JP3859399B2 - カラーフィルタを備えた液晶表示パネル用基板の製造方法 - Google Patents

カラーフィルタを備えた液晶表示パネル用基板の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカラー表示の液晶表示パネルに使用されるカラーフィルタを備えた液晶表示パネル用基板の製造方法に関し、特に、混色の防止を図ったカラーフィルタを備えた液晶表示パネル用基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示パネル用のカラーフィルタの製造方法には、種々のものがある。例えば、顔料分散法、印刷法、染色法、電着法及びインクジェット法である。この中でも、インクジェット法は、赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)のカラーフィルタを同時に形成することができるため、工程が少ないこと及び材料の使用量が少ないこと等の利点がある。
【0003】
インクジェット法を採用したカラーフィルタの製造方法は、例えば特開平8−166507号公報及び特開平9−230123号公報に記載されている。特開平8−166507号公報に記載された従来の製造方法においては、ブラックマトリクス形成用のレジストに撥インク性をもたせている。以下、このような従来の製造方法を第1の従来例という。また、特開平9−230123号公報に記載された従来の製造方法においては、ガラス基板の表面に親インク処理を施し、ブラックマトリクスの表面に撥インク処理を施している。以下、このような従来の製造方法を第2の従来例という。
【0004】
図14(a)及び(b)は第1の従来例に係るカラーフィルタの製造方法を工程順に示す断面図である。
【0005】
第1の従来例においては、図14(a)に示すように、先ず、ガラス基板71上にCr膜又はMoTa膜等の金属膜を形成する。次いで、金属膜上に感光性Si化合物を含有するレジスト膜を形成する。その後、レジスト膜に露光及び現像を施すことにより、レジスト膜を所定形状にパターニングし、レジストパターン73を形成する。続いて、レジストパターン73をマスクとして金属膜をエッチングすることにより、ブラックマトリクス72を形成する。次に、インクジェット法により、ブラックマトリクス72及びレジストパターン73により区画された領域内に、Rインク74、Gインク75、及びBインク76の染料系インク又は顔料系インクを吐出する。
【0006】
その後、全体をプリベークすることにより、インク内の溶剤を蒸発させる。これにより、図14(b)に示すように、ブラックマトリクス72と同等の高さのRカラーフィルタ74a、Gカラーフィルタ75a及びBカラーフィルタ76aが形成される。続いて、レジストパターン73を剥離する。
【0007】
このような第1の従来例によれば、インクの吐出時に撥インク性を有するレジストパターン73が存在しているので、隣り合うカラーフィルタ間での混色が低減される。
【0008】
図15(a)及び(b)は第2の従来例に係るカラーフィルタの製造方法を工程順に示す断面図である。
【0009】
第2の従来例においては、図15(a)に示すように、先ず、ガラス基板81上に親インク膜87を形成する。次いで、親インク膜87上に所定形状のブラックマトリクス82を形成する。次に、全面に撥インク処理を施した後、ブラックマトリクス82により区画された領域内の撥インク処理部を除去することにより、ブラックマトリクス82の表面のみに撥インク処理部88を残存させる。続いて、インクジェット法により、ブラックマトリクス82により区画された領域内に、Rインク84、Gインク85及びBインク86の染料系インク又は顔料系インクを吐出する。
【0010】
その後、全体をプリベークすることにより、インク内の溶剤を蒸発させる。これにより、図15(b)に示すように、ブラックマトリクス82と同等の高さのRカラーフィルタ84a、Gカラーフィルタ85a及びBカラーフィルタ86aが形成される。
【0011】
このような第2の従来例によれば、ブラックマトリクス82の表面に撥インク処理が施されて撥インク処理部88が形成されているので、隣り合うカラーフィルタ間の混色が低減される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の第1の従来例によれば、それまでの撥インク処理等が施されていないものと比較すれば混色が低減されているが、ブラックマトリクス等からなりカラーフィルタが形成される領域を区画する隔壁の高さが十分ではないため、混色は十分には防止されていないという問題点がある。
【0013】
具体的には、ブラックマトリクスを構成する金属膜の厚さは0.1μm程度であり、レジストパターンを構成するレジスト膜の厚さは、厚くても3μm程度である。レジスト膜の厚さが3μmを超えるような場合には、膜厚むらによる露光不良が発生するため、金属膜のパターニングを正確に行うことができなくなる。従って、隔壁の厚さは、厚くても3.1μm程度となっている。
【0014】
