているが、異なる材料を用いても良い。
【0214】
また、nチャネル型TFT501及びpチャネル型TFT502を有する駆動回路506と、スイッチング用TFT503、EL駆動用TFT504及びコンデンサ505とを有する画素部507を同一基板上に形成することができる。
【0215】
なお、本実施例においては、スイッチング用TFT503にnチャネル型TFT、EL駆動用TFT504にpチャネル型TFTを用い、EL素子の素子構成から下面出射となる構成を示したが、本実施例は、好ましい一形態にすぎず、これに限られる必要はない。
【0216】
駆動回路506のnチャネル型TFT501はチャネル形成領域381、ゲート電極の一部を構成する第1の導電層324aと重なる低濃度不純物領域329(GOLD領域)とソース領域またはドレイン領域として機能する高濃度不純物領域333を有している。pチャネル型TFT502にはチャネル形成領域382、ゲート電極の一部を構成する第1の導電層340aと重ならない不純物領域353、ソース領域またはドレイン領域として機能する不純物領域350を有している。
【0217】
画素部507のスイッチング用TFT503にはチャネル形成領域383、ゲート電極を形成する第1の導電層341aと重ならず、ゲート電極の外側に形成される低濃度不純物領域344(LDD領域)344とソース領域またはドレイン領域として機能する高濃度不純物領域336を有している。
【0218】
画素部507のEL駆動用TFT504にはチャネル形成領域384、ソース領域またはドレイン領域として機能する高濃度不純物領域352および355を有している。また、コンデンサ505は、第一の導電層326aと第二の導電層326bを一方の電極として機能するように形成されている。
【0219】
なお、本実施例においては、画素電極(陽極)上にEL層を形成させた後、陰極を形成させる構造を示したが、画素電極(陰極)上にEL層及び陽極を形成させる構造としても良い。ただし、この場合には、これまで説明した下面出射と異なり、上面出射の形態をとる。また、この時、EL駆動用TFT504は、nチャネル型TFTで形成するのが望ましい。
【0220】
本実施例は、実施例1〜実施例3と自由に組み合わせて、実施することが可能である。
【0221】
(実施例5)
本実施例では、本発明を用いてEL表示装置を作製した例について図13を用いて説明する。
【0222】
図13(A)は、シーリング材によって封止することによって形成されたEL表示装置の上面図であり、図13(B)は、図13(A)のA−A’における断面図、図13(C)は図13(A)のB−B’における断面図である。
【0223】
基板4001上に設けられた画素部4002と、ソース信号線駆動回路4003と、第1及び第2のゲート信号線駆動回路4004a、4004bとを囲むようにして、シール材4009が設けられている。また画素部4002と、ソース信号線駆動回路4003と、第1及び第2のゲート信号線駆動回路4004a、bとの上にシーリング材4008が設けられている。よって画素部4002と、ソース信号線駆動回路4003と、第1及び第2のゲート信号線駆動回路4004a、bとは、基板4001とシール材4009とシーリング材4008とによって、充填材4210で密封されている。
【0224】
また基板4001上に設けられた画素部4002と、ソース信号線駆動回路4003と、第1及び第2のゲート信号線駆動回路4004a、bとは、複数のTFTを有している。図13(B)では代表的に、下地膜4010上に形成された、ソース信号線駆動回路4003に含まれる駆動TFT(但し、ここではnチャネル型TFTとpチャネル型TFTを図示する)4201及び画素部4002に含まれるEL駆動用TFT4202を図示した。
【0225】
本実施例では、駆動TFT4201には公知の方法で作製されたpチャネル型TFT及びnチャネル型TFTが用いられ、EL駆動用TFT4202には公知の方法で作製されたpチャネル型TFTが用いられる。また、画素部4002にはEL駆動用TFT4202のゲートに接続された保持容量(図示せず)が設けられる。
【0226】
駆動TFT4201及びEL駆動用TFT4202上には層間絶縁膜(平坦化膜)4301が形成され、その上にEL駆動用TFT4202のドレインと電気的に接続する画素電極(陽極)4203が形成される。画素電極4203としては仕事関数の大きい透明導電膜が用いられる。透明導電膜としては、酸化インジウムと酸化スズとの化合物、酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物、酸化亜鉛、酸化スズまたは酸化インジウムを用いることができる。また、前記透明導電膜にガリウムを添加したものを用いても良い。
【0227】
そして、画素電極4203の上には絶縁膜4302が形成され、絶縁膜4302は画素電極4203の上に開口部が形成されている。この開口部において、画素電極4203の上にはEL(エレクトロルミネッセンス)層4204が形成される。EL層4204は公知の有機EL材料または無機EL材料を用いることができる。また、有機EL材料には低分子系(モノマー系)材料と高分子系(ポリマー系)材料があるがどちらを用いても良い。
【0228】
EL層4204の形成方法は公知の蒸着技術もしくは塗布法技術を用いれば良い。また、EL層の構造は正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層または電子注入層を自由に組み合わせて積層構造または単層構造とすれば良い。
【0229】
EL層4204の上には遮光性を有する導電膜(代表的にはアルミニウム、銅もしくは銀を主成分とする導電膜またはそれらと他の導電膜との積層膜)からなる陰極4205が形成される。また、陰極4205とEL層4204の界面に存在する水分や酸素は極力排除しておくことが望ましい。従って、EL層4204を窒素または希ガス雰囲気で形成し、酸素や水分に触れさせないまま陰極4205を形成するといった工夫が必要である。本実施例ではマルチチャンバー方式(クラスターツール方式)の成膜装置を用いることで上述のような成膜を可能とする。そして陰極4205は所定の電圧が与えられている。
【0230】
以上のようにして、画素電極(陽極)4203、EL層4204及び陰極4205からなるEL素子4303が形成される。そしてEL素子4303を覆うように、絶縁膜4302上に保護膜4209が形成されている。保護膜4209は、EL素子4303に酸素や水分等が入り込むのを防ぐのに効果的である。
【0231】
4005aは電源供給線に接続された引き回し配線であり、EL駆動用TFT4202のソース領域に電気的に接続されている。引き回し配線4005aはシール材4009と基板4001との間を通り、異方導電性フィルム4300を介してFPC4006が有するFPC用配線4301に電気的に接続される。
【0232】
シーリング材4008としては、ガラス材、金属材(代表的にはステンレス材)、セラミックス材、プラスチック材(プラスチックフィルムも含む)を用いることができる。プラスチック材としては、FRP(Fiberglass−Reinforced Plastics)板、PVF(ポリビニルフルオライド)フィルム、マイラーフィルム、ポリエステルフィルムまたはアクリル樹脂フィルムを用いることができる。また、アルミニウムホイルをPVFフィルムやマイラーフィルムで挟んだ構造のシートを用いることもできる。
【0233】
但し、EL素子からの光の放射方向がカバー材側に向かう場合にはカバー材は透明でなければならない。その場合には、ガラス板、プラスチック板、ポリエステルフィルムまたはアクリルフィルムのような透明物質を用いる。
【0234】
また、充填材4210としては窒素やアルゴンなどの不活性な気体の他に、紫外線硬化樹脂または熱硬化樹脂を用いることができ、PVC(ポリビニルクロライド)、アクリル、ポリイミド、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、PVB(ポリビニルブチラル)またはEVA(エチレンビニルアセテート)を用いることができる。本実施例では充填材として窒素を用いた。
【0235】
また充填材4210を吸湿性物質(好ましくは酸化バリウム)もしくは酸素を吸着しうる物質にさらしておくために、シーリング材4008の基板4001側の面に凹部4007を設けて吸湿性物質または酸素を吸着しうる物質4207を配置する。そして、吸湿性物質または酸素を吸着しうる物質4207が飛び散らないように、凹部カバー材4208によって吸湿性物質または酸素を吸着しうる物質4207は凹部4007に保持されている。なお凹部カバー材4208は目の細かいメッシュ状になっており、空気や水分は通し、吸湿性物質または酸素を吸着しうる物質4207は通さない構成になっている。吸湿性物質または酸素を吸着しうる物質4207を設けることで、EL素子4303の劣化を抑制できる。
【0236】
図13(C)に示すように、画素電極4203が形成されると同時に、引き回し配線4005a上に接するように導電性膜4203aが形成される。
【0237】
また、異方導電性フィルム4300は導電性フィラー4300aを有している。基板4001とFPC4006とを熱圧着することで、基板4001上の導電性膜4203aとFPC4006上のFPC用配線4301とが、導電性フィラー4300aによって電気的に接続される。
【0238】
本実施例は、実施例1〜実施例4と自由に組み合わせて実施することが可能である。
【0239】
(実施例6)
本発明において、三重項励起子からの燐光を発光に利用できるEL材料を用いることで、外部発光量子効率を飛躍的に向上させることができる。これにより、EL素子の低消費電力化、長寿命化、および軽量化が可能になる。
【0240】
ここで、三重項励起子を利用し、外部発光量子効率を向上させた報告を示す。 (T.Tsutsui, C.Adachi, S.Saito, Photochemical Processes in Organized Molecular Systems, ed.K.Honda, (Elsevier Sci.Pub., Tokyo,1991) p.437.)
【0241】
上記の論文により報告されたEL材料(クマリン色素)の分子式を以下に示す。
【0242】
【化1】
Figure 0003871916
【0243】
(M.A.Baldo, D.F.O'Brien, Y.You, A.Shoustikov, S.Sibley, M.E.Thompson, S.R.Forrest, Nature 395 (1998) p.151.)
【0244】
上記の論文により報告されたEL材料(Pt錯体)の分子式を以下に示す。
【0245】
【化2】
Figure 0003871916
【0246】
(M.A.Baldo, S.Lamansky, P.E.Burrrows, M.E.Thompson, S.R.Forrest, Appl.Phys.Lett.,75 (1999) p.4.) (T.Tsutsui, M.-J.Yang, M.Yahiro, K.Nakamura, T.Watanabe, T.tsuji, Y.Fukuda, T.Wakimoto, S.Mayaguchi, Jpn.Appl.Phys., 38 (12B) (1999) L1502.)
