JP3862280B2 - アド/ドロップ(add/drop)マルチプレクサノード - Google Patents

アド/ドロップ(add/drop)マルチプレクサノード Download PDF

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Description

技術分野
本発明はアド/ドロップマルチプレクサノードに接続された線路端局装置に対して光チャネルをアドおよびドロップする方法、光アド/ドロップマルチプレクサノードおよびこのような少なくとも1つの光アド/ドロップマルチプレクサノードを含む光ネットワークに関する。
従来の技術
ノードに関連する線路端局装置に対して所定数の多重化されたチャネルを選択的にアド(add)およびドロップ(drop)するノードが従来技術に存在する。しかしながら、既存のノードは完全に光学的なものではなく、光信号伝送線が使用される場合には、全て電気光学および光電気インターフェイスを有している。これらのノードにおけるチャネルのアディングおよびドロッピングはノードの電気部分で行われる。当然、そのためにこのようなシステムで信号を転送できる速度や同じネットワーク構造内でさまざまな転送モードをサポートするさまざまな伝送装置のコンパチビリティに制約が課される。したがって、所定数の多重化チャネルを光学的にかつ選択的にアドおよびドロップするノードに対するニーズが存在する。
完全に光学的なデバイスをアディングおよびドロップしているノードが存在する。しかしながら、これらのデバイスにはいくつかの制約がある。SONET ADM(アド/ドロップマルチプレクサ)と呼ばれる、このような1つのデバイスは1つの特定のチャネルしかアドおよびドロップすることができない。いくつかのチャネルがドロップされる場合には、いくつかのこのようなSONET ADMだけでなくマルチプレクサおよびデマルチプレクサをノードへアドしなければならず、それは所定数のチャネルの選択的アディングおよびドロッピングを実行する複雑な方法である。
このようなノードの別の問題点は、いくつかのノードが一緒にカスケード接続されると、各ノードで必要な光ファイバからの自然発光が高くなって重大問題となりがちなことである。ネットワークがリング状であれば、特にそうである。
Proceedings of ICC’93,1993年2月、1245−1251頁のエイ.エフ.エルレフェイエの論文
“Multiwavelength Survivable Ring Network Architectures”にはSONET ADMが記載されており、この論文には、さらに光波長分割多重(WDM)チャネルのアディングおよびドロッピングに音響光学同調可能フィルタを使用できることが示唆されている。また、この論文には、チャネルの前記ドロッピングおよびアディングに格子ベースデバイスを使用することが示唆されている。格子ベースデバイスが使用される場合には、ドロッピングおよびアディング効果を達成するためのマルチプレクサおよびデマルチプレクサが必要である。音響光学フィルタは、所定数のチャネルを選択的にドロップおよびアドするために、その入力の光スプリッタおよびその出力の光コンバイナを必要とし、これら2つの部品は論文には記載されていない。このような構造のノードは、スプリッタに接続された受信機およびコンバイナに接続された送信機を有している。デバイスのこの組合せにより、ネットワーク内の光ファイバからの自然発光によるノイズが阻止される。しかしながら、それにはいくつかの欠点がある。その1つは、フィルタ機能がそれ程選択的ではないため、入力電力のおよそ半分が濾波されてしまうことである。この構造のもう1つの問題点は、クロストークのレベルが比較的高いことである。さらにもう1つの問題点は、この構造を使用するネットワークに制約を加える、偏波モード分散効果である。この効果のため、1つのノードでネットワークへアドされるチャネルは、前記ノードから4つ以上のノードに位置するノードへ移すことができない。
発明の要約
本発明は、マルチプレクサ、デマルチプレクサもしくは光コンバイナおよびスプリッタを使用せずに、ノードにおいて、ノードに関連する線路端局装置に対して所定数のチャネルを選択的にアディングおよびドロッピングする問題を解決するものである。