また、第2の従来例においては、全面に撥インク処理をした後に、ブラックマトリクスにより区画された領域の撥インク処理部を除去する必要があるので、工程数が多いという問題点がある。更に、カラーフィルタを形成した後にもブラックマトリクスの表面には撥インク処理部が残存しているので、IPS方式の液晶表示パネルに適用する場合には、その上に設けられる配向膜をもはじいてしまう虞がある。
【0015】
更にまた、第1及び第2の従来例では、カラーフィルタの原料となるインクは主に水系の染料インクであるので、色の選択の幅が狭い。
【0016】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、工程数を増加させることなく隣り合うカラーフィルタ間での混色を防止することができるカラーフィルタを備えた液晶表示パネル用基板の製造方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るカラーフィルタを備えた液晶表示パネル用基板の製造方法は、透明基板上にフッ素系界面活性剤又はシラン系界面活性剤を含みブラックマトリクスとなる厚さが1乃至3μmの黒色樹脂膜を形成する工程と、前記黒色樹脂膜上にフッ素系界面活性剤又はシラン系界面活性剤を含む厚さが3乃至4μmのレジスト膜を形成する工程と、前記レジスト膜のカラーフィルタが設けられる位置に開口部を設けることによりレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンをマスクとして前記黒色樹脂膜をエッチングすることによりブラックマトリクスを形成する工程と、前記ブラックマトリクス位置における前記レジスト膜及び前記黒色樹脂膜を隔壁として区画された領域内にカラーフィルタをインクジェット法により被着させた後プリベークすることにより前記ブラックマトリクスと同じ高さに形成する工程と、前記レジストパターンを除去する工程と、を有することを特徴とする。
【0018】
本発明においては、前記黒色樹脂膜を形成する工程の前に前記透明基板に前記カラーフィルタの原料となるインクがなじみやすくなる親インク処理を施す工程を有してもよい。
【0019】
本発明に係る他のカラーフィルタを備えた液晶表示パネル用基板の製造方法は、透明基板上に薄膜トランジスタを形成する工程と、前記透明基板上に前記薄膜トランジスタを覆う平坦化膜を形成する工程と、前記平坦化膜上にフッ素系界面活性剤又はシラン系界面活性剤を含みブラックマトリクスとなる厚さが1乃至3μmの黒色樹脂膜を形成する工程と、前記黒色樹脂膜上にフッ素系界面活性剤又はシラン系界面活性剤を含む厚さが3乃至4μmのレジスト膜を形成する工程と、前記レジスト膜のカラーフィルタが設けられる位置に開口部を設けることによりレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンをマスクとして前記黒色樹脂膜をエッチングすることによりブラックマトリクスを形成する工程と、前記ブラックマトリクス位置における前記レジスト膜及び前記黒色樹脂膜を隔壁として区画された領域内にカラーフィルタをインクジェット法により被着させた後プリベークすることにより前記ブラックマトリクスと同じ高さに形成する工程と、前記レジストパターンを除去する工程と、を有することを特徴とする。
【0020】
本発明においては、前記黒色樹脂膜を形成する工程の前に前記平坦化膜に前記カラーフィルタの原料となるインクがなじみやすくなる親インク処理を施す工程を有してもよい。
【0022】
更に、前記カラーフィルタの原料として顔料系インクを使用することが好ましい。
【0023】
本発明においては、ブラックマトリクスにより区画された領域内にカラーフィルタをインクジェット法により形成する際に、ブラックマトリクス及びレジストパターンからなる高い隔壁が存在しているので、隣り合うカラーフィルタ間での混色が防止される。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例に係るカラーフィルタを備えた液晶表示パネル用基板の製造方法について、添付の図面を参照して具体的に説明する。図1(a)乃至(c)は本発明の第1の実施例に係るカラーフィルタを備えた液晶表示パネル用基板の製造方法を工程順に示す断面図であり、図2(a)乃至(c)は、同じく本発明の第1の実施例を示す図であって、図1(a)乃至(c)に示す工程の次工程を工程順に示す断面図であり、図3(a)乃至(c)は、同じく本発明の第1の実施例を示す図であって、図2(a)乃至(c)に示す工程の次工程を工程順に示す断面図である。
【0025】
第1の実施例においては、図1(a)に示すように、先ず、ガラス基板1上に黒色樹脂膜2を形成する。ガラス基板1は、例えば厚さが0.7又は1.1mmの無アルカリガラス基板であり、黒色樹脂膜2は、例えばフッ素系界面活性剤を含有するポリイミド系分散着色樹脂からなる。この樹脂には、赤色の顔料種、紫色の顔料種、青色の顔料種及び黄色の顔料種が分散されている。黒色樹脂膜2の膜厚は例えば1乃至3μm、その光学濃度(OD値)は例えば3以上、そのシート抵抗は例えば1010Ω/□以上、その粘度は例えば3乃至10cPである。また、フッ素系界面活性剤の添加量は、例えば0.1乃至0.5重量%である。フッ素系界面活性剤としては、例えば住友3M社製のFC−430及びFC−431が使用可能であるが、これらに限定されるものではない。また、フッ素系界面活性剤の替わりにシラン系界面活性剤を含有させてもよい。フッ素系界面活性剤及びシラン系界面活性剤は、撥インク性を有している。
