JP3866190B2 - 包装用支持体、包装部材及び冊子体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
【0002】
本発明は、冊子体(例えば本、書籍、雑誌、パンフレット、カタログ、小冊子などがあるが、これに限定しない)に包装部材を添付する技術に関する。
【従来技術】
従来より、例えば、CDやDVD等の薄い物品が添付された雑誌が販売されたり、また、例えば、ハンコや積み木等の厚みのある物品でさえも学習用書籍等に添付されて販売されるといったように、雑誌や書籍などの冊子体に様々なもの(例えば、前述したCD、DVD、ハンコ、積み木、以外にも、折り畳み傘、買い物袋、パズルなどがあるが、これに限定しない)をして販売・配布されることがある。
【0003】
このように、冊子体に、何か物品を添付して販売・配布する際には、添付した物品が動かないように支持する必要がある場合がある。例えば、CDやDVD等を雑誌に添付する際には、CDやDVDが収納された収納袋を、雑誌の表紙の裏等に添付するのが一般的であるが、このようにCDやDVDが添付された雑誌を動かすことによって、CDやDVDが収納された収納袋の中で動いてしまい、その結果、収納袋と擦れ合ってキズが付き、再生が困難になってしまったりすることが考えられる。また、例えば、積み木なども、書籍等に添付するには収納箱に入れて、箱ごと添付するのが一般的であるが、積み木が添付された書籍を動かすことによって、収納箱の中で移動し、整列状態が維持されなくなってしまうことが考えられる。整列状態が維持されないと、外観を損ねるだけでなく、互いにぶつかり合ってキズがついたりしてしまうことが考えられる。このように、添付した物品に傷が付いてしまったり、整列状態の維持が困難になってしまったりすると、これらが添付された雑誌や書籍全体の商品価値が下がってしまう。雑誌等の冊子体は、たいていが持ち運びされるものであるため、冊子体の移動の際に、添付した物品までもが、収納袋等の中で動いてしまうことにより、雑誌等全体の商品価値が下がってしまう、ということは非常に重要な問題である。そこで、冊子体に何か物品を添付したい場合に、添付した物品が動かないように支持する支持体が求められていた。
【0004】
ここで、特許文献1には、外部から衝撃が加わっても収納した収納物が動かないように工夫された包装用支持体が開示されている。この包装用支持体は、ダンボールなどの基板に貫通孔を設け、更に、前記貫通孔の内周縁に沿って折り曲げることが可能な複数の支持片を設けたものである。収納物が貫通孔に挿着されると、貫通孔の内周縁に沿って設けられた折目線で折り曲がった支持片が収納物の胴部と当接する。そして、このように当接した支持片と貫通孔の内周縁とによって収納物を支持することを可能としている。しかし、特許文献1には以下のような問題を有していた。
【0005】
すなわち、特許文献1が開示している包装用支持体は、支持片が貫通孔の内周縁に沿って折り曲げ可能になるように折目線を設けなくてはならない。これは、特許文献1によって支持される収納物が、円錐状のものであり、更に、カップヌードルのカップのように大きいものであることに起因する。しかし、本願出願人が保持したいものは、雑誌等の冊子体に添付される大きさのものであり、比較的小さいものである。したがって、特許文献1記載の発明を応用しようとすると、支持片がとても小さくなるため、そこに折目線を設けることが困難であるという問題を有していた。更に、折目線を設けるという新たな工程が必要になるため、製造コストを上げる要因となっていた。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−278471号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本願発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、冊子体に物品を添付する場合に、添付した物品が動かない、包装用支持体、包装部材及び冊子体を提示することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本願発明の請求項1は基板と、前記基板に設けられ、収納物を挿着するための、貫通孔とを有する包装用支持体において、前記基板は、上基板と、組み立て時に上基板と略平行に対向する下基板と、上基板と下基板を連接する少なくとも一つの連接基板と、を有し、前記上基板に設けられ、収納物を挿着する上貫通孔と、前記上貫通孔に有り、収納物の外周よりも大きい上内周縁と、前記上内周縁に設けられ、収納物を支持する上支持片と、前記上支持片に有り、収納物に略接することで収納物を係止する上係止部と、前記下基板に、前記上基板に設けられた上貫通孔と、組み立て時に略同一位置になるように設けられた収納物を挿着する下貫通孔と、前記下貫通孔に有り、収納物の外周よりも大きい下内周縁と、前記下内周縁に設けられ、収納物を支持する下支持片と、前記下支持片に有り、収納物に略接することで収納物を係止する下係止部と、を有し、前記上支持片の上係止部による係止と、前記下支持片の下係止部による係止とによって収納物を支持固定することを特徴とする包装用支持体である。
【0009】
すなわち、本願発明の請求項1記載の発明によれば、基板と、前記基板に設けられ、収納物を挿着するための、貫通孔とを有する包装用支持体において、前記基板は、上基板と、組み立て時に上基板と略平行に対向する下基板と、上基板と下基板を連接する少なくとも一つの連接基板と、を有し、前記上基板に設けられ、収納物を挿着する上貫通孔と、前記上貫通孔に有り、収納物の外周よりも大きい上内周縁と、前記上内周縁に設けられ、収納物を支持する上支持片と、前記上支持片に有り、収納物に略接することで収納物を係止する上係止部と、前記上基板に設けられた上貫通孔と、組み立て時に略同一位置になるように設けられた収納物を挿着する下貫通孔と、前記下貫通孔に有り、収納物の外周よりも大きい下内周縁と、前記下内周縁に設けられ、収納物を支持する下支持片と、前記下支持片に有り、収納物に略接することで収納物を係止する下係止部と、を有しているため、上係止部と下係止部が収納物に略接して係止することによって収納物を支持固定することが可能となる。つまり、貫通孔に収納物が挿着されると、上係止部と下係止部が、挿着された収納物の胴部と接触して収納物を係止する役割を果たすため、収納物をこれら上係止部及び下係部による係止によって支持固定することが可能となる。更に、上係止部及び下係止部は折り曲げることを必要としないため、新たな工程を設ける必要がないだけでなく、上係止部及び下係止部は上支持片及び下支持片の一部であり、更に、上支持片及び下支持片は、共に、上基板及び下基板に貫通孔を打ち抜く工程によって形成することが可能である。したがって、製造コストを押さえることが可能となる。
【0010】
ここで、係止部(上係止部及び下係止部)を有する支持片(上支持片及び下支持片)には、クッション性を有するもの(例えば、紙、スポンジ、発泡スチロール等。ただし、これに限定するわけではない)を採用する事が好ましい。係止部を有する支持片に紙などのクッション性を有するものを採用し、かつ、係止部を収納物の外周よりも内側になるように、つまり、収納物を挿着したときに係止部が多少食い込むように設けることにより、収納物をより効果的に係止することが可能となる。すなわち、係止部を、収納物の胴部に多少食い込むように設けても、係止部にクッション性があるため、係止部が収縮することによって収納物を装着することが可能であり、更に、収納物を挿着後は、係止部にクッション性があるため、収縮した係止部が再び元に戻ろうとする力が働いて、収納物をより強い力で係止することが可能となる。また、前述したように、係止部は支持片の一部であり、支持片は基板に貫通孔を打ち抜くと同時に形成することが可能であるため、基板も、紙等のクッション性を有するものであることが好ましい。
