JP3869791B2 - 関節の外科治療に使用する引張り装置 - Google Patents
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Description
発明の背景
1.発明の分野
本発明は前十字靱帯(ACL)の復元のような関節の外科治療の分野に関し、また特に、本発明は膝の裏側の1対の腱移植片に独立して取り付けられた縫合糸のように、関節の外科治療に使用される軟組織移植片に取り付けられた縫合糸にコンディショニングを行い、プリテンションを加える引張り装置の分野に関する。また、本発明は各軟組織移植片に独立して、コンディショニングを行い、プリテンションを加えることができる。
【0002】
2.関連技術
関節、特に膝の損傷は特に激しいスポーツ活動に関係して非常に多い。共通に現れる損傷は前十字靱帯(ACL)の裂断である。前十字靱帯は膝関節を合体保持するために大切な基本的靱帯であり、関節の外に滑り出したり、ずれたりするのを防止している。治療していない裂断、又は切れたACLは不具になる可能性があり、ACLが裂断した、又は切れた人は肉体的な活動を著しく制約されることが確実である。ACLの復元を行わないと、この損傷はプロスポーツ選手としての終わりであり、スポーツ選手でない普通の人でも、リクリエーションとしてのスポーツを楽しむ活動的な生活を阻害されるのが普通である。
【0003】
外科治療の発達はACLの復元治療を一層成功させるものにし、従ってこの治療を一層普及させた。一般に、ACLの復元治療には、膝蓋腱、又は膝腱のような、身体の他の部分から軟組織移植片を取り出し、膝関節を作り上げている2個の骨、即ち大腿骨、及び脛骨に穿孔した孔に、この軟組織移植片を通し、その両端を取り付ける。所定位置に取り付けた時、この軟組織移植片はACLに類似したものになり、ACL自身の代わりになる。この軟組織移植片は大腿骨と脛骨とを合体保持して、関節を一層、安定させるが、通常の関節の運動(即ち、曲げ、及び延ばし)に関し、十分柔軟性がある。
【0004】
ACLの復元における移植片の張力はACL復元治療の臨床結果における重要な因子として、認識されている。言い換えれば、移植片があまりに弛緩していると不安定であり、移植片があまりに緊張していると、膝の運動を著しく制限してしまう。移植片の張力に関する最近の関心、及びその主題についての科学的な活動により、はっきりした張力の許で、靱帯移植片を一層有効に固着するよう、外科医を助ける高品質の器具に対する需要が高まっている。
【0005】
過去数年の刊行物は移植片に十分な引張り作用を加えることの必要性を強調している。そのような文献としてはMarkolf 等の「前十字靱帯を膝蓋靱帯移植片に交換した場合の生体機械的結果、第2部、原型靱帯における力と移植片内の力との比較」J. Bone Joint Surg. Am., 78:11, 1728-34 (Nov. 1996) 、 Tohyama等の「前十字靱帯の復元における移植片張力の重要性、基本的背景と臨床結果」Knee Surg. Sports Traumatol, Arthroscopy, 6 Suppl. 1, S30-7 (1998)、 Andersen 等の「自然の及び復元した前十字靱帯における張力についての見解」Knee Surg. Sports Traumatol. Arthroscopy, 2:4, 192-202 (1994) 、安田等の「前十字靱帯の復元後の臨床結果に及ぼす初期移植片の張力の作用、一連のポリエステルテープに連結された自己移植片の二重膝裏側腱」Am. J. Sports Med., 25:1,99-106 (Jan. 1997)がある。開示の目的で、これ等の文献をここに援用する。
【0006】
焦点の多くは通常よりも安定性を欠く膝の原因となる張力に関する論点に注がれているが、理論上、加える張力が余りに高いと、関節を抑止し、関節の表面に圧力を増大し、悪い作用を及ぼす。
【0007】
最近のHammer等の研究は軟組織移植片の個々のストランドの張力が等しくないと全体としての移植片の強度、及び剛さに大きな損失を生ずることを立証して、移植片の張力に関する理解を強調している。Hammer等の「前十字靱帯の復元のための膝腱移植片、多数ストランド、及び引張り技術の使用の生体機械的評価」J. Bone Joint Surg.Am., 81:4, 549-57 (Apr. 1999)を参照されたい。Hammer等は軟組織ストランドを手で引っ張ることによって各ストランドによって耐えられる負荷を均等化できるか否かを研究した。Hammer等はこの方法はストランドに加わる負荷を均等化するのに有効でなく、終局は移植片の強度は個々のストランドのみが受ける負荷よりもあまり大きくならないことを示した。
【0008】
以前行われた作業は十字形靱帯に既知の張力を加えるために使用される装置を開発し、特許を受けるように行われた。そのような装置には通常、移植片に全体として既知の負荷を加える簡単なばねスケールを設けている。例えば米国特許第4712542 号、米国特許第5037426 号、米国特許第Re34762 号、米国特許第5713897 号、米国特許第5507750 号、及び米国特許第5562668 号がある。既知の負荷、即ち張力を軟組織移植片に加えるための機構を開示する目的で、上述の米国特許をここに援用する。
【0009】
上述の援用した特許はストランドのおのおのに加える応力を等しくするように、多数軟組織移植片に別々に張力を加える装置を使用する方法を開示していないため、1個のストランドに他のストランドより多くの負荷が加えられ、従って、ストランドは異なるコンディショニング、及び異なるプリロードを受け、単一のストランドよりあまり強度が無く、あまり剛くないストランドとなる。また特に、膝腱は種々の直径を有する可能性があるから、標準の負荷を両方のストランドに単に同時に加えると、1個の移植片が他の移植片と異なる実質的な応力を受ける。また同一、又はほぼ同一の直径を有する膝腱、又はその他の軟組織移植片の場合でも、治療をする外科医により、各軟組織移植片に等しくないコンディショニングを加えるような不随意の、又は避けられないエラーによって各個々の移植片は等しくない負荷を受けるようになる。個々の軟組織移植片のおのおのに実質的な応力が等しくなく加わる原因に関せず、「一層緊張している」移植片(即ち一層大きな実質的応力を受ける移植片)はまず、破損箇所となり、一層低い負荷でこの複合移植片を破損させる。
【0010】
上述したところから、ACL復元治療に使用する1対の膝腱のような個々の軟組織移植片ストランドに独立して、コンディショニングを行い、プリロードを加える装置、及び方法を提供することは関節治療の分野における進歩である。
【0011】
治療される関節の全体としての強度、及び安定性に、各移植片ストランドが実質的に貢献するように、個々の移植片ストランドにコンディショニングを行い、プリロードを加える装置、及び方法を提供することはこの分野の更なる進歩である。
【0012】
例えばストランドの直径、又は剛さが異なることにより、又は縫合糸を結合するのに失敗するような不随意の、又は避けられない外科的エラーによって、個々の移植片ストランドのコンディショニング、及びプリテンションが等しく行われないことが発生するが、上記の個々の移植片ストランドにコンディショニングを行い、プリテンションを加える装置がこれ等の等しくないコンディショニング、及びプリテンションを等しくすることができれば、この分野での進歩である。
【0013】
また、上述の装置、及び方法に組み合わせて使用し得るアンカー装置であって、個々の軟組織移植片ストランドに取り付けられた縫合糸に、独立して張力を加えることができ、縫合糸に独立して張力を加え、次に縫合糸を所定位置にロックした後、操作することができ、軟組織移植片ストランドのおのおのを望ましい張力で骨に確実に取り付けることができる改良されたアンカー装置、即ち繋止装置を提供すればこの分野での前進である。
【0014】
多数靱帯移植片に独立してコンディショニング、及びプリテンションを行うこのような装置、及び方法を開示し、特許請求の範囲に明記する。
【0015】
発明の要約
