JP3863772B2 - 回転検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、回転体が回転し且つ該回転体が軸線方向に変位した際、前記回転体を通過した発光部からの発光光を受光部で検知することにより回転体の回転量と前記軸線方向に沿った変位量を検出することが可能な光学式の回転検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、モータ等の回転駆動源の回転軸(駆動軸)と同軸に連結され、前記回転駆動源の回転数および回転角度等を検出するためにロータリエンコーダが用いられている。このロータリエンコーダは、前記回転軸に対して略直交して連結されたディスクに複数のスリットが周方向に沿って配置され、前記ディスクを間にして発光部と受光部とが対向して配設される。前記発光部からの発光光をスリットを介して受光部で受光してカウントすることにより、回転駆動源の回転数および回転角度等を検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来技術に係るロータリエンコーダにおいては、発光部と受光部とが回転軸に連結されたディスクの一面側と他面側とに所定間隔離間して固定されている。前記ディスクは、回転軸の回転作用下に所定方向に回転した場合であっても、前記回転軸の軸線方向に変位しないように保持されている。従って、回転軸が回転しながら軸線方向に沿って変位動作する、例えば、リニアステッピングモータ等にロータリエンコーダを適用した場合、前記リニアステッピングモータの回転数等を検出することができないという問題がある。
【0004】
本発明は、前記の問題を考慮してなされたものであり、回転体が回転するとともに前記回転体がその軸線方向に変位した際においても、該回転体の軸線方向に沿って形成された通過部と遮光部または散乱部とによって前記回転体の回転量とその回転量から換算して軸線方向に沿った変位量を確実に、且つ正確に検出できる回転検出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、軸線方向に沿った両端面の少なくともいずれか一方に凸部を有し、軸芯を回転中心として回転自在に設けられると共に、前記軸線方向に沿って変位自在に設けられる回転体と、
前記回転体の周りに配置され、該回転体に対して発光光を発光する発光部と、
前記回転体を間にして前記発光部の光路上に配置され、前記発光光を受光する受光部と、
を備え、
前記回転体は、前記発光部からの発光光を通過させる通過部と、前記発光光を遮断する遮光部または散乱させる散乱部とを有し、前記遮光部または散乱部と通過部とが前記軸線方向に沿って平行に延在し、且つ、周方向に沿って交互に配設されると共に、前記回転体の回転作用下に前記凸部側に向かって突出した固定部材の係合部に該凸部が係合されて前記回転体の回転が規制されることを特徴とする。
【0006】
本発明によれば、軸線方向に沿った両端面の少なくともいずれか一方に凸部を有する回転体に、遮光部または散乱部と通過部とを交互に設け、前記回転体の回りに発光光と発光する発光部と該発光光を受光する受光部とを配置している。そして、回転体が軸芯を中心として回転し且つ該回転体が軸線方向に沿って変位する際、前記発光部からの発光光が前記回転体の通過部を介して前記受光部に検出される。
【0007】
この場合、回転軸と略直交したディスクに複数のスリットが形成された従来技術に係るロータリエンコーダにおいては、前記ディスクが前記回転軸の軸線方向に沿って変位動作することができない。これに対して、本発明では前記回転体がその回転作用下に軸線方向に変位した際においても、前記回転体には、通過部と遮光部とが軸線方向に沿って略平行に延在するとともに、周方向に沿って所定角度離間して交互に設けられているため、回転軸の回転量および変位量を確実、且つ正確に検出することができる。さらに、回転している回転体の凸部が固定部材の係合部に対して係合されることにより、前記回転体の回転変位を停止して該回転体の軸線方向への変位を規制することができる。
【0008】
また、凸部に複数の段部を有し、回転体に形成された段部の一端面と係合部の一端面とを当接させることにより、前記回転体の回転範囲の初期位置または終端位置を簡便に設定することができる。
【0009】
さらに、遮光部を回転体の軸線方向に沿って延在させ、且つ、周方向に沿って所定角度だけ離間する孔部に充填された遮光性材料から形成することにより、前記遮光部を回転体に対して2色成形法により効率よく成形できるため、製造工数の削減を図ることができる。
【0010】
さらにまた、遮光部を回転体の外周面に設け、該回転体の軸線方向に沿って延在させ、且つ周方向に沿って所定角度だけ離間する帯状に形成された遮光性材料から形成することにより、前記回転体がその回転作用下に軸線方向に変位した際においても、前記回転体の回転量および変位量を確実、且つ、正確に検出することができる。
【0011】
さらにまた、遮光部を回転体の外周面に設け、軸線方向に沿って延在させ、且つ周方向に沿って所定角度だけ離間する不透過部を簡便な加工によって形成することにより、コストを抑制することが可能となる。
【0012】
さらにまた、回転体を透過性を有する材料によって形成し、該回転体の外周面に軸線方向に沿って延在し、且つ周方向に沿って所定角度だけ離間する凹部を形成することにより、発光光が回転体の角度によって受光部に到達し、あるいは回転体の内部で散乱する。このため、回転体に遮光性材料を塗布する作業が不要となる。
【0013】
さらにまた、回転体は、発光部からの発光光が前記回転体に入射する平面状の入射部と、前記回転体の内部を通過して前記発光光が出射される平面状の出射部とを備え、前記入射部および出射部を互いに平行に対向させ、且つ前記発光部と受光部とを結ぶ発光光の光路に対して直交するように形成することにより、発光光が回転体の角度によって受光部に到達し、あるいは回転体の内部で散乱する。このため、回転体に遮光性材料を塗布する作業が不要となる。
【0014】
さらにまた、発光部および受光部を回転体を間にして相互に対向する位置にそれぞれ複数設けることにより、複数の検出信号を得ることができるため回転体が1回転した際、より一層高精度に回転量を検出することができる。
【0015】
さらにまた、単一の発光部に対して発光部から導出された発光光を受光する複数の受光部を設けることにより、より一層高精度に回転体の回転情報を検知することができ、且つ回転検出装置を簡素化することができるため、製造コストを削減することができる。
【0018】
さらにまた、回転体はバルブに設けられた弁体を駆動する駆動源の駆動軸に連結され、前記弁体と一体的に変位する前記回転体の変位量に基づいて前記弁体のリフト量を検出することにより、該弁体のリフト量をより高精度に制御することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明に係る回転検出装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0021】
