JP3860521B2 - スケジュール調整装置およびスケジュール調整方法、並びにスケジュール調整プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スケジュール調整装置およびスケジュール調整方法、並びにスケジュール調整プログラムに関し、特に、会議等の事象の開始時刻から終了時刻までの時間帯が他の事象の時間帯と重複したときに、各事象の開始時刻および終了時刻を調整するスケジュール調整装置およびスケジュール調整方法、並びにスケジュール調整プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、スケジュール調整を行う方法は、様々なものが提案されている。例えば、スケジュール情報に優先度と、日時の変更候補を設定しておき、スケジュールが時間的に重複する場合、優先度の低いスケジュールを変更候補の日時に変更するというものがある(例えば、特許文献1参照)。また、予定項目が重複するとき、予定項目の優先度に基づいて、調整用メニューの調整項目を選択指示して予定項目の重複を解消するというものもある(例えば、特許文献2参照)。また、利用者にとって重要なスケジュールを目立つように表示させるというものもある(例えば、特許文献3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−139248号公報(第3頁)
【特許文献2】
特開昭63−262754号公報(第3頁)
【特許文献3】
特開平10−3455号公報(第3頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のスケジュール調整を行う方法では、定量的な評価基準に基づいて最適なスケジュール調整案を提示するということができないため、客観的に見て、最適なスケジュール調整が必ずしも行われないという問題があった。
【0005】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、定量的な評価基準に基づいて最適なスケジュール調整案を提示することにより、最適なスケジュール調整を行うことができるようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のスケジュール調整装置は、複数の事象の開始時刻と終了時刻とからなるスケジュールを調整するスケジュール調整装置であって、スケジュールを表すスケジュールデータとユーザを識別するためのユーザIDを入力する入力手段と、入力手段によって入力されたスケジュールデータとユーザIDを関連づけて所定の記憶装置に記憶させる処理手段と、記憶装置に記憶されたスケジュールデータから、入力手段によって入力されたユーザIDと指示された日付を検索キーにして所定のものを検索する検索手段と、検索手段による検索結果として得られたスケジュールデータの所定のものの各事象に対して、優先度を設定する優先度設定手段と、各事象毎に、開始時刻から終了時刻までの時間帯が、少なくとも一部分において、他の事象の開始時刻から終了時刻までの時間帯と重複する重複時間を検出する検出手段と、重複時間を含む各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する仕方の組み合わせ毎に、重複時間に対応して、重複時間分だけ開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方が変更された事象の優先度と、その事象に含まれる重複時間とを乗算して各事象の評価値を算出し、各事象の評価値の和から各組み合わせ毎の評価値を算出し、この各組み合わせ毎の評価値に基づいて、スケジュールの調整案を示す調整案データを生成する生成手段と、生成手段によって生成された調整案データを出力する出力手段と、調整案データの所定のものに対応する組み合わせに対応して、各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する変更手段とを備えることを特徴とする。
また、生成手段は、開始時刻が第1の状態時間だけ変更される場合、および終了時刻が第2の状態時間だけ変更される場合のそれぞれに対して所定の基準値を定義し、重複時間を含む各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する仕方の組み合わせ毎に、重複時間分だけ開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方が変更された事象の優先度と、その事象に含まれる第1の状態時間および第2の状態時間と、対応する基準値とをそれぞれ乗算して各事象の評価値を算出するようにすることができる。
請求項3に記載のスケジュール調整システムは、携帯端末から送信されてきた複数の事象の開始時刻と終了時刻とからなるスケジュールを調整し、調整結果を携帯端末に送信するサーバとからなるスケジュール調整システムであって、携帯端末は、スケジュールを表すスケジュールデータとユーザIDを入力する入力手段と、入力手段によって入力されたスケジュールデータとユーザIDをサーバに送信する第1の送信手段と、サーバより送信されてきたスケジュールの調整案を示す調整案データを受信する第1の受信手段と、第1の受信手段によって受信された調整案データに基づいて、評価値の大きさの順に各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方が変更されたスケジュールを表示する表示手段とを備え、サーバは、携帯端末から送信されてきたスケジュールデータとユーザIDを受信する第2の受信手段と、第2の受信手段によって受信されたスケジュールデータとユーザIDを関連づけて所定の記憶装置に記憶させる処理手段と、記憶装置に記憶されたスケジュールデータから、ユーザIDと指定された日付を検索キーにして所定のものを検索する検索手段と、検索手段による検索結果として得られたスケジュールデータの所定のものの各事象に対して、優先度を設定する優先度設定手段と、各事象毎に、開始時刻から終了時刻までの時間帯が、少なくとも一部分において、他の事象の開始時刻から終了時刻までの時間帯と重複する重複時間を検出する検出手段と、重複時間を含む各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する仕方の組み合わせ毎に、重複時間に対応して、重複時間分だけ開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方が変更された事象の優先度と、その事象に含まれる重複時間とを乗算して各事象の評価値を算出し、各事象の評価値の和から各組み合わせ毎の評価値を算出し、この各組み合わせ毎の評価値に基づいて、評価値の大きさの順に組み合わせを並べ替える並べ替え手段と、並べ替え手段によって並び替えられた組み合わせに基づいてスケジュールの調整案を示す調整案データを生成する生成手段と、生成手段によって生成された調整案データを携帯端末に送信する第2の送信手段と、調整案データの所定のものに対応する組み合わせに対応して 