本発明によって、この問題は光アド/ドロップマルチプレクサノードにおいてチャネル選択スイッチを使用して解決される。バーアンドクロス状態で作動するチャネル選択スイッチでは、チャネルはチャネル選択スイッチの第1の入力で受信され、アド/ドロップマルチプレクサノードに関連する線路端局装置からアドされるように選択されているチャネルは第2の入力で受信されて第2の出力へバー接続される。ドロップされるように選択されているチャネルは、前記第1の入力から第1の出力へバー接続され、ドロップされるように選択されていないチャネルは第2の出力へクロス接続される。
本発明の1つの目的は、マルチプレクサおよびデマルチプレクサもしくは付加光コンバイナおよびスプリッタを使用せずに、所定数のチャネルを線路端局装置に対して選択的にアディングおよびドロッピングする方法を提供することである。
この目的は、ノードにおいていくつかのチャネルを受信し、ノードに対してどのチャネルをドロップしアドすべきかを選択し、バーアンドクロス状態で作動して非選択チャネルをノードへ通すチャネル選択スイッチを使用して選択したチャネルをドロッピングしアディングすることにより達成される。非選択チャネルはチャネル選択スイッチにおいて、第1の入力から第2の出力へクロス接続される。非選択チャネルおよび追加チャネルは第2の出力から次のノードへ与えられる。
本発明のもう1つの目的は、実質的に同じ電力レベルを有するノードからも出力チャネルを与える方法を提供することである。
この目的は、非選択チャネルの電力レベルを等化し、等化された電力レベルを選択されたチャネルへ加えて達成される。
本発明のもう1つの目的は、他の光ノードと通信する光アド/ドロップマルチプレクサノード、および少なくとも1つのこのような光アド/ドロップマルチプレクサノードを含む光システムを提供することであり、このノードはマルチプレクサおよびデマルチプレクサもしくは付加光コンバイナおよびスプリッタを使用せずに線路端局装置に対してチャネルをアドおよびドロップすることができる。
この目的は光アド/ドロップマルチプレクサノードおよびこのようなアド/ドロップマルチプレクサノードを含む光システムにより達成され、それはチャネル選択スイッチを含んでいる。チャネル選択スイッチはバーアンドクロス状態で作動することができ、ノードの第1の入力に接続された第1の入力と、ノードに関連する線路端局装置の出力に接続された第2の入力と、第1の入力にバー接続されかつ線路端局装置の入力に接続された第1の出力と、第2の入力にバー接続されかつノードの第1の出力に接続された第2の出力とを有している。チャネル選択スイッチは第1の入力に受信される所定数のチャネルを少なくとも部分的に第2の出力へクロス接続し、かつ第1の入力に受信される他のチャネルを第1の出力へバー接続し、さらに線路端局装置から来るチャネルを第2の入力から第2の出力へ接続するように構成されている。
本発明のさらにもう1つの目的は、光アド/ドロップマルチプレクサノードおよびこのようなノードを含む光システムを提供することであり、ノードからの光出力は実質的に同じ電力レベルを有している。
この目的は、チャネルの電力変動を検出するために、チャネル選択スイッチの第1の出力とノードの出力との間に光検出手段が光学的に接続され、その光検出手段は制御手段にも接続されているアド/ドロップマルチプレクサノードを使用して達成される。やはりチャネル選択スイッチに接続されている制御手段は、クロス接続されるチャネルの選択および前記クロス接続チャネルの等化に関する情報を前記チャネル選択スイッチへ送るように構成されている。
本発明の1つの利点は、ノードにおける線路端局装置に対して任意数の既存のチャネルを選択してドロップしアドできることである。そのため、チャネルはトラフィック変動により再経路指定することができる。本発明のもう1つの利点は、ノードにおける増幅器の自然発光およびクロストークによるノイズレベルが実質的に低下され、特に本発明をリング構成ネットワークに使用する場合にノイズレベルが低下されることである。もう1つの利点は、偏波モード分散問題が緩和され、1つのノードにおいてネットワークへアドされるチャネルは、前記1つのノードから4ノード以上離れた別のノードにおいて削減できることである。
