JP3860217B2 - 電池駆動式の電気装置を制御する方法及びその電源装置 - Google Patents
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Description
本発明は、一般的に再充電可能な電池から給電される電気装置に係わり、更に詳細には電源並びに電気装置の運転および可変電流電源による電池充電方法に関する。
背景技術
セルラ電話機の様な電気器具では、電池が典型的に、その器具への電源である。例えば電話機の電気は、電話機を充電器と呼ばれる外部電源に接続して充電される。典型的に、この充電工程は電話機内に搭載されたソフトウェアで制御される。
本発明による構造及び方法は電流制御方法を定電流源から、新しい製品で必要とされる時間と共に変化する電流源に拡張される。すなわち、従来型定電流源は、製造するのが高価であるので、製造コストを下げるため新製品は、時間と共に変化する電流を供給する非常に廉価な充電器を含む。本発明は、可変電流での電話機の電池充電と操作を制御するために新たな方法を用いる。この方法は、可変電源を用いた電池充電と電源供給の両方に対して統一された電流制御式を開発している。変化時間周期が提案されていて平均出力電流を平滑化する。
以前は、セルラ電話機用の充電器は、定電流源を提供していた。電話機の電気は、充電器を直接、電話機にいかなる電流制御をも介さずに接続して充電することが出来た。電流を電話機に供給する際は、式はデューティサイクル(duty cycle)を計算するために使用さたが、これは定期的な時間周期Tに対するONにスイッチされている充電電流(Icharge)のパーセンテージである。従って電流(Iphone)の時間周期に対する平均量は、提案された電話機電流に等しい。
duty-cycle=(Iphone/Icharge)xT・・・・・・・・・・・・・(1)
定電流源に対してIchargeは一定であるので、Iphoneは電話機電力レベルに対応して一定である。デューティサイクルは、従って各電力レベルで一定である。標準充電器は、単純なAC/DCアダプタであり、これは電話機を電話機のシステム接続器を介して直接壁のコンセントに接続する。標準充電器は、フィルタ処理されず、また安定化されていない出力電流を従来型変圧器と全波整流素子を用いて110V(または220V)交流電流(AC)を6V直流電流(DC)に変換して提供する。標準充電器の出力電流量は、時間およびその負荷に掛かる電圧に依存して変化する。一般的に、この出力電流は、120Hz(または100Hz)の0から1.5A強度の全波で、平均値が約700mAである。この場合、充電器の負荷電圧が典型的に電池電圧である。負荷電圧が低くなればなるほど、出力電流は高くなる。またその逆も言える。
米国特許第5,539,298号は、ACアダプタと電池パックとに接続されるコンピュータシステムを開示している。ACアダプタが存在しない場合、コンピュータは電池から給電され、ACアダプタが存在する場合、AC電源は、コンピュータへ給電するとともに電池を充電する。充電電池は、パルス化され、そのパルスのピークレベルは、コンピュータの電源が入れられているか、または切られているかに依存する。しかしながら、このシステムの欠点は、時間と共に変化する電流源に適用できない事である。
時間と共に変化する電流源を用いて電池に充電する場合、電話機の電気は、単位充電電流を駆動するだけでは充電できない。入力充電電流は、連続的に測定されなければならない。従って、定電流源を用いる従来式電池充電方法は、もはや適切ではなく、好ましい充電電流を全ての期間に渡って発生するための新たな方法が必要である。
課題を解決すべき手段
本発明によれば、定電流源と同様に時間と共に変化する電流源を制御することの出来る統一された電池充電方法が提案されている。定電流源で使用された充電方法とは異なり、時間と共に変化する電流源の入力電流は、充電工程の間連続的にチェックされなければならない。電池を充電したり電話機電源に給電するための電流出力量は、入力電流測定値に基づいて異なるデューティサイクルを選択することで異なる希望の値にセット出来る。好適な出力電流計算を改善するために、異なる電源(Iinput)と種々の希望する電流(Iout-des)に対して統一された計算式が提案されており、これは、予め定められた関係に基づいて行われる。この方法の特長は、電話機への電流を制御するための計算方法が電流源が一定であっても、時間と共に変化しても関係なく正確であることである。電話機の電気に充電する場合、Iout-desは、電池に充電するために必要な電流量である。電話機電源を供給する場合は、Iout-desは、電話機を異なる動作モードで動作させるのに必要な電流量である。定電源を使用する場合、Iinputは、外部電源からの一定値である。時間と共に変化する電源を使用する場合、Iinputは、変化するので常に測定されなければならない。全ての状況の組み合わせに対して、種々の希望の出力電流が時間周期内のデューティ割合を変更する事で得られる。