【0011】
また、本願発明によれば、貫通孔が収納物の外周よりも大きい内周縁を有し、かつ、支持片にある係止部が収納物を係止するため、収納物の挿着をし易くすることが可能となる。すなわち、例えば、貫通孔を収納物の外周と略同じ大きさにし、貫通孔全体で収納物を係止するようにしてしまうと、収納物の挿着時に、収納物を挿着し難いため、作業時間能率が低下してしまったり、収納物を貫通孔に合わせようとして貫通孔の周囲に傷をつけてしまったりすることが考えられる。しかし、本願発明によれば、貫通孔が収納物の外周よりも大きい内周縁を有し、かつ、支持片にある係止部が収納物を係止するため、収納物を貫通孔に挿着しやすくすることが可能となる。更に、貫通孔は、収納物の外周よりも大きい内周縁を有しているため、収納物を貫通孔に合わせやすくなり、貫通孔の周囲に余計な傷をつけてしまう可能性を低くすることが可能となる。このことは、収納物が四角形などのように角を持っている場合、特に効果がある。
【0012】
また、本願発明によれば、貫通孔が収納物の外周よりも大きい内周縁を有し、かつ、支持片にある係止部が収納物を係止するため、挿着された収納物の取り出しも容易にすることが可能であり、その結果、包装用支持体を再利用することが可能となる。すなわち、例えば、貫通孔を収納物の外周と略同じ大きさにし、貫通孔全体で収納物を係止するようにした包装用支持体の場合では、挿着された収納物を取り出す際に、収納物がある程度基板よりも突出しており、その突出した部分を引っ張ることによって取り出すことが可能な場合はよいが、突出した部分が殆ど無く、掴むことができないような場合や、全く突出した部分がないような場合では、収納物を取り出すための切りこみを包装用支持体に設けておく等のように、挿着した収納物を取り出すためには包装用支持体を壊さなければならかった。更に、包装用支持体を壊してしまうため、再利用することができなかった。しかし、本願発明の包装用支持体は、収納物の外周よりも大きい内周縁を有しているため、この内周縁を利用することによって、包装用支持体を壊すことなく収納物を取り出すことが可能となる。すなわち、挿着した収納物が基板よりも殆ど突出していないため掴むことができないような場合や、全く突出した部分がないような場合では、内周縁をちょうど指が入るくらいまで大きく設けるれば、この大きく設けられた内周縁に指を入れて収納物を掴むことによって取り出せるようになる。したがって、包装用支持体を壊すことなく挿着された収納物を取り出すことが可能となり、包装用支持体を再利用することが可能となる。
【0013】
特に、雑誌や学習用の書籍などに添付される物品は、その多くが何度も使用されるものである。例えば、幼児向けの文字学習用の書籍に積み木が添付されており、幼児は添付された積み木を用いながら書籍に書かれている問題に答えるという場合がある。この場合、幼児は何度も書籍を開いて、積み木を用いながら文字を学習することが予想され、積み木はその書籍にとってなくてはならないものとなる。この場合に、一度包装用支持体から積み木を取り出すと、包装用支持体が使用できなくなってしまうのでは、取り出した積み木を無くしてしまわぬように書籍とは別に管理しなくてはならなくなってしまう。これは使用者(この場合は幼児の親に該当すると考えられる)にとってかなりの負担である。したがって、包装用支持体が再利用可能になることは、冊子体に添付される物品は常に冊子体と共になければならないという特有の事情により、とても重要なことである。
【0014】
また、前述した例のように、添付された物品は、冊子体を読むたびに何度も出し入れされるものであり、この際に出し入れが困難であると、不快感を与えてしまうことになる。楽しむために購入する冊子体において、購入者に不快感を与えてしまうことはとても重要な問題である。前述したように、本願発明によれば、貫通孔が収納物の外周よりも大きい内周縁を有し、かつ、支持片にある係止部が収納物を係止するため、収納物の出し入れは容易に行うことが可能であり、購入者に不快感を与えてしまう恐れを少なくすることが可能となる。すなわち、本願発明によれば、貫通孔が収納物の外周よりも大きい内周縁を有し、かつ、支持片にある係止部が収納物を係止するため、冊子体を読むたびに何度も出し入れする、また、常に冊子体と共にある必要がある、という冊子体に添付された物品の特有の事情により、特に重要な、収納物の出し入れが容易であるということを可能にしている。
【0015】
ここで、収納物の外周とは、収納物の胴部の外周であり、更に詳しく説明すると、収納物を挿着する方向に対して直角の断面の周である。
【0016】
また、略接するとは、接する事が好ましいが、収納物を貫通孔に挿着しにくい場合は貫通孔を多少大きくし、係止部の全てが完全に収納物に接しないようにしてもよい。また、クッション性のあるものを係止部に採用した場合では、前述したように、係止部が収納物の内周よりも内側になるように設け、係止部を収縮させて収納物と接触させることも可能である。
【0017】
また、本願発明の請求項1記載の発明の包装用支持体では、CDやDVD、メモ帳などのように、基板の厚みと略同じ厚みの物品を支持することが可能なことはもちろん、基板の厚さよりも厚くなることが予想される物品、例えば、三角錐、三角柱、四角錐、四角柱、四面体、多角錐、多角柱、多面体、直方体、立方体、角錐、角柱、六面体、ピラミッド形、円錐、円柱、円筒、球、球形、球状、半球、キュービック状等の物品も支持することが可能である。また、CDやDVDなどのように基板と略同じ厚みを支持する際には、前述したように内周縁を指が入る程度の大きさにすることが好ましい。
【0020】
また、本願発明の包装用支持体では、上係止部と下係止部を有するため、基板の厚みと略同じ厚みの物品を支持することが可能であるのはもちろんのこと、基板の厚さよりも厚くなることが予想される物品、例えば、三角錐、三角柱、四角錐、四角柱、四面体、多角錐、多角柱、多面体、直方体、立方体、角錐、角柱、六面体、ピラミッド型、円錐、円柱、円筒、球、球形、球状、半球、キュービック状等の物品も、その上部と下部を係止することが可能となるので、安定して支持固定することが可能となる。更に、上係止部と下係止部は折り曲げることを必要としないため、新たな工程を設ける必要がないだけでなく、上支持片、下支持片、上係止部、下係止部は、基板に上貫通孔と下貫通孔を打ち抜く工程によって形成することが可能であるため、製造コストを押さえることが可能となる。
【0021】
ここで、上基板に設けられた上貫通孔と、組み立て時に略同一位置になるよう設けられた収納物を挿着する下貫通孔とは、例えば、上基板に設けられた上貫通孔の中心と下基板に設けられた下貫通中心とが略同一直線上に並ぶように設けるということである。
【0022】
また、上貫通孔と下貫通孔の大きさを、挿着する収納物のうち係止部で係止される個所の大きさに合わせることにより、例えば、球状や錐状の物品も収納することが可能となる。
【0023】
また、本願発明の請求項2は、前記上支持片に設けられた上係止部と、前記下支持片に設けられた下係止部とが組み立て時に略同一位置になるように形成されたことを特徴とする請求項1記載の包装用支持体である。
【0024】
