JP3860194B2 - 溶融ドレン確認装置 - Google Patents

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Description

本発明は、容器内に収納されたナトリウム、リチウム、鉛ビスマス等の対象物を加熱して溶融させることにより容器外にドレンする場合に、この対象物の溶融を検出するとともに、溶融した対象物のドレンが完了して容器内が空になったことを検出する溶融ドレン確認装置に関する。
高速増殖炉等の原子力プラントにおいては、原子炉等を冷却すべく冷却材循環システムが構築されている。このシステムには、低融点で熱伝達性が良好な素材、例えばナトリウム、リチウム、鉛ビスマス等の金属が冷却材として利用されることが多い。このシステムやこのシステムを開発するための試験設備では、ダンプタンクなどの加熱装置付の容器が備えられ、この容器内に低融点金属、例えばナトリウムが固体状態で一時収納され、必要に応じて加熱装置を作動させることにより当該ナトリウムを溶融させるとともに、容器の下方に設けられたドレン弁を開放してこの溶融したナトリウムを容器外にドレンすることにより上記循環システムや試験設備の試験ループ中に液化ナトリウム(液体金属)を投入することがなされている。
このドレン弁の開閉のタイミングは、上記容器に設けられた各種検出部等を有する確認装置からの信号に基づいて実行されており、例えば、従来、容器内に設けられた熱電対によって容器内のナトリウム温度を測定し、この測定温度がナトリウムの融点を超える場合にドレン弁を開放ないしはその開放を指示するように構成されるとともに、容器内に固定的に取り付けられたレベル計やドレン配管に設けられた電磁流量計に基づいて容器内のナトリウムが全てドレンされたか否かを判別し、ナトリウムが全て排出されたと判定した場合にドレン弁を閉塞ないしはその閉塞を指示するように構成されていた。
また、このように液体ナトリウムのドレン完了を確認するための確認装置として、例えば、液体金属内に一部が没するように配置された案内スリーブと、この案内スリーブ内に収容されこのスリーブ内を液位に応じて上下移動する浮子と、案内スリーブの上端に接続され案内スリーブの内部にガスを流入させるための配管と、案内スリーブ上端に設けられたレーザ光発受信器とを備え、上記配管から流入させたガスによって上記案内スリーブ内に充満している液体金属の蒸気を排除しつつ、レーザ光発受信器より発信したレーザ光を浮子の上面で反射させて受信し、液体金属の液位を測定するレベル計が提案されている(特許文献1)。このレベル計によれば、液体金属の液位を測定することができるため、液体金属のドレン完了を確認することができるという利点がある。
特公平4−15406号公報
しかしながら、上記温度計および電磁流量計による確認装置や上記特許文献1に記載のレベル計による確認装置では、当該装置を容器やドレン配管などに固定的に取り付けなければならず、このため当該装置を取り付けるための取付座を容器や配管に設けるなど構成が複雑化するばかりか、その取付作業も煩雑なものとなるとともに、別途特別に加工しなければならないためコスト増を招くという不都合があった。
しかも、上記確認装置が容器や配管毎に固定的に取り付けられているために、この容器や配管の交換の度に確認装置の付け替えも強いられ、その度に装置が適正に作動するか否かを確認しなければならないという煩雑な作業が必要になる。この場合、付け替える容器や配管について予め別の確認装置を装着するとしても、確認装置を複数製作しなければならず、さらなるコスト増を招くことになる。
