JP3864603B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源より発生した光ビームを記録担体上に収束して照射し、記録担体上の光ビームが常にトラック上を走査するようにトラッキング制御しながら信号を記録するあるいは再生する光ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
記録媒体の操作性や簡単性、量産性、またアクセスの素早さ等の好材料により、ディスク状の記録担体に信号を記録あるいは再生する光ディスク装置が非常に広がっている。
【0003】
従来、この種の装置に関連した発明として例えば特開昭59−11546号公報に示されるものがある。図4に従来の光ディスク装置の構成を示す。図4において、401は信号を記録するためのトラックを有する記録担体、402は記録担体401上に光ビームを照射する光ヘッド、403は記録担体401上に信号を記録する信号記録手段、405は記録担体401を回転させるスピンドルモータ、406はスピンドルモータ405が所定回転数で回転するよう制御するモータ制御手段、407は光ビームをトラックの幅方向に移動する移動手段、408は記録担体401上のトラックと光ビームの位置ずれを検出するトラックずれ検出手段、409はトラックずれ検出手段408の信号に応じて移動手段407を駆動して光ビームがトラック上に位置するように制御するトラッキング制御手段、410は光ビームとトラックの位置ずれが所定の値を越えたことを検出するトラックジャンプ検出手段、404はトラックジャンプ検出手段410の出力が所定の状態となったことを判定して信号記録手段403の記録動作を停止させる記録停止手段である。
【0004】
このように構成された従来の光ディスク装置についてその動作を説明する。記録担体401はモータ制御手段406によって所定の回転数に制御されたスピンドルモータ405により回転する。光ヘッド402から記録担体401上のトラックに光ビームが照射され、記録担体401上のトラックと光ビームの位置ずれがトラックずれ検出手段408により検出され、トラックずれ検出手段408の出力に応じてトラッキング制御手段409が光ビームがトラック上に位置するように移動手段407を駆動する。情報の記録は信号記録手段403の出力が光ヘッド402を介して記録担体401上のトラックに照射されることにより行われる。
【0005】
ここで、記録担体401へ情報を記録中に、装置に外部より振動、衝撃が加わったり、記録担体401に大きな傷等がある場合、光ビームはトラック飛びを発生することがある。その場合、トラックジャンプ検出手段410はトラックずれ検出手段408の出力より光ビームとトラックの位置ずれが所定の値を越えたことを検出し、記録停止手段404によって信号記録手段403へ記録停止指令を出し、記録担体への情報の記録動作を停止させ、隣接トラックのデータ破壊を防止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
記録中にトラック飛びが発生すると隣接するトラックに記録された情報が破壊されてしまうため、トラック飛びを検出して記録を停止し隣接トラックの情報の破壊を防ぐ必要がある。ところが記録担体上の傷、汚れ、トラックずれ検出手段の出力信号等に重畳するノイズ等の影響により、実際にトラック飛びを起こしていないのにトラック飛びを起こしたと誤検出する場合がある。ハードディスク装置に記憶されているデータを光ディスク装置にコピーする場合のように記録するデータにリアルタイム性がない場合は、たとえトラック飛びを誤検出してもリトライ処理により再度記録をやり直せば良いが、記録するデータが連続でリアルタイム性のある場合、例えば画像データなどをリアルタイムに記録する場合等では、トラック飛びの誤検出によって記録のリトライを繰り返すと途中で記録が間に合わなくなり、データ記録が途切れてしまう。その場合、画像が途中で止まったり、乱れるなどし、最悪の場合は記録したデータが全く使用に耐えないものとなるという課題があった。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決し、安定した記録動作が行える光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の光ディスク装置は、信号を記録するためのトラックを有する記録担体上のトラックと光ビームの位置ずれを検出するトラックずれ検出手段と、トラック飛び検出時間が記録担体上の隣接するトラックに記録された情報が破壊されないように前記トラックずれ検出手段の出力よりトラックジャンプを検出するための所定値が設定される第1のトラックジャンプ検出手段と、前記第1のトラックジャンプ検出手段の所定値より応答が遅い値に設定された第2のトラックジャンプ検出手段と、記録担体上に信号を記録する信号記録手段と、装置の動作状況に応じてリアルタイム性の必要のない通常のデータ記録の場合には第1のトラックジャンプ検出手段の出力を使用し、あるいは記録するデータが連続でリアルタイム性のある場合には第2のトラックジャンプ検出手段の出力を使用して光ビームとトラックの位置ずれが所定の値を越えたことを検出し、第1または第2のトラックジャンプ検出手段のいずれかの出力が所定の状態となったことを判定して前記信号記録手段の記録動作を停止させる記録停止手段とを備え、光ビームとトラックの位置ずれが所定の値を越えたことを検出する第1および第2のトラックジャンプ検出手段において、第1のトラックジャンプ検出手段の応答が第2のトラックジャンプ検出手段の応答より速く、且つ第2のトラックジャンプ検出手段の検出精度が第1のトラックジャンプ検出手段の検出精度より高くなるようにしたものである。
【0009】
