JP3868743B2 - 有孔シート物質 - Google Patents
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Description
[技術分野]
本発明は、消費者に見易く、強度を弱めることなく湿潤ワイプを互いに容易に分離させる改良型穿孔形状を提供するシート物質、好ましくは湿潤ワイプに関する。
【0002】
[発明の背景]
湿潤ワイプは、典型的には、家庭用および工業用の両方の種々の用途に利用され得る、そして種々の機能を実行し得る予備湿潤化使い捨て小型タオルである。湿潤ワイプは、典型的には、生物および無生物の表面を拭うために用いられ、洗浄(cleaning)、清浄化(cleansing)、消毒およびスキンケア利点のような多数の利点を提供し得る。
特定の一用途は、特に洗浄水が利用できない場合、例えば旅行中に、ヒト身体の一部を拭うための湿潤ワイプの使用である。ワイプは、ヒト清浄化および清拭のために、例えば顔および手の清浄化、ならびに肛門、会陰(perineal)および性器清浄化のために一般的に用いられる、例えば女性用湿潤ワイプのような直接衛生ワイプである。湿潤ワイプは、メイクアップ、皮膚コンディショナーおよび薬物の除去および適用を含めた身体への物質の適用のためにも用いられ得る。ワイプの別の用途は、おむつ交換中、ならびに一部はおむつおよび失禁用具の使用により引き起こされる成人および乳児の皮膚炎の治療のためにもある。さらに、湿潤ワイプは、他の表面を清拭および/または洗浄するために、あるいは台所および浴室表面、眼鏡、靴のような表面、ならびに産業において洗浄を要する表面、例えば機械または自動車の表面への組成物の適用のためにも適用可能である。湿潤ワイプは、ペットの洗浄またはグルーミングのために用いられる物品も含む。
【0003】
湿潤ワイプは、とりわけ界面活性剤、防腐剤、油および香料を含有する水性組成物で一般的に湿らされる合成および天然繊維、例えばポリオレフィン、ビスコース繊維および綿繊維の組合せから一般的に構築される。その場合、湿潤ワイプは典型的には、蓋を有するタブ様容器のような被覆容器内に折り畳まれた積み重ね形状で提供される。あるいはワイプは、小出し開口部を有するタブ容器中に提供され得る。両方の場合に、これはワイプの容易な運搬および貯蔵を可能にする。典型的には、ワイプは、使用前に湿潤ワイプを保護するために、プラスチック箔中に包装される。
【0004】
小出しを補助し、消費者にワイプの所望のサイズを選択させるためには、穿孔を有するワイプを提供するのが非常に望ましい。穿孔の使用は、紙、ティッシュおよびタオルの分野では周知である。例えば、米国特許第5,704,566号は、穿孔引裂線に沿って引っ張ることによりタオルセグメントに分離され得るディスペンサーから小出しされるロール紙タオルを開示する。穿孔引裂線は、小出しを助けるために紙の側縁に向かって中央部より長くなる複数のスリットを包含する。
同様に、DE2706234は、片手での紙の引裂を促すために、その直径が紙の縁に向かって増大する紙シートに形成される変化のある孔の穿孔線の使用を開示する。
【0005】
湿潤ワイプのための穿孔の使用は、小出しに関してだけでなく、特定の洗浄活動を実行するのに必要な湿潤ワイプ物質の長さまたは量を消費者に選択させるのにも特に有益である。したがって、小規模且つ容易な洗浄活動のためには、ちょうど1つのワイプが選択され得るが、一方大規模且つ汚れのひどい洗浄活動のためには、多数のワイプが用いられ得る。したがって、消費者が必要なワイプのサイズを容易に小出しし得るのが重要であるだけでなく、穿孔が洗浄過程中により大きいワイプ内で破断または引裂しないよう穿孔が十分強いことも等しく重要である。穿孔強度のこの問題は、一般的に穿孔を弱めることが見出されている湿潤ワイプの貯蔵中にさらに悪化される。
さらにこのようなワイプの便利な使用法に関する別の重要な因子は、ワイプ支持体中の穿孔の位置を消費者が容易に確認し得ることである。穿孔の可視性は、支持体中の穿孔またはスリットの長さに関連し、穿孔またはスリットが大きい程、消費者に容易に認識される。しかしながら、このようなより大きい穿孔に関する問題点は、穿孔の強度がより低減されるという点であり、これは、前記のように、非常に望ましくない。この問題は、ある種の小出し方法によりさらに悪化される。例えば、ワイプを小出しし、そして分離するために機械的摩擦が利用される容器開口を通しての連続小出しを生じる方法である。
【0006】
したがって、丈夫で、柔軟で吸収性であり、そして改良された洗浄を提供する乳児ワイプおよび硬質表面洗浄ワイプのような多数の用途に適している湿潤ワイプ積み重ね形状を提供するのが望ましい。さらに、ワイプ内の穿孔が使用中に引き裂けたり破断しないよう十分な強さを提供しながら、消費者が必要とするワイプの所望の長さを選択し得るように容易に可視的であって容易にワイプをそれぞれ分離できる穿孔引裂線をワイプ支持体が備える湿潤ワイプを提供するのが望ましい。
【0007】
[発明の概要]
それゆえ本発明は、乳児ワイプのようなヒト身体の一部をおよびその他の無生物表面を清拭するためのシート物質、好ましくは湿潤ワイプに関する。特に本発明は、少なくとも1つの横断穿孔線(20)を含み、該横断穿孔線(20)が少なくとも1つの反復パターン(21)を有する湿潤ワイプのようなシート物質(1)であって、前記反復パターン(21)の各々が少なくとも1つの第一の穿孔スリット(22)、少なくとも1つの第二の穿孔スリット(23)および少なくとも2つの結合領域(24)を有することを特徴とし、前記第一の穿孔スリット(22)の1つ対前記第二の穿孔スリット(23)の1つの長さの比が100:1〜1.5:1であり、そして前記穿孔線の前記結合領域(24)の全長対前記第一の(22)および第二の(23)穿孔スリットの全長の比が1:1〜1:6であるシート物質に関する。
【0008】
[発明の詳しい説明]
本発明によれば、シート物質は、好ましくは液体組成物に被覆または含浸される支持体を包含する。シート物質は、織布または不織布、発泡体、スポンジ、詰綿、ボール、パフ、フィルムまたはティッシュ紙であり、最も好ましくは不織布であって、天然または合成繊維あるいはそれらの混合物から成る。好ましくは、繊維の組成物は、親水性繊維物質、例えばビスコース、綿または亜麻、および疎水性繊維物質、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)またはポリプロピレン(PP)の、重量で10%〜90%親水性物質および90%〜10%疎水性物質の混合物である。
【0009】
特に好ましい組成物は、50%ビスコース、50%PP、ならびに50%ビスコース、50%PET、ならびに70%セルロース、15%PETおよび15%ラテックスである。シート物質は、好ましくは少なくとも20gm−2、そして好ましくは150gm−2未満の坪量(base eright)を有し、最も好ましくは坪量は20gm−2〜100gm−2、さらに好ましくは50gm−2〜95gm−2の範囲である。シート物質は、任意の厚みを有する。典型的には、シート物質がエアレイイング法により製造される場合、平均シート物質厚は1.0mm未満である。さらに好ましくはシート物質の平均厚は、0.1mm〜0.9mmである。シート物質厚は、標準EDANA不織布産業法、参照法#30.4−89にしたがって測定される。
