JP3862690B2 - 位相検出装置、ダイアル式検出装置及び位相検出方法 - Google Patents

位相検出装置、ダイアル式検出装置及び位相検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、位相検出装置、ダイアル式検出装置及び位相検出方法に関する。
多くの電子装置において、ユーザが操作指令を入力する手段としてダイアル式検出装置が使用されている。ダイアル式検出装置は、回転可能なダイアルとダイアルの回転位相を検出する位相検出装置とを有する。電子装置は、位相検出装置が出力する2相の位相(通常、位相は互いにπ/2異なる。)に基づいて、ダイヤルの回転方向及び回転角度を導出し、それらの情報に基づいて、例えば映像表示画面上のカーソルの移動、表示内容の変更(例えば表示された数値のインクリメント若しくはデクリメント等)、その他の処理を行う。
位相検出装置を、直線移動を行う操作レバー(後述するダイアルに回転子が取り付けられているのと同様に、移動子が取り付けられている。)に取り付けることにより、操作レバーの移動方向及び移動量を検出できる。電子装置は、位相検出装置を組み込んだ操作レバーを通じて、ユーザからの操作指令を入力する。操作レバーの操作方向及び移動量の検出方法は、後述するダイアル式検出装置についての方法と同様である。以下の説明は、ダイアル式検出装置を例にとって説明する。
図6〜図14を用いて、従来例の位相検出装置を説明する。従来例の位相検出装置としては、磁気方式、光学方式、そして機構方式を採用したものが提案されている。
図6は、ダイアル式検出装置に組み込まれた従来例1の位相検出装置の構成を示すブロック図である。ダイアル式検出装置は、電子装置の操作パネルに設置されている。従来例1の位相検出装置は磁気方式を採用している。図6において、20a及び20bは磁束入力検出部、31は電源部である。ユーザが回転操作するダイアルの底面に、外周又は底面に沿って多極着磁されたリング状の磁石(回転子)が取り付けられている。磁束入力検出部20a及び20bは、電源部31から常時電源を供給され、ダイアルに取り付けられた磁石が発生する磁界(磁束密度)を検出し、位相が互いにπ/2異なる2つの2値化された信号(A相出力電圧又はA相出力信号、B相出力電圧又はB相出力信号と呼ぶ。)をそれぞれ発生する。
図8は、磁束入力検出部20aが出力するA相出力電圧、及び磁束入力検出部20bが出力するB相出力電圧を示すタイムチャートである。電子装置のマイクロコンピュータは、位相が互いにπ/2異なるA相出力電圧及びB相出力電圧を入力し、どちらの位相が進んでいるかに基づいて、ダイアルの回転方向を検知することが出来る。A相出力電圧及び/又はB相出力電圧の位相の変化量をカウントして、ダイアルの回転角度を導出できる。特許文献1(特開昭57−175260号公報)には、ピックアップコイルを用いた従来例の回転方向検出装置が記載されている。
例えば、位相検出装置が出力した2値化されたA相出力電圧及びB相出力電圧(位相は互いにπ/2異なる)の一方をDフリップフロップのクロック入力端子に入力し、他方をデータ入力端子に入力することにより、Dフリップフロップは、回転方向検出信号(例えばQ出力信号であって、値0又は1が回転方向を示す。)を出力する。更にアップダウンカウンタのクロック入力端子にA相出力電圧(又はB相出力電圧)を入力し、回転方向検出信号をUP/DOWN切換端子に入力することにより、アップダウンカウンタのカウント値は、ダイアル式検出装置の回転方向及び回転角度を示す。電子装置は、ダイアル式検出装置の回転方向及び回転角度の情報に基づいて、所定の処理を行う。
図6を用いて、ダイアル式検出装置に組み込まれた従来例2の位相検出装置を説明する。従来例2の位相検出装置は、光学方式を採用している。図6において、20a及び20bは発光ダイオード及びフォトトランジスタがスリットを隔てて対向するフォトインタラプタ(フォトリフレクタ等の他の光学センサであっても良い。)、31は電源部である。ユーザが回転操作するダイアルの底面に、全周に半径方向に延びる遮光部(典型的には黒い帯)及び透明部が交互に設けられたリング状の板(回転子)が取り付けられている。フォトインタラプタ20a及び20bのスリットに挿入されたリング状の板は、発光ダイオードがフォトトランジスタに向けて出力する光を透過させ又は遮る。フォトインタラプタ20a及び20bは、位相が互いにπ/2異なる2つの2値化された信号(A相出力電圧及びB相出力電圧)をそれぞれ発生する。
図7を用いて、ダイアル式検出装置に組み込まれた従来例3の位相検出装置を説明する。従来例3の位相検出装置は、機構方式を採用している。図7において、40a及び40bは機械的なアクチュエータ及び切換機構を有するスイッチ、41a及び41bは抵抗器、31は電源部である。ユーザが回転操作するダイアルの底面に、外周に沿って凹凸が形成されたリング状の板(回転子)が取り付けられている。スイッチ41a及び41bはダイアルの回転角に応じて接点が短絡し、接点が短絡するタイミングが互いにπ/2異なるように配置されている。抵抗器41aとスイッチ40aとの接続点と、抵抗器41bとスイッチ40bとの接続点とは、位相が互いにπ/2異なる2つの2値化された信号(A相出力電圧及びB相出力電圧)をそれぞれ出力する。
近年このような位相検出装置において、携帯機器等に搭載する目的で、省電力化の市場要望が急速に高まっている。位相検出装置を省電力化する方法として、位相検出装置を低電圧駆動化することの他、ユーザが所定時間ダイアル式検出装置を操作しなかった場合、位相検出装置の位相検出器(図6の20a及び20b、図7の抵抗器41a及びスイッチ40a、抵抗器41b及びスイッチ40b)への電力供給を常時通電モードから間欠通電モード(スリープモードと呼ぶ。)に変更する方法(スリープ機能と呼ぶ。)がある。
図9は、スリープ機能を有する機構方式の従来例4の位相検出装置の構成を示すブロック図である。図10は図9の従来例の位相検出装置の各部の信号波形を示すタイムチャートである。従来例4の位相検出装置はダイアル式検出装置に取り付けられている。従来例の位相検出装置は、回転子がある一定時間動きがなかったことを検出するスリープ検出機能と、スリープモードにおいて第1の位相検出器(抵抗器41a及びスイッチ40a)又は第2の位相検出器(抵抗器41b及びスイッチ40b)が回転子が動いたことを検出する電源起動条件検出機能とを有する。
図9において、31は電源、30は電源開閉器、91は制御部である。抵抗器41a及びスイッチ40aは第1の位相検出器を構成し、抵抗器41b及びスイッチ40bは第2の位相検出器を構成する。制御部91は、第1〜第4の記憶部(それぞれDフリップフロップである。)10a〜10d、デコーダ61、状態制御部60を有する。デコーダ61は、排他的論理和ゲート12a、12bと、論理和ゲート63とを有する。