この本発明によれば、リアルタイム性の必要のない通常のデータ記録の場合には応答の速い第1のトラックジャンプ検出手段の出力を使うことによりトラック飛びを高速に検出し隣接するトラックの破壊を防止し、信頼性の高い安全な記録動作が行えると共に、逆に記録するデータが連続でリアルタイム性のある場合(例えば画像データなどをリアルタイムに記録する場合等)、検出精度の高い第2のトラックジャンプ検出手段の出力を使うことにより、記録担体上の傷、汚れ、トラックずれ検出手段信号等に重畳するノイズ等の影響を受けずにトラック飛びを検出できるので、誤検出による記録のやり直しによって途中で記録が間に合わなくなってデータ記録が途切れてしまうことがなく、画像が途中で止まったり、乱れるなどということがなくデータのリアルタイム性を損なわず安定した記録動作が行えるという作用を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、信号を記録するためのトラックを有する記録担体上のトラックと光ビームの位置ずれを検出するトラックずれ検出手段と、光ビームとトラックの位置ずれが所定の値を越えたことを検出する第1および第2のトラックジャンプ検出手段と、記録担体上に信号を記録する信号記録手段と、装置の動作状況に応じて第1あるいは第2のトラックジャンプ検出手段のいずれかの出力が所定の状態となったことを判定して前記信号記録手段の記録動作を停止させる記録停止手段を備え、第1のトラックジャンプ検出手段の応答が第2のトラックジャンプ検出手段の応答より速く、かつ第2のトラックジャンプ検出手段の検出精度が第1のトラックジャンプ検出手段の検出精度より高いことを特徴としたものであり、リアルタイム性の必要のない通常のデータ記録の場合には応答の速い第1のトラックジャンプ検出手段の出力を使うことによりトラック飛びを高速に検出し隣接するトラックの破壊を防止して信頼性の高い安全な記録動作が行え、逆に記録するデータが連続でリアルタイム性のある場合、例えば画像データなどをリアルタイムに記録する場合等においても検出精度の高い第2のトラックジャンプ検出手段の出力を使うことにより、記録担体上の傷、汚れ、トラックずれ検出手段信号等に重畳するノイズ等の影響を受けずにトラック飛びを検出でき、誤検出による記録のやり直しによって途中で記録が間に合わなくなり、データ記録が途切れてしまうことがなく記録データのリアルタイム性を損なわず安定した記録動作が行えるという作用を有する。
【0011】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1記載の光ディスク装置において、第2のトラックジャンプ検出手段がトラックずれを検出する検出レベルを第1のトラックジャンプ検出手段がトラックずれを検出する検出レベルより高く設定することを特徴としたものであり、リアルタイム性の必要のない通常のデータ記録の場合には応答の速い第1のトラックジャンプ検出手段の出力を使うことによりトラック飛びを高速に検出し隣接するトラックの破壊を防止して信頼性の高い安全な記録動作が行え、また、記録するデータが連続でリアルタイム性のある場合、例えば画像データなどをリアルタイムに記録する場合等においても検出精度の高い第2のトラックジャンプ検出手段の出力を使うことにより、記録担体上の傷、汚れ、トラックずれ検出手段信号等に重畳するノイズ等の影響を受けずにトラック飛びを検出でき、誤検出による記録のやり直しによって途中で記録が間に合わなくなり、データ記録が途切れてしまうということがなく記録データのリアルタイム性を損なうことなく安定した記録動作が行えるという作用を有する。
【0012】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1記載の光ディスク装置において、記録担体上に設けられた光ビームの走査位置を示すアドレス情報を読みとるアドレス検出手段を備え、第1のトラックジャンプ検出手段が、トラックずれ検出手段の出力が所定のレベルを越えたことによりトラックジャンプを検出し、第2のトラックジャンプ検出手段が前記アドレス検出手段で読みとったアドレスが不連続となったことによりトラックジャンプを検出することを特徴としたものであり、リアルタイム性の必要のない通常のデータ記録の場合には応答の速い第1のトラックジャンプ検出手段の出力を使うことによりトラック飛びを高速に検出し隣接するトラックの破壊を防止して信頼性の高い安全な記録動作が行え、また、記録するデータが連続でリアルタイム性のある場合、例えば画像データなどをリアルタイムに記録する場合等においても検出精度の高い第2のトラックジャンプ検出手段の出力を使うことにより、記録担体上の傷、汚れ、トラックずれ検出手段信号等に重畳するノイズ等の影響を受けずにトラック飛びを検出でき、誤検出による記録のやり直しによって途中で記録が間に合わなくなり、データ記録が途切れてしまうということがなく記録データのリアルタイム性を損なうことなく安定した記録動作が行えるという作用を有する。
【0013】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1記載の光ディスク装置において、記録担体の信号を記録するためのトラックが略略一定の周期で蛇行しており、光ビームの走査位置でのトラックの蛇行量を検出するウオブル検出手段を備え、第1のトラックジャンプ検出手段が、トラックずれ検出手段の出力が所定のレベルを越えたことによりトラックジャンプを検出し、第2のトラックジャンプ検出手段が前記ウオブル検出手段の出力信号が不連続となることによりトラックジャンプを検出することを特徴としたものであり、リアルタイム性の必要のない通常のデータ記録の場合には応答の速い第1のトラックジャンプ検出手段の出力を使うことによりトラック飛びを高速に検出し隣接するトラックの破壊を防止して信頼性の高い安全な記録動作が行え、また、記録するデータが連続でリアルタイム性のある場合、例えば画像データなどをリアルタイムに記録する場合等においても検出精度の高い第2のトラックジャンプ検出手段の出力を使うことにより、記録担体上の傷、汚れ、トラックずれ検出手段信号等に重畳するノイズ等の影響を受けずにトラック飛びを検出でき、誤検出による記録のやり直しによって途中で記録が間に合わなくなり、データ記録が途切れてしまうということがなく記録データのリアルタイム性を損なうことなく安定した記録動作が行えるという作用を有する。
【0014】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1〜4記載の光ディスク装置において、装置外部からの指令により、第1あるいは第2のトラックジャンプ検出手段のいずれの出力によって前記信号記録手段の記録動作を停止させるかを切り替えることを特徴としたものであり、リアルタイム性の必要のない通常のデータ記録の場合には応答の速い第1のトラックジャンプ検出手段の出力を使うことによりトラック飛びを高速に検出し隣接するトラックの破壊を防止して信頼性の高い安全な記録動作が行え、また、記録するデータが連続でリアルタイム性のある場合、例えば画像データなどをリアルタイムに記録する場合等においても検出精度の高い第2のトラックジャンプ検出手段の出力を使うことにより、記録担体上の傷、汚れ、トラックずれ検出手段信号等に重畳するノイズ等の影響を受けずにトラック飛びを検出でき、誤検出による記録のやり直しによって途中で記録が間に合わなくなり、データ記録が途切れてしまうということがなく記録データのリアルタイム性を損なうことなく安定した記録動作が行えるという作用を有する。
