JP3862807B2 - 給湯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、全一次空気燃焼式のバーナ装置を備えた給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10には、給湯装置として一般的に知られている給湯器のシステム構成が模式的に示されている。同図において、給湯熱交換器2の入口側には給水管3が接続されており、この給水管3には入水温を検出する入水サーミスタ10と、入水量(給湯流量)を検出する流量センサ9とが設けられている。給湯熱交換器2の出口側には給湯管4が接続され、この給湯管4の出口側には給湯栓1が設けられている。さらに、給湯管4には水量制御弁5と、出湯温を検出する出湯サーミスタ6とが設けられている。
【0003】
給湯熱交換器2の下方にはバーナ装置7、バーナ装置7の点火を行うイグナイタ電極(図示せず)、着火を検知するフレームロッド電極(図示せず)、および給排気を行う燃焼ファン11が配設されており、バーナ装置7のガス導入口にはガスノズルが対向配置され、このガスノズルに通じるガス管8にはガス供給量を開弁量によって制御するガス比例弁13と、管路の開閉を行うガス電磁弁12とが介設されている。
【0004】
図9は、この種の給湯装置に使用される一般的なバーナ装置7の主要部構成を示すものである。この種のバーナ装置7は、ブンゼンバーナ(あるいはセミブンゼンバーナ)16を複数配列配置して形成され、各ブンゼンバーナのガス導入口18にはガスノズルが対向配置され、このガスノズルから噴出される燃料ガスと同じくガス導入口18から入り込む燃焼ファンからの空気がブンゼンバーナ16の内部通路を通る間に混合されて予混合ガスとなり、この予混合ガスが各ブンゼンバーナ16の炎口20から燃焼室内に噴出し、各ブンゼンバーナ16は予混合ガス中の空気と各ブンゼンバーナ16間から燃焼室内に供給される二次空気を利用して燃料ガスの燃焼を行うものである。
【0005】
ところで、この種の給湯器には制御装置14が備えられており、この制御装置14にはリモコン15が接続され、このリモコン15には給湯温度を設定するボタンや給湯設定温度の表示部が設けられている。制御装置14は給湯器の給湯動作を制御しており、給湯栓1が開けられると流量センサ9が入水量を検出して、その入水量がある一定以上(最低作動流量以上)になったときに流量センサ9からの信号を受けて制御装置14は燃焼ファン11を回転させる。そして、ファン回転検出センサ17によって検出される燃焼ファン11の回転が所定の回転領域に入ったときにガス電磁弁12およびガス比例弁13を開けてバーナ装置7へガスの供給を行い、イグナイタ電極による点火動作を行う。そして、フレームロッド電極がガスの着火を検出すると、制御装置14はガス比例弁13の開弁量を可変し、給湯熱交換器2から出る湯温の安定化制御を行う。
【0006】
給湯栓1が閉じられると、流量センサ9からオフ信号が出力され、給湯燃焼の停止が行われる。通常、この種の給湯器においては、給湯燃焼停止後にポストパージが行われ、燃焼ファン11が引き続き一定の緩やかな回転で定時間(例えば5分)回転継続されて、燃焼室に残留している排気ガスを排出し、次の再出湯時の点着火動作が円滑に行える態勢にして次の再出湯に備える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
給湯燃焼の停止後、長時間経過した後に給湯燃焼を行う、いわゆるコールドスタートによる給湯運転に際しては、給湯熱交換器2内の湯は冷え切っているので、給湯栓1を開けてバーナ装置7の燃焼を開始しても、給湯熱交換器2内の水に熱が伝わるまでの時間遅れが生じ、給湯熱交換器2内に滞留していた水は給湯設定温度にまで加熱されずに給湯熱交換器2から出て行くために、給湯栓1を開けてから設定温度の湯が出るまでに長い時間がかかり、使い勝手が悪く、湯の使用者に不便を強いる結果となっている。
【0008】
このようなコールドスタート時の湯の使い勝手を良くするために、即湯性能の改善を図る試みがなされている。この即湯性能の改善の手法として、例えば、バーナ装置7にパイロットバーナを装備し、給湯の停止中はこのパイロットバーナを燃焼させた状態にして、給湯熱交換器2内の湯の冷却を防止し、給湯栓1が開けられたときには、直ちに給湯熱交換器2から給湯設定温度に近い湯を出湯させようとするものが知られている。
【0009】
しかしながら、パイロットバーナはバーナ装置7の燃焼面の局部位置の一箇所に設けられるため、このパイロットバーナを燃焼させて給湯熱交換器2を加熱する場合、給湯熱交換器2の一部分のみが集中的に加熱されるため、給湯熱交換器2に滞留している湯に場所的な温度むらが生じてしまい、出湯栓1が開けられて出湯するときに、給湯熱交換器2から出る湯の時間的な温度変動が甚だしく、湯の使用者は熱い湯とぬるい湯を交互に受ける等、不快な思いをするという問題がある。
【0010】
