JP3867434B2 - 階調特性データ作成システム、階調特性データ作成処理プログラムが記録された記録媒体、およびカラーパッチ作成システム - Google Patents

階調特性データ作成システム、階調特性データ作成処理プログラムが記録された記録媒体、およびカラーパッチ作成システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、階調特性データ作成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、比較的高品質な多階調印刷を実行可能な印刷システムでは、プリンタが印刷した印刷物から実測される濃淡レベルを、上位プログラム側から受け取った印刷データ中に含まれる濃淡レベルと一致させるために、カラーキャリブレーションと呼ばれる作業が行われている。
【0003】
このカラーキャリブレーション作業では、互いに異なる複数通りの濃淡レベルを入力レベルとして、それらの入力レベルをプリンタに与えて、各入力レベルに対応する複数のパッチ(=内側が均一な濃度で塗りつぶされた任意形状のパターン;以下、単にパッチという)を印刷し、その印刷された各パッチの濃淡レベルを測色計等で実測して出力レベルとし、プリンタに与えた入力レベルと実測された出力レベルとの対応関係を表す階調特性データを作成して、その階調特性データを含む情報をプロファイル等と呼ばれるデータファイルに保存している。
【0004】
以後、印刷を行う際には、上記データファイルから階調特性データを読み出し、その階調特性データに基づいて、上位プログラム側から受け取った印刷データ中に含まれる濃淡レベルを、プリンタに与えるべき濃淡レベルに変換し、その変換された濃淡レベルをプリンタに与える。これにより、プリンタが印刷した印刷物から実測される濃淡レベルが、上位プログラム側から受け取った印刷データ中に含まれる濃淡レベルと一致するようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記カラーキャリブレーション作業は、完了するまでに相当な時間を要するため、カラーキャリブレーション作業の途中で印刷を実施したくなる場合が多々あった。
【0006】
しかしながら、従来は、印刷されたすべてのパッチの濃淡レベルを実測しない限り、上記階調特性データを作成することができず、印刷を実施することもできなかった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、印刷されたパッチの濃淡レベルを実測する作業を途中で中断しても、階調特性データを作成することのできる階調特性データ作成システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段、および発明の効果】
以下、上記目的を達成するためになされた本発明の特徴について詳述する。
まず、請求項1に記載の階調特性データ作成システムは、
互いに異なるn通り(但し、nは、n≧3を満たす整数)の濃淡レベルを入力レベルとして、該入力レベルをプリンタに与えて、各入力レベルに対応するn個のパッチを実測する順序通りに並べて印刷するとともに、印刷された各パッチの濃淡レベルを実測して出力レベルとし、前記プリンタに与えた入力レベルと前記実測された出力レベルとの対応関係に相当する階調特性データを作成する階調特性データ作成システムにおいて、
前記パッチには、入力レベルとしてプリンタに与え得る上限値および下限値を前記プリンタに与えて印刷された2個のパッチが含まれていて、該2個のパッチの内、後から出力レベルを実測されるパッチが、m番目(但し、mは、2≦m<nを満たす整数)に実測されるような順序に従って、各パッチの出力レベルを順に実測するように構成されていて、
先頭を1番目とする1番目からm番目までのパッチに関しては、必ず出力レベルの実測を要するものの、m+1番目からn番目までのパッチに関しては、任意に出力レベルの実測を中止可能で、
出力レベルを実測したパッチについては、該実測された出力レベルと前記プリンタに与えた入力レベルとの対応関係から前記階調特性データを作成する一方、出力レベルの実測を中止したパッチについては、既に実測済みの出力レベル間を補間して前記階調特性データを作成する
ことを特徴とする。
【0008】
この階調特性データ作成システムは、上記n個のパッチの濃淡レベルを、あらかじめ定められた測定順序に従って実測し、その際、m番目(但し、mは、2≦m<nを満たす整数)のパッチの濃淡レベルを実測し終えると、入力レベルとしてプリンタに与え得る上限値および下限値をプリンタに与えて印刷された2個のパッチ双方について、各濃淡レベルを実測し終える。
【0009】
この時、未だ濃淡レベルを測定していないパッチは、いずれも、上記下限値より上、且つ、上記上限値より下の入力レベルをプリンタに与えて印刷されたパッチである。そのため、これら未測定のパッチの出力レベルは、正確な実測値を求めることも可能であるが、1番目からm番目までのパッチを実測して得た出力レベルに基づいて、その出力レベル間を補間する値を算出することにより、上記実測値の近似値を求めることもできる。