図1において、参照符号10は、本発明の第1の実施の形態に係る回転検出装置を示す。
【0022】
回転検出装置10は、光を発光する発光素子12が設けられた発光部14と、前記発光部14から所定間隔離間して対向配置され、前記発光素子12からの発光光を受光する受光素子16が設けられた受光部18と、図示しない回転駆動源等の回転軸(駆動軸)20によって回転する略円筒状のローター(回転体)22とから構成される。なお、前記回転駆動源は、例えば、リニアステッピングモータ等からなり、該回転駆動源の回転軸20は、その回転駆動作用下に所定方向に回転するとともに、前記回転軸20の回転量に対応して該回転軸20の軸線方向に沿って所定長だけ変位するように構成されている。すなわち、図6および図7に示されるように、回転軸20がねじ部21によって螺合される構成としている。
【0023】
前記発光素子12は、例えば、GaAs赤外発光ダイオードからなり、電気信号を光信号に変換する機能を有し、一方、前記受光素子16は、例えば、Siフォトトランジスタからなり、光信号を電気信号に変換する機能を有する。
【0024】
ローター22は、発光素子12から導出された発光光が透過可能な材料、例えば、透明の樹脂製材料より形成され、円柱体の略中央部に回転軸20が嵌挿される貫通孔24と、該貫通孔24の軸心を中心として円周方向に所定角度だけ離間するように配置され、且つ円柱体の軸線方向に沿って貫通する複数の孔部26a〜26t(図2〜図4参照)と、前記ローター22の下面に所定長突出し、後述するようにストッパとして機能する凸部28とから構成される。
【0025】
前記ローター22は、図示しない回転駆動源等の回転軸20によって、図1、図6および図7に示されるように、回転しながら同時に軸線方向(矢印B1またはB2方向)に沿って変位するように構成されている。
【0026】
貫通孔24は、図示しない回転駆動源等の回転軸20の形状に対応する形状に形成され、回転軸20を挿入して、例えば、接着剤等で固定することにより回転軸20とローター22とが一体的に連結される。その結果、ローター22は、前記回転軸20と一体的に回転する。また、貫通孔24および回転軸20の一端部の形状をそれぞれ断面略楕円形状に形成し、回転軸20を貫通孔24に挿入することにより嵌合して回転軸20とローター22とを一体的に連結してもよい。
【0027】
孔部26a〜26tは、図2〜図4に示されるように、貫通孔24と略平行、且つ周方向に沿って一定角度毎に複数本(例えば、第1の実施の形態では20本に設定されている)形成されている。なお、貫通孔24の中心と複数の孔部26a〜26tとの離間距離は、それぞれ同一に設定される。
【0028】
孔部26a〜26tの内部には、光を遮断する遮光性材料(例えば、黒色ポリオキシメチレン)がそれぞれ充填して固化された遮光部30a〜30tが設けられている。すなわち、透明の樹脂製材料によって形成された円柱体からなるローター22には、周方向に沿って一定角度毎に離間する複数の遮光部30a〜30tが配置されている。
【0029】
図5に示されるように、凸部28は、ローター22の下面に階段状に形成され、ローター22側を起点として形成された第1階段部32と該第1階段部32よりさらに下方側に向かって突出した第2階段部34とからなる。詳細には、図6に示されるように、前記凸部28はローター22の回転方向(矢印A方向)に沿って第1階段部32、第2階段部34の順に形成され、該第2階段部34の当接面34aと後述する係合部36の当接面36aは、それぞれ略鉛直面状とするとよい。係合部36は、例えば、図示しない回転駆動源のケーシング等の固定された部材(固定部材)の上面に形成される。
【0030】
前記係合部36は、図5に示されるように、前記凸部28と対向する方向に所定長突出し、ローター22が回転する方向に略鉛直面状の当接面36aが形成されている。すなわち、図6に示されるように、ローター22の軸線方向に沿った変位作用下に第2階段部34が回転しながら軸線方向に沿って下方向(矢印B2方向)に変位するため、前記第2階段部34の当接面34aと固定された係合部36の当接面36aとが当接して、第2階段部34が係合部36に係合する(図7参照)。その結果、ローター22の上下方向(矢印B1またはB2方向)の変位が規制され、該ローター22のストッパとして機能する。
【0031】
なお、凸部28は、ローター22の下面に設けられる場合に限定されず、ローター22の上面にも凸部28を設け、ローター22の上方に設けられる図示しないカバー部材等に前記係合部36に対応する係合部を設けるようにしてもよい。これによって、ローター22の凸部28を係合部36に係合させて係止することにより、ローター22の上方への変位を規制することができる。
【0032】
さらに、ローター22の上面および下面にそれぞれ凸部28を設け、ローター22の上方への変位と下方への変位とをそれぞれを規制するようにしてもよい。その結果、凸部28の高さおよびその位置を調整することにより、ローター22の回転範囲の初期位置と終端位置とを正確に設定することができる。
【0033】
また、図8に示されるように、ローター22の上面および下面に前記遮光部30と同様に遮光性材料からなるカバー部38a、38bをそれぞれ設けることにより、ローター22がその軸線方向に変位する際、ローター22の変位の初期位置と終端位置とを容易に検知することができる。すなわち、ローター22の上端面と下端面とは、カバー部38a、38bによって遮光された状態であるため、ローター22の変位の初期位置および終端位置では受光素子16によって受光することができない。このため、ローター22の上面または下面が発光素子12の発光を通過してローター22の内部に光が通過した時点で初めて受光素子16によって検知されることができることがその理由である。
【0034】
さらに、図9に示されるように、異なる角度で一直線状に発光素子12bと受光素子16bを一組追加することにより、先に設けられていた発光素子12aと受光素子16aと合わせて2箇所で各発光素子12a、12bからの発光光をそれぞれ検出することができるため、位相が相違する2種類の検出信号を検出することができる。このため、ローター22が1回転した際の分解能を一組の発光素子12と受光素子16で検出した際の2倍に向上させることができる。その結果、より一層高精度にローター22の回転量を検出することができる。
【0035】
さらにまた、図10に示されるように、1個の発光素子12aに対して、ローター22を間にして例えば一組の受光素子16a、16bを所定角度離間させて設けた構成とし、発光素子12aをそれぞれの受光素子16a、16bで受光することが可能な位置に設定する。その結果、一組の受光素子16a、16bでローター22の回転量を検知することができる。結局、1個の発光素子12aで分解能を2倍にすることができるため、より一層高精度に回転量を検出することが可能である。また、発光素子12aが1個で済むため、この種の回転検出装置10の製造コストを削減することができる。
