JP3856568B2 - 蓄熱槽使用の熱源システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は空調などに用いる蓄熱槽使用の熱源システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は中継熱交換器を用いる従来システムを示し、
1は熱媒w1を蓄熱槽2の低温側から取り出して蓄熱槽2の高温側に戻す一次側循環路、
3は複数の負荷装置4と流量バランス調整用のバイパス路5を並列的に備える二次側循環路、
6は一次側循環路1の循環熱媒w1を二次側循環路3の循環熱媒w2と熱交換させる中継熱交換器、
7は二次側循環路3において中継熱交換器6に戻す側の熱媒w2から分流した分流熱媒w2’を冷却して中継熱交換器6からの送出熱媒w2に合流させる補助冷凍機、
8は蓄熱槽2の高温側から取り出した熱媒w1を冷却して蓄熱槽2の低温側に戻す蓄熱用冷凍機、
9,10は二次側循環路3における分流ヘッダと合流ヘッダである。
【0003】
つまり、このシステムでは、蓄熱運転において蓄熱槽2における熱媒w1を蓄熱用冷凍機8により冷却することで冷熱を蓄熱する。そして、消費運転では、蓄熱槽2の低温側から順次取り出す低温熱媒w1により中継熱交換器6において二次側循環路3の循環熱媒w2を冷却し、これにより負荷装置4に冷熱供給する。また、この消費運転では負荷装置4での負荷状況に応じてないしは定常的に補助冷凍機7を運転し、これにより、中継熱交換器6からの送出熱媒w2に合流させる分流熱媒w2’を冷却して負荷装置4への冷熱供給を補助する。
【0004】
なお、温熱供給を行うシステムでは、図中( )内に表記の如く、蓄熱用冷凍機8及び補助冷凍機7の夫々に代え蓄熱用加熱機及び補助加熱機が設けられ、蓄熱槽2における低温側と高温側が逆になる。
【0005】
図4は中継熱交換器を用いない従来システムを示し、
51は熱媒wを蓄熱槽52の低温側から取り出して蓄熱槽52の高温側に戻す負荷側循環路であり、この負荷側循環路51には複数の負荷装置53を並列的に装備してある。
54は蓄熱槽52の高温側から取り出した熱媒wを冷却して蓄熱槽52の低温側に戻す冷凍機、
55,56は負荷側循環路51における分流ヘッダと合流ヘッダである。
【0006】
つまり、このシステムでは、蓄熱運転において蓄熱槽52における熱媒wを冷凍機54により冷却することで冷熱を蓄熱する。そして、消費運転では蓄熱槽52の低温側から低温熱媒wを負荷側循環路51へ順次取り出し、これにより負荷装置53に冷熱供給する。また、この消費運転では負荷装置53での負荷状況に応じてないしは定常的に冷凍機54を並行運転し、これにより負荷装置4への冷熱供給を補助する。
【0007】
なお、温熱供給を行うシステムでは、図中( )内に表記の如く、冷凍機54に代え加熱機が設けられ、蓄熱槽52における低温側と高温側が逆になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、冷熱供給を行うシステムで言えば、並列的に装備される負荷装置の中に、負荷に応じた熱媒流量の調整で送出熱媒の温度がほぼ一定の高温に保たれるものの他、負荷変動にかかわらず一定流量の熱媒を通過させる簡易形式のため送出熱媒の温度が低温になりがちなものが混在する場合、また、熱媒を単に通過させるだけの前記の如きバイパス路が設けられる場合など、これら簡易形式の負荷装置やバイパス路などから低温の熱媒が送出されることに原因して、蓄熱槽の高温側に戻される熱媒の温度が低温になり、この為、保有冷熱が充分に消費された高温の熱媒が蓄熱槽の高温側に安定的に戻される理想的な消費運転に比べ、蓄熱槽における蓄熱冷熱の有効利用率が大きく低下する問題があった。
【0009】
例えば、蓄熱槽における蓄熱完了時の熱媒温度が6℃で、消費運転において蓄熱槽に戻す熱媒の設計温度が11℃であるとすると、消費運転において常に設計温度11℃の熱媒が蓄熱槽に戻る理想運転の場合に蓄熱冷熱の有効利用率が100%になるのに対し、上記の如き簡易負荷装置やバイパス路などから低温熱媒が送出されることが原因で蓄熱槽に戻る熱媒の平均温度が9℃となった場合、蓄熱冷熱の有効利用率は(9℃−6℃)/(11℃−6℃)×100=60%まで低下してしまう。
【0010】