、各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する変更手段とを備えることを特徴とする。
また、生成手段は、開始時刻が第1の状態時間だけ変更される場合、および終了時刻が第2の状態時間だけ変更される場合のそれぞれに対して所定の基準値を定義し、重複時間を含む各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する仕方の組み合わせ毎に、重複時間分だけ開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方が変更された事象の優先度と、その事象に含まれる第1の状態時間および第2の状態時間と、対応する基準値とをそれぞれ乗算して各事象の評価値を算出するようにすることができる。
請求項5に記載のスケジュール調整方法は、複数の事象の開始時刻と終了時刻とからなるスケジュールを調整するスケジュール調整装置におけるスケジュール調整方法であって、スケジュールを表すスケジュールデータとユーザを識別するためのユーザIDを入力する入力ステップと、入力ステップにおいて入力されたスケジュールデータとユーザIDを関連づけて所定の記憶装置に記憶させる処理ステップと、記憶装置に記憶されたスケジュールデータから、入力ステップにおいて入力されたユーザIDと指定された日付を検索キーにして所定のものを検索する検索ステップと、検索ステップにおける検索結果として得られたスケジュールデータの所定のものの各事象に対して、優先度を設定する優先度設定ステップと、各事象毎に、開始時刻から終了時刻までの時間帯が、少なくとも一部分において、他の事象の開始時刻から終了時刻までの時間帯と重複する重複時間を検出する検出ステップと、重複時間を含む各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する仕方の組み合わせ毎に、重複時間に対応して、重複時間分だけ開始時刻または終了時刻の少なくともいずれか一方が変更された事象の優先度と、その事象に含まれる重複時間とを乗算して各事象の評価値を算出し、各事象の評価値の和から各組み合わせ毎の評価値を算出し、この各組み合わせ毎の評価値に基づいて、スケジュールの調整案を示す調整案データを生成する生成ステップと、生成ステップにおいて生成された調整案データを出力する出力ステップと、調整案データの所定のものに対応する組み合わせに対応して、各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する変更ステップとを備えることを特徴とする。
また、生成ステップにおいては、開始時刻が第1の状態時間だけ変更される場合、および終了時刻が第2の状態時間だけ変更される場合のそれぞれに対して所定の基準値が定義され、重複時間を含む各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する仕方の組み合わせ毎に、重複時間分だけ開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方が変更された事象の優先度と、その事象に含まれる第1の状態時間および第2の状態時間と、対応する基準値とがそれぞれ乗算されて各事象の評価値が算出されるようにすることができる。
請求項7に記載のスケジュール調整プログラムは、複数の事象の開始時刻と終了時刻とからなるスケジュールを調整するスケジュール調整方法をコンピュータに実行させるスケジュール調整プログラムであって、スケジュールを表すスケジュールデータとユーザを識別するためのユーザIDを入力する入力ステップと、入力ステップにおいて入力されたスケジュールデータとユーザIDを関連づけて所定の記憶装置に記憶させる処理ステップと、記憶装置に記憶されたスケジュールデータから、入力ステップにおいて入力されたユーザIDと指定された日付を検索キーにして所定のものを検索する検索ステップと、検索ステップにおける検索結果として得られたスケジュールデータの所定のものの各事象に対して、優先度を設定する優先度設定ステップと、各事象毎に、開始時刻から終了時刻までの時間帯が、少なくとも一部分において、他の事象の開始時刻から終了時刻までの時間帯と重複する重複時間を検出する検出ステップと、重複時間を含む各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する仕方の組み合わせ毎に、重複時間に対応して、重複時間分だけ開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方が変更された事象の優先度と、その事象に含まれる重複時間とを乗算して各事象の評価値を算出し、各事象の評価値の和から各組み合わせ毎の評価値を算出し、この各組み合わせ毎の評価値に基づいて、スケジュールの調整案を示す調整案データを生成する生成手段と、生成ステップにお いて生成された調整案データを出力する出力ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、生成ステップにおいては、開始時刻が第1の状態時間だけ変更される場合、および終了時刻が第2の状態時間だけ変更される場合のそれぞれに対して所定の基準値が定義され、重複時間を含む各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する仕方の組み合わせ毎に、重複時間分だけ開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方が変更された事象の優先度と、その事象に含まれる第1の状態時間および第2の状態時間と、対応する基準値とがそれぞれ乗算されて各事象の評価値が算出されるようにすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を応用したスケジュール調整システムについて説明する。