すなわち、本願発明の請求項2によれば、上係止部と下係止部が組み立て時に略同一位置になるように形成されているため、物品を上下の貫通孔に挿着したのち、ある一定方向に強い力が加わるように長時間傾けていても、支持片が折れ曲がるのを防ぐ事が可能となる。つまり、上下の係止部が同じ位置になるように設けられているため、上係止部と下係止部とで、加わった力を分散することが可能となる。その結果、どれか一つの支持片に強く力が加わることにより支持片が曲がってしまうことを防ぐ事が可能となる。
【0025】
つまり、冊子体は、立て掛けることが多いものであり、通常は背表紙が見えるように本棚等に立て掛けられる。この冊子体に、物品が挿着された本願発明の包装用支持体を使用して物品が添付されていた場合を考えてみると、装着された物品の重さは当然、本の下側にかかることになり、その結果、貫通孔の下側に設けた支持片が曲がってしまうことが考えられる。例えば、下側に設けた支持片が一つだけの場合、その支持片の係止部に収納された物品の重さが集中することにより、支持片が曲がってしまい、収納した物品の整列状態を保てなくなってしまうことも考えられる。よって、下側に設ける上係止部と下係止部を略同一位置になるように形成することによって、支持片にかかる力を上係止部と下係止部とに分散することが可能となり、支持片が曲がってしまうことを防ぐ事が可能となる。
【0026】
また、本願発明の請求項3は、請求項1又は請求項2記載の包装用支持体と、収納物と、前記収納物を収納した包装用支持体を収納する包装体と、を有することを特徴とする包装部材である。
【0027】
すなわち、本願発明の請求項3によれば、包装部材が、前記収納物を収納した包装用支持体を収納する包装体を有しているため、雑誌等に添付することが可能となる。
【0028】
ここで、包装体とは、貫通孔に挿着された収納物が前後に押されることにより貫通孔から外れてしまうことを防ぐ事ができるものであり、具体的には、袋状や箱状のもの、更には、1枚のシート状のものである。収納物は、包装物支持体の貫通孔に設けられた係止部によって係止されているため、左右の揺れによって貫通孔から外れてしまう可能性は低いが、収納物が何かの拍子に前後に押されることによって貫通孔から外れてしまうことは十分考えられる。よって、包装体は、前後を包装することが可能であればよく、例えば、包装用支持体をこの字状に覆うだけでもよい。貫通孔に収納物が装着された包装用支持体を、包装体で覆うことによって、収納物が貫通孔から外れてしまうことを防ぐ事が可能となり、冊子体に添付することが可能となる。
【0029】
また、本願発明の請求項4は、前記包装体は、少なくともその一部に透明部分を有していることを特徴とする請求項3記載の包装部材である。
【0030】
すなわち、本願発明の請求項4によれば、包装体に透明部分を設けることによって挿着した収納物が見えるようになり、外観を向上することが可能となる。また、生産時においても挿着した収納物が目視可能となるため、不良品の発見を容易にすることが可能となる。
【0031】
また、本願発明の請求項5は、前記包装部材は添付する冊子体の大きさに略等しいことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の包装部材である。
【0032】
すなわち、本願発明の請求項5によれば、包装部材の大きさが冊子体の大きさに略等しいので、冊子体を積み上げたとき、冊子体が部分的に歪むことなく、安定して積み上げることが可能となる。また、収納物に対して、冊子体が大きい場合では、貫通孔以外の部分、すなわち、基板や包装体の表面を有効に使用することが可能となり、例えば、貫通孔にある内周縁を、収納物の取り出しを容易にするために、指が入る程度の大きさに設けることも可能となるし、印刷スペースとして、文字、画像等の情報量を増やすことも可能となる。
【0033】
また、本願発明の請求項6は、請求項3乃至請求項5いづれか一つに記載の包装部材を添付したことを特徴とする冊子体である。
【0034】
すなわち、本願発明の請求項6によれば、請求項3乃至請求項5いづれか一つに記載の包装部材を冊子体に添付したことによって、冊子体が動いても、添付された包装部材内の物品は本願発明の包装用支持体に支持されているので動くことは無く、物品に傷がつくことを防ぐ事が可能となる。また、冊子体が動いても、添付された包装部材内の物品は本願発明の包装用支持体に支持されているので整列状態を維持することが可能となり、外観を損ねてしまうことを防ぐ事が可能となる。これらの結果、物品が添付された冊子体全体の商品価値が下がってしまうことを防ぐ事が可能となる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本願発明における包装用支持体、包装部材及び冊子体の正面図である。
図1において、1は冊子体、2は収納物である積み木、3は包装部材、4は包装体、5は包装用支持体、6は包装用支持体収納部、7は差しこみ口、8は包装体の箱部分、9は包装体の箱部分と蓋との連接板、10は包装体の蓋、11は包装体の窓、12は指しこみ片、13は表表紙、14は裏表紙、15は背表紙、16は冊子体収納部、17は底板、18は側板、19は表板、20は包装用支持体収納部形成用山折線、21は切りこみによって分断された片である。
【0036】
図1において、冊子体1は、表表紙13と背表紙15と裏表紙14とを連接してなる表紙の、表表紙13の裏側に形成された冊子体収納部16に収納されており、取り外し可能のものである。また、冊子体1は、表表紙13と略同じ大きさである。包装部材3は、収納物である積み木2を収納した包装用支持体5を、包装用支持体収納部6に収納した箱状の包装体4よりなる。包装部材3を形成する包装体4は、箱状のものであり、底板17と、4枚の側板18と、表板19よりなる長方形の箱部分8と、底板17に連接された連接板9と、連接板に連接された蓋10を有している。箱部分8と蓋10は略裏表紙14と同じ大きさであり、また、表板19の略中央には、包装支持体5が収納される凹部である包装用支持体収納部6が設けられている。収納物である積み木2が挿着された包装用支持体は、この包装用支持体収納部6に収納されている。表紙の表表紙13と裏表紙14は略同じ大きさであり、そして、裏表紙13の裏面には、包装体4の底板17が接着されている。すなわち、本実施の形態では、表紙によって、包装部材3が冊子体1に添付されている。
【0037】
図1において、冊子体1の用途は積み木で遊ぶためのものであり、この冊子体1の使用者は3歳から5歳の幼児である。幼児は、表紙を開いて、冊子体1を冊子体収納部16より取りだし、冊子体1に書かれている所定の位置に積み木を置いて積み木遊びを行う。ここで、遊びに使用する積み木は、裏表紙14の反対側に接着されている包装体4の中にある包装用支持体5に挿着してあり、すぐに遊びを開始することが可能になっている。
【0038】
また、包装部材3は、収納物である積み木2と、収納物である積み木2を収納した長方形の包装用支持体5と、収納物である積み木2を収納した長方形の包装用支持体5を包装用支持体収納部6に収納した長方形の箱状の包装体4よりなる。また、包装体4は、底板17と、4枚の側板18と、表板19よりなる長方形の箱部分8と、底板17に連接された連接板9と、連接板に連接された蓋10を有している。そして、蓋10の先端には指しこみ片12が設けられている。包装部材3を移動させる際には、箱体の側面の一部に設けられた指しこみ口7に、この指しこみ片12を指しこむことで蓋10をすることが可能となり、収納物である積み木2が前後に押されて包装用支持体5から外れてしまうことを防ぐことが可能となる。また、蓋10をした時に収納物が見えるような窓11が設けられており、蓋10をした後でも収納物2の状態を確認することが可能である。本実施の形態では、この窓11は、所定の大きさに蓋10の一部を打ちぬいた後に、透明のセロファンを貼ることによって形成されている。