【0010】
シート物質を製造するために用いられる繊維の他に、シート物質は、当業界で既知のそれに付加されるその他の構成成分または物質を有し得る。望ましい添加剤の種類は、意図される支持体の特定の最終用途によっている。例えば、湿潤ワイプ製品、例えば湿性トイレットペーパー、紙タオル、フェイシャルティッシュ、乳児用ワイプおよびその他の同様のエアレイド製品では、高湿潤強度は望ましい属性である。したがって、特にセルロースベースの物質に関しては、湿潤紙力増強樹脂として当業界で既知の化学物質を付加するのがしばしば望ましい。製紙業界に利用される湿潤紙力増強樹脂の種類に関する一般的論文は、TAPPI monograph series No. 29, Wet Strength in Paper and Paperboad, Technical Association of the Pulp and Paper Industry(New York, 1965)に見出され得る。特に好ましい樹脂は、ポリアミドエピクロロヒドリン、ポリアクリルアミド、スチレン−ブチエンラテックス、ジアルデヒドデンプンおよびそれらの混合物である。湿潤紙力増強添加剤の他に、当業界で既知のある種の乾燥強度および糸屑制御添加剤、例えばデンプン結合剤を含むことも望ましい。さらに、本物質は、本物質の光学特徴を改良する作用物質、例えば不透明剤、例えば二酸化チタンも含み得る。
【0011】
本発明によれば、シート物質は、当業界で既知の任意の方法により製造され得る。例えば、不織布物質支持体は、乾燥成形法、例えばエアレイイングまたは湿潤レイイングにより、例えば製紙機で成形され得る。その他の不織布製造技法、例えば溶融吹込、スパンボンデッド、ニードルパンチおよびスパンレースド法も、用いられ得る。好ましい方法は、エアレイイングである。
本発明によれば、シート物質は、多数のシートを含み得る積み重ね形状で提供される。典型的には、積み重ねは、3〜150、さらに好ましくは5〜100、最も好ましくは10〜60のシート物質を包含する。さらにシートは、折り畳まれた、または折り畳まれない任意の形状で提供され得る。最も好ましくは、ワイプは、折り畳まれた形状で積み重ねられる。代替的実施形態では、シート物質はロールとして提供されるが、これは本発明による穿孔線によって端と端を連結された個々のシートを提供する連続物質を含む。本発明は、以下に本発明の好ましい実施形態、即ち湿潤ワイプに関して説明される。しかしながら、本説明は、代替的シート物質および形状に等しく適用可能である。
【0012】
折り畳まれたワイプ1は各々、第一の前端縁2から第二の後端縁3に機械方向で、縦に延長する。折り畳まれたウェブも、第一の前端縁2から第二の後端縁3に縦に延長する側縁4および5を有する。折り畳まれたワイプ1は各々、前縁2と一般的に平行であり、そして側縁4、5とは一般的に垂直である第一のパネル折り目6を含み得る。第一のパネル折り目6は、前縁2から縦方向に間隔を置かれて、第一のパネル折り目6と前縁2との間に延びる前縁パネル9を提供する。本明細書中で用いる場合、パネルとは、2つの折り目の間、または折り目と縁端との間に延びるワイプの一部である。
折り畳まれたワイプは、第二のパネル折り目7、ならびに第一の中央パネル8および後縁パネル10も含み得る。第二のパネル折り目7は一般に、第一のパネル折り目6と平行であり、そしてそこから縦方向に間隔を置かれる。第一の中央パネル8は、第一のパネル折り目6で前縁パネル9に接合され、第一のパネル折り目6および第二のパネル折り目7間に延びる。
【0013】
後縁パネル10は、第二のパネル折り目7で第一の中央パネル8に接合される。後縁パネル10は、第二のパネル折り目7および後端縁3間に延びる。ワイプは、第一のパネル折り目6および第二のパネル折り目7で折り畳まれて、図1aに最良に示されるように、前縁パネル9,第一の中央パネル8および後縁パネル10をZ型折り畳み形状で提供する。Z型折り畳み形状では、パネル9はパネル8の一部に隣接し且つその上に載り、そしてパネル10はパネル8の一部に隣接して且つその下に重なる。しかしながら、他の折り畳み形状、例えばより多いまたは少ないパネルを有するC型折り畳みまたはJ型折り畳み形状が、等しく適用可能である。
【0014】
さらに本明細書中に前記したパネルの他に、本ワイプは、付加的パネルを有し得る。特に、前縁パネルおよび/または後縁パネルは、前縁パネルリップまたは後縁パネルリップを提供するように、付加的折り目を備え得る。このようなリップは、折り畳まれた支持体の前または後縁に隣接し、そこから間隔を置かれるパネルリップ折り目を前縁パネルまたは後縁パネルに提供することにより形成されて、パネルリップ折り目および端縁間に延びるリップを提供する。パネルリップ折り目は、前端縁が前縁パネルの下にくるように、前縁パネルの下表面上に折り畳まれ得る。この形状は、縁の把持を促すのに特に有益である。あるいは、前縁パネルは、前端縁が前縁パネルの上表面に載るように折り畳まれ得る。リップは、後縁パネルの上または下表面にも配置され得る。
【0015】
本発明によれば、支持体物質の全体的寸法はワイプの意図される用途によっており、それにしたがって選択され得る。ワイプが硬質表面洗浄ワイプとして利用され得る例証的一実施例では、折り畳まれたワイプ1は各々、前端縁2から後端縁3まで縦に測定して10cm〜40cmの折り畳まれない長さを、そして10cm〜25cmの幅を有し得るが、これに限定されない。折り畳まれたワイプ1の各々に関して、前縁パネル9および後縁パネル10の長さは、2cm〜7cmであり得る。好ましい実施形態では、第一のパネル折り目6および前端縁2間の、ならびに第二のパネル折り目7および後縁3間の間隔は、好ましくは3cm〜6cmである。第一のパネル折り目6および第三のパネル折り目12間の、ならびに第二のパネル折り目7および三次パネル折り目12間の間隔は、好ましくは3cm〜12cm、さらに好ましくは約8cm〜12cmである。
【0016】
本発明によれば、湿潤ワイプは、少なくとも1つの横断穿孔線(20)を備える。該横断穿孔線は、本明細書中では結合領域とも呼ばれる各穿孔スリットの間に入る湿潤支持体物質により接合される穿孔スリットまたはカットを含む。横断穿孔線は、典型的には一定間隔で提供される。本明細書中で前記した非限定例に関しては、これは9cm〜20cm、好ましくは12cm〜16cmである。
本明細書中に記載するような少なくとも1つの反復パターン(21)を有する横断穿孔線(20)を備えることにより、丈夫であり見易い穿孔を有する湿潤ワイプ積み重ねを提供する、ということがここに見出された。
【0017】