【0036】
さらにまた、図9および図10に示される発光素子12a、12bまたは受光素子16a、16bを複数設けた構成として、それぞれの受光素子16a、16bで検知する検出信号の位相を90度ずらしてもよい。その結果、図11に示されるように、発光素子12aからの発光光を受光素子16aで検出した第1検出信号と、発光素子12aからの発光光を受光素子16bで検出した第2検出信号からのパルス信号とが図示しない波形整形回路でそれぞれ波形整形されると、相互に所定周期だけオフセットした出力が得られる。そこで、それぞれの受光素子16a、16bで検出した第1および第2検出信号を図示しない排他的論理回路に導入すれば、前記排他的論理回路によって前記第1検出信号がオフ状態、第2検出信号がオン状態の際、および前記第1検出信号をオン状態を示す信号とし、一方、第2検出信号をオフ状態の出力信号とした際に、該出力の立ち上がり時と立ち下り時とを合わせて4倍の出力が得られるため、分解能を4倍にすることができる。結局、より一層高精度な回転量を検出できる。
【0037】
本発明の第1の実施の形態に係る回転検出装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
【0038】
図示しない電源から回転駆動源に電流を供給すると、回転軸20を介してローター22が一体的に回転する。
【0039】
次に、図2に示されるように、発光部14に図示しないリード線を介して電流を供給すると、発光素子12からローター22の外周面に向かって発光光が出射される。
【0040】
前記発光素子12から導出された発光光は回転しているローター22の遮光部30aと隣り合う遮光部30bとの間を通過して透明のローター22の内部に導入され、前記ローター22の内部を一直線状に進行して反対側の遮光部30nと隣り合う遮光部30oとの間から該ローター22の外側に導出される。そして、発光素子12と対向する位置に配設される受光部18の受光素子16によって発光光が受光される。なお、透明のローター22は、その材料特有の屈折率を有するため発光光の前記ローター22への導入、導出部では、図15に示すように屈折する。図2〜図4、図9、図10、図12〜図14、図16においては便宜上、屈折率が0の場合に発光光が直進する際の進み方を示している。
【0041】
ローター22は、図示しない回転駆動源の作用下に回転軸20と一体的に回転しているため、矢印A方向に所定角度(第1の実施の形態では約19度)だけ回転すると、前記発光素子12より導出された発光光は遮光部30bによって遮断された遮断状態となり、発光光が受光部18に到達しない状態となる(図3参照)。
【0042】
さらに、図3に示す状態からローター22が所定角度(約19度)だけ矢印A方向に回転すると、前記遮光部30bによって遮断された発光光は、前記遮光部30bが回転作用下に変位するため再び遮光部30bと隣り合う遮光部30cとの間からローター22の内部に導入され、該ローター22の内部を介して外部に導出される(図4参照)。
【0043】
すなわち、遮光部30a〜30tは、ローター22の周方向に沿って一定角度毎に離間して配置されているため、ローター22の回転作用下に発光素子12からの発光光が遮光部30a〜30tに遮断された遮断状態と内部を通過して受光素子16に発光光が到達する透過状態とが交互に発生することになる。
【0044】
その結果、受光部18では、発光素子12から導出される発光光を断続的に受光し、通過時と遮断時に対応してハイレベルとローレベルからなるパルス信号が図示しないコントローラに導出される。前記コントローラでは、受光部18から出力されたパルス信号のパルス数をカウントすることにより、回転軸20の回転数(rpm)、回転角度等の回転量を検出することができる。
【0045】
また、ローター22の内部を通過する発光光を貫通孔24の近傍を通過させることにより、ローター22の外周面の近傍を通過させる際と比較してより多くの遮光部30a〜30tを設定することができるため、より高精度な検出が可能となる。さらに、回転軸20の近傍で発光光を通過させているため、該回転軸20の回転作用下に発生するローター22の軸ぶれ等の影響を受けることが抑制され、常時安定した検出結果を得ることができる。
【0046】
なお、受光部18のローター22側に受光素子16の受光面の寸法より幅狭なスリットが形成された図示しない遮蔽部材を配置することにより、ローター22を介して受光素子16に到達する発光光を絞ることができるため、より一層正確で且つ安定した検出信号を得ることができる。
【0047】
また、ローター22が略円筒状に形成され、透明なローター22の素材面と遮光部30a〜30tとが軸線方向に沿って延在し、周方向に所定角度だけ離間して複数形成されているため、ローター22が回転しながら回転軸20の軸線方向に変位する際においても発光部14からの発光光を受光部18で確実且つ高精度に検出することができる。すなわち、回転軸20が図示しないねじ部材に連結されていれば、回転軸20は回転動作とともに、軸線方向にも変位する。その結果、ローター22がその軸方向に変位する場合であっても、回転軸20の回転数および回転角度等の回転量を確実、且つ正確に検出することができる。
【0048】
さらに、ローター22の凸部28と図示しない回転駆動源のケーシング等に形成された係合部36とを係合させることによりローター22の回転を停止させることができる。これによって、該ローター22を所定位置に確実に停止させることができる。
【0049】
この場合、ローター22の上面または下面に凸部28を設け、図示しない回転駆動源のケーシング等に形成される係合部36と係合させれば、ローター22の回転を所定範囲に規制できる。しかも、ローター22が軸線方向に移動したとしても、前記係合部36に到達するまで前記ローター22の検出を行うことができる。
【0050】
以上のように、第1の実施の形態では、略円筒状の透明なローター22の側周面の近傍に軸線方向に沿って延在し、且つ周方向に沿って一定間隔毎に離間する複数の遮光部30a〜30tを設け、また、発光部14および受光部18をローター22の側面に一直線状に設けることにより、ローター22が軸線方向に変位した際においても、確実、且つ正確に回転軸20の回転数等の回転量を検出することができる。
【0051】
また、図示しないコントローラには、図示しない固定部材等に螺合される回転軸20のねじ部のねじピッチに関するピッチデータが予め入力されている。
【0052】
そして、前記ピッチデータと受光部18で検出されたローター22の回転数および回転角度等の回転量とから、図示しないコントローラによってローター22の軸線方向に沿った変位量を演算することができる。その結果、ローター22の回転量から回転軸20の軸線方向に沿った変位量を高精度に検出することができる。
【0053】
なお、2色成形法を用いれば、ローター22に対して遮光部30a〜30tを効率よく形成できるため、製造工数の削減を図ることができる。