【0039】
また、包装体4の表板19の略中央には、包装用支持体5が収納される包装用支持体収納部6が形成されており、この包装用支持体収納部6に収納物2を挿着した包装用支持体5が収納されている。この包装用支持体収納部6は、表板19に形成された凹部であり、表板19の略中央に、包装用支持体5を収納した際の対角線と略同一になるように、切りこみを入れ、その後、包装用支持体収納部形成用山折線20に沿って、切りこみによって分断された4つの辺を表板に対して垂直に折ることにより形成されている。また、包装用支持体収納部6は、包装用支持体5の大きさと略同じであるため、包装用支持体収納部6から包装用支持体5が外れてしまうことはない。
【0040】
本実施の形態では、包装体4は箱状のものとしたがこれに限定する必要はなく、任意の形状を採用することが可能である。例えば、袋状の物でもよいし、更には、シート状のものでもよい。また、本実施の形態では、包装体4は、包装用支持体5と同じ段ボールによって形成されているが、これに限定する必要はなく、包装体4には、任意のものを採用することができる。例えば、箱状の包装体なら、本実施の形態のように、紙や段ボールなどを採用することも可能であるし、木やプラスチックなどを採用することも可能である。また、袋状や袋状の包装体ならば、例えば、紙を採用することが可能であるのはもちろんのこと、ビニールやセロファンなどを採用することも可能である。また、本実施の形態のように、包装用支持体5と材料をそろえることによって、外観の統一がなされるので、外観を向上させることが可能となる。
【0041】
また、本実施の形態では、包装部材3は表紙によって冊子体1に添付されているが、これに限定するわけではない。本実施の形態が、表紙によって冊子体1を添付する方法を採用しているのは、添付する包装部材3が箱状というかなり大きいものであることに加え、包装部材3が有している収納物2が積み木という高さのある物品であるために、包装部材3がかなりの高さを有しているためであって、本実施の形態以外の添付方法を採用することも可能である。例えば、CDやDVD等を収納した包装用支持体をシート状の包装体によって包装した包装用部材を雑誌等に添付する際には、中綴じの中央や、無線綴じの表紙の裏など、公知の方法を採用することによって添付することも可能となる。また、包装部材が添付される冊子体も、本実施の形態のように積み木で遊ぶものに限定するわけではなく、雑誌や学習用の書籍でもよいし、パンフレットなどでもよい。
【0042】
また、本願発明によれば、包装部材3だけでも販売・配布することが可能である。例えば、CDやDVDを収納した包装用支持体を、歌詞や案内等が印刷されたシート上の包装体によって、この字型に包装することによって、簡易な音楽CDや案内用のDVDなどを低コストで作成することが可能となる。
【0043】
次に、図2を参照して、包装用支持体について詳細に説明する。
図2は、図1の包装用部材から包装用支持体を取り出した場合を描いたものであり、収納物を収納した包装用支持体の拡大正面図である。
図2において、30は上基板、31は下基板、32は前連接基板、33は後連接基板、34は上基板前山折線部、35は下基板前山折線部、36は上基板後山折線部、37は下基板後山折線部、38は上貫通孔、39は下貫通孔、40は上内周縁、41は下内周縁、42は上支持片である上前支持片と、43は上支持片である上右支持片と、44は上支持片である上左支持片と、45は下支持片である下右支持片、46は上係止部である上前係止部と、47は上係止部である上右係止部、48は上係止部である上左係止部である。
【0044】
図2において、包装用支持体5は上基板30と下基板31と、上基板30と下基板31とを連接する前連接基板32と後連接基板33よりなる。それぞれの基板の形状は、上基板30と下基板31は同じ大きさの長方形であり、前連設基板32と後連設基板33は、横の長さが上基板30と下基板31の横の長さと同じで、縦の長さが上基板30と下基板31の縦の長さよりも短い長方形をしている。そして、上基板30は、上基板30を正面からみて手前側の辺である上基板前山折線部34を介して前連接基板32と連接し、また、下基板31は、上基板前山折線部34と対向する辺である下基板前山折線部35を介して前連接基板32と連接している。更に、上基板30は、上基板30を正面からみて後側の辺である上基板後山折線部36を介して後連接基板33と連接し、また、下基板31は、上基板後山折線部36と対向する辺である下基板後山折線部37を介して後連接基板33と連接している。すなわち、図2における包装用支持体5は、上基板30と下基板31が互いに略並行し、また、前連接基板32と後連接基板33が互いに略並行しており、側面から見ると、ロの字になるように組み立てられている。また、下基板31が下側となり、各山折線部を介して上基板30と下基板31に連設された前連接基板32と後連接基板33とによって、上基板30を支えている。
【0045】
また、上貫通孔38は、上基板30に設けられた収納物2を挿着するための穴であり、本実施の形態では、上基板30の対角線の交点近辺に1つ、そして、前記対角線の交点と各頂点との略中間に1つずつ、それぞれの上貫通孔38が互いに接触しないように合計5個設けられている。同様に、下基板31にも、図2ではわかり難いが、上基板30に設けられた上貫通孔38と略同一位置になるように、下貫通孔39が5個設けられている。また、上基板30に設けられたそれぞれの上貫通孔38は、収納物の外周よりも大きい上内周縁40を有しており、前記上内周縁40には上支持片である、上前支持片42と、上右支持片43と、上左支持片44と、図示されない上後支持片の、4つの支持片が均等に設けられている。また、それぞれの上支持片は、収納物2に略接する上係止部である、上前係止部46と、上右係止部47と、上左係止部48と、図示されない上後係止部を有しており、このそれぞれの上係止部によって収納物2の上部を係止することが可能となる。下基板31に設けられたそれぞれの下貫通孔39も上貫通孔38と同様に、収納物2の外周よりも大きい下内周縁41を有しており、前記下内周縁41には下支持片である、下前支持片と、下右支持片45と、下左支持片と、下後支持片の、4つの支持片が均等に設けられている。ただし、図2の下基板においては、下右支持片45の一部がかろうじて図示されており、その他の支持片は図示されていない。また、図示されてはいないが、ぞれぞれの下支持片は、収納物に略接する下係止部である、下前係止部と、下右係止部と、下左係止部と、下後係止部を有しており、このそれぞれの下係止部によって収納物2の下部を係止することが可能となる。すなわち、収納物2は、上貫通孔38から挿着され始め、下貫通孔39まで達すると、その上部を上係止部に、また、その下部を下係止部に係止されるようになる。このことによって、三角錐、三角柱、四角錐、四角柱、四面体、多角錐、多角柱、多面体、直方体、立方体、角錐、角柱、六面体、ピラミッド形、円錐、円柱、円筒、球、球形、球状、半球、キュービック状等のように、高さを有するものであっても、より固定することが可能となる。
【0046】