【0015】
本発明の請求項6に記載の発明は、複数の種類の記録担体で情報の記録再生を行う請求項1〜4記載の光ディスク装置において、記録担体の種類を判別する記録担体判別手段とを備え、前記記録担体判別手段の判別結果に応じて第1あるいは第2のトラックジャンプ検出手段のいずれの出力によって前記信号記録手段の記録動作を停止させるかを切り替えることを特徴としたものであり、リアルタイム性の必要のない通常のデータ記録の場合には応答の速い第1のトラックジャンプ検出手段の出力を使うことによりトラック飛びを高速に検出し隣接するトラックの破壊を防止して信頼性の高い安全な記録動作が行え、また、記録するデータが連続でリアルタイム性のある場合、例えば画像データなどをリアルタイムに記録する場合等においても検出精度の高い第2のトラックジャンプ検出手段の出力を使うことにより、記録担体上の傷、汚れ、トラックずれ検出手段信号等に重畳するノイズ等の影響を受けずにトラック飛びを検出でき、誤検出による記録のやり直しによって途中で記録が間に合わなくなり、データ記録が途切れてしまうということがなく記録データのリアルタイム性を損なうことなく安定した記録動作が行えるという作用を有する。
【0016】
本発明の請求項7に記載の発明は、請求項1〜4記載の光ディスク装置において、記録担体上に信号を記録する情報を一時記憶するバッファメモリを備え、バッファメモリの記憶状態に応じて第1あるいは第2のトラックジャンプ検出手段のいずれの出力によって前記信号記録手段の記録動作を停止させるかを切り替えることを特徴としたものであり、リアルタイム性の必要のない通常のデータ記録の場合には応答の速い第1のトラックジャンプ検出手段の出力を使うことによりトラック飛びを高速に検出し隣接するトラックの破壊を防止して信頼性の高い安全な記録動作が行え、また、記録するデータが連続でリアルタイム性のある場合、例えば画像データなどをリアルタイムに記録する場合等においても、バッファメモリの空き容量が多い場合は応答の速い第1のトラックジャンプ検出手段の出力を使うことによりトラック飛びを高速に検出し隣接するトラックの破壊を防止して信頼性の高い安全な記録動作が行え、バッファメモリの空き容量が少ない場合は検出精度の高い第2のトラックジャンプ検出手段の出力を使うことにより、記録担体上の傷、汚れ、トラックずれ検出手段信号等に重畳するノイズ等の影響を受けずにトラック飛びを検出でき、誤検出による記録のやり直しによって途中で記録が間に合わなくなり、データ記録が途切れてしまうということがなく記録データのリアルタイム性を損なうことなく安定した記録動作が行えるという作用を有する。
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図1から図3を用いて説明する。
【0018】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による光ディスク装置のブロック構成図である。図1において、101は信号を記録するためのトラックを有する記録担体、102は記録担体101上に光ビームを照射する光ヘッド、103は記録担体101上に信号を記録する信号記録手段、105は記録担体101を回転させるスピンドルモータ、106はスピンドルモータ105が所定回転数で回転するように制御するモータ制御手段、107は光ビームをトラックの幅方向に移動する移動手段、108は記録担体101上のトラックと光ビームの位置ずれを検出するトラックずれ検出手段、109はトラックずれ検出手段108の信号に応じて移動手段107を駆動して光ビームがトラック上に位置するように制御するトラッキング制御手段、110および111は光ビームとトラックの位置ずれが所定の値を越えたことを検出する第1のトラックジャンプ検出手段及び第2のトラックジャンプ検出手段、112は記録データを一時的に蓄え、信号記録手段へ逐次記録データを送るバッファメモリ、113はバッファメモリ112の書き込みアドレスと読み出しアドレスの差よりバッファメモリに記憶されている記録データの容量を算出する記憶容量算出手段、114は装置外部からのコマンド指令を受け取るコマンドインターフェース、115は記録担体の種類を判別する記録担体判別手段、104は記憶容量算出手段113の出力とコマンドインターフェース114の出力と記録担体判別手段115の出力の少なくとも一つにより第1のトラックジャンプ検出手段110と第2のトラックジャンプ検出手段111のいずれかの出力が所定の状態となったことを判定して信号記録手段103の記録動作を停止させる記録停止手段である。また1aは装置外部から送られる記録データ、1b、1cはそれぞれバッファメモリ112の書き込みアドレス及び読み出しアドレス、1dは装置外部からの外部コマンドである。
【0019】
このように構成された本発明の実施の形態1の光ディスク装置の動作について説明する。
【0020】
記録担体101はモータ制御手段106によって所定の回転数に制御されたスピンドルモータ105により回転する。この記録担体101上のトラックに光ヘッド102から光ビームが照射され、記録担体101上のトラックと光ビームの位置ずれがトラックずれ検出手段108により検出され、トラックずれ検出手段108の出力に応じてトラッキング制御手段109が、光ビームをトラック上に位置するように移動手段107を駆動する。情報の記録は記録データ1aがバッファメモリ112に一時的に蓄えられながら逐次信号記録手段103に送られ、光ヘッド102を介して記録担体101上のトラックに照射されることにより行われる。連続データをリアルタイム記録する場合には装置外部から送られる記録データ1aが途中で途切れることのないようにバッファメモリ112からのデータの読み出し及び記録担体101への記録を行わなければならない。バッファメモリ112からのデータの読み出し及び記録担体101への記録が滞り、バッファメモリ112が一杯になると記録データ1aのバッファメモリ112への転送が出来なくなり、連続データ記録が失敗となる。
【0021】