本発明は、上記の事情に鑑み、容器に対して簡易に設置可能で、簡単な構成で信頼性の高い溶融ドレン確認装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る溶融ドレン確認装置は、容器内に収納された対象物の溶融を検出するとともに、この溶融した対象物の容器外へのドレン完了を検出する溶融ドレン確認装置であって、接触することにより上記対象物を検出する接触検出部が上部に設けられるとともに、重心を下部に設定することにより立直ないしは略立直姿勢を保ち、対象物よりも比重の重い材質を用いて構成されることにより上記対象物の溶融に伴って当該対象物内に沈降するように構成されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、上記対象物に接触していることを検出する接触検出部が上部に設けられるとともに、重心を下部に設定することにより立直ないしは略立直姿勢を保ち、対象物よりも比重の重い材質を用いて構成されることにより上記対象物の溶融に伴って当該対象物内に沈降するように構成されているので、この装置を固体状態で容器内に収納されている対象物上に載置させるだけでその後の加熱による対象物の溶融およびドレンの完了を確実かつ的確に検出することができる。
すなわち、この装置は上部に接触検出部が設けられているので、対象物上に載置された装置の接触検出部が対象物を検出していない場合には、当然のことながらこの上部に設けられた接触検出部と対象物とが接触していないことになり、従って対象物が溶融しておらず、或いは対象物の溶融が十分でないことを判別することができる。しかも、この装置は立直ないしは略立直姿勢を保つように構成されているため、対象物が溶融していないにも拘わらずこの装置が倒伏して上部に設けられた接触検出部と対象物とが接触するという不測の事態も確実に回避される。そして、この装置は対象物の溶融に伴って当該対象物内に沈降するように構成されているので、対象物が溶融して装置が対象物内を沈降していくと上部に設けられた接触検出部も対象物内に浸漬されることとなり、この接触検出部によって対象物との接触が検出されることにより対象物の溶融を確実に検出することができる。この対象物の溶融を検出した場合或いは溶融検出後の所定時間経過したあとに、例えばドレンが開始され、このドレンが開始されると容器内の対象物の液位が順次下がっていき、容器底部にまで沈降した装置の接触検出部高さよりも液位が低くなった場合に、当該接触検出部がOFFにされることによりドレンの完了を確実に検出することができる。
従って、この発明によれば、容器内に収納された対象物上に載置するだけで簡易に設置可能であり、簡単な構成で信頼性高く対象物の溶融および溶融対象物のドレンの完了を検出することができる。
この装置の具体的構成は特に限定されるものではなく、重心が下部に位置するように構成された基台のみから構成されるものであってもよいが、例えば重心が下部に位置するように構成された基台と、この基台から上方に延びる支柱とをさらに備え、この支柱の所定高さ位置に上記接触検出部が取り付けられているのが好ましい(請求項2)。
このように構成すれば、いわゆる起きあがりこぼしと同様の簡単な原理によって、載置状態および沈降状態のいずれの場合でも確実に装置を立直ないしは略立直姿勢に保つように構成することができる。しかも、支柱に接触検出部が取り付けられるので、この接触検出部の取り付け高さを比較的任意に設定することができ、対象物の溶融およびドレン完了の検出の観点から好適な高さ位置に接触検出部を設けることができる。
上記接触検出部に加えて、上記対象物の温度を検出する温度検出部をさらに備えるようにすれば(請求項3)、対象物の溶融をより一層確実かつ適正に検出することができる。
すなわち、この温度検出部によって対象物の融点ないしはこの融点を超える温度を検出した後に接触検出部によって対象物との接触を検出した場合に当該対象物の溶融を判断することにすれば、乱れを排して一層確実かつ適正に対象物の溶融を検出することができる。
上記接触検出部は、所定の高さ位置に単一のものを設けるものであってもよいが、上記接触検出部は、互いに異なる高さ位置に複数個設けられているのが好ましい(請求項4)。
このように構成すれば、複数個の接触検出部による検出信号に基づいて対象物の溶融をより一層確実かつ適正に検出することができるとともに、ドレンによる容器内の対象物の液位変化をドレン完了まで段階的に検出することができる。
上記基台の具体的構成は特に限定されるものではなく、例えば上記基台は、上記対象物よりも比重の大きい素材から構成されることによって上記対象物の溶融に伴って当該対象物内に沈降するように構成することができる(請求項5)。