また、本実施の形態において、上貫通孔38にある上支持片に設けられた上係止部と、下貫通孔39にある下支持片に設けられた下係止部は同一位置になるように設けられている。つまり、上係止部である上前係止部46と下係止部である下前係止部が同一位置になるように設けられ、同様に、上係止部である上右係止部47と下係止部である下右係止部が同一位置になるように設けられ、同様に、上係止部である上左係止部48と下係止部である下左係止部が同一位置になるように設けられ、同様に、上係止部である上後係止部と下係止部である下後係止部が同一位置になるように設けられている。よって、収納物2は、上貫通孔38から挿着され始めて下貫通孔39まで達すると、収納物2の胴部の挿入方向の同一直線状の上部と下部を、上係止部と下係止部によって係止されるようになる。このことによって、収納物2を収納後、ある一定方向に強い力が加わるように包装用支持体5を長時間傾けていても、支持片が折れ曲がることを防ぐ事が可能となる。すなわち、ある一定方向に強い力が加わるように長時間設けても、上係止部と下係止部とで、加わった力を分散することが可能となり、その結果、どれか一つの支持片に強く力が加わることにより、支持片が曲がってしまうことを防ぐ事が可能となる。
【0047】
冊子体は立て掛けられることが多いものであり、通常は背表紙が見えるように本棚等に立て掛けられる。例えば、本実施の形態の冊子体1が本棚などに立て掛けられる際は、図1における指しこみ口7側が下側となるので、包装用支持体5においては、前連接基板32が下側となる。当然、重力によって下側に収納物2の重さがかかることになり、その結果、それぞれの貫通孔の内周縁に設けられた4つの支持片のうち上前係止部46と下前係止部に最も力が加わることになる。このとき、例えば、上前係止部46と下前係止部のように係止部が2つ存在せず、どちらか一つの係止部のみで収納物を支えようとすると、その一つの係止部に強い力が加わることによって、支持片ごと曲がり、収納した収納物が貫通孔から外れてしまい、整列状態を保てなくなってしまうことも考えられる。しかし、本願発明では、上前係止部46と下前係止部とによって支えるため、加わる力を分散することが可能となり、支持片が曲がってしまうことを防ぐ事が可能となる。
【0048】
本実施の形態では、上基板30に設けられた上貫通孔38と、下基板31に設けられた下貫通孔39は、略同一位置になるように設けられているが、これは本実施の形態によって挿着される収納物である積み木2が柱状のものであるためになされているのであって、収納物2によって、上貫通孔38と下貫通孔39の位置も適宜変更することが可能である。例えば、収納物が曲を描くものであり、上貫通孔にある係止部と下貫通孔にある係止部によって係止される部分が略同一位置にない場合等は、係止部によって係止される部分の位置に合わせて、上貫通孔と下貫通孔をずらして設けることも可能である。
【0049】
また、本実施の形態では、上基板30に設けられた上貫通孔38と、下基板31に設けられた下貫通孔38の大きさは略同一になるように設けられている。これも、本実施の形態によって挿着される収納物である積み木2が柱状のものであるためになされているのであって、収納物2によって、上貫通孔38と下貫通孔39の大きさを適宜変更することが可能である。例えば、収納物が錐状である場合には、上貫通孔よりも下貫通孔を小さくした方が、収納物が動かないように支持することが可能となるので好ましい。また、その際には、下貫通孔に設けられた支持片をも上貫通孔よりも下貫通孔を小さくした割合に応じて小さくすることが好ましい。なお、本実施の形態において、上貫通孔38と下貫通孔39の大きさが略同一とは、上貫通孔38に設けられたそれぞれの上支持片と下貫通孔39に設けられたそれぞれの下支持片との大きさも略同一ということであり、各支持片が有する上係止部と下係止部との大きさも略同一ということである。
【0050】
また、本実施の形態では、基板は、1枚の段ボール紙の所定の位置に、上貫通孔38と下貫通孔39と打ちぬき、次に、上基板前山折線部34と、上基板後山折線部36と、下基板前山折線部35と、下基板後山折線部37を設け、次に各山折線部に沿って段ボールを折り、最後に、のりしろとして設けた後連接基板33の一部同士を接着剤によって接着することにより組み立てられている。また、しれじれに支持片と係止部は貫通孔を打ち抜くと同時に形成されている。本実施の形態では、前述したように、基板には段ボールを採用したが、これに限定する必要はなく、基板には、段ボール以外の紙を採用することも可能である。例えば、スポンジやゴムや発砲スチロールなどのようにクッション性を有するものを採用することも可能であるし、プラスチックのようにクッション性を有さないものを採用することも可能である。
【0051】
また、本実施の形態では、連接基板を2枚用いて、ろの字になるように組み立てた基板を採用したが、これに限定する必要はない。例えば、連接基板は1枚でもよいし、何枚も用いて多面体にしてもよい。連接基板を1枚とし、上基板と下基板とをつなぐ1枚の連接基板によって、この字型に基板を形成すれば、材料費も削減できるだけでなく、本実施の形態のように糊付けを行う工程が減るので、製造コストをより押えることが可能となる。また、例えば、連接基板を4枚用いて直方体や立方体にすれば、上基板をより強固に支えることが可能となるし、更に、例えば、連接基板を4枚用いて立方体にし、貫通孔をサイコロの目になるように設ければ、包装用支持体以外にも玩具やインテリア向けの雑貨などのように、別の用途に展開することも可能である。また、連接基板を何枚も用いて、6面体、10面体などにし、各面に貫通孔を設ければ、包装用支持体以外にも鉛筆立てなど、様々な用途に展開することが可能となる。
【0052】
更に、本実施の形態では基板は連接基板を有しているが、これに限定する必要はなく、例えば、上基板のみといったように1枚の板状の形を採用することも可能である。基板を1枚の板状にした場合では、三角錐、三角柱、四角錐、四角柱、四面体、多角錐、多角柱、多面体、直方体、立方体、角錐、角柱、六面体、ピラミッド形、円錐、円柱、円筒、球、球形、球状、半球、キュービック状等のように、高さを有するものを係止することが可能であることはもちろんのこと、CDやDVDなどのように、高さを有さないものも係止することが可能となる。また、前述したように、CDやDVDのように高さが余りないものを1枚の板状の基板に形成された貫通孔によって係止する際には、収納物が基板よりも突出した部分が少ない場合が多く、基板よりも突出した部分を引っ張ることによって収納された収納物を取り出すことが困難なことが予想される。したがって、内周縁を指が入る程度の大きさにすると、包装用支持体が再利用することが可能となるので好ましい。更に、三角錐、三角柱、四角錐、四角柱、四面体、多角錐、多角柱、多面体、直方体、立方体、角錐、角柱、六面体、ピラミッド形、円錐、円柱、円筒、球、球形、球状、半球、キュービック状等のように、基板よりも高さを有するものを1枚の板状の基板により係止する場合は、基板の両側縁に山折線を介して基板側片を設ければ、収納物の胴部の略中間を係止することが可能となり好ましい。すなわち、1枚の板状の基板の両側縁に山折線を介して基板側片を設け、前期基板側片を基板に対して直角に折り曲げることにより、基板を所定の高さに支持することが可能となり、その結果、収納物の胴部の略中間を係止することが可能となり、前述したような高さを有する収納物を安定して係止することが可能となる。
【0053】
次に、図3を参照して、本願発明の包装用支持体に設けられる貫通孔について詳細に説明する。
図3は、図2の包装用支持体の貫通孔を拡大した拡大上面図である。