【0054】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る回転検出装置50を図12に示す。なお、以下の実施の形態において、第1の実施の形態に係る回転検出装置10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0055】
この第2の実施の形態に係る回転検出装置50では、略円筒状、略多角形状または凹凸形状に形成されたローター52a〜52cの外周面に遮光性材料を塗布している点で、第1の実施の形態に係る回転検出装置10と相違している。
【0056】
図12に示されるように、この第2の実施の形態では、透明の樹脂製材料からなるローター52aの外周表面に軸線方向(紙面と直交する方向)に沿って帯状からなり、且つ周方向に沿って所定角度だけ離間する複数の遮光性材料を塗布している。すなわち、ローター52aの外周面を、遮光性材料が塗布された帯状の遮光面54a〜54tと、透明の樹脂製材料の帯状の透過面56a〜56tとによって交互に形成している。この形状によっても、前記第1の実施の形態と同じ作用効果が得られる。
【0057】
なお、図13に示されるように、ローター52bの外周面を切削加工等によって略多角形状にし、それによって平面状に形成される各外周面のそれぞれに遮光性材料を塗布した遮光面58a〜58jと透過面60a〜60jとを交互に形成してもよい。
【0058】
さらに、この第2の実施の形態に関連して、図14に示されるように、ローター52cの外周面に軸線方向(紙面と直交する方向)に沿って、且つ周方向に凸部76a〜76tと凹部78a〜78tとからなる凹凸形状を交互に形成し、前記凸部76a〜76tまたは凹部78a〜78tのいずれか一方の表面に遮光性材料を塗布するようにしてもよい。
【0059】
なお、前記ローター52a〜52cの外周面全体に遮光性材料を塗布した後、外周面または凸部76a〜76tに塗布された遮光性材料を研磨等によって一定間隔毎に除去する方法で透過面を形成してもよい。また、遮光性材料が塗布された平面上にローター52cの凸部76a〜76tが形成された外周面を転がせることにより、凸部76a〜76tのみに遮光性材料を塗布することができる。この場合、遮光性材料の塗布が容易であるという利点がある。
【0060】
また、各ローター52a〜52cの透明な素材面に対してそれぞれに、例えば、シボ模様、ローレット等の加工面からなる不透明部を交互に設け、前記遮光面54a〜54t、58a〜58jの代用としてもよい。この場合、透明な素材面に対する簡便な加工によって不透明部を形成することにより、コストを抑制することが可能となる。
【0061】
第2の実施の形態では、外周面または凸部76a〜76t、凹部78a〜78tに遮光性材料を塗布し、あるいはシボ模様の如き不透明部を交互に設けることにより、発光光を遮光することができる。
【0062】
次に、本発明の第3の実施の形態に係る回転検出装置70を図15に示す。
【0063】
この第3の実施の形態に係る回転検出装置70では、ローター72の外周面に軸線方向(紙面と直交する方向)に沿って、且つ周方向に凸部90a〜90tと、ローター72の外周面に対して該ローター72の中心方向に向かって断面V字状の切欠部(散乱部)82とを軸線方向(紙面と直交する方向)に沿って且つ周方向に一定角度毎に離間するように形成している点で、第1と第2の実施の形態に係る回転検出装置10、50と相違している。
【0064】
例えば、図15に示される実施の形態では、発光部14から導出された発光光が回転しているローター72の凸部90aを介してローター72の内部に導入される。前記ローター72の内部に導入された発光光は、ローター72の内部を貫通して一直線状に配設される反対側の凸部90nからローター72の外側に導出される。
【0065】
従って、前記ローター72を矢印A方向に所定角度だけ回転させると、前記発光素子12より導出された発光光は前記凸部90aと隣り合う凸部90bとの間の切欠部82の切欠面84よりローター72の内部に導入される。前記切欠面84より導入された発光光は、所定角度傾斜した切欠面84により反射され、あるいは屈折されて、ローター72の内部で散乱する。この場合、散乱とは、発光光がローター72の切欠部82に当たって、樹脂製材料からなるローター72の固有の屈折率の影響下にその進行方向が変わる現象をいう。
【0066】
そのため、ローター72の内部を一直線状に通過することがないため受光部18に到達しない。これにより、発光光の透過、非透過からローター72の回転を検出することができる。
【0067】
なお、ローター72の外周面に軸線方向(紙面と直交する方向)に沿って延在し、且つ周方向に沿って交互に形成される形状は、図15に示されるようなV字状の切欠部82に限定されるものではなく、発光部14からの発光光が外周面に導入された際、前記発光光がローター72の内部で散乱して受光部18に到達しない形状(例えば、半円状の凹部)であればよい。
【0068】
すなわち、ローター72の外周面に形成される前記形状が、発光光を遮断する本実施の形態に係る遮光部30a〜30t(図1参照)と同様の機能を有する。
【0069】
前記のように、本発明の第3の実施の形態では、ローター72の外周面に凸部76a〜76tと切欠部78a〜78tとを設けることにより、一部の塗料等を用いることなく遮光部30a〜30tを形成することができる。
【0070】
次に、本発明の第4の実施の形態に係る回転検出装置100を図16に示す。
【0071】
この第4の実施の形態に係る回転検出装置100では、ローター102の外周面より所定角度傾斜して突出した複数の突起部(散乱部)104a〜104tが軸線方向(紙面と直交する方向)に沿い、且つ周方向に沿って所定角度だけ離間するように形成されている。すなわち、ローター102に対して遮光性材料による遮光部を形成していない点で第1の実施の形態に係る回転検出装置10と相違している。
【0072】
この第4の実施の形態では、図16に示されるように、突起部104a〜104tの頂点は、ローター102の中心から各頂点を結んだ線分を半径とする同一円上に形成され、前記突起部104a(104b〜104t)を中心として左右方向に所定角度傾斜した側面106a1、106a2が形成され、隣り合う側面106b1との接合部に谷部107が形成されている。前記各谷部107は、ローター102の中心から各谷部107を結んだ線分を半径とする同一円上に形成されている。一方、発光部14側の突起部104aの一方の側面(入射部)106a2と対向する受光部18側の突起部104gの他方の側面(出射部)106o1とが発光部14および受光部18に対向する位置において、略平行になるように形成される。この場合、前記側面106a2、106o1は、発光部14と受光部18とを結んだ直線と略直交するように形成されている。
【0073】
