JP3869546B2 - 三笠鼻緒およびその製造方法並びにそのための器具および装置 - Google Patents

三笠鼻緒およびその製造方法並びにそのための器具および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、一般に三笠鼻緒と言われている断面形状が二重ね餅のような鼻緒の製造方法およびそのための器具および装置並びにそれらにより製造された三笠鼻緒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
三笠鼻緒は重ね鼻緒1、台鼻緒2、保形紙4、紐5および先緒6よりなっている。
従来の三笠鼻緒は、図6(A)に示すように、重ね鼻緒1用のテープ1aを長手中心線で二つに折り、両端縁部を重ね、その両端縁部を長手方向に縫い付ける。図中矢印が縫い付け箇所を示す。図はテープの幅側の側面を表している。
【0003】
別に(B)に示すように、台鼻緒2用のテープ2aの長手方向の一方の縁部に沿って補助テープ3を縫い付け、(C)に示すように、補助テープ3を折り返してその先端縁をテープ2aの縁より突出させる。
補助テープ3は、(B)に示すように縫い付けないで、テープ2aの縁よりも補助テープ3の長手方向の一方の縁が突出した状態で、他方の縁部をテープ2aの縁部に重ねて縫い付けることもできるが、先ず(B)の状態に重ねて縫い付ける方が、縫い付け作業が容易であるので、この方法が採用されている。
【0004】
次いで、(D)に示すように、(A)に示すテープ1aの重ねた端縁部に、(C)に示す補助テープ3の先端縁部を重ねて、それらの重なった先端縁部を矢印の箇所で長手縁に沿って縫い付ける。
【0005】
次いで(D)の状態のテープ2aの開放縁、すなわち、補助テープ3を縫い付けてない縁、を点線の矢印に示すように回転させ、テープ2aで補助テープ3とテープ1aの縫い付け端部を覆い、(E)に示すように、テープ2aの開放縁を、テープ1aの重なった縁部のうち、補助テープ3が重なっていない縁部の面に重ね、テープ1aの両縁部と補助テープ3と、補助テープ3を覆うテープ2aの部分とが重なった矢印の位置を長手方向に縫い付ける。
【0006】
次いで、(E)の状態のテープ1aの折り曲げ縁を点線の矢印方向に回転させて立て、その頂点を第鼻緒2の方向に押すと、テープ1aの一部で縫い目を覆い、(F)に示すように断面が重ね餅の状態の三笠鼻緒基体となる。テープ1aが(F)の状態から(E)の状態に戻らないように、すなはち、(F)の状態を維持するように、テープ1aで形成された扁面の筒1b内に保形紙4を挿入する。
【0007】
(F)の状態のテープ1aまたはテープ2aにより形成された偏平の筒内に紐5を通し、台鼻緒2を内側にして三笠鼻緒基体を2つに折り曲げ、その折り曲げ部に先緒6を取り付け三笠鼻緒を完成している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の三笠鼻緒の製造には、テープ1、2および補助テープ3との端縁を重ねるのが面倒で、手数がかかり、縫い付け工程が4工程必要で、端縁を合わせながらの縫い付けるには大変な熟練が必要で、しかも時間がかかる。従って最近はそのような熟練者が少なくなって、供給量が制約され、コストも高くなっている。
【0009】
この発明は、熟練を必要とせずに容易に短時間に、従って低コストで大量に製造できる三笠鼻緒の製造方法、およびその際に用いる器具および装置並びにそれらにより製造された三笠鼻緒を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
三笠鼻緒の台鼻緒用のテープを挿通しうる貫通孔と、重ね鼻緒用のテープを挿通しうる貫通孔が、三笠鼻緒の台鼻緒用のテープと重ね鼻緒用のテープの接合状態に対応して設けられた三笠鼻緒製造用器具の、台鼻緒用テープのための貫通孔に台鼻緒用テープを、重ね鼻緒用テープのための貫通孔に重ね鼻緒用テープを、同じ側から挿通し、それら両テープを反対側から引き出し、両テープの重なった長手縁部およびそれと重なった部分、または両テープの対向した長手縁、を縫い付け、それらを所定の長さに切断し、前記重ね鼻緒用テープで前記縫い付け部を覆って三笠鼻緒基体を形成し、前記縫い付けにより重ね鼻緒用テープで形成された筒の貫通孔に保形用テープを挿入し、重ね鼻緒用テープまたは台鼻緒用テープで形成された筒の貫通孔に紐を通し、前記三笠鼻緒基体を2つに折り曲げ、その折り曲げ部に先緒を取り付け、三笠鼻緒を製造する。
【0011】
ミシン装置と,
2つのテープ巻取りローラーと,
台鼻緒用のテープを挿通しうる貫通孔と、重ね鼻緒用のテープを挿通しうる貫通孔が、台鼻緒用のテープと重ね鼻緒用のテープの接合状態に対応して設けられた、三笠鼻緒製造用器具と,
前記ミシン装置のミシン針を中心にして、前記器具と反対側に接地した切断手段と,
で三笠鼻緒の製造装置を構成する。
【0012】
三笠鼻緒製造用器具として、台鼻緒用のテープを挿通しうる貫通孔と、重ね鼻緒用のテープを挿通しうる貫通孔が、台鼻緒用のテープと重ね鼻緒用のテープの接合状態に対応して設けたものを用いる。
【0013】
