JP3868564B2 - 折帖区分搬送装置 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、高速輪転印刷機から供給される新聞その他の印刷物を、その流れを阻害することなくこれに順応した状態で端数束から標準束まで所定部数の束を作成するための計数区分搬送装置に係り、特に計数区分を行って印刷物の小束を作成する印刷物折帖の区分手段、区分板の新規な制御手段、折帖を小束作成のために受板上に落下させる時の荷姿変更手段及び半旋回台上での荷姿変更手段を有する折帖用小束積み重ねテーブルの新規な構造に関する。
なお、本明細書において新聞紙その他の印刷物の任意枚数を折り畳んだものを「折帖」と呼ぶこととする。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば特公昭57−28664号公報に記載されているごとき公知の印刷物小束作成のための計数区分搬送装置においては、ずれ重ねられて送られてくる例えば新聞紙等の折帖印刷物が、移送用ロ−ラ群およびこれに掛け渡されたバネ条からなるベルトによって、その両側から挟持された状態で移送される。そして、その移送路の途中に計数器を設けることにより、該ずれ重ねられた折帖の部数を計数し、設定された部数と係数器のカウント数に従って、該ずれ重ねられた折帖の移送を一時的にせき止める区分板を駆動し、その間に既定数の折帖群の最後の折帖を引き抜くとともに、これら一定の帖数の折帖を受板上に受止めた後、例えば次工程の結束機などへ移送していた。そして、この様な搬送装置において、結束は普通折帖小束を数組纏めて行うために、例えば折帖小束を順に交互に180°方向を変えて積み重ね収容する、ガイド付囲い板を有するターンテーブルが設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この様な従来用いられている計数区分搬送装置においては、先ず第1に折帖を一時的にせき止める区分板は単独に駆動されるため、その位置を折帖の頁建て或いは厚さに合せることが困難であった。
第2に、せき止められた折帖の下部から先の小束に入るべき下部折帖を引抜くための引抜きローラと、移送部終端から受板上に全折帖を引き出すための引出しローラとを各々別に設けていたので、部品点数が多くなっていた。
また第3に、受板上への折帖の落下のための折帖厚さに応じた荷姿の変更が困難であった。
【0004】
更に第4に、一定部数の印刷物折帖を受板上からターンテーブルの囲い板枠内に落下投入する場合に、該折帖小束の端部が囲い板内側面に接触して各小束の上方部の折帖が左右にずれるため、ターンテーブルを半旋回させて順次折帖小束を投入する毎にその左右端部が囲い板内側面に沿って競り上がり、例えば図8に示すごとく、その両端が次第に中心から大きく移動し、これをそのまま結束すると該上方のずれた部分が折り曲げられて、例えば新聞紙折帖等の商品価値を損う等の欠点を有していた。
本発明はこの様な種々の問題点を一挙に解決し、折帖をスムーズに計数区分し、移送しかつ折帖小束端部の積み重ねに因る競り上がりが防止できる、新規な区分手段、搬送ローラ手段、ターンテーブル等を備えた区分搬送装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
新聞紙等の折帖をずれ重ねて搬送する手段と、ずれ重ねて搬送する搬送経路に配置したレーザーセンサーと、該搬送経路の終端部に配置した折帖引抜きローラ、区分板、吐出ローラと、更にその下流側に受板手段、半旋回受台を有する折帖区分搬送装置において、上記引抜きローラと吐出ローラとは対向して設けられ、通常はずれ重ねられた折帖を一定圧力で挟持しながら引出すものであり、区分板を支持するアームは引抜きローラアームと揺動支点を共有し、かつ区分板駆動シリンダーが引抜きローラアーム上に装着されていることにより、区分板下端と折帖上面との間に頁建てに関係なく常に一定の間隔が得られることを特徴とする折帖区分搬送装置。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を新聞紙の小束作成機について説明する。
図1は、本発明の装置を用いた新聞紙束作成機の概要を示しており、高速で印刷され、任意の頁建てに構成された印刷物である新聞紙折帖が順次ずれ重なって、導入ドラム1により受入られる。この場合、折帖が新聞紙であれば例えば、32頁建て、16頁建てや通常の夕刊で8頁建て等もあり得る。