【0247】
上記の論文により報告されたEL材料(Ir錯体)の分子式を以下に示す。
【0248】
【化3】
Figure 0003871916
【0249】
以上のように三重項励起子からの燐光発光を利用できれば原理的には一重項励起子からの蛍光発光を用いる場合より3〜4倍の高い外部発光量子効率の実現が可能となる。
【0250】
なお本実施例は、実施例1〜実施例5と自由に組み合わせて実施することが可能である。
【0251】
(実施例7)
本実施例では、本発明を用いて形成された表示装置を表示媒体として組み込んだ電子機器について説明する。
【0252】
その様な電子機器としては、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ヘッドマウントディスプレイ、ゲーム機、カーナビゲーション、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話または電子書籍等)などが挙げられる。それらの一例を図18に示す。
【0253】
図18(A)はパーソナルコンピュータであり、本体2001、筐体2002、表示部2003、キーボード2004等を含む。本発明の表示装置はパーソナルコンピュータの表示部2003に用いることができる。
【0254】
図18(B)はビデオカメラであり、本体2101、表示部2102、音声入力部2103、操作スイッチ2104、バッテリー2105、受像部2106等を含む。本発明の表示装置はビデオカメラの表示部2102に用いることができる。
【0255】
図18(C)は頭部取り付け型の表示装置(ヘッドマウントディスプレイ)の一部(右片側)であり、本体2301、信号ケーブル2302、頭部固定バンド2303、表示モニタ2304、光学系2305、表示部2306等を含む。本発明の表示装置は頭部取り付け型の表示装置の表示部2306に用いることができる。
【0256】
図18(D)は記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本体2401、記録媒体(CD、LDまたはDVD等)2402、操作スイッチ2403、表示部(a)2404、表示部(b)2405等を含む。表示部(a)は主として画像情報を表示し、表示部(b)は主として文字情報を表示するが、本発明の表示装置は記録媒体を備えた画像再生装置の表示部(a)2404、(b)2405に用いることができる。なお、記録媒体を備えた画像再生装置としては、CD再生装置、ゲーム機器などに本発明を用いることができる。
【0257】
図18(E)は携帯型(モバイル)コンピュータであり、本体2501、カメラ部2502、受像部2503、操作スイッチ2504、表示部2505等を含む。本発明の表示装置は携帯型(モバイル)コンピュータの表示部2505に用いることができる。
【0258】
以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。また、本実施例の電子機器は実施例1〜6のどのような組み合わせからなる構成を用いても実現することができる。
【0259】
【発明の効果】
EL素子に入力される電流が、映像信号(ビデオ信号)の信号電位と線型に対応しないため、階調を表現するのが困難になっていた。
【0260】
本発明では、上記構成によって映像信号の信号電位に線型に対応する輝度でEL素子を発光させることができる。これによって、階調表示を容易に実現する表示装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のEL表示装置の構成を示す回路図。
【図2】 本発明のEL表示装置の入力電圧とEL素子の輝度の関係を示す図。
【図3】 本発明のEL表示装置のタイミングチャートを示す図。
【図4】 従来のEL表示装置の構成を示す図。
【図5】 従来のEL表示装置の画素の構成を示す図。
【図6】 本発明のEL表示装置の構成を示す回路図。
【図7】 本発明のEL表示装置のタイミングチャートを示す図。
【図8】 アナログ階調方式のEL駆動用TFTの動作領域を示す図。
【図9】 本発明のEL表示装置の構成を示す回路図。
【図10】 本発明のEL表示装置のタイミングチャートを示す図。
【図11】 本発明のEL表示装置の構成を示す図。
【図12】 本発明のEL表示装置のタイミングチャートを示す図。
【図13】 本発明のEL表示装置の上面図及び断面図。
【図14】 本発明のEL表示装置の作製工程を示す図。
【図15】 本発明のEL表示装置の作製工程を示す図。
【図16】 本発明のEL表示装置の作製工程を示す図。
【図17】 本発明のEL表示装置の作製工程を示す図。
【図18】 本発明のEL表示装置を用いた電子機器の図。
【図19】 本発明のEL表示装置の構成を示す回路図。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an active matrix EL display device in which a TFT (thin film transistor) and an EL element are arranged for each pixel. In particular, the present invention relates to an analog gradation type active matrix EL display device that expresses gradation by changing the current flowing through the EL element in an analog manner.
[0002]
Note that in this specification, an EL element includes both an element that emits light (fluorescence) from a singlet state and an element that emits light (phosphorescence) from a triplet state.
[0003]
[Prior art]
In recent years, the demand for information communication devices has increased due to the activation of information communication. Here, a display device for displaying an image is indispensable for these information communication devices. As a display device, an EL display device using an EL element which is a self-luminous element has attracted attention.
[0004]
Here, with the increase in size and definition of the display portion, active matrix display devices in which TFTs are arranged for each pixel are becoming mainstream.
[0005]
FIG. 4 is a block diagram of an active matrix EL display device. A source signal line driver circuit 402 and a gate signal line driver circuit 403 are disposed around the pixel portion 401. A signal output from the source signal line driver circuit 402 is input to the source signal lines S1 to Sx and transmitted to each pixel. A signal output from the gate signal line driver circuit 403 is input to the gate signal lines G1 to Gy and transmitted to each pixel. Power supply lines (power supply lines) V1 to Vx are arranged in parallel with the source signal lines and supply current to each pixel.
[0006]
Here, in order to reduce the size of the display device and reduce the manufacturing cost, an attempt is made to manufacture the pixel portion and the driver circuit portion (source signal line driver circuit and gate signal line driver circuit) over one substrate. ing. At this time, TFTs of the pixel portion and the driver circuit portion are manufactured using the polycrystalline semiconductor layer.
[0007]
An example of the pixel structure of the active matrix EL display device of FIG. 4 is shown in FIG.
[0008]
The gate electrode of the switching TFT 504 is connected to one of the gate signal lines G1 to Gy, one of the source region or the drain region is connected to one of the source signal lines S1 to Sx, and the other. Is connected to one electrode of the capacitor 505 and the gate electrode of the EL driving TFT 506. The side of the capacitor 505 that is not connected to the switching TFT 504 is connected to one of the power supply lines V1 to Vx. One of the source region and the drain region of the EL driving TFT 506 is connected to the power supply line V, and the other is connected to the EL element 507.
[0009]
In the pixel in which the gate signal line G is selected, the signal potential of the source signal line S is input to one electrode of the capacitor 505 through the switching TFT 504 that is turned on. The voltage between the electrodes of the capacitor 505 is applied to the gate electrode of the EL driving TFT 506. In response to this applied voltage, a current flows from the power supply line V to the EL element 507 via the EL driving TFT 506, and the EL element 507 emits light.
[0010]
Here, the light emission luminance of the EL element 507 is almost directly proportional to the current flowing through the EL element 507. Therefore, gradation can be expressed by changing the current flowing through the EL element 507.
[0011]
In the display device shown in FIG. 5, the current flowing through the EL element 507 is input from the power supply line V through the EL driving TFT 506. Here, generally, the drain-source voltage V of the TFT DS And its drain current I D Has a relationship as shown in FIG.
[0012]
FIG. 8 shows different gate voltages V GS A plurality of graphs corresponding to are shown. Gate voltage V GS And threshold voltage V of EL driving TFT 506 th Absolute value of difference | V GS ―V th The larger |, in other words, the gate voltage V GS Absolute value | V GS As | increases, the drain current I D Will grow.
[0013]
Gate voltage V GS And threshold voltage V of EL driving TFT 506 th Absolute value of difference | V GS ―V th Is the drain-source voltage V DS Absolute value | V DS Greater than |, the TFT operates in the linear region and the drain-source voltage V DS Absolute value | V DS In the following cases, the operation is performed in the saturation region.
[0014]
The EL driving TFT 506 generally has a drain-source voltage V DS Absolute value | V DS | Is the gate voltage V GS And threshold voltage V of EL driving TFT 5006 th Absolute value of difference | V GS ―V th | Operating in the saturation region above.
[0015]
In the saturation region, as shown in the following formula 1, the drain current I of the TFT D Is the gate voltage V GS Is proportional to the square of.
[0016]
[Formula 1]
Figure 0003871916
[0017]
Where V th Is a threshold voltage. μ 0 Is the effective mobility, C 0 Is the capacitance per unit area of the gate insulating film, W is the gate width, and L is the gate length.
[0018]
According to this equation, the EL element 507 emits light with a predetermined luminance by changing the potential input to the source signal line S so that a gate voltage proportional to the square root of the current to be input to the EL element 507 is applied to the TFT. Let
[0019]
[Problems to be solved by the invention]
When an image is displayed, it is necessary to input a potential corresponding to the gradation to the source signal line according to Equation 1.
[0020]
However, a video signal generally input from the outside is an analog potential that changes linearly with respect to the luminance to be expressed. For this reason, even if an externally input video signal is input to the source signal line as it is, the gradation cannot be expressed accurately.
[0021]
Therefore, the video signal is converted in advance by an external correction circuit in accordance with the characteristics of the EL driving TFT and used as a driving signal, and then sampled in the source signal line driving circuit and output to each pixel to obtain a predetermined gradation. There is a technique to express.
[0022]
However, such a video signal must be processed before a signal is input to the source signal line driver circuit, which is a cause of complicating the operation. In addition, it is necessary to provide a correction circuit separately from the source signal line driver circuit, which is a cause of hindering miniaturization of the display device.
[0023]
Therefore, it is an object to input a video signal directly to a source signal line driver circuit to express a predetermined gradation.
[0024]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides a display device having a source signal line driver circuit in which a current flowing through an EL element of a pixel portion corresponds to a linear type with respect to a sampled video signal input from the outside.
[0025]
This makes it possible to easily input a video signal and express a predetermined gradation easily.
[0026]
The configuration of the present invention is shown below.
[0027]
According to the present invention,
In a display device having an EL element, a source signal line, and a driving TFT for driving the EL element for each pixel,
Means for converting an input analog signal voltage into a current;
Means for converting the current into a gate-source voltage of a TFT having the same polarity as the driving TFT;
Means for supplying the gate-source voltage to the source signal line as a source line signal;
There is provided a display device comprising means for supplying the source line signal to a gate electrode of the driving TFT, converting the source line signal into a current in the driving TFT, and driving the EL element. The
[0028]
According to the present invention,
Each pixel has a source signal line, an EL driving TFT, a power supply line, and an EL element.
The signal voltage of the source signal line is input to the gate electrode of the EL driving TFT,
In the display device in which a current flows from the power supply line to the EL element through the source and drain of the EL driving TFT,
It has a correction TFT of the same polarity as the EL drive TFT,
The sampled analog signal voltage is converted into a signal current corresponding to the linear type,
By causing the signal current to flow between the source and drain of the correction TFT, a drive voltage that is changed from the reference potential by the gate-source voltage of the correction TFT is output to the source signal line,
Provided is a display device characterized in that the voltage between the gate and source of the TFT for driving EL is substantially equal to the voltage between gate and source of the TFT for correction, using the potential of the power supply line as the reference potential. The
[0029]
According to the present invention,
Each pixel has a source signal line, an EL driving TFT, a power supply line, and an EL element.
The signal voltage of the source signal line is input to the gate electrode of the EL driving TFT,
In the display device in which a current flows from the power supply line to the EL element through the source and drain of the EL driving TFT,
A signal input line, a switch, a resistor, a correction TFT, and an operational amplifier;
The correction TFT has the same polarity as the EL driving TFT,
The resistor has a first terminal and a second terminal,
The operational amplifier has a non-inverting input terminal, an inverting input terminal, and an output terminal,
The signal input line is connected to the first terminal of the resistor via the switch,
A second terminal of the resistor is connected to an inverting input terminal of the operational amplifier and a source region or a drain region of the correction TFT;
The side of the source region or drain region of the correction TFT that is not connected to the inverting input terminal of the operational amplifier is connected to the output terminal of the operational amplifier and the source signal line,
A display device is provided in which a gate electrode of the correction TFT is connected to a drain region or a source region of the correction TFT.
[0030]
The display device may be characterized in that the potential of the non-inverting input terminal of the operational amplifier is equal to the potential of the power supply line.
[0031]
Has switching TFT,
The source signal line may be connected to a gate electrode of the EL driving TFT via a source and a drain of the switching TFT.
[0032]
Has reset TFT,
One of the source region or the drain region of the reset TFT may be connected to the output terminal of the operational amplifier, and the other may be provided with a constant potential.
[0033]
A personal computer, a video camera, a head mounted display, an image reproducing device, or a portable information terminal using the display device may be used.
[0034]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The configuration of the present invention will be described with reference to FIG.
[0035]
FIG. 1 shows a pixel 115 of an EL display device of the present invention and a part 118 of a source signal line driver circuit for inputting a signal to the pixel.
[0036]
A part 118 of the source signal line driver circuit includes a diode 101, a resistor 103, an operational amplifier 104, an analog signal input line (signal input line) 107, a signal line 108, a switch (switching element) 109, and a reset TFT 117. . The diode 101 includes a correction TFT 114 in which a gate electrode and a drain electrode are electrically connected.
[0037]
Note that the correction TFT 114 is a p-channel TFT. The reset TFT 117 may be either a p-channel TFT or an n-channel TFT.
[0038]
The pixel includes an EL driving TFT 102, a power supply line (power supply line) 105, a source signal line 106, a gate signal line 113, a switching TFT 111, an EL element 112, and a capacitor 119. Note that the EL driving TFT 102 is a p-channel TFT. The switching TFT 111 may be either a p-channel TFT or an n-channel TFT.
