JP3868359B2 - 押さえコンベア、および押さえコンベアを取り付けることができるコンベア式連続揚げ物器 - Google Patents

押さえコンベア、および押さえコンベアを取り付けることができるコンベア式連続揚げ物器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、押さえコンベアと、この押さえコンベアを取り付けることができるコンベア式連続揚げ物器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、揚げ物器の油槽に投入された食材は、外部から何らかの力を加えなければ油面に浮き上がってしまうことから、揚げムラが問題となる。浮き上がった食材を上方から押さえ付け、食材を油中に沈めて揚げムラをなくすため、特にコンベア式連続揚げ物器では押さえコンベアなるものが使用されている。
【0003】
コンベア式連続揚げ物器(以下、「揚げ物器」)とは、簡単に言えば、油槽に投入された食材をエプロンと呼ばれる移動部材を用いて所定距離だけ移動させつつ揚げ物を生成する揚げ物器のことである。この種の揚げ物器では、浮き上がった食材を単に上方から押さえ付けただけでは、押さえ付けによって生じる抵抗によって食材の流れが悪くなり、また、揚げ物の衣の破損等の素になってしまうことから、そこで使用されている押さえコンベアは一般に、食材の流れと同速度に食材を移動させる力を得るために、エプロンを動かす動力を利用する。尚、本発明は、公知、公用の技術をもとに開発されたものであるため、特に先行技術文献は存在しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の押さえコンベアでは、エプロンを動かす動力を利用するために、自身と揚げ物器との間に複雑な構造を用いることから、揚げ物器に対する押さえコンベアの着脱が容易でないという問題があった。
【0005】
本発明はこのような従来技術における問題点を解決するためになされたものであり、着脱容易な押さえコンベアと、このような押さえコンベアを取り付けることができる揚げ物器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、連結部材に取り付けられて油槽中を移動し、且つ、前記油槽を前記連結部材の移動方向と交差する方向において仕切る移動部材によって被加熱物を所定の方向に移動させつつ揚げ物を生成するコンベア式連続揚げ物器において、前記揚げ物器は、第1取り付け部材を有しており;前記揚げ物器に対して、押さえ部材が着脱自在とされており;前記押さえ部材は、前記揚げ物器に取り付けられたときに前記連結部材と係合して回転し得る回転係合部と、前記油槽の上部に配置され、前記回転係合部によって前記移動部材の移動に合せて回転して前記被加熱物の浮き上がりを防止し得る荷重部材と、第2取り付け部材と、を有し;前記揚げ物器に対して、前記第1取り付け部材と第2取り付け部材を組み合わせることによって取り付けることができることを特徴としている。
【0007】
上記揚げ物器において、前記第1取り付け部材は突出部であり、前記第2取り付け部材は穴であり、前記押さえ部材を前記揚げ物器に上方から接近させ、前記穴に前記突出部を差し込むことによって、前記押さえ部材を前記揚げ物器に取り付けることができるようにしてもよい。
【0008】
本発明は、連結部材に取り付けられて油槽中を移動し、且つ、前記油槽を前記連結部材の移動方向と交差する方向において仕切る移動部材によって被加熱物を所定の方向に移動させつつ揚げ物を生成するコンベア式連続揚げ物器において、前記揚げ物器は、前記移動方向と交差する方向において前記油槽の縁に互いに向かい合う突出部を少なくとも1組有しており;前記揚げ物器に対して、押さえ部材が着脱自在とされており;前記押さえ部材は、前記揚げ物器に取り付けられたときに前記連結部材と係合して該連結部材の回転に伴って前記移動方向に回転し得る回転係合部と、前記油槽の上部に配置され、前記回転係合部によって前記移動部材の移動に合せて回転して前記被加熱物の浮き上がりを防止し得る荷重部材と、前記揚げ物器に取り付けられたときに前記油槽の縁に掛け渡される延長部に設けられた少なくとも1組の穴と、を有し;前記揚げ物器に対して、前記穴に前記突出部を差し込むことによって取り付けることができることを特徴としている。