本発明の別の特徴として、より滑らかな電流平均値を得るために調整可能時間周期が提案されており、これは充電効率を改善する。例えば、入力電流が希望する電流よりかなり高い場合、デューティ割合は、電流が短いパルスで供給されるように、かなり小さくされなければならない。デューティ割合は、充電電流(Iinput)が通常時間周期Tに対してONに切り替えられている割合であるから、短いパルスは、充電電流がOFFに切り替えられている長い時間間隔を作り出す。
この様な間欠的充電工程は、滑らかでないので望ましくない。時間と共に変化する電流源に対して、望ましい出力電流と入力電流との間の差も時間と共に変化する。固定時間周期が使用されている場合、その差が大きくなればなるほど平均結果は、悪くなる。従って、時間周期tは、IinputとIout-desとの間の差に基づいて修正することが出来る。この差が0未満の場合(すなわちIinput<Iout-des)、時間周期は△Iがその符号を変えるまで拡張し続ける。
例として示す実施例に於いて、本発明に基づく方法は、(a)電流源からの入力電流(Iinput)を測定し、(b)望ましい出力電流(Iout-des)を予め定められた動作パラメータに基づいて選択し、(c)IinputおよびIout-desに基づいてデューティサイクルを決定し、(d)このデューティサイクルに基づいて電気装置へ電源(Ioutput)を供給することを含む。ステップ(b)は、Iout-desを電池充電動作に基づいて選択することにより実施され、ステップ(d)は、電源を電池に充電するために供給することにより実施される。デューティサイクルは、デューティ割合と時間周期との積である。この点に関して、ステップ(c)は、デューティ割合を時間周期全体に渡って変化させることにより実施される。これに代わるプロセスとして時間周期は、(Iinput−Iout-des)の関数であり、ステップ(c)は、時間周期を変化させることにより実施される。
ステップ(b)は、電池が充電を必要としているかを判定し、そうであるならばIout-desを電池充電電流(Ibattery)として設定することにより実施される。この点に関して、電池が充電を必要としていない場合は、ステップ(b)は、Iout-desを装置動作電流(Idevice)として設定することにより実施される。
本発明に基づく別の例として示す実施例には、電池給電式電気装置用電源装置が具備されている。この電源装置は、定電流源および時間と共に変化する電流源の1つに結合可能である。この電源装置は、これは電流源からの入力電流(Iinput)を監視するA/D変換器、予め定められた動作パラメータに対応する必要な出力電流(Iout-des)を格納するためのメモリ、およびIinputとIout-desとに基づいてデューティ割合を決定するための制御装置を含み、この制御装置は、入力電流(Iinput)を電気装置に駆動するスイッチをデューティサイクルに基づいて制御する。電源装置は、更に電流源が取り外された際に電気装置に給電するように電気装置に結合された再充電可能電池を含むことも可能である。
電源装置は、更に制御装置と通信する充電装置を含むことも可能であり、この制御装置は、予め定められたパラメータの1つに基づいて、電池へ充電するための充電回路を閉じる。この予め定められたパラメータは、好適に少なくとも1つの充電モードと装置運転モードとを含む。この点に関して、この装置が充電モードの時、制御装置はIout-desを電池充電電流(Ibattery)にセットし、この装置が装置運転モードの時、制御装置はIout-desを装置運転電流(Idevice)にセットする。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明に基づく電源装置を図示するブロック図である。
図2は、電源装置のマイクロプロセッサで実行される処理手順を図示するフローチャートである。
図3は、横軸を時間に取ったIinputとIout-desを示す電流制御グラフである。
図4は、Iinput>>Iout-desの場合の平均出力電流を示すグラフである。
図5A−5Cは、可変時間周期を用いた電流制御を図示するグラフである。
図6は、本発明に基づく状態機械図である。
発明の好適な実施の形態