【図面の簡単な説明】
次に、添付図を参照して本発明の非制約的な説明を行い、ここに、
図1はリング状構成とされた本発明によるノードの略図。
図2は本発明による光アド/ドロップマルチプレクサノードのブロック図。
図3は本発明によるチャネル選択スイッチの機能ブロック図。
図4は本発明によるチャネル選択スイッチおよび制御手段の一部の機能ブロック図。
発明の好ましい実施例
次に、本発明の好ましい実施例について詳細に説明する。図1は本発明によるリング状光ネットワークの略図である。しかしながら、本発明はこの種のネットワーク構成に限定はされず、バス状もしくはメッシュ状ネットワークおよびその他の種類のネットワークにも使用することができる。図1のネットワークはセルフフィーリング(self−healing)リングネットワークと呼ばれる。図1に従ったネットワークは4つのノード110からなり、それらは全て本発明に従ったアド/ドロップマルチプレクサノードである。セルラー光ファイバ114,116が各ノード110を通り抜けている。これらのファイバは第1のリング114が第2のリング116を取り巻いて図示されている。各ノード110における線路端局装置112は第1のリング114との2つの接続を有し、一方はトラフィックのアディング用であり他方はドロッピング用である。第1のリング114は作動アウターリングと呼ばれる。第2のリング116は保護インナーリングと呼ばれる。ノード間でファイバの一部に増幅器が設けられ、それは矢符で図示されている。もちろん、本図は著しい略図でありネットワークの動作原理を示すためにだけ使用される。
ネットワーク構成は次のように機能する。ノードに専用の光チャネルにより、トラフィックがノードに対して矢符方向に作動アウターリング114を介して送受される。ネットワークが適切に作動しておれば、全てのトラフィックがアウター作動リング114を介して送られる。しかしながら、ノードにおける故障もしくは作動アウターリング114および/もしくは保護インナーリング116におけるケーブル破損等の故障が生じると、トラフィックはそれを反対方向へ送信するのに使用される保護インナーリング116へ折り返される。
図2は本発明によるアド/ドロップマルチプレクサノード110(OADMノード)のブロック図である。ノード110は作動リング入力202を有し、それは第1の光伝搬手段210、すなわち光ファイバに接続されている。作動リング入力202は、バーもしくはクロス状態で作動する、第1の光スイッチ214の第1の光入力216に接続されている。やはり光ファイバである第2の光伝搬手段220がノードの保護リング入力208に接続されている。この保護リング入力208は第1の光スイッチ214の第2の光入力218に接続されている。バー状態において第1の光入力216に接続される第1の光スイッチ214の第1の光出力230は、やはりバーもしくはクロス状態で作動する光チャネル選択すなわち波長選択スイッチ226の第1の光入力228に接続されている。チャネル選択スイッチ226の第1の光入力228はバー状態で前記チャネル選択スイッチ226の第1の光出力244に接続されている。この第1の出力244は、ノードに関連する線路端局装置112の入力242に光学的に接続されている。線路端局装置112の出力246はチャネル選択スイッチ226の第2の入力248に光学的に接続されている。この第2の入力248は前記チャネル選択スイッチ226の第2の光出力236にバー状態で接続されており、この第2の出力236は第2の光スイッチ232の第1の入力234に光学的に接続されている。第2の光スイッチ232はバーおよびクロス状態で作動することができる。第2の光スイッチの第2の入力238は第1の光スイッチ214の第2の出力240に接続されており、この第2の出力240はバー状態で第2の入力218に接続されている。