【0009】
上記揚げ物器において、前記穴は前記移動方向に沿って複数組設けられていてもよい。
【0010】
また、上記揚げ物器において、前記押さえ部材は、前記移動部材の移動方向において、相隣り合う移動部材同士の幅よりも大きくてもよい。
【0011】
本発明は、連結部材に取り付けられて油槽中を移動し、且つ、前記油槽を前記連結部材の移動方向と交差する方向において仕切る移動部材によって被加熱物を所定の方向に移動させつつ揚げ物を生成するコンベア式連続揚げ物器において、前記揚げ物器は、前記移動方向と交差する方向において前記油槽の縁に互いに向かい合う穴を少なくとも1組有しており;前記揚げ物器に対して、押さえ部材が着脱自在とされており;前記押さえ部材は、前記揚げ物器に取り付けられたときに前記連結部材と係合して該連結部材の回転に伴って前記移動方向に回転し得る回転係合部と、前記油槽の上部に配置され、前記回転係合部によって前記移動部材の移動に合せて回転して前記被加熱物の浮き上がりを防止し得る荷重部材と、前記揚げ物器に取り付けられたときに前記油槽の縁に掛け渡される延長部に設けられた少なくとも1組の突出部と、を有し;前記揚げ物器に対して、前記穴に前記突出部を差し込むことによって取り付けることができることを特徴としている。
【0012】
また、本発明は、連結部材に取り付けられて油槽中を移動し、且つ、前記油槽を前記連結部材の移動方向と交差する方向において仕切る移動部材によって被加熱物を所定の方向に移動させつつ揚げ物を生成するコンベア式連続揚げ物器に使用する押さえ部材において、前記揚げ物器は、第1取り付け部材を有しており;前記押さえ部材は、前記揚げ物器に取り付けられたときに前記連結部材と係合して回転し得る回転係合部と、前記油槽の上部に配置され、前記回転係合部によって前記移動部材の移動に合せて回転して前記被加熱物の浮き上がりを防止し得る荷重部材と、第2取り付け部材とを有しており;前記第1取り付け部材と第2取り付け部材を組み合わせることによって前記揚げ物器に着脱自在に取り付けられることを特徴としている。
【0013】
更に、本発明は、連結部材に取り付けられて油槽中を移動し、且つ、前記油槽を前記連結部材の移動方向と交差する方向において仕切る移動部材によって被加熱物を所定の方向に移動させつつ揚げ物を生成するコンベア式連続揚げ物器に使用する押さえ部材において、前記揚げ物器は、前記移動方向と交差する方向において前記油槽の縁に互いに向かい合う第1取り付け部材を少なくとも1組有しており;前記押さえ部材は、前記揚げ物器に取り付けられたときに前記連結部材と係合して該連結部材の回転に伴って回転し得る回転係合部と、前記油槽の上部に配置され、前記回転係合部によって前記移動部材の移動に合せて回転して前記被加熱物の浮き上がりを防止し得る荷重部材と、前記揚げ物器に取り付けられたときに前記油槽の縁に掛け渡される延長部に設けられた少なくとも1組の第2取り付け部材とを有しており;前記第1取り付け部材と第2取り付け部材を組み合わせることによって前記揚げ物器に着脱自在に取り付けられることを特徴としている。
【0014】
上記押さえ部材は、前記第1取り付け部材は上方に延びる取り付けピンであり、前記第2取り付け部材は取り付け穴であり、前記押さえ部材を前記揚げ物器に上方から接近させ、前記取り付け穴に前記取り付けピンを差し込むことによって、前記押さえ部材を前記揚げ物器に取り付けてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1、図2に、本発明による押さえコンベアの斜視図と、この押さえコンベアを取り付けることができるコンベア式連続揚げ物器(以下、「揚げ物器」)の特に本体上部の斜視図を示す。
ここで図1は特に、押さえコンベア1を揚げ物器3に取り付ける前の状態を、一方、図2は特に、押さえコンベア1を揚げ物器3に取り付けた後の状態をそれぞれ示している。
