JP3859002B2

JP3859002B2 - Electronic musical instruments

Info

Publication number: JP3859002B2
Application number: JP2003201342A
Authority: JP
Inventors: 信弥櫻田
Original assignee: Yamaha Corp
Current assignee: Yamaha Corp
Priority date: 2003-07-24
Filing date: 2003-07-24
Publication date: 2006-12-20
Anticipated expiration: 2023-07-24
Also published as: JP2005043520A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、演奏者の発声に応じて楽音を決定し発音する機能を備えた電子楽器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、電子楽器、例えば、トランペットの形状を備えた電子楽器の中には、複数の演奏操作子（ピストンバルブ）の押圧操作の組み合わせによって発生すべき楽音の音高の候補が決定され、さらに、マウスピース等からの音声の入力によりアンブッシュア情報が決定されることで、所定の楽音が発生される仕組みになっているものがある（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
この電子楽器では、マウスピースの近傍に、マイクロフォンが設けられるとともに、ベル部にスピーカーが設けられている。そして、楽器本体におけるマウスピースとベル部との間に、演奏操作子の操作によって入力される信号と、マイクロフォンから入力される音声信号とから楽音を決定しその楽音信号をスピーカーに送る信号処理装置が設けられている。このため、演奏者が、マウスピースに口を当てて発声しながら、演奏操作子を操作すると、生成された楽音がスピーカーからトランペットの音色として発音される。
【０００４】
【特許文献１】
特開２００３−９１２８４号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した電子楽器では、周辺の音がノイズとしてマイクロフォンに入らないようにするために、演奏者がマウスピースに口を密着させて音声の入力を行うと、マウスピース内の息が外部に出なくなって内部の息圧が高くなり演奏がしにくくなるという問題が生じていた。また、その状態で、無理に音声の入力を行うと、息圧で息が楽器本体内の信号処理装置側に入り込み、その湿気等で電子楽器が破損してしまうという問題も生じていた。さらに、楽器内部に唾液などによる汚れが溜まり不潔になるという問題も生じていた。
【０００６】
【発明の概要】
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、演奏時に演奏者が吐いた息を適度に抜くことにより演奏がしやすくなり、内部に唾液が溜まることのない電子楽器を提供することである。
【０００７】
上記の目的を達成するため、本発明にかかる電子楽器の構成上の特徴は、楽器本体の一端に設けられ演奏者が音声を入力するための音声入力用開口部と、楽器本体に設けられ音声入力用開口部から入力された演奏者の音声を音声信号に変換するマイクロフォンと、マイクロフォンが変換した音声信号を解析する解析手段と、解析手段の解析結果に応じて楽音信号を生成する楽音信号生成手段とを備えた電子楽器であって、楽器本体におけるマイクロフォンと音声入力用開口部との間に演奏者の音声を通過させる音声通過穴部を備えた壁部を設けるとともに、壁部と音声入力用開口部との間に外部に通じる連通穴部を設け、マイクロフォンの音声入力用開口部側の部分を多孔質部材で被覆し、さらに、楽器本体にマウスピースを着脱可能に設け、マウスピースの開口部で音声入力用開口部を構成したことにある。
【０００８】
前記のように構成した本発明の電子楽器においては、楽器本体におけるマイクロフォンよりも音声入力用開口部に近い部分に演奏者の音声を通過させる音声通過穴部を備えた壁部を設けている。このため、演奏者が発生する音声は、音声入力用開口部から楽器本体に入り、壁部の音声通過穴部を通ってマイクロフォンに入力される。その際、演奏者が発生する音声とともに、楽器本体に吐出される息や唾液は、壁部によって遮られ、楽器本体のマイクロフォン側まで侵入することを防止される。この場合の壁部の音声通過穴部には、多孔質材料や膜状材料などで構成され、息や唾液の侵入は防止するが音声は通してマイクロフォンに入力させることのできる部材を設けておくことが好ましい。
【０００９】
また、本発明に係る電子楽器では、楽器本体における音声通過穴部を備えた壁部よりも音声入力用開口部に近い部分に外部に通じる連通穴部を設けている。このため、演奏者が発声とともに吐出した息は、音声入力用開口部から楽器本体に入り、壁部に当たったのち、または直接に連通穴部から外部へと抜け出ていく。したがって、楽器本体内から息が出ずに内部の息圧が高くなって演奏がしにくくなるということが生じない。また、楽器本体の内部に唾液が溜まることも防止できる。
【００１０】
また、この連通穴部は、楽器本体の下部に設けることが好ましい。これによると、連通穴部から唾液を排出するための操作、例えば、電子楽器を回転させたり振ったりする操作を行うことなく、通常の使用状態で、唾液は下方に落ちて行くため、楽器本体の内部に溜まることがなくなる。また、演奏者が発声とともに吐出した息は、マイクロフォンの手前で連通穴部から外部へと抜け出ていく。
【００１２】
また、本発明にかかる電子楽器では、マイクロフォンの音声入力用開口部側の部分が多孔質部材で被覆されている。これによると、演奏者の発声に伴って吐出される息や唾液がマイクロフォンに付着することを防止できる。また、この場合、多孔質部材が音声通過穴部を塞ぐようにしてマイクロフォンを壁部に取り付けることが好ましい。これによると、演奏者の発声にともなって吐出される息や唾液が、楽器本体のマイクロフォン側まで侵入することを確実に防止できる。また、多孔質部材としては、振動緩衝機能を備えたスポンジを用いることが好ましい。これによると、周囲のノイズが振動として楽器本体に伝わっても、この振動がスポンジによって吸収されるため、マイクロフォンには音として入力されなくなる。これによって、ノイズがマイクロフォンに入力されることを防止できる。
【００１３】