第1〜第4の記憶部10a〜10d及びデコーダ61は、スリープモードにおいて第1の位相検出器(抵抗器41a及びスイッチ40a)又は第2の位相検出器(抵抗器41b及びスイッチ40b)がダイアル等(回転子)が動いたことを検出する電源起動条件検出機能を行う。状態制御部60は、A相出力信号(抵抗器41aとスイッチ40aとの接続点A点から出力される信号)及びB相出力信号(抵抗器41bとスイッチ40bとの接続点B点から出力される信号)を入力して、回転子がある一定時間動かなかったことを検出するスリープ検出機能を行う。状態制御部60は、スリープ検出機能が働いた時、位相検出装置を常時通電モードからスリープモードへ移行させる。電源起動条件検出機能が働いた時、位相検出装置をスリープモードから常時通電モードへ移行させる。電源開閉器30は、電源31から第1の位相検出器及び第2の位相検出器に流れる電流を、常時通電モードにおいて常時導通させ、スリープモードにおいて間欠的に導通させそれ以外の時は遮断する。
図10において、AはA相出力信号、BはB相出力信号である。10a〜10d、12a、12b、63、60は、それぞれ同一符号のブロックの出力信号である。ST及びSCは、それぞれ後述するST信号及びSC信号である。
図10において、最初に状態制御部60は常時通電モードである。ある時刻まで、ユーザがダイアル(回転子)をある方向に回転させることにより、B相出力信号は常にA相出力信号に対してπ/2遅れ位相で変化している。ある時刻から時刻tsまで(所定の時間)、A相出力信号及びB相出力信号が共に不変であることに基づいてスリープ検出機能が働き、状態制御部60が常時通電モードからスリープモードへ移行し、出力信号ST(スリープモードにおいてHighであり、常時通電モードにおいてLowである。以下ST信号と呼ぶ。)をHighにする。
第1の記憶部10a及び第3の記憶部10cは、ST信号の立ち上がりエッジにより、スリープモードへ移行する直前のA相出力信号及びB相出力信号(いずれも2値)をラッチする。第1の記憶部10a及び第3の記憶部10cは、次にST信号の立ち上がりエッジが到来するまでA相出力信号及びB相出力信号を記憶し、それらの信号をそれぞれ排他的論理和ゲート12a及び12bに入力する。
その後、状態制御部60からの指令に基づき、電源開閉器30は、2つの位相検出器(抵抗器41a及びスイッチ40a、抵抗器41b及びスイッチ40b)への電力供給を遮断する。このため、A相出力信号及びB相出力信号はLowとなる。その後状態制御部60から所定期間毎に電源開閉器30に指令を送り、電源開閉器30は所定期間毎に2つの位相検出器に電力を供給する。スリープ期間にのみ、状態制御部60は、間欠的にスキャン信号SC(以下SC信号と呼ぶ。)を出力する。第2の記憶部10b及び第4の記憶部10dは、SC信号の立ち上がりエッジにより、A相出力信号及びB相出力信号(いずれも2値)をラッチする。第2の記憶部10b及び第4の記憶部10dは、次のSC信号の立ち上がりエッジが到来するまでA相出力信号及びB相出力信号を記憶し、それらの信号をそれぞれ排他的論理和ゲート12a及び12bに入力する。
排他的論理和ゲート12aの出力信号はスリープモードへの移行前のA相出力信号と、各スキャン時刻ts(1)〜ts(n)でのA相出力信号との論理変化判定結果である。排他的論理和ゲート12bの出力信号はスリープモードへの移行前のB相出力信号と、各スキャン時刻でのB相出力信号との論理変化判定結果である。論理和ゲート63は、排他的論理和ゲート12a及び12bの出力信号を入力し、それらの論理和を出力する。論理和ゲート63の出力信号は、A相出力信号及びB相出力信号のいずれかがスリープモードに変化する直前の値から変化したならば、Highになる。
時刻tsからts(1)までの間はまだ最初のスキャン信号が到来していない状態であるので、第2の記憶部10b及び第4の記憶部10dがラッチしている値は正しくなくこの間の論理和ゲート63の出力結果はそのまま使用することはできない。状態制御部60は、最初のスキャン信号を出力するまでの論理和ゲート63の出力信号を使用しない。
以下、時刻ts(1)以降、スリープ期間を抜け出す時刻twまでの電源起動条件検出の過程を説明する。
時刻ts(1)のSC信号の立ち上がりエッジでA相出力信号及びB相出力信号は第2の記憶部10b及び第4の記憶部10dにラッチされる。第2の記憶部10bのデータ出力はLowからHighに反転し、排他的論理和ゲート12aの出力はLow、排他的論理和ゲート12bの出力はLowのままであるので論理和ゲート63の出力はLowとなりスリープ期間は継続される。
時刻ts(x)において、スリープモードへの移行直前のA相出力信号及びB相出力信号とスキャン時刻でのA相出力信号及びB相出力信号のいずれか一方(図10上ではB相出力信号)のみが変化した場合、排他的論理和ゲート12bの出力はHighとなり、論理和ゲート63の出力はHighに変化する。状態制御部60は論理和ゲート63の出力信号(Highでアクティブの電源起動条件検出信号)を入力する。状態制御部60はスリープモードから常時通電モードに変化する。状態制御部60は電源開閉器30を通電させ、電源開閉器30は2つの位相検出器(スイッチ及びプルアップ抵抗器)に常時通電する。
磁気方式の位相検出装置は、非接触で機構方式のような接点摩耗がないため信頼性が高く、光学方式よりも低消費電力かつ低コストである。
磁気方式の位相検出器として、ホール素子、磁気抵抗素子、又はホール素子の出力電圧をある一定の閾値で弁別し、2値化した出力信号を出力する機能までを集積化したIC(以下ホールIC)等が使用されている。
これらホール素子及びホールICは動作電流として数mAの電流を消費するため、常時電源供給状態で使用することは、これらの素子を搭載する携帯機器のバッテリ容量に対し大きな負担となる。
しかしながら、磁気方式において、位相検出器に間欠的に電力を供給して使用すると、機構方式ではなかった問題が発生する。
図11は一般的な位相検出器として多く使われているホールICの構成を示したものである。図11において、80は磁束密度(磁界)を検出するホール素子、81はホール素子の磁束密度検出電圧を増幅する増幅器、82はヒステリシスを有する2値化器(シュミットトリガ方式バッファ)である。図12はホールICの入力磁束密度(横軸)と磁束検出電圧(縦軸)との関係を示す特性図の一例である。
ホールICは、磁束密度に対して安定した論理出力信号(2値出力信号)を出力するよう、ヒステリシス特性を持っている。即ち、ホールICは、微少な磁束密度の変化に対して容易に出力信号を感応させないように入力磁束密度に対する不感帯を設けている(状態保持機能と呼ぶ。)。
しかしながら、ホールICは電源端子での間欠駆動動作に対応した状態保持機能を有しておらず、且つ電源リセット機能がないため、入力磁束密度のヒステリシスの上限及び下限の閾値内のレベル(以下、ヒステリシス領域と呼ぶ。)の磁束が入力している状態で電源投入を行うと、シュミットトリガ方式バッファの初期値が不定状態となり、磁束検出電圧も不定状態となる。この不定状態は通電期間中は上下のヒステリシスの閾値を越えるレベルの磁束入力が到来するまで永遠にその状態を保つ。
図13は回転角または移動距離に対して磁束密度の変化がほぼサイン曲線を描くと仮定した場合の入力磁束密度(縦軸は入力磁束密度)と位相検出器の出力電圧波形(縦軸は電圧)との関係を示した図である(横軸は時間)。