【0010】
そこで、本階調特性データ作成システムにおいては、m+1番目からn番目までのパッチに関し、任意に出力レベルの実測を中止可能として、出力レベルを実測したパッチについては、実測された出力レベルとプリンタに与えた入力レベルとの対応関係から階調特性データを作成する一方、出力レベルの実測を中止したパッチについては、既に実測済みの出力レベル間を補間して得られる近似値とプリンタに与えた入力レベルとの対応関係から階調特性データを作成する。
【0011】
したがって、本階調特性データ作成システムによれば、m+1番目からn番目までのパッチについては、濃淡レベルを実測するか否かが任意となり、少なくともm番目のパッチを実測し終えていれば、印刷されたすべてのパッチの濃淡レベルを実測していなくても、直ちに階調特性データを完成させて印刷を実施することができる。
【0012】
なお、上記m番目を具体的に何番目とすべきかは、2≦m<nを満たす整数の範囲内であれば任意であるが、mを小さい値にするほど、より早期に出力レベルの実測を中止できるようになる。但し、全パッチ数nが比較的大きい値で、上限値と下限値間の補間だけでは、十分に階調特性データの精度を確保できない恐れがある場合は、mをある程度大きな値としておくのもよい。こうすれば、過剰に早期に出力レベルの実測が中止された場合に、極端に精度の低い階調特性データが作成されてしまうことはなくなる。
【0013】
次に、請求項2に記載の階調特性データ作成システムは、
前記n個のパッチを実測する順序通りに並べて印刷しており、その順序は、各パッチを印刷する際にプリンタに与えた入力レベルに基づいてあらかじめ定められた順序であり、先頭を1番目とする1,2番目のパッチの入力レベルは、前記上限値および下限値が選ばれていて、(2k +2)番目(但し、kは、k≧0を満たす整数)から(2k+1 +1)番目までのパッチの入力レベルは、1番目から(2k +1)番目までのパッチを入力レベルの大きさ順に並べた場合に、その並びの中で隣り合う2個のパッチの間を埋めるような入力レベルが選ばれている
ことを特徴とする。
【0014】
この階調特性データ作成システムによれば、n個のパッチを実測する順序通りに並べて印刷しているので、パッチの並び順に従って各パッチの出力レベルを実測するだけで、あらかじめ定められた順序通りに各パッチの出力レベルを実測することができる。
【0015】
また、そのパッチの並び順は、各パッチを印刷する際にプリンタに与えた入力レベルに基づいてあらかじめ定められた順序であり、1,2番目のパッチの入力レベルは、入力レベルとしてプリンタに与え得る上限値および下限値が選ばれているので、2番目のパッチの出力レベルを実測し終えた時点で、上限値と下限値間の補間値を算出可能な状態となる。したがって、この時点で、直ちに階調特性データを完成させて印刷を実施することもできる。
【0016】
さらに、(2k +2)番目(但し、kは、k≧0を満たす整数)から(2k+1+1)番目までのパッチの入力レベルは、1番目から(2k +1)番目までのパッチを入力レベルの大きさ順に並べた場合に、その並びの中で隣り合う2個のパッチの間を埋めるような入力レベルが選ばれている。
【0017】
具体的には、例えば、入力レベル「0」〜「9」までの10個のパッチがある場合を例に挙げて説明すると、1,2番目のパッチの入力レベルは、入力レベルとしてプリンタに与え得る上限値「9」および下限値「0」が選ばれる。ここで選ばれる2つのパッチは、どちらが1番目であってもよく、1番目および2番目のパッチの並び順は、「0,9」または「9,0」の順となる。ここでは「0,9」の順であるとして説明を続ける。3番目のパッチの入力レベルは、1番目および2番目を入力レベルの大きさ順に並べた場合に、1番目の「0」と2番目の「9」との間を埋めるような入力レベル「1」〜「8」のいずれかが選ばれる。「1」〜「8」の中では、これらの値を入力レベルの大きさ順に並べた場合に、その並び順の中で中央に位置するものほど望ましく、この場合「4」または「5」が最も望ましい。ここでは「4」を選び、1番目から3番目が「0,9,4」の順であるものとして説明を続ける。4番目、5番目のパッチの入力レベルは、1番目から3番目を入力レベルの大きさ順「0,4,9」と並べた場合に、その並びの中で隣り合う2個のパッチ「0」と「4」の間を埋めるような入力レベル「1」〜「3」のいずれか、および、「4」と「9」の間を埋めるような入力レベル「5」〜「8」のいずれかが選ばれる。ここでも、上記「1」〜「3」の中では、これらの値を大きさ順に並べた場合に、その並び順の中で中央に位置するものほど望ましく、この場合「2」が最も望ましい。また、「5」〜「8」の中でも、これらの値を大きさ順に並べた場合に、その並び順の中で中央に位置するものほど望ましく、この場合「6」または「7」が最も望ましい。