このような出湯湯温の時間的変動をできるだけ解消するためには、給湯の停止中に、バーナ装置7を最小燃焼能力でもって燃焼させておき、給湯熱交換器2を温度むらが生じないように全面に亙って燃焼加熱することが考えられる。しかしながら、バーナ装置7を最小燃焼能力で燃焼させた場合、その燃焼能力が給湯熱交換器2内の湯水の冷却による温度低下を補償する熱量よりも大きな過剰熱量となってしまい、給湯栓1が開けられたときには、給湯熱交換器2から給湯の設定温度よりも高温の湯が出湯されてしまうという問題が生じる。
【0011】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、給湯装置のコールドスタート時の即湯性能を改善でき、しかも、その給湯開始時に、給湯設定温度に近いほぼ均一の安定した湯温の湯を出湯することが可能な給湯装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、次のような手段を講じている。すなわち、第1の発明は、給湯熱交換器を加熱するバーナ装置を備え、このバーナ装置の燃焼によって給水管から給湯熱交換器に入水供給される水を加熱して湯にし、この湯を給湯熱交換器の出側に接続される給湯管を介して給湯する給湯装置において、前記給湯熱交換器の湯水温度を直接的又は間接的に検出する給湯熱交温度センサが設けられ、前記バーナ装置は一次空気と燃料ガスを混合して成る高濃度予混合ガスを噴出燃焼させる濃バーナと、一次空気と燃料ガスを混合して成る低濃度予混合ガスを噴出燃焼させる淡バーナとが隣り合わせに交互に配列された全一次空気燃焼式のバーナ装置と成し、給湯装置の電源スイッチがオンされていて前記給湯熱交換器内の湯水が滞留している給湯停止の期間中は濃バーナのみの燃焼を行う濃バーナ単独燃焼制御部が設けられており、該濃バーナ単独燃焼制御部は給湯設定温度に予め与えられている第1の温度を加算又は減算した温度を燃焼オフ温度として、給湯設定温度に予め与えられている第2の温度を減算した温度を燃焼オン温度として、それぞれ燃焼オフ温度と燃焼オン温度を自動設定する燃焼オン・オフ自動設定部を備え、前記給湯熱交温度センサの検出温度が前記燃焼オン温度以下の期間に濃バーナの燃焼を行い、前記給湯熱交温度センサの検出温度が前記燃焼オフ温度に達したときに濃バーナの燃焼を停止する構成としたことをもって課題を解決する手段としている。
【0013】
また、第2の発明は、給湯熱交換器を加熱するバーナ装置を備え、このバーナ装置の燃焼によって給水管から給湯熱交換器に入水供給される水を加熱して湯にし、この湯を給湯熱交換器の出側に接続される給湯管を介して給湯する給湯装置において、前記給湯熱交換器の湯水温度を直接的又は間接的に検出する給湯熱交温度センサが設けられ、前記バーナ装置は一次空気と燃料ガスを混合して成る高濃度予混合ガスを噴出燃焼させる濃バーナと、一次空気と燃料ガスを混合して成る低濃度予混合ガスを噴出燃焼させる淡バーナとが隣り合わせに交互に配列された全一次空気燃焼式のバーナ装置と成し、給湯装置の電源スイッチがオンされていて前記給湯熱交換器内の湯水が滞留している給湯停止の期間中は濃バーナのみの燃焼を行う濃バーナ単独燃焼制御部が設けられており、該濃バーナ単独燃焼制御部は、与えられている燃焼オン温度と燃焼オフ温度に基き前記給湯熱交温度センサの検出温度が前記燃焼オン温度以下の期間に濃バーナの燃焼を行い、前記給湯熱交温度センサの検出温度が前記燃焼オフ温度に達したときに濃バーナの燃焼を停止する構成とし、前記燃焼オン温度は各給湯設定温度に対応させたデータで与えられており、濃バーナ単独燃焼制御部は、給湯設定温度に対応した燃焼オン温度に基いて濃バーナの燃焼制御を行うことをもって課題を解決する手段としている。
【0014】
さらに第3の発明は、前記第1又は第2の発明の構成を備えたものにおいて、濃バーナ単独燃焼制御部には全濃バーナのうち燃焼させるバーナの指定データが予め与えられており、濃バーナ単独燃焼制御部は給湯装置の電源スイッチがオンされていて給湯熱交換器内の湯水が滞留している給湯停止の期間中は前記指定された濃バーナのみを燃焼制御する構成としたことをもって課題を解決する手段としている。
【0015】
さらに第4の発明は、前記第1又は第2の発明の構成を備えたものにおいて、濃バーナ単独燃焼制御部には給湯熱交温度センサの検出温度と燃焼させる濃バーナの指定データとが前記検出温度が低下するに従い燃焼させる濃バーナの数を増加する形態で与えられ、濃バーナ単独燃焼制御部は前記給湯熱交温度センサの検出温度に応じて濃バーナの燃焼個数を可変制御する構成としたことをもって課題を解決する手段としている。
【0016】
上記構成の発明において、電源スイッチがオンされていて給湯停止の期間中は、全一次空気燃焼式バーナ装置の濃バーナのみが濃バーナ単独燃焼制御部により燃焼される。この濃バーナのみの燃焼の熱量はバーナ装置の全面を燃焼させるときの最小燃焼能力よりも十分に低い熱量であり、ほぼ給湯熱交換器内の湯水の冷却による湯温低下を補償する熱量に近く、給湯運転が開始したときには、ほぼ給湯設定温度の湯を即湯態勢で給湯熱交換器から出湯させることができ、即湯性能を改善することができると共に、湯温変動の少ない安定した湯を給湯開始時に出湯させることが可能となる。