ここで、導入ドラム1と排紙ローラ3の間にはワイヤーコード2が巻回され、同様にローラR1、R2とメインドライブローラRMにもワイヤーコード2が巻回されてベルト部V1を構成し、これらの2組のワイヤーコード群は夫々送りベルトを構成し、該一対のベルトにて挟持されながら多数の新聞紙折帖が連続的に高速で移送される。
【0007】
一方、メインドライブローラRMと押えローラ5間にも一群のワイヤーコード2からなるベルトが巻回されていてベルト部V2を構成し、上記ベルト部V1とベルト部V2とが、ある鈍角を形成している。そして、ベルト部V2に対向する位置には図示のごとく段差ローラ4と吐出ローラ8とに巻回された、やはり一群のワイヤーコード2からなるベルト部V3が設けられており、上記押えローラ5は、ベルト部V2の終端部で、かつベルト部V3の段差ローラ4よりやや下流側で該ベルト部V3を押圧している。
【0008】
吐出ローラ8の位置にはこれに対向して引抜きローラ7が設けられており、これら一対のローラ7、8は、後述するごとく通常はずれ重ねられた折帖を一定の圧力で挟持しながら引出すとともに、区分動作後はせき止められ停止されかつ重なり合った折帖から、先の束に入るべき下流側の新聞紙折帖を強制的に引き抜き移送する作用をも持っている。
この引抜きローラ部において従来の装置では、ベルト部V3のほぼ中間位置にせき止めの手段を配置し、更にその部分に引き抜きローラを設けていたために、吐出ローラ8と、せき止めの手段との間に別途折帖を引出すためのローラを必要としていた。しかし、本発明においてはせき止め手段である区分爪9(区分爪は区分板でも良く、実施例においてはこの様な部材に、区分爪の用語を用いることとする。)を吐出ローラ8の対向位置に配置し、従来の引出しローラと引抜きローラ7を兼用させた点に特徴がある。
【0009】
図中、吐出ローラ8の下流側下方には順に主受板13、下受板14が設けられており、夫々一時的に必要部数の新聞紙折帖を受け止め、必要適時に、更に下方のターンテーブル40(詳細は後述する)に設けられたガイド付き開閉囲い板18内に落下させるごとく、それぞれの受板13、14は左右に開閉する一対の受板部材(詳細は省略)により構成されている。また、符号12で示される紙揃え板は主受板13の前方に揺動自在に支持されており、例えば回動板に枢支されたアームにより、任意数計数区分されて主受板上に積み重ねられた折帖束の紙端を押し揃えるものである。
【0010】
図2、図3は計数部分においてずれ重ねられた折帖を順次移送するためのベルト部V1、V2が互に鈍角で交差し、段差部20を形成している状態を示している。即ち、ずれ重ねられて順次挿入される新聞紙の各折帖A1〜Anは、図2の左端部においてベルト部V1に対し導入ドラム1により挟持され、該ベルト部V1に従ってメインドライブローラRM方向に進行する。
【0011】
一方、ワイヤーコード2はメインドライブローラRMと押えローラ5に巻回されてベルト部V2を構成し、両ベルト部V1、V2は例えば約135°程度の角度の段差を構成するごとく、各ベルト部V1、V2を構成するワイヤーコード2が夫々メインドライブローラRMに巻回されている。従って、ベルト部V1により該ベルト方向に移送される各折帖Anの先端部がメインドライブローラRMの外周近傍でベルト部V2と交差する段差部20によりその方向を変更され、以後ベルト部V2により案内される。
ここで、実施例においてはベルト部V1とベルト部V2との交差する角度を約135°としたが、この角度は約110°乃至150°程度の範囲で選択することができる。
【0012】
レーザー計数器(以後、明細書においてレーザーセンサーと呼ぶ。)11は、図外の基枠に取り付けられたブラケット上に固定され、その照射位置を該ベルト交差位置即ち段差部20のやや下流側に設定している。
更に同図で明らかなごとく、レーザーセンサー11は段差部20の下流側におけるベルト部V2に対して、ほぼ直交した状態に設置されている。これはレーザービームの照射方向と、それに交差する折帖端部反射面との関係において最良の反射面を得るごとく設定したものであって、例えば段差部におけるベルト部V1、V2の交差角度の変更等によっても、任意に変更が可能であることは言うまでもない。なお、レーザーセンサー11自身の構成は公知の形式のものであって、レーザービームを照射しその反射光の受光波形を検出処理することによって、折帖の先端部を検出計数する形式のものでよい。
【0013】