【0026】
黒色樹脂膜2の膜厚が1μm未満であると、カラーフィルタ形成時の隔壁の高さが不足して混色が生じる虞がある。一方、その膜厚が3μmを超えると、後に形成されるレジスト膜の膜厚の均一性が損なわれてパターン精度が低下する虞がある。
【0027】
黒色樹脂膜2を形成した後、図1(b)に示すように、黒色樹脂膜2上にポジ型レジスト膜3を形成する。ポジ型レジスト膜3の膜厚は、例えば3乃至4μmである。ポジ型レジスト膜にも、黒色樹脂膜2に添加されているのと同様のフッ素系界面活性剤又はシラン系界面活性剤が添加されている。
【0028】
次に、図1(c)に示すように、ポジ型レジスト膜3に露光及び現像を施してパターニングすることにより、カラーフィルタが設けられる領域に開口部を有するレジストパターン3aを形成する。ポジ型レジスト膜3の現像液としては、例えばテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)系アルカリ現像液が使用可能である。
【0029】
その後、図2(a)に示すように、レジストパターン3aをマスクとして黒色樹脂膜2をエッチングすることにより、ブラックマトリクス2aを形成する。
【0030】
続いて、図2(b)及び(c)に示すように、インクジェット法により、ブラックマトリクス2a及びレジストパターン3aにより区画された領域内に、赤色インク4、緑色インク5及び青色インク6を吐出する。赤色インク4、緑色インク5及び青色インク6は、例えば粘度が3乃至10cPのアクリル系顔料分散インクである。
【0031】
次いで、全体をプリベークすることにより、インク4乃至6内の溶剤を蒸発させる。これにより、図3(a)に示すように、厚さが例えば1.0乃至1.5μm程度の赤色カラーフィルタ4a、緑色カラーフィルタ5a及び青色カラーフィルタ6aが形成される。これらの高さは、ブラックマトリクス2aのそれとほぼ同等である。
【0032】
次に、図3(b)に示すように、レジストパターン3aを剥離する。
【0033】
そして、図3(c)に示すように、全面に配向膜7を形成する。配向膜7は、例えばポリイミド系配向剤を含有し、その膜厚は、例えば300乃至600Åである。例えば、日産化学社製配向膜サンエバーシリーズ及びJSR社製オプトマーALシリーズが使用可能であるが、これに限定されるものではない。
【0034】
第1の実施例においては、インクジェット法により赤色インク4、緑色インク5及び青色インク6を吐出する際には、ブラックマトリクス2a及びレジストパターン3aからなる隔壁が存在している。この隔壁の高さは、例えば4乃至7μm程度であり、従来のものと比して30%以上も高い。また、ブラックマトリクス2a及びレジストパターン3a中に分散されているフッ素系界面活性剤は撥インク性を有している。
【0035】
従って、インクの吐出の際にその一部が飛散したとしても、飛沫が隣り合うカラーフィルタまで到達することはない。これにより、混色が防止される。
【0036】
なお、高い撥インク性を確保するため、ブラックマトリクス及びレジストパターンの水に対する接触角は100゜以上であることが好ましい。
【0037】
また、第1の実施例において、ガラス基板1上に黒色樹脂膜2を形成する前にガラス基板1に親インク処理を施してもよい。例えば、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)等をガラス基板1の表面に塗布するか、又はHMDSの蒸気をガラス基板1の表面に付着させればよい。
【0038】
次に、上述のような第1の実施例により製造されたカラーフィルタ基板を備えた液晶表示パネルについて説明する。図4は本発明の第1の実施例により製造されたカラーフィルタ基板を備えたTN(twisted nematic)方式の液晶表示パネルの構造を示す断面図であり、図5は、同じくTN方式の液晶表示パネルの構造を示す模式的平面図である。
【0039】
本発明の第1の実施例により製造されたカラーフィルタ基板を備えたTN方式の液晶表示パネルにおいては、第1及び第2の透明基板101及び102間に液晶層103が設けられている。以下、第1及び第2の透明基板101及び102の液晶層103側を内側、その反対側を外側という。第2の透明基板102は図1乃至3における基板1に該当する。液晶層103は、例えばフッ素系化合物を含有している。例えば、チッソ石油化学社製LIXONシリーズが使用可能であるが、これに限定されるものではない。
【0040】