【0017】
この給湯停止中に濃バーナの燃焼を行う場合、給湯熱交換器内の湯水の冷却による湯温低下を補償する熱量が得られる最適個数の濃バーナを予め指定しておき、かつ、その燃焼させる濃バーナを局部領域に片寄らずにほぼバーナ装置の全燃焼面に散在するように指定しておくことにより、給湯熱交換器内の湯水の温度をより正確に給湯設定温度に保持しておくことができると共に、給湯熱交換器2内の湯の温度むらを防止し、場所的に変動のない均一な湯温に保持しておくことができるものである。
【0018】
特に、本発明は、給湯熱交換器の湯水温度を検出する給湯熱交温度センサを設けて、その給湯熱交温度センサの検出温度が燃焼オン温度の期間に前記濃バーナを燃焼させる構成としており、この構成のもとで、前記給湯熱交温度センサの検出温度に応じて濃バーナの燃焼個数を可変制御する構成としたものにあっては、給湯熱交換器内の湯水の温度制御の精度がアップし、より安定した給湯設定温度の湯を即湯態勢でもって給湯運転の開始時に給湯することができるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に基づき説明する。なお、この実施形態例の給湯装置のシステム構成は前記図10に示すものと同様であり、同一部分には同一符号を使用し、そのシステムの重複説明は省略する。以下に説明する各実施形態例において特徴的なことは、バーナ装置7を全一次空気燃焼式のバーナ装置によって構成し、このバーナ装置を構成する濃バーナと淡バーナのうち、濃バーナのみを燃焼制御して給湯停止中における給湯熱交換器2内の湯水の湯温を保温する特有な制御構成を制御装置14に設けたことであり、それ以外の構成は前記従来例と同様である。
【0020】
図8はこの実施形態例において使用される全一次空気燃焼式のバーナ装置7の機械的平面構造を示すもので、一次空気と燃料ガスを混合して成る、空気量が理論空気量よりも少ない高濃度予混合ガスを噴出燃焼させる濃バーナAと、一次空気と燃料ガスを混合して成る、空気量が理論空気量よりも大きい低濃度予混合ガスを噴出燃焼させる淡バーナBとを隣り合わせにして交互に配列して構成されており、図7に示すように、淡バーナBは、そのガス導入口18にガスノズルが対向配置され、このガスノズルから供給される燃料ガスと燃焼ファンから供給される一次空気とをガス導入口18から取り込み、炎口20(図8参照)に達する経路上で燃料ガスと一次空気とを混合して低濃度予混合ガスを作成し、その低濃度予混合ガスを炎口20から燃焼室内に噴出する。濃バーナAのガス導入口は淡バーナのガス導入口に隣り合わない位置に設けられ、同様に、ガス導入口に対向してガスノズルが配置され、このガスノズルから供給される燃料ガスと燃焼ファンから供給される一次空気とをガス導入口から取り込み、炎口20(図8参照)に至る経路上で燃料ガスと一次空気とを混合して高濃度予混合ガスを作成し、この高濃度予混合ガスを炎口20から燃焼室内に噴出する。
【0021】
前記濃バーナAと淡バーナBが交互に配列して成るバーナ配列群の下方側にはバーナケース等の壁面が設けられて、燃焼ファンから供給される空気はガス導入口のみから各バーナA,Bに供給される構成となっており、この全一次空気燃焼式のバーナ装置7は二次空気は燃焼室内に入り込むことはなく、各バーナA,Bのガス導入口から取り込まれる一次空気のみを利用してバーナ燃焼を行わせる構成となっている。
【0022】
この全一次空気燃焼式のバーナ装置7においては、淡バーナBから噴出する低濃度予混合ガス(エアーリッチ)は隣の濃バーナAの高濃度予混合ガス火炎の高温の熱をもらって燃焼し、従来のセミブンゼンバーナと同じ形式の濃バーナAから噴出する高濃度予混合ガス(ガスリッチ)は隣の淡バーナBから噴出する低濃度予混合ガス中の空気をもらって燃焼する。バーナの火炎は1700℃と高温であり、この結果従来と同様にNOXが生成・排出される。また、淡バーナBの火炎は温度が低くNOXの生成はほぼ0である。したがって、濃火炎と淡火炎とを半々とすると従来にくらべてNOX排出量は半減する。さらに、濃淡バーナの淡バーナB側の比率を多くする(例えば7:3)にしたがってより窒化酸化物の生成の少ないクリーンな燃焼が達成されるものである。
【0023】
図2〜図6にはこの実施形態例におけるバーナ装置7の濃バーナAと淡バーナBの配列構成例と各バーナA,Bに供給されるガス通路の配管構成例が示されている。この各図に示されるガスの通路は、前記図10のガス比例弁13よりも下流側のガス通路部分を抜き出したものである。
【0024】
図2に示すものは、濃バーナAと淡バーナBの配列群を3つのブロック21a〜21cに区分し、各ブロック21a〜21cにガス管8から分岐した分岐通路22a〜22cを接続し、各分岐通路22a〜22cにはガス電磁弁12a〜12cを介設して各ブロック21a〜21c毎に燃料ガスを分岐供給する構成となっている。
【0025】
