JP3871604B2 - VoIPネットワークシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はIP(Internet Protocol)ネットワーク上で音声パケットを転送(伝送、交換を含む)するVoIP(Voice over Internet Protocol)ネットワークシステムに関し、特に特定の音声セッションに係わる呼を優先的に制御して付加価値サービスを提供するVoIPネットワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地域及び中長距離キャリア(通信事業者)の各社は顧客獲得のための厳しい競争に直面しており、設備及び運用コストの削減と、魅力ある付加価値サービスの提供とが必須条件となっている。
【0003】
各キャリアは、この条件を充足するために、VoIP技術に基づいてIPネットワークを音声・データ統合ネットワークとして利用することにより、先ずは設備及び運用コストの削減を図る方向にある。
【0004】
各キャリアの構築しようとするVoIPネットワークシステムは、後に詳述するように、公衆電話網PSTN(Pubric Switching Telephone Network)などの既存電話網とIPネットワークとを接続するメディアゲートウェイ(MG:Media Gateway)と、このメディアゲートウェイをIETF(Internet Engineering Task Force)及びITU−T(ITU-Telecommunication Standardization Sector)によって標準化されたH.248(MEGACO:Media Gateway Control)プロトコルに則って制御するソフトスイッチ(SSW:Soft Swtich)と、これらのメディアゲートウェイ及びソフトスイッチなどのネットワークエレメント(ネットワーク構成要素)の保守運用を司る保守運用装置としてのOSS(Operation and Support System)とを備える。
【0005】
このVoIPネットワークシステムは、音声とデータとを統合して転送するための呼処理を実施可能であるが、基本的にはコスト的なメリットの確保を前提にしている。そのため、想定し得る音声トラヒックに耐えうるだけの伝送遅延や帯域幅などサービス品質(Quality of Service)を保証するような設備を準備しているわけではない。
【0006】
また、VoIPネットワークシステムにおいて、音声全体の品質向上を確保するために、IPネットワークを構成する装置の一つであるルータ装置に対して、静的なフィルタ条件及び優先条件を設定する技術が提案されている。
【0007】
第1は、特開2001−16254号公報(文献1:音声対応ルータのパケット送受信方法)記載のように、ネットワークエレメントのルータ装置において、ルーティング処理を行う場合に音声用のパケットか否かを判断し、それを優先的に処理する技術である。
【0008】
第2は、特開2000−34985号公報(文献2:パケット転送装置)記載のように、ネットワークエレメントのルータ装置において、ルーティング処理、フィルタリング処理、及び優先制御処理対応の主処理部の実行後に出力されたパケットが、ある適合条件に一致した場合は、後続パケットの主処理部をバイパスしてパケット送出することで優先制御を行う技術である。
【0009】
さらに、IPネットワークの品質を保証する他の技術として、特開平11−112503号公報(文献3:ネットワークシステム及びネットワーク機器)記載のように、コネクション設定時に、コネクション設定要求の中に情報として含まれる通信品質を保証することが可能であると、コネクション管理サーバが判断した場合のみ、コネクションを設定することにより、通信品質を保証する技術などがある。この技術は動的にネットワークポリシーを変更することで品質確保を図っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、各キャリアは、ネットワークのIP化、つまりネットワークを音声・データ統合ネットワークとすることにより、設備及び運用コストを削減し、エンドユーザ(単に、ユーザまたは加入者と記載することもある)に対して低額の通信費でのサービスの提供が可能となっている。
【0011】
この一方で、エンドユーザが、常にではなく、商談やサポートサービスなどの特定の音声通信(特定呼)のみに高品質を求めたり、警察や消防への通報などの音声通信(緊急呼)にのみ高品質を求める、といった付加価値サービスの需要が考えられる。
【0012】
このような付加価値サービスを提供するためには、発着信情報及び加入者情報等により、呼毎に音声パケットの優先度を変更する仕組みが必要となる。しかし、上記文献1,2記載の技術では、音声パケットそのものの優先度を上げるために、その条件を静的にネットワークエレメントに設定する必要があり、呼毎に条件設定することはできない。
【0013】
また、上記文献3記載の技術では、ネットワークポリシーを動的に変更しようするものであるが、ポリシーの変更によりネットワークのトラヒックを抑止することを目的としており、やはり発着信情報及び加入者情報などを加味した呼毎の優先制御を行うことはできない。
【0014】
したがって、従来技術で示すVoIPネットワークシステムにおいては、呼毎の柔軟な付加価値を要求する音声通信サービスを運用コストの増大を伴うことなく実現することができないという問題がある。
【0015】
本発明の課題は、設備及び運用コストを増大させることなく、音声・データ統合ネットワークとしてのIPネットワークでの呼毎の柔軟な音声通信サービスを実現することを可能とする手法を提供することにある。
【0016】
本発明の他の課題は、特定の音声セッションに係わる優先制御対象呼を優先的に処理してVoIPの音声通信サービスを提供する手法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1のVoIPネットワークシステムは、呼毎の呼制御信号と、特定の音声セッションに係わる優先制御対象呼を特定してVoIPの音声通信サービスを提供するために予め設定されている優先制御情報とに応じた優先制御指示の送信を制御する手段と;
音声パケットを転送するIPネットワークのネットワークエレメントのそれぞれに対して、前記優先制御対象呼の音声パケットに関する優先制御指示を行う手段とを備える。
【0018】
本発明の第2のVoIPネットワークシステムは、IPネットワーク上で音声パケットを転送してVoIPの音声通信サービスを提供するVoIPネットワークシステムであって;
発信端末を収容する発信側のネットワークから送信される呼制御信号に含まれている起呼時の番号情報に基づいて、特定の音声セッションに係わる優先制御対象呼の有無を判断し、前記優先制御対象呼と判断したときに優先制御指示の送信を制御する手段と;
指示された前記番号情報に基づいて優先制御管理のための記憶データを参照し、前記優先制御対象呼の音声セッションで使用するIPセッション情報について優先制御を要求するための信号を送出する手段と;
前記優先制御対象呼の前記優先制御を要求する信号を受信したとき、セッション優先度の変更制御のための記憶データに基づいて、前記IPネットワークのネットワークエレメントを運用するための制御指示を行う手段とを備える。
【0019】
本発明の第3のVoIPネットワークシステムは、前記ネットワークエレメントに対して特定のIPセッション情報についての高い優先度を設定した環境において、前記優先制御対象呼と判断された場合、優先IPセッションを管理するための記憶データを参照して高い優先度のIPセッション情報を選択する手段と;選択された前記IPセッション情報に基づいて、前記IPネットワークにおけるパス接続を前記ネットワークエレメントに指示する手段とを更に備える。
【0020】
本発明の第4のVoIPネットワークシステムは、前記呼制御信号に含まれている起呼時の番号情報のうちの加入者情報を前記優先制御対象呼についての優先制御指示ために送信する手段と;