図1は、本発明に基づく電源装置構造を図示するブロック図である。電源装置10は、充電器12を含み、これは壁コンセントの様なAC電源に接続されている。入力電流Ichは、スイッチ14に向かって流れ、このスイッチは、マイクロプロセッサ16からの信号ICTRLに基づいて開閉される。マイクロプロセッサは、スイッチ14を本発明の制御アルゴリズムに基づき充電回路18経由で制御する。マイクロプロセッサ16は、EEPROMにアクセスするが、これは電話機の充電および運転パラメータ用に必要な出力電流(Iout-des)を格納している。このEEPROMは、下記の表に基づく、その他の変数をも格納している。
【表】
電池20は、電源装置が充電モードでスイッチ14が閉じられている時に電池に充電するための入力電流Ibatteryを受信する。
本発明に基づく構成で実行されるアルゴリズムを図2を参照して説明する。説明のため、電子機器としてセルラ電話機が記述されているが、本発明は、その他の電子機器にも適用可能であり、本発明は、セルラ電話機に制限されることを意図してはいない。
充電器が電話機(電池を具備)に接続された時、充電サイクルが開始される。充電機能は、電話機がONで完全サービス中もOFFの時もいずれの場合も実行できる。充電電流は、充電サイクル中に充電スイッチICTRLを制御することにより常に変調されている。電話機または電池に供給される電流量は、異なる運転モード及び電池電圧に依存する。
充電器接続は、ステップS101で充電電流をセンスすることにより検出される。この電流は、毎秒ICTRLをONに切り替え、充電器から充電回路を通して流れる電流出力を読みとることでセンスされる。充電器は、平均電流値が充電電流閾値レベルよりも高い場合に検出される(ステップS102)。
充電器が検出されると、充電アルゴリズムがステップS103で起動される。先に説明したように、定電流源で使用される従来型充電方法とは異なり、時間と共に変化する電流源の入力電流は、充電工程中、連続的にチェックされなければならない(ステップS104)。続いて入力電流IchargeがステップS105でIinputに平均化される。すなわち、充電電流は、ICTRLがONの問読みとられなければならない。また標準AC/DC充電器からの電流出力は、120HZ全波である。1つの標準急速充電器を考えると、ここには4700μFキャパシタが存在し、これは、ICTRLが変化する毎に長い遷移時間を作り出しており、電流は、5秒毎にICTRLを50ミリ秒の間、ONにセットした後、8ミリ秒の間に10サンプル採取して測定される。新たな電流読み取り値は、10サンプルの平均値である。続いてIinputが計算され、これは新たな電流読み取り値と従前のIinputにそれぞれ重み1/32および31/32を掛けて加算したフィルタ平均を用いて行われる。
次にステップS106に於いて電池が充電を必要としているか否かが判定される。必要な場合(S106でYES)、マイクロプロセッサは、ステップS107へ進む。不要の場合(ステップS106でNO)、マイクロプロセッサは、S108へ進む。ステップS107及びS108に於いて、電池を充電したり、または電話機を操作するのに必要な電流は、それぞれ必要な出力電流Iout-desとして動作モードに基づいてセットされる。電池を充電したり、または電話機電源に供給する電流出力量は、入力電流測定値(図3参照)に基づいて異なるデューティ割合を選択してマイクロプロセッサによって必要な値としてセットされる。異なる電源(Iinput)および種々の要求電流(Iout-des)に対する統一式は、次のように与えられる:
Iout-des=Iinput×デューティ割合・・・・・・(2)
デューティサイクル=デューティ割合×T・・・・・・(3)
ここでTは、平均電流Iout-desを求めるための時間周期である。先に説明したように統一式の長所は、使用される電流源の種類が一定または時間と共に変化の何れであっても、式(2)が常に共通の計算方法として使用出来る点である。電話機の電気に充電する時Iout-desは、電池に充電するために必要な電流量であり、また電話機電源を供給する時は、Iout-desは種々の運転モードで消費される電話機電流を補償するための電流量である。定電源を使用する際、Iinputは、外部電源からの一定値である。時間と共に変化する電源を使用する場合、Iinputは変化するので、常時、測定されなければならない。全ての組み合わせ状況に対して、デューティ割合を時間周期の中で変更することにより、種々の出力電流が実測される。図3は、電池充電及び電話機電源供給の両方に対して式(2)および(3)を使用した電流制御を図示する。指定された出力電流Iout-desに対して入力電流Iinputが下がると、デューティ割合が増加することに注意される。
ステップS109に於いて、デューティサイクルは、式(2)および(3)に基づきIinputおよびIout-desに従って、次のように計算される:
デューティサイクル=(Iout−des/Iinput)×T・・・・・・(4)
続いてデューティサイクルがICTRLスイッチをONまたはOFF制御するために出力され、電力(Ioutput)が決定されたデューティサイクル基づいて電気装置に供給される。
マイクロプロセッサの計算負荷を下げるために、デューティサイクルを事前に計算してEEPROMのテーブル内に格納していても構わない。マイクロプロセッサは、対応するテーブルにアクセスし、入力電流Iinput及び要求出力電流Iout-desに基づいてデューティサイクルを選定する。
IinputがIout-desより低い場合、デューティサイクルは、100%にセットされる。特殊な場合として、送信機がONで電池電圧が5.3V以上の時、ICTRLは、時間周期の残り部分は低にセットされ電話機が内部的に過熱されるのを防止する。
デューティサイクルがONの間、電池電圧を測定するために短いICTRL低パルスが存在する。ICTRLがOFFの間(tp−(デューティサイクル))充電器接続を検出するために短いICTRL高パルスが存在する。調整可能な時間周期Tを用いることでより、滑らかな電流平均値が得られる。入力電流が時間と共に変化するため、出力電流と入力電流との差も時間と共に変化する。固定時間周期が使用される場合、その差が大きくなればなるほど、平均値結果は貧弱となる(図4参照)。
tを電流を平均化するために使用される可変時間周期とすると、式(3)の中のデューティサイクルは、従って、デューティサイクル=デューティ割合×tとなる。この式の中で、時間周期tは、IinputとIout-desとの間の差に基づいて修正される。一般的にtは、△Iの関数として表現でき、
t=f(ΔI)=f(Iinput−Iout-des)・・・・・・(5)で表わされる。
△Iが増加する時、時問周期Tは短くなり、その逆も言える。△Iがゼロ未満(Iinput<Iout-des)の時、時間周期は△Iが符号を変えるまで拡張し続ける。
図5A−5Cは、式(5)で計算された可変時間周期を用いて滑らかに平均化された出力電流を示す。
図6は、本発明に基づくアルゴリズム用の状態機械図である。電話機が電池または外部電源のいずれかで給電されているとき、充電アルゴリズムは、開始状態に入り、アルゴリズムに関連する全てのパラメータが初期化される。10分間開始タイマが起動され、電話機が電池温度を得られるようになる。電話機は、充電器接続の一定したチェックを開始し、電話機に給電している電源の型式を識別する。充電器が検出されない場合には、電話機は電池駆動になり、アルゴリズムは「携帯」状態に移り、その電話機には充電は行なわれず、携帯型受話器として動作する状態になる。
充電器が検出されると常に、充電が開始され状態は、携帯状態から待機状態に変化される。待機状態は、充電アルゴリズムの分析状態である。待機状態中、マイクロプロセッサは、全ての充電要求をチェックし、電池が安全な状況で充電されることを保証する。この要求は、(1)開始タイマが完了した事、(2)送信機がOffであること、(3)電話機がシステムにアクセスしたりまたはチャンネルを走査していないこと、(4)電池温度が充電に適した範囲内であること、(5)電池電圧が”第一満了”レベル以下であることを含む。全ての要求が満たされると、アルゴリズムは、充電状態に切り替えられる。それ以外の場合、アルゴリズムは待機状態に留まり電池を維持する。充電の前に電池電圧が”第一満了”レベル以上と検出されると、アルゴリズムは、直接、充電完了状態に入り満了状態の電池が過充電されることを防止する。
充電状態に於いて、電池は、電源装置からの充電電流で充電される。充電中、いくつかの要求、例えば送信機の状態、電池温度および電話機運転モードが常に監視される。これらの要求のどれか1つが許容範囲外のレベルに達すると、アルゴリズムは待機状態に戻る。それ以外の場合、電池は電池満了状態に達するまで連続して充電される。電池が満了充電に達した事を判定するために4つの条件を使用している。(1)マイナスデルタV検出、(2)ピーク電圧検出、(3)最大電池電圧、(4)安全タイマ限界である。これらの条件のいずれか1つが整合すると、充電状態は終了される。アルゴリズムは続いて充電完了状態に切り替えられ、電池満了状態が宣言される。
充電完了状態に於いて、アルゴリズムは、充電電流を変調して電池を満了充電された状態に維持する。クリックアウト(clock-out)機能により電池が短時間の後に再充電されることが防止される。待機状態でチェックされた要求は、再び充電完了状態の中でも検査される。電圧が待機モード中に待機再充電レベル以下に低下すると、アルゴリズムは、充電状態に戻り電池を再充電する。電池電圧が会話モード中に会話再充電レベルまで低下すると、アルゴリズムは、待機状態に戻り続いて送信機がOffの時は充電状態に戻る。