三笠鼻緒の重ね鼻緒用のテープを長手中心線上で折り曲げ, 台鼻緒用のテープの一方の長手縁を前記重ね鼻緒用のテープの一方の長手縁に沿わせて、重ね鼻緒用テープの一方の折り曲げ面に当接させた後、当接した箇所を長手方向に縫い付け、または、縫い付けないで、他方の長手縁を反転して回し、重なった重ね鼻緒用のテープの2つの長手縁および台鼻緒用のテープの一方の長手縁を取り巻いて重ね鼻緒用のテープの前記一方の長手縁の反対側の長手縁部を覆い,
前記重なった重ね鼻緒用のテープの2つの長手縁部と台鼻緒用テープの一方の長手縁部とそれら長手縁部を挟んでいる台鼻緒用のテープの部分を長手方向に縫い付けて、重ね鼻緒用テープと台鼻緒用テープを筒状とし,
重ね鼻緒用のテープの筒状を変形させて、そのテープの一部で前記縫目を覆って三笠鼻緒基体を形成し,
前記重ね鼻緒用のテープで形成された筒の貫通孔に保形用テープを挿入し,
前記重ね鼻緒用のテープまたは台鼻緒用のテープで形成された筒の貫通孔に紐を通し,
三笠鼻緒基体を2つに折り曲げ、その折り曲げ部に先緒を取付けて,
三笠鼻緒を構成する。
【0014】
三笠鼻緒製造用器具として、断面がコの字またはU字状の第1の貫通孔と、一端を前記第1の貫通孔の平行部の一方に沿った後に折り返し、その一端と前記第1の貫通孔の両先端縁を取り巻いて、他端を第1の貫通孔の他方の変更部の縁部に重ねてなる、断面第2の貫通孔を備えてなり、第1および第2の貫通孔のそれぞれに、三笠鼻緒用テープを挿通させて、6字状に折り畳まれた第2のテープが、2つに折り畳まれた第1のテープの縁部を挟んだ状態で引き出すことを可能としたものを用いる。
【0015】
重ね鼻緒用のテープと台鼻緒用のテープを互いの長手方向の縁部をずらして重ね、前記台鼻緒用のテープの長手方向一方の縁部を折り返し前記重ね鼻緒用のテープの一方の縁部を巻いて前記重ね鼻緒用のテープの長手方向の一方の縁部に重ねて覆い、その重ねて覆った前記両テープの部分を長手方向に縫い付け、
前記重ね鼻緒用のテープの他方の縁部を前記一方の縁部方向へずらして長手中央部を湾曲させて長手両縁部の間隔を狭め、該両縁部のみを台鼻緒用のテープの長手中央部に重ね、
前記重ね鼻緒用のテープの前記他方の縁部を前記台鼻緒用のテープの長手方向の前記他方の縁部を折り返し前記重ね鼻緒用のテープの前記他方の縁部を巻いて前記重ね鼻緒用のテープの長手方向の前記他方の縁部に重ねて覆い、その重ねて覆った前記両テープの部分を長手方向に縫い付け、
前記重ね鼻緒用のテープの湾曲した長手中央部を押さえてその両翼部で前記縫い付け線を覆って隠して三笠鼻緒基体を形成し、前記両翼部に跨がる幅の保形用のテープを重ね鼻緒用のテープで形成された筒の貫通孔に挿入し、前記重ね鼻緒用のテープまたは第鼻緒用のテープで形成された筒の貫通孔に紐を通し,
前記三笠鼻緒基体を2つに折り曲げ,
その折り曲げ部に先緒を取り付け,
て三笠鼻緒を形成する。
【0016】
三笠鼻緒製造用器具として、長手中央が盛り上がり、長手両端が水平な、重ね鼻緒用のテープを挿入しうる長手貫通孔と、長手中央部が、前記重ね鼻緒用のテープ用の長手貫通孔の水平部と重なり、長手両端部が前記重ね鼻緒用のテープ用の長手貫通孔の両水平部を巻いて重なった、台鼻緒用テープを挿入しうる貫通孔とを有し、他の器具または装置に係止しうる手段を設けたものを用いる。
【0017】
三笠鼻緒製造用器具として、一方の長手縁部が水平で、かつ、重ね鼻緒用のテープと台鼻緒用のテープを互いの長手方向の縁部をずらして重ね、前記台鼻緒用のテープの長手方向一方の縁部を折り返し前記重ね鼻緒用のテープの一方の縁部を巻いて前記重ね鼻緒用のテープの長手方向の一方の縁部に重ねて覆い、その重ねて覆った前記両テープの部分を長手方向に縫い付けた部分を挿入しうる貫通孔部分と、
その部分に連通し、一方は、湾曲部とその先端に水平部を有する、台鼻緒用のテープと重なって覆って縫い付けられていない重ね鼻緒用のテープの部分を挿入しうる、第1の分岐貫通孔と、他方は先端縁が前記第1の分岐貫通孔の水平部を巻いて重なり、重ね鼻緒用のテープと重なって縫い付けられていない台鼻緒用のテープの部分を挿入しうる第2の分岐貫通孔とを有し、他の器具または装置に係止しうる手段を設けてたものを用いる。
【0018】
重ね鼻緒用テープと台鼻緒用テープのそれぞれを長手中心部で2つに折り曲げ、前記両テープの長手縁を対向させ、その対向した長手縁をジグザグに縫い付けて両テープを結合し、
前記縫い付け部を中心に、重ね鼻緒用テープを上に、台鼻緒用テープをを下にして、前記縫い付けにより形成された両テープの筒の貫通孔を横断面形状を横に偏平に変形して、台鼻緒用テープの上に重ね鼻緒用テープを重ね、重ね鼻緒用テープで前縫い付け部を覆って、三笠鼻緒基体を形成し、
前記重ね鼻緒用テープの横に偏平の貫通孔に保形用テープを挿入し、
前記台鼻緒用テープの貫通孔に紐を挿通し、
前記三笠鼻緒基体を2つに折り曲げ、その折り曲げ部に先緒を取付けて、
三笠鼻緒を形成する。
【0019】
三笠鼻緒製造用器具として、断面形状が偏平のU字状の2つの貫通孔が、U字状の先端縁を近接対向させたものを用いる。
【0020】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図面により説明する。
図2(A)に示すように、重ね鼻緒1のためのテープ1aを、長手中心線で2つに折り曲げて、長手両端縁部を重ねる。
テープ1は、天然または合成繊維の織地、プラスチックシート、ゴムシート、レザー等のいずれかよりなる。
【0021】