本発明は前十字靱帯(ACL)を交換し、又は強化するための治療におけるように関節治療処置中に、複数個の軟組織移植片に、独立して、張力を加える装置、及び方法を包含する。軟組織移植片に所定量の予張力、即ちプリテンションを加えることは重要であるが、移植後、軟組織移植片が弛緩し、又は伸長する傾向があるため、移植片を所定位置に繋止する前に、このような移植片に「状態調整」、即ち「コンディショニング」を行う必要があることが多い。移植後、時間が経過して、組織移植片が更に伸長し、又は弛緩するのを防止するため、十分な時間にわたり、張力負荷を加えることによって、軟組織移植片に「コンディショニング」を行うことができる。関節の望ましい程度の安定性と強度とを確保するため、コンディショニングの他に、軟組織移植片にプリストレス、即ち予張力(プリテンション)を加えるのが一般に望ましい。従って、コンディショニング、及びプリテンションは重要は処置であり、これにより関節外科治療の好結果を確実にする。
【0016】
このシステム、即ち組織から「遊び」を取り除くため、プリテンションを加える前に、移植片に「コンディショニング」を加えるのが有利である。コンディショニングは骨の孔の中に移植片を緊密に着座させるのを助け、また縫合糸を完全に着座させるのを助ける。このシステム、即ち組織から全ての遊びを除去して、初めて、望ましい程度に個々の移植片に確実なプリストレスを加えることができる。十分なコンディショニングを行っていない移植片に、望ましい量の本質的な応力を加えようと試みても、時間が経過すると、移植片によって生ずる実際の本質的な応力の衰退、即ち減少を生ずる。このため、関節は長時間にわたり不安定になる。
【0017】
希望する量の剛さと安定性とを有する関節を生み出すためには、所定量の本質的な応力を軟組織移植片に加えるのが有利である。不十分に張力を加えた軟組織移植片から生じた関節は安定性が十分でなく、即ち余りにも緩く、従って、組織移植片を次に損傷し、裂断する傾向が一層強い。しかも、多数ストランド移植片の各ストランドがほぼ同一の大きさの本質的な応力を負担していないと、関節が大きな応力を受けた時、最初に最も大きな応力を受けるストランドが破損点に達し、最初に裂断する。次に、少ない応力を最初に負担していた移植片のストランドがそれ自身で関節を保持するように作用するから、そのストランドが全ての応力を負担するようになり、一層破損し易くなる。要するに、最初に異なる量の応力を負担していた多数のストランドから成る軟組織移植片は一層伸長し易く、著しく低い複合負荷で破損点に達してしまう。
【0018】
ほぼ同一の応力を負担するように多数ストランド組織移植片の各ストランドにプリテンションを加えることの重要性にも拘らず、各ストランドにほぼ等しいコンディショニング、及びプリストレスを加えることは非常に困難である。その結果、各ストランドが関節の強度と剛性とに等しく、同時に、確実に貢献することは困難であった。
【0019】
本発明は多数ストランド軟組織移植片の各ストランドに独立して、コンディショニング、及びプリテンションを加えるようにして、不安定さに関連する上記の問題を解決する新規な装置、及び方法を提案する。本発明引張り装置は単一ストランド、又は多数ストランドの移植片に、望ましい量の張力、叉は負荷を加える形態を有する。好適な実施例では、本発明装置は関節治療外科処置に使用する複数個(例えば2個)の軟組織移植片のおのおのに望ましいレベルの張力を独立して加え得る複数個(例えば2個)の別個の調整自在張力アプリケータを有する引張り装置から成る。この引張り装置は更に、外科治療中、患者の骨、又は四肢に、この引張り装置を取外し可能に取り付ける取付け手段を有する。
【0020】
本発明引張り装置の利点は一端を移植した後であって、固着をする前に、移植片に予めコンディショニングを加えることができることである。ACLの復元治療の場合には、移植片を固着位置に近く、脛骨に取り付けるから、移植片の緩み、即ち弛緩を除去するため、負荷を受ける状態で患者の膝を繰り返し曲げ、また延ばすことによって、移植片に張力を加え、コンディショニングを行うことができる。
【0021】
この提案された装置は脛骨に自由に直立することができ有利である。従って、外科医の両手が自由であり、張力を監視しながら、膝の曲げる角度を設定し、移植片の末端を固着することができる。また、この装置は移植片の固着前に、移植片を伸長させるのを助ける静的負荷を加えるため、移植片に負荷を維持することができる。
【0022】
一実施例では、引張り装置の調整自在張力アプリケータのおのおのは軟組織移植片に取り付ける1個、又はそれ以上の個数の縫合糸を取り付ける取付け手段と、縫合糸、及び関連する軟組織移植片に計量された張力負荷を加えることができる調整自在押圧機構(例えば、ばね負荷機構)とを有する。調整自在押圧機構は更に、不動のベース、又はブロックと、不動のベースに摺動可能に配置されたシリンダブロック、又はシリンダモジュールと、シリンダブロックの一部内に摺動可能に配置された引張りピストンと、シリンダブロックと引張りピストンとの間に設けた押圧ばねと、摺動可能のシリンダブロックに螺着された回転可能な調整ノブとを有し、調整ノブを回転すると、引張りピストンに対し接近、又は離間するようにシリンダブロックを選択的に押圧し、押圧ばねを選択的に圧縮し、又は伸長し、これにより、押圧ばねによって引張りピストンに加わる負荷を増大し、又は減少させる。
【0023】
1個、又はそれ以上の個数の縫合糸を引張りピストンに取り付ける手段は各引張りピストンに回転可能に連結された縫合糸取付けホイールを有するのが有利である。縫合糸取付けホイールの自由な回転によって、ループになった縫合糸ストランドの両側に等しい張力を確実に加えることができる。
【0024】
引張り装置を使用している間、押圧ばねによって加わる圧縮力の結果として、摺動可能のシリンダブロックに対する引張りピストンの外方への移動は縫合糸によって引張りピストンに取り付けられた軟組織移植片により作用する相殺する内方への張力によって制限される。従って、軟組織移植片にコンディショニングを行い、次にプリテンションを加えている間、軟組織移植片は伸長するので、引張りピストンは僅か数ミリ、又はそれ以下の移動を行うに過ぎない。調整ノブを回転することによって、基本的に不動の引張りピストンに対し接近し、又は離間するよう、摺動可能のシリンダブロックを移動させる。シリンダブロックが引張りピストンに向け接近するように移動すると、押圧ばねを徐々に圧縮し、従って、ばねによって、ピストンに作用する外方への、即ち圧縮の力を増大させる。同様に、ピストンから離間するシリンダブロックの移動は押圧ばねへの圧力を徐々に減少させるから、ばねによって、ピストンに作用する圧縮力を減少させる。
【0025】
押圧ばねによって、ピストンに作用する圧縮力の大きさは引張りピストンによって軟組織移植片に作用する引張り力の大きさにほぼ等しい。ばねによって作用する圧縮力の大きさは圧縮ばねが圧縮されている距離に直接関係するから、圧縮ばねによって引張りピストンに作用する圧縮負荷、及び引張りピストンによって、軟組織移植片に作用する張力負荷は圧縮ばねが圧縮されている距離を測定することによって、間接的に測定することができる。従って、コンディショニングを行い、プリテンションを加えている間、軟組織移植片に作用する張力負荷の量を間接的に測定するため、ばねの圧縮の量を測定するゲージ、叉はその他の手段をこの調整可能な押圧機構に設けるのは有利である。
【0026】
上述したところにも拘らず、ここに開示したところから、本発明装置は軟組織移植片の複数個のストランドに独立して、引張り力を加えると言う個々の別々の課題を遂行するためのいかなる特定の機構にも限定されない。ここに説明する機構は単なる例示である。例えば、張力負荷の機能は代わりに、引張りばね、圧縮ばね、捩じりばね、又は電子的トランスジューサのような種々の単純な手段で行うことができる。更に、別々の軟組織移植片に独立して張力を加えることができる限り、種々の電子的に作動し計量される引張り装置も本発明の範囲内にある。例えば、ストレインゲージ、回転ゲージ、線形可変差動変成器(LVDT)がある。
【0027】
この引張り装置は軟組織移植片の単一ストランドの寸法を監視し、その張力を測定するのに使用することもできる。現在のこの設計は付加的な調整自在張力アプリケータを組み入れるように変更することができる。これ等の付加的なアプリケータは外科医が軟組織移植片に含まれるように選択する多くのストランドに張力を加え、その張力を計測することができるものである。
【0028】
治療を実施するための本発明の好適な方法では膝腱、又は膝蓋腱からのように、患者から2個の軟組織移植片を取り出し、既知の外科的処置により、これ等移植片を大腿骨、及び脛骨に穿孔した孔に通し、既知の外科的処置により大腿骨に取り付ける。既知の方法を使用して移植処置を行う間に、適切な点で、これ等軟組織移植片のストランドに縫合糸を取り付ける。縫合糸の反対側の軟組織移植片の端部を脛骨、及び大腿骨に穿孔した孔に通し、既知の外科的処置を使用して、大腿骨に取り付ける。縫合糸、及び移植片の一部は大腿骨の孔に近い患者の足のアクセス孔の外に突出している。