また、本発明にかかる電子楽器では、楽器本体にマウスピースを着脱可能に設け、マウスピースの開口部で音声入力用開口部を構成している。これによると、電子楽器の内部を清掃する場合には、マウスピースを楽器本体から取り外すことができ、これによって清掃作業が容易になる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図１は、同実施形態にかかる電子楽器Ｍを示している。この電子楽器Ｍは、前後方向（図示の左右方向）に長尺になったトランペットの形状に形成されており、管状部１０ａと、管状部１０ａの中央下部に形成されたパネル部１０ｂとからなる樹脂製の楽器本体１０を備えている。楽器本体１０の手前側端部（演奏者が位置する側であり後端部）には、マウスピース１１が楽器本体１０に対して着脱可能に取り付けられており、楽器本体１０の先端（前端）には先端開口が大きく広がったベル部１０ｃが形成されている。
【００１５】
そして、楽器本体１０の略中央には親指を入れることのできる四角形の大きな中央孔１０ｄが形成されており、演奏者は、パネル部１０ｂにおける中央孔１０ｄの前方部分を握って電子楽器Ｍを支持することができる。また、楽器本体１０の前後方向の中央上部には、前後方向に沿って手前側から先端側に向かって演奏操作子としての第１ピストンバルブ１２、第２ピストンバルブ１３および第３ピストンバルブ１４が組み付けられている。これらの第１〜第３ピストンバルブ１２〜１４は、上下に延設されたロッド１２ａ，１３ａ，１４ａと、ロッド１２ａ〜１４ａの上端に固着されて指で押圧操作される円盤状の操作部１２b，１３ｂ，１４ｂとをそれぞれ備えている。
【００１６】
そして、パネル部１０ｂの手前側の一側面には、この電子楽器Ｍの作動態様を指示するための複数のパネル操作子１５と、同作動態様などを表示するための液晶ディスプレイで構成した表示器１６とが設けられている。この電子楽器Ｍの作動態様としては、モード、音色、音量、楽音に付加する効果および自動演奏などがある。
【００１７】
また、パネル部１０ｂの下端部には、先端側に延びる突起が設けられその突起の先端上部にリング状のトリガー１７が設けられている。このトリガー１７は、突起とともに、パネル部１０ｂに対して前後方向に進退可能になっている。また、楽器本体１０の上部における第３ピストンバルブ１４の前方には、小指を掛けるための指掛け部１８が形成されている。
【００１８】
楽器本体１０の内部には、図２に示したように、手前側端部の近傍にマイクロフォン２１が音声入力側を後方に向けて組み付けられ、先端のベル部１０ｃには、楽音を発生するためのスピーカー２２が発音側を先端側の外部に向けて収容されている。マイクロフォン２１が組み付けられた楽器本体１０の手前側端部とマウスピース１１の組み付け構造は、図３に示したように構成されている。
【００１９】
すなわち、楽器本体１０は、前方または後方から見た状態で左右に分割された２個の樹脂形成体を組み付けて構成されており、手前側端部にマウスピース１１を取り付けるための細径の取り付け部２３が形成され、その取り付け部２３の内周面に取り付け用ボス２４が形成されている。そして、この楽器本体１０は、取り付け用ボス２４にボルトを差し込んで他方の樹脂成形体の取り付け用ボス（図示せず）に取り付けられたナットに螺合させることにより組みつけられている。また、楽器本体１０の先端側部分にも同様の取り付け用ボス（図示せず）が設けられており、この楽器本体１０を構成する２個の樹脂成形体は前後２箇所でボルトとナットによって固定されている。
【００２０】
楽器本体１０の内部における取り付け部２３の近傍には、マイクロフォン２１に接続された信号線２１ａを通すための穴部２５ａを備えた音遮断用の壁部２５が設けられている。そして、マイクロフォン２１は、信号線２１ａを穴部２５ａに通して楽器本体１０の中央側に延長させた状態で、壁部２５の手前側部分に設置されている。壁部２５は、信号線２１ａを通す穴部２５ａ以外の部分は、隙間のない状態で楽器本体１０と一体的に形成されている。
【００２１】
また、マイクロフォン２１は、壁部２５側の面を壁部２５から所定距離だけ離した状態で、他の面を多孔質部材としてのスポンジ２６に被覆されて取り付けられている。スポンジ２６は、一端が閉塞された円筒状に形成され、取り付け部２３の内周面前端側に形成された本発明にかかる音声通過穴部を備えた壁部としての穴あき壁部２７と壁部２５とに挟まれて支持されている。
【００２２】
穴あき壁部２７は、取り付け部２３に連結された外周部分が厚肉に形成され、中央側部分が薄肉に形成された壁部で構成され、その薄肉部分の中央に音声を通過させるための音声通過穴部２７ａが設けられている。そして、スポンジ２６は音声通過穴部２７ａを閉塞した状態で穴あき壁部２７と壁部２５とに挟まれており、音声通過穴部２７ａを通過して入ってくる唾液や息に伴う湿気を遮って、音声をマイクロフォン２１に入力させる。
【００２３】
取り付け部２３の下端部における穴あき壁部２７の近傍部分には、外部に通じる息抜き穴２３ａが形成されている。また、取り付け部２３の外周面には、前後に間隔を保って、円周に沿った溝部２３ｂ，２３ｃが形成され、溝部２３ｂ，２３ｃにそれぞれシール用のゴムリング２８ａ，２８ｂが取り付けられている。また、マウスピース１１は、演奏者が音声を入力する手前側の開口が演奏者の口を覆うことのできる大きさに形成された漏斗状（円筒状）に形成され、細径に形成された先端の音声出口側部分に、取り付け部２３を差し込むことによりに楽器本体１０に取り付けられる。
【００２４】
また、マウスピース１１の先端下部における息抜き穴２３ａに対応する部分には、切欠き１１ａが形成されている。この切欠き１１ａは、図４に示したように縁部の形状がＵ形に形成されており、マウスピース１１を楽器本体１０に取り付けた際に、マウスピース１１が息抜き穴２３ａを閉塞しなくするために設けられている。この息抜き穴２３ａと切欠き１１ａとで、本発明にかかる連通穴部が構成される。そして、マウスピース１１の手前側端部には、リング状の口当て部１１ｂが取り付けられている。この口当て部１１ｂは、抗菌性の樹脂材料からなっており、本発明にかかる音声入力用開口部を構成する。
【００２５】
楽器本体１０におけるベル部１０ｃの後部側の細径部分には、スピーカー２２に接続された信号線２２ａを通すための穴部２９ａを備えた音遮断用の壁部２９が設けられている。そして、スピーカー２２は、信号線２２ａを穴部２９ａに通して楽器本体１０の中央側に延長させた状態で、壁部２９の先端側（外部側）に発音側を外部に向けて設置されている。壁部２９は、信号線２２ａを通す穴部２９ａ以外の部分は、隙間のない状態で楽器本体１０と一体的に形成されている。また、スピーカー２２は、壁部２９から所定距離だけ離れた状態で取り付けられている。
【００２６】