次いで、台鼻緒2のためのテープ2aの一方の長手縁を、前記2つに折り曲げたテープ1aの一方の長手縁(図2(A)において下方)の縁に合わせて重ね、他方の長手縁を反転させ、該長手縁を前記一方の長手縁よりも突出させて重ねて(A)に示す状態とし、矢印で示す位置で長手方向に縫い付ける。
テープ2も、天然または合成繊維の織地、プラスチックシート、ゴムシート、レザー等のいずれかよりなる。
【0022】
次いで、(B)に示すように、(A)に示すテープ2aの突出縁部を、テープ1aの両長手縁部およびテープ2aの一方の長手縁部の長手縁を取り巻いてテープ1aの上方(図において)の面に当接させ、テープ1aの両長手縁部と、それに重なったテープ2aの重なった箇所、すなわち、図2(B)において対向する矢印で示した箇所で長手に1列縫い付ける。これにより、テープ1aとテープ2aとが筒を形成する。1b、2bはその貫通孔である。
【0023】
次いで(C)に示すように、テープ1aの折り曲げ縁を上にし、長手方向の頂部、すなわち、折り曲げ縁をテープ2aで形成された筒方向に押して、上方(図において)に重なったテープ1aの長手縁および縫い付け線を覆うと、(D)に示すように、テープ2aにより形成された偏平の筒状の台鼻緒2の上に、偏平の筒状の重ね鼻緒1が重なった細長い三笠鼻緒基体が出来る。
【0024】
図2(D)においては、三笠鼻緒基体は、重ね鼻緒1の幅を台鼻緒2の幅よりも狭くしているが、重ね鼻緒1と台鼻緒2の幅を同じにしてもよい。
【0025】
上記三笠鼻緒基体のテープ1aの貫通孔1bに保形紙4を挿入し、テープ1の貫通孔1bまたはテープ2aの貫通孔2bに紐5を通し、三笠鼻緒基体を2つに折り曲げ、その折り曲げ部に先緒6を取り付けると、三笠鼻緒が完成する。
この三笠鼻緒基体の折り曲げおよび先緒の取付方法は従来の方法と変わらない。
【0026】
上記(A)の工程においては、矢印の位置での縫い付けを省略し、(B)の工程に於ける矢印の位置での縫い付けのみとしてもよい。
【0027】
各図においては、説明の為にテープ1aおよびテープ2aの厚みを厚く表示したが、実際には薄い厚みのものを使用する。
【0028】
テープ1aとテープ2との長手方向の折り曲げ、各長手縁部の重ねおよびその縫い付け、図2(A)に示す状態の作業を容易にするために、次に説明する器具および装置を使用するとよい。
【0029】
図3に示す器具7は、図2の(A)において縫い付け前のテープ1aと2bとの重ねた状態を自動的に形成するためのものである。
【0030】
器具7に、図3に示すように、断面「コ」の字状の貫通孔8を有する偏平な筒9と断面「6」字状の貫通孔10を有する筒11とよりなる。筒9は貫通孔8の「コ」字両端側を筒11の「6」字の上方線部と下部の円形との間に挿入し、「6」字の上方線部と下部の円形とで挟み、筒9と筒11との当接部で接着または溶接して固定している。器具7は金属または合成樹脂で形成する。
【0031】
図4は他の実施の形態の器具7aを示す。器具7の筒9に対応する、偏平のU字型部材9aの内部をU字の内部底と間隔をおいて隔板12で仕切る。
器具7の筒11に対応する偏平な6字型部材11aは、6字の上部線部と下部の変形円部でU字型部材9aのU字型の両先端部を挟み、該両先端を6字の垂直部に接着または溶接等で固定し、6字の下部は、6字の垂直部に端縁を接着または溶接等固定した隔板13の上記固定縁の反対側の縁が開放していて、連通している。そして、6字の垂直部およびほぼ水平の上方部分の中は6字の下部と連通し、それらにより連通した6字状の貫通孔10aを形成する。
U字型部材9aと6字型部材とは当接部分を接着、溶接等の方法で固定する。
【0032】
この器具7および7aは次のように使用する。
貫通孔8または8aの一方の開口からテープ1aの端部を挿入し、同時に同方向から貫通孔10または10aにテープ2aの端部を挿入し、それらを他方の開口から共に引き出すと、テープ1aと2aとは図2の(B)に示す状態に重ねられている。それを(B)に対向する矢印の箇所で長手方向に1列縫い付け、所定の長さに切断する。図2(C)を経て(D)の状態とし、保形紙4および紐5を通す。
【0033】
上記縫い付け、保形紙の挿入および切断を次の三笠鼻緒製造装置を使用することによりそれら作業を容易にし、作業時間を短縮することが出来る。
【0034】
その装置は、ミシン14のミシン針15および布送り装置16の手前に器具7または7aを固定し、器具7または7aを中心にしてミシン針15と反対側にテープ1aの巻取りローラー17、テープ2aの巻取りローラー18および保形紙4の巻取りローラー19を設け、布送り装置16の先方に切断装置20を設けたものである。
【0035】
この装置は次のとおり使用する。
巻取りローラー17からテープ1aを引き出し、その先端を器具7または7aの貫通孔8または8aへ挿通してミシン針側へ出し、同じく巻取りローラー18よりテープ2aを引き出してその先端を器具7または7aの貫通孔10または10aへ、上記テープ1aを挿入した側と同方向から、挿入して反対側へ出し、巻取りローラー19より保形紙4を引き出し、その先端を上記テープ1aと同方向から貫通孔8または8aに挿入して反対側へ出す。
【0036】
器具7または7aの貫通孔8、10または8a、10aにテープ1aおよび2aを挿入するのを容易にするために、テープの挿入側の開口を出口よりも広くする、すなわち、テープの厚みよりも充分広くするのが好ましい。