バー状態で第1の入力234に接続されている第2の光スイッチ232の第1の出力250は、光増幅器260に接続されそれは第1の光遮断スイッチ264に接続されている。この遮断スイッチ264はノードの作動リング出力206に接続されている。この作動リング出力206は第3の光伝搬手段270に接続されている。第2の光増幅器238に接続されている第2の光スイッチ232の第2の出力252は、第2の光増幅器262に接続されそれは第2の光遮断スイッチ266に接続されている。第2の遮断スイッチ266はノードの保護リング出力204に接続され、それは第4の光伝搬手段272に接続されている。
第1の故障モニタ222が第1の光スイッチ214の第1の入力216に光学的に接続され、第2の故障モニタ224が第1の光スイッチ214の第2の入力218に光学的に接続され、第1の光検出手段すなわちパワー検出モニタ254が第2の光スイッチ232の第1の出力250に光学的に接続され、第2の光検出手段すなわちパワー検出モニタ256が第2の光スイッチ232の第2の出力252に光学的に接続されている。故障モニタ222,224およびパワー検出モニタ254,256は、第1および第2の光スイッチ214,232、波長選定スイッチ226および第2の遮断スイッチ264,266を制御する制御手段すなわち局部制御装置258に電気的に接続されている。局部制御装置258は最終的にノードの外部に配置されたネットワーク管理手段すなわちシステム268に接続されている。
次に、図2に示すノード110の機能について説明する。
作動状態において、すなわちネットワークの正規動作中に、波長分割多重化チャネルであるトラフィックλ1,λ2,λ1...λk,λNを含むいくつかのNチャネルが作動リング入力202のノードに受信され、第1の光スイッチ214を介して波長選択スイッチ226へバー接続され、そこでノード専用のチャネルはλ1...λkへドロップされかつλ’1...λ’kからアドされる。すなわち、線路端局装置112へ向かうトラフィックはこれらのチャネルを介して供給され、前記線路端局装置112から出るトラフィックはこれらのチャネルを介して出力される。ドロッピングはチャネルを第1の入力228から第1の出力244へドロップされるようにバー接続して達成され、アディングは第2の入力248に受信される波長チャネルを第2の出力236へバー接続して達成される。線路端局装置112はフィルタ装置を介して入力242に接続された光受信機、および出力246に接続された送信機を含んでいる。線路端局装置は、さらに、変調光の復調手段(図示せず)および変調を電気信号へ変換する手段(図示せず)を含み、さらに、これらの電気信号を電気出力274を介して所定の受信機へ運ぶ手段を含んでいる。線路端局装置は、また、情報を含む電気信号を電気入力276を介して受信し、この信号はネットワークを介して受信機へ送られる。線路端局装置において、電気信号は選択波長による光の変調へ変換され送信機へ送られてネットワークへアドされる。
ドロップおよびアドされないバイパスチャネルは、同時にこれら他の波長を第1の入力228から第2の出力236へ選択的にクロス接続することにより達成される。アドされたチャネルλ’1...λ’kプラスバイパスされたチャネルλ1,λ2,λNは第2の光スイッチ232を介して第1の増幅器260へバー接続され増幅されて作動リング出力206へ供給されシステム内の次のノードへ送られる。バイパスされたチャネルは、波長選択スイッチ226を通過する時に等化される。好ましいチャネル数Nは4であるが、それよりも多いもしくは少ないチャネルも使用できる。
局部制御装置258は、ケーブル破損やノード故障等の故障が生じて問題とするアド/ドロップマルチプレクサノード110と故障モニタとの間に機能しているノードが無い場合、第1および第2の故障モニタ222,224を使用してトラフィックを監視し、局部制御装置258は第1および第2の光スイッチ214,232の動作モードをバーからクロス状態へ変えて、第1および第2の常閉遮断スイッチ266,264を開き、この変化をネットワーク管理システム268へ知らせる。どの光スイッチおよびどの遮断スイッチを開いて状態を変えるかという選択は、ノードのどちら側で故障が生じるかに基づいて局部制御装置258によりなされる。ノードは、トラフィックを運ぶのに保護リングも使用されるようにトラフィックの再経路指定を行う。局部制御装置はいつ線路が修正されたかを調べるために、増幅器260,262も制御する。