図3において、50は支持片である前支持片、51は支持片である後支持片、52は支持片である右支持片、53は支持片である左支持片、54は右上内周縁、55は右下内周縁、56は左下内周縁、57は左上内周縁、58は係止部である前係止部、59は係止部である後係止部、60は係止部である右係止部、61は係止部である左係止部、62は収納物である積み木2の直径、63は支持片が設けられていない内周縁と左右の支持片とによって作られる空間、64は空間63の半径方向の長さ、65は半径方向の長さの略中点で半径方向の長さと垂直に交わる方向の長さ、66は内周縁の直径、67は収納物である積み木2の中心、68は貫通孔、69は内周縁、70は貫通孔68の中心、71は収納物と接する接点、72は係止する胴部の外周である。
【0054】
図3は、図2に示されている上貫通孔30、又は、下貫通孔31のうち任意の1つを拡大したものであり、説明をわかりやすくするため、貫通孔68と称することにする。本実施の形態において、貫通孔68は、収納物である円柱の積み木2を挿着するために形成されており、収納物である積み木2の直径62を2倍した直径の円よりなる。また、内周縁69は、この円の内周の縁である。内周縁69には、支持片である前支持片50と、支持片である後支持片51と、支持片である右支持片52と、支持片である左支持片53の、4つの支持片(以下、これら4つの支持片を総称して支持片と呼ぶ)が均等に設けられている。これらの支持片は、内周縁69全てに設けられているわけではなく、内周縁69を8等分した弧のうちの一つの弧に一つの支持片が設けられている。また、各支持片と支持片との間は支持変が設けられない内周縁69の1部が存在している。つまり、更に詳細に説明すると、後支持片51と右支持片52の間には右上内周縁54が存在し、同様に、右支持片52と前支持片50との間には右下内周縁55が存在し、同様に、前支持片50と左支持片53の間には左下内周縁56が存在し、同様に、左支持片53と後支持片51との間には左上内周縁57が存在している。また、本実施の形態では、右上内周縁54と右下内周縁55と左上内周縁56と左下内周縁57の大きさは全て同一であり、前述したように、その長さは収納物である積み木2の直径52の2倍の直径を有する円の内周の1/8倍の弧の長さである。
【0055】
また、前述したように内周縁69のうち、右上内周縁54と、右下内周縁55と、左下内周縁56と、左上内周縁57以外の部分には支持片がそれぞれ設けられている。各支持片は、その直径が、収納物である積み木2の直径の略3/4倍のである円の略半円の形をしており、内周縁66から略均等に、収納物側に突出するように設けられている。また、それぞれの支持片は、貫通孔68に装着された収納物2を係止する役割を担う係止部(係止部である前係止部58と、係止部である後係止部59と、係止部である右係止部60と、係止部である左係止部61が係止部に該当し、以下、これらを総称して係止部と呼ぶ)を有しており、この係止部が貫通孔68に挿着された収納物2と略接するように設けられている。本実施の形態では、係止部は、支持片の外周上の、収納物と接する接点71とその周辺の複数の点によって形成される弧の部分である。また、本実施の形態では、それぞれの支持片の大きさは同じであるため、収納物2は、貫通孔68の略中央で係止されるようになる。すなわち、収納物2が貫通孔68に挿着されると、後支持片51が有する後係止部59と、右支持片52が有する右係止部60と、左支持片53が有する左係止部61と、前支持片50が有する前係止部62の4つの係止部が、収納物2の胴部の任意の外周上に略45度ずつ接触しるようになるため、断面から見ると、収納物2を貫通孔68の略中央で係止するようになる。言いかえれば、それぞれの係止部によって収納物2の胴部の任意の外周の前後左右を係止するようになり、このことによって、収納された収納物2が動かないように固定できることはもちろんのこと、包装用支持体5が揺れて収納物2が貫通孔68から外れようとすることも防ぐ事が可能となる。
【0056】
内周縁66は、前述したように、貫通孔68が有する、収納物を2を挿着するための穴の内周の縁であり、その一部には支持片がそれぞれ設けられている。また、本願発明では、貫通孔68は収納物2の外周よりも大きく設けられているため、内周縁66は収納物の外周よりも大きい。よって、内周縁66のうち、貫通孔が設けられていない右上内周縁54と右下内周縁55と左上内周縁56と左下内周縁57は、支持片と支持片との間に空間を作る役割を担っている。この右上内周縁54と、右下内周縁55と、左上内周縁56と、左下内周縁57によって作られるそれぞれの空間63の、半径方向の長さ64は、支持片の長さと略同じで、収納物の直径の3/4倍の長さの半分である。また、空間63の幅、すなわち、半径方向の長さ64の略中点で半径方向の長さ64と垂直に交わる方向の長さ65は、収納物の4/3倍の円の外周の長さを8等分した長さである。また、空間63は、その左右は支持片によって形成され、その上部を内周縁によって形成され、その下部を収納物によって形成された横長の空間である。
【0057】
本願発明では、貫通孔68が収納物2よりも大きい内周縁69を有するため、支持片が設けられていない内周縁とその両側の支持片との間にできる空間63を設けることが可能となり、かつ、支持片に設けられた係止部によって収納物を係止するため、収納物2の出し入れを容易にすることを可能にしている。また、支持片が設けられてない内周縁とその両側の支持片との間にできる空間63は、収納物2を貫通孔68に挿着することを容易にすることはもちろんのこと、収納物2を取り出す際に特に有効に機能する。すなわち、収納物が基板よりもほとんど突出しておらず掴んで引っ張り出すことが困難な場合や、突出した部分が全くないような場合のように、包装用支持体を壊さなければ収納物を取り出すことが困難な場合において、支持片が設けられてない内周縁とその両側の支持片との間にできる空間63を指が入る程度の大きさにすることによって、包装用支持体5を壊すことなく収納物を取り出すことが可能となり、その結果包装用支持体を再利用することが可能となる。この結果、収納物と冊子体が別々になってしまうことを防ぐ事が可能となり、冊子体の使用者に不快な思いをさせてしまうことを防ぐことが可能となる。なお、図2からもわかるように、本実施の形態では、収納物である積み木2は、上基板30よりも突出した部分を有しているため、収納されている積み木2を取り出す際は、この突出している部分を手で掴んでひっぱることにより取り出し可能であるので図示されていない。また、支持片が設けられてない内周縁とその両側の支持片との間にできる空間63を指が入る程度の大きさにする際には、あまりにも大きくしすぎたり、大きくする内周縁の数を増やしたりすると、支持片が極端に長くなってしまったり、係止部が極端に小さくなってしまい、その結果、係止部によって係止することが困難になってしまうことも考えられるため注意が必要である。支持片が設けられてない内周縁とその両側の支持片との間にできる空間63、設ける支持片の数と、収納する収納物の大きさとを考慮して、適切な大きさに設けることが好ましい。例えば、本実施の形態のように、45度ずつ支持片を設ける場合では、右上内周縁54と、右下内周縁55と、左上内周縁56と、左下内周縁57のうちの任意の一つの内周縁と、この内周縁に対向する内周縁の半径方向の長さ64をそれぞれ長くして指が入る程度の大きさにし、残りの2つの内周縁とその両側の支持片との間にできる空間63は変更しないようにすることによって、支持片の強度も保ったまま、指が入る程度の大きさを設けることが可能となる。また、この際には、基板に「この穴に指を入れて取り出してください」という注意書きを設ければ、誤って、指が入る程度の大きさにしていない方の空間63に指を入れてしまい、その結果、包装用支持片5を壊してしまうといったようなことを防ぐ事が可能となるので好ましい。