ここでは「2」、「6」を選ぶものとして説明を続ける。こうして選ばれた4番目、5番目のパッチは、どちらが4番目であってもよく、具体的には、1番目から5番目までのパッチの並び順は「0,9,4,2,6」の順、「0,9,4,6,2」の順のいずれであってもよい。ここでは「0,9,4,2,6」の順であるものとして説明を続ける。以下、同じようにして6番目から9番目に並べるべきパッチが選ばれる。すなわち、1番目から5番目までのパッチを、入力レベル順に「0,2,4,6,9」と並べた時の各数値間を埋めるべく、入力レベル「1」、「3」、「5」、「7」のパッチが6番目から9番目までのパッチとして選ばれる。「7」については「8」であってもよいが、ここでは「7」を選んだものとして説明を続ける。こうして選ばれた4つのパッチは、どれが6番目から9番目までのいずれとなってもよく、例えば「0,9,4,2,6,1,3,5,7」の順となる。そして、残る「8」が最後に選ばれ、その結果、「0,9,4,2,6,1,3,5,7,8」という順序が決まることになる。
【0018】
このような順序で、3番目以降のパッチの出力レベルを実測すると、どの時点で実測を中止しても、実測済みのパッチに対応する入力レベルがある数値範囲内に偏って集中してしまうといったことが起こりにくくなる。したがって、実測済みのパッチに対応する入力レベルがある数値範囲内に集中してしまった場合に比べ、未実測のパッチの出力レベルを実測済みのパッチの出力レベル間を補間して算出した際に、補間値の精度が全体的にまんべんなく高くなる。
【0019】
次に、請求項3に記載の階調特性データ作成システムは、
前記プリンタが複数色の着色材を利用して印刷を行うカラープリンタであり、前記複数色のそれぞれに対応する前記階調特性データを作成する
ことを特徴とする。
【0020】
この階調特性データ作成システムによれば、複数色のそれぞれに対応する階調特性データを作成するので、色毎に入力レベルと出力レベルとの関係が異なっていても、その関係を適切に補正することのできる階調特性データが得られる。
ちなみに、上記請求項1または請求項2に記載の構成は、単色印刷を行うプリンタを備えたシステムにおいても採用可能であり、その場合は、1色分の階調特性データを作成すればよい。
【0021】
なお、上記階調データ作成システムは、階調データ作成のための専用システムとして構成することもできるが、他の用途にも使用可能な汎用のコンピュータ・システムを利用して構成することもできる。汎用のコンピュータ・システムを上記階調データ作成システムとして機能させるには、通常、上記請求項4に記載したような記録媒体から、階調特性データ作成処理プログラムをコンピュータ・システムに導入して利用すればよい。
【0022】
記録媒体としては、周知の磁気的に読み取り可能な記録媒体(例えば、フレキシブルディスク等)、あるいは光学的に読み取り可能な記録媒体(例えば、CD−ROM等)など、コンピュータ・システムで利用可能な記録媒体を任意に採用することができる。
【0023】
また、上記階調特性データ作成システムは、請求項5に記載の如きカラーパッチ作成システムをサブシステムとして、そのカラーパッチ作成システムが作成したパッチの出力レベルを実測するシステムと組み合わせて構成することもできる。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について一例を挙げて説明する。
以下に説明する印刷システムは、本発明の階調特性データ作成システムを含むシステムである。この印刷システムは、図1に示すように、パーソナルコンピュータ1(以下、パーソナルコンピュータをPCと略す)、プリンタ2、および測色計3を備えてなり、PC1とプリンタ2の間、およびPC1と測色計3の間は、それぞれ専用のインターフェースケーブル4,5を介してデータ通信可能に接続されている。
【0025】
PC1は、CPU11、ROM12、RAM13、ハードディスク装置14、プリンタ用インターフェース装置15、測色計用インターフェース装置16、および表示装置17などを備え、これらがバス18を介してデータ通信可能に接続されている。CPU11は、ROM12に記憶された各種プログラム、またはハードディスク装置14から読み出されてRAM13に格納された各種プログラムに従って、各種演算および制御対象に対する制御を実行するものである。ROM12は、読み出し専用の記憶素子で、上記各種プログラムの他、書き換えを要しないデータ類なども記憶している。RAM13は、任意に読み書き可能な記憶素子で、ハードディスク装置14から読み出された上記各種プログラムの他、CPU11の各種演算等により得られるデータ類を記憶可能なものである。ハードディスク装置14は、ROM12やRAM13などの主記憶装置内に定常的に格納されることのないプログラムやデータ類をファイルとして記憶する補助記憶装置である。プリンタ用インターフェース装置15は、プリンタ2との間で取り決められた特定の通信プロトコルに従ってプリンタ2との間で双方向のデータ通信を行うものである。測色計用インターフェース装置16も、測色計3との間で取り決められた特定の通信プロトコルに従って測色計3との間で双方向のデータ通信を行うものである。表示装置17は、本システムの利用者が各種データ類を視認できるような形態で表示するためのものである。