受信した前記加入者情報に基づいて優先制御管理のための記憶データを参照し、前記優先制御対象呼の判定を行う手段とを更に備える。
【0021】
本発明の第5のVoIPネットワークシステムは、前記優先制御対象呼を識別させるための優先制御識別子を管理するための第1の記憶手段と;
呼毎に前記優先制御識別子との対応と優先制御実施状態とを管理するための第2の記憶手段と;
起呼時及び終話時に前記第2の記憶手段の管理データを設定及び参照する設定・参照手段と;
起呼時及び終話時に前記設定・参照手段から起動され、前記優先制御識別子の取得及び送信を制御し、終話時に優先制御終了指示の送信を制御する手段と;
受信した前記優先制御識別子に基づいて、優先度変更を施した前記ネットワークエレメントとの対応付けを管理するための第3の記憶手段と;
前記優先制御指示を受信したときは、前記第3の記憶手段に管理データを設定し、前記優先制御終了指示を受信したときは、受信した前記優先制御識別子と前記第3の記憶手段に格納されている優先制御識別子管理データとに基づいて前記ネットワークエレメントを特定し、特定した前記ネットワークエレメントの元の優先制御ポリシーをネットワーク構成を管理するための記憶データから抽出する手段と;
前記優先制御終了指示を受信したとき、優先度ポリシー変更要求を行うセッション優先度変更のための手段とを更に備える。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0023】
〔VoIPネットワークシステムの構成〕
本発明の一実施の形態におけるシステムの構成を示す図1を参照すると、VoIPネットワークシステムSYSは、公衆電話網PSTNなどの既存電話網にそれぞれ設けられる回線交換機10,11と、これらの回線交換機10,11とIPネットワークIPNWとをそれぞれ接続し、メディア変換機能を有するメディアゲートウェイ(MG:Media Gateway)20,21と、これらのMG20,21をIETF及びITU−Tによって標準化されたH.248(MEGACO:Media Gateway Control)プロトコルに則ってVoIP呼を制御する呼優先制御装置としてのソフトスイッチ(SSW:Soft Switch)30と、IPネットワークIPNWにおけるMG20,21及びSSW30などのネットワークエレメントの保守運用を司る保守運用装置及びポリシー制御装置としてのOSS(Operation and Support System)40とを備える。
【0024】
このVoIPネットワークシステムSYSにおけるIPネットワークIPNWは、エッジノードを構成するルータ50,53及び中継ノードを構成するルータ51,52を備えている。これらのルータ50〜53は、図2に示すように、OSS40から見たとき、MG20,21及びSSW30と共に、IPネットワークIPNWのネットワークエレメント(ネットワーク構成要素)である。
【0025】
このVoIPネットワークシステムSYSにおけるMG20,21と、ルータ50〜53を含むIPネットワークIPNWと、SSW30とは、音声・データ統合ネットワークとして提供するサービスについて、論理的に3つの階層構造を採る形態である。
【0026】
また、回線交換機10,11は、加入者端末SUB−A,SUB−Bをそれぞれ収容するとともに、共通線信号網(図示省略)を介してSSW30に接続されている。
【0027】
加入者が利用する加入者端末SUB−A,SUB−Bは、それぞれ電話機(音声通信端末)及びパーソナルコンピータ(情報端末)から構成されている。なお、加入者端末SUB−A,SUB−Bは、通信機能、情報入力機能、情報表示機能、及び情報指定機能が有れば固定電話端末、携帯電話端末、パーソナルコンピータ、またはPDA(Personal Digital Assistant)などの単体または複合体のいずれであってもよい。
【0028】
〔改善対象〕
次に、本発明による改善対象を図3,図4及び図5を併せ参照して説明する。
【0029】
まず、図3を参照すると、同図中の丸付き数字1〜4は、VoIPネットワークシステムSYSにおける起呼から呼接続完了までの概略的な制御信号の流れの順番(手順)を示している。
【0030】
この例では、加入者端末SUB−Aは発信側であり、加入者端末SUB−Bは着信側であるので、回線交換機10はSSW30にNo.7共通線信号方式SS7のプロトコルISUP(ISDN User Part)に則り呼制御信号として起呼信号を送信する(手順1)。
【0031】
起呼信号を受信したSSW30は、後に詳述する所定の処理後に、発信側のMG20にH.248(MEGACO)プロトコルに則ってパス接続指示を送信する(手順2)。
【0032】
SSW30は、発信側のMG20から接続結果を受信したとき、着信側のMG21にH.248(MEGACO)プロトコルに則りパス接続指示を送信する(手順3)。
【0033】
また、SSW30は、着信側のMG21から接続結果を受信したとき、着信側の回線交換機11にNo.7共通線信号方式SS7に則ってパス接続指示を送信する(手順4)。
【0034】
次に、VoIPネットワークシステムSYSにおけるSSW30の詳細構成を示す図4を図3と併せ参照すると、図4中の丸付き数字1〜9は、SSW30における呼処理時の詳細な制御信号の流れを示している。
【0035】
SSW30において、IP/PSTN(通信部)通信手段32は、回線交換機10を有する既存電話網PSTNNWからNo.7共通線信号方式SS7のISUPに則って送信された呼制御信号SS7(ISUP)としての起呼信号を受信する。呼制御部36はこの起呼信号をUNI/NNI(User Network Interface/ Network Node Interface)プロトコル制御部33を介して受信する(手順1)。
【0036】
起呼信号を受信した呼制御部36は、この起呼信号に含まれている発信側の回線交換機10を示す情報(発交換機アドレス)に基づいて、方路管理データ記憶部50を参照することにより、対応する発MGアドレスから発信側のMG20を決定する(手順2)。
【0037】
また、呼制御部36は、起呼信号に含まれている着電番(着信側の電話番号)を分析し、方路管理データ記憶部50を参照することにより、着信側の回線交換機11(着交換機アドレス)及び着信側のMG21(着MGアドレス)を決定する(手順3)。
【0038】
さらに、呼制御部36は、着MGアドレスに基づいてMG管理データ記憶部51を参照することにより、着信側の回線交換機11と着信側のMG21との間の空き回線(パス)を決定する(手順4)。
【0039】
呼制御部36は、これらの処理後に、メディア制御部35及びIP/PSTN通信手段32を介して、発信側のMG20にH.248(MEGACO)プロトコルに則ってパス接続指示を送信する(手順5)。
【0040】
呼制御部36は、IP/PSTN通信手段32及びメディア制御部35を介して、発信側のMG20から接続結果を受信したとき(手順6)、メディア制御部35及びIP/PSTN通信手段32を介して、着信側のMG21にH.248(MEGACO)プロトコルに則りパス接続指示を送信する(手順7)。
【0041】
また、呼制御部36は、IP/PSTN通信手段32及びメディア制御部35を介して、着信側のMG21から接続結果を受信したとき(手順8)、UNI/NNIプロトコル制御部33及びIP/PSTN通信手段32を介して、着信側の回線交換機11にNo.7共通線信号方式SS7のISUPに則ってパス接続指示を送信する(手順9)。
【0042】
SSW30における上述した呼処理制御機能により、加入者端末SUB−A及び加入者端末SUB−Bは、IPネットワークIPNWを介して、音声通信サービスとしてのVoIPサービスを享受することが可能である。
【0043】