【0058】
また、本実施の形態では、貫通孔68は、収納物である積み木2の直径を2倍した直系の円より形成したが、これに限定する必要はない。本実施の形態において、貫通孔68を円より形成したのは、収納物2が円柱状の積み木で、係止する胴部の外周72が円であったためである。更に、貫通孔68を打ち抜く際に、円のほうが抜きやすいという長所を有していたためである。しかし、貫通孔68は任意の形を採用して形成することが可能である。例えば、三角形でもよいし、四角形でもよいし、多角形でもよい。また、係止する胴部の外周72と同様の形にすることに限定するわけではなく、例えば、収納物は円柱状で、係止する胴部の外周は円であっても、貫通孔は三角形を採用して形成するという形態をとってもよい。この際に、それぞれの係止部が収納物の外周と接するように、支持部を設けることはいうまでもない。
【0059】
また、支持片は内周縁69に設けられ、その一部に収納物2を係止する係止部を有している。なお、本願発明によって係止される収納物2は、本や雑誌等の冊子体に添付される比較的小さいものであり、比較的軽いものである。したがって、収納物2を係止するにあたって、支持片を折り曲げることはない。支持片は、係止部が収納物2の胴部の外周72に略接するように、係止部と内周縁69とつなぐ役割を担うものであり、また、係止部を支える役割を担うものである。また、本実施の形態では、支持片は、その直径が収納物の直径の3/4の大きさである円の略半円であり、内周縁69に45度ずつ、4箇所に設けられているが、これに限定する必要はなく、支持片には任意の形状を採用することが可能であり、内周縁69の任意の個所に設けることが可能である。例えば、支持片の形は、三角形でもよく、正方形でもよい。しかし、前述したように、支持片は収納物2と接触して係止させる係止部を有しており、いわば、係止部と内周辺とを結んでいるものであり、係止部を支えているものである。よって、支持片の長さがあまりにも長くなると、係止部を支える力が弱くなってしまうことも考えられ、例えば、収納物を係止した際に、支持片が曲がってしまうなどといった場合も生じかねない。そこで、内周縁69から係止部までの長さは、短い方がよく、収納物2の長さよりも短い方が好ましい。更には、収納物2の長さを2等分した長さより短い方が好ましい。ここで、収納物2の長さとは、本実施の形態では、収納物2の直径62である。また、内周縁69から係止部までの長さとは、係止部の収納物と接する接点71から内周縁までを結ぶ線分のうち、最も長い線分の長さのことである。更に、支持片が内周縁と連接する部分は、太くした方が、支持片が曲がってしまうことを防ぐ事が可能となるので好ましい。ここで、支持片が内周縁と連接する部分とは、支持片と内周縁との連接部分の長さであり、本実施の形態では、支持片の両側の内周縁の支持片側の端点から端点の長さである。詳しく説明すると、支持片の片側の支持片が設けられていない内周縁の支持片側の端点から支持片を通って、反対側の支持片が設けられていない内周縁の支持片側の端点までの長さである。支持片が曲がりやすいのは、支持片と内周縁が連接する部分であるため、この部分を長くした方が、支持片が曲がってしまうことを防ぐ事が可能となる。ただし、支持片と内周縁が連接する部分を太く設ける際は、支持片の設けられていない内周縁がなくなってしまわないように設ける必要がある。
【0060】
また、係止部は支持片にあり、収納物と接することにより、収納物を係止させる役割を担うものである。本実施の形態では、係止部の形は、円の弧の部分であるが、これに限定する必要は無く、係止部には任意の形状を採用することが可能である。ただし、係止部は支持片にあるため、支持片の形状によって、決まるということはもちろんである。例えば、支持片を三角形にすると、係止部は三角形の頂点近傍ということになるし、支持片を正方形にすると、係止部は正方形のある一辺ということになる。
【0061】
また、本実施の形態のように、内周縁69に、支持片を45度ずつ4つ設けることに限定する必要はなく、支持片が設けられていない内周縁69が存在すればどのように設けることも可能である。また、支持片は少なくとも一つあればよい。なお、支持片を多数設れば、収納物を挿着するのが多少困難になるが、収納物をより強固に固定することが可能になるし、支持片を少数設ければ、挿着しやすくはなるが、固定する力は劣ることが予想されるため、収納する収納物の形状、重さによって適切な数を選択することが好ましい。また、本実施の形態のように、支持片のみによって収納物2を係止させることに限定する必要は無く、支持片と内周縁69で係止させることも可能である。例えば、その断面が三日月型をしている柱状の収納物を係止させたい場合があるとする。この場合は、断面の三日月の長い方の弧を延長してできる円を基板に設け、その円の内周縁の一部に支持片を設けることで係止することが可能である。つまり、三日月型をしている柱状の収納物は、その短い弧の方と支持片が有する係止部とが接することによって係止され、その長い弧の方と係止部が設けられていない内周縁とが接することによって係止されるようになる。
【0062】
また、本実施の形態では、貫通孔68を打ち抜くと同時に支持片と係止部とを形成する方法を採用したが、他の方法を採用することも可能である。例えば、貫通孔を打ちぬいた後に、その内周縁の一部に支持片を別途設けてゆくことも可能である。このように、貫通孔を設けた後に、内周縁の一部に支持片を別途設けてゆく方法を採用すると、基板と支持片とで採用する材料を変更することも可能となる。例えば、基板にプラスチックを採用し、支持片と係止部にはスポンジを採用することも可能になる。また、貫通孔を設けた後に、内周縁の一部に支持片を別途設けてゆく場合では、内周縁と支持片が連接する部分を強固にしたほうが、支持片がこの連接部分で曲がってしまうことを防ぐ事が出来るので好ましい。また、本実施の形態のように、貫通孔68を打ち抜くと同時に支持片と係止部を形成することにより、製造コストを押えることが可能となる。また、本願発明による係止部は、支持片の断面にある部分であるため、厚みを殆ど有さないものを基板に用いると、係止した際に、係止部が収納物に食い込んでしまい、収納物に傷をつけてしまうことが考えられるので、好ましい基板の形態とは言えない。本実施の形態では、基板に段ボール紙を採用し、貫通孔を打ち抜くと同時に支持片と係止部を形成しているため、支持片、係止部ともに段ボール紙よりなる。よって、係止部は段ボールの断面であり、すくなくとも1.5mmの厚みを有しているため、係止部が収納物に食い込む事はない。もちろん、基板、支持片、係止部には、段ボール以外のものを採用することが可能であるが、基板、支持片、係止部に採用するものは、収納物に傷を着けないものを選択することが好ましい。また、特に傷をつけてはならないものを係止する場合では、係止部にスポンジや綿などの緩衝材を取りつけることも可能である。
【0063】
【発明の効果】