【0029】
その後、軟組織移植片のおのおのに張力を別個に加え得る引張り装置を設ける。この引張り装置の例としてはここに一層完全に説明する好適な装置がある。この引張り装置はそれぞれ2個、又はそれ以上の個数の軟組織移植片ストランドに対応している2個、又はそれ以上の個数の調整自在張力アプリケータを有するのが有利である。次に、骨に穿孔した案内ピン、又はその他の若干の適切な方法(例えば、患者の足の周りに巻き付けたベルト、又はバンドのような手段)により、この引張り装置を患者の骨、又は四肢に取り付け、次に、軟組織移植片ストランドの1個に関連する縫合糸を1個の調整自在張力アプリケータに取り付け、他の軟組織移植片ストランドを他の調整自在張力アプリケータに取り付ける。モジュラ引張り装置の場合には、引張り装置を患者の脛骨に取り付ける役割を果たすモジュールをまず、患者の足に取り付けるのが有利である。その後、軟組織移植片に張力負荷を加える役割を果たすこのモジュールを取付けモジュールに取り付ける。もちろん、単一の非モジュールユニットを採用してもよい。
【0030】
縫合糸を引張り装置に取り付けた後、2個の軟組織移植片ストランドのおのおのに望ましい張力負荷を独立して加えるため、この引張り装置を使用する。このことは、例えば、上述の各調整自在張力アプリケータの張力ノブを締め付けることによって行うことができ、この締付けによって押圧ばねを圧縮し、引張りピストンによって軟組織移植片ストランドに作用する張力負荷の大きさにほぼ等しい対応する圧縮力を各引張りピストンに加える。
【0031】
その後、軟組織移植片ストランドにコンディショニングを行うのを助け、関節の安定性をテストするため、治療の医師によって、関節(例えば膝)に「サイクル運動」、即ち、多数回(例えば25回)、0°と90°との間に関節を曲げたり、延ばしたりするのが有利である。関節のサイクル運動に続いて、引張り装置により、軟組織移植片ストランドのおのおのに加える張力負荷を増大する処理を繰り返して行い、希望するレベルのコンディショニング、プリストレス、即ち予張力、及び関連する関節の安定性、及び強度が達成されるようにする。関節の安定性における損失が省略し得る程小さいことが観察された時、この分野で既知の適切な繋止手段、即ちアンカー手段により、又はここに開示する新規な移植可能アンカー装置により、軟組織移植片を骨(例えば脛骨)に取り付ける。
【0032】
この分野で既知のアンカー手段の例としてはインタファーレンスねじがあり、軟組織移植片を通す患者の骨(例えば、脛骨)の孔の中に、ドライバーによって、このインタファーレンスねじを直接ねじ込む。インタファーレンスねじを所定位置にねじ込んだ後、ドライバー、及び引張り装置を除去する。案内ピンを使用して、引張り装置を人の足に取り付ける場合には、これ等の案内ピンも除去する。骨から突出している軟組織移植片の残りの部分は、移植片の固着を補強するため、スパイク座金、ステープル、叉は支柱のようなこの分野で既知の取付け手段によって、骨の外面に取り付けてもよい。次に、この移植片をトリミングして、縫合糸を除去し、患者の足の切開部分を閉じる。
【0033】
代案の実施例では、新規な移植可能なアンカー装置を採用し、軟組織移植片を脛骨、又はその他の骨に取り付ける。例示のアンカー装置は円筒外壁、及びそこに貫通するほぼ円筒形の孔を有する円筒形外側シースと、一旦、コンディショニング、及びプリテンションを加えるのが終了した後、縫合糸を所定位置にロックするための対応するロックコア、又はロック軸とを有する。脛骨、又はその他の骨に明けた孔内に嵌着するように、外側シースの円周を選択する。
【0034】
外側シースの底部、又は骨に向くシースの部分に、円筒外壁に隣接して、シースの外端縁近くに配置された複数個の縫合糸孔を設ける。軟組織移植片に取り付けた縫合糸の個々のストランドをこの縫合糸孔に通すことができる。縫合糸孔の内側の外側シースを閉じるか、又はシースの底面の中心に通る孔を設ける。骨に通る孔の壁に軟組織移植片を押圧して、一層早く移植片を付着させることができるインタファーレンスねじ、支柱、又はその他の装置を孔に通す。インタファーレンスねじの使用は骨への移植片の固着を強化する。
【0035】
シースの頂部、又は骨から離れる方向に向くシースの部分にこの円筒外壁の端縁から側方に伸びる唇部、又はその他の突起を設ける。アンカー装置を脛骨、又はその他の骨の孔内に設置した時、上記の唇部、又はその他の突起は骨の外面に重なり、アンカー装置を望ましい位置に保持する止めとして作用する。軟組織移植片によって、縫合糸に作用する内方への張力は唇部、又は突起を骨に向け、有効に引張り、従って、アンカー装置を骨に確実にロックする。
【0036】
ロックコアは外側シースの内方に、及び外方に摺動することができるが、外壁には僅かなテーパがあるため、ロックコアを外側シースに強制的に押圧すると、外側シースの内壁に次第に緊密にプレス嵌合する。ロックコアは中空であるのが好適であり、外側シースの縫合孔に最も近く、この縫合孔に対応して、底端縁に通る縫合糸通路を有する。この縫合糸通路はロックコアをほぼ縦方向に貫通しているが、或る角度をなしており、従って、頂端縁、即ち外側シースから離れる方向に向く端縁ではなく、ロックコアの外壁を通じて、縫合糸通路は外へ出ている。このようにして、ロックコアを配置した時、ロックコアの外壁と、外側シースの内壁との間に縫合糸が堅く締め付けられるように、縫合糸をロックコアに通す。縫合糸を締め付けるこの作用は縫合糸が骨の孔の中に滑って戻るのを防止し、一層詳細に説明しているように、個々の移植片ストランドにコンディショニングを行い、プリテンションを加えた後、縫合糸、及び関連する軟組織移植片に望ましい張力を維持する。ロックコアを設置する前には、縫合糸は外側シース、及びロックコアに対し希望するように相対的に、内方、又は外方に自由に摺動することができ、これにより、引張り装置は軟組織移植片ストランドに加わる張力負荷を希望するように増大し、又は減少させることができる。
【0037】
以下に説明する実施例から本発明の以上の要旨、及びその他の要旨を一層明らかにする。添付図面を参照する実施例につき本発明を一層詳細に説明する。これ等の図面は単に、本発明の代表的な実施例を示すに過ぎず、本発明はこれ等の実施例に限定されない。
【0038】
好適な実施例の詳細な説明
I 序論
本発明は例えば前十字靱帯(ACL)を交換するための処置中のような関節の治療処置中に、複数個(例えば2個)の軟組織移植片に、独立して張力を加えるための装置、及び方法に関する。多くの軟組織移植片(例えば膝の裏側の腱)、及び/又はそのような移植片に取り付けた縫合糸は、移植片を移植した後、弛緩する傾向があるため、軟組織移植片に十分な関節安定性を与え、所定の強度を与えるため、骨に恒久的に繋止する前に、移植片に、「状態調整」、即ち「コンディショニング」を行う必要があることが多く、又はそのようにするのが望ましい。このシステムから、遊びを取り去り、予張力、即ちプリテンションを加える前に、移植片が確実に着座するようにするため、このコンディショニングを行うのが有利である。また、所定量の関節の安定性と強度とを与えるため、軟組織移植片に予応力(即ち、プリテンション)を加えるのが望ましい。従って、軟組織移植片に、コンディショニングを行い、プリテンションを加えることは外科的処置の成功を確実なものにする。
【0039】
軟組織の多数のストランドを靱帯移植片として使用する場合には、従来の装置、及び方法を使用して、各ストランドに等しく、又はほぼ等しく、コンディショニング、及びプリテンションを加えることは困難なことが多く、又は不可能ですらある。各靱帯移植片に十分にコンディショニングを行い、プリテンションを加えない限り、各軟組織ストランドが関節の強度に等しく貢献することはない。一層高いコンディショニングを受け、一層、張力を受けないと、不十分にコンディショニングを行い、不十分にプリテンションを加えたストランドは、伸長もなく、裂断もない通常の使用中でも、関節に加わる負荷に殆ど耐えられないことが証明されている。1対の膝腱ストランドの一方に不適性にコンディショニングを行い、不適正にプリテンションを加えた1対の膝腱ストランドから成る移植片の場合、大部分の負荷は一層完全にコンディショニングを行い、一層完全にプリテンションを加えたストランドのみによって支持される。
【0040】