したがって、横断穿孔線(20)は、少なくとも1つの反復パターン(21)を含む。本発明の好ましい実施形態によれば、横断穿孔線(20)は、少なくとも1つの反復パターン(21)を含む。しかしながら、横断穿孔線(20)は、任意数の反復パターンを含み得る。前記の反復パターン(21)の各々は、少なくとも1つの第一の穿孔スリット(22)および少なくとも1つの、好ましくは1〜20の、さらに好ましくは2〜10の第二の穿孔スリット(23)を含む。利用される正確な数は、一定のパラメーターが適当であるとすれば、物質支持体の種類および意図される用途によって当業者により容易に選択され得る。第一の穿孔スリット(22)対第二の穿孔スリット(23)の長さの比は、100:1〜1.5:1、好ましくは50:1〜2:1、さらに好ましくは25:1〜2:1、最も好ましくは10:1〜3:1である。実質的に第二の穿孔スリット(23)より長い第一の穿孔スリット(22)の存在は、消費者が、ワイプに沿った横断穿孔線を見つけるための易認識手段を提供する。穿孔スリットは、第一の穿孔スリット(22)であっても第二の穿孔スリット(23)であっても、湿潤ワイプ支持体物質により互いに隔てられる。この支持体物質は、結合領域(24)と呼ばれる。典型的には、結合領域(24)の1つの長さ対第二の穿孔スリット(23)の1つの長さの比は、10:1〜1:10、好ましくは5:1〜1:5、最も好ましくは1:2〜1:1である。利用される正確な数は、一定のパラメーターが適当であれば、支持体物質の種類および意図される用途によって当業者に容易に選択され得る。典型的には、各横断穿孔線(20)は、少なくとも1つの反復パターン(21)を含むが、これは、反復パターンの長さおよびワイプの幅によって、少なくとも1回、好ましくは1〜50回、さらに好ましくは5〜25回、最も好ましくは10〜20回反復される。
【0018】
湿潤ワイプの所望の引張強さを保証するために、横断穿孔線(20)に沿った結合領域(24)の全長対第一の穿孔スリット(22)および第二の穿孔スリット(23)の全長の比は、1:1〜1:6、好ましくは1:1.5〜1:4、さらに好ましくは1:2〜1:3.5ということが確認された。
典型的には、ワイプの幅対横断穿孔線(20)に沿った全結合領域(24)の長さの比は、10:1〜1:10、好ましくは5:1〜3:1である。
本明細書中に前記された非限定例の湿潤ワイプに関しては、各第一の穿孔スリット(22)の長さは、3mm〜10mm、好ましくは3mm〜8mm、さらに好ましくは3.5mm〜6.5mmである。各第二の穿孔スリット(23)の長さは、0.5mm〜2.5mm、好ましくは1mm〜2mmである。各結合領域(24)の長さは、0.5mm〜10mm、好ましくは0.5mm〜3mm、さらに好ましくは0.5mm〜1.5mmである。
【0019】
所望の引張強さを提供するためには、EDANA30試験法に記載されているように、製造24時間以内の物質に関して穿孔線は、好ましくは少なくとも0.7N/インチ(0.28N/cm)〜5N/インチ(1.97N/cm)、さらに好ましくは1N/インチ(0.39N/cm)〜4.5N/インチ(1.77N/cm)、最も好ましくは1.8N/インチ(0.70N/cm)〜4.0N/インチ(1.57N/cm)の引張強さを示すべきである。
本発明によれば、ワイプの支持体物質は、典型的には液体組成物で含浸されるかまたは被覆される。組成物は、水性、アルコールベースまたはエマルション、油中水型または水中油型または複合エマルションであり得る。好ましくはエマルションは水中油型エマルションである。
【0020】
典型的には、組成物は前記の組成物の重量の2%〜50%の活性物質、および50%〜98%の水、好ましくは脱イオン水または蒸留水を含有する。活性構成成分のうち、好ましくは2%〜20%は油相中に存在し、残りは水性相中に存在する。
液体組成物は、放出されると、多数の異なる利点を提供し得る。例えば、肛門周囲洗浄のための湿潤様洗浄ワイプでは、水構成成分が放出され、それによりこれらのワイプのための一次洗浄作用を提供する。
【0021】
本発明の好ましい実施形態では、液体組成物(好ましくは、主成分として水を含有する)は、抗菌化合物、好ましくは精油またはその活性物質、ならびに漂白剤、好ましくは過酸素漂白剤を包含する消毒構成成分を含む。このような液体組成物を包含する消毒ワイプは、表面に有効な消毒性能を提供する一方、処理される表面に対して安全である。
「有効な消毒性能」とは、本発明の消毒ワイプが感染表面上のバクテリアの量の有意の低減を可能にする、ということを本明細書中では意味する。実際、有効な消毒が、感染表面に存在するグラム陽性細菌、例えば黄色ブドウ球菌、およびグラム陰性細菌、例えば緑膿菌を含めた種々の微生物に関して、ならびにより耐性微生物、例えば真菌(例えば、カンジダアルビカンス)得られる。
【0022】
本発明の感染ワイプのもう一つの利点は、送達される消毒特性に加えて、消毒極性相が界面活性剤および/または溶媒をさらに含み得るので、良好な洗浄も提供される点である。
このような消毒液体組成物の必須成分は、典型的には精油およびその活性物質、パラベン(例えば、メチルパラベン、エチルパラベン)、グルタルアルデヒドおよびそれらの混合物から成る群から選択される抗菌化合物である。精油またはその活性物質は、本明細書中で用いられる好ましい抗菌化合物である。
【0023】
本明細書中で用いられる適切な精油またはその活性物質は、抗菌活性を、特に抗細菌活性を示す精油である。「精油の活性物質」とは、抗菌/抗細菌活性を示す精油の任意の成分を本明細書中では意味する。前記の精油およびその活性物質のさらなる利点は、香料を付加する必要を伴わずに、それらが心地よい香りを本発明の消毒ワイプに付与するという点である。実際、本発明の消毒ワイプは、感染表面上に優れた消毒性能だけでなく良好な香りも送達する。
【0024】
このような精油としては、タイム、レモングラス、柑橘類、レモン、オレンジ、アニス、クローブ、アニスの実、シナモン、フウロソウ、バラ、ミント、ラベンダー、コウスイガヤ、ユーカリ、ペパーミント、ショウノウ、ビャクダンおよびヒマラヤスギならびにそれらの混合物から得られるものが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書中で用いられる精油の活性物質としては、チモール(例えばタイム中に存在)、オイゲノール(例えば、シナモンおよびクローブ中に存在)、メントール(例えばミント中に存在)、ゲラニオール(例えばフウロソウおよびバラに存在)、ベルベノン(例えばクマツヅラ中に存在)、ユーカリプトールおよびピノカルボン(ユーカリ中に存在)、セドロール(例えば、ヒマラヤスギに存在)、アネトール(例えば、アニス中に存在)、カルバクロール、ヒノキチオール、ベルべリン、テルピネオール、リモネン、メチルサリチレートおよびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書中で用いられる精油の好ましい活性物質は、チモール、オイゲノール、ベルベノン、ユーカリプトール、カルバクロール、リモネンおよび/またはゲラニオールである。チモールは、例えばAldrichから市販されており、オイゲノールは、例えばSigma、Systems-Bioindustries(SBI)-Manheimer Inc.から市販されている。
典型的には、抗菌化合物またはその混合物は、液体組成物の重量の0.001%〜5%、好ましくは0.001%〜3%、さらに好ましくは0.005%〜1%のレベルで液体組成物中に存在する。
【0025】
