JP3863342B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばロジック回路と混載される半導体記憶装置に係わり、特に、3層メタル配線技術を用いた半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来の不揮発性半導体記憶装置における4Mbマクロの構成を概略的に示している。この不揮発性半導体記憶装置は、例えば32個のサブアレイ(SBA)1を有している。各サブアレイ1は、例えば16KB(16×8=128Kb)の記憶容量を有しており、第1層金属配線(M1)からなるビット線BLとワード線WL、及びこれらビット線BLとワード線WLにより選択される例えばフラッシュEEPROMからなる図示せぬメモリセルが配置されている。ビット線BL方向に隣接する2つのサブアレイ1の相互間には、センスアンプ(S/A)とカラムサブデコーダ(CSDC)が配置された2つのカラムデコーダ領域2が設けられ、各カラムサブデコーダにより対応するサブアレイ1のビット線1が選択される。
【0003】
また、ワード線WLの選択には、2重ワード線デコード方式が採用されている。すなわち、ワード線WL方向に隣接する2つのサブアレイ1の相互間にはロウサブデコーダ(RSDC)3が設けられ、このロウサブデコーダ3は2つのサブアレイ1で共有される。このロウサブデコーダ3により、サブアレイ1のワード線が選択される。さらに、ワード線WL方向に隣接する4つのサブアレイ毎に対して、ロウメインデコーダ(RMDC)4が配置されている。このロウメインデコーダ4には、第2層金属配線(M2)からなるロウメインデコード線5が接続されている。このロウメインデコーダ4及びロウメインデコード線5により、所要のロウサブデコーダ3が選択される。
【0004】
また、上記複数のサブアレイ1に隣接して周辺回路領域6が設けられている。この周辺回路領域6には、図示せぬカラムメインデコーダが設けられている。このカラムメインデコーダには、例えば第3層金属配線(M3)からなるカラムメインデコード線7が接続され、これらカラムメインデコード線7は、前記各カラムデコーダ領域2に接続されている。これらカラムメインデコーダ及びカラムメインデコード線7により所要のカラムサブデコーダが選択される。
【0005】
図9は、上記2重ワード線デコード方式の回路例を示しており、図8と同一部分には、同一符号を付す。図9に示すように、1つのロウメインデコーダ4に対して複数のロウサブデコーダ3が接続されている。これらロウサブデコーダ3は、例えば相補型MOSトランジスタからなるCMOSトランスファーゲート3aにより構成されている。各トランスファーゲート3aの入力端はブロックデコーダ8にそれぞれ接続され、出力端は各ワード線WLに接続されている。
【0006】
上記構成において、アドレス信号に応じてロウメインデコーダ4から信号が出力され、複数のロウサブデコーダ3が選択される。これとともに、ブロックデコーダ8の1つから信号が出力され、所要の1本のワード線WLが選択される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記不揮発性半導体記憶装置は、高速動作が要求されている。このため、メモリセルに対してデータを書き込んだり、メモリセルからデータを読み出す際、ビット線電位及びワード線電位を高速に変化させることが重要である。特に、ワード線は一般にポリサイド配線により構成されている。このポリサイド配線はメタル配線に比べて抵抗値が高いため、ワード線の長さを短縮することにより、配線抵抗が低減され高速動作が可能となる。そこで、図8に示すように、メモリセルアレイを多くのサブアレイ1に分割し、サブアレイ1内のビット線BLやワード線WLの長さが短くされている。
【0008】
しかし、図8に示すように、各サブアレイ1にはカラムデコーダ領域2が設けられ、2つのサブアレイ1に対してロウサブデコーダ3が設けられ、4つのサブアレイ1に対してロウメインデコーダ4が設けられている。このため、サブアレイ1の数が多くなると、これらカラムデコーダ領域2、ロウサブデコーダ3、ロウメインデコーダ4の数が多くなり、コア部9の面積が大きくなる。
【0009】