なお、この問題は冷熱供給を行うシステムに限られるものではなく、温熱供給を行うシステムにおいても、負荷装置の中に送出熱媒の温度が高温になりがちなものが混在する場合、また、熱媒を単に通過させるだけのバイパス路が設けられる場合など、同様の問題が生じる。
【0011】
この実情に対し、本発明の主たる課題は、負荷装置に対する熱媒循環を合理的な形態で行うことにより上記の如き問題を効果的に解消する点にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
〔1〕請求項1に係る発明では、
熱媒を蓄熱槽の低温側から取り出してその蓄熱槽の高温側に戻す一次側循環路を設け、熱媒の保有冷熱を消費する負荷装置又はバイパス路を並列的に備える二次側循環路を設け、一次側循環路の循環熱媒と二次側循環路の循環熱媒とを熱交換させる中継熱交換器を設けるのに対し、
二次側循環路において負荷装置又はバイパス路から並列的に送出される複数流の熱媒を高温系熱媒と低温系熱媒とに分別し、これら分別熱媒のうち、高温系熱媒は中継熱交換器に戻して一次側循環路の循環熱媒と熱交換させ、他方の低温系熱媒は中継熱交換器を迂回させて中継熱交換器からの送出熱媒に合流させる構成にする。
【0013】
つまり、中継熱交換器を用いる冷熱供給用の熱源システムとして、この構成を採れば、二次側循環路において負荷装置又はバイパス路から並列的に送出される複数流の熱媒のうち、低温系熱媒として分別された熱媒については、中継熱交換器を迂回して一次側循環路の循環熱媒とは熱交換せずに中継熱交換器からの送出熱媒に合流し、他方の高温系熱媒として分別された熱媒のみが中継熱交換器に戻されて一次側循環路の循環熱媒と熱交換するから、一次側循環路において中継熱交換器での熱交換の後、蓄熱槽の高温側に戻る熱媒の温度は、低温系熱媒として分別された熱媒の影響を受けないものとなる。
【0014】
したがって、高温系熱媒と低温系熱媒との分別において、負荷装置からの送出熱媒の中でも負荷に応じ熱媒流量が調整される形式のものからの送出熱媒など、保有冷熱が充分に消費された高温の送出熱媒を高温系熱媒として分別し、これに対し、前記の如き簡易負荷装置やバイパス路などから送出される低温の熱媒を低温系熱媒として分別する形態を採れば、蓄熱槽の高温側に高温の熱媒が安定的に戻される理想運転により近い形で消費運転を進めることができ、これにより、従来システムに比べ蓄熱冷熱の有効利用率を大きく向上して、冷熱供給を行う蓄熱式熱源システムの省エネ効果を効果的に高めることができる。
【0015】
〔2〕請求項2に係る発明では、
熱媒を蓄熱槽の高温側から取り出してその蓄熱槽の低温側に戻す一次側循環路を設け、熱媒の保有温熱を消費する負荷装置又はバイパス路を並列的に備える二次側循環路を設け、一次側循環路の循環熱媒と二次側循環路の循環熱媒とを熱交換させる中継熱交換器を設けるのに対し、
二次側循環路において負荷装置又はバイパス路から並列的に送出される複数流の熱媒を低温系熱媒と高温系熱媒とに分別し、これら分別熱媒のうち、低温系熱媒は中継熱交換器に戻して一次側循環路の循環熱媒と熱交換させ、他方の高温系熱媒は中継熱交換器を迂回させて中継熱交換器からの送出熱媒に合流させる構成にする。
【0016】
つまり、中継熱交換器を用いる温熱供給用の熱源システムとして、この構成を採れば、二次側循環路において負荷装置又はバイパス路から並列的に送出される複数流の熱媒のうち、高温系熱媒として分別された熱媒については、中継熱交換器を迂回して一次側循環路の循環熱媒とは熱交換せずに中継熱交換器からの送出熱媒に合流し、他方の低温系熱媒として分別された熱媒のみが中継熱交換器に戻されて一次側循環路の循環熱媒と熱交換するから、一次側循環路において中継熱交換器での熱交換の後、蓄熱槽の低温側に戻る熱媒の温度は、高温系熱媒として分別された熱媒の影響を受けないものとなる。
【0017】
したがって、低温系熱媒と高温系熱媒との分別において、負荷装置からの送出熱媒の中でも負荷に応じ熱媒流量が調整される形式のものからの送出熱媒など、保有温熱が充分に消費された低温の送出熱媒を低温系熱媒として分別し、これに対し、前記の如き簡易負荷装置やバイパス路などから送出される高温の熱媒を高温系熱媒として分別する形態を採れば、蓄熱槽の低温側に低温の熱媒が安定的に戻される理想運転により近い形で消費運転を進めることができ、これにより、従来システムに比べ蓄熱温熱の有効利用率を大きく向上して、温熱供給を行う蓄熱式熱源システムの省エネ効果を効果的に高めることができる。