従来の装置、及び方法は個々の移植片でなく、多数撚り合わせた移植片に群として、張力を加えることができるだけである。このような方法であると、一方のストランドが、他方のストランドより一層良好にコンディショニングされ、プリテンションが加えられることが多くなる。その理由として少なくとも2つの理由がある。第1に、軟組織移植片に、どのように縫合糸を最初に結びつけるかにおいて、避けることができないか、又は不注意の誤差を生ずるため、各ストランドに等しい負荷を加えることができなくなることである。言い換えれば、軟組織ストランドの1個に取り付けられた縫合糸の組の内の1組が、他の軟組織ストランドに取り付けられた他の組の縫合糸より前に、張力負荷を受け、この最初に張力負荷を受けたストランドのみが適正なコンディショニングを受け、プリテンションを受けることになるのである。
【0041】
第2に、全ての膝の裏側の腱、又はその他の軟組織移植片は横断面が等しく、及び/又は固有の強さが等しいわけでないことである。従って、適正な「コンディショニング」を行い、次にプリテンション作用を確実に行うため、ストランドに希望するレベルの張力負荷を加える前に、若干のストランドが著しく伸長し、即ち「歪」を受けてしまう。一層断面積が大きいストランドは適正なコンディショニングを受けるためには一層大きな張力負荷を受ける必要がある。多数のストランドから成る移植片の各ストランドに結合した縫合糸はコンディショニングを受ける前に、同一の緊張状態にある訳でなく、従って、同一程度のコンディショニングを達成するためには異なるストランドに加える一層大きな「歪」(又は引張り距離)が必要になる。組織移植片の剛性、又は横断面の直径の変化に対して調整することができない装置、又は方法は軟組織移植片の各ストランドに適正なコンディショニングを行い、次のプリテンションを加えることはできない。同様に、最初の縫合糸の緊張度の固有の変化に対処できず、又は外科医がここの縫合糸を各軟組織ストランドにどのように結合させるかの組織的、又は無作為の変化にも対処することができない。
【0042】
本発明はこのような問題を解決するための新規な装置、及び方法を提案する。また、特に、この発明の装置は引張り装置を具え、この引張り装置は関節治療外科処置に使用される軟組織移植片の複数個(例えば2個)のストランドのおのおのに希望する大きさの張力を独立して加えることができる複数個(例えば2個)の別個の調整自在張力アプリケータを有する。更に、この引張り装置は外科処置中、患者の骨、又は四肢に引張り装置を取外し可能に取り付けるための取付け手段を有する。
【0043】
II 関節治療処置において軟組織移植片にコンディショニングを行いプリテンションを加えるため使用する引張り装置
図1には、2個の別個の軟組織ストランド、又はストランド群に独立してコンディショニングを行い、張力を加えることができる引張り装置を示す。特に図1はモジュラー方式の引張り装置、即ち、2個の別個の取り外し得る副構造、即ち副システム、言い換えれば引張りシステム12とリム取付けシステム14とを有する引張り装置を示す。更に、引張りシステム12は1対の調整自在張力アプリケータを有し、このアプリケータは1対の軟組織ストランド、叉はストランドの群のおのおのに独立して、張力を加えることができる。図1に示すように、引張りシステム12は引張りブロック、即ち引張りモジュール16を有する。相互に基本的に鏡面対称である第1調整自在張力アプリケータ18と、第2調整自在張力アプリケータ20とを引張りモジュール16に取り付け、関連させる。このため、図1に示す第1、及び第2の調整自在張力アプリケータ18、20のおのおのについて、単一の記載の中で、詳細に説明する。しかし、付加的な調整自在張力アプリケータを設け、及び/又は各調整自在張力アプリケータを希望するように変更することも本発明の範囲内にあることはもちろんである。
【0044】
第1、及び第2の調整自在張力アプリケータ18、20のそれぞれの機械的構造、及び作動を一層良く理解するため、張力を加えている異なる段階を示す第2調整自在張力アプリケータ20の2−2線に沿う横断面図である図2、及び図2Aを特に参照する。同時に、図1をも参照すれば、第1、及び第2の調整自在張力アプリケータ18、20の相互作用、及びその機械的構造を理解する助けになる。第1、及び第2の調整自在張力アプリケータ18、20のおのおのはシリンダブロック、又はシリンダモジュール22と、このシリンダモジュール22内に一部配置された引張りピストン24とを有する。次に一層詳細に説明するように、シリンダモジュール22と、引張りピストン24とは相互に相対的に摺動することができる。
【0045】
2個の軟組織ストランドのそれぞれに、2組の縫合糸をそれぞれ取り付けるため、各引張りピストン24は更に車軸28によって、引張りピストン24に取り付けられた縫合糸取付けホイール26を有する。縫合糸取付けホイール26は回転することができるように選択されており、これにより、縫合糸を結合し、縫合糸取付けホイール26の周りにループ状にした後、自己調整を行うことができる。この回転する能力は縫合糸取付けホイール26の両側の縫合糸の各ストランドに等しい張力を確実に加えることができる。しかし、引張りピストン24に縫合糸を取り付ける他の取付け手段、例えば溝孔、支柱、孔、突条等(図示せず)も本発明の範囲内にある。
【0046】
引張りピストン24のそれぞれによって、それぞれの軟組織移植ストランド、又はストランド群に加える張力負荷の量を定めるため、引張りピストン24に取り付けられた張力支柱30を設ける。シリンダモジュール22内の張力表示溝孔32内に張力支柱30を貫通し、この溝孔32内で自由に移動し得るようにする。次に説明するように、任意所定の時間に軟組織移植片ストランドに加える張力負荷の大きさは張力支柱30がシリンダモジュール22に対し相対的に移動した相対距離に関係している。実際、対応する軟組織ストランドにより加わる相殺する張力に起因し、引張りピストン24は基本的に不動であるから、軟組織移植片に加わる張力負荷が増大する際、張力支柱30に対し、相対的に移動するのはシリンダモジュール22と、それに関連する張力表示溝孔32である(図2と図2Aとを比較参照)。しかし、どちらの素子が実際に動くかと言うこととは無関係に、張力表示溝孔32に対する張力支柱30の位置は、任意所定の時間に各調整自在張力アプリケータ18、20によって、そのそれぞれの軟組織移植片ストランドに加えられる張力負荷の量の正確な可視表示を外科医に提供する。加えた正確な負荷を決定する一層正確な方法を提供するため、張力表示溝孔32に、又はその近くに、シリンダモジュール22に目盛33を設ける。目盛33はメートル法(例えばニュートン)、英国単位(例えばポンド)のような任意希望する測定基準にすることができ、任意希望する精度にすることができる。
【0047】
各調整自在張力アプリケータ18、又は20によって加えられる張力の大きさを調整するため、引張りピストン22に対し、接近、又は離間するようシリンダモジュール22を動かす機構を設ける。図2、及び図2Aに示すように、各調整自在張力アプリケータ18、又は20は、シリンダモジュール22に螺着する張力調整ボルト36に取り付けられた張力調整ノブ34を有する。張力調整ボルト36は引張りりブロック、即ち引張りモジュール16のそれぞれ前端、及び後端の1対のボルト孔38に貫通する。ボルト孔38には、ねじが形成されていないので、引張りモジュール16に対する張力調整ボルト36の位置を変更することなく、張力調整ボルト36を自由に回転することができる。使用を容易にし、引張りピストン24の背後に、引張りピストン24を越えて、張力調整ノブ34を便利に突出させるため、図1、及び図2の両方に示すように、ノブ延長部39を設ける。
【0048】
2個の孔38の間に、シリンダブロック案内空隙40内に、張力調整ボルト36を懸架し、引張りブロック16、及び引張りピストン24に対し、シリンダモジュール22を前後に摺動させる際、張力調整ボルト36によって、シリンダモジュール22を保持し、案内する。また、特に、シリンダモジュール22の底部から側方に延びる側部舌片、即ち側部延長部42はシリンダブロック案内空隙40内で前後に摺動することができる。更に、シリンダモジュール22の側部延長部42はねじ孔44を有し、対応するねじ46を有する張力調整ボルト36をねじ孔44に貫通、螺着する。外科医が張力調整ノブ34によって、張力調整ボルト36を選択的に回転させる際、張力調整ボルト36のねじ46とシリンダモジュール22のねじ孔44との間の相互作用によって、引張りピストン24に対し、接近、又は離間するよう、シリンダモジュール22を微細に調整移動させることができる。
【0049】