この構造によれば、側面106a2と対向する側面106o1とを略平行に形成することにより発光素子12から導出された発光光がローター102の内部に導入された際においても、屈折等することなく略直進し、受光部18側の突起部104oの側面106o1が略平行に形成されているため、外部に導出され、対向配置されている受光素子16で受光することができる。
【0074】
また、前記ローター102を矢印A方向に所定角度だけ回転させると前記発光素子12より導出された発光光は、突起部104aの近傍よりローター102の内部に導入される。しかしながら、前記発光光は、所定角度傾斜した側面106a1、106a2の傾斜作用下に反射または屈折され、ローター102の内部で散乱する。そのため、発光光がローター102の内部を一直線状に通過することがなく、該発光光は受光部18に到達しない。
【0075】
前記の第4の実施の形態では、ローター102の外周面に突起部104a〜104tを設けることにより、ローター102の角度によって発光光は受光部18に到達し、あるいはローター102の内部で散乱する。このため、ローター102への遮光性材料による遮光部が不要となり、遮光部を形成するためにローター102に遮光性材料を塗布する作業が不要となる。
【0076】
次に、本発明の第5の実施の形態に係る回転検出装置110を図17および図18に示す。
【0077】
この第5の実施の形態に係る回転検出装置110では、ローター112を上下一対の略平行な円盤状のプレート部材114a、114bと、前記2枚のプレート部材114a、114bの間に略鉛直方向に立設される複数の略円柱状の支柱(遮光体)116とから構成している。
【0078】
この構成では、上部および下部に設けられるプレート部材114a、114bにはそれぞれ略中央部に孔部118a、118bが形成され、これらの孔部118a、118bに図示しない回転軸が一体的に挿入され固定される。一方、複数の支柱116a〜116tの一端部および他端部は、プレート部材114a、114bの周方向に沿って所定角度だけ離間して形成される装着孔120a、120b(図18参照)にそれぞれ装着されている。前記装着孔120a、120bには、前記各支柱116a〜116tがそれぞれ所定間隔離間して装着される。前記支柱116a〜116tは発光部14(図1参照)からの発光光を遮光するためのものである。
【0079】
なお、プレート部材114a、114bに装着した状態において、前記支柱116a〜116tの断面形状を外周方向に向かってテーパ状となる歯車等の歯形形状(図示せず)とすることにより、ローター112全体を歯車として代用させることができる。このローター112に対して図示しない歯車を噛み合わせることにより、ローター112を回転させることができる。すなわち、この第5の実施の形態では、ローター112は、回転量の検出機能と回転力の伝達機能とを兼ね備えるため、回転力の伝達機構を簡素化することができる。
【0080】
前記の第5の実施の形態では、ローター112を簡便に製造することができるとともに、発光素子12から導出された発光光が大気中を伝播して直接受光素子16に到達する。このため、発光光が屈折等することなく、安定して回転量の検出ができる。
【0081】
なお、第1の実施の形態に係る回転検出装置10におけるローター22の下面に凸部28を設けて、図示しない回転駆動源のケーシング等に形成される係合部36との係合作用下にローター22を係止させる構成、若しくは発光素子12および受光素子16を複数設けて分解能を高める構成は、第1の実施の形態に係る回転検出装置10に限定されるものではなく、本発明の第2〜第5の実施の形態に係る回転検出装置50、70、100、110に適用してもよい。
【0082】
次に、図19〜図21に本発明の第1の実施の形態に係る回転検出装置10が適用されたサックバックバルブ150を示す。なお、上述した第1の実施の形態に係る回転検出装置10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0083】
このサックバックバルブ150は、図示しないチューブが着脱自在に所定間隔離間して接続される継手部152と、前記継手部152の長手方向に沿った一方の上部に設けられたオン/オフ弁機構154と、前記継手部152の長手方向に沿った他方の上部に設けられたサックバック機構156と、前記オン/オフ弁機構154およびサックバック機構156を駆動する駆動部158とから構成される。なお、前記継手部152、オン/オフ弁機構154、サックバック機構156および駆動部158は、図19に示されるように一体的に組み付けられる。
【0084】
継手部152には、一端部に第1ポート160が、他端部に第2ポート162が形成されるとともに、前記第1ポート160と第2ポート162とを連通させる流体通路164が設けられた継手ボディ166と、前記第1ポート160および第2ポート162にそれぞれ係合し、図示しないチューブの開口部に挿入されるインナ部材168と、前記継手ボディ166の端部に刻設されたねじ溝に螺入することにより図示しないチューブの接続部位の液密性を保持するロックナット170とを有する。
【0085】
第1ポート160に近接する継手部152の上部にはオン/オフ弁機構154が配設され、前記オン/オフ弁機構154は、継手ボディ166と一体的に連結された第1弁ボディ172と、前記第1弁ボディ172の内部に形成された第1シリンダ室174に沿って矢印X1またはX2方向に変位する第1および第2ピストン176、178とを有する。
【0086】
第1ピストン176には、下部側の大径な第1突出部180と上部側の小径な第2突出部182とが形成され、下方に形成される第1突出部180は、第1弁ボディ172の内部に摺動自在に挿入されている。また、第1ピストン176の外周面の環状溝を介してピストンパッキン184が装着され、第1シリンダ室174の気密性を保持している。
【0087】
第2ピストン178は、断面略コ字状に形成され、下方に形成される凹部186に第1ピストン176の第2突出部182が係合されるとともに、第1弁ボディ172の内部に摺動自在に挿入される外周面には、環状溝を介してピストンパッキン184が装着されている。
【0088】
また、第2ピストン178の内部と第2突出部182との間には、ばね部材188が介装され、第1ピストン176と第2ピストン178とを離間する方向に付勢している。
【0089】
さらに、第2ピストン178の略中央部には、後述する駆動軸220bの第3軸部226と螺合する貫通ねじ孔(図示せず)が形成されている。
【0090】
第2ピストン178の側面には、ピン部材190aが溝部を介して所定長突出して装着され、第1弁ボディ172の側面に形成される係合溝192aに係合されている。すなわち、前記ピン部材190aは、第2ピストン178が軸線方向に変位する際、前記第2ピストン178の周方向に対する回転を阻止するストッパの機能を有する。
【0091】