ここで、ロウメインデコーダ4の面積をAmain、ロウサブデコーダ3の面積をAsub、分割しないときのメモリセルアレイの面積をA0、複数のサブアレイに分割したときに発生するデッドスペースの面積をAd、1つのアレイに対するコア部の面積をAcoreとすると、メモリセルアレイを分割しないときのコア部の面積Acoreは次式のようになる。
【0010】
Figure 0003863342
また、メモリセルアレイを2分割した場合、コア部の面積をAcoreは次式のようになる。
【0011】
Figure 0003863342
一般に、必要なコア部の面積とメモリセルアレイの分割数Nとの関係は次式のようになる。
【0012】
Acore=Amain+N×Asub+A0+Ad×(N−1)
このように、分割数Nが大きくなると、コア部の面積が増加することが分かる。
【0013】
また、上記ロウサブデコーダ3を構成するCMOSトランスファーゲート3aはオン抵抗が大きい。このため、ワード線の電圧波形が鈍り、高速な読み出し動作の妨げとなっている。
【0014】
さらに、図10は、ロウメインデコーダ4を概略的に示している。このロウメインデコーダ4は、周辺回路領域6に設けられたアドレスバッファ6aから供給される電源電圧レベルのアドレス信号に応じて、不揮発性半導体記憶装置の各種動作モードに対応した電圧をワード線に供給する。このため、デコード回路を構成するアンド回路4a、4bの相互間にレベルシフタ4c、4dが設けられている。レベルシフタ4cはアンド回路4aから供給される電源電圧レベルの信号を読み出しや書き込み動作に使用する高電圧に変換し、レベルシフタ4dは消去用の負電圧に変換する。このように、ロウメインデコーダ4は、デコード回路以外にレベルシフタ4c、4dを有しているため、アドレスバッファ6aから信号が供給されてから出力レベルが確定するまでに時間を要する。
【0015】
しかも、このロウメインデコーダ4において、アンド回路4aは入力信号が電源電圧レベルであるため、低耐圧のトランジスタにより構成され、レベルシフタ4c、4d、アンド回路4bは高電圧が供給されるため、高耐圧のトランジスタにより構成されている。このように、耐圧の異なる複数のトランジスタを形成する場合、これらトランジスタを分離する素子分離領域を大きくする必要がある。このため、ロウメインデコーダ4の占有面積が大きくなるという問題を有している。
【0016】
また、センスアンプが各サブアレイに配置されているため、これらセンスアンプを周辺回路領域6に設けられたセンスアンプデコーダ、及び長いカラムメインデコード線7を介して選択する必要がある。このため、センスアンプのデコードに時間を要し、読み出し動作の高速化が困難であった。
【0017】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、コア部の面積の増大を抑えることが可能であるとともに、高速動作が可能な半導体記憶装置を提供しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体記憶装置の第1の態様は、それぞれ複数の第1のビット線、ワード線及びこれら第1のビット線とワード線に接続された複数のメモリセルを有する複数のメモリセルアレイと、前記各メモリセルアレイに設けられ、前記ワード線を選択するワード線選択回路と、前記各メモリセルアレイに設けられ、前記第1のビット線を選択する第1のビット線選択回路と、前記第1のビット線の上方で前記複数のメモリセルアレイに共有され、前記第1のビット線選択回路により選択された第1のビット線が接続される複数の第2のビット線と、前記複数の第2のビット線から隣接する一対の第2のビット線を選択する第2のビット線選択回路と、第1、第2の入力端を有し、前記第1の入力端に前記メモリセルから読み出されたデータが供給され、前記第2の入力端に定電流源が接続されたセンスアンプと、データの読み出し時に前記センスアンプの前記第1の入力端に前記第2のビット線選択回路により選択された一対の第2のビット線のうち第1のビット線が接続された第2のビット線を接続し、前記第2の入力端に前記第2のビット線選択回路により選択された一対の第2のビット線のうち第1のビット線が接続されていない第2のビット線を接続するスイッチ回路とを具備し、前記ワード線選択回路は、一種類のゲート酸化膜厚を有する相補型MOSトランジスタからなる論理回路により構成されていることを特徴とする。