バッファメモリ112に蓄えられている記録データの容量は、記憶容量算出手段113でバッファメモリ112の書き込みアドレス1bと読み出しアドレス1cの差より算出される。
【0022】
記録担体101の種類は記録担体判別手段115により判別される。判別の方法は、たとえば記録担体101がカートリッジケースに格納されているか裸のままであるか、あるいは記録担体101の反射率の違い、あるいはトラックずれ検出手段108の信号振幅の違い、あるいは記録担体101上にあらかじめ記録されている識別情報などにより記録担体101の種類を識別する。
【0023】
さて、記録担体101に情報を記録中に、装置に外部より振動、衝撃が加わったり、記録担体101に大きな傷等があったりした場合、光ビームはトラック飛びを発生することがある。その場合、第1のトラックジャンプ検出手段110、及び第2のトラックジャンプ検出手段111はトラックずれ検出手段108の出力より光ビームとトラックの位置ずれが所定の値を越えたことを検出する。
【0024】
ここで、第1のトラックジャンプ検出手段110のトラック飛び検出時間が隣接するトラックに記録された情報が破壊されないよう十分短くなるように第1のトラックジャンプ検出手段110がトラックずれ検出手段の出力よりトラックジャンプを検出する判定レベルを定める。
【0025】
また第2のトラックジャンプ検出手段111が記録担体上の傷、汚れ、トラックずれ検出手段信号等に重畳するノイズ等の影響を受けずにトラック飛びを検出できるようにトラックずれ検出手段108の出力よりトラックジャンプを検出する判定レベルを第1のトラックジャンプ検出手段110の判定レベルより高く設定する。
【0026】
記録停止手段104は記憶容量算出手段113の出力、コマンドインターフェース114の出力、記録担体判別手段115の出力の少なくとも一つにより、第1のトラックジャンプ検出手段110と第2のトラックジャンプ検出手段111のいずれかの出力を選択し、これが所定の状態となったことを判定して信号記録手段103の記録動作を停止させる記録停止指令を出し、信号記録手段103は記録担体101への情報の記録動作を停止させ、隣接トラックのデータ破壊を防止する。
【0027】
ここで記録停止手段104は例えば次のようにして第1のトラックジャンプ検出手段110と第2のトラックジャンプ検出手段111の出力を選択する。
【0028】
記憶容量算出手段113で算出したバッファメモリ112の記憶容量が所定の値より少ないときは、トラック飛びを誤検出して記録動作をやり直しても、その間に送られる記録データ1aはバッファメモリ112に蓄えられるため記録データ1aが途切れることがなくデータを記録担体101に記録できる。従って、たとえトラック飛びを誤検出しても記録動作が中断しないので、より確実にトラック飛びによる隣接トラックのデータ破壊が防止できる第1のトラックジャンプ検出手段110の出力を選択する。逆に記憶容量算出手段113で算出したバッファメモリ112の記憶容量が所定の値より多いときは、トラック飛びを誤検出して記録動作をやり直した場合、その間に送られる記録データ1aがバッファメモリ112の空き容量を越えてしまうためデータ記録が途中で途切れてしまう。従って、この場合はトラック飛びを誤検出すると記録動作そのものが失敗に終わってしまうので、誤検出の頻度が少ない第2のトラックジャンプ検出手段111の出力を選択する。
【0029】
あるいは、装置外部から記録データがリアルタイム性の必要のないものであるか、リアルタイムの連続データであるかの指令をコマンドインターフェース114を介して受け取り、記録データがリアルタイム性がない場合はたとえトラック飛びを誤検出してもトラック飛びをした箇所よりリトライ処理により記録を再開すればよいので、より確実にトラック飛びによる隣接トラックのデータ破壊が防止できる第1のトラックジャンプ検出手段110の出力を選択し、リアルタイムの連続データの場合はトラック飛びを誤検出すると記録動作そのものが失敗に終わってしまう場合があるので、誤検出の頻度が少ない第2のトラックジャンプ検出手段111の出力を選択する。
【0030】
あるいは、記録担体判別手段115の判別結果により、画像等の連続データをリアルタイム記録する記録担体101の場合はトラック飛びを誤検出すると記録動作そのものが失敗に終わってしまう場合があるので、誤検出の頻度が少ない第2のトラックジャンプ検出手段111の出力を選択し、そうでない場合はより確実にトラック飛びによる隣接トラックのデータ破壊が防止できる第1のトラックジャンプ検出手段110の出力を選択する。
【0031】
なお、第2のトラックジャンプ検出手段111の出力を選択して記録動作を停止した場合、検出速度が遅いので場合によっては隣接トラックを多少破壊する場合もあるが、周知のように音声や画像などの連続データでは多少のデータ破壊であれば再生時に破壊された部分を補間処理等によって実用上問題のないレベルに修復することができる。
【0032】
以上のように、バッファメモリ112の記憶容量、あるいは装置外部からの指令、あるいは記録担体101の種類によって応答の速い第1のトラックジャンプ検出手段110の出力と記録担体上の傷、汚れ、トラックずれ検出手段信号等に重畳するノイズ等の影響を受けない第2のトラックジャンプ検出手段111の出力のいずれかを選択し、記録動作を停止するため、リアルタイム性の必要のない通常のデータ記録の場合にはトラック飛びを高速に検出し隣接するトラックの破壊を防止して信頼性の高い安全な記録動作が行え、また記録するデータが連続でリアルタイム性のある場合、例えば画像データなどをリアルタイムに記録する場合等においても記録担体上の傷、汚れ、トラックずれ検出手段信号等に重畳するノイズ等の影響を受けずにトラック飛びを検出し、誤検出による記録のやり直しによって途中で記録が間に合わなくなってデータ記録が途切れてしまうということがなく、画像が途中で止まったり、画像が乱れるなどということなしに記録データのリアルタイム性を損なうことなく安定した記録動作が行える。
【0033】