第1のブロック21aは濃バーナA1〜A3と淡バーナB1〜B3を濃バーナと淡バーナを交互に隣り合わせに配列することで形成されており、また、第2のブロック21bは濃バーナA5と淡バーナB4,B5の配列により形成されており、また、第3のブロック21cは濃バーナA7〜A11と淡バーナB6〜B10の配列群により形成されている。そして、ブロック21aとブロック21bの間には濃バーナA4が設けられており、また、ブロック21bとブロック21c間には濃バーナA6が設けられ、この濃バーナA4とA6は共通の通路により接続されており、この共通の通路は分岐通路22dを介してガス管8に接続されており、この分岐通路22dにはガス電磁弁12dが介設されている。
【0026】
この図2に示すバーナ装置は、給湯燃焼の要求熱量に応じ、ブロック21a,21b,21cが独立して燃焼できる構成となっており、例えば、ブロック21aを燃焼させる際には、ガス電磁弁12aと12dを開けることにより行われ、また、ブロック21bを燃焼させる際には、ガス電磁弁12bと12dを開けることにより行われ、また、ブロック21cを燃焼させる際には、ガス電磁弁12cと12を開けることにより行われるものである。
【0027】
図3に示すものは、淡バーナB1,B2,B3にはガス電磁弁12aを開けることにより分岐通路22aからガスが共通に供給されるようにし、淡バーナB4,B5にはガス電磁弁12bを開けることにより分岐通路22bからガスが供給されるようにし、さらに、淡バーナB6〜B10にはガス電磁弁12cを開けることにより分岐通路22cからガスが供給されるようにすると共に、各濃バーナA1〜A11にはガス電磁弁12dを開けることにより分岐通路22dからガスが供給されるように構成されているものである。
【0028】
図4に示すものは、濃バーナA1〜A11にはガス電磁弁12dを開けることにより分岐通路22dから一括的にガスが供給されるようにし、また、ガス電磁弁12aを開けることにより分岐通路22aを通して淡バーナB1〜B10に一括的にガスが供給されるようにしたものである。
【0029】
図5に示すものは、淡バーナB1〜B10に対しては前記図3に示す場合と同様にガスが供給されるように形成し、濃バーナA1〜A11に対しては、各濃バーナA1〜A11に対してそれぞれガス電磁弁12を設け、これらの各ガス電磁弁12を開閉制御することにより、各濃バーナA1〜A11に個別に燃料ガスが供給制御される構成としたものである。
【0030】
図6に示すものは、各濃バーナA1〜A11と各淡バーナB1〜B10に通じるそれぞれの通路にガス電磁弁12を設け、各濃バーナA1〜A11と各淡バーナB1〜B10のそれぞれに個別に燃料ガスが供給制御される構成としたものである。
【0031】
図1は給湯停止中に給湯熱交換器2内の湯水の保温を行う特有な制御構成を示すもので、この特有な制御構成は制御装置14に設けられる。この特有な保温の制御構成の第1実施形態例は運転モード判別部23と、濃バーナ単独燃焼制御部24とを有して構成されている。運転モード判別部23は、器具(給湯装置)に設けられる電源スイッチのスイッチ信号と、流量センサ9の検出信号を取り込み、電源スイッチがオンされているか否かの判別と、給湯の動作が停止状態にあるか否かの判別を行う。電源スイッチからオン信号が加えられているときには、電源スイッチはオンされているものと判別し、それ以外の場合(電源スイッチからオフ信号が加えられている場合)は電源スイッチは入れられていないものと判別する。また、流量センサ9から流量検出信号が加えられていないときは、給湯動作は停止状態にあるものと判別し、流量センサ9から流量検出信号(オン信号)が加えられている状態のときには、給湯動作状態と判別する。そして、これらの判別結果は濃バーナ単独燃焼制御部24に加えられる。
【0032】
濃バーナ単独燃焼制御部24は、運転モード判別部23から電源スイッチがオン状態にあり、かつ、給湯の動作が停止状態にあるものとの判別結果を受けているときには、濃バーナA1〜A11のみの燃焼を行う。この実施形態例では、濃バーナA1〜A11の燃焼を行う際には、まず最初に瞬間的に濃バーナA1〜A11と淡バーナB1〜B10を着火させて全部のバーナに火を付けた後、淡バーナB1〜B10に通じるガス通路をガス電磁弁の閉動作によって遮断することにより行われる。これは濃バーナAのみ着火させた場合には濃バーナAに供給されるガス量の割には(前述のように濃バーナAへのガス量は少なくない方が望ましい)バーナ間距離がはなれているので火移りがしにくい為である。また、濃バーナAは通常燃焼時は燃焼時の淡バーナBの火炎から空気をもらって燃焼するが淡バーナBは前述のガス電磁弁の閉動作により消化しているので淡バーナBのガス導入口から空気を導入し淡バーナBの炎口から出る空気を濃バーナAに供給することで濃バーナAが空気不足の不燃をおこすのを防止している。
【0033】
この第1実施形態例では、給湯の動作が停止されている状態では、各濃バーナA1〜A11のみが燃焼して給湯動作の停止中における給湯熱交換器2内の湯水の冷えが防止されることとなり、給湯栓1が開かれて給湯動作が開始される際には、給湯熱交換器2から濃バーナA1〜A11の燃焼によって保温されていた湯が即湯態勢で出湯できるので、給湯栓1が開けられてから設定温度に近い湯が出て来るまでの時間が短くなり、湯の使い勝手を改善することが可能となる。