【0019】
本発明の半導体記憶装置の第2の態様は、コア部と、前記コア部に隣接した周辺回路領域とを具備し、前記コア部はそれぞれ複数の第1のビット線、ワード線及びこれら第1のビット線とワード線に接続された複数のメモリセルを有する複数のメモリセルアレイと、前記各メモリセルアレイに設けられ、一種類のゲート酸化膜厚を有する相補型MOSトランジスタからなる論理回路により構成され、前記ワード線を選択するワード線選択回路と、前記各メモリセルアレイに設けられ、前記第1のビット線を選択する第1のビット線選択回路と、前記複数のメモリセルアレイに共有され、前記第1のビット線選択回路により選択された第1のビット線が接続される複数の第2のビット線とを有し、前記周辺回路領域は、前記複数の第2のビット線から隣接する一対の第2のビット線を選択する第2のビット線選択回路と、第1、第2の入力端を有し、前記第1の入力端に前記メモリセルから読み出されたデータが供給され、前記第2の入力端に定電流源が接続されたセンスアンプと、データの読み出し時に前記センスアンプの前記第1の入力端に前記第2のビット線選択回路により選択された一対の第2のビット線のうち第1のビット線が接続された第2のビット線を接続し、前記第2の入力端に前記第2のビット線選択回路により選択された一対の第2のビット線のうち第1のビット線が接続されていない第2のビット線を接続するスイッチ回路とを有することを特徴とする
【0020】
本発明の半導体記憶装置の第3の態様は、第1層金属配線からなる複数の第1のビット線、ワード線及びこれら第1のビット線とワード線に接続された複数のメモリセルをそれぞれ有する複数のメモリセルアレイと、前記各メモリセルアレイに設けられるとともに、一種類のゲート酸化膜厚を有する相補型MOSトランジスタからなる論理回路により構成され、前記ワード線を選択するワード線選択回路と、前記ワード線に沿って配置され、前記ワード線選択回路に接続された第1層金属配線からなる第1の配線を介して前記ワード線に接続された第2層金属配線からなる第2の配線と、前記各メモリセルアレイに設けられ、前記第1のビット線を選択する第1のビット線選択回路と、前記各第1のビット線に沿って配置されるとともに、前記複数のメモリセルアレイに共有され、前記第1のビット線選択回路により選択された第1のビット線が接続される第3層金属配線からなる複数の第2のビット線と、前記複数の第2のビット線から隣接する一対の第2のビット線を選択する第2のビット線選択回路と、第1、第2の入力端を有し、前記第1の入力端に前記メモリセルから読み出されたデータが供給され、前記第2の入力端に定電流源が接続されたセンスアンプと、データの読み出し時に前記センスアンプの前記第1の入力端に前記第2のビット線選択回路により選択された一対の第2のビット線のうち第1のビット線が接続された第2のビット線を接続し、前記第2の入力端に前記第2のビット線選択回路により選択された一対の第2のビット線のうち第1のビット線が接続されていない第2のビット線を接続するスイッチ回路とを具備することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0022】
図1(a)(b)は、本発明の半導体記憶装置に係わり、4Mbマクロの構成を概略的に示している。この半導体記憶装置において、コア部10は、例えば8個のサブアレイ(SBA)11を有している。各サブアレイ11は、例えば64KB(64×8=512Kb)の記憶容量を有しており、第1層金属配線(M1)からなるビット線BLとワード線WL、及びこれらビット線BLとワード線WLにより選択される例えばフラッシュEEPROMからなる図示せぬメモリセルMCが配置されている。
【0023】
前記ワード線WL方向に隣接する2つの前記サブアレイ11の相互間には、各サブアレイ11に対応して2つのロウデコーダ(RDC)12が配置されている。これらロウデコーダ12は周辺回路領域16から供給される信号に応じて前記ワード線WLを選択する。これとともに、これらロウデコーダ12は、データの読み出し、書き込み、消去時に、周辺回路領域16から供給される所要の電圧をワード線WLに供給する。すなわち、周辺回路領域16より、データの読み出し時には例えば5Vが供給され、書き込み時には例えば10Vが供給され、消去時には例えば−7Vが供給される。