【0026】
プリンタ2は、インクジェット式の印字装置21、およびPC用インターフェース装置を備えている。印字装置21は、与えられた印刷データに基づいて、シアン(以下、Cと略す),マゼンタ(以下、Mと略す),イエロー(以下、Yと略す),ブラック(以下、Kと略す)の4色のインクを使ってカラー印刷を実行可能なもので、各色ともそれぞれ256階調の濃淡レベルを持つ多階調印刷を実行可能に構成されている。PC用インターフェース装置22は、上記プリンタ用インターフェース装置15との間でデータ通信を行うものである。
【0027】
測色計3は、読取り装置31、およびPC用インターフェース装置32を備えている。読取り装置31は、測定対象物からの反射光ないし透過光の強度を測定し、その測定対象物の色を3原色に分けたときの各原色毎の濃度を、測色データとして出力するものである。以下の説明では、測定対象物の濃度を実際に測定して測色データを得ることを、濃淡レベルを実測する、または、測色するという。PC用インターフェース装置32は、上記測色計用インターフェース装置16との間でデータ通信を行うものである。
【0028】
次に、キャリブレーションファイルについて説明する。キャリブレーションファイルは、後から詳述するキャリブレーションファイル作成処理を実行すると、ハードディスク装置14内に作成されるデータファイルで、図2に示すように、プリンタ機種d1、インク種類d2、メディア種類d3、印字解像度d4、印字速度d5、および4組のキャリブレーションデータd6〜d9などの情報が記憶されている。
【0029】
この内、プリンタ機種d1には、本実施形態の場合、インクジェットプリンタ、レーザープリンタなどといった記録方式毎に異なるコードが記憶されている。インク種類d2には、染料インク、顔料インク、トナーなどといった着色材の種類を表すコードが記憶されている。メディア種類d3には、普通紙、光沢紙、樹脂フィルムなどの印刷用メディアの種類を表すコードが記憶されている。印字解像度d4には、1インチ当たりのドット数を表す数値データが記憶されている。印字速度d5は、通常印刷、高速印刷といった印字速度を表すコードが記憶されている。
【0030】
また、キャリブレーションデータd6〜d9は、上記C,M,Y,Kの各色に対応するもので、各キャリブレーションデータには、いずれも256個の数値データが記憶されている。これら256個の数値データは、すべて、上位プログラム側において指定された濃淡レベルに一致する濃淡レベルで実際に印刷を行いたい場合にプリンタ2に与えるべき濃淡レベルに該当する数値データであり、指定され得る濃淡レベル(0〜255)の順に、印刷の際に実際にプリンタ2に与えられることになる濃淡レベルを並べてある。したがって、例えば、上位プログラム側において濃淡レベル「200」が指定された場合であれば、キャリブレーションデータ中から、先頭を0番目とする200番目(先頭を1番目とする201番目に同じ)の数値データを読み出すことにより、印刷物から実測される濃淡レベルが「200」となるような印刷を行いたい場合にプリンタ2に与えるべき濃淡レベルを得ることができる。なお、このキャリブレーションデータが、本発明でいう階調特性データに該当する。
【0031】
次に、上記のように構成された印刷システムにおいてPC1のCPU11が、ROM12に記憶されたプログラムに従って実行するキャリブレーションファイル作成処理について、図3に基づいて説明する。
キャリブレーションファイル作成処理を開始すると、CPU11は、まず、プリンタの特性を利用者に選択させる(S101)。この時、表示装置17には、プリンタの特性に関する項目として、プリンタ種類、インク種類、メディア種類、印字解像度、および印字速度の5項目が表示される。各項目とも複数の選択肢があらかじめ用意されているので、利用者は、複数の選択肢の中から適切なもの1つを任意に選択する。
【0032】
続いて、濃淡レベルの実測に必要なカラーパッチをプリンタ2において印刷出力する(S102)。具体的には、CPU11が印刷データを作成してプリンタ2へと伝送する。ここで伝送される印刷データは、上記C,M,Y,Kの各色について、「0」〜「255」の256通りの濃淡レベルを指定して、4×256=1024個のパッチ(本実施形態では、測色計3で濃淡レベルを実測するのに十分な面積を持った四角形のパターン)をプリンタ2に印刷させるためのデータである。この印刷データを受けたプリンタ2は、上記C,M,Y,Kの各色毎に256個のパッチを印刷する。
【0033】