次に、VoIPネットワークシステムSYSにおけるOSS40の詳細構成を示す図5を図3と併せ参照すると、図5中の丸付き数字1〜6は、OSS40における保守コマンド処理の詳細な制御信号の流れを示している。
【0044】
OSS40において、OSS保守コマンド制御部73がネットワーク(通信部)通信手段72を介してIPネットワークIPNWからのネットワークエレメントのポリシー変更指示コマンドを受信する(手順1)。
【0045】
OSS保守コマンド制御部73は、ポリシー変更指示コマンドを受信すると、その内容を解析してネットワーク構成管理部74にポリシー変更の起動を行う(手順2)。
【0046】
ネットワーク構成管理部74は、起動内容に含まれているネットワークエレメントアドレスに基づいてネットワーク構成管理データ記憶部90を参照し、ネットワーク構成管理データ(エレメント種別及び状態)と照合することにより、ポリシー変更内容を処理可能であれば、ネットワークエレメント制御部75にネットワークエレメントのポリシー変更要求を行うとともに、変更後のポリシーをネットワーク構成管理データ記憶部90に保存する(手順3,4)。
【0047】
ネットワークエレメント制御部75は、起動内容に基づいて、ネットワークエレメントのポリシー変更手順を実施する(手順5)。ネットワーク通信手段72はネットワークエレメント制御部75から受信したポリシー変更内容をIPネットワークIPNWに送信する(手順6)。
【0048】
この処理により、ネットワークエレメントのMG20,21、ルータ50〜53、及びSSW30にポリシー変更が適用される。
【0049】
上述したVoIPネットワークシステムSYSにおいては、IPネットワークIPNWを音声・データ統合ネットワークとすることにより、設備及び運用コストを削減し、加入者に対して低額の通信費での音声通信サービスの提供が可能となっている。
【0050】
加入者が、常にではなく、商談やサポートサービスなどの特定の音声通信のみに高品質を求めたり、警察や消防への通報などの音声通信にのみ高品質を求める場合、このような付加価値サービスを提供するためには、呼毎に音声パケットの優先度を変更する仕組みが更に必要となる。
【0051】
〔ソフトスイッチSSWの構成〕
図1に示すVoIPネットワークシステムSYSにおける呼優先制御装置としてのSSW30は、図6に示すように、既存電話網PSTNNW配置の回線交換機10,11及びIPネットワークIPNW配置のMG20,21とインターワークして、上述した呼処理を実施するために、IP/PSTN通信手段32、UNI/NNIプロトコル制御部33、OSSインタフェース制御部34、メディア制御部35、呼制御部36、方路管理データ記憶部50、及びMG管理データ記憶部51を備えている。
【0052】
ここで、IP/PSTN通信手段32は回線交換機10,11及びMG20,21との各種信号送受信の受付け処理を行う。以下、特に限定を必要としないときは、IP/PSTN通信手段32は既存電話網PSTNNWまたはIPネットワークIPNWと信号を送受信すると記載する。
【0053】
UNI/NNIプロトコル制御部33は既存電話網PSTNNWとのNo.7共通線信号方式による信号制御機能と、IPネットワークIPNWとの呼制御プロトコルH.323またはセッション開始プロトコルSIP(Session Initiation Protocol)などによる制御機能とを有する。OSSインタフェース制御部34はシステムの状態通知及びOSS40からのコマンド要求などを受付ける。
【0054】
メディア制御部35はMG20,21に対する制御機能を有する。呼制御部36は加入者端末SUB−A,SUB−Bから送信された信号に応答して呼制御(呼設定、状態遷移、解放)を行う。
【0055】
方路管理データ記憶部50は受信した呼設定信号(着電番)に基づいて接続先経路を決定するための方路管理データを格納している(図4参照)。MG管理データ記憶部51は既存電話網PSTNNWの回線交換機10,11とMG20,21との間の回線状態(空塞)をそれぞれ管理するためのMG管理データを格納している(図4参照)。
【0056】
また、SSW30は、上述した呼処理を実施するための構成要素と協働して呼優先処理を実施するために、呼優先制御部37、呼優先制御通話管理部38、優先制御低下時動作定義データ記憶部52、優先制御閾値データ記憶部53、優先制御管理データ記憶部54、MG優先IPセッション管理データ記憶部55、加入者情報優先制御管理データ記憶部56、優先制御識子管理データ記憶部57、及び優先制御保存データ記憶部58を更に備えている。これらの更なる構成要素の機能については、以下に述べる動作説明で明確にする。
【0057】
〔ポリシー制御装置OSSの構成〕
図1に示すVoIPネットワークシステムSYSにおけるポリシー制御装置及び保守運用装置としてのOSS40は、図7に示すように、それぞれIPネットワークIPNW配置のネットワークエレメントであるMG20,21、ルータ50〜53及びSSW30とインターワークして、ポリシー変更を実施するために、ネットワーク通信手段72、OSS保守コマンド制御部73、ネットワーク構成管理部74、ネットワークエレメント制御部75、及びネットワーク構成管理データ記憶部90を備える。
【0058】
ここで、ネットワーク通信手段72はMG20,21、ルータ50〜53、及びSSW30との各種信号送受信の受付け処理を行う。以下、特に限定を必要としないときは、ネットワーク通信手段72はIPネットワークIPNWと信号を送受信すると記載する。
【0059】
OSS保守コマンド制御部73は受信した保守コマンドに応答して所定の制御を実施する。ネットワーク構成管理部74はIPネットワークIPNWの構成管理の追加、変更、及び状態表示などを行う。
【0060】
ネットワークエレメント制御部75はコマンド要求に応答しネットワークエレメントに対して制御信号を送出する。ネットワーク構成管理データ記憶部90は各ネットワークエレメントの構成管理データ及び経路データなどの情報を格納する(図5参照)。
【0061】
また、OSS40は、上述したポリシー変更を実施するための構成要素と協働して呼優先処理に関連したポリシー変更を実施するために、セッション優先度変更制御部76、優先制御識別子管理部77、セッション優先度変更制御データ記憶部91、及び優先制御識別子管理データ記憶部92を更に備えている。これらの更なる構成要素の機能については、以下に述べる動作説明で明確にする。
【0062】
〔VoIPネットワークシステムの動作の概要〕
次に、図1,図6及び図7を併せ参照して、VoIPネットワークシステムSYSにおける呼優先処理及びこれに伴うポリシー変更処理の各種動作の概要について説明することにより、改善されたソフトスイッチ30及びOSS40の機能について概説する。
【0063】
〈第1の動作〉
SSW30における呼制御部36は、既存電話網PSTNNWからの呼制御信号をIP/PSTN通信手段32及びUNI/NNIプロトコル制御部33を経由して受信する。
【0064】
呼制御部36は、方路管理データ記憶部50及びMG管理データ記憶部51を参照して、発着MGとして発信側のMG20及び着信側のMG21を決定し、パス接続制御を行う。
【0065】
呼制御部36より起動された呼優先制御部37は、優先制御情報に応じた指示(優先制御指示)をOSSインタフェース制御部34及びIP/PSTN通信手段32を経由してOSS40に対して指示する。
【0066】
SSW30から送信された優先制御指示をIPネットワークIPNW及びネットワーク通信手段72を介して受信したOSS40においては、セッション優先度変更制御部76は、ネットワークエレメント制御部75及びネットワーク通信手段72経由でネットワークエレメント個々に対して優先制御対象呼の音声パケットに関する優先制御指示を行う。
【0067】
これにより、IPネットワークIPNWにおける音声通信サービス、つまりVoIPサービスでの優先制御対象呼に対する音声高品質化機能の提供を可能とする。
【0068】
〈第2の動作〉