この発明に係る溶融ドレン確認装置によれば、固体状態で容器内に収納されている対象物上にこの装置を載置させるという簡易な作業で容器に対して装置を設置することができ、接触検出部からの検出結果に応じて対象物の溶融およびドレンの完了を確実かつ的確に検出することができるという利点がある。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。当実施形態では、溶融ドレン確認装置を、高速増殖炉等の原子力プラントの試験設備であって、低融点金属が循環する試験設備に用いられる加熱装置付の容器(例えばダンプタンク)に適用する場合について説明するが、この装置は、対象物の溶融、およびこの対象物の容器外へのドレン確認のために用いられるものであり、高速増殖炉等の原子力プラントの冷却系に配設される加熱装置付の容器等、対象物が固体状態で収納されている加熱装置付の容器に広く適用可能である。
図1は、加熱装置付の容器に溶融ドレン確認装置をセットした状態で示す概略断面図であり、図2および図3は、同装置の側面図および正面図である。まず、加熱装置付の容器について説明する。なお、図1は容器に対する溶融ドレン確認装置の大きさの比率が実際の比率よりも大きく描かれている。
容器1は、ドレン注入弁2(以下、「ドレン弁2」という)を介して試験設備の低融点金属を循環させる試験ループに接続されている。容器1は、図1に示すように、内部を気密状態に保つことが可能な容器本体部3と、この容器本体部3の周囲に配設され容器本体部3に対して熱を供給するヒータ部4とを備え、このヒータ部4を作動させることにより容器本体部3の内部に収納された固体状態の低融点金属M(例えばリチウム、ナトリウム、鉛ビスマス等)を溶融させるものとなされている。
容器本体部3には、その天壁部31に作業用のハンドホール34が貫設されるとともに、その側壁部32に視認用の覗き窓部35が貫設されている。これらのハンドホール34および覗き窓部35の周縁部には、鍔付筒状突出部36,37がその先端縁がヒータ部4よりも外側に突出した状態で設けられ、各開口部が蓋体38,39によって気密状態に閉塞されている。覗き窓部35に対応して設けられた蓋体39には、覗き窓用の開口部39aが設けられているとともに、この開口部を閉塞する透明板(図示せず)が設けられ、この開口部39aの周縁部と透明板との間に後述するケーブル6および熱電対55用の貫通孔が設けられ、ケーブル6等を挿通させた状態でシール処理がなされいている。なお、この貫通孔は開口部39aの周縁部と透明板との間に設けるのではなく、蓋体39に開口部39aと別個に設けられるものであってもよい。この場合でも容器本体部3の内部の気密性を確保するためにシール処理がなされる。
容器本体部3の底壁部33には、その略中央部に導通孔33aが設けられ、この導通孔33aにドレン配管21が接続されている。このドレン配管21は、容器本体部3に収納される液体金属Mの注入、排出経路を構成しており、その所定部分にドレン弁2が介装されている。このドレン弁2は当実施形態では図示しないコントロールユニットによって開閉駆動されるものとなっている。
図1は容器本体部3内に金属Mが固体状態で収納されている態様を示しており、この金属M上に溶融ドレン確認装置5が載置された状態を示している。
溶融ドレン確認装置5は、容器本体部3内に収納されている固体状態の金属Mの溶融を検出するとともに、この溶融した液体金属Mをドレン配管21を介してドレンした場合にこのドレンが完了して容器本体部3内が空になったことを検出するためのものであり、この検出信号をケーブル6を介して外部に設置されたコントローラ(図示せず)に送信するものとなされている。溶融ドレン確認装置5は、図2および図3に示すように、半球状の基台51と、この基台51の上面略中央から上方に突出する支柱52と、支柱52の異なる高さ位置にそれぞれ取り付けられた複数個(図例では2個)の接触センサ53,54と、基台51の上面から下方に向かって垂下し先端部を感温部55aとする熱電対55とを備え、いわゆる起きあがりこぼしと同様の原理により、立直ないしは略立直姿勢を保つように構成されるとともに、金属Mの溶融に伴って当該金属M内に沈降するように構成される。