前記第1ピストン176の下端部には、第1ダイヤフラム194が連結されて該第1ピストン176と一体的に変位するように設けられる。この場合、前記第1ダイヤフラム194は、継手ボディ166に形成された着座部196から離間し、または前記着座部196に着座することにより流体通路164を開閉する機能を営む。従って、オン/オフ弁機構154を構成する第1ダイヤフラム194の開閉作用下に、流体通路164を流通する流体(例えば、コーティング液)の供給および遮断動作が営まれる。
【0092】
また、第1ダイヤフラム194の上面部には、該第1ダイヤフラム194の薄肉部を保護するリング状の緩衝部材198aが設けられ、前記緩衝部材198aは、第1弁ボディ172の下面によって保持される。
【0093】
第2ポート162に近接する継手部152の上部にはサックバック機構156が設けられ、前記サックバック機構156は、継手ボディ166と一体的に連結された第2弁ボディ200と、前記第2弁ボディ200の内部に形成された第2シリンダ室202に沿って矢印X1またはX2方向に変位する第3ピストン204とを有する。前記第3ピストン204の外周部には、環状溝を介してピストンパッキン184が装着され、前記ピストンパッキン184は、第3ピストン204のシール機能を営む。
【0094】
第3ピストン204の側面には、溝部を介してピン部材190bが所定長突出して装着され、第2弁ボディ200の側面に形成される係合溝192bに係合されている。すなわち、第3ピストン204が軸線方向に変位する際に、回転することを防止するストッパの機能を有する。
【0095】
第1弁ボディ172と第2弁ボディ200の上部には、第3弁ボディ206が一体的に連結され、第3ピストン204の下端部には、第2ダイヤフラム208が該第3ピストン204と一体的に変位するように連結される。
【0096】
前記第2ダイヤフラム208の上面部には、該第2ダイヤフラム208の薄肉部を保護するリング状の緩衝部材198bが設けられ、前記緩衝部材198bは第2弁ボディ200によって保持される。
【0097】
駆動部158は、前記第3弁ボディ206の上部に一体的に組み付けられたボンネット212を有し、前記ボンネット212内には、オン/オフ弁機構154の上部に配設される第1リニアアクチュエータ214と、サックバック機構156の上部に配設される第2リニアアクチュエータ216と、前記第1および第2リニアアクチュエータ214、216の変位量に基づいて、前記第1および第2ダイヤフラム194、208の変位量を検出する回転検出装置10a、10bがそれぞれ配設されている。
【0098】
前記第1リニアアクチュエータ214は、第1ピストン176および第2ピストン178を介して第1ダイヤフラム194をその軸線方向(矢印X1またはX2方向)に沿って変位させ、第2リニアアクチュエータ216は、第3ピストン204を介して第2ダイヤフラム208をその軸線方向(矢印X1またはX2方向)に沿って変位させる。
【0099】
この第1および第2リニアアクチュエータ214、216は、例えば、パルス信号によって付勢・滅勢されるリニアステッピングモータからなり、ケーシング218a、218b内に設けられた図示しないステータおよびロータと、図示しない電源から供給される励磁電流の作用下に図示しないロータが所定方向に回転する構造を採用している。なお、第1および第2リニアアクチュエータ214、216の駆動軸220a、220bはその軸線方向(矢印X1またはX2方向)に沿って変位自在である。
【0100】
一方、第1リニアアクチュエータ214の駆動軸220aの下部側には、ねじ部が形成された第1軸部222と第2軸部224が設けられ、特に、第1リニアアクチュエータ214側に形成される第1軸部222が第2軸部224の直径より大きく形成される。
【0101】
ここで、第2リニアアクチュエータ216の駆動軸220bの下部側は、ねじ部が形成された第3軸部226と第4軸部227とからなり、第2リニアアクチュエータ216側に形成される第3軸部226が第4軸部227の直径より大きく形成される。
【0102】
この場合、回転検出装置10a、10bは、発光部14と受光部18とが所定間隔離間して対向する位置に設けられている。従って、ローター22a、22bの内部を通過した発光素子12の発光光を受光素子16で受光することにより、第1および第2リニアアクチュエータ214、216の回転軸20の軸線方向に沿った変位量が検知される。
【0103】
また、回転検出装置10a、10bの下面に突出して形成される凸部28a、28bは、第1および第2リニアアクチュエータ214、216の上面に所定長突出して形成される係合部36a、36bに係合することにより、ローター22a、22bの回転が規制される。なお、凸部28a、28bおよび係合部36a、36bの高さまたは位置等を変更することにより、ローター22a、22bの回転を任意の位置で停止させるように調整してもよい。すなわち、駆動軸220a、220bの回転作用下に軸線方向に変位する第1および第2ダイヤフラム194、208の変位量を調整することができる。
【0104】
前記サックバックバルブ150は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
【0105】
まず、サックバックバルブ150の第1ポート160に連通する図示しないチューブを介して図示しないコーティング液供給源を接続し、一方、第2ポート162に連通する図示しないチューブを介してコーティング液を滴下する図示しないコーティング液滴下装置を接続する。
【0106】
次に、図示しないコントローラから第1リニアアクチュエータ214に付勢信号を導出し、図20に示されるように、前記第1リニアアクチュエータ214の第2軸部224を下限位置に設定し、第1ダイヤフラム194が着座部196に着座した状態とするとともに、図示しないコントローラから第2リニアアクチュエータ216に付勢信号を導出し、前記第2リニアアクチュエータ216の第3軸部226を下限位置に設定しておく。
【0107】
このような準備作業を経た後、図示しない電源より電流を第1リニアアクチュエータ214に供給し、該第1リニアアクチュエータ214の駆動作用下に第1および第2軸部222、224を回転させて矢印X1方向に変位させ、第2軸部224と螺合される第2ピストン178を矢印X1方向に変位させる(図19参照)。その際、第2ピストン178は、その側部に装着されたピン部材190aの係合溝192aとの係合作用下に回転することが防止される。
【0108】
そして、第2ピストン178の凹部186に第2突出部182が係合された第1ピストン176は一体的に矢印X1方向に変位し、該第1ピストン176と連結された第1ダイヤフラム194が着座部196から離間してオン/オフ弁機構154をオン状態とする。その際、コーティング液供給源から供給されたコーティング液は、流体通路164に沿って流通し、第2ポート162からコーティング液滴下装置を介してコーティング液が図示しない半導体ウェハに滴下される。この結果、半導体ウェハには、所望の膜厚を有するコーティング被膜(図示せず)が形成される。