図中の出力電圧波形の斜線部はヒステリシス領域に対応する出力電圧不定領域である。ヒステリシス領域内で回転子或いは移動子を停止させたのち位相検出器の電源を一度遮断し再度電源を立ち上げた場合に、位相検出器は必ずしも電源遮断前と同一の検出出力電圧を出力するとは限らない。
図14(a)、(b)は磁気方式の位相検出器を間欠通電することを想定した場合の、位相検出器のA相出力信号及びB相出力信号の波形図である(縦軸はそれぞれの位相検出器の出力電圧、横軸は時間)。
図14(a)において、X地点やZ地点或いはX’地点やZ’地点においてはA相出力信号、B相出力信号ともに不定領域は存在しない。位相検出装置に、回転子が絶対に不定領域内で止まらないよう機構的な対策を施して、回転子が常にX、Z或いはX’Z’地点で止まるようにすれば、前述の位相検出器の間欠電源供給による不定出力の問題は回避される。しかし、実際の位相検出装置において、このような対策をとることは機構上困難である。又、実使用条件においてユーザが予期せぬ動作をさせた場合、たとえば、回転子が不定領域内で長時間放置された場合、位相検出器から誤った電源起動条件検出信号が出力され続け、位相検出装置を搭載する機器のバッテリの残存容量を消耗してしまうなど、不具合が発生することがある。
この不具合を回避するためには、回転子または移動子の停止点がどこにあるかに拘わらず、回転子または移動子が動いたか否かを正確に判断出来るようにする必要となる。
図14(a)において、今、回転角あるいは移動距離が図中Wの地点で一定時間静止して、この地点でスリープモードに入ったとする。この磁気方式の場合は間欠動作をさせると下段のB相出力信号は、回転子或いは移動子の位置座標を動かさない状態であっても、間欠動作における検出出力がHighまたはLowのどちらの出力電圧が現れるかは不定となる。B相出力信号のみが変化した場合、それが実際に回転子または移動子が動いたためなのか、間欠動作による不定出力の為なのかが判定できない。同様に、図14(a)のW’の地点でスリープモードに入った場合も同様に、A相出力信号のみが変化した場合、それが実際に回転子または移動子が動いたためなのか、間欠動作による不定出力の為なのかが判定できない。
そのため、従来の機構方式による位相検出装置における電源起動条件検出方法と同一の方法を、磁気方式の位相検出装置に適用することはできなかった。
特開昭57−175260号公報(第2頁、第3,4図)
本発明は、間欠通電モードでヒステリシスを有する位相検出器を動作させ、間欠駆動時に回転子(又は移動子)が実際に動かされた場合のみ、間欠通電モードから常時通電モードに動作を変更する、省電力で誤動作しない位相検出装置、ダイアル式検出装置及び位相検出方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、以下の構成を有する。本発明の1つの観点による位相検出装置は、対象物の位相を検出する第1の検出部と前記第1の検出部が検出した位相をヒステリシスを設けて2値化する第1の2値化部とを有する第1の位相検出器と、前記第1の位相検出器と異なる位相において対象物の位相を検出する第2の検出部と前記第2の検出部が検出した位相をヒステリシスを設けて2値化する第2の2値化部とを有する第2の位相検出器と、常時前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器に電力を供給する常時通電モードと間欠的に前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器に電力を供給する間欠通電モードとを有する電力供給部と、前記常時通電モードにおいて、所定の時間以上前記第1の位相検出器及び/又は前記第2の位相検出器の検出位相が変化しない時、電力供給部を前記間欠通電モードに移行させ、前記間欠通電モードにおいて、前記常時通電モードから前記間欠通電モードに移行する直前の前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相を記憶し、前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相のいずれもが、記憶した前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相から変化した時、電力供給部を前記間欠通電モードから前記常時通電モードに変化させる制御部と、を有する。
本発明の別の観点による上記の位相検出装置において、前記制御部は、記憶した前記第1の位相検出器の検出位相と前記第1の位相検出器が出力した位相とを入力する第1の排他的論理和ゲートと、記憶した前記第2の位相検出器の検出位相と前記第2の位相検出器が出力した位相とを入力する第2の排他的論理和ゲートと、前記第1の排他的論理和ゲートの出力信号と前記第2の排他的論理和ゲートの出力信号とを入力する論理積ゲートと、を有し、前記間欠通電モードにおいて、論理積ゲートが、前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相のいずれもが変化したことを示す信号を出力した時、電力供給部を前記間欠通電モードから前記常時通電モードに変化させる。
本発明の別の観点による上記の位相検出装置は、前記間欠通電モードであることを示すスリープ信号をトリガ入力として、前記第1の位相検出器が出力した位相を記憶する第1の記憶部と、前記間欠通電モードにおいて前記電力供給部が間欠的に電力を供給する時に出力されるスキャン信号をトリガ入力として、前記第1の位相検出器が出力した位相を記憶する第2の記憶部と、前記スリープ信号をトリガ入力として、前記第2の位相検出器が出力した位相を記憶する第3の記憶部と、前記スキャン信号をトリガ入力として、前記第2の位相検出器が出力した位相を記憶する第4の記憶部と、を有し、前記第1の排他的論理和ゲートが前記第1の記憶部の出力信号と、前記第2の記憶部の出力信号とを入力し、前記第2の排他的論理和ゲートが前記第3の記憶部の出力信号と、前記第4の記憶部の出力信号とを入力する。
本発明の別の観点による上記の位相検出装置は、前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器が磁束、磁界又はそれらの変化を検出する。
本発明の別の観点によるダイアル式検出装置は、上記のいずれかの位相検出装置を有する。