具体的には、基台51は、金属Mに対して比重の重い材質であって、当該金属Mよりも融点の高い材質(例えばリチウムに対するステンレス鋼など)によって、上面が略平坦な半球状体として形成されている。このように基台51は、ステンレス鋼等の比較的比重の重い材質を用いているので、金属Mの溶融が開始された時点から溶融した金属M内に確認装置5がスムーズに沈降するように構成されている。また、この基台51は、下部の略中央部に錘(図示せず)が埋設されており、これにより重心が下部に位置するように設計されている。従って、この基台51を水平面に載置した場合には上面が略水平となるように構成されている。この基台51の大きさは特に限定するものではないが、容器1の内部に収納可能な大きさに設計される。当実施形態では、この基台51の径が約60mm程度に設定されている。
基台51の上面の熱電対55の配索経路上には、熱電対55を保持する保持部59が設けられている。この保持部59は、基台51の上面に立設され基端部に熱電対挿通孔を有するボルト軸56と、このボルト軸56に螺合されるナット57と、このナット57の上方においてボルト軸56に螺合されナット57の緩み防止のために設けられたナット58とを備え、熱電対55をボルト軸56の熱伝対挿通孔に通した状態でナット57を螺合することによりナット57の下面と基台51の上面との間で熱電対55を挟着させるものとなされている。
支柱52は、接触センサ53,54を支持するためのものである。この支柱52は、金属Mに対して比重の重い材質であって、当該金属Mよりも融点の高い材質、好ましくは基台51と同一の材質によって円柱状に形成されている。また、この支柱52は複数のパーツ52a,52b(支柱上下半部)に分割可能に構成され、これらのパーツによって基台51と下部接触センサ54および下部接触センサ54と上部接触センサ53とを連結している。従って、このパーツの長さを変更することにより基台51に対する各接触センサ53,54の支持位置を変更することができる。なお、支柱52の各パーツ52a,52bと接触センサ53,54との接合については後述する。
この支柱52の長さや太さ等は、確認装置5の全体の重心が下部に位置する状態であれば、特に限定されるものではなく、確認装置5の倒伏を防止する観点から適宜設定される。当実施形態では、支柱52はその全長が基台51の径と略同等の長さに設定されている。
そして、この支柱52の先端部には上部接触センサ53が取り付けられているとともに略中間部に下部接触センサ54が取り付けられている。なお、この支柱52によって支持される上下の接触センサ53,54の基台51の最下点(最底部)に対する高さ位置は、容器1の深さやその容器1に収納される金属Mの深さに応じて適宜設定される。当実施形態では、容器1の深さ(例えば1000mm)に対して上部接触センサ53が5/100〜7/100程度(50〜70mm程度)に、下部接触センサ54が4/100〜5/100程度(40〜50mm程度)に設定され、確認装置5が容器1に収納される金属M内を沈降して容器本体部3の底壁部33に載置された状態で、上下の両接触センサ53,54が金属M内に浸るように設定されている。なお、上下部接触センサ53,54の支持位置は、熱電対55が設けられている場合にはドレン完了の確認を重視する観点から比較的低い位置、例えば基台51の最下点から容器1の深さに対して1/100〜20/100の範囲内に設定されるのが好ましい。
上下の接触センサ53,54は、各々公知の接触式レベル計であり、例えば電極式のレベル計等であってもよいが、ここでは静電容量式のレベル計が用いられている。すなわち、接触センサ53,54は、ともに、電極プローブ531,541と、この電極プローブ531,541の基端部を保持するとともに接地電極(図示せず)が配置された碍子532,542とを備え、電極プローブ531,541に測定対象物である金属が接触することにより電極プローブ531,541と接地電極との間の抵抗値および静電容量値の変化を捉えてON,OFF切り換えられるように構成されいてる。従って、接触センサ53,54は、電極プローブ531,541に対象物である金属が接触している場合には検出信号を出力する(ONに切り換えられる)ように構成されている。