【0024】
さらに、各サブアレイ11上には、各ワード線WLに沿って例えば第2層金属配線(M2)からなる配線13が配置され、この配線13は対応するワード線WLに接続される。この配線13の詳細は後述する。
【0025】
また、ビット線BL方向に隣接するサブアレイ11の相互間には、ビット線BLを選択するビット線セレクタ(BLS)14が設けられている。このビット線セレクタ14に隣接してカラムデコーダ(CDC)15が設けられている。このカラムデコーダ15はワード線WL方向に隣接する2つのサブアレイ11の相互間の配置されている。このカラムデコーダ15によりビット線セレクタ14が選択的に駆動される。
【0026】
前記ビット線BLの選択には、2重ビット線デコード方式が採用されている。このため、ビット線BL方向に配置された複数のサブアレイ11上には、例えば第3層金属配線(M3)からなる複数のメインビット線MBLが配置されている。これらメインビット線MBLには、後述するように、各サブアレイ11のビット線BLが接続される。これらメインビット線MBLは周辺回路領域16に配置された図示せぬメインビット線セレクタを介してセンスアンプに接続される。メモリセルに対する書き込みデータの転送、及びメモリセルから読み出されたデータの転送はこれらメインビット線MBLとビット線BLを用いて行われる。
【0027】
図2は、図1の1つのサブアレイ11と周辺回路領域16の構成を概略的に示している。周辺回路領域16には、メインビット線セレクタ21、このメインビット線セレクタ21を駆動するメインビット線デコーダ(MBDC)23、メインビット線MBLをセンスアンプ22に選択的に接続するスイッチ回路24、このスイッチ回路24の動作を制御するスイッチデコーダ(SWDC)25が設けられている。
【0028】
図3(a)(b)(c)は、前記ワード線WLと配線13との関係を示している。図3(a)において、例えばP型の基板31内には、N型のウェル32が形成され、このウェル32内にP型のウェル33が形成されている。このウェル33内に前記EEPROMからなる図示せぬ複数のメモリセルが形成されている。
【0029】
基板31内には、前記ウェル32の一端部に隣接して例えばN型のウェル34が形成され、前記ウェル32の他端部に隣接して例えばN型のウェル35が形成されている。
【0030】
前記ウェル34内には、前記ロウデコーダ12を構成するPチャネルMOSトランジスタ36が形成されている。また、このウェル34内にはN拡散層が形成され、このN拡散層には電圧VSWが供給されている。この電圧VSWはデータの読み出し、書き込み、消去時にワード線WLに供給される電圧と同一である。
【0031】
尚、ロウデコーダ12は例えばCMOS論理回路により形成されている。このため、図示していないが、基板31内には、NチャネルMOSトランジスタが形成されるP型のウェルも形成されている。
【0032】
前記ウェル35には、P拡散層とN拡散層が形成され、これらP拡散層とN拡散層とにより保護ダイオード37が形成されている。また、N拡散層には電圧VSWが供給されている。
【0033】
前記基板31の上方には、メモリセルの制御ゲートに接続されたワード線WLが配置されている。このワード線WLは、ポリサイド構造とされ、このワード線WLの上方には前記配線13が配置されている。この配線13の両端部、及び中間部の複数箇所は、第1層金属配線M1を介してワード線WLに接続される。このため、ワード線WLと配線13は導電となる。このような構成とすることにより、ワード線WLの抵抗を低減できる。
【0034】
図3(b)は、ワード線WL、第1層金属配線M1、及び配線13の接続構造を示している。このように、第1層金属配線M1を介してワード線WLと配線13とを接続することにより、配線13のみによりワード線WLと接続する場合に比べて、コンタクトホールのアスペクト比を小さくすることができ、配線13とワード線WLを確実に接続することができる。