[0039]
Here, the EL driving TFT and the correction TFT are p-channel TFTs, but an n-channel TFT may be used as the EL driving TFT and the correction TFT. However, it is necessary that the EL driving TFT and the correction TFT have the same polarity and the threshold voltages are substantially equal.
[0040]
A signal line 108 is connected to the analog signal input line 107, and the signal line 108 is connected to the resistor 103 via the switch 109. The resistor 103 is connected to the inverting input terminal 116 b of the operational amplifier 104. The inverting input terminal 116 b of the operational amplifier 104 is connected to the source region of the correction TFT 114. The non-inverting input terminal 116a of the operational amplifier 104 has a reference potential V ref Is entered. The output terminal of the operational amplifier 104 is connected to the drain region of the correction TFT 114 and the source signal line 106. One of the source region or the drain region of the reset TFT 117 is connected to the source signal line 106, and the other is grounded.
[0041]
The gate electrode of the switching TFT 111 is connected to the gate signal line 113, either the source region or the drain region of the switching TFT 111 is connected to the source signal line 106, and the other is the gate electrode of the EL driving TFT 102. And one electrode of the capacitor 119. The source region of the EL driving TFT 102 is connected to the power supply line 105, and the drain region is connected to the anode of the EL element 112. The other electrode of the capacitor is connected to the power supply line 105. The cathode of the EL element 112 is connected to a reference power supply line, but the reference power supply line is not shown here.
[0042]
A method for driving the display device illustrated in FIG. 1 will be described.
[0043]
Signal voltage V of the video signal input to the analog signal input line 107 in Is sampled by opening and closing the switch 109 and input to the signal line 108.
[0044]
Where the signal potential V in Is the reference potential V ref The above value is taken, and the larger the value, the higher the luminance.
[0045]
Here, since the inverting input terminal 116b and the output terminal of the operational amplifier 104 are connected via the diode 101, the potential of the inverting input terminal 116b becomes equal to that of the non-inverting input terminal 116a. That is, the potential of the inverting input terminal 116b is equal to the reference potential V. ref Is equal to Therefore, the voltage between the resistors 103 is V in -V ref And the current I shown in Equation 2 1 Flows through the resistance.
[0046]
[Formula 2]
Figure 0003871916
[0047]
Note that the current I 1 Flows from the side connected to the analog signal input line 107 of the resistor toward the side connected to the inverting input terminal 116b.
[0048]
Here, R is the resistance value of the resistor 103. This current I 1 Is input to the diode 101. The drain current of the correction TFT 114 constituting the diode 101 is the current I 1 It corresponds to. Here, since the drain region and the gate electrode are connected to the correction TFT 114, the gate voltage and the drain-source voltage are equal. Therefore, the correction TFT 114 operates in a saturation region.
[0049]
At this time, since the correction TFT 114 is a p-channel TFT, the potential on the side connected to the inverting input terminal 116 b of the operational amplifier 104 is higher than the potential on the side connected to the output terminal of the operational amplifier 104. Otherwise, it will not be in a conductive state.
[0050]
Therefore, the side connected to the inverting input terminal 116b of the operational amplifier 104 serves as a source region, and the side connected to the output terminal of the operational amplifier 104 serves as a drain region, which is used as a diode that allows current to flow only in one direction.
[0051]
In the TFT operating in the saturation region, the above-described equation 1 is established. Equation 1 is modified to solve for the gate voltage. As a result, the drain current becomes I 1 The gate voltage V GS1 Is obtained by Equation 3.
[0052]
[Formula 3]
Figure 0003871916
[0053]
W 1 Is the gate width of the correction TFT 114, L 1 Is the gate length of the correction TFT 114. Also, V th1 Is the threshold voltage of the correction TFT 114.
[0054]
However, since the correction TFT 114 is a p-channel TFT here, the gate voltage V GS1 And threshold voltage V th1 Is normally 0 or less.
[0055]
Here, first, it is assumed that the reset TFT 117 is in a conductive state and the potential of the source signal line 106 is 0V.
[0056]
Thereafter, when the reset TFT 117 is turned off, the gate voltage and the drain-source voltage of the correction TFT 114 are equal to each other. ref To voltage V GS1 Changed potential V ref + V GS1 Is entered.
[0057]
The potential V is applied to the source signal line 106. ref + V GS1 The potential of the source signal line 106 is set to 0 V by bringing the resetting TFT 117 into a conductive state before inputting, if the potential of the source signal line 106 in a certain state is the next analog signal. When the signal potential input to the signal input line 107 becomes higher than the potential of the inverting input terminal 116b of the operational amplifier 104, the source region and the drain region of the correction TFT 114 are switched, and the correction TFT 114 becomes non-conductive. This is to prevent the feedback between the input and output of the operational amplifier 104 from becoming ineffective.
[0058]
Note that the potential applied to the output terminal of the operational amplifier 104 by making the reset TFT 117 conductive is not limited to 0V. Generally, the lowest potential (hereinafter referred to as the lowest potential V) output to the source signal line corresponding to the highest potential of the signal input to the analog signal input line. SLOW Called below) That is, the potential of the output terminal of the operational amplifier 104 is set to the lowest potential V by making the reset TFT 117 conductive. SLOW Set as follows.
[0059]
The potential of the output terminal of the operational amplifier is set to the lowest potential V so that the correction TFT which is a p-channel TFT is always in a conductive state. SLOW In the present specification, the operation to set to is referred to as a reset operation.
[0060]
The reset operation can be performed during a blanking period (horizontal blanking period) or the like.
[0061]
The potential V input to the source signal line 106 ref + V GS1 Is inputted to the gate electrode of the capacitor 119 and the EL driving TFT 102 through the switching TFT 111 which is turned on when a signal is inputted to the gate signal line 113. Here, the potential of the power supply line 105 (power supply potential) is the reference potential V ref Is set to the same. Therefore, the source region of the conductive EL driving TFT 102 is V ref The potential is.
[0062]
At this time, the gate voltage V of the EL driving TFT 102 GS2 Is the gate voltage V of the correction TFT 114 GS1 Is equal to
[0063]
When the EL driving TFT 102 also operates in the saturation region, Expression 1 is satisfied, and thus the drain current I 2 Equation 4 is obtained.
[0064]
[Formula 4]
Figure 0003871916
[0065]
Where V th2 Is the threshold voltage of the TFT 102 for EL drive. W 2 And L 2 These are the gate width and gate length of the EL driving TFT 102.
[0066]
Threshold voltage V of the correction TFT 114 and the EL drive TFT 102 th1 And V th2 Are substantially equal, the drain current I of the EL driving TFT 102 is expressed by the following equation (5). 2 Does not depend on the threshold voltages of these two TFTs.
[0067]
[Formula 5]
Figure 0003871916
[0068]
Thus, the current I 1 Current I corresponding to linear 2 Can be input to the EL element 112.
[0069]
Note that the current I 1 Is the input potential V from Equation 2. in Is proportional to Signal potential V of the video signal of the EL display device having the above configuration. in FIG. 2 is a graph showing the relationship between the luminance of the EL element and the EL element. The signal potential V of the video signal on the horizontal axis in The brightness of the EL element is shown on the vertical axis. In this way, the input voltage V in In addition, the EL element 112 can emit light with luminance corresponding to the linear type.
[0070]
FIG. 3 shows a timing chart when operating the EL display device having the configuration shown in FIG. This EL display device has x source signal lines S1 to Sx, x power supply lines V1 to Vx, and y gate signal lines G1 to Gy.
[0071]
Here, the switching TFT and the reset TFT are n-channel TFTs. However, when a p-channel TFT is used, the phases of the signals input to the gate signal lines G1 to Gy and the gate electrode of the reset TFT are reversed. You can do it.
[0072]
First, a signal is input to the gate signal line G1, and all the switching TFTs connected to the gate signal line G1 are turned on. A period during which the gate signal line G1 is selected is referred to as a first line period L1. During the first line period L1, signals input from the analog signal input lines are sequentially input to the source signal lines S1 to Sx. The EL element emits light with a luminance corresponding to the input signal potential.
[0073]
When signals have been input to all the source signal lines S1 to Sx, a blanking period Lb is provided in order to input signals from the source signal line S1 again. During the blanking period Lb, the signal Res is input to the gate electrode of the reset TFT, the reset TFT is turned on, and the potentials of all the source signal lines S1 to Sx are set to 0V.
[0074]
Thereafter, a signal is input to the gate signal line G2, all the switching TFTs connected to the gate signal line G2 are turned on, and the second line period L2 starts. As in the case of the first line period L1, signals input from the analog signal input line during the second line period L2 are sequentially input to the source signal lines S1 to Sx, and the input signal potential is set to this signal potential. The EL element emits light with the corresponding brightness.
[0075]
When signals have been input to all the source signal lines S1 to Sx, a blanking period Lb is provided in order to input signals from the source signal line S1 again. During the blanking period Lb, the signal Res is input to the gate electrode of the reset TFT, the reset TFT is turned on, and the potentials of all the source signal lines S1 to Sx are set to 0V.
[0076]
The same operation is repeated for all the gate signal lines G1 to Gy to display one image. A period during which one image is displayed is called one frame period, and the first frame period F1 is terminated by the above operation.
[0077]
Thereafter, the gate signal line G1 is selected again, and the second frame period F2 starts.
[0078]
In the EL display device of the present invention shown in FIG. 1, the above operation is repeated to display an image.
[0079]
Note that the buffer circuit 190 may be provided between the switch 109 and the resistor 103 as shown in FIG. The buffer circuit 190 includes a buffer 191 and a capacitor 192.
[0080]
【Example】
Examples of the present invention will be described below.
[0081]
Example 1
In this embodiment, an example in which the correction TFT and the EL driving TFT in FIG. 1 are formed of n-channel TFTs will be described with reference to FIG. In addition, the same part as FIG. 1 is shown using the same code | symbol.
[0082]
FIG. 9 shows a pixel 115 of the EL display device of the present invention and a part 118 of a source signal line driver circuit for inputting a signal to the pixel.
[0083]
The source signal line driver circuit 118 includes a diode 101, a resistor 103, an operational amplifier 104, an analog signal input line 107, a signal line 108, a switch 109, and a reset TFT 117. The diode 101 includes a correction TFT 914 in which the gate electrode and the drain region are electrically connected.
[0084]
Note that the correction TFT 914 is an n-channel TFT. The reset TFT 117 may be either a p-channel TFT or an n-channel TFT.
[0085]
The pixel 115 includes an EL driving TFT 902, a power supply line 105, a source signal line 106, a switching TFT 111, an EL element 112, a gate signal line 113, and a capacitor 119. Note that the EL driving TFT 902 is an n-channel TFT. The switching TFT 111 may be either a p-channel TFT or an n-channel TFT.
[0086]
A signal line 108 is connected to the analog signal input line 107, and the signal line 108 is connected to the resistor 103 via the switch 109. The resistor 103 is connected to the inverting input terminal 116 b of the operational amplifier 104. The inverting input terminal 116 b of the operational amplifier 104 is connected to the source region of the correction TFT 914. The non-inverting input terminal 116a of the operational amplifier 104 has a reference potential V ref Is entered. The output terminal of the operational amplifier 104 is connected to the drain region of the correction TFT 914 and the source signal line 106. One of the source region or the drain region of the reset TFT 117 is connected to the source signal line 106, and the other is grounded.
[0087]
The gate electrode of the switching TFT 111 is connected to the gate signal line 113, either the source region or the drain region of the switching TFT 111 is connected to the source signal line 106, and the other is the gate electrode of the EL driving TFT 902. And one electrode of the capacitor 119. The source region of the EL driving TFT 902 is connected to the power supply line 105, and the drain region is connected to the cathode of the EL element 112. The other electrode of the capacitor is connected to the power supply line 105. The anode of the EL element 112 is connected to a reference power supply line, but the reference power supply line is not shown here.
[0088]
A driving method of the display device illustrated in FIG. 9 will be described.