これらの接触センサ53,54により検出された検出信号はケーブル6を介してコントローラ(図示せず)に出力するように構成されている。このケーブル6は、可撓性を有し、内部に所定本数の信号線が相互に電気的に絶縁された状態で配設された金属シース型のケーブルが用いられている。上下の接触センサ53,54に接続されたケーブル6は、相互に結束されるとともに、熱電対55とも結束され、上記蓋体39に設けられたケーブル用の貫通孔を通して容器1の外部に導出される。
一方、碍子532,542は、先端部に外方に突出するフランジ部532a,542aが設けられた円柱状体であり、陶器等の絶縁材料からなっている。上部接触センサ53の碍子532の下部には支柱52の径に略対応した嵌合孔(図示せず)が設けられ、この嵌合孔に支柱52の先端部が緊密状態に嵌合されることにより上部接触センサ53が支柱52に支持されている。また下部接触センサ54の碍子542の上下部にも支柱52の径に対応した嵌合孔(図示せず)が直線上に配置され、この嵌合孔に支柱上半部52bの下部、支柱下半部52aの先端部がそれぞれ緊密状態に嵌合されることにより下部接触センサ54が支柱52に支持されている。
熱電対55は、図示していないが、異種材質からなる一対の素線と、これらの素線を被覆する金属製のシース部と、上記素線とシース部との間に充填された電気絶縁層と、上記一対の素線の接点を含む感温部55aとを備えたシース型の熱電対であり、基台51を固体状態の金属上に載置した場合にこの測定対象物である金属に感温部55aが接触するように構成されている。この熱電対55は、保持部59によって基台51の上面に保持されるとともに、この保持部59から先端部側が基台51の上面に沿ってその外周に向かって延び、基台51の上面を外れた位置で下方に屈曲されることにより先端垂下状態に配索されている。そして、熱電対55の感温部55aは、基台51の底部に略対応する位置ないしはこの底部よりも若干下方に位置するように配置されている。従って、基台51を平坦な上面を有する金属M上に載置させた場合に感温部55aが金属Mに接触ないしは突き刺さった状態となる。
次に、この溶融ドレン確認装置5の使用方法およびその作用について図4ないし図8を用いて説明する。図4ないし図7は溶融ドレン確認装置の使用状況を示す説明図であり、図8は対象物である低融点金属の状態および各接触センサの作動状況等を示すタイムチャートである。
まず、図1および図4に示すように、容器1内に固体状態で収納されている金属M上に溶融ドレン確認装置5を載置する。このとき、同装置5の熱電対55はその先端部が比較的軟らかい金属Mに僅かに突き刺さった状態となっている。また、ケーブル6は相互に結束されるとともに熱電対55とも結束されて、覗き窓部35および蓋体39のケーブル用貫通孔を通して容器1の外部に引き出されている。この蓋体39のケーブル用貫通孔は所定のシール処理がなされ、容器1の内部の気密状態を保てるようになっている。
図8に示す時点t0で容器1のヒータ部4を作動させると、固体状態にある金属Mの温度が上昇する(時点t0〜時点t1)。この金属Mの温度が融点Tmに達した時点t1で、金属Mが溶融(溶解)し始める。なお、この金属Mの温度は熱電対55を通じて検出されている。
そして、この金属Mの全体が溶融する時点t2までの間は容器1の内部には固体状態の金属Mと液体金属Mとが混在した状態となっており、金属Mの検出温度Tはほとんど上昇していない状態にある。この時点t1から時点t2までの間の所定時間における溶融ドレン確認装置5の状態を図5に示す。金属Mが一部液化(一部溶融)した状態では、溶融ドレン確認装置5は、基台51および支柱52を含めた全体の比重が金属Mよりも重いので、基台51から溶融した金属M内に徐々に沈降する。このとき、溶融ドレン確認装置5は、重心が下部に位置するように構成されているので、立直姿勢ないしは略立直姿勢を保ったまま金属M内に沈降していくことになる。