本願発明の請求項1によれば、基板と、前記基板に設けられ、収納物を挿着するための、貫通孔とを有する包装用支持体において、前記基板は、上基板と、組み立て時に上基板と略平行に対向する下基板と、上基板と下基板とを連接する少なくとも一つの連接基板と、を有し、前記上基板に設けられ、収納物を挿着する上貫通孔と、前記上貫通孔に有り、収納物の外周よりも大きい上内周縁と、前記上内周縁に設けられ、収納物を支持する上支持片と、前記上支持片に有り、収納物に略接することで収納物を係止する上係止部と、前記上基板に設けられ、収納物を支持する下支持片と、前記下支持片に有り、収納物に略接することで収納物を係止する下係止部と、を有しているため、上係止部と下係止部が収納物に略接して係止することによって収納物を支持固定することが可能となる。つまり、貫通孔に収納物が挿着されると、上係止部と下係止部が、挿着された収納物の胴部と接触して収納物を係止する役割を果たすため、収納物をこれら上係止部及び下係部による係止によって支持固定することが可能となる。更に、上係止部及び下係止部は折り曲げることを必要としないため、新たな工程を設ける必要がないだけでなく、上係止部及び下係止部は上支持片及び下支持片の一部であり、更に、上支持片及び下支持片は、共に、上基板及び下基板に貫通孔を打ち抜く工程によって形成することが可能である。したがって、製造コストを押さえることが可能となるという作用効果を奏する。
【0065】
また、本願発明の請求項2によれば、上係止部と下係止部が組み立て時に略同一位置になるように形成されているため、物品を上下の貫通孔に挿着したのち、ある一定方向に強い力が加わるように長時間傾けていても、支持片が折れ曲がるのを防ぐ事が可能となる。つまり、上下の係止部が同じ位置になるように設けられているため、上係止部と下係止部とで、加わった力を分散することが可能となる。その結果、どれか一つの支持片に強く力が加わることにより支持片が曲がってしまうことを防ぐ事が可能となるという作用効果を奏する。
【0066】
また、本願発明の請求項3によれば、包装部材が、前記収納物を収納した包装用支持体を収納する包装体を有しているため、雑誌等に添付することが可能となるという作用効果を奏する。
【0067】
また、本願発明の請求項4によれば、包装体に透明部分を設けることによって挿着した収納物が見えるようになり、外観を向上することが可能となる。また、生産時においても挿着した収納物が目視可能となるため、不良品の発見を容易にすることが可能となるという作用効果を奏する。
【0068】
また、本願発明の請求項5によれば、包装部材の大きさが冊子体の大きさに略等しいので、冊子体を積み上げたとき、冊子体が部分的に歪むことなく、安定して積み上げることが可能となる。また、収納物に対して、冊子体が大きい場合では、貫通孔以外の部分、すなわち、基板や包装体の表面を有効に使用することが可能となり、例えば、貫通孔にある内周縁を、収納物の取り出しを容易にするために、指が入る程度の大きさに設けることも可能となるし、印刷スペースとして、文字、画像等の情報量を増やすことも可能となるという作用効果を奏する。
【0069】
また、本願発明の請求項6によれば、請求項3乃至請求項5いづれか一つに記載の包装部材を冊子体に添付したことによって、冊子体が動いても、添付された包装部材内の物品は本願発明の包装用支持体に支持されているので動くことは無く、物品に傷がつくことを防ぐ事が可能となる。また、冊子体が動いても、添付された包装部材内の物品は本願発明の包装用支持体に支持されているので整列状態を維持することが可能となり、外観を損ねてしまうことを防ぐ事が可能となる。これらの結果、物品が添付された冊子体全体の商品価値が下がってしまうことを防ぐ事が可能となるという作用効果を奏する。
【0070】
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明における包装用支持体、包装部材及び冊子体の正面図である。
【図2】図1の包装用部材から包装用支持体を取り出した場合を描いたものであり、収納物を収納した包装用支持体の拡大正面図である。
【図3】図2の包装用支持体の貫通孔を拡大した拡大上面図である。
【符号の説明】
1…冊子体、2…収納物である積み木、3…包装部材、4…包装体、5…包装用支持体、6…包装用支持体収納部、7…差しこみ口、8…包装体の箱部分、9…包装体の箱部分と蓋との連接板、10…包装体の蓋、11…包装体の窓、12…指しこみ片、13…表表紙、14…裏表紙、15…背表紙、16…冊子体収納部、17…底板、18…側板、19…表板、20…包装用支持体収納部形成用山折線、21…切りこみによって分断された片、30…上基板、31…下基板、32…前連接基板、33…後連接基板、34…上基板前山折線部、35…下基板前山折線部、36…上基板後山折線部、37…下基板後山折線部、38…上貫通孔、39…下貫通孔、40…上内周縁、41…下内周縁、42…上支持片である上前支持片と、43…上支持片である上右支持片と、44…上支持片である上左支持片と、45…下支持片である下右支持片、46…上係止部である上前係止部と、47…上係止部である上右係止部、48…上係止部である上左係止部、50…支持片である前支持片、51…支持片である後支持片、52…支持片である右支持片、53…支持片である左支持片、54…右上内周縁、55…右下内周縁、56…左下内周縁、57…左上内周縁、58…係止部である前係止部、59…係止部である後係止部、60…係止部である右係止部、61…係止部である左係止部、62…収納物である積み木2の直径、63…支持片が設けられていない内周縁と左右の支持片とによって作られる空間、64…空間63の半径方向の長さ、65…半径方向の長さの略中点で半径方向の長さと垂直に交わる方向の長さ、66…内周縁の直径、67…収納物である積み木2の中心、68…貫通孔、69…内周縁、70…貫通孔68の中心、71…収納物と接する接点、72…係止する胴部の外周
Claims (6)
- 基板と、
前記基板に設けられ、収納物を挿着するための、貫通孔とを有する包装用支持体において、
前記基板は、上基板と、組み立て時に上基板と略平行に対向する下基板と、上基板と下基板を連接する少なくとも一つの連接基板と、を有し、
前記上基板に設けられ、収納物を挿着する上貫通孔と、
前記上貫通孔に有り、収納物の外周よりも大きい上内周縁と、
前記上内周縁に設けられ、収納物を支持する上支持片と、
前記上支持片に有り、収納物に略接することで収納物を係止する上係止部と、
前記下基板に、前記上基板に設けられた上貫通孔と、組み立て時に略同一位置になるように設けられた収納物を挿着する下貫通孔と、
前記下貫通孔に有り、収納物の外周よりも大きい下内周縁と、
前記下内周縁に設けられ、収納物を支持する下支持片と、
前記下支持片に有り、収納物に略接することで収納物を係止する下係止部と、
を有し、
前記上支持片の上係止部による係止と、前記下支持片の下係止部による係止とによって収納物を支持固定することを特徴とする包装用支持体。 - 前記上支持片に設けられた上係止部と、前記下支持片に設けられた下係止部とが組み立て時に略同一位置になるように形成されたことを特徴とする請求項1記載の包装用支持体。
- 請求項1又は請求項2記載の包装用支持体と、
収納物と、
前記収納物を収納した包装用支持体を収納する包装体と、
を有することを特徴とする包装部材。 - 前記包装体は、少なくともその一部に透明部分を有していることを特徴とする請求項3記載の包装部材。
- 前記包装部材は添付する冊子体の大きさに略等しいことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の包装部材。
- 請求項3乃至請求項5いづれか一つに記載の包装部材を添付したことを特徴とする冊子体。
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