【0034】
また、給湯動作の停止中での保温燃焼に際しては、複数の濃バーナA1〜A11の燃焼が行われるので、バーナ装置7の燃焼面のほぼ全領域には亙って満遍なく濃バーナA1〜A11の火炎が形成されるので、給湯熱交換器2は全体的に均一に燃焼熱を受けるので、給湯熱交換器2内の湯水が局部的に加熱されるということはなく、全領域に亙って均一に満遍なく加熱されるので、給湯熱交換器1内の湯温が均一化されることとなり、給湯栓1が開けられて給湯動作が開始したときには、給湯熱交換器2から湯温変動のない安定した湯を出湯できることとなり、初期出湯湯温の安定化が図れ、器具の給湯性能を高めることが可能となる。したがって、湯の使用者は、給湯開始時に、湯温変動の違和感を受けることなく、気持ち良く湯を使用することが可能となる。
【0035】
さらに、濃バーナA1〜A11の全体の燃焼熱量は、通常の給湯燃焼時の最小燃焼能力よりも数分の1と十分に熱量が小さいので、給湯の動作停止中に濃バーナを燃焼継続させた状態においても、給湯熱交換器2内の湯水の冷えを補償する熱量を大幅に越える過剰な熱量となることはないので、この保温の燃焼熱量によって給湯熱交換器2内の湯の温度が給湯設定温度を大幅に越える高温の湯となることはなく、これにより、給湯設定温度に近い温度の湯を給湯の開始時に給湯熱交換器2から出湯させることができる。
【0036】
さらに、濃バーナA1〜A11から噴出する予混合ガスは燃料ガスの濃度が高い高濃度予混合ガスであり、この高濃度予混合ガスはと隣側の淡バーナB1〜B10から噴出される空気を利用して安定した火炎を形成することができるので火炎の立ち消えの心配がなく、信頼性の高い保温動作を行うことが可能となる。
【0037】
次に本発明の第2実施形態例を説明する。この第2実施形態例は、濃バーナ単独燃焼制御部24のデータメモリ25に予め保温動作中に燃焼させる濃バーナの指定データを格納しており、濃バーナ単独燃焼制御部24は、運転モード判別部23により運転スイッチがオン状態であって、かつ、給湯がされていない動作状態のときに、そのデータメモリ25に指定された濃バーナのみを燃焼する構成としたことであり、それ以外の構成は前記第1実施形態例と同様である。なお、この第2実施形態例では、各濃バーナを個別に燃焼制御可能な図5や図6に示したタイプのバーナ装置が使用される。
【0038】
この第2実施形態例のデータメモリ25には、例えば、A1,A3,A5,A7,A9,A11という如く、あるいはA1,A4,A7,A11という如く、保温の動作で燃焼させる濃バーナの指定データが格納される。この指定データは、給湯熱交換器2を均一に加熱できるように、燃焼させる濃バーナがバーナ装置7の燃焼面にほぼ均一に散在する位置と成るように指定し、その燃焼させる濃バーナの数は、予め実験等を行い、給湯動作の停止中に、給湯熱交換器2内の湯をほぼ給湯設定温度に保温できる燃焼熱量となるように設定する。
【0039】
この実施形態例では、前記第1実施形態例と同様の効果を奏するが、さらに、給湯熱交換器2内の湯温をほぼ給湯設定温度の湯温に保温できるという、より保温性能に優れた効果が得られ、給湯開始時の給湯湯温の安定化性能をさらに高めることが可能となる。
【0040】
次に本発明の前記第1および第2の実施形態例に共に適用される構成を説明する。この共通の構成では、図10中に破線で示すように、給湯熱交換器2内の湯水の温度を直接的又は間接的に検出する給湯熱交温度センサ26を設け、この給湯熱交温度センサ26の検出温度に基づき保温動作の濃バーナの燃焼制御を行うものである
【0041】
前記給湯熱交温度センサ26により給湯熱交換器2内の湯水の温度を直接的に検出する場合は、給湯熱交温度センサ26の温度検出部(感温部)を給湯熱交換器内の湯水内に挿入して湯水の温度を直接的に検出する。また、給湯熱交換器2内の湯水の温度を間接的に検出する場合は、給湯熱交温度センサ26の検出部を給湯熱交換器内の水管表面あるいは給湯熱交換器の缶体表面等に接触させて、給湯熱交換器2内の湯水の温度を間接的に検出する。
【0042】
ータメモリ25には燃焼オン温度のデータが格納される。この燃焼オン温度は、給湯熱交換器2内の湯水を保温加熱するか否かの判断対象となる温度を意味する。
【0043】
濃バーナ単独燃焼制御部24は、給湯の動作停止中に、給湯熱交温度センサ26の検出情報を所定時間間隔でサンプリングし、その都度、給湯熱交温度センサ26による検出温度がデータメモリ25に格納されている燃焼オン温度以下に低下したか否かを判断し、検出温度が燃焼オン温度以下に低下したときには、前記第1実施形態例と同様に濃バーナA1〜A11を燃焼するか、あるいは前記第2実施形態例と同様にデータメモリ25に予め指定されている濃バーナを燃焼して給湯熱交換器2内の湯水の保温を行う。
【0044】