時点t2に達すると、容器1内に収納されている金属Mは、その全体が溶融し、再びその温度が上昇し始める。金属Mが全て溶融して液化した状態では、溶融ドレン確認装置5は、容器1の底壁部33に向かって沈降するとともに、まず下部接触センサ54が金属M内に浸漬し、続いて上部接触センサ53が金属M内に浸漬し、この結果、図6に示すように、溶融ドレン確認装置5が容器本体部3の底壁部33に載置された状態となるとともに、図8に示すように、両接触センサ53,54がONされて金属Mが検出される状態となっている。このように、熱電対55から検出された検出温度Tが金属Mの融点Tmを越え、上下両接触センサ53,54が金属Mに接触することによりONされて金属Mを検出することにより、金属Mが溶融したことを確実に検出することができる。なお、下部接触センサ54について、金属Mの全体が溶融する時点t2前にこの下部接触センサ54が金属Mに接触してONに切り換えられることも考えられるが、この場合でも上部接触センサ53の支持位置が適切な位置(溶融ドレン確認装置5が容器1の底まで沈降した状態で金属Mの液位から所定深さの位置)に設けられていれば、金属Mの全体の溶融を適切に検出することができる。
熱電対55および上下の接触センサ53,54からの検出信号は熱電対55およびケーブル6を通して容器1の外側に取り出され、コントローラに入力される。コントローラは、熱電対55から検出された検出温度Tが金属Mの融点Tmを越えたと判定し、かつ、上下両接触センサ53,54がONに切り換えられたと判定することにより、金属Mの全体が溶融したと判定してドレン弁2に対して開放信号を出力する。そして、ドレン弁2がこの開放信号を受けて、当該ドレン弁2を開放し、これによって容器1から液化した金属Mのドレンが開始され(時点t3)、試験ループに液体金属Mが順次投入されることになる。なお、ドレン弁2の開放するタイミングは、両接触センサ53,54がともにONされた時点から所定の時間経過後に実行されるように設定されている。
金属Mの容器1からのドレンが開始されると、容器1内の金属Mの液面は、図7に二点鎖線P1,P2で示すように、順次低下し、まず上部接触センサ53が金属Mの液面P1から露出し、続いて下部接触センサ54が液面P2から露出し、この結果、図7および図8に示すように、両接触センサ53,54がOFFに切り換えられることになる。そして、熱電対55からの検出温度Tが容器1内の雰囲気温度または容器温度Tfで略一定になった時点t4で、上記コントローラは、金属Mの容器1外へのドレンが完了したと判定して、この時点t4から一定時間経過後にドレン弁2を閉塞する。このように、上下両接触センサ53,54および熱電対55を利用して、金属Mの容器外へのドレン完了を確実かつ的確に検出することができ、金属Mを溶融して適正に試験ループに投入することができる。
そして、容器1外に金属Mのドレンが完了したら、ハンドホール34を通して容器1から溶融ドレン確認装置5を取り出して、一連の工程を終了する。なお、ドレン弁2およびドレン配管21を通じて容器1内に金属Mが再び収納されるとともに固体状態で保管された後、当該金属をドレンする場合には、再び金属上に装置5を載置させて金属を容器1外にドレンする。
このように当実施形態の溶融ドレン確認装置5によれば、対象物である金属Mに接触していることを検出する接触センサ53,54が装置5の上部に設けられ、かつ、熱電対55が装置5の下部に設けられるとともに、この装置5の重心を下部に設定することにより立直ないしは略立直姿勢を保ち、金属Mの溶融(溶解)に伴って当該金属M内に沈降するように構成されているので、この装置5を固体状態で容器1内に収納されている金属M上に載置させるだけでその後の加熱による金属Mの溶融およびドレンの完了を確実かつ的確に検出することができる。
しかも、接触センサについて上下両接触センサ53,54が設けられるとともに、容器1内に収納されている金属Mの温度を検出する熱電対55が設けられるので、上下両接触センサ53,54からの検出信号だけでなく、熱電対55からの検出信号に基づいて金属Mの溶融を検出するので、金属Mが一部溶融された状態で上下両接触センサ53,54が金属M内に浸漬してONに切り換わった場合でも熱電対55からの検出温度が融点Tmを越えていない場合には金属Mが溶融したと判定せず、従ってより確実且つ的確に金属Mの溶融を検出することができる。また、ドレン完了を検出する場合でも、上下両接触センサ53,54からの検出信号に加えて、熱電対55からの検出信号に基づいて金属Mの容器1外へのドレン完了を検出するので、より確実かつ的確に上記ドレン完了を検出することができる。
