JP3861989B2 - 電気機器用の配線装置および該配線装置を備えた電気機器 - Google Patents

電気機器用の配線装置および該配線装置を備えた電気機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気機器用の配線装置および電気機器用の配線装置を備えた電気機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、インクジェット式プリンターなどの電気機器は、そのカバーがアッパハウジング及び該アッパハウジングと別体のボトムハウジングから構成されている。前記ボトムハウジングは電気機器の機能を有する電気的機能部を下側から囲って保護する下ケースとしての役割を果たし、他方前記アッパハウジングはボトムハウジングに上側から取り付けられて前記電気的機能部を保護する上ケースとしての役割を果たす。
【0003】
このような電気機器は、ボトムハウジングによって囲まれた電気的機能部にスイッチを有するスイッチ基板が備え付けられ、アッパハウジングに前記スイッチをON−OFFするための押しボタンが外側に突出するように設けられている。つまり、前記ボトムハウジングに前記アッパハウジングを組み付けた状態で、アッパハウジングに設けられた押しボタンを操作することにより、電気的機能部に備え付けられたスイッチを間接的に操作できるようになっている。ところが、ボトムハウジングとアッパハウジングは別体であるため、上ケースとしてのアッパハウジングに経時的に変形が生じた場合には、前記スイッチと前記押しボタンとの相対配置が変わってしまい、押しボタンによるスイッチのON−OFFがスムーズに行われなくなることがあった。
【0004】
そこで、アッパハウジングに直接スイッチ基板を取り付ける構造が考えられる。このような構造ではアッパハウジングに取り付けられたスイッチ基板と、ボトムハウジングによって囲まれた電気的機能部とを接続する配線が必要となる。このような配線は、ボトムハウジングからアッパハウジングを取り外した状態で、ボトムハウジングによって囲まれた電気的機能部とアッパハウジングに取り付けられたスイッチ基板とを接続するだけの一定の長さを有することが、その配線接続作業の点から必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この一定の長さを有する配線は、ボトムハウジングにアッパハウジングを組み付けた状態では前記電気的機能部と前記スイッチ基板との距離が縮まる分だけ、余分な長さを有することとなってしまう。その結果、余分な長さの配線は電気機器内で無秩序に広がった状態となってしまう。このように電気機器内で広がった配線は、電気機器内の他の電気部品に電気的な悪影響を及ぼし、特にEMI試験結果を悪化させて電気機器として充分な性能を引き出せなくする原因の一つとなっていた。
【0006】
そこで本発明では、ボトムハウジングにアッパハウジングを組み付けた状態で電気機器内の他の電気部品に悪影響をあたえることがなく、またボトムハウジングからアッパハウジングを取り外した状態での作業性にも優れた電気機器用の配線装置および該配線装置を備えた電気機器を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の電気機器用の配線装置は、アッパハウジングに取り付けられた電気的第1機能部とボトムハウジングの電気的第2機能部とを結合する電気機器用の配線装置であって、折り畳み部を形成するための折れ部を有し、前記折り畳み部の伸縮によって引き延ばし状態と折り畳み状態とを取りうるハーネスを備えており、前記ハーネスの一端を前記電気的第1機能部に接続した状態で、前記ボトムハウジングに前記アッパハウジングを組み付けるとき、前記ハーネスが前記折り畳み状態をとるように構成され、前記ボトムハウジングに前記アッパハウジングを組み付けて前記ハーネスが折り畳み状態をとったとき、該ハーネスの折り畳み部を押圧して固定する、押圧面を有する押圧部を備え、前記ハーネスは少なくとも3部の折れ部を有し、該ハーネスの前記電気的第1機能部側の第1折れ部を前記押圧部の近傍に位置させて前記アッパハウジングに定着させる定着手段を有し、前記ハーネスの前記第1折れ部と前記第1折れ部の次の第2折れ部との間の長さが、前記アッパハウジングから前記押圧部の押圧面までの長さより僅かに長いことを特徴とする。