そして、給湯熱交温度センサ26で検出される温度が燃焼オン温度を越えたとき、あるいは燃焼オン温度よりも上側に与えられる燃焼オフ温度に達したときに濃バーナの燃焼を停止するという如く、給湯熱交温度センサ26の検出温度が燃焼オン温度以下に低下する毎に濃バーナを燃焼して給湯熱交換器2内の湯水の保温動作を行うものである。
【0045】
このように、給湯熱交換器2内の湯水の検出温度が燃焼オン温度以下に低下したときのみ濃バーナを燃焼するようにしているので、保温燃焼を効率的に行うことができるという効果が得られる。また、給湯熱交温度センサ26で検出される検出温度が燃焼オフ温度に達したときに濃バーナの燃焼を停止する構成とすれば、保温燃焼によって給湯熱交換器2内の湯水の温度が給湯設定温度よりも大幅に高くなってしまうという事態を避けることができ、保温燃焼の効率をさらに高めることができると共に、給湯熱交換器2内の湯水の保温温度をほぼ給湯設定温度に安定に制御できることとなり、給湯開始時の初期給湯温度の安定化性能をより一層高めることが可能となる。
【0046】
なお、データメモリ25に格納される燃焼オン温度は、1個の固定データで与えることも可能であるが、ここでは各給湯設定温度に対応させた複数のデータで与えている。この場合は、濃バーナ単独燃焼制御部24は、リモコン15等で設定されている給湯設定温度の情報を取り込み、その給湯設定温度に対応した燃焼オン温度を選択して上記の如く濃バーナの燃焼による給湯熱交換器2内の湯水の保温動作を行うこととなる。
【0047】
なお、前記燃焼オン温度と燃焼オフ温度は、濃バーナ単独燃焼制御部24が自分自身で自動設定するように構成することも可能である。例えば、データメモリ25に第1の温度と第2の温度を予め与えておき、濃バーナ単独燃焼制御部24内には燃焼オン・オフ温度自動設定部を設け、燃焼オン・オフ自動設定部は、リモコン15等により給湯設定温度の情報を取り込み、この給湯設定温度に第1の温度を加算(又は減算)した温度を燃焼オフ温度として設定し、給湯設定温度から第2の温度を減算した値の温度を燃焼オン温度として自動設定するようにしてもよい。
【0048】
次に本発明の第実施形態例を説明する。この第実施形態例は、前記第2実施形態例と同様に、各濃バーナを個別に燃焼制御可能な図5や図6のタイプのバーナ装置を使用する。そして、前記第1、第2の各実施形態例と同様に給湯熱交換器2内の湯水の温度を直接的又は間接的に検出する給湯熱交温度センサ26を設け、この給湯熱交温度センサ26の検出温度に応じて給湯熱交換器2の保温動作において燃焼させる濃バーナの数を可変制御する構成としたものであり、それ以外の構成は前記第1、第2の各実施形態例と同様である。この第実施形態例では、データメモリ25には給湯熱交温度センサ26で検出される検出温度と燃焼駆動させる濃バーナの数およびその燃焼位置の指定データが格納される。
【0049】
例えば、給湯熱交温度センサ26で検出される温度が給湯設定温度に対して例えば±3℃の範囲内のときは燃焼させる濃バーナの数は零とし、給湯設定温度に対し3℃〜4℃低い温度範囲では例えばA6の濃バーナを1個だけ指定し、給湯設定温度に対し4℃〜5℃低い温度範囲では例えばA4とA8の2個の濃バーナを指定し、さらに給湯設定温度に対し5℃〜6℃低い温度範囲ではA1,A4,A7,A11の4個の濃バーナを指定するという如く、給湯熱交温度センサ26の検出温度が低くなるにつれ燃焼させる濃バーナの数を増加する形態で、燃焼させる濃バーナの数を指定しておく。
【0050】
この第実施形態例では、給湯熱交換器2内の湯水の温度が低下するにつれ、燃焼させる濃バーナの数が増加するので、低下した湯温を即座に給湯設定温度の近傍に高めることができ、給湯設定温度に湯温が上昇するにつれ、燃焼させる濃バーナの数が減少するので、給湯熱交換器2内の湯温が給湯設定温度を急激に越えて上昇するということがなく、給湯熱交換器2内の保温温度を精度良く制御することができるという効果が得られる。もちろん、それ以外にも、前記第1、第2の各実施形態例と同様の効果を奏することが可能である。
【0051】
なお、この第実施形態例において、給湯熱交温度センサ26で検出される温度とその温度に対応する濃バーナの燃焼個数のデータは、給湯設定温度に無関係に温度範囲を与え、その各温度範囲に対応させて燃焼させる濃バーナの数を指定する構成とすることも可能である。ただ、給湯設定温度を考慮して温度範囲を区分することにより、給湯設定温度の湯温に収束する制御形態で保温できるので、その保温の制御精度をより高めることができるという効果が得られる。また、上記の例は出湯される湯が全量熱交換器を通る例について示したが、一部(例えば出湯される湯量の30%)が熱交換器を通らずバイパス通路を通る場合には給水温度センサ10で検出される温度情報を用いることにより、より制御精度が高まる。たとえば給湯設定温度43℃、給水温度センサ15℃、バイパス比(熱交換器7:バイパス3)の場合はバイパス後に得られる温度を43℃にする為に熱交換器から出湯される温度は55℃でなければならない(43−15×0.3)/0.7=55したがって上記式によって求められた温度に対して熱交温度センサで検出される温度がどの程度下がったかによってバーナを指定することが望ましい。