ブラックマトリクス2a及びカラーフィルタ4a乃至6a並びに配向膜7が第2の透明基板102の内側表面上に設けられている。配向膜7の表面は、例えばビスコースレーヨン等の導電性合成繊維を使用してラビング処理されている。また、この液晶表示パネルはTN方式であるため、ブラックマトリクス2a並びにカラーフィルタ4a乃至6aと配向膜7との間には、透明共通電極104が設けられている。透明共通電極104は、例えばITO(Indium-tin-oxide)からなり、その膜厚は、例えば800乃至1500Å、そのシート抵抗は、例えば20乃至40Ω/□である。第2の透明基板102の外側表面上には偏光板105が設けられている。偏光板105は、例えばヨウ素系偏光フィルムからなり、例えば日東電工社製NPFシリーズ及び住友化学社製スミカランシリーズが使用可能であるが、これに限定されるものではない。なお、図4には、カラーフィルタとして赤色カラーフィルタ4aのみを示しているが、緑色カラーフィルタ5a及び青色カラーフィルタ6aは、他の領域(図示せず)に形成されている。
【0041】
一方、第1の透明基板101の内側表面には、格子状にゲート電極106が形成されており、ゲート電極106を覆うようにゲート絶縁膜107が形成されている。ゲート絶縁膜107は、例えばSiOx膜とSiNx膜との積層膜であり、その総膜厚は、例えば1000乃至2000Åである。ゲート絶縁膜107の内側表面上で各ゲート電極106に整合する位置には、半導体層108が形成されており、この半導体層108を挟むようにドレイン電極109及びソース電極110が形成されている。ゲート電極106、ドレイン電極109及びソース電極110は、例えば膜厚が1000乃至4000ÅのAl膜、Mo膜又はCr膜等である。半導体層108は、例えば膜厚が4000Å程度のアモルファスシリコン層であり、電界効果トランジスタのチャネルとして機能する。また、ゲート絶縁膜107の内側表面上には、ソース電極110に接続された画素電極111が形成されている。画素電極111は、例えば膜厚が600乃至1200ÅのITO膜からなる。
【0042】
そして、画素電極111上に配向膜112が形成されている。配向膜112は配向膜7と同様のものである。なお、配向膜112と半導体層108、ドレイン電極109及びソース電極110との間には、パッシベーション膜113が形成されている。パッシベーション膜113は、例えば膜厚が1000乃至2000ÅのSiNx膜である。第1の透明基板101の外側表面上には偏光板114が設けられている。偏光板114は偏光板105と同様のものである。また、第1の透明電極101の内側表面でシール材116の4隅に、例えば、銀粉末を含むエポキシ樹脂からなるトランスファ(図示せず)を形成している。更に、外側には引出し端子115が設けられている。
【0043】
第1及び第2の透明基板101及び102間には、液晶層103を包囲するシール材116が設けられている。シール材116は、例えばエポキシ系樹脂接着剤からなり、例えば三井化学社製ストラクトボンドシリーズが使用可能であるが、これに限定されるものではない。また、シール材116には、図5に示すように、液晶注入用の孔116aが設けられており、この孔116aは封孔剤118により封止されている。封孔剤118は、例えば紫外線(UV)硬化型アクリレート系樹脂剤である。更に、液晶層103中には面内スペーサ117が分散し、シール材116中には、周辺スペーサ(図示せず)が分散している。面内スペーサ(ミクロパール)117は、例えば径が4.5乃至5.5μmのジビニルベンゼン系架橋重合体からなり、周辺スペーサ(マイクロロッド)は、例えば径が5乃至7μmのガラスファイバからなる。図5に示すように、ブラックマトリクス2aには、赤色開口部119R、緑色開口部119G及び青色開口部119Rが設けられている。
【0044】
このように構成されたTN方式の液晶表示パネルにおいては、透明共通電極104とソース電極110に接続された画素電極111との間にパネルの厚さ方向の電界が発生し、この電界により画像の制御が行われる。
【0045】
次に、第1の実施例をIPS(in plane switching)方式の液晶表示パネルに適用した場合について説明する。図6は本発明の第1の実施例により製造されたカラーフィルタ基板を備えたIPS方式の液晶表示パネルの構造を示す断面図である。なお、図6に示すIPS方式の液晶表示パネルにおいて、図4に示すTN方式の液晶表示パネルと同一の構成要素には、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0046】
本発明の第1の実施例により製造されたカラーフィルタ基板を備えたIPS方式の液晶表示パネルの第2の透明基板102側においては、ブラックマトリクス2a及びカラーフィルタ4a乃至6a上に配向膜7が直接形成されている。
【0047】
また、第1の透明基板101側においては、第1の透明基板101の内側表面上にゲート電極106だけでなく図6に示す断面に垂直な方向に延びる透明共通電極124が設けられている。ゲート絶縁膜107上には、透明共通電極124と同方向に延びる画素電極131が設けられている。画素電極131は、図6に示さない領域においてソース電極110に接続されている。更に、ゲート絶縁膜107上には、半導体層108、ドレイン電極109、ソース電極110及び画素電極131を覆うパッシベーション膜133が形成されている。そして、パッシベーション膜133上に配向膜112が設けられている。
【0048】