【0018】
〔3〕請求項3に係る発明では、
熱媒を蓄熱槽の低温側から取り出してその蓄熱槽の高温側に戻す負荷側循環路に、熱媒の保有冷熱を消費する負荷装置又はバイパス路を並列的に設け、蓄熱槽の高温側から取り出した熱媒を冷却して蓄熱槽の低温側に戻す冷凍機を設けるのに対し
負荷側循環路において負荷装置又はバイパス路から並列的に送出される複数流の熱媒を高温系熱媒と低温系熱媒とに分別し、これら分別熱媒のうち、低温系熱媒は冷凍機への熱媒取り出し部の近傍で蓄熱槽に戻し、他方の高温系熱媒は低温系熱媒の戻し部及び冷凍機への熱媒取り出し部よりも低温側寄りの箇所で蓄熱槽に戻す構成にする。
【0019】
つまり、中継熱交換器を用いない冷熱供給用の熱源システムとして、この構成を採れば、負荷側循環路において負荷装置又はバイパス路から並列的に送出される複数流の熱媒のうち、低温系熱媒として分別された熱媒については、冷凍機への熱媒取り出し部の近傍で蓄熱槽に戻されるから、消費運転中に冷凍機の補助運転が実施されることにおいて、蓄熱槽への戻りの後、冷凍機への送り熱媒として蓄熱槽から優先的に取り出され、そして冷凍機により冷却された上で負荷側循環路への熱媒取り出し側である蓄熱槽の低温側に送られる。すなわち、低温系熱媒として分別された熱媒は、消費運転中における冷凍機補助運転での冷却対象熱媒として、蓄熱槽の中間主体部分を迂回する状態で蓄熱槽の高温側から低温側へ短絡的に送られる。
【0020】
これに対し、高温系熱媒として分別された熱媒は、低温系熱媒の戻し部及び冷凍機への熱媒取り出し部よりも低温側寄りの箇所で蓄熱槽に戻されるから、その戻り後、消費運転において蓄熱槽の低温側から負荷側循環路へ低温熱媒が取り出されることに伴い、蓄熱槽の高温側から低温側へ向けて次第に蓄積する形態で蓄熱槽の中間主体部分を占めるようになり、これらのことから、実質的に高温系熱媒のみが蓄熱槽の高温側に戻されるのに近い循環形態になる。
【0021】
したがって、前記の請求項1に係る発明と同様、高温系熱媒と低温系熱媒との分別において、負荷装置からの送出熱媒の中でも負荷に応じ熱媒流量が調整される形式のものからの送出熱媒など、保有冷熱が充分に消費された高温の送出熱媒を高温系熱媒として分別し、これに対し、前記の如き簡易負荷装置やバイパス路などから送出される低温の熱媒を低温系熱媒として分別する形態を採れば、蓄熱槽の高温側に高温の熱媒が安定的に戻される理想運転により近い形で消費運転を進めることができ、これにより、従来システムに比べ蓄熱冷熱の有効利用率を大きく向上して、冷熱供給を行う蓄熱式熱源システムの省エネ効果を効果的に高めることができる。
【0022】
〔4〕請求項4に係る発明では、
熱媒を蓄熱槽の高温側から取り出してその蓄熱槽の低温側に戻す負荷側循環路に、熱媒の保有温熱を消費する負荷装置又はバイパス路を並列的に設け、蓄熱槽の低温側から取り出した熱媒を加熱して蓄熱槽の高温側に戻す加熱機を設けるのに対し
負荷側循環路において負荷装置又はバイパス路から並列的に送出される複数流の熱媒を低温系熱媒と高温系熱媒とに分別し、これら分別熱媒のうち、高温系熱媒は加熱機への熱媒取り出し部の近傍で蓄熱槽に戻し、他方の低温系熱媒は高温系熱媒の戻し部及び加熱機への熱媒取り出し部よりも高温側寄りの箇所で蓄熱槽に戻す構成にする。
【0023】
つまり、中継熱交換器を用いない温熱供給用の熱源システムとして、この構成を採れば、負荷側循環路において負荷装置又はバイパス路から並列的に送出される複数流の熱媒のうち、高温系熱媒として分別された熱媒については、加熱機への熱媒取り出し部の近傍で蓄熱槽に戻されるから、消費運転中に加熱機の補助運転が実施されることにおいて、蓄熱槽への戻りの後、加熱機への送り熱媒として蓄熱槽から優先的に取り出され、そして加熱機により加熱された上で負荷側循環路への熱媒取り出し側である蓄熱槽の高温側に送られる。すなわち、高温系熱媒として分別された熱媒は、消費運転中における加熱機補助運転での加熱対象熱媒として、蓄熱槽の中間主体部分を迂回する状態で蓄熱槽の低温側から高温側へ短絡的に送られる。
【0024】
これに対し、低温系熱媒として分別された熱媒は、高温系熱媒の戻し部及び加熱機への熱媒取り出し部よりも高温側寄りの箇所で蓄熱槽に戻されるから、その戻り後、消費運転において蓄熱槽の高温側から負荷側循環路へ高温熱媒が取り出されることに伴い、蓄熱槽の低温側から高温側へ向けて次第に蓄積する形態で蓄熱槽の中間主体部分を占めるようになり、これらのことから、実質的に低温系熱媒のみが蓄熱槽の低温側に戻されるのに近い循環形態になる。