【0016】
1.揚げ物器
調理時にあって、食材5、即ち被加熱物は、油槽31中の、移動部材として作用し得るエプロン33同士の間に直接投入される。これらのエプロン33は、エプロン駆動用の連結チェーン35に所定の間隔を置いて取り付けられており、連結チェーン35の回転に伴って図示矢印A方向に移動し得る。エプロン33は、その後、上方傾斜面37に沿って油槽31の上方位置に引上げられた後、上方傾斜面37の頂上38付近で反転され、油槽31の底部39(図6参照)の下側を通って再び食材5の投入側へ戻される。
【0017】
このようなエプロン33の働きにより、食材5は、油槽31中を移動し、上方傾斜面37、つまり取り出し口に沿って油槽31から引上げられた後、エプロン33の反転時、換言すれば上方傾斜面37の頂上付近で、エプロン33から自然に離れる。結果として、食材5、即ち揚げ物は、上方傾斜面37端部の下方に設けられた受け皿(図示されていない)等に落下し、そこに集積される。
【0018】
以上説明した動作は、従来の揚げ物器3と何ら変わりは無い。本発明において特に注目すべきは、揚げ物器3の上方傾斜面37の手前、つまりエプロン移動方向の下流側(図示矢印Aと逆方向)に、上方に延びる1組の取り付けピン(突出部)41a、41bが設けられている点である。取り付けピン41a、41bは、エプロン33の移動方向と略直交する方向において、油槽31の縁43に油槽31を挟んで互いに向かい合うようにして設けられている。
【0019】
2.押さえコンベア
図3に、図1、図2に示した押さえコンベアの拡大斜視図を、図4のa)、b)に、この押さえコンベアの上面図と側面図をそれぞれ示す。
本発明の押さえコンベア1は、1組のスプロケット11a、11bと、メッシュ状コンベアネット13と、これらを支持する本体15から成る。
【0020】
スプロケット11は、揚げ物器3(図1参照)に取り付けられたときにその連結チェーンと係合して回転し得るものであるが、これについては後述する。
【0021】
コンベアネット13は、本体15を貫通する1本の回転軸26と3本の支持軸27a乃至27cの周囲に、弛められた状態で、つまり、その下側が何ら拘束を受けない状態で取り付けられている。特に回転軸26の両端は、大型スプロケット11にそれぞれ連結されている。回転軸26の本体に対する位置は動くことはないが、支持軸27a、27bは、溝29a、29bに沿ってそれぞれスライド移動可能である。支持軸27a、27bを各溝29に沿ってスライド移動させることによって、コンベアネット13の弛みを適当に調整することができる。回転軸26の周囲には、環状補助部材28が固定して設けられており、両端の環状補助部材28の周囲には更に、中型スプロケット16が固定して設けられている。図4に示すように、通常、コンベアネット13は、自重によって中型スプロケット16に対して図示矢印方向C(図4のb)参照)に押し付けられている。この結果、中型スプロケット16の歯車部分18がコンベアネットの隙間14に入り込み、それらは互いに係合し得る。
【0022】
本体15に関し、本体上縁17の左右両側には、水平に外側に延長された固定板19a、19bが形成されている。これらの固定板19は、本体15から突出して設けられた大型スプロケット11の更に外側まで延びている。各固定板19a、19bには、それぞれ、上方に延びる取っ手21と、この取っ手21の外側に配置された互いに向かい合う3組の取り付け穴23乃至25が設けてある。ここで、ある組の取り付け穴23a(24a、25a)と取り付け穴23b(24b、25b)の間の幅は、他の組のそれと同じであり、また、取り付けピン41a、41bの間の幅と同じである。本体15の左右各側に設けた取り付け穴23a、24a、25a、あるいは、23b、24b、25bは、それらの各側において、エプロン33の移動方向に沿って一列に配列されている。尚、大型スプロケット11aと大型スプロケット11bの間の幅は、揚げ物器3の連結チェーン35同士の幅とほぼ等しくされており、この結果、押さえコンベア1が揚げ物器3に取り付けられたとき、大型スプロケット11は連結チェーン35の上部に位置付けられ、また、固定板19は、油槽31の縁43に掛け渡される。