[0089]
Signal potential V of the video signal input to the analog signal input line 107 in Is sampled by opening and closing the switch 109 and input to the signal line 108.
[0090]
Here, in this embodiment, the signal potential V in Is the reference potential V ref It is assumed that the signal has the following values, and the smaller the value, the higher the luminance.
[0091]
Here, since the inverting input terminal 116b and the output terminal of the operational amplifier 104 are connected via the diode 101, the potential of the inverting input terminal 116b becomes equal to that of the non-inverting input terminal 116a. That is, the potential of the inverting input terminal 116b is equal to the reference potential V. ref Is equal to Therefore, the voltage between the resistors 103 is V ref -V in And the current I shown in Equation 6 1 Flows through the resistance.
[0092]
[Formula 6]
Figure 0003871916
[0093]
In this embodiment, the current I 1 Flows from the side connected to the inverting input terminal 116 b of the operational amplifier 104 to the side connected to the analog signal input line 107.
[0094]
Here, R is the resistance value of the resistor 103. This current I 1 Flows through the diode 101. The drain current of the correction TFT 914 constituting the diode 101 is the current I 1 It corresponds to. Here, since the drain region and the gate electrode of the correction TFT 914 are connected, the gate voltage and the drain-source voltage are equal. Therefore, the correction TFT 914 operates in the saturation region.
[0095]
At this time, since the correction TFT 914 is an n-channel TFT, the potential on the side connected to the inverting input terminal 116 b of the operational amplifier 104 is lower than the potential on the side connected to the output terminal of the operational amplifier 104. Otherwise, it will not be in a conductive state.
[0096]
For this reason, the correction TFT 914 is used as a diode for flowing current only in one direction, with the side connected to the inverting input terminal 116b of the operational amplifier 104 serving as the source region and the side connected to the output terminal of the operational amplifier 104 serving as the drain region. It is done.
[0097]
In the TFT operating in the saturation region, the above-described equation 1 is established. Equation 1 is modified to solve for the gate voltage. As a result, the drain current becomes I 1 The gate voltage V GS1 Is obtained from Equation 7.
[0098]
[Formula 7]
Figure 0003871916
[0099]
W 1 Is the gate width of the correction TFT 914, L 1 Is the gate length of the correction TFT 914. Also, V th1 Is the threshold voltage of the correction TFT 914.
[0100]
Here, first, it is assumed that the reset TFT 117 is in a conductive state and the potential of the source signal line 106 is 0V.
[0101]
Thereafter, when the reset TFT 117 is turned off, the gate voltage and the drain-source voltage of the correction TFT 914 are equal to each other. ref More voltage V GS1 Changed potential V ref + V GS1 Is entered.
[0102]
The potential V is applied to the source signal line 106. ref + V GS1 The potential of the source signal line 106 is set to 0 V by the resetting TFT 117 before inputting the signal, if the potential of the source signal line 106 in a certain state changes depending on the signal potential inputted next. When the potential of the inverting input terminal 116b of the operational amplifier 104 becomes lower, the source region and the drain region of the correction TFT 914 are switched, and the correction TFT 914 becomes nonconductive and the input / output of the operational amplifier 104 is not connected. This is in order to prevent the feedback from becoming ineffective. This operation may be performed during a blanking period (horizontal blanking period).
[0103]
Note that the potential applied to the output terminal of the operational amplifier 104 by making the reset TFT 117 conductive is not limited to 0V. Generally, the highest potential (hereinafter referred to as the highest potential V) output to the source signal line corresponding to the lowest potential of the signal input to the analog signal input line. SHi It should be set above. In other words, the potential of the output terminal of the operational amplifier 104 is set to the highest potential V by making the reset TFT 117 conductive. SHi Set to above.
[0104]
The operation of setting the potential of the output terminal of the operational amplifier to a high potential so that the correction TFT which is an n-channel TFT is always in a conductive state is referred to as a reset operation.
[0105]
The potential V input to the source signal line 106 ref + V GS1 Is input to the gate electrode of the capacitor 119 and the EL driving TFT 902 through the switching TFT 111 which is turned on when a signal is input to the gate signal line 113. Here, the potential of the power supply line 105 (power supply potential) is the reference potential V ref Is set to the same. Therefore, the source region of the EL driving TFT 902 in the conductive state is V ref The potential is.
[0106]
At this time, the gate voltage V of the EL driving TFT 902 GS2 Is the gate voltage V of the correction TFT 914 GS1 Is equal to When the EL driving TFT 902 also operates in the saturation region, Equation 1 is satisfied. 2 Is obtained by Equation 8.
[0107]
[Formula 8]
Figure 0003871916
[0108]
Where V th2 Is the threshold voltage of the EL driving TFT 902. W 2 And L 2 These are the gate width and gate length of the EL driving TFT 902.
[0109]
Threshold voltage V of the correction TFT 914 and the EL drive TFT 902 th1 And V th2 Are substantially equal to each other, the drain current I of the EL driving TFT 902 is expressed by the following equation (9). 2 Does not depend on the threshold voltages of these two TFTs.
[0110]
[Formula 9]
Figure 0003871916
[0111]
Thus, the current I 1 Current I corresponding to linear 2 Can be input to the EL element 112.
[0112]
Note that the current I 1 Is the input potential V from Equation 6 in Is proportional to Thus, the input potential V in In addition, the EL element 112 can emit light with luminance corresponding to the linear type.
[0113]
FIG. 10 shows a timing chart when the EL display device having the configuration shown in FIG. 9 is operated. This EL display device has x source signal lines S1 to Sx, x power supply lines V1 to Vx, and y gate signal lines G1 to Gy.
[0114]
Here, the switching TFT 111 and the reset TFT 117 are n-channel TFTs. However, when p-channel TFTs are used, the phases of the signals input to the gate signal lines G1 to Gy and the gate electrode of the reset TFT 117 are reversed. You can do it.
[0115]
First, a signal is input to the gate signal line G1, and all the switching TFTs 111 connected to the gate signal line G1 are turned on. A period during which the gate signal line G1 is selected is referred to as a first line period L1. During the first line period L1, signals input from the analog signal input line 107 are sequentially input to the source signal lines S1 to Sx. The EL element 112 emits light with a luminance corresponding to the input signal potential.
[0116]
When signals have been input to all the source signal lines S1 to Sx, a blanking period Lb is provided in order to input signals from the source signal line S1 again. During this blanking period Lb, the signal Res is input to the gate electrode of the reset TFT 117, and the reset TFT 117 becomes conductive, and the potentials of all the source signal lines S1 to Sx are set to 0V.
[0117]
Thereafter, a signal is input to the gate signal line G2, all the switching TFTs 111 connected to the gate signal line G2 are turned on, and the second line period L2 starts. As in the case of the first line period L1, signals input from the analog signal input line 107 during the second line period L2 are sequentially input to the source signal lines S1 to Sx, and the input signal potentials. The EL element 112 emits light with a luminance according to the above.
[0118]
When signals have been input to all the source signal lines S1 to Sx, a blanking period Lb is provided in order to input signals from the source signal line S1 again. During the blanking period Lb, the signal Res is input to the gate electrode of the reset TFT, the reset TFT is turned on, and the potentials of all the source signal lines S1 to Sx are set to 0V.
[0119]
The same operation is repeated for all the gate signal lines G1 to Gy to display one image. A period during which one image is displayed is called one frame period, and the first frame period F1 is terminated by the above operation.
[0120]
Thereafter, the gate signal line G1 is selected again, and the second frame period F2 starts.
[0121]
In the EL display device of the present invention shown in FIG. 1, the above operation is repeated to display an image.
[0122]
(Example 2)
In this embodiment, a driving circuit having a configuration different from that in FIG. 1 will be described.
[0123]
A driving circuit having the configuration of this embodiment is shown in FIG. In addition, the same part as FIG. 1 is shown using the same code | symbol, and description is abbreviate | omitted. In FIG. 6, unlike FIG. 1, the reset TFT 117 is not disposed.
[0124]
For this reason, before inputting a signal, another method is used in which the potential of the source signal line 106 is made lower than the potential of the inverting input terminal 116b of the operational amplifier 104 by the video signal to be input next. This period during which the potential of the source signal line 106 is made lower than the potential of the inverting input terminal 116b of the operational amplifier 104 by the next input video signal before inputting a signal is called a reset period. To.
[0125]
In FIG. 6, the potential V inputted to the non-inverting input terminal 106 a of the operational amplifier 104. + Is the reference potential V while sampling the video signal. ref To be kept. On the other hand, in the reset period, the potential V Low Is lowered. Where the potential V Low Is set to a value lower than the potential of the inverting input terminal 116b of the operational amplifier 104 regardless of the potential of the video signal input from the outside.
[0126]
Therefore, the potential V Low Is the reference potential V ref The following potential is set.
[0127]
In the reset period, the non-inverting input terminal 106a of the operational amplifier 104 is connected to the potential V Low become.
[0128]
Since the potential of the non-inverting input terminal 106a is smaller than the potential of the inverting input terminal 106b, the operational amplifier 104 outputs a low power supply potential. Thus, the output terminal of the operational amplifier is kept at a sufficiently low potential.
[0129]
Thus, the potential of the source signal line 106 is V Low It becomes as follows.
[0130]
After this reset period, the potential of the non-inverting input terminal 116a of the operational amplifier 104 is set to V again. ref If the video signal is captured again, the potential of the inverting input terminal 116b of the operational amplifier 104 is always the potential V. Low Therefore, the diode 101 operates in a conductive state, and the operational amplifier 104 operates so that feedback between the input and output is applied so that the potentials of the non-inverting input terminal 116a and the inverting input terminal 116b become equal.
[0131]
This reset period may be set during the blanking period (horizontal blanking period).
[0132]
Other operations are the same as those in the embodiment of the invention.
[0133]
FIG. 7 shows a timing chart when operating the EL display device having the configuration of FIG. This EL display device has x source signal lines S1 to Sx, x power supply lines V1 to Vx, and y gate signal lines G1 to Gy.
[0134]
Note that the switching TFT 111 is an n-channel TFT, but when a p-channel TFT is used, the phase of the signal input to the gate signal line may be reversed.
[0135]
First, a signal is input to the gate signal line G1, and all the switching TFTs 111 connected to the gate signal line G1 are turned on. A period during which the gate signal line G1 is selected is referred to as a first line period L1. During the first line period L1, signals input from the analog signal input line 107 are sequentially input to the source signal lines S1 to Sx. The EL element 112 emits light with a luminance corresponding to the input signal potential.
[0136]
When signals have been input to all the source signal lines S1 to Sx, a blanking period (horizontal blanking period) Lb is provided in order to input signals from the source signal line S1 again. During the blanking period Lb, the potential V is applied to the non-inverting input terminal 116a of the operational amplifier 104. Low And the potentials of all source signal lines S1 to Sx are set to V Low Below.
[0137]
Thereafter, a signal is input to the gate signal line G2, all the switching TFTs 111 connected to the gate signal line G2 are turned on, and the second line period L2 starts. As in the case of the first line period L1, signals input from the analog signal input line 107 during the second line period L2 are sequentially input to the source signal lines S1 to Sx, and the input signal potentials. The EL element 112 emits light with a luminance according to the above.
[0138]
When signals have been input to all the source signal lines S1 to Sx, a blanking period Lb is provided in order to input signals from the source signal line S1 again. During the blanking period Lb, the potential V is applied to the non-inverting input terminal 116a of the operational amplifier 104. Low And the potentials of all source signal lines S1 to Sx are set to V Low Below.
[0139]
The same operation is repeated for all the gate signal lines G1 to Gy to display one image. A period during which one image is displayed is called one frame period, and the first frame period F1 is terminated by the above operation.
[0140]
Thereafter, the gate signal line G1 is selected again, and the second frame period F2 starts.
[0141]
In the EL display device of the present invention shown in FIG. 6, the above operation is repeated to display an image.