【0035】
しかし、第2層金属配線M2からなる配線13を第1層金属配線M1に接続するためのコンタクトホールをエッチングにより形成する際、エッチング時の過剰プラズマによりメモリセルのゲート酸化膜が破壊される危険性がある。この問題を回避するため、図3(a)に示すように、ワード線WLの一端部は第1層金属配線M1を介してロウデコーダ12を構成する前記PチャネルMOSトランジスタ36のP拡散層に接続されている。また、ワード線WLの他端部は第1層金属配線M1を介して保護ダイオード37を構成するP拡散層に接続されている。
【0036】
図3(c)は、保護ダイオード37の構成を示している。ウェル35内には、複数のP拡散層が形成され、これらP拡散層に各ワード線に接続された第1層金属配線M1がそれぞれ接続される。
【0037】
このような構成とすることにより、エッチングにより第1層金属配線M1を露出するコンタクトホールを形成する際、過剰プラズマをウェル34、35に逃がすことができるため、ゲート酸化膜の破壊を防止できる。したがって、メモリセルの性能のばらつきを防止できる。
【0038】
また、ウェル34とウェル35は同一構成であり、ウェル35内に形成される保護ダイオード37をロウデコーダ36の形成工程と同一の工程で形成することができる。このため、製造工程の増加を防止できる。
【0039】
図4は、前記ロウデコーダ12の概略構成を示しており、図3と同一部分には同一符号を付している。本発明において、ロウデコーダ12はCMOS論理回路のみにより構成されている。すなわち、この実施例の場合、ロウデコーダ12はアンド回路41、42により構成されている。これらアンド回路41、42は周辺回路領域16に接続された複数の配線43に接続されている。
【0040】
図5(a)は、アンド回路41の一例を示している。このアンド回路41はナンド回路41aとインバータ回路41bとにより構成されている。
【0041】
図5(b)は、ナンド回路41aの一例を示し、図5(c)は、インバータ回路41bの一例を示している。
【0042】
また、図4に示すように、周辺回路領域16には、メモリセルの各種動作モードに応じた電圧をロウデコーダ12に供給する電圧発生器44が設けられている。この電圧発生器44は、アドレスバッファ52に接続された第1、第2の経路45、46を有し、これら第1、第2の経路46、47の出力電圧がスイッチ回路48により選択的に出力されるように構成されている。
【0043】
第1の経路46は、直列接続されたハイレベルシフタ49、ローレベルシフタ50を有し、第2の経路47はハイレベルシフタ51のみにより構成されている。ハイレベルシフタ49、51には電源として電圧VSWと接地電圧が供給され、ローレベルシフタ50には電源として電圧VSWと消去時の低電圧VLが供給される。電圧VSWは読み出し時に5V、書き込み時に10Vとされる。また、低電圧VLは読み出し時、及び書き込み時に0V、消去時に−7Vとされる。ローレベルシフタ50の出力端、及びハイレベルシフタ51の出力端はスイッチ回路52に接続されている。このスイッチ回路52には、制御信号CSが供給されており、この制御信号CSに応じてローレベルシフタ50の出力電圧あるいはハイレベルシフタ51の出力電圧が選択される。
【0044】
上記構成において、電圧発生器44の動作について説明する。例えばデータの読み出し時、及び書き込み時において、低電位VLは0Vである。また、ハイレベルシフタの49、51の一方の出力電圧は接地電圧(0V)である。このため、読み出し動作時においては、第1、第2の経路45、46のどちらをも使用することができる。しかし、第1の経路45を用いた場合、ハイレベルシフタ49、ローレベルシフタ50の両方が動作してレベルが変換されるため、出力電圧のレベルが確定するまでに時間がかかる。したがって、読み出し動作時において、スイッチ回路48は、制御信号CSに応じて第2の経路46のハイレベルシフタ51の出力電圧を選択する。このように、制御することにより、高速に所要の電圧を出力することができる。
【0045】