【0025】
したがって、前記の請求項2に係る発明と同様、低温系熱媒と高温系熱媒との分別において、負荷装置からの送出熱媒の中でも負荷に応じ熱媒流量が調整される形式のものからの送出熱媒など、保有温熱が充分に消費された低温の送出熱媒を低温系熱媒として分別し、これに対し、前記の如き簡易負荷装置やバイパス路などから送出される高温の熱媒を高温系熱媒として分別する形態を採れば、蓄熱槽の低温側に低温の熱媒が安定的に戻される理想運転により近い形で消費運転を進めることができ、これにより、従来システムに比べ蓄熱温熱の有効利用率を大きく向上して、温熱供給を行う蓄熱式熱源システムの省エネ効果を効果的に高めることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1は中継熱交換器を用いて冷熱供給を行う蓄熱槽使用の熱源システムを示し、図中、
1は熱媒w1を蓄熱槽2の低温側から取り出して蓄熱槽2の高温側に戻す一次側循環路、
3は複数の空調用負荷装置4と流量バランス調整用のバイパス路5を並列的に備える二次側循環路、
6は一次側循環路1の循環熱媒w1を二次側循環路3の循環熱媒w2と熱交換させる中継熱交換器、
7は二次側循環路3において中継熱交換器6に戻す側の熱媒w2から分流した分流熱媒w2’を冷却して中継熱交換器6からの送出熱媒w2に合流させる補助冷凍機、
8は蓄熱槽2の高温側から取り出した熱媒w1を冷却して蓄熱槽2の低温側に戻す蓄熱用冷凍機、
9は二次側循環路3における分流ヘッダ、10A,10Bは夫々、二次側循環路3における合流ヘッダ、
11は密閉配管構造の二次側循環路3に対する膨張タンク、Pは夫々、熱媒ポンプである。
【0027】
このシステムでは、蓄熱運転の場合、蓄熱用循環路12において蓄熱槽2の高温側から熱媒w1を取り出し、その熱媒w1を蓄熱槽2の低温側に戻す熱媒循環を行いながら、その蓄熱用循環路12における通過熱媒w1を冷凍機8により冷却し、これにより、冷凍機8で冷却した低温熱媒w1を蓄熱槽2の低温側から高温側へ向けて逐次蓄積する形態で蓄熱槽2に貯めて、冷熱の蓄熱を行う。
【0028】
一方、蓄熱槽2に蓄熱した冷熱を負荷装置4で消費する消費運転では、二次側循環路3で熱媒循環させるとともに一次側循環路1で熱媒循環させて、蓄熱槽2の低温側から一次側循環路1へ順次取り出す低温熱媒w1により中継熱交換器6において二次側循環路3の循環熱媒w2を冷却し、これにより負荷装置4に冷熱供給する。
【0029】
また、この消費運転では、負荷装置4での負荷状況に応じてないしは定常的に補助冷凍機7を運転し、これにより、中継熱交換器6からの送出熱媒w2に合流させる分流循環路13の分流熱媒w2’を冷却して、負荷装置4への冷熱供給を補助する。
【0030】
13aは補助冷凍機7で冷却した熱媒w2’の一部を補助冷凍機7の入口側に還送する還送路、14は補助冷凍機7からの送出熱媒温度を検出する温度センサ、15は補助冷凍機7への送り熱媒における二次循環路3からの分流熱媒と還送路13aからの還送低温熱媒との混合比を調整する三方弁であり、温度センサ14の検出情報に基づき三方弁15を自動制御することで、補助冷凍機7から送出される低温熱媒w2’の温度を設定温度に保つ。
【0031】
12aは蓄熱用冷凍機8で冷却した熱媒w1の一部を蓄熱用冷凍機8の入口側に還送する還送路、16は蓄熱用冷凍機8からの送出熱媒温度を検出する温度センサ、17は蓄熱用冷凍機8への送り熱媒における蓄熱槽2からの取り出し熱媒と還送路12aからの還送低温熱媒との混合比を調整する三方弁であり、温度センサ16の検出情報に基づき三方弁17を自動制御することで、蓄熱用冷凍機8から送出される低温熱媒w1の温度を設定温度に保つ。
【0032】
18は二次側循環路3における中継熱交換器6からの送出熱媒温度を検出する温度センサ、19は一次側循環路1における中継熱交換器6の熱媒通過流量を調整する流量調整弁であり、温度センサ18の検出情報に基づき流量調整弁19を自動制御することで、二次側循環路3における中継熱交換器6からの送出熱媒温度(負荷装置4に対する供給熱媒の温度)を設定温度に保つ。
【0033】