楽器本体１０の内部における壁部２５，２９間には、この電子楽器Ｍの作動を制御するための信号処理装置３０が収容されている。信号処理装置３０は、マイクロフォン２１から入力した音声信号のピッチ（周波数）を検出するピッチ検出回路と、音声信号の音量レベル（振幅）を検出するレベル検出回路と、第１〜第３ピストンバルブ１２〜１４および複数のパネル操作子１５の操作に連動するスイッチを有し、第１〜第３ピストンバルブ１２〜１４および複数のパネル操作子１５の操作状態を検出するスイッチ回路とからなる本発明の解析手段としての信号処理回路や信号処理を実行するための後述する各装置を備えている。この信号処理装置３０は、信号線２１ａ，２２ａを介して、マイクロフォン２１およびスピーカー２２に接続されている。
【００２７】
つぎに、この電子楽器Ｍが備える各装置について、図４のブロック図を用いて説明する。前述した第１〜第３ピストンバルブ１２〜１４、パネル操作子１５、表示器１６、トリガー１７、マイクロフォン２１およびスピーカー２２は、バス３１を介して互いに接続されている。さらに、電子楽器Ｍには、前述した各装置等の外、信号処理装置３０を構成する各装置等が設けられており、これらの装置もバス３１を介して互いに接続されている。
【００２８】
第１〜第３ピストンバルブ１２〜１４は、押圧する動作と、その押圧を解除する動作とにより楽音の発音制御指示を行い、トリガー１７は、進退する動作によりその発音の状態を変更する処理の指示を行う。また、マイクロフォン２１はインターフェース３２を介してバス３１に接続されており、入力される演奏者の音声を信号に変換して信号処理装置３０に送信する。
【００２９】
また、電子楽器Ｍは、本発明にかかる楽音信号生成手段としての音源３３およびサウンドシステム３４で構成される発音システムを備えており、音源３３は音の波形を作り、この波形に対して、増幅器等からなるサウンドシステム３４で音量を増幅する等の処理がなされる。この際、波形はＤＡ変換されたり、デジタル信号処理によって効果が付与されたりする。そして、処理された波形に対応する音が、スピーカー２２から出力される。
【００３０】
信号処理装置３０は、前述した信号処理回路の外、ＲＯＭ３５、ＲＡＭ３６、ＣＰＵ３７およびタイマー３８を備えており、これらによって演奏に関する各処理が実行される。ＲＯＭ３５は、実行されるプログラムを記憶する読み出し専用のメモリであり、ＲＡＭ３６は、所定のプログラムを実行するために必要な各種レジスタ、フラグなどを含むワーキングメモリとしての書き込み可能なメモリである。
【００３１】
ＣＰＵ３７は、ＲＯＭ３５が記憶するプログラムを中央演算処理装置として実行し、タイマー３８は、そのプログラム実行中の時間を計測する。また、ＣＰＵ３７は、第１〜第３ピストンバルブ１２〜１４、トリガー１７、パネル操作子１５から送信される信号に基づいて指示信号を発音システムに送信し、スピーカー２２の発音を制御する。
【００３２】
また、電子楽器Ｍは、記憶装置３９および記憶装置３９を介して種々の曲データやプログラムを記憶する記憶媒体３９ａも備えている。この記憶媒体３９ａが記憶する信号データは、適宜、読み出すことが可能になっている。その場合、信号データは、音源３３によって楽音に形成され、サウンドシステム３４を介してスピーカー２２から出力される。
【００３３】
また、信号処理装置３０のＲＯＭ３５または記憶装置３９の記憶媒体３９ａには、押圧操作される第１〜第３ピストンバルブ１２〜１４の組み合わせに対応する楽音を決定するための運指テーブル（図示せず）が記憶されている。そして、ＣＰＵ３７がこの運指テーブルに基づいて、第１〜第３ピストンバルブ１２〜１４の組み合わせを運指データに変換する。この変換された運指データに基づいて、各処理が行われスピーカー２２が発音する。
【００３４】
つぎに、以上のように構成した電子楽器Ｍの動作について説明する。まず、電子楽器Ｍをオン状態にして、マウスピース１１に向って発生させようとする楽音に対応する音声を発生するとともに、順次第１〜第３ピストンバルブ１２〜１４を押圧操作する。また、必要に応じて、トリガー１７を操作する。これによって、任意の曲を演奏することができる。
【００３５】
この場合の演奏者による第１〜第３ピストンバルブ１２〜１４の操作状態は、スイッチ回路によって検出される。また、演奏者の音声のピッチは、ピッチ検出回路によって検出され、音声のレベルはレベル検出回路によって検出される。この場合、音声は、マイクロフォン２１によって音声信号に変換されたのち解析処理されるが、この解析は、振動音のゼロクロス点間の時間を検出するスペクトル解析によって行われる。そして、これらの各検出データは、音源３３に供給され、音源３３は、これらの供給された各データに基づいて楽音信号を生成して、その楽音信号に対応した楽音をサウンドシステム３４およびスピーカー２２を介して発音する。
【００３６】
この場合、第１〜第３ピストンバルブ１２〜１４の操作の組み合わせにより、発生される楽音の音高候補として、複数の音高が運指テーブルを介して指定される。例えば、第１〜第３ピストンバルブ１２〜１４のいずれも操作されなければ、発生される楽音の音高候補を、「Ｃ4」、「Ｇ4」、「Ｃ5」、「Ｅ5」などとする。また、第２ピストンバルブ１３だけが操作されれば、発生される楽音の音高候補を、「Ｂ3」、「Ｆ＃4」、「Ｂ4」、「Ｄ＃5」などとする。
【００３７】
そして、これらの音高候補と、マイクロフォン２１から入力された音声信号とによって、所定の楽音が発生される。例えば、第１〜第３ピストンバルブ１２〜１４のいずれも操作されない状態で、「Ａ＃2」と「Ｄ＃3」の間の周波数域の音声を入力すれば「Ｃ4」の音高を有する楽音が発生され、「Ｅ3」と「Ａ3」の間の周波数域の音声を発生すれば「Ｇ4」の音高を有する楽音が発生される。このように、予め設定された運指テ―ブルの運指データに基づいて各楽音が発生され演奏が行われる。
【００３８】
その演奏の際、演奏者の発声は、マウスピース１１の口当て部１１ｂから入りマウスピース１１および取り付け部２３内を通過して、穴あき壁部２７に達する。そして、音声通過穴部２７ａおよびスポンジ２６内を通過してマイクロフォン２１に入力される。また、演奏者の発声とともに吐き出される息は、直接または穴あき壁部２７に当たったのちに息抜き穴２３ａおよび切欠き１１ａを通って外部に出て行く。また、吐出された息が音声通過穴部２７ａを通過してもスポンジ２６によって遮断されるため、マイクロフォン２１には達しない。
【００３９】
また、息とともに吐き出されて取り付け部２３内に溜まる唾液も息とともに、息抜き穴２３ａおよび切欠き１１ａを通って外部に出て行く。このため、多量の唾液が取り付け部２３内に溜まることがない。この場合、息抜き穴２３ａおよび切欠き１１ａは、穴あき壁部２７の手前に位置するため、先端側を下方に傾斜させた状態で電子楽器Ｍを演奏すると、唾液は自然に息抜き穴２３ａおよび切欠き１１ａを通って下方に落下して行く。
【００４０】