一方、読み出し、書き込み動作以外の消去動作時は負の電位が必要となる。このため、スイッチ回路48は制御信号CSに応じて、第1の経路45のローレベルシフタ50の出力電圧を選択する。一般に、消去動作時は読み出し動作時ほどメモリセルの選択に高速動作を要求されない。このため、スピード的なことは問題とならない。
【0046】
さらに、書き込み動作時は一般に読み出し動作ほど高速動作が要求されない。したがって、スイッチ回路48により、第1、第2の経路45、46のうちのどちらを選択してもよい。しかし、高速動作を考慮した場合、ハイレベルシフタ51の出力電圧を選択するほうがよい。
【0047】
このようにして、スイッチ回路48により選択された電圧は配線43を介してロウデコーダ12に供給される。
【0048】
上記のように、ロウデコーダ12をCMOS論理回路のみによって構成することにより、従来のCMOSトランスファーゲートを含む場合に比べて高速動作が可能である。
【0049】
また、酸化膜厚が異なる高耐圧トランジスタと低耐圧トランジスタにより構成された電圧発生回路44をロウデコーダから離れた周辺回路領域16に配置することにより、ロウデコーダ12を高耐圧トランジスタのみにより構成することができる。すなわち、ロウデコーダ12を一種類の酸化膜厚のトランジスタにより構成できる。酸化膜厚が異なる複数のトランジスタを形成する場合、これらトランジスタを分離するための素子分離領域が大きくなり、ロウデコーダ12が大きくなる。しかし、この実施例の場合、ロウデコーダ12の占有面積を縮小できる。
【0050】
図6は、本発明の2重ビット線方式による読み出し回路を示すものであり、図1、図2に示す回路を具体的に示している。尚、図6において、図1、図2と同一部分には同一符号を付す。
【0051】
各サブアレイ11のビット線BLはビット線セレクタ14を介してメインビット線MBL1、MBL2の一方に接続される。メインビット線MBL1、MBL2は、複数のメインビット線のうちから隣接する一対のメインビット線を選択するメインビット線セレクタ21を介してスイッチ回路24に接続される。このスイッチ回路24は、スイッチ素子24a、24b、24c、24dにより構成されている。このスイッチ回路24は、メインビット線MBL1、MBL2の一方をセンスアンプ22の一方入力端IN1に接続する。このセンスアンプ22の他方入力端には、基準電流源61が接続されている。
【0052】
図6に示すように、前記スイッチ素子24a、24dがオン、スイッチ素子24b、24cがオフである場合、メインビット線MBL1がセンスアンプ22の一方入力端IN1に接続され、他方入力端IN2には、メインビット線MBL2と基準電流源61が接続される。このため、メインビット線MBL1に接続されたビット線BLの電位がセンスアンプ22により検出される。
【0053】
また、スイッチ素子24a、24dがオフ、スイッチ素子24b、24cがオンである場合、メインビット線MBL2がセンスアンプ22の一方入力端IN1に接続され、他方入力端IN2には、メインビット線MBL1と基準電流源61が接続される。このため、メインビット線MBL2に接続されたビット線BLの電位がセンスアンプ22により検出される。
【0054】
このように、センスアンプ22の他方入力端IN2に、選択されたビット線BLが接続されていないメインビット線(以下、非選択のメインビット線と称す)を接続している。このため、センスアンプ22の他方入力端IN2に、非選択のメインビット線の容量を付加することができる。したがって、センスアンプ22の両入力端IN1、IN2のアンバランスを防止でき、電源ノイズの影響を受けることなく、データの読み出し動作を高速化できる。
【0055】
図7は、図6の変形例を示すものであり、図6と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
【0056】
図7に示す回路において、隣接するサブアレイ11のビット線セレクタ14が隣接して配置されている。このような構成とした場合、2つのビット線セレクタ14を構成するトランジスタを同一のウェル71内に形成することができる。したがって、複数のビット線セレクタ14を形成するためのウェルの面積を削減できる。
【0057】