一方、20は負荷装置4での負荷を検出する負荷検出手段、21は負荷検出手段20により検出される負荷に応じて負荷装置4の熱媒流量を自動調整する自動弁であり、並列配備の負荷装置4について、各々に要求される空調機能上、この自動弁21を装備した負荷装置4A(例えばエアハンドリングユニット)と、この自動弁21を装備しない負荷装置4B(例えば簡易型ファンコイルユニット)とがあるのに対し、この熱源システムでは、二次側循環路3における合流ヘッダとして高温系ヘッダ10Aと低温系ヘッダ10Bを設け、自動弁21を備える負荷装置4Aからの送出熱媒w2については、高温系熱媒として高温系ヘッダ10Aに分別集合させ、他方、自動弁21を備えない負荷装置4Bからの送出熱媒w2、及び、流量バランス調整用バイパス路5の通過熱媒w2については、低温系熱媒として低温系ヘッダ10Bに分別集合させる。
【0034】
そして、高温系熱媒として高温系ヘッダ10Aに集合させた熱媒w2は、中継熱交換器6に戻して一次側循環路1の循環熱媒w1と熱交換させるのに対し、低温系熱媒として低温系ヘッダ10Bに集合させた熱媒w2は、前記の分流熱媒w2’として分流循環路13に送り、中継熱交換器6を迂回させて中継熱交換器6からの送出熱媒w2に合流させるようにしてある。
【0035】
つまり、自動弁21を備える負荷装置4Aからの送出熱媒w2は負荷に応じた熱媒流量の調整で温度がほぼ一定の高温に保たれ、他方、自動弁21を備えない負荷装置4Bからの送出熱媒w2は負荷変動にかかわらず熱媒流量が一定であることから低温になりがちで、また、バイパス路5からは保有冷熱が消費されていない低温の熱媒w2が送出されるのに対し、これら負荷装置4やバイパス路5から送出される複数流の熱媒w2を上記の如く高温系熱媒と低温系熱媒とに分別して循環させることにより、消費運転において蓄熱槽2の高温側には保有冷熱が充分に消費された高温の熱媒が安定的に戻るようにし、これにより、蓄熱槽2における蓄熱冷熱の有効利用率を高くする。
【0036】
なお、22は高温系ヘッダ10Aと低温系ヘッダ10Bとを連通させる流量バランス調整用の連通路であり、三方弁15の操作などに伴い高温系熱媒と低温系熱媒との流量バランスが変化することに対し、その変化を吸収して良好な熱媒循環状態を保つものである。
【0037】
〔第2実施形態〕
中継熱交換器を用いて温熱供給を行う蓄熱槽使用の熱源システムとして、図1で( )内に表記する如く、前記した第1実施形態でのシステム構成において、蓄熱用冷凍機8及び補助冷凍機7の夫々に代え蓄熱用加熱機及び補助加熱機を設け、蓄熱槽2における低温側と高温側とが逆になるようにする。
【0038】
また、第1実施形態で高温系ヘッダ10Aとして使用した合流ヘッダを低温系ヘッダとし、第1実施形態で低温系ヘッダ10Bとして使用した合流ヘッダを高温系ヘッダとする。
【0039】
すなわち、このシステムでは、蓄熱運転の場合、蓄熱用循環路12において蓄熱槽2の低温側から熱媒w1を取り出し、その熱媒w1を蓄熱槽2の高温側に戻す熱媒循環を行いながら、その蓄熱用循環路12における通過熱媒w1を加熱機8により加熱し、これにより、加熱機8で加熱した高温熱媒w1を蓄熱槽2の高温側から低温側へ向けて逐次蓄積する形態で蓄熱槽2に貯めて、温熱の蓄熱を行う。
【0040】
一方、蓄熱槽2に蓄熱した温熱を負荷装置4で消費する消費運転では、二次側循環路3で熱媒循環させるとともに一次側循環路1で熱媒循環させて、蓄熱槽2の高温側から一次側循環路1へ順次取り出す高温熱媒w1により中継熱交換器6において二次側循環路3の循環熱媒w2を加熱し、これにより負荷装置4に温熱供給する。
【0041】
また、この消費運転では、負荷装置4での負荷状況に応じてないしは定常的に補助加熱機7を運転し、これにより、中継熱交換器6からの送出熱媒w2に合流させる分流循環路13の分流熱媒w2’を加熱して、負荷装置4への温熱供給を補助する。
【0042】
並列配備の負荷装置4について、各々に要求される空調機能上、自動弁21を装備した負荷装置4A(例えばエアハンドリングユニット)と、自動弁21を装備しない負荷装置4B(例えば簡易型ファンコイルユニット)とがあるのに対し、この熱源システムでは、自動弁21を備える負荷装置4Aからの送出熱媒w2については、低温系熱媒として低温系ヘッダ10Aに分別集合させ、他方、自動弁21を備えない負荷装置4Bからの送出熱媒w2、及び、流量バランス調整用バイパス路5の通過熱媒w2については、高温系熱媒として高温系ヘッダ10Bに分別集合させる。