また、エア−ノズル10がその先端を上記ベルト部V1、V2の交差部近傍に向けて設置されている。そして、該エアーノズル10からのエア−により、各折帖Anの先端部がベルト部V2によって方向変更を始める位置とほぼ等しい位置において、折帖先端部の方向変更を助長し、更に湾曲された折帖の紙表面が上記レーザーセンサー11のレーザー照射方向に振動や変位を生じないように、折帖表面を継続的に押圧するごとく構成されている。
【0014】
図2、図3は何れも、本発明の第1の特徴的構成である引抜きローラアームと区分爪支持アームとの関係を含む同一の部材構成からなり、ただし図2は区分爪9が上昇状態、図3は同じく区分爪9が下降状態を示している。
特に図2において、引抜きローラアームである略く字状の主ア−ム30の一端は、メインドライブロ−ラRMの回転支軸と同軸上に揺動自在に支持されており、該主ア−ム30のほぼ中間掘曲部に2個の中間ロ−ラR3、R4が、その主ア−ム30の先端部には引抜きロ−ラ7が夫々支持されている。そして引抜きロ−ラ7は、該2個の中間ロ−ラR3、R4を介してメインドライブロ−ラRMと共にワイヤ−コ−ド2からなるベルトで巻回することにより駆動されるものである。
【0015】
図3に示すごときせき止め状態においては、順次連続して送られた後続の折帖はベルト部V3と押えローラ5との間で挟持され、更にカンザシローラ6によりその側方への移動を規制される。そして、ベルト部V3の裏面には支持板19が揺動可能に設けられており、シリンダーC3によりその積み重なった複数の折帖をベルト部V3共々支持する構造となっている。従って、先の計数区分済み折帖束の受板上での処理中は、後続の折帖がこの位置で待機させられる。
【0016】
本発明の第1及び第2の特徴的構成は、図4に拡大して示すごとく、引抜きロ−ラ7を支持する主ア−ム30と区分爪9を支持する区分爪支持ア−ム31との支持及び駆動機構の点にある。即ち図において、引き抜きロ−ラ7を支持する主ア−ム30と区分爪9を支持する区分爪支持ア−ム31は、いずれもメインドライブロ−ラRMの回動支持軸Pを軸として揺動自在に支持されている。
【0017】
主ア−ム30における引抜きロ−ラ7の取付け端部は、支持枠上に固定されたロ−ラ位置調節用シリンダ−C2に連結され、吐出ロ−ラ8の中央部の固定位置に対し、区分搬送される例えば新聞紙の折帖を強制的に搬送させたり、また区分時の溜まり分が通過する時はシリンダーC2により、搬送経路を開設して、通りやすくしている。この場合のシリンダ−C2の駆動設定は、取扱う折帖の頁建て指令に応じて自動的に行われる。
【0018】
区分爪9を支持するア−ム31とそれらを連結するブラケット32は一体化されているとともに、該ブラケット32と主ア−ム30のほぼ中間部には、夫々取付け手段を介して区分爪作動シリンダ−C1が設けられている。それゆえ、下流における小束処理終了後シリンダーC1を作動して区分爪9を上昇させると、例えばシリンダーC1の作動信号と連動してシリンダーC2を駆動することにより、主ア−ム30が揺動されて引抜きロ−ラ7が移動され、その間せき止められていた複数の折帖の溜まり分が通過する搬送路が開設されるが、基本的に、主アーム30と支持アーム31及びブラケット32とがシリンダーC1を介して連動されるために、区分爪9の端部と折帖である新聞紙の上面との間隔が頁建て(即ち折帖厚さ)に関係なく常に一定に保持されることとなる。
【0019】
更に本発明においては、区分爪9の取付位置を折帖の搬送ベルト部端である突出ローラ8と引抜きローラ7との対向位置のやや上流に設定している。これにより、せき止められ一時的に積み重なる折帖の位置は、該区分爪9の上流側でかつ引抜きローラ7の少し上流の位置となる。このために、従来装置において必要としていた、せき止められ積み重なる折帖の下部から先の束に入るべき折帖を引抜くためのローラと、別途、搬送ベルト部端から折帖を引出し落下させるためのローラとを、本発明においては引抜きローラ7の一個で兼用させることが可能となった。
【0020】
図5、図6は、本発明の第3の特徴的構成である上記吐出ロ−ラ8と引抜きロ−ラ7との関係及び該吐出ロ−ラ8の具体的構成を示している。
図面で明らかなごとく、吐出ロ−ラ8はその中央ロ−ラ部8Cと左右のロ−ラ部8L、8Rの3つのロ−ラ部分で構成されている。