波長選択スイッチ226で行われるアディング、ドロッピングおよび等化を図3により詳細に示す。いくつかの異なる波長チャネルλ1,λ2,λ1...λk,λNが波長選択スイッチ226の第1の入力228に受信される。これらのチャネルは全てパワーレベルが変動することがお判りであろう。それは、使用する光デバイスおよび増幅の特性だけでなく、ノードを互いに接続するのに使用する光ファイバの特性にもある程度よるものである。ネットワークにわたるチャネルパワー不平衡蓄積を回避するために実行される等化は、バイパスされたチャネルのクロス接続中に行われる。
等化を行うために、パワー検出モニタ254,256(図2)が使用される。実際上、パワー検出モニタ256はノード内でトラフィックを伝達するのに保護インナーリングが使用される場合しか使用されない。また、実際上、これら2個のパワー検出モニタ254,256は、別の実施例ではチャネル選択スイッチ226の第2の出力236と第2の光スイッチ232の第1の入力234との間に接続された1個のパワー検出モニタへ減じることができる。両方のモニタが同様に作動しかつこの特定モニタ254は正規動作においてトラフィックを受信するモニタであるため、以下の説明は第1のパワー検出モニタ254へ向けられる。実施例では、パワー検出モニタ254はタップおよび、通常はダイイオードである、検出器から構成される。タップは第2の光スイッチ232の第1の出力250に供給される光パワーの少量(および5%)を引き出す。次に、ダイイオードはこのタップされたパワーを検出する。供給され検出された光パワーはチャネルパワーレベルを含み、それはパイロットトーン技術を使用して検出される。各光キャリアが、およそ45−55kHzの周波数範囲の特定の低周波トーン、いわゆるパイロットトーン、により振幅変調される。各トーンは、ノイズレベルを低減するためにヘテロダイン技術によりダウンコンバートされ、かつ包絡線検波器により振幅復調される。復調トーンのレベルは各波長チャネルの光パワーに線型比例する。次に、各チャネルに対する復調トーンのデジタル値が局部制御装置258へ送られる。パワー検出モニタ254,256は、トラフィックが作動リングのみ、保護リングのみ、もしくは作動と保護リングの両方に存在するかを検出するのに使用することもできる。
次に、図4を参照して、波長選択スイッチ226の機能および制御方法について説明する。図4は波長選択スイッチ226および前記スイッチの制御に使用される局部制御装置の部分略図である。局部制御装置は、波長選択スイッチ226に接続された増幅器410に直列接続されている波長スイッチ制御装置412を含んでいる。波長選択スイッチは、波長スイッチ制御装置412に接続された温度センサ420、およびアナログ温度制御ループも含んでいる。波長スイッチ制御装置412はマイクロコントローラユニット(MCU)414を含み、それには温度警報を検出するために前記温度センサ420が接続されている。MCU414は1組のRFシンセサイザ416を制御し、それは本実施例では4個であるが(4本の波長チャネルが使用されるため)、より多くのシンセサイザしたがってより多くの波長チャネルを使用することができる。MCU414は、やはり4個である、1組のRFスイッチ418も制御する。この1組のスイッチ418は、局部制御装置258を介してノードの外部のネットワーク管理システムにより制御することもできる。各シンセサイザ416は各スイッチ418に接続されている。1組のスイッチ418は増幅器410に接続され、それは光波長選択スイッチ226に接続されている。
次に、波長選択スイッチ226の動作について説明する。ノードが最初に初期化されると、MCU414は、光帯域幅の走査に使用される周波数ランプを発生するためにRFシンセサイザ416を制御する。波長モニタ(図示せず)が波長選択スイッチ226の1つの出力に接続されている。このモニタにより、波長チャネルとクロス接続するRF周波数が検出される。この初期化が実行されるのは、さまざまなRF周波数がさまざまな波長選択スイッチのチャネルとクロス接続されるためである。次に、この特定の波長選択スイッチ226とクロス接続するRF周波数RF1,RF2,RF3,RF4がMCU414内に格納される。初期化の後で、1個のシンセサイザ416が各チャネル専用とされる。