【0023】
3.押さえコンベアの揚げ物器に対する着脱方法
再び、図1、図2を参照して、本発明の押さえコンベアの揚げ物器に対する着脱方法を説明する。
本発明の押さえコンベア1を揚げ物器3に取り付けるには、押さえコンベア1のいずれかの組の取り付け穴23乃至25に、揚げ物器3の取り付けピン41を差し込むだけでよい。図2の一部に、取り付けピン41と取り付け穴23乃至25の関係を拡大して示している。
【0024】
本発明によれば、このような差し込み作業だけで、押さえコンベア1を揚げ物器3に位置決めし且つ取り付けることができる。尚、押さえコンベア1の大型スプロケット11の歯車部分12は、差し込み作業が完了した時点で連結チェーン35を構成する部材と部材の窪み36(図5参照)と自然に係合するか、あるいは、連結チェーン35が動き出したときに自然に係合し得る。つまり、本発明の押さえコンベア1は、実質的に、図1に示すように、押さえコンベア1を揚げ物器3の上方から接近させ(矢印B)、更に、図2に示すように、押さえコンベア1のいずれかの組の取り付け穴23乃至25に、例えば、エプロン移動方向の真中に設けた第2の組の取り付け穴24に、揚げ物器3の取り付けピン41を差し込むことによって、容易に取り付けることができるということである。尚、図1、2からは必ずしも明かではないが、押さえコンベア1が揚げ物器3に取り付けられたとき、コンベアネット13の下側部分は、油槽31(油槽31の油面)とほぼ同じ位置に配置される(後述する図5、図6参照)。逆に、本発明の押さえコンベア1を揚げ物器3から取り外すには、押さえコンベア1を揚げ物器3の上方に持ち上げて、押さえコンベア1の取り付け穴24から揚げ物器3の取り付けピン41を抜いてやるだけでよい。
【0025】
明かなように、押さえコンベア1では、いずれの組の取り付け穴23乃至25に取り付けピン41を対応させるかによって、揚げ物器(上方傾斜面37)に対する押さえコンベア1の位置を決定することができる。例えば、図2に示すように、第2の組の取り付け穴24に取り付けピン41を差し込んだ場合、エプロン移動方向のより上流側に設けた第1の組の取り付け穴23に取り付けピン41を差し込んだときに比べ、押さえコンベア1をエプロン移動方向のより上流側に位置決めすることができる。勿論、取り付け穴を複数設けることにより、操作者は、食材の大きさや種類によって揚げ物器3に対する押さえコンベア1の位置を自由に選択することも可能である。
【0026】
4.押さえコンベアの動作
図5、図6を参照して押さえコンベアの動作を説明する。ここで図5は、揚げ物器3に取り付けられた押さえコンベア1と連結チェーン35の関係を横方向から見た概略図、一方、図6は、押さえコンベア1の特に食材5とコンベアネット13およびその周辺部材との関係を横方向から見た概略図である。
【0027】
図5から明かなように、連結チェーン35が回転すると、この回転に伴って大型スプロケット11が回転(図示矢印D方向に)を始める。大型スプロケット11の回転駆動力は、そのまま回転軸26、環状補助部材28、中型スプロケット16(図4参照)を介して、コンベアネット13に伝達され、この結果、コンベアネット13も大型スプロケット11と同方向に回転し得る。尚、コンベアネット13の回転中、押さえコンベア1は、下流側に向かう方向、つまり図示矢印E方向に力を受けることになるが、取り付けピン41a、41bによって図示矢印方向Fに反力が生じるため、押さえコンベア1がその場所から動いてしまうことはない。明かなように、コンベアネット13は、原則として、大型スプロケット11の回転に同調して回転するが、中型スプロケット16の回転とコンベアネット13の回転が同調し得なくなった場合、例えば、何らかの原因でコンベアネット13の回転が妨げられて中型スプロケット16がコンベアネット13の表面を滑った状態で回転してしまうような場合には、それらは必ずしも同調しない。
【0028】