張力調整ボルト36の1回転当たり、シリンダモジュール22が移動する大きさはねじ46の寸法によること、もちろんである。張力調整ボルト36、及びねじ孔44の単位長さ当たりのねじ山の数を増大すれば、張力調整ボルト36の1回転当たり、シリンダモジュール22に一層、少ない、即ち一層微細な運動を行わせることができる。同様に、張力調整ボルト36、及びねじ孔44の単位長さ当たりのねじ山の数を減少すれば、張力調整ボルト36の1回転当たり、シリンダモジュール22に一層、大きな、即ち一層粗い運動を行わせることができる。調整ボルト36の1回転あたりのシリンダモジュール22の希望する移動を達成するため、当業者であればねじの大きさを選択することができる。
【0050】
図2、及び図2Aに明らかなように、引張りピストン24には第1直径を有する第1ピストン端48と、第1ピストン端48の直径より小さい第2直径を有する第2ピストン端50とを設ける。第2ピストン端50の周りに、その円周に、押圧ばね52を配設し、第1ピストン端48の内端面54に衝合させる。図1に一層明らかなように、引張りりピストン24に縦案内ピン孔56を設け、引張りり装置10を患者の四肢に取り付けている間、必要ならば、(後に説明する)案内ピンをこの案内ピン孔56に通す。また、引張りピストン24には取付け孔58を設け、この取付け孔58内に張力表示支柱30を取り付ける。
【0051】
上述したように、シリンダモジュール22内に引張りピストン24を摺動可能に配置する。また特に、図2、及び図2Aに明らかなように、シリンダモジュール22に内部シリンダ孔60を設け、その直径を第1ピストン端48の直径と補足し合う直径にし、シリンダモジュール22を引張りピストン24に対し、接近、又は離間するよう動かす際、内部シリンダ孔60内で、第1ピストン端48が摺動できるようにする。更に、シリンダモジュール22に一層小さい直径の端部孔62を設け、シリンダモジュール22を引張りピストン24に対し、接近、又は離間するように動かす際、一層直径が小さい第2ピストン端50が端部孔62内で摺動するよう、端部孔62の直径の寸法を定める。引張りピストン24の一層直径が小さい第2ピストン端50の周りに円周に配置された押圧ばね52は端部孔62との接合部において、内部シリンダ孔60の内端面64に衝合する。
【0052】
従って、押圧ばね52は内部シリンダ孔60の内端面64によって画成された長さ、又は容積内に一端を保持され、引張りピストン24の第1ピストン端48の内端面54に他端を保持されている。このようにして、シリンダモジュール22を引張りピストン24に向け移動させた時、押圧ばね52は圧縮され(図2A参照)、これにより、押圧ばね52によって引張りピストン24に加わる圧縮力を増大する。この圧縮力は引張りピストン24によって、軟組織移植片取付け縫合糸により、軟組織移植片に加える引張り負荷に大きさがほぼ等しい。
【0053】
上述の引張りシステムは単なる例示であって、本発明はこれに限定されない。増大する力を軟組織移植片に加えるため、引張りピストン24、シリンダモジュール22、及び押圧ばね52は引張り作用のこのばねを徐々に圧縮する形態を有するが、軟組織移植片に増大する力を加えるため、代わりに、押圧ばねを徐々に伸長させる形態、即ち代案の引張りシステムも本発明の範囲内にある。
【0054】
1対の軟組織移植片に独立して張力を加えるために、上述の引張りシステム12を便利に使用するため、リム取付けシステム14によって、引張りシステム12を患者の四肢(例えば、膝から下の足)に有利に取り付ける。図1、図2、及び図2Aから明らかなように、リム取付けシステム14は引張りブロック、即ち引張りモジュール16に整合するリム取付けブロック、又はリム取付けモジュール66を有する。このようにして、取付けモジュール66を一旦、患者の四肢に取り付けてしまうと、引張りシステム12をリム取付けシステム14に便利に、容易に取り付けることができる。
【0055】
図3B、及び図3Gを比較することによって、特に一層明らかなように、リム取付けモジュール66は整合舌片68、又はその他の突起、又は機械的形態部(図示せず)を有し、引張りブロック、又は引張りモジュール16(図3F参照)の対応する整合孔70、又はその他の対応する機械的形態部(図示せず)に整合舌片68は整合することができる。もちろん、この反対にし、即ち、整合舌片を引張りモジュール16から突出させ、整合孔をリム取付けモジュール66に形成してもよい。ここに開示したところを参照すれば、当業者はリム取付けシステム14に対し、引張りシステム12を選択的に取付け、取外しを行うため、実際に、任意希望する機械的整合システムを採用することができることは明らかである。もちろん、引張りシステム12、及びリム取付けシステム14の両方が単一の非モジュールユニット(図示せず)から成る引張り装置を設けることも本発明の範囲内にある。
【0056】
図1、及び図2、及び図2Aに一層明らかなように、リム取付けモジュール66は1対のピン案内72を更に具え、これ等ピン案内72は案内ピン76(図3C参照)を収容する寸法の縦案内ピン孔74をそれぞれ有する。使用する時、案内ピン76を駆動し、(以下に一層完全に説明するように)患者の四肢の骨の中に穿孔し、又はその他の方法で骨の中に押入し、患者の足、又はその他の四肢に、リム取付けモジュール66を摺動可能に取り付ける。案内ピン76を適切に設置している間のテンプレートとして、リム取付けモジュール66を利用するため、まず、暫定案内支柱78によって、リム取付けモジュールを患者の四肢に取り付ける。この暫定案内支柱78の一端は患者の脛骨、又はその他の骨の対応する孔内に摺動するのに有利なように寸法を定める(図3B参照)。暫定案内支柱78の他端はリム取付けモジュール66の前端の中心の対応する案内支柱孔80に通過するように有利にその寸法を定める。患者の脛骨、又はその他の骨の孔の中に押し入れた時、案内ピン76を患者の脛骨、又はその他の骨の中に設置する間、案内支柱78によって所定位置にリム取付けモジュール66を有利に保持する(図3B参照)。
【0057】
案内ピン76が一旦、適正に設置されると、案内支柱78を除去し、脛骨、及び大腿骨の孔に接近し得るようにすると共に、所要に応じ、リム取付けモジュール66を便利に、案内ピン76上に摺動させ、案内ピン76から滑り落ちるようにする。リム取付けモジュール66は単に摺動可能に案内ピン76に連結されているが、張力を受ける軟組織移植片によって作用する相殺する張力により、引張り装置10は患者の四肢に所定位置に保持される。軟組織移植片のコンディショニング、及びプリテンション作用が完了した時、まず軟組織移植片を脛骨、又はその他の骨に取り付け、次に引張り装置10から軟組織移植片を取り外す。この時点で、引張り装置10を案内ピン76から摺動させて除去し、次に、案内ピン76を患者の四肢から除去する。
【0058】
上述の説明にもかかわらず、本発明装置は複数個の軟組織移植片に独立して張力を加える課題を個々に、及び別個に遂行するための特定の機構に限定されない。ここに説明する機構は単に例示である。例えば、代案として、引張りばね、圧縮ばね、捩じりばね、又は電子トランスジューサのような種々の単純な計量器によって、張力負荷機能を行うことができる。更に、種々の電子的に作動し、測定される引張り装置も別々の軟組織移植片に、独立して張力を加え得る限り、本発明の範囲内にある。その例としてはストレインゲージ、回転ゲージ、線形可変差動変成器等がある。
【0059】
多数のストランドの軟組織移植片の個々のストランド、又はストランドの別個の群にコンディショニングを行い、プリテンションを加えることの他に、この引張り装置は軟組織移植片の単一ストランドの寸法を監視し、その張力を測定するのに使用することができる。軟組織移植片に含めるため、外科医が選択する多くのストランドに張力を加え、張力を測定し得る付加的な調整自在張力アプリケータを組み込むため、現在の設計を変更することもできる。
【0060】
本発明の引張り装置の利点は一端を移植後、但し、他端を固着する前に、移植片に、予めコンディショニングを行うことができることである。前十字靱帯(ACL)の復元の場合には、軟組織移植片を固定位置に近い脛骨に取り付けるから、負荷を受ける状態で、患者の膝を繰り返し曲げたり、延ばしたりすることによって、移植片は張力を受け、コンディショニングを受けることができ、移植片の構造のいかなる弛緩も除去することができる。
【0061】
提案した装置は脛骨に、独立して起立しており、外科医が支える必要がないので、張力を監視している間、膝の曲げ角度を設定し、移植片の末端を固着するため、外科医は自由に手を使うことができる。また、この装置は最終的に固着する前に、移植片を伸長させるのを助ける静的張力負荷のため、移植片に希望する張力負荷を保持することができる。
【0062】