本システムは、ユーザが会議等のスケジュール設定時に、どうしても外せない会議が重複した場合、スケジュール調整を行うものである。各会議については、最低出席時間を満たせば、遅刻、早退が可能であるとし、各会議の優先度、遅刻又は早退の影響度、遅刻時間又は早退時間に基づいて、所定の評価アルゴリズムに従って所定の計算を行うことにより、定量的な評価値を求め、その評価値に基づいて最適なものから順にスケジュール調整案をユーザに提示することができる。
【0008】
図1は、本発明が適用されるスケジュール調整システムの一実施の形態の構成例を示している。同図に示すように、本実施の形態は、サーバ1と、クライアント2と、ファイアウォール(F/W)4と、インターネット5と、携帯電話機3とから構成されている。サーバ1と携帯電話機3とは、インターネット5を介して接続し、データの送受信を行うことができ、サーバ1とクライアント2とはLAN(local area network)6を介して接続され、データの送受信を行うことができるようになっている。
【0009】
サーバ1は、ワークステーションやパーソナルコンピュータ等で構成され、各ユーザのスケジュールデータ等を記憶する図示せぬ記憶装置と、CPU(central processing unit)やメモリ等からなり、各部を制御するとともに、後述する評価値の計算等を行う処理部と、F/W4を介してインターネット5に接続し、携帯電話機3等とデータの送受信を行う図示せぬ通信制御部と、LAN6を介してクライアント2との間でデータのやりとりを行う図示せぬLAN制御部等から構成されている。
【0010】
クライアント2は、パーソナルコンピュータ等で構成され、LAN6を介してサーバ1との間でデータのやりとりを行う図示せぬLAN制御部を備えている。
【0011】
携帯電話機3は、各部を制御するとともに、各種プログラムを実行する図示せぬ制御部と、各種データを記憶する図示せぬ記憶部と、各種データを表示する表示部3aと、データやコマンドを入力するためのボタン3bと、通信を制御する図示せぬ通信制御部と、アンテナ3c等を備え、携帯電話機3の所有者であるユーザが携帯電話機3のボタン3bを操作して入力したスケジュールデータを、図示せぬ携帯電話会社のパケット通信網を介してインターネット5経由でサーバ1に送信する機能を有している。スケジュールデータは、会議等の事象の開始時刻と、終了時刻と、後述するようにしてユーザによって設定されたその事象の優先度等からなるデータである。
【0012】
次に、本実施の形態の動作について説明する。まず、ユーザは、携帯電話機3のボタン3bを操作して、ユーザID及びパスワードを入力することによりスケジュール管理プログラムを起動する。このスケジュール管理プログラムは、ユーザがスケジュールデータを入力するための入力画面を表示部3aに表示したり、入力されたスケジュールデータをインターネット5を介してサーバ1に送信する処理を実行するようになっている。
【0013】
次に、ユーザは、携帯電話機3のボタン3bを操作して、ユーザ自身のスケジュールデータを入力する。スケジュールデータは、会議や打ち合わせ等の事象の日付(実施日)と、開始時刻及び終了時刻と、この事象に対してユーザが設定した優先度等からなる。従って、ユーザは、まず、その事象の日付を入力し、次に、開始時刻を入力し、次に、終了時刻を入力し、最後に、その事象の優先度を入力する。各事象に対して設定される優先度は、例えば、1乃至10の数値で表され、ユーザが主観的に設定するようにしてもよいし、予め決められた基準に従って設定するようにしてもよい。
【0014】
ユーザが携帯電話機3のボタン3bを操作して入力したスケジュールデータは、携帯電話機3の図示せぬ記憶部に一旦記憶される。その後、ユーザがボタン3bを操作してスケジュールデータをサーバ1へ送信するよう指示すると、携帯電話機3の制御部は、記憶部に記憶されているスケジュールデータを読み出し、通信制御部に供給する。通信制御部は制御部より供給されたスケジュールデータをインターネット5を介してサーバ1に送信する。
【0015】
サーバ1は、携帯電話機3より送信されてきたスケジュールデータとユーザIDを、インターネット5及びF/W4を介して受信すると、受信したスケジュールデータとユーザIDを関連づけて図示せぬ記憶装置に記憶させる。
【0016】
ユーザが、携帯電話機3のボタン3bを操作して、所望の日付を入力し、この日のスケジュール調整を指示すると、携帯電話機3は、インターネット5を介してサーバ1に対して、上記日付のスケジュール調整を行うよう指示するデータを送信する。このデータは、所望の日付を示すデータと、スケジュール調整を行うよう指示するデータとからなる。或いは、ユーザがスケジュールデータを入力する毎に、サーバ1が自動的にスケジュール調整を行うようにすることもできる。
【0017】
サーバ1は、携帯電話機3から送信されてきた上記データをインターネット5及びF/W4を介して受信すると、携帯電話機3から入力されたユーザIDに対応する、指示された日付のスケジュールデータを図示せぬ記憶装置から読み出し、スケジュール調整を行う。このサーバ1によるスケジュール調整の手順について、図2のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0018】
図2は、サーバ1がスケジュールデータに基づいてスケジュール調整を行う手順を示すフローチャートである。まず最初に、ステップS1において、サーバ1の図示せぬ処理部は、携帯電話機3を所有するユーザによって指定された日付のスケジュールデータを図示せぬ記憶装置から読み出し、図示せぬメモリに展開する。即ち、ユーザが所有する携帯電話機3から入力されたユーザIDと日付を検索キーにして記憶装置からこのユーザのスケジュールデータを検索し、得られたスケジュールデータをメモリに展開する。