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態2による光ディスク装置のブロック構成図である。図2において、201は信号を記録するためのトラックを有する記録担体、202は記録担体201上に光ビームを照射する光ヘッド、203は記録担体201上に信号を記録する信号記録手段、205は記録担体201を回転させるスピンドルモータ、206はスピンドルモータ205が所定回転数で回転するよう制御するモータ制御手段、207は光ビームをトラックの幅方向に移動する移動手段、208は記録担体201上のトラックと光ビームの位置ずれを検出するトラックずれ検出手段、209はトラックずれ検出手段208の信号に応じて移動手段207を駆動して光ビームがトラック上に位置するように制御するトラッキング制御手段、216は記録担体201上に設けられた光ビームの走査位置を示すアドレス情報を読みとるアドレス検出手段、210は光ビームとトラックの位置ずれが所定の値を越えたことを検出する第1のトラックジャンプ検出手段、211はアドレス検出手段216の出力が不連続であることを検出する第2のトラックジャンプ検出手段、212は記録データを一時的に蓄え、信号記録手段203へ逐次記録データを送るバッファメモリ、213はバッファメモリ212の書き込みアドレスと読み出しアドレスの差よりバッファメモリ212に記憶されている記録データの容量を算出する記憶容量算出手段、214は装置外部からのコマンド指令を受け取るコマンドインターフェース、215は記録担体201の種類を判別する記録担体判別手段、204は記憶容量算出手段213の出力、コマンドインターフェース214の出力、記録担体判別手段215の出力により、第1のトラックジャンプ検出手段210と第2のトラッキング検出手段211とのいずれかの出力が所定状態となったことを判定して信号記録手段203の記録動作を停止させる記録停止手段である。また2aは装置外部から送られる記録データ、2b、2cはそれぞれバッファメモリ212の書き込みアドレス及び読み出しアドレス、2dは装置外部からの外部コマンドである。
【0034】
このように構成された実施の形態2の光ディスク装置について、その動作を説明する。
【0035】
記録担体201はモータ制御手段206によって所定の回転数に制御されたスピンドルモータ205により回転する。光ヘッド202から記録担体201上のトラックに光ビームが照射され、記録担体201上のトラックと光ビームの位置ずれがトラックずれ検出手段208により検出され、トラックずれ検出手段208の出力に応じてトラッキング制御手段209が光ビームがトラック上に位置するように移動手段207を駆動する。
【0036】
情報の記録は記録データ2aがバッファメモリ212に一時的に蓄えられながら逐次信号記録手段203に送られ、光ヘッド202を介して記録担体201上のトラックに照射されることにより行われる。連続データをリアルタイム記録する場合には装置外部から送られる記録データ2aが途中で途切れることのないようにバッファメモリ212からのデータの読み出し及び記録担体201への記録を行わなければならない。バッファメモリ212からのデータの読み出し及び記録担体201への記録が滞り、バッファメモリ212が一杯になると記録データ2aが途切れ、連続データの記録が失敗となってしまう。
【0037】
バッファメモリ212に蓄えられている記録データの容量は、記憶容量算出手段213でバッファメモリ212の書き込みアドレス2bと読み出しアドレス2cとの差より算出される。
【0038】
記録担体の種類は記録担体判別手段211により判別される。判別の方法は、たとえば記録担体201がカートリッジケースに格納されているか裸のままであるか、あるいは記録担体201の反射率の違い、あるいはトラックずれ検出手段208の信号振幅の違い、あるいは記録担体201上にあらかじめ記録されている識別情報などにより記録担体201の種類を識別する。
【0039】
さて、記録担体201に情報を記録中に、装置に外部より振動、衝撃が加わったり、記録担体201に大きな傷等があったりした場合、光ビームはトラック飛びを発生することがある。その場合、第1のトラックジャンプ検出手段210はトラックずれ検出手段208の出力より光ビームとトラックの位置ずれが所定の値を越えたことによりトラック飛びを検出する。また第2のトラックジャンプ検出手段211はアドレス検出手段216で読みとられたアドレス情報を監視し、これが不連続となることによりトラック飛びを検出する。
【0040】
ここで、第1のトラックジャンプ検出手段のトラック飛び検出時間が隣接するトラックに記録された情報が破壊されないよう十分短くなるように第1のトラックジャンプ検出手段210がトラックずれ検出手段208の出力よりトラックジャンプを検出する判定レベルを定める。
【0041】
また第2のトラックジャンプ検出手段211は、アドレス検出手段216で読みとられたアドレスを監視することによりトラック飛びを検出しているが、一般にアドレス情報はCRC(Cyclic Redundancy Check)が付けられているため、誤ったアドレスを検出することがない。従って記録担体上の傷、汚れ、トラックずれ検出手段信号等に重畳するノイズ等の影響を受けずにトラック飛び検出ができる。なお、アドレスが不連続となるのは光ビームが完全に隣接トラック移動した場合であるので、第1のトラックジャンプ検出手段210より検出速度は遅くなる。
【0042】
記録停止手段204は記憶容量算出手段213の出力、コマンドインターフェース214の出力、記録担体判別手段215の出力の少なくとも一つにより、第1のトラックジャンプ検出手段210と第2のトラッキング検出手段211のいずれかの出力を選択し、これが所定の状態となったことを判定して信号記録手段203の記録動作を停止させる記録停止指令を出し、信号記録手段203は記録担体201への情報の記録動作を停止させ、隣接トラックのデータ破壊を防止する。
【0043】
ここで記録停止手段204は、例えば次のようにして第1のトラックジャンプ検出手段210と第2のトラックジャンプ検出手段211の出力を選択する。
【0044】
記憶容量算出手段213で算出したバッファメモリ212の記憶容量が所定の値より少ないときは、トラック飛びを誤検出して記録動作をやり直しても、その間に送られる記録データ2aはバッファメモリ212に蓄えられるため記録データ2aが途切れることがなくデータを記録担体201に記録できる。従って、たとえトラック飛びを誤検出しても記録動作が中断しないので、より確実にトラック飛びによる隣接トラックのデータ破壊が防止できる第1のトラックジャンプ検出手段210の出力を選択する。逆に記憶容量算出手段213で算出したバッファメモリ212の記憶容量が所定の値より多いときは、トラック飛びを誤検出して記録動作をやり直した場合、その間に送られる記録データ2aがバッファメモリ212の空き容量を越えてしまうためデータ記録が途中で途切れてしまう。