このように構成されたIPS方式の液晶表示パネルにおいては、透明共通電極124とソース電極110に接続された画素電極131との間にパネルの表面に平行な電界が発生し、この電界により画像の制御が行われる。
【0049】
なお、第1の実施例においては、ブラックマトリクス2aとなる黒色樹脂膜2及びレジストパターン3aとなるレジスト膜3の両方に撥インク剤として界面活性剤が含有されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、撥インク剤を添加しなくてもよい。例えば、IPS方式の液晶表示パネルに適用される場合、図6に示すように、ブラックマトリクス2a上に配向膜7が設けられるので、配向膜7も撥インク剤によりはじかれる虞がある。但し、配向膜7が撥インク剤によりはじかれることを防止するためにブラックマトリクス表面に親インク処理を施すと、レジストとの界面にインクが流れ込んでしまう虞がある。従って、TN方式の液晶表示パネルに適用する場合には、黒色樹脂膜及びレジスト膜の両方に撥インク処理が施されていることが好ましい。
【0050】
また、ブラックマトリクスの側面に親インク処理を施してもよい。
【0051】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。第2の実施例においては、薄膜トランジスタ(TFT)基板に本発明を適用したものであり、以下、第2の実施例により製造された液晶表示パネル用基板をCFオンTFT基板という。図7(a)乃至(c)は本発明の第2の実施例に係るCFオンTFT基板の製造方法を工程順に示す断面図であり、図8(a)乃至(c)は、同じく本発明の第2の実施例を示す図であって、図7(a)乃至(c)に示す工程の次工程を工程順に示す断面図であり、図9(a)及び(b)は、同じく本発明の第2の実施例を示す図であって、図8(a)乃至(c)に示す工程の次工程を工程順に示す断面図であり、図10(a)及び(b)は、同じく本発明の第2の実施例を示す図であって、図9(a)及び(b)に示す工程の次工程を工程順に示す断面図である。図10(a)及び(b)には、CFオンTFT基板を製造した後に、それを液晶表示パネルに組み込む工程も示している。
【0052】
第2の実施例においては、図7(a)に示すように、先ず、ガラス基板11上にゲート電極16、ゲート絶縁膜17、半導体層18、ドレイン電極19及びソース電極20を有するTFT、ソース電極20上に開口部を有するパッシベーション膜23並びに引出し端子25を形成する。ガラス基板11は、例えば厚さが0.7又は1.1mmの無アルカリガラス基板である。ゲート電極16、ドレイン電極19及びソース電極20は、例えば膜厚が1000乃至4000ÅのAl膜、Mo膜又はCr膜等である。半導体層18は、例えば膜厚が4000Å程度のアモルファスシリコン層であり、TFTのチャネルとして機能する。パッシベーション膜23は、例えば膜厚が1000乃至2000ÅのSiNx膜である。
【0053】
次に、図7(b)に示すように、パッシベーション膜23と同一の位置に開口部を有する平坦化膜26をパッシベーション膜23上に形成する。平坦化膜は、例えば膜厚が2.5乃至3.5μmのポジ型感光性ノボラック系レジストからなり、例えばJSR社製オプトマーPCシリーズが使用可能であるが、これに限定されるものではない。
【0054】
次いで、平坦化膜26上に黒色樹脂膜を形成する。黒色樹脂膜は、例えばフッ素系界面活性剤を含有するポリイミド系分散着色樹脂からなる。この樹脂には、赤色の顔料種、紫色の顔料種、青色の顔料種及び黄色の顔料種が分散されている。黒色樹脂膜の膜厚は例えば1乃至3μm、その光学濃度(OD値)は例えば3以上、そのシート抵抗は例えば1010Ω/□以上、その粘度は例えば3乃至10cPである。また、フッ素系界面活性剤の添加量は、例えば0.1乃至0.5重量%である。フッ素系界面活性剤としては、例えば住友3M社製のFC−430及びFC−431が使用可能である。また、フッ素系界面活性剤の替わりにシラン系界面活性剤を含有させてもよい。
【0055】
黒色樹脂膜を形成した後、黒色樹脂膜上にポジ型レジスト膜を形成する。ポジ型レジスト膜の膜厚は、例えば3乃至4μmである。ポジ型レジスト膜にも、黒色樹脂膜に添加されているのと同様のフッ素系界面活性剤又はシラン系界面活性剤が添加されている。
【0056】
その後、ポジ型レジスト膜に露光及び現像を施してパターニングすることにより、図7(c)に示すように、カラーフィルタが設けられる領域に開口部を有するレジストパターン27を形成する。ポジ型レジスト膜の現像液としては、例えばテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)系アルカリ現像液が使用可能である。続いて、レジストパターン27マスクとして黒色樹脂膜をエッチングすることにより、ブラックマトリクス28及び額縁ブラックマトリクス28aを形成する。
【0057】
続いて、図8(a)及び(b)に示すように、インクジェット法により、ブラックマトリクス28及び額縁ブラックマトリクス28a並びにレジストパターン27により区画された領域内に、赤色インク29、緑色インク及び青色インクを吐出する。赤色インク29、緑色インク及び青色インクは、例えば粘度が3乃至10cPのアクリル系顔料分散インクである。なお、図8(a)乃至9(b)においては、便宜上赤色インクが吐出される領域のみを示しているが、緑色インク及び青色インクは、図示しない領域に吐出している。