[0142]
(Example 3)
In this embodiment, a driving circuit having a configuration different from that in FIG. 9 will be described.
[0143]
A driving circuit having the configuration of this embodiment is shown in FIG. In addition, the same part as FIG. 9 is shown using the same code | symbol, and description is abbreviate | omitted. In FIG. 11, unlike FIG. 9, the reset TFT 117 is not disposed.
[0144]
Therefore, before inputting a signal, another operation is performed in which the potential of the source signal line 106 is set higher than the potential of the inverting input terminal 116b of the operational amplifier 104 by the video signal to be input next. This period during which the potential of the source signal line 106 is set higher than the potential of the inverting input terminal 116b of the operational amplifier 104 by the next input video signal before inputting a signal is called a reset period. To.
[0145]
In FIG. 11, the potential V inputted to the non-inverting input terminal 116 a of the operational amplifier 104. + Is the reference potential V while sampling the video signal. ref To be kept. On the other hand, in the reset period, the potential V Hi To be raised. Where the potential V Hi Is set to a value higher than the potential of the inverting input terminal 116b of the operational amplifier 104 regardless of the potential of the video signal input from the outside.
[0146]
That is, the potential V Hi Is the reference potential V ref The above potential is set.
[0147]
Since the potential of the non-inverting input terminal 116a becomes larger than the potential of the inverting input terminal 116b, the operational amplifier outputs a high power supply potential. Thus, the output terminal of the operational amplifier is kept at a sufficiently high potential.
[0148]
In the reset period, the output potential of the operational amplifier 104 is the potential V Hi That's it. After this reset period, the potential of the non-inverting input terminal 116a of the operational amplifier 104 is set to V again. ref If the video signal is captured again, the potential of the inverting input terminal 116b of the operational amplifier 104 is always the potential V. Hi Therefore, the diode 101 operates in a conductive state, and the operational amplifier 104 operates so that feedback between the input and output is applied so that the potentials of the non-inverting input terminal 116a and the inverting input terminal 116b become equal.
[0149]
This reset period may be set during the blanking period (horizontal blanking period).
[0150]
Other operations are the same as those in the first embodiment.
[0151]
FIG. 12 shows a timing chart when operating the EL display device having the configuration of FIG. This EL display device has x-1 source signal lines S1 to Sx, x-1 power supply lines V1 to Vx, and y-1 gate signal lines G1 to Gy. Shall have.
[0152]
Note that the switching TFT 111 is an n-channel TFT, but when a p-channel TFT is used, the phase of the signal input to the gate signal line may be reversed.
[0153]
First, a signal is input to the gate signal line G1, and all the switching TFTs 111 connected to the gate signal line G1 are turned on. A period during which the gate signal line G1 is selected is referred to as a first line period L1. During the first line period L1, signals input from the analog signal input line 107 are sequentially input to the source signal lines S1 to Sx. The EL element 112 emits light with a luminance corresponding to the input signal potential.
[0154]
When signals have been input to all the source signal lines S1 to Sx, a blanking period (horizontal blanking period) Lb is provided in order to input signals from the source signal line S1 again. During the blanking period Lb, the potential V is applied to the non-inverting input terminal 116a of the operational amplifier 104. Hi And the potentials of all source signal lines S1 to Sx are set to V Hi That's it.
[0155]
Thereafter, a signal is input to the gate signal line G2, all the switching TFTs 111 connected to the gate signal line G2 are turned on, and the second line period L2 starts. As in the case of the first line period L1, signals input from the analog signal input line 107 during the second line period L2 are sequentially input to the source signal lines S1 to Sx, and the input signal potentials. The EL element 112 emits light with a luminance according to the above.
[0156]
When signals have been input to all the source signal lines S1 to Sx, a blanking period Lb is provided in order to input signals from the source signal line S1 again. During the blanking period Lb, the potential V is applied to the non-inverting input terminal 116a of the operational amplifier 104. Hi And the potentials of all source signal lines S1 to Sx are set to V Hi That's it.
[0157]
The same operation is repeated for all the gate signal lines G1 to Gy to display one image. A period during which one image is displayed is called one frame period, and the first frame period F1 is terminated by the above operation.
[0158]
Thereafter, the gate signal line G1 is selected again, and the second frame period F2 starts.
[0159]
In the EL display device of the present invention shown in FIG. 11, the above operation is repeated to display an image.
[0160]
Example 4
In this embodiment, in the EL display device of the present invention, a pixel portion and TFTs of a driving circuit provided in the periphery of the pixel portion (representing n-channel TFTs and p-channel TFTs) are formed simultaneously on the same substrate. The method of performing will be described in detail with reference to FIGS.
[0161]
First, in this embodiment, a substrate 300 made of glass such as barium borosilicate glass represented by Corning # 7059 glass or # 1737 glass or aluminoborosilicate glass is used. Note that the substrate 300 is not limited as long as it is a light-transmitting substrate, and a quartz substrate may be used. Further, a plastic substrate having heat resistance that can withstand the processing temperature of this embodiment may be used.
[0162]
Next, a base film 301 made of an insulating film such as a silicon oxide film, a silicon nitride film, or a silicon oxynitride film is formed over the substrate 300. Although a two-layer structure is used as the base film 301 in this embodiment, a single-layer film of the insulating film or a structure in which two or more layers are stacked may be used. As the first layer of the base film 301, a plasma CVD method is used, and SiH Four , NH Three And N 2 A silicon oxynitride film 301a formed using O as a reactive gas is formed to a thickness of 10 to 200 nm (preferably 50 to 100 nm). In this embodiment, a 50 nm thick silicon oxynitride film 301a (composition ratio Si = 32%, O = 27%, N = 24%, H = 17%) was formed. Next, as the second layer of the base film 301, a plasma CVD method is used, and SiH Four And N 2 A silicon oxynitride film 301b formed using O as a reactive gas is stacked to a thickness of 50 to 200 nm (preferably 100 to 150 nm). In this embodiment, a silicon oxynitride film 301b (composition ratio Si = 32%, O = 59%, N = 7%, H = 2%) having a thickness of 100 nm is formed.
[0163]
Next, semiconductor layers 302 to 305 are formed over the base film. The semiconductor layers 302 to 305 are formed by forming a semiconductor film having an amorphous structure by a known means (sputtering method, LPCVD method, plasma CVD method, or the like), and then known crystallization treatment (laser crystallization method, heat A crystalline semiconductor film obtained by performing a crystallization method or a thermal crystallization method using a catalyst such as nickel) is formed by patterning into a desired shape. The semiconductor layers 302 to 305 are formed to have a thickness of 25 to 80 nm (preferably 30 to 60 nm). The material of the crystalline semiconductor film is not limited, but is preferably silicon (silicon) or silicon germanium (Si X Ge 1-X (X = 0.0001 to 0.02)) It may be formed of an alloy or the like. In this example, a 55 nm amorphous silicon film was formed by plasma CVD, and then a solution containing nickel was held on the amorphous silicon film. This amorphous silicon film is dehydrogenated (500 ° C., 1 hour), then thermally crystallized (550 ° C., 4 hours), and further laser annealed to improve crystallization. Thus, a crystalline silicon film was formed. Then, semiconductor layers 302 to 305 were formed by patterning the crystalline silicon film using a photolithography method.
[0164]
Further, after forming the semiconductor layers 302 to 305, a small amount of impurity element (boron or phosphorus) may be doped in order to control the threshold voltage of the TFT.
[0165]
When a crystalline semiconductor film is formed by laser crystallization, a pulse oscillation type or continuous emission type excimer laser, YAG laser, YVO Four A laser can be used. When these lasers are used, it is preferable to use a method in which laser light emitted from a laser oscillator is linearly collected by an optical system and irradiated onto a semiconductor film. Crystallization conditions are appropriately selected by the practitioner. When an excimer laser is used, the pulse oscillation frequency is 30 Hz, and the laser energy density is 100 to 400 mJ / cm. 2 (Typically 200-300mJ / cm 2 ). When using a YAG laser, the second harmonic is used and the pulse oscillation frequency is 1 to 10 kHz, and the laser energy density is 300 to 600 mJ / cm. 2 (Typically 350-500mJ / cm 2 ) Then, when the laser beam condensed linearly with a width of 100 to 1000 μm, for example, 400 μm is irradiated over the entire surface of the substrate, the superposition ratio (overlap ratio) of the linear laser light at this time is 50 to 90%. Good.
[0166]
Next, a gate insulating film 306 that covers the semiconductor layers 302 to 305 is formed. The gate insulating film 306 is formed of an insulating film containing silicon with a thickness of 40 to 150 nm by using a plasma CVD method or a sputtering method. In this embodiment, a silicon oxynitride film (composition ratio: Si = 32%, O = 59%, N = 7%, H = 2%) with a thickness of 110 nm is formed by plasma CVD. Needless to say, the gate insulating film is not limited to the silicon oxynitride film, and another insulating film containing silicon may be used as a single layer or a stacked structure.
[0167]
When a silicon oxide film is used, TEOS (Tetraethyl Orthosilicate) and O 2 The reaction pressure is 40 Pa, the substrate temperature is 300 to 400 ° C., and the high frequency (13.56 MHz) power density is 0.5 to 0.8 W / cm. 2 And can be formed by discharging. The silicon oxide film thus manufactured can obtain good characteristics as a gate insulating film by thermal annealing at 400 to 500 ° C. thereafter.
[0168]
Next, as illustrated in FIG. 14A, a first conductive film 307 with a thickness of 20 to 100 nm and a second conductive film 308 with a thickness of 100 to 400 nm are stacked over the gate insulating film 306. In this example, a first conductive film 307 made of a TaN film with a thickness of 30 nm and a second conductive film 308 made of a W film with a thickness of 370 nm were stacked. The TaN film was formed by sputtering, and was sputtered in a nitrogen-containing atmosphere using a Ta target. The W film was formed by sputtering using a W target. In addition, tungsten hexafluoride (WF 6 It can also be formed by a thermal CVD method using In any case, in order to use as a gate electrode, it is necessary to reduce the resistance, and the resistivity of the W film is desirably 20 μΩcm or less. The resistivity of the W film can be reduced by increasing the crystal grains. However, when there are many impurity elements such as oxygen in the W film, the crystallization is hindered and the resistance is increased. Therefore, in this embodiment, a sputtering method using a target of high purity W (purity 99.9999%) is used, and the W film is formed with sufficient consideration so that impurities are not mixed in from the gas phase during film formation. By forming, a resistivity of 9 to 20 μΩcm could be realized.
[0169]
In this embodiment, the first conductive film 307 is TaN and the second conductive film 308 is W. However, there is no particular limitation, and all are Ta, W, Ti, Mo, Al, Cu, Cr, Nd. You may form with the element selected from these, or the alloy material or compound material which has the said element as a main component. Alternatively, a semiconductor film typified by a polycrystalline silicon film doped with an impurity element such as phosphorus may be used. Moreover, you may use the alloy which consists of Ag, Pd, and Cu. In addition, the first conductive film is formed using a tantalum (Ta) film, the second conductive film is formed using a W film, the first conductive film is formed using a titanium nitride (TiN) film, and the second conductive film is formed. The first conductive film is formed of a tantalum nitride (TaN) film, the second conductive film is formed of an Al film, and the first conductive film is formed of a tantalum nitride (TaN) film. The second conductive film may be a combination of Cu films.