次に、チャネル選択スイッチ226が作動開始する時に、ネットワーク管理システムはどのチャネルが局部制御装置258にクロス接続されるという情報を送り、局部制御装置258は波長スイッチ制御装置412(破線で示す)内のスイッチ418へ制御情報を送る。このようにして、選択された数のRFシンセサイザ416は、本例ではRF1,RF2,RF4である選択されたRF周波数を供給する波長選択スイッチ226に接続されて、前記クロス接続が遂行される。これらの選択されたシンセサイザ416はそれぞれ1つのチャネルに対応する。次に、このように選択されたチャネルλ1,λ2,λ4は波長選択スイッチ226においてクロス接続される。
波長選択スイッチ226はLiNbO3音響光学技術に基づいておりマルチ通過域型である。それは、基本的に入力偏波スプリッタ、LiNbO3の導波路および出力偏波スプリッタ/コンバイナを含んでいる。特定の組合せの波長の偏波回転を得るために、選択された組合せのRFトーンを使用してLiNbO3の導波路内に音響光学的相互作用が発生される。この波長選択偏波回転と偏波スプリッタ/コンバイナにより選択されたチャネルのクロス接続が達成される。クロス接続は、各チャネルが別々に濾波されて近隣チャネルおよび沢山の増幅器自然発光が濾波されるように実行される。この濾波により、クロストーク問題が緩和されるだけでなく、全光スペクトルにまたがる沢山の増幅器自然発光が阻止される。このクロス接続により緩和されるもう1つの問題は、偏波モード分散問題である。クロス接続するチャネルの選択は常にネットワーク管理システムもしくはオペレータにより実行される。
例えば、1つのノードがビジネスエリア内に配置されもう1つのノードが住宅エリアに配置され、日中ビジネスエリアノードにおいて沢山のチャネルが必要とされ夜間住宅エリアにおいて沢山のチャネルが必要とされる場合に、スイッチ設定を変更することができる。このような場合、日中にビジネスエリアにおいてある数のチャネルを使用し、それらのいくつかを夜間に住宅エリアにおいて使用することができる。
次に、バイパスしたチャネルの等化について説明する。前記したように、局部制御装置258がチャネルの相対パワーレベルを表すデジタル情報を受信する。この情報はMCU414に格納され、次に、各チャネルに対して選択された各RFシンセサイザ416のパワーレベルを制御するのに使用される。
波長選択スイッチのクロス接続機能は、選択された波長のパワーが相対RFパワーに比例してクロス状態で切り替えられるようにされている。このようにして、最高パワーレベルを有する波長の制御された減衰を行うことができる。したがって、クロス接続された波長は同じパワーレベルを有する。前記等化レベルと同じパワーレベルで、線路端局装置においてアドされた波長が発生される。クロス接続された波長の残りのパワーは、線路端局装置へバー接続される。したがって、線路端局装置は幾分ノイズを受信しかつ、前記したように、線路端局装置はドロップしたチャネルを分離してバイパスされるチャネルのバー接続部および他のノイズを濾波するために、その受信機とその入力間にフィルタデバイスを含んでいる。
局部制御装置はMCU414を介して温度警報を検出することができ、波長選択スイッチの温度を温度センサにより感知する。局部制御装置は、また、温度が高すぎる場合にネットワーク管理システムへ警報を送ることができる。
ここで説明してきたことは、本発明の一実施例にすぎない。他種の光ファイバだけでなく、数種の光増幅器を使用することができる。部品の正確な配置は変更することができる。ネットワーク構造も変更することができ、本発明によるノードは作動リングおよび保護リングもしくはその構造に関連する部品を有する本構造に限定されるものではない。

Claims (14)