【0019】
次に、ステップS2において、ステップS1においてメモリに展開されたスケジュールデータに基づいて、各事象について、開始時刻から終了時刻までの時間帯が、他の事象の開始時刻から終了時刻までの時間帯と一部又は全部において重複するか否かがチェックされる。
【0020】
ある事象に注目した場合、重複パターンとしては、開始時刻から所定の時間だけ重複するパターン(左方)、終了時刻より所定の時間だけ前の時刻から終了時刻まで重複するパターン(右方)、開始時刻から所定の時間だけ重複するとともに、終了時刻より所定の時間だけ前の時刻から終了時刻まで重複するパターン(両方)、開始時刻から終了時刻までの時間帯が、他の事象の開始時刻から終了時刻までの時間帯に含まれるパターン(埋没)、及び開始時刻から終了時刻までの時間帯が、他の事象の開始時刻から終了時刻までの時間帯と同一のパターン(同一)が考えられる。
【0021】
次に、ステップS3において、ステップS2におけるチェックの結果、事象の所定のものの時間帯と、事象の他の所定のものの時間帯とが一部又は全部において重複するか否かが判定される。その結果、事象の所定のものの時間帯と、事象の他の所定のものの時間帯とが一部又は全部において重複しないと判定された場合、本処理を終了する。一方、事象の所定のものの時間帯と、事象の他の所定のものの時間帯とが一部又は全部において重複すると判定された場合、ステップS4に進む。
【0022】
ステップS4においては、考え得る重複パターン(スケジュール調整案)別に、評価値計算が行われる。各重複パターンの評価値は、以下の計算式(1)に従って計算される。即ち、所定の日付のスケジュールの全重複パターンを求め、各重複パターン毎に、各重複パターンにおいてスケジュールが変更される事象について、式(1)に従って評価値が計算される。そして、スケジュールが変更される事象(開始時刻及び終了時刻の少なくともいずれか一方が変更される事象)が複数存在する場合には、それらの事象の評価値の合計が、重複パターンの評価値とされる(式(2))。
【0023】
各事象の評価値={(会議等の事象の優先度別評価基準値)×(状態別評価基準値)×(状態時間)} ・・・(式1)
【0024】
重複パターンの評価値={(会議等の事象1の優先度別評価基準値)×(状態別評価基準値)×(状態時間)}+・・・+{(会議等の事象Nの優先度別評価基準値)×(状態別評価基準値)×(状態時間)} ・・・(式2)
ただし、Nはスケジュールが変更される事象の数である。
【0025】
ここで、会議等の事象の優先度別評価基準値とは、ユーザによって設定された優先度に対応する評価基準値であり、図3より求めることができる。状態別評価基準値(以下では適宜、遅刻状態基準値、又は早退状態基準値と記載する)とは、会議等の事象に遅刻した場合の評価基準値、又は会議等の事象を早退した場合の評価基準値である。状態時間とは、会議等の事象を遅刻した場合にはその遅刻した時間、会議等の事象を早退した場合にはその早退した時刻から事象の終了時刻までの時間である。
【0026】
例えば、A会議の開始時刻が午前10時0分、終了時刻が午後14時10分、A会議に設定された優先度が5で優先度別評価基準値が6、B会議の開始時刻が午後14時0分、終了時刻が午後16時0分、B会議に設定された優先度が3で優先度別評価基準値が8、C会議の開始時刻が午後15時40分、終了時刻が午後18時0分、C会議に設定された優先度が7で優先度別評価基準値が4であるとする。
【0027】
この場合、図5に示したように、4つの重複パターンが考えられる。図5(A)は、B会議に10分だけ遅刻し、C会議に20分だけ遅刻するという重複パターンである。図5(B)は、B会議に10分だけ遅刻し、B会議を終了時刻より20分前に早退するという重複パターンである。図5(C)は、A会議を終了時刻より10分前に早退し、C会議に20分だけ遅刻するという重複パターンである。図5(D)は、A会議を終了時刻より10分前に早退し、B会議を終了時刻より20分前に早退するという重複パターンである。
【0028】
上述したように、各会議には、優先度が設定されている。そして、各優先度別に、評価値計算で用いる優先度別評価基準値が設定されている。図3は、優先度別評価基準値の例を示している。この例の場合、優先度1に対応する優先度別評価基準値は10とされる。優先度2に対応する優先度別評価基準値は9とされる。優先度3に対応する優先度別評価基準値は8とされる。優先度4に対応する優先度別評価基準値は7とされる。優先度5に対応する優先度別評価基準値は6とされる。優先度6に対応する優先度別評価基準値は5とされる。優先度7に対応する優先度別評価基準値は4とされる。優先度8に対応する優先度別評価基準値は3とされる。優先度9に対応する優先度別評価基準値は2とされる。優先度10に対応する優先度別評価基準値は1とされる。
【0029】
A会議に対して設定されている優先度は5であるので、図3より、A会議の優先度別評価基準値は6とされる。B会議に対して設定されている優先度は3であるので、図3より、B会議の優先度別評価基準値は8とされる。C会議に対して設定されている優先度は7であるので、図3より、C会議の優先度別評価基準値は4とされる。
【0030】
図4は、評価値の計算に用いられる遅刻状態に対応する基準値と、早退状態に対応する基準値の例を示している。この例の場合、遅刻した場合の基準値は7とされ、早退した場合の基準値は5とされる。即ち、遅刻による影響度が早退による影響度より大きいとされている。
【0031】
図5(A)に示すような重複パターンの評価値は、1120(=8(B会議優先度別評価基準値)×7(遅刻状態基準値)×10分(状態時間)+4(C会議優先度別評価基準値)×7(遅刻状態基準値)×20分(状態時間))となる。
【0032】
図5(B)に示すような重複パターンの評価値は、1360(=8(B会議優先度別評価基準値)×7(遅刻状態基準値)×10分(状態時間)+8(B会議優先度別評価基準値)×5(早退状態基準値)×20分(状態時間))となる。
【0033】
図5(C)に示すような重複パターンの評価値は、860(=6(A会議優先度別評価基準値)×5(早退状態基準値)×10分(状態時間)+4(C会議優先度別評価基準値)×7(遅刻状態基準値)×20分(状態時間))となる。