また、スピーカー２２から発生する発音は、壁部２５，２９によって遮断されるため、楽器本体１０内を通ってマイクロフォン２１に伝わることがない。また、スピーカー２２の発音による楽器本体１０の振動は、スポンジ２６によって吸収されてマイクロフォン２１に伝わることがない。さらに、スピーカー２２が、前方が開口したベル部１０ｃ内に発音側を前方に向けて取り付けられているとともに、マイクロフォン２１の手前側には、漏斗状のマウスピース１１が取り付けられているため、スピーカー２２の発音が電子楽器Ｍの外部から回り込んでマイクロフォン２１に入力されることも防止できる。したがって、マイクロフォン２１には、演奏者の音声だけが入力され、スピーカー２２の発音が入力されることが防止される。
【００４１】
以上のように、本実施形態にかかる電子楽器Ｍでは、楽器本体１０におけるマイクロフォン２１よりも手前側の部分に、演奏者の音声を通過させる音声通過穴部２７ａを備えた穴あき壁部２７を設けている。そして、マイクロフォン２１における音声入力側部分をスポンジ２６で被覆し、そのスポンジ２６で音声通過穴部２７ａを塞いだ状態で、マイクロフォン２１をスポンジ２６を介して穴あき壁部２７に取り付けている。
【００４２】
このため、演奏者が発生する音声は、穴あき壁部２７の音声通過穴部２７ａからスポンジ２６を通過してマイクロフォン２１に入力される。その際、演奏者が発生する音声とともに、楽器本体１０内に吐出される息や唾液は、穴あき壁部２７およびスポンジ２６によって遮られ、楽器本体１０内のマイクロフォン２１側まで侵入することを防止される。これによって、楽器本体１０の内部中央部分に息による湿気が入り込んで電子楽器Ｍが破損するといったことが防止される。
【００４３】
また、楽器本体１０の取り付け部２３の下部における穴あき壁部２７の近傍に外部に通じる息抜き穴２３ａが設けられ、マウスピース１１における息抜き穴２３ａに対応する部分に切欠き１１ａが設けられて、息抜き穴２３ａと切欠き１１ａとで楽器本体１０の内部と外部とを連通する連通穴部を構成している。このため、演奏者が発声とともに吐出した息は、マウスピース１１から楽器本体１０内に入り、連通穴部から楽器本体１０の外部下方へと抜け出ていく。したがって、楽器本体１０内の息圧が高くなって演奏がしにくくなるということが生じない。また、楽器本体１０内に唾液が溜まることも防止できる。
【００４４】
また、マウスピース１１が、楽器本体１０に対して着脱可能になっているため、電子楽器Ｍの内部を清掃する場合には、マウスピース１１を楽器本体１０から取り外すことによって清掃作業が容易に行える。また、マウスピース１１を楽器本体１０に取り付けることによって、楽器本体１０を構成する２個の樹脂成形体を組み付けるボルトやナットが隠れて見えなくなる。これによって、電子楽器Ｍのデザイン性が向上する。
【００４５】
さらに、取り付け部２３とマウスピース１１との間には、２個のゴムリング２８ａ，２８ｂが設けられているため、マウスピース１１ががたつかない状態で楽器本体１０に取り付けることができるとともに、取り付け部２３とマウスピース１１との間を確実にシールすることができる。また、マウスピース１１には、抗菌性の樹脂材料で構成された口当て部１１ｂが取り付けられているため、衛生的であるとともに、電子楽器Ｍに高級感を出すことができる。
【００４６】
また、楽器本体１０内におけるマイクロフォン２１とスピーカー２２との間に設けられた壁部２５，２９は、楽器本体１０の内部の信号処理装置３０等を外部からの空気流から保護する作用を備えているとともに、壁部２５は、演奏者の発声に伴う息による湿気が内部の信号処理装置３０側に進入することを防止する効果も備えている。
【００４７】
また、本発明の実施にあたっては、前述した実施形態に限定されるものでなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、前述した実施形態では、音声通過穴部２７ａを穴あき壁部２７の中央部に設けた１個の穴部で構成したが、この音声通過穴部としては、複数の小孔で構成することができる。また、穴あき壁部を複数の微小孔を備えた膜状や網状のもので構成することもできる。
【００４８】
さらに、マウスピース１１の形状についても適宜変更が可能であり、口当て部１１ｂをマウスピース１１の本体と一体成形により形成することもできる。また、マウスピース１１を楽器本体１０と一体的に形成することもできる。この場合、楽器本体１０の先端開口部が音声入力用開口部を構成する。また、電子楽器Ｍ等の外形形状もトランペットに限らず、ホルンなどの管楽器やマウスピースを備えた他の楽器の形状にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係る電子楽器を示す斜視図である。
【図２】図１に示した電子楽器の内部を示す一部切欠き断面図である。
【図３】マウスピースと楽器本体との接続部を示す分解断面図である。
【図４】電子楽器が備える連通穴部を示す一部切欠き底面図である。
【図５】電子楽器が備える各装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
１０…楽器本体、１１…マウスピース、１１ａ…切欠き、２１…マイクロフォン、２３…取り付け部、２３ａ…息抜き穴、２６…スポンジ、２７…穴あき壁部、２７ａ…音声通過穴部、３０…信号処理装置、３３…音源、３４…サウンドシステム、３５…ＲＯＭ、３６…ＲＡＭ、３７…ＣＰＵ、３８…タイマー、Ｍ…電子楽器。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electronic musical instrument having a function of determining and generating a musical sound according to the voice of a performer.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, among electronic musical instruments, for example, electronic musical instruments having a trumpet shape, musical tone pitch candidates to be generated by a combination of pressing operations of a plurality of performance operators (piston valves) are determined, In some cases, a predetermined musical sound is generated by determining the unbush information by inputting voice from a mouthpiece or the like (see, for example, Patent Document 1).