【0008】
この特徴によれば、アッパハウジングをボトムハウジングから取り外した場合には、ハーネスは引き延ばし状態をとるため、ハーネスの電気的第1機能部との結合を維持することができるとともに、電気的第1機能部にハーネスを接続する作業を行うことができる充分な作業スペースを確保することが可能である。
【0009】
また、ボトムハウジングにアッパハウジングを組み付けた状態では、ハーネスは折り畳み状態をとるため、ハーネスが電気機器内で広がらないように、つまり所定の箇所に局在して位置させることができる。従って他の電気部品に悪影響を及ぼす虞がない。すなわち、ハーネスが電気機器内で無秩序に広がっていると該ハーネスによって電気機器内の他の電気部品に電気的な悪影響を及ぼす虞があったが、これを無くすことが可能となる。
【0010】
つまり、ボトムハウジングにアッパハウジングを組み付けるとき、すなわちハーネスが引き延ばし状態から折り畳み状態をとるとき、該ハーネスは他から新たな働きを必要とせず、自動的に折り畳み状態をとることができるのである。
【0012】
また、ハーネスが折り畳み状態をとったときに、ハーネスの折り畳み部を押圧して固定する、押圧面を有する押圧部を備えているため、ボトムハウジングにアッパハウジングを組み付けたとき、つまりハーネスが折り畳み状態をとったとき、ハーネスの折り畳み部を押圧部で固定することによって、ハーネスの折り畳み状態をより安定な状態にすることができる。すなわち、ハーネスが折り畳み状態をとっているとき、衝撃などにより折り畳み部の不用意な崩れが生じる虞があったが、ハーネスの折り畳み部を押圧部によって固定することにより、これを無くすことが可能となる。
【0013】
また、請求項2に記載の電気機器用の配線装置は、請求項1において、前記押圧部は柔軟性材料より形成されていることを特徴とする。この特徴によれば、押圧部は柔軟性材料より形成されているため、押圧部がハーネスを押圧するとき剛的にハーネスを押圧することがなく、ハーネスに必要以上の力が加わらなくなり、ハーネスを痛める虞がない。
【0015】
また、請求項1の特徴によれば、ハーネスの電気的第1機能部側の第1折れ部を押圧部の近傍に位置させてアッパハウジングと定着させるため、ハーネスが折り畳み状態をとる場合に、折り畳み部を押圧部の直下位置に位置させ易くなり、押圧部がより確実に折り畳み部を押圧することが可能となる。さらに、折り畳み状態での押圧部に固定されていない第1折れ部から第2折れ部のハーネス部分をより短い長さとすることができ、ハーネスをより安定な状態で固定することが可能となる。
【0017】
また、ハーネスの第1折れ部と第2折れ部との間の長さが、アッパハウジングから押圧部の押圧面までの長さより僅かに長いため、ハーネスが折り畳み状態をとる場合に、折り畳み部が押圧部に当たったりして妨害されることがなくなるとともに、押圧部の直下位置にスムーズに位置し易くなり、押圧部がより確実に折り畳み部を押圧することが可能となる。
【0018】
また、請求項3に記載の電気機器用の配線装置は、請求項1または請求項2において、前記ハーネスの折り畳み部の最下部の一部が被定着部に定着させられる定着手段を有していることを特徴とする。この特徴によれば、ハーネスが折り畳み状態をとる場合に、折り畳み部が押圧部の直下位置に位置しやすくなり、押圧部がより確実にハーネスの折り畳み部を押圧することが可能となる。
【0019】
また、請求項4に記載の電気機器は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電気機器用の配線装置を備えていることを特徴とする。この特徴によれば、本発明の電気機器用の配線装置を、例えばインクジェット式プリンターの記録装置などの電気機器に備えることができる。
【0020】