【0052】
なお、本発明は上記各実施形態例に限定されることはなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、上記第1実施形態例では保温動作時に全数の濃バーナA1〜A11を燃焼させる構成とし、また、第2実施形態例では指定された複数の濃バーナを燃焼するように構成したが、1個の濃バーナのみを燃焼させる構成とすることも可能である。バーナ装置7を濃バーナと淡バーナの交互配列形態の全一次空気燃焼式とした場合、このバーナ装置に従来例と同様なパイロットバーナを装備し、給湯の停止動作中は、このパイロットバーナのみを燃焼させて給湯熱交換器2内の湯水を保温することも考えられる。
【0053】
しかしながら、パイロットバーナは、一次空気と燃料ガスを混合して成る予混合ガスを燃焼室内に噴出させ、この予混合ガスを二次空気(バーナ間の隙間から燃焼室内に供給される空気)を利用して燃焼させる方式であるため、全一次空気燃焼式とはその空気の供給構造が全く異なるものであるため、全一次空気燃焼式のバーナ装置に従来のパイロットバーナを装備すると、バーナ装置の構造が複雑化し、バーナ装置が大型化すると共に、バーナ装置のコストが高価になるという問題が生じることとなる。この点、パイロットバーナの装備を省略し、1個あるいは2個以上の濃バーナを燃焼させる構成とすることにより、バーナ装置の構成を簡易化できると共に、バーナ装置の小型化および低コスト化が達成でき、さらには、パイロットバーナの火炎よりも濃バーナの火炎の安定性が良いので、保温動作時の火炎の安定性がアップし、より信頼性の高い保温動作を行うことができるという効果が得られるものである。
【0054】
また、上記各実施形態例では図10に示すシステムの給湯器を対象にして説明したが、本発明が適用される給湯装置は給湯単能機(給湯機能のみの給湯器)に限定されることはなく、給湯機能と風呂の追い焚き機能を備えた複合給湯器や、追い焚き熱交換器と給湯熱交換器が一体化された一缶二水路タイプの給湯器や、バーナ装置を利用して燃焼する構成を備えたその他の様々なタイプの給湯器に適用されるものである。
【0055】
【発明の効果】
本発明は器具の電源スイッチがオンされている給湯動作の停止中は、濃バーナのみを燃焼させて給湯熱交換器内の湯水の保温を行う構成としたので、給湯の動作が開始されたときには、給湯熱交換器内に保温されているほぼ給湯設定温度に近い湯を即湯態勢で給湯することが可能となり、これにより、給湯栓を開いてから給湯設定温度に近い湯が出るまでの時間を大幅に短くすることができ、湯の使い勝手を大幅に改善することが可能となる。
【0056】
また、給湯熱交換器の保温の動作は濃バーナの燃焼によって行うものであるから、従来のパイロットバーナを燃焼させる場合に比べ火炎の安定性に優れ、これにより、保温燃焼の信頼性を高めることができる。
【0057】
さらに、濃バーナによる燃焼熱量は、給湯運転時の最小燃焼能力よりも遥かに熱量が小さいので、従来の如く給湯燃焼時の最小燃焼能力でもって保温を行う場合に生じる問題、すなわち、給湯熱交換器内の湯温が給湯設定温度よりも高温の湯に加熱されるという問題を回避することが可能である。
【0058】
さらに、給湯熱交換器の保温動作時に、燃焼させる濃バーナを指定する構成としたものにあっては、その燃焼する濃バーナの位置を散在指定することにより、給湯熱交換器が局部的に加熱されるという現象を防止でき、給湯熱交換器はバーナ装置の広範囲の散在位置から燃焼加熱されるので、給湯熱交換器内の湯水は満遍なく均一に加熱されるので、湯温の片寄りをなくし、給湯熱交換器内の湯温を均一に保温できるという効果が得られる。
【0059】
さらに、本発明は、給湯熱交換器内の湯水の温度を直接的又は間接的に検出する給湯熱交温度センサを設け、この給湯熱交温度センサの検出温度が予め与えられる燃焼オン温度期間に濃バーナの燃焼を行う構成としたので、給湯熱交換器内の湯温が高い場合には濃バーナの燃焼が停止され、給湯熱交換器内の湯温が保温を要する温度まで低下したときに濃バーナの燃焼が行われるので、給湯熱交換器内湯温の保温燃焼の効率化を図ることができると共に、給湯熱交換器内の湯温が給湯設定温度を大幅に越えて高温に加熱されるという事態を回避でき、これにより、給湯の開始時に、より湯温の安定した湯を給湯開始することができる。
【0060】
さらに、給湯熱交温度センサの検出温度が低下するに従い、燃焼させる濃バーナの数を増加する形態で制御する構成とした発明にあっては、給湯熱交換器内の湯水の温度が給湯設定温度よりも大幅に低い温度のときには、多くの濃バーナの燃焼によって早急に給湯熱交換器内の湯温が給湯設定温度に近づく方向に燃焼加熱され、給湯熱交換器内の湯温が給湯設定温近づくに従い燃焼させる濃バーナの数が減少制御されるで、給湯熱交換器内の湯温が給湯設定温度を越えて高温の湯に加熱されるという事態を防止でき、給湯熱交換器内の湯温を給湯設定温度に収束した温度に保温維持できるので、給湯開始時の安定湯温給湯ができると共に、給湯熱交換器内の湯温が給湯設定温度になっているときには濃バーナの燃焼が行われないか、行われても例えば1個の濃バーナという如く、数少ない濃バーナの燃焼のみが行われるので、保温動作での燃焼効率を高めることができるという効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態例における給湯熱交換器内湯水の保温動作の制御構成を包括的に示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態例の給湯装置に使用されるバーナ装置の一実施形態例の説明図である。