上記実施例によれば、センスアンプ22を各サブアレイ11に配置せず、周辺回路領域16に配置している。このため、サブアレイ11の数と同数のセンスアンプを設ける必要がないため、コア部の面積の増大を防止できる。
【0058】
また、センスアンプ22が周辺回路領域16に設けられているため、センスアンプのデコードに要する時間を短縮でき、高速動作が可能である。
【0059】
さらに、センスアンプ22の他方入力端には、非選択のメインビット線が接続される。このため、センスアンプ22の入力端における容量のアンバランスを解消でき、高速な読み出し動作が可能である。
【0060】
さらに、ロウデコーダ12をCMOS論理回路のみにより構成しているため、従来のCMOSトランスファーゲートを含む場合に比べてワード線の選択を高速化できる。
【0061】
また、ワード線に供給する種々の電圧を発生する電圧発生器44を周辺回路領域16に設けている。このため、ロウデコーダ12を一種類の酸化膜厚のトランジスタにより構成することができる。したがって、ロウデコーダ12の構成を簡単化でき、ロウデコーダの占有面積を削減できる。
【0062】
尚、上記実施例では、本発明を不揮発性半導体記憶装置に適用した場合について説明したが、これに限らず、他の半導体記憶装置に適用することも可能である。
【0063】
また、本発明はロジック回路と混載用される半導体記憶装置に限らず、汎用の半導体記憶装置に適用することも可能である。
【0064】
その他、本発明の要旨を変えない範囲において種々変形実施可能なことは勿論である。
【0065】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明によれば、コア部の面積の増大を抑えることが可能であるとともに、高速動作が可能な半導体記憶装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の一実施例を示す概略構成図、図1(b)は図1(a)の一部の構成を示す断面図。
【図2】図1の一部の構成を示す概略構成図。
【図3】図3(a)は、前記ワード線WLの構成を示す概略構成図、図3(b)は図3(a)の一部を示す断面図、図3(c)は図3(a)の一部を示す平面図。
【図4】本発明のロウデコーダを示す回路図。
【図5】図4に示すロウデコーダの一例を示す回路図。
【図6】本発明の2重ビット線方式による読み出し回路の一例を示す回路図。
【図7】図6の他の例を示す回路図。
【図8】従来の半導体記憶装置を示す概略構成図。
【図9】従来のロウデコーダを示す回路図。
【図10】図9の一部を示す回路図。
【符号の説明】
10…コア部、
11…サブアレイ、
12…ロウデコーダ、
13…配線(M2)、
14…ビット線セレクタ、
15…カラムデコーダ、
16…周辺回路領域、
21…メインビット線セレクタ、
22…センスアンプ、
23…メインビット線デコーダ、
24…スイッチ回路、
25…スイッチデコーダ、
44…電圧発生器、
61…基準電流源、
71…ウェル、
BL…ビット線、
WL…ワード線、
MBL、MBL1、MBL2…メインビット線。

Claims (5)

  1. それぞれ複数の第1のビット線、ワード線及びこれら第1のビット線とワード線に接続された複数のメモリセルを有する複数のメモリセルアレイと、
    前記各メモリセルアレイに設けられ、前記ワード線を選択するワード線選択回路と、
    前記各メモリセルアレイに設けられ、前記第1のビット線を選択する第1のビット線選択回路と、
    前記第1のビット線の上方で前記複数のメモリセルアレイに共有され、前記第1のビット線選択回路により選択された第1のビット線が接続される複数の第2のビット線と、
    前記複数の第2のビット線から隣接する一対の第2のビット線を選択する第2のビット線選択回路と、
    第1、第2の入力端を有し、前記第1の入力端に前記メモリセルから読み出されたデータが供給され、前記第2の入力端に定電流源が接続されたセンスアンプと、
    データの読み出し時に前記センスアンプの前記第1の入力端に前記第2のビット線選択回路により選択された一対の第2のビット線のうち第1のビット線が接続された第2のビット線を接続し、前記第2の入力端に前記第2のビット線選択回路により選択された一対の第2のビット線のうち第1のビット線が接続されていない第2のビット線を接続するスイッチ回路とを具備し、