[0003]
In this electronic musical instrument, a microphone is provided in the vicinity of the mouthpiece, and a speaker is provided in the bell portion. Then, a signal processing device that determines a musical sound from a signal input by an operation of a performance operator and an audio signal input from a microphone between the mouthpiece and the bell portion of the instrument body and sends the musical sound signal to a speaker. Is provided. For this reason, when the performer operates the performance operator while uttering with the mouth of the mouthpiece, the generated musical tone is generated as a trumpet tone from the speaker.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 2003-91284
[Problems to be solved by the invention]
However, in the electronic musical instrument described above, in order to prevent ambient sounds from entering the microphone as noise, when a performer inputs a voice with his mouth in close contact with the mouthpiece, the breath in the mouthpiece is exposed to the outside. There was a problem that the internal breathing pressure increased and it became difficult to play. Further, if sound is forcibly input in that state, there is a problem that the breath enters the signal processing device side in the instrument main body due to the breath pressure, and the electronic musical instrument is damaged due to moisture or the like. In addition, there is a problem that dirt due to saliva etc. accumulates inside the instrument and becomes unclean.
[0006]
Summary of the Invention
The present invention has been made to address the above-described problems, and an object of the present invention is to make it easier to perform by properly removing the breath exhaled by the performer during the performance, so that saliva does not accumulate inside. Is to provide.
[0007]
In order to achieve the above object, the electronic musical instrument according to the present invention is characterized in that an electronic instrument is provided at one end of the instrument body and has a voice input opening for a player to input voice, and an audio instrument provided in the instrument body. A microphone that converts a player's voice input from the input opening into a voice signal, an analysis means that analyzes the voice signal converted by the microphone, and a musical signal generation that generates a musical signal according to the analysis result of the analysis means An electronic musical instrument including a wall portion provided with a sound passage hole for allowing a player's voice to pass between a microphone and a voice input opening in the instrument body, and the wall portion and the voice input. the communicating hole leading to the outside between the use opening is formed, to cover the portion of the audio input opening side of the microphone in the porous member, further, provided detachably mouthpiece instrument Lies in the configuration of the speech input opening at the opening of the mouthpiece.
[0008]
In the electronic musical instrument of the present invention configured as described above, a wall portion having a sound passage hole portion through which a player's voice passes is provided in a portion closer to the sound input opening than the microphone in the musical instrument body. For this reason, the sound generated by the performer enters the instrument main body through the sound input opening, and is input to the microphone through the sound passage hole in the wall. At that time, together with the sound generated by the performer, the breath and saliva discharged to the musical instrument main body are blocked by the wall portion and prevented from entering the microphone side of the musical instrument main body. In this case, the sound passage hole of the wall portion is provided with a member made of a porous material or a film-like material, which prevents intrusion of breath or saliva but allows sound to be input to the microphone. It is preferable.
[0009]
Further, in the electronic musical instrument according to the present invention, a communication hole portion that leads to the outside is provided in a portion closer to the voice input opening than the wall portion having the voice passage hole portion in the musical instrument body. Therefore, the breath discharged by the performer along with the utterance enters the instrument main body through the voice input opening and hits the wall or directly escapes from the communication hole to the outside. Therefore, it does not occur that the inside of the musical instrument main body does not take a breath and the internal breath pressure becomes high and it is difficult to perform. Further, saliva can be prevented from accumulating inside the instrument body.
[0010]
Further, the communication hole is preferably kick set at the bottom of musical instruments body. According to this, since the saliva falls downward in a normal use state without performing an operation for discharging saliva from the communication hole portion, for example, an operation of rotating or shaking the electronic musical instrument, the instrument body No longer stays inside. Also, the breath discharged by the performer along with the utterance escapes from the communication hole portion to the outside in front of the microphone.
[0012]
Further, in an electronic musical instrument according to the present invention, parts of the speech input opening side of the microphone is overturned be a multi porosifying member. According to this, it is possible to prevent the breath or saliva discharged with the voice of the performer from adhering to the microphone. In this case, the microphone is preferably attached to the wall so that the porous member closes the sound passage hole. According to this, it is possible to reliably prevent the breath or saliva discharged with the voice of the performer from entering the microphone side of the instrument body . As the porous member, it is preferable to use a sponge having a vibration buffering function. According to this, even if ambient noise is transmitted to the instrument body as vibration, the vibration is absorbed by the sponge, and therefore it is not input to the microphone as sound. This prevents noise from being input to the microphone.
[0013]
Further, in an electronic musical instrument according to the present invention, provided detachably mouthpiece to the instrument body, constitute a sound input opening at the opening of the mouthpiece. According to this, when cleaning the inside of the electronic musical instrument, the mouthpiece can be detached from the musical instrument main body, which facilitates the cleaning work.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 shows an electronic musical instrument M according to the embodiment. The electronic musical instrument M is formed in the shape of a trumpet that is elongated in the front-rear direction (the left-right direction in the figure), and includes a tubular portion 10a and a panel portion 10b formed at the lower center of the tubular portion 10a. A resin instrument body 10 is provided. A mouthpiece 11 is detachably attached to the musical instrument main body 10 at the front end (the side where the performer is located and the rear end) of the musical instrument main body 10, and the front end (front end) of the musical instrument main body 10. Is formed with a bell portion 10c having a wide open end.