充電処理工程中に3秒間充電器が検出されない場合は、アルゴリズムは、携帯状態に戻り充電工程を廃棄する。
充電器を電話機に接続することで電話機の電源を投入した時または充電器を接続した状態で電話機の電源を切った時、充電単一モードに入る。充電単一モードでは、トランシーバ装置は、Offでキーパッドは無効となる。電池充電工程のみが起動中の機能である。充電制御ソフトウェアは、正常及び充電単一モードの両方に対して設計された統一機能である。
充電器と接続する時、電話機は<END>キーを押すことにより正常モードと充電単一モードとの間を切り替えることが出来る。モード遷移の間、充電工程は現在の動作モードから別のモードへ滑らかに移動する。充電工程を継続するために、いくつかの充電状態が予約されている。電話機が動作モード切替のためにリセットされる時、充電サイクルは開始されない。この設計は、電話機がソフトウェアで再始動(暖機開始またはリブート)される様な状況にも適用可能である。充電電流は時間と共に変化するため、電池を充電したり、または電話機に給電するために必要な電流は同様に常に変調されなければならない。この変調は、調整時間周期の割合であるデューティサイクルを時間周期全体に渡っての平均電流が必要な充電電流と等しくなるように生成する。このデューティサイクルは、その値が充電電流量および要求電流のみならず、その他の多くのパラメータ、例えば充電状態、電池電圧、送信機ON/OFF及びその電源レベル並びに背景光ON/OFF選択に依存する変数である。この点に関して、
デューティサイクル=(Iout-des/Iinput)×Tp・・・・・・(6)
ここでTpは、調整時間周期(5秒)、Ichargeは、充電器からの平均化された充電電流、Iout-desは、電池を充電するため、または電話機電流を供給するために必要な電流である。
電池に充電する場合、デューティサイクルは、Iinput及び電池充電電流Ibatteryの関数である。
デューティサイクル=(Ibattery/Iinput)×Tp・・・・・・(7)
電話機電流を供給する場合、デューティサイクルは、Iinputと電話機電流Iphoneの関数である。10%の追加のデューティサイクルが用意されていて、これは充電効率を考慮したものである。例えば、
デューティサイクル=(Iphone/Iinput)×Tp×100%・・・・・・(8)
背景光がONの場合、デューティサイクルは、背景光電流Ibacklightで補償される。そして、
デューティサイクル=(Ibattery+Ibacklight/Iinput)×Tp・・・・・・(9)
または
デューティサイクル=(Iphone+Ibattery/Iinput)×Tp×110%・・(10)
送信機がONで電池電圧が5.3V以上の場合、または電話機がシステムにアクセス中であるか、またはチャンネルを走査中で電池電圧が4.5V以上の場合、デューティサイクルは、ゼロにセットされる。送信機がONで電池電圧が4.5V以下の場合、デューティサイクルは、式(7)を用いて計算される。CHARGING状態に於いて、もしもAWAIT状態でチェックされた全ての充電要求が満たされている場合、充電電流は、電池満了状態が判定されるまで電池に供給される。電池内にはサーミスタが組み込まれていないので、電池満了検出は電圧の読み取りのみによる。平均化された電圧VMEANが計算され新たな電圧読み取り値と前回値と比較することにより、毎分チェックされる。充電曲線が増加する場合、最大読み取り値VMEANMAXが新たな読み取り値VMEANで更新される。それ以外の場合、VMEANMAXが電池満了レベルを超えたときに電池満了判定が行なわれる。
電池が満了状態であるかを判定するため、以下に示す方法が使用される。
(1)マイナスデルタV検出
電池電圧、VMEANが最大読み取り値VMEANMAXよりA/D読み取り値で2つ分(約28mVに相当)、連続した2周期の間小さい場合、電池は満了状態に充電されている。
(2)ピーク電圧検出
電池電圧、VMEANが10分間最大読み取り値VMEANMAX以下の場合、充電は完了する。
(3)最大電圧制限
電池電圧VMEANが電池電圧の最大レベルに達するか、または超えた場合、充電は停止する。
(4)安全タイプ制限
最大充電時間に達すると、充電は終了される。このタイマは、電池が実際に充電されると起動される。
標準充電器に於いても、充電電流の変化は、電池電圧の変動の原因となる。この電圧は、A/D変換器を直接読み取ることでは測定できない。電圧測定は、ICTRLがOFFの間、5秒毎に行われる。電圧は、ICTRLを100ミリ秒問OFFにセットした後サンプリングされ、新たな平均電圧は、新たなサンプル値と前回平均電圧との平均値である。