【0043】
そして、低温系熱媒として低温系ヘッダ10Aに集合させた熱媒w2は、中継熱交換器6に戻して一次側循環路1の循環熱媒w1と熱交換させるのに対し、高温系熱媒として高温系ヘッダ10Bに集合させた熱媒w2は、分流熱媒w2’として分流循環路13に送り、中継熱交換器6を迂回させて中継熱交換器6からの送出熱媒w2に合流させる。
【0044】
つまり、自動弁21を備える負荷装置4Aからの送出熱媒w2は負荷に応じた熱媒流量の調整で温度がほぼ一定の低温に保たれ、他方、自動弁21を備えない負荷装置4Bからの送出熱媒w2は負荷変動にかかわらず熱媒流量が一定であることから高温になりがちで、また、バイパス路5からは保有温熱が消費されていない高温の熱媒w2が送出されるのに対し、これら負荷装置4やバイパス路5から送出される複数流の熱媒w2を上記の如く低温系熱媒と高温系熱媒とに分別して循環させることにより、消費運転において蓄熱槽2の低温側には保有温熱が充分に消費された低温の熱媒が安定的に戻るようにし、これにより、蓄熱槽2における蓄熱温熱の有効利用率を高くする。
【0045】
〔第3実施形態〕
図2は中継熱交換器を用いずに冷熱供給を行う蓄熱槽使用の熱源システムを示し、図中、
51は熱媒wを蓄熱槽52の低温側から取り出して蓄熱槽52の高温側に戻す負荷側循環路であり、この負荷側循環路51には複数の負荷装置53を並列的に装備してある。
【0046】
54は蓄熱槽52の高温側から取り出した熱媒wを冷却して蓄熱槽52の低温側に戻す冷凍機、
55は負荷側循環路51における分流ヘッダ、56A,56Bは夫々、負荷側循環路51における合流ヘッダ、Pは夫々、熱媒ポンプである。
【0047】
このシステムでは、蓄熱運転の場合、蓄熱用循環路57において蓄熱槽52の高温側から熱媒wを取り出し、その熱媒wを蓄熱槽52の低温側に戻す熱媒循環を行いながら、その蓄熱用循環路57における通過熱媒wを冷凍機54により冷却し、これにより、冷凍機54で冷却した低温熱媒wを蓄熱槽52の低温側から高温側へ向けて逐次蓄積する形態で蓄熱槽52に貯めて、冷熱の蓄熱を行う。
【0048】
一方、蓄熱槽52に蓄熱した冷熱を負荷装置53で消費する消費運転では、蓄熱槽52の低温側から低温熱媒wを負荷側循環路51へ順次取り出し、これにより負荷装置53に冷熱供給する。
【0049】
また、この消費運転では、負荷装置53での負荷状況に応じてないしは定常的に冷凍機54を並行運転し、これにより、負荷側循環路51への熱媒取り出し側である蓄熱槽52の低温側に冷凍機54による冷却熱媒wを付加供給することで、負荷装置53への冷熱供給を補助する。
【0050】
57aは冷凍機54で冷却した熱媒wの一部を冷凍機54の入口側に還送する還送路、58は冷凍機54からの送出熱媒温度を検出する温度センサ、59は冷凍機54への送り熱媒wにおける蓄熱槽52からの取り出し熱媒と還送路57aからの還送低温熱媒との混合比を調整する三方弁であり、温度センサ58の検出情報に基づき三方弁59を自動制御することで、冷凍機54から送出される低温熱媒wの温度を設定温度に保つ。
【0051】
60は負荷装置53での負荷を検出する負荷検出手段、61は負荷検出手段60による検出負荷に応じて負荷装置53の熱媒流量を自動調整する自動弁であり、並列配備の負荷装置53について、各々に要求される空調機能上、この自動弁61を装備した負荷装置53A(例えばエアハンドリングユニット)と、この自動弁61を装備しない負荷装置53B(例えば簡易型ファンコイルユニット)とがあるのに対し、この熱源システムでは、負荷側循環路51における合流ヘッダとして高温系ヘッダ56Aと低温系ヘッダ56Bを設け、自動弁61を備える負荷装置53Aからの送出熱媒wについては、高温系熱媒として高温系ヘッダ56Aに分別集合させ、他方、自動弁61を備えない負荷装置53Bからの送出熱媒wについては、低温系熱媒として低温系ヘッダ56Bに分別集合させる。
【0052】
そして、低温系熱媒として低温系ヘッダ56Bに集合させた熱媒wは、冷凍機54への熱媒取り出し部が位置する蓄熱槽52の高温側端部に戻すのに対し、高温系熱媒として高温系ヘッダ56Aに集合させた熱媒wは、低温系熱媒の戻し部及び冷凍機54への熱媒取り出し部が位置する蓄熱槽52の高温側端部よりも少し低温側寄りの箇所で蓄熱槽52に戻すようにしてある。