[0170]
Next, as illustrated in FIG. 14B, resist masks 309 to 313 are formed using a photolithography method, and a first etching process is performed to form electrodes and wirings. The first etching process is performed under the first and second etching conditions. In this embodiment, an ICP (Inductively Coupled Plasma) etching method is used as the first etching condition, and CF is used as an etching gas. Four And Cl 2 And O 2 The gas flow ratio is 25/25/10 (sccm), and 500 W of RF (13.56 MHz) power is applied to the coil-type electrode at a pressure of 1 Pa to generate plasma and perform etching. It was. Here, a dry etching apparatus (Model E645- □ ICP) using ICP manufactured by Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. was used. 150 W RF (13.56 MHz) power is also applied to the substrate side (sample stage), and a substantially negative self-bias voltage is applied. The W film is etched under this first etching condition so that the end portion of the first conductive layer is tapered. Under the first etching conditions, the etching rate with respect to W is 200.39 nm / min, the etching rate with respect to TaN is 80.32 nm / min, and the selection ratio of W with respect to TaN is about 2.5. Further, the taper angle of W is about 26 ° under this first etching condition.
[0171]
After that, as shown in FIG. 14B, the resist masks 309 to 313 are not removed and the second etching condition is changed, and the etching gas is changed to CF. Four And Cl 2 The gas flow ratio is 30/30 (sccm), and 500 W of RF (13.56 MHz) power is applied to the coil-type electrode at a pressure of 1 Pa to generate plasma for about 30 seconds. Etching was performed. 20 W RF (13.56 MHz) power is also applied to the substrate side (sample stage), and a substantially negative self-bias voltage is applied. CF Four And Cl 2 Under the second etching condition in which is mixed, the W film and the TaN film are etched to the same extent. The etching rate for W under the second etching condition is 58.97 nm / min, and the etching rate for TaN is 66.43 nm / min. Note that in order to perform etching without leaving a residue on the gate insulating film, it is preferable to increase the etching time at a rate of about 10 to 20%.
[0172]
In the first etching process, the shape of the resist mask is made suitable so that the ends of the first conductive layer and the second conductive layer are tapered due to the effect of the bias voltage applied to the substrate side. It becomes. The angle of the tapered portion may be 15 to 45 °. Thus, the first shape conductive layers 314 to 318 (first conductive layers 314 a to 318 a and second conductive layers 314 b to 318 b) composed of the first conductive layer and the second conductive layer by the first etching treatment. Form. Reference numeral 319 denotes a gate insulating film, and a region that is not covered with the first shape conductive layers 314 to 318 is etched and thinned by about 20 to 50 nm.
[0173]
Then, a first doping process is performed without removing the resist mask, and an impurity element imparting n-type conductivity is added to the semiconductor layer. (FIG. 14B) The doping process may be performed by an ion doping method or an ion implantation method. The condition of the ion doping method is a dose of 1 × 10 13 ~ 5x10 15 atoms / cm Three The acceleration voltage is set to 60 to 100 keV. In this embodiment, the dose is 1.5 × 10 15 atoms / cm Three The acceleration voltage was 80 keV. As an impurity element imparting n-type, an element belonging to Group 15, typically phosphorus (P) or arsenic (As), is used here, but phosphorus (P) is used. In this case, the conductive layers 314 to 318 serve as a mask for the impurity element imparting n-type, and the high concentration impurity regions 320 to 323 are formed in a self-aligning manner. The high concentration impurity regions 320 to 323 have 1 × 10 20 ~ 1x10 twenty one atoms / cm Three An impurity element imparting n-type is added in a concentration range of.
[0174]
Next, as shown in FIG. 14C, a second etching process is performed without removing the resist mask. Here, CF is used as an etching gas. Four And Cl 2 And O 2 Each gas flow rate ratio is 20/20/20 (sccm), and 500 W of RF (13.56 MHz) power is applied to the coil electrode at a pressure of 1 Pa to generate plasma and perform etching. It was. 20 W RF (13.56 MHz) power is also applied to the substrate side (sample stage), and a substantially negative self-bias voltage is applied. In the second etching process, the etching rate with respect to W is 124.62 nm / min, the etching rate with respect to TaN is 20.67 nm / min, and the selection ratio of W with respect to TaN is 6.05. Therefore, the W film is selectively etched. By this second etching, the taper angle of W became 70 °. Second conductive layers 324b to 328b are formed by the second etching process. On the other hand, the first conductive layers 314a to 318a are hardly etched, and the first conductive layers 324a to 328a are formed.
[0175]
Next, as shown in FIG. 15A, a second doping process is performed. Doping is performed using the second conductive layers 324b to 328b as masks against the impurity element so that the impurity element is added to the semiconductor layer below the tapered portion of the first conductive layer. In this embodiment, P (phosphorus) is used as the impurity element, and the dose amount is 1.5 × 10. 14 atoms / cm Three Plasma doping was performed at a current density of 0.5 μA and an acceleration voltage of 90 keV. In this manner, low concentration impurity regions 329 to 333 overlapping with the first conductive layer are formed in a self-aligning manner. The concentration of phosphorus (P) added to the low-concentration impurity regions 329 to 333 is 1 × 10 17 ~ 5x10 18 atoms / cm Three And has a gradual concentration gradient according to the thickness of the tapered portion of the first conductive layer. Note that, in the semiconductor layer overlapping the tapered portion of the first conductive layer, the impurity concentration is slightly lower from the end of the tapered portion of the first conductive layer to the inside, but the concentration is almost the same. . The impurity element is also added to the high concentration impurity regions 333 to 337 to form the high concentration impurity regions 333 to 337.
[0176]
Next, as shown in FIG. 15B, a resist mask is removed, and then a third etching process is performed using a photolithography method. In the third etching process, the tapered portion of the first conductive layer is partially etched to form a shape overlapping the second conductive layer. However, a mask made of resist (338, 339) is formed in a region where the third etching is not performed, as shown in FIG.
[0177]
The etching conditions in the third etching process are Cl as an etching gas. 2 And SF 6 And the respective gas flow ratios are set to 10/50 (sccm) using the ICP etching method in the same manner as the first and second etchings. Note that the etching rate for TaN in the third etching process is 111.2 nm / min, and the etching rate for the gate insulating film is 12.8 nm / min.
[0178]
In this example, etching was performed by generating plasma by applying 500 W of RF (13.56 MHz) power to the coil-type electrode at a pressure of 1.3 Pa. 10 W RF (13.56 MHz) power is also applied to the substrate side (sample stage), and a substantially negative self-bias voltage is applied. Through the above steps, the first conductive layers 340a to 342a are formed.
[0179]
By the third etching, impurity regions (LDD regions) 343 to 345 that do not overlap with the first conductive layers 340a to 342a are formed. Note that the impurity regions (GOLD regions) 346 and 347 remain overlapped with the first conductive layers 324a and 326a.
[0180]
The electrode formed by the first conductive layer 324a and the second conductive layer 324b finally becomes the gate electrode of the n-channel TFT of the driver circuit, and the first conductive layer 340a and the second conductive layer 324b The electrode formed with the conductive layer 340b finally becomes the gate electrode of the p-channel TFT of the driver circuit.
[0181]
Similarly, the electrode formed of the first conductive layer 341a and the second conductive layer 341b finally becomes the gate electrode of the n-channel TFT in the pixel portion, and the first conductive layer 342a and the second conductive layer are formed. The electrode formed with the layer 342b finally becomes the gate electrode of the p-channel TFT in the pixel portion. Further, the electrode formed of the first conductive layer 326a and the second conductive layer 326b finally becomes one electrode of a capacitor (retention capacitor) in the pixel portion.
[0182]
Thus, in this embodiment, the impurity regions (LDD regions) 343 to 345 that do not overlap with the first conductive layers 340a to 342a, the impurity regions (GOLD region) 346 that overlap with the first conductive layers 324a and 326a, and 347 can be formed at the same time, and can be formed according to TFT characteristics.
[0183]
Next, after removing the resist masks 338 and 339, the gate insulating film 319 is etched. The etching process here uses CHF as an etching gas. Three And using a reactive ion etching method (RIE method). In this embodiment, the chamber pressure is 6.7 Pa, the RF power is 800 W, and CHF. Three A third etching process was performed at a gas flow rate of 35 sccm.
[0184]
Thereby, part of the high concentration impurity regions 333 to 337 is exposed, and insulating films 356a to 356e are formed.
[0185]
Next, masks 348 and 349 made of resist are newly formed, and a third doping process is performed. By this third doping treatment, impurity regions 350 to 350 in which an impurity element imparting a conductivity type (p-type) opposite to the conductivity type (n-type) is added to the semiconductor layer that becomes the active layer of the p-channel TFT. 355 is formed. (FIG. 15C) The first conductive layers 340a, 326a, and 342a are used as masks for the impurity element, and an impurity element imparting p-type is added to form an impurity region in a self-aligning manner.
[0186]
In this embodiment, the impurity regions 350 to 355 are diborane (B 2 H 6 ) Using an ion doping method. In this third doping process, the semiconductor layer forming the n-channel TFT is covered with masks 348 and 349 made of resist. By the first doping process and the second doping process, phosphorus is added to the impurity regions 350 to 355 at different concentrations, and the concentration of the impurity element imparting p-type in each of the regions is 2 ×. 10 20 ~ 2x10 twenty one atoms / cm Three By performing the doping treatment so as to become, no problem arises because it functions as the source region and drain region of the p-channel TFT.
[0187]
Through the above steps, impurity regions are formed in the respective semiconductor layers.
[0188]
Note that although a method for doping impurities (boron) after etching the gate insulating film is described in this embodiment, the doping may be performed without etching the gate insulating film.
[0189]
Next, the resist masks 348 and 349 are removed, and a first interlayer insulating film 357 is formed as shown in FIG. The first interlayer insulating film 357 is formed of an insulating film containing silicon with a thickness of 100 to 200 nm using a plasma CVD method or a sputtering method. In this embodiment, a silicon oxynitride film having a thickness of 150 nm is formed by a plasma CVD method. Needless to say, the first interlayer insulating film 357 is not limited to a silicon oxynitride film, and another insulating film containing silicon may be used as a single layer or a stacked structure.
[0190]
Next, a step of activating the impurity element added to each semiconductor layer is performed. This activation process is performed by a thermal annealing method using a furnace annealing furnace. As the thermal annealing method, it may be performed at 400 to 700 ° C., typically 500 to 550 ° C. in a nitrogen atmosphere having an oxygen concentration of 1 ppm or less, preferably 0.1 ppm or less. The activation treatment was performed by heat treatment. In addition to the thermal annealing method, a laser annealing method or a rapid thermal annealing method (RTA method) can be applied.
[0191]
In this embodiment, at the same time as the activation treatment, nickel used as a catalyst during crystallization is gettered to an impurity region containing high-concentration phosphorus, and nickel in a semiconductor layer mainly serving as a channel formation region The concentration is reduced. A TFT having a channel formation region manufactured in this manner has a low off-current value and good crystallinity, so that high field-effect mobility can be obtained and good characteristics can be achieved.
[0192]
In addition, an activation process may be performed before forming the first interlayer insulating film. However, when the wiring material used is weak against heat, it is activated after an interlayer insulating film (insulating film containing silicon as a main component, for example, a silicon nitride film) is formed to protect the wiring and the like as in this embodiment. It is preferable to perform the conversion treatment.
[0193]
In addition, the first interlayer insulating film may be formed by performing a doping process after the activation process.
[0194]
Furthermore, a heat treatment is performed at 300 to 550 ° C. for 1 to 12 hours in an atmosphere containing 3 to 100% hydrogen to perform a step of hydrogenating the semiconductor layer. In this embodiment, heat treatment was performed at 410 ° C. for 1 hour in a nitrogen atmosphere containing about 3% hydrogen. This step is a step of terminating dangling bonds in the semiconductor layer with hydrogen contained in the interlayer insulating film. As another means of hydrogenation, plasma hydrogenation (using hydrogen excited by plasma) may be performed.
[0195]
In the case where a laser annealing method is used as the activation treatment, it is desirable to irradiate a laser beam such as an excimer laser or a YAG laser after performing the hydrogenation.
[0196]
Next, as shown in FIG. 16B, a second interlayer insulating film 358 made of an organic insulating material is formed over the first interlayer insulating film 357. In this example, an acrylic resin film having a thickness of 1.6 μm was formed. Next, patterning for forming contact holes reaching the impurity regions 333, 336, 350, and 352 is performed.