内部消毒極性相の重要な素子は、漂白剤またはその混合物である。任意の塩素漂白剤、ならびに任意の過酸素漂白剤を含めた、当業者に既知の任意の漂白剤が、本明細書中で用いるのに適している。本発明の消毒ワイプ中の漂白剤、好ましくは過酸素漂白剤の存在は、ワイプの消毒特性に寄与する。
本明細書中で用いられる適切な塩素漂白剤としては、水と接触した場合に塩素を放出し得る任意の化合物が挙げられる。適切な塩素漂白剤としては、アルカリ金属ジクロロイソシアヌレートならびにアルカリ金属ヒポハライト、例えばヒポクロライトおよび/またはヒポブロマイトが挙げられる。好ましい塩素漂白剤は、アルカリ金属ヒポクロライトである。種々の形態のアルカリ金属ヒポクロライト、例えばナトリウムヒポクロライトが市販されている。
【0026】
本明細書中で用いるための好ましい漂白剤は、過酸素漂白剤、特に過酸化水素またはその水溶性供給源、あるいはその混合物である。過酸化水素が特に好ましい。
過酸素漂白剤、例えば過酸化水素は、それらが一般的に環境の観点から十分許容可能であるので、本明細書中で好ましい。例えば、過酸化水素の分解生成物は、酸素と水である。
本明細書中で用いる場合、過酸化水素供給源は、水と接触した場合にペルヒドロキシルイオンを生成する任意の化合物を指す。本明細書中で用いるための過酸化水素の適切な水溶性供給源としては、ペルカルボネート、ペルシリケート、ペルスルフェート、例えばモノペルスルフェート、ペルボレート、ペルオキシ酸、例えばジペルオキシドデカンジオン酸(DPDA)、マグネシウムペルフタル酸、ジアルキルペルオキシド、ジアシルペルオキシド、パーフォームドペルカルボン酸、有機および無機ペルオキシドおよび/またはヒドロペルオキシドならびにそれらの混合物が挙げられる。
【0027】
典型的には、漂白剤またはその混合物は、液体組成物の重量の0.001%〜15%、好ましくは0.001%〜5%、さらに好ましくは0.005%〜2%のレベルで存在する。
液体組成物は、洗浄性界面活性剤またはその混合物をさらに含み得る。典型的には、界面活性剤またはその混合物は、全内部極性相の重量の0.001%〜40%、好ましくは0.01〜10%、さらに好ましくは0.05%〜2%で存在する。
本発明に用いられる適切な洗浄性界面活性剤としては、当業者に既知の任意の界面活性剤、例えば非イオン性、陰イオン性、陽イオン性、両性および/または両イオン性界面活性剤が挙げられる。本明細書中で用いられる好ましい洗浄性界面活性剤は、両性および/または両イオン性界面活性剤である。
【0028】
本明細書中で用いられる適切な両性界面活性剤としては、式R1R2R3NO(式中、R1、R2およびR3は各々別々に、炭素数1〜30の、飽和、置換または非置換の線状または分枝鎖炭化水素鎖である)のアミンオキシドが挙げられる。本発明により用いられる好ましいアミンオキシド界面活性剤は、式R1R2R3NO(式中、R1は炭素数1〜30、好ましくは6〜20、さらに好ましくは8〜16、最も好ましくは8〜12の炭化水素鎖であり、そしてR2およびR3は別々に、炭素数1〜4、好ましくは1〜3の、置換または非置換の線状または分枝鎖炭化水素鎖である、さらに好ましくはメチル基である)のアミンオキシドである。R1は、飽和、置換または非置換、線状または分枝鎖炭化水素鎖であり得る。本明細書中で用いるための適切なアミンオキシドは、例えば天然配合物C8〜C10のアミンオキシド、ならびにHoechstから市販されているC12〜C16のアミンオキシドである。アミンオキシドは、それらが有効な洗浄性能を送達し、そしてさらに本明細書中の消毒ワイプの消毒特性に関与するので、本明細書中では好ましい。
【0029】
本明細書中で用いられる適切な両イオン性界面活性剤は、陽イオン性および陰イオン性の両方の親水性基を同一分子上に相対的に広範囲のpHで含有する。典型的陽イオン性基は、第四級アンモニウム基であるが、他の陽性荷電基、例えばホスホニウム、イミダゾリニウムおよびスルホニウム基が用いられ得る。典型的陰イオン性親水性基は、カルボキシレートおよびスルホネートであるが、その他の基、例えばスルフェート、ホスホネートなども用いられ得る。本明細書中で用いられるいくつかの両イオン性界面活性剤に関する一般式を以下に示す:
R1−N+(R2)(R3)R4X−
(式中、R1は疎水性基であり、R2およびR3は各々、一緒になってNと環構造を形成し得るC1〜C4アルキル、ヒドロキシアルキルまたはその他の置換アルキル基であり、R4は、陽イオン窒素原子と一緒に親水性基を形成する部分であり、典型的には炭素数1〜10のアルキレン、ヒドロキシアルキレンまたはポリアルコキシ基であり、そしてXは親水性基であり、好ましくはカルボキシレートまたはスルホネート基である)。好ましい疎水性基R1は、炭素数1〜24,好ましくは18未満、さらに好ましくは炭素数16未満のアルキル基である。疎水性基は、不飽和および/または置換基および/または連結基、例えばアリール基、アミド基、エステル基等を含有し得る。概して、簡単なアルキル基が、経費および安定性の理由のために好ましい。
【0030】
非常に好ましい両イオン性界面活性剤としては、ベタインおよびスルホベタイン界面活性剤、それらの誘導体またはそれらの混合物が挙げられる。前記のベタインまたはスルホベタイン界面活性剤は、それらが細菌細胞壁の透過性を増大し、それにより他の活性成分を細胞に侵入させることにより消毒を助けるので、本明細書中で好ましい。
さらに、前記のベタインまたはスルホベタイン界面活性剤の低刺激性作用プロフィールのために、それらは繊細な表面、例えば食物および/または乳児と接触する硬質表面の洗浄に特に適している。ベタインおよびスルホベタイン界面活性剤は、処理される皮膚および/または表面に対しても非常に低刺激性である。
【0031】
本明細書中で用いられる適切なベタインおよびスルホベタイン界面活性剤は、ベタイン/スルホベタインおよびベタイン様洗剤であって、この場合、その分子は、広範囲のpH値に亘って、陽イオン性および陰イオン性の両方の親水性基を分子に与える内部塩を形成する塩基性および酸性基の両方を含有する。これらの洗剤のいくつかの一般的例は、米国特許第2,082,275号、第2,702,279号および第2,255,082号に記載されている(これらの記載内容は、参照により本明細書中に含まれる)。本明細書中で好ましいベタインおよびスルホベタイン界面活性剤は、次式:
【0032】
【化1】
【0033】
(式中、R1は、炭素数1〜24、好ましくは8〜18、さらに好ましくは12〜14の炭化水素鎖であり、R2およびR3は炭素数1〜3、好ましくは1の炭化水素鎖であり、nは1〜10、好ましくは1〜6の整数であり、さらに好ましくは1であり、Yはカルボキシルおよびスルホニル基から成る群から選択され、そしてR1、R2およびR3炭化水素鎖の合計炭素数は、14〜24である)によるものであるか、あるいはそれらの混合物である。
特に適切なベタイン界面活性剤の例としては、C12〜C18のアルキルジメチルベタイン、例えばココナツ−ベタインおよびC10〜C16のアルキルジメチルベタイン、例えばラウリルベタインが挙げられる。ココナツベタインは、アモニル265(商標)の商品名でSeppicから市販されている。ラウリルベタインは、エムピゲンBB/L(商標)の商品名でAlbright & Wilsonから市販されている。