なお、以上に説明した溶融ドレン確認装置5は、本発明に係る装置の一実施形態であって、装置の具体的構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であり、変形例を以下に説明する。
(1)上記実施形態では、接触センサ53,54について同一種のセンサが用いられているが、これらの接触センサについて異なる種類のセンサを用いるものとしてもよい。
(2)上記実施形態では、基台は半球状の基台51が用いられているが、この基台51の形状は特に限定されるものではなく、半楕円球状や円錐状のものであってもよい。また、基台51の底部にその中心から放射状に導通溝を設ければ、例えば溶融ドレン確認装置5が容器本体部3の導通孔33a上に沈降した場合でも金属Mのドレン経路を確実に確保することができ、金属Mの容器1外へのドレンを確実に実行することができる。
さらに、溶融ドレン確認装置5の重心が基台51の下部略中央部に錘を埋設しなくても充分に下にあり、略直立姿勢を保つことができる場合は、当該錘を省略することができる。
(3)なお、上記実施形態のように、上記コントローラによってドレン弁2を自動開閉するのではなく、所定の場合に、例えばLEDやブザー等の報知手段を作動させて作業者にドレン弁2の開閉を促すように構成してもよい。
(4)上記実施形態では、金属Mのドレン完了後、再び容器1内に金属を導入する場合には、作業者が溶融ドレン確認装置5を引き上げ、容器1内に導入した金属が固化してからこの装置5を再び金属上に載置するようにしているが、例えば溶融ドレン確認装置5を吊下させてドレン完了後にこの装置5を引き上げるための巻取装置を設け、再び導入した金属が固化してからこの巻取装置によって溶融ドレン確認装置5を金属上に載置させるように構成してもよい。このように構成すれば、溶融ドレン確認装置5の引き上げを自動化することができ、使い勝手のよいものとなる。
本発明に係る溶融ドレン確認装置の一実施形態を容器内に収納した状態で示す概略断面図である。 同装置の側面図である。 同装置の正面図である。 同装置の設置初期状態を示す説明図である。 同装置の沈降過程を示す説明図である。 同装置が容器内に収納された金属内に沈降した状態で示す説明図である。 金属のドレン過程における同装置を示す説明図である。 対象物である低融点金属の状態および各接触センサの作動状況等を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 容器
2 ドレン弁
3 容器本体部
4 ヒータ部
5 溶融ドレン確認装置
6 ケーブル
52 支柱
53 上部接触センサ(接触検出部)
54 下部接触センサ(接触検出部)
55 熱電対(温度検出部)

Claims (5)

  1. 容器内に収納された対象物の溶融を検出するとともに、この溶融した対象物の容器外へのドレン完了を検出する溶融ドレン確認装置であって、
    接触することにより上記対象物を検出する接触検出部が上部に設けられるとともに、重心を下部に設定することにより立直ないしは略立直姿勢を保ち、対象物よりも比重の重い材質を用いて構成されることにより上記対象物の溶融に伴って当該対象物内に沈降するように構成されていることを特徴とする溶融ドレン確認装置。
  2. 重心が下部に位置するように構成された基台と、この基台から上方に延びる支柱とをさらに備え、この支柱の所定高さ位置に上記接触検出部が取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の溶融ドレン確認装置。
  3. 上記対象物の温度を検出する温度検出部をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の溶融ドレン確認装置。
  4. 上記接触検出部は、互いに異なる高さ位置に複数個設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の溶融ドレン確認装置。
  5. 上記基台は、上記対象物よりも比重の大きい素材から構成されていることを特徴とする請求項2記載の溶融ドレン確認装置。
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