  1. アド/ドロップマルチプレクサノードと少なくとも1つの第1および第2の他の光ノード120との間で通信を行うために、光アド/ドロップマルチプレクサノード120に接続された線路端局装置112に対してチャネル(λl...λk,λ’l...λ’k)をドロッピングアディング、およびパッシングする方法であって、該方法は、ノードにおいて第1の他の光ノードから少なくとも2つの光多重化チャネル(λl,λ2,λl...λk;λN)を受信し、所定数の線路端局装置へドロップされるチャネル(λl...λk)およびそこからアドされるチャネル(λ’l...λ’k)を選択し、選択したチャネルをドロッピングおよびアディングして非選択チャネル(λl,λ2,λN)をノードを介して第2の他の光ノードへ通すステップを含み、チャネルをアディング、ドロッピングおよびパッシングするステップは、バーアンドクロス状態で作動できるチャネル選択スイッチ226内で実行され、パッシングステップは、第1の他の光ノードから受信される非選択チャネル(λl,λ2,λN)をチャネル選択スイッチの第1の光入力228から前記チャネル選択スイッチの第2の光出力236へクロス接続するステップと非選択チャネル(λl,λ2,λN)のパワーレベルを等化しその第2の光出力から非選択チャネルが第2の他の光ノードへ供給するステップを含み、アディングステップは、線路端局装置から第2の入力248に受信した選択されたチャネルをチャネル選択スイッチ226の第2の出力236へバー接続するステップと、前記選択されたチャネルを前記等化された非選択チャネル(λl,λ2,λN)のパワーレベルとほぼ同じパワーレベルでチャネル選択スイッチ226へ供給するステップを含むことを特徴とする、チャネルドロッピングアディング、およびパッシング方法。
  2. 請求項1記載の方法であって、チャネル選択スイッチ226の第1の光入力228からスイッチの第1の光出力248まで線路端局装置112へドロップされるように選択され、その第1の光出力から選択されたチャネルが線路端局装置へ供給されるバー接続チャネル(λl...λk)を特徴とする、方法。
  3. 請求項1または2に記載の方法であって、等化ステップは非選択チャネル(λl,λ2,λN)を一部クロス接続するステップを含み、ドロッピングステップは非選択チャネルの非切替部を濾波し、ドロップチャネルを分離するステップを含むことを特徴とする、方法。
  4. 請求項1−3のいずれか記載の方法であって、等化の前に非選択チャネル(λl,λ2,λN)のパワーレベルを測定することを特徴とする、方法。
  5. 請求項1−のいずれか記載の方法であって、アドチャネルと非選択チャネルを増幅することを特徴とする、方法。
  6. 光伝搬手段210,220,270,272を介して光を送受信することにより他の光ノードと通信する光アド/ドロップマルチプレクサノードであって、該光アド/ドロップマルチプレクサノードはアディングドロッピング、およびパッシングデバイス226を含み、該アディング、ドロッピング、および通過デバイス226は、バーアンドクロス状態で作動することができてノードの第1の入力202に接続された第1の入力228と、ノードに関連する線路端局装置112の出力246に接続された第2の入力248と、第1の入力にバー接続されかつ線路端局装置の入力242に接続された第1の出力244と、第2の入力にバー接続されかつノードの第1の出力206に接続された第2の出力2364とを有し、光アディングドロッピング、およびパッシングデバイス226は第1の入力228に受信される所定数のチャネル(λl,λ2,λN)を、少なくとも一部、第2の出力236へクロス接続し、クロス接続されたチャネルのパワーレベルを等化しかつ第1の入力に受信される他のチャネル(λl...λk)を第1の出力244へバー接続し、第2の入力248に受信した選択されたチャネルをチャネル選択スイッチ226の第2の出力236へバー接続し、前記チャネルを前記等化されたチャネル(λl,λ2,λN)のパワーレベルとほぼ同じパワーレベルでチャネル選択スイッチ226へ供給するチャネル選択スイッチであることを特徴とする、光アド/ドロップマルチプレクサノード。
  7. 請求項記載の光アド/ドロップマルチプレクサノードであって、前記チャネル選択スイッチ226は前記チャネル選択スイッチにおいてクロス接続されるチャネル(λl,λ2,λN)の選択に関する情報を含む制御情報を受信する制御入力を有し、チャネル選択スイッチは前記選択情報とは無関係に前記クロス接続を実行するように構成されていることを特徴とする、光アド/ドロップマルチプレクサノード。
