JP3864397B2 - ユーザエッジルータ、ゲートウェイルータ、マルチホーミング通信システム、マルチホーミング通信方法およびマルチホーミング通信プログラム - Google Patents
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(1)Source Address Selectionを利用した方法(非特許文献1参照)
この方法は、端末が、自身がもつ複数のIPv6(Internet Protocol version 6)アドレスの中から、送信する宛先アドレスと最もプレフィックスが一致する(ロンゲストマッチとなる)IPv6アドレスを送信元アドレスとして利用する方法である。
したがって、各サービス事業者が、自身のサービスネットワーク(ゲートウェイルータ)が払いだしたIPアドレスを送信元アドレスとする要求に対しては、コンテンツaをみせるが、自分が払いだしたIPアドレス以外を送信元アドレスとする要求に対してはコンテンツb(コンテンツaよりも劣るもの)をみせるといった、IPアドレスによるサービスの色付けをする場合にも、その端末にとってより良いサービスを受けやすくなる。
端末は、接続先に応じた送信元アドレスの選択は行わず、常に同じIPアドレスを送信元アドレスとして用いる方法である。
IETF、RFC3484、[online]、[2004年8月11日検索]、インターネット、<URL: http://www.ietf.org/rfc/rfc3484.txt> IETF、RFC1631、[online]、[2004年8月11日検索]、インターネット、<URL: ttp://www.ietf.org/rfc/rfc1631.txt>
その他の構成については、後記する実施の形態で述べる。
マルチホーミング通信システムは、IP(Internet Protocol)通信で各種サービスの提供を行うコンテンツサーバ60と、このコンテンツサーバ60が設置される1以上のサービスネットワーク80(80A,B)と、コンテンツサーバ60(サービスネットワーク80)のドメイン名の名前解決を行うDNSサーバ70(70A,B)と、IP通信を行いサービスの提供を受ける端末10と、この端末10が設置されるユーザネットワーク30と、各サービスネットワーク80とユーザネットワーク30とを接続する転送ネットワーク40と、サービスネットワーク80(80A,B)と転送ネットワーク40とを接続するゲートウェイルータ(GW)50(50A,B)と、ユーザネットワーク30と転送ネットワーク40とを接続するCPE(ユーザエッジルータ)20とを含んで構成される。
ちなみに、本実施の形態におけるトンネリングの設定とは、CPE20とGW50との間に仮想的なパスを確立することである。
転送ネットワーク40は、例えば、インターネット網や地域IP網である。GW50およびCPE20は、IPv6用ルータであり、Router Advertisement(ルータ広告)と呼ばれる機能を用いて、接続されたノードにプレフィックス(ネットワークプレフィックス)を送信する。
また、本実施の形態のマルチホーミング通信システムの各構成要素は、図1に描いた個数に限定されるものではない。
さらに、本実施の形態においてIPアドレスは適宜「アドレス」と略し、IPパケットは適宜「パケット」と略す。
CPE20は、ユーザネットワーク30に設置され、マルチホーミング通信システムを実現するIPv6用のルータであり、入出力インタフェース、CPU(Central Processing Unit)および記憶部(メモリ)を備える。CPE20の記憶部は、端末10とGW50との間でマルチホーミング通信を実現するマルチホーミング通信プログラムが格納され、所定領域にサービスネットワーク関連情報記憶部(後記)を備える。この記憶部は、例えば不揮発性メモリにより構成される。
そして、トンネルを設定したGW50のアドレスを含むトンネル情報を作成し、作成したトンネル情報をサービスネットワーク関連情報記憶部25へ出力する。
なお、トンネル生成部21によるトンネル設定は、公知の技術を用いるものとする。
なお、このサービスネットワーク情報は、サービスネットワーク80(GW50)から払い出された(送信された)セキュリティポリシに関する情報、例えば、サービスネットワーク80にアクセス可能な端末10のアドレス、サービスネットワーク80へアクセス可能なアプリケーションに関する情報等をさらに含んでいてもよい。アクセス可能なアプリケーションに関する情報とは、例えば、httpのアクセスは許可するが、mailのアクセスは許可しないといった情報である。
CPE20の各構成要素の動作の詳細は、シーケンス図を用いて後記する。