また、最初にテープ1aおよび2aを貫通孔に挿入するのを容易にするために、それらの先端を糊で固める等先端を硬くして貫通孔に挿入するのが好ましい。
【0037】
器具7または7aより出たテープ1a、2aは、図2(B)の状態で重なり、かつ、保形紙4が貫通孔2bに入った状態となっている。
図2(B)の対向する矢印の位置をミシン針15の所へ持って行き、ミシン掛けすると布送り装置16がミシン掛けしたテープ1a、2aおよび保形紙4を切断装置20の方へ送り、従って、テープ1a、2aが図2(A)に示す重なった状態で、かつ、保形紙4が貫通孔1aに入った状態で、連続して器具7または7aより引き出されミシン掛けされる。
切断装置20は送られて来たものを所定の長さに切断する。
【0038】
切断されたものを図2(C)および(D)について先に説明した要領で、(C)のテープ1aのテープ2aへの重なり状態から(D)の状態へ変え、貫通孔1bまたは2bに紐を通し、それをで折り曲げ、その折り曲げ部に先緒6を取り付けると三笠鼻緒が出来上がる。
【0039】
この装置において、保形紙4のための巻取りローラー19の保形紙4を、道具7または7aを通さないで、切断装置20で切断された後に図2(C)または(D)の状態にされた三笠鼻緒基体に保形紙4を挿入し、保形紙4を所定の長さに切断してもよく、或いは保形紙4を所定の長さに切断後三笠鼻緒基体に挿入してもよい。
【0040】
テープ1とテープ2との重ね部分が厚くならないように、テープ2aには従来の鼻緒と同じく、薄い補助テープ3をテープ2aに取付け、それを器具7または7aの貫通孔10または10aに挿入し、貫通孔8または8aより出たテープ1と、図6(E)に示すような重なった状態にして、ミシンで縫い付けてもよい。
【0041】
この発明の他の実施の形態を図面により説明する。
天然または合成繊維の織地、プラスチックシート、ゴムシート、レザー等よりなるテープ21で重ね鼻緒を、テープ23で台鼻緒を、図8に示す工程で組み合わせる。
【0042】
すなわち、(A)に示すように、テープ21とテープ22とを長手方向に、テープ22の縁部22aをテープ21の縁端より突出させてずらせて重ねた後、テープ22の縁部22aを上方へ折り返してテープ21の縁部21aに重ね、テープ228でテープ21の縁部21aを挟み、その挟んだ部分を長手方向に縫い付ける。矢印は縫付け位置を示し、23は縫糸である。
【0043】
次いで、(B)に示すように、テープ217の他方の縁部21aをテープ22の長手中心線方向にずらし、その縁部217aの縁端よりもテープ22の縁部22aを突出させる。これによりテープ21の長手中央部21bが盛り上がり湾曲する。
【0044】
次いで、(C)に示すように、前記縁部21aの縁端よりも突出しているテープ21の縁部22aを上方へ折り返してテープ21の縁部21aに重ね、テープ22で縁部21aを挟み、その挟んだ部分を長手方向に縫い付ける。矢印は縫付け位置を示し、23は縫糸である。
図9はテープ21と22とが固定した状態の要部斜視図である。
【0045】
上記工程によりテープ21とテープ22との固定が終わると、(D)に示すように、テープ21の長手中央部21bをテープ22方向(矢印方向)に押して、長手中心線の外方向へ両翼を拡げ、その翼部21c、21cで縫糸23,23を覆って隠す。
次いで、所定の長さに切断する。これにより三笠鼻緒基体が形成される。
【0046】
最後に、(E)に示すように、押し下げられた長手中央部21bの中に、翼部21c、21cにまたがる幅の保形用のテープ24を挿入し、長手中央部21bが元の状態に膨れ上がるのを防止する。
上記(D)の工程で切断しないで、テープ24を挿入した後に所定の長さに切断してもよい。
紐25をテープ24の上下いずれかに挿入する。これにより鼻緒本体26が形成される。
テープ24は、レザー、プラスチック、ゴム、紙等のものを用いる。
【0047】
上記工程で出来上がった鼻緒本体26を2つに折り曲げ、その折り曲げ部に先緒27を取り付けると図7に示す三笠鼻緒28が完成する。
【0048】
前記工程において(C)の状態にするための前工程は、(A)および(B)の工程に限定するものではない。例えば図10に示すようにすることができる。
すなわち、図8の(A)工程の代わりに図10の(A)および(B)工程を採用してもよい。
図10の(A)工程においては、テープ21の縁部21aとテープ22の縁部22aとを対向させた後重ねて、その重ねた部分を長手方向に縫い付ける。
次いで(B)に示すように、テープ22を折り返してテープ21の下に重ねる。
次いで図8の(B)工程およびそれ以後の工程に移る。
【0049】
前三笠鼻緒基体の製造工程の作業を容易にするために図11に示す器具29を用いるのが好ましい。
図に示す器具29は拡大したものである。
【0050】
器具29は、金属またはプラスチックよりなる。
器具29は、中央が山形に盛り上がり、両端縁部が水平で同一平面上に平行に位置する部材30と、部材30を載置し、両端縁部で上方へ折り返して部材30の両端縁部を巻いて覆ってなる部材31とで構成しており、部材30は、2枚のパネルを平行にし、かつ、同じように曲げ、互いの両端縁を連結した貫通孔32を有し、部材31も、2枚のパネルを平行にし、かつ、同じ用に曲げ、互いの両端縁を連結して貫通孔33を有している。
部材30と31とは溶接、一体成形等により一体とする。
【0051】