III 関節治療処置中に使用する軟組織移植片の個々のストランドに独立して張力を加える方法
本発明の重要な要旨は多数ストランドの軟組織移植片(例えば膝の裏側の腱組織移植片)の2個、又はそれ以上の個数のストランド、又はストランドの群のおのおのに独立して、コンディショニングを行い、プリテンションを加えることの重要性を理解することである。従って、ここに開示する本発明方法は多数ストランドの軟組織移植片の2個、又はそれ以上の個数のストランドのおのおのに独立して、コンディショニングを行い、プリテンションを加える本発明による工程を実施することができれば、既知の装置でも、また将来開発される装置でも、いかなる装置をも使用して実施することができることは明らかである。従って、ここに、一層完全に説明したように、引張り装置10を使用することは好適ではあるが、それは単なる例示であって、ここに開示する本発明方法を遂行する装置の形式に関して限定するものでない。
【0063】
図3A〜図3Lをここに参照する。本発明方法を実施するための好適な方法においては、軟組織移植片から成る2個、又はそれ以上の個数のストランドを膝腱、又は膝蓋腱からのように、患者から採取する。それにも拘らず、身体内のいかなる半腱組織、又は薄筋組織を使用しても本発明の範囲内にある。好適な実施例では、軟組織移植片は第1軟組織ストランド100と、第2軟組織ストランド102とから成る。この方法の工程の或る点において、第1移植片取付け縫合糸104を第1軟組織ストランド100の引張り端に取り付け、第2移植片取付け縫合糸106を第2軟組織ストランド102の引張り端に取り付ける。
【0064】
移植片取付け縫合糸104、106をそれぞれの軟組織ストランド100、102に取り付ける前、又は取り付けた後に、引張り端の反対側の軟組織ストランド100、102の端部を関節の骨の1個から成る患者の骨の適切な位置に取り付ける。膝関節の治療のための外科治療の場合(例えば前十字靱帯の治療の場合)には、引張り端の反対側の軟組織ストランド100、102の端部を大腿骨120に取り付けるのが好適である。コンディショニング、及びプリテンションの処理の終わりに、軟組織ストランド100、102を脛骨122の引張り端に取り付ける。
【0065】
図3Dに特に明示するように、膝関節124は大腿骨120と、脛骨122との交差部、また特に、大腿骨120の拡大端126と、脛骨122の拡大端128とによって構成され、画成されている。脛骨の拡大端128は大腿骨120の拡大端126に対し、補完し合う寸法、形状である(簡明のため、これ等拡大端を以後、単に大腿骨120、脛骨122と称することにする)。また、安定した強い膝関節124にするため、膝関節124は大腿骨120と脛骨122とを合体保持する包囲結合組織を有する。この結合組織の重要な構成部分の1つは前十字靱帯(ACL)130であり、この靱帯は一端を大腿骨120の下面に連結し、他端を脛骨122の対向面に連結した比較的短い靱帯である。通常に機能するACLは、特に膝関節124に大きな応力を加える物理的な活動を行う運動選手にとって、膝関節124の安定性と強度とを得るのに不可欠である。
【0066】
ACLが裂断したり、断絶した時、通常、膝は非常に不安定になり弱くなる。ACLが著しく損傷するような外傷を受ける衝撃的な事故の間、他の包囲する連結組織も同時に著しく損傷する。処置をせず放置すると、損傷したACLのため、その人は生涯、一部、又は全体的に不具になる。幸いにも、ACLを「治療」し、即ち復元させる種々の方法が開発されており、その代表的な方法は患者の身体の他の部分から採取した軟組織移植片をACLに設置する方法である。本発明の好適な実施例では、膝の裏側の1対の腱のような多数のストランドの軟組織移植片は膝関節124の強度と安定性とを回復させる代用の「ACL」として役立つ。
【0067】
(例えば膝関節124の大腿骨120、及び脛骨122のように)関節を構成しているいずれかの骨に軟組織移植片を取り付けるため、関節を構成している各骨に孔を明ける。ACL130の復元の場合には、既知の外科的方法を使用して、孔132を大腿骨120に明け、対応する孔133を脛骨に明ける。また、既知の外科的方法で、第1軟組織ストランド100、第2軟組織ストランド102のような軟組織移植片のストランドをまず、大腿骨120、及び脛骨122に明けた孔132、133にそれぞれ通す。次に、既知の外科的方法により、引張り端の反対側の第1、及び第2の軟組織ストランド100、102の端部を大腿骨120に取り付ける。通常、第1、及び第2の軟組織ストランド100、102をそれぞれ大腿骨120、脛骨122の孔132、133に通す前、及びこれ等の軟組織ストランド100、102を大腿骨120に取り付ける前に、既知の方法を使用して、移植処置を行っている間、適切な時点で、これ等の第1、及び第2の軟組織ストランド100、102の引張り端に移植片取付け縫合糸104、106を取り付ける。
【0068】
一旦、第1、及び第2の軟組織ストランド100、102を孔132、133に通し、大腿骨120に確実に取り付け、それぞれ第1、及び第2の移植片取付け縫合糸104、106に取り付けてしまうと、軟組織ストランドにコンディショニングを行い、プリテンションを加える用意ができている。各第1、第2の軟組織ストランド100、102に適正にコンディショニングを行うため、脛骨122に繋止した後、軟組織ストランドが更に伸長し、又は弛緩するのを防止するよう、適切な時間にわたり、最小の張力負荷を各軟組織ストランド100、102に別個に加える。更に、コンディショニングを行った後であって、第1、第2の軟組織ストランド100、102を脛骨122に取り付ける前に、膝関節124に同一の、叉はほぼ同一のレベルの安定性と強化力とをそれぞれ加えるため、軟組織ストランド100、102のおのおのに希望する張力負荷まで、更にプリテンションを加えるのが一般に望ましい。このようにして、各ストランドは全体の移植片の強度と、安定性とに有利に貢献することができる。
【0069】
好適な実施例において、第1、第2の軟組織ストランド100、102のおのおのに別個に独立して、コンディショニングを行い、プリテンションを加える工程は図1、及び図2に示して上に説明した引張り装置10を使用して、有利に実施される。特に図3A〜図3Lに順次示すように、引張り装置10は次のように利用される。即ち、大腿骨120、及び脛骨122の孔132、133にそれぞれ軟組織移植片を通す前、また、大腿骨120にこの移植片の一端を取り付ける前に、引張り装置10の案内ピン76をまず適正に設置し、脛骨122に取り付ける。
【0070】
まず、標準の外科技術(例えばドリルを使用する)を使用して、大腿骨120、及び脛骨122にそれぞれ貫通して孔132、133を形成する。これに関連して、脛骨122に貫通する孔133の付近の壁に貫通するアクセス孔134を設ける(図3A参照)。第2に、上述したように、脛骨122に通る孔133内に案内支柱78を摺動させることによって、リム取付けブロック、又はモジュール66を脛骨122に取り付ける(図3B参照)。第3に、テンプレートとしてのリム取付けモジュール66を使用し、また特に、ピン案内72、及びリム取付けモジュール66の関連する案内ピン孔74を使用して、案内ピン76を駆動し、穿孔し、又は適切な位置に脛骨122に取り付ける(図3C参照)。好適な実施例では、案内ピン76の端部に切削面を有する先端を設け、自己ねじ立てできるようにすると共に、ドリル(図示せず)によって、脛骨122内に穿孔し得るようにする。一旦、案内ピン76を脛骨122に取り付けてしまえば、案内支柱78と、リム取付けモジュール66とを除去する。
【0071】
案内ピン76が所定位置にあって、案内支柱78と、リム取付けモジュール66を除去した場合、それぞれ第1、第2の移植片取付け縫合糸104、106に取り付けられていて、移植片を構成している第1、第2の軟組織ストランド100、102をアクセス孔134に挿入する(図3D参照)。移植片取付け縫合糸104、106を取り付けている側とは反対側の軟組織ストランド100、102の端部をそれぞれ大腿骨120、及び脛骨122の孔132、133に送り込み、既知の外科的方法(図示せず)を使用して、大腿骨120に取り付ける。この外科的方法の例としてはねじ、ピン、ステープル、支柱、及びこの分野で使用され、知られているその他のアンカー装置、即ち繋止装置がある。
【0072】