また、請求項5に記載のハーネスは、アッパハウジングに取り付けられた電気的第1機能部とボトムハウジングの電気的第2機能部とを結合する電気機器用の配線装置に備えられ、折り畳み部を形成するための折れ部を有し、前記折り畳み部の伸縮によって引き延ばし状態と折り畳み状態とを取りうるハーネスであって、該ハーネスの一端を前記電気的第1機能部に接続した状態で、前記ボトムハウジングに前記アッパハウジングを組み付けるとき、前記ハーネスが前記折り畳み状態をとるように構成され、前記ボトムハウジングに前記アッパハウジングを組み付けて前記ハーネスが折り畳み状態をとったとき、該ハーネスの折り畳み部は、アッパハウジングに設けられた押圧部の押圧面によって押圧されて固定され、前記ハーネスは少なくとも3部の折れ部を有し、該ハーネスの前記電気的第1機能部側の第1折れ部を前記押圧部の近傍に位置させて前記アッパハウジングに定着させる定着手段を有し、前記ハーネスの前記第1折れ部と前記第1折れ部の次の第2折れ部との間の長さが、前記アッパハウジングから前記押圧部の押圧面までの長さより僅かに長いことを特徴とする。この特徴によれば、ハーネスは折り畳み部を形成するための折れ部を有し、該折り畳み部の伸縮によって引き延ばし状態と折り畳み状態とをとることが可能である。また、折り畳み状態をとっている場合には、ハーネスは局在した状態で収納されており、無秩序に広がることがない。
【0021】
また、請求項6に記載のハーネスは、請求項5において、前記ハーネスの前記折り畳み部の両端部位に、保護紙を剥がすことにより被接着部に接着させる接着手段が設けられていることを特徴とする。この特徴によれば、ハーネスをアッパハウジング、被定着部などに接着する際に、接着する作業を容易に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図面に基づいて詳しく説明する。
本発明において、「電気機器」とは、インクジェット式プリンターなどの記録装置、ファックス装置などのボトムハウジングと前記ボトムハウジングと別体のアッパハウジングとを有する電気機器のことである。
【0023】
図4は、本発明の配線装置に用いられるハーネスを示す斜視図である。
ハーネス1は、図4に示す如く、4部の折れ部(21、22、23、24)を有しており、これらの折れ部によって折り畳み部20を形成することができるようになっている。また、折り畳み部20を伸縮させることにより、引き延ばし状態と折り畳み状態とをとりうるように構成されている。なお、第1折れ部21と第2折れ部22との間の長さlは、後述(図1、図2および図3)するようにアッパハウジング11から押圧部2の押圧面5までの長さlより、若干長くなるように構成されている。また、ハーネス1の一端である接続部28は、図示しない電気的機能部と接続することができるように構成されている。さらに、折り畳み部20の両端部位の第1接着部14および第2接着部15には、両面テープ等の接着部材が取り付けられており、保護紙(図示せず)を剥がすことにより他の部材に接着することができるようになっている。
【0024】
すなわちこのような構成にすることによって、ハーネス1は折り畳み部20の伸縮によって、引き延ばし状態と折り畳み状態とをとることができる。引き延ばし状態をとっている場合には、ハーネス1はある一定の長さまで伸張することが可能であり、また折り畳み状態をとっている場合には、ハーネス1は折り重なり局在した箇所に、つまり無秩序に広がることなく所定の箇所に位置させることが可能である。さらに、折り畳み部20の両端部位に接着部14および15を備えているため、ハーネス1を被接着部に接着させて固定する作業を容易に行うことが可能である。
勿論、ハーネスはこのような形態に限られるものではなく、例えば、折れ部が3部、もしくは5部以上のものでも良いことは言うまでもない。
【0025】
図5は、本発明の配線装置を備えた電気機器としてのインクジェット式プリンターの斜視図である。図6は、本発明の配線装置を備えた電気機器としてのインクジェット式プリンターのボトムハウジングからアッパハウジングを取り外した状態を示す斜視図である。
【0026】
図5に示す如く、電気機器としてのインクジェット式プリンター40は、下ケースとしてのボトムハウジング42と、上ケースとしてのアッパハウジング11とに覆われており、着脱部43によってアッパハウジング11をボトムハウジング42の上側から組み付け、取り外すことができるように構成されている。また、アッパハウジング11の内面には、スイッチを具備したスイッチ基板12が取り付けられているとともに、スイッチの押しボタン32をアッパハウジング11の表面に突出させる孔(図示せず)が設けられている。