[0197]
As the second interlayer insulating film 358, a film made of an insulating material containing silicon or an organic resin is used. As the insulating material containing silicon, silicon oxide, silicon nitride, or silicon oxynitride can be used. As the organic resin, polyimide, polyamide, acrylic, BCB (benzocyclobutene), or the like can be used.
[0198]
In this embodiment, a silicon oxynitride film formed by plasma CVD is formed. Note that the thickness of the silicon oxynitride film is preferably 1 to 5 μm (more preferably 2 to 4 μm). A silicon oxynitride film is effective in suppressing deterioration of an EL element because it contains a small amount of moisture.
[0199]
In addition, although dry etching or wet etching can be used for forming the contact hole, it is desirable to use the wet etching method in view of the problem of electrostatic breakdown during etching.
[0200]
Further, since the first interlayer insulating film and the second interlayer insulating film are simultaneously etched in the formation of the contact hole here, considering the shape of the contact hole, the material for forming the second interlayer insulating film is the first interlayer insulating film. It is preferable to use a material having a higher etching rate than the material forming the film.
[0201]
Then, wirings 359 to 366 that are electrically connected to the impurity regions 333, 336, 350, and 352 are formed. A laminated film of a 50 nm-thick Ti film and a 500 nm-thickness alloy film (Al / Ti alloy film) is formed by patterning, but another conductive film may be used.
[0202]
Next, a transparent conductive film is formed thereon with a thickness of 80 to 120 nm, and a transparent electrode 367 is formed by patterning. (Fig. 16B)
[0203]
In this embodiment, an indium tin oxide (ITO) film or a transparent conductive film in which 2 to 20% zinc oxide (ZnO) is mixed with indium oxide is used as the transparent electrode.
[0204]
The transparent electrode 367 is formed in contact with the drain wiring 365 so as to be electrically connected to the drain region of the EL driving TFT.
[0205]
Next, as shown in FIG. 17A, an insulating film containing silicon (in this embodiment, a silicon oxide film) is formed to a thickness of 500 nm, and an opening is formed at a position corresponding to the transparent electrode 367. Then, a third interlayer insulating film 368 functioning as a bank is formed. When the opening is formed, a tapered sidewall can be easily formed by using a wet etching method. Care must be taken because the deterioration of the EL layer due to the step becomes a significant problem unless the side wall of the opening is sufficiently gentle.
[0206]
In this embodiment, a film made of silicon oxide is used as the third interlayer insulating film. However, an organic resin film such as polyimide, polyamide, acrylic, or BCB (benzocyclobutene) may be used in some cases. it can.
[0207]
Next, as shown in FIG. 17A, an EL layer 369 is formed by an evaporation method, and a cathode (MgAg electrode) 370 and a protective electrode 371 are formed by an evaporation method. At this time, it is desirable that heat treatment is performed on the transparent electrode 367 to completely remove moisture before forming the EL layer 369 and the cathode 370. In this embodiment, an MgAg electrode is used as the cathode of the EL element, but other known materials may be used.
[0208]
Note that a known material can be used for the EL layer 369. In this embodiment, the EL layer has a two-layer structure including a hole transporting layer and a light emitting layer, but the hole transporting layer, the hole injecting layer, the electron injecting layer, or the electron transporting layer Either may be provided. As described above, various examples of combinations have already been reported, and any of the configurations may be used.
[0209]
In this embodiment, polyphenylene vinylene is formed by a vapor deposition method as a hole transport layer. In addition, as the light emitting layer, 30-40% molecular dispersion of PBD, which is a 1,3,4-oxadiazole derivative, is formed by vapor deposition in polyvinyl carbazole, and about 1% of coumarin 6 is used as a green light emitting center. It is added.
[0210]
The protective electrode 371 can also protect the EL layer 369 from moisture and oxygen; however, a passivation film 372 is more preferably provided. In this embodiment, a silicon nitride film having a thickness of 300 nm is provided as the passivation film 372. This passivation film may also be formed continuously after the protective electrode 371 without being released to the atmosphere.
[0211]
The protective electrode 371 is provided to prevent the cathode 370 from being deteriorated, and a metal film mainly composed of aluminum is typically used. Of course, other materials may be used. Further, since the EL layer 369 and the cathode 370 are very sensitive to moisture, it is desirable that the protective electrode 371 is continuously formed without being released to the atmosphere to protect the EL layer from the outside air.
[0212]
Note that the EL layer 369 may have a thickness of 10 to 400 nm (typically 60 to 150 nm), and the cathode 370 may have a thickness of 80 to 200 nm (typically 100 to 150 nm).
[0213]
Thus, an EL module having a structure as shown in FIG. 17A is completed. In addition, in the manufacturing process of the EL module in this embodiment, the source signal line is formed by Ta and W, which are materials forming the gate electrode, and the source and drain electrodes are formed due to the circuit configuration and the process. Although the gate signal line is formed of Al which is the wiring material being used, a different material may be used.
[0214]
In addition, a driver circuit 506 including an n-channel TFT 501 and a p-channel TFT 502, and a pixel portion 507 including a switching TFT 503, an EL driving TFT 504, and a capacitor 505 can be formed over the same substrate.
[0215]
In this embodiment, an n-channel TFT is used as the switching TFT 503 and a p-channel TFT is used as the EL driving TFT 504, and a configuration in which the bottom emission is obtained from the element configuration of the EL element is shown. It is only a preferred form and need not be limited to this.
[0216]
The n-channel TFT 501 of the driver circuit 506 has a channel concentration region 381, a low concentration impurity region 329 (GOLD region) that overlaps with the first conductive layer 324a which forms part of the gate electrode, and a high concentration functioning as a source region or a drain region. An impurity region 333 is provided. The p-channel TFT 502 includes a channel formation region 382, an impurity region 353 that does not overlap with the first conductive layer 340a that forms part of the gate electrode, and an impurity region 350 that functions as a source region or a drain region.
[0217]
The switching TFT 503 of the pixel portion 507 does not overlap with the channel formation region 383 and the first conductive layer 341a for forming the gate electrode, but the low concentration impurity region 344 (LDD region) 344 formed outside the gate electrode and the source A high concentration impurity region 336 functioning as a region or a drain region is provided.
[0218]
The EL driver TFT 504 in the pixel portion 507 includes a channel formation region 384 and high-concentration impurity regions 352 and 355 functioning as a source region or a drain region. The capacitor 505 is formed so that the first conductive layer 326a and the second conductive layer 326b function as one electrode.
[0219]
In this embodiment, the structure in which the EL layer is formed on the pixel electrode (anode) and then the cathode is formed is shown, but the structure in which the EL layer and the anode are formed on the pixel electrode (cathode) is also possible. good. However, in this case, unlike the bottom emission described so far, the top emission is used. At this time, the EL driving TFT 504 is preferably formed of an n-channel TFT.
[0220]
This embodiment can be implemented by freely combining with Embodiments 1 to 3.
[0221]
(Example 5)
In this embodiment, an example of manufacturing an EL display device using the present invention will be described with reference to FIGS.
[0222]
FIG. 13A is a top view of an EL display device formed by sealing with a sealing material, and FIG. 13B is a cross-sectional view taken along line AA ′ in FIG. FIG. 13C is a cross-sectional view taken along the line BB ′ in FIG.
[0223]
A sealant 4009 is provided so as to surround the pixel portion 4002 provided over the substrate 4001, the source signal line driver circuit 4003, and the first and second gate signal line driver circuits 4004a and 4004b. Further, a sealing material 4008 is provided over the pixel portion 4002, the source signal line driver circuit 4003, and the first and second gate signal line driver circuits 4004a and 4004b. Therefore, the pixel portion 4002, the source signal line driver circuit 4003, and the first and second gate signal line driver circuits 4004 a and 400 b are sealed with the filler 4210 by the substrate 4001, the sealant 4009, and the sealant 4008. ing.
[0224]
The pixel portion 4002, the source signal line driver circuit 4003, and the first and second gate signal line driver circuits 4004a and 4004b provided over the substrate 4001 include a plurality of TFTs. In FIG. 13B, typically, a driving TFT (here, an n-channel TFT and a p-channel TFT are illustrated) 4201 formed on the base film 4010 and included in the source signal line driver circuit 4003; An EL driving TFT 4202 included in the pixel portion 4002 is illustrated.
[0225]
In this embodiment, a p-channel TFT and an n-channel TFT manufactured by a known method are used for the driving TFT 4201, and a p-channel TFT manufactured by a known method is used for the EL driving TFT 4202. Further, the pixel portion 4002 is provided with a storage capacitor (not shown) connected to the gate of the EL driving TFT 4202.
[0226]
An interlayer insulating film (planarization film) 4301 is formed over the driving TFT 4201 and the EL driving TFT 4202, and a pixel electrode (anode) 4203 electrically connected to the drain of the EL driving TFT 4202 is formed thereon. As the pixel electrode 4203, a transparent conductive film having a large work function is used. As the transparent conductive film, a compound of indium oxide and tin oxide, a compound of indium oxide and zinc oxide, zinc oxide, tin oxide, or indium oxide can be used. Moreover, you may use what added the gallium to the said transparent conductive film.
[0227]
An insulating film 4302 is formed over the pixel electrode 4203, and an opening is formed over the pixel electrode 4203 in the insulating film 4302. In this opening, an EL (electroluminescence) layer 4204 is formed on the pixel electrode 4203. A known organic EL material or inorganic EL material can be used for the EL layer 4204. The organic EL material includes a low molecular (monomer) material and a high molecular (polymer) material, either of which may be used.
[0228]
As a method for forming the EL layer 4204, a known vapor deposition technique or coating technique may be used. The EL layer may have a stacked structure or a single layer structure by freely combining a hole injection layer, a hole transport layer, a light emitting layer, an electron transport layer, or an electron injection layer.
[0229]
Over the EL layer 4204, a cathode 4205 made of a light-shielding conductive film (typically a conductive film containing aluminum, copper, or silver as its main component or a stacked film of these with another conductive film) is formed. . In addition, it is preferable to remove moisture and oxygen present at the interface between the cathode 4205 and the EL layer 4204 as much as possible. Therefore, it is necessary to devise such that the EL layer 4204 is formed in a nitrogen or rare gas atmosphere and the cathode 4205 is formed without being exposed to oxygen or moisture. In this embodiment, the above-described film formation is possible by using a multi-chamber type (cluster tool type) film formation apparatus. The cathode 4205 is given a predetermined voltage.
[0230]
As described above, an EL element 4303 including the pixel electrode (anode) 4203, the EL layer 4204, and the cathode 4205 is formed. A protective film 4209 is formed over the insulating film 4302 so as to cover the EL element 4303. The protective film 4209 is effective in preventing oxygen, moisture, and the like from entering the EL element 4303.
[0231]
Reference numeral 4005a denotes a lead wiring connected to the power supply line, which is electrically connected to the source region of the EL driving TFT 4202. The lead wiring 4005 a passes between the sealant 4009 and the substrate 4001 and is electrically connected to the FPC wiring 4301 included in the FPC 4006 through the anisotropic conductive film 4300.
[0232]
As the sealing material 4008, a glass material, a metal material (typically a stainless steel material), a ceramic material, or a plastic material (including a plastic film) can be used. As the plastic material, an FRP (Fiberglass-Reinforced Plastics) plate, a PVF (polyvinyl fluoride) film, a mylar film, a polyester film, or an acrylic resin film can be used. A sheet having a structure in which an aluminum foil is sandwiched between PVF films or mylar films can also be used.
[0233]
However, when the emission direction of light from the EL element is directed toward the cover material, the cover material must be transparent. In that case, a transparent material such as a glass plate, a plastic plate, a polyester film or an acrylic film is used.