部材31の両側部には他の器具、例えばミシン装置に固定するための係止片34、34を設ける。
【0052】
この器具29は次のように使用する。
すなわち、器具29を係止片34、34で、2本のミシン針38を設けたミシン装置37のミシン針38の手前に固定し、ミシン針38の反対側から、テープ21を、部材30の貫通孔32に、テープ22を部材31の貫通孔33に挿通し、反対側の開口から引き出すと、その状態は、図8の(C)の状態において縫い付けていない状態と同一のものになっている。
テープ21の両縁部21a、21aをテープ22で挟んだ部分を、ミシン針38で縫付けて行く。この際ミシン針38の運進により順次テープ21および22が引き出される。
【0053】
上記縫い付けたものを切断機40で所定の長さに切断し、図8の(D)および(E)の工程を経て三笠鼻緒本体26を完成させる。
【0054】
ミシン針が1本のミシン装置を用いるための器具は図12に示す器具35を用いるのが好ましい。
器具35は、器具29の部材30の貫通孔33により取り巻かれた一方の水平の部分を取り除いた部材30aと、器具29の部材31の部材30の取り除いた縁部に当接していた部分を取り除いた部材31aを接合し、部材30aの貫通孔32aと、部材31aの貫通孔33aとを連通させたものである。
【0055】
器具35は、器具29と同様に、1本のミシン針38aの運針方向に反対側でミシン針38aに一方の開口を対向させてミシン装置37aに係止片34、34で固定する。
【0056】
器具35の使用に際しては、予め、テープ21とテープ22とを図8の工程(A)、図10の工程(B)を終えて縫い付けたものを用いる。
【0057】
器具35のミシン針38aの反対側の開口からミシン針38a側の開口方向へ、テープ21の縁部をテープ22の縁部に巻き縫い付けた部分を貫通孔31aと33aとの連通部分へ、テープ21とテープ22を縫い付けてないそれぞれの縁部を貫通孔31aと33aとに挿入し、それらを器具35のミシン針38a側の開口から引き出し、テープ21の縫い付けていない方の縁部をテープ22の縁部22aで巻いた部分を長手方向にミシン針38aで縫い付ける。この際ミシン針38aによる運進で布送り装置39により順次テープ21とテープ22とが図8の(C)の状態で係合して引き出され、順次縫い付けられる。
【0058】
上記縫い付けられたものを所定の長さに切断機40で切断し、図2の(D)および(E)の工程を経て、三笠鼻緒本体26が完成する。
【0059】
器具29を用いる場合には、図13に示すように、ローラー36aに巻き取ったテープ21を引き出し、ローラー36bに巻き取ったテープ22を引き出し、ミシン装置38に固定した器具29の貫通孔32にテープ21の先端を挿通し、貫通孔33にテープ22の先端を挿通して、それらをミシン針38側の開口より引き出し、布送り装置39を介してミシン針38の下へ出すのが好ましい。
【0060】
器具35の上記使用に際しては、図8の(A)工程、図10の(A)および(B)工程を終えて縫い付けられたテープ21およびテープ22を、予めローラー36に巻き取って、それを引き出して使用するのが好ましい。
【0061】
他の実施の形態の三笠鼻緒の製造工程を図15により説明する。
【0062】
先ず、(A)に示すように、台鼻緒用のテープ41の両長手縁部41a、41aを上方へ折り返してそれらの長手縁間に間隔をおいて重ねる。
【0063】
次いで、(B)に示すように、重ね鼻緒用のテープ42の両長手縁部42a、42aを長手中心線方向にずらして長手中央部に膨出部42bを形成する。膨出部42bの下端間、すなわち、両長手縁部42a、42a間に間隔をおく。
両長手縁部42a、42aをテープ41の両長手縁部41a、41aの上に重ねる。
【0064】
次いで、(C)に示すように、重ねられたテープ42の両長手縁部42aとテープ41の両長手縁部41aと、その下方のテープ41の部分を、矢印の位置で長手方向に縫い付ける。図中43は縫糸を示す。
【0065】
次の工程では、(D)に示すように、膨出部42bをテープ41方向へ押さえ、上記縫い付けにより形成されたテープ42の貫通孔を下方へ押して、長手中心線の外方向へ両翼42c、42cを拡げ、その両翼42c、42cでテープ42の両長手縁部42aおよび縫糸43を覆う。
【0066】
次の工程では、(E)に示すように、先の工程で押さえて出来た両翼42c、42cに跨がる幅の保形用のテープ44を、押さえられた膨出部42内に挿入する。テープ44は、布、紙、レザー、プラスチック、ゴム等のものを用いる。
テープ42内でテープ44の上下いずれか、またはテープ41内の中心線に紐45を挿入する。
【0067】
上記工程により、三笠鼻緒本体が完成する。
その三笠鼻緒本体を2つに折り曲げ、その折り曲げ部に先緒を取り付けると三笠鼻緒が完成する。
【0068】
上記工程での三笠鼻緒基体の製造を容易にするために図16に示す器具46を用いるのが好ましい。
【0069】
器具46は、長手外方向で両側を折り返して下方と平行に重ねた断面コの字状部分をその先端縁を間隔を置いて対向させ、双方の下方の先端を連通させてなり、テープ41を挿通して、図15に示す工程における(A)工程によるテープ41の状態で挿通することを可能とする透孔47と、それら透孔47の上方の2つの折り返し部の上方に重ねた部分と、その部分の内側縁で立ち上がり山形に湾曲した部分とが連通して、テープ42を挿通して図15の(B)工程のテープ42の状態にすることを可能とする透孔48を有する。