【0053】
つまり、自動弁61を備える負荷装置53Aからの送出熱媒wは負荷に応じた熱媒流量の調整で温度がほぼ一定の高温に保たれ、他方、自動弁61を備えない負荷装置53Bからの送出熱媒wは負荷変動にかかわらず熱媒流量が一定であることから低温になりがちであるに対し、これら負荷装置53から送出される複数流の熱媒wを上記の如く高温系熱媒と低温系熱媒とに分別して循環させることにより、消費運転中に冷凍機54の補助運転が実施されることにおいて、低温系熱媒については蓄熱槽52への戻りの後、冷凍機54への送り熱媒として蓄熱槽52の高温側から優先的に取り出されて、実質的に高温系熱媒のみが蓄熱槽52の高温側に戻されるのに近い循環形態になるようにし、これにより、蓄熱槽52における蓄熱冷熱の有効利用率を高くする。
【0054】
〔第4実施形態〕
中継熱交換器を用いずに温熱供給を行う蓄熱槽使用の熱源システムとして、図2で( )内に表記する如く、前記した第3実施形態でのシステム構成において、冷凍機54に代え加熱機を設け、蓄熱槽52における低温側と高温側とが逆になるようにする。
【0055】
また、第3実施形態で高温系ヘッダ56Aとして使用した合流ヘッダを低温系ヘッダとし、第3実施形態で低温系ヘッダ56Bとして使用した合流ヘッダを高温系ヘッダとする。
【0056】
すなわち、このシステムでは、蓄熱運転の場合、蓄熱用循環路57において蓄熱槽52の低温側から熱媒wを取り出し、その熱媒wを蓄熱槽52の高温側に戻す熱媒循環を行いながら、その蓄熱用循環路57における通過熱媒wを加熱機54により加熱し、これにより、加熱機54で加熱した高温熱媒wを蓄熱槽52の高温側から低温側へ向けて逐次蓄積する形態で蓄熱槽52に貯めて、温熱の蓄熱を行う。
【0057】
一方、蓄熱槽52に蓄熱した温熱を負荷装置53で消費する消費運転では、蓄熱槽52の高温側から高温熱媒wを負荷側循環路51へ順次取り出し、これにより、負荷装置53に温熱供給する。
【0058】
また、この消費運転では、負荷装置53での負荷状況に応じてないしは定常的に加熱機54を並行運転し、これにより、負荷側循環路51への熱媒取り出し側である蓄熱槽52の高温側に加熱機54による加熱熱媒wを付加供給することで、負荷装置53への温熱供給を補助する。
【0059】
並列配備の負荷装置53について、各々に要求される空調機能上、自動弁61を装備した負荷装置53A(例えばエアハンドリングユニット)と、自動弁61を装備しない負荷装置53B(例えば簡易型ファンコイルユニット)とがあるのに対し、この熱源システムでは、自動弁61を備える負荷装置53Aからの送出熱媒wについては、低温系熱媒として低温系ヘッダ56Aに分別集合させ、他方、自動弁61を備えない負荷装置53Bからの送出熱媒wについては、高温系熱媒として高温系ヘッダ56Bに分別集合させる。
【0060】
そして、高温系熱媒として高温系ヘッダ56Bに集合させた熱媒wは、加熱機54への熱媒取り出し部が位置する蓄熱槽52の低温側端部に戻すのに対し、低温系熱媒として低温系ヘッダ56Aに集合させた熱媒wは、高温系熱媒の戻し部及び加熱機54への熱媒取り出し部が位置する蓄熱槽52の低温側端部よりも少し高温側寄りの箇所で蓄熱槽52に戻すようにしてある。
【0061】
つまり、自動弁61を備える負荷装置53Aからの送出熱媒wは負荷に応じた熱媒流量の調整で温度がほぼ一定の低温に保たれ、他方、自動弁61を備えない負荷装置53Bからの送出熱媒wは負荷変動にかかわらず熱媒流量が一定であることから高温になりがちであるに対し、これら負荷装置53から送出される複数流の熱媒wを上記の如く低温系熱媒と高温系熱媒とに分別して循環させることにより、消費運転中に加熱機54の補助運転が実施されることにおいて、高温系熱媒については蓄熱槽52への戻りの後、加熱機54への送り熱媒として蓄熱槽52の低温側から優先的に取り出されて、実質的に低温系熱媒のみが蓄熱槽52の低温側に戻されるのに近い循環形態になるようにし、これにより、蓄熱槽52における蓄熱温熱の有効利用率を高くする。
【0062】
〔その他の実施形態〕
前記の第3又は第4実施形態で示したシステム構成において、負荷装置53と並列的にバイパス路を設ける場合、冷熱供給のシステムでは、このバイパス路からの送出熱媒を低温系熱媒として分別し、また、温熱供給のシステムでは、このバイパス路からの送出熱媒を高温系熱媒として分別する。