【0045】
従って、この場合はトラック飛びを誤検出すると記録動作そのものが失敗に終わってしまうので、誤検出の頻度が少ない第2のトラックジャンプ検出手段211の出力を選択する。
【0046】
あるいは、装置外部から、記録データがリアルタイム性の必要のないものであるか、リアルタイムの連続データであるかの指令をコマンドインターフェース214を介して受け取り、記録データがリアルタイム性がない場合はたとえトラック飛びを誤検出してもトラック飛びをした箇所よりリトライ処理により記録を再開すればよいので、より確実にトラック飛びによる隣接トラックのデータ破壊が防止できる第1のトラックジャンプ検出手段210の出力を選択し、リアルタイムの連続データの場合はトラック飛びを誤検出すると記録動作そのものが失敗に終わってしまう場合があるので、誤検出の頻度が少ない第2のトラックジャンプ検出手段211の出力を選択する。
【0047】
あるいは、記録担体判別手段215の判別結果により、画像等の連続データをリアルタイム記録する記録担体201の場合はトラック飛びを誤検出すると記録動作そのものが失敗に終わってしまう場合があるので、誤検出の頻度が少ない第2のトラックジャンプ検出手段211の出力を選択し、そうでない場合はより確実にトラック飛びによる隣接トラックのデータ破壊が防止できる第1のトラックジャンプ検出手段210の出力を選択する。
【0048】
なお、実施の形態1の場合で述べたように、第2のトラックジャンプ検出手段211の出力を選択して記録動作を停止した場合、検出速度が遅いので場合によっては隣接トラックを多少破壊する場合もあるが、音声や画像などの連続データでは多少のデータ破壊であれば再生時に破壊された部分を補間処理等によって実用上問題のないレベルに修復することができる。
【0049】
以上のように、バッファメモリ212の記憶容量、あるいは装置外部からの指令、あるいは記録担体201の種類によって応答の速い第1のトラックジャンプ検出手段210の出力と記録担体上の傷、汚れ、トラックずれ検出手段信号等に重畳するノイズ等の影響を受けない第2のトラックジャンプ検出手段211の出力のいずれかを選択し記録動作を停止するため、リアルタイム性の必要のない通常のデータ記録の場合にはトラック飛びを高速に検出し隣接するトラックの破壊を防止して信頼性の高い安全な記録動作が行え、また記録するデータが連続でリアルタイム性のある場合、例えば画像データなどをリアルタイムに記録する場合等においても記録担体上の傷、汚れ、トラックずれ検出手段信号等に重畳するノイズ等の影響を受けずにトラック飛びを検出し、誤検出による記録のやり直しによって途中で記録が間に合わなくなってデータ記録が途切れてしまうということがなく、画像が途中で止まったり、画像が乱れるなどということなしに記録データのリアルタイム性を損なうことなく安定した記録動作が行える。
【0050】
(実施の形態3)
図3は本発明の実施の形態3による光ディスク装置の構成図である。図3において、301は信号を記録するためのトラックが略々一定の周期で蛇行している記録担体、302は記録担体301上に光ビームを照射する光ヘッド、303は記録担体301上に信号を記録する信号記録手段、305は記録担体301を回転させるスピンドルモータ、306はスピンドルモータ305が所定回転数で回転するよう制御するモータ制御手段、307は光ビームをトラックの幅方向に移動する移動手段、308は記録担体301上のトラックと光ビームの位置ずれを検出するトラックずれ検出手段、309はトラックずれ検出手段308の信号に応じて移動手段307を駆動して光ビームがトラック上に位置するように制御するトラッキング制御手段、316は光ビームの走査位置でのトラックの蛇行量を検出するウオブル検出手段、310は光ビームとトラックの位置ずれが所定の値を越えたことを検出する第1のトラックジャンプ検出手段、311はウオブル検出手段316の出力周期を計測し、周期が変化したことによりトラック飛びを検出する第2のトラックジャンプ検出手段、312は記録データを一時的に蓄え、信号記録手段303へ逐次記録データを送るバッファメモリ、313はバッファメモリ312の書き込みアドレスと読み出しアドレスの差よりバッファメモリ312に記憶されている記録データの容量を算出する記憶容量算出手段、314は装置外部からのコマンド指令を受け取るコマンドインターフェース、315は記録担体301の種類を判別する記録担体判別手段、304は記憶容量算出手段313の出力、コマンドインターフェース314の出力、記録担体判別手段315の出力により、第1のトラックジャンプ検出手段310と第2のトラッキング検出手段311のいずれかの出力が所定状態となったことを判定して信号記録手段303の記録動作を停止させる記録停止手段である。また3aは装置外部から送られる記録データ、3b、3cはそれぞれバッファメモリ312の書き込みアドレス及び読み出しアドレス、3dは装置外部からの外部コマンドである。
【0051】
このように構成された本発明の実施の形態3の光ディスク装置について、以下その動作を説明する。
【0052】
記録担体301はモータ制御手段306によって所定の回転数に制御されたスピンドルモータ305により回転する。記録担体301のトラックはアドレス情報を埋め込むため、FM変調された略々一定の周期で蛇行しているもので、例えばCD−RやDVD−RW、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RWディスク等である。光ヘッド302から記録担体301上のトラックに光ビームが照射され、記録担体301上のトラックと光ビームの位置ずれがトラックずれ検出手段308により検出され、トラックずれ検出手段308の出力に応じてトラッキング制御手段309が光ビームがトラック上に位置するように移動手段307を駆動する。
【0053】
情報の記録は記録データ2aがバッファメモリ312に一時的に蓄えられながら逐次信号記録手段303に送られ、光ヘッド302を介して記録担体301上のトラックに照射されることにより行われる。連続データをリアルタイム記録する場合には装置外部から送られる記録データ2aが途中で途切れることのないようにバッファメモリ312からのデータの読み出し及び記録担体301への記録を行わなければならない。バッファメモリ312からのデータの読み出し及び記録担体301への記録が滞り、バッファメモリ312が一杯になると記録データ2aが途切れ、連続データ記録が失敗となる。