【0058】
次いで、全体をプリベークすることにより、赤色インク29等のインク内の溶剤を蒸発させる。これにより、図8(c)に示すように、厚さが例えば1.0乃至1.5μm程度の赤色カラーフィルタ29a、緑色カラーフィルタ及び青色カラーフィルタが形成される。これらの高さは、ブラックマトリクス28及び額縁ブラックマトリクス28aのそれとほぼ同等である。カラーフィルタを形成した後で平坦化膜26に開口部を形成する場合には、その間の熱処理によりカラーフィルタが劣化する虞があるが、本第2実施例では、カラーフィルタの形成時には、既に平坦化膜26に開口部が形成されているので、その虞がない。
【0059】
次に、図9(a)に示すように、レジストパターン27を剥離する。
【0060】
その後、図9(b)に示すように、ソース電極20に接続する画素電極31をブラックマトリクス28並びに赤色カラーフィルタ29a、緑色カラーフィルタ及び青色カラーフィルタ上に形成する。画素電極31は、例えば膜厚が600乃至1200ÅのITO膜からなる。ソース電極20上の開口部がコンタクトスルーホール43となっている。
【0061】
次いで、図10(a)に示すように、画素電極31上に配向膜32を形成する。配向膜32は、例えばポリイミド系配向剤を含有し、その膜厚は、例えば300乃至600Åである。例えば、日産化学社製配向膜サンエバーシリーズ及びJSR社製オプトマーALシリーズが使用可能である。
【0062】
第2の実施例においても、インクジェット法により赤色インク29、緑色インク及び青色インクを吐出する際には、ブラックマトリクス28又は額縁ブラックマトリクス28a及びレジストパターン27からなる隔壁が存在している。この隔壁の高さは、例えば4乃至7μm程度であり、従来のものと比して30%以上も高い。また、ブラックマトリクス28又は額縁マトリクス28a及びレジストパターン27中に分散されているフッ素系界面活性剤は撥インク性を有している。
【0063】
従って、第2の実施例においても、インクの吐出の際にその一部が飛散したとしても、飛沫が隣り合うカラーフィルタまで到達することはない。これにより、混色が防止される。
【0064】
このようにして製造されたCFオンTFT基板を液晶表示パネルに組み込む場合、配向膜32を形成した後、図10(a)に示すように、ブラックマトリクス28及び額縁ブラックマトリクス28aを包囲するシール材36を平坦化膜26上に形成する。シール材36は、例えばエポキシ系樹脂接着剤からなり、例えば三井化学社製ストラクトボンドシリーズが使用可能である。また、シール材36には、液晶注入用の孔(図示せず)が設けられている。
【0065】
その後、図10(b)に示すように、一方の表面上に透明共通電極33及び配向膜34が形成されたガラス基板35を透明共通電極33及び配向膜34が配向膜32を対向するようにしてシール材36により接着する。透明共通電極33は、例えばITO(Indium-tin-oxide)からなり、その膜厚は、例えば800乃至1500Å、そのシート抵抗は、例えば20乃至40Ω/□である。配向膜34は、例えばポリイミド系配向剤を含有し、その膜厚は、例えば300乃至600Åである。例えば、日産化学社製配向膜サンエバーシリーズ及びJSR社製オプトマーALシリーズが使用可能である。ガラス基板35は、例えば厚さが0.7又は1.1mmの無アルカリガラス基板である。なお、ガラス基板35の内側表面には、カップリング処理剤としてのシラン系表面処理剤により処理されていてもよい。その場合、シラン系表面処理剤としては、例えば東レ社製AP−400が使用可能である。
【0066】
続いて、シール材36の孔からその内部に液晶を注入することにより、液晶層38を形成する。液晶層38中には面内スペーサ37が分散し、シール材36中には、周辺スペーサ(図示せず)が分散している。面内スペーサ(ミクロパール)37は、例えば径が4.5乃至5.5μmのジビニルベンゼン系架橋重合体からなり、周辺スペーサ(マイクロロッド)は、例えば径が5乃至7μmのガラスファイバからなる。液晶層38は、例えばフッ素系化合物を含有している。例えば、チッソ石油化学社製LIXONシリーズが使用可能である。液晶を注入した後、シール材36の孔を封孔剤により封止する。封孔剤としては、例えば紫外線(UV)硬化型アクリレート系樹脂剤が使用可能である。
【0067】
その後、両ガラス基板11及び35の液晶層38とは反対側の表面上に偏光板を貼り付けることにより、液晶表示パネルを完成させる。図11は本発明の第2の実施例により製造されたCFオンTFT基板を備えた液晶表示パネルの構造を示す断面図であり、図12はCFオンTFT基板を備えた液晶表示パネルの画素部におけるカラーフィルタとブラックマトリクスとの位置関係を示す模式的平面図である。なお、図11は図12のA−A線の位置の断面を1画素分図示したものである。
【0068】