本発明の別の観点による位相検出装置は、対象物の位相を検出する第1の検出部と前記第1の検出部が検出した位相を入力し第5の記憶部が記憶する信号をフィードバックすることによりヒステリシスを設けて2値化する第1の2値化部と前記第1の2値化部の出力信号を記憶する前記第5の記憶部とを有する第1の位相検出器と、前記第1の位相検出器と異なる位相において対象物の位相を検出する第2の検出部と前記第2の検出部が検出した位相を入力し第6の記憶部が記憶する信号をフィードバックすることによりヒステリシスを設けて2値化する第2の2値化部と前記第2の2値化部の出力信号を記憶する前記第6の記憶部とを有する第2の位相検出器と、常時前記第1の検出部及び前記第2の検出部に電力を供給する常時通電モードと間欠的に前記第1の位相検出部及び前記第2の位相検出部に電力を供給する間欠通電モードとを有する電力供給部と、前記常時通電モードにおいて、所定の時間以上前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相が変化しない時、電力供給部を前記間欠通電モードに移行させ、前記間欠通電モードにおいて、前記常時通電モードから前記間欠通電モードに移行する直前の前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相を記憶し、前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相の少なくともいずれか一方が、記憶した前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相から変化した時、電力供給部を前記間欠通電モードから前記常時通電モードに変化させる制御部と、を有する。
第5の記憶部及び第6の記憶部は間欠通電モードにおいても常時通電される。これに代えて、これらの記憶部は不揮発性のメモリで構成されていても良い。
常時通電モードにおいて、第1の2値化部及び第2の2値化部は、第5の記憶部及び第6の記憶部を経由してその出力をフィードバックしてヒステリシスを設けても良く、第5の記憶部及び第6の記憶部を経由しないで、直接その出力をフィードバックしてヒステリシスを設けても良い。
本発明の別の観点による位相検出方法は、常時第1の検出器に電力を供給して対象物の位相を検出し、検出した位相をヒステリシスを設けて2値化する第1の位相検出ステップと、常時第2の検出器に電力を供給して前記第1の位相検出ステップと異なる位相において対象物の位相を検出し、検出した位相をヒステリシスを設けて2値化する第2の位相検出ステップと、を有する常時通電モードと、間欠的に第1の検出部に電力を供給して対象物の位相を検出し、検出した位相をヒステリシスを設けて2値化する第1の位相検出ステップと、間欠的に第2の検出部に電力を供給して前記第1の位相検出ステップと異なる位相において対象物の位相を検出し、検出した位相をヒステリシスを設けて2値化する第2の位相検出ステップと、を有する間欠通電モードと、を有し、前記常時通電モードにおいて、所定の時間以上前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相が変化しない時前記間欠通電モードに移行し、前記間欠通電モードにおいて、前記常時通電モードから前記間欠通電モードに移行する直前の前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相を記憶し、前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相のいずれもが、記憶した前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相から変化した時、前記間欠通電モードから前記常時通電モードに変化する。
本発明によれば、間欠通電モードでヒステリシスを有する位相検出器を動作させ、間欠駆動時に回転子(又は移動子)が実際に動かされた場合のみ、間欠通電モードから常時通電モードに動作を変更する、省電力で誤動作しない位相検出装置、ダイアル式検出装置及び位相検出方法を実現できるという有利な効果が得られる。
以下本発明の実施をするための最良の形態を具体的に示した実施の形態について、図面とともに記載する。
《実施の形態1》
図1〜図5を用いて、本発明の実施の形態1における位相検出装置を説明する。図1は本発明の実施の形態1における位相検出装置の制御部の主要部のブロック図、図2は本発明の実施の形態1における位相検出装置の位相検出部と制御部の主要部とのブロック図、図3は本発明の実施の形態1における位相検出装置の電源部と位相検出部と制御部の主要部とのブロック図である。図4は、本発明の実施の形態1における位相検出装置の詳細ブロック図である。
図1〜図4において、128は電源である電池、127は電源開閉器である電界効果トランジスタ(FET)、20a及び20bはホールIC、40は制御部である。ホールIC20a及び20bは、図11の構成を有する。制御部40は、第1の記憶部10a、第2の記憶部10b、第3の記憶部10c、第4の記憶部10d、デコーダ11、状態制御部125、論理和ゲート124、Dフリップフロップ10e、インバータ121及び123、間欠動作パルス発生部126、論理積ゲート122、遅延部129を有する。実施の形態1において、第1〜第4の記憶部10a〜10dはDフリップフロップである。デコーダ11は、排他的論理和ゲート12a及び12b、論理積ゲート13を有する。制御部40は、常時通電される。ホールIC20a及び20bは、常時通電モードにおいては常時通電され、スリープモードにおいては、間欠的に通電される。
実施の形態1における位相検出装置は、ダイアル式検出装置に組み込まれている。ダイアル式検出装置に取り付けられた回転子の構成は、従来例1で説明した。
例えば電子装置において、位相検出装置が出力した2値化されたA相出力信号及びB相出力信号(位相は互いにπ/2異なる)の一方をDフリップフロップのクロック入力端子に入力し、他方をデータ入力端子に入力することにより、Dフリップフロップは、回転方向検出信号(例えばQ出力信号であって、値0又は1が回転方向を示す。)を出力する。更にアップダウンカウンタのクロック入力端子にA相出力信号(又はB相出力信号)を入力し、回転方向検出信号をUP/DOWN切換端子に入力することにより、アップダウンカウンタのカウント値は、ダイアル式検出装置の回転方向及び回転角度を示す。電子装置は、ダイアル式検出装置の回転方向及び回転角度の情報に基づいて、所定の処理を行う。
ホール素子及びホールICの消費電流削減方法として、一定周期毎にホール素子部分の電源を間欠駆動する方法がある。間欠周期を長く設定し、休止期間(以下スリープ期間)を長くとるほど消費電流を削減できるが、磁界又は磁束変化に対する応答性が悪化する。回転子または移動子の移動速度に対し応答速度が追いつかなければ、回転数または移動距離に応じて出力されるカウントパルスにエラーが生じ、誤ったカウント値や誤った方向検出結果を得ることになる。応答速度と消費電流の関係はトレードオフの関係になるため、間欠周期とスリープ期間の値は、回転数及び回転方向(又は移動量及び移動方向)の検出を行う対象の使用目的に合わせて適切な値を設定する必要がある。
この一定周期毎の電源の間欠駆動方法だけでは消費電流削減量には一定の限界がある。操作性を維持しながら、さらに消費電流削減を行うため、一定時間位相検出装置の変化がない場合、休止期間(スリープ期間)を設けてこれらの位相検出器への電力供給を遮断する。このスリープ期間の中で一定周期毎に位相検出器に電力を供給し、位相検出器の検出位相を監視する。位相検出器の検出位相が電源起動条件に適合すれば、状態制御部は電源起動条件検出信号を発生させて、位相検出器を常時通電モードに変更する。位相検出器の検出位相が電源起動条件に適合しなければ、状態制御部はスリープ期間を持続して間欠動作を行う。