【0027】
そして、インクジェット式プリンター40の後部に設けられた給紙部44から記録紙(図示せず)が給送されるようになっており、給送された記録紙は紙送りローラ(図示せず)によって搬送される。この搬送中にキャリッジ46によって記録紙上に印刷を行うようになっている。キャリッジ46は、キャリッジガイド軸47(図6)に沿って、往復動することができるように構成されている。記録後、記録紙は排紙ローラ(図示せず)によってインクジェット式プリンター40の前面に設けられた排紙部45から排紙される。
勿論、電気機器はインクジェット式プリンターに限られるものではなく、その他の記録装置、ファックス装置などでも良い。
【0028】
次に、インクジェット式プリンター40のボトムハウジング42からアッパハウジング11を取り外した状態を説明する。
図6に示す如く、キャリッジ46、キャリッジガイド軸47などの記録構成要素はボトムハウジング42によって囲まれており、これら記録構成要素を用いて上述したように記録紙に印刷を行うことができるようになっている。また、アッパハウジング11の内面にはスイッチ(図示せず)を備えたスイッチ基板12と、押圧部2が取り付けられている。また、ハーネス1(図4)は、図6に示す如く、その一端の接続部28がスイッチ基板12と接続している。さらにスイッチ基板12側の第1折れ部21を押圧部2の近傍に位置させて、ハーネス1の第1接着部14とアッパハウジング11とが接着している。なおハーネス1は、図6に示した状態では折り畳み部20の伸張によって引き延ばし状態をとっており、さらに第2接着部15で定着部31と接着して固定されている。
【0029】
このような構成により、ハーネス1は第1接着部14でアッパハウジング11と第2接着部15で定着部31と接着して固定されて、その間の折り畳み部20が伸縮することによって、引き延ばし状態と折り畳み状態とをとることができるようになっている。つまりハーネス1は、図5の状態では折り畳み状態をとっており、図6の状態では引き延ばし状態をとっているものである。
【0030】
また、ハーネス1は押圧部2の近傍に第1接着部14を設けて、この第1接着部14でアッパハウジング11と、さらに第2接着部15で定着部31と接着して固定されているため、ハーネス1が折り畳み状態をとる場合に折り畳み部20を押圧部2の直下位置に位置させ易くすることが可能となり、ハーネス1の引き延ばし状態から折り畳み状態への移行をスムーズに行うことができるとともに、押圧部2がハーネスの折り畳み部20をスムーズに押圧することが可能となる。
【0031】
次に、ハーネス1を備えた電気機器用の配線装置の動作について説明する。 図1は本発明の一実施形態に係る電気機器用の配線装置を備えた電気機器の一部であってアッパハウジングが下降している状態を示す要部正面図である。図2は本発明の一実施形態に係る電気機器用の配線装置を備えた電気機器の一部であってアッパハウジングがさらに下降している状態を示す要部正面図である。図3は本発明の一実施形態に係る電気機器用の配線装置を備えた電気機器の一部であってボトムハウジングにアッパハウジングを組み付けた状態を示す要部正面図である。
【0032】
図1、図2または図3に示す如く、アッパハウジング11にはスイッチ基板12が取り付けられているとともに、スイッチ基板12のスイッチの押しボタン32が突出するための孔(図示せず)が設けられている。また、ハーネス1は4部の折れ部(21、22、23、24)を有しているとともに、その一端の接続部28(図4)がスイッチ基板12と接続している。さらに押圧部2の近傍に第1折れ部21を位置させて第1接着部14でアッパハウジング11と、また折り畳み部20の下部の第2接着部15で定着部31と接着している。第1折れ部21と第2折れ部22との間の長さlは、アッパハウジング11から押圧部2の押圧面5までの長さlより若干長く、かつハーネス1の折り畳み部20が押圧された状態、つまりボトムハウジングにアッパハウジングを組み付けた状態(図3)において撓みが生じない長さとなるように構成されている。
【0033】