【0034】
その他の特定の両イオン性界面活性剤は、一般式:
R1-C(O)-N(R2)-(C(R3)2)n-N(R2)2 ( + )-(C(R3)2)n-SO3 ( - )
または
R1-C(O)-N(R2)-(C(R3)2)n-N(R2)2 ( + )-(C(R3)2)n-COO( - )
(式中、R1は各々、炭素数8〜20まで、好ましくは18まで、さらに好ましくは16までの炭化水素、例えばアルキル基であり、R2は各々、水素(アミド窒素に結合される場合)、炭素数1〜4の短鎖アルキルまたは置換アルキル、好ましくはメチル、エチル、プロピル、ヒドロキシ置換エチルまたはプロピル、およびそれらの混合物から成る群から選択される基であり、好ましくはメチルであり、R3は各々、水素およびヒドロキシ基から成る群から選択され、nは各々、1〜4、好ましくは2〜3、さらに好ましくは3の数であって、任意の(C(R3)2)部分に1つ以下のヒドロキシ基を有する)。
R1基は、分枝鎖および/または不飽和であり得る。R2基は、結合されて、環構造を形成し得る。この種類の界面活性剤は、「バリオンCASスルホベタイン(商標)」の商品名でSherex Companyから入手可能であるC10〜C14の脂肪アシルアミドプロピレン−(ヒドロキシプロピレン)スルホベタインである。
【0035】
本明細書中で用いられる適切な非イオン性界面活性剤は、種々の脂肪アルコール鎖長および種々のエトキシル化度で市販されている脂肪アルコールエトキシレートおよび/またはプロポキシレートである。実際、このようなアルコキシル化非イオン性界面活性剤のHLB値は、本質的には脂肪アルコールの鎖長、アルコキシル化の性質およびアルコキシル化度に依っている。非イオン性物質を含めた多数の界面活性剤を、それらのそれぞれのHLB値と一緒に列挙する界面活性剤カタログが利用可能である。
非イオン性界面活性剤として本明細書中で特に適切なのは、16より低い、さらに好ましくは15より低いHLB(親水性−親油性平衡)を有する疎水性非イオン性界面活性剤である。それらの疎水性非イオン性界面活性剤は、良好なグリース切断特性を提供することが判明している。
【0036】
本明細書中で用いるための好ましい非イオン性界面活性剤は、式RO−(C2H4O)n(C3H6O)mH(式中、Rは、C6〜C22のアルキル鎖またはC6〜C28のアルキルベンゼン鎖であり、n+mは0〜20であり、そしてnは0〜15であり、mは0〜20であり、好ましくはn+mは1〜15であり、そしてnおよびmは0.5〜15であり、さらに好ましくはn+mは1〜10であって、nおよびmは0〜10である)による非イオン性界面活性剤である。本明細書中で用いるための好ましいR鎖は、C8〜C22のアルキル鎖である。したがって、本明細書中で用いるための適切な疎水性非イオン性界面活性剤は、ドバノールR91−2.5(HLB=8.1;RはC9〜C11のアルキル鎖の混合物であり、nは2.5であり、mは0である)、またはルテンソールR TO3(HLB=8;RはC13のアルキル鎖であり、nは3であり、mは0である)、またはルテンソールR AO3(HLB=8;RはC13およびC15のアルキル鎖の混合物であり、nは3であり、mは0である)、またはテルギトールR 25L3(HLB=7.7;RはC12およびC15のアルキル鎖長の範囲であり、nは3であり、mは0である)、ドバノールR23−3(HLB=8.1;RはC12およびC13のアルキル鎖の混合物であり、nは3であり、mは0である)、ドバノールR23−2(HLB=6.2;RはC12およびC13のアルキル鎖の混合物であり、nは2であり、mは0である)、またはドバノールR45−7(HLB=11.6;RはC14およびC15のアルキル鎖の混合物であり、nは7であり、mは0である)、またはドバノールR23−6.5(HLB=11.9;RはC12およびC13のアルキル鎖の混合物であり、nは6.5であり、mは0である)、またはドバノールR25−7(HLB=12;RはC12およびC15のアルキル鎖の混合物であり、nは7であり、mは0である)、またはドバノールR91−5(HLB=11.6;RはC9およびC11のアルキル鎖の混合物であり、nは5であり、mは0である)、またはドバノールR91−6(HLB=12.5;RはC9およびC11のアルキル鎖の混合物であり、nは6であり、mは0である)、またはドバノールR91−8(HLB=13.7;RはC9およびC11のアルキル鎖の混合物であり、nは8であり、mは0である)、またはドバノールR91−10(HLB=14.2;RはC9およびC11のアルキル鎖の混合物であり、nは10であり、mは0である)あるいはそれらの混合物である。本明細書中で好ましいのは、ドバノールR91−2.5またはルテンソールR TO3またはルテンソールR AO3またはテルギトールR 25L3またはドバノールR23−3またはドバノールR23−2またはドバノールR23−10あるいはそれらの混合物である。ドバノールR界面活性剤は、SHELLから市販されている。ルテンソールR界面活性剤は、BASFから市販されており、そしてテルギトールR界面活性剤はUNION CARBIDEから市販されている。
【0037】
本明細書中で用いられる適切な陰イオン性界面活性剤としては、式ROSO3M(式中、Rは、好ましくはC6〜C24のヒドロカーバイル、好ましくはC8〜C20のアルキル構成成分を有するアルキルまたはヒドロキシアルキル、さらに好ましくはC8〜C18のアルキルまたはヒドロキシアルキルであり、そしてMは、Hまたは陽イオン、例えばアルカリ金属陽イオン(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム)、あるいはアンモニウムまたは置換アンモニウム(例えば、メチル−、ジメチル−およびトリメチルアンモニウム陽イオン、ならびに第四級アンモニウム陽イオン、例えばテトラメチル−アンモニウムおよびジメチルピペリジニウム陽イオン、ならびにアルキルアミン、例えばエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンおよびそれらの混合物等から得られる第四級アンモニウム陽イオン)である)の水溶性塩または酸が挙げられる。
【0038】