ここで印刷されるカラーパッチは、上記C,M,Y,Kの各色毎の256個のパッチの並び順に特徴がある。より詳しく説明すると、上記C,M,Y,Kの各色とも、上記256個のパッチは、濃淡レベルを実測する順序通りに並べて印刷されていて、その順序は、各パッチを印刷する際にプリンタに与えた入力レベルに基づいてあらかじめ定められた順序で、具体的には、図4に示した順序となっている。
【0034】
図4に示した順序は、1番目(図4中の順番「0」)のパッチとして入力レベルが下限値「0」であるパッチ、2番目(図4中の順番「1」)のパッチとして入力レベルが上限値「255」であるパッチが選ばれ、3番目以降(図4中の順番「2」〜「255」)のパッチとしては、一般式を用いて表現すると、(2k+2)番目(但し、kは、k≧0を満たす整数)から(2k+1 +1)番目までのパッチの入力レベルは、1番目から(2k +1)番目までのパッチを入力レベルの大きさ順に並べた場合に、その並びの中で隣り合う2個のパッチの間を埋めるような入力レベルが選ばれ、特に、上記隣り合う2個のパッチの間を埋めるような入力レベルが複数ある場合には、それら複数の値を大きさ順に並べた場合に、その並び順の中で略中央に位置する値を入力レベルとしている。
【0035】
より具体的には、上記k=0の場合が3番目のパッチに相当し、3番目のパッチの入力レベルは、1番目から2番目までのパッチを入力レベルの大きさ順(「0,255」の順)に並べた場合に、その並びの中で隣り合う2個のパッチの間を埋めるような入力レベル(「1」〜「254」のいずれか)が選ばれる。ここでは、上記隣り合う2個のパッチの間を埋めるような入力レベルが複数あるので、それら複数の値を大きさ順に並べた場合に、その並び順の中で略中央に位置する値「128」を入力レベルとしている。また、上記k=1の場合が4,5番目のパッチに相当し、4番目から5番目までのパッチの入力レベルは、1番目から3番目までのパッチを入力レベルの大きさ順(「0,128,255」の順)に並べた場合に、その並びの中で隣り合う2個のパッチの間を埋めるような入力レベル(「1」〜「127」のいずれか、「129」〜「254」のいずれか)が選ばれる。ここでは、上記隣り合う2個のパッチの間を埋めるような入力レベルが複数あるので、それら複数の値を大きさ順に並べた場合に、その並び順の中で略中央に位置する値「64」,「192」を入力レベルとしている。さらに、上記k=2の場合が6,7,8,9番目のパッチに相当し、6番目から9番目までのパッチの入力レベルは、1番目から5番目までのパッチを入力レベルの大きさ順(「0,64,128,192,255」の順)に並べた場合に、その並びの中で隣り合う2個のパッチの間を埋めるような入力レベル(「1」〜「63」のいずれか、「65」〜「127」のいずれか、「129」〜「191」のいずれか、「193」〜「254」のいずれか)が選ばれる。ここでは、上記隣り合う2個のパッチの間を埋めるような入力レベルが複数あるので、それら複数の値を大きさ順に並べた場合に、その並び順の中で略中央に位置する値「32」,「96」,「160」,「224」を入力レベルとしている。以下、同様にして上記k=7の場合までを算出すれば、256番目までの順序が決まる。
【0036】
以上の順序決定手順では、隣り合う2個のパッチの間を埋めるような入力レベルが複数あれば(例えば「1」〜「254」であれば)、それら複数の値を大きさ順に並べた場合に、その並び順の中で略中央に位置する値(例えば「128」)を入力レベルとしているが、必ずしも並び順の中で略中央に位置する値を選ばなければならない訳ではなく、極端な例としては下限値や上限値(例えば「1」や「254」)でもよい。但し、測定点をより分散させるという観点からは、上記並び順の中で略中央に位置する値ほど望ましく、概ね中央付近の値(例えば「120」〜「140」程度の値)であれば良好であり、最も中央に位置する値(例えば「127」か「128」)が最善である。
【0037】
また、以上の順序決定手順において、1,2番目は入れ替わっても構わない。また、4,5番目が入れ替わっても構わない。6,7,8,9番目が、どのように入れ替わっても構わない。以下、上記kが同値となるものは、互いにどのように入れ替わっても構わない。図4に例示した並び順は、これらどのように入れ替わっても構わない値については、より小さい値が先頭側に並ぶように並び順を選んである。
【0038】
さて続いて、上記S102の処理で印刷されたカラーパッチを対象にして、測色計3を使って各パッチの濃淡レベルを実測する(S103)。このS103の処理は、C,M,Y,Kの各色毎に実行される処理で、詳しくは図5に示すような処理となる。
【0039】
まず、測色計3によって1個のパッチの濃淡レベルが実測されたら(S111)、その濃淡レベル(以下、この濃淡レベルを実出力レベルという)をPC1に取り込む(S112)。各色の256個のパッチは、上記S102の処理の説明において詳述した順序に従って実測される。PC1は、各パッチの濃淡レベルが正しい順序に従って実測されることを前提として、各パッチの濃淡レベルを取り込む。
【0040】