  8. 請求項もしくは記載の光アド/ドロップマルチプレクサノードであって、制御手段258がノードを設けられ、それはノードの外部のネットワーク管理手段268から制御情報を受信する入力を有し、かつチャネル選択スイッチ226に接続されてチャネルの前記クロス接続を制御するために前記チャネル選択スイッチへ制御情報を送ることを特徴とする、光アド/ドロップマルチプレクサノード。
  9. 請求項の光アド/ドロップマルチプレクサノードであって、チャネルパワー変動を検出するために光検出手段254がチャネル選択スイッチ226の第2の出力236とノードの出力206との間に光学的に接続されており、光検出手段は前記制御手段258にも接続されており、制御手段はさらに前記チャネル選択スイッチにおいてクロス接続されるチャネル(λl,λ2,λN)の等化制御に関する情報を前記制御情報により送出するようにされていることを特徴とする、光アド/ドロップマルチプレクサノード。
  10. 請求項もしくは記載の光アド/ドロップマルチプレクサノードであって、チャネル選択スイッチ226と制御手段258との間に温度感知手段420が接続されていることを特徴とする、光アド/ドロップマルチプレクサノード。
  11. 請求項8−10のいずれか記載の光アド/ドロップマルチプレクサノードであって、チャネル選択スイッチ226は波長分割多重化チャネルをクロス接続する波長選択スイッチであり、前記制御手段258は波長選択スイッチ内の前記クロス接続を制御するRF信号を発生するRF信号発生手段416を含むことを特徴とする、光アド/ドロップマルチプレクサノード。
  12. 請求項9−11のいずれか記載の光アド/ドロップマルチプレクサノードであって、光検出手段254とノードの出力206との間に光増幅器260が接続されていることを特徴とする、光アド/ドロップマルチプレクサノード。
  13. 請求項8−12のいずれか記載の光アド/ドロップマルチプレクサノードであって、前記線路端局装置112はフィルタデバイスを介して線路端局装置入力242に接続される光受信機と、線路端局装置出力246に接続される送信機とを含み、前記第1および第2のフィルタデバイスは前記制御手段258の制御により線路端局装置用ではない受信チャネルを濾波し、前記線路端局装置用の異なるチャネルを分離するように構成されていることを特徴とする、光アド/ドロップマルチプレクサノード。
  14. 光伝搬手段114,116により相互接続される少なくとも3つの光ノード120を含む光ネットワークであって、該ネットワークは少なくとも1つのアド/ドロップマルチプレクサノード110を含み、それはアディングドロッピング、およびパッシングデバイス226を含み、それはバーアンドクロス状態で作動することができかつアド/ドロップマルチプレクサノードの第1の入力202に接続された第1の入力228と、アド/ドロップマルチプレクサノードに関連する線路端局装置112の出力246に接続された第2の入力248と、第1の入力にバー接続されかつ線路端局装置の入力242に接続された第1の出力244と、第2の入力にバー接続されかつノードの第1の出力206に接続された第2の出力236とを有し、光アディングドロッピング、およびパッシングデバイス226はチャネル選択スイッチであり、該チャネル選択スイッチは、第1の入力228に受信される所定数のチャネル(λl,λ2,λN)を、少なくとも一部、第2の出力236へクロス接続し、クロス接続されたチャネルのパワーレベルを等化しかつ第1の入力に受信される他のチャネル(λl...λk)を第1の出力244へバー接続し、第2の入力248に受信したチャネルをチャネル選択スイッチ226の第2の出力236へバー接続し、前記チャネルを前記等化されたチャネル(λl,λ2,λN)のパワーレベルとほぼ同じパワーレベルでチャネル選択スイッチ226へ供給するように構成されていることを特徴とする、光ネットワーク。
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