【0070】
器具46は、図13に示す装置で器具29と取り替えて使用する。すなわち、器具46の透孔47にテープ41を挿入し、同時に、同方向から透孔48にテープ42を挿入し、反対の開口からテープ41とテープ42を同時に引き出すと、テープ41と42とは図15の(B)工程の状態で重なって出て来る。そこで、その出口で(C)工程に示す箇所を2本のミシン針でミシン掛けする。このミシン掛けにより布送り装置により自動的にテープ41と42を引き出す。ミシン掛けしたものを、所定の長さに切断し、(D)および(E)工程を経て三笠鼻緒本体を形成し、それを2つ折りにして先緒を取り付けて三笠鼻緒を完成する。
【0071】
1本のミシン針でミシン掛けする場合には、図17に示す工程を経て三笠鼻緒体を製造する。すなわち、先ず(A)工程において、台鼻緒用のテープ41の一方の長手縁を折り返して重ねる。
【0072】
次の工程(B)では、(A)工程によるテープ41の折り返し長手縁部41aの上に重ね鼻緒用のテープ42の一方の長手縁部42aを、その端縁をテープ42の折り返し縁の方向に向けて重ね、重なった長手縁部42a、41aとその下方のテープ41の部分を矢印で示す位置で長手方向に縫い付ける。
43は縫糸を示す。
【0073】
次の工程(C)では、テープ41の先の工程で折り返してない方の長手縁部41aを折り返して重ね、テープ42の縫い付けてない方の長手縁部42aを縫い付けてある方の長手縁部42aの方向にずらし、テープ42の長手中央部を山形にして膨出部42bを形成し、新たに重なった長手縁部41a、42aおよびその下方のテープ41の部分を矢印で示す位置で長手方向に縫い付ける。
43は縫糸を示す。
【0074】
次いで図15に示す(D)および(E)工程を経て三笠鼻緒本体を完成する。
【0075】
図17に示す(A)、(B)、(C)工程の作業を容易にするために、図18に示す器具49を使用するのが好ましい。
【0076】
器具49は、器具46における貫通孔47の一方の側方、すなわち、テープ41の端縁部の折り返し部のための湾曲部で、上下に隔てる境界縁50と、貫通孔47と貫通孔48との境を取り除いた貫通孔合流部51を形成し、全体の貫通孔が、貫通孔合流部41より貫通孔37と38とに分岐した構成にしたものである。
【0077】
器具49を使用する場合には、図17の(B)工程を終えたテープ41とテープ42の縫い付け部を器具49の貫通孔合流部51に挿入し、それに続くテープ41を分岐した貫通孔37に、テープ42を分岐した貫通孔38に挿入し、反対側の開口よりテープ41と42を引き出すと、縫い付けてない方のテープ41と42の長手縁部が(C)工程の状態に重なっているので、矢印の位置で長手方向に縫い付け、後は図15の(D)および(E)工程を経て三笠鼻緒本体を完成する。
【0078】
三笠鼻緒本体の他の実施の形態を図19に示す工程により説明する。
【0079】
先ず、(A)工程において、台鼻緒用のテープ41と重ね鼻緒用のテープ42のそれぞれを長手方向に2つに折り重ね、テープ41とテープ42の長手縁を対向させる。テープ41とテープ42の幅は同じか、またはテープ41の幅の方をテープ42の幅の方よりも広くする。
テープ41とテープ42とは、長手中心線で折り曲げてもよく、または、少しずらして折り曲げてもよい。ずらした場合には、テープ41とテープ42の長手縁部が重なるように対向させる。
【0080】
次の工程(B)において、対向したテープ41とテープ42の長手縁部をジクザクに縫い付ける。
52は縫糸を示す。
【0081】
次の工程(C)において、(B)工程で縫い付け連結したテープ42を上に、テープ41を下にし、テープ41とテープ42の折り曲げ縁を縫糸52方向に押圧して前記折り曲げ縁を伸ばし、両テープ41およびテープ42を幅方向に拡げて両テープを重ねる。これにより縫い糸52と両テープの対向縁はテープ42に覆われて隠れる。
【0082】
次の工程(D)においては、テープ41とテープ42を所定の長さに切断し、テープ42で形成された貫通孔の中へ保形用のテープ53を、テープ41で形成された貫通孔の中へ紐54を挿入することにより三笠鼻緒本体を形成する。
【0083】
図19の(A)および(B)の工程の作業を容易にするために図20に示す器具55を使用するのが好ましい。
【0084】
器具55は、テープ41を挿通しうる、断面U字状の長手貫通孔56と、テープ42を挿通しうる、断面U字状の長手貫通孔57とを、それぞれのU字の先端を対向させた状態に設け、その長手側縁にミシン装置や他の装置または器具に固定するための係止具58を設けたものである。
【0085】
器具55は次のように使用する。
すなわち、貫通孔56の一方の開口からテープ41を挿入し、同じ側の貫通孔57の開口からテープ42を挿入し、それぞれの貫通孔56、57の反対側の開口からテープ41とテープ42を一緒に引き出すと、テープ41とテープ42とはそれぞれ長手方向に折り曲げられ、先端縁を対向している。すなわち、(A)工程を終えている。
【0086】
次いでテープ41とテープ42との対向縁部をジグザクミシンで縫い付け、(B)工程を終える。
【0087】
次いで図19の(C)および(B)工程を経て三笠鼻緒本体を形成し、その三笠鼻緒基体を2つに折り曲げ、その折り曲げ部に先緒を取り付けて三笠鼻緒が完成する。