図面に同一符号で示すごとく、吐出ロ−ラ8の中央ロ−ラ部8Cは枠体に取付けられた一対の固定軸支持板39、39に回転軸支されており、その支持位置は不変である。これに対し左右のロ−ラ部8L、8Rは夫々可動ブラケット35、35に片持支持された片持支軸36、36で回転軸支されている。そして、各可動ブラケット35は夫々円弧状の案内スリット37、37を有しており、該案内スリットには枠体に植設された夫々2本のガイドピン38、38が挿通されている。そのため、各可動ブラケット35は該各2本のガイドピン38、38に沿って案内スリット37がスライドすることにより可動である。
【0021】
可動ブラケット35、35は、枠体に固定された荷姿変更シリンダ−C4、C4によって駆動されるごとく構成されている。そこで、図5及び図6を比較すると明瞭なごとく、区分搬送される折帖Anの、例えば頁建てによりその吐出時の荷姿即ち折帖の湾曲度合を任意に変更することができる。従って、例えば32頁建てのごとき厚い折帖の場合、図5に示すごとく比較的平坦な荷姿で吐出し、これを下流側下方の受板13、14に落下されるが、その間も十分に吐出時の荷姿を保ったまま落下することができる。
【0022】
一方、例えば8頁建て等のごとく薄い折帖の場合、この様な平坦な状態で吐出されると落下途中で荷姿が変形し落下方向が変る等の不具合が生ずるので、図6に示すごとく荷姿変更シリンダ−C4、C4を駆動し、左右のロ−ラ8L、8Rの片持支軸36、36の傾きを変更し、同図示のごとく折帖Anの湾曲度合を大きくすることにより落下時の荷姿の変形を防止し、支持板上への正確な落下を保証している。
【0023】
図7は、本発明の第4の特徴部分を構成するタ−ンテ−ブル40と、これに設けられた馬の背部材45の構成を示す平面図および側面図である。
タ−ンテ−ブル40の中央部を横断して馬の背部材45が設けられ、該部材は後述する図8、図9に示すごとく、上記テ−ブル表面と面一或いは該表面以下の退避位置(図8参照)又は突出位置(図9参照)のいずれかの位置を選択的に移動可能である。図示のごとく例えば一対のバ−により構成された馬の背部材45は、2本のロッド44によって上下移動可能にタ−ンテ−ブル40の本体部分に支持され、該ロッド44の下方部は支持円盤46に固定されている。
【0024】
支持円盤46は特に図8、9に明らかなように、フレ−ムに設けた一対のシリンダ−C5、C5で揺動される一対のレバ−47、47の先端部のロ−ラ48、48により支持されているので、該支持円盤46の回動位置に拘らず必要な時に、一対のシリンダ−C5、C5を作動することによって揺動レバ−47、47、ロッド44、44を介して馬の背部材45を、タ−ンテ−ブルの表面から突出位置又は退避位置に選択移動させることができる。
【0025】
図8は、タ−ンテ−ブル40に関連する機構および上記馬の背部材45が退避位置にある状態で、該タ−ンテ−ブル40上に順次落下される折帖の小束の積み重なり具合を示している。先ず、タ−ンテ−ブル40自体はその概略が符号41で示された駆動装置により、上記折帖の小束の落下と同時に180度の半旋回を繰り返すように構成されている。ところで、同図において明らかなごとく、任意部数の折帖小束B1〜Bnが順次タ−ンテ−ブル40のガイド板枠内に落下すると、その各小束の端部が該ガイド板枠に接触し、特にその各小束の上方の折帖は図示紙面の左右に偏寄させられ、タ−ンテ−ブルの半旋回を繰り返す毎に次第にその偏寄度合が大きくなる。
【0026】
例えば図示Bnのごとく、折帖小束の上方部が湾曲して変位した状態の数束を次工程においてそのまま結束すると、上記左右にはみ出した各小束の折帖紙片がそのまま側面に折り曲げられて結束されるため、折帖の端部に折目の出来たものが多数生ずることになる。この様な現象は特に折帖小束の厚さが小さい時、束の部数即ち小束の落下積み重ね回数が多い時に特に顕著である。
【0027】
従って本発明においては、区分搬送される新聞紙等の折帖の部数や紙質等に応じて、図9に示すごとく上記馬の背部材45を突出位置に固定するものである。即ち図9において、必要に応じて一対のシリンダ−C5、C5を作動させて揺動レバ−47およびロ−ラ48を上方に傾斜移動させる。これにより支持円盤46はロッド44(図7参照)を介して、図示のごとく馬の背部材45を突出位置に移行させるものである。
【0028】