上述した第1の動作例を一層詳細に説明すると、SSW30における呼制御部36は、既存電話網PSTNNWからの呼制御信号としての起呼信号をIP/PSTN通信手段32及びUNI/NNIプロトコル制御部33を経由して受信する。
【0069】
呼制御部36は、発回線交換機情報及び番号分析結果に基づき、方路管理データ記憶部50及びMG管理データ記憶部51を参照して発着MGを決定し、パス接続制御を行う。
【0070】
呼制御部36から起動された呼優先制御部37は、着信側の加入者端末SUB−Bを特定するための着番号(着電番)を基に優先制御管理データ記憶部54を参照し、優先制御対象呼、つまり商談やサポートサービスなどの特定呼や、警察や消防への通報などの緊急呼と判断した場合には、OSSインタフェース制御部34及びIP/PSTN通信手段32を介しIPネットワークIPNW経由でOSS40に対して優先制御指示を行う。
【0071】
SSW30から送信された優先制御指示をIPネットワークIPNW及びネットワーク通信手段72経由で受信したOSS40においては、セッション優先度変更制御部76は、ネットワーク構成管理部74経由でネットワーク構成管理データ記憶部90を参照することにより、ネットワークエレメント毎の優先度指示内容を決定し、ネットワークエレメント制御部75及びネットワーク通信手段72経由でネットワークエレメント個々に対して優先制御対象呼の音声パケットに関する優先制御指示を行う。
【0072】
これにより、上記第1の動作例と同様に、優先制御対象呼に対する音声高品質化機能の提供を可能とする。
【0073】
〈第3の動作〉
各ネットワークエレメントに対して、特定のIPセッション情報に対して高い優先度を設定したSSW30の環境において、上記第2の動作の優先制御にて優先制御対象呼と判断された場合、呼優先制御部37は、MG優先IPセッション管理データ記憶部55を参照してIPセッション情報を決定する。
【0074】
選択されたIPセッション情報を基に呼制御部36は、メディア制御部35及びIP/PSTN通信手段32を介しIPネットワークIPNW経由でMG20,21に対して優先的なパス接続指示をする。
【0075】
これにより、OSS40と協働しなくても、優先制御対象呼に対する音声高品質化機能の提供を可能とする。
【0076】
〈第4の動作〉
SSW30において呼制御部36が起呼信号を受信し、発着MGを決定するまでの動作は上記第2の動作と同様である。この後、発着MGへのパス設定を行う際に、呼優先制御部37は、加入者情報優先制御管理データ記憶部56を参照して優先制御要否を決定する。
【0077】
呼優先制御部37は、更に、優先制御指示をOSSインタフェース制御部34及びIP/PSTN通信手段32を介しIPネットワークIPNW経由でOSS40に対して指示する。以降の動作は、上記第2の動作におけるOSS40側と同様である。
【0078】
これにより、特定加入者に対応する呼毎の音声高品質化機能の提供を可能とする。
【0079】
〈第5の動作〉
上記第2または第4の動作において、SSW30における呼優先制御部37は、優先制御対象呼と判断した場合、OSS40側で呼を識別させるための識別子を優先制御識別子管理データ記憶部57より取得する。
【0080】
呼優先制御部37は、優先制御指示をOSSインタフェース制御部34及びIP/PSTN通信手段32を介しIPネットワークIPNW経由でOSS40に対して送信する。また、呼制御部36は優先制御の実施状況を呼対応に優先制御保存データ記憶部58に保存する。
【0081】
SSW30から送信された優先制御指示をIPネットワークIPNW及びネットワーク通信手段72経由で受信したOSS40においては、セッション優先度変更制御部76は、ネットワーク構成管理部74を経由してネットワーク構成管理データ記憶部90を参照することにより、ネットワークエレメント毎の優先制御指示内容を決定する。
【0082】
セッション優先度変更制御部76は、決定した優先制御指示内容を優先制御識別子管理部77経由で優先制御識別子管理データ記憶部92に保存させた後、ネットワークエレメント制御部75及びネットワーク通信手段72経由でネットワークエレメント個々に対して優先制御対象呼の音声パケットに関する優先制御指示を行う。
【0083】
呼終了時には、SSW30における呼制御部36は、優先制御保存データ記憶部58を参照し、優先制御中であったか否かを判定する。優先制御中であれば、呼制御部36は、呼優先制御部37を起動し、優先制御終了指示をOSSインタフェース制御部34及びIP/PSTN通信手段32を介しIPネットワークIPNW経由でOSS40に対して指示する。また、呼制御部36は、呼優先制御部37を起動し、優先制御識別子管理データ記憶部57から優先制御識別子を解放させる。
【0084】
SSW30から送信された優先制御終了指示をIPネットワークIPNW及びネットワーク通信手段72を介して受信したOSS40においては、セッション優先度変更制御部76は、優先制御識別子管理部77経由で優先制御識別子管理データ記憶部92に優先制御実施中のネットワークエレメントを問い合わせ、この結果を基にしてネットワーク構成管理部74経由でネットワーク構成管理データ記憶部90から優先制御前の優先制御ポリシーを取り出し、ネットワークエレメントを元の優先制御ポリシーに変更する。
【0085】
これにより、呼の終了時に、変更されたネットワークエレメントに対して自動的に元の優先度に戻すことを可能とする。
【0086】
〈第6の動作〉
OSS40のOSS保守コマンド制御部73は、IPネットワークIPNWからのネットワークエレメントのポリシー変更指示コマンドをネットワーク通信手段72経由で受信し、優先制御識別子管理部77を起動する。
【0087】
優先制御識別子管理部77は、優先制御識別子管理データ記憶部92を参照して優先制御中か否かを判定し、結果を返却する。優先制御中であれば、OSS保守コマンド制御部73は、ネットワーク構成管理部74経由でネットワーク構成管理データ記憶部90のネットワーク構成管理データのみを変更する。
【0088】
変更されたネットワーク構成管理データ記憶部90の内容は、上記第5の動作と同様に、セッション優先度変更制御部76の制御によって各ネットワークエレメントに対して反映される。
【0089】
これにより、優先制御中のネットワークエレメント及びIPセッション情報に対する意図しない保守によるサービス中断の防止を可能とする。
【0090】
〈第7の動作〉
上記第2,第3または第4の動作が実施された場合において、SSW30の呼制御部36は、呼優先制御通話管理部38を起動して優先制御閾値データ記憶部53の優先制御閾値データを参照することにより、品質閾値越えの判定を行う。
【0091】
品質閾値より低下時には、呼制御部36は、呼優先制御通話管理部38を起動して優先制御低下時動作定義データ記憶部52を参照し、予め設定されたメディアゲートウェイMGの動作を決定する。
【0092】
呼制御部36は、メディアゲートウェイMGから通知された品質データに基づいて、予め決められたメディアゲートウェイMGの動作に従い、そのメディアゲートウェイMGに対して接続リソースへの接続指示を行う。
【0093】
これにより、優先制御実施中の呼が特定の品質を保てなくなった時、音声通信サービスの中断を加入者(通話者)に通知することを可能とする。
【0094】
〔VoIPネットワークシステムの動作の具体例〕
次に、図1に示すVoIPネットワークシステムSYSにおける呼優先処理及びこれに伴うポリシー変更処理の各種動作の具体例について説明する。
【0095】
〈第1の具体的動作例(上記第1及び第2の動作関連)〉
図1,図8及び図9を併せ参照すると、回線交換機10配下の加入者端末SUB−Aが回線交換機11配下の加入者端末SUB−Bに発信すると、回線交換機10はSSW30に対してNo.7共通線信号方式の呼制御信号(以下、SS7(ISUP)制御信号と記載する)を送信する。
【0096】