【0034】
図5(D)に示すような重複パターンの評価値は、1100(=6(A会議優先度別評価基準値)×5(早退状態基準値)×10分(状態時間)+8(B会議優先度別評価基準値)×5(早退状態基準値)×20分(状態時間))となる。
【0035】
従って、図5(C)の重複パターンのとき、評価値が860となり、最も小さくなる。より小さい評価値の重複パターンほど優れているとされる。図3に示すように、この例では、優先度別評価基準値は、優先度が高いほど大きい値が設定されており、図4に示すように、状態別評価基準値は、遅刻の方が、早退より大きい値が設定されている。従って、優先度の低い事象からスケジュールの変更を行う重複パターンの方が、評価値は小さくなる。また、同一事象については、遅刻状態よりも早退状態を含む重複パターンの方が、評価値の合計が小さくなる。
【0036】
重複パターン別の評価値計算が終了すると、次に、図2のフローチャートのステップS5に進み、ステップS4において計算された各重複パターン毎の評価値を、評価値の小さい順にソートする。
【0037】
次に、ステップS6において、サーバ1は、重複パターンをその評価値の良い(小さい)順に、調整案として携帯電話機3の表示部3aに表示するための調整案データを作成し、インターネット5を介して携帯電話機3に送信する。サーバ1より送信されてきたこの調整案データを受信した携帯電話機3は、受信した調整案データに基づいて、評価値の良い(小さい)重複パターンから順に、表示部3aに表示する。
【0038】
図5に示した重複パターンの例では、図5(C)の重複パターン、図5(D)の重複パターン、図5(A)の重複パターン、図5(B)の重複パターンの順で表示されることになる。
【0039】
次に、ユーザによって携帯電話機3のボタン3bが操作され、次に行うべき処理が指示されると、ステップS7において、携帯電話機3の図示せぬ制御部により、ユーザによって指示された処理が判定される。
【0040】
その結果、次の調整案を表示するよう指示されたと判定された場合、ステップS8に進み、携帯電話機3の制御部は、次に評価値が小さい重複パターンを表示部3aに表示させる。その後、ステップS7に戻り、ステップS7以降の処理が繰り返し実行される。一方、優先度を変更するよう指示されたと判定された場合、ステップS9に進み、ユーザは引き続き、ボタン3bを操作して、優先度を変更すべき会議を選択し、その会議の新たな優先度を入力する。携帯電話機3は、ユーザによって選択された会議に対して、ユーザによって入力された新たな優先度を設定し、インターネット5を介してサーバ1に送信する。その後、ステップS4に戻り、ステップS4以降の処理が繰り返し実行される。また、調整案を受理するよう指示されたと判定された場合、ステップS10に進み、携帯電話機3の制御部は、表示部3aに表示されている調整案としての重複パターンが確定されたことを示すデータを、インターネット5を介してサーバ1に送信する。サーバ1は、携帯電話機3からインターネット5を介して送信されてきたこのデータを受信すると、図示せぬ記憶装置に記憶されているスケジュールデータを、確定された重複パターンに従って更新する。即ち、この例の場合、図5(C)の重複パターンに従って、A会議の終了時刻が10分だけ早くされ、C会議の開始時刻が20分だけ遅くされる。
【0041】
結局、A会議は、開始時刻が10時0分、終了時刻が14時0分となる。B会議の開始時刻及び終了時刻はそのまま変更されず、開始時刻が14時0分、終了時刻が16時0分となる。そして、C会議は、開始時刻が16時0分となり、終了時刻が18時0分となる。
【0042】
図6は、A会議及びC会議のスケジュールデータが既に入力され、サーバ1の記憶装置に記憶されている状態で、B会議のスケジュールデータが入力されたとき、サーバ1によって各重複パターン毎の評価値が計算され、携帯電話機3の表示部3aに表示される調整案表示選択画面の例を示している。図6の調整案表示選択画面には、事象名(いまの場合、B会議)と、事象の実施予定日(いまの場合、2002年7月25日)と、最初の調整案と、選択可能な次に行うべき処理を示す選択項目「2案」、「受理」、「優先↑」、「優先↓」が表示される。
【0043】
最初の調停案(1案)は、この例の場合、図5(C)の重複パターンに対応しており、文字列「−am−−14−−16」は、時刻を表している。次の行の左側の「○」はA会議を表している。中央の「■」は、B会議を表している。右側の「○」は、C会議を表している。A会議を表す「○」の右側に表示された「1」は、A会議を終了時刻より10分前に早退することを示している。C会議を表す「○」の左側の2は、C会議に20分だけ遅刻して出席することを表している。
【0044】
選択項目「2案」は、次の調整案の表示を指示するためのものである。選択項目「受理」は、表示された調整案の受理を指示するためのものである。選択項目「優先↑」は、いまスケジュールデータが入力されたB会議の優先度を上げることを指示するためのものである。選択項目「優先↓」は、いまスケジュールデータが入力されたB会議の優先度を下げることを指示するためのものである。
【0045】
ユーザによりボタン3bが操作され、「2案」が選択されると、携帯電話機3の表示部3aには次の調整案(次に評価値が小さい重複パターン)が表示される。ユーザによりボタン3bが操作され、「受理」が選択されると、表示部3aに表示されている調整案が確定され、図示せぬ記憶部に記憶される。また、確定された調整案を示すスケジュールデータがインターネット5を介してサーバ1に送信される。このスケジュールデータを受信したサーバ1は、このスケジュールデータを記憶装置に記憶させる。
【0046】
図7は、サーバ1の図示せぬ記憶装置に記憶されるスケジュールデータの構成例を示している。同図に示すように、スケジュールデータは、スケジュールを識別するためのスケジュールIDと、スケジュール名称(事象の名称)、スケジュール優先度(事象の優先度)、実施日、実施場所、参加ユーザID、開始時刻、終了時刻、遅刻可能時間(単位は分)、早退可能時間(単位は分)により構成されている。遅刻可能時間は、所定の最低出席時間を満たせば遅刻してもよいとされる時間であり、早退可能時間は、所定の最低出席時間を満たせば早退してもよいとされる時間(早退した時刻から事象の終了時刻までの時間)である。遅刻可能時間及び早退可能時間は、予め設定しておいてもよいし、ユーザが入力し、設定するようにしてもよい。