第2の実施例により製造されたCFオンTFT基板を備えた液晶表示パネルにおいては、図11に示すように、両ガラス基板11及び35の液晶層38とは反対側の表面上に夫々偏光板39及び40が貼り付けられている。
【0069】
図12に示すように、赤色カラーフィルタ29a、緑色カラーフィルタ42及び青色カラーフィルタ41はブラックマトリクス28により区画されている。そして、区画されたカラーフィルタ毎に画素電極とTFTのソース電極とを接続するためのコンタクトスルーホール43が設けられている。
【0070】
なお、第2の実施例においては、ブラックマトリクス28及び額縁ブラックマトリクス28a並びにレジストパターン27に撥インク剤として界面活性剤が含有されているが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、ブラックマトリクス28上に形成された配向膜32がインクにはじかれることを防止するためにブラックマトリクス28の表面に親インク処理を施すと、黒色樹脂膜とレジストとの界面にインクが流れ込んでしまう虞があるので、CFオンTFT基板に適用する場合には、黒色樹脂膜及びレジスト膜の両方に撥インク処理が施されていることが好ましい。
【0071】
また、平坦化膜26を形成した後で黒色樹脂膜を形成する前に、平坦化膜26に親インク処理を施してもよい。第1の実施例と同様に、例えば、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)等を平坦化膜26の表面に塗布又は付着させればよい。
【0072】
次に、本発明の実施例による混色の防止の効果について、従来例と比較して説明する。図13(a)は本発明の第1の実施例により製造された液晶表示パネル用基板を示す模式図、(b)は従来の方法により製造された液晶表示パネル用基板を示す模式図である。
【0073】
図13(a)に示すように、第1の実施例により製造された基板においては、緑色カラーフィルタ51、赤色カラーフィルタ52及び青色カラーフィルタ53の間でどこにも混色は発生しなかったが、従来の方法により製造された基板においては、図13(b)に示すように、緑色カラーフィルタ61と赤色カラーフィルタ62との間で混色が発生し、混色部61a及び62aが観察された。なお、青色カラーフィルタ63には、混色はなかった。
【0074】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、ブラックマトリクスにより区画された領域内にカラーフィルタをインクジェット法により形成する際に、ブラックマトリクス位置におけるレジスト膜及び黒色樹脂膜からなる高い隔壁が存在しているので、隣り合うカラーフィルタ間での混色を防止することができる。また、レジストパターンに予め撥インク処理を施しておくことにより、その効果を高めることができる。更に、ブラックマトリクスに予め撥インク処理を施しておくことにより、カラーフィルタの原料となるインクの拡がり具合を良好なものにすることができる。更にまた、カラーフィルタの原料として顔料系のインクを使用することにより、色の選択の幅を広げることができる。
【0075】
また、レジストパターン及びブラックマトリクスに予め撥インク処理を施しておくことにより、レジスト膜とブラックマトリクスとの界面にインクが流れ込むことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)乃至(c)は本発明の第1の実施例に係るカラーフィルタを備えた液晶表示パネル用基板の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図2】(a)乃至(c)は、同じく本発明の第1の実施例を示す図であって、図1(a)乃至(c)に示す工程の次工程を工程順に示す断面図である。
【図3】(a)乃至(c)は、同じく本発明の第1の実施例を示す図であって、図2(a)乃至(c)に示す工程の次工程を工程順に示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例により製造されたカラーフィルタ基板を備えたTN方式の液晶表示パネルの構造を示す断面図である。
【図5】同じくTN方式の液晶表示パネルの構造を示す模式的平面図である。
【図6】本発明の第1の実施例により製造されたカラーフィルタ基板を備えたIPS方式の液晶表示パネルの構造を示す断面図である。
【図7】(a)乃至(c)は本発明の第2の実施例に係るCFオンTFT基板の製造方法を工程順に示す断面図である。
【図8】(a)乃至(c)は、同じく本発明の第2の実施例を示す図であって、図7(a)乃至(c)に示す工程の次工程を工程順に示す断面図である。
【図9】(a)及び(b)は、同じく本発明の第2の実施例を示す図であって、図8(a)乃至(c)に示す工程の次工程を工程順に示す断面図である。
【図10】(a)及び(b)は、同じく本発明の第2の実施例を示す図であって、図9(a)及び(b)に示す工程の次工程を工程順に示す断面図である。
【図11】本発明の第2の実施例により製造されたCFオンTFT基板を備えた液晶表示パネルの構造を示す断面図である。
【図12】CFオンTFT基板を備えた液晶表示パネルの画素部におけるカラーフィルタとブラックマトリクスとの位置関係を示す模式的平面図である。