続いて、取り込んだ実出力レベルをファイルに保存し(S113)、濃淡レベルの実測作業を続けるか否かをチェックする(S114)。
ここで、利用者が測色作業を中断する旨の指令を入力しておらず、且つ、256番目のパッチの濃淡レベルを実測していなければ、濃淡レベルの実測作業を続けると判断し(S114:YES)、S111の処理へと戻る。
【0041】
一方、利用者が測色作業を中断する旨の指令を入力しているか、あるいは、256番目のパッチの濃淡レベルを実測し終えていれば、濃淡レベルの実測作業を終えると判断し(S114:NO)、本処理を終了する。
こうして濃淡レベルの実測作業を終えたら、図3におけるS103の処理を終えたことになるので、続いて、キャリブレーションデータを作成する。(S104)。このS104の処理は、C,M,Y,Kの各色毎に実行される処理で、詳しくは図6に示すような処理となる。
【0042】
まず、上記S113の処理で保存した実出力レベルをファイルから読み出し(S121)、また、S121で読み出した実出力レベルが得られるパッチを印刷する際にプリンタ2に与えられた入力レベルを別のファイルから読み出す(S122)。そして、これら2値の対応関係を表すテーブルを作成する(S123)。具体的には、プリンタ2に与えられた入力レベルを読み出しアドレスのオフセット値として、そのアドレスの示すテーブル内の記憶領域に実出力レベルを格納する。
【0043】
続いて、上記S113の処理で保存した実出力レベルがまだ残っているか否かをチェックし(S124)、残っていれば(S124:NO)、上記S121の処理へと戻る。これにより、上記S113の処理で保存した実出力レベルが残っている間は、上記S121〜S124の処理が繰り返され、テーブル内の所定の記憶領域に実出力レベルが格納されてゆく。
【0044】
そして、上記S113の処理で保存した実出力レベルがすべてテーブル内の所定の記憶領域に格納されたら(S124:YES)、続いて、テーブル内に、入力レベル「0」〜「255」に対応する実出力レベルがすべて揃っているか否かをチェックする(S125)。
【0045】
ここで、実出力レベルがすべて揃っていない場合は(S125:NO)、格納済みの実出力レベル間を直線補間して、入力レベル「0」〜「255」のすべてに対応する実出力レベルをテーブル内に格納することにより、キャリブレーションデータを完成させる(S126)。なお、格納済みの実出力レベル間を補間するデータを求める方法は、直線補間に限らず、例えば、最小二乗法などによって最も確からしい近似式を求めて、二次曲線等で補間してもよい。
【0046】
以上のS121〜S126の処理が各色毎に実行されて、4組のキャリブレーションデータが作成されることになる。ちなみに、上記の説明では、過剰に説明が煩雑になるのを避けるため、実出力レベルとして測色計3から「0」〜「255」の値が得られるものとして説明を行ったが、測色計3が出力する測色データは、あらかじめ決められた単位系に準じた濃度や反射率であればよく、その場合、測色計3から得られる濃度や反射率を、「0」〜「255」の値をとるように正規化すればよい。具体例を挙げれば、測色計から得られる値が濃度の場合、0〜2.0程度の値が得られるので、これらを正規化してプリンタ2に与える濃淡レベル0〜255に相当する分布を持つ値にする。この場合であれば、下記数式1に基づいて、パッチを実測して得た測色値D、最小測色値Dmin、最大測色値Dmaxから、プリンタに与える濃淡レベルLEVを算出することができる。
【0047】
【数1】
LEV=(10-D−10-Dmin)/(10-Dmax−10-Dmin)×255
こうしてキャリブレーションデータが完成したら、図3におけるS103の処理を終えたことになるので、続いて、S101の処理において選択されたプリンタ特性とS103の処理によって作成された4組のキャリブレーションデータを、キャリブレーションファイルとして保存する(S105)。
【0048】
以後、印刷を行う際には、上記キャリブレーションファイルからキャリブレーションデータを読み出し、そのキャリブレーションデータに基づいて、上位プログラム側から受け取った印刷データ中に含まれる濃淡レベルを、プリンタに与えるべき濃淡レベルに変換し、その変換された濃淡レベルをプリンタに与える。これにより、プリンタが印刷した印刷物から実測される濃淡レベルが、上位プログラム側から受け取った印刷データ中に含まれる濃淡レベルと一致するようになる。
【0049】
以上説明したように、この印刷システムによれば、濃淡レベルを実測する順序が3番目以降のパッチについては、濃淡レベルを実測するか否かが任意であり、少なくとも2番目のパッチを実測し終えていれば、印刷されたすべてのパッチの濃淡レベルを実測していなくても、直ちに階調特性データを完成させて印刷を実施することができる。
【0050】