この記憶部は、端末10とGW50との間でマルチホーミング通信システムを実現するマルチホーミング通信プログラムが格納され、所定領域にサービスネットワーク情報記憶部34を備える。この記憶部は、例えば不揮発性メモリにより構成される。
これらの情報は、後記するサービスネットワーク情報通知部32が、入出力インタフェース経由で、CPE20へ送信する。
なお、トンネル生成部31によるトンネル設定は、公知の技術を用いるものとする。
なお、パケット転送部33がコンテンツサーバ60からのパケットや各種メッセージをCPE20へ転送する際には、サービスネットワーク情報記憶部34のトンネル情報の中からCPE20へ接続するトンネルを選択して転送するものとする。
図4および図5は、本発明の実施の形態であるマルチホーミング通信システムの動作を示すシーケンス図である。
この認証情報に含まれるサービスネットワーク80の情報は、例えば、サービスネットワーク80のGW50のアドレスである。
なお、この認証処理は、CPE20の認証処理部(図示せず)が行うものとし、認証結果および認証情報は、トンネル生成部21に受け渡す。ここで認証NGだった場合には、そのまま処理を終了し、認証OKだった場合にはステップS403に進む。
具体的には、ステップS402で認証OKの信号を受信したCPE20のトンネル生成部21が、GW50との間でトンネルを設定し、GW50のアドレスを含むトンネル情報をサービスネットワーク関連情報記憶部25へ出力する。
CPE20および端末10は、以上のステップS401からステップS406の動作を、端末10が接続を要求するすべてのサービスネットワーク80に対して実行する。
つまり、DNS代理部22は、名前解決要求メッセージをDNSサーバ70へ送信するとき、DNS代理部22で選択した送信元アドレスを新たに割り当てて(変更して)、名前解決要求メッセージを送信する。
なお、このとき、DNS代理部22は、トンネル情報に記憶されたトンネルの中から、DNSサーバ70が属するサービスネットワーク80(GW50)へ接続するトンネルを選択し、このトンネルを用いて名前解決要求メッセージを送信するものとする。
このときGW50のパケット転送部33は、CPE20と接続するトンネルを選択し、選択したトンネル経由でコンテンツサーバ60のアドレスを送信するものとする。
そして、CPE20は、このコンテンツサーバ60のアドレスを受信すると、このアドレスを端末10へ転送する(ステップS506)。
ここで端末10が送信するパケットは、例えば、コンテンツサーバ60からのデータ送信を要求するパケットである。
つまり、端末10からのパケットの送信元アドレスのプレフィックスに最も近いプレフィックスをもつサービスネットワーク80(GW50)に接続するトンネルを選択する。
そして、CPE20はパケットを、この選択したトンネル経由でコンテンツサーバ60へ送信する(ステップS512)。
20 CPE(ユーザエッジルータ)
21 トンネル生成部
22 DNS代理部
23 サービスネットワーク情報取得部
24 パケット転送部
25 サービスネットワーク関連情報記憶部(記憶部)
30 ユーザネットワーク
31 トンネル生成部
32 サービスネットワーク情報通知部
33 パケット転送部
34 サービスネットワーク情報記憶部
40 転送ネットワーク
50 GW(ゲートウェイルータ)
60 コンテンツサーバ
70 DNSサーバ
80 サービスネットワーク
Claims (6)
- サービスの提供を行うコンテンツサーバと、
IP通信を行いサービスの提供を受ける端末と、
前記コンテンツサーバを有する1以上のサービスネットワークと、
前記端末が設置されるユーザネットワークと、
前記各サービスネットワークと前記ユーザネットワークとを接続する転送ネットワークと、
前記各サービスネットワークと前記転送ネットワークとを接続し、前記ユーザネットワークに設置されるユーザエッジルータとの間にトンネルを設定するゲートウェイルータと、
前記ユーザネットワークと前記転送ネットワークとを接続し、前記ゲートウェイルータとの間にトンネルを設定する前記ユーザエッジルータと、
前記サービスネットワークのコンテンツサーバのドメイン名の名前解決を行うDNSサーバとを含むマルチホーミング通信システムにおけるユーザエッジルータであって、
前記端末から、前記端末が接続を希望するサービスネットワークの情報を受信し、このサービスネットワークのゲートウェイルータとの間にトンネルを設定するトンネル生成部と、
前記端末から、前記端末がIP通信を行う際のドメイン名の名前解決要求メッセージを受信し、このドメイン名に基づき、このドメイン名の名前解決を行うDNSサーバを特定し、この特定したDNSサーバに対して、送信元アドレスを変更した名前解決要求メッセージを送信する機能と、前記DNSサーバへ名前解決要求メッセージを送信することで前記DNSサーバから取得したIPアドレスを前記端末へ送信する機能とを備えるDNS代理部と、