このSS7(ISUP)制御信号(起呼信号)を受けたSSW30内の呼制御部36は、SS7(ISUP)制御信号に含まれている発信側(発側)の回線交換機情報(回線交換機10のアドレス)を基に、方路管理データ記憶部50を参照することにより、MG20を発MGとして決定する。
【0097】
呼制御部36は、同様に、SS7(ISUP)制御信号に含まれている発側の回線交換機情報を基に、方路管理データ記憶部50を参照することにより、着信側(着側)の回線交換機11及び着MGとしてMG21をそれぞれ決定する。
【0098】
また、呼制御部36は、MG管理データ記憶部51を参照し、回線交換機11とMG21間における空き回線を決定する。
【0099】
呼制御部36は、メディア制御部35を起動し、発側のMG20及び着側のMG21にH.248(MEGACO)信号によりパスの接続指示とその接続結果受信とを行う。
【0100】
さらに、呼制御部36は、呼優先制御部37を起動し、対象呼が優先制御呼か否かの判定を行う。この時、呼優先制御部37は、SS7(ISUP)制御信号に設定されている番号情報(着信側の加入者端末の電話番号(着電番)、発着MGアドレス、発着ポート番号)を基に優先制御管理データ記憶部54(図16)を参照することにより、優先制御要否を判定する。
【0101】
呼優先制御部37は、優先制御要の場合には、OSSインタフェース制御部34及びIP/PSTN通信手段32を介してIPネットワークIPNW経由で、OSS40に対して優先制御指示を行う。
【0102】
SSW30より優先制御指示を受けたOSS40においては、その指示を受信したセッション優先度変更制御部76が、ネットワーク構成管理部74を起動し、ネットワーク構成管理データ記憶部90を参照することにより、管理しているネットワークエレメントアドレスを抽出する。
【0103】
セッション優先度変更制御部76は、抽出したネットワークエレメントアドレスに基づいてセッション優先度変更制御データ記憶部91(図19)を参照することにより、ネットワークエレメント毎の優先制御指示内容(例えば、発アドレスa(発信側の加入者端末の電話番号対応)のパケットを高優先キューへ入れる)を求め、ネットワークエレメント制御部75及びネットワーク通信手段72を介してIPネットワークIPNW経由で、ネットワークエレメントに優先度変更を指示する。
【0104】
これにより、回線交換機10配下の加入者端末SUB−Aから回線交換機11配下の加入者端末SUB−BにVoIPサービスの音声通信を行う際の優先制御対象呼の音声高品質化機能を提供可能とする。
【0105】
〈第2の具体的動作例(上記第1、第2及び第4の動作関連)〉
図1及び図10を併せ参照すると、SSW30の呼優先制御部37は、上述した第1の具体的動作例における番号情報に加え、SS7(ISUP)制御信号に設定された加入者情報(発着加入者情報、発着MGアドレス、発着ポート番号)を基に加入者情報優先制御管理データ記憶部56(図17)を参照することにより、優先制御要否を判定する。以降の動作は、上述した第1の具体的動作例と同様である。
【0106】
ここで、加入者情報優先制御管理データ記憶部56は、発着加入者情報をインデッスク値とし、発着時の優先制御要否情報(要、不要)及び特定の組み合わせ対象の加入者情報(例えば、着電番092−123−4567)と認識するための情報を管理する。
【0107】
これにより、回線交換機10配下の加入者端末SUB−Aから回線交換機11配下の加入者端末SUB−BにVoIPサービスの音声通信を行う際の特定呼の音声高品質化機能を提供可能とする。
【0108】
〈第3の具体的動作例(上記第1、第2及び第3の動作関連)〉
図1及び図11を併せ参照すると、SSW30の呼優先制御部37は、上述した第1の具体的動作例において、優先制御対象呼と判断した場合にMGアドレスを基にMG優先IPセッション管理データ記憶部55(図18)を参照して、優先制御用に予め静的に割り当てられているポート番号を捕捉し、MG優先IPセッション管理データ記憶部55のポート空塞表欄に空塞状態として使用中「1」である旨を設定する。
【0109】
この後、呼制御部36は、メディア制御部35を起動し、発側のMG20及び着側のMG21とH.248(MEGACO)信号により、パスの接続指示とその接続結果受信とを行う。
【0110】
優先制御呼終了時、発側の回線交換機10または着側の回線交換機11から送信されたSS7(ISUP)制御信号(呼終了信号)をIP/PSTN通信手段32及びUNI/NNIプロトコル制御部33を介して受信したSSW30における呼制御部36は、呼優先制御部37を起動し、発着MGアドレス及び発着ポート番号を入力として、MG優先IPセッション管理データ記憶部55にて使用していたこのポート番号の解放を行う。
【0111】
これにより、回線交換機10配下の加入者端末SUB−Aから回線交換機11配下の加入者端末SUB−BにVoIPサービスの音声通信を行う際、OSS40を動作させることなく、優先制御対象呼の音声高品質化機能を提供可能とする。
【0112】
〈第4の具体的動作例(上記第1、第2及び第5の動作関連)〉
図1、図12及び図13を併せ参照すると、SSW30の呼優先制御部37は、上述した第1の具体的動作例において、優先制御対象呼と判断した場合に呼を識別するための識別子を優先制御識別子管理データ記憶部57(図21)より取得し、つまり優先制御識子管理データ記憶部57を参照して状態が空きである識別子を捕捉し、データ上の状態を使用中に設定することにより、OSS40に対して、優先制御識別子、発着MGアドレス及び発着ポート番号をOSSインタフェース制御部34及びIP/PSTN通信手段32を介してIPネットワークIPNW経由で送信して優先制御指示を行う。
【0113】
この後、呼制御部36は、呼対応に優先制御の実施状況を管理するために、優先制御保存データ記憶部58(図20)に呼番号対応に優先制御識別子(例えば、065)を保存する。さらに、呼制御部36は、UNI/NNIプロトコル制御部33及びIP/PSTN通信手段32を介して既存電話網PSTNNW経由で、着側の回線交換機11に対してSS7(ISUP)制御信号(起呼信号)を送信する。
【0114】
SSW30から送信された優先制御指示をIPネットワークIPNW及びネットワーク通信手段72経由で受信したOSS40においては、その指示を受信したセッション優先度変更制御部76よりネットワーク構成管理部74を起動し、ネットワーク構成管理データ記憶部90を参照することにより、管理しているネットワークエレメントアドレスを抽出する。
【0115】
セッション優先度変更制御部76は、セッション優先度変更制御データ記憶部91(図19)を参照することにより、ネットワークエレメント毎の優先度指示内容を求め、ネットワークエレメント制御部75及びネットワーク通信手段72を介してIPネットワークIPNW経由で、ネットワークエレメントに優先度変更を指示する。
【0116】
また、優先制御識別子管理部77は、セッション優先度変更制御部76からの指示により、優先度変更の制御内容としての優先制御識別子、制御したネットワークエレメントアドレス及びポート番号を優先制御識別子管理データ記憶部92(図22)に優先制御識別子対応に保存する。
【0117】
上述した一連の処理により、発側の回線交換機10配下の加入者端末SUB−Aは、着側の回線交換機11配下の加入者端末SUB−BとのVoIPサービスの音声通信を実施可能になる。
【0118】
加入者端末SUB−A及び加入者端末SUB−Bの音声通信終了時、SS7(ISUP)制御信号(呼終了信号)を既存電話網PSTNNWの回線交換機10または回線交換機11から受信したSSW30内の呼制御部36は、優先制御保存データ記憶部58(図20)を呼番号に基づいて参照して、優先制御中か否かを判定する。
【0119】
呼制御部36は、優先制御実施中であれば、優先制御識別子を入力として呼優先制御部37を起動し、優先制御終了指示をOSSインタフェース制御部34に指示させるとともに、優先制御識別子を解放させる。