    前記ワード線選択回路は、一種類のゲート酸化膜厚を有する相補型MOSトランジスタからなる論理回路により構成されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記各メモリセルアレイに配置された第1のビット線選択回路のうち、ビット線方向に隣接された2つのメモリセルアレイの第1のビット線選択回路は互いに隣接して配置され、同一のウェル内に形成されることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記センスアンプは周辺回路領域に配置されることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  4. コア部と、
    前記コア部に隣接した周辺回路領域とを具備し、
    前記コア部は
    それぞれ複数の第1のビット線、ワード線及びこれら第1のビット線とワード線に接続された複数のメモリセルを有する複数のメモリセルアレイと、
    前記各メモリセルアレイに設けられ、一種類のゲート酸化膜厚を有する相補型MOSトランジスタからなる論理回路により構成され、前記ワード線を選択するワード線選択回路と、
    前記各メモリセルアレイに設けられ、前記第1のビット線を選択する第1のビット線選択回路と、
    前記複数のメモリセルアレイに共有され、前記第1のビット線選択回路により選択された第1のビット線が接続される複数の第2のビット線とを有し、
    前記周辺回路領域は、
    前記複数の第2のビット線から隣接する一対の第2のビット線を選択する第2のビット線選択回路と、
    第1、第2の入力端を有し、前記第1の入力端に前記メモリセルから読み出されたデータが供給され、前記第2の入力端に定電流源が接続されたセンスアンプと、
    データの読み出し時に前記センスアンプの前記第1の入力端に前記第2のビット線選択回路により選択された一対の第2のビット線のうち第1のビット線が接続された第2のビット線を接続し、前記第2の入力端に前記第2のビット線選択回路により選択された一対の第2のビット線のうち第1のビット線が接続されていない第2のビット線を接続するスイッチ回路と
    を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 第1層金属配線からなる複数の第1のビット線、ワード線及びこれら第1のビット線とワード線に接続された複数のメモリセルをそれぞれ有する複数のメモリ セルアレイと、
    前記各メモリセルアレイに設けられ、一種類のゲート酸化膜厚を有する相補型MOSトランジスタからなる論理回路により構成され、前記ワード線を選択するワード線選択回路と、
    前記ワード線に沿って配置され、前記ワード線選択回路に接続された第1層金属配線からなる第1の配線を介して前記ワード線に接続された第2層金属配線からなる第2の配線と、
    前記各メモリセルアレイに設けられ、前記第1のビット線を選択する第1のビット線選択回路と、
    前記各第1のビット線に沿って配置されるとともに、前記複数のメモリセルアレイに共有され、前記第1のビット線選択回路により選択された第1のビット線が接続される第3層金属配線からなる複数の第2のビット線と、
    前記複数の第2のビット線から隣接する一対の第2のビット線を選択する第2のビット線選択回路と、
    第1、第2の入力端を有し、前記第1の入力端に前記メモリセルから読み出されたデータが供給され、前記第2の入力端に定電流源が接続されたセンスアンプと、
    データの読み出し時に前記センスアンプの前記第1の入力端に前記第2のビット線選択回路により選択された一対の第2のビット線のうち第1のビット線が接続された第2のビット線を接続し、前記第2の入力端に前記第2のビット線選択回路により選択された一対の第2のビット線のうち第1のビット線が接続されていない第2のビット線を接続するスイッチ回路と
    を具備することを特徴とする半導体記憶装置。
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