【0047】
図1に示した実施の形態においては、サーバ1が、スケジュールデータに基づいて、各重複パターン毎の評価値を計算するようにしたが、携帯電話機3の制御部が、ユーザによってボタン3bが操作され、入力されたスケジュールデータを図示せぬ記憶部に記憶させ、記憶部に記憶されたスケジュールデータに基づいて、重複パターンを求め、各重複パターンの評価値を計算し、評価値の小さい重複パターンから順に表示部3aに調整案として表示するようにすることもできる。その場合、表示部3aに表示される画面は、図6に示した調整案表示選択画面と同様の画面でよい。
【0048】
ユーザによって携帯電話機3のボタン3bが操作され、表示部3aに表示された調整案表示選択画面の選択項目「2案」が選択されると、携帯電話機3の図示せぬ制御部の制御により、次に評価値が小さい調整案が表示部3aに表示される。一方、ユーザによって携帯電話機3のボタン3bが操作され、表示部3aに表示された調整案表示選択画面の選択項目「受理」が選択されると、携帯電話機3の制御部の制御により、表示部3aに表示されている調整案が確定され、この調整案に基づいて、記憶部に記憶されているスケジュールデータが更新される。
【0049】
また、ユーザによって携帯電話機3のボタン3bが操作され、表示部3aに表示された調整案表示選択画面の選択項目「優先↑」が選択されると、携帯電話機3の制御部の制御により、表示部3aに表示されている調整案のB会議の優先度が上げられ、スケジュールデータが更新される。その後、各重複パターンの評価値が再計算され、評価値の小さい重複パターンから順に表示部3aに表示されることになる。また、ユーザによって携帯電話機3のボタン3bが操作され、表示部3aに表示された調整案表示選択画面の選択項目「優先↓」が選択されると、携帯電話機3の制御部の制御により、表示部3aに表示されている調整案のB会議の優先度が下げられ、スケジュールデータが更新される。その後、各重複パターンの評価値が再計算され、評価値の小さい重複パターンから順に表示部3aに表示されることになる。
【0050】
以上説明したように、個人の会議等のスケジュールを設定する場合に、どうしても外せない会議の時間帯が、他の会議の時間帯と一部または全部において重複したとき、各会議の優先度、遅刻又は早退の影響度を加味した、定量的な評価値を算出することにより、ユーザが全ての会議について遜色のない参加が可能なように、即ち、最も悪影響が小さくなるように、スケジュールを調整することができる。
【0051】
また、上述したような処理を実行するプログラムは、CD−ROM(compact disc read only memory)、DVD(digital versatile disc)、FD(floppy disk)、メモリカード等の様々な記録媒体に記録して提供することができる。そして、そのプログラムは、コンピュータの動作を制御し、プログラム制御されたそのコンピュータが上記プログラムにより指令される所定の処理を実行する。
【0052】
なお、上記実施の形態においては、本発明を会議等のスケジュール調整に適用する場合について説明したが、他の全ての事象のスケジュール調整にも適用することができる。
【0053】
また、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは言うまでもない。
【0054】
また、上記各実施の形態において用いた具体的な数値は例であって、これに限定されるものではない。
【0055】
【発明の効果】
以上の如く、本発明に係るスケジュール調整装置およびスケジュール調整方法、並びにスケジュール調整プログラムによれば、スケジュールを表すスケジュールデータとユーザを識別するためのユーザIDを入力し、入力されたスケジュールデータとユーザIDを関連づけて所定の記憶装置に記憶させ、記憶装置に記憶されたスケジュールデータから、入力されたユーザIDと指定された日付を検索キーにして所定のものを検索し、検索結果として得られたスケジュールデータの所定のものの各事象に対して、優先度を設定し、各事象毎に、開始時刻から終了時刻までの時間帯が、少なくとも一部分において、他の事象の開始時刻から終了時刻までの時間帯と重複する重複時間を検出し、重複時間を含む各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する仕方の組み合わせ毎に、重複時間に対応して、重複時間分だけ開始時刻または終了時刻の少なくともいずれか一方が変更された事象の優先度と、その事象に含まれる重複時間とを乗算して各事象の評価値を算出し、各事象の評価値の和から各組み合わせ毎の評価値を算出し、この各組み合わせ毎の評価値に基づいて、スケジュールの調整案を示す調整案データを生成し、生成された調整案データを出力し、調整案データの所定のものに対応する組み合わせに対応して、各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更するようにしたので、各事象の優先度と、重複時間から求めた定量的な評価基準に基づいて、悪影響ができるだけ小さくなるように、各事象のスケジュールを調整することができる。
また、開始時刻が第1の状態時間だけ変更される場合、および終了時刻が第2の状態時間だけ変更される場合のそれぞれに対して所定の基準値が定義され、重複時間を含む各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する仕方の組み合わせ毎に、重複時間分だけ開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方が変更された事象の優先度と、その事象に含まれる第1の状態時間および第2の状態時間と、対応する基準値とがそれぞれ乗算されて各事象の評価値が算出されるようにすれば、各事象の優先度と、重複時間と、遅刻又は早退の影響度から求めた定量的な評価基準に基づいて、悪影響ができるだけ小さくなるように、各事象のスケジュールを調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を応用したスケジュール調整システムの一実施の形態の構成例を示す図である。