【0088】
器具55を用いた三笠鼻緒の製造装置としては、図13に示す装置で、器具29の代わりに器具55を用い、ミシン37の代わりにジグザグミシンを用い、ローラー36aにテープ41を、ローラー36bにテープ42を巻き付けたものを使用する。
【0089】
【発明の効果】
この発明に係る三笠鼻緒の製造方法は、自動連続的に三笠鼻緒を製造できるので、熟練を必要とせず誰でも容易にでき、従来の製造に比べて格段の短時間および安いコストで大量に製造することを可能とする。
また、この発明に係る器具は上記製造を容易にする。
この発明に係る製造方法により、また、この発明に係る器具を使用して製造した三笠鼻緒は、品質が一定し、コストの安いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】三笠鼻緒の斜視図である。
【図2】この発明に係る三笠鼻緒本体の製造工程の説明図である。
【図3】この発明に係る三笠鼻緒製造のための器具の斜視図である。
【図4】この発明に係る三笠鼻緒製造のための他の実施の形態の器具の斜視図である。
【図5】この発明に係る三笠鼻緒の製造装置の説明図である。
【図6】従来の三笠鼻緒本体の製造方法の工程説明図である。
【図7】この発明に係る三笠鼻緒の斜視図である。
【図8】この発明に係る三笠鼻緒本体の他の製造工程の説明図である。
【図9】この発明に係る三笠鼻緒本体の製造工程の中間工程における2つのテープの結合状態の説明図である。
【図10】この発明に係る三笠鼻緒本体の他の製造工程の一部の説明図である。
【図11】この発明に係る三笠鼻緒の製造のための他の器具の斜視図である。
【図12】この発明に係る三笠鼻緒の製造のための他の器具の斜視図である。
【図13】この発明に係る三笠鼻緒の製造用の器具の使用説明図である。
【図14】この発明に係る三笠鼻緒の他のの製造装置用の他の器具の使用説明図である。
【図15】この発明に係る三笠鼻緒本体の他の製造工程の説明図である。
【図16】この発明に係る三笠鼻緒の他のの製造装置用の他の器具の使用説明図である。
【図17】この発明に係る三笠鼻緒本体の他の製造工程の一部の説明図である。
【図18】この発明に係る三笠鼻緒の他のの製造装置用の他の器具の使用説明図である。
【図19】この発明に係る三笠鼻緒本体の他の製造工程の説明図である。
【図20】この発明に係る三笠鼻緒本体の他の製造工程の一部の説明図である。
【符号の説明】
1 重ね鼻緒
1a テープ
1b 貫通孔
2 台鼻緒
2a テープ
2b 貫通孔
3 補助テープ
4 保形紙
5 紐
6 先緒
7 器具
8 貫通孔
9 筒
10 貫通孔
11 筒
12 隔板
13 隔板
14 ミシン
15 ミシン針
16 布送り装置
17 巻取りローラー
18 巻取りローラー
19 巻取りローラー
20 切断装置
21 テープ
21a 縁部
21b 長手中央部
21c 翼部
22 テープ
22a 縁部
23 縫糸
24 テープ
25 紐
26 鼻緒本体
27 先緒
28 三笠鼻緒
29 器具
30 部材
31 部材
32 貫通孔
33 貫通孔
34 係止片
35 器具
36、36a、36b ローラー
37、37a ミシン装置
38、38a ミシン針
39 布送り装置
40 切断機
41 テープ
41a 長手縁部
42 テープ
42a 長手縁部
42b 膨出部
42c 翼部
43 縫糸
44 保形用テープ
45 紐
46 器具
47 貫通孔
48 貫通孔
49 器具
50 境界縁
51 貫通孔合流部
52 縫糸
53 テープ
54 紐
55 器具
56 貫通孔
57 貫通孔
58 係止片

Claims (10)

  1. 三笠鼻緒の台鼻緒用のテープを挿通しうる貫通孔と、重ね鼻緒用のテープを挿通しうる貫通孔が、三笠鼻緒の台鼻緒用のテープと重ね鼻緒用のテープの接合状態に対応して設けられた三笠鼻緒製造用器具の、台鼻緒用テープのための貫通孔に台鼻緒用テープを、重ね鼻緒用テープのための貫通孔に重ね鼻緒用テープを、同じ側から挿通し、それら両テープを反対側から引き出し、両テープの重なった長手縁部およびそれと重なった部分、または両テープの対向した長手縁、を縫い付け、それらを所定の長さに切断し、前記重ね鼻緒用テープで前記縫い付け部を覆って三笠鼻緒基体を形成し、前記縫い付けにより重ね鼻緒用テープで形成された筒の貫通孔に保形用テープを挿入し、重ね鼻緒用テープまたは台鼻緒用テープで形成された筒の貫通孔に紐を通し、前記三笠鼻緒基体を2つに折り曲げ、その折り曲げ部に先緒を取り付けることを特徴とする三笠鼻緒の製造方法。
  2. ミシン装置と,
    2つのテープ巻取りローラーと,
    台鼻緒用のテープを挿通しうる貫通孔と、重ね鼻緒用のテープを挿通しうる貫通孔が、台鼻緒用のテープと重ね鼻緒用のテープの接合状態に対応して設けられた、三笠鼻緒製造用器具と,
    前記ミシン装置のミシン針を中心にして、前記器具と反対側に接地した切断手段と,
    を備えてなる三笠鼻緒の製造装置。
  3. 台鼻緒用のテープを挿通しうる貫通孔と、重ね鼻緒用のテープを挿通しうる貫通孔が、台鼻緒用のテープと重ね鼻緒用のテープの接合状態に対応して設けられた、三笠鼻緒製造用器具。
  4. 三笠鼻緒の重ね鼻緒用のテープを長手中心線上で折り曲げ,