本明細書中で用いられるその他の適切な陰イオン性界面活性剤としては、アルキル−ジフェニル−エーテル−スルホネートおよびアルキル−カルボキシレートが挙げられる。その他の陰イオン性界面活性剤としては、石鹸の塩(例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウムおよび置換アンモニウム塩、例えばモノ−、ジ−およびトリエタノールアミン塩を含む)、C9〜C20の線状アルキルベンゼンスルホネート、C8〜C22の第一級または第二級アルカンスルホネート、C8〜C24のオレフィンスルホネート、例えば英国特許第1,082,179号に記載されているようなアルカリ土類金属シトレートのピロール化生成物のスルホン化により調製されるスルホン化ポリカルボン酸、C8〜C24のアルキルポリグリコールエーテルスルフェート(10モルまでのエチレンオキシドを含有する):アルキルエステルスルホネート、例えばC14〜C16のメチルエステルスルホネート、アシルグリセロールスルホネート、脂肪オレイルグリセロールスルフェート、アルキルフェノールエチレンオキシドエーテルスルフェート、パラフィンスルホネート、アルキルホスフェート、イセチオネート、例えばアシルイセチオネート、N−アシルタウレート、アルキルスクシナメートおよびスルホスクシネート、スルホスクシネートのモノエステル(特に飽和および不飽和C12〜C18のモノエステル)、スルホスクシネートのジエステル(特に飽和および不飽和C6〜C14のジエステル)、アシルサルコシネート、アルキル多糖のスルフェート、例えばアルキルポリグルコシドのスルフェート(非イオン性非硫酸化化合物は以下に記載される)、分枝鎖第一級アルキルスルフェート、アルキルポリエトキシカルボキシレート、例えば式RO(CH2CH2O)kCH2COO−M+(式中、RはC8〜C22のアルキルであり、kは0〜10の整数であり、そしてMは可溶性塩生成陽イオンである)のものが挙げられる。樹脂酸および水素化樹脂酸、例えばロジン、水素化ロジン、ならびにタル油中に存在するかまたはそれから得られる樹脂酸および水素化樹脂酸も適している。さらなる例は、“Surface Active Agents and Detergents”(Vol. I and II by Schwartz, Perry and Berch)に示されている。種々のこのような界面活性剤も米国特許第3,929,678号(Laughlin等、1975年12月30日発行、23列58行〜29列23行)(この記載内容は参照により本明細書中に含まれる)に一般的に開示されている。
本明細書中で用いるための好ましい陰イオン性界面活性剤は、アルキルベンゼンスルホネート、アルキルスルホネート、アルキルアルコキシル化スルフェート、パラフィンスルホネートおよびそれらの混合物である。
【0039】
本発明の内部消毒極性相は、1〜12、好ましくは1.5〜10、さらに好ましくは2〜9のpHを有する。pHは、アルカリ化剤または酸性化剤を用いることにより調整され得る。アルカリ化剤の例は、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化カリウムおよび/またはナトリウム、あるいはアルカリ金属酸化物、例えば酸化ナトリウムおよび/またはカリウムである。酸性化剤の例は、有機または無機酸、例えばクエン酸または硫酸である。
【0040】
溶媒は、本発明の液体組成物中に存在し得る。これらの溶媒は有益には、本発明の消毒ワイプに洗浄増強をもたらす。本明細書中に組み入れるための適切な溶媒としては、プロピレングリコール誘導体、例えばn−ブトキシプロパノールまたはn−ブトキシプロポキシプロパノール、水溶性CARBITOL溶媒、または水溶性CELLOSOLVE溶媒が挙げられる。水溶性CARBITOL溶媒は、アルキル基がエチル、プロピルまたはブチルに由来する2−(2−アルコキシエトキシ)エタノールの種類の化合物である。好ましい水溶性カルビトールは、ブチルカルビトールとしても知られている2−(2−ブトキシエトキシ)エタノールである。水溶性CELLOSOLVE溶媒は、2−アルコキシエトキシエタノールの種類の化合物であり、2−ブトキシエトキシエタノールが好ましい。その他の適切な溶媒は、ベンジルアルコール、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコールおよびジオール、例えば2−エチル−1,3−ヘキサンジオールおよび2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールならびにそれらの混合物である。本明細書中で用いるための好ましい溶媒は、n−ブトキシプロポキシプロパノール、ブチルカルビトールおよびそれらの混合物である。本明細書中で用いるための最も好ましい溶媒は、ブチルカルビトールである。
【0041】
液体組成物は、その他の任意の成分、例えばラジカルスカベンジャー、キレート化剤、増粘剤、ビルダー、緩衝剤、安定剤、漂白活性剤、汚れ沈澱防止剤、転染剤、増白剤、防塵剤、酵素、分散剤、転染防止剤、顔料、香料および染料等をさらに含み得る。
【0042】
本明細書中で用いるための適切なラジカルスカベンジャーとしては、周知の置換モノおよびジヒドロキシベンゼンならびにそれらの誘導体、アルキル−およびアリールカルボキシレートならびにそれらの混合物が挙げられる。本明細書中で用いるための好ましいラジカルスカベンジャーとしては、ジ−tert−ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、p−ヒドロキシ−トルエン、ヒドロキノン(HQ)、ジ−tert−ブチルヒドロキノン(DTBHQ)、モノ−tert−ブチルヒドロキノン(MTBHQ)、tert−ブチル−ヒドロキシアニソール、p−ヒドロキシ−アニソール、安息香酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、2,5−ジヒドロキシテレフタル酸、トルイル酸、カテコール、t−ブチルカテコール、4−アリル−カテコール、4−アセチルカテコール、2−メトキシ−フェノール、2−エトキシ−フェノール、2−メトキシ−4−(2−プロペニル)フェノール、3,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド、2,3−ジヒドロキシベンズアルデヒド、ベンジルアミン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、tert−ブチル−ヒドロキシ−アニリン、p−ヒドロキシアニリン、ならびにn−プロピル−ガレエートが挙げられる。本明細書中で用いるために非常に好ましいのは、ジ−tert−ブチルヒドロキシトルエンであり、これは、例えばイオノールCP(商標)の商品名でSHELLから市販されている。
典型的には、ラジカルスカベンジャーまたはその混合物は、5重量%のレベルまで、好ましくは0.001重量%〜3重量%、さらに好ましくは0.001重量%〜1.5重量%のレベルで液体組成物中に存在する。
【0043】
本明細書中で用いられる適切なキレート化剤は、当業者に既知の任意のキレート化剤、例えば、ホスホネートキレート化剤、アミノカルボキシレートキレート化剤またはその他のカルボキシレートキレート化剤、あるいは多官能的置換芳香族キレート化剤およびそれらの混合物から成る群から選択されるものであり得る。
このようなホスホネートキレート化剤としては、エチドロン酸(1−ヒドロキシエチリデン−ビスホスホン酸またはHEDP)ならびにアミノホスホネート化合物、例えばアミノアルキレンポリ(アルキレンホスホネート)、アルカリ金属エタン1−ヒドロキシジホスホネート、ニトリロトリメチレンホスホネート、エチレンジアミンテトラメチレンホスホネートおよびジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネートが挙げられ得る。ホスホネート化合物は、それらの酸形態で、あるいはそれらのいくつかのまたはすべての酸官能基上の異なる陽イオンの塩として存在し得る。本明細書中で用いられる好ましいホスホネートキレート化剤は、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネートである。このようなホスホネートキレート化剤は、DEQUESTの商品名でMonsantoから市販されている。