[0015]
A large square center hole 10d into which a thumb can be inserted is formed in the approximate center of the musical instrument body 10, and the performer supports the electronic musical instrument M by grasping the front portion of the central hole 10d in the panel portion 10b. can do. Further, a first piston valve 12, a second piston valve 13 and a third piston valve 14 as performance operators are arranged at the center upper part in the front-rear direction of the musical instrument body 10 from the front side toward the front end side along the front-rear direction. It is assembled. These first to third piston valves 12 to 14 include vertically extending rods 12a, 13a, and 14a, and a disk-shaped operating portion 12b that is fixed to the upper ends of the rods 12a to 14a and pressed by a finger. , 13b, and 14b.
[0016]
On one side of the front side of the panel portion 10b, a display unit constituted by a plurality of panel operators 15 for instructing the operation mode of the electronic musical instrument M and a liquid crystal display for displaying the operation mode and the like. 16 are provided. As an operation mode of the electronic musical instrument M, there are a mode, a tone color, a volume, an effect added to a musical tone, an automatic performance, and the like.
[0017]
Further, a projection extending toward the tip end is provided at the lower end of the panel portion 10b, and a ring-shaped trigger 17 is provided at the top of the tip of the projection. The trigger 17 can be moved forward and backward with respect to the panel portion 10b together with the protrusion. In addition, a finger hooking portion 18 for hooking a little finger is formed in front of the third piston valve 14 in the upper part of the musical instrument main body 10.
[0018]
As shown in FIG. 2, a microphone 21 is assembled in the vicinity of the front end portion inside the musical instrument body 10 with the sound input side facing rearward, and a musical sound is generated in the bell portion 10c at the front end. The speaker 22 is accommodated with the sound generation side facing the outside on the tip side. The assembly structure of the front end of the musical instrument main body 10 to which the microphone 21 is assembled and the mouthpiece 11 is configured as shown in FIG.
[0019]
That is, the musical instrument main body 10 is configured by assembling two resin formed bodies divided into left and right when viewed from the front or rear, and a small diameter attachment for attaching the mouthpiece 11 to the front end. A portion 23 is formed, and a mounting boss 24 is formed on the inner peripheral surface of the mounting portion 23. The musical instrument main body 10 is assembled by inserting a bolt into the mounting boss 24 and screwing it onto a nut mounted on the mounting boss (not shown) of the other resin molded body. Further, a similar mounting boss (not shown) is also provided at the distal end portion of the musical instrument main body 10, and the two resin molded bodies constituting the musical instrument main body 10 are fixed with bolts and nuts at two positions in the front and rear. Has been.
[0020]
In the vicinity of the attachment portion 23 inside the musical instrument main body 10, a sound blocking wall portion 25 having a hole portion 25 a for passing the signal line 21 a connected to the microphone 21 is provided. The microphone 21 is installed on the front side portion of the wall portion 25 in a state where the signal line 21a is extended through the hole portion 25a to the center side of the musical instrument main body 10. The wall 25 is formed integrally with the instrument body 10 with no gaps other than the hole 25a through which the signal line 21a passes.
[0021]
The microphone 21 is attached so that the surface on the wall 25 side is separated from the wall 25 by a predetermined distance and the other surface is covered with a sponge 26 as a porous member. The sponge 26 is formed in a cylindrical shape with one end closed, and a perforated wall portion 27 and a wall as a wall portion having a sound passage hole portion according to the present invention formed on the front end side of the inner peripheral surface of the attachment portion 23. It is sandwiched between and supported by the portion 25.
[0022]
The perforated wall portion 27 is composed of a wall portion having a thick outer peripheral portion connected to the attachment portion 23 and a thin central portion, and is used for passing sound through the center of the thin portion. A sound passage hole portion 27a is provided. The sponge 26 is sandwiched between the perforated wall portion 27 and the wall portion 25 in a state where the sound passage hole portion 27a is closed, and the moisture accompanying the saliva and breath that enters through the sound passage hole portion 27a is removed. The voice is input to the microphone 21 by blocking.
[0023]
In the vicinity of the perforated wall portion 27 at the lower end portion of the attachment portion 23, a breathing hole 23a leading to the outside is formed. Further, groove portions 23b and 23c are formed on the outer peripheral surface of the attachment portion 23 along the circumference with a space in the front-rear direction, and sealing rubber rings 28a and 28b are attached to the groove portions 23b and 23c, respectively. . In addition, the mouthpiece 11 is formed in a funnel shape (cylindrical shape) in which the opening on the front side where the performer inputs voice is formed so as to cover the performer's mouth, and is formed in a small diameter. By attaching the attachment portion 23 to the sound outlet side portion at the front end, the attachment is made to the musical instrument main body 10.
[0024]
In addition, a notch 11 a is formed in a portion corresponding to the breathing hole 23 a at the lower end of the mouthpiece 11. As shown in FIG. 4, the notch 11 a has a U-shaped edge, so that the mouthpiece 11 does not block the breathing hole 23 a when the mouthpiece 11 is attached to the instrument body 10. Is provided to do. The breathing hole 23a and the notch 11a constitute a communication hole according to the present invention. A ring-shaped mouthpiece 11 b is attached to the front end of the mouthpiece 11. The mouthpiece 11b is made of an antibacterial resin material and constitutes the voice input opening according to the present invention.
[0025]
A sound blocking wall 29 having a hole 29a through which the signal line 22a connected to the speaker 22 is provided is provided in the small diameter portion on the rear side of the bell portion 10c in the musical instrument main body 10. The speaker 22 is installed on the distal end side (external side) of the wall portion 29 with the sound generation side facing outside in a state where the signal line 22a is extended through the hole portion 29a to the center side of the musical instrument body 10. Yes. The wall 29 is formed integrally with the instrument body 10 with no gaps other than the hole 29a through which the signal line 22a passes. The speaker 22 is attached in a state of being separated from the wall portion 29 by a predetermined distance.