サーミスタを組み込むことなく、電池温度は、発振器サーミスタから提供される電話機内部温度が参照される。実際の電池温度は、サーミスタでは正確には測定できないので、これは充電工程中、電話機周囲温度の参考として使用される。温度が指定された範囲外の場合、電池は充電されない。温度は、1秒間に1度チェックされ、新たな温度読み取り値と前回平均温度値とをそれぞれ重み1/8及び7/8とを付けて加算するフィルタ平均を用いて平均化される。温度制限値は、全充電工程に対して要求される。
発明の効果
本発明によれば、電流源が一定であろうが、または時間と共に変化しようが、それには関係なく電気装置を運転したり装置内電池に充電するための電源装置並びに方法が提供されている。従って上記の時間と共に変化する電流を供給する標準充電器の様な廉価な充電器を組み込めるので、全体製造コストが削減できる。更に、電流を平均化するための調整可能時間周期を用いることでより、滑らかな電流平均が実現でき、従ってより効率的な充電が実現できる。
Claims (12)
- 電池給電式の電気装置への、外部電源からの電流供給を制御する方法であって、電流源は、定電流源又は時間と共に変化する電流源であり、
(a)電流源からの入力電流Iinputを測定する測定ステップと、
(b)要求出力電流Iout-desを予め定められた運転パラメータに基づいて選択する選択ステップと、
(c)Iinput及びIout-desに基づいてデューティサイクルを決定する決定ステップと、
(d)このデューティサイクルに基づいて電力Ioutputを前記電気装置に供給する供給ステップと、
を有することを特徴とする方法。 - 前記選択ステップでは、電池充電動作に基づいてIout-desを選択し、前記供給ステップでは、前記電気装置の電池に充電するための電力を供給することを特徴とする請求項1に記載の方法。
- デューティサイクルは、デューティ割合と時間周期との積であり、前記決定ステップは、デューティ割合を時間周期全体に渡って変化させることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- デューティサイクルは、デューティ割合と時間周期との積であり、時間周期は、(Iinput−Iout-des)の関数であり、前記決定ステップは、時間周期を変化させることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記供給ステップは、前記電気装置の電池が充電を必要としているか否かを判定することによって実施され、前記電池が充電を必要とする場合、Iout-desを電池充電電流Ibatteryに設定することを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記電池が充電を必要としない場合、選択ステップは、Iout-desを装置動作電流Ideviceに設定することを特徴とする請求項5に記載の方法。
- 電池給電式の電気装置用の電源装置であって、定電流源又は時間と共に変化する電流源に結合可能であり、
前記電流源から前記電気装置への入力電流Iinputを監視するA/D変換器と、
前記電気装置の予め定められた運転パラメータに対応する要求出力電流Iout-desを格納するためのメモリ(EEPROM)と、
前記A/D変換器および前記メモリと通信する制御装置と、
を含む電源装置であって、
前記制御装置は、前記運転パラメータに基づいてIout-desを選択し、IinputとIout-desとに基づいてデューティ割合を決定し、デューティサイクルに基づいて電気装置への入力電流Iinputを導くことを特徴とする電源装置。 - 前記電気装置に結合され、前記電流源が取り外された時に前記電気装置に電源を供給するための再充電可能電池を更に含むことを特徴とする請求項7に記載の電源装置。
- 前記制御装置と通信する充電スイッチを更に含み、前記制御装置は、前記運転パラメータの1つに基づいて前記電池に充電するために前記充電スイッチを閉路することを特徴とする請求項8に記載の電源装置。
- 前記運転パラメータは、少なくとも1つの充電モードと装置運転モードとを含むことを特徴とする請求項7に記載の電源装置。
- 前記電気装置が前記充電モードにある時、前記制御装置は、Iout-desを電池充電電流Ibatteryにセットすることを特徴とする請求項10に記載の電源装置。
- 前記電気装置が前記装置運転モードにある時、前記制御装置は、Iout-desを装置運転電流Ideviceにセットすることを特徴とする請求項10に記載の電源装置。
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