【0044】
多官能的置換芳香族キレート化剤も、本明細書中で有用であり得る(例えば、米国特許第3,812,044号(Connor等、1974年5月21日発行)参照)。酸形態のこの種類の好ましい化合物は、ジヒドロキシジスルホベンゼン、例えば1,2−ジヒドロキシ−3,5−ジスルホベンゼンである。
本明細書中で用いるための好ましい生分解性キレート化剤は、エチレンジアミンN,N’−二コハク酸、あるいはそのアルカリ金属またはアルカリ土類金属、アンモニウムまたは置換アンモニウム塩、あるいはそれらの混合物である。エチレンジアミンN,N’−二コハク酸、特に(S,S)異性体は、米国特許第4,704,233号(Hartman and Perkins、1987年11月3日)に広範に記載されている。エチレンジアミンN,N’−二コハク酸は、例えば、ssEDDSの商品名で Palmer Research Laboratoriesから市販されている。
【0045】
本明細書中で有用な適切なアミノカルボキシレートキレート化剤としては、それらの酸形態での、あるいはアルカリ金属、アンモニウムおよび置換アンモニウム塩形態での、エチレンジアミンテトラアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセテート(DTPA)、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリアセテート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミンテトラプロプリオネート、トリエチレンテトラアミンヘキサアセテート、エタノールジグリシン、プロピレンジアミン四酢酸(PDTA)およびメチルグリシン二酢酸(MGDA)が挙げられる。本明細書中で用いられるのに特に適しているのは、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、例えばトリロンFSの商品名でBASFから市販されているプロピレンジアミン四酢酸(PDTA)、およびメチルグリシン二酢酸(MGDA)である。
本明細書中で用いられるさらに別のカルボキシレートキレート化剤としては、マロン酸、サリチル酸、グリシン、アスパラギン酸、グルタミン酸、二ピコリン酸およびそれらの誘導体ならびにそれらの混合物が挙げられる。
典型的には、キレート化剤またはそれらの混合物は、0.001重量%〜5重量%、好ましくは0.001重量%〜3重量%、さらに好ましくは0.001重量%〜1.5重量%のレベルで液体組成物中に存在する。
【0046】
本発明の消毒ワイプは、種々の表面、例えば生物表面(例えばヒトの皮膚)、ならびに無生物表面、例えば任意の硬質表面を消毒するのに適している。
液体組成物中に存在し得るその他の水溶性または水分散性物質としては、増粘剤および粘度改質剤が挙げられる。適切な増粘剤および粘度改質剤としては、ポリアクリルおよび疎水性的改質化ポリアクリル樹脂、例えばカルボポールおよびペムレン、デンプン、例えばトウモロコシデンプン、ジャガイモデンプン、タピオカ、ゴム、例えばグアーゴム、アラビアゴム、セルロースエーテル、例えばヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等が挙げられる。これらの増粘剤および粘度改質剤は、典型的には液体組成物の役0.05〜約0.5%の範囲の濃度で含まれる。
【0047】
さらに、水が液体組成物の主成分である場合、内部相中に存在し得る水溶性または水分散性物質としては、極性相−液相界面に立体安定化を提供する多陽イオン性ポリマー、エマルションを安定化する非イオン性ポリマーが挙げられる。適切な多陽イオン性ポリマーとしては、レテン201、キメン(商標)557Hおよびアッコ711が挙げられる。適切な非イオン性ポリマーとしては、ポリエチレングリコール(PEG)、例えばカルボワックスおよびポリ(プロピレングリコール)ブチルエーテルが挙げられる。これらの多陽イオン性および非イオン性ポリマーは、典型的には液体組成物の約0.05%〜約1.0%の範囲の濃度で含まれる。
【0048】
本発明によれば、乳児ワイプのようなヒトの皮膚上に用いるために特に意図される湿潤ワイプ用途に関しては、組成物は、水性、アルコールベースまたはエマルション、油中水型または水中油型エマルション、または多重エマルションであり、好ましくはエマルションは水中油型エマルションである。典型的には、組成物は、前記の組成物の重量の2%〜50%の活性物質、および50%〜98%の水、好ましくは脱イオン水または蒸留水を含有する。活性構成成分を有するものは好ましくは2%〜20%で油相中に存在し、残りは水性相中に存在する。
【0049】
本発明によれば、湿潤ワイプは、組成物の重量の1%〜20%、好ましくは2%〜10%の範囲で油相を包含するエマルション組成物を提供する。有益には、油ベースの相は、天然供給源、例えば植物または動物油から得られ、あるいは合成され得るかあるいはそれらの任意の混合物であり得る。本明細書中で用いるための適切な植物および動物油としては、蝋、例えば蜜蝋、ラノリン、カンデリラ、ならびに油、例えばグリセリンエステルおよびグリセリンエーテル、脂肪酸アルコール、脂肪酸エステルおよび脂肪酸エーテル、例えばカプリル酸、カプリン酸トリグリセリド、ならびにオクチルパルミテートが挙げられる。適切な鉱油としては、石油ベースの油、例えばパラフィンおよび石油ゼリーが挙げられる。本明細書中で用いるための合成油としては、エチレン系ポリマー、例えばポリエチレン蝋またはシリコーンベースの油が挙げられる。適切なシリコン油としては、ポリジメチルシロキサン、揮発性シクロメチコーン、ジメチコノール、シロキシシリケート、ならびにシロキサンのアミノ−およびフェニル誘導体、ならびにそれらの混合物が挙げられる。例としては、ジメチコーン(Dow Corning 200 Fluids)、シクロメチコーンおよびジメチコノール(Dow Corning 1401 Fluid)、セチルジメチコーン(Dow Corning 2502 Fluid)、ジメチコーンおよびトリメチルシロキシシリケート(Dow Corning 593 Fluid)、シクロメチコーン(Dow Corning 244、245、344または345 Fluid)、フェニルトリメチコーン(Dow Corning 556 Fluid)あるいはそれらの組合せが挙げられる。
【0050】
水中油型エマルションは、典型的には、乳化剤を要する。本発明に用いられ得る乳化剤は、好ましくは水中油型エマルションの一次乳化が可能である。乳化剤は、組成物の重量の0.02%〜5.0%、好ましくは0.02%〜3.0%の範囲で存在する。