【図2】図1の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】優先度別評価基準値の例を示す図である。
【図4】状態別評価基準値の例を示す図である。
【図5】重複パターン及び重複パターン毎の評価値の算出結果を示す図である。
【図6】携帯電話機の表示部に表示された調整案表示選択画面を示す図である。
【図7】サーバの記憶装置に記憶されているスケジュールデータの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 サーバ
2 クライアント
3 携帯電話機
3a 表示部
3b ボタン
3c アンテナ
4 F/W
5 インターネット
6 LAN
Claims (8)
- 複数の事象の開始時刻と終了時刻とからなるスケジュールを調整するスケジュール調整装置であって、
前記スケジュールを表すスケジュールデータとユーザを識別するためのユーザIDを入力する入力手段と、
前記入力手段によって入力された前記スケジュールデータと前記ユーザIDを関連づけて所定の記憶装置に記憶させる処理手段と、
前記記憶装置に記憶された前記スケジュールデータから、前記入力手段によって入力された前記ユーザIDと指示された日付を検索キーにして所定のものを検索する検索手段と、
前記検索手段による検索結果として得られた前記スケジュールデータの所定のものの各事象に対して、優先度を設定する優先度設定手段と、
各事象毎に、開始時刻から終了時刻までの時間帯が、少なくとも一部分において、他の事象の開始時刻から終了時刻までの時間帯と重複する重複時間を検出する検出手段と、
前記重複時間を含む各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する仕方の組み合わせ毎に、前記重複時間に対応して、前記重複時間分だけ開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方が変更された事象の優先度と、その事象に含まれる重複時間とを乗算して各事象の評価値を算出し、各事象の評価値の和から各組み合わせ毎の評価値を算出し、この各組み合わせ毎の評価値に基づいて、前記スケジュールの調整案を示す調整案データを生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された前記調整案データを出力する出力手段と、
前記調整案データの所定のものに対応する前記組み合わせに対応して、各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する変更手段と
を備えることを特徴とするスケジュール調整装置。 - 前記生成手段は、開始時刻が第1の状態時間だけ変更される場合、および終了時刻が第2の状態時間だけ変更される場合のそれぞれに対して所定の基準値を定義し、
前記重複時間を含む各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する仕方の組み合わせ毎に、前記重複時間分だけ開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方が変更された事象の優先度と、その事象に含まれる前記第1の状態時間および前記第2の状態時間と、対応する前記基準値とをそれぞれ乗算して各事象の評価値を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載のスケジュール調整装置。 - 携帯端末から送信されてきた複数の事象の開始時刻と終了時刻とからなるスケジュールを調整し、調整結果を前記携帯端末に送信するサーバとからなるスケジュール調整システムであって、
前記携帯端末は、
前記スケジュールを表すスケジュールデータとユーザIDを入力する入力手段と、
前記入力手段によって入力された前記スケジュールデータと前記ユーザIDを前記サーバに送信する第1の送信手段と、
前記サーバより送信されてきた前記スケジュールの調整案を示す調整案データを受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段によって受信された前記調整案データに基づいて、評価値の大きさの順に各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方が変更されたスケジュールを表示する表示手段と
を備え、
前記サーバは、
前記携帯端末から送信されてきた前記スケジュールデータと前記ユーザIDを受信する 第2の受信手段と、
前記第2の受信手段によって受信された前記スケジュールデータと前記ユーザIDを関連づけて所定の記憶装置に記憶させる処理手段と、
前記記憶装置に記憶された前記スケジュールデータから、前記ユーザIDと指定された日付を検索キーにして所定のものを検索する検索手段と、
前記検索手段による検索結果として得られた前記スケジュールデータの所定のものの各事象に対して、優先度を設定する優先度設定手段と、
各事象毎に、開始時刻から終了時刻までの時間帯が、少なくとも一部分において、他の事象の開始時刻から終了時刻までの時間帯と重複する重複時間を検出する検出手段と、
前記重複時間を含む各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する仕方の組み合わせ毎に、前記重複時間に対応して、前記重複時間分だけ開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方が変更された事象の優先度と、その事象に含まれる重複時間とを乗算して各事象の評価値を算出し、各事象の評価値の和から各組み合わせ毎の評価値を算出し、この各組み合わせ毎の評価値に基づいて、前記評価値の大きさの順に前記組み合わせを並べ替える並べ替え手段と、
前記並べ替え手段によって並び替えられた前記組み合わせに基づいて前記スケジュールの調整案を示す調整案データを生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された前記調整案データを前記携帯端末に送信する第2の送信手段と、