実施の形態1の位相検出装置は、常時通電モードから間欠通電モード(スリープモード)に移行する直前の第1の位相検出器20a及び第2の位相検出器20bの検出位相を記憶し、間欠動作時において、第1の位相検出器20a及び第2の位相検出器20bの検出位相のいずれもが、記憶した第1の位相検出器20a及び第2の位相検出器20bの検出位相から変化した時、電力供給部(電源128及びFET127で構成される。)を間欠通電モードから常時通電モードに変化させる。それ以外は、図9に示す従来例4の構成と同一である。従来例4と同一のブロックには同一の符号を付している。
第1〜第4の記憶部10a〜10d、デコーダ11及びDフリップフロップ10eは、スリープモードにおいて第1の位相検出器20a及び第2の位相検出器20bが共にダイアル等(回転子)が動いたことを検出する電源起動条件検出機能を行う。電源起動条件検出機能が働いた時、状態制御部125はその情報を入力して、位相検出装置をスリープモードから常時通電モードへ移行させる。常時通電モードにおいて、状態制御部125はインバータ123、論理和ゲート124を通じてLowのST信号(スリープモードにおいてHighであり、常時通電モードにおいてLowである。)を出力し、FET127を常時導通させる。第1及び第2の位相検出器20a及び20bは、電源128から常時電力を供給される。
状態制御部125は、A相出力信号(第1の位相検出器20aの出力信号)及びB相出力信号(第2の位相検出器20bの出力信号)を入力して、回転子がある一定時間動かなかったことを検出するスリープ検出機能を行う。典型的には、状態制御部125は、一定のクロックを入力してカウントアップし、A相出力信号及び/又はB相出力信号のレベル変化のエッジでリセットするカウンタと、カウンタの出力値が一定値以上であるか否かを判定するマグニチュードコンパレータと、を有する。マグニチュードコンパレータが、カウンタの出力値が一定値以上であると判定した場合(A相及びB相出力信号が一定時間以上共に変化しなかった場合、スリープ検出機能が働いた時)、状態制御部125は、位相検出装置を常時通電モードからスリープモード(間欠通電モード)へ移行させる。
状態制御部125はHighのST信号(スリープモード)を出力する。間欠動作パルス発生部126は、スリープモードにおいて一定時間毎に間欠駆動するための間欠動作パルスを出力する。状態制御部125は、スリープモードにおいて論理積ゲート122を通じて、間欠動作パルス発生部126が間欠動作パルスを出力することを許可する。間欠動作パルスは、論理和ゲート124を通じてFET127を間欠的に導通させる。第1及び第2の位相検出器20a及び20bは、電源128から間欠的に電力を供給される。第2の記憶部10b及び第4の記憶部10dは、遅延部129(第1及び第2の位相検出器20a及び20bが電力を供給されてから正常に動作するまでの時間を遅延させる。)によって遅延された間欠動作パルス(SC信号)をクロック入力端子に入力し、間欠動作開始時における第1及び第2の位相検出器20a及び20bの出力信号(A相及びB相出力信号)をラッチする。
排他的論理和ゲート12aは、スリープモードへの移行前のA相出力信号と、各間欠動作時(図10におけるスキャン時刻ts(1)〜ts(n))のA相出力信号とが同一か否かを判定し、判定結果(両者が異なればHigh)を出力する。排他的論理和ゲート12bは、スリープモードへの移行前のB相出力信号と、各間欠動作時のB相出力信号とが同一か否かを判定し、判定結果(両者が異なればHigh)を出力する。論理積ゲート13は、排他的論理和ゲート12a及び12bの出力信号を入力し、両者が共にHighである時(A相出力信号及びB相出力信号が共に変化した時)、Highを出力する。Dフリップフロップ10eは、SC信号の反転信号の立ち上がりエッジで(間欠動作の終了時に)論理積ゲート13の出力信号を取り込み、出力する。Dフリップフロップ10eは、スリープモードになった後、最初のSC信号が出力される前の論理積ゲート13の出力信号(誤っている可能性がある。)を排除する役割を有する。状態制御部125は、Dフリップフロップ10eの出力信号(電源起動条件検出機能が働いた時High)を入力する。
本実施の形態の位相検出装置は、第1及び第2の位相検出装置20a及び20bが、共にヒステリシス領域に存在することはないことを利用している(2つの位相検出装置は、そのように配置されている。)。間欠動作時に、第1及び第2の位相検出装置20a及び20bのいずれか一方の出力信号は偽の情報を出力している可能性があるが、少なくとも一方の出力信号は正しい。A相出力信号及びB相出力信号の両方が変化すれば、少なくとも一方の変化は正しい故に、制御部40が、回転子が回転した正しく判断できる。
図14(a)において、例えば回転子がA相又はB相出力信号が不定領域であるW(又はW’)の地点に位置した時、位相検出装置がスリープモードに入った場合、本実施の形態の位相検出装置は、回転子がW(又はW’)地点からA相及びB相出力信号が共に変化するY、Z又はV(又はY’、Z’又はV’)地点へ動いたとき、確実に回転子及び移動子が動いたことを判断する。
また、図14(b)において、回転子がA相及びB相出力信号が両方とも安定点となるW(又はW’)の地点に位置した時、位相検出装置がスリープモードに入った場合、本実施の形態の位相検出装置は、回転子がW(又はW’)地点からA相及びB相出力信号が共に変化するZ又はV(又はZ’又はV’)地点へ動いたとき、確実に回転子及び移動子が動いたことを判断する。この方法により、回転子または移動子の停止点がどこにあるかに拘わらず、位相検出装置は回転子または移動子が動いたことを検出できる。
また、図5は実施の形態1の位相検出装置の各部信号波形を示す。図5において、Aは第1の位相検出器が出力するA相出力信号、Bは第2の位相検出器が出力するB相出力信号である。10a〜10d、10e、12a、12b、13は、それぞれ同一符号のブロックの出力信号である。ST及びSCは、それぞれST信号及びSC信号である。実施の形態1の位相検出装置の動作を図5を用いて説明する。
図5において、最初に状態制御部125は常時通電モードである。ある時刻まで、ユーザがダイアル(回転子)をある方向に回転させることにより、B相出力信号は常にA相出力信号に対してπ/2遅れ位相で変化している。ある時刻から時刻tsまで(所定の時間)、A相出力信号及びB相出力信号が共に不変であることに基づいてスリープ検出機能が働き、状態制御部125が常時通電モードからスリープモードへ移行し、出力信号ST(スリープモードにおいてHighであり、常時通電モードにおいてLowである。以下ST信号と呼ぶ。)をHighにする。
第1の記憶部10a及び第3の記憶部10cは、ST信号の立ち上がりエッジにより、スリープモードへ移行する直前のA相出力信号及びB相出力信号(いずれも2値)をラッチする。第1の記憶部10a及び第3の記憶部10cは、次にST信号の立ち上がりエッジが到来するまでA相出力信号及びB相出力信号を記憶し、それらの信号をそれぞれ排他的論理和ゲート12a及び12bに入力する。