好ましい実施形態では、乳化剤は、高分子型の乳化剤、例えばC10〜C30のアルキルアクリレートと、1つ又はそれ以上のアクリル酸、メタクリル酸のモノマー、あるいはスクロースのアリルエーテルまたはペンタエリトリトールのアリルエーテルと架橋したそれらの簡単なエステルの1つとのコポリマーである。したがって本発明に有用な乳化剤としては、セテアレス−12、セテアレス−20またはペムレンTR1およびTR2が挙げられるが、これらは米国のB.F. Goodrich社から入手可能である。しかしながら、他の既知の乳化剤、例えばエトキシル化脂肪アルコール、脂肪酸のグリセリンエステル、石鹸、糖由来作用物質も、本明細書中で用いるのに適している。その他の有用な乳化剤としては、EP−A−328355に詳細に開示されたものが含まれる。
【0051】
本発明によれば、組成物は、安定剤または防腐剤を含有し得る。本明細書中で用いるのに適した安定剤としては、好ましくは0.1〜1.0%の範囲で存在するフェノキシエタノール、ナトリウムベンゾエート、カリウムソルベート、メチルパラベン、プロピルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、ナトリウムベンゾエート、カリウムソルベート、ベンズアルコニウムクロリド、および二ナトリウム塩エチレンジアミン四酢酸(本明細書中では以後EDTAと呼ぶ)またはその他のEDTA塩(金属イオン封鎖剤)が挙げられる。金属イオン封鎖剤は、一連の錯生成剤、ならびにエチレンジアミン四酢酸および塩の金属錯体全般である。安定剤の総量は、組成物の重量の0.1%〜4.0%の範囲であるべきである。
本発明の組成物は、前記の組成物の重量の0.02%〜0.5%のエモリエント剤または保湿剤をさらに含有し得る。好ましくは、エモリエント剤は水溶性であり、その例としては例えば多価アルコール、例えばプロピレングリコール、グリセリンが、そして水溶性ラノリン誘導体も挙げられる。
【0052】
本発明により湿潤ワイプ製品を調製する場合、組成物は、支持体物質の少なくとも1つの表面に適用される。組成物は、湿潤ワイプの製造中の任意の時機に適用され得る。好ましくは、組成物は、支持体が乾燥された後に支持体に適用され得る。溶融または液体稠度を有する減摩性物質を均一に分布する任意の種々の方法が用いられ得る。適切な方法としては、噴霧、組成物は支持体と接触する管を強制的に通されるが、支持体は管を横切って通過する、プリント(例えば、フレキソグラフィック印刷)、コーティング(例えばグラビア塗布または流し塗布)押出、あるいはこれらの適用技術の組合せが挙げられる。例えば、回転表面、例えばカレンダーロールに組成物を噴霧すると、組成物は次に支持体の表面に運ばれる。組成物は、支持体の一方の表面にまたは両面に、好ましくは両面に適用され得る。好ましい適用方法は、押出コーティングである。
【0053】
組成物はさらに、支持体の表面に均一にまたは不均一に適用され得る。不均一とは、例えば、組成物の量、分布パターンが支持体の表面上で変わり得ることを意味する。例えば支持体のある表面は、より多くのまたはより少ない量の組成物を有し得る。例えば、その上に何ら組成物を有さない表面の一部もある。しかしながら好ましくは、組成物はワイプの表面に均一に適用される。組成物は、典型的には、支持体1g当たり約0.5g〜10g、好ましくは1.0g〜5g、最も好ましくは乾燥支持体1g当たり2g〜4gの量で適用される。
【0054】
好ましくは、組成物は、任意の時点で支持体に、それが乾燥された後、適用され得る。例えば、組成物は、カレンダリング前に、またはカレンダリング後および親ロールに巻き取られる前に適用され得る。典型的には、適用は、製造されるよう意図された実質的数のワイプと等しい幅を有するロールから巻かれていない支持体上で実行される。そこに適用された組成物を有する支持体は次に、所望の穿孔線を作るために標準技法を用いて穿孔される。
【0055】
実施例1
A)担体調製
担体は、70%パルプ、15%PETおよび15%ラテックスを含有するエアレイド不織布支持体である。支持体は、73g/m2の坪量を有する。
B)液体組成物調製
液体組成物は、表1に示した成分から調製する。
【0056】
【表1】
【0057】
組成物を処方するために、すべての構成成分を一緒に混合して、140°F(45.8℃)に加熱する。
C)担体への液体組成物の適用
工程Bで調製した液体組成物を、噴霧により担体に適用する。支持体物質1g当たり3.25gのローションを担体に適用する。
次に、被覆担体を穿孔し、折り畳んで、積み重ねる。次に、積み重ね物を密封して、最終製品ワイプを製造する。
実施例
【0058】
【表2】
Claims (10)
- 少なくとも1つの横断穿孔線(20)を含み、該横断穿孔線(20)は、少なくとも1つの反復パターン(21)を有するシート物質(1)であって、前記反復パターン(21)の各々が少なくとも1つの第一の穿孔スリット(22)、少なくとも1つの第二の穿孔スリット(23)および少なくとも2つの結合領域(24)を有することを特徴とし、前記第一の穿孔スリット(22)対前記第二の穿孔スリット(23)の長さの比が100:1〜1.5:1であり、そして前記横断穿孔線(20)に沿った前記結合領域(24)の全長対前記第一の穿孔スリット(22)および第二の穿孔スリット(23)の全長の比が1:1〜1:6であるシート物質(1)。
- 前記第一の穿孔スリット(22)対前記第二の穿孔スリット(23)の前記長さの比は、50:1〜2:1である請求項1に記載のシート物質(1)。
- 前記横断穿孔線(20)に沿った前記結合領域(24)の全長対前記第一の穿孔スリット(22)および第二の穿孔スリット(23)の全長の比は、1:1.5〜1:4である請求項1又は2のいずれか1項に記載のシート物質(1)。
- 前記第一の穿孔スリット(22)の長さは3mm〜10mmであり、前記第二の穿孔スリット(23)の長さは0.5mm〜2.5mmであって、前記結合領域(24)の長さは0.5mm〜10mmである請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシート物質(1)。
- 前記第一の穿孔スリット(22)の長さは3mm〜8mmであり、前記第二の穿孔スリット(23)の長さは1mm〜2mmであって、前記結合領域(24)の長さは0.5mm〜3mmである請求項1ないし4のいずれか1項に記載のシート物質(1)。
- 前記横断穿孔線(20)は、0.28N/cm〜1.97N/cmの引張強さを有する請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシート物質(1)。
- 前記横断穿孔線(20)は、0.39N/cm〜1.77N/cmの引張強さを有する請求項6に記載のシート物質(1)。
- 前記反復パターン(21)は、少なくとも1つの前記第一の穿孔スリット(22)、少なくとも4つの前記第二の穿孔スリット(23)および少なくとも5つの前記結合領域(24)を含む請求項1ないし7のいずれか1項に記載のシート物質(1)。
- 前記物質は、親水性および疎水性繊維を含むエアレイド不織布である請求項1ないし8のいずれか1項に記載のシート物質(1)。
- 前記シートは、物質1g当たり0.5g〜10gの液体組成物を包含する請求項1ないし9のいずれか1項に記載のシート物質(1)。
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