第1折れ部21の成す第1角a及び第2折れ部22の成す第2角bは、図2及び図3に示す状態において、ほぼ90°となるように構成されている。なお、第3折れ部23の成す第3角c及び第4折れ部24の成す第4角dは、鈍角、鋭角のどのような角度(図1、図2又は図3)をも有すことができるように構成されている。
【0034】
押圧部2は、押圧材ホルダー3と押圧材4から形成されており、押圧材4は押圧材ホルダー3によって位置固定されている。また、押圧材4は、スポンジなどの柔軟性材料より形成されており、ハーネス1を剛的ではなく柔軟に固定することができるように構成されている。なお、押圧部2は、ハーネス1を押圧し固定する場合において、ハーネス1を確実に押圧できる長さlとなるよう構成されており、その長さlはハーネス1の第1折れ部21と第2折れ部22との間の長さlより若干短いものである。
【0035】
このように構成された配線装置は、以下の如く作動する。特に、ボトムハウジング(図示せず)にアッパハウジング11を組み付けるとき、つまりハーネスが引き延ばし状態から折り畳み状態へと移行するときについて説明する。
まず、図1に示す状態からアッパハウジング11が矢印A方向に移動するにつれ、ハーネス1の第2角b、第3角cおよび第4角dは徐々にその角度を小さくしていく。その後、図2に示す如く、折り畳み部20が押圧部2の直下位置に位置して、折り畳み部20の最下部が定着部31に接触し、第1角a及び第2角bがほぼ90°となるとともに、第3角c及び第4角dがより鋭角となっていく。更に、アッパハウジング11が矢印A方向に移動すると押圧部2の押圧面5が折り畳み部20を押圧し始め、図3に示す如くハーネス1は折り畳み状態をとり、折り畳み部20が押圧部2によって押圧されて所定の位置に固定される。このとき、第1角a及び第2角bはほぼ90°となっており、押圧されていないハーネス部分(第1折れ部21と第2折れ部22の間)には、撓みが生じることがない。
【0036】
すなわち、ハーネス1はアッパハウジング11の矢印A方向への移動とともに伸張された引き延ばし状態から折り畳まれた折り畳み状態へと、他からの新たな働きを必要とせずに移行していき、所定の箇所に局在して固定されるものである。さらに、ハーネス1が折り畳み状態をとったときに押圧部2によって折り畳み部20が押圧されることによって、より安定した折り畳み状態となって固定される。
【0037】
なお、ボトムハウジングからアッパハウジングを取り外すときには上述した動作と逆に作動して、すなわちハーネスが折り畳み状態から引き延ばし状態へと移行するようになっている。
【0038】
勿論、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、押圧部を設けなくすることも可能である。しかし、ハーネスの折り畳み状態をより一層安定化させるためにも、本実施の形態の如く設けた方が好ましい。
【0039】
【発明の効果】
このように、ボトムハウジングにアッパハウジングを組み付けるとき、ハーネスは引き延ばし状態から折り畳み状態へと移行し所定の位置に局在して固定することが可能となる。さらにハーネスが折り畳み状態をとる場合において、押圧部を設けて折り畳み部を押圧することにより、ハーネスの折り畳み状態をより一層安定な状態とすることが可能である。従ってハーネスは、アッパハウジングとボトムハウジングとを組み付けた状態の電気機器内において、無秩序に広がることがなく他の電気部品に悪影響を及ぼす虞がない。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電気機器用の配線装置を備えた電気機器の一部であってアッパハウジングが下降している状態を示す要部正面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る電気機器用の配線装置を備えた電気機器の一部であってアッパハウジングがさらに下降している状態を示す要部正面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る電気機器用の配線装置を備えた電気機器の一部であってボトムハウジングにアッパハウジングを組み付けた状態を示す要部正面図である。
【図4】本発明の配線装置に用いられるハーネスを示す斜視図である。