[0026]
A signal processing device 30 for controlling the operation of the electronic musical instrument M is accommodated between the walls 25 and 29 in the musical instrument main body 10. The signal processing device 30 includes a pitch detection circuit that detects the pitch (frequency) of the audio signal input from the microphone 21, a level detection circuit that detects the volume level (amplitude) of the audio signal, and the first to third piston valves 12. And a switch circuit that detects the operating state of the first to third piston valves 12 to 14 and the plurality of panel controls 15. A signal processing circuit as analysis means and each device described later for executing signal processing are provided. The signal processing device 30 is connected to the microphone 21 and the speaker 22 via signal lines 21a and 22a.
[0027]
Next, each device included in the electronic musical instrument M will be described with reference to the block diagram of FIG. The first to third piston valves 12 to 14, the panel operator 15, the display 16, the trigger 17, the microphone 21, and the speaker 22 are connected to each other via a bus 31. Further, the electronic musical instrument M is provided with devices constituting the signal processing device 30 in addition to the devices described above, and these devices are also connected to each other via a bus 31.
[0028]
The first to third piston valves 12 to 14 give musical sound control instructions by the pressing operation and the release operation, and the trigger 17 is a process of changing the sound generation state by advancing and retreating operations. Give instructions. The microphone 21 is connected to the bus 31 via the interface 32, and converts the input player's voice into a signal and transmits the signal to the signal processing device 30.
[0029]
The electronic musical instrument M includes a sound generation system including a sound source 33 and a sound system 34 as musical tone signal generating means according to the present invention. The sound source 33 creates a sound waveform, and an amplifier is applied to the waveform. A process such as amplifying the sound volume is performed by the sound system 34 comprising the above. At this time, the waveform is DA-converted or an effect is given by digital signal processing. Then, a sound corresponding to the processed waveform is output from the speaker 22.
[0030]
The signal processing device 30 includes a ROM 35, a RAM 36, a CPU 37, and a timer 38 in addition to the signal processing circuit described above, and performs various processes relating to performance. The ROM 35 is a read-only memory for storing a program to be executed, and the RAM 36 is a writable memory as a working memory including various registers and flags necessary for executing a predetermined program.
[0031]
The CPU 37 executes the program stored in the ROM 35 as a central processing unit, and the timer 38 measures the time during the execution of the program. Further, the CPU 37 transmits an instruction signal to the sound generation system based on signals transmitted from the first to third piston valves 12 to 14, the trigger 17, and the panel operator 15, and controls the sound generation of the speaker 22.
[0032]
The electronic musical instrument M also includes a storage device 39 and a storage medium 39 a for storing various music data and programs via the storage device 39. The signal data stored in the storage medium 39a can be read as appropriate. In that case, the signal data is formed into a musical tone by the sound source 33 and is output from the speaker 22 via the sound system 34.
[0033]
Further, the ROM 35 of the signal processing device 30 or the storage medium 39a of the storage device 39 has a fingering table (not shown) for determining musical sounds corresponding to combinations of the first to third piston valves 12 to 14 to be pressed. ) Is stored. And CPU37 converts the combination of the 1st-3rd piston valves 12-14 into fingering data based on this fingering table. Each process is performed based on the converted fingering data, and the speaker 22 produces a sound.
[0034]
Next, the operation of the electronic musical instrument M configured as described above will be described. First, the electronic musical instrument M is turned on to generate a sound corresponding to a musical tone to be generated toward the mouthpiece 11, and the first to third piston valves 12 to 14 are sequentially pressed. Further, the trigger 17 is operated as necessary. As a result, an arbitrary song can be played.
[0035]
In this case, the operation state of the first to third piston valves 12 to 14 by the player is detected by a switch circuit. The pitch of the performer's voice is detected by a pitch detection circuit, and the level of the voice is detected by a level detection circuit. In this case, the sound is converted into a sound signal by the microphone 21 and then analyzed. This analysis is performed by spectrum analysis that detects the time between the zero-cross points of the vibration sound. Each of these detection data is supplied to the sound source 33, and the sound source 33 generates a musical sound signal based on each of the supplied data, and the musical sound corresponding to the musical sound signal is output to the sound system 34 and the speaker 22. Pronunciation through.
[0036]
In this case, a plurality of pitches are designated via the fingering table as pitch candidates for the generated musical tone by a combination of operations of the first to third piston valves 12 to 14. For example, if none of the first to third piston valves 12 to 14 is operated, the pitch candidates of the generated musical sound are “C4”, “G4”, “C5”, “E5”, and the like. Further, if only the second piston valve 13 is operated, the tone candidates for the generated musical tone are “B3”, “F # 4”, “B4”, “D # 5”, and the like.
[0037]
A predetermined musical tone is generated by these pitch candidates and the voice signal input from the microphone 21. For example, if none of the first to third piston valves 12 to 14 is operated and a voice in a frequency range between “A # 2” and “D # 3” is input, the pitch of “C4” is obtained. If a musical tone is generated and a voice in a frequency range between “E3” and “A3” is generated, a musical tone having a pitch of “G4” is generated. In this way, each tone is generated based on the fingering data of the fingering table set in advance, and the performance is performed.
[0038]
During the performance, the voice of the performer enters from the mouthpiece 11 b of the mouthpiece 11, passes through the mouthpiece 11 and the attachment portion 23, and reaches the perforated wall portion 27. Then, the sound passes through the sound passage hole 27 a and the sponge 26 and is input to the microphone 21. The breath exhaled with the voice of the performer goes out through the breathing hole 23a and the notch 11a directly or after hitting the perforated wall portion 27. Further, even if the discharged breath passes through the sound passage hole portion 27a, it is blocked by the sponge 26 and therefore does not reach the microphone 21.
[0039]
Moreover, the saliva which is exhaled with the breath and collected in the attachment part 23 goes out with the breath through the breathing hole 23a and the notch 11a. For this reason, a large amount of saliva does not accumulate in the attachment portion 23. In this case, since the breathing hole 23a and the notch 11a are located in front of the perforated wall portion 27, when the electronic musical instrument M is played with the tip side inclined downward, the saliva will naturally spontaneously flow into the breathing hole 23a and the notch. It falls down through the notch 11a.