【0054】
バッファメモリ312に蓄えられている記録データの容量は、記憶容量算出手段313でバッファメモリ312の書き込みアドレス2bと読み出しアドレス2cの差より算出される。
【0055】
記録担体301の種類は記録担体判別手段311により判別される。判別の方法は、たとえば記録担体301がカートリッジケースに格納されているか裸のままであるか、あるいは記録担体301の反射率の違い、あるいはトラックずれ検出手段308の信号振幅の違い、あるいは記録担体301上にあらかじめ記録されている識別情報などにより記録担体301の種類を識別する。
【0056】
さて、記録担体301に情報を記録中に、装置に外部より振動、衝撃が加わったり、記録担体301に大きな傷等があったりした場合、光ビームはトラック飛びを発生することがある。その場合、第1のトラックジャンプ検出手段310はトラックずれ検出手段308の出力より光ビームとトラックの位置ずれが所定の値を越えたことによりトラック飛びを検出する。また第2のトラックジャンプ検出手段311は記録担体301上のトラックが略略一定の周期で蛇行している蛇行量をウオブル検出手段316で検出し、ウオブル検出手段316の出力信号を2値化しその周期を計測し、周期が所定の範囲を外れたことによりトラック飛びを検出する。
【0057】
ここで、第1のトラックジャンプ検出手段310のトラック飛び検出時間が隣接するトラックに記録された情報が破壊されないよう十分短くなるように、第1のトラックジャンプ検出手段310がトラックずれ検出手段308の出力よりトラックジャンプを検出する判定レベルを定める。
【0058】
また第2のトラックジャンプ検出手段311は、ウオブル検出手段316で検出されたトラックの蛇行量を2値化し周期情報を用いてトラック検出を行うため、多少記録担体上の傷、汚れ、あるいはトラックずれ検出手段308信号等に重畳するノイズ等があってもウオブル検出手段316の出力振幅が変化するだけで信号周期は変化しないので、誤検出なくトラック飛びが検出できる。なお、ウオブル検出手段316の出力が不連続となり、周期が変わるのは光ビームが完全に隣接トラック移動した場合であるので、第1のトラックジャンプ検出手段310より検出速度は遅くなる。
【0059】
記録停止手段304は記憶容量算出手段313の出力、コマンドインターフェース314の出力、記録担体判別手段315の出力の少なくとも一つにより、第1のトラックジャンプ検出手段310と第2のトラッキング検出手段311のいずれかの出力を選択し、これが所定の状態となったことを判定して信号記録手段303の記録動作を停止させる記録停止指令を出し、信号記録手段303は記録担体301への情報の記録動作を停止させ、隣接トラックのデータ破壊を防止する。
【0060】
ここで記録停止手段304は、例えば次のようにして第1のトラックジャンプ検出手段310と第2のトラックジャンプ検出手段311の出力を選択する。
【0061】
記憶容量算出手段313で算出したバッファメモリ312の記憶容量が所定の値より少ないときは、トラック飛びを誤検出して記録動作をやり直しても、その間に送られる記録データ3aはバッファメモリ312に蓄えられるため記録データ3aが途切れることがなくデータを記録担体301に記録できる。従って、たとえトラック飛びを誤検出しても記録動作が中断しないので、より確実にトラック飛びによる隣接トラックのデータ破壊が防止できる第1のトラックジャンプ検出手段310の出力を選択する。逆に記憶容量算出手段313で算出したバッファメモリ312の記憶容量が所定の値より多いときは、トラック飛びを誤検出して記録動作をやり直した場合、その間に送られる記録データ3aがバッファメモリ312の空き容量を越えてしまうためデータ記録が途中で途切れてしまう。従って、この場合はトラック飛びを誤検出すると記録動作そのものが失敗に終わってしまうので、誤検出の頻度が少ない第2のトラックジャンプ検出手段311の出力を選択する。
【0062】
あるいは、装置外部から、記録データがリアルタイム性の必要のないものであるか、リアルタイムの連続データであるかの指令をコマンドインターフェース314を介して受け取り、記録データがリアルタイム性がない場合はたとえトラック飛びを誤検出してもトラック飛びをした箇所よりリトライ処理により記録を再開すればよいので、より確実にトラック飛びによる隣接トラックのデータ破壊が防止できる第1のトラックジャンプ検出手段310の出力を選択し、リアルタイムの連続データの場合はトラック飛びを誤検出すると記録動作そのものが失敗に終わってしまう場合があるので、誤検出の頻度が少ない第2のトラックジャンプ検出手段311の出力を選択する。あるいは、記録担体判別手段315の判別結果により、画像等の連続データをリアルタイム記録する記録担体301の場合はトラック飛びを誤検出すると記録動作そのものが失敗に終わってしまう場合があるので、誤検出の頻度が少ない第2のトラックジャンプ検出手段311の出力を選択し、そうでない場合はより確実にトラック飛びによる隣接トラックのデータ破壊が防止できる第1のトラックジャンプ検出手段310の出力を選択する。
【0063】
なお、上記実施の形態では第2のトラックジャンプ検出手段311でのトラック飛び検出を、ウオブル検出手段316の出力信号の周期を計測することにより行ったが、ウオブル検出手段316の出力信号の位相が変化することを検出することによりトラック飛びを検出しても良い。
【0064】
また、第2のトラックジャンプ検出手段311の出力を選択して記録動作を停止した場合、検出速度が遅いので場合によっては隣接トラックを多少破壊する場合もあるが、音声や画像などの連続データでは多少のデータ破壊であれば再生時に破壊された部分を補間処理等によって実用上問題のないレベルに修復することができる。
【0065】
以上のように、バッファメモリ312の記憶容量、あるいは装置外部からの指令、あるいは記録担体301の種類によって応答の速い第1のトラックジャンプ検出手段310の出力と、記録担体301上の傷、汚れ、トラックずれ検出手段308信号等に重畳するノイズ等の影響を受けない第2のトラックジャンプ検出手段311の出力とのいずれかを選択し、記録動作を停止するため、リアルタイム性の必要のない通常のデータ記録の場合にはトラック飛びを高速に検出し隣接するトラックの破壊を防止して信頼性の高い安全な記録動作が行え、また、記録するデータが連続でリアルタイム性のある場合、例えば画像データなどをリアルタイムに記録する場合等においても記録担体301上の傷、汚れ、トラックずれ検出手段信号等に重畳するノイズ等の影響を受けずにトラック飛びを検出し、誤検出による記録のやり直しによって途中で記録が間に合わなくなってデータ記録が途切れてしまうということがなく、画像が途中で止まったり、画像が乱れるなどということなしに記録データのリアルタイム性を損なうことなく安定した記録動作が行える。