特に、3番目以降のパッチは、その入力レベルが実測済みのパッチの入力レベル間を均等に埋めてゆくような順序で並べられているので、どの時点で実測を中止しても、実測済みのパッチに対応する入力レベルがある数値範囲内に偏って集中してしまうといったことが起こりにくくなっている。したがって、実測済みのパッチに対応する入力レベルがある数値範囲内に集中してしまった場合に比べ、未実測のパッチの出力レベルを実測済みのパッチの出力レベル間を補間して算出した際に、補間値の精度が全体的にまんべんなく高くなる。
【0051】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記以外の形態でも実施可能であり、上記の具体的形態に限定されるものではない。
例えば、上記印刷システムでは、入力レベルとしてプリンタ2に与え得る上限値および下限値を与えて印刷したパッチを、1,2番目に実測するパッチとして配列したが、これらが3番目以降となってもよい。具体的には、例えば、1,2,3番目のパッチの入力レベルが「0,128,255」となっていてもよい。
【0052】
また、上記印刷システムにおいて、プリンタ2は、カラープリンタである旨の説明を行ったが、多階調の印刷ができる単色プリンタにおいても濃淡レベルの調整を行う際には、上記と同様の手法で階調特性データを作成してデータファイルに保存しておき、その階調特性データを印刷時に利用するとよく、その場合も本発明の構成を採用することができる。また、上記印刷システムでは、階調特性データをインクの色数分だけ作成していたが、2以上のインクを組み合わせて得られる混色について、同種の階調特性データを作成してもよい。
【0053】
また、上記印刷システムは、PC1にプリンタ2および測色計3の双方を接続してあったが、プリンタおよび測色計のそれぞれにPCを接続して、プリンタおよびPCからなるカラーパッチ作成システムと、測色計およびPCからなるキャリブレーションデータ作成システムを構成し、これら2つのシステムをサブシステムとする印刷システムを構成してもよく、その場合もキャリブレーションデータ作成システムにおいて、本発明の構成を採用することができる。
【0054】
この場合、カラーパッチ作成システムが、最終的に必要な印刷を行うことになるので、キャリブレーションデータ作成システム側で作成したキャリブレーションデータを含むデータファイルを、カラーパッチ作成システム側からアクセスできなければならないが、これは、両サブシステム間をLAN(ローカルエリアネットワーク)などの通信手段を介して接続することによって実現できる。あるいは、キャリブレーションデータを含むデータファイルを、キャリブレーションデータ作成システム側でFD等の可搬性のある記録媒体に記録して、それをカラーパッチ作成システム側で読み取るようにしても、カラーパッチ作成システム側で最終的に必要な印刷を行うことができ、これなら両サブシステム間でのデータ通信ができなくても構わない。また、いくつかのサブシステムを通信手段を介して接続してなるネットワーク全体の中に、複数のPC、複数のプリンタ、あるいは複数の測色計が存在する場合には、その中から任意にPC、プリンタ、あるいは測色計を組み合わせて、上記カラーパッチ作成システムやキャリブレーションデータ作成システムを構成することもできる。
【0055】
また、上記印刷システムにおいて、プリンタ2は、インクジェットプリンタである旨の説明を行ったが、記録方式がインクジェット式以外のものであっても、多階調の印刷ができる記録方式であれば、上記と同様の手法で階調特性データを作成してデータファイルに保存しておき、その階調特性データを印刷時に利用するとよく、その場合も本発明の構成を採用することができる。
なお、上記印刷システムにおいて、PC1は、キャリブレーションファイル作成処理プログラムや印刷処理プログラムをROM12に記憶していたが、この種のプログラムをハードディスク装置14に記憶しておいて、必要がある場合にRAM13に読み出して、各処理を実行するように構成してもよいのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態として例示した印刷システムのブロック図である。
【図2】 キャリブレーションファイルのデータ構造図である。
【図3】 キャリブレーションファイル作成処理のフローチャートである。
【図4】 カラーパッチの配列の順番と入力レベルとの対応表である。
【図5】 濃淡レベル実測処理のフローチャートである。
【図6】 キャリブレーションデータ作成処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・パーソナルコンピュータ、2・・・プリンタ、3・・・測色計、4,5・・・インターフェースケーブル、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・ハードディスク装置、15・・・プリンタ用インターフェース装置、16・・・測色計用インターフェース装置、17・・・表示装置、18・・・バス、21・・・印字装置、22・・・PC用インターフェース装置、31・・・読取り装置、32・・・PC用インターフェース装置。

Claims (5)