【0109】
この場合、第1ダイヤフラム194の変位量は、第1リニアアクチュエータ214の駆動軸220aの回転量として回転検出装置10aによって検出され、制御される。
【0110】
コーティング液滴下装置を介して所定量のコーティング液が図示しない半導体ウェハに塗布された後、図示しないコントローラは、第1ダイヤフラム194が着座部196に着座するように、第1リニアアクチュエータ214へ供給される電流の特性を前記とは逆転させる。その結果、第1リニアアクチュエータ214の駆動軸220aが反対方向に回転するため、第1および第2軸部222、224が一体的に回転し、第2軸部224に螺合される第2ピストン178が前記とは反対方向の矢印X2方向に変位する。従って、第2ピストン178が下方に変位することによりばね部材188のばね力によって押圧された第1ピストン176も下方に変位するため、第1ダイヤフラム194が着座部196に着座してオン/オフ弁機構154がオフ状態となる(図20参照)。
【0111】
前記オン/オフ弁機構154がオフ状態となって流体通路164が遮断されることにより半導体ウェハに対するコーティング液の供給が停止され、コーティング液滴下装置のノズル(図示せず)からの半導体ウェハに対するコーティング液の滴下状態が停止する。この場合、コーティング液滴下装置のノズル内には、半導体ウェハに滴下される直前のコーティング液が残存しているため、液だれが生ずるおそれがある。そこで、図示しないコントローラは、第2リニアアクチュエータ216に付勢信号を導出し、前記第2リニアアクチュエータ216の駆動軸220bである第3軸部226を上方(矢印X1方向)に向かって変位させる。従って、第3軸部226の回転作用下に第3軸部226と螺合された第3ピストン204が上方に変位することにより第2ダイヤフラム208が一体的に上昇し、図21に示す状態に至る。
【0112】
すなわち、第2リニアアクチュエータ216の駆動軸220bの変位作用下に第2ダイヤフラム208が上昇することにより負圧に至る。この負圧によって、コーティング液滴下装置に残存する所定量のコーティング液がサックバックバルブ150側に向かって戻されるため、半導体ウェハに対する液だれを防止することができる。
【0113】
この場合、第2ダイヤフラム208の変位量は、第2リニアアクチュエータ216の回転量を介して回転検出装置10bによって検出され、前記回転検出装置10bから導出される検出信号(パルス信号)に基づいて、コントローラは、予め設定された位置で第2ダイヤフラム208が停止するように、該第2リニアアクチュエータ216を制御する。
【0114】
すなわち、図示しないコントローラは、回転検出装置10bから出力されるパルス信号をカウントして予め設定された所定のパルス数に到達したとき、第2リニアアクチュエータ216に滅勢信号を導出して前記第2リニアアクチュエータ216の駆動状態を停止させる。従って、コーティング液の吸引量に対応する位置で第2ダイヤフラム208を停止させることができるため、前記コーティング液の吸引量を簡便且つ高精度に制御することができる。
【0115】
結局、受光部18で検出された駆動軸220a、220bの回転数および回転角度等の回転量と、第2および第3ピストン178、204に螺合されている第2および第4軸部224、227のそれぞれのねじピッチとから図示しないコントローラによって各駆動軸220a、220bの変位量を演算して算出することができる。その結果、前記第2軸部224および第4軸部227と軸線方向に沿って一体的に変位する第1および第2ダイヤフラム194、208の弁リフト量を高精度に制御することができる。
【0116】
次いで、再び、オン/オフ弁機構154をオン状態にして第1ダイヤフラム194を着座部196から離間させるとともに、第2リニアアクチュエータ216の駆動作用下に第2ダイヤフラム208を下端部まで下げることにより、図19に示す状態に至り、半導体ウェハに対するコーティング液の滴下が開始される。
【0117】
以上により、サックバック機構156の第2リニアアクチュエータ216の駆動軸220bが軸線方向に変位し、同軸状に設けられる回転検出装置10bが軸線方向に変位した際においても、確実且つ正確に第2リニアアクチュエータ216の回転数および回転角度等の回転量を検出することができる。その結果、前記回転量より駆動軸220bの軸線方向に沿った変位量が算出されるため、サックバック機構156の第2ダイヤフラム208の弁リフト量をより高精度に制御することができる。
【0118】
また、オン/オフ弁機構154の第1リニアアクチュエータ214の駆動軸220aが軸線方向に変位し、同軸状に設けられる回転検出装置10aが軸線方向に変位した際においても、第1リニアアクチュエータ214の回転量を検出することができるため、オン/オフ弁機構154をより高速度に変位させることができる。
【0119】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0120】
すなわち、軸線方向に沿った両端面の少なくともいずれか一方に凸部を有する回転体に、軸線方向に沿って遮光部または散乱部と通過部とを交互に設け、前記回転体の周りに発光光と発光する発光部と該発光光を受光する受光部とを配置することにより、前記回転体が回転するとともに軸線方向に変位する際においても、回転体の回転量および軸線方向に沿った変位量を確実、且つ、正確に検出することができる。また、回転している回転体の凸部が固定部材の係合部に対して係合されることにより、前記回転体の回転変位を停止して該回転体の軸線方向への変位を規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る回転検出装置の概略斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る回転検出装置の要部平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る回転検出装置の動作説明に供する要部平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る回転検出装置の動作説明に供する要部平面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る回転検出装置の凸部と係合部とが係合した状態における概略正面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る回転検出装置のローターが上方に変位した際の動作説明に供する概略正面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る回転検出装置のローターが下方に変位した際の動作説明に供する概略正面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る回転検出装置の上面および下面にカバー部を設けた際の概略縦断