【図5】本発明の配線装置を備えた電気機器としてのインクジェット式プリンターの斜視図である。
【図6】本発明の配線装置を備えた電気機器としてのインクジェット式プリンターのボトムハウジングからアッパハウジングを取り外した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ハーネス
2 押圧部
3 押圧材ホルダー
4 押圧材
5 押圧面
11 アッパハウジング
12 スイッチ基板
14 第1接着部
15 第2接着部
20 折り畳み部
21 第1折れ部
22 第2折れ部
23 第3折れ部
24 第4折れ部
28 接続部
31 定着部
32 スイッチの押しボタン
40 インクジェット式プリンター
42 ボトムハウジング
43 着脱部
44 給紙部
45 排紙部
46 キャリッジ
47 キャリッジガイド軸
a 第1角
b 第2角
c 第3角
d 第4角
A アッパハウジングをボトムハウジングに組み付けるときのアッパハウジングの移動方向
ハーネスの第1折れ部と第2折れ部との間の長さ
アッパハウジングから押圧部の押圧面までの長さ

Claims (6)

  1. アッパハウジングに取り付けられた電気的第1機能部とボトムハウジングの電気的第2機能部とを結合する電気機器用の配線装置であって、
    折り畳み部を形成するための折れ部を有し、前記折り畳み部の伸縮によって引き延ばし状態と折り畳み状態とを取りうるハーネスを備えており、
    前記ハーネスの一端を前記電気的第1機能部に接続した状態で、前記ボトムハウジングに前記アッパハウジングを組み付けるとき、前記ハーネスが前記折り畳み状態をとるように構成され、
    前記ボトムハウジングに前記アッパハウジングを組み付けて前記ハーネスが折り畳み状態をとったとき、該ハーネスの折り畳み部を押圧して固定する、押圧面を有する押圧部を備え、
    前記ハーネスは少なくとも3部の折れ部を有し、該ハーネスの前記電気的第1機能部側の第1折れ部を前記押圧部の近傍に位置させて前記アッパハウジングに定着させる定着手段を有し、前記ハーネスの前記第1折れ部と前記第1折れ部の次の第2折れ部との間の長さが、前記アッパハウジングから前記押圧部の押圧面までの長さより僅かに長いことを特徴とする、電気機器用の配線装置。
  2. 請求項1において、前記押圧部は柔軟性材料より形成されていることを特徴とする、電気機器用の配線装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記ハーネスの折り畳み部の最下部の一部が被定着部に定着させられる定着手段を有していることを特徴とする、電気機器用の配線装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電気機器用の配線装置を備えていることを特徴とする、電気機器。
  5. アッパハウジングに取り付けられた電気的第1機能部とボトムハウジングの電気的第2機能部とを結合する電気機器用の配線装置に備えられ、折り畳み部を形成するための折れ部を有し、前記折り畳み部の伸縮によって引き延ばし状態と折り畳み状態とを取りうるハーネスであって、
    該ハーネスの一端を前記電気的第1機能部に接続した状態で、前記ボトムハウジングに前記アッパハウジングを組み付けるとき、前記ハーネスが前記折り畳み状態をとるように構成され、
    前記ボトムハウジングに前記アッパハウジングを組み付けて前記ハーネスが折り畳み状態をとったとき、該ハーネスの折り畳み部は、アッパハウジングに設けられた押圧部の押圧面によって押圧されて固定され、
    前記ハーネスは少なくとも3部の折れ部を有し、該ハーネスの前記電気的第1機能部側の第1折れ部を前記押圧部の近傍に位置させて前記アッパハウジングに定着させる定着手段を有し、前記ハーネスの前記第1折れ部と前記第1折れ部の次の第2折れ部との間の長さが、前記アッパハウジングから前記押圧部の押圧面までの長さより僅かに長いことを特徴とする、ハーネス。
  6. 請求項5において、前記ハーネスの前記折り畳み部の両端部位に、保護紙を剥がすことにより被接着部に接着させる接着手段が設けられていることを特徴とする、ハーネス。
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