【0120】
SSW30からIPネットワークIPNWを経由して優先制御指示を受けたOSS40においては、その指示を受信したセッション優先度変更制御部76が、優先制御識別子管理部77を起動し、優先制御識別子管理データ記憶部92(図22)を参照させて優先制御識別子対応の優先制御実施中のネットワークエレメントのアドレス及びポート番号を求める。
【0121】
また、セッション優先度変更制御部76は、ネットワーク構成管理部74を起動し、予め求めたアドレス及びポート番号を基にネットワーク構成管理データ記憶部90を参照させることにより、優先制御実施前のポリシーを抽出する。
【0122】
セッション優先度変更制御部76は、ネットワークエレメント制御部75及びネットワーク通信手段72を介してIPネットワークIPNW経由で該当のネットワークエレメントに対して優先度変更を指示する。
【0123】
これにより、優先制御を実施したネットワークエレメントに関して、その優先制御を自動的に元の状態に戻すことを提供可能とする。
【0124】
〈第5の具体的動作例(上記第1、第2、第5及び第6の動作関連)〉
図1及び図14を併せ参照すると、上述した第4の具体的動作例のOSS40において、発側の回線交換機10配下の加入者端末SUB−Aと着側の回線交換機11配下の加入者端末SUB−Bとが、あるネットワークエレメントを使用して優先制御による通信中である時、OSS40の保守者がこのネットワークエレメントに対して優先度変更を実施したとする。
【0125】
保守者からのネットワークエレメントのポリシー変更指示コマンドをIPネットワークIPNWを経由して受信したOSS保守コマンド制御部73は、優先制御識別子管理部77を起動し、優先制御識別子管理データ記憶部92(図22)を参照させることにより、変更対象ネットワークエレメントが優先制御中であるか否かを判定する。つまり、優先制御識別子管理データ記憶部92は優先制御を実施している制御エレメントのアドレス及びポート番号を管理しているので、OSS保守コマンド制御部73はこのデータを参照することにより判定できる。
【0126】
この結果により、OSS保守コマンド制御部73は、保守者に対して、優先制御実施中であれば処理を保留させる、もしくは優先制御変更実施不可の旨のメッセージを返却する。
【0127】
これにより、保守者による意図しないサービス中断を防止することを可能とする。
【0128】
〈第6の具体的動作例(上記第1、第2及び第7の動作関連)〉
図1及び図15を併せ参照すると、上述した第1の具体的動作例において、発側の回線交換機10配下の加入者端末SUB−Aと着側の回線交換機11配下の加入者端末SUB−Bとが優先制御による音声通信中である時、SSW30が発MG20からプロトコルRTCP(RTP Control Protocol)に則って送信された音声パケット品質情報を受信したとする。ここで、RTCPはRTP(Real-time Transfer Protocol)を制御するためのプロトコルである。
【0129】
音声パケット品質情報(品質原子データ、パケット破棄率等)を受信した呼制御部36は、呼優先制御通話管理部38を起動する。呼優先制御通話管理部38は、MGアドレスをインデックスとし優先制御閾値データ記憶部53(図23)を参照する。
【0130】
呼優先制御通話管理部38は、優先制御閾値データとしての平均パケット欠落割合の閾値や平均ジッター間隔の閾値などの低下と判断された場合には、MGアドレスをインデックスとし優先制御低下時動作定義データ記憶部52(図24)を参照し、動作低下時のMG接続リソース条件(接続メディア、接続時間等)を決定し、呼制御部36に返却する。
【0131】
呼制御部36は、返却された該当MGに対する優先制御低下動作条件に従い、RTCPによる音声パケット品質情報を受信したMG20に対して、トーン接続を行い、加入者に警告音による警告を実施させる。
【0132】
これにより、優先制御中の呼が特定の品質を保てなくなったことを加入者に通知可能とする。
【0133】
〔変形例〕
上述した各処理はコンピュータで実行可能なプログラムとして提供され、CD−ROMやフロッピーディスクなどの記録媒体、さらには通信回線を経て提供可能である。また、上述した各処理はその任意の複数または全てを選択し組合せて実施することもできる。
【0134】
〔その他〕
(付記1) 呼毎の呼制御信号と、特定の音声セッションに係わる優先制御対象呼を特定してVoIPの音声通信サービスを提供するために予め設定されている優先制御情報とに応じた優先制御指示の送信を制御する手段と;
音声パケットを転送するIPネットワークのネットワークエレメントのそれぞれに対して、前記優先制御対象呼の音声パケットに関する優先制御指示を行う手段と;
を備えるVoIPネットワークシステム。
【0135】
(付記2) IPネットワーク上で音声パケットを転送してVoIPの音声通信サービスを提供するVoIPネットワークシステムであって;
発信端末を収容する発信側のネットワークから送信される呼制御信号に含まれている起呼時の番号情報に基づいて、特定の音声セッションに係わる優先制御対象呼の有無を判断し、前記優先制御対象呼と判断したときに優先制御指示の送信を制御する手段と;
指示された前記番号情報に基づいて優先制御管理のための記憶データを参照し、前記優先制御対象呼の音声セッションで使用するIPセッション情報について優先制御を要求するための信号を送出する手段と;
前記優先制御対象呼の前記優先制御を要求する信号を受信したとき、セッション優先度の変更制御のための記憶データに基づいて、前記IPネットワークのネットワークエレメントを運用するための制御指示を行う手段と;
を備えるVoIPネットワークシステム。
【0136】
(付記3) 前記ネットワークエレメントに対して特定のIPセッション情報についての高い優先度を設定した環境において、前記優先制御対象呼と判断された場合、優先IPセッションを管理するための記憶データを参照して高い優先度のIPセッション情報を選択する手段と;
選択された前記IPセッション情報に基づいて、前記IPネットワークにおけるパス接続を前記ネットワークエレメントに指示する手段と;
を更に備える付記2記載のVoIPネットワークシステム。
【0137】
(付記4) 前記呼制御信号に含まれている起呼時の番号情報のうちの加入者情報を前記優先制御対象呼についての優先制御指示ために送信する手段と;
受信した前記加入者情報に基づいて優先制御管理のための記憶データを参照し、前記優先制御対象呼の判定を行う手段と;
を更に備える付記2記載のVoIPネットワークシステム。
【0138】
(付記5) 前記優先制御対象呼を識別させるための優先制御識別子を管理するための第1の記憶手段と;
呼毎に前記優先制御識別子との対応と優先制御実施状態とを管理するための第2の記憶手段と;
起呼時及び終話時に前記第2の記憶手段の管理データを設定及び参照する設定・参照手段と;
起呼時及び終話時に前記設定・参照手段から起動され、前記優先制御識別子の取得及び送信を制御し、終話時に優先制御終了指示の送信を制御する手段と;
受信した前記優先制御識別子に基づいて、優先度変更を施した前記ネットワークエレメントとの対応付けを管理するための第3の記憶手段と;
前記優先制御指示を受信したときは、前記第3の記憶手段に管理データを設定し、前記優先制御終了指示を受信したときは、受信した前記優先制御識別子と前記第3の記憶手段に格納されている優先制御識別子管理データとに基づいて前記ネットワークエレメントを特定し、特定した前記ネットワークエレメントの元の優先制御ポリシーをネットワーク構成を管理するための記憶データから抽出する手段と;
前記優先制御終了指示を受信したとき、優先度ポリシー変更要求を行うセッション優先度変更のための手段と;
を更に備える付記2記載のVoIPネットワークシステム。
【0139】