面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る回転検出装置の発光素子と受光素子をそれぞれ複数設けた際の概略平面図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る回転検出装置の受光素子を複数設けた際の概略平面図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係る回転検出装置の出力特性図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る回転検出装置の概略平面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る回転検出装置のローターの外周面を多角形状とした際の概略平面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る回転検出装置のローターの外周面を凹凸形状とした際の概略平面図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態に係る回転検出装置のローターの外周面に切欠部を設けた際の概略平面図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態に係る回転検出装置の概略平面図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態に係る回転検出装置の要部概略斜視図である。
【図18】図17の一部省略分解斜視図である。
【図19】本発明の第1の実施の形態に係る回転検出装置が適用されたサックバックバルブのオン/オフ弁機構がオン状態、サックバック機構がオフ状態における概略縦断面図である。
【図20】本発明の第1の実施の形態に係る回転検出装置が適用されたサックバックバルブのオン/オフ弁機構がオフ状態、サックバック機構がオフ状態における概略縦断面図である。
【図21】本発明の第1の実施の形態に係る回転検出装置が適用されたサックバックバルブのオン/オフ弁機構がオフ状態、サックバック機構がオン状態における概略縦断面図である。
【符号の説明】
10、10a、10b、50、70、100、110…回転検出装置
12、12a、12b…発光素子 14、14a、14b…発光部
16、16a、16b…受光素子 18、18a、18b…受光部
20…回転軸
22、22a、22b、52a〜52c、72、72a〜72c、102、112…ローター
26a〜26t、118a、118b…孔部
28、28a、28b、76a〜76t、90a〜90t…凸部
30a〜30t…遮光部 32…第1階段部
34…第2階段部 36、36a、36b…係合部
38a、38b…カバー部
54a〜54t、58a〜58j…遮光面
56a〜56t、60a〜60j…透過面
78a〜78t…凹部 82…切欠部
84…切欠面 104a〜104t…突起部
106、106a1、106a2、106b1、106b2、106o1…側面
114a、114b…プレート部材 116、116a〜116t…支柱
150…サックバックバルブ 152…継手部
154…オン/オフ弁機構 156…サックバック機構
158…駆動部 160…第1ポート
162…第2ポート 170…ロックナット
172…第1弁ボディ 176…第1ピストン
178…第2ピストン 190a、190b…ピン部材
194…第1ダイヤフラム 200…第2弁ボディ
204…第3ピストン 206…第3弁ボディ
208…第2ダイヤフラム 214…第1リニアアクチュエータ
216…第2リニアアクチュエータ 220a、220b…駆動軸
222…第1軸部 224…第2軸部
226…第3軸部 227…第4軸部
Claims (10)
- 軸線方向に沿った両端面の少なくともいずれか一方に凸部を有し、軸芯を回転中心として回転自在に設けられると共に、前記軸線方向に沿って変位自在に設けられる回転体と、
前記回転体の周りに配置され、該回転体に対して発光光を発光する発光部と、
前記回転体を間にして前記発光部の光路上に配置され、前記発光光を受光する受光部と、
を備え、
前記回転体は、前記発光部からの発光光を通過させる通過部と、前記発光光を遮断する遮光部または散乱させる散乱部とを有し、前記遮光部または散乱部と通過部とが前記軸線方向に沿って平行に延在し、且つ、周方向に沿って交互に配設されると共に、前記回転体の回転作用下に前記凸部側に向かって突出した固定部材の係合部に該凸部が係合されて前記回転体の回転が規制されることを特徴とする回転検出装置。 - 請求項1記載の回転検出装置において、
前記凸部は、複数の段部を有し、
前記回転体に形成された前記段部の一端面と前記係合部の一端面とを当接させ、前記回転体の回転範囲の初期位置または終端位置が設定されることを特徴とする回転検出装置。 - 請求項1記載の回転検出装置において、
前記遮光部は、前記回転体の軸線方向に沿って延在し、且つ周方向に沿って所定角度だけ離間する孔部に充填された遮光性材料からなることを特徴とする回転検出装置。 - 請求項1記載の回転検出装置において、
前記遮光部は、前記回転体の外周面に設けられ、該回転体の軸線方向に沿って延在し、且つ周方向に沿って所定角度だけ離間する帯状に形成された遮光性材料からなることを特徴とする回転検出装置。 - 請求項1記載の回転検出装置において、
前記遮光部は、前記回転体の外周面に設けられ、軸線方向に沿って延在し、且つ周方向に沿って所定角度だけ離間する不透過部からなることを特徴とする回転検出装置。 - 請求項1記載の回転検出装置において、
前記回転体は、透過性を有する材料によって形成され、該回転体の外周面には軸線方向に沿って延在し、且つ周方向に沿って所定角度だけ離間する凹部が形成されることを特徴とする回転検出装置。 - 請求項1記載の回転検出装置において、
前記回転体は、前記発光部からの発光光が前記回転体に入射する平面状の入射部と、
前記回転体の内部を通過して前記発光光が出射される平面状の出射部と、
を備え、
前記入射部および出射部は、互いに平行に対向し、且つ前記発光部と受光部とを結ぶ発光光の光路に対して直交するように形成されることを特徴とする回転検出装置。 - 請求項1記載の回転検出装置において、
前記発光部および前記受光部は、前記回転体を間にして相互に対向する位置にそれぞれ複数設けられることを特徴とする回転検出装置。 - 請求項1記載の回転検出装置において、
前記受光部は、単一の発光部に対して前記発光部から導出された発光光を受光する複数の受光部からなることを特徴とする回転検出装置。 - 請求項1記載の回転検出装置において、
前記回転体は、バルブに設けられた弁体を駆動する駆動源の駆動軸に連結され、前記弁体と一体的に変位する前記回転体の変位量に基づいて前記弁体のリフト量が検出されることを特徴とする回転検出装置。
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