【図13】(a)は本発明の第1の実施例により製造された液晶表示パネル用基板を示す模式図、(b)は従来の方法により製造された液晶表示パネル用基板を示す模式図である。
【図14】(a)及び(b)は第1の従来例に係るカラーフィルタの製造方法を工程順に示す断面図である。
【図15】(a)及び(b)は第2の従来例に係るカラーフィルタの製造方法を工程順に示す断面図である。
【符号の説明】
1;ガラス基板
2;黒色樹脂膜
2a;ブラックマトリクス
3;レジスト膜
3a;レジストパターン
4;赤色インク
4a;赤色カラーフィルタ
5;緑色インク
5a;緑色カラーフィルタ
6;青色インク
6a;青色カラーフィルタ
7;配向膜
11、35;ガラス基板
16;ゲート電極
17;ゲート絶縁膜
18;半導体層
19;ドレイン電極
20;ソース電極
23;パッシベーション膜
25;引出し端子
26;平坦化膜
27;レジストパターン
28、28a;ブラックマトリクス
29;赤色インク
29a、52、62;赤色カラーフィルタ
31;画素電極
32、34;配向膜
33;透明共通電極
36;シール材
37;スペーサ
38;液晶層
39、40;偏光板
41、53、63;青色カラーフィルタ
42、51、61;緑色カラーフィルタ
43;コンタクトスルーホール
61a、61b;混色部
71、81;ガラス基板
72、82;ブラックマトリクス
73;レジストパターン
74、75、76、84、85、86;インク
74a、75a、76a、84a、85a、86a;カラーフィルタ
87;親インク膜
88;撥インク処理部
101、102;透明基板
103;液晶層
104、124;透明共通電極
105、114;偏光板
106;ゲート電極
107;ゲート絶縁膜
108;半導体層
109;ドレイン電極
110;ソース電極
111、131;画素電極
112;配向膜
113、133;パッシベーション膜
115;引出し端子
116;シール材
116a;孔
117;スペーサ
118;封孔剤
119R、119G、119B;開口部

Claims (5)

  1. 透明基板上にフッ素系界面活性剤又はシラン系界面活性剤を含みブラックマトリクスとなる厚さが1乃至3μmの黒色樹脂膜を形成する工程と、前記黒色樹脂膜上にフッ素系界面活性剤又はシラン系界面活性剤を含む厚さが3乃至4μmのレジスト膜を形成する工程と、前記レジスト膜のカラーフィルタが設けられる位置に開口部を設けることによりレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンをマスクとして前記黒色樹脂膜をエッチングすることによりブラックマトリクスを形成する工程と、前記ブラックマトリクス位置における前記レジスト膜及び前記黒色樹脂膜を隔壁として区画された領域内にカラーフィルタをインクジェット法により被着させた後プリベークすることにより前記ブラックマトリクスと同じ高さに形成する工程と、前記レジストパターンを除去する工程と、を有することを特徴とするカラーフィルタを備えた液晶表示パネル用基板の製造方法。
  2. 前記黒色樹脂膜を形成する工程の前に前記透明基板に前記カラーフィルタの原料となるインクがなじみやすくなる親インク処理を施す工程を有することを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタを備えた液晶表示パネル用基板の製造方法。
  3. 透明基板上に薄膜トランジスタを形成する工程と、前記透明基板上に前記薄膜トランジスタを覆う平坦化膜を形成する工程と、前記平坦化膜上にフッ素系界面活性剤又はシラン系界面活性剤を含みブラックマトリクスとなる厚さが1乃至3μmの黒色樹脂膜を形成する工程と、前記黒色樹脂膜上にフッ素系界面活性剤又はシラン系界面活性剤を含む厚さが3乃至4μmのレジスト膜を形成する工程と、前記レジスト膜のカラーフィルタが設けられる位置に開口部を設けることによりレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンをマスクとして前記黒色樹脂膜をエッチングすることによりブラックマトリクスを形成する工程と、前記ブラックマトリクス位置における前記レジスト膜及び前記黒色樹脂膜を隔壁として区画された領域内にカラーフィルタをインクジェット法により被着させた後プリベークすることにより前記ブラックマトリクスと同じ高さに形成する工程と、前記レジストパターンを除去する工程と、を有することを特徴とするカラーフィルタを備えた液晶表示パネル用基板の製造方法。
  4. 前記黒色樹脂膜を形成する工程の前に前記平坦化膜に前記カラーフィルタの原料となるインクがなじみやすくなる親インク処理を施す工程を有することを特徴とする請求項3に記載のカラーフィルタを備えた液晶表示パネル用基板の製造方法。
  5. 前記カラーフィルタの原料として顔料系インクを使用することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のカラーフィルタを備えた液晶表示パネル用基板の製造方法。
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