その後、状態制御部125からの指令に基づき、FET127は、2つの位相検出器20a、20bへの電力供給を遮断する。このため、A相出力信号及びB相出力信号はLowとなる。その後間欠動作パルス発生部126から所定期間毎にFET127に間欠動作指令を送り、FET127は所定期間毎に2つの位相検出器に電力を供給する。スリープ期間にのみ、間欠動作パルス発生部126は、論理積ゲート122を通じて間欠的にSC信号を出力する。第2の記憶部10b及び第4の記憶部10dは、SC信号の立ち上がりエッジにより、A相出力信号及びB相出力信号(いずれも2値)をラッチする。第2の記憶部10b及び第4の記憶部10dは、次のSC信号の立ち上がりエッジが到来するまでA相出力信号及びB相出力信号を記憶し、それらの信号をそれぞれ排他的論理和ゲート12a及び12bに入力する。
排他的論理和ゲート12aの出力信号はスリープモードへの移行前のA相出力信号と、各スキャン時刻ts(1)〜ts(n)でのA相出力信号との論理変化判定結果である。排他的論理和ゲート12bの出力信号はスリープモードへの移行前のB相出力信号と、各スキャン時刻でのB相出力信号との論理変化判定結果である。論理積ゲート13は、排他的論理和ゲート12a及び12bの出力信号を入力し、それらの論理積を出力する。論理積ゲート13の出力信号は、A相出力信号及びB相出力信号が共にスリープモードに変化する直前の値から変化したならば、Highになる。
時刻tsからts(1)までの間はまだ最初のスキャン信号が到来していない状態であるので、第2の記憶部10b及び第4の記憶部10dがラッチしている値は正しくなくこの間の論理積ゲート13の出力結果はそのまま使用することはできない。Dフリップフロップ10eは、最初のスキャン信号を出力するまでの論理積ゲート13の出力信号が状態制御部125に入力されるのを阻止する。
以下、時刻ts(1)以降、スリープ期間を抜け出す時刻twまでの電源起動条件検出の過程を図5に添って説明する。
時刻ts(1)のSC信号の立ち上がりエッジでA相出力信号及びB相出力信号は第2の記憶部10b及び第4の記憶部10dにラッチされる。第2の記憶部10bのデータ出力はLowからHighに反転し、排他的論理和ゲート12aの出力はLow、排他的論理和ゲート12bの出力はLowのままであるので論理積ゲート13の出力はLowとなりスリープ期間は継続される。Dフリップフロップ10eは、論理積ゲート13の正しい出力信号を時刻ts(1)の後に最初に発生するSC信号の後ろエッジで取り込むため、信号WUはLowのままでありスリープ期間は継続される。
時刻ts(n)において、第2の位相検出器20bに、入力磁束密度のヒステリシスの上限及び下限の閾値内に相当するレベルの磁束が入力されている状態である。間欠動作により第2の位相検出器20bが不定出力であるHighを出力した場合、SC信号の前エッジで第4の記憶部10dの出力信号(Q出力信号)が反転し、High状態になり、排他的論理和ゲート12bの出力はHighに反転するが、排他的論理和ゲート12aの出力はLowに維持されるので論理積ゲート13の出力信号はLowのまま変わらない。信号WUもLowのままある。スリープ期間は継続される。
時刻ts(x)において、スリープモードへの移行直前のA相出力信号及びB相出力信号とスキャン時刻でのA相出力信号及びB相出力信号の両方が変化した場合、排他的論理和ゲート12a及び12bの出力は共にHighとなり、論理積ゲート13の出力はHighに変化する。状態制御部125は論理積ゲート13の出力信号、即ちDフリップフロップ10eの出力信号WU(Highでアクティブの電源起動条件検出信号)を入力する。状態制御部125はスリープモードから常時通電モードに変化する。状態制御部125はFET127を導通させ、FET127は2つの位相検出器に常時電力を供給する。
《実施の形態2》
図15を用いて、本発明の実施の形態2における位相検出装置を説明する。本発明の実施の形態2における位相検出装置は、図4において、制御部40をマイクロコンピュータで構成する。それ以外の点において、実施の形態2の位相制御装置は、実施の形態1(図1)と同一である。図15は、本発明の実施の形態2における位相検出方法の構成を示すフローチャートである(制御部40であるマイクロコンピュータが実行する。)。実施の形態2における位相検出方法を説明する。
最初に、間欠通電モード(スリープモード)か否かをチェックする(ステップ1501)。間欠通電モードであればステップ1502に進み、そうでなければ(常時通電モードであれば)ステップ1510に進む。
ステップ1502において、常時通電モードから間欠通電モードに変更したばかりであれば、その時点におけるA相出力信号及びB相出力信号を入力して記憶し(ステップ1503)、その後第1及び第2の位相検出器20a及び20bへの電力供給を遮断する。
次に、間欠動作中(第1及び第2の位相検出器20a及び20bに通電中)か否かをチェックする。間欠動作中でなければステップ1501に戻る。間欠動作中であれば、ステップ1505に進む。
ステップ1505において、A相出力信号を入力する。次に、A相出力信号が、ステップ1503で記憶した値から変化したか否かをチェックする(ステップ1506)。変化していなければステップ1501に戻る。変化していれば、ステップ1507に進む。
ステップ1507において、B相出力信号を入力する。次に、B相出力信号が、ステップ1503で記憶した値から変化したか否かをチェックする(ステップ1508)。変化していなければステップ1501に戻る。変化していれば、ステップ1509に進む。
A相及びB相出力信号が共に変化していれば、間欠通電モードから常時通電モードに変更する(ステップ1509)。ステップ1501に戻る。
ステップ1510において(常時通電モード)、間欠通電モードから常時通電モードに変更したばかりであれば、タイマ値Tを0にリセットし(ステップ1511)、そうでなければタイマ値をインクリメントする(ステップ1512)。
ステップ1513において、A相出力信号を入力し、記憶する。次に、A相出力信号が、その前のステップ1513で記憶した値から変化したか否かをチェックし(ステップ1514)、変化していればタイマ値Tをリセットする。
ステップ1516において、B相出力信号を入力し、記憶する。次に、B相出力信号が、その前のステップ1516で記憶した値から変化したか否かをチェックし(ステップ1517)、変化していればタイマ値Tをリセットする。
次にタイマ値Tが所定の閾値T0以上か否かをチェックし、所定の閾値以上であれば(所定時間、A相及びB相出力信号が共に変化していなければ)、常時通電モードから間欠通電モードに変更する(ステップ1520)。ステップ1501に戻る。
実施の形態2においては、A相出力信号及びB相出力信号の両方の変化をチェックして、回転子が停止している時間Tを計測した。これに代えて、A相出力信号又はB相出力信号のいずれか一方の変化をチェックしても良い。
上記の構成により、実施の形態2の位相検出装置は、実施の形態1と同様の効果が得られる。
《実施の形態3》