【0063】
前記の各実施形態では負荷装置やバイパス路から送出される複数流の熱媒を高温系熱媒と低温系熱媒とに固定的に分別する例を示したが、各負荷装置から送出される熱媒の温度検出に基づき、各負荷装置から送出される熱媒の高温系熱媒と低温系熱媒とへの分別を自動的に切り換えるようにしてもよい。
【0064】
冷熱の消費目的や温熱の消費目的は冷房や暖房などの空調に限定されるものではなく、物品の冷却や加熱などであってもよい。
【0065】
熱媒としては水やブラインなど、種々のものを採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1及び第2実施形態を示すシステム構成図
【図2】第3及び第4実施形態を示すシステム構成図
【図3】従来例を示すシステム構成図
【図4】他の従来例を示すシステム構成図
【符号の説明】
1 一次側循環路
2 蓄熱槽
3 二次側循環路
4 負荷装置
5 バイパス路
6 中継熱交換器
w1 熱媒
w2 熱媒
51 負荷側循環路
52 蓄熱槽
53 負荷装置
54 冷凍機,加熱機
w 熱媒

Claims (4)

  1. 熱媒を蓄熱槽の低温側から取り出してその蓄熱槽の高温側に戻す一次側循環路を設け、
    熱媒の保有冷熱を消費する負荷装置又はバイパス路を並列的に備える二次側循環路を設け、
    前記一次側循環路の循環熱媒と前記二次側循環路の循環熱媒とを熱交換させる中継熱交換器を設ける蓄熱槽使用の熱源システムであって、
    前記二次側循環路において前記負荷装置又は前記バイパス路から並列的に送出される複数流の熱媒を高温系熱媒と低温系熱媒とに分別し、これら分別熱媒のうち、高温系熱媒は前記中継熱交換器に戻して前記一次側循環路の循環熱媒と熱交換させ、他方の低温系熱媒は前記中継熱交換器を迂回させて前記中継熱交換器からの送出熱媒に合流させる構成にしてある蓄熱槽使用の熱源システム。
  2. 熱媒を蓄熱槽の高温側から取り出してその蓄熱槽の低温側に戻す一次側循環路を設け、
    熱媒の保有温熱を消費する負荷装置又はバイパス路を並列的に備える二次側循環路を設け、
    前記一次側循環路の循環熱媒と前記二次側循環路の循環熱媒とを熱交換させる中継熱交換器を設ける蓄熱槽使用の熱源システムであって、
    前記二次側循環路において前記負荷装置又は前記バイパス路から並列的に送出される複数流の熱媒を低温系熱媒と高温系熱媒とに分別し、これら分別熱媒のうち、低温系熱媒は前記中継熱交換器に戻して前記一次側循環路の循環熱媒と熱交換させ、他方の高温系熱媒は前記中継熱交換器を迂回させて前記中継熱交換器からの送出熱媒に合流させる構成にしてある蓄熱槽使用の熱源システム。
  3. 熱媒を蓄熱槽の低温側から取り出してその蓄熱槽の高温側に戻す負荷側循環路に、熱媒の保有冷熱を消費する負荷装置又はバイパス路を並列的に設け、
    前記蓄熱槽の高温側から取り出した熱媒を冷却して前記蓄熱槽の低温側に戻す冷凍機を設ける蓄熱槽使用の熱源システムであって、
    前記負荷側循環路において前記負荷装置又は前記バイパス路から並列的に送出される複数流の熱媒を高温系熱媒と低温系熱媒とに分別し、これら分別熱媒のうち、低温系熱媒は前記冷凍機への熱媒取り出し部の近傍で前記蓄熱槽に戻し、他方の高温系熱媒は前記低温系熱媒の戻し部及び前記冷凍機への熱媒取り出し部よりも低温側寄りの箇所で前記蓄熱槽に戻す構成にしてある蓄熱槽使用の熱源システム。
  4. 熱媒を蓄熱槽の高温側から取り出してその蓄熱槽の低温側に戻す負荷側循環路に、熱媒の保有温熱を消費する負荷装置又はバイパス路を並列的に設け、
    前記蓄熱槽の低温側から取り出した熱媒を加熱して前記蓄熱槽の高温側に戻す加熱機を設ける蓄熱槽使用の熱源システムであって、
    前記負荷側循環路において前記負荷装置又は前記バイパス路から並列的に送出される複数流の熱媒を低温系熱媒と高温系熱媒とに分別し、これら分別熱媒のうち、高温系熱媒は前記加熱機への熱媒取り出し部の近傍で前記蓄熱槽に戻し、他方の低温系熱媒は前記高温系熱媒の戻し部及び前記加熱機への熱媒取り出し部よりも高温側寄りの箇所で前記蓄熱槽に戻す構成にしてある蓄熱槽使用の熱源システム。
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