  1. 互いに異なるn通り(但し、nは、n≧3を満たす整数)の濃淡レベルを入力レベルとして、該入力レベルをプリンタに与えて、各入力レベルに対応するn個のパッチを実測する順序通りに並べて印刷するとともに、印刷された各パッチの濃淡レベルを実測して出力レベルとし、前記プリンタに与えた入力レベルと前記実測された出力レベルとの対応関係に相当する階調特性データを作成する階調特性データ作成システムにおいて、
    前記パッチには、入力レベルとしてプリンタに与え得る上限値および下限値を前記プリンタに与えて印刷された2個のパッチが含まれていて、該2個のパッチの内、後から出力レベルを実測されるパッチが、m番目(但し、mは、2≦m<nを満たす整数)に実測されるような順序に従って、各パッチの出力レベルを順に実測するように構成されていて、
    先頭を1番目とする1番目からm番目までのパッチに関しては、必ず出力レベルの実測を要するものの、m+1番目からn番目までのパッチに関しては、任意に出力レベルの実測を中止可能で、
    出力レベルを実測したパッチについては、該実測された出力レベルと前記プリンタに与えた入力レベルとの対応関係から前記階調特性データを作成する一方、出力レベルの実測を中止したパッチについては、既に実測済みの出力レベル間を補間して前記階調特性データを作成する
    ことを特徴とする階調特性データ作成システム。
  2. 前記n個のパッチを実測する順序通りに並べて印刷しており、その順序は、各パッチを印刷する際にプリンタに与えた入力レベルに基づいてあらかじめ定められた順序であり、先頭を1番目とする1,2番目のパッチの入力レベルは、前記上限値および下限値が選ばれていて、(2k +2)番目(但し、kは、k≧0を満たす整数)から(2k+1 +1)番目までのパッチの入力レベルは、1番目から(2k +1)番目までのパッチを入力レベルの大きさ順に並べた場合に、その並びの中で隣り合う2個のパッチの間を埋めるような入力レベルが選ばれている
    ことを特徴とする請求項1に記載の階調特性データ作成システム。
  3. 前記プリンタが複数色の着色材を利用して印刷を行うカラープリンタであり、前記複数色のそれぞれに対応する前記階調特性データを作成する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の階調特性データ作成システム。
  4. 互いに異なるn通り(但し、nは、n≧3を満たす整数)の濃淡レベルを入力レベルとして、該入力レベルをプリンタに与えて、各入力レベルに対応するn個のパッチを実測する順序通りに並べて印刷するとともに、印刷された各パッチの濃淡レベルを実測して出力レベルとし、前記プリンタに与えた入力レベルと前記実測された出力レベルとの対応関係に相当する階調特性データを作成する階調特性データ作成処理を、コンピュータ・システムに実行させるための階調特性データ作成処理プログラムが記録された記録媒体であって、
    前記パッチには、入力レベルとしてプリンタに与え得る上限値および下限値を前記プリンタに与えて印刷された2個のパッチが含まれていて、該2個のパッチの内、後から出力レベルを実測されるパッチが、m番目(但し、mは、2≦m<nを満たす整数)に実測されるような順序に従って、各パッチの出力レベルを順に実測するように構成されていて、
    先頭を1番目とする1番目からm番目までのパッチに関しては、必ず出力レベルの実測を要するものの、m+1番目からn番目までのパッチに関しては、任意に出力レベルの実測を中止可能で、
    出力レベルを実測したパッチについては、該実測された出力レベルと前記プリンタに与えた入力レベルとの対応関係から前記階調特性データを作成する一方、出力レベルの実測を中止したパッチについては、既に実測済みの出力レベル間を補間して前記階調特性データを作成する
    ことを特徴とする階調特性データ作成処理プログラムが記録された記録媒体。
  5. 互いに異なるn通り(但し、nは、n≧3を満たす整数)の濃淡レベルを入力レベルとして、該入力レベルをプリンタに与えて、各入力レベルに対応するn個のパッチを、あらかじめ定められた実測する順序通りに並べて印刷するカラーパッチ作成システムであって、
    前記n個のパッチを、各パッチを印刷する際にプリンタに与えた入力レベルに基づいてあらかじめ定められた順序通りに並べて印刷しており、先頭を1番目とする1,2番目のパッチの入力レベルは、入力レベルとしてプリンタに与え得る上限値および下限値が選ばれていて、(2k +2)番目(但し、kは、k≧0を満たす整数)から(2k+1 +1)番目までのパッチの入力レベルは、1番目から(2k +1)番目までのパッチを入力レベルの大きさ順に並べた場合に、その並びの中で隣り合う2個のパッチの間を埋めるような入力レベルが選ばれている
    ことを特徴とするカラーパッチ作成システム。
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