コンベアネット13が回転すると、図6に示すように、コンベアネット13とエプロン33の協働作用によって、油面に浮き上がっている食材5がコンベアネット13の下側へと引き込まれる。つまり、本発明のコンベアネット13は、油面(油槽)からの食材5の浮き上がりを防止する荷重部材として作用し得る。食材5がより効果的にコンベアネット13の下側に引き込まれるように、押さえコンベア1のエプロン33の移動方向における幅は、相隣り合うエプロン33同士の幅よりも大きいのが好ましい。上述したように、コンベアネット13の下側部分は、何ら拘束をも受けていないため、油槽31中に自重によって多少沈み込み、油面より多少下側に位置付けられる。従って、コンベアネット13の下側部分の、更に下側に引き込まれる食材5は、油槽31の油中に確実に且つ完全に沈められることとなる。その後、エプロン33が移動して、コンベアネット13による押さえつけがなくなると、食材5は、再び油面に浮き上がり、エプロン33によって上方傾斜面37に沿って引上げられて作業完了となる。
【0029】
5.その他
最後に、上の実施形態では、揚げ物器に取り付けピンを押さえコンベアに取り付け穴を設けるとしているが、揚げ物器に取り付け穴を押さえコンベアに取り付けピンを設けてもよい。この場合でも、揚げ物器に対する押さえコンベアの着脱は容易である。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、揚げ物器に対する押さえコンベアの着脱を簡単な操作で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】押さえコンベアを揚げ物器に取り付ける前の揚げ物器の斜視図である。
【図2】押さえコンベアを揚げ物器に取り付けた後の揚げ物器の斜視図である。
【図3】押さえコンベアの拡大斜視図である。
【図4】押さえコンベアの上面図と側面図である。
【図5】揚げ物器に取り付けられた押さえコンベアと連結チェーンとの関係を示す図である。
【図6】押さえコンベアの特に食材とコンベアネットおよびその周辺部材との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 押さえコンベア
3 揚げ物器
5 食材
11 大型スプロケット
13 コンベアネット
24 取り付け穴
31 油槽
33 エプロン
41 取り付けピン

Claims (9)

  1. 連結部材に取り付けられて油槽中を移動し、且つ、前記油槽を前記連結部材の移動方向と交差する方向において仕切る移動部材によって被加熱物を所定の方向に移動させつつ揚げ物を生成するコンベア式連続揚げ物器において、
    前記揚げ物器は、第1取り付け部材を有しており、
    前記揚げ物器に対して、押さえ部材が着脱自在とされており、
    前記押さえ部材は、前記揚げ物器に取り付けられたときに前記連結部材と係合して回転し得る回転係合部と、前記油槽の上部に配置され、前記回転係合部によって前記移動部材の移動に合せて回転して前記被加熱物の浮き上がりを防止し得る荷重部材と、第2取り付け部材と、を有、前記揚げ物器に対して、前記第1取り付け部材と第2取り付け部材を組み合わせることによって取り付けることができることを特徴とする揚げ物器。
  2. 請求項1記載の揚げ物器において、前記第1取り付け部材は突出部であり、前記第2取り付け部材は穴であり、前記押さえ部材を前記揚げ物器に上方から接近させ、前記穴に前記突出部を差し込むことによって、前記押さえ部材を前記揚げ物器に取り付けることができる揚げ物器。
  3. 連結部材に取り付けられて油槽中を移動し、且つ、前記油槽を前記連結部材の移動方向と交差する方向において仕切る移動部材によって被加熱物を所定の方向に移動させつつ揚げ物を生成するコンベア式連続揚げ物器において、
    前記揚げ物器は、前記移動方向と交差する方向において前記油槽の縁に互いに向かい合う突出部を少なくとも1組有しており、
    前記揚げ物器に対して、押さえ部材が着脱自在とされており、