【図3】本実施形態例の給湯装置に使用されるバーナ装置の他の構成例を示す説明図である。
【図4】この実施形態例の給湯装置に使用されるバーナ装置のさらに他の構成説明図である。
【図5】この実施形態例の給湯装置に使用されるバーナ装置のさらに他の形態例を示す説明図である。
【図6】この実施形態例の給湯装置に使用されるバーナ装置のさらに他の構成例を示す説明図である。
【図7】バーナ装置を構成する淡バーナの説明図である。
【図8】この実施形態例の給湯装置に使用される全一次燃焼式バーナ装置のバーナ配列構成を示す平面図である。
【図9】従来の給湯装置に使用されるバーナ装置の説明図である。
【図10】給湯装置のシステム構成説明図である。
【符号の説明】
7 バーナ装置
12,12a〜12d ガス電磁弁
23 運転モード判別部
24 濃バーナ単独燃焼制御部
25 データメモリ
26 給湯熱交温度センサ
A,A1〜A11 濃バーナ
B,B1〜B10 淡バーナ

Claims (4)

  1. 給湯熱交換器を加熱するバーナ装置を備え、このバーナ装置の燃焼によって給水管から給湯熱交換器に入水供給される水を加熱して湯にし、この湯を給湯熱交換器の出側に接続される給湯管を介して給湯する給湯装置において、前記給湯熱交換器の湯水温度を直接的又は間接的に検出する給湯熱交温度センサが設けられ、前記バーナ装置は一次空気と燃料ガスを混合して成る高濃度予混合ガスを噴出燃焼させる濃バーナと、一次空気と燃料ガスを混合して成る低濃度予混合ガスを噴出燃焼させる淡バーナとが隣り合わせに交互に配列された全一次空気燃焼式のバーナ装置と成し、給湯装置の電源スイッチがオンされていて前記給湯熱交換器内の湯水が滞留している給湯停止の期間中は濃バーナのみの燃焼を行う濃バーナ単独燃焼制御部が設けられており、該濃バーナ単独燃焼制御部は、給湯設定温度に予め与えられている第1の温度を加算又は減算した温度を燃焼オフ温度として、給湯設定温度に予め与えられている第2の温度を減算した温度を燃焼オン温度として、それぞれ燃焼オフ温度と燃焼オン温度を自動設定する燃焼オン・オフ自動設定部を備えていて、前記給湯熱交温度センサの検出温度が前記燃焼オン温度以下の期間に濃バーナの燃焼を行い、前記給湯熱交温度センサの検出温度が前記燃焼オフ温度に達したときに濃バーナの燃焼を停止する構成としたことを特徴とする給湯装置。
  2. 給湯熱交換器を加熱するバーナ装置を備え、このバーナ装置の燃焼によって給水管から給湯熱交換器に入水供給される水を加熱して湯にし、この湯を給湯熱交換器の出側に接続される給湯管を介して給湯する給湯装置において、前記給湯熱交換器の湯水温度を直接的又は間接的に検出する給湯熱交温度センサが設けられ、前記バーナ装置は一次空気と燃料ガスを混合して成る高濃度予混合ガスを噴出燃焼させる濃バーナと、一次空気と燃料ガスを混合して成る低濃度予混合ガスを噴出燃焼させる淡バーナとが隣り合わせに交互に配列された全一次空気燃焼式のバーナ装置と成し、給湯装置の電源スイッチがオンされていて前記給湯熱交換器内の湯水が滞留している給湯停止の期間中は濃バーナのみの燃焼を行う濃バーナ単独燃焼制御部が設けられており、該濃バーナ単独燃焼制御部は、与えられている燃焼オン温度と燃焼オフ温度に基き前記給湯熱交温度センサの検出温度が前記燃焼オン温度以下の期間に濃バーナの燃焼を行い、前記給湯熱交温度センサの検出温度が前記燃焼オフ温度に達したときに濃バーナの燃焼を停止する構成とし、前記燃焼オン温度は各給湯設定温度に対応させたデータで与えられており、濃バーナ単独燃焼制御部は、給湯設定温度に対応した燃焼オン温度に基いて濃バーナの燃焼制御を行うことを特徴とする給湯装置。
  3. 濃バーナ単独燃焼制御部には全濃バーナのうち燃焼させるバーナの指定データが予め与えられており、濃バーナ単独燃焼制御部は給湯装置の電源スイッチがオンされていて給湯熱交換器内の湯水が滞留している給湯停止の期間中は前記指定された濃バーナのみを燃焼制御する構成とした請求項1又は請求項2記載の給湯装置。
  4. バーナ単独燃焼制御部には給湯熱交温度センサの検出温度と燃焼させる濃バーナの指定データとが前記検出温度が低下するに従い燃焼させる濃バーナの数を増加する形態で与えられ、濃バーナ単独燃焼制御部は前記給湯熱交温度センサの検出温度に応じて濃バーナの燃焼個数を可変制御する構成とした請求項1又は請求項2記載の給湯装置。
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