[0040]
Further, since the sound generated from the speaker 22 is blocked by the walls 25 and 29, the sound is not transmitted to the microphone 21 through the instrument body 10. Further, the vibration of the musical instrument main body 10 due to the sound of the speaker 22 is absorbed by the sponge 26 and is not transmitted to the microphone 21. Further, the speaker 22 is mounted in the bell portion 10c having an opening on the front side with the sound generation side facing forward, and the funnel-shaped mouthpiece 11 is mounted on the front side of the microphone 21. It is also possible to prevent the 22 pronunciations from entering the microphone 21 from the outside of the electronic musical instrument M. Therefore, only the voice of the performer is input to the microphone 21 and the sound of the speaker 22 is prevented from being input.
[0041]
As described above, in the electronic musical instrument M according to the present embodiment, the perforated wall portion 27 provided with the sound passage hole portion 27a that allows the player's voice to pass through the portion of the musical instrument body 10 in front of the microphone 21. Provided. Then, the sound input side portion of the microphone 21 is covered with a sponge 26, and the microphone 21 is attached to the perforated wall portion 27 through the sponge 26 with the sound passage hole portion 27 a being closed with the sponge 26.
[0042]
Therefore, the sound generated by the performer is input to the microphone 21 through the sponge 26 from the sound passage hole portion 27 a of the perforated wall portion 27. At that time, along with the sound generated by the performer, the breath and saliva discharged into the musical instrument main body 10 are blocked by the perforated wall 27 and the sponge 26 and prevented from entering the microphone 21 in the musical instrument main body 10. Is done. Accordingly, it is possible to prevent the electronic musical instrument M from being damaged due to moisture from the breath entering the inner central portion of the musical instrument main body 10.
[0043]
In addition, a breathing hole 23a leading to the outside is provided in the vicinity of the perforated wall portion 27 in the lower part of the mounting portion 23 of the musical instrument body 10, and a notch 11a is provided in a portion corresponding to the breathing hole 23a in the mouthpiece 11, The breathing hole 23a and the notch 11a constitute a communication hole portion that communicates the inside and the outside of the instrument body 10. For this reason, the breath discharged by the performer along with the utterance enters the instrument main body 10 from the mouthpiece 11 and escapes from the communication hole portion to the lower outside of the instrument main body 10. Therefore, it does not occur that the breath pressure in the musical instrument main body 10 becomes high and it is difficult to perform. Further, it is possible to prevent saliva from accumulating in the instrument body 10.
[0044]
Further, since the mouthpiece 11 is detachable from the musical instrument main body 10, when cleaning the inside of the electronic musical instrument M, the cleaning work can be easily performed by removing the mouthpiece 11 from the musical instrument main body 10. . Further, by attaching the mouthpiece 11 to the musical instrument main body 10, the bolts and nuts for assembling the two resin molded bodies constituting the musical instrument main body 10 are hidden and cannot be seen. This improves the design of the electronic musical instrument M.
[0045]
Furthermore, since two rubber rings 28a and 28b are provided between the attachment portion 23 and the mouthpiece 11, the mouthpiece 11 can be attached to the instrument main body 10 without rattling, The space between the attachment portion 23 and the mouthpiece 11 can be reliably sealed. Further, since the mouthpiece 11b made of an antibacterial resin material is attached to the mouthpiece 11, the mouthpiece 11 is hygienic and can give a high-class feeling to the electronic musical instrument M.
[0046]
In addition, the wall portions 25 and 29 provided between the microphone 21 and the speaker 22 in the musical instrument main body 10 have an effect of protecting the signal processing device 30 and the like inside the musical instrument main body 10 from the air flow from the outside. In addition, the wall portion 25 also has an effect of preventing moisture due to breath accompanying the voice of the performer from entering the internal signal processing device 30 side.
[0047]
Further, the implementation of the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications can be made without departing from the object of the present invention. For example, in the above-described embodiment, the sound passage hole portion 27a is configured by a single hole portion provided in the central portion of the perforated wall portion 27, but the sound passage hole portion is configured by a plurality of small holes. be able to. Further, the perforated wall portion can be formed of a film-like or net-like one having a plurality of minute holes.
[0048]
Furthermore, the shape of the mouthpiece 11 can be changed as appropriate, and the mouthpiece 11b can be formed integrally with the body of the mouthpiece 11. Further, the mouthpiece 11 can be formed integrally with the musical instrument main body 10. In this case, the front end opening of the instrument body 10 constitutes a voice input opening. Further, the external shape of the electronic musical instrument M or the like is not limited to the trumpet, and can be the shape of a wind instrument such as a horn or another musical instrument having a mouthpiece.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an electronic musical instrument according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a partially cutaway cross-sectional view showing the inside of the electronic musical instrument shown in FIG.
FIG. 3 is an exploded cross-sectional view showing a connection portion between the mouthpiece and the instrument body.
FIG. 4 is a partially cut-out bottom view showing a communication hole provided in the electronic musical instrument.
FIG. 5 is a block diagram illustrating devices included in the electronic musical instrument.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Musical instrument main body, 11 ... Mouthpiece, 11a ... Notch, 21 ... Microphone, 23 ... Mounting part, 23a ... Breathing hole, 26 ... Sponge, 27 ... Perforated wall part, 27a ... Sound passage hole part, 30 ... Signal Processing unit, 33 ... Sound source, 34 ... Sound system, 35 ... ROM, 36 ... RAM, 37 ... CPU, 38 ... Timer, M ... Electronic musical instrument.

Claims

A voice input opening provided at one end of the instrument body for a player to input voice;
A microphone that is provided in the instrument body and converts the voice of the performer input from the voice input opening into a voice signal;
Analyzing means for analyzing the audio signal converted by the microphone;
An electronic musical instrument comprising a musical sound signal generating means for generating a musical sound signal according to the analysis result of the analyzing means,
Provided between the microphone and the voice input opening in the instrument body is a wall portion having a voice passage hole through which the player's voice passes, and the wall portion and the voice input opening A communication hole that communicates with the outside, a portion of the microphone on the voice input opening side is covered with a porous member, and a mouthpiece is detachably provided on the instrument body. An electronic musical instrument characterized in that the voice input opening is formed by an opening .