その後、リム取付けモジュール66が患者の足に衝合するまで、各ピン案内72をそれぞれの案内ピン76上に摺動させることによって、リム取付けシステム14のリム取付けモジュール66を案内ピン76に摺動可能に取り付ける(図3E参照)。次に、リム取付けモジュール66の整合舌片68を引張りモジュール16の整合孔70に挿入することによって、引張りシステム12の引張りモジュール16をリム取付けモジュール66に取り付ける(図3F参照)。最後に、軟組織移植片ストランド100、102に取り付けられている移植片取付け縫合糸104、106のおのおのをそれぞれの調整自在張力アプリケータ18、叉は20にそれぞれ取り付ける(図3G参照)。この時、引張り装置10は第1、第2の軟組織ストランド100、102のおのおのに別々に、独立してコンディショニングを行い、プリテンションを加える準備ができている。
【0073】
第1、第2の調整自在張力アプリケータ18、20のおのおのの張力調整ノブ34を希望するように、別個に作動させ、第1、第2の軟組織ストランド100、102のおのおのに、それぞれ独立して、希望する張力負荷を加える。それぞれの張力表示溝孔32に対して、相対的な各張力表示支柱30の移動により、また特に、対応する張力表示溝孔32の側部の対応する目盛33に対する各張力表示支柱30の位置を参照することによって、各軟組織ストランドに加えられた張力負荷の大きさを測定する。或る場合には、同一の張力負荷で、各軟組織ストランドに張力を加えるのが望ましい。他の場合には、特に、軟組織移植片のストランドが種々の横断面厚さを有している場合、各軟組織ストランドに異なる張力負荷を加える必要があり、又は異なる張力負荷を加えるのが望ましいことがある。一般に、一層厚い軟組織ストランドには一層大きな張力負荷を加える必要がある。この逆に、一層薄い軟組織ストランドには十分なコンディショニングを達成するために、一層少ない張力負荷を必要とする。
【0074】
軟組織移植片のストランドが十分にコンディショニングされたか否かをテストするため、例えば90°のような希望する角度にわたり、足、又はその他の四肢を曲げたり、延ばしたりすることによって、足に「サイクル運動」を行わせることが望ましい(図3H参照)。このサイクル運動処置によって、軟組織移植片をコンディショニングするのを助ける。このサイクル運動を行った後、軟組織移植片が弛緩していたり、関節が十分に安定していない場合には、更に、張力調整ノブ34への異なる調整が必要であり、これにより、1個、又はそれ以上の個数の軟組織移植片ストランド100、102に加わる張力負荷を増大し、軟組織移植片の適正なコンディショニング、及びプリテンション作用を達成する。関節の強度、及び安定性の低下が省略できる程度になるまで、張力調整ノブ34の補助的な締付け、及び膝関節124のサイクル運動を行う。この時点で、軟組織移植片の個々のストランドの適正なコンディショニング、及びプリテンション作用が達成されている。
【0075】
張力調整ノブ34を締め付ける際、シリンダモジュール22が動いても僅かであり、引張りピストン24は基本的に不動であるが、1個、又はそれ以上の個数の軟組織ストランド100、102の伸長に起因し、引張りピストン24が若干移動するのが観察される。しかし、この移動は通常、数ミリ、又はそれ以下に過ぎない。いかなる場合でも、軟組織ストランド100、102のおのおのに独立して加えられる力の大きさは引張りピストン24の運動と無関係であり、従って、軟組織ストランド100、102の等しくない伸長、又は移動の作用は存在しない。一方、単一の分割されていない張力負荷によって、軟組織移植片にコンディショニングを行い、プリテンションを加えようと試みる装置は軟組織ストランドの等しくない伸長、又は移動を解消することは不可能であり、従って、不均一なコンディショニング、及び/又はプリテンションを受けたストランドを生ずる。従って、本発明方法、及び装置は関節治療外科処置に使用する軟組織移植片を準備する技術における著しい進歩である。
【0076】
軟組織移植片の軟組織ストランド100、102が適正にコンディショニングされ、プリテンションを加えられた後、希望する量のプリテンションを維持するため、これ等ストランド100、102は脛骨122に有利に繋止され、又は取り付けられる。このことは例えばインタファーレンスねじ150によって成し遂げられる(図3I参照)。例えば、特殊ねじドライバ152によって、インタファーレンスねじ150を脛骨122の孔132内に駆動する。代案として、以下に一層詳細に説明する移植可能な繋止装置、即ちアンカー装置160によって、移植片を脛骨122に繋止してもよい。
【0077】
インタファーレンスねじ150によって、軟組織移植片の軟組織ストランド100、102を脛骨122に取り付けた後、切断により、又は縫合糸取付けホイール26から縫合糸104、106を分離することにより、引張り装置10を取り除き、次に案内ピン76から引張り装置10を滑らせる(図3J参照)。その後、「ニードルホルダ」(図示せず)のような既知の外科処置方法によって案内ピン76を患者の脛骨から除去する。
【0078】
その後、スパイク座金、ステープル、又は支柱のような標準の外科的方法により、軟組織移植片の軟組織ストランド100、102の端部を脛骨122の外面に取り付ける。図3Kは脛骨122に軟組織移植片の端部を取り付けるのに使用するスパイク座金154を示す。最後に、(例えば、外科用メス、又は外科用鋏)(図示せず)などの標準切断装置を使用して、スパイク座金154、又はその他の取付け手段を越えて延びている軟組織移植片の端部を切り取り、移植片取付け縫合糸104、106を除去する(図3L参照)。
【0079】
代案の実施例では、本発明により、図5〜図7に示すように、新規な移植可能なアンカー装置、即ち繋止装置160を採用して、軟組織移植片を骨に取り付ける。本発明アンカー装置160は円筒外壁163を有するほぼ円筒形の外側シース162と、内側シース壁165を画成するよう外側シース162に通るほぼ円筒形の孔164と、骨掛合唇部166とを有する(図6参照)。一旦、コンディショニング、及びプリテンション処置が完了したならば、対応するロックコア、又はロック軸168を使用して、縫合糸を所定位置にロックする(図7参照)。
【0080】
脛骨122、又はその他の骨に開口した対応する孔133内に嵌着するよう外側シース162の外壁163の円周を選択する。骨に向き合っている外側シース162の底部、又は外側シース162の一部には、円筒外壁163に隣接する外側シース162の外端縁付近に配置された複数個の縫合糸孔170を設ける。この縫合糸孔170には、軟組織移植片のストランドに取り付けた個々の縫合糸ストランドを通すことができる。脛骨122、又はその他の骨の孔133内にアンカー装置160を設置した時、掛合唇部166、又はその他の突起が骨の外面に重なり、従って、この突起は止めとして作用する。軟組織移植片によって縫合糸に内方に作用する張力は掛合唇部166、又はその他の突起を骨に向け、有効に引っ張り、従って、アンカー装置160を骨に確実にロックする。
【0081】
ロックコア168は外側シース162の内外に摺動することができるが、僅かにテーパの外壁169を有するから、ロックコア168を外側シース162内に強制的に押圧した時、このテーパの外壁169は外側シース162の内壁165内に次第に緊密に嵌合するプレス嵌めを形成することができる。ロックコア168は中空であるのが好適で、外側シース162の縫合孔170に対応し、この縫合孔170に最も近く、底端縁に貫通する縫合通路174を有する。縫合通路174はロックコア168をほぼ縦方向に或る角度で貫通しており、従って、縫合通路174はロックコア168の頂端縁でなく、即ち外側シース162から離れる方向に向いている端縁でなく、ロックコア168の外壁169から去っている。このようにして、軟組織移植片に取り付けた縫合糸をロックコア168に通し、ロックコアを配置した時、縫合糸はロックコア168の外壁169と、外側シース162の内壁165との間に堅く締め付けられる。この締付け作用により、骨の孔の中に縫合糸が滑って戻るのを防止し、上述したように、個々の移植片ストランドのコンディショニング、及びプリテンション処置の後は、縫合糸、及び関連する軟組織移植片ストランドに希望する張力を維持する。ロックコア168を配置する前は、縫合糸は外側シース162とロックコア168との間に自由に摺動することができるから、引張り装置10のような適切な引張り装置は、希望するように軟組織移植片ストランドに加える張力負荷を増大し、又は減少させることができる。
【0082】
IV まとめ
結論として、本発明は前十字靱帯の復元処置に使用する1対の膝腱のような個々の軟組織移植ストランドに独立して、コンディショニングを行い、プリテンション処置を行うための装置と方法とを提供する。
【0083】