図16を用いて、本発明の実施の形態3における位相検出装置を説明する。本発明の実施の形態3における位相検出装置は、図9(従来例4)において、第1の位相検出器(抵抗器41a及びスイッチ40a)及び第2の位相検出器(抵抗器41b及びスイッチ40b)を、ホールIC160a、160b及び保持部166に置き換えた構成を有する。それ以外の点において、実施の形態3の位相制御装置は、従来例4(図9)と同一である。図16は、本発明の実施の形態3における位相検出装置の構成を示すブロック図である。制御部91の構成は、図9に記載した。実施の形態3における位相検出装置を説明する。
実施の形態3の位相検出装置は、ヒステリシス特性を有する増幅器(ホール素子の検出信号を増幅して2値化する。)の供給電源遮断直前の出力状態を記憶する記憶部167a及び167bを有する。間欠動作時にもヒステリシス特性を有する増幅器の供給電源遮断直前の出力状態を再現できる。これにより、ホール素子の入力磁束がヒステリシス領域内のレベルであっても、連続性を持った(出力信号が不定にならない)位相信号を得て、間欠動作においても正しく、回転子が回転したか否かを検出できる。
図16において、ホールIC160aは、ホール素子161a、抵抗器162a、163a及び164a、比較器165a(第1の2値化部)を有する。ホールIC160bは、ホール素子161b、抵抗器162b、163b及び164b、比較器165b(第2の2値化部)を有する。保持部166は、第5の記憶部(Dフリップフロップ)167a、スイッチ168a、第6の記憶部(Dフリップフロップ)167b、スイッチ168bを有する。
スリープモードにおいて、ホールIC160a及び160bは間欠通電され、保持部166及び制御部91は常時通電されている。
ホール素子161a及び161bは、π/2の位相差をもって磁界(磁束)を検出し、磁束に応じたアナログ信号を出力する。比較器165aは、その出力信号又はDフリップフロップ167aの出力信号を抵抗器164aを通じて非反転入力端子に正帰還する構成を有する。比較器165aは、ホール素子161aの出力信号を反転入力端子に入力し、2値化する。比較器165aは、抵抗器162a、163a及び164aで定められるヒステリシスを有する。比較器165bは、その出力信号又はDフリップフロップ167bの出力信号を抵抗器164bを通じて非反転入力端子に正帰還する構成を有する。比較器165bは、ホール素子161bの出力信号を反転入力端子に入力し、2値化する。比較器165bは、抵抗器162b、163b及び164bで定められるヒステリシスを有する。
制御部91(状態制御部60)はST信号(スリープモードにおいてHighであり、常時通電モードにおいてLowである。)をDフリップフロップ167a及び167bのクロック入力端子に入力する。Dフリップフロップ167a及び167bは、ST信号の立ち上がりエッジで(スリープモードになった時)、比較器165a及び165bの出力信号をラッチする。スイッチ168a及び168bは、ST信号により制御され、スリープモードにおいて実線の側に接続し、常時通電モードにおいて破線の側に接続する。常時通電モードにおいては、比較器165aの出力信号は抵抗器164aを通じて非反転入力端子に正帰還され、比較器165bの出力信号は抵抗器164bを通じて非反転入力端子に正帰還される。この場合の構成及び動作は、従来のホールICと同一である。
スリープモードにおいてDフリップフロップ167aの出力信号は抵抗器164aを通じて比較器165aの非反転入力端子に正帰還され、Dフリップフロップ167bの出力信号は抵抗器164bを通じて比較器165bの非反転入力端子に正帰還される。スリープモードにおいても常時保持部166(Dフリップフロップ167a及び167bを含む。)は通電されている故、間欠動作時に比較器165a及び165bは、スリープモードを開始した時の状態で動作する。即ち、比較器165a及び165bは、ホール素子160a及び160bが入力する磁界(磁束)がそれらのヒステリシス領域内であっても、スリープモードを開始した後においても連続性を維持してA相及びB相出力信号を出力する(不定にならない。)。
上記構成により、本発明の位相検出装置は、正確に回転子が回転したことを検出し、スリープモードから常時通電モードに変更する。
上記の実施の形態において、位相検出装置は、ダイアル式検出装置に組み込まれた。これに代えて、本発明の位相検出装置を他の操作入力装置(例えば操作レバー)に取り付けても良い。
上記の実施の形態においては、ホールICを使用した。これに代えて、ヒステリシスを有する任意の磁気方式、光学方式等の位置検知部を使用しても良い。
本発明の位相検出装置及び位相検出方法は、例えばダイアル式検出装置の位相検出装置及び位相検出方法として有用である。本発明のダイアル式検出装置は、例えば携帯用電子機器の操作入力部として有用である。
本発明の実施の形態1における位相検出装置の制御部の主要部の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における位相検出装置の位相検出部と制御部の主要部との構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における位相検出装置の電源部と位相検出部と制御部の主要部との構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における位相検出装置の構成を示す詳細ブロック図 本発明の実施の形態1における位相検出装置の各部信号波形図 従来例1及び従来例2の位相検出装置の構成を示す図 従来例3の機構方式の位相検出装置の構成を示す図 ホール素子が出力するA相出力電圧及びB相出力電圧を示すタイムチャート 間欠通電モードを有する従来例4の機構方式の位相検出装置の構成を示す図 従来例4の位相検出装置の各部信号波形図 ホールICの構成を示すブロック図 ホールICの入力磁束密度(横軸)と磁束検出電圧(縦軸)との関係を示す特性図の一例 サイン曲線の入力磁束密度と位相検出器の出力電圧波形との関係を示す図 磁気方式の位相検出器を間欠通電することを想定した場合の、位相検出器のA相出力信号及びB相出力信号の波形図 本発明の実施の形態2における位相検出方法の構成を示すフローチャート 本発明の実施の形態3の位相検出装置の構成を示すブロック図
符号の説明
10a 第1の記憶部
10b 第2の記憶部
10c 第3の記憶部
10d 第4の記憶部
11、61 デコーダ
12a 第1の排他的論理和ゲート
12b 第2の排他的論理和ゲート
13、122 論理積ゲート
20a 第1の位相検出器
20b 第2の位相検出器
30 電源開閉器
31 電源
40a、40b スイッチ
41a、41b 抵抗器
60、125 状態制御部
63、124 論理和ゲート
80 ホール素子
81 増幅器
82 2値化器
10e、167a、167b Dフリップフロップ
121、123 インバータ
126 間欠動作パルス発生部
127 電界効果型トランジスタ
128 電源
129 遅延部

Claims (7)

  1. 対象物の位相を検出する第1の検出部と、前記第1の検出部が検出した位相をヒステリシスを設けて2値化する第1の2値化部と、を有する第1の位相検出器と、
    前記第1の位相検出器と異なる位相において対象物の位相を検出する第2の検出部と、前記第2の検出部が検出した位相をヒステリシスを設けて2値化する第2の2値化部と、を有する第2の位相検出器と、