このような状態において次々に落下された折帖小束は、その最初の束B1がその中央で該馬の背部材45により支持されて凸状に軽く湾曲させられ、その束B1の両側端部が図示のごとく確実に板枠内に納められる。この様にして小束が次第に積み重ねられると、その中間部数あたりで丁度その束が水平状態となり、さらに、小束が積み重ねられると今度は逆に凹状に軽く湾曲が始まる。しかしながら、図8のごとき小束上方部の端部のはみ出しが生ずる前に規定数の小束B1〜Bnの積み重ね収容が終了し、さらに、束数のほぼ中間位置の水平状態を境に上下に対称な積み重ねとなることと相まって、結束時においても左右の折れ曲り部を生じることがない。
【0029】
【発明の効果】
本発明の第1の特徴的構成による効果は、各小束のための区分終了後、せき止められた溜まり分の搬送のために主アームを駆動した場合、区分搬送すべき印刷物折帖の頁建て、紙列状態等に関係なく、搬送折帖上面からの区分爪端部位置が一定になる構造と成し得ることである。
第2の特徴的構成による効果は、従来装置において各別々に必要としていた引抜きローラと引出しローラを兼用させることが可能となり、部品点数の減少と保守の簡素化を実現できることである。
第3の特徴的構成により、区分搬送される折帖の頁建て或いは紙質等による受板上への投入荷姿を自動的に変更して、受板上での折帖の正確な整列を常に確保することである。
また、第4の特徴的構成によって、折帖の複数の小束を半旋回受台(ターンテーブル)上で積み重ねる場合に、少ない頁建て等による上面折帖のズレから生ずる結束時折れ込みを防止し、新聞紙端の折れ曲がり等による商品価値の低下を無くすことができる。
更に、本発明の基本的構成であるレーザセンサーの配置やエアーノズルの作動による正確なカウント区分動作と相まって、誤動作の無いスムーズな印刷物折帖の区分搬送装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る折帖区分搬送装置の要部概略図である。
【図2】図1における計数装置部分の拡大説明図である。
【図3】図2と同様部分の他の作動状態を示す説明図である。
【図4】区分爪、引抜きローラ、吐出ローラ等の配置と作動状態を示す、図2の一部拡大図である。
【図5】吐出ローラの一動作形態を示す正面図である。
【図6】吐出ローラの他の作動形態を締める正面図である。
【図7】ターンテーブルの平面図及び正面断面図である。
【図8】ターンテーブル上での折帖小束の積み重なり状態説明図である。
【図9】図8における馬の背部材を突出させた状態での折帖小束の積み重なり状態説明図である。
【符号の説明】
1 導入ドラム
2 ワイヤーコード
3 排紙ローラ
4 段差ローラ
5 押えローラ
6 カンザシローラ
7 引き抜きローラ
8、8C、8R、8L 吐出ローラ
9 区分爪
10 エアーノズル
11 レーザーカウンター
13、14 受板
20 段差部
30 主アーム
RM メインドライブローラ
V1、V2、V3 ベルト部
31 区分爪支持アーム
35 可動ブラケット
36 片持支軸
37 案内スリット
38 ガイドピン
40 ターンテーブル
45 馬の背部材
46 支持円盤
B1、Bn 折帖小束
Claims (3)
- 新聞紙等の折帖をずれ重ねて搬送する手段と、ずれ重ねて搬送する搬送経路に配置したレーザーセンサーと、該搬送経路の終端部に配置した折帖引抜きローラ、区分板、吐出ローラと、更にその下流側に受板手段、半旋回受台を有する折帖区分搬送装置において、上記引抜きローラと吐出ローラとは対向して設けられ、通常はずれ重ねられた折帖を一定圧力で挟持しながら引出すものであり、区分板を支持するアームは引抜きローラアームと揺動支点を共有し、かつ区分板駆動シリンダーが引抜きローラアーム上に装着されていることにより、区分板下端と折帖上面との間に頁建てに関係なく常に一定の間隔が得られることを特徴とする折帖区分搬送装置。
- 上記搬送経路には、その移送方向面が互いに約110度乃至150度で交差し折帖の移送方向が変更される段差部を設け、レーザーセンサーを該段差部近くの下流側に配置したことを特徴とする請求項1に記載の折帖区分搬送装置。
- 上記搬送路には、レーザーセンサーのレーザービームを横切った折帖端部が更にその方向変更を円滑に行い、該折帖のレーザービーム反射面がレーザーセンサー方向に変位するのを防止するごとく風圧を与える位置及び方向に設けたエアーノズルを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の折帖区分搬送装置。
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