本発明は更に、各移植片ストランドが治療関節の全体の強度、及び安定性に実質的に貢献するよう、個々の移植片ストランドにコンディショニングを行い、プリテンション処置を行う装置、及び方法を提供する。
【0084】
更に、本発明は例えばストランドの異なる直径、及び異なる強度、及び各移植片に等しく張力を加えるように縫合糸を結合することに失敗するような不随意の、又は避けられない外科的誤りによって、個々の移植片ストランドに等しくないコンディショニングとプリテンション処理とが行われるかも知れない場合でも、これ等の処置を等しくすることができ、個々の移植片ストランドをコンディショニング、及びプリテンション処置を行う装置、及び方法を提供する。
【0085】
また、本発明は上述の装置、及び方法に組み合わせて、使用し得る改良したアンカー装置を提供する。このアンカー装置によって、個々の軟組織移植片ストランドに取り付けられた縫合糸に独立した張力を加えることができ、独立して、縫合糸に張力を加え、次に縫合糸を所定位置にロックした後、このアンカー装置を操作して、これにより、軟組織移植片ストランドのおのおのを希望する張力で骨に確実に取り付けることができる。
【0086】
本発明は本発明の要旨から逸脱することなく、他の特定の形で実施することができる。説明した実施例は単なる例示であって、本発明はこれ等の実施例に限定されない。従って、本発明の範囲は特許請求の範囲に記載した通りであり、本発明は本発明の範囲内で種々の変更を加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明引張り装置の斜視図である。
【図2】 図1の引張り装置の2−2線に沿う側方から見た横断面図である。
【図2A】 引張りピストンによって作用する張力負荷まで、張力を増大させるため、押圧ばねを圧縮した後の図2の引張り装置を示す。
【図3A】 インタファーレンスねじに組み合わせて、図1の引張り装置を使用して、多数ストランド組織移植片にコンディショニングを行い、骨の孔に取り付ける工程を順次示す図3A〜図3Lのうちの一工程を示す。
【図3B】 図3A〜図3Lの工程のうちの一工程であって、リム取付けモジュール66を使用する状態を示す。
【図3C】 上記と同様の工程のうちの一工程であって、ピン案内72、案内ピン76を使用する状態を示す。
【図3D】 上記と同様の工程のうちの一工程であって、軟組織ストランド100、102をアクセス孔134に挿入している状態を示す。
【図3E】 上記と同様の工程のうちの一工程であって、リム取付けモジュール66を案内ピン76に取り付ける状態を示す。
【図3F】 上記の工程のうちの一工程であって、引張りモジュール16をリム取付けモジュール66に取り付ける状態を示す。
【図3G】 上記の工程のうちの一工程であって、移植片取付け縫合糸を調整自在張力アプリケータに取り付ける状態を示す。
【図3H】 上記の工程のうちの一工程であって、四肢を曲げたり延ばしたりしてストランドが十分コンディショニングされたか否かをテストする状態を示す。
【図3I】 上記の工程のうちの一工程であって、インタファーレンスねじ150を使用する状態を示す。
【図3J】 上記の工程のうちの一工程であって、縫合糸を分離する状態を示す。
【図3K】 上記の工程のうちの一工程であって、スパイク座金を使用する状態を示す。
【図3L】 上記の工程のうちの一工程であって、軟組織移植片の端部を切り取り、縫合糸を除去する状態を示す。
【図4A】 インタファーレンスねじの代わりに、又はそれに加えて移植できるアンカー装置を使用して、骨に取り付けられた軟組織移植片を示す。
【図4B】 図4Aの状態から引張りモジュールを除去した状態を示す。
【図4C】 図4Bの次の段階のアンカー装置を示す。
【図5】 縫合糸をロックし、縫合糸に張力を加える本発明アンカー装置を非設置状態で示す斜視図である。
【図6】 図5のアンカー装置の外側シースの斜視図である。
【図7】 図5のアンカー装置のロックコアの斜視図である。
Claims (12)
- 関節の外科治療に使用する引張り装置において、
患者の四肢に前記引張り装置を取り外し可能に取り付ける手段と、
軟組織移植片の第1ストランドに加える第1張力負荷を選択的に増大し、又は減少させる第1引張り手段と、
前記軟組織移植片の第1ストランドに加える前記第1張力負荷から独立して、軟組織移植片の第2ストランドに加える第2張力負荷を選択的に増大し、減少させる第2引張り手段と、
前記第1引張り手段および前記第2引張り手段のうち少なくとも一方に回転自在に取り付けられた縫合糸取付けホイールであって、前記軟組織移植片の第1ストランドおよび第2ストランドのそれぞれにループを形成するよう縫合した各縫合糸のループを引っ掛ける取付けホイールであって、各ストランドから延びる前記縫合糸ループの両側の端部に等しい張力が加わるようにした該縫合糸取付けホイールと
を具えることを特徴とする引張り装置。 - 患者の四肢に前記引張り装置を取り外し可能に取り付ける手段には、前記患者の四肢に固着する対応の案内ピンに摺動可能に取り付けることができる寸法および形態の少なくとも1個の中空ピン案内を設け、これにより、前記案内ピンが前記患者の四肢に固着された状態のままで、前記引張り装置を前記患者の四肢に対して選択的に、取り付け、または取り外しができるようにした請求項1に記載の引張り装置。
- 前記第1引張り手段、及び前記第2引張り手段はそれぞれ調整自在引張り装置を有し、
前記調整自在引張り装置は、
前記軟組織移植片の少なくとも1個のストランドに取り付ける1個、又はそれ以上の個数の縫合糸を収容し、この縫合糸に取り付けるようにした引張りピストンと、
前記引張りピストンの少なくとも一部の周りに摺動可能に配置された中空シリンダと、
前記中空シリンダ内に配置され、前記中空シリンダと前記引張りピストンとの間に配置されたばねであって、このばねを圧縮する際、前記引張りピストンによって前記軟組織移植片の前記ストランドに加わる張力負荷を増大するばねと、
前記中空シリンダに関連する引張りボルトであって、この引張りボルトを選択的に回転することによって、前記引張りボルトに対し前記中空シリンダを対応して動かす引張りボルトとを有する請求項1に記載の引張り装置。 - 前記各引張りピストンはこの引張りピストンに回転可能に取り付けられた縫合糸取付けホイールを有する請求項3に記載の引張り装置。
- 前記引張りピストンはこの引張りピストンに少なくとも1個の縫合糸を取り付けるのを助ける形態を有する溝孔、支柱、孔、又は突条のうちの1個を有している請求項3に記載の引張り装置。
- 前記引張りボルトは前記中空シリンダに螺着されている請求項3に記載の引張り装置。
- 前記第1引張り手段、及び前記第2引張り手段の少なくとも一方によって加えられる張力負荷を測定するゲージ手段を更に具える請求項1に記載の引張り装置。
- 前記ゲージ手段が、前記中空シリンダの外面に複数個の目盛を有する請求項7に記載の引張り装置。
- さらに、前記取付け手段に取り外し可能に取り付ける暫定案内支柱を設け、この暫定案内支柱の一方の端部は、前記患者の四肢に形成した対応孔内に収容し得る寸法および形態にし、また前記暫定案内支柱の他方の端部は、前記取付け手段内の案内支柱孔に取外し得る寸法および形態にした請求項1に記載の引張り装置。
- 関節の外科治療に使用する引張り装置において、
複数個の中空ピン案内を有する取付け部であって、各中空ピン案内は、人の四肢に固着する対応の案内ピンを摺動可能に収容する形態にし、これにより、人の四肢に前記案内ピンを固着したまま、人の四肢に対して前記引張り装置を選択的に、取り付け、または取り外しができるようにした該取付け部と、
軟組織移植片の少なくとも2個の別個のストランドの各々に希望する張力負荷を独立して加える形態を有し、前記取付け部に関連している引張り部とを具え、
前記引張り部は
軟組織移植片の第1ストランドに加える第1張力負荷を選択的に増大し、又は減少させる形態を有する第1調整自在引張り装置と、
前記軟組織移植片の前記第1ストランドに加える前記第1張力負荷とは独立して、前記軟組織移植片の第2ストランドに加える第2張力負荷を選択的に増大し、又は減少させる形態を有する第2調整自在引張り装置とを有することを特徴とする引張り装置。 - 前記取付け部、及び前記引張り部を相互に取り外し可能に取り付け、前記取付け部、及び前記引張り部を選択的に取付け、取外し得るようにした請求項10に記載の引張り装置。
- 前記取付け部、及び前記引張り部を恒久的に相互に固着した請求項10に記載の引張り装置。
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