(付記6) 前記IPセッション情報に係わる前記優先度ポリシーに対しての保守による変更時に起動され、指示された前記ネットワークエレメントが優先制御中であれば、その旨を返却する優先制御識別子管理のための手段と;
前記優先制御識別子管理のための手段に問い合わせることにより、要求された保守による変更が可能か否かを判定し、優先制御実施中のときには、前記ネットワーク構成を管理するための記憶データのみを変更する手段と;
を更に備える付記5記載のVoIPネットワークシステム。
【0140】
(付記7) 音声パケット品質を通知する機能を有する前記ネットワークエレメントから送信される優先制御実施中の前記優先制御対象呼に対しての音声パケット品質通知を受信した場合、予め設定された品質閾値越えの判定を優先制御閾値データを参照して行い、予め設定された前記ネットワークエレメントの動作を優先制御低下時の動作定義データを参照して決定し、その動作内容を返却する管理手段と;
前記ネットワークエレメントから送信される前記音声パケット品質通知を前記管理手段に通知し、返却された前記動作内容に基づいて前記ネットワークエレメントに対する優先制御低下時の動作制御を行う手段と;
を更に備える付記2記載のVoIPネットワークシステム。
【0141】
(付記8) 呼毎の呼制御信号と、特定の音声セッションに係わる優先制御対象呼を特定してVoIPの音声通信サービスを提供するために予め設定されている優先制御情報とに応じた優先制御指示の送信を制御する手段と;
音声パケットを転送するIPネットワークのネットワークエレメントのそれぞれに対して、前記優先制御対象呼の音声パケットに関する優先制御指示を行う手段と;
を備える優先制御対象呼処理装置。
【0142】
(付記9) 呼毎の呼制御信号と、特定の音声セッションに係わる優先制御対象呼を特定してVoIPの音声通信サービスを提供するために予め設定されている優先制御情報とに応じた優先制御指示の送信を制御するステップと;
音声パケットを転送するIPネットワークのネットワークエレメントのそれぞれに対して、前記優先制御対象呼の音声パケットに関する優先制御指示を行うステップと;
を備えるIPネットワークシステムにおける優先制御対象呼処理方法。
【0143】
(付記10) IPネットワーク上で音声パケットを転送してVoIPの音声通信サービスを提供するVoIPネットワークシステムにおける優先制御対象呼処理方法であって;
発信端末を収容する発信側のネットワークから送信される呼制御信号に含まれている起呼時の番号情報に基づいて、特定の音声セッションに係わる優先制御対象呼の有無を判断し、前記優先制御対象呼と判断したときに優先制御指示の送信を制御するステップと;
指示された前記番号情報に基づいて優先制御管理のための記憶データを参照し、前記優先制御対象呼の音声セッションで使用するIPセッション情報について優先制御を要求するための信号を送出するステップと;
前記優先制御対象呼の前記優先制御を要求する信号を受信したとき、セッション優先度の変更制御のための記憶データに基づいて、前記IPネットワークのネットワークエレメントを運用するための制御指示を行うステップと;
を備えるVoIPネットワークシステムにおける優先制御対象呼処理方法。
【0144】
(付記11) 前記ネットワークエレメントに対して特定のIPセッション情報についての高い優先度を設定した環境において、前記優先制御対象呼と判断された場合、優先IPセッションを管理するための記憶データを参照して高い優先度のIPセッション情報を選択するステップと;
選択された前記IPセッション情報に基づいて、前記IPネットワークにおけるパス接続を前記ネットワークエレメントに指示するステップと;
を更に備える付記10記載のVoIPネットワークシステムにおける優先制御対象呼処理方法。
【0145】
(付記12) 前記呼制御信号に含まれている起呼時の番号情報のうちの加入者情報を前記優先制御対象呼についての優先制御指示ために送信するステップと;
受信した前記加入者情報に基づいて優先制御管理のための記憶データを参照し、前記優先制御対象呼の判定を行うステップと;
を更に備える付記10記載のVoIPネットワークシステムにおける優先制御対象呼処理方法。
【0146】
(付記13) 前記優先制御対象呼を識別させるための優先制御識別子を管理するために記憶するステップと;
呼毎に前記優先制御識別子との対応と優先制御実施状態とを管理するために記憶するステップと;
起呼時及び終話時に記憶管理データを設定及び参照するステップと;
起呼時及び終話時に起動され、前記優先制御識別子の取得及び送信を制御し、終話時に優先制御終了指示の送信を制御するステップと;
受信した前記優先制御識別子に基づいて、優先度変更を施した前記ネットワークエレメントとの対応付けを管理するために記憶するステップと;
前記優先制御指示を受信したときは、記憶管理データを設定し、前記優先制御終了指示を受信したときは、受信した前記優先制御識別子と記憶されている優先制御識別子管理データとに基づいて前記ネットワークエレメントを特定し、特定した前記ネットワークエレメントの元の優先制御ポリシーをネットワーク構成を管理するための記憶データから抽出するステップと;
前記優先制御終了指示を受信したとき、優先度ポリシー変更要求を行うセッション優先度変更のためのステップと;
を更に備える付記10記載のVoIPネットワークシステムにおける優先制御対象呼処理方法。
【0147】
(付記14) 前記IPセッション情報に係わる前記優先度ポリシーに対しての保守による変更時に起動され、指示された前記ネットワークエレメントが優先制御中であれば、その旨を返却する優先制御識別子管理のためのステップと;
前記優先制御識別子管理のための手段に問い合わせることにより、要求された保守による変更が可能か否かを判定し、優先制御実施中のときには、前記ネットワーク構成を管理するための記憶データのみを変更するステップと;
を更に備える付記13記載のVoIPネットワークシステムにおける優先制御対象呼処理方法。
【0148】
(付記15) 音声パケット品質を通知する機能を有する前記ネットワークエレメントから送信される優先制御実施中の前記優先制御対象呼に対しての音声パケット品質通知を受信した場合、予め設定された品質閾値越えの判定を優先制御閾値データを参照して行い、予め設定された前記ネットワークエレメントの動作を優先制御低下時の動作定義データを参照して決定し、その動作内容を返却するステップと;
前記ネットワークエレメントから送信される前記音声パケット品質通知を通知し、返却された前記動作内容に基づいて前記ネットワークエレメントに対する優先制御低下時の動作制御を行うステップと;
を更に備える付記10記載のVoIPネットワークシステムにおける優先制御対象呼処理方法。
【0149】
(付記16) コンピュータに;
呼毎の呼制御信号と、特定の音声セッションに係わる優先制御対象呼を特定してVoIPの音声通信サービスを提供するために予め設定されている優先制御情報とに応じた優先制御指示の送信を制御するステップと;
音声パケットを転送するIPネットワークのネットワークエレメントのそれぞれに対して、前記優先制御対象呼の音声パケットに関する優先制御指示を行うステップと;
を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0150】
(付記17) 呼毎の呼制御信号と、特定の音声セッションに係わる優先制御対象呼を特定してVoIPの音声通信サービスを提供するために予め設定されている優先制御情報とに応じた優先制御指示の送信を制御するステップと;
音声パケットを転送するIPネットワークのネットワークエレメントのそれぞれに対して、前記優先制御対象呼の音声パケットに関する優先制御指示を行うステップと;
を備えるプログラム。
【0151】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、音声セッションが生起及び終了される毎に、そのセッションに関する音声通信パケットの優先度のみを自動的に変更することができるようになる。