    台鼻緒用のテープの一方の長手縁を前記重ね鼻緒用のテープの一方の長手縁に沿わせて、重ね鼻緒用テープの一方の折り曲げ面に当接させた後、当接した箇所を長手方向に縫い付け、または、縫い付けないで、他方の長手縁を反転して回し、重なった重ね鼻緒用のテープの2つの長手縁および台鼻緒用のテープの一方の長手縁を取り巻いて重ね鼻緒用のテープの前記一方の長手縁の反対側の長手縁部を覆い,
    前記重なった重ね鼻緒用のテープの2つの長手縁部と台鼻緒用テープの一方の長手縁部とそれら長手縁部を挟んでいる台鼻緒用のテープの部分を長手方向に縫い付けて、重ね鼻緒用テープと台鼻緒用テープを筒状とし,
    重ね鼻緒用のテープの筒状を変形させて、そのテープの一部で前記縫目を覆って三笠鼻緒基体を形成し,
    前記重ね鼻緒用のテープで形成された筒の貫通孔に保形用テープを挿入し,
    前記重ね鼻緒用のテープまたは台鼻緒用のテープで形成された筒の貫通孔に紐を通し,
    三笠鼻緒基体を2つに折り曲げ、その折り曲げ部に先緒を取付けてなる,
    三笠鼻緒。
  5. 断面がコの字またはU字状の第1の貫通孔と、一端を前記第1の貫通孔の平行部の一方に沿った後に折り返し、その一端と前記第1の貫通孔の両先端縁を取り巻いて、他端を第1の貫通孔の他方の変更部の縁部に重ねてなる、断面第2の貫通孔を備えてなり、第1および第2の貫通孔のそれぞれに、三笠鼻緒用テープを挿通させて、6字状に折り畳まれた第2のテープが、2つに折り畳まれた第1のテープの縁部を挟んだ状態で引き出すことを可能としたことを特徴とする請求項1、2および3のいずれかに記載の三笠鼻緒製造用器具。
  6. 重ね鼻緒用のテープと台鼻緒用のテープを互いの長手方向の縁部をずらして重ね、前記台鼻緒用のテープの長手方向一方の縁部を折り返し前記重ね鼻緒用のテープの一方の縁部を巻いて前記重ね鼻緒用のテープの長手方向の一方の縁部に重ねて覆い、その重ねて覆った前記両テープの部分を長手方向に縫い付け、
    前記重ね鼻緒用のテープの他方の縁部を前記一方の縁部方向へずらして長手中央部を湾曲させて長手両縁部の間隔を狭め、該両縁部のみを台鼻緒用のテープの長手中央部に重ね、
    前記重ね鼻緒用のテープの前記他方の縁部を前記台鼻緒用のテープの長手方向の前記他方の縁部を折り返し前記重ね鼻緒用のテープの前記他方の縁部を巻いて前記重ね鼻緒用のテープの長手方向の前記他方の縁部に重ねて覆い、その重ねて覆った前記両テープの部分を長手方向に縫い付け、
    前記重ね鼻緒用のテープの湾曲した長手中央部を押さえてその両翼部で前記縫い付け線を覆って隠して三笠鼻緒基体を形成し、前記両翼部に跨がる幅の保形用のテープを重ね鼻緒用のテープで形成された筒の貫通孔に挿入し、前記重ね鼻緒用のテープまたは第鼻緒用のテープで形成された筒の貫通孔に紐を通し,
    前記三笠鼻緒基体を2つに折り曲げ,
    その折り曲げ部に先緒を取り付け,
    てなる三笠鼻緒。
  7. 長手中央が盛り上がり、長手両端が水平な、重ね鼻緒用のテープを挿入しうる長手貫通孔と、長手中央部が、前記重ね鼻緒用のテープ用の長手貫通孔の水平部と重なり、長手両端部が前記重ね鼻緒用のテープ用の長手貫通孔の両水平部を巻いて重なった、台鼻緒用テープを挿入しうる貫通孔とを有し、他の器具または装置に係止しうる手段を設けたことを特徴とする請求項1、2および3のいずれかに記載の三笠鼻緒製造用器具。
  8. 一方の長手縁部が水平で、かつ、重ね鼻緒用のテープと台鼻緒用のテープを互いの長手方向の縁部をずらして重ね、前記台鼻緒用のテープの長手方向一方の縁部を折り返し前記重ね鼻緒用のテープの一方の縁部を巻いて前記重ね鼻緒用のテープの長手方向の一方の縁部に重ねて覆い、その重ねて覆った前記両テープの部分を長手方向に縫い付けた部分を挿入しうる貫通孔部分と、
    その部分に連通し、一方は、湾曲部とその先端に水平部を有する、台鼻緒用のテープと重なって覆って縫い付けられていない重ね鼻緒用のテープの部分を挿入しうる、第1の分岐貫通孔と、他方は先端縁が前記第1の分岐貫通孔の水平部を巻いて重なり、重ね鼻緒用のテープと重なって縫い付けられていない台鼻緒用のテープの部分を挿入しうる第2の分岐貫通孔とを有し、他の器具または装置に係止しうる手段を設けたことを特徴とする請求項1、2および3のいずれかに記載の三笠鼻緒製造用器具。
  9. 重ね鼻緒用テープと台鼻緒用テープのそれぞれを長手中心部で2つに折り曲げ、前記両テープの長手縁を対向させ、その対向した長手縁をジグザグに縫い付けて両テープを結合し、
    前記縫い付け部を中心に、重ね鼻緒用テープを上に、台鼻緒用テープをを下にして、前記縫い付けにより形成された両テープの筒の貫通孔を横断面形状を横に偏平に変形して、台鼻緒用テープの上に重ね鼻緒用テープを重ね、重ね鼻緒用テープで前縫い付け部を覆って、三笠鼻緒基体を形成し、
    前記重ね鼻緒用テープの横に偏平の貫通孔に保形用テープを挿入し、
    前記台鼻緒用テープの貫通孔に紐を挿通し、
    前記三笠鼻緒基体を2つに折り曲げ、その折り曲げ部に先緒を取付けてなる、三笠鼻緒。
  10. 断面形状が偏平のU字状の2つの貫通孔が、U字状の先端縁を近接対向させて設けたことを特徴とする請求項1、2および3のいずれかに記載の三笠鼻緒製造用器具。
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