[0234]
As the filler 4210, in addition to an inert gas such as nitrogen or argon, an ultraviolet curable resin or a thermosetting resin can be used. PVC (polyvinyl chloride), acrylic, polyimide, epoxy resin, silicone resin, PVB (Polyvinyl butyral) or EVA (ethylene vinyl acetate) can be used. In this example, nitrogen was used as the filler.
[0235]
In order to expose the filler 4210 to a hygroscopic substance (preferably barium oxide) or a substance capable of adsorbing oxygen, a recess 4007 is provided on the surface of the sealing material 4008 on the substrate 4001 side to adsorb the hygroscopic substance or oxygen. A possible substance 4207 is placed. In order to prevent the hygroscopic substance or the substance 4207 capable of adsorbing oxygen from scattering, the concave part cover material 4208 holds the hygroscopic substance or the substance 4207 capable of adsorbing oxygen in the concave part 4007. Note that the concave cover material 4208 has a fine mesh shape, and is configured to allow air and moisture to pass therethrough but not a hygroscopic substance or a substance 4207 capable of adsorbing oxygen. By providing the hygroscopic substance or the substance 4207 capable of adsorbing oxygen, deterioration of the EL element 4303 can be suppressed.
[0236]
As shown in FIG. 13C, a conductive film 4203a is formed so as to be in contact with the lead wiring 4005a at the same time as the pixel electrode 4203 is formed.
[0237]
The anisotropic conductive film 4300 has a conductive filler 4300a. By thermally pressing the substrate 4001 and the FPC 4006, the conductive film 4203a on the substrate 4001 and the FPC wiring 4301 on the FPC 4006 are electrically connected by the conductive filler 4300a.
[0238]
This embodiment can be implemented by freely combining with Embodiments 1 to 4.
[0239]
(Example 6)
In the present invention, by using an EL material that can use phosphorescence from triplet excitons for light emission, the external light emission quantum efficiency can be dramatically improved. This makes it possible to reduce the power consumption, extend the life, and reduce the weight of the EL element.
[0240]
Here, a report of using triplet excitons to improve the external emission quantum efficiency is shown. (T. Tsutsui, C. Adachi, S. Saito, Photochemical Processes in Organized Molecular Systems, ed. K. Honda, (Elsevier Sci. Pub., Tokyo, 1991) p.437.)
[0241]
The molecular formula of the EL material (coumarin dye) reported by the above paper is shown below.
[0242]
[Chemical 1]
Figure 0003871916
[0243]
(MABaldo, DFO'Brien, Y.You, A.Shoustikov, S.Sibley, METhompson, SRForrest, Nature 395 (1998) p.151.)
[0244]
The molecular formula of the EL material (Pt complex) reported by the above paper is shown below.
[0245]
[Chemical 2]
Figure 0003871916
[0246]
(MABaldo, S. Lamansky, PEBurrrows, METhompson, SRForrest, Appl.Phys.Lett., 75 (1999) p.4.) (T.Tsutsui, M.-J.Yang, M.Yahiro, K.Nakamura, T Watanabe, T.tsuji, Y.Fukuda, T.Wakimoto, S.Mayaguchi, Jpn.Appl.Phys., 38 (12B) (1999) L1502.)
[0247]
The molecular formula of the EL material (Ir complex) reported by the above paper is shown below.
[0248]
[Chemical 3]
Figure 0003871916
[0249]
As described above, if phosphorescence emission from triplet excitons can be used, in principle, it is possible to realize an external emission quantum efficiency that is 3 to 4 times higher than that in the case of using fluorescence emission from singlet excitons.
[0250]
Note that this embodiment can be freely combined with Embodiments 1 to 5.
[0251]
(Example 7)
In this embodiment, an electronic device in which a display device formed using the present invention is incorporated as a display medium will be described.
[0252]
Examples of such an electronic device include a video camera, a digital camera, a head mounted display, a game machine, a car navigation system, a personal computer, a portable information terminal (such as a mobile computer, a mobile phone, or an electronic book). An example of these is shown in FIG.
[0253]
FIG. 18A illustrates a personal computer, which includes a main body 2001, a housing 2002, a display portion 2003, a keyboard 2004, and the like. The display device of the present invention can be used for the display portion 2003 of a personal computer.
[0254]
FIG. 18B shows a video camera, which includes a main body 2101, a display portion 2102, an audio input portion 2103, operation switches 2104, a battery 2105, an image receiving portion 2106, and the like. The display device of the present invention can be used for the display portion 2102 of a video camera.
[0255]
FIG. 18C shows a part (right side) of a head-mounted display device (head mounted display), which includes a main body 2301, a signal cable 2302, a head fixing band 2303, a display monitor 2304, an optical system 2305, and a display. Part 2306 and the like. The display device of the present invention can be used for the display portion 2306 of a head-mounted display device.
[0256]
FIG. 18D shows an image reproducing device (specifically, a DVD reproducing device) provided with a recording medium, which includes a main body 2401, a recording medium (CD, LD, DVD, etc.) 2402, an operation switch 2403, and a display unit (a). 2404, a display portion (b) 2405, and the like. Although the display unit (a) mainly displays image information and the display unit (b) mainly displays character information, the display device of the present invention is a display unit (a) 2404, ( b) Can be used for 2405. Note that the present invention can be used for a CD playback device, a game machine, or the like as an image playback device including a recording medium.
[0257]
FIG. 18E illustrates a portable (mobile) computer, which includes a main body 2501, a camera portion 2502, an image receiving portion 2503, operation switches 2504, a display portion 2505, and the like. The display device of the present invention can be used for the display unit 2505 of a portable (mobile) computer.
[0258]
As described above, the application range of the present invention is extremely wide and can be applied to electronic devices in various fields. Moreover, the electronic device of a present Example is realizable even if it uses the structure which consists of what combination of Examples 1-6.
[0259]
【The invention's effect】
Since the current input to the EL element does not correspond to the signal potential of the video signal (video signal) and the linear type, it is difficult to express gradation.
[0260]
In the present invention, the EL element can emit light with luminance corresponding to the linear shape of the signal potential of the video signal with the above-described configuration. Thus, a display device that easily realizes gradation display is provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a circuit diagram showing a configuration of an EL display device of the present invention.
FIG. 2 is a graph showing the relationship between the input voltage of the EL display device of the present invention and the luminance of the EL element.
FIG. 3 is a timing chart of an EL display device of the present invention.
FIG. 4 is a diagram showing a configuration of a conventional EL display device.
FIG. 5 is a diagram showing a structure of a pixel of a conventional EL display device.
FIG. 6 is a circuit diagram showing a configuration of an EL display device of the present invention.
FIG. 7 is a timing chart of an EL display device of the present invention.
FIG. 8 is a view showing an operation region of an analog grayscale EL driving TFT;
FIG. 9 is a circuit diagram showing a configuration of an EL display device of the present invention.
FIG. 10 is a timing chart of an EL display device of the present invention.
FIG. 11 illustrates a structure of an EL display device of the present invention.
FIG. 12 is a timing chart of an EL display device of the present invention.
13A and 13B are a top view and a cross-sectional view of an EL display device of the present invention.
FIGS. 14A to 14C illustrate a manufacturing process of an EL display device of the present invention. FIGS.
FIGS. 15A to 15C are diagrams illustrating a manufacturing process of an EL display device of the present invention. FIGS.
FIGS. 16A to 16C are diagrams illustrating a manufacturing process of an EL display device of the present invention. FIGS.
FIGS. 17A to 17C illustrate a manufacturing process of an EL display device of the present invention. FIGS.
FIG. 18 is a diagram of an electronic device using the EL display device of the present invention.
FIG. 19 is a circuit diagram showing a configuration of an EL display device of the present invention.

Claims (6)

第1の薄膜トランジスタとEL素子とを有する画素と、
信号線と、
前記第1の薄膜トランジスタが形成された基板と同一基板上に前記第1の薄膜トランジスタと同時に形成された第2の薄膜トランジスタと、
オペアンプとを有し、
前記第2の薄膜トランジスタは、ダイオード接続されて前記オペアンプの反転入力端子と出力端子の間に接続され、
前記オペアンプの出力は、前記信号線に接続され、
前記第1の薄膜トランジスタのゲートには、前記信号線から信号が入力され、
前記第1の薄膜トランジスタのドレイン電流によって、前記EL素子に流れる電流が制御されることを特徴とする表示装置。
A pixel having a first thin film transistor and an EL element;
A signal line;
A second thin film transistor formed simultaneously with the first thin film transistor on the same substrate as the substrate on which the first thin film transistor is formed;
An operational amplifier,
The second thin film transistor is diode-connected and connected between an inverting input terminal and an output terminal of the operational amplifier,
The output of the operational amplifier is connected to the signal line,
A signal is input from the signal line to the gate of the first thin film transistor,
A display device, wherein a current flowing through the EL element is controlled by a drain current of the first thin film transistor.
第1の薄膜トランジスタとEL素子とを有する画素と、
信号線と、
前記第1の薄膜トランジスタと特性が等しい第2の薄膜トランジスタと、
オペアンプとを有し、
前記第2の薄膜トランジスタは、ダイオード接続されて前記オペアンプの反転入力端子と出力端子の間に接続され、
前記オペアンプの出力は、前記信号線に接続され、
前記第1の薄膜トランジスタのゲートには、前記信号線から信号が入力され、
前記第1の薄膜トランジスタのドレイン電流によって、前記EL素子に流れる電流が制御されることを特徴とする表示装置。
A pixel having a first thin film transistor and an EL element;
A signal line;
A second thin film transistor having the same characteristics as the first thin film transistor;
An operational amplifier,
The second thin film transistor is diode-connected and connected between an inverting input terminal and an output terminal of the operational amplifier,
The output of the operational amplifier is connected to the signal line,
A signal is input from the signal line to the gate of the first thin film transistor,
A display device, wherein a current flowing through the EL element is controlled by a drain current of the first thin film transistor.
第1の薄膜トランジスタとEL素子とを有する画素と、
信号線と、
前記第1の薄膜トランジスタと極性、閾値電圧、実効移動度、及びゲート絶縁膜の単位面積あたりの静電容量が等しい第2の薄膜トランジスタと、
オペアンプとを有し、
前記第2の薄膜トランジスタは、ダイオード接続されて前記オペアンプの反転入力端子と出力端子の間に接続され、
前記オペアンプの出力は、前記信号線に接続され、
前記第1の薄膜トランジスタのゲートには、前記信号線から信号が入力され、
前記第1の薄膜トランジスタのドレイン電流によって、前記EL素子に流れる電流が制御されることを特徴とする表示装置。
A pixel having a first thin film transistor and an EL element;
A signal line;
A second thin film transistor having the same polarity, threshold voltage, effective mobility, and capacitance per unit area of the gate insulating film as the first thin film transistor;
An operational amplifier,
The second thin film transistor is diode-connected and connected between an inverting input terminal and an output terminal of the operational amplifier,
The output of the operational amplifier is connected to the signal line,
A signal is input from the signal line to the gate of the first thin film transistor,
A display device, wherein a current flowing through the EL element is controlled by a drain current of the first thin film transistor.
請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、
前記信号線は、第3の薄膜トランジスタを介して一定の電位が与えられることを特徴とする表示装置。
In any one of Claims 1 thru | or 3,
The display device is characterized in that a constant potential is applied to the signal line through a third thin film transistor.
請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、
前記表示装置を用いたことを特徴とする電子機器。
In any one of Claims 1 thru | or 4,
An electronic apparatus using the display device.
請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、
前記表示装置を用いたことを特徴とするビデオカメラ、デジタルカメラ、ヘッドマウントディスプレイ、画像再生装置、ゲーム機、ナビゲーションシステム、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話または電子書籍。
In any one of Claims 1 thru | or 4,
A video camera, a digital camera, a head-mounted display, an image reproducing device, a game machine, a navigation system, a personal computer, a portable information terminal, a mobile phone, or an electronic book using the display device.
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