【0152】
これにより、商談やサポートサービスなどの特定呼や、警察及び消防向けの緊急呼など、呼の設定条件に応じてサービス品質を高めるといった付加価値サービスが、保守運用コストを増大させることなく提供可能となる。
【0153】
さらには、加入者情報に対応する呼毎の高品質の音声通信サービスを提供することが可能になるため、一定の音質を求める加入者、例えばイントラネットをキャリア提供のネットワークで実現する場合にも適用することが可能となる。
【0154】
以上のことより、IPネットワークの保守運用コストを最小限に抑制しつつ、呼毎の柔軟なサービス提供を実現することができるようになるため、キャリアがエンドユーザに提供する音声通信サービスのメニューを増やすことができる。これは、各キャリアに対してコスト競争だけではなく、付加価値サービスの提供による競争力アップをもたらす効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態のVoIPネットワークシステムの構成を示すブロック図。
【図2】 図1におけるOSSとネットワークエレメントとの関連を説明するための図。
【図3】 改善対象のVoIPネットワークシステムの動作を説明するための図。
【図4】 改善対象のソフトスイッチの動作を説明するための図。
【図5】 改善対象のOSSの動作を説明するための図。
【図6】 図1におけるソフトスイッチの構成及び動作の概要を説明するための図。
【図7】 図1におけるOSSの構成及び動作の概要を説明するための図。
【図8】 図1に示すシステムにおける第1の具体的動作例を説明するための図。
【図9】 図1に示すシステムにおける第1の具体的動作例を説明するための図。
【図10】 図1に示すシステムにおける第2の具体的動作例を説明するための図。
【図11】 図1に示すシステムにおける第3の具体的動作例を説明するための図。
【図12】 図1に示すシステムにおける第4の具体的動作例を説明するための図。
【図13】 図1に示すシステムにおける第4の具体的動作例を説明するための図。
【図14】 図1に示すシステムにおける第5の具体的動作例を説明するための図。
【図15】 図1に示すシステムにおける第6の具体的動作例を説明するための図。
【図16】 図6に示す優先制御管理データ記憶部の具体例を示す図。
【図17】 図6に示す加入者情報優先制御管理データ記憶部の具体例を示す図。
【図18】 図6に示すMG優先IPセッション管理データ記憶部の具体例を示す図。
【図19】 図7に示すセッション優先度変更制御データ記憶部の具体例を示す図。
【図20】 図6に示す優先制御保存データ記憶部の具体例を示す図。
【図21】 図6に示す優先制御識子管理データ記憶部の具体例を示す図。
【図22】 図7に示す優先制御識別子管理データ記憶部の具体例を示す図。
【図23】 図6に示す優先制御閾値データ記憶部の具体例を示す図。
【図24】 図6に示す優先制御低下時動作定義データ記憶部の具体例を示す図。
【符号の説明】
SYS VoIPネットワークシステム
SUB−A 加入者端末
SUB−B 加入者端末
IPNW IPネットワーク(音声・データ統合ネットワーク)
10,11 回線交換機
20,21 メディアゲートウェイ(MG)
30 ソフトスイッチ(SSW)
40 保守運用装置(ポリシー制御装置:OSS)
32 IP/PSTN(通信部)通信手段
33 UNI/NNIプロトコル制御部
34 OSSインタフェース制御部
35 メディア制御部
36 呼制御部
37 呼優先制御部
38 呼優先制御通話管理部
50 方路管理データ記憶部
51 MG管理データ記憶部
72 ネットワーク(通信部)通信手段
73 OSS保守コマンド制御部
74 ネットワーク構成管理部
75 ネットワークエレメント制御部
76 セッション優先度変更制御部
77 優先制御識別子管理部
Claims (5)
- IPネットワーク上で音声パケットを転送してVoIPの音声通信サービスを提供するVoIPネットワークシステムにおける優先制御対象呼処理方法であって;
発信端末を収容する発信側のネットワークから送信される呼制御信号に含まれている起呼時の番号情報に基づいて、特定の音声セッションに係わる優先制御対象呼の有無を判断し、前記優先制御対象呼と判断したときに優先制御指示の送信を制御するステップと;
指示された前記番号情報に基づいて優先制御管理のための記憶データを参照し、前記優先制御対象呼の音声セッションで使用するIPセッション情報について優先制御を要求するための信号を送出するステップと;
前記優先制御対象呼の前記優先制御を要求する信号を受信したとき、セッション優先度の変更制御のための記憶データに基づいて、前記IPネットワークのネットワークエレメントを運用するための制御指示を行うステップと;
を備えるVoIPネットワークシステムにおける優先制御対象呼処理方法。 - IPネットワーク上で音声パケットを転送してVoIPの音声通信サービスを提供するVoIPネットワークシステムであって;
発信端末を収容する発信側のネットワークから送信される呼制御信号に含まれている起呼時の番号情報に基づいて、特定の音声セッションに係わる優先制御対象呼の有無を判断し、前記優先制御対象呼と判断したときに優先制御指示の送信を制御する手段と;
指示された前記番号情報に基づいて優先制御管理のための記憶データを参照し、前記優先制御対象呼の音声セッションで使用するIPセッション情報について優先制御を要求するための信号を送出する手段と;
前記優先制御対象呼の前記優先制御を要求する信号を受信したとき、セッション優先度の変更制御のための記憶データに基づいて、前記IPネットワークのネットワークエレメントを運用するための制御指示を行う手段と;
を備えるVoIPネットワークシステム。 - 前記ネットワークエレメントに対して特定のIPセッション情報についての高い優先度を設定した環境において、前記優先制御対象呼と判断された場合、優先IPセッションを管理するための記憶データを参照して高い優先度のIPセッション情報を選択する手段と
;
選択された前記IPセッション情報に基づいて、前記IPネットワークにおけるパス接続を前記ネットワークエレメントに指示する手段と;
を更に備える請求項2記載のVoIPネットワークシステム。 - 前記呼制御信号に含まれている起呼時の番号情報のうちの加入者情報を前記優先制御対象呼についての優先制御指示ために送信する手段と;
受信した前記加入者情報に基づいて優先制御管理のための記憶データを参照し、前記優先制御対象呼の判定を行う手段と;
を更に備える請求項2記載のVoIPネットワークシステム。 - 前記優先制御対象呼を識別させるための優先制御識別子を管理するための第1の記憶手段と;
呼毎に前記優先制御識別子との対応と優先制御実施状態とを管理するための第2の記憶手段と;
起呼時及び終話時に前記第2の記憶手段の管理データを設定及び参照する設定・参照手段と;
起呼時及び終話時に前記設定・参照手段から起動され、前記優先制御識別子の取得及び送信を制御し、終話時に優先制御終了指示の送信を制御する手段と;
受信した前記優先制御識別子に基づいて、優先度変更を施した前記ネットワークエレメントとの対応付けを管理するための第3の記憶手段と;
前記優先制御指示を受信したときは、前記第3の記憶手段に管理データを設定し、前記優先制御終了指示を受信したときは、受信した前記優先制御識別子と前記第3の記憶手段に格納されている優先制御識別子管理データとに基づいて前記ネットワークエレメントを特定し、特定した前記ネットワークエレメントの元の優先制御ポリシーをネットワーク構成を管理するための記憶データから抽出する手段と;
前記優先制御終了指示を受信したとき、優先度ポリシー変更要求を行うセッション優先度変更のための手段と;
を更に備える請求項2記載のVoIPネットワークシステム。
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