    前記押さえ部材は、前記揚げ物器に取り付けられたときに前記連結部材と係合して該連結部材の回転に伴って前記移動方向に回転し得る回転係合部と、前記油槽の上部に配置され、前記回転係合部によって前記移動部材の移動に合せて回転して前記被加熱物の浮き上がりを防止し得る荷重部材と、前記揚げ物器に取り付けられたときに前記油槽の縁に掛け渡される延長部に設けられた少なくとも1組の穴と、を有、前記揚げ物器に対して、前記穴に前記突出部を差し込むことによって取り付けることができることを特徴とする揚げ物器。
  4. 請求項3記載の揚げ物器において、前記穴は前記移動方向に沿って複数組設けられている揚げ物器。
  5. 請求項3または4記載の揚げ物器において、前記押さえ部材は、前記移動部材の移動方向において、相隣り合う移動部材同士の幅よりも大きい揚げ物器。
  6. 連結部材に取り付けられて油槽中を移動し、且つ、前記油槽を前記連結部材の移動方向と交差する方向において仕切る移動部材によって被加熱物を所定の方向に移動させつつ揚げ物を生成するコンベア式連続揚げ物器において、
    前記揚げ物器は、前記移動方向と交差する方向において前記油槽の縁に互いに向かい合う穴を少なくとも1組有しており、
    前記揚げ物器に対して、押さえ部材が着脱自在とされており、
    前記押さえ部材は、前記揚げ物器に取り付けられたときに前記連結部材と係合して該連結部材の回転に伴って前記移動方向に回転し得る回転係合部と、前記油槽の上部に配置され、前記回転係合部によって前記移動部材の移動に合せて回転して前記被加熱物の浮き上がりを防止し得る荷重部材と、前記揚げ物器に取り付けられたときに前記油槽の縁に掛け渡される延長部に設けられた少なくとも1組の突出部と、を有、前記揚げ物器に対して、前記穴に前記突出部を差し込むことによって取り付けることができることを特徴とする揚げ物器。
  7. 連結部材に取り付けられて油槽中を移動し、且つ、前記油槽を前記連結部材の移動方向と交差する方向において仕切る移動部材によって被加熱物を所定の方向に移動させつつ揚げ物を生成するコンベア式連続揚げ物器に使用する押さえ部材において、
    前記揚げ物器は、第1取り付け部材を有しており、
    前記押さえ部材は、前記揚げ物器に取り付けられたときに前記連結部材と係合して回転し得る回転係合部と、前記油槽の上部に配置され、前記回転係合部によって前記移動部材の移動に合せて回転して前記被加熱物の浮き上がりを防止し得る荷重部材と、第2取り付け部材とを有しており、
    前記第1取り付け部材と第2取り付け部材を組み合わせることによって前記揚げ物器に着脱自在に取り付けられることを特徴とする押さえ部材。
  8. 連結部材に取り付けられて油槽中を移動し、且つ、前記油槽を前記連結部材の移動方向と交差する方向において仕切る移動部材によって被加熱物を所定の方向に移動させつつ揚げ物を生成するコンベア式連続揚げ物器に使用する押さえ部材において、
    前記揚げ物器は、前記移動方向と交差する方向において前記油槽の縁に互いに向かい合う第1取り付け部材を少なくとも1組有しており、
    前記押さえ部材は、前記揚げ物器に取り付けられたときに前記連結部材と係合して該連結部材の回転に伴って回転し得る回転係合部と、前記油槽の上部に配置され、前記回転係合部によって前記移動部材の移動に合せて回転して前記被加熱物の浮き上がりを防止し得る荷重部材と、前記揚げ物器に取り付けられたときに前記油槽の縁に掛け渡される延長部に設けられた少なくとも1組の第2取り付け部材とを有しており、
    前記第1取り付け部材と第2取り付け部材を組み合わせることによって前記揚げ物器に着脱自在に取り付けられることを特徴とする押さえ部材。
  9. 請求項7または8記載の押さえ部材において、前記第1取り付け部材は上方に延びる取り付けピンであり、前記第2取り付け部材は取り付け穴であり、前記押さえ部材を前記揚げ物器に上方から接近させ、前記取り付け穴に前記取り付けピンを差し込むことによって、前記押さえ部材を前記揚げ物器に取り付ける押さえ部材。
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