    常時前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器に電力を供給する常時通電モードと、間欠的に前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器に電力を供給する間欠通電モードとを有する電力供給部と、
    前記常時通電モードにおいて、所定の時間以上前記第1の位相検出器及び/又は前記第2の位相検出器の検出位相が変化しない時、電力供給部を前記間欠通電モードに移行させ、前記間欠通電モードにおいて、前記常時通電モードから前記間欠通電モードに移行する直前の前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相を記憶し、前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相のいずれもが、記憶した前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相から変化した時、電力供給部を前記間欠通電モードから前記常時通電モードに変化させる制御部と、
    を有することを特徴とする位相検出装置。
  2. 前記制御部は、
    記憶した前記第1の位相検出器の検出位相と、前記第1の位相検出器が出力した位相とを入力する第1の排他的論理和ゲートと、
    記憶した前記第2の位相検出器の検出位相と、前記第2の位相検出器が出力した位相とを入力する第2の排他的論理和ゲートと、
    前記第1の排他的論理和ゲートの出力信号と、前記第2の排他的論理和ゲートの出力信号とを入力する論理積ゲートと、
    を有し、
    前記間欠通電モードにおいて、論理積ゲートが、前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相のいずれもが変化したことを示す信号を出力した時、電力供給部を前記間欠通電モードから前記常時通電モードに変化させることを特徴とする請求項1に記載の位相検出装置。
  3. 前記間欠通電モードであることを示すスリープ信号をトリガ入力として、前記第1の位相検出器が出力した位相を記憶する第1の記憶部と、
    前記間欠通電モードにおいて前記電力供給部が間欠的に電力を供給する時に出力されるスキャン信号をトリガ入力として、前記第1の位相検出器が出力した位相を記憶する第2の記憶部と、
    前記スリープ信号をトリガ入力として、前記第2の位相検出器が出力した位相を記憶する第3の記憶部と、
    前記スキャン信号をトリガ入力として、前記第2の位相検出器が出力した位相を記憶する第4の記憶部と、
    を有し、
    前記第1の排他的論理和ゲートが前記第1の記憶部の出力信号と、前記第2の記憶部の出力信号とを入力し、
    前記第2の排他的論理和ゲートが前記第3の記憶部の出力信号と、前記第4の記憶部の出力信号とを入力する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の位相検出装置。
  4. 前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器が磁束、磁界又はそれらの変化を検出することを特徴とする請求項1に記載の位相検出装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかの請求項に記載の位相検出装置を有することを特徴とするダイアル式検出装置。
  6. 対象物の位相を検出する第1の検出部と、前記第1の検出部が検出した位相を入力し、第5の記憶部が記憶する信号をフィードバックすることによりヒステリシスを設けて2値化する第1の2値化部と、前記第1の2値化部の出力信号を記憶する前記第5の記憶部とを有する第1の位相検出器と、
    前記第1の位相検出器と異なる位相において対象物の位相を検出する第2の検出部と、前記第2の検出部が検出した位相を入力し、第6の記憶部が記憶する信号をフィードバックすることによりヒステリシスを設けて2値化する第2の2値化部と、前記第2の2値化部の出力信号を記憶する前記第6の記憶部とを有する第2の位相検出器と、
    常時前記第1の検出部及び前記第2の検出部に電力を供給する常時通電モードと、間欠的に前記第1の位相検出部及び前記第2の位相検出部に電力を供給する間欠通電モードとを有する電力供給部と、
    前記常時通電モードにおいて、所定の時間以上前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相が変化しない時、電力供給部を前記間欠通電モードに移行させ、前記間欠通電モードにおいて、前記常時通電モードから前記間欠通電モードに移行する直前の前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相を記憶し、前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相の少なくともいずれか一方が、記憶した前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相から変化した時、電力供給部を前記間欠通電モードから前記常時通電モードに変化させる制御部と、
    を有することを特徴とする位相検出装置。
  7. 常時第1の検出器に電力を供給して対象物の位相を検出し、検出した位相をヒステリシスを設けて2値化する第1の位相検出ステップと、常時第2の検出器に電力を供給して前記第1の位相検出ステップと異なる位相において対象物の位相を検出し、検出した位相をヒステリシスを設けて2値化する第2の位相検出ステップと、を有する常時通電モードと、
    間欠的に第1の検出部に電力を供給して対象物の位相を検出し、検出した位相をヒステリシスを設けて2値化する第1の位相検出ステップと、間欠的に第2の検出部に電力を供給して前記第1の位相検出ステップと異なる位相において対象物の位相を検出し、検出した位相をヒステリシスを設けて2値化する第2の位相検出ステップと、を有する間欠通電モードと、
    を有し、
    前記常時通電モードにおいて、所定の時間以上前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相が変化しない時、前記間欠通電モードに移行し、前記間欠通電モードにおいて、前記常時通電モードから前記間欠通電モードに移行する直前の前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相を記憶し、前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相のいずれもが、記憶した前記第1の位相検出器及び前記第2の位相検出器の検出位相から変化した時、前記間欠通電モードから前記常時通電モードに変化する、
    ことを特徴とする位相検出方法。
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