前記送信されたIPアドレスに基づき送信元アドレスの選択を行った前記端末が送信したIPパケットを受信し、このIPパケットの送信元アドレスに基づき、前記サービスネットワークのゲートウェイルータへのトンネルを選択し、前記IPパケットを転送するパケット転送部と、
を有することを特徴とするユーザエッジルータ。 - 前記ユーザエッジルータは、
前記サービスネットワークのドメイン名、前記ドメイン名の名前解決を行うDNSサーバのアドレスおよび前記各サービスネットワークのアドレス領域の情報を含むサービスネットワーク情報を、前記各ゲートウェイルータから取得するサービスネットワーク情報取得部と、
前記サービスネットワーク情報および前記トンネル生成部が設定したトンネルに関するトンネル情報を記憶するサービスネットワーク関連情報記憶部とをさらに備え、
前記DNS代理部は、前記サービスネットワーク情報を参照して、前記ドメイン名の名前解決を行うDNSサーバを特定し、前記サービスネットワークのアドレス領域に基づいて送信元アドレスを変更し、この変更した送信元アドレスで、前記特定したDNSサーバへ前記名前解決要求メッセージを送信し、
前記パケット転送部は、前記端末から送信されたIPパケットの送信元アドレスおよび前記トンネル情報に基づき、前記サービスネットワークのゲートウェイルータへのトンネルを選択するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載のユーザエッジルータ。 - 請求項1または請求項2に記載のユーザエッジルータを含むマルチホーミング通信システムのゲートウェイルータであって、
前記ユーザエッジルータとの間でトンネルを設定するトンネル生成部と、
前記サービスネットワークのドメイン名、前記ドメイン名の名前解決を行うDNSサーバのアドレスおよび前記各サービスネットワークのアドレス領域の情報を含むサービスネットワーク情報を前記ユーザエッジルータへ送信するサービスネットワーク情報通知部と、
を備えることを特徴とするゲートウェイルータ。 - 請求項1または請求項2に記載のゲートウェイルータおよび請求項3に記載のゲートウェイルータを備えるマルチホーミング通信システム。
- サービスの提供を行うコンテンツサーバと、IP通信を行いサービスの提供を受ける端末と、前記コンテンツサーバを有する1以上のサービスネットワークと、前記端末が設置されるユーザネットワークと、前記各サービスネットワークと前記ユーザネットワークとを接続する転送ネットワークと、前記各サービスネットワークと前記転送ネットワークとを接続し、前記ユーザネットワークに設置されるユーザエッジルータとの間にトンネルを設定するゲートウェイルータと、前記ユーザネットワークと前記転送ネットワークとを接続し、前記ゲートウェイルータとの間にトンネルを設定する前記ユーザエッジルータと、前記サービスネットワークのコンテンツサーバのドメイン名の名前解決を行うDNSサーバとを含むマルチホーミング通信システムにおけるマルチホーミング通信方法であって、
前記ユーザエッジルータは、
前記端末から接続を希望するサービスネットワークの情報を受信するステップと、
前記接続を希望するサービスネットワークのゲートウェイルータとの間でトンネルを設定するステップと、
前記ゲートウェイルータから、前記サービスネットワークのドメイン名、前記ドメイン名の名前解決を行うDNSサーバのアドレスおよび前記各サービスネットワークのアドレス領域の情報を含むサービスネットワーク情報を取得するステップと、
前記取得したサービスネットワーク情報を、記憶部に記憶するステップと、
前記端末から前記端末がIP通信を行う際のドメイン名の名前解決要求メッセージを受信するステップと、
前記受信した名前解決要求メッセージに含まれるドメイン名をキーとして、前記記憶部のサービスネットワーク情報を検索し、前記ドメイン名の名前解決を行うDNSサーバを特定するステップと、
前記特定したDNSサーバに、送信元アドレスを変更した前記名前解決要求メッセージを送信するステップと、
前記DNSサーバへ前記名前解決要求メッセージを送信することで前記DNSサーバから取得したIPアドレスを前記端末へ送信するステップと、
前記送信されたIPアドレスに基づき、送信元アドレスの選択を行った前記端末が送信したIPパケットを受信し、このIPパケットの送信元アドレスに基づき、前記設定したトンネルの中から前記サービスネットワークのゲートウェイルータへ接続するトンネルを選択するステップと、
を実行することを特徴とするマルチホーミング通信方法。 - 請求項5に記載のマルチホーミング通信方法をルータに実行させることを特徴とするマルチホーミング通信プログラム。
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