【0066】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、リアルタイム性の必要のない通常のデータ記録の場合には応答の速い第1のトラックジャンプ検出手段の出力を使うことによりトラック飛びを高速に検出し隣接するトラックの破壊を防止し、安全な記録動作が行え、また、記録するデータが連続でリアルタイム性のある場合、例えば画像データなどをリアルタイムに記録する場合等においても検出精度の高い第2のトラックジャンプ検出手段の出力を使うことにより、記録担体上の傷、汚れ、トラックずれ検出手段信号等に重畳するノイズ等の影響を受けずにトラック飛びを検出でき、誤検出による記録のやり直しによって途中で記録が間に合わなくなり、データ記録が途切れてしまうということがなく、画像が途中で止まったり、画像が乱れるなどということなしに安定した記録動作が行えるという優れた効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による光ディスク装置のブロック構成図
【図2】同、実施の形態2による光ディスク装置のブロック構成図
【図3】同、実施の形態2による光ディスク装置のブロック構成図
【図4】従来の光ディスク装置のブロック構成図
【符号の説明】
1a、2a、3a 記録データ
1b、2b、3b 書き込みアドレス
1c、2c、3c 読み出しアドレス
1d、2d、3d 外部コマンド
101、201、301 記録担体
102、202、302 光ヘッド
103、203、303 信号記録手段
104、204、304 記録停止手段
105、205、305 スピンドルモータ
106、206、306 モータ制御手段
107、207、307 移動手段
108、208、308 トラックずれ検出手段
109、209、309 トラッキング制御手段
110、210、310 第1のトラックジャンプ検出手段
111、211、311 第2のトラックジャンプ検出手段
112、212、312 バッファメモリ
113、213、313 記憶容量算出手段
114、214、314 コマンドインターフェース
115、215、315 記録担体判別手段
216 アドレス検出手段
316 ウオブル検出手段

Claims (7)

  1. 信号を記録するためのトラックを有する記録担体上のトラックと光ビームの位置ずれを検出するトラックずれ検出手段と、記録担体上の隣接するトラックに記録された情報が破壊されないように前記トラックずれ検出手段の出力によりトラックジャンプを検出するための所定値が設定される第1のトラックジャンプ検出手段と、前記第1のトラックジャンプ検出手段の所定値より応答が遅い値に設定された第2のトラックジャンプ検出手段と、記録担体上に信号を記録する信号記録手段と、装置の動作状況に応じてリアルタイム性の必要のない通常のデータ記録の場合には第1のトラックジャンプ検出手段の出力を使用し、あるいは記録するデータが連続でリアルタイム性のある場合には第2のトラックジャンプ検出手段の出力を使用して、光ビームとトラックの位置ずれが所定の値を越えたことを検出し、前記第1または第2のトラックジャンプ検出手段のいずれかの出力が所定の状態となったことを判定して前記信号記録手段の記録動作を停止させる記録停止手段とを備え、前記第2のトラックジャンプ検出手段の検出精度が前記第1のトラックジャンプ検出手段の検出精度より高いことを特徴とした光ディスク装置。
  2. 第2のトラックジャンプ検出手段がトラックずれを検出する検出レベルを第1のトラックジャンプ検出手段がトラックずれを検出する検出レベルより高く設定することを特徴とした請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 記録担体上に設けられた光ビームの走査位置を示すアドレス情報を読みとるアドレス検出手段を備え、第1のトラックジャンプ検出手段がトラックずれ検出手段の出力が所定のレベルを超えたことによりトラックジャンプを検出し、第2のトラックジャンプ検出手段が前記アドレス検出手段で読みとったアドレスが不連続となったことによりトラックジャンプを検出することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  4. 記録担体の信号を記録するためのトラックが略々一定の周期で蛇行しており、光ビームの走査位置でのトラックの蛇行量を検出するウオブル検出手段を備え、第1のトラックジャンプ検出手段がトラックずれ検出手段の出力が所定のレベルを超えたことによりトラックジャンプを検出し、第2のトラックジャンプ検出手段が前記ウオブル検出手段の出力信号が不連続にとなることによりトラックジャンプを検出することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  5. 装置外部からの指令により、第1あるいは第2のトラックジャンプ検出手段のいずれの出力によって信号記録手段の記録動作を停止させるかを切り替えることを特徴とした請求項1〜4記載の光ディスク装置。
  6. 複数の記録担体で情報の記録再生を行う光ディスク装置において、記録担体の種類を判別する記録担体判別手段を備え、前記記録担体判別手段の判別結果に応じて第1あるいは第2のトラックジャンプ検出手段のいずれの出力によって信号記録手段の記録動作を停止させるかを前記記録担体に記録するデータの連続性及びリアルタイム性の有無により切り替えることを特徴とした請求項1〜4記載の光ディスク装置。
  7. 記録担体上に信号を記録する情報を一時記憶するバッファメモリを備え、バッファメモリの記憶状態に応じて第1あるいは第2のトラックジャンプ検出手段のいずれの出力によって信号記録手段の記録動作を停止させるかを切り替えることを特徴とした請求項1〜4記載の光ディスク装置。
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