前記調整案データの所定のものに対応する前記組み合わせに対応して、各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する変更手段と
を備えることを特徴とするスケジュール調整システム。 - 前記生成手段は、開始時刻が第1の状態時間だけ変更される場合、および終了時刻が第2の状態時間だけ変更される場合のそれぞれに対して所定の基準値を定義し、
前記重複時間を含む各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する仕方の組み合わせ毎に、前記重複時間分だけ開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方が変更された事象の優先度と、その事象に含まれる第1の状態時間および第2の状態時間と、対応する前記基準値とをそれぞれ乗算して各事象の評価値を算出する
ことを特徴とする請求項3に記載のスケジュール調整システム。 - 複数の事象の開始時刻と終了時刻とからなるスケジュールを調整するスケジュール調整装置におけるスケジュール調整方法であって、
前記スケジュールを表すスケジュールデータとユーザを識別するためのユーザIDを入力する入力ステップと、
前記入力ステップにおいて入力された前記スケジュールデータと前記ユーザIDを関連づけて所定の記憶装置に記憶させる処理ステップと、
前記記憶装置に記憶された前記スケジュールデータから、前記入力ステップにおいて入力された前記ユーザIDと指定された日付を検索キーにして所定のものを検索する検索ステップと、
前記検索ステップにおける検索結果として得られた前記スケジュールデータの所定のものの各事象に対して、優先度を設定する優先度設定ステップと、
各事象毎に、開始時刻から終了時刻までの時間帯が、少なくとも一部分において、他の事象の開始時刻から終了時刻までの時間帯と重複する重複時間を検出する検出ステップと、
前記重複時間を含む各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する仕方の組み合わせ毎に、前記重複時間に対応して、前記重複時間分だけ開始時刻または終了時刻の少なくともいずれか一方が変更された事象の優先度と、その事象に含まれる重複時間とを乗算して各事象の評価値を算出し、各事象の評価値の和から各組み合わせ毎の評価値を算出し、この各組み合わせ毎の評価値に基づいて、前記スケジュールの調整案 を示す調整案データを生成する生成ステップと、
前記生成ステップにおいて生成された前記調整案データを出力する出力ステップと、
調整案データの所定のものに対応する組み合わせに対応して、各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する変更ステップと
を備えることを特徴とするスケジュール調整方法。 - 前記生成ステップにおいては、開始時刻が第1の状態時間だけ変更される場合、および終了時刻が第2の状態時間だけ変更される場合のそれぞれに対して所定の基準値が定義され、
前記重複時間を含む各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する仕方の組み合わせ毎に、前記重複時間分だけ開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方が変更された事象の優先度と、その事象に含まれる前記第1の状態時間および前記第2の状態時間と、対応する前記基準値とがそれぞれ乗算されて各事象の評価値が算出される
ことを特徴とする請求項5に記載のスケジュール調整方法。 - 複数の事象の開始時刻と終了時刻とからなるスケジュールを調整するスケジュール調整方法をコンピュータに実行させるスケジュール調整プログラムであって、
前記スケジュールを表すスケジュールデータとユーザを識別するためのユーザIDを入力する入力ステップと、
前記入力ステップにおいて入力された前記スケジュールデータと前記ユーザIDを関連づけて所定の記憶装置に記憶させる処理ステップと、
前記記憶装置に記憶された前記スケジュールデータから、前記入力ステップにおいて入力された前記ユーザIDと指定された日付を検索キーにして所定のものを検索する検索ステップと、
前記検索ステップにおける検索結果として得られた前記スケジュールデータの所定のものの各事象に対して、優先度を設定する優先度設定ステップと、
各事象毎に、開始時刻から終了時刻までの時間帯が、少なくとも一部分において、他の事象の開始時刻から終了時刻までの時間帯と重複する重複時間を検出する検出ステップと、
前記重複時間を含む各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する仕方の組み合わせ毎に、前記重複時間に対応して、前記重複時間分だけ開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方が変更された事象の優先度と、その事象に含まれる重複時間とを乗算して各事象の評価値を算出し、各事象の評価値の和から各組み合わせ毎の評価値を算出し、この各組み合わせ毎の評価値に基づいて、前記スケジュールの調整案を示す調整案データを生成する生成手段と、
前記生成ステップにおいて生成された前記調整案データを出力する出力ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするスケジュール調整プログラム。 - 前記生成ステップにおいては、開始時刻が第1の状態時間だけ変更される場合、および終了時刻が第2の状態時間だけ変更される場合のそれぞれに対して所定の基準値が定義され、
前記重複時間を含む各事象の開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方を変更する仕方の組み合わせ毎に、前記重複時間分だけ開始時刻および終了時刻の少なくともいずれか一方が変更された事象の優先度と、その事象に含まれる前記第1の状態時間および前記第2の状態時間と、対応する前記基準値とがそれぞれ乗算されて各事象の評価値が算出される
ことを特